« 脱原発脱被曝バック・ナンバー(82)(抜粋)(2026年5月~6月) | トップページ | 本日(7/18)のいろいろ情報:(1)食品表示を正す新たな取組:山田正彦氏他(2)愛国心を押付ける憲法違反の国旗損壊罪(3)米価を下げるな!備蓄米を買い入れよ!(4)史上最悪の公共事業=リニア新幹線他 »

2026年7月16日 (木)

高市早苗自維連立与党に加えて「ゆ党(ゆちゃく党)」たちが協力して築く国民監視国家のディストピア(その1):元朝日新聞記者の小笠原みどり氏論文「デジタル時代のスパイ拡大法 急浮上の裏側」(『世界 2026.7』)より

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.♪ごめんよ木下(高市総理応援歌)♪ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Pt6ITLcl9BU&list=RDPt6ITLcl9BU&start_radio=1


2.20260710 UPLAN【国会前アクション】めちゃくちゃな政治に抗議します - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=rs0YFhs_MB0

(関連)めちゃくちゃな高市政治(前川喜平 東京 2026.7.12)
 https://qr.paps.jp/DmJGH

(関連)高市政権の「めちゃくちゃな政治に抗議」…改憲阻止や戦争反対を訴え、幅広い世代が国会前でデモ:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/500760?utm_source=tokyo_mailmag&utm_medium=email


3.キャンペーン

(1)(署名用紙)ふるさと返せ津島原発訴訟:仙台高裁に公正な判決を求めます
 https://drive.google.com/file/d/1lLy4sQHhOzuuGnqmHR19gPuXaSAf2YS4/view?usp=sharing

(2)(チラシ)隔月刊『市民の意見』定期購読のお願い(2026.7)
 https://drive.google.com/file/d/146HDJcf5eKW4PRVl6Tz9Fjo_Fz_Z42A_/view?usp=sharing

(3)署名活動終了後のご報告 - オンライン署名&クラウドファンディング - Voice -日本の署名活動を変えるサイト
 https://voice.charity/events/14092/reports/29694


4.イベント情報

(1)(チラシ)(7.18)共同テーブル「平和推し」フェスティバル(板橋区立グリーンホール)
 https://www.kyodotable.com/fes2026/

(2)(チラシ)(7.20)東京映画祭:マイプレイス=保養という『選択』(東武東上線柳瀬川)
 https://qr.paps.jp/YWj7e

(3)(チラシ)(7.20)関東大震災 ジェノサイドと排外主義:安田菜津紀(文京区民センター)
 https://ameblo.jp/npo-machipot/entry-12971735081.html

(4)(チラシ)(7.22)東電株主代表訴訟最高裁前行動&講演会(甫守一樹弁護士)(参B102)
 https://seikatsusha.me/citizeninfo/2026/07/09/2487/

(5)(予約必要)(7.27)オルタナティブな日本を目指して:再開第25回「「脱原発」と「脱炭素」」(「新ちょぼゼミ」たんぽぽ舎:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/06/post-e21f11.html

(6)(チラシ)(7.31)福島原発さいたま訴訟控訴審 第9回公判(東京高裁#101 & 衆2-2)
 https://drive.google.com/file/d/1g2TRE3o_DntXmV42ccNbX_n0nkFy9nnq/view?usp=sharing

(7)(チラシ)(9.9)「311子ども甲状腺がん裁判」第19回後半(東京地裁#103)
 https://www.311support.net/news-260622/

◆(メール転送です)(外環陥没_直近のリニア情報)

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(1)7月18日ストップリニア訴訟10周年集会_
(2)24日リニア工事差止訴訟控訴審
(3)11日川勝氏「百害あって一利なし」メッセージ_

(1)ストップリニア訴訟10周年記念集会 参加呼びかけ
  「やめよ! リニア中央新幹線 」

  日時:2026年7月18日(土)13:30~16:15
    場所:「エポックなかはら」7階大会議室
     南武線武蔵中原駅北口から連絡通路で1分
  詳細は、https://linearstop.wixsite.com/mysite
https://df1c051d-1da3-4f70-a06c-2c9bc99a8bf4.filesusr.com/ugd/39bc9b_2f6fefc0f8434244a5b2760a128b8ce1.pdf

(2)リニア工事差止訴訟控訴審 第1回口頭弁論 傍聴を!

