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2024年11月17日 (日)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(160):シロウトの目から見た能登半島地震と志賀原発

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(懐かしの上方漫才)おもしろい 漫才 横山やすし 西川きよし- YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=jX3OQE5KiE0&t=248s
 https://www.youtube.com/watch?v=WdauOMZ5eIQ

(1980年代の人気絶頂期の「やすきよ漫才」です。観客席には若い女性が多く来ていて会場が盛り上がっているのがわかります。その後、きよしは国会議員になったため、やすしは漫才ができなくなり、体を壊して早死にしてしまいました。天才的なコメディアンだったやすしですが、日常生活はメチャメチャだったそうで、さすがのきよしも付き合いきれなかったのでしょうか。きよしの政治家への転出がやすしの短命につながりました。残念ですね。:田中一郎)


2.▶▶▶冊子『緊急メッセージ 打ってはいけない! ーレプリコンワクチンの不都合な真実ー』の購入方法のご案内◀◀◀ - 川田龍平 参議院議員 オフィシャルサイト – いのちを守る
 https://ryuheikawada.jp/wpkwdr/2024/10/16/post-916/

(同上:冊子の表紙)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/Eb49SxvwsExFkpWrTajP_skBwSKvahIw4w0_E4L0XjYKlA?e=hhDaUw
(値段は300円です。私の方で10冊ばかり持っていますので、ご希望の方は私に声を掛けてください:田中一郎)

(関連)(必読新刊書)今だから分かる、コロナワクチンの真実 世界の実態と日本の現実-村上康文/著 山路徹/著(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034603926&Action_id=121&Sza_id=C0

(村上康文氏は東京理科大学名誉教授でウィルス・ワクチン研究の第一人者、山路徹氏はジャーナリストです。下記の講演VTRを活字にして発刊されたもので、危険極まりないmRNAコロナワクチンやレプリコンワクチンの正体をシロウトにもわかるように平易に解説してくれています。ワクチンは打ってはいけませんし、子どもさんやお孫さんには打たせてはいけません。その理由が本書で一発でわかります。)

◆(必見VTR)mRNAコロナワクチンの真実 Toru YAMAJIの動画 - Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/toruyamaji

(関連)(チラシ)知っていますか? テレビでは流れない、新型コロナワクチンの問題(2024.11.12)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EW2DRLO3NThNnPrSj-Bx1eMBhTJh5NOKIReX3Mu4l0qZpQ?e=QYl2KN

(関連)(チラシ)mRNAワクチン・レプリコンワクチンの中止を求める国民連合
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EXc3R11lDlhDnA9YYReODEoBsoPNPmQUBB9ORc1r7inQvA?e=YYlR4h

◆世界初承認のレプリコンワクチン定期接種の中止を求めるオンライン署名
 https://q.bmd.jp/91/4255/54/12091

(関連)日本の緊急記者会見(2024.9.12)でmRNAレプリコンワクチンの承認に関する緊急の懸念が浮き彫りに - メモ・独り言のblog
 https://rumble.com/embed/v5dh9ut/?pub=4

(関連)【両名誉教授「これは虐殺」】レプリコンワクチンを含む定期接種中止を求める記者会見【2024.9.30】 - ニコニコ動画
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm44165649


3.イベント情報

(1)(チラシ)(11.20)ジャーナリストとして50年言い続けてきた こと、言い続けるべきこと:天笠啓祐(飯田橋&ZOOM)
https://6237eb3f-424b-4527-9cc8-ec0e9ac2d8d9.usrfiles.com/ugd/6237eb_6636f2d5106340d2a47b74c4abb5c7fe.pdf

(2)(11.27)東電株主代表訴訟 第6回公判(結審)(東京高裁) - tepcodaihyososho
 https://tepcodaihyososho.jimdosite.com/

(3)(11.30)東海第二原発をいまこそ廃炉へ!11・30集会(東京・文京)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1731556081677staff01


4.20241106 UPLAN 吉田千亜「原発事故 ひとりひとりの記憶とこれから」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=iwW5UBer1-g


5.「キモすぎる」玉木雄一郎氏 不倫相手の元グラドルが審査会で傍聴報道…ヤジった参加者を睨んだ新証言も、“公私混同”ぶりに批判続出(女性自身) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/1af1e97bf994f981ce7ff67e4df4f72b4c78db86

((代表と国会議員を)まだ辞めない玉木雄一郎、やめさせない国民民主党ならぬ日本不倫(容認)党、信じがたい連中だ。自分たちでかような政治家としてのあるまじき行為を「始末」できないのなら、来夏の参議院選で有権者自らが日本不倫党(国民民主党)の議席をゼロにしてやろうではないか。国民をバカにしているのではないか?! あの自民党ですら、パパ活や不倫議員は自ら離党したり国会議員を辞めているというのに(スケベー・パーティ議員は辞めてない)、「私ごと」ですからといつまでも居直るつもりか?! 国会に「玉不倫」追及ヤジグループを形成し、玉木雄一郎代表や国民民主党ならぬ日本不倫(容認)党が発言したら、ヤジの大騒音にしてやるか? さっさとヤメロ!:田中一郎)

(関連)玉木雄一郎氏に「包囲網」…“グラドル不倫”騒動収まらず、自民・立憲・財務省で思惑一致|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363489?utm_source=newsletter&utm_medium=email

