原発=トイレなきマンション現代事情(「フンづまり」で行き詰る原発のお粗末と出鱈目・無責任)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
●ストップ再稼働!6.7 3万人大集会 in 福岡
~川内原発のスイッチは押させない!~
※出店(マルシェ)・出展ブースも募っています。5/12締切
詳細: ウエブ・HP http://bye-nukes.com でダウンロード。
チラシ・賛同・メッセージ
・再稼働阻止の意思表示カンパよろしくお願い致します。
*「ストップ再稼働!6.7 3万人大集会in福岡 賛同金ご協力のお願い
http://bye-nukes.com/info/donation.php
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別添PDFファイルは、昨今の原発バックエンド(廃炉及び核のゴミ処分)に関する報道記事を若干集めたものです。かねてより「トイレなきマンション」と言われてきた原発ですが、その情勢に変化が見られ始めました。わずかの期間に発電をして、そのあとには何万年・何十万年もの超長期間にわたって管理し続けなければならない、危険極まりない使用済み核燃料や核のゴミ(死の灰)が残りますが、それが「どうしようもない」ということに変わりはありません。まさに、イソップ童話の「アリとキリギリス」のキリギリスそのものです。
<別添PDFファイル>
(1)原発5基運転を終えたが・・・
行き場ないごみ(東京 2015.5.1)
(2)核ごみ処分地 政府主導(東京 2015.5.4)
(3)米、処分計画先送り、核のごみ
地下施設めど立たず(日経 2015.4.22)
(4)「核のごみ」保管も条件に、日本学術会議、原発再稼働で提言(日経産業 2015.5.1)
(5)高浜20年延長申請、1,2号機(東京 2015.5.1)
(6)電力広域機関 金本理事長(毎日 2015.4.22)
1.原発5基運転を終えたが・・・
行き場ないごみ(東京 2015.5.1)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015050102000182.html
(参考1)自然流の日々雑記
原発ごみ行き場なし 使用済み核燃料、満杯状態
http://natureflow1.blog.fc2.com/blog-entry-258.html
(田中一郎コメント)
電力会社や政府・経済産業省らが想定しているような費用では原発の廃炉はできない。もっと巨額の費用がかかるけれども、それを計上しないということは(引当金にしないということは)、とりもなおさず、危険な原発廃炉ゴミを適当に捨ててしまうということを意味している。
2.核ごみ処分地 政府主導(東京 2015.5.4)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015050402000134.html
(参考1)使用済み燃料行き場なし 浜岡原発に6625本
(中日新聞) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/579.html
(参考2)「乾式貯蔵」進まぬ導入 使用済み核燃料、プール保管より低リスク:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/DA3S11533811.html
(田中一郎コメント)
各原発・核燃料施設とも、使用済み核燃料プールが満杯に近くなっており、核のゴミの一歩手前の使用済み核燃料の置き場所が間もなくなくなり、原発再稼働に支障が出てくると思われる。政府は新たに「核のゴミ」の処分について、これまでの「エサで愚かな自治体を釣り上げる」方式から、なりふり構わぬ「上からの押し付け方式」を採用して、特に過疎地域の自治体に原発・原子力の尻拭いをさせようとしているようだ。しかし、この地震・津波・火山列島の日本に、危険極まりない(しかも何の利益もメリットもない)使用済み核燃料や核のゴミを安全な形で置いておく場所などないし、おそらく受け入れる自治体もないだろう。
昨今では,MOX燃料という,通常の使用済み核燃料よりも一段と厄介なプルトニウム混合燃料を再び使おうとしている(高浜3,4号機)。このMOX燃料などは,通常の使用済み核燃料とは違い,使った後の発熱量が大きいので,何十年・何百年と,水のプールで冷やし続けなければいけないそうである。バカバカしいにもほどがあるというものだ。
そして、こんなことよりも急がなくてはならないのは、使用済み核燃料プールの安全対策で、早く「乾式貯蔵」に切り替えなくてはいけないのに、それが全然進展していないようだ。福島第1原発4号機のことは、もう忘れたのだろうか? いつ,どこの原発・核燃料施設の,使用済み核燃料プールが,地震や津波や火山噴火に襲われてもおかしくはない。その時が日本の終わりになるかも,である。
3.米、処分計画先送り、核のごみ
地下施設めど立たず(日経 2015.4.22)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM18H5V_R20C15A4MM8000/
(続き)米、核のごみで現実路線に 当面は地上倉庫で保管
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H6W_R20C15A4FF1000/
(田中一郎コメント)
米国のこの政策の転換は日本への影響が大きいと思われる。しかし、アメリカの場合には、軍事用の核のごみと、民間用の核のごみの扱いが違い、前者については依然として地下貯蔵だというのはどうも理解に苦しむ。やはり,軍事用の核のゴミは,核兵器の原材料に転換しやすいということなのか?
4.「核のごみ」保管も条件に、日本学術会議、原発再稼働で提言(日経産業 2015.5.1)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H66_Z20C15A4CR0000/
5.高浜20年延長申請、1,2号機(東京 2015.5.1)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015050102000165.html
(田中一郎コメント)
使った後のごみの始末もできないのに、まだ、こんなボロ原発の稼働を続けるというのか!? ちなみに高浜原発1,2号機の脆性遷移温度は100度Cに近く、日本で最悪の「脆い」圧力容器の原発である。緊急時に冷却用に水を一気に入れたら、原子炉がパリンと割れました、なんてことになりかねない。
6.電力広域機関 金本理事長(毎日 2015.4.22)
http://mainichi.jp/select/news/20150422k0000m020113000c.html
(田中一郎コメント)
いろいろ「夢」をおしゃべりするのはいいけれど、こんなニコニコしたおやじは(理事長になったのでうれしいのかな?)、たいていの場合、まるでだめお、だぞ。たとえば、この記事には「広域機関の職員の約4割は大手電力出身のため、中立性の維持も課題となる」と書いてある。こんな調子で、はたして「中立的で公正」な運営ができるのか? 期待しない方がいいどころか、私は地域独占電力会社たちの「植民地」になるだろうと思っているのだが。
草々
<追>原発関連の重要報道です。
(1)チェルノブイリ事故…子どもたちへの影響は
が5/4今夜、全国的に放送予定ほか
Http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-May/037495.html
(2)「【茨城】水戸市長「急ぐこと 良いのか」 原子力安全協定 見直し」 東京新聞2015年4月28日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20150428/CK2015042802000161.html
(3)東京新聞 指定廃棄物処分場 選定反対申し入れ 市民団体が県に千葉 (TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150428/CK2015042802000147.html
(4)女川原発の安全協定「おかしな話だ」栗原市長 河北新報オンラインニュース
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150502_13071.html