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2024年9月16日 (月)

EV(電気自動車)及びFCV(燃料電池車:水素車)に将来性はない(脱マイカーの地域分散型社会こそ目指すべき道):「脱炭素の救世主」電気自動車はなぜ失速したのか フォルクスワーゲンの失速で分かった普及への高い壁:東京新聞

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(9.25)再開「新ちょぼゼミ」第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-ef8a7e.html

(関連)(別添PDFファイル)中央高速笹子トンネル天井板崩落事故の不起訴処分(樫田秀樹『地平 2024.10』) https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EdbWR0w3G9hDg3kmFGLug24BcgUg-ePtqt-EZu2xglxz8A?e=uvFvos

(関連)(別添PDFファイル)JR福知山線脱線事故 社長のみ起訴・無罪(樫田秀樹『地平 2024.10』) https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EaGDnr4EBMxPv7C6O2p81fkB6D3TF712cqH_5LGl95K9eg?e=cMvfNC

(こんな検察、こんな司法・裁判所で、本当にいいのでしょうか? 今日の司法・裁判所および検察は、耐えがたいまでにデタラメで、その権力を濫用しています。日本の司法・裁判所・検察をどうしたら変えられるか、ご一緒に考えませんか? ご参加をお待ちしています。:田中一郎)

◆月刊『地平』 - Journalism × Academism
 https://chihei.net/


2.プラごみ新条約、枠組み優先 数値目標先送り、議長提案(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/0afc5bc6c2279017d506aba47d9d885c8734c9f4

(こんなことでいいのですか? ここまでひどいプラごみ氾濫の下、日本はプラごみ新条約の「骨抜き」勢力の大親分だそうです。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)(パンフ)有害化学物質のない減プラ社会をつくろう!!(子どもケミネット)
 https://c.kokumin-kaigi.org/?page_id=753

(関連)(別添PDFファイル)(署名用紙)(ネット署名)プラスチック条約策定に関する要望書(子どもケミネット)
https://c.kokumin-kaigi.org/wp-content/uploads/2024/08/plastic_shomei.pdf
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScFqfe5Fub16BL2iN4WPAPwutBATa2IPrW4yx58pVsaBDe4Uw/viewform

◆JEPA - ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議/Japan Endocrine-disruptor Preventive Action
 https://kokumin-kaigi.org/


3.レジェンドキュメント「戦争を笑え~命ぬ御祝事さびら!沖縄・伝説の芸人ブーテン」20230906- Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/playlist/x7yefr


4.比例選投票先は自民35% 立民12% 読売調査 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6513781

(政権交代??? そんなもの、ありえない話だ。立憲民主党ならぬ「脱憲反民主党」を野党第1党から引きずり降ろせ!:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)自民裏金問題、検察の告発不受理で市民団体が不服申し立て「民主主義は今、徳俵にある!」(薄井崇友『週刊金曜日 2024.9.6』)
 https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2024/02/13/antena-1410/

◆(別添PDFファイル)推薦人「名義貸し」党内物議、多様性演出・決選投票へ恩売りにも(朝日 2024.9.14)
 https://mainichi.jp/articles/20240910/k00/00m/010/180000c

 <田中一郎コメント>

 代表には野田佳彦、野田、野田とうるさく言っていた玄葉光一郎が、代表選スタート翌日の東京新聞の記事にある候補者4人の推薦人名簿を見たら、なんと吉田晴美の推薦人になっている。これはおかしいと思い、私のメール&ブログに下記を載せて拡散していた。そうしたら案の定、「やらせ」だったということらしい。

要するに、このスカタン野党第1党には、この政権交代のチャンスに、また、日本と自党が危機に陥っている大事な時に、代表選に立候補しようという政治家は、事実上、「野だいこ」=野田佳彦と、「エダノン」=枝野幸男の、「古株失敗2兄弟」しかいなかったということだ(あとは無能の塊の泉健太=論外の人物)。おそらくは党所属議員の過半が野田佳彦を推し、それをよしとしない枝野幸男が立候補したにすぎず、泉健太と吉田晴美は推薦人を集められず(推薦する国会議員が少なく)、古株2人から推薦人を回してもらって、やっと「刺身のツマ」として代表選に出られたということだ。