(関連)企業・団体献金の禁止「全党一致なら反対の理由ない」カギを握る国民民主・玉木雄一郎氏の気になる言い回し:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/366676

◆(10.27)2024衆議院選挙結果と今後の日本政治(番外):国民民主党ならぬ「不倫国民党」はさっさと玉木雄一郎を代表から引きずり降ろし、国会議員辞任を求めろ! 何が「103万円の壁」か!「国会議員モラルの壁」を厳守させろ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/11/post-eae982.html


6.迷走する石破茂政権
 こんな調子じゃ、石破茂自民党では来夏の参議院選挙は無理だな。石破茂首相がリーダーシップをとり、国民から乖離して時代に遅れた自民党を転換していこうという直々の采配が全くなく、総裁選以前に口に出していたことはことごとく反故にされていく、まさに三流無駄口叩きの木っ端政治家丸出しだからだ(岸田文雄首相を下回るサイテーぶりだ)。このまま行くと、来年3月頃、2025年度予算が固まったあたりで石破茂降ろしが始まるだろう。野党のバラバラ状況次第だが、衆参同日選もありうる話である。そして新総裁を担いで圧勝した自公政権が政治資金改革や統一教会清算ではなく「壊憲」に着手という新たな「最悪シナリオ」を念頭に置いておいた方がいい。選挙にちょっとばかり勝っただけで有頂天になっている玉木雄一郎国民民主党&野田佳彦「脱憲反民主党」では、日本政治の保守反動・ファッショ化の動きは止められない。

(1)(別添PDFファイル)自民党役職に裏金議員12人 いずれも政治倫理審査会、未出席(東京 2024.11.16)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/367224

(2)(別添PDFファイル)高市早苗「石破追報劇」開幕(『週刊文春 2024.11.30』)
 https://bunshun.jp/denshiban/articles/b10035

(3)“非課税世帯への3万円給付”に批判噴出…専門家も苦言「物価高対策の名を借りた高齢者へのバラマキでは」
 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900012297.html

(4)今さら政倫審に出席したいって…自民安倍派“裏金参院議員”の遅すぎた懺悔 来年の選挙落選に現実味|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363193?utm_source=newsletter&utm_medium=email

(5)自民、改革に消極姿勢 企業・団体献金廃止 資金の世襲制限 与野党合意、見通せず:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/fbNuv

(6)世襲議員が多い自民は制限に後ろ向き 前向きなのは立憲民主と維新、日本の世襲割合の高さを識者も問題視:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/367319

(7)二階俊博は覚悟の訪中も後継お披露目に失敗、王国の象徴「パンダ」も繁殖の危機…習近平にも見限られたか|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363258

(8)八王子市民はなぜ萩生田光一を選んだのか…裏金問題で非公認、“統一教会キラー”にも敗れず7選の背景|日刊ゲンダイDIGITAL
決まっとるではないか、アホ、だからだよ。日本の恥さらしの愚民都市だ! 選挙を何だと思っているのか!!:田中一郎)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/363168?utm_source=newsletter&utm_medium=email

(9)裏金議員は政倫審出席を=公明代表、石破首相に「けじめ」要求|ニフティニュース
(先の衆院選では「裏金・脱税」自民党議員をたくさん推薦していた仏罰政党の公明党が「けじめ」をつけろと、どの口が言うか?! 「けじめ」はお前たちの政党がまず真っ先につけろ! ボケ!!:田中一郎)
 https://news.nifty.com/article/domestic/government/12145-3548739/

*朝ドラ「虎に翼」の効果?最高裁裁判官への「×」急増 異例10%超 [国民審査]:朝日新聞デジタル

(まだまだ「×」がたりません。日本の司法・裁判所は腐っています! あなたも明日は裁判所や検察・ケイサツからひどい目にあわされるかもしれません。しっかり目を開いて裁判所のロクデモナイ判決を、他人事にしないで、次回の衆院選時には、最高裁判事候補者全員に「×××××」をつけて投票してください。それは社会正義の実現だけでなく、あなたの身を守ることにもなるのです。:田中一郎)
 https://x.gd/eQeYh

(関連)(報告)(9.25)再開第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-e190d1.html

◆日刊IWJガイド・非会員版「英仏はウクライナにストームシャドウ・ミサイルの攻撃許可を与えるよう米国を説得! ウクライナが負ける場合、英国は軍隊を直接送る!-」2024.11.16号~No.4381 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54124

(これでは第三次世界大戦になりかねません。欧州政治家どもの劣化がひどい:田中一郎)
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「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(160):シロウトの目から見た能登半島地震と志賀原発」をお送りいたします。

 <最初にコレです>

◆悪性疑い387人に〜福島県・甲状腺がん - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://qr.paps.jp/9wwmH

(関連)第53回「県民健康調査」検討委員会(2014.11.12)の資料について-福島県HP
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-53.html

(関連)【ライブ配信】第23回甲状腺検査評価部会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/49852/

