« 脱原発脱被曝バック・ナンバー(74)(抜粋)(2025年1月~2月) | トップページ | 最重要な裁判「いのちのとりで裁判」=生活保護制度を機能不全に陥れ、経済弱者から「健康で文化的な最低限度の生活」を奪う自公政治と厚生労働省、そしてそれを追認する司法・裁判所の人権侵害トライアングル=制度の抜本改正と運営転換が必要だ »

2025年3月 1日 (土)

(メール転送です)避難者通信第157号 ウクライナ紛争をどう見るか?:矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授=平和を願い、脱被ばく運動の先頭に立ってきた物理学者からのメッセージ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(3.3)アベスガキシダイシバ政治を許さない! 国会前スタンディング・モブ

 今月も澤地久枝さんといっしょに国会正門前で午後1時から約30分間行います。みなさま、それぞれ思い思いのプラカードをお持ちになり、戦争反対、9条変えるな、辺野古新基地建設反対、原発許さん、政治を変えよう、自民党・維新くたばれ、などの意思表示を「無言」で行いましょう。参加者がだんだん増えていて、最近では200名近くになってきました。毎月3日の国会前を「東京の名所」の1つにいたしましょう。(3月3日は、私から1分間スピーチで、まもなく国会に出てくるとされる「能動的サイバー防御」法案についてコメントします)

(関連)国会前デモ10年 澤地久枝 戦争に反対 絶対の気持ち 毎月3日政治へ意思表明-沖縄タイムス+
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1521016


2.キャンペーン

(1)(チラシ)市民意見広告運動より再度ご協力のお願い(追加寄付)(締め切り4月7日)
 https://drive.google.com/file/d/18ciWl7o-undnjPf12MSKLGnHIQvq1aYe/view?usp=sharing

(2)オンライン署名 · 川辺川ダムを用いない治水への賛成· Change.org
 https://x.gd/Ac3sY

(関連)(チラシ)川辺川ダムでは命も清流も守れない
 https://kawabegawa.jp/2025/20250224DAMMONDAITENCHIRASHI.pdf


3.「311子ども甲状腺がん裁判」関連

(1)3月2日にイベントが開催されます - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
 https://www.311support.net/news-250217/

(2)(3.5)第13回口頭弁論期日のお知らせ - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
 https://www.311support.net/news-250205/

(3)3月6日にイベントが開催されます - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
 https://www.311support.net/news-250214/


4.イベント情報

(1)(3.3)第12回 最高裁行動&集会のお知らせ – 福島原発刑事訴訟支援団
 https://shien-dan.org/20250303-event/

(2)(チラシ)(3.10)福島原発事故被害原因裁定を求めるキックオフ集会(衆2)
 https://drive.google.com/file/d/1adCHp7AX2iAKj5QepA5ILfH8bNZPQ_s7/view?usp=sharing

(3)(チラシ)(3.10)東日本大震災かながわ追悼の夕べ(横浜市役所1F)
 https://drive.google.com/file/d/1VvtT-7PfZPQbwFRhPHzk2sIMKmt8pmNv/view?usp=sharing

(4)(3.11)日本原電本店抗議行動/東電本店合同抗議行動 - 東京・生活者ネットワーク
 https://www.seikatsusha.me/blog/news/22406/
 https://drive.google.com/file/d/1gb9qFZjwX0aEpr514GcwVO9_R0utVTLf/view?usp=sharing

(5)(チラシ)(3.11)福島を忘れない、311所沢アクション
 https://drive.google.com/file/d/1ixN9mFFYHro-aCIjzdeveI7R8_OmBCik/view?usp=sharing

(6)(3.12)国葬文書隠蔽裁判、第二回期日は3月12日です - Tansa
 https://tansajp.org/information/11629/

(7)(予約必要)(3.17)再開新ちょぼゼミ第6回:オルタナティブな日本を目指して 「シリーズ戦後改革(第4回):戦後労働運動と2.1ゼネスト」(山田朗明治大学教授:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-e19e19.html

(8)(3.19)ゆうちょ裁判:東京地裁603号法廷(市民団体の口座開設申し込みを理由も基準も示さずに拒否=「SC&スコアリング」時代へ)
 https://disasterright.blogspot.com/2025/02/25212.html

(9)(チラシ)(3.26)福島原発事故 阿武隈訴訟控訴審 判決(東京高裁#101)
 https://drive.google.com/file/d/1YvnrwfUYuZQjo4TRGz_ySynp-8XWXSBj/view?usp=sharing

(10)(3.28)第11回口頭弁論期日のお知らせ~開沼氏との訴訟 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/topics/50125/

(11)(チラシ)(3.30)令和の百姓一揆=トラクター行進(青山公園南地区)
 https://drive.google.com/file/d/1G9I-Bz12iqiD4tORJrZdrP2IaxR2VWdG/view?usp=sharing

(12)(予約必要)(チラシ)(3.30)春!だきしめる平和のシンポ=戦争を知ろう:神田香織・伊勢崎賢治(みなとパーク芝浦)
 https://drive.google.com/file/d/1mMKmK27-4GE_j7A4B_22VFNjj-PrqbDR/view?usp=sharing

◆(3.30)公開シンポジウム:トランプ政権とウクライナ戦争の行方 ~戦争終結に何が必要か~ - ISF独立言論フォーラム
 https://isfweb.org/post-50835/