情けないの一言。要するに、このタイミングで、この情勢下で、首相の座を狙って、自らの判断で代表選に勇気をもって参戦する、という政治家は、若手にも女性にも一人もおらず、かつ、それを応援・推薦する国会議員もいなかったということだ。

野党第1党の立憲民主党よ、人材難にて、さっさと解散せよ。何度も申し上げて恐縮ながら、市民運動・社会運動や「世直し」市民の諸君は、いつまでかような立憲民主党ならぬ「脱憲反民主党」にしがみついているのか? そんなことでは、いつまでたってもこの国には「夜明け」は来ないぞ。

(私のメール&ブログから抜粋)
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(関連)立憲民主党・玄葉光一郎氏「野田佳彦元首相に期待」 政権交代前に近い空気 - 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA054TQ0V00C24A4000000/

(9/8(日)の東京新聞記事やNHKサイトによれば、かような発言を繰り返していた玄葉光一郎(福島県)は、今回の代表選では吉田晴美候補の推薦人になっている。この人物、どういう神経をしているのだろうか? それとも東京新聞やNHKの間違いなのか? あるいはひょっとして、4人の立候補で代表選をするという「猿芝居」を演出するために推薦人をテキトーに割り振ったということか? マスゴミ記者たちよ、玄葉光一郎のところに聞きに行ってこいよ! 玄葉も一応は立憲民主党の幹部の1人だぞ! 代表選が茶番かもしれんぞ! :田中一郎)

◆危機の中の立憲民主党代表選:こんな候補者ではたしてホンモノの政権交代を担える党執行部が創れるのか? 立憲民主党は立党の精神に立ち返り再スタートせよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-def087.html
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5.安保闘争 燃え盛った政治の季節 - 映像の世紀バタフライエフェクト - NHK
 https://www.nhk.jp/p/butterfly/ts/9N81M92LXV/episode/te/RP2QX4JGJ5/

(この頃の学生たちは、丸腰の素手で、凶暴な警官隊に立ち向かっていた。映像を見ていて痛ましい限りである。その結果、樺美智子氏が警官隊に殺害されてしまった。この頃の学生たちがマルクス主義的な革命論の表現形式しか持てなかったことは責められない=そういう時代だった。責められるべきは、暴力警官隊のみならず、裏でアメリカと取引をして「新安保条約は旧安保条約と実質的には何も変わらない・変えない」という約束をし、国民向けには「日本のための安保改定だ」と嘘八百の説明をしながら、この売国奴条約=新安保条約(&旧日米行政協定に代えて日米地位協定)を締結した元A級戦犯のCIA日本エージェント=岸信介である(統一教会と一緒に勝共連合を創っていたのもこの人物)。この「60年安保」は10年後の「70年安保」に引き継がれ、その闘争の左翼的失敗を経て、日本は「外交・安全保障をアメリカさまに丸投げする平和ボケ・痴呆の時代」に突入する。どこで何がどう狂ったのか、歴史を振り返り考え抜くことが今を生きる私たちの使命でもある。上記NHK番組のVTRがネット上に見つからないのは残念。)

(追:体制に強く反対するもの達を「暴力勢力」などと闘争現場を知らないお気楽人間たちがよく口にするけれど、日本に限らず世界的に過去数百年に遡っても、暴力をふるっているのは、ほとんどの場合が支配権力を握る体制側であることを、我々一般の有権者・市民は知っておく必要がある。私には今日の市民運動・社会運動が「牧場の中の羊やアヒルたちの抵抗」のように見える時がある。暴力を肯定するものではないが、暴力に対する怒りは、まず真っ先に支配権力に向けられるべきことを強調しておきたい。それは60年安保闘争の教訓でもある。:田中一郎)

 <関連サイト>

(1)60年安保闘争 - 1960 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x12o7sy

(2)全学連を指揮した若きカリスマ その生き方が胸に沁みる――亀和田武「テレビ健康診断」 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/71863

(3)唐牛伝 敗者の戦後漂流-佐野眞一/著
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033838027&Action_id=121&Sza_id=F2

(いわゆる政治のことはさておきの唐牛健太郎の伝記である。内容は非常に興味深いものだった。お勧めです。著者の佐野眞一氏は故人。:田中一郎)

(4)70年安保闘争の鶴見俊輔さん - 毎日動画
 https://video.mainichi.jp/detail/video/5714808680001


6.その他若干の注目情報

(1)「教育なめてる」文部科学省の五輪アスリートを『免許なしで教員』方針にネット猛反発「何のための教員試験?」(中日スポーツ)Yahoo!