(ホンモノの政権交代を実現し、この「福島県民健康調査検討委員会」を解散し、「福島県民健康調査」も一旦終了し、新たにその継承組織として、対象都県を関東と東北に広げ、国が複数の大学に事務委託して、各県別別の複数の委員会で、御用学者を排除して運営するようにし、福島県民はもちろん、その他の都県でも、汚染がひどかった地域の住民には「(福島原発事故)被ばく手帳」を交付して、一生涯、継続して健康状態を定期的検査その他で観察し、治療が必要になれば、その治療費は無料にする、そんな新しい、被害者に即した新体制を創らないと、今のままのインチキ委員が多数で構成されている委員会や、放射線ムラの巣窟となってしまった福島県立医大への実務委託では、全くダメです。ここでも政治が諸悪の根源で、それは「福島県民健康調査検討委員会」の座長を長くやり、小児甲状腺ガンの多発を言を左右にして最後まで認めようとはしなかった星北斗が自民党から立候補して国会議員になっていることからでもわかる話です。:田中一郎)

(お願い)【OurPlanet-TVより】年末寄付キャンペーン2024始まりました!
 https://www.ourplanet-tv.org/event/49834/


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 日本列島周辺には、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレートの4つのプレートが接しており、これらの相互作用によって地震や火山活動などが発生しています。世界でも有数の地殻変動地帯であり、かような場所に危険極まりない原発・核燃料サイクル施設を置くことは、普通の常識があればしないことです。にもかかわらず、原子力ムラの一部の企業や、その代理店稼業の政治家・官僚たちが、自分たちだけのために、「今だけ、カネだけ、自分だけ」で、強引に設置して、様々なトラブルや大事故を引き起こし、その結果、立地地帯の地域住民を中心にたくさんの人々が、その犠牲になっているのです。中でも放射能汚染にともなう放射線被曝被害は深刻です。

こうした事情がいつまでたっても変わらない状態が続く中で(それは日本の有権者が愚かで、原発・核燃料サイクルをきっぱりとやめる政治家を選挙で選ばないからですが)、時折、原発・核燃料サイクル施設を襲う大地震や大津波が発生した時、私たちは、その危険極まる原発・核燃料サイクル施設で起きていることについて、どのように認識すればいいのでしょうか。

もちろん、電力会社や核施設の運営主体、あるいは原子力「寄生」委員会・「寄生」庁、あるいは原子力ムラ・放射線ムラの御用学者、あるいは経済産業省や政府・首相官邸らが、マスごみに向けて広報する「戯言」のような話を信用するわけにはいきません。それは福島原発事故の際に、いやというほど思い知らされましたからです。彼らが言う「安全」とは「危険」を意味し、「問題はない」は「問題だらけ」であることを意味しています。

たとえば「爆破弁」という言葉を覚えておられますか? 福島第1原発1号機が水素爆発を起こした際に、関村直人(東京大学教授)や吉富正憲(東京工業大学教授)らは(当時の第1線級の原子力工学学者でした)、それを覆い隠して国民をだます目的で、原子炉の圧力を調整するために「爆破」を使う弁があるなどと、バカ丸出しの説明をTVでやってド顰蹙を買っていました。また、福島原発事故による放射能の環境拡散と汚染、それによる放射線被曝の地域住民への人体リスクを「直ちに健康に影響はない」などとウソぶいていたのは、当時の民主党政権にいた枝野幸男官房長官でした。

また、長崎からわざわざ原発事故後に福島県にやってきたトンチキ教授の山下(だました)俊一長崎大学教授は「ニコニコ笑っている人には放射能は来ません、100mSvの汚染がある学校校庭で児童は好きなように元気に走り回って遊んでいて全然大丈夫です」などと、平気で住民を危険に晒す嘘八百をついて、県内各地を回っていました。県民を安心させるため、などと言い訳をしています。こんな事例は福島原発事故の際には数え切れないくらいにあり、日本のあちこちの大学教授どもが、医者どもが、原子力ムラ・放射線ムラの御用人間達である(一部の例外を除いて)ことも明らかになりました。もはや日本の大学教授や研究者や医者の言うことを信じろと言う方が無理です。

(関連)「爆破弁、関村発言」記録資料 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CQf8bUCmYog

(関連)山下俊一トンデモ発言 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=PuwFrNEgDTg
 https://www.ourplanet-tv.org/39911/

そんな中、今年の正月元旦に、能登半島で大地震が発生し、近隣にある志賀原発が危険にさらされることになりました。東京からは少し離れた場所なので、私の場合、直接的な被害はありませんでしたが、地震のあと、TVや新聞・雑誌など、マスごみが発するニュース報道などを見ていると、今回もまた、福島原発事故の時と同じような、軽率で、根拠に乏しい、勉強不足の、アホンダラ嘘八百の報道を繰り返している様子があるため、下記を書いて、全国に向けて発信することにしました。

私たちは、原子炉や原発の研究者でもなければ原子力工学の教授でもありません。また、原発オタクのように、原子力工学の仔細・詳細を事細かく知っているわけではないし、知る必要もないでしょう。ただ、原発・核燃料サイクル施設が大地震や大津波に襲われた時や、手抜き管理その他の人為ミスで大事故に至った時には、報道されるマスゴミ情報に騙されないで、基本的な知識は持って、事の成り行きや情況変化を追いかけられるようにはしておいた方がいいでしょう。本来なら、原発などさっさと廃棄して、かような余計な知識は不必要にしてもらいたいのですが、当分の間は(有権者がまともな選挙投票ができるようになるまでは=原発は政治が変わらなければ終わらない)、そうも言っておれません。そんな考え方で、能登半島地震と志賀原発について、書き下ろしたのが下記です。ご参考にしていただけたら幸いです。