5.小倉志郎 さんから:「情報伝達」
  https://tinyurl.com/bdeuzj5s

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 護憲運動や脱原発運動の世界では長い間「情報戦争」が続いています。改憲派、護憲派、原子力推進派、脱原発派が常にそれぞれ自派に都合の良い情報を発信しています。悲しいことに、それらの情報を受け取る一般国民はほとんどの場合、情報の真偽を個人的に確かめることは不可能です。真実に近い情報を得るためには、信頼できる仲間内での情報交換会を持つしかないと、様々な形で実践されています。情報戦争に勝つには、それで十分かと言えば、NOです。真実に近い情報が見つかったとしても、それを多くの国民に伝達しなければ、世論を変えることはできません。その伝達力において、改憲派および原子力推進派が護憲派および脱原発派を圧倒しています。なぜなら、前者は政府・与党・大企業がグルになって金に糸目を付けずに大手メディアを駆使して一つの情報をあっと言う間に数千万人に届けることができるのに、後者はお金が無くてその方法が使えないからです。私たち護憲派・脱原発派はこの伝達力の物量的な差への対策がまったく遅れています。私たちは人数では桁違いに多いのですから、個人間の情報網を沢山作り、且つ、個々の情報網をつなげて日本中に広げるのです。誰かがキャッチした良い情報を個人間情報網に乗せて全国民に届くようにすれば良いのです。(小倉志郎)
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(左翼・左派・リベラルのみなさま、「イベント至上主義」の「仲良しクラブ(昔はセクトと言った)」「タコツボ型市民運動」ではだめですよ。自分たちのイベントさえ良ければ、後はどうでもいい、といったタイプの人が増えているように思います。また、イベントに参加する一般市民の「ごくごく当たり前の活動」(チラシ・レポート配布や署名活動や物販など)を妨害したり、排除したり、統制を掛けたりしている「スターリンのミニブタ」に至っては、もっての外です。運動の仕方を「自由・快活・楽しい」をモットーに考え直してみてください。:田中一郎)


6.Hiroshima atomic bomb 1953 movie japanese history nuke - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CenSGBSSmrc

(関連)[ヒロシマドキュメント 被爆80年] 1953年夏 映画「ひろしま」製作 被爆者自ら惨禍演じる - 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター
 https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=149700

(関連)戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク① - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=MzDriE0px7A


7.全港湾、組合員の自宅待機取りやめ 日米の艦艇が石垣港入港 自衛隊車両の輸送は扱わない方針 沖縄 - 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-4001210.html

(関連)[社説]石垣港に米艦船 施設の使用に制約課せ - 社説 - 沖縄タイムス+プラス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1533679

(関連)<社説>石垣日米艦船同時寄港 軍事拠点化に反対する - 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4001995.html


8.リニア工事「平穏な生活脅かす」大深度リニア訴訟 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
 https://www.ourplanet-tv.org/50312/

(史上最悪のこの工事を司法・裁判所がストップをかけられないのなら、そんな司法・裁判所は不要だ=叩き潰せ!!:田中一郎)


9.高額療養費、26・27年再検討 負担増、今夏は実施 首相表明:朝日新聞
 https://x.gd/TMvda

(関連)予定通り負担増…「命にかかわる。いったん立ち止まって」がんや難病の患者に広がる失望と不満 高額療養費:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/388803?utm_source=tokyo_mailmag&utm_medium=email

(関連)高額療養費、野田氏の直談判不発 予算修正、存在感薄い野党第1党:朝日新聞
 https://x.gd/R6Z1X

(野田佳彦「脱憲反民主党」よ、国会の中だけで「ボス交」みたいなことばかりやっているからダメなのよ。街頭に出て来いよ、有権者・国民に訴えろよ、次の参議院選挙や都議会選挙の争点にしろよ、有権者・国民の側は、マイナ保険証とともに「命がかかってんだ」よ。野田佳彦は自分が総理大臣をしている時には、市民運動・社会運動の街宣活動を「うるさいな」とか言っていたよな。立憲民主党も野田佳彦を代表から退かせて、女性を代表にして「一から出直せ」、「市民とともに」などとウソ言ってないで、有言実行で行けよ! このままじゃ、次の参議院選挙でもボロ負けの危機的状態は続く。負けてからでは遅い野田(佳彦):田中一郎)
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「(メール転送です)避難者通信第157号 ウクライナ紛争をどう見るか?:矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授=平和を願い、脱被ばく運動の先頭に立ってきた物理学者からのメッセージ」をお送りします。

 沖縄の矢ケ崎克馬先生から「ウクライナ戦争」に関するメッセージが届きました。転送いたします。矢ケ崎克馬先生には、日頃よりの様々なご尽力に感謝申し上げます。これからもご健康に留意され、お元気でご活躍くださることを願っております。(私からのコメントは最後に書きました)

◆避難者通信第157号202502
 https://drive.google.com/file/d/1tzf5ZrjWzR6JX9D8o6DnVbDCJTYZ4HcI/view?usp=sharing
 https://drive.google.com/file/d/1tzf5ZrjWzR6JX9D8o6DnVbDCJTYZ4HcI/view?usp=sharing


(下記は上記の全文転記です)
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(別添PDFファイル)避難者通信第157号 2025/2/28
ーウクライナ紛争をどう見るか?学習会のお知らせ(3月15日10:30~)ー

1ウクライナ問題の捉え方

(1)民族自決権
「民族自決権」という点でウクライナの「ロシア語州」民衆の意思が働いているかどうか、同時に中央政府がそれをどのように弾圧したかを見極める必要があります。
民族自決権を求めているならば、最大限尊重しなければなりません。

歴史を踏まえ、「民族自決権」を主張して「帰属」あるいは「独立」を求めるウクライナ領内のロシア語州の住民の主権をどう捉えるか?という認識です。

これはあたかもICRP等の支配から、「科学と人権を基盤とする放射線防護体制の確立」を願う世界市民と同様な基本的人権の要求と捉えます。

私は、サンフランシスコ体制で、米軍の統治下に於かれた沖縄住民の復帰運動を「民族自決権に基づく非暴力の大結束」として感激し、自分も沖縄の主権者に加わり、その一員になろうと決意し、51年前に沖縄に移住しました。

日米地位協定を嬉々としてキープする政府により、憲法を逸脱していると称せられる安保三文書を閣議決定された日本国民は、「米国に屈従することから脱却しよう」とする日本の主権者として、特に沖縄県民として、ウクライナ問題を正確に事実を認識し、考察する必用があるのではないか、と思料いたします。

(2)恐るべし「軍事同盟」・恐るべし武力闘争準備・恐るべし「大本営発表」

まず最初に一言言わせてもらいますと

①    恐るべし「軍事同盟」

もちろん、日米軍事同盟、NATO等です。武力よる世界維持・支配体制です。
国連憲章第51条の下でロシアがウクライナに対して行った軍事行動を法的に正当化することはできない(国際民主法律家協会2022年3月8日)。

しかし、民族自決権に基づく「帰属運動」が在り、それに対する中央政府の弾圧が展開するとき、それだけで判断して良いものか?

