(報告)(10.31)再開第2回:オルタナティブな日本をめざして 「「脱原発」と「脱炭素」:エネルギー革命をどう乗り切るか」(田中一郎 2024年10月31日)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
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去る2024年10月31日、水道橋のたんぽぽ舎に於きまして、標記「再開新ちょぼゼミ(第2回):オルタナティブな日本をめざして「「脱原発」と「脱炭素」:エネルギー革命をどう乗り切るか」」を開催いたしました。当日は予想以上の方々にお集まりいただき成功裏に終わりました。下記に当日のレジメや録画、関連情報などを添付して簡単にご報告申し上げます。
◆(イベント情報)(10.31)再開「新ちょぼゼミ」第2回:オルタナティブな日本をめざして 「「脱原発」と「脱炭素」:エネルギー革命をどう乗り切るか」(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-3d484e.html
◆(当日録画)20241031 田中一郎『「脱原発」と「脱炭素」:エネルギー革命をどう乗り切るか』 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lb9jOHpp4eQ
https://www.youtube.com/watch?v=lb9jOHpp4eQ
◆当日レジメ(「1drv」(マイクロソフトのクラウド)の調子が悪い時がありますので、あきらめずに何回かクリックして、それでもアクセスできない時は私宛ご一報ください=資料を直送します)
(0)(別添PDFファイル)ホワイトボード掲示板(MEMO)(田中一郎 2024年10月31日)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EQ2OO4iW7-NBtnHozT9TOVYBe1MqjlUZwB2H_9G2A5sRsw?e=eMVsZr
(1-1)(別添PDFファイル)(レジメ)「人工CO2温暖化」説への疑問と原発大推進批判(田中一郎 2024年9月4日)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/ESI4RLVh3vlHlBnIQ-kJKKoBqdIQe6eVMADymq6Z6Nc68Q?e=CAAoQa
(1-2)(別添PDFファイル)(レジメ)エネルギー政策へのプリミティブな提案(田中一郎 2024年9月4日)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EclLuhQ2XeZPph6CjFN-XVcBFOnBe3LOOE00RDlBbuJKjQ?e=rSnwM8
(レジメ追加)氷河の融解について(2024年10月31日)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EQ8U33l3ZPJKqtAl566hSd0BiGvAr103LzQ3T6LdYdgtfQ?e=hnZRTU
(広瀬隆さん)氷河の融解(後退)速度(2024年10月31日)
https://1drv.ms/i/c/158b9607504d41bb/EU8qIi1PMB1FhAlUnC25d7oBmA4eClJvQcI1XfrB89PpUw?e=VGntg0
(2)(必見保存版:拡散希望)(講演録画)広瀬隆さん「気候変動の宇宙物理学:IPCCの二酸化炭素地球温暖化説は本当か」- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-fb32f9.html
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-fb32f9.html
<補足説明>
10/31当日は、時間に追われて後半は十分に説明しきれておりません。ここでは下記についてだけ補足説明し、残りは次回12/18の「新ちょぼゼミ」(下記参照)の際に、最初の30分間で補足説明いたします。申し訳ありません。
(関連)(チラシ)(12.18)再開新ちょぼゼミ第3回 「シリーズ戦後改革(第1回):敗戦と占領、民主化指令」(山田朗明治大学教授:たんぽぽ舎)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EYDILgTFb2VBjsXoIeyE7DkBqfLJX2Uf3JX2K-g05ttx0w?e=7kakJV
@「脱原発」と「脱炭素」が同時達成できない理由(リアリズムの問題)
「脱原発」と「脱炭素」を同時に達成するということの意味は「再生エネ」100%ということです。しかし、現在の日本の「再生エネ」を電源として見た場合には、その約半分弱が巨大ダム発電で環境破壊の最たるものであり、今後やめていかなければなりません(ダムネーションの時代)。また、その他の太陽光や風力やバイオマスなどにしても、その多くがおぞましいまでの自然環境破壊・地域社会破壊・地域住民の健康破壊の元凶となってしまっており、カネ儲け最優先の巨大利権ビジネスに変質・膨張しているのです。こんなものを野放図に推進・拡大するわけにはいきません。
今現在、「再生エネ」電源の割合は22%程度で、巨大ダム発電を除外すると約12%程度ですが(「再生エネ」推進を始めて約30年かかってたったのこれだけです=電力業界や政府・自公政権に「再生エネ」推進など本気でやる気などありません、この数字がその証拠です)、そのうち自然や地域社会を破壊しない「まともな「再生エネ」」は、おそらく5%もないでしょう。何故なら、巨大「再生エネ」団地ほど、その破壊力はすさまじいからです(*)。
仮にその「まともな「再生エネ」」の数字が5%だとすると、電力のわずか5%が「再生エネ」で、しかも電力は日本全体のCO2排出量の40%程度ですから(残り60%が非電力)、結局、40%×5%=2%程度しか、CO2削減には寄与しないのです(「再生エネ」のCO2排出がゼロだというあり得ない仮定をしました(**))。今後「再生エネ」を「まともな形」で増やしていくにしても爆発的には増えませんので、こんなわずかな量の「再生エネ」を頼りに「脱炭素」などできない=つまり「再生エネ」100%など、きれいごとの夢物語にすぎないのだということを意味しています。そもそも国土の狭い割には人口密度の高い日本は、「再生エネ」設備を設置できる場所は限られています。むやみやたらに増やすことはできないのです。
