東京都知事選・都議補選を振り返って(その5):都知事選・都議補選が終わってからの議論 ①「石丸伸二現象」を巡って、②これからの「世直し」と当面する3つの選挙(衆参・都議会)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(チラシ)(9.25)再開新ちょぼゼミ第1回 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(たんぽぽ舎:田中一郎)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlWAwJnkctw150ulD?e=gaGHEE
(原発や安保法制だけでなく様々な分野で日本の司法・裁判所や検察・ケイサツがおかしなことになっていて、そのことに多くの有権者・市民が気付き始めました。特に裁判所・裁判官のあまりにも低レベルなひどさに多くの注目が集まり始めています。この日本の司法・裁判所・裁判官たち、どうにかならないものでしょうか? 多くの市民のみなさまの関心を受けて、今回は私から具体的に日本の司法・裁判所のありかたを制度として改革する具体案をご提案し、みなさまとともに、司法・裁判所の本来のかたちをどうしたら実現できるかを考えたいと思います。ご参加をお待ちしております。:田中一郎)
2.♪命がけだよお注射は!! on Vimeo♪
https://vimeo.com/705817825
(歌詞)https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlWTNcXg3_tO4kPI4?e=wqjIho
(今夏、また再びマスゴミが「コロナ、コロナ」と騒ぎ始めています。ワクチンにはくれぐれもお気を付けください:田中一郎)
3.むつ核燃料中間貯蔵の安全協定締結をやめ計画を白紙に戻すよう求める緊急署名
https://kiseikanshi.main.jp/2024/08/01/22222-2/
署名こちらから(個人)https://chng.it/MzSpbS82d2
フォーム(団体・個人)https://forms.gle/tzwYVZ76qY2BR4ur9
4.イベント情報:(チラシ)(9.6)シンポ「戦争ではなく平和の準備を」(衆2多目的)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlWZBkUfPsKXYSTJD?e=HwNhFT
5.(愉快爽快)★新番組★【横田×西谷 とざいトーザイ】兵庫知事の手鏡係/灼熱万博/維新の黄昏/20240730 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=afzQF5OEBiQ
6.(必見)法医学者たちの告白 - NHKスペシャル
死因をしっかりと確認できない貧弱な日本の法医学体制で、どうやって生命という基本的人権を守るのか!? (増える“原因不明死” ~死因解明が追いつかない~ - NHK クローズアップ現代)
ショッキングな放送番組でした。
私は福島原発事故を契機に、放射性セシウムによる心筋梗塞でなくなる人がどれくらいいるのかを知りたくて、法医学に少し興味を持ち始めていたところでした。その主旨は、法制度化により、福島原発事故による放射能汚染地帯で「急死」した人の死因を確かめることを義務化し、その中で放射性セシウムによる心筋梗塞でなくなる人がどれくらいいるのかを確定させていきたいと思ったからです。ちょうどチェルノブイリ原発事故後のベラルーシで実施されたバンダジェフスキー氏の死体検証のようなことを合法的にできないかと考えたということです。
しかし、この放送番組を見て、この国ではそれどころではないことを知りショックを受けています。一言で申し上げれば、およそ死因が不明な変死体が、毎年1万件を超えているというのに、その死因の科学的解明のための「法医学教室」「法医学組織」が、国や裁判所などから全くと言っていいほど支援が受けられず、従って体制の拡充を長年訴え続けているにもかかわらず、それがままならない現実があります。番組では、その日本の嘆かわしい実態とあわせて、アメリカでの法医学検証や司法・裁判の進んだ仕組みや充実した体制が比較されるように放送されていました。この国の、ケイサツ、検察、裁判所、そして法務省や政府など、関係諸機関は何をしているのかと、見ていて無性に腹が立ちました。
この国は、何をやってもダメな国に転落していることが、この番組を見ていても、痛いほど感じました。情けない限りです。こんな状態で、どうやって基本的人権の基本中の基本である有権者・国民の「生命」(いのち)を守ることができるのでしょうか? 暗黒の権力が、こいつは邪魔だ・生かしてはおけない、と判断して暗殺した場合、その人は死因も解明されず、従って他殺として犯罪捜査も行われることなく、闇から闇へと葬られることになるではないですか。今の日本は、現代の「下山事件」が起きる可能性・起きている可能性が、ないとは言えない、恐ろしい国だということです。
◆法医学者たちの告白 - NHKスペシャル - NHK
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/J551X96W97/
(関連)(必見)NHKスペシャル 動画 6月30日 - 動画 9tsu - 9tsu.cc
https://9tsu.cc/special240630
(関連)法医学者が告発する、ニッポンの“暗黒裁判”の信じがたい実情「科学鑑定はまったく無視された」 - 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/72085
(関連)増える“原因不明死” ~死因解明が追いつかない~ - NHK クローズアップ現代 全記録
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3661/
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(参考)バンダジェフスキー博士が会見〜内部被ばくへ警鐘 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
https://www.ourplanet-tv.org/38471/
(参考)子どもたちの臓器におけるセシウム137の慢性的蓄積Chronic Cs-137 incorporation in children’s organs
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/hiroshima_nagasaki/fukushima/08.html
7.この2つ、比べてみてよ、日本の政治って、コレ何?!
