「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(161):福島原発事故の後始末の除染作業で生じた放射能汚染土を公共事業で全国に拡散するな=環境を守るべき役所の環境省が何をしているのか!
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.オカメインコのこはくさん
https://www.youtube.com/watch?v=jhZD9OvL3nM
◆我が家はサクラ君(こざくらインコ=だるまインコとも言うそうです)
https://1drv.ms/i/c/158b9607504d41bb/EWxm5I-O5B9AjKbyIazIKw0B01rIoDTtBopIC7p_dKGS5Q?e=fSIPmz
(毎日放し飼いにしていますが、風貌とは違い、なかなか頭がよくてずる賢く、さまざまないたずらの後始末に追われています)
2.【拡散希望】第10回「最高裁は口頭弁論を開け! 東電元経営陣の刑事責任を問う集会」のお知らせ – 福島原発刑事訴訟支援団
https://shien-dan.org/20241219-event/
3.キャンペーン
(1)オンライン署名·止めるなら今!あなたのまちに放射能汚染土がやってくる|· Change.org
https://qr.paps.jp/9DsGZ
(2)オンライン署名-巨額の原発新増設コストを国民からこっそり徴収する新たな制度 #RABモデル の導入をやめてください· Change.org
https://chng.it/GcF2GQgpzr
(3)プラスチック条約策定に関する要望署名(子どもケミネット)
https://qr.paps.jp/458r7
4.(チラシ)(11.26)学術会議任命拒否文書開示訴訟 第4階公判(東京地裁#103)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/ERudjqH84lNLm8Xndbfb4CgBJ4hHYOPkH45DeUgLbVQRkA?e=9hWdYT
5.必見/主権者を犬・猫呼ばわり(動画1分38秒)(小倉志郎さんから)
Xにアップされたものです。実は、同じ手法が過去何十年と使われていましたが、公然とではなかったので多くの国民は気が付いていなかっただけです。
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但馬問屋 @wanpakuten
立花孝志氏「バカな人たちをどうやって上手く利用するか。犬とか猫と一緒なん。バカに(票を)入れてもらう方法を考えるのが、本当に賢い人かな」
この人に感化されて投票した人おる?w
https://x.com/wanpakuten/status/1858592831889436746
杉田勇人X創価学会撲滅党代表Xつばさの党組織運動本部長X日未会兼バスターズ代表
4:27 AM ・ Nov 19, 2024・676.2K Views
6.新しいファシズムは維新(日本維新&大阪維新)が呼び込む
今般再選された斎藤元彦兵庫県知事を最初に連れてきて応援したのは維新(日本維新&大阪維新)です。その斎藤元彦が石丸伸二に続いて、政治とマスゴミ報道への強い不信を抱える大衆を相手に「新しいファシズム」現象を引き起こしています。こうした「選挙」のあり様を含む愚か極まる大衆行動が積み重なり、これに「暴力」と「司法追認」が加われば、1930年前後のヒトラー・「国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)」の台頭と同じような政治情勢になります。ファシズムは、政治不信と善人・一般市民の無関心・不作為に担がれてやってくるのです(今回の兵庫県知事選挙での投票率はわずか55%、有権者の約半分は棄権しています)。
◆兵庫県知事選の結果は長年の自民党の愚民政策で自分の頭で考えないバカな若者が増えたからだ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363728#goog_rewarded
◆Xユーザーの前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)さん: 「斉藤素彦を当選させた選挙ビジネスは、民主主義を破壊する悪性ウイルスだ。その正体を暴いて退治しなければならない。」 / X
https://x.com/brahmslover/status/1858144401479848403
(1)斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/363635?utm_source=newsletter&utm_medium=email
(2)兵庫知事、正当性を改めて強調 告発の公益保護見送り「適切」(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca0568f7bc3c7dd627ca0ab43e921f3d71d87906
(3)内部告発対応、改めて「適切」 斎藤知事就任:朝日新聞デジタル
