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2025年2月 8日 (土)

(報告)(2.4)「子ども脱被ばく裁判」最終総括報告会:このままでは、同じことがまた再び、もっとひどい形で、もっと広い地域で、繰り返されることになる=新たな「脱被ばく」運動への出発点であり決意表明だ

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(2.20)再開新ちょぼゼミ第5回:オルタナティブな日本を目指して 「シリーズ戦後改革(第3回):GHQの経済民主化政策」(山田朗明治大学教授:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-35f84c.html

(会場のたんぽぽ舎が狭いので、まもなく予約締切になると思います(MAXで35人程度)。参加ご希望の方は、お早めにたんぽぽ舎にお電話をして「予約受付番号」をもらってください(TEL 03-3238-9035 日曜日を除く毎日午後1時より)。なお、当日の最初の30分間は、国民民主党・玉木雄一郎が煽るインチキ・キャンペーン「103万円の壁」について私から簡単にご説明します。「103万円の税制上の壁」などは存在しないし、あるべき対応策や考え方の基本をお話いたします。:田中一郎)


2.キャンペーン

(1)(緊急)オンライン署名 · 日本学術会議の「特殊法人」化に反対する署名にご協力を! Change.org
 https://chng.it/h5SRtCDBDk

(日本の国公立大学に続いて、日本学術会議が、「軍産官学情共同」形成を目的とする政府御用組織に転換されようとしています。そしてそれは、日本のアカデミズムが、およそ「軍産官学情共同」に限らず、原発・放射能・被ばくなどを含むあらゆる諸問題に対して、政府御用の提言や報告しかできない、みすぼらしいまでの組織に転落していくことを意味します。まもなく日本学術会議組織改悪法案が国会に出てきますので、緊急の署名のお願いです。拡散も希望しています。よろしくお願い申し上げます。:田中一郎)

(2)世界初承認のレプリコンワクチン定期接種の中止を求めるオンライン署名
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdxpnUoXEOLPypdGRyXj2J7hsAXGOyFaWoDQUt8AlcHFZsnxQ/viewform

(関連)打ってはいけない! ーレプリコンワクチンの不都合な真実ー』(表紙)(川田龍平・堤未果 2024.11)
 https://drive.google.com/file/d/1C5gin9v2K3xxvKdT63C7en2GEpOTWxFC/view?usp=sharing

(この冊子は私が持ち歩いて¥300で販売しています。次回「新ちょぼゼミ」(2/20上記)でも販売します。必読です:田中一郎)


3.イベント情報

(1)高円寺で7日からドキュメンタリーフェス 映像カメラマン・山崎さんに聞く:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/383889

(2)(2.9)(2.11)放射能拡散に反対する会 パブコメセミナー:汚染土の再利用はやめてください(ZOOM)
 https://drive.google.com/file/d/1JkXo88Ev4jNRtRYbvWVAJZ8kLFjXhvMX/view?usp=sharing

(申込サイト)【放射能拡散に反対する会】「汚染土再利用省令改正」連続パブコメ・セミナー
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdaWAGiIQUepA1IKT6Lydb70UOMuPHyxGCuylYXYMdTnH9dPQ/viewform

(関連)ごみから社会が見えてくる
 https://gomif.blogspot.com/2025/02/blog-post.html

(3)(2.13)能動的サイバー防御法案を考える市民と超党派議員の勉強会(海渡雄一弁護士 参B102)
 https://drive.google.com/file/d/1jCUBrP5liRr3VevO76vivYYxN1y8MPnI/view?usp=sharing

(4)(チラシ)(2.25)北海道における核ごみ問題に関する関係省庁・機関との会合(ベクレルフリー北海道 衆2-1)
 https://drive.google.com/file/d/1NGGU-eAKtCdwqtGz0SlDlSF0yBSoRUTj/view?usp=sharing

(下記はメール転送です)
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全国の原子力施設に反対する皆様へ