(1-1)進まない公費解体 復興阻む課題は 能登半島地震から半年(20240706)|TBSテレビ:報道特集
http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20240706_1.html
(1-2)能登半島地震 発生から半年 建物解体進まず復興に遅れ 復興タスクフォースが発足 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=SzEyx5F3p24
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(2-1)自民・広瀬めぐみ議員“3アウト”…観光気分のパリ視察、ラブホ不倫に続き詐欺容疑で家宅捜索(日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/358378#goog_rewarded
(2-2)GW 国会議員はなぜ海外へ 「渡航計画書」は非公開 国民に実態見えづらい“慣例”に「時代にあっていない」との声も【news23】|TBS NEWS DIG - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jbSM5ZJNJyI
◆日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナ軍、いよいよ旗色悪し!『なぜ戦いたくない人を戦わせるのか?』他方、BRICSを選択する国が2024年だけで25ヶ国!」2024.8.3号~No.4294 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53752
【第1弾! 自衛隊を米軍の指揮下の従属戦力にするとの疑惑ぬぐえず!! 日米「2+2」協議で、在日米軍を再編し「統合軍司令部」を新設、自衛隊に創設される「統合作戦司令部」の「重要なカウンターパート」となると発表!】オースティン米国防長官は「統合軍司令部は米軍の指揮統制に専念し、日本の統合作戦司令部は自衛隊の指揮統制に専念する」と述べたが、共同発表には「日本と米国との間の指揮・統制構造の関係」は、「作業部会を設置」してから「定義する」と書かれている! 米国の目的は、日本を「第2のウクライナ」、即ち、「対中国代理戦争」の「捨て駒」にすること!!(外務省、2024年7月28日)
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「東京都知事選・都議補選を振り返って(その5):都知事選・都議補選が終わってからの議論 ①「石丸伸二現象」を巡って、②これからの「世直し」と当面する3つの選挙(衆参・都議会)」をお送りいたします。
<別添PDFファイル>
(1)「石丸現象」が示したもの、自己責任社会 権威への異議(中島岳志 東京 2024.7.29夕刊)
(2)ロスジェネ往復書簡:吹き荒れた暴力に戦争の影(雨宮処凛 毎日 2024.7.26夕刊)
(3)若者・論(田辺久人)
(4)9月代表選という幸運、立憲民主党は生かせるのか(人羅格『週刊エコノミスト 2024.8.6』)
(5)迫る立民代表選、「もしイズ」一転 再選めざす泉氏の高揚と焦り(朝日 2024.7.28)
(6)小沢・野田の和解、枝野の出馬、立憲党内で強まる「泉下ろし」(『週刊文春 2024.8.8』)
(1.~5.が「石丸伸二現象」をめぐる議論です。
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1.田中一郎発信メール
◆(別添PDFファイル)ロスジェネ往復書簡:吹き荒れた暴力に戦争の影(雨宮処凛 毎日 2024.7.26夕刊)
https://mainichi.jp/articles/20240726/dde/012/040/011000c
(上記記事で雨宮処凛氏の書いている時事評論の最終部分「さて、最後に先日の東京都知事選挙について、石丸伸二が2位という結果・・」のところについて、どう評価されますか?)
A様、どうもありがとうございます。
前半については、特に「99%のための政治・政策」のところに共感します。そして、「あの当時よりも自民が弱いのになぜそれができないのか」が、これからのことを考えた場合、非常に重要で、「世直し」勢力は、これを徹底して検討して試行錯誤していくべきでしょう。Aさまも、どんどん発信していただければと思います。
後半については、私は少しひねった見方をしていて、
実は、雨宮処凛氏には、そんな友人などはいないのですが、あえてそういう作り話をして、自分が組するリベラル「世直し」勢力に、もっとソフト路線で行ってよね、ということを間接的に言っているのではないか、と思いました。
「共産主義者同盟 人情派」なんて、サイコーの造語ですね。私の若い頃、いわゆる中核派・革マル派(革命的共産主義者同盟:革共同)のにいさんやねえさんたちは怖い人が多くて、いつもいかつめらしい顔をしていました。殺し合いをしているからでしょうかね。他方、そうでない左翼の人たちは、民青の人も反民青・共産の人も、フツーの人(ノンポリ)にはやさしいのですが、反民青・共産の人たちは、民青・共産の人に対しては鬼のような顔をして接していました(時々殴ったりして)。おそらく「共産主義者同盟 人情派」という言葉を造った人は、そういうのもやめようよ、という気持ちがあったのではないかと思います。
まあ、どうでもいい話は横に置いて、じつは、この左翼・左派・リベラルへの「ソフト路線」をお勧めする態度は、(1)内田樹氏、(2)田中一郎、なのです。
(1)内田樹氏については、下記の講演VTRをご覧になってみて下さい。同氏は講演の終わりの方で、左翼・左派・リベラルの人は、いつも怒ってばかりいますが、そうではなくて、気持ちはわかるけれど、極力、ニコニコしていた方がいい、何故なら、怒っているおじさん・おばさん・ジイサン・バアサン、を見て、若い人たちは、あのようになりたい、とは思わないからだ、と説明しています。
