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2026年4月14日 (火)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(175):昨今の放射線被曝をめぐる議論(27):福島原発事故の放射能汚染は隠され、被ばくの危険はゴマカされている

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.名場面で綴る!ハシビロコウのさなえちゃんとの思い出
 https://www.youtube.com/watch?v=3KzOZg4orYo

(すみません、よく似ているので名前を間違いました。正しくは「ふたばちゃん」です。とてもかわいいです。:田中一郎)


2.(どんどん広めてネ!)国民投票法もきちんとできてないのに何が憲法改正や!
 https://www.dobenren.org/activity/h30ketsugi02.html


3.イベント情報

(1)(チラシ)(4.16)東電株主代表訴訟 第3回最高裁前行動・報告集会横(参102)
 https://drive.google.com/file/d/1j1-o3-C7ZUMTgyLxOzNPdoA5BPEsxg25/view?usp=sharing

(2)(4.19)「こらっせ」オンラインセミナー(山崎誠元衆議院議員) 福島子ども・こらっせ神奈川
 http://blog1.korasse-kanagawa.org/2026/03/28/20260419-online_seminar/

(3)(チラシ)(5.23)チェルノブイリとの、何が問われているか(チェルノブイリ子ども基金:明治学院大)
 https://drive.google.com/file/d/1YuwBZoH0JY1TEaK_vUQpllTOFoRWn2w8/view?usp=sharing

◆(メール転送です)4月16日柏崎刈羽原発6、7号機運転差止仮処分申立てについて

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東電・柏崎刈羽原発差止め市民の会の皆様
4月16日に新潟地裁にて、柏崎刈羽原発6,7号機の運転差止仮処分申し立てをすることになりました。入廷行動に参加できる方は、ご協力をお願いします。

4月16日(木)
 10:30~ 仮処分申立書提出行動。新潟地裁脇の西堀通にて入廷行動を行い、新潟地裁に申立書類を提出。
  11:00~ 記者会見。申立人、弁護団から、申立てに至った経過や申立内容等を説明。
   新潟県弁護士会館2階会議室 〒951-8126 新潟市中央区学校町通1番町1番地(新潟地方裁判所敷地内)

東電・柏崎刈羽原発差止め市民の会事務局:有田純也
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4.(メール転送です)新たに9条署名が開始。4_16(木)18時、新宿駅東南口で、署名運動のキックオフペンライト集会
 https://qr.paps.jp/GKtbu

◆署名用紙 https://www.9-jo.jp/index/20260331shin-syomei-youshi.pdf

(関連)憲法9条改悪に反対する請願署名-私たちは戦争につながる憲法改悪に反対します 記者発表会@参議院議員会館- YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=BenJ6UEn0Ow

(関連)(別添PDFファイル)独ワイマール憲法の教訓(前川喜平 東京 2026.4.12)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/481246

 <日本破壊勢力>

(1)「立党から70年 時は来た」 高市総理 憲法改正発議に意欲(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/490a0eed3d554e98ef84f208ab3fc2eff7baf852

(2)改憲踏み込み、戸惑う自民 独断即決「高市流」に不満 旧派閥、再結集の動きも:朝日新聞
 https://x.gd/aJriA

(3)高市首相、憲法改正「時は来た。国民のみなさんに堂々と問おう」来年には発議めど目指す考え表明(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a013b6d9e6a26a95e82bb564914bae880f3f60d2

(4)自民党新ビジョンで仰々しく“言葉遊び”…憲法改正「死活的に求められている」は国民だまし|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://x.gd/lJht6

◆(必見政局解説)(SAMEJIMA TIMES)高市包囲網の正体〜勝ったはずの政権で何が起きているのか【自民党内戦】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=m4C6wd41LL4

(関連)「たとえ正論でも『物申す人』が嫌い.…」高市首相“側近と大喧嘩?”報道ににじむ意思決定の危うさ - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/87801


5.(新刊書)最新電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本 発電・送配電の仕組みと概要を掴む(第4版)-木舟辰平/著
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034605660&Action_id=121&Sza_id=E1

(最新版の「第4版」でないとダメです。手ごろな参考書ですので紹介しておきます。原発をやめさせるためには政権交代を実現し、電力システムを抜本的に転換しないといけません。「脱炭素」とか「気候正義」などと言って「お気楽似非環境運動」で騒いでいるうちは絶対に原発はなくならないのです。イラン戦争に伴う「第三次石油ショック」が来そうな雰囲気ですから、再度、この電力システムと日本のエネルギー問題を再考いたしましょう。近々、「新ちょぼゼミ」で再度取り上げます。:田中一郎)