突然ですが、急遽、北海道の仲間と共に国会衆議院会館へ出向き、経産省、NUMO,原子力規制委員会に対し、質問書に対する回答をいただくためヒヤリング会合を持つことになりました。

<経産省、NUMOの遺憾な発言 関連報道>

*石破首相が核ごみの説明会での北方領土めぐるやり取りをおわび
 https://qr.paps.jp/ENQNR

*北海道の地元テレビ局 ニュース動画 経産大臣とNUMO幹部 北海道知事に謝罪 北方領土へ核ごみ最終処分場建設の提案に「一石三鳥四鳥」発言で
 https://www.youtube.com/watch?v=OjBTvEuhgdA

このタイミングを捕まえ、北海道民として何かしらしなくてはならないと一念発起した次第です。

「北海道における核ごみ問題に関する関係省庁・機関との会合」

「北海道における核ごみ深地層処分地選定に係る文献調査調査報告および国の特定放射性廃棄物最終処分・原子力発電事業関連施設に関する質問」への回答をいただきます。開催日時はいまのところ

2月25日13:00~ 衆議院議員第二会館第一会議室 

経済産業省資源エネルギー庁(放射性廃棄物対策室)、NUMO(原子力発電環境整備機構)、原子力規制委員会を予定しております。変更がある場合にはお知らせをします。

※質問の内容は順番が変わる可能性がありますが、大分して、以下のような質問に対し回答を求めています。

経産省への質問
 1 特定放射性廃棄物の最終処分地選定プロセスについて
 2 核ごみ深地層処分の科学的・技術的知見から
 3 深地層処分事業全体に関する法的根拠について

NUMOへの質問
 「対話の場」の在り方、持たれ方について
  文献調査において交付された交付金の交付要件と交付範囲について

原子力規制委員会への質問
 原子力防災について
 特定放射性廃棄物の最終処分地 深地層処分地の過酷想定について

■北海道の辺鄙な各地から出向きます■
東京近郊の市民団体個人の皆様には、会合当日のお手伝いもお願いしたいのですが、ご都合の良い方はお知らせください。

交通費や、報道、議員、市民団体に配布する資料の印刷費などを捻出しなければなりません。お志・カンパをいただけましたら本当に助かります。また、この会合への御理解とご賛同をいただきたいので、会場での配布資料、呼びかけ用の案内に賛同団体も募集しております。案内や配布資料などに記載したいため、8日までにお知らせをいただけませんでしょうか。

※配布資料/質問集と関係記事などを印刷し、先に国会議員会館へ送っておかねばなりません。ご協力くださいますよう、伏してお願い申し上げます。

ベクレルフリー北海道 代表 マシオン恵美香
090-9436-8632
emika69@yahoo.co.jp

【カンパ金 振込先】
 ゆうちょ銀行 口座
 記号 19270 番号 03146631
 マシオン エミカ

他金融機関からの振り込み受け取り口座
【店名】 九二八(キュウニハチ) 【店番】928 【金融種目】普通預金 【口座番号】0314663
 マシオン エミカ

※記載欄に書き込める場合には、ご連絡先と 国会会合へのカンパと必ずお書きください。できましたら、お志を戴けます場合には、メールでお知らせを戴けますと助かります。以上
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4.小倉志郎 さんから:「寒気と雪のリスク」
  https://tinyurl.com/3prwv62c