◆20231019 UPLAN 内田樹「日本の没落」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=sGu47OSaoB4
(2)田中一郎、については、少し前のZOOM会議で、蓮舫氏のスピーチが、小さい体から必死の大声で叫んでいるようなので、何だか追い詰められているように見える・聞こえる、そのスタイルはヤメて、普通の声で(マイクはしっかりと質のいいものを使って)、余裕を持って悠々と、いろいろなことをゆっくりと話した方がいい、と発言したのですが(それを選対に伝えるべき)、そんな程度の話・・・・と鼻であしらっていたのもいて、相手にされなかったため、私の方で前川喜平さんに連絡をして、前川喜平さんから話してもらうことにしたという経緯があります。前川喜平さんは即了解で、選対と会う機会があれば言っておくとのことでした。まあ、ともかく、大衆社会の選挙もまた、見た目・聞いた目もある程度重要でしょうから、雨宮処凛氏が言うように「ソフト路線」をとるのは大事かなと思います。ただ、たまには怒るのもよくて、いつ怒るか、何に対して怒るか、それをよく考える必要がありそうです。(私にはできそうにないので、政治家には向いていません)
ただ、雨宮処凛氏の言うことが、上記のようなレトリックの虚構ではなくて、実際にそういう友達がいるのなら、それはよく言い聞かせないといけませんね。何故なら、「金持ち喧嘩せず」と昔から言うように、そういう表面的なことだけで判断して本当に生きているのであれば、政治だけでなく、さまざまなことでだまされてしまうからです。私は今の若い世代は、たいていがもっと賢くて、ずるくて、「怖そう」とか「罰せられそう」とかいう拒絶拒否の言葉は、自分が本当に感じたことや思ったことを隠すための方便で、実は違う理由で、左翼・左派・リベラルなんかキライ、ということなのではないかと推測します。
だとしたら、どうすればいい?・・・・やさしい格好をしても、やっぱり駄目では?
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上記のメールの「金持ちケンカせず」を少しだけ説明します。
「金持ち」=つまり、財産、地位、権限・権力を持つ人間たちのこと
「金持ち」は、政治や経済活動を巡って、貧乏人たちと対立してケンカなんかしなくても、そんなことはほうっておいて、他方で、その持てる財産、地位、権限・権力をうまく使えば、たいていは自分が思うようになっていくことが多い。
だから、「金持ち」が貧乏人や一般の有権者と接する時があれば、いつもハイハイと、思いやりのあるやさしい態度でうなずいて、時には個人的な支援もして、様々な意味で余裕のあるところを見せ、それが故に、ああ、とってもいい人だなあ、ということになって、選挙に出れば当選しやすくなる、そして、みんなの目が届かないところで、我田引水型の「公共私物化による修正略奪資本主義政策」をヌケヌケとやって、できるだけ一般有権者や貧乏人とは接しないようにして、世渡り上手に生きていく、こういう人、@ケンカしない金持ち、は少なからずいるのではありませんか? でも、雨宮処凛氏の友達のような左翼・左派・リベラル嫌いの人は、こういうタイプには、コロっとだまされてしまうのではないですかね?
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2.田中一郎発信メール(上記の議論の続きです)
◆「石丸現象」が示したもの、自己責任社会 権威への異議(中島岳志 東京 2024.7.29夕刊)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1042147/
(一部抜粋)
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(中略)ポイントは、このタイプのネオリベラリズムが、必ずしも「弱者」を排除するものではないという点にある。むしろ「コミュ障」「ひきこもり」「なまけもの」と言われてきた人たちに一発逆転のチャンスを与え、大きな利益やステータスを得る可能性を開いていると理解されている。人といっしょに働くことが苦手でも、一人で稼ぐことができる。ズルくてもいい。問題が起きれば、巧みに逃げればいい。テクニックを身につけ、うまくやることこそが自己責任が浸透した社会における「弱者の生存方法」である。これがひろゆきに代表される「優しいネオリベ」であり、若い世代のリアリティーとつながっている。
ここに従来のリベラルが、若い世代に刺さらない要因があると考えなければならない。旧世代が築き上げてきた自己責任社会で懸命にサバイブしようとする手段を否定し、逆に若者に負担を強いる。しかも自らの「正しさ」を疑わず、上から説教のように話をしてくる。そんな強者の権威に対する異議申し立てが「ひろゆき現象」であり、「石丸現象」なのだろう。
自己責任論が内面化された社会で、リベラル派はいかに「再配分」や「セーフティーネット強化」を打ち出せるのか。人間観にかかわる問題に着手しなければならない。(なかじま・たけし=東京工業大教授)
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<田中一郎コメント>
中島岳志氏の「自己責任論が内面化された社会」論はわからないでもないが、それが何故、石丸伸二のような「スッカラカン」男への投票に結び付いていくのかがわからない。石丸伸二候補は何か創造的なことを訴えていたのか? 小池都政とは違う何か別のもの・別のことをやってみたいと言っていたのか? 私はただ、あの「スッカラカン」男が、ただただ、上の世代と、左翼・左派・リベラルをボロクソに口頭で攻撃していただけではなかったのか、と思うのだが、何か中身があったのか?