 50年前、カンボジアに於いて、ポルポト政権が虐殺を進めた折、ベトナムは国土防衛という正当な自衛権の行使とカンボジア国民の大虐殺からの救出するために志願兵部隊を派遣した。これを国際社会はどう受け止めたであろうか?

恐るべきは、軍事同盟は、即刻軍事衝突を止めさせるべきところを逆に「軍事支援」で軍事闘争を煽ります。戦争の惨禍が拡大します。殺戮・破壊競争が進み市民が犠牲になります。80年前の世界大戦の教訓のまさに逆方向に世界を煽ります。日本を始め世界の大軍拡が平和と人権を破壊しようとします。

ソ連と東欧の社会主義諸国が崩壊したとき、米国とNATOは、旧ソ連とワルシャワ条約機構諸国をNATOに統合せず、非同盟・中立の地位に置くことを明確に約束した。 その公約の拘束力を否定しようとする無責任な声がある。しかし、国際法、特に国連憲章は、当時約束されたことを正確に要求しているのである(国際民主法律家協会2022年3月8日)。

②    恐るべし「大本営発表」。

軍事同盟による情報操作がそのまま。歴史がロシアの軍事行動から始るという設定でロシア語州の民衆の軍事攻撃による苦難の歴史を抹殺している。

国連憲章にロシアが違反するとしているが、同憲章2条4は 「すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。」としており、武力行使だけでなく、仮想敵国を有する軍事同盟そのものを禁じている。

また、51条では、「個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない」としているが、集団的自衛権は紛争が始ってから自衛措置がとられることを指し、軍事同盟の集団的自衛権を認めているのではない。

しかるに、「大本営発表」は、戦争の惨禍から市民を救う根本視点がなく、米国・NATOの情報制覇に従っているものです。

そこには、民族自決権を無視するどころか、戦争の惨禍を与える武力支援を肯定し、事柄の本質が見事に逆転されて報道されます。この走りは放射線被曝問題でいえば、戦後ずっと続く原子力ロビーによる情報操作です。

(3)「ヌチどぅ宝」

沖縄では「ヌチどぅ宝」が思想として広く共有されています。(ヌチは命です:命こそ一番大切な宝)
沖縄戦の教訓「ヌチドゥ宝」は世界中で共有しなければならないと思っております。

憲法が、軍隊と戦争による世界の覇権ではなく、軍隊と戦争からの平和と人権の防衛を説く思想であることと一致する思想だと思います。

軍隊と戦争を回避することは、直接的に『戦争の惨禍』を避けることであり、文字通り、人類の英知をもって、外交/話し合い、理解し合うことによる紛争回避です。

憲法9条(日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求する。

国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する)は憲法13条(全ての国民は個人として尊重される。生命、自由、および幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする)と一体となって、ヌチドゥ宝の内容を語るものです。

国連憲章の前文にも明記される「国連の目的」としての「『戦争の惨禍』の回避」です。

国家主権は、常に政治的/軍事的権力のメンツを掛けて陣営同士の対決として現れるので、国家主権は必ずしも市民の基本的人権・主権者を守りません。戦争の惨禍は住民に襲いかかります。

政治権力の争奪を武力で解決させようとする米国等の戦後ずっと続く覇権主義は絶対に容認できません。

非暴力の解決、非暴力の抵抗こそが戦争の惨禍を最低限にする方法です。非暴力が最も強い平和維持です。この原理は譲るわけにはいきません。まさに「ヌチドゥ宝」の精神が今世界に求められています。

(4)ウクライナの民族模様

ウクライナというところは国家を自ら持てなかったという歴史の変遷があります。
ソ連が形成されてからは、ソ連邦の中の「ウクライナ共和国」でした。

その中でも、例えば、フルシチョフが1954年にロシア共和国とされていたクリミヤをウクライナに編入するということが生じました。

ウクライナとロシアの「国境」が何処であるかということは、さながら「自国の都市の境界を何処に設定するか」程度にしか扱われていない歴史があります。住民本位ではなく権力者の政治的道具にされてきた歴史があります。

ソ連崩壊後、ウクライナは独立して現在の姿になっています。

2014年マイダン革命(合法的に選出された政府を崩壊させた)が生じました。

米国はバイデン大統領の息子を通じて経済的な収奪機構を維持しがら、CIAの暗躍、ナチズムの支援で行った「マイダン革命」には60億ドルを投入しています。

ウクライナ中央政府はロシア語を公用語から排除しました。中央政府は空爆、地上部隊あるいはその他で、ロシア語州。反マイダンの動きを押さえました。ロシア語州は住民の国家帰属を、「ウクライナから独立する」意思を示し、それに対して伝えられる報道によると1万5千人ほどが虐殺されました。

2014年、クリミヤは独立宣言を発しました。認めた国はロシア他少数で、ウクライナ、国際連合、西側諸国は認めていません。独立宣言をしたクリミヤはロシアに編入しました。その際ロシアは「ドンパスはウクライナに留まるべき」としました。

ドンバス地方(ドネスク州、ルガンスク州)も独立宣言を行い「共和国」を名乗りました。しかし西側諸国は国家としては認めていません。

国家間(ウクライナとロシア)の紛争に仕立てていますが、これらの州に中央政府の武力行使が続いていたのです。
帰属問題についての民族主権を主張する住民の意思の存在の存在について、日本の報道は皆無です。