原発は福島原発事故後に新たに設置された原子力「寄生」委員会・「寄生」庁がきちんと規制しているから安全だとか、原発はエネルギー政策上、やむを得ないので安全をしっかり守って進めるだとか、原発も技術革新が起きて次世代原子炉が開発され実用化の段階に入っているだとか、原発や核の技術は今後の日本にも必要不可欠だとか、まあ、考えつくその場しのぎのご都合主義的な屁理屈合理化を言い募って、原発にしがみつくか、しがみついている人間や組織を意図的に応援する人間たちが後を絶ちません。

しかし彼らは、本当は原発のことを全くと言っていいほど何も知らない。知らないからこそ、楽観的に推進するだの、やむを得ないだのと言っておれるわけです。その典型が、自民党の不勉強政治家どもであり(パパ活や不倫やスケベー・パーティや企業からのカネ集めなどに忙しいこの連中が原発の知識を得るための勉強などするわけがない)、また、御用組合「連合」(及びその会長の芳野友子)である。この「連合」こそ「今だけ、カネだけ。自分だけ」の典型的な組織であり、原発について何も知らずに電力総連が推進というからそれをそのまま言っているだけのアホウどもである。そしてその電力総連もまた、原発のことは何も知らずに、自分たちの会社が原発をやっているから、それをそのまま維持すればいい、と考えているだけの、社畜的会社人間たちの集まりです。原発の実態を知らない人間ほど原発を容認する、これが現実です。「お上」の言うこと・やることに間違いはない、という素朴で愚かな宗教信者なのかもしれません。

(関連)(別添PDFファイル)連合はどこへ行くのか(イントロ部分)(東海林智『地平 2024.12』)
 https://chiheisha.co.jp/2024/11/05/202412/


 <別添PDFファイル>
(1)シロウトの目から見た能登半島地震と志賀原発(2024年9月18日)
(2)地震で損傷した志賀原発、新規制基準は地震を過小評価(山崎久隆 たんぽぽ舎金曜ビラ 2024.4.5)
(3)2024年能登半島地震による志賀原発での揺れと基準地震動の過小評価(上澤千尋『原子力資料情報室通信 NO.603 2024.9.1』)
(4)連合はどこへ行くのか(イントロ部分)(東海林智『地平 2024.12』)

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(5)「M7以上」活断層25カ所、日本海の新潟ー兵庫、地震調査委(東京 2024.8.3)
 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/082900473/

(6)志賀原発「地震想定が不十分」、能登地震後初の弁論 原告側(朝日 2024.5.14)
 https://digital.asahi.com/articles/ASS5F4F5GS5FOXIE00QM.html

(7)能登半島地震、志賀原発周辺で見た隆起(東京 2024.4.1)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/318158

(8)能登半島地震発生から半年、志賀原発30キロ圏で孤立した集落(東京 2024.7.1)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/336611

・・・・・・・・・・・・・・・
<シロウトの目から見た能登半島地震と志賀原発>

間一髪で助かった志賀原発なのに「影響は軽微です・安全確保されてます」と居直る北陸電と原子力「寄生」委員会=「大地震に襲われた原発・核燃料サイクル施設を見定めるポイントはココだ」をお送りいたします。

私たちは、地震学の研究者でもなければ、原子力工学の専門家でもありません。原発(過酷)事故に遭遇した場合でも、下記に申し上げるような基本的でプリミティブな着眼点で物事にあたり判断をすればよく(放射線被曝の問題は別途、心得ておくべき基礎知識や着眼点がありますので、近々、別メール&ブログでご案内します)、背伸びをしたり、知ったかぶりをしたり、何もわからないと言って不安になったりする必要はありません。既に福島原発事故の経験と教訓もあるわけですから、同じ失敗や過ちを繰り返さない、ということを心に刻んでおけばいいと思います(残念ながら、当の福島県の少なくない方々がこの事ができていません。特に放射線被曝については、完全に「安全安心キャンペーン」に乗せられ、わきが甘くなっている方が散見されます。改めていただきたいと切に願います。今のままだと、また判断を誤り(原発安全神話に続く放射能安心神話)、放射線被曝に楽観的になって、将来再びひどい目に合うことになりかねません)。


1.原発・核燃料サイクル施設を大地震が襲った時の着眼点(2024.1.1)

◆石川、福井、新潟の6原発で異常確認されず 原子力規制庁 石川・能登地方で最大震度7:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/299361

 <田中一郎コメント>

 まだ安心はできませんし、既に判明したことで問題も山のようにあります(下記参照)。変圧器の故障は2007年中越沖地震の際の柏崎刈羽原発や東日本大震災時の女川原発に続いて3度目です。3度あることは4度あるのです。変圧器の機能確認や故障の原因の徹底究明で再発を防止しなければなりません(*)。また、北陸電力を含め、国も県も原子力「寄生」委員会・「寄生」庁も原子力ムラの御用学者たちも、原発を推進する者たちは、周辺地域住民を含め、有権者・国民の命と健康、生業や生活のことなど二の次にしか考えておらず、仮に原発事故で被害が出ても、それに対してきちんとした償いなどする気もありません。福島原発事故後のこの13年間で実証済みです。あろうことか司法・裁判所もそれを追認しています。ですから、彼らは、必ず自分たちにとって不都合なことは公開せずに隠し続けるのです。油断大敵です。甘い態度はダメです。安全管理のデタラメや事故・トラブルについては、近未来の過酷事故の「卵」とみなして徹底追及あるのみです。これが原発を巡る諸問題に対して私たちが取るべき基本的な態度です。