(関連)TBS報道特集:ナフサ由来の一部石油製品が供給不足、身近な現場に広がる切実な声(2026.4.11)
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20260411_1.html


6.11水道事業者、ダム取水せず 人口減や節水進み、需要予測外れる 維持費、年2億円近く=訂正・おわびあり:朝日新聞
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15388734.html

(関連)(予約必要)(6.11)オルタナティブな日本を目指して:再開第23回「日本の川:治水と利水と環境政策はどうなっているの?」(まさのあつこさん:たんぽぽ舎)(2026年6月11日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-fc56d5.html


7.「豊臣兄弟!」に騙されてはいけない…ドラマでは「細身イケメン」に描かれた浅井長政の記録に残る本当の姿 - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 https://x.gd/vwHhV

(たまにNHK大河ドラマを歴史的事実だと信じ込んでしまう人がいます。あれはドラマです=つくり話です。お間違いなく。ちなみに司馬遼太郎作の「竜馬がゆく」もまた小説であり、つくり話ですから、くれぐれもお間違いなく。:田中一郎)


8.注目情報

◆山本太郎も驚愕!国会を粉砕する「最恐の素人」奥田ふみよ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=DTGBZisD8HE

(「れいわ新選組」は初心に立ち戻り、再度みんなと力を合わせて再出発すればいい。大きな目標を見失うな。「れいわ新選組」のゴタゴタは「仕掛けられている罠」だ。大きな目標に比べたら、大したこともないことでワイワイ騒ぐな。ワイワイ騒がせることが仕掛人たちの狙いなのだ。「れいわ新選組」は「必殺仕掛け人」にならなくてはいけない役回りであり、「仕掛けられて」いてどうするのか! 「れいわ新選組」攻撃の先頭に立っているのは、自民党の「戦争屋」おやじたちと一緒に党(「れいわ新選組」)に無断でイスラエルを訪問し、ネタニヤフと握手をし、ネタニヤフに感謝されて帰国して、みんなから批判されても居直り記者会見をしていた多賀谷亮だ(それに加えて『週刊新潮』という、ちっとも「慎重」な報道をしない似非右翼週刊誌)。衆院選2026では当然「れいわ新選組」は多賀谷を推薦せず、多賀谷は離党している(「中道改革」=「空洞改革」連合に行ったらしい、やっぱりな、「中道改革連合」とは、そういうゴミダメみたいなところなのよ)。そして落選した。こんなのに引っ掻き回されていたらダメだ。初心貫徹=ガンバレ、負けるな!:田中一郎)

(関連)多ケ谷亮 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E3%82%B1%E8%B0%B7%E4%BA%AE

(1)(別添PDFファイル)DNA鑑定遅延、連行被害者の遺骨返還交渉で在日女性が日本政府に怒りの表明(本田雅和『週刊金曜日 2026.4.10』)
 https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/004270.php

(2)(別添PDFファイル)大手企業しかメリットがない食品表示のデジタル化(垣田達哉『週刊金曜日 2026.4.10』)
 https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/004270.php

(関連)(御用サイト)食品表示のデジタル化とは?消費者庁の動きと食品事業者ができること - 食品ITnavi
 https://food.uchida-it.co.jp/info/f20260320/
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「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(175):昨今の放射線被曝をめぐる議論(27):福島原発事故の放射能汚染は隠され、被ばくの危険はゴマカされている」をお送りいたします。

 <別添PDFファイル>
(1)小児甲状腺がん裁判、原告の若者ら7人、「構造的暴力」に挑む(イントロ部分)(本田雅和『週刊金曜日 2026.4.10』)
(2)食品被ばくはなかったのか、国は「迅速な出荷制限」を根拠にしているが(イントロ部分)(白石草『週刊金曜日 2026.3.20』)
(3)福島第一原発事故、「運命の日」を巡る証言と沈黙、消えた放射能測定記録(イントロ部分)(添田孝史『週刊金曜日 2026.3.20』)
(4)胃がん、胆のう・胆管がん、無視され続ける疫学解析の警告(一部抜粋)(明石昇二郎『週刊金曜日 2026.4.10』)
(5)福島産巻き返しへ、原発事故15年 全国平均と依然価格差、桃と牛肉(東京 2026.4.6)
(6)『福島ダイアログ』/安東量子と彼女の推奨するCLIとは何か?
(7)ブックレット出版記念シンポ:被ばく「封じ込め」の正体とは(『週刊金曜日 2025.10.31』)