祖国復帰を勝ち取った沖縄県民としては「なぜ報道しないのか?」まさに草の根が踏み潰されるのを目の当たりに見る、つらい現実となっています。

ロシア大統領選挙(昨年3月実施、投票率78%、プーチン得票率87%との報道)では、「ウクライナ東部や南部の4つの州でも「ロシアの大統領選挙だ」とする活動を強行し、中央選挙管理委員会は開票の結果、プーチン大統領がそれぞれ9割前後を得票したと発表しました」とマスコミは報道しています。

ロシア語州が民族自決権に基づいて行動しウクライナ中央政府のテロとたたかい、ロシアに支援を求めているとすれば、「主権者」の尊厳の問題・民族自決権を考慮しなければなりません

次の指摘をご紹介します。

(5)論文『「ウクライナ戦争」の解明』からの抜粋

最初に指摘しておきたいのは,ウクライナの「戦争」は,この「特別軍事作戦(ロシアのウクライナ軍事行動)」ではじめて開始されたものではないという点である。戦争の位置づけや意義は違っても,この戦争が伝えている真実は,2014/02キエフ・クーデター(マイダン革命)直後,当日に,クーデター派の最初の大統領の任に着いたトウルチノフ大統領代行の指示で攻撃が開始され,ウクライナ国民(ネオナチ統合政府軍)がウクライナ国民(ドンバス・親ロシア派住民)を殺戮する悲惨な「内戦」となった。直接にはネオナチの軍事組織を主体に再編・創設された「ウクライナ新政府軍」による攻撃であった。旧ウクライナ・ドンバスに居住するロシア系住民を殲滅(プーチンの言う,いわゆる「ジェノサイド」)するための無差別・狙い撃ち攻撃であり,他方これに対抗する親ロシア派武装組織によって8年間にわたって死闘が繰り広げられた(この間,ネオナチによるロシア人殲滅攻撃によって,1万数千人とも言われる多数の戦死者・犠牲者が出た)。それゆえ,多くの現地ロシア系住民(実際にはウクライナ人市民を多く含む)にとって,現在進行中のロシア「特別軍事作戦」によるドンバス住民の解放戦争は,これまでずっと8年以上にわたって継続されているウクライナ戦争の一部に過ぎずその延長上にあると言うことなのである。

そして忘れてならないのは,この戦争の凝縮図である。この戦争に根本のところで深く繋がり,直接間接に関与し参加しているのがアメリカでありNATO諸国でありウクライナ政府でありネオナチなのである。一方,これに対抗する現地ロシア系住民,および平和回復・平和維持の解放軍を送るロシアの存在が,少なくとも今回の「特別軍事作戦」では,対極にある,という縮図である。

(吉川顯麿:『「ウクライナ戦争」の解明』 (金沢星稜大学論集 第 56 巻 第 1 号 令和 4 年 9 月〉)

2014年5月2日に反マイダン活動家48名がネオナチの凶悪犯によって生きたまま焼き殺されたオデッサ労働組合ビル虐殺事件も生じました(スプートニク国際、キーウ 2024年5月2日 © Sputnik / オデッサ・メディア通信社)

(6)「事実をありのままに認識することは民主主義の土台です」

「ロシアの、国境を越えた軍事作戦(侵略という用語が使われています)」が独立を求める州の要請に基づくものか、あるいはマスコミで言われているとおり侵略なのか、見極める必要があります。民主的世界観できちんと見極める必要があります。

私が常に主張しているのは、「事実をありのままに認識することは民主主義の土台」です。

陣営対決で一陣営側に立って判断すると、陣営の宣撫工作の餌食になるでしょう。

「事実をありのままに認識する」ために事実確認をきちんとするには、客観的に見る視点での取材そのものが重要です。

日本の非常に多くの市民団体/民主的団体/人権団体等が、歴史があたかも3年前のロシアの武力行使から始ったような見方をしています。民族主権に基づく帰属問題は全て「ロシアの武力支配」として泥の中に沈められます。

軍事同盟の「陣営の軍事戦略」による情報操作は日本では「大本営発表」と表現されます。日本報道はIWJ等を除いて全面的にそのように偏っています。

また、トランプ大統領の新たな動きも入ってきました。
しかし、いずれもロシア語州民たちの帰属問題での民族自決権が存在し、見極めなければならいことが無視されています。

(7)法治国家の放棄が日本では劇的に進行したー戦争国家の体制作りの走り

今年は東電事故以来14年目です。東電事故処理で日本は法治国家ではなくなりました。

①東電原発事故当時の菅直人政権は日本の法律を無視して、市民の人権保護では無く、国家統治基準と化した(主権在民の憲法的立場ではなく明治憲法的立場に変化した)ICRP2007年勧告を事故対策として取り入れました。法定の1mSv/年は一顧だにされず20mSv/年が基準となりました。法治主義を放棄したのです。そのやり方自体が徹底的に無法です。

②法定の避難訓練を実施していません。原災特措法等で指定されている施策を実施せず対策が超法規的となりました。法定の「原子力災害対策本部」および「現地対策本部」を機能させず、代わりに内閣府に超法規的機関といえる「内閣府原子力被災者生活支援チーム」を設置し、最も重要な「原子力災害合同対策協議会」を組織せず、代わりに政府と東電による「福島原子力発電所事故対策統合本部」を設けました。ために、避難訓練で機能を発揮した住民保護対策/手順を全く機能させませんでした。

③部分的「除染」は行われましたが、年間1mSv以上の汚染環境を許可しない法律(炉規法、周辺監視区域外放射能規制)等の施行責任が果されませんでした。市民の基本的人権保護がなされず事故を起こした核産業を保護したと言えます。放射線被曝から市民と環境を守ることが政治の基本から排除され続けております。