もし、私が申し上げているようなことであれば、これは何度も申し上げてきたように、新しい形のファシズムの台頭なのだと私は思う。一種の政治的アパシー・社会的アノミーがひどくなって、ただ、自分の生活も含めて日頃の理不尽への憤りだけが蓄積していて、それでもまともな政治行動ができなくなっている状態といってもいい。今後、石丸伸二とは別の人間が出てきて、また同じようなことをやって、そして今度は更に得票数を増やして、当選圏にのめり込んでくるような気がする。マスごみのアホウが、それをおもしろおかしく「劇場型」に仕立て上げて、それに同じく、政治をまじめに考えない、政治に対してシニカルに構えて、何の期待もしないアホウが投票して、世の中がどんどんおかしくなり、そのうちに暴力的な解決がやってくる、そんなことではないのかな、と心配をしているわけである。
3.田辺久人さんからのメール
◆(別添PDFファイル)若者・論(田辺久人)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlWe3-egQHoHIdRp9?e=iiTTdN
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlWe3-egQHoHIdRp9?e=iiTTdN
4.田中一郎から田辺さんへ返信(よく書けている情勢分析だと思います、悩ましい限りです)
田辺さん、ご苦労様でした。拝読しました。
情勢分析として、若者論として、よく書けていると思います。
私には子どもがいないので、後世代のことは本当によくわかりません。仮に子どもがいても、おそらく、子どもたちのことはわからない、のではないかとも思っています。人間は、特に精神系は、複雑系の動物ですので、他人からある人を完全に掌握して理解するというのは難しく、いわゆる「不可知」の世界なのではないかとも思います(事実、石丸伸二に投票したのは、若い世代だけではないわけですので)。ですので、人々の心理に分け入って人々の社会的行動を理解するというMウェーバーの理解社会学的な方法論は、私は限界があると思っています。社会心理学とか人間行動論とか行動社会学のような分野の研究がありますが、少し中を覗き込むと、この人たち、何を議論してるのかな? と思うような違和感もあって、私はほとんどノータッチに近いです(週刊誌記事程度)。中には、注目すべきものもあるかとは思いますが。
処方箋としての教育は、まさにおっしゃる通りなのですが、それに早い段階で気がついて、日本の教育を、教育行政だけでなく、教育の内容そのものにも政治権力によって介入して、日本人の精神構造の右翼的再編に取り組んだのが、安倍晋三や中川昭一ら、自民党のチンピラ似非右翼たちでした。しかし、この教育の右翼的再編(市場原理主義的再編が同時並行で行われました)に対して、左翼・左派・リベラルは有効に対抗することができず、1995年には日教組が文部科学省に白旗を挙げ、更に、2006年には日本国憲法と表裏一体だった旧教育基本法が改悪されてしまいます。この時の野党・民主党の教育基本法改正案(代案)は自民党の法案よりもひどい内容で、こんな野党がはびこっているから教育基本法がおかしくなったと言えるようなものでした。また、この時の市民運動・社会運動の抵抗も、高橋哲哉さん(東京大学教授:哲学)他の数名が国会前に座り込んでいた程度で、ほとんど抵抗らしい抵抗は見られませんでした。こんなんでいいのかな、と当時思いました。日教組・全教組は何をしていたのでしょう?
この2006年が分水嶺で、ここから水が低きに流れるようにして教育の体系が法改悪も含めて次々と改悪されていき、今ではどうしようもないほどにメチャクチャになってしまっていると思います。石原慎太郎都知事時代の2003年10.23通達などというのもあります。今では大学までが篭絡され、大学自治も踏みにじられ、国公立大学はもうボロボロです、そして更に、今現在焦眉の問題は日本学術会議にうつり、私の予想では、最後に私立大学がやられて、日本の教育は完璧に政府御用人間を養成するためのアメとムチの組織に切り替わる、と見ています。子どもたちの父兄を含めて、教育の反動的再編に対する関係者の抵抗が弱いこと、これが致命的で(必死で闘っていた印象があるのは杉並区の山田宏区長時代の教科書問題をめぐる闘いです:下記参照)、チンピラ似非右翼が自民党や維新の政治家を使って国家権力を濫用するうま味を覚えてしまったため、今現在は、やりたい放題状態ではないかと思います。前川喜平氏が文部科学省時代に大変な苦労をしていた、そのことも記憶に残ります。教育に関しては、立憲民主党も含めて、野党が野党の体をなしていないのです。情けない限りですが。
https://nagahara123.com/001/?page_id=3488
(参考)暴挙! 杉並区で「つくる会」歴史教科書採択 広範な国民連合・東京世話人 松尾ゆり
https://www.kokuminrengo.net/old/2005/200509-mto.htm
ということで、教育はまさにおっしゃる通り、若者を立派な大人に成長させていくうえで非常に重要な使命を持っていますが、今の日本の教育は、チンピラ似非右翼やアイヒマン官僚のような連中に占拠・私物化されていて、「逆教育」の牙城・ないしは先兵のような組織になっています、これを転換するにはホンモノの政権交代が必要ですが、おそらく司法・裁判所などの改革が容易ではないように、教育もまた、容易ならざる「反動の砦」として、最後まで頑張るような気がします。
つまり、教育は日本を転換する組織としては機能しない(逆に機能する)と見ておいていい、もちろん良心的な先生方は年配の人を中心にいらっしゃいますが少数派であり、そして今では、権力や社会から猛烈な攻撃を受けています。もちろん司法・裁判所もこれを追認しているのです。私は、今の左翼・左派・リベラルは、その支持者も含めて、この教育の反動的再編に対して危機感が足りないように思っています。
では、どうすればいいのか?
