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2024年9月28日 (土)

(報告)(9.25)再開第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


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 去る2024年9月25日、水道橋のたんぽぽ舎に於きまして、標記「再開新ちょぼゼミ(第1回):オルタナティブな日本をめざして「日本の裁判所はこうしたら変えられる」]を開催いたしました。当日は予想以上の方々にお集まりいただき成功裏に終わりました。下記に当日のレジメや録画、関連情報などを添付して簡単にご報告申し上げます。

 日本の司法・裁判所・検察は今のままではいけません。日本国憲法から逃げ回り、基本的人権を踏みにじり、社会正義を棚上げにして、ロクでもない判決を濫造しています。また、法廷運営も恣意的でひどくお粗末で、これでは公正で公開された国民のための裁判とはとても言えない状態です。司法・裁判所・検察に有権者・国民から負託された使命や責任を棚上げにしてしまっているのです(拒絶司法、逃亡司法、反動司法、屁理屈司法、忖度司法、ヒラメ司法、反社会的司法他)。また、昨今では、最高裁をはじめとした裁判所と五大法律事務所のいくつか、そして原子力ムラや霞が関官庁が癒着して「利権団子」のような状態が生まれるなど、その生々しい在りようには強い憤りを感じさせます。

(関連)本日(9/27)がNHK朝ドラ「虎に翼」の最終回:①福島寅子(みずほ)さんからのメール、②寅子(みずほ)さんの「事実婚」連れ合い=海渡雄一弁護士の「虎に翼」評論- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-13ed70.html

たまたま今般、NHK朝ドラの「虎に翼」が終了となりましたが、現実の裁判は、あのドラマに描かれたようなものではなく、もっと不公正で、もっと酷く、もっと下劣で、訴えた者・訴えられた者にとって悲惨なものになっています。昨今の事例で申し上げれば、安保法制違憲訴訟や原発関連の裁判、あるいは公共事業差止訴訟などがそうです。私たち有権者は今こそ国民主権を行使して、この日本の歪んだ司法・裁判所・検察を抜本転換する必要があります。今回のこの小さな「ゼミナール」がそのための一助になれば幸いと考えております。


◆(イベント情報)(9.25)再開「新ちょぼゼミ」第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(田中一郎:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-ef8a7e.html


◆(当日録画)20240925 UPLAN【再開新ちょぼゼミ第1回】田中一郎「日本の裁判所はこうしたら変えられる」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=4c7-o46Y2yU
 https://www.youtube.com/watch?v=4c7-o46Y2yU


 <最初に補足をいたします>

◆(お詫び)当日の私のプレゼンの中で、「裁判官」と「裁判長」を言い間違えているところがいくつかありました。前後の文脈から鑑みると、いずれなのか凡そ判断ができると思われますが、改めてお詫び申し上げます。

◆検察改革について

 当日は、検察がその使命をきちんと果たせるための組織の在り方については、私も「これがいい」というプランを思いつかない(組織を考える上で重要なのは「人事の決定のあり方(人事権問題)」です)と申し上げましたが、以下、組織論以外のことで私が思い浮かべる「改革案」を下記に列記しておきます。大きく分けると、「巨悪・権力犯罪を逃す検察の改革」と「無罪の人を有罪にでっちあげて厳罰に処す冤罪検察の改革」、その他、の3つに分けられます。

(1)「巨悪・権力犯罪を逃す検察の改革」

 当日のプレゼンでは、さしあたり「検察審査会」を拡充させると申し上げました。具体的なことは上記VTRをご覧ください。当日申し上げていなかったことで、次の2点を追加しておきます。

 ①「権力犯罪(巨悪)」については時効の延長(最低10年間)と重罰規定を追加する(政治家の汚職や脱税、政治資金規正法違反など)。

 ②有権者が告訴・告発をした事件を検察が受理しない場合(あるいは警察が送検しない場合)が増加傾向にあります。こうしたものについても「検察審査会」に提訴できるようにする。

(関連)自民裏金問題、検察の告発不受理で市民団体が不服申し立て「民主主義は今、徳俵にある!」(薄井崇友『週刊金曜日 2024.9.6』)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/ESzoS_ggN7hEnQcnuO6_j9cBZ-lfOFsofMX9Fkvdmkldkw?e=6QqJRX