④事故直後から一貫して、放射線被曝を避け健康を守ることに逆行する「放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人にはきません。くよくよしている人にきます。」(山下俊一)等、放射能の危険を直視せず軽視を推奨合理化する弁がなされ、「食べて応援(内部被曝による未必の故意の健康被害誘導)」と「風評被害払拭(食料選択権の排除)」がキャンペーンされました。その被曝被害が広がっているのに隠されています。

⑤チェルノブイリ法は「憲法で保障された基本的人権を保護する」と宣言し実行されましたが、日本では、全被災者、自主避難者、高汚染地域居住者等への生活権・人格権・生存権の保障等はなされていません。人権(健康・生存権)の破壊が進行しております。

⑥除染による汚染土の再処理、汚染水海洋投棄等の放射能管理の原則に悖る行為が進められております。

⑦メルトダウンした原子炉処理は、放射能を環境に拡散し続け、廃炉は成功の見込みがありません。環境の破壊が進められます。日本独自の被害が広がります。

⑧司法は、行政が法治主義を放棄したことを認識していません。放射線放出後の大量死亡/健康被害を認識していません。安全神話とその崩壊に至る政府責任を認識しません。地震・津波によるメルトダウンを「想定外」と詭弁し、政府の責任を認めていません

科学と人権に基づく明快な指針を提示することと、倫理厳しく対応すること、世界市民の圧倒的認識が司法を変える力となるでしょう。

放射線被曝分野での法治主義放棄は、日本の国家主権を放棄して米国の傀儡国家さながら米軍と自衛隊が一体となり、大軍拡を計り、戦争放棄を謳った憲法9条の放棄の、先取り実施を図った様なものです。

基本的人権が全面的に危機に瀕していいます。
主権者、頑張りましょう。


2第67回つなごう命の会定例学習会のお知らせ
  3月15日土曜日の午前中にやります。お気軽にご参加ください。

原発事故14年<東電事故とは何であったか?>
日本住民は巨大な「知られざる核戦争」の餌食となった。

①食材の放射能汚染  事故前の100倍以上の規模継続
トリチウム海洋放棄・食物連鎖⇒海水/淡水の魚介類の汚染は100倍から2万5千倍を記録

②チェルノブイリの居住禁止区域に120万人が居住/放射能汚染作物生産
食べて応援で全国民被曝(日本独自の強烈人為的被害)

③(菅直人内閣)法律を守らない「法治主義の放棄」棄民、国際原子力ムラに従い、住民を犠牲に。売国的行為=主権放棄=核抑止力勢力への傀儡化

④世界に先駆けて「高汚染地域に住民を住み続けさせる」ICRP2007年勧告の実施(核抑止勢力の戦略を受け入れ)

⑤巨大な犠牲が隠されているー9年間で死亡者の異常増加63万人
将来の短命化群(死亡率の異常減少)57万人   計120万人の死亡的犠牲 
 沖縄にも巨大な犠牲が(老衰死20倍等々)!!!) (太い流通パイプ

⑥医療機関に「放射線被曝防護」の哲学も処方もなかった⇒犠牲の増大

⑦子どもへの健康危害―甲状腺がん、特別支援児童の急増
病院患者の急増・各種疾病の急増

⑧非科学のオンパレード 「小児甲状腺がんは原発に関係ない」―非科学の識別ポイント  

 日時  
2025年3月15日(土) 午前10時半からおよそ2時間

(1)会場
那覇市民活動支援センター3階 第8会議室

(2)ズーム参加
ZOOM URL パスワード等
https://us04web.zoom.us/j/7718813361?pwd=

ミーティングID: 771 881 3361
パスコード: D8R2Lt

参加予定の方は事前に<yagasaki888Ⓐgmail.com>までご連絡ください。
(Ⓐを@にご変更ください)

参加費無料です
矢ヶ﨑克馬 2025/2/28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 <矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授の著書など若干>

(1)避難者通信第155号20250208
 https://drive.google.com/file/d/1VMKHejatC47SUluL-bE-yq6o0w1g4Z-M/view?usp=sharing

(2)避難者通信第156号202502
 https://docs.google.com/document/d/1oIYql4CY15h0bC_S_zHKR9YSP8HT6CQt/edit?tab=t.0

(3)隠された被曝-矢ケ崎克馬/著(新日本出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032454729&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)放射線被曝の隠蔽と科学-矢ケ崎克馬/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034201415&Action_id=121&Sza_id=A0


◆最初に直近の関連情報をいくつか拾っておきます。

 <別添PDFファイル>

(1)避難者通信第157号202502
 https://drive.google.com/file/d/1tzf5ZrjWzR6JX9D8o6DnVbDCJTYZ4HcI/view?usp=sharing

(2)米ウクライナ 協定署名せず、トランプ、ゼレンスキー両氏、口論(朝日 2025.3.1夕刊)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f97de47e89aeb0337d63256a47e8e5175dfc78d1

(3)首脳会談決裂、ゼレンスキー「ロシア信用できない」、トランプ「米国を侮辱した」(東京 2025.3.1夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/388833

(4)米ウクライナ首脳会談決裂、衆人環視で激しい口論、鉱物合意文書に署名せず(日刊ゲンダイ 2025.3.3)
 https://jp.reuters.com/markets/commodities/YXMT33REKJNZFBN6M4BHK32RHA-2025-02-28/

(5)資源協定に署名へ、米ウクライナ首脳会談、トランプ氏「150兆円規模に」(日経 2025.3.1)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87056480R00C25A3EA1000/

(6)トランプ氏とどう向き合う? 無理な要求断る意地を(池内了 東京 2025.3.1夕刊)
 https://drive.google.com/file/d/1kOIyZ6np-_h-9Srpz9vGDR-eKc3bQ12g/view?usp=sharing

(7)トランプ詣でのあとで(鎌田慧 東京 2025.2.25)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/387891