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 ここ数日は日本列島が強い寒気に覆われて、その結果各地に例年にない降雪・積雪の被害が続発しています。我が家にはテレビが無いので、もっぱらラジオでそのニュースを聞いています。毎時のニュースで各地域の降雪・積雪の状況を、数値を上げて詳しく報じていて、その親切さに感心させられました。そればかりではありません。積雪によって、高速道路や一般道のどこが通行禁止、どこにどのくらいの渋滞が発生しているかまで報じるのです。さらに、渋滞にそなえて、ガソリンは満タンにしなさいとか飲食物も用意しておきなさいという忠告も。さらに驚いたのは、個人が雪でスリップして転ばないように、歩幅を小さくし、すり足で歩くようにとのアドバイスまで。寒気と雪によるリスクの回避ついては至れり尽くせりの情報サービスをしてくれているのです。これによって事故に遭わず怪我も防げた人々が沢山いることでしょう。しかし、聞いていて、ふと不思議な感じがしました。「台湾有事は日本有事」と言われ、米軍高官は「台湾有事は2027年(今からわずか2年後)」と公言しているのに、戦争のリスクを回避するためにどうしたら良いかのアドバイスはラジオからは流れて来ないのです。戦争に巻き込まれたら、個人がどんなに注意しても自分の命や暮らしを守ることはできないのに、です。(小倉志郎)
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(小倉さん、それに加えて政府や原子力「寄生」委員会は、地震による原発事故の時は逃げないで、地震で壊れた自宅にいて、放射能にさらされながら被ばくをあまんじて受け入れてくださいと言っています。ずいぶん「ご親切」なことですね?! 「放射能・被ばくによるリスクついては「至らず尽さず」の情報サービス」のようです。能登半島地震の教訓だそうです。そしてその結果の責任は取りません、福島原発事故による被ばくの健康被害は、一般住民にはいっさいないことにされています。・・・・・・それにしても今年の冬は寒いですね。「人工CO2地球温暖化」はどうなったのでしょう? 「人工CO2地球温暖化」が進んだ結果、大雪が降っているなどとマスゴミは報道し始めました。まるで珍説です。:田中一郎)


5.<社説>靖国合祀判決 「政教一体」疑い晴れぬ:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/384126?rct=column

(関連)靖国神社に戦没者合祀 賠償求めた韓国籍遺族の敗訴確定 最高裁 - NHK - 韓国
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250117/k10014696001000.html

(今現在も合祀されたままでしょうから、時効は却下の理由にはならないと思います。合祀をヤメロ・ヤスクニは慰謝料を払え、という訴えはどうなっているのかわかりませんが、これは「政教一体」問題だけでなく、それ以上に「本人や遺族の意向を無視して合祀する」などということが重大な人権侵害であり、また、民族差別でもあります(欧米人の場合でも異議を踏みつぶして合祀するのか?)。東京新聞の社説はその意味で言葉足らずだと思われます。日本の司法・裁判所は機能停止中です。さっさと解体いたしましょう。:田中一郎)


6.原発不明がん闘病中だった森永卓郎さん死去、67歳 前日までラジオに生出演も…余命宣告から1年2カ月:スポニチ毎日新聞
 https://qr.paps.jp/C5Otj

(森永卓郎氏が亡くなりました。生前、同氏の若い頃は、私はほとんど彼の言動には注目していませんでしたが、最終段階のすい臓がんが発覚後、余命を賭して「迫真の執筆」活動を開始したころから注目をはじめました。下記にその若干をご紹介しますが、みなさまも図書検索で探して、同氏が残したたくさんの著書のいくつかに目を通されるといいでしょう。人が命を賭してものを言う時、どういう言論が展開されるか、見ておくことに大いに価値があると思います。

それから、記事見出しの先頭に「原発不明がん」とあります。私は同氏を死に追いやったすい臓がんは、福島原発事故による放射性ストロンチウムの環境放出が原因ではないかと推察します。人体内に入った放射性ストロンチウムは骨や歯などに蓄積して体外にはほとんど出てきません。そして人体内で崩壊して放射性イットリウム(娘核種)となり、放射性イットリウムはすい臓に集まって蓄積します(小児糖尿病の原因でもあります)。チェルノブイリ原発事故に際には、放射性ストロンチウムや放射性イットリウムは最も警戒された核種ですが、この国では、その危険性が半端ではないため、隠されたままになっています。下記は福島原発事故後間もなくに私が書いたものですが、ご参考になれば幸いです。:田中一郎)

◆(セシウムの百倍の危険性) 放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cc7b.html

 <森永卓郎氏の新刊書のご紹介>

(1)日本人「総奴隷化」計画 1985ー2029 アナタの財布を狙う「国家の野望」-森永卓郎(徳間書店)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-19-865994-3&Sza_id=MM