(2)「無罪の人を有罪にでっちあげて厳罰に処す冤罪検察の改革」

 ①取り調べ過程の全部録画と弁護士の同席

 ②人質司法や代用監獄など、前近代的な刑事事件措置方法の禁止

 ③法医学体制の抜本的拡充(法医学者の数が絶対的に少ない中で、いつまでたっても体制充実を含めた人員増政策を取らない=首相官邸にはびこる警察官僚や現在の検察・警察が妨害している可能性大) 加えて犯罪事件捜査を科学的に遂行できる体制の充実を図れ(「日本の刑事裁判は前近代的で、さながら封建時代(江戸時代)の「お裁き」のごとし」とのコメントあり)

 ④国家賠償補償の拡充(現状ではその多くが屁理屈を付けて請求排除されている)

(3)その他:「判検交流」の禁止

 判事と検事の人事交流を禁止する。刑事事件では既に禁止されているようだが、行政法裁判など、他の分野では依然として継続されている。昨日の裁判では、被告となった国の弁護人(訟務検事)として被告席に座っていた人間が、今日の裁判では、裁判官として君臨する、などという事態が日常茶飯に起きている。厳禁にすべき。

(4)その他:検察庁人事への首相官邸・法務省の口出し禁止(指揮権発動禁止と同じ扱い)

 アベ政権時代に起きた黒川弘務東京高検検事長の人事問題への首相官邸による人事介入事件に鑑み(黒川という人物が愚かで賭け麻雀事件が発覚して引責辞任というお粗末決着=その賭け麻雀のお相手がマスごみ所属だったことも記憶しておくべき)、検察庁の人事への時の政権による介入を禁止する必要がある。(時の政権に都合のいい検察幹部人事を許さない)

(参考)法務省・検察庁の人事序列
 ①検事総長、②東京高検検事長、③次長検事(副検事総長)、④法務事務次官、⑤各地の高検検事長、⑥公安関係の法務省事務方トップ、の順番

(形の上では、検察庁が法務省の上にある形をとっているが、実際は法務省の後に首相官邸(官房長官・副官房長官)がいるので、実質的にはその逆=政権優位・検察劣位、だろうと推定される。大日本帝国時代の腐臭を感じる)


 <当日のレジメ・資料など>
 プレゼンの順序に従って下記に列記しておきます。

(0)20240617 UPLAN 【ヒューマンチェーン・講演・シンポジウム】司法の劣化を許さない~最高裁共同行動 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=M3kHSR1PqY8&t=14s

(1-1)(別添PDFファイル)(レジメ)日本の裁判所はこうしたら変えられる VER2(田中一郎 たんぽぽ舎「新ちょぼゼミ」 2024年9月25日)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/ERMJpGCT6sBEhLCgHYtxKaYBWAM5jwOPGsuxDpLQcu_2yg?e=TgdGwK

(1-2)(別添PDFファイル)MEMO: 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EYg2rfGCESJMm7vYzlr10UcBf0X8aBktMrXrR9gGqL62nQ?e=eEp6yu

(1-3)日本国憲法 司法
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EZOCO-F6ULxMj7jaSCAP4OEBAlkMj9IdQV9ppT3CF0PTzg?e=xSKMLW

(2)絶望の裁判所-瀬木比呂志/著(講談社現代新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033051213&Action_id=121&Sza_id=C0

(2-1)(別添PDFファイル)弁護士任官「どどいつ裁判長」の訴え(上)岡口弾劾裁判での証言「裁判所の暗い面が嫌われている(佐藤和雄『週刊金曜日 2024.7.19』) 「上中下」と3つありますので、原本の『週刊金曜日』にあたって全部ご覧になることをお勧めします。
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EW6X_iE51MZKkV3I2wix-UoB9Z29r-aocpYy235cBrL47A?e=o5LV7Z

(2-4)下級裁判所裁判官指名諮問委員会 - 裁判所
 https://www.courts.go.jp/saikosai/iinkai/kakyusaibansyo/index.html