◆戦争をさせない1000人委員会・立憲フォーラム2 19院内集会「トランプ政権とわたしたち――日本の進むべき道」―講演:孫崎享氏(元外務省国際情報局長) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=JQ_1HDPZxYM

(関連)(別添PDFファイル)(2.19)(簡単なレジメ)立憲フォーラム「トランプ政権とわたしたち=日本の進むべき道」(孫崎享さん)
 https://drive.google.com/file/d/1fA0AedWnwcx79xjIIolStAMixbt2B3bX/view?usp=sharing

 <関連サイト>

(1)「習近平に助けを求める」ゼレンスキー ウクライナを外した米露会談を受け(遠藤誉) - エキスパート - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/413ffa49879e1fa7e20ca6d108f3042b0a845007

(2)ウクライナに平和維持部隊、ロシア外相「紛争をあおり立てる」…「プーチン氏が賛同」としたトランプ氏主張を打ち消し - 読売新聞
 https://www.yomiuri.co.jp/world/20250227-OYT1T50184/

(3)ウクライナ領土回復は「非現実的」 米国防長官、NATO加盟も否定 - 毎日新聞
 https://x.gd/fsEqd

(4)ゼレンスキー氏、ウクライナ不在の停戦交渉をけん制「受け入れぬ」 - 毎日新聞
 https://x.gd/g57OK

(5)欧州首脳、ゼレンスキー氏支持しつつ危機感も 米ウクライナ会談決裂 - 毎日新聞
 https://x.gd/66FJg

(6)狙いは「戦争終結」でも「鉱物資源」でもない…トランプ大統領がウクライナを見捨て、プーチンを選んだ本当の理由 -ロシアの兄貴分-を倒すためならNATOも要らない - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 https://x.gd/HEfAV

◆日刊IWJガイド・非会員版「国連安保理がウクライナ紛争の早期終結を求める米国提案の決議案を採択! 英仏は『台無しにすることを狙った』がかなわず、投票を棄権!」2025.2.26号~No.4465 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54452

◆日刊IWJガイド・非会員版「G7でゼレンスキー氏がNATO加盟を主張し、トランプ政権と真っ向から対立! 他方、トランプ政権は非常に巧みなアメリカ・ファーストの「ウクライナ復興投資基金の設立に関する二国間協定」を提示! ここでも、ウクライナの安全保障が問題化! 実はそれは、2022年3月の「幻のイスタンブール合意」でも問題化していた!」2025.2.28号~No.4467
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54456


 <田中一郎コメント>
 矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授の上記での議論は、安斎育郎さん(立命館大学名誉教授)とも同じ方向性のように思われます。
 http://asap-anzai.com/wp/wp-content/uploads/d739427225128d626e1651bbaf3d082c.pdf

 ウクライナ戦争の本質は、アメリカ「軍産情報複合体」と民主党ネオコン連中ら「戦争屋」勢力による「戦争を道具としたウクライナ(経済)侵略」&「ロシア弱体化・封じ込め戦略」です。ウクライナ国内のネオナチを含む暴力極右や単純な反ロシア・ナショナリズムを煽りたてて利用し、まずはウクライナ国内のロシア系住民を弾圧・殺戮するなどの犯罪行為を働き、それに抵抗するロシア系住民民兵と内戦状態になった。ロシア・ウクライナ間で緊張状態を創り、背後からウクライナへの武器兵器供与などの巨額の軍事支援を行う、軍事訓練や作戦指導などの人的支援も行う。戦争が起きれば欧米の「軍産情報複合体」は潤うことになっている、まあこんなことです。欧州の劣化した政治家たちがこれに続いていることが何とも歯がゆい限りです。日本はいつも通りの対米隷属です。米国に言われるがままです。

ウクライナ戦争は、2022年の2月に、侵略者で悪魔のプーチンが、突然領土的野心を持ってウクライナに襲い掛かり、国境を越えて軍を進めてウクライナを侵略した、などという「おとぎ話」にあるような単純単細胞の物語ではありません。古くは冷戦崩壊前から続くアメリカ帝国主義のロシア敵視・封じ込め・弱体化の戦略があり、冷戦終結後は、社会主義経済崩壊で混乱するロシアやウクライナなど、旧ソ連諸国の混乱につけこみ、甘い汁を吸うべく経済的に侵略行為を積み重ねてきたということです。最近では、バイデン親子のウクライナでの腐敗行為が表面化しています。戦争・殺戮・腐敗が「ナショナリズムのプロパガンダ」の下でのさばっているのです。

2022年2月のロシアの軍事侵攻には、少なくともオレンジ革命(注)に遡っての複雑なウクライナ国内事情や対ロシア関係の出来事があるのであって、ロシアの軍事侵攻だけをつまみ上げて「侵略だからけしからん」などと言っていても、何の問題解決にもならないのです。ウクライナ戦争は、ベトナム戦争などの反帝国主義の民族解放戦争などとは全く異なる戦争であって、端的に言えば、ネオナチを含む暴力極右に担がれたウクライナの対米従属政権政府や腐敗集団が、米国の「戦争屋」勢力と二人三脚で、片方で戦争を利権ビジネスにしながら(ウクライナでは援助物資の横流しがひどいと言われている=ウクライナはロシアと並ぶ世界有数の腐敗国家です)、他方で兵士調達の合理化のため反ロシアのナショナリズムを煽り、それにウクライナの少なくない国民や、欧州の主としてオールド保守が乗せられ、信じがたいことに、欧州の伝統的左翼・リベラルもまた、反ロシア・ウクライナ軍事支援の旗を振るという、愚か極まりない「戦争による解決=ロシア叩き」を続けているのです。