    日時:2026年7月24日(金)14:30~
      場所:東京高裁 101号法廷
  参考:地裁では、高木勝己裁判長の強引な訴訟指揮に対して3回の裁判官忌避申立てが行われた。
     2025年3月27日の判決に原告側は控訴。ようやく控訴審第1回弁論。控訴理由書ほか訴訟の詳細は以下。
     https://linearsashitome.wixsite.com/no-linear

(3)(参考)川勝前静岡県知事から7.11緊急集会へのメッセージ

 * facebook 南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡
    「川勝さんからのお手紙 南アルプスの保全は地球倫理

  南アルプスを未来につなぐ緊急集会に寄せて 2026.7.11」
    https://www.facebook.com/share/p/1DMpFXnWRs/

  * 朝日新聞 2026年7月11日 18時53分
  「リニア静岡工事、川勝前知事がメッセージ 「百害あって一利なし」」
  https://digital.asahi.com/articles/ASV7C34J2V7CUTPB00LM.html
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5.(チラシ)(新刊書)あきれ果てても、あきらめない=何故子どもたちは守られなかったのか(「子ども脱被ばく裁判」の会)
 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910457116


6.(別添PDFファイル)今国会での未成立の法案と今後の見込み(日経 2026.7.10)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA082P90Y6A700C2000000/


7.(別添PDFファイル)れいわ山本代表辞任表明、政界引退、党名変更へ(毎日 2026.7.10)
 https://qr.paps.jp/28QyK

(関連)【LIVE】山本太郎代表 不定例記者会見(2026年7月9日・都内) - YouTube
 https://www.youtube.com/live/PROPF3zEYdQ

(大変残念です。健康優先は理解しますが、政界引退までは言わなくてもよかったのでは? また、大石あきこ氏や櫛渕万里氏までが何故「れいわ新選組」を去るのですか? たかが1回の選挙で負けたぐらいで、少々ナイーブになりすぎているのではありませんか? 「世直し」実現のためには、心臓に毛をはやしていただかないといけません。「れいわ新選組」の地方議員などで危機感欠如のまま、『週刊新潮』などと一緒になって執行部攻撃をしているような連中は放っておけばいいのです。何が何でも「清く正しく美しく」が絶対だというのなら、まずは自民党や「ゆ党(ゆちゃく党)」を批判したらどうですか? 彼らこそ「よどみ、邪悪で、汚い」の権化のような党派ですよ!:田中一郎)


8.注目のコラム

(1)「報道の自由」からの逃走(222) - Tansa
 https://tansajp.org/columnists/13952/

(2)小倉志郎 さんから:「一人の力」
 https://tinyurl.com/4ssh3d9m


9.「いちろうちゃんのブログ」より

(1)政治ジジ時事解説(10):(1)杉並区長選挙で岸本聡子氏が圧勝だが素直に喜べず(2)高市・維新連合(衆院比例定数削減・副首都)VS麻生太郎(皇室典範改悪)のグロテスク「末法国会」(3)高市早苗自維連立政権の近況報道他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/07/post-11c006.html

(2)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(177):関西電力大飯原発設置許可取消訴訟の大阪高裁判決(住民請求棄却)報道に見る毎日新聞の「忖度腰抜提灯」報道ぶり(だから国民に原発のホントが伝わらない)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/06/post-16f328.html

(3)(報告)(6.23)「新ちょぼゼミ」:「戦争国家ニッポン」脱出ロードマップ(素案)(その1:総論)(田中一郎:2026年6月23日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/06/post-264569.html

(この続きは8/25の「新ちょぼゼミ」の前半でお話しする予定です。:田中一郎)

◆(予約必要)(8.25)オルタナティブな日本を目指して:再開第26回 「シリーズ どうする日本の教育(第1回)日本国憲法と学校教育」(前川喜平さん:たんぽぽ舎)(2026年8月25日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/07/post-b2bd42.html
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「対米隷属のチンピラ似非右翼=高市早苗自維連立政権&与党に加えて「ゆ党(ゆちゃく党)」(参政党・国民民主党)たちが協力して築く国民監視国家のディストピア(その1):元朝日カバカバ新聞記者の小笠原みどり氏論文「デジタル時代のスパイ拡大法 急浮上の裏側」(『世界 2026.7』)より」をお送りいたします。メール表題に少しばかり追加で(事態をより明確にするための)「装飾単語」を付けておきました。あしからずご容赦ください。