(*)(別添PDFファイル)地震で損傷した志賀原発、新規制基準は地震を過小評価(山崎久隆 たんぽぽ舎金曜ビラ 2024.4.5)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/ESUbWAW4VzdPsa5lZcRGzgUBMR2LK6SiSR7sK-1lmS5BYQ?e=5nPoVg

(上記に能登半島地震でトラブルを起こした変圧機の「アーク放電火災」についての記載があります。2007年の中越沖地震の際の柏崎刈羽原発や、2011年の東日本大震災の際の女川原発でも変圧機の「アーク放電火災」は起きていたそうです。ただ、「アーク放電火災」については、上記記載を読んでみても、よくわからないですね。まあ、「アーク放電火災」の原理はともかく、地震発生時に変圧器が燃えたり、油漏れを起こして使えないようでは(つまり外部電源が使用できない)困ります。私は原発の外部電源系統の「重要度分類」が、原発のコスト悪減のため、最も低レベルに決められて「手抜き」されているところに問題があると見ています。)

(関連)志賀原発 外部電源一部使えない状況続く 故障の変圧器写真公開-NHK-令和6年能登半島地震
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240102/k10014306991000.html


 <原発・核燃料サイクル施設を大地震が襲った時の着眼点>

 これまでの経験則で頭に浮かぶことを下記に箇条書きにしておきます。ともかく電力会社、日本原子力研究開発機構、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁、経済産業省、政府・自治体などの政治家や官僚、原子力ムラ・放射線ムラ・国際原子力マフィアの御用学者、マスごみなどの報道発表を鵜呑みにしてはいけません。「直ちに健康に影響はない」(枝野幸男)、「ニコニコ笑っている人には放射能は来ません」(山下(だました)俊一長崎大学教授)、「あれは水素爆発ではなくて爆破弁です」(関村直人東京大学大学院工学系研究科教授)、などのドサクサまぎれのインチキ説明をお忘れなく!!

(関連)「爆破弁、関村発言」記録資料 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CQf8bUCmYog

(関連)山下俊一トンデモ発言 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=PuwFrNEgDTg

(1)熊本地震の教訓です。大地震は1回とは限りません。震度6以上の大地震に襲われて間もなく(数日から数週間後)、また再び震度6以上(熊本地震の場合は震度7)の大地震に連続して襲われることがあるのです。まさに今回の能登半島地震もそうです(しかも1回ではなく複数回)。しかし、日本の原発・核燃料サイクル施設は、1回限りの大地震に対してしか耐震性能を備えていません(そういう規制基準でやってきている)。従って、二度以上の大地震に連続して襲われた原発・核燃料サイクル施設は、大きく破損したり、あちこちが機能不全となり過酷事故を引き起こす危険性が高いと考えていて間違いないでしょう。(無事だったとすれば偶然です)(再び襲ってくるのは「余震」ばかりとは限りません)

(関連)令和6年能登半島地震 過去24時間に震度5弱以上は9回(気象予報士 日直主任 2024年01月02日) - 日本気象協会
 https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2024/01/02/26819.html

(関連)気象庁「1週間は震度7程度の地震に注意」 津波への警戒も - 毎日新聞
 http://tinyurl.com/2pz3ne2z

(関連)専門家「日本海側で最大級」「これで終わりではない」 能登の震度7 [能登半島地震]:朝日新聞デジタル
 http://tinyurl.com/ys94vhy8

(2)原子炉スクラム(緊急停止)のために、地震の揺れが襲った直後に圧力容器内に制御棒が予定通りに挿入出来るかどうかが、まず真っ先に問題になります。しかし、沸騰水型原子炉は圧力容器の下から水圧を使って制御棒を挿入する仕組み、加圧水型原子炉は圧力容器の上から自然重力を使って制御棒を落下させる仕組みで、いずれも挿入が様々な理由でできなかった場合に対処できる仕組みを持っていません。地震が左右上下に大きく原子炉を揺すっている時に、原子炉緊急停止のための制御棒が核燃料棒の隙間に確実に入るという保障はないのです。入らなかったときはどうなるか? 原子炉は止まらず、原発は巨大自爆用原爆にきり変わり、それはほぼ確実に「破滅国家ニッポン」の悪夢が現実となります。

(3)次に、原子炉停止後に「冷やす、(放射能)閉じ込める」が継続してできているかがポイントです。福島原発事故では、これが 地震の揺れによる原子炉機器類の破損・故障、津波その他の理由による全電源喪失(SBO:ステーションブラックアウト)により破綻し、その結果、水素爆発(1号機)や核爆発(3号機)や謎の爆発(4号機)を引き起こして、レベル7の原発過酷事故となりました。こうしたことの背景には東京電力による原発の安全管理・対策の信じがたいほどの油断や「手抜き」があったのです。