(2)この国でそれでも生きていく人たちへ 【講談社+α新書】-森永卓郎 森永康平
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-06-538882-2&Sza_id=MM

(3)マンガ日本を破滅に導くザイム真理教の大罪-森永卓郎/著 前山三都里/マンガ(宝島社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034575812&Action_id=121&Sza_id=F2

(4)ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト-森永卓郎/著(三五館シンシャ)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034475252&Action_id=121&Sza_id=G1

(上記(4)の著書は、半分正しく、半分は正しくありません。マスゴミが伝えるのとは別の意味で「放漫財政」への警戒、ないしは単位支出当たりの政策効果を大きくする政策の内容を厳しく問うべきである、と考えています。言い換えれば、国民経済や経済政策を「量」の面からだけでなく、「質」の面からも問え、ということであり、もっと卑近に申し上げれば「一過性の巨額の現金バラマキ政策」はダメ=政策の体をなしておらず、財源のムダ、同額の財源を使って、もっと別の方法で、政策で、国民生活や国民経済の再建・回復を図れ、ということです。近々、「新ちょぼゼミ」で改めてご説明いたしましょう。:田中一郎)
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「(報告)(2.4)「子ども脱被ばく裁判」最終総括報告会:このままでは、同じことがまた再び、もっとひどい形で、もっと広い地域で、繰り返されることになる=新たな「脱被ばく」運動への出発点であり決意表明だ」をお送りいたします。

報告会当日は、開催時間が限られる中、この裁判に協力して下さった多くの関係者・関係団体の発言が用意されていて、私が発言する機会はありませんでした(それでも予定を大きく遅れて会が進行していました)。ですので、当日参加者のみなさまにお配りした私のレジメと、配りきれなかった関係資料をご紹介するとともに、私が申し上げようと思っていたことを下記に簡単にご説明したいと思います。「子ども脱被ばく裁判」の事務局からは「あきれはてても、あきらめない」というフレーズが「締めくくり」として提起されていますが、それを私風に言い換えれば「裁判しました、負けました、終わりました」ではダメです、ということです。

そして、原子力ムラ・放射線ムラに乗っ取られた現政府が福島原発事故後になさねばならなかったたくさんの課題を見据え、すみやかにホンモノの政権交代を実現しながら(政治・政権が変わらなければ、下記を含む様々な政策や行政の改善はできず、この国の危機は深まるばかりです)、その中でも、こと放射能と放射線被曝に関しては、①原発災害救助法(日本版チェルノブイリ法)や放射能汚染防止法・汚染処罰法、などの「脱被ばく」立法を制定する一方で、②政府・自治体の国民・住民に対する「放射線防護」政策の是非を具体的に問うていく(告発していく)営み(=私はこれを「「子ども脱被ばく裁判」の(事実上の)「再審」と申し上げています)、福島原発事故を含む原発・核施設事故被害者の完全救済(脱原発・脱被ばく・被害者完全救済は三位一体です)、機能停止中の日本の司法・裁判所をいったん解体して、まともな形で再建する、ことなどに着手をしていく必要があると考えています。

下記では、会場での配布資料に沿い、上記で申し上げたことの各論として、少し説明を加えて申し上げます。お役に立てれば幸いです。「負けられません、勝つまでは」の精神で、まさに私たち自身と、私たちの子どもや孫たち子孫の、健康と生存を賭けた「一大決戦」の第2幕がこれからスタートです。政府や福島県庁などが喧伝する「安全安心キャンペーン」など、吹っ飛ばしましょう。

 <別添PDFファイル>
(1)(2.4)「子ども脱被ばく裁判」最終総括報告会 プログラム
(2)「子ども脱被ばく裁判」とこれからのこと(田中一郎 2025年2月4日)
(3)「新たな訴訟手続き」とは何か=近代訴訟制度を崩壊させるおそれ(松森彬『世界 2021.9』)
(4)義務教育における被曝防護と子どもたち(「子ども脱被ばく裁判」福島地裁 最終準備書面より 2020.11)
(5)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い(田中一郎 2022.5.28)
(6)(レジメ)日本の裁判所はこうしたら変えられる VER2(田中一郎 たんぽぽ舎「新ちょぼゼミ」 2024年9月25日)