https://qr.paps.jp/ipiGM
(4)別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/363690?utm_source=newsletter&utm_medium=email
(5)公益通報、兵庫県対応に違反疑いの指摘も 国は刑事罰導入に向け調整:朝日新聞デジタル
https://x.gd/qnxp8
(6)「大阪維新の会」代表に吉村氏が再選 「大阪都構想」必要 半年から1年で新制度案(産経新聞)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2a2e12f72af0ffea3813839467e08ea245d0d4e
斎藤元彦再選兵庫県知事は、内部告発への対応は改めて「適切」だったと居直っているようだ。県議会が一致結束して百条委員会でコイツを徹底追及しなければならない。そうしなければ、かような違法行為がデファクト・スタンダードとして兵庫県に定着しかねない。また、選挙期間中に露骨なデマをSNSで拡散した人間を告発し叩くべきである。それが選挙で敗北した稲村陣営やその他の陣営の選挙後の「使命」である。ともかく、このハレンチ男を県知事として機能させず、改めて辞任に追い込むことが、関係者の責任であることを強く自覚していただきたい(県庁役人は一致結束して順法闘争を行い斎藤元彦の指示には従わないという抵抗運動をせよ=公務員に労働三権がないという前近代的国家=日本の遅れた現状を改めて確認)。民主主義は限られた人間たちの多数決で好き勝手をしていいということではない。大衆社会化した中で民主主義が衆愚化する現象を許してはならない。
◆橋下徹さん「すっごい投票率ですよ」「SNSをしっかり見た若い人たちが投票にいった」と兵庫県知事選の『55・65%』について言及(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e6d760c86310fe160cd776db69824967d7623cc
(衆愚選挙を褒めたたえて煽る愚か者=橋下徹、バカバカしいの限りだ。単なる自分自身の人気取りを狙っているのかもしれない)
6.日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナ軍が米国製ミサイルでロシアを攻撃! プーチン大統領は改定核ドクトリンに署名! 退陣間際のバイデン政権による核戦争の危機!」2024.11.20号~No.4384 - What's New お知らせ
■<第2次トランプ政権閣僚人事・続報・ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(前編)>「陰謀論者」「反ワクチン活動家」などと、新型コロナワクチン推進派から批判されてきた、環境保護活動家であり、弁護士でもあるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が、保健福祉長官に指名される! 実はケネディ氏は、バイオ化学メーカーの多国籍企業モンサント、新型コロナワクチンをめぐって前国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ氏とビル・ゲイツ氏、関連製薬会社など、食品や医薬業界を相手に、巨大な利権構造と戦い、実績を上げてきた! ケネディ氏指名にマスメディアは反発! 新型コロナワクチン関連企業株は急落!
(再選トランプ政権の注目点は、当面、次の5つ、①ウクライナ戦争の行方、②上記ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の動き(上記)、③トランプが閣僚などの要職に就けた愚連隊のような人間たちの行動(特にパレスチナ情勢への対応)、④対日政策ないしは日米関係の変化、⑤気候変動枠組み条約からの脱退はどうなるか、です。他にありますか? あったら教えてください)
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「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(161):福島原発事故の後始末の除染作業で生じた放射能汚染土を公共事業で全国に拡散するな=環境を守るべき役所の環境省が何をしているのか!」をお送りいたします。
<別添PDFファイル>
(1)除染作業で生じた放射能汚染土を拡散しようとする環境省とIAEAに抗議(「放射能拡散委反対する会他 2024.10.30」
(2)島根2号機再稼働反対、能登半島地震の教訓、孤立集落に逃げ道なし(原子力規制監視ニュース 2024.11.15)
(3)老朽原発・東海第2原発を動かしてはならない(田中一郎 2024年11月6日)
(4)柏崎刈羽再稼働 年度内は困難、県重視の「緊急時対応」策定進まず(朝日 2024.10.12)
◆オンライン署名 · 止めるなら今!あなたのまちに放射能汚染土がやってくる· Change.org
https://qr.paps.jp/9DsGZ
1.福島原発事故の後始末の除染作業で生じた放射能汚染土を公共事業で全国に拡散するな!!