 <別添PDFファイル>
(1)デジタル時代のスパイ拡大法 急浮上の裏側(イントロ部分)(小笠原みどり『世界 2026_7』)
(2)(Google AIによる検索結果概要)特定秘密保護法の4つの監視機関(法定)(2026年6月25日)
(3)日本の公安警察2026:歯止めを壊す警察権力(イントロ部分)(青木理『地平 2026.8』)
(4)諜報活動、日本はできるか、インテリジェンスは劇薬(日経 2026.6.26夕刊)
(5)防犯カメラ映像 警察に常時転送、薬物捜査「マンション管理組合は承諾」、「桁違いの権利侵害」(朝日2026.7.10)
(6)DNA型情報の捜査利用めぐり法制化求める会が発足、警察任せの運用、人権侵害に警鐘(『週刊金曜日 2026.7.10』)


1.(別添PDFファイル)デジタル時代のスパイ拡大法 急浮上の裏側(イントロ部分)(小笠原みどり『世界 2026_7』)
 https://drive.google.com/file/d/1J9hrzgxjBHR348tyAzzQPebGe8JZdXH0/view?usp=sharing

 岩波書店月刊誌『世界』の今年(2026)7月号に小笠原みどり氏のタイムリーで貴重な論文が掲載されましたのでご紹介いたします。以下には、この論文の特に重要な箇所を抜き出しておきますので、ご多忙な方はご活用ください。みなさまには原本にあたってこの論文全文をお読みになることをお勧めいたします。今日の高市早苗自維連立政権が他の「ゆ党(ゆちゃく党)」(「中道改革連合」を含む)と団子状態となって進める「監視社会を土台にした戦争国家体制」への道が如何に危険でうっとうしいものか、ご一読されればよくわかります。有権者・国民が政治に期待していること・望んでいることなど、全く見向きもせずに放りだしておいて、今日の政治家どもは国会議員も地方議員もいったい何をしているのかと、憤りがこみ上げてきます。(私の方では、近々、私がたんぽぽ舎と共催している「新ちょぼゼミ」において「戦争する国ニッポンからの脱出ロードマップ」をテーマにプレゼンを行いますので、みなさまのご参加をお待ちしています)

著者の小笠原みどり氏は元朝日新聞の記者だった方です。同社の社内の新聞社らしからぬ風土・社風・文化に辟易して、若くして退社されたようです。現在はカナダで大学教員として社会学の教鞭をとっておられます。少し前には、元米NSA職員で同組織のすさまじいまでの監視体制を米国内外に告発したスノーデン氏に単独インタビューをして、それを著書に現し、更にはその後もスノーデン氏への取材を続けるなど、この問題に関しての小笠原みどり氏の活躍ぶりは素晴らしいものがあります。時折日本に帰国して市民集会などで講演もされているようです。

(近著)スノーデン・ファイル徹底検証 日本はアメリカの世界監視システムにどう加担してきたか-小笠原みどり/著(毎日新聞出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033965797&Action_id=121&Sza_id=F2

ところで朝日新聞は福島原発事故後の2014年に、2つの「吉田報道問題」(福島原発事故の吉田昌郎福島第一原発所長と従軍慰安婦問題での吉田清治氏)をめぐって当時の木村伊量社長他が記者会見で「誤報謝罪」の会見を行い、当該記事を撤回するとともに、その後記事に関係した記者をはじめとした役職員を処分しました。従軍慰安婦報道については他社も同じような報道を繰り返していたことに加え、記事撤回と謝罪はあまりに遅きに失していたこと、また、福島原発事故の「吉田調書」問題については、否定撤回する必要など全くない貴重な真実報道で、新聞界の「栄誉ある賞」の候補でもあったにもかかわらず撤回謝罪し、担当した記者や編集担当を処分してしまったのです。愚か極まる新聞社としての背信行為でした。

(関連)「吉田調書」記事は取り消し~朝日社長が会見:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/v4?id=asahi1409110001

こうした朝日新聞の愚かな振る舞いの直接の原因は、ネット上をはじめとしたチンピラ似非右翼たちが朝日新聞攻撃の材料にこの「2つの吉田問題」を使っていたことに加え、それを口実にした広告スポンサー企業などからの朝日新聞への批判(広告提供への難色付揶揄など)や、自民党をはじめとする国会議員他政治家たちの政治権力を使った朝日新聞へのプレッシャー(特にひどかったのは安倍晋三と中川昭一=いずれも故人)、などがあったものと推測されます。朝日新聞報道に対して「右からの圧力」があったことは事実ですが、しかし、だからといって権力のウォッチドックとしての新聞の使命を棚上げにし、まるで「腰抜け貴族」のような態度で現場記者や編集担当に責任を負わせて経営陣が自己保身を図るなど、許されるものではないでしょう。