(2-5)下級裁判所裁判官指名諮問委員会委員名簿(五十音順) - 裁判所
https://www.courts.go.jp/saikosai/iinkai/kakyusaibansyo/iinmeibo_kakyuusaibansyo/index.html

(3-1)(別添PDFファイル)最高裁判事に対する弾劾訴追請求の報告会(その1)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/Ec7vkZMNXq5Pg7AtHe2H2tkBSXkbAVkIFuaFzriJSpSMlw?e=3FRx2r

(3-2)原発事故訴訟「国の賠償責任否定」、最高裁2判事の弾劾訴追請求、弁護士ら「他訴訟への警鐘に」(東京 2024.8.2)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/344577

(4-1)(別添PDFファイル)最高裁判事に対する弾劾訴追請求の報告会(その2)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EWRDP9y-6JVMpGzTyx-x6Z0Bi1uCMKckA_DitLGdnQws_w?e=GOAFEi

(5-1)(別添PDFファイル)最高裁判事に対する弾劾訴追請求の報告会(その3)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EeCpazEBed5Kq4r-59HRROEBecS22NpoOKL51vCv7QyCYw?e=wBSwjf

(参考)福島原発刑事訴訟支援団ニュース第14号 青空 – 福島原発刑事訴訟支援団
 https://shien-dan.org/news-letter-no014/

(617最高裁判決が民事訴訟法違反である指摘を最初にしたのは海渡雄一弁護士でした。その時の同氏の解説論文がこのサイトに掲載されています(ニュース第14号 青空)。法律に疎い私たちには思いもよらぬ核心的な指摘を受けて、さすがは優秀な弁護士だな、とその時思いました。:田中一郎)

(参考)(5-3)裁判官分限法 - e-Gov 法令検索
 https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000127

(参考)(5-4)裁判官分限法 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%81%E5%88%A4%E5%AE%98%E5%88%86%E9%99%90%E6%B3%95

(6)判事2人の罷免を求め弁護士らが訴追請求(佐藤和雄『週刊金曜日 2024.9.6』)
 https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003935.php

(7)自民裏金問題、検察の告発不受理で市民団体が不服申し立て「民主主義は今、徳俵にある!」(薄井崇友『週刊金曜日 2024.9.6』)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/ESzoS_ggN7hEnQcnuO6_j9cBZ-lfOFsofMX9Fkvdmkldkw?e=KL16fo

(8-1)(別添PDFファイル)ルポ司法崩壊 包囲される最高裁(プレゼン用)(後藤秀典『地平 2024.10』)
 https://chihei.net/

(8-2)電力会社、原発関連企業、最高裁、国、巨大法律事務所の人脈図(後藤秀典『地平 2024.7』)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/ETu3FCIUeKlKgDcWW3wk7PQBO77U3b9SDnCXC_bpQcn7kw?e=jGw5bG

(9)(別添PDFファイル)法医学に見る司法の危機、問われる独立性(木寺一孝『週刊金曜日 2024.9.13』)
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EUDyWo3VFHVFpomKvTHO0boBPhfyAfHHg64SHDl4KrzaNA?e=FGdjlL

(9-1)法医学者たちの告白 - NHKスペシャル - NHK
 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/J551X96W97/

(9-2)法医学者の使命 「人の死を生かす」ために-吉田謙一/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034232037&Action_id=121&Sza_id=C0

(9-3)法医学者が告発する、ニッポンの“暗黒裁判”の信じがたい実情「科学鑑定はまったく無視された」 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/72085

(10)(別添PDFファイル)メキシコ司法改革が成立、最高裁判事 公選制に、デモ隊乱入 国内外で反発(日経 2024.9.12夕刊)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83410840S4A910C2EAF000/

◆(別添PDFファイル)再審の扉はなぜ重いのか? 「検察有利」の仕組み変革を(鈴木泉 東京 2024.9.25)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/356391?rct=hiroba

(関連)再審請求「手続きの不備で救済が困難に」裁判官らが語る審理の内実:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/UM6O2


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(拡散希望)(報告)(1.22)日本の司法・裁判所を立て直す制度改革(第6回目):日本の司法・裁判所・検察を変える(その2)(新ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/01/post-ec0fb4.html

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2023)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
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草々

 

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