環境を守るべき役所の環境省が先頭に立って、福島原発事故で生じた放射能汚染ゴミ(土)を全国の公共事業で使うことにより、放射能汚染を全国に拡散し、危険な放射性物質のバラマキをやろうとしている。ばらまかれる汚染土は「8,000Bq/kg」(放射性セシウム)の放射能を含み(注)、ばらまかれる地域にとっては冗談ではない、という話だ。そもそも放射能汚染があっては危険で住めないからと除染したものを、他の地域に持ってきて「安全でございますので、ここでこの汚染土を公共事業に使わせていただきます。福島では汚染土の量が多くて困っております」とはいったい何のこっちゃではないですか? だったら除染などしなければいい。
何をやっても腰抜けの軟弱な役所である環境省が、この「事業」にはずいぶんと前のめりに強引で、いよいよ頭がおかしくなったのか、という印象を受ける。おそらくは自公政権の幹部政治家や官僚から押付けられ、更に「さっさとやれ」と発破をかけられた仕事で、押付けた方も押付けられた方も、目先の政治的ご都合主義で動いているだけの愚か極まる「犯罪行為」(公害防止を定めた多くの法律に違反)である。環境省はいったい何をしているのか!!
(注)「8,000Bq/kg」(放射性セシウム)の汚染土、
放射能の/kgを/m2に換算する時は60倍すればいいと言われている。つまり8,000Bq×60=480,000bq/m2である。この1m2あたりの汚染土の表面の被ばく線量は「放射線管理区域」の基準(年間5.2mSvまたは表面40Bq/cm2=α核種以外)を越えている。危険だからと、未成年の立ち入りが禁止され、大人でも飲食や喫煙が禁止されている、いわゆる「放射線管理区域」の基準をはるかに超えるすさまじい放射能汚染の土である。こんなものを全国に拡散するとは何事ぞ、である。また、この汚染土に関しては次の2点にも留意が必要。
①8,000Bq/kgは放射性セシウムだけの話である。福島原発事故では、放射性セシウム以外にも、放射性ストロンチウム(半減期29年=崩壊後は放射性イットリウムになる)や放射性ヨウ素129(半減期1560万年)などなど、多様多種の長期半減期の放射性核種も環境に大量に拡散されているのだが、政府も環境省も、放射性セシウム以外の、放射性セシウムよりもはるかに危険な放射性核種を無視している。
②8,000Bq/kgは、この事業者(おそらくはゼネコンの下請け業者)によるいい加減な計測による、あくまでも「平均値」である。放射能汚染は汚染土にまんべんなく平均的に広がっているのではなく、局所的にひどい放射能汚染の塊となっている箇所が多く散在していると思われる。また、福島原発事故後に大問題となっているホットパーティクル(セシウム・ボール)(注)も含まれており、環境省が言う「8,000Bq/kg以下の汚染土」などという戯言は机上の空論である。
(関連)放射線管理区域とは- 放射線を知る - 東芝電力放射線テクノサービス
https://www.t-rs.co.jp/t-rs/column/column02-06.htm
(注)ホットパーティクル(セシウム・ボール)
福島原発事故で発生した様々な放射性核種のカクテル(混合物)で、そのサイズもmmやμ単位のものからナノサイズのものまで多様である。すさまじい量(Bq)の放射性物質が含まれ、それがガラス状になって固まっているため水に溶けず、一旦人間の体内に入ると(呼吸+飲食)、肺やその他の臓器に固着して体外には超長期間出てこないため、深刻な内部被曝をもたらす。本来は、国が率先して、このホットパーティクルの汚染状況調査を行い、これに対応する放射線防護の基準や対応方法を早急に定めなければならないにもかかわらず、放置されたままである。今回の放射能汚染まみれの除染土バラマキ事業でも、ホットパーティクル(セシウム・ボール)の危険性は一顧だにされていない。
(それから、ついでに申し上げておけば、福島原発事故によりこうしたホットパーティクルが発生している原因は、福島第1原発3号機の爆発が、水素爆発などではなく、核爆発であった証拠の1つであるとも言われている)
◆(今回)20241118 UPLAN【環境省交渉】除染作業で生じた放射能汚染土を拡散しようとする環境省とIAEAに抗議します - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=5NNC_ZoWwoE
(関連)(別添PDFファイル)除染作業で生じた放射能汚染土を拡散しようとする環境省とIAEAに抗議(「放射能拡散委反対する会他 2024.10.30」
https://qr.paps.jp/ias4F
(前回)【報告】(9.18)汚染土再生利用は安全なのか? 実証事業の実態を暴く!オンライン学習会 - ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
http://chikurin.org/wp/?p=7277
https://www.youtube.com/watch?v=hzp8SLxnpyo
【汚染土再利用】IAEA及び環境省への抗議声明にご賛同をお願いします - ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
http://chikurin.org/wp/?p=7292
<田中一郎コメント>