1.当日録画と裁判関連サイト

(1)20250204 UPLAN【前半】あきれ果ててもあきらめない! 子ども脱被ばく裁判 総括の会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=eg5qqGObSV4

(2)20250204 UPLAN【後半】あきれ果ててもあきらめない! 子ども脱被ばく裁判 総括の会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=NHiRNCvW5vc

(関連)子ども脱被ばく裁判総括集会のご案内-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2025/01/blog-post.html

(関連)(別添PDFファイル)(2.4)「子ども脱被ばく裁判」最終総括報告会 プログラム
 https://drive.google.com/file/d/1dxL89GvM-i-yuyM7ftWVKTkPlxolbsOt/view?usp=sharing

(関連)子ども脱被ばく裁判とは?
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/p/about.html

(関連)「子ども脱被ばく裁判」HP
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/

(関連)「子ども脱被ばく裁判」弁護団
 https://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/search/label/%E6%9B%B8%E9%9D%A2

(関連)「脱被ばく実現ネット」HP
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/


2.(最高裁=「サイテーサイ」と読む)棄却決定調書(PDF)
 https://drive.google.com/file/d/1bPOhi-aHpbZt1p1XWGcUqQgdFpYJPn0l/view?usp=sharing

(関連)最高裁の「棄却」決定に抗議します!-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2024/12/blog-post.html


3.(別添PDFファイル)「子ども脱被ばく裁判」とこれからのこと(田中一郎 2025年2月4日)
 https://drive.google.com/file/d/1-YdURWtGOwmdDWg-2ZLz2-piwFxD9SZR/view?usp=sharing

 当日は発言の機会がありませんでしたから、下記に発言予定だったことを書いて補足説明いたします。

(1)はじめに

(a)原告のみなさまへ:ご苦労様でした、無念を共有いたします。
(b)弁護団への感謝 :我が国最高レベルの最強の弁護団でした。
 (我が国サイテーのヒラメ裁判官どもの司法権力濫用により(一時的に)敗訴となっています)
(c)「裁判しました、負けました、終わりました」ではダメ
 (闘いが続く、ヒロシマ・ナガサキ、オキナワ、ミナマタ、に続きましょう)
(d)司法・裁判所・検察は必ず変えられる(制度の問題)

(2)原告弁護団に聞いておきたかったこと
 これからのことを鑑みて、下記の2点について、聞いておきたかったと思っています。弁護団のみなさまには少し耳が痛いかもしれませんが、弁護団を責める意図はありません。上記でも申し上げたように、この裁判の原告弁護団は「最高レベル・最強」の素晴らしい弁護団でした。

(a)「子ども裁判」の原告適格と裁判の長期化

 日本の司法・裁判所は欠陥だらけで、今現在は全く機能していない「反社会的勢力」の巣窟のようになっていますが、そのよろしくない日本の司法・裁判のあり方の1つに「裁判の長期化」があります。この「子ども脱被ばく裁判」でも、「子ども人権裁判」では、裁判が何年にもわたって続くという事態になったため、裁判が終結して判決がきちんと出る前に原告の子どもたちが成長して義務教育課程(中学校)を卒業してしまうことになり(原告適格を喪失)、必ずしも原告側の意図していた裁判の成り行きではなかったようにも思えます。

日本における裁判の長期化は、私が思うには、公判と公判の間のインターバルが長すぎるということ、何事も書類作成を経由しなければ先に進まないこと(もっと口頭弁論に力点を置き、記録は録画を使えばいい)、裁判官1人当たりの担当事件数が多すぎること、などが原因ではないかと思いますが、今後のことを鑑み弁護団にも見解をお聞きしておきたいと思いました。どうすれば改善できるでしょうか? いや、そもそも日本の司法・裁判所や法曹界に「裁判の長期化」をきちんとした形で解消しようとする問題意識はあるのでしょうか?(少し前に最高裁が、原告や被告の弁論・主張を乱暴に切り落として、裁判期間の短縮を図ろうとしていたことがありました=トンデモナイ話です:下記参照)