いろいろ考えましょう。
下記のような、ありきたりの、負けイクサを教訓にもできないような、お気楽・似非リベラルでは、この日本という国を変えることは難しいでしょう。そこまでこの国の危機は深刻化してきているということです。
◆都知事選「ネット使い方に課題」 立民・長妻氏、蓮舫氏の敗因巡り:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/342709
5.田辺久人さんからの返信
田中一郎さん
(1)小生の名を冠して拡散して戴き、批判的所感を皆さんから戴き、議論が深まる事を望んでいます。
(2)「いわゆる”不可知”の世界なのではないかとも思います(事実、石丸伸二に投票したのは、若い世代だけではないわけですので)」:
石丸氏に投票した、若者でない方達も「健全な批判的判断力」を欠く「未熟な有権者」であり、そういう層が一定規模で存在するのは、不思議ではないと、思うのですが。なにより、田中一郎さんに”不可知”の世界、と「さじを投げられて」しまったら、どうすれば良いのでしょうか。田中一郎さんの、「若者・論」は、時間はかかっても、お聞きしたいところです。
(3)日本の教育に関する、広汎な御認識表明有り難う御座います。では、どうするか? ですよね。
(4)17:54分に投稿しました、<今後の活動方針について>にも、是非お考えをお聞かせ戴きたいです。よろしくお願い申しあげます。
田辺 拝
<関連サイト>
(1)「迷惑!」石丸伸二氏、滋賀県彦根市の「一日市長」就任に厳しい声「市長の市政私物化」指摘まで(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/c26331307844ff840bd23652d7a7d6a60051f6e7
(2)石丸伸二氏「ファン離れ」早くも加速…“時の人”のはずがトークライブは定員の半分以下|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/358527
(6.~9.が「これからの「世直し」と当面する3つの選挙(衆参・都議会)」についての議論です)
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6.ある方からのメール受信
先日の文中、「共産党と共闘しなければ立憲議員は当選できない」と訴えていた長野の立憲民主党の方の発言を紹介しましたが、ビンゴでした。昨日のこの記事、お読みください! (単純コピペで文字の大きさおかしいのはお赦しください。)
◆「一刻も早くこの政権に終止符を打たなければ…」総選挙に向け候補一本化へ…信州市民連合と野党3党の県組織が「共闘」で合意
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1330753
◆衆院選に向け3野党共闘 候補者一本化に向け調整へ NHK長野
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20240731/1010031702.html
わたしにはこれが、アンサーのひとつに思えます。この方々を応援し、そして広く深く繋がりましょう! 知人がいる人は、裏話を聞いて報告しましょう。
7.田中一郎から発信:GOOD! 野党の選挙共闘はこの次の段階に進むべきです
いいニュースをありがとうございました。下記に一部抜粋します。
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次の衆議院選挙に向け、立憲民主党、共産党、社民党の県内組織は、市民グループが提出した「政権交代のために野党候補を一本化し当選を目指す」などとする政策要望書を尊重する方針を確認しました。
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この3党に加えて、主旨に賛同する緑の党や地域政党・政治団体、それに国民民主党議員を個人で誘ってみるのもいい(私は長野県内の政治情勢に詳しくないので、誘うに値する国民民主党議員がいるかどうかはわかりませんが、人選は厳しく)。但し、御用組合「連合」とその代理店政党で「壊憲」派の国民民主党は、突き放しておく必要があります。「日本維新の会」は論外。
それでさらに、野党の選挙共闘はこの次の段階に進むべきです。つまり、維新はともかく、長野県の当選有力選挙区に国民民主党の候補者を建てさせないため、県を越えて、立憲民主党と国民民主党が候補者調整をすべきだということです。それぞれ当選可能性が高い選挙区について、こっちは立民、あっちは国民民主党、という形で、野合だとかグロテスクだとか言われようと何と言われようと、政治的駆け引きをして、それぞれが当選者をマックスにする努力をするべきです。いま、立憲民主党代表の泉健太は党内の代表選推薦人集めに忙しいとか伝えられていますが、何を低レベルなことをやっとんじゃ、という印象です(それでいて、国民民主党とは政策協議を始めるなどという報道がなされています=立憲民主党は御用組合「連合」の手下でいいのか?)。早く泉健太を代表から引きずり降ろせ、ということです。それはともかく、長野のいくつかの選挙区は優先順位が高い。