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1.汚染土を持ち込まれる地域住民にとっては、この理不尽きわまる事業について、次の4点が焦眉で深刻な懸念である。これは環境省がいくら屁理屈を並べたところで消えることもなく、解決することもない。要するに、こんな事業はやめておけ、ということだ。(環境省がそれでも安全・安心だと言うのなら、環境省の霞が関の事務所ビルの全ての床にこの汚染土を敷詰め、かつ環境省幹部たちが福島県の同レベルの汚染地帯に汚染土を使った事務所や住宅を建て、そこに住んで自ら被ばく体験を長期にわたってしてみればいい。今回の話は「試験事業」だというから、試験事業はお前たち環境省のところで周りに迷惑を掛けないでやれということだ。おそらく数カ月で「やめてくれ」と言うだろう)
(1)いくら環境省が汚染土移動先の土地は安全基準を満たす、遮水シートも敷く(最近、敷かなくても安全などと前言を翻し始めている)、だから安全・安心だ、などと言ったところで、何の気休めにもならない。台風や集中豪雨が襲えば、そのうちに周辺の地域にこの汚染土が流れ出すのは目に見えている。汚染土の上に汚染していない土をかぶせて、これで安全・安心、などと言っていて、子どもが見ても「アホか」という話である。無責任極まりない。
(2)汚染土を移動する作業期間中、何十台・何百台のダンプカーが福島から深刻な汚染土を山のように積んでやってくる。荷台から汚染土はこぼれ落ちる、粉じんは舞い上がる、汚染土や粉じんは風で吹き飛ばされる(いずれもトラック運転道路周辺、及び汚染土移動先での放射能汚染の拡散だ)。
(3)汚染土の移動先のうち、①所沢市の環境省の施設は、その周辺やすぐそばに、保育園、病院、老人介護施設、リハビリセンターなどがあり、汚染土を搬入することなど「もっての他」の地域である。地元の自治会や市議会では、環境省による説明会開催も拒否しているという。また、②新宿区の搬入予定地は先般の豪雨で水につかり、汚染土を運び込んでいなくてよかったね、という、トンデモ地、である。いずれも放射能汚染土の移動先としては全くの不適地なのだ。
(4)放射能汚染土の移動先はどこであっても、地下水の放射能汚染の懸念が消えない。一旦地下水が放射能で汚染されれば、その地域一体の、かなり広域範囲が、取り返しのつかないことになる。
2.もう少し視野を広げて、そもそも論をしてみよう。
(1)放射能の管理や放射線被曝防護の原則は、
①放射能の人体への危険性に「しきい値」はない、従って、放射線被曝は徹底して回避しなければいけないのが原則(環境省は交渉の中で「100mS未満の被ばく(年間なのか一生涯(累積)なのかあいまいなまま)では他のガン死リスク要因と混合して区別できない」などと言っているが大嘘である、世界中で累積100mSv未満での健康被害の報告は山のようにある。現在の政府・環境省や国際放射線防護委員会(ICRP)がそれらの報告をご都合主義で無視しているだけのこと)。
②従ってまた、放射能は徹底して「閉じ込め」汚染の拡散を全力で防がなくてはならない。しかし、日本政府・環境省は、この真逆をやり、放射能汚染を公共事業を使って全国に拡散しようとしている。頭がおかしくなり、福島にある除染土は量が多すぎて始末に困るので、それを福島県外に運び出したい、という、目先のご都合主義だけで動いている(私は環境省の背後にいて、これを強く指示している人間集団があると見ている=多分自民党などの恒常的な低線量被ばく(外部被曝・内部被曝)の危険性を知らないアホの政治家どもではないか)
(2)何ということか、この放射能バラマキ事業を、日本政府・環境省は、国際原子力機関(IAEA)という原子力推進の国際原子力マフィアと協調・タイアップして、原発過酷事故後の深刻な放射能汚染対策の「成功事例」として祭り上げ、それを全世界の教訓とする(つまり日本以外の国で同様の核施設過酷事故が起きた時は同じようなことを実施する)、バカバカしくも愚かな「犯罪行為」をひけらかそうとしている。この事情は上記でもご紹介した市民団体の文書からも見て取れる。
(関連)(別添PDFファイル)除染作業で生じた放射能汚染土を拡散しようとする環境省とIAEAに抗議(「放射能拡散委反対する会他 2024.10.30」)
https://qr.paps.jp/ias4F
(3)福島原発事故後の除染と避難のサカサマ政策について
政府と福島県は、福島原発事故の後、県民の避難を抑え込んで人口減少にストップをかけ、除染や事故後の地域再建を口実に、巨額のロクデモナイ利権事業を福島県内で展開すべく、「除染と避難のサカサマ政策」「放射能汚染地域への避難者帰還事業」「年間20mSv以下なら安全安心キャンペーン」「帰還しない避難者イジメ事業」の4つを、「子ども被災者支援法」に違反しながら展開してきた。今回のこの汚染土バラマキ事業も、その行き詰まりの一環として実施される、まったくもってバカバカしい事業の1つにすぎない。そして、原発事故被害者に対しては、ごく限られたエリアの避難指示区域内住民はともかく、何の科学的根拠もない避難指示区域の外の地域の被害者に対しては、いかに放射能汚染がひどかろうとそんなものは無視して、1人12万円程度の(被害者をバカにしたとしか思えない)見舞金しか支払わず、あまりに無残なまでに切って捨てた。これが重大な人権侵害でなくて何なのか?!