(関連)朝日新聞「吉田調書報道」は誤報ではない 隠された原発情報との闘い-海渡雄一/著 河合弘之/著 原発事故情報公開原告団・弁護団/著(彩流社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033267400&Action_id=121&Sza_id=E1

朝日新聞のその後の新聞社としての凋落は「目を覆いたくなる」ほどの哀れかつ悲惨なものでした。同社新聞の紙面が年々「御用化」し、また「あたりさわりのないもの」に転落していき(朝日新聞社刊行の『週刊朝日』などはその典型で、読むべき記事が掲載されない全くの「ゴミ雑誌」に転落し、まもなく廃刊となりました。毎日新聞の『サンデー毎日』が出版不況の下で生き残り、今も報道を続けているのとは対照的です)、小笠原みどり氏をはじめ多くの記者魂を持ち合わせる優秀な記者や社員が朝日新聞を退社していきました(朝日新聞を退社した私の知人も複数人いますが、どの方々も優秀でジャーナリスト魂のある人たちです)。また、多くの朝日新聞の古くからの読者も同紙を離れ、かつて名実ともに新聞界でのトップ企業として認められていた同社は、多くの定期購読者を失って「二流新聞」に転落してしまったのです。(定期購読者はピーク時の半数以下となり、出版不況で新聞社各社も購読者数を減らしているが、朝日新聞の減り方はズバ抜けている)

(かつてリベラル雑誌・出版社の最高峰と言われた岩波書店が(「岩波知識人」という言葉まであった)、岸田文雄自民党政権が福島原発事故を忘却したかの如く原発大推進に舵を切ったまさにそのタイミングで、同社出版の月刊誌『世界』や月刊誌『科学』及び岩波新書などの出版物から原発や放射線被曝の記事を一掃してしまったことと平仄があっています。岩波はそれに代えて、大学の若手教員らの内容乏しき「ダボラ文」や、あたりさわりのない風見鶏記事、あるいは如何にも体制迎合の御用論文と思わしきものを多く出版物に掲載するようになり、朝日新聞と同様に(体制批判から逃げ出す)「二流出版社」へと転落していきました。この2社の凋落は「戦後民主主義のご臨終」として象徴的なものと言えるでしょう。そしてその岩波の編集方針を良しとしない人たちが岩波を飛び出て新たに創刊した月刊誌が『地平』です。)

かくして朝日新聞は、この「2つの吉田問題」での木村伊量社長以下の経営陣のヘッピリ腰の腰抜け記者会見により「平成の白虹事件」とでも言うべき失態を演じ、朝日カバカバ新聞へと転落したのです。私はこの朝日新聞他、新聞は毎日5紙に目を通していますが(東京新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、日刊ゲンダイ)、取材記事が少なく論評記事が多い割にはその内容(特に物事への是非評価をしている記事)がお粗末なのが朝日新聞です。私がみなさまにお勧めする新聞は、日刊ゲンダイと東京新聞ですが、それも「記事内容に盲信」するのではなく、突き放して批判的なリテラシーを持ち、相対的な認識をしつつ読んでいく必要があることを痛感しています。戦後民主主義が完璧に崩壊し、衆愚の政治情勢や惨憺たる大衆社会現象が目に余る状況を作り出している今日、新聞が読者離れを起こしながら「御用広報」へと転落していく有様を見せつけられるのは、耐えがたいものがあります(TVはもっとひどくて、特にニュース報道番組などはガラクタ・チョウチン放送ばかりとなり、もはや見る価値がありません=唯一「TBS番組=報道特集」(毎週土曜夕方)ぐらいか? それも全部ではない)。

(参考)白虹事件 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%99%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6


話を元に戻し、以下、小笠原みどり氏の論文の重要箇所を箇条書きにいたします。

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「デジタル時代のスパイ拡大法 急浮上の裏側」(小笠原みどり『世界 2026.7』)

(1)(P232)(戦前の思想警察、戦後の自粛警察)こうした日本自身の過去と向き合わずに、スパイ活動を肯定するのは日本人にとって不幸であると同時に、諸外国にとっては危険極まりない話である。