(4)原発が運転停止していても安全ではありません。使用済み核燃料プールという、もう1つの「核爆弾」が横たわっています。最も懸念されるのは、外部電源の全部停止(しかも復旧困難で長期間の停止)により使用済み核燃料プールの冷却ができなくなった時(非常用電源は燃料補給などのメンテナンスができなければ長くても1週間~10日くらいが限度)、あるいは、地震の揺れによりプールの底や側面に穴が空いて冷却水が抜けてしまって冷却不能となった場合、上記のような原発過酷事故が現実化します。使用済み核燃料プールは原子炉のように圧力容器や格納容器で保護されているわけではないので、つまり「強い放射線を四方八方に出しまくる危険極まりない使用済み核燃料が裸の状態で水につかっているだけ」なので、原子炉以上に危険と言ってもいいのです(今現在、直ちに日本で取るべき原発対応は、使用済み核燃料プール(と高レベル放射性廃液タンク)の安全対策です。しかし、残念ながら、すべての原発・核燃料サイクル施設で「手抜き」状態のままです)。今回の能登半島地震で最も懸念されたのは、運転停止中の志賀原発の使用済み核燃料プールでした。

(5)原発を敷地内外からモニターできる体制が整っているのか? いちいちヘリコプターを飛ばさなくても原発をモニターできる状態か? 原発から放射能が漏れ出していないのか、エビデンスを持って証明できるか?(大気中だけでなく放射能汚染水流出も含めて) という点が重要です。福島原発事故の時もそうでしたが、放射能の空間線量を計測できる機器類は機能しているのか(停電になっても長期間動くようにバッテリーや自家発電などの独自電源を備えているか)、原発の現状をTVカメラで外から見れるようなモニター機器類は備えられているか? ③原発を襲った地震の波動などをきちんと記録できているか、などがポイントです。

福島原発事故の時は、上記の3つのことが全然ダメで、偶然の重なりで、事後的に何とかデータや映像が取れました(しかし福島第一原発4号機爆発の映像はありませんし、福島県を中心に事故直後の空間線量の値もほとんどわからないままです=大停電のために動かない放射能モニター、津波をかぶって故障したモニター、がほとんど)。緊急事態であっても期待通りにちゃんと機能する放射能モニターやTVカメラは日本全国どこの原発にもないと思います=危機に陥った原発をモニターするような機器類は絶対に備え付けない、というのが原子力ムラの福島原発事故の「逆教訓」ではないかと思われます。

(6)原発施設内に設置された地震計をはじめ、原子炉の状況を時々刻々と示すデータ(温度、圧力、圧力容器内水位など)がきちんと残されたのかどうか。また、東京と現地、あるいは電力会社と現地原発との間のTV会議設備は整えられているのかどうか、また、その記録も第三者により(改ざんされないように)きちんと保存されるようになっているのかどうか(東電TV会議の記録は、肝心要の3月14日真夜中の12時から翌日午前6時くらいまでがありません=東電が見られてはマズイと判断して隠しているか廃棄した可能性が高いと思われます=こんなことではダメなのです)。これがきちんとしていなければ、原発過酷事故が起きても、関係者の対応も含めて、何が起きているのか・いたのかが、時事的にも事後的にも全く分からないままになります。原発事故対応を「ブラックボックス化」すれば、電力会社や原子力ムラの連中は、地域住民や国民を無視して好き勝手なことをやり、それを徹底して秘密にするでしょう。福島原発事故の教訓として、この点も重要です。

(7)住民対策(放射線防護)はどうするのか。東海第二原発の運転差止裁判の水戸地裁判決は、住民の避難計画に実効性がないとして原告勝訴=運転差止を認めています。今回の能登半島地震は、福島原発事故に続いて、原発過酷事故時の住民避難は不可能である、ということを、事実を持って実証したのではないでしょうか? 避難計画や住民の被ばく防護対策について、国や自治体、及び北陸電力や東京電力(柏崎刈羽原発)、関西電力(若狭湾原発)その他の原発電力会社を徹底追及する必要があります(避難計画の作成責任主体は自治体だが、国はこの計画を妥当と承認し、電力会社はこれに協力することになっている(原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は自分たちの知ったことではないという態度)=このこと自体がおかしい、何故、一電気事業者のためにかようなことを自治体がしなければならないのか?!)。

(関連)石川県能登町で道路に陥没や亀裂 通行をあきらめる車も [能登半島地震] [石川県]:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/ASS1235KKS12PTIL00D.html

(関連)【地震】国道359号と国道471号、道路陥没や亀裂などでの通行止め 道路や公園など24か所で被害 富山 - TBS NEWS DIG
 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/922436

(原発事故がなくてもこの状態であり(上記参照)、また、日本政府・自治体の災害被害者への救済・支援対応はデタラメです。ましてや原発震災の被害者に対する対応については、福島原発事故後の人権侵害さながらの対応のひどさが今も続いており、司法・裁判所までがグルになってこれを追認し、被害者バッシングを続けています。これは国家犯罪とでも言うべきものです)

(関連)石川県内の避難者3万人超 さらに膨らむ可能性 能登半島地震 - 毎日新聞
 https://qr.paps.jp/oNo9O

(関連)収容人数290人の避難所に700人超 負傷者多数 地震被害の珠洲 - 毎日新聞
 https://qr.paps.jp/34BIc

(関連)(解説パンフ)「避難者」から「被告」にされたAさんと、市民が歩んだ875日(めぐろ被災者を支援する会 2023.12)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkjAZxSKk34Hq9_MQ?e=MhyG44  