◆#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 20260319 官邸前抗議行動行う 高市政権への怒り爆発し大勢の人たちが総がかり行動に参加する中、我々の官邸前抗議行動にも40名が参加
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2026/03/20260319-40.html

(私もマイクを握らせてもらいました。下手なスピーチで申し訳ありませんが、今回は福島原発事故の後始末として必要不可欠な「放射能汚染防止法」と「放射能汚染犯罪処罰法」の新法制定について話しました。次回は「原子力災害救済法」(日本版チェルノブイリ法)の必要性についてスピーチしたいと思っています。:田中一郎)

(関連)制定しよう放射能汚染防止法-山本行雄著(ブイツーソリューション)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033545713&Action_id=121&Sza_id=C0


1.「福島県民健康調査検討委員会」

 あいかわらずの「原子力ムラ・放射線ムラ」御用のインチキ委員会で、毎回毎回肝心なことはそっちのけで、ロクデモナイことばかりを「協議」している。ねらいはもちろん「福島原発事故では放射線被曝の被害は1件もなかった」ということをでっちあげることである。「福島県民健康調査」は福島県の事業だし、事務局の福島県立医大も福島県の依頼によるものなのだから、この「福島県民健康調査検討委員会」のおかしな運営について、福島県議会で野党議員が追及すればいいのにと思うのだが、そんな話は聞いたことがない。

それにしても、この委員会を継続してしっかりと取材・報道しているのはOUR PLANET TVだけになってしまったかのような様相だ。日本のマスごみの組織的退廃・堕落を象徴しているのではないか。みなさまのOUR PLANET TVへの資金的ご支援をお願い申し上げます(OUR PLANET TVは開沼博東京(頭狂)大学教員からSLAP訴訟を提訴され、それを例によって例のごとく、腐ったヒラメ裁判所・裁判官により追認する判決まで出されてしまっている。真実報道を貫くことはこの国では容易ではなくなってきている。みなさまのご支援を!!)。

◆甲状腺検査の利益めぐり応酬 福島「県民健康調査」検討委員会 OurPlanet-TV 特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/52594/

(印刷用)甲状腺検査の利益めぐり応酬〜福島「県民健康調査」検討委員会(2026.3.25)
 https://drive.google.com/file/d/11zApu5PSWtdofMS8GLzL0gVf91nAnJKx/view?usp=sharing

(ガンは早期発見・早期治療じゃなかったのか?! 何を「二枚舌」使ってインチキ議論やってんだ、ボケ!:田中一郎)

(前回)【ライブ配信】第57回「県民健康調査」検討委員会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/51872/

(関連)「被曝との関係ない」部会まとめ撤回要求〜福島・甲状腺がん問題 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/51220/

◆ご寄付のお願い(OUR PLANET TV)
 https://www.ourplanet-tv.org/donation/


2.(別添PDFファイル)小児甲状腺がん裁判、原告の若者ら7人、「構造的暴力」に挑む(イントロ部分)(本田雅和『週刊金曜日 2026.4.10』)
 https://drive.google.com/file/d/1sgyUwBdiqND78iVWdYITcgyQk9EUQLOx/view?usp=sharing

(関連)「私が受けてきたものは構造的暴力」甲状腺がん裁判原告が意見陳述 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/51577/

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(再掲)「311子ども甲状腺がん裁判」に関する井戸謙一弁護士の報告について(NEWS LETTER VOL16)

井戸謙一弁護士には、日頃より様々なご尽力に感謝いたしております。

「311子ども甲状腺がん裁判」については、ニュースレターをはじめ、様々なことについて注目を続けています。今回、このメールをお送りすることにしたのは、同レターVOL16(直近版)掲載の井戸謙一弁護士のレポートを拝読し、相変わらずの日本の裁判の=日本の裁判官のおかしな裁判の進め方について、批判をしておく必要があると思ったからです(弁護団の方からは言いにくいでしょうから)。書くほうも読むほうも多忙と思いますので、端的に箇条書きにしてお送りします。舌足らずはご容赦いただき、近々の私とたんぽぽ舎主催の「新ちょぼゼミ」で取り上げます。