こうしたことは、電力業界はもちろん、日本の全産業界に加えて、経済産業省や日本政府、そして自公やその補完勢力の政治家・官僚どももよくわかっています。彼らはこの「脱炭素」スローガンを愚かな市民運動・社会運動から借りてきて、それを「GX推進」などとも言い換え、「CO2を出さない(代わりに放射能を出す)」電源として原発(及び核燃)の大推進を狙っているのです。CO2と放射能のどちらが危険か、自明なことです。しかし「脱炭素」の旗を振る愚かな市民運動・社会運動は、その主観的意図が何であったとしても、結果的に原発大推進の片棒を担がされている、という自覚を持つべきでしょう。
(*)地上風力団地は、低周波公害をもたらすだけでなく、その建設に伴っても自然環境破壊・地域社会破壊の元凶となりえます。たいていは山頂や丘陵の高い場所に造られる風力発電は、その建設のために道路を敷設しなければならず、この作業用道路の建設がたいていの場合に自然環境破壊の元凶となります。
(**)「カーボンフットプリント」で見た場合、「再生エネ」も原発もCO2排出がゼロなどと言うことはあり得ません。
<以下、当日の説明資料>
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(3-1)(別添PDFファイル)気候再生のために:日本人は原子力と縁を切れるか(イントロ部分)(江守正多『世界 2024.10』)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/Eca9beysT9pIkBpDwn7Am-YBLfvHkDn_CooijRYvjcq33A?e=LorIdX
(4-1)再生可能エネルギー発電の普及をめぐる課題(環境問題を除く)(傘木宏夫『再エネ乱開発』自治体研究所)
(4-2)「再生エネ」電源に対する主な規制見直し・緩和の概要:FIT導入時(傘木宏夫『再エネ乱開発』自治体研究所)
(4-3)洋上風力発電の海洋生態系への影響(傘木宏夫『再エネ乱開発』自治体研究所)
(5-1)「再生エネ」に関する規制等の総点検の取組状況:点検項目(傘木宏夫『再エネ乱開発』自治体研究所)
(5-2)FIT改正(2022年施行)の4つの柱(傘木宏夫『再エネ乱開発』自治体研究所)
(6-1)(別添PDFファイル)着床式洋上風力計画での最短離岸距離等 & 諸外国における洋上風力の離岸距離(傘木宏夫『再エネ乱開発』自治体研究所)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EaQp0iqOiBxOrtzKQnzQsHsByBxtaKYOFUqfgHX2pKRb2w?e=QH1UTs
(6-2)(別添PDFファイル)石狩湾周辺の主な大規模風力発電所(稼働中+計画段階)(傘木宏夫『再エネ乱開発』自治体研究所)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EVuF_43vBIBEoriaDMVZ2ikBBxLLIqaWsmRH5-UQCgYamw?e=qxxDIl
(7-1)(別添PDFファイル)高温ガス炉が抱える諸問題(小川雅生東京工大名誉教授『原子力資料情報室通信 NO.582 2022.12.1』)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EbpZSArzvS9CtB2uDBXWzDQB9-9t8Tm5sKMQiYIOhxfsZw?e=Sl2urV
(7-2)高温ガス炉 世界で開発競争、脱炭素へ水素製造に期待 核燃料の処分課題(朝日 2024.8.23)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16016543.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
(8-1)(別添PDFファイル)ミランコビッチ・サイクルの3つの要因(宮原ひろ子『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか』DOJIN文庫)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EaiMdrKVx6tGjYE3TS1grUoBiJ_ChN8kd-rcx7pPsEvS6Q?e=4zR0z2
(8-2)地熱発電開発、揺らぐ信頼 三井石油開発の調査中に蒸気噴出 見えぬ収束、再開に時間 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73587040U3A810C2TB0000/
(8-3)再エネ5割目標へ法整備急務、脱炭素 論より実行、洋上風力に投資促せ(日経 2024.9.24)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2326L0T20C24A9000000/
(9-1)(別添PDFファイル)日本発「ペロブスカイト」次世代太陽電池、中国が量産先手(日経 2024.9.20)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83568530Z10C24A9FFJ000/
(9-2)(別添PDFファイル)次世代太陽電池、高性能の秘密、「ペロブスカイト構造」多用途に(日経 2024.10.20)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO84226300Z11C24A0TYC000/
(9-3)「脱炭素の救世主」電気自動車はなぜ失速したのか フォルクスワーゲンの失速で分かった普及への高い壁:東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/354086
(10-1)釧路湿原の大量メガソーラーに土地買取で対抗 原野商法で取得した土地「手放したい」人々も - 資源・エネルギー - 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/764519
(10-2)メガソーラーに侵される阿蘇外輪山――ルポ・熊本県山都町を訪ねて 世界文化遺産登録を目指す雄大な草原にパネル20万枚 再エネのあるべき姿とは? - 長周新聞