(何が「アスリート」だ!! スポーツというものは、ルールを正しく守って正々堂々とフェアに行うものではないのか?! アスリート自身が全員で拒否すればいい話。拒否しないから、かようなニュースになる。オリンピックもまた同じ。:田中一郎)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8124b2a6cf4725310a317c9124c59b8f03fbc423 

(2)千葉市議が請願署名を偽造 17日にも辞職勧告案 「維新・無所属」会派議員へ(千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース
(維新がまたやっとるワ。愛知の県知事リコール署名の時も同じことをしておった。維新を支持してやまないアホウどもは、よく見ておけ!:田中一郎)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a3e422b57d989a2a36b1e09b8a016fa5daa2e362

(3)マイナ保険証の「メリット」は“真っ赤なウソ”だった?…“政府資料”が物語る医療現場での「役立たずな実態」とは(弁護士JPニュース) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/07ad84c0869cfb6026bfc911098f173a7d69ea9d

(関連)マイナ保険証押しつけをやめさせ、今の保険証を残すためには、「押しつけ」犯罪人の河野太郎を次の衆議院選挙(今年10月か?)で落選させることが最重要=神奈川15区(茅ヶ崎・平塚他)で落選運動の全国大集会・大運動を!!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-9b30a9.html}

(4)政府また《年寄りいじめ》…高齢者医療費「窓口負担3割」適用拡大に《裏金、政策活動費を使え》批判の当然(日刊ゲンダイ)

(自公政権が態度で示す本音は「年寄りは一刻も早く死んでください」ということだ。手間暇とカネがかかるから、だそうである。:田中一郎)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/360577

(5)東京大学が学費値上げを発表。「ますます富裕層しかいなくなってしまう」現役東大生の本音とは(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース

(学生には教授サマが教えてやってんだから、つべこべ言わずにカネ払え、ということです。教授サマの研究費まで割いて学生の面倒を見る必要などない、増収分は大学の一般運営費に充てる、研究費は使わせない、人徳のある東京(頭狂)大学の管理責任者の皆さまです。つぶせ東大!:田中一郎)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/d2f2f75c3f79a8e903a3bd1747613c0644d974a1
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「EV(電気自動車)及びFCV(燃料電池車:水素車)に将来性はない(脱マイカーの地域分散型社会こそ目指すべき道):「脱炭素の救世主」電気自動車はなぜ失速したのか フォルクスワーゲンの失速で分かった普及への高い壁:東京新聞」をお送りします。一刻も早く「脱炭素盲従主義」から脱却し、脱原発を高く掲げ、新しい時代を切り開いていきましょう。


◆「脱炭素の救世主」電気自動車はなぜ失速したのか フォルクスワーゲンの失速で分かった普及への高い壁:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/354086?rct=tokuhou

(以下、「化石燃料」と表現していますが、石油・石炭・天然ガスなどの資源は「化石資源」ではなく、地球の地下深くマントル近辺での高熱高圧下の化学反応により形成されている「炭化水素」資源であるという学説、ないしは資源開発の実践的経験が有力となってきており(つまり今後も超長期にわたり石油・石炭・天然ガスなどの資源は枯渇することはないという含意あり)、看過できない段階です。化石資源か炭化水素資源かは、今回のメールの主旨からは外れますので、とりあえず「化石燃料」「化石資源」としておきます。