◆ニュースレター - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
 https://drive.google.com/file/d/1PQNNRU0M4gwuqXM-F-zppNixh0ABX1mF/view?usp=sharing
 https://www.311support.net/newsletter/
 https://www.311support.net/

 <田中一郎コメント>

(1)「進行協議とは非公開で、原告と被告と裁判所の三者が裁判の進行や争点について、意見交換する手続です。」(法廷では見えない争点整理バトル)

  日本の裁判は日本国憲法に基づき「公開」が原則です。にもかかわらず、裁判官たちは法廷へTVカメラを入れることを職権で禁止しており、限られた人数しか入れない法廷に来た一般有権者のみに裁判を開放するという「事実上の秘密裁判」を強制しています。しかも、法定では、いわゆる立見席や補助椅子などはなく、固定された椅子の許す人数以外はシャットアウトするという、ふざけた態度を平然と続けています。これは明確な日本国憲法違反です。法廷での撮影や録音録画も禁止です。こんなことは、裁判所側が「隠しておきたい」ということ以外、意味不明という他ありません。(憲法上、秘密裁判は可能ですが、それには「相当の重い妥当な理由」がなければいけません)。事実上を含む秘密のベールに包まれた権力のなせることは、ほぼ100%ロクデモナイと見ておいていいのです。

(井戸謙一弁護士によれば、TV放送が始まったころの最初は(1955年前後)、法定にTVカメラが入っていたそうです)

更に驚きは、今回のNレターのこの文言です。「進行協議」ですから、今後の裁判の運営・進め方についての事務的な打ち合わせですませばいいものを(従って、所要時間は長くても30分程度)、こんな秘密会議の場で実質的な裁判論争を行っているというから驚きです。しかも書面でやりとりしていると書かれていますので、裁判における(公開された)「口頭弁論主義」は吹き飛ばされてしまっているのです。(逆に、公判に於いて、裁判の進行に関する事務的な打ち合わせだけをしている裁判長もいるという情けない実態もあります。有権者をバカにしているか、軽視しているわけで、腹立たしいこと限りなしです)

常々、私から何度も申し上げてきましたが、日本の司法・裁判所は、前近代性の権化のような場所で、しかもまるで治外法権のような色彩が強く、事実上、有権者・国民の司法への期待に完璧に背を向けて、不当な判決の度重なる発出や不適切な法廷運営を行って、反社会的勢力の集まる腐敗した「第二法務省」(従って裁判官は屁理屈づくりの木っ端役人である第二法務官僚)に成り下がっています。そして私が致命的にまずいと思っているのは、このような日本の司法・裁判所について、日本弁護士連合会を含む日本の法曹界が「おかしい」という問題意識を持っていないことです(あるいは持っていても態度に現さない)。

秘密会議の「進行協議」の場で論争を書面でするのではなく、口頭弁論主義に従い、法廷で堂々とやれということです。

(2)原告側が被ばく量を立証できないのは理解できる(裁判長)

  被告側の「被告・東電は、原告のがんが被ばく起因性かどうかを判断するためには被ばく量が重要であるとして、原告側に、原告が浴びた被ばく量を立証するよう求めてきました」に対して、原告側の「「被ばく」を争点に含めることは争わないものの、具体的な被ばく線量は立証せず、「原告が相応の被ばくをした」ことを主張する書面を提出するというものです。その「原告が相応の被ばくをした」ことを主張する書面が、今回、提出した第53 準備書面に当たる」(Nレター)は極めて適切な対応だと思われます。

今から半世紀前の公害裁判では、公害被害者はその被害の原因について(カドミウムや有機水銀など)、相当程度に「そういうことはありうる話だ」ということを示せばいいのであり、それ以上のことは、つまり原因物質の毒性の程度については、全ての情報を独占している被告側の企業や国が示せばいい=つまり「それは公害の原因物質ではないことを被告側が立証せよ」という、いわゆる立証責任の転換が行われ、被害者原告の勝訴に結び付いています。