別添PDFファイルの3/1付東京新聞夕刊によれば、ゼレンスキーとトランプの会談決裂を受けてなされた欧州各国の首脳のコメントのうち、まともなのはイタリアの極右政権の党首(メローニ首相)だけで、後は左派も右派も口をそろえるかのように「ゼレンスキーを応援して、米トランプ政権が賛成しなくてもロシア叩き戦争は続ける、ゼレンスキーよガンバレ」みたいなコメントを発しているのである。これでは戦争は終わらない。戦争は、始めるのは簡単だが、戦争を指導する政治家どもというのは、そのほとんどがボンクラ・アホのたぐいだから(そして自分や家族は戦場には行かないと思っている)、戦争は容易なことではやめられないのである。

(注)オレンジ革命 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E9%9D%A9%E5%91%BD


つまり「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論ほど愚かな見方はないということであり、こんな見解に立っていては、ウクライナ戦争は永久に終わらないどころか、第3次世界大戦への引き金にならないとも限らないのである。まさに、複雑怪奇な国際情勢を理解できない、単純単細胞の認識です。そして、日本の多くの左翼・左派・リベラルのお坊ちゃま・お嬢ちゃまが、この単純化されたウクライナ戦争論にはまり込んで抜けられないでいる=情けない落ちぶれた左翼・左派・リベラルです。

なお、トランプ政権にウクライナ戦争停戦を少し期待していましたが、どうもダメそうな感じですね。ウクライナのゼレンスキーに、ウクライナの国土資源をよこせ、などといい始めていると新聞報道されています。アメリカの軍事支援欲しさにゼレンスキーがそれにOKをしそうだとも報じられました。事実なら売国奴です。既に広大なウクライナの肥沃農地がアメリカ資本に差し出されているとも聞いています。ウクライナ国民は、一刻も早く戦争の愚かさに気づき、時代錯誤のナショナリズムの旗を降ろして、ゼレンスキーを大統領から退かせ、戦争をやめる交渉のテーブルに着くべきです。このまま戦争を続けても、国土が荒れ、死傷者が増え、そしてロシアが撤退することはないのです。ロシア占領地域(東ウクライナ各州とクリミア)はその帰属を住民投票で決めればいい。そして停戦・休戦の監視は欧米諸国ではない、ウクライナ戦争と利害関係がない国々で担ってもらえばいい。

(念のために申し上げておきますが、私はプーチン・ロシアをかばったり正当化するつもりは全くありません。ゼレンスキーを含むウクライナの政治家や暴力極右らと同様、ロシアもまた腐敗した権威主義的でロクデモナイ体制下の国だと見ています。また、トランプ大統領や同政権にも何の期待もしていません。ウクライナ戦争とmRNAコロナワクチンくらいに関しては「期待できるかな」とも思ったことはありますが、上記にも書きましたように、ああ、やっぱりダメそうだ、という認識に変わりつつあります。トランプの言動があまりにひどすぎます(ウクライナ戦争ではウクライナが軍事支援を続けてほしかったら国土資源をよこせ、WHO脱退は会費を安くしてくれれば戻ってもいい、などと発言)。バイデンが青鬼(サタン)(青は米民主党のカラー)だとすれば、トランプは赤鬼(閻魔)(赤は米共和党のカラー)といったところでしょう。米国国民の政治選択の低レベルもまた、ロシア国民や日本国民と似たようなもので、結局は諸悪の根源は政治なのだ、ということなのでしょう。いつになったらまともになるのでしょうか?)

大事なことは、この日本がウクライナにならぬよう、全力を挙げなければいけないということです。対中共中国の関係で、沖縄・南西諸島が危険な情勢になりつつあります。沖縄県の方々にも「覚醒」してもらわないといけません。危機が深刻化し始めています。若い世代に戦争リアリティが乏しいことが、危険の中心にあります。戦争回避を最高命題にして、米国にトランプ政権が登場したことを契機とし、日本は今度こそ対米自立を目標にして、いかなる外交や安全保障の政策を進めていくのがいいのか、一からよく考えることが重要です。外交や安全保障は米国に丸投げして盲従していればいい時代など、とうの昔に終わっていますから。


◆過去のウクライナ情勢・ウクライナ戦争に関する「いちろうちゃんのブログ」

 過去を振り返ると、ずいぶんとたくさん書いたものだと我ながら驚きです。原因は、私も恐らくは所属しているであろう、左翼・左派・リベラル勢力の「石頭」「見ざる聞かざる言わざる」「劣化」が私をかなりいらだたせたことではないかと、今になって思います。今だに「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論が幅を利かせていますから。なお、下記サイトでは、古いものはリンクが切れている可能性もあります。ウクライナ戦争をめぐっては、ユーチューブが先頭を切って「言論妨害」を繰り返していましたし(オリバーストーン監督の「ウクライナ・オン・ファイアー」がその一例)、その他のサイトでも、文章や動画が突然削除されたりして、それが繰り返されてもいました。これからが益々思いやられる言論妨害状況です。

◆(必見)オリバーストーン監督 ウクライナオンファイアー - ニコニコ動画
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm42397460


 <いちろうちゃんのブログ:ウクライナ情勢>

(1)(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

(2)ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

(3)ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html

(4)ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2fa3b2.html

(5)ウクライナ情勢(5):3つのメールとウクライナ戦争に関する関連サイトなど:ロシアとウクライナ双方が武力行使をやめ(停戦)住民の命と生活を最優先にした戦後処理のための交渉の席につけ、日本の戦争屋はこの悲劇に便乗するな!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-a50d8d.html

(6)ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-ccd198.html

(7)ウクライナ情勢(7):(メール転送です)ウクライナの原発近況(続)=チェルノブイリ原発他:「三陸の海を放射能から守る岩手の会」永田文夫さん提供他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2a7850.html

(8)ウクライナ情勢(8)(メール転送です):今回、ロシアが何故ウクライナに侵攻したかを過去の経緯に遡って理解することと、停戦・和平協定実現のためのリアリズムとプラグマティズムを持つことが大事(愛国主義で戦争を煽るな!)(必見サイトなど)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-6fb210.html