同じことが言えるのが関西=大阪・京都・兵庫、場合によっては滋賀の4県で、県をまたいで候補者調整をやり、上記3党をコアにした選挙共闘の体制を組まないといけません。関西は私が見るところ、選挙協力が不十分で立憲野党の共倒れが目立ちます。ところが、この関西の立憲民主党は、旧社会党の時代からよろしくない傾向があり、反共産色が強すぎる傾向があります。立憲民主党が本気で政権を取りに行く気があるかどうかは、この関西の選挙協力の行方如何、と見ています。
でも、悪いけれど、今の立憲民主党の中の情勢は絶望的なような気がします。要するに立憲主義でないニセモノ議員がたくさんいることに加え、左派・リベラル系の議員たちもまた、危機感の欠如がひどく、まもなくこの立憲民主党という政党が消えてなくなるかもしれないという感覚に乏しいことです。あれだけダメよ、と言われているのに、代表選に出て来そうな人間は、野田佳彦、枝野幸男、泉健太ですよ。ひょっとすると、今秋、自民党総裁選直後(岸田文雄は退陣)の衆院総選挙になった場合には、立憲民主党は歴史的な大敗北を喫するかもしれません。見ていて全くダメ、こんな政党に政権を任してみようかなと思う有権者は、一部のマニアを除き、ほとんどいないのではないかと思います。石丸伸二のような候補者や政治家が出てくる土壌づくりに励んでいるボンクラ政党が、立憲民主党です。
そして、市民運動・社会運動ですが、今秋に来るかもしれない衆院選、そして来年は確実に参議院選と都議会選挙があります。どうも暑さのせいかもしれませんが、まもなくの3つの選挙に指をくわえて傍観の様子です。日本の「夜明け」はまだまだ先なのでしょうか?
8.同じ方からの返信
皆さま、おつかれさまです、田中さんありがとうございます。この件は広く人々に知られるべき案件です。おまとめくださり感謝です。
わたしも立憲幹部については、田中さんと全く同意見です。ですが同時にやっかいと思うのは、有権者の中にまだまだ、「いろいろ不満はあれど立憲民主党を応援しなくては、、、」と思っておられる情に厚い人々がかなりの割合でおられるのではないか、ということです。
彼らと、わたしや田中さんの間に、深くて暗い溝ができる、、、ことは是が非でも避けたいところです。「おーい!立憲幹部についていくと、そっちは泥舟だよ〜!」と口々に気づいた誰かが叫ばなくてはいけない状況です。
その意味で、長野のこの動きは、広く有権者に知らせる必要があると思います。
9.田中一郎より「最後に少し長い一言」
「市民連合」ならぬ「日和見連合」(ひよれん)の方々に申し上げます。
御用組合「連合」+立民・国民の政治勢力では、仮に政権交代が実現しても、日本の政治は微塵も変わらないどころか、自民党でも手が付けられなかった愚かなことを、自分たちを他の左翼・左派・リベラルと「差別化」するために、積極的にやっていくことになることはほぼ予想がつきます。この連中に日本が変えられないのは、2009年の民主民進党の「口先やるやる詐欺」政権のお粗末や、御用組合「連合」が労働運動を変えられないことを見ても理解できるでしょう。そして、今回の都知事選・都議会補選です。泉健太執行部が牛耳る立憲民主党は(その執行部に平々凡々と従っていた国会議員や地方議員も含めて)、「世直し」市民など来てもらわなくて結構だ、という態度なのです。かつての都知事選挙における細川護熙選対の態度と同じです。(にもかかわらず、あの時も、東京都ではどうしようもない「脱原発」の公約1本だけしか掲げない細川護熙にすがりついていた日和見市民が大勢いて、運動が割れ、票が割れています。来なくていい、来るな、という細川護熙選対に、それでもすがりつく「市民」とはいったい何なのでしょう? 今回はそういうことにはしたくありません)
そもそも、選挙での勝利は「事の始まり」にすぎません。ゲートボールで言えば「第1ゲート通過」にすぎません。「世直し」にしろ政治改革にしろ、問題は選挙に勝った後の、政権や政治や行政がどう展開されていくか、にポイントがあります。こんなことは当たり前です。しかし、今日の市民運動・社会運動や政治運動は、選挙に勝つことばかりに気をとらわれていて、さて政権交代後にはどうなるのかに、想像力が及んでいない様子がうかがわれます。まずは選挙に勝つことだ、などともっともらしいことを言う人は時々いますが、そういう人に限って選挙勝利後のことはほとんど何も考えていないのです。こういうのを私は「選挙の時だけお祭り騒ぎ」「選挙が終わればお任せ民主主義」と皮肉って、ダメだ、と申し上げています。選挙戦は、この勢力に政治を任せれば、100%とまではいかなくても半分くらいは実現させるだろう(世田谷の保坂展人区長によれば、政権交代後は1年で5%を変える、これを10年続ければ50%になる、という名言があります)という確信をもって、選挙戦に向かうべきです。そしてその観点から言えば、枝野幸男・泉健太・野田佳彦が代表の立憲民主党などは、およそ応援するに値しない第5自民(公明・維新・国民・ガラクタ系につぐ5番目)にすぎません。昔はこういう連中のことを「第5列」と言ったものです。ピッタリのネームです。
(参考)原発再稼働賛成50% 反対35%を上回る 朝日世論調査:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASS2L7SJRS2HUZPS006.html