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/27591
(10-3)メガソーラー、森林伐採…山の乱開発が土砂崩落を誘発 熱海市伊豆山の土石流災害の背景にあるもの - 長周新聞
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/21386
(10-4)地方喰い荒らす似非「自然エネルギー」 島の4分の1伐採し太陽光パネル150万枚 国内最大のメガソーラー計画に揺れる宇久島 - 長周新聞
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/30659
(11-1)声をあげる秋田の低周波被害者 風力発電に囲まれた住宅地で起きていること 秋田県由利本荘市を訪ねて - 長周新聞
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/31964
(11-2)「乱立する洋上風力の安全性を問う~能登半島地震から見えた海底活断層の脅威」 札幌市で住民団体や研究者がシンポジウム - 長周新聞
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/31342
(12-1)原生林由来のバイオマス燃料、輸入国日本の責任 森林生態学の専門家がビジネスの危うさを指摘 - 資源・エネルギー - 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/766651
(12-2)再エネ業界に激震、バイオマス燃料で「認証偽装」 取引していた三井物産や伊藤忠はどう対応するか - ニュース・リポート - 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/633934
<以下、当日の図書紹介>
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(1)科学という名の信仰 新型コロナ「ワクチン」政策を問う-福島雅典/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034653801&Action_id=121&Sza_id=A0
(関連)日刊IWJガイド「言論弾圧許すまじ! Meiji Seikaファルマがレプリコンワクチンを批判した原口一博議員を名誉棄損で提訴!」2024.11.1号~No.4368 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54070
(関連)「正論パンチ」米山隆一氏 コロナワクチン会社非難したれいわ・大石あきこ氏への“苦言”(女性自身) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/eee486bdb4286045153971fad6cbd289a867d0ee
(2)地球温暖化説はSF小説だった その驚くべき実態-広瀬隆/著(八月書館)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034055718&Action_id=121&Sza_id=C0
(3)地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか 太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来-宮原ひろ子/著(化学同人:文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034413947&Action_id=121&Sza_id=C0
(4)「地球温暖化」狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ-渡辺正/著(丸善出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033780955&Action_id=121&Sza_id=E1
(5)再エネ乱開発 環境破壊と住民のたたかい-傘木宏夫/著(自治体研究社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034625729&Action_id=121&Sza_id=GG
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(参考)20230624 UPLAN 広瀬隆「市民運動が知っておくべき過ち」【「原発大暴走を斬る+リニア新幹線を斬る 」】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VGYUHFAG6H8&t=2505s
<いちろうちゃんのブログ>
(1)EV(電気自動車)及びFCV(燃料電池車:水素車)に将来性はない(脱マイカーの地域分散型社会こそ目指すべき道):「脱炭素の救世主」電気自動車はなぜ失速したのか フォルクスワーゲンの失速で分かった普及への高い壁:東京新聞- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-f5c9ae.html
(2)「再生エネ」は環境にやさしいから何でもいいという「神話」は捨てるべき(1):すさまじい建設ラッシュの巨大洋上風力発電団地が日本列島沿岸の自然環境や地域住民の健康を破壊する(例:北海道石狩湾他)他イロイロ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-7153b9.html
(3)「気候危機」論=「脱炭素」盲従主義が岸田政権の「GX推進」とハーモナイズし原発大推進に結果:わずかな「再生エネ」依存で「脱原発・脱炭素」の同時実現はリアリティなし、「人工CO2温暖化」説の科学的根拠を厳しく問え!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-6dd8ae.html
◆(9.25)再開「新ちょぼゼミ」第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-ef8a7e.html
草々
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