(関連)(別添PDFファイル)「新たな訴訟手続き」とは何か=近代訴訟制度を崩壊させるおそれ(松森彬『世界 2021.9』)
 https://drive.google.com/file/d/1AyEap6BVZAmgM2VsNUZ-lDA4K-5kjtc8/view?usp=sharing

(b)「子ども被災者支援法」をもっと活用すべきではなかったか?

 この裁判に限りませんが、およそ福島原発事故後の損害賠償請求訴訟や避難住宅確保問題などをめぐる裁判で、被害者側(原告の場合と被告の場合とがあります)の弁護団は、まるで「闇カルテル」で結んでいるかのように「子ども被災者支援法」を使おうとはしていません。何故なのでしょうか? 同法の条文を読んでいる限り、十分に使えそうな気がするのですが、福島原発事故まもなく国会が全会一致で議決したこの法律が(本来は福島原発事故の被害者を守るための法律)、何故忌み嫌われるように使われないのでしょうか? 既に公開しています私の下記ブログに、「おかしい」というコメントを載せていますので、下記に書き出します。今後のこともあるので、弁護団の見解を聞いておきたいと思います。

(関連)「子ども脱被ばく裁判」上告棄却に怒りを持って抗議:このままでは同じことがまた起きる=福島原発事故により子どもたちが被ばくするのを防ぐ何らの措置も取らないどころか、放射能の危険性をごまかし、被害を隠蔽し続ける政府・福島県・自治体- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-1f29a8.html

(一部抜粋)
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(3)(子ども被災者支援法)東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律 - e-Gov 法令検索
 https://laws.e-gov.go.jp/law/424AC0100000048/

(関連)復興庁 - 子ども被災者支援法関係
 https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/20140526155840.html

(関連)子ども・被災者支援法について - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16055b/hisaishashienho.html

(私は、この裁判も含めて、日本の法曹界・原告弁護団・被告弁護団(住宅追い出しなど)が「横並び」で、福島原発事故の責任や損害賠償や事故後の政策対応の不当さを告発し訴える多くの裁判において、「子ども被災者支援法」を全く使おうとしないことに強い疑問を感じています。福島原発事故直後に国会で全会一致で制定されたこの法律が、全くもって守られていないにもかかわらず、事態を告発する側からも無視されることを、私は「おかしい」と考えています。ある裁判報告会で私から「何故、「子ども被災者支援法」を使わないのか」と聞いた時の弁護団の答えは「当該法律は基本法であって抽象的・一般的なことしか定められておらず、具体的なことは何も書かれていないため、役に立たない」というものでした。

おかしな話です。だったら日本国憲法を根拠とする裁判などは、ほとんど成り立たないし(日本国憲法の条文は大半が抽象的・一般的です)、およそ基本法などという法律は制定しても無意味ということになります。具体的な条文がないのなら、それは判例で埋めていく(法律の隙間を埋める=事件個性が強い労働法などは判例が実質的な立法になっている)、というスタンスを取るのが、これまでの日本の法曹界の態度ではなかったのか? とも思います。私は、この「意図された「子ども被災者支援法」回避」の弁護団・法曹界の裁判方針は大問題だと見ています。そもそも、この「子ども被災者支援法」の下に創られた政府の「基本方針」や、それに追従する福島県庁が、真っ先にこの「子ども被災者支援法」に違反していると思われ、これを追及しないというのはどう考えてもおかしいと言わざるを得ません。:田中一郎)
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(3)(事実上の)「再審」の必要性