この背信的な枝野幸男・泉健太立憲民主党に対して、「日和見連合」(ひよれん)がしがみつき、そもそもの自分たちのレゾンデートルであった「違憲安保法制(アベ戦争法制)の即時廃止」を捨てて「アベ戦争法制の違憲部分を廃棄」などとしてみたり(そんなことをしたら、何が違憲かを巡って小田原評定になるし、不十分になるのはすぐに想像がつく=アベ戦争法制は全てが違憲)、脱原発に「脱炭素」を優先させ、岸田文雄自公政権のGX推進=「脱炭素」を口実にした原発大推進の「別動隊」(片棒を担ぐ)のようなことをやり、原発反対の世論が過半数割れとなって原発再稼働賛成が上回るという世論形成にも寄与する始末です。何をやっとるのか! というのが「日和見連合」(ひよれん)に対する根本的な批判です(少し前は、小学校の道徳教材のような、事実上無内容な「共通政策」なるものを持ち出して、立憲民主党に顔を立ててもらうようなこともしている。愚か極まりない)。(この「日和見連合」(ひよれん)の御用学者の1人が山口二郎です。彼の少し前の『週刊東洋経済』掲載の記事には呆れました)
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(関連)「脱炭素」=「GX推進」の理由となっている「人工排出CO2による地球温暖化」説に科学的実証的根拠はありません。
◆(必見保存版:拡散希望)(講演録画)広瀬隆さん「気候変動の宇宙物理学:IPCCの二酸化炭素地球温暖化説は本当か」- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-fb32f9.html
(最初の1つ)
◆第1話 IPCC気候変動説の大矛盾
https://youtu.be/JSD2PyaOEmw
(しっかりご覧になり、地球の気温・気候変動について理解を深めてください。「脱炭素」盲従主義はいけません。「人工排出CO2による地球温暖化」説には科学的実証的根拠はありません。見もしないで情緒的に言動してはダメなのです。)
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危機の時代の、歴史の曲がり角の時の、日和見・中途半端ほど、「世直し」を迷走させ、その勢いを本筋からそらせ、「世直し」の実現を遅らせ、場合によっては「世直し」を挫折させていく、愚かな行為はないのです。日本は江戸時代からの前近代的な社会関係をひきずり、かつ、伝統的に歪んだ社会文化に染まっている(①上に向かっての頂点盲従、②横に向かっての強い同調圧力、③下に向かっての無限の無責任・責任転嫁)ため、ありもしない「中道中間」などという政治的立場や、既成事実の追認にすぎない「現実主義」(故丸山真男)などという思考が幅を利かせているが、これを乗り越えていかないと、日本の政治改革や「世直し」の実現はおよそおぼつきません。
要するに、原発はなくならず、そのうちに再びの大事故を引き起こして日本列島は回復不可能な放射能汚染に沈むか、あるいは、アメリカの手下として自国の外交や安全保障をアメリカに丸投げし、その結果、アメリカの代理戦争を担って日本国土がウクライナのようになる、という「近未来」が待っているということです。(原発・核燃料サイクル施設の実態を知らず、在日米軍や自衛隊の危険な動きを知らず、唯一の歯止めになっている平和憲法を形骸化させる、こんな立憲民主党の政治家どもに迎合・妥協・しがみついていてどうするのでしょうか)
歴史を振り返れば、「世直し」勢力が失敗をした後には、「世直し」着手前よりも一段とヒドイ反動政権ができる事例は山のようにあります。「口先やるやる詐欺」政権だった民主民進党政権のあとに生まれたアベ政権もまた、その一例です。しかし、今の泉健太立憲民主党は、また再び同じような「口先やるやる詐欺」政権をつくろうとしています(但し、今の情勢ではとても無理でしょう、あの評判の極度に悪い岸田文雄政権の支持率よりも、さらに立憲民主党の支持率は低迷していますから)。9月の代表選に立候補する人間の名前が、野田佳彦、枝野幸男、泉健太、バカバカしくて見てられないでしょう。この連中のおかげで、都知事選は大敗に終わり、「石丸伸二現象」という危険なオマケまでが付いてきているのです。
私は今の日本の「世直し」市民の政治力・実力から見て、政治活動は「勝手連方式」しかないだろうと見ています。立憲民主党も含めて、選挙に立候補してくる野党系の候補者をよく見て、この人はいい、と思う人を応援する、決める前に、公開質問状を出したり、政策要望書を提出したり(極力全国共通の方がいい)、公開討論会を開いたりして、どの候補者がまともかを見極めた上で、勝手に応援する、というスタイルです(東京では板橋区がいい事例を創ってくれています)。その際、大事なことは、この人は当選の可能性があるが中途半端でいい加減な人、この人はちゃんとしているが支持が広がっていない、という、よくあるパターンが現れた時には、前者ではなくて後者を選ぶ、ということが大切です。前者を選ぶということは、本来の目的であった「世直し」を放棄することを意味するからです。政治は「妥協のアート」と言われますが、しかし、妥協していいものと、そうでないものがある、このことをわきまえない「世直し」運動・政治運動は、やがて日本的翼賛社会に飲み込まれていくことになるのです。