(9)ウクライナ情勢(9):この戦争はプーチン・ロシアだけでなく、ウクライナ国内外に跋扈するネオナチや暴力極右民族主義者たち「戦争屋」が一般市民を巻き込んで展開する殺し合いではないのか!?(その背後に欧米NATOの「軍産情報複合体」)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-5f8059.html

(10)ウクライナ情勢(10):ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)日刊IWJ号外(1)~(5)いわゆる「経済制裁」についての私の基本的な考え方他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-597cdc.html

(11)ウクライナ情勢(11):ウクライナ戦争は近未来の日本かもしれない(2つのネット記事から)オリバーストーンへのインタビュー動画 ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです(第三次世界大戦への道)他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-f523fc.html

(12)ウクライナ情勢(12):【IWJ号外第7弾】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! 他(戦争の時に偏った情報で印象操作され「戦争屋」に動員されてはいけない:単純善悪二元論を捨てる)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-679709.html

(13)ウクライナ情勢(13):生物兵器開発を巡るアメリカとロシアの言い争い、国際法や国連憲章を無視して世界中で戦争をしているのはアメリカだ、「アゾフ大隊」とウクライナのネオナチ、ウクライナへの支援について 他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-efc30c.html

(14)ウクライナ情勢(14):(他のMLでの議論です)キーウ郊外での市民虐殺の戦争犯罪を巡る議論 & 「経済安全保障推進法案」に賛成して「遅れてきた自民党補完政党」に転落した立憲民主党・国民民主党- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-1fbc03.html

(15)ウクライナ情勢(15):日刊IWJガイド(2022.4.16号~No.3502号)& (メール転送です)スイス陸軍大佐、軍事情報専門家であるジャックス・ボー氏へのインタビュー & 国際刑事裁判所(ICC)による捜査に関して- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-7ed6f5.html

(16)ウクライナ情勢(16):ウクライナ戦争は戦争までの経緯が大事、暴力極右(ネオナチ)となれ合う日本元大使という信じがたい光景、その元大使とやらの口から出てくるのは嘘八百、そして公安調査庁のご都合主義、ごまかすな! ニッポン他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-f165a2.html

(17)ウクライナ情勢(17):IWJ号外第19~21弾= 「ウクライナで何が起こっているのか」についての最も明確で包括的な説明の決定版!! 元スイス戦略情報部大佐で東欧専門家のジャック・ボー氏が「ウクライナで起こっていること」について説明!!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-60932b.html

(18)ウクライナ情勢(18):第三次世界大戦(核兵器最終戦争)が迫りくる足音が聞こえる=総大将アメリカや、その子分のNATOの「戦争屋」に対して、EUの良識や「平和勢力」は何をしているのだろうか(プーチン・ロシアと停戦へ向けた交渉は?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-d0f4a7.html

(19)ウクライナ情勢(19)劣化する欧州政治家たちの対ロシア戦争至上主義が第三次世界大戦(核戦争)を招く=戦争リアリズムと紛争解決プラグマティズムに立脚し、和平交渉妥結とロシアを含む全欧州の新しい安全保障体制を目指せ(&IWJ近況報道)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-2c2a42.html


 <いちろうちゃんのブログ:その他ウクライナ戦争関連>

(1)(メール転送です)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです:ウクライナのネオナチ・民族主義極右民兵について & ウクライナ戦争関連の必見サイト- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-783a79.html

(2)(REVIEW)ロシアとの戦争にいたるまでのウクライナ情勢をコンパクトにまとめたサイト、および伊勢崎賢治氏のコメントを再度ご紹介しておきます- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-e4571d.html

(3)「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」の単純体細胞的善悪二元論ではウクライナ戦争は解決できない=①核兵器原料&原発燃料のウランを例外にする茶番の経済制裁、②経産省現役官僚が語るウクライナ戦争他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-622f6b.html

(4)戦争する国 絶対反対(6):(1)(メール転送です)ウクライナ戦争論(水上透)(2)布施祐仁著『日米同盟 最後のリスク』創元社(3)IWJ直近報道(4)岡山大学構内における自衛隊との共同防災訓練 他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-da4e5a.html

(5)頭をよぎる「第三次世界大戦」の悪夢 (ポーランドへの)ミサイル着弾で世界に緊張 - 毎日新聞、他のTVニュースがウクライナミサイル説を報道する中、NHKだけがロシア攻撃説を放送、本日のIWJが詳細を報じています- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-edd884.html

(6)戦争する国絶対反対(8):①日本の徹底平和主義破壊の先兵となる東京大学政治学、②ウクライナ戦争で劣化ウラン弾戦車を西側が提供(いよいよ核兵器登場)、③公的年金積立金200兆円・日銀保有ETF崩壊危機 他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-959573.html

(7)日本のリベラル・「世直し」勢力が判断を誤った3つの問題に関する近況情報:①ウクライナ戦争、②「新型コロナ」&コロナワクチン、③「人工排出CO2による地球温暖化」説の妄信とGX推進法・脱炭素電源法 & 女帝タヌキの「東京大伐採」計画- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-075c2d.html

(8)(必読新刊書)『ウクライナ戦争即時停戦論』(和田春樹東京大学名誉教授著:平凡社新書)VS(まるでダメ本)『ウクライナ戦争をどう終わらせるか』(東大作上智大学教授:岩波新書)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/09/post-34e6ab.html

(9)(他のMLでの議論です)ウクライナとパレスチナの2つの戦争とアメリカ=徹底した平和中立主義の長期安定政権をつくっておかないと、対米隷属の日本はアメリカの代理戦争を背負わされ「第二のウクライナ」となって修羅場を経験することになりかねない- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/02/post-c1a3e6.html

(10)現代戦争論(その1):ウクライナ戦争とICC、日本学術会議「御用化」を阻止せよ=「産学共同」の上に花咲く「軍学共同」、韓国尹錫悦大統領が独断「戒厳令」で自滅=これを阻止した韓国民衆・若者の勇気と行動にエール- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-f66721.html
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