(2)(P235)マイナンバーによって(さまざまな)データまでが紐付けされ、省庁や企業によって共有されれば、人々をスパイすることは容易になるだけでなく、データ上で誤った人物像(データ・ダブル)が生み出されるおそれも高まる(例えば思想の特定)。

(3)(P235)これらデータ統合を、政府は「国民の利便性の向上」「行政の効率化」のためと説明するが、誰のどんな役に立つのか不明確であると批判され続けてきた。30年経って人々は利便性を実感しているだろうか。むしろ政府の都合で、慣れ親しんだ保険証や運転免許証の切り替えを強制され、面倒と窮屈が増えていないだろうか。

(4)(P235)インテリジェンスは司法制度の外側で、犯罪の証拠として公開されることなく、つまり第三者の検証が不可能なまま、政治的二ひとり歩きするからだ。

(下記は田中一郎の補足コメントです)
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◆外国情報監視裁判所(FISC)(Google AI による検索結果概要)(2026年6月25日)
 https://drive.google.com/file/d/1VTuNGgfj27QiIp9f2x0RxQb4KDpIrNMr/view?usp=sharing

(「FSIC]は下記でご紹介するスノーデン氏の著書『暴露』(新潮社)に出てくる米国の司法組織です。わざわざ米国のインテリジェンス活動の監視機関として独立させた形で強い権限も持たされているにもかかわらず、全く機能しなかった旨が『暴露』に記載されています。翻って日本ではどうでしょうか? 2013年に強行採決で成立した特定秘密保護法に基づき、その運営の適切性をチェックする機関は下記ですが、その利益相反的な組織の設置の仕方(3つが当事者当局である内閣府や内閣官房の下の組織である)や限られた権限付与のため、まともに機能しているとは思えない状態です。今般制定された「国家情報局・会議設置法」では、その形式的な監視組織でさえ設けられず、インテリジェンス当局の「やりたい放題」が法的に保障される事態となっています。まさに「新しい戦前」の有権者・国民に対する支配権力の監視体制確立の「謀略」がスタートしたのです。)

◆(別添PDFファイル)(Google AIによる検索結果概要)特定秘密保護法の4つの監視機関(法定)(2026年6月25日)
 https://drive.google.com/file/d/1qf2YSPBOv54s0KODO7tBLtdHQkMA_XnF/view?usp=sharing

◆(別添PDFファイル)日本の公安警察2026:歯止めを壊す警察権力(イントロ部分)(青木理『地平 2026.8』)
 https://drive.google.com/file/d/1k0MOnOMcHjzVvBFgKNjrK6qxu0duunWu/view?usp=sharing

(地平社月刊誌『地平』(2026/8)掲載のこの青木理氏の論文も、コンパクトに的を射た内容になっています。中でも警察法の条文を引用しながら今般の「国家情報局・会議設置法」の理不尽・野放図を批判している部分は説得力があります。また同氏は、こうした法案が高市早苗自維連立政権によって今後次々と成立させられていくことで、警察官僚・警察組織が首相官邸をはじめ日本政府の中枢を占拠し、政治を牛耳っていくことになることに強い懸念と警戒感を表明しています。鋭い指摘です。みなさまにおかれましては、この論文もまた原本にあたって必ずご一読いただければと思います。:田中一郎)

◆日本国憲法 第二十一条 
 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
 2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

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(5)(P235)プライバシーの喪失はデジタル化に伴う自然現象や「仕方のないこと」などではない、と言いたい。(中略)日米両政府が意図的にスパイ活動を拡張するため、通信の秘密やプライバシーを守ってきた日本国憲法を無力化する法律をつくってきたのだ。私たちはこれまで享受してきた自由を失いつつあり、それは政治によって積極的に引き起こされているという認識をまず持つ必要がある。

(6)(P236)デジタル監視のより広い社会的背景としては、個人情報利用を一貫して求めてきた財界の意向があり、(中略)個人情報をかき集め、徹底して消費へ誘導しようとする「監視資本主義」の存在がある。監視資本主義は人々の心を操作し、行動変容を起こすことをゴールにしているという点で、スパイによる世論操作や情報統制と高い親和性を持つ。