情勢は厳しいです。私が見るところ、この国は政治家や行政のみならず、有権者の劣化に伴い、大日本帝国に続き第二回目の滅亡へ向かって、速度を速めているようです(私は確率が高いのが原発・核燃料サイクル施設の再びの大事故だと思っています)。メディア・マスコミの粗大ごみ化(マスごみ化)がそれを後押ししています。逆風の下での「世直し」運動です。出来ることは何でもやっていくというスタンスで、勝つまでやめないという持久力を持ち、スマートに動く・世の中よりは少し高い倫理を持って活動する、をモットーにして、「世直し」の中核勢力を築くことが重要です。
(ワンイシューだけを、仲良しクラブ(昔はセクトと言った)を形成して、大学のサークル活動のごとく追いかける、タコツボ型の市民運動・社会運動では、この危機の時代には歯が立ちません。政治や行政が政治権力を使ってロクデモナイことを強引に推し進め、ヒラメ司法がそれを追認している「アンシャンレジーム」の中で、ワンイシュー運動が成功するはずもないのです。臭いにおいは元から絶たなきゃダメで、ロクでもないことを繰り返す政治・政権は、有権者・市民が打倒して、オルタナティブな政権をつくるしか方法はないのです。先進国と言われる国々で唯一市民革命を経験していない国である日本の、現代の市民革命(民主主義革命)が必要なのです。力強いリーダーシップと、思いやりのやさしさが、「世直し」運動に強く求められています)
「市民連合」ならぬ「日和見連合」(ひよれん)は解散し、人心一新の上、きたる3つの選挙(衆参・東京都議)に一刻も早く臨むのがいいでしょう。「ひよれん」は「たよれん」です。
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<別添PDFファイル>
(4)9月代表選という幸運、立憲民主党は生かせるのか(人羅格『週刊エコノミスト 2024.8.6』)
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20240806/se1/00m/020/040000c
(5)小沢・野田の和解、枝野の出馬、立憲党内で強まる「泉下ろし」(『週刊文春 2024.8.8』)
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b9223
(6)迫る立民代表選、「もしイズ」一転 再選めざす泉氏の高揚と焦り(朝日 2024.7.28)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15995885.html
(↑ 記事の中で21年衆議院選についてコメントされているところ=枝野幸男立憲民主党と日本共産党が共闘をしたから維新と国民民主党が距離を取り、その結果、選挙で敗北した、などと書かれているが、これは事実に反している。立民と共産とが共闘した小選挙区ではそこそこ善戦して議席が確保できたが、立民が単独で闘った比例区では、国民民主党からやってきた議員たちが得票につながらず、比例区での大敗により選挙敗北となっている。小選挙区での共産との共闘がなければ、獲得議席はもっと大きく低迷していただろうと思われる。インターネットで検索しても、選挙前と選挙後とで立民の比例区選出議員の議席がどう増減したかを示すサイトは見当たらない。為にする報道ではないか?:田中一郎)
<関連サイト>
(1)立民と国民代表、政策協議開始へ 連合の組織内議員が要請:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/344798?rct=politics
(2)立民・泉代表、共産・田村委員長との会談けん制に反論 国民民主・玉木代表は志位氏と「ピアノ弾いていた」(よろず~ニュース) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/32d48ed4b2f2f5de76d4a72457c2a5652c531474
(3)立憲・重徳議員、泉代表に苦言「若さを十分生かせていない」 政権交代に向け政策発表(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/525e17f0fa4da1fe189a964a8b347ad3a230eed8
(4)「立憲民主党は批判ばかり、のイメージを吹き飛ばしたい」 若手・中堅グループが「政権ビジョン」発表:東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/344787
(↑ 「脱炭素」ではなくて「脱原発」だ! バカ者! だから立憲民主党の若手・中堅の男性議員たちはダメなのだ。政治家としてのセンスがよろしくない。日本を破滅の危機に導くのは原発・核燃料サイクル施設か、CO2か、どっちだ? 人間の体にとって、あらゆる生物にとって、危険なのはCO2か、それとも放射能か? こんな程度のこともわからんのか?! 「脱炭素」とは「GX推進」つまりは原発大推進のことだと言うとるではないか、耳に入らんのか?!:田中一郎)
草々
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