私は指示区域外の住民らが大挙して損害賠償請求の訴訟を起こすだろうと思っていたが、それもなかった。福島県のみならず福島原発事故で深刻な放射能汚染を受けた地域の住民たちの多くは「安全安心キャンペーン」に乗せられて、事実上の「泣き寝入り」をしてしまっている。それどころか、もう放射能や被ばくの話は聞きたくないだの、風評被害を拡散するのはヤメロだの、放射能や被ばくを極端に甘く見た愚かな言動も繰り返され、それを上記で申し上げたサカサマ政策をやりたい連中に利用され、取り返しのつかない累積被曝を重ねながら近未来の自分たち自身の健康被害や、子ども・孫・その後の世代の健康被害を待つという、愚かなことを選択してしまっている。
私は情けない限りだと今でも思っている。この国では、政府も自治体も、人品骨柄おかしな人間たちに乗っ取られ、国土を汚染や荒廃で覆い尽くす、「今だけ、カネだけ、自分だけ」の世界が創られてしまっている。しかし、これをひっくり返すには、相手が権力だろうが大企業だろうが何だろうが、原発事故で受けた被害を償わせ、自分たちの健康で豊かな生活や生存を取り戻すため「闘わなければ」実現することはない。何故なら、原発や原子力を進める人間どもは、地域住民や国民のことなど屁とも思っておらず、いろいろとうるさいから、うまく支配し制御する多人数の人間群衆だ、くらいにしか位置付けていないからだ。放射能汚染の上での安全安心などありえないし、誰かが「闘って」事態を変えてくれることもない。繰り返される選挙投票をはじめとして、加害者を罪相応に罰し、被害者に万全の賠償・補償を実現するためには、様々な手段で粘り強く「闘い」続ける以外に方法はない。「泣き寝入り」は最悪の選択だ。
話を戻すと、福島県の原発事故後の、巨額な財政資金を投じての(金額は数兆円)除染事業に対しては「できもしない除染」として、これまで多くの市民運動・社会運動が批判を続けてきた。放射能の汚染された土地に住民を戻して居住を続けさせるため、①居住予定地周辺のわずかな範囲内を、②いい加減な除染をして、出てきた汚染物や汚染土をテキトーな形で処分したり、中間貯蔵地に集め、③その量が膨大の量になって、こりゃ大変だ、ということになった。
居住予定地のまわりは深刻なまでに放射能で汚染された森林や原野・田畑に囲まれており、居住予定地近隣のわずかな面積を除染したところで、その後の風雨で「元の木阿弥」になるのは目に見えている。風が吹けば周辺から放射能が飛んでくる、雨がたくさん降れば放射能が周辺から流れ込んでくる、家の中は放射能を含んだちりやほこりにまみれ、掃除機をかけてそのたまった家の中のゴミの放射能の量を調べてみたらぞっとするほどだった(数万Bq~数十万・数百万Bq)ことはざらにあった事例だ)。こんなところに幼い子どもや孫、あるいは若者を連れて移り住むのか?! そんなことは親やジジババのエゴ・身勝手ではないのか、年齢が若いほど放射線被曝の健康への悪影響は大きく、大人の何倍も、何十倍にもなることを知らないのか? 知ろうとしないのか? ともかく、除染をしたからといって、人間が住める場所になったわけではないのである。
そして腹立たしいのは、かような除染事業に数兆円もの財政資金を使い、その大半を原子力関係事業者に元受させてピンハネを黙認し、その大半の実際の作業は福島県内のいい加減な下請け業者に福島県民の作業員を雇わせて実施し、その作業の仕方も除染で出てきた汚染物の扱いがいい加減で、多くは中間貯蔵施設に搬入されたとはいうものの、かなりのものはデタラメに川に捨てられたり、原野に放置されたりして、何をしているのかわからないようなことが起きていた。事業の管理者であり責任者でもある環境省や福島県庁は、見てみぬふりをしていた、実に腹立たしいまでのいい加減さである(この辺の具体的事情は、少し前に朝日新聞の青木美希氏がスクープを出し、詳しく報道していた)。
(関連)「手抜き除染」横行 回収した土、川に投棄 - 東日本大震災:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/special/10005/TKY201301040001.html
(関連)除染手当、作業員に渡らず 業者が「中抜き」か 福島 - 東日本大震災:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/special/10005/TKY201211040400.html