今回もその判例法理を活用し、「被告・東電は、原告のがんが被ばく起因性かどうかを判断するためには被ばく量が重要であるとして」ならば、被告東電または国が、「被ばくは甲状腺ガンの原因ではない」ことを立証すればいいのであって、それを原告に立証せよと迫るのは、これまでの日本の裁判が積み上げてきた「有権者・国民のための裁判」実現のための判例を叩き潰すことを意味します。

裁判長は「原告側が被ばく量を立証できないのは理解できる」などと中途半端で情緒的なことを言うのではなく、「原告側は被ばくががんの原因であると思われる具体的な事実を出してください」「被告は、ガンの原因が被ばくではないということを科学的根拠の裏付けをもって示してください」「示すことができなければ、被ばくががんの原因であったと推定・判断します」といえばいい。「これは半世紀前の公害裁判における裁判で確立された、広く公害事件における判断基準です」と付け加えて、です。(最近の弁護団の若手弁護士の中には、このことをきちんと理解できていないのがいることが腹立たしい)

被告東電や国は、福島原発事故直後からこうした裁判が起きることを想定して、初期被ばくのもみ消しを一貫してやってきました。その最大のモノが、避難時のスクリーニング検査における「13000CPM=甲状腺等価線量100mSv相当」基準の即時破棄です。甲状腺検査を事実上放棄し、検査結果記録もまともに取らなかった。初期被ばく検査を他の場所でも(一部例外を除き)一切行っていない。弘前大学がやろうとしたら、福島県庁が妨害をしている。つまり初期被曝は「わからない」のではなく「わからないようにされた」のです。(この点は裁判でどこまで追及されているのだろうか?)

(関連)見捨てられた初期被曝-study2007/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033278680&Action_id=121&Sza_id=F3

(今の堕落した岩波書店とは違い、この頃の岩波はこうした図書を出版するまともな書店だった。:田中一郎)

(関連)特集:3.11から15年|週刊金曜日公式サイト
 https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/004257.php

(ここに掲載されている白石草氏、及び添田孝史氏のレポートも重要です。福島原発事故による被ばくが隠されています。:田中一郎)

(3)争点整理のまとめ書面作成における基本的な構成

  裁判長が示したこの整理の仕方は私は極めてマズイのではないかと思います。最高裁判例 被ばく線量 スクリーニング効果と「福島県民健康調査」結果への疑義 という並びになっていて、簡単に言えば、国がこういう論理構成で原告の訴えを却下せよ、と言っている、その「論理構成」そのものであるように見えます。私は今の「第二法務省屁理屈木っ端役人」としての裁判官たちに、果たしてまともな判決が、国(具体的には霞が関官庁と原発推進政権)の方針・態度から独立して出せるのかについては、極めて疑わしいと思っているので、この裁判での勝訴を取りに行くとするならば、もっと別の観点を入れて行かなければいけないように思うのです。

(例)①疫学的評価の基本、②初期被ばく測定に関する国及び東京電力の不作為の犯罪性、③初期被曝がすさまじかったことを推察させる様々な事実、④100ミリシーベルト未満であっても甲状腺ガンは多発する、福島原発事故以降に生まれて福島県の汚染地帯には住んでいない福島県民の子どもたちに甲状腺ガンは出ているのか? 福島県から遠く離れた(沖縄など)道府県での甲状腺検査の実施=スクリーニング効果なら、ここでも甲状腺ガンはたくさん見つかるハズ、まだいろいろあるでしょう。

(関連)医学的根拠とは何か-津田敏秀/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033010460&Action_id=121&Sza_id=F3

(4)被告側が、等価線量と実効線量の区別がついていないというのは笑止千万です。被告を敗訴させるに十分な根拠の1つとして追及すべき。

(関連)(増補版) 放射線被ばく評価の単位 「シーベルト」 への疑問- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html


(5)「提訴当初は、若い原告を1 日でも早く救済するために、2 年で裁判を終えたいと考えていましたが、現在のペースだと、判決まで早くても7 年かかりそうです。まだまだ時間はかかります」

  安倍晋三殺害事件の(おそらくは冤罪)被告=山上徹也容疑者を無期懲役とする裁判では、わずか3か月程度の間に連続して公判を開き、あっという間に重罰を伴う判決を下しています。その同じ裁判所が、日々の苦痛を伴う甲状腺ガンを発症した原告の若者たちの救済を棚上げにしたまま、10年近い年月をかけて、しかも1審段階の判決が出てくるという、この日本の裁判のあり方に対しては、断固としてNO!です。最高裁まで行くには、十数年かかるということでしょう。公判と公判のインターバルを詰めて、1回1回の公判の内容を充実させれば、裁判はもっと早く結論が出るはずです。ひとえにこれは、裁判官たちの法廷運営に大問題があるということを意味しています。