(この方は宮城県気仙沼市に在住だった方で、いわゆる福島原発事故の直接の被害者ではありません。行政(目黒区)によるひどい「被災者いじめ」です。許せんなと思います。:田中一郎)

(8)最後に志賀原発に特有の問題として、原発敷地内を走る(原子炉の真下)断層が活断層ではないのかという問題があります。もし活断層だった場合には、近未来に今回の能登半島地震などと連動して大きく動き出す可能性があります。原子力「寄生」委員会・「寄生」庁による「活断層ではない」という判断には大きな疑問があり、この問題について、手続き的なことも含めて徹底して追及する必要があります(活断層の疑いが濃いと主張していた科学者の方々の意見も広く聞くことなく、まるで石渡明(東北大学教授)という原子力「寄生」委員会委員の独断専行で決めたような雰囲気が強い=これは、老朽原発の運転期間延長問題でただ1人反対をしたこととバランスを取るために、この志賀原発の直下断層を「活断層ではない」などとして原子力ムラのご機嫌を取った疑いがある)。いい加減な状態で放置すれば、後日、大きな後悔をすることになりかねません。

(関連)断層 識者に再聴取せず、志賀原発巡り規制委決定(東京 2023.3.16)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/234494

(関連)「活断層」から一転「活断層ではない」 志賀原発の敷地内にある断層問題 住民の反応・これまでの経緯は - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CyytvMvCTiA

<結 論>
 地震・津波・火山大国の日本には原発・核燃サイクル施設の建設が可能な安全性の高い「適地」はありませんし、原発・核燃を運転した後に残る大量の「核のゴミ」(自然界のレベルに戻るには数十万年という途方もない時間がかかります)を安心して最終処分できる地層もありません。原発・核燃料サイクルは再稼働をしないで一刻も早く廃絶いたしましょう。かようなものを使わなくても電気は足りています。「原発は安全・安い・クリーン」これみんなウソ(小泉純一郎元首相)ですから。

◆「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(147):2024年は石川県能登・志賀の正月元旦大地震(震度7、M7.6)から始まった=これは原発・核燃をやめよという「天の声」であり、日本人に対する「最後の警告」だ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/01/post-7ad675.html 


2.能登半島地震と志賀原発(2024年2月26日)
(上記に加えて、その後気が付いたことや、新たに得た情報に基づいて記載したものです:一部委加筆修正)

(1)石川県志賀町北部で震度7、同町南部の志賀原発敷地内ではどうだったか? 地下で震度5強と公表された。地下では震度は小さく出る、結局、原発敷地内の地震の詳細は不明のまま、周波数の長いところで想定を超えた揺れだった旨の公表があったのみ(原発が危険なのは周波数が短いところ)。何故、震度だけでなく、地震波形や応答スペクトルなどの周期別詳細を公表し、地震学者はこれを分析しないのか? 公表して差し支えない情報だけを限定して(あるいは先行して)公表している雰囲気が強い。

(関連)(別添PDFファイル)2024年能登半島地震による志賀原発での揺れと基準地震動の過小評価(上澤千尋『原子力資料情報室通信 NO.603 2024.9.1』)
 https://cnic.jp/51666

(その後、能登半島地震の志賀原発への影響に関する情報が公表されたようで、それについては上記に書かれているようです。ただ、この論文も読んでみましたが、多くの点で理解不能です。上澤千尋さん、もう少し、シロウトにもわかるように書いていただけませんか?:田中一郎)

(2)今回動いたのは能登半島北岸のF43断層、長さ150km(想定は96km)、しかも、津波震源として位置付けていたが、地震震源とは位置付けていないというトンチンカンをやっていた。また、石川県は地震予測を過小評価し、M7程度しか防災計画に盛り込まずに企業誘致などを行い、結果的に今回の地震で被害が増大、それを国のせいにしている。実際に起きた地震はM7.6だった(注)。私は石川県が志賀原発への悪影響を忖度して、不合理な状態を放置していたと推測します。

(注)Mは0.2大きくなるとエネルギーが2倍となる。M7とM7.6ではMで0.6違うので、2×2×2=8倍のエネルギーの差ということです。

(3)地震学者が口をそろえて言っていたのは、能登半島周辺での再びの大地震の発生の可能性と、今回の地震のメカニズムは地下にあった「流体」の上昇によるものだということだった。同じような現象が、西は若狭湾の原発(ここは海と陸ともに活断層だらけ、過去には大津波も襲った形跡アリ)、東は佐渡島の真南=柏崎刈羽原発の目の前に長さ100kmを超える佐渡海盆東延断層という海底活断層がある場所で、大きな地震を伴って起きる可能性がある。しかも柏崎刈羽原発の敷地は豆腐のような軟弱地盤だ。しかし、何と言っても能登半島地震の後は志賀原発が最も危険、今回の大地震で施設がやられた上に、志賀原発沖合には活断層がある他、敷地内(おそらく原子炉建屋真下地下も)及び敷地周辺は活断層だらけ、そもそも地震はわかっている活断層だけの箇所で起きるのではない。岩手宮城内陸地震が一例=この地震では深層崩壊が起き山がなくなった。日本列島全体が活断層だ。原子炉建屋真下の活断層だけを設置不許可とするのは科学工学的に見て不合理である。