 日本の司法・裁判所が、原発・核施設の過酷事故後の放射能汚染と放射線被曝に関して、地域住民や国民を健康被害から守る「放射線防護」の政策や行政の在り方に対して、福島原発事故時のデタラメなありようにメスを入れる判決を下さず、最初から「逃げ回る」ことを決めていたような訳の分からない判決を下してトンズラしてしまったことをとても残念に思っています。従ってまた、「あきれ果ててもあきらめない!」の総括文言のように、我が国の「放射線防護」政策については、引き続きいろいろな方法で正していかなくてはいけないと考えています。それを私は、①関連新法の制定運動、②司法・裁判を通じての国や自治体などの行政機関の振る舞いの告発ないしは責任追及(これを私は(事実上の)「子ども脱被ばく裁判」の「再審」と称しています)で、これから取り組んでいくべきではないかと思っているのです。重大な人権侵害(特に子どもたち)をこのまま看過することはできないと思います。具体的には下記のようなことです。

(関連)悪性疑い397人に〜福島県・甲状腺がん - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/50198/

(a)2つの「脱被ばく法」制定運動への取組=①原発災害救助法(日本版チェルノブイリ法=原告団の柳原敏夫弁護士が中心になって運動を展開中)、②放射能汚染防止法・放射能汚染処罰法(1970年公害国会と同じ=環境保全と経済の「両立論」を排除:札幌の山本行雄弁護士が札幌の生協らとともに運動を展開中)の制定運動

(関連)わたしたちは見ている 市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会(著) - 新曜社 - 版元ドットコム
 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784788518506

(関連)制定しよう放射能汚染防止法 総理!逃げた後はどうなりますか-山本行雄/著(ブイツーソリューション)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033545713&Action_id=121&Sza_id=C0

(b)今現在提訴中の「子ども甲状腺がん裁判」や他の福島原発事故の被ばく被害を問う裁判への支援の他、新たに今現在の政府や自治体の「放射線防護」政策の違法性を問う新たな裁判の提起(いつまで20ミリシーベルト安全論を続けるつもりか? 食べものの放射能汚染対策が手抜き、「子ども被災者支援法」違反、日本国憲法が定める基本的人権の侵害、国連人権条約や子どもの権利条約違反、その他)

(関連)「時効」の問題については、福島原発事故による被害は「人道に対する罪」として、少なくとも国に対しては「時効なし」(損害賠償を含む)とすべく立法化をするのがいいと思われる。


(c)国際的な取組はできないか?

*「国際法廷」活用の可能性はないか? (2001年「女性国際戦犯法廷」(従軍慰安婦問題など)が一例)

*沖縄の矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授を中心にJCRRが発足しそうです(日本版ECRR)=協力をお願いできないか?

*国連の個人通報制度を使えないか(福島原発事故損害賠償京都訴訟の共同代表の福島さんの発言に注目(下記)、もし京都の原告さんたちが「国連の個人通報制度」を使うのであれば、「子ども脱被ばく裁判」の原告も一緒に共同協力してやればいいのではないか)

(関連)個人通報制度とは - アムネスティ日本 AMNESTY
 https://qr.paps.jp/xfJnNJ

(関連)20250126 UPLAN【公開市民シンポジウム第2弾!】国の責任を否定する最高裁不当判決を正す「ノーモア原発公害市民連絡会」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=wOWmhHDDMQE

(2時間48分くらいから、京都原告団共同代表の福島さんの発言をご覧ください)

◆「放射線防護」政策を糺す有権者・国民の力が不十分であるため、下記で関西の脱原発団体「美浜の会」が伝える「ポスト福島原発事故」の「放射線防護」政策のデタラメ=原子力ムラの「焼け太り」のような事態が生まれています(福島原発事故の時よりも更にひどくなりそうです)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 <美浜の会>
 https://www.jca.apc.org/mihama/

(1)スクリーニングの基準値は高すぎる(美浜の会 2014年4月25日)
 http://www.jca.apc.org/mihama/bousai/screening_kijunti20140425.pdf