(7)(P237)自民と「日本維新の会」に先んじてスパイ防止関連法案を提出した参政党や国民民主党も、別々の政党でありながら、維新と同じような制度の創設を法案で主張する。「日本人ファースト」を連呼していても内容に日本の独自性はなくアメリカの受け売りでしかない。

(8)(P237)右派政党は、(中略)スパイ防止法の取り締まり対象になるのも外国人のみという誤ったイメージを振りまいている。(中略)だが実際には、NSAが米市民のデータを大量収集してきたように、スパイは自国民を監視するのだ。かつての特高のように、日本のスパイ機関は日本人に網をかける。

(9)(P238)この「外国の利益」という悪魔の囁きは、スパイ防止法の一環である外国代理人登録制度ではさらに重大な結果をもたらす。(中略)政府から外国代理人=潜在的スパイとみなされた人や団体は、政府に登録しなければならず、定期的な報告の義務を課され、監視対象となる。国籍による除外はない。つまり、日本人でも外国の代理人とみなされる。(中略)未登録の場合は処罰できるという点が肝なのだ。同時に、「外国代理人」=潜在的スパイ=戦前なら非国民、と見られないようにしよう、という空気を社会全体に染み渡らせる点で国家統制の効果を持つ。

(10)(P240)イスラエル企業NSOグループの開発したスパイウェア「ペガサス」はジャーナリストの口封じの用いられていることで悪名高い。(中略)防衛省がイスラエル企業のセレブライトから、スマホのロックを解除し、持ち主の同意なしに内部の情報を抜き取る装置「インサイエッツ」を購入予定であることが報道された(しんぶん赤旗 2026.4.18)。(中略)こんなAIスパイ機器が導入されれば、法の支配も黙秘権もあったものではない。デジタル監視規正法の制定こそ、真剣に急ぐ必要がある。

(上記のスパイウェア「ペガサス」については、下記でご紹介する早川書房の図書をご参照ください。:田中一郎)

(日本の左翼・左派・リベラルが犯した4つの誤りには、①科学的実証的根拠に乏しい「人工CO2温暖化」説に基づく「脱炭素」、②「新型コロナ」とmRNAコロナワクチンへの認識(ワクチンなどではない、いい加減な製造プロセスを経た遺伝子製剤であり、人間の免疫機能をおかしくするただの毒物)、ウクライナ戦争(米国民主党系ネオコンと「軍産情報複合体」がウクライナのネオナチを含む暴力極右を使って仕掛けた「ロシア封じ込め戦争」)、に加えて、デジタル社会への対応、がある。

具体的には、デジタル庁(デジタル化推進庁)の設置への賛同、公正公平なファクトチェック機関への素朴な期待(そんな機関は存在しない)、ネット上のフェイク情報退治の巨大IT企業への丸投げ、などである。この内、デジタル庁設置などは、せいぜいのところ新たなデジタル巨大利権構造を生み出す結果に終わるのであって百害あって必要なし(デジタル化は放っておいても勝手に進む、その場合は分権分散的に進むのがいい、日本のように上から中央集権化して一本化・一元化するのはよろしくない、そもそも日本の政治家どもも国家官僚たちも自治体職員もデジタル関連の知識は低迷しており、とてもリーダーシップをとれる情況にない=いわゆる天上がりの民間企業職員たちが政策を事実上牛耳ることになり、巨大な国家利権が生まれてくる)、必要なのは、小笠原みどり氏も言うデジタル監視規正を含む、デジタルユーザー保護を眼目とするデジタル監視庁である。:田中一郎)

(11)(P241)国際法違反のイラン戦争は、アメリカが初めて公式にAIの作戦導入を認めた戦争となった。(中略)作戦データを提供したのはアンソロビックやバランティアの人工知能だ。軍産データ複合体が、違法で残酷な暴力を自動化しつつある。

(「軍産データ複合体」=「軍産情報複合体」。巨大IT企業はほぼ全てが戦争国家・監視社会の協力企業と見ておいて間違いない。そんなものをもてはやしている「チーム未来」なる日本の小党派新党もまた、戦争国家に協力するロクデモナイ「ガラクタ系政治集団」である。こんな党派に騙されているようなら、この国に未来はないということだ。:田中一郎)
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(関連)(別添PDFファイル)諜報活動、日本はできるか、インテリジェンスは劇薬(日経 2026.6.26夕刊)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA160Y80W6A610C2000000/