できもしない除染・いい加減な除染・効果の乏しい除染・膨大な量の除染ゴミや除染土を生み出す除染に巨額の財政資金を投じるくらいなら、そんなことはやめて、福島原発事故による放射能汚染地域からは避難することを第一義的に行政対策方針の基本とし、避難した被害者の方々への支援に使え、というのが、多くの市民運動・社会運動の訴えてきたことである。しかしこれは、自公政権や原子力ムラの代理店と化している今日の政府・環境省や福島県庁には完璧に無視された。そして実際はその真逆の、避難者の住宅取り上げ・追い出し訴訟(原発事故の加害者が被害者を提訴するというサカサマ)や支援打ち切りの嫌がらせ、あるいは帰還優遇政策などを強引に実施して、深刻な人権侵害をもたらす許しがたい政策が横行しているのが現在の情況である。私はこれを許すわけにはいかないと今でも思っていて、もちろん今からでもこれまでの除染事業は廃止し(今現在は帰還困難区域の除染が一部の地域で行われている)、避難推奨とともに避難された方々への住宅提供その他の生活再建のための支援を万全に実施させるべきだと考えている。除染と避難のサカサマ政策をひっくり返して正常に戻し、原発という核施設の過酷事故後の国や自治体がなすべき政策対応を、きちんと正していくべきであると思う。
(更に申し上げれば、政府・自公政権は、福島県民の弱みに付け込んで、災害復旧復興と称しながら、イノベーション・コースト構想だの、ロボットフィールドだの、エフレイ(福島国際研究教育機構)だのと、福島県を、復旧復興とは無関係の、軍産複合体の軍事研究開発拠点にしようと画策している様子がうかがえる。この問題については、別途議論したい)
(関連)福島・浪江に開設「FーREI」に、避難が終わらない町民が言いたいこと「地元にどういう影響があるの?」:東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/247126
(今現在、多くの原発事故被害の訴訟が提訴されているが、そのほとんどの弁護団が、政府・福島県の「子ども被災者支援法」違反を裁判の争点にしていないことが腑に落ちない。国会の全会一致で定められたこの法律が、法曹界では全く無視されるというのはいかがなものかと私は思っている。他人の裁判の応援に行き、その報告会で弁護団の弁護士と言い争いになるのは良しと思わないので、発言する場がなくて困っているが、今後は私が主催する「新ちょぼゼミ」などで、日本の法曹界を厳しく批判する形で言論を展開したいと思っている。これに限らず、日本の法曹界は、少々歪みがひどいので、そうした点についても言及したい。(もちろん司法・裁判所・検察・警察は話にならないほどひどい人権侵害の巣窟である))
ということで、歪んだ除染と避難のサカサマ政策をなりふり構わず続けて税金・国家財政をドブに捨てるようなことをやり、他方で、除染で出てくる放射能汚染ゴミや汚染土を山のように積み上げ、その積上げた土地を「中間貯蔵」などと、これまた嘘八百を言いつのっている。政治家どもも官僚どもも、自分の時代は「将来、中間貯蔵の汚染ゴミ・汚染土は他県に撤去します、50年間ほど待っていてください(その頃には私は死んでしまっておりませんので、未来の人が何とかするでしょう)、その時のために積みあがった除染土は公共事業で使って、他の都道府県の人たちをだまして受け入れさせ、福島県分は減らしていきますのでご安心ください。除染と除染土の全国へのバラマキは、福島県民様のご希望に沿って行っているものです」と、表面上の美辞麗句やインチキ「安全基準」などで虚飾して、愚かな放射能汚染バラマキ事業をヌケヌケと押し通すつもりのようだ。
断固としてこれを許さない。所沢市も新宿区も、覚悟を決めて、環境省を追い払いましょう。こんなものに妥協してはいけません。
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2.その他の昨今の原発関連情報
(1)20241106 UPLAN 第76回とめよう!東海第二原発 日本原電本店抗議行動・第133回東電本店合同抗議 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=mgcWHXbHInA&t=14s