◆(報告)(9.25)再開第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-e190d1.html

(日本の司法・裁判所は、いったん解体しなければいけません。全くダメ。)

◆現代の悪代官所=日本の司法・裁判所・検察を解体せよ(その1):①大川原加工機冤罪事件=なぜ拘束を認め続けたのか、裁判官に問う、遺族が国提訴、②再審法改正で法務省・御用学者が横やり、③山ほどあるデタラメ裁判・判決他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-17f45a.html

(追)Nレターの次のページの「福島第1原発に行ってきました」のところの、黒川眞一先生のコメントをご覧ください。

(中略)「原発の見学で一番あきれたのは、東電による説明という名の宣伝であり、正しくない言葉が次々と使われていることだ。最後に、見学の出発点である東京電力廃炉資料館に戻ると、英語名がDecommissioningArchive Centerであった。“decommission”という英語は “take (a ship, installation, etc.) out of service”である。戦艦なら退役させるであり、戦艦ヤマトにこれを使えばペテンになる。同じように、事故を起こした原発の事故処理を「廃炉」とよび、decommissioningとすることもペテンである。」

  おっしゃる通りです。英語に弱い私でもうなずけました。
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3.新ちょぼゼミ「放射線被曝の基礎知識」シリーズ

 たんぽぽ舎で開催しております「新ちょぼゼミ」では、福島原発事故後15年が経過し、この国での放射能や放射線被曝への警戒感・危機感が弛緩しているように思われましたので、少し前からシリーズで標記テーマでプレゼンを続けています。次回は5月25日の「新ちょぼゼミ」(下記)の前座で第7回目を予定しています。みなさまのご参加をお待ちしております。

◆(予約必要)(5.25)オルタナティブな日本を目指して:再開第22回「参政党の『創憲案』と日本国憲法」(清水雅彦日体大教授:たんぽぽ舎)(2026年5月25日)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-b2037e.html

(会場が狭いので入れなくなる可能性があります。たんぽぽ舎に予約のお電話をしていただき受付番号をもらってください)

 <バックナンバー:これまでの開催分>

(1)(報告)(4.21)「新ちょぼゼミ」:「放射線被曝の基本知識(その1):放射線被曝の評価単位「シーベルト」への疑問(1)」(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/04/post-ef5b7f.html

(2)(報告)(5.29)「新ちょぼゼミ」:「放射線被曝の基本知識(その2):放射線被曝の評価単位「シーベルト」への疑問(2)」(田中一郎:たんぽぽ舎)+「コメの値段が高い」を徹底批判します- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/06/post-9c4fd6.html

(3)(報告)(6.10)「新ちょぼゼミ」:「放射線被曝の基本知識(その3):放射線被曝の評価単位「シーベルト」への疑問(3)」(田中一郎:たんぽぽ舎)+「コメの値段が高い」を徹底批判します- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/06/post-3e5150.html

(4)(報告)(8.25)「新ちょぼゼミ」:「放射線被曝の基本知識(その4):「生物学的半減期」に確たる科学的実証的根拠はなく、かつ、平均値を使うような数値は放射線防護には使えない他(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/08/post-a4cfa3.html

(5)(報告)(11.25)「新ちょぼゼミ」:「放射線被曝の基本知識(その5):「組織荷重係数を全部足すと「1」ということは、ICRPのシーベルトは外部被曝の概念であり内部被曝には使えないということだ」他(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/11/post-b2ba92.html

(6)(報告)(1.26)「新ちょぼゼミ」:「放射線被曝の基本知識(その6):年1ミリシーベルトの内部被曝とは、毎1年間に約7千万回の放射線被曝を体内で受けるということである他(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2026/02/post-431851.html


4.必読『週刊金曜日』記事

 『週刊金曜日』の放射能汚染・被ばく関連の掲載記事がよくなってきました。311福島原発事故後間もなくの頃は、市民科学研所属の人物が書いた中途半端でゆるいレポートを巡り、私と電話で怒鳴り合いの言い争いとなったこともありましたが、その後同誌は転換したように思えます。下記にご紹介する3つのレポートは、上記でご紹介した本田雅和氏(元朝日新聞)執筆のレポートとともに必見必読ですので、みなさまには原本に当たっていただいてご一読をお願い申し上げます。

