春名幹男著『ロッキード疑獄:角栄を葬り巨悪を逃がす』(KADOKAWA)が明らかにした日米関係=ニクソン政権・キッシンジャーの対中共中国政策や中東政策に隷属せずに独自の外交方針をとり、消された田中角栄、米帝の赤裸々な様子がわかる良書
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
================================
1.東京都政を転換する市民の大集会
都知事選挙とは、都民をだます「タヌキ狩り」のこと、今度こそ小池タヌキ百合子を都庁から追い払いましょう。
◆(チラシ)(6.18)都政を変えよう オール東京大集会(中野ZERO大ホール)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQW-BtDalwOYo5jH?e=k0UEBN
(関連)♪♪東京(化け)ダヌキの都政小唄♪♪
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlHcYyO2Hn6Kp7DRO?e=AdFnvL
(関連)(必読)小池百合子と学歴詐称|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4738
2.イベント情報
(1)(6.12)第10回口頭弁論期日のお知らせ◯ - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
https://www.311support.net/news-240512/
(2)(チラシ)(6.22)日本の歴史から考える軍事同盟と戦争放棄(山田朗明治大学教授:赤羽)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQa-wIyIwFCqo9TU?e=e2ThwY
(3)(チラシ)(7.11)ガザのジェノサイドとリベラリズムの危機(リバティタワー)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQfnDQ1mvoDs8fEf?e=EeXIT5
3.「積極的日本国憲法主義」とは「虎に翼」の寅子さんのような生き方です
◆「虎に翼」第45話18・0% 番組最高更新!第1章完結“神回”に注目 異例演出も話題「ちむどん」超え(スポニチ) - 毎日新聞
https://x.gd/Vkv3y
(関連)虎に翼 - NHK
https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/
(関連)[虎に翼] 主題歌 米津玄師「さよーならまたいつか!」オープニング(ノンクレジットVer.) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=OGpfHEUpv6o
(関連)同上 歌詞
https://www.uta-net.com/song/352487/
4.日の丸・君が代強制、国連の是正勧告が1年半も「放置状態」なのはなぜか そこに安倍政権の影響を見た:東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/331743?rct=tokuhou
(関連)(別添PDFファイル)「君が代」は誰が作曲したのか(内田樹『日本辺境論』新潮新書)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQg_Oh87pOgUPDYO?e=AN6AaW
(故石原慎太郎都知事時代の都教委10.23通達が多くの教員の良識と良心を痛めつけてきた。権力による国歌強制・押しつけという日本国憲法違反の通達行政がこの国の首都ではいつまでたっても改まらない。そしてそれを猿真似で追いかけるように、全国各地の教育委員会や学校が同じようなことをしている(例:「昔は水の都、今はアホの都」大阪)。それどころか腐ってしまって行政追従判決しか書けなくなった日本の司法・裁判所までもが、この憲法違反の押し付けを追認する始末である。この国は教育現場からかつての大日本帝国に逆戻りしてしまった。強制の法的根拠はなく、直ちに憲法違反をやめさせ、関係責任者を処分せよ。また、司法・裁判所は解体し、クソ判決を下した裁判官は陪審制度(or裁判員制度)に基づく裁判官弾劾裁判にかけるべきである。:田中一郎)
◆10.23通達 – NAGAHARA
https://nagahara123.com/001/?page_id=3488
5.(別添PDFファイル)(必見)公安委員会は何をしている(前川喜平 東京 2024.6.9)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQn0Xh_EKuRmNPGO?e=68t4Pu
(関連)「鹿児島県警本部長が職員の犯罪隠蔽」逮捕の県警前生安部長、勾留理由開示手続きで主張 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20240605-YVWAIV5PQ5OXLIFNJCJKI4WDB4/