(関連)(別添PDFファイル)老朽原発・東海第2原発を動かしてはならない(田中一郎 2024年11月6日)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EXVpIaHSnApCjTELb7qiwB0Bujha-u_CHApgal6FuOStjA?e=yRgWcM
(久しぶりに街宣スピーチをさせていただきました。上記録画の約5分50秒くらいのところから、制限時間10分の縛りで話しております。しかし、自分のスピーチを改めて録画で聞いてみて、やっぱり聞き苦しくて下手くそだなと改めて思いました。一番の理由は「時間制限」、2つ目は、緊張して体が硬くなり声が怒鳴り声になっていく、のが主な理由です。この下手くそなスピーチの償いは、来月以降にたんぽぽ舎で開催いたします「新ちょぼゼミ」で、詳しくご説明することで償いたいと考えています。申し訳ございませんでした。:田中一郎)
(2)(別添PDFファイル)島根2号機再稼働反対、能登半島地震の教訓、孤立集落に逃げ道なし(原子力規制監視ニュース 2024.11.15)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EUhLL4vbhSNNlxWbWDrhPgMBh5gQuAH-eiJeLhrg34ITAg?e=bPk7Vr
(3)(別添PDFファイル)柏崎刈羽再稼働 年度内は困難、県重視の「緊急時対応」策定進まず(朝日 2024.10.12)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16057010.html」
(関連)【柏崎刈羽原発】再稼働の是非は「県民投票」で-市民団体が請求書提出【新潟】スーパーJにいがた10月2日OA - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1II8vvALA6E
(関連)柏崎刈羽原発で、またも無許可のスマホ持ち込みが発覚 昨年から4件確認も再発防げず(新潟日報)
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/490922
(関連)柏崎刈羽原発の再稼働「反対」が「賛成」上回る・新潟日報社調査-Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/c91d31defd64e36aaa06a6a6eb0b08583eb9597f
(関連)柏崎刈羽原発の周辺防護区域内に爆発の可能性あるボンベを未許可で持ち込「判断誤りやすい状況にあった」(新潟ニュースNST)
https://news.nsttv.com/post/20241010-00000015-nst/
◆柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会 on Strikingly
https://www.kenmintouhyou.net/
https://qr.paps.jp/JSL6u
◆福島原発事故を引き起こして経営破綻したゾンビ企業=東京電力が柏崎刈羽原発を再稼働することなどありえない(その2)福島原発事故の実態解明・原因究明いい加減、東電の当事者能力欠如のまま、緊急避難などとても無理、これで原発再稼働するのか!?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/04/post-a4eef8.html
(4)立民代表選、薄れる「原発ゼロ」 衆院選見据え現実路線:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024091901040&g=pol
(以前にも申し上げたように、原発とは現代日本の全ての邪悪が凝縮した最悪サイテーのビジネスです。これに対して「再稼働ナシの即時廃棄」という毅然とした態度を取れないような人物や組織などは全てニセモノである。つまり、立民ならぬ「脱憲反民主党」もまた、ニセモノの代表格のようなもので、党の綱領には「脱原発」と書いてあるのを無視してまで、原発再稼働・原発大推進容認に走るこの党は、もはや野党第1党の座に置いておくことはできない。:田中一郎)
草々
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