(1)(別添PDFファイル)食品被ばくはなかったのか、国は「迅速な出荷制限」を根拠にしているが(イントロ部分)(白石草『週刊金曜日 2026.3.20』)
 https://drive.google.com/file/d/14orGV7GRiIRGBuGhq5kWIb4W8hXKat2z/view?usp=sharing

(食品の放射能汚染問題と被ばくについては、近々の「新ちょぼゼミ」で取り上げる予定です。:田中一郎)

(関連)「食べものの放射能汚染」のここが問題(ちょぼちょぼ市民連合:田中一郎、2017年1月24日)
 https://drive.google.com/file/d/1jvelCKeWJY6vFVKXPYu2S9vFTSk_9LH3/view?usp=sharing

(2)(別添PDFファイル)福島第一原発事故、「運命の日」を巡る証言と沈黙、消えた放射能測定記録(イントロ部分)(添田孝史『週刊金曜日 2026.3.20』)
 https://drive.google.com/file/d/1ulKcQoeoA4LysqUbgKsKK9PLlEjTsCgy/view?usp=sharing

(3)(別添PDFファイル)胃がん、胆のう・胆管がん、無視され続ける疫学解析の警告(一部抜粋)(明石昇二郎『週刊金曜日 2026.4.10』)
 https://drive.google.com/file/d/1KCACgAX-ztPUS81hOf0v7wbXUPhWdO5X/view?usp=sharing

(関連)(別添PDFファイル)福島産巻き返しへ、原発事故15年 全国平均と依然価格差、桃と牛肉(東京 2026.4.6)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/479870

(原発報道で定評がある東京新聞でさえ、かような「ちょうちん記事」を1面トップで掲載するようになってしまっています。私が「放射能や放射線被曝への警戒感・危機感が弛緩している」と申し上げている1つの事例と見ていいでしょう。:田中一郎)


5.小倉志郎さんより

(1)小倉志郎 さんから:「怖さの宣伝」 
 https://tinyurl.com/2brbr4tx

(2)小倉志郎 さんから:「状況証拠」
 https://tinyurl.com/bdkr5tn4

(3)小倉志郎 さんから:「ふるさと」
 https://tinyurl.com/yp4ad93k

(4)小倉志郎 さんから:「詭弁」
 https://tinyurl.com/3zj5zpza


6.その他注目情報

(1)「もう一度原発が破裂したら、日本人は生きていけない」(大江健三郎)(『季節 2025夏秋』)
 https://drive.google.com/file/d/1WdF4fjxACCoXRwAUYr6t8b1I6-tuWqM2/view?usp=sharing

(2)(別添PDFファイル)『福島ダイアログ』/安東量子と彼女の推奨するCLIとは何か?(コリンコバヤシ氏 2025.12.5)
 https://drive.google.com/file/d/1yRp-PDYdu1inkJRiPokxY8oDUWEOck8l/view?usp=sharing

(3)(別添PDFファイル)ブックレット出版記念シンポ:被ばく「封じ込め」の正体とは(『週刊金曜日 2025.10.31』)
 https://drive.google.com/file/d/1DOKEgqS6ccYFi0T2-aZyrLv18fEQp1ak/view?usp=sharing

(4)<かながわ花人 国際園芸博2027へ>(1)和田弘一郎 暑さに強い究極の赤色 シャクナゲ「太陽」を作出:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/475857?utm_source=tokyo_mailmag&utm_medium=email

(関連)福島県内の除染土 花博で活用検討 2027年政府 安全性、理解醸成へ - 福島民報デジタル
 https://www.minpo.jp/articles/-/50538

(関連)自民・草間剛氏、横浜・園芸博で福島の「復興再生土」活用を提案 - カナロコ by 神奈川新聞
 https://www.kanaloco.jp/news/government/article-1225973.html


(これじゃ「花博」じゃなくて「放射能汚染土拡散博覧会」ですよ、何考えてんだ、ドアホ、ではありませんか? 背後に自民党がいますね。ろくでもない政党です。放射能汚染対策は、汚染物を一カ所に集約して環境に漏れ出ないよう密閉するのが基本です。:田中一郎)
草々

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