 <田中一郎コメント>

 上記は一昨日の東京新聞の「こちら特報部」に掲載された記事である。一時、電気自動車メーカーのテスラを先頭に世の中がEVブームに沸き、EVにあらずんば自動車にあらず、のごとき「EVファシズム」が蔓延していた。それがここにきて、上記の通り、主要な自動車メーカーが軒並み減産ないしは撤退の経営判断をしている様子が報道されている。EV販売が不振な理由はいろいろあるだろうけれど、主要なものは次の2つと思われる、①自動車価格がガソリン車に比べて割高で、その割高を埋めるために各国が補助金を提供していたが、それが昨今廃止となったとたんにEVの売れ行きが落ちてしまったこと、②充電に時間がかかり、かつ、バッテリー満タンで走れる継続走行距離が依然として小さい(電気切れリスクが高い)。

この2つは、技術革新を重ねることで、相当程度解消されていくだろうし、ガソリン車の方も、燃料価格の高騰やガソリンに対する税金(炭素税を含む)を課されて政策的な割高が創りだされれば、記事にあるような消費者の動向は、また再びEVに向かうかもしれない。従って、上記の東京新聞記事は、日本経済新聞や朝日カバカバ新聞のような「脱炭素アホダラ教」の記事しか載せない全国紙に比べれば、よく報道しているとは思うが、しかし、この東京新聞記事は、EV問題についての掘り下げが浅い、一過性の記事だと見ておいていいと思われる。(FCV(燃料電池車)については報じられていないが、情況はEVよりも更に深刻、水素補給のスタンドがほとんどなく、また、そんなスタンドに投資してみてもリターンがおぼつかないため、前に進まない=興味本位の「話のネタ」の域を出ていない)

ゼロエミッションで、CO2はもちろん、NOxもPM2.5も出さず、大気汚染を招かないクリーンな自動車、また、夜間に電気があまり使われない時に充電をしておけば、消費電力の平準化にもつながり(これを一種のバーチャル発電ととらえることもできる)、近未来の物流とエネルギー革命を担う大黒柱だと、電気自動車はもてはやされている。しかし、ちょっと待てだ。もう少し物事をよく考えてみよう。

まずもって、そのEVを動かすための電気はどこから持って来るのか? わずかなEVが「夢の宣伝」のために動いていて電力消費は四捨五入ゼロならご自由にやればいい。アンテナショップみたいなものだから「屁みたいなもの」だ。しかし、日本全土を走る約82百万台の自動車のすべてをEVに切り替えていくというなら話は違う。いったいEV全体にどれくらいの追加電力が必要となるのか? 半端な量ではないだろう(昨今ではAIやデータセンターでも大量の電力が必要だと言われている=これは別途議論が必要)。その他の新規需要も含めて電力需要が爆発的に増加する可能性があり、その場合、その電気はどこからもってくるのか? EVをはやし立てていた諸君は、このプリミティブな疑問を真剣に考えたのだろうか?

EV普及は何のためだったか? 言わずと知れた「脱炭素」だ。ということは、化石燃料を使って発電する電気を使ってEVを走らせることほどバカバカしい話はない。化石燃料を電気にして使うくらいなら、それを直接、自動車に使って走らせればいい。電気を経由することにより、エネルギー効率は格段に下がる。要するにエネルギーの無駄だということだ。では、化石燃料の発電機を次々と潰し、新規の化石燃料発電所も造らせないで、さて、EVやAIやデータセンターなどによって爆発的に増大する電力需要に対して何で対応していくのか?

「再生エネ」だって?! あなたは「再生エネ」の現状がどうなっているか、知っているのですか? 日本の全電力のうち「再生エネ」は約23%、これまで30年近く「再生エネ」「再生エネ」と言って経済産業省が旗を振って推進してきた結果がたったの23%、しかもそのうち巨大ダム発電という環境破壊の元凶による電力が約9%、更に、バイオマス発電という熱帯雨林をはじめとする森林破壊の目玉の発電が約4%で、それらを差し引くと、自然環境を破壊しない「再生エネ」の可能性のあるものは約10%しかない。日本では、まともな「再生エネ」推進速度は年率0.3%だ(10%÷30年)。すばらしい快速ではないか。