(4)日本の原発・核燃料サイクル施設は、たった1回限りの大地震に対応する規制基準になっている。それでも耐震性は足りない(耐震性は数千ガルのプレハブ住宅以下、原発はせいぜい1000ガル前後)、連続して2度、3度と大きな地震が原発・核燃料サイクル施設を襲ったら、非常に危うい。また、原発は巨大施設なので、隅から隅まで点検など不可能、そもそも設計上、点検できない個所は山のようにある。また、脆弱化の個所や部品が見つかっても設計上、改良や交換・差し替えができない個所も多い。見切り発車で再稼働してくるのは目に見えている。電力会社や原子力「寄生」委員会・「寄生」庁の点検能力も劣化している(ドシロウトばかり、原発運転未経験者が半数以上、しかも原子炉等規制法を改悪し、点検はすべて電力会社が一義的に実施し、原子力規制委員会・規制庁はその結果をチェックするだけになってしまっている=「点検丸投げ」で規制や検査の手抜き)。連続して大地震が襲うことがあるのは熊本地震の教訓なのに、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁はコレを原発・核燃料サイクル施設の安全規制に活かさない。

(5)耐震にはカネがかかるので、「重要度分類」などというご都合主義をやり、原発の大半の装備は3段階の「最低ランク」、一例は外部電源系統、今回も変圧器がやられて油が漏れだす危険な事態。柏崎刈羽原発の時は変圧器が火災、福島原発事故のときは全交流電源喪失からSBOへ。福島も今回も外部電源は短期間での復旧のめどは立たず。非常用電源は長期間の使用に耐えない(少なくとも燃料補給が必要)、しかも今回はその非常用電源も一部止まってしまった(人為ミスとか言っているが言い訳にはならない)。また、故平井憲夫氏の告発もある(下記参照)。原発の施工現場はインチキ・手抜き工事で溢れている。

(関連)原発がどんなものか知ってほしい:故平井憲夫氏
 https://iam-k.com/HIRAI/

(うすうす気づかれたと思いますが、能登半島地震直後から、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、現場の状況を確認・検証することなく、北陸電力の報告をそのままに、問題なし、安全確保された、心配いらない、を繰り返し、不都合事態の公表を避けまくった。また、許しがたいのは、避難計画の在り方を定めた原子力防災指針の見直しはしないと居直っている点だ。国際原子力機関(IAEA)の深層防護の第5層の審査を放棄している点も、国際的に標準となっている安全基準からずっこけている(アメリカNY近郊のショアハム原発では避難計画の実効性が問われ、新設なのに稼働せずに廃炉となった)。

◆「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(147):2024年は石川県能登・志賀の正月元旦大地震(震度7、M7.6)から始まった=これは原発・核燃をやめよという「天の声」であり、日本人に対する「最後の警告」だ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/01/post-7ad675.html


3.能登半島地震の知見から見直しが求められる原発の基準地震動
 下記のブログの(1)と(2)にご注目下さい。また、この問題について、井戸謙一弁護士より重要なアドバイスをいただいていますので、それも併せてご参照ください。

◆(再掲)基準地震動に関する「新規制基準」は作り直せ!:能登半島地震で(1)志賀町北部で1万ガルを越える地震動を記録(2)5km程度までしか連動しないと規制委が言っていたが、20km遠方の断層が連動した能登半島地震- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-89b9e0.html

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆1万ガルのグラフは京都大学境有紀教授の研究室のホームページにあります。
 https://qr.paps.jp/lxWx

(サイトの中ほどのカラーの5本の線グラフの1つ目(弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和))をご覧ください。この中の「(志賀町)(5)K-NET富来」(薄い桃色)はグラフの天井を上方へ突き破っています。グラフの縦軸は「加速度(g)」で最大値が5g=5×980ガル=約5000ガルです。どこまで上方に伸びているかというと、1万ガルを越えているそうです。つまり、志賀原発がある志賀町のわずか10kmほど北方の観測点「旧富来町」で1万ガルを越える強い地震動があったということを意味します。この揺れの場所が少し南で、かつ志賀原発が稼働していたら、日本は志賀原発の大破壊により「終末」を迎えていたでしょう。珠洲原発が動いていなくてよかったと喜んでいる場合ではありません。原子力「寄生」委員会・「寄生」庁が進めている基準地震動の「新規制基準」を抜本的に見直さなければなりません。:田中一郎)

◆20km離れた断層の連動のニュースは下記にあります。
 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000334245.html

(原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、これまで活断層や断層は、せいぜいのところ5kmくらいのところまでしか連動しないと言ってきました。それがものの見事に打ち破られ、能登半島地震の際には20kmも離れたところにある断層が連動しています。このことは、上記でご紹介した東京新聞記事も念頭に置いて、同じく「新規制基準」を抜本的に見直す必要があることを実証しています。それにしてもマスゴミは、何故、上記(井戸謙一弁護士が指摘している)2点を報道しないのでしょうか? メディアがこんな調子だから原子力ムラの再稼働追認推進組織である原子力「寄生」委員会・「寄生」庁も、福島原発事故の教訓を活かさないだけでなく、能登半島地震の教訓もまた活かそうとはしておりません。このままでは全国各地の原発立地で危険極まりない状態が続きます。:田中一郎)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(157):きちんとした判断ができず、仕事もまともにできないような人達が原発を稼働する恐ろしさ(原子力ムラ総無責任体制)& 井戸謙一弁護士から能登半島地震について重要なアドバイス- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-8fb008.html
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