(財界御用新聞の日本経済新聞がこういう記事を掲載するのは興味深い。みなさまも原本にあたりご一読ください。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)DNA型情報の捜査利用めぐり法制化求める会が発足、警察任せの運用、人権侵害に警鐘(『週刊金曜日 2026.7.10』)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/000f4a04d69e2b7f58b72dd9ad9ee3412684d02b


2.3冊の必読書

(1)暴露 スノーデンが私に託したファイル-グレン・グリーンウォルド著、田口俊樹・濱野大道・武藤陽生/訳(新潮社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033092127&Action_id=121&Sza_id=E1

(スノーデン氏へのその後のインタビューからは、現段階の米NSAをはじめ世界のスパイ組織や軍・警察・治安当局・監視組織による監視体制や監視技術は、この本の舞台となった時代と比べると格段にレベルアップされており、当事者・当局者から当時を振り返れば、まるで「子どものおもちゃ」のように目に映るに違いない、とのコメントが得られています。すさまじいまでの監視体制が更にすさまじくなった、ということのようです。こんな社会が健全であるはずはないのです。:田中一郎)

(2)世界最凶のスパイウェア・ペガサス-ローラン・リシャール/著 サンドリーヌ・リゴー/著 江口泰子/訳(早川書房)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034695102&Action_id=121&Sza_id=C0

(この話は日本のマスごみが報道しないため、日本ではほとんど注目されていませんが、世界的には有名な話で、小笠原みどり氏は早い段階でこの問題に注目していました。:田中一郎)

(3)自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体-石井暁/著(講談社現代新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033831098&Action_id=121&Sza_id=C0

(関連)影の軍隊 「日本の黒幕」自衛隊秘密グループの巻-「赤旗」特捜班/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000000348759&Action_id=121&Sza_id=HH

(関連)(チラシ)(予約必要)(10.1)再開第29回:自衛隊のインテリジェンス活動(石井暁さん:「新ちょぼゼミ」 たんぽぽ舎)(2026年10月1日)
 https://drive.google.com/file/d/1jeKoI7DpQknx9zUO9Ql_XFW0nl8m4-V0/view?usp=sharing


3.関連情報など

(1)(別添PDFファイル)防犯カメラ映像 警察に常時転送、薬物捜査「マンション管理組合は承諾」、「桁違いの権利侵害」(朝日2026.7.10)
 https://digital.asahi.com/articles/ASV7735VZV77UTIL00JM.html

(信じがたい判決である。①常時リアルタイム転送の必要性などないし、必要だというのなら警察が「張り込み」をすればいいだけの話である(実際に利用は全て事後的なものだったという)、②限られた人数のマンション管理組合の理事会だけで勝手に決めていいはずはないし、決める場合は総会での全会一致でなければマズイはず(映像に撮られる方々の自己映像処分決定権は他人がどうこうできるものではない)、③警察が収集したデータの保存期間や無関係映像の除去など、データの取り扱いに関する取り決めがなされてない、など、不備だらけの警察によるプライバシー侵害行為だった。まさに「桁違いの権利侵害」であり、損害賠償や事後対応(データの消去など)、そして警察関係責任者の謝罪と処分が必要だ。裁判官や裁判員たちは何をネボケているのか!?:田中一郎)

(2)“戦争ができる国” 法案次々可決へ「国会を監視せよ」奥田ふみよ議員|れいわ新選組newsR #傍聴席を主権者たちで埋め尽くせ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=MYTfgkKhP9E

(3)〈社説〉沖縄慰霊の日に考える 戦時に重なるスパイ法:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/496746?rct=editorial

(4)〈内調を「国家情報局」に格上げ〉700人体制“日本版CIA”を牛耳るのは警察庁か、外務省か…水面下の思惑とは? - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/90273

(5)風雲急の内閣官房、国家情報局“初代”は譲れない、踊らされる経産省、日銀総裁はどこに逃げた?【今月の霞が関コンフィデンシャル】 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/90144


◆スパイはそこにいる 機密と監視の境界で - NHKスペシャル – NHK
 https://www.web.nhk/tv/an/special/pl/series-tep-2NY2QQLPM3/ep/RMG71GVZ53

(関連)『NHKスペシャル』外国の元スパイが証言…独自取材で“安全保障に関わる情報流出”の実態明らかに - ライブドアニュース
 https://news.livedoor.com/article/detail/31760245/

(典型的な政府忖度御用放送だったNHKスペシャル番組である=NHKは受信料を返還せよ!!)
草々

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