つまり、自公政権政府にも、経済産業省にも、現在の電力供給を支配している地域独占(原発)電力会社(「毒電」)にも、「再生エネ」なんぞ、本気でやる気などない、ということを過去30年で実証したというわけだ。昨今では、九州電力を中心に電力需給のバランス維持を理由として「再生エネ」電力に発電供給ストップをかけまくっている。こんなことをしたら「再生エネ」電力は売電収入が減り経営不振となって益々普及はおぼつかない。

彼らがいやがる理由は、「再生エネ」電力が不安定で高コストだからである(技術的に相当程度克服可能*)。この「再生エネ」嫌いの連中が何故、将来性の高い「再生エネ」を高コストだと認識するかと言えば、化石文明という「化石資源使い放題・環境汚し放題・自分たちだけが利益、のジコチュー資本主義」の世紀にどっぷりとつかり、次世代の経済や社会の在り方=言い換えればエネルギー革命の乗り切り方を想像することもできないくらいにボケてしまったということを意味している。この国は未来社会を想像も創造もできないようなアホウどもが支配している国になってしまった(人事の縮小再生産のなせる結果だ)。

(*)「再生エネ」電力の供給安定化には、供給サイドの技術革新や事業の在り方刷新による対応と、需要サイド(ネガワットなど)による対応があり、この両サイドを適切に組み合わせることで、省エネを兼ねながら、「再生エネ」電力の弱点は相当程度、克服可能である。しかし現在は、電力の供給網が「毒電」に支配されており、更に政治政権が(野党第1党の「脱憲反民主党」も含めて)「毒電」の代理店であるため、「毒電」の利益増進は検討されても、広く国民経済のための電力需給の制御適正化は、全くと言っていいほどおぼつかない。簡単に言えば、電力供給網が「原子力ムラ・電力連合」によって占拠されているということ、これをくつがえすには政治を変える=「世直し」勢力による政権交代と長期安定政権が必要である(その割には市民運動・社会運動の政治や政権交代への関心と取組は低迷状態である)。今の政治や政権をほったらかしにしていてはエネルギー革命を乗り越えて新時代を切り開くことは難しい(早く気づいてよ!!)。


さて、話を戻すと、結局、残された「再生エネ」電源は、太陽光発電と風力発電(陸上と洋上の2タイプ)だ。その量たるや、わずか全電力の10%、悲しいくらいに細々としている、がしかし、この太陽光と風力という、本来はまともなはずの「再生エネ」電源が、岸田文雄政権の打ち出した「脱炭素」=「GX推進」政策により猛烈な建設ラッシュとなり(利権ビジネスとなり)、全国いたるところで自然環境破壊や地域社会の破壊、地域住民の健康破壊や不安(風力の低周波公害)を生み出すに至っている。これまで私から何度も申し上げてきたことだ。結局、メガソーラーや風力の巨大団地ほど破壊はすさまじいので、環境や地域社会を破壊しない「まともな」「再生エネ」電力など、ほんの1~2%くらいではないかと思われるが、それでもここでは半分くらいの5%程度は存在するとしてみよう。

(関連)「再生エネ」は環境にやさしいから何でもいいという「神話」は捨てるべき(1):すさまじい建設ラッシュの巨大洋上風力発電団地が日本列島沿岸の自然環境や地域住民の健康を破壊する(例:北海道石狩湾他)他イロイロ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-7153b9.html

EVの電気は「再生エネ」だ、と言い張る御仁にお聞きするが、たったの5%のまともな「再生エネ」電気をEVで使ってしまったら、あとの電気はどうするの? あるいは、たった5%しかないまともな「再生エネ」電力にEVを頼っていいの? 誰が考えたって駄目に決まっとるでしょう。EVで走って、毎日真っ暗で暑苦しい(寒くてたまらない、風呂も沸かせない)生活でいいの? ちょっとくらい想像力を働かせろよ!!