(2)福島原発事故の実態と被害を無視して原発再稼働(美浜の会 2015年12月16日)
 https://www.jca.apc.org/mihama/takahama/leaf_takahama201512.pdf

(3)原発過酷事故時の訓練の様子(2018年?)
 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news142/news142kunrena.pdf

(4)各方面への改善申入れ(2018年)
 http://www.jca.apc.org/mihama/bousai/ooi_rep20181015.pdf
 http://www.jca.apc.org/mihama/bousai/shiga_q_req20181009.pdf
 http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/gifu_ibigawa_q_yobo180810.pdf
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(4)福島地裁での「最終準備書面」の図書化(簡易冊子)をおすすめします。

この書類は、「子ども脱被ばく裁判」原告弁護団の血のにじむような努力の成果であり、また、この裁判の貴重なレガシーです。今後の脱被ばく運動には必要不可欠な参考書と考えられます。冊子化して後世に残すべきだと思います(費用はカンパと有償販売で何とかなりませんか?)。(但し、冊子の表題は「最終準備書面」というものものしいものではなく、違う冊子表題を付けた方がいいでしょう:副題ならOKですが)。私も今、読み直ししており、追って何回かに分けて「新ちょぼゼミ」その他でも取り上げていきたいとも考えています。

(関連)(別添PDFファイル)(抜粋)義務教育における被曝防護と子どもたち(「子ども脱被ばく裁判」福島地裁 最終準備書面より 2020.11)
https://drive.google.com/file/d/1QesUuRev-BEP2q8VhmdLR4JqTAJfbJ7J/view?usp=sharing
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EUzJmT3yyiVCuei1cWQAFl4BaDJnEiLRURN_HXUkJEisXw?e=wEyVtc

(関連)(別添PDFファイル)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い(田中一郎 2022.5.28)
https://drive.google.com/file/d/14etNWI_mGeO1VdPsQPXXdCOMkev3BZ3y/view?usp=sharing
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EW5Kvuhfe5BGnHtt6ZRyESUBu2ORYJcU-9kxqrepNreVAw?e=fOFqAb


(5)日本の司法・裁判所の改革の仕方(但し、政治改革よりはハードルが高い)

 下記の通り(昨年9/25「新ちょぼゼミ」レジメ=「いちろうちゃんのブログ」参照) 特に重要なのは、裁判の公開(TVカメラ入れる)、行政法裁判への裁判員制度の導入、裁判官弾劾制度の抜本改善、最高裁事務総局人事の排除、などです。なお、最高裁判事の国民審査では候補者全員に「×××××」を付けてください=司法全体にNO!をつきつける有権者としての意思表示です)

(関連)(別添PDFファイル)(レジメ)日本の裁判所はこうしたら変えられる VER2(田中一郎 たんぽぽ舎「新ちょぼゼミ」 2024年9月25日)
 https://drive.google.com/file/d/1RUdXMbYNDcEZiu7HqJFHjhktMNXN1Y0o/view?usp=sharing

(関連)(報告)(9.25)再開第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-e190d1.html


 <いちろうちゃんのブログ>

(1)「子ども脱被ばく裁判」上告棄却に怒りを持って抗議:このままでは同じことがまた起きる=福島原発事故により子どもたちが被ばくするのを防ぐ何らの措置も取らないどころか、放射能の危険性をごまかし、被害を隠蔽し続ける政府・福島県・自治体- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-1f29a8.html

(2)福島原発事故後の政府や自治体の放射線防護の不適切を訴えていた「子ども脱被ばく裁判」で最高裁が原告訴えを「門前払い」=次は日本の司法・裁判所を大きく変え、この「子ども脱被ばく裁判」の再審を可能にさせることです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-0f18bc.html

(3)(続)福島原発事故後の政府や自治体の放射線防護の不適切を訴えていた「子ども脱被ばく裁判」で最高裁が原告訴えを「門前払い」(その2):日本の司法・裁判所を抜本改革し、現状の放射線防護制度を問い直す「(事実上の)再審」を目指せ!!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-d810d0.html
草々

 

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