結局、EVが依存する電力は、化石燃料がダメなんだから、原発電力になるのは必定でしょ!! これこそ岸田文雄自公政権と、その補完勢力の維新・国民民主党・「脱憲反民主党」のカスみたいな原子力ムラ代理店政治家どもの狙うところなんですよ、何故、これが理解できないのか? 「脱炭素」(GX推進)=原発大推進なんですよ、これが今の日本のリアリティ・リアリズムなのだ。「脱炭素」とEV推進を言えば言うほど、原発大推進=原発再稼働から新設へと、原子力への期待は高まるばかり、である。

福島原発事故を忘れたか、関心がない連中により、ちょっとくらい原発はあっても「脱炭素」のためにはしかたがない、からはじまり、「市民連合」ならぬ「日和見連合(ひよれん)」が「原発に依存しない脱炭素」とか言って、原発を「依存しない程度に」容認し、それを「日和見連合(ひよれん)」に言わせて「脱憲反民主党」の野田佳彦がこの言葉を「脱炭素」は省いてそのまま代表選で使い、更に、「脱炭素」に取組まない電力会社は人権侵害だと、原発の巨悪には見向きもしない若者ならぬバカモノが電力会社を起訴し(それをマスごみがもてはやし)、「脱原発」の集会に行ってみれば、「脱原発」と「脱炭素」の同時達成みたいな(できもしないことを)お気楽な叫び声をあげて、マスごみに扇動された不勉強者たちが騒いでいる(同時達成したら環境破壊・地域破壊の「再生エネ」と原発だらけになりますよ、そんなこともわからんのか?)。

このまるで鳥獣戯画の「マヌケ没落経済大国」のザマは、同時代を生きる私としては耐え難いものがある。要するに、リアリティ、リアリズムが完璧に欠如しているということ、「甘えて育った=騒げば親と先生が何でもかなえてくれる、難問を解決してくれる」そんな世代のなせる業か? バカバカしい限りである。

「毒電」や政府・経済産業省や自民党などは昔からのことで打倒の対象だが、今や「脱原発」と「世直し」を主張する人間たちもが(全員ではないが)、「脱原発」に飽きたのか「脱炭素」の「モノ新しい動き」に引きずられて、リアルな現状認識もないままに、おそらくは善意で「脱炭素」の旗を振って、最新技術の新型火力発電所建設つぶしに尽力する、という有様である、新型火力発電所をつぶす前に原発・核燃料サイクルを1つでもつぶせ、ボケ! ということだ。ファシズムと原発大推進は善意に担がれてやってくる。

 <簡単な結論>

(1)ガソリン車のEVへの全面移行はエネルギー問題をよりこじらせて深刻化させるだけでなく、日本が世界のトップを走ってきた内燃機関の自動車産業を亡ぼし(技術力を持った中小企業が大量に倒産・廃業)、日本経済の没落に拍車をかける。また、岸田文雄自公政権の「GX推進」=「脱炭素」を益々盛り上げ、EV電源としての原発が「クリーン電力」として宣伝されて国民をたぶらかす。更に、メガソーラーやメガ風力団地建設の猛威が日本全国で吹き荒れ、自然環境破壊や地域社会の破壊、住民の健康と生活の破壊が至る所で現れる。EV販売不振から撤退は歓迎すべきことである。(例外は中共中国、ロクでもない国になってしまった、この似非共産主義国は21世紀の厄介者の1つに巨大化していき、もう一つの厄介者大国のアメリカと、様々な面で衝突をし始めるだろう=困ったものである=両国の国民による自国の「世直し」は当分の間は期待できない)

メガソーラーは山林を切り開くため災害の多発を生み(熱海土石流もその1つの可能性アリ=隣接する西側の山林尾根にメガソーラーが敷き詰められている)、また、全国規模で農地と農業の破壊ももたらすだろう。タネや肥料や労働力などを含めた実質的な食料自給率がわずか10%もないこの国で(事実上、稲だけが自給できている)、田畑を潰してソーラーパネルはないでしょう。飢えたらソーラーパネルでもかじるのか? 更に、ソーラーパネルは大半が中共中国製品、他方で「経済安全保障推進法」で大騒ぎしているのに、一国の主力エネルギーに育てるはずの太陽光発電機のほとんどが中共中国産などということは茶番だということが、右派自民にも左派「脱原発」にもほとんど理解できていないのではないか? 今や右派も左派も「ご都合主義」の集団なのか?(ひょっとすると風力発電も中共中国産が幅を利かせているのではないか?)

(2)目指すはEVではなく、地方分散型経済社会を時間をかけて形成していく中、ローカル鉄道を含む公共交通を充実させて「マイカー社会」から脱却する。FEC自給圏(故内橋克人氏:食料F,エネルイギーE,ケアC)を形成し、物流の総量そのものを減らす経済社会を目指す=更に申し上げれば、大量生産・大量消費・大量廃棄型の資本主義的生産から時間をかけて脱却し、エネルギー消費を抑え込んだ「自然環境を守る新しい循環型経済社会」を時間をかけながら目指していくということだ。鉄やコンクリートやプラスチックなどの化石資源時代の素材を別のリサイクル・リユース型素材に切り替えていくなどの新産業・新技術も期待される(FCV(燃料電池車=水素車)はEV以上にもっとダメ、EVと同じ問題があることに加え、水素ステーションなんぞに投資などしてられないからだ)。当分の間は、燃費効率のいいトヨタが得意とするハイブリッド車(HV)でつないでいけばいい。EVもFCVもいらないのだ。

(エネルギー革命を考える際の大事な点は、今存在するエネルギー消費需要の在り方をそのままに(わかりやすい例えで簡単に申し上げれば、一極集中の東京のような大都市などをそのままに、資本主義経済の企業利益最優先で、大量の内燃機関と鉄とコンクリートと化学製品に囲まれて営まれる産業・ビジネスや我々の生活はそのまま変えずに)、そのいびつに歪んだ非人間的な需要構造に合致するように、供給サイドだけを変えていこうとする発想、これがそもそも間違っていることなのだ。福島原発事故以降、このことも原子力市民委員会などで私から何度も発言してきたが、理解されていない様子である)

(関連)「脱炭素・入水素」の正体は「ピンク水素」だった:水素エネルギー社会・燃料電池車のクリーンな街、を支える水素の大量生産は、化石燃料または原発が担う=「脱炭素」盲従主義がもたらす(水素)ポンポコリン事態の愚かさ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-a51024.html

(3)EVの利用は、ゴルフカート車のように、スピードが出ない、もっぱらに日常生活圏を行き来する近距離型のものを限定的に導入し、地域社会にある「再生エネ」電源を使って走らせればいい。電動機付き自転車の「毛の生えたもの」のイメージ。

(4)燃料電池で唯一、将来性を持った使い方は「家庭用コジェネ型燃料電池」である。コジェネでエネルギー効率が電力単純利用の20%台以下から、一気に80%近くまで引き上げられるので、非常に効果的な省エネとなる。但し、家庭用燃料電池にも低周波公害の可能性があるので、住宅が建て込む大都市では、利用する場合には要注意である。

(5)今までの話は「電力」「電気」の話だ。しかし、排出CO2の量から見て、電力は日本全体の40%を占めるに過ぎない。「脱炭素」を完璧にやるというのなら、残りの60%の非電力産業(主なものは鉄鋼、化学、セメントなど)によるCO2排出はどうするのか? これも「再生エネ」なのか? 電力のわずか5%もない(環境・地域を破壊しない)「再生エネ」で、電力以外のCO2削減も担っていくのか? 正気か? ここまでくると、もはや一種の「脱炭素宗教カルト」集団である。「脱炭素=再生エネ」ジュゲムジュゲムか? 頭を働かせろよ! 情緒的にしか物事を考えていないからこうなるのだ。

(6)「脱炭素」などいらない!! 「人工排出CO2による地球温暖化」説には科学的実証的に多くの疑義があり、それらにきちんとした回答がないままに、世界的に巨大な利権が形成され、強引に事が進められている。「脱炭素」ではない、別のやり方でエネルギー革命を乗り切る方法を考える必要がある。詳しくは、下記でご説明しますので、是非、ご参加ください。

◆(10.31)再開「新ちょぼゼミ」第2回:オルタナティブな日本をめざして 「「脱原発」と「脱炭素」:エネルギー革命をどう乗り切るか」(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-3d484e.html
草々

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