(関連)検察幹部が”裏金告発”直前に逮捕…口封じのため?真相を直撃|ABEMAドキュメンタリー - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=i2XCGr90xug
(鹿児島県警察と検察庁、役所は違うけれど、なされていることは酷似している。権力乱用の疑い濃厚だ。前川喜平さんのコラム記事がコンパクトでわかりやすいので、是非ご一読ください。そして新聞を取るなら東京新聞を。:田中一郎)
6.“与党批判”の立憲民主でも…「政党支部に寄付」で税控除 “抜け道”具体策は先送り(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/56c401c6b922498c84a85d3c3a4493af00ecc8cc
https://news.yahoo.co.jp/articles/74745a109e722911e62fa2c15589efd3f74119e7
(関連)立憲よ お前もか! 吉田統彦議員が党支部に5000万円寄付して税優遇 毎日新聞が報じる 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/341297
(関連)立憲・泉代表「ルール作ることが必要」 吉田統彦氏の税優遇受け - 毎日新聞
https://x.gd/LKcBH
(関連)橋下徹氏 立民議員も税優遇の報道に「やっぱり出たか。しかも問題ないと開き直っている。しかも…」(スポニチ) - 毎日新聞
https://x.gd/CXFbs
(まただ! 政治資金パーティ禁止法案を提出していながら安住淳他の立民幹部たちがパーティを開催し、または開催しようとしていたことが発覚してド顰蹙、にもかかわらず居直りを決めて、幹部10名程度についてだけは政治資金パーティを自粛する(それ以外は自由)とした矢先、今度は立民国会議員による寄付金優遇税制の悪用が発覚した。それに対する泉健太代表のコメントは上記のとおりである。お前は評論家なのか? 悪用当事者の吉田統彦(比例東海ブロック:愛知1区)のよろしくないのは、発覚しても謝罪せず居直りを決めている点だ。橋下徹からは上記のようなバッシングを受けている。情けない限りではないか。この寄付金控除についても泉健太立憲民主党は廃止・禁止の法案を出していたはずだ。立憲民主党は吉田統彦に国会議員を引責辞任させるとともに、党内を調査し同様の悪用がないかどうかを確認せよ。そして同様のことがあった場合には厳しい処分が必要だ。有権者・国民はしっかり見ているぞ。:田中一郎)
7.「(見出しだけでも)必ず見ておいてネ」情報
(1)(社説)プラごみ条約 策定に向け存在感示せ:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15947298.html
(日本政府はこのプラごみ条約の骨抜き工作を続けている状態、もはや犯罪者だ)
(2)「なにが本物の緑だ!」吉村知事「梅田緑地化」イベントに参加するも非難轟々…大阪市民を待ち受ける「樹木1万本」大伐採計画(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd9a1a9b3c03458cb01ae248c462659e7f724a09
(世代交代に伴い、日本国中、いたるところで公園木や都市樹木が大量伐採されている。教育がおかしいのでは?)
(3)「弱い者いじめだと感じました」漬物生産者の70%以上が廃業に…千葉県の道の駅、農産物直売所から聞こえたさみしい声「また一つ大切な物がこの国からなくなりました」(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf6ffcf5239b0e72be34a7c16bef71a484c646d0
(この国の行政はお粗末極まりない、何をやっとるのかだ! 撤回せよ!)
(4)マイナ保険証「スマホ搭載」で別の読み取り機導入か…ゴリ押し負担増に医療現場は激怒!|日刊ゲンダイDIGITAL
https://qr.paps.jp/uuvMI
(保険証はそのまま残し、マイナ保険証と河野太郎を廃止するのが世のため人のためだ)
(5)リニア水位低下問題、JR東海「湧水1日2000トン川に放流」 専門家「相関が明確」岐阜県審査会 - 岐阜新聞
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/392703
(水をどこかから持ってきて補充すればいい、という話ではない。悪質なJR東海に勝手なことをさせるな!)
(6)自民・長野県連、首相退陣要求 「執行部の顔触れ一新を」(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/759b5deb8f14aa3e965cedac61602d85bf2a5fdb
(立憲民主党も同様に、泉健太執行部の退陣要求を出したらどうか、早くしないと国政選挙に間に合わんぞ)
(7)全国で5万店以上あった「魚屋」=鮮魚専門店が1万店を切った。激変する日本の水産流通(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/93df8fb068e105951e098630eabb6f421f8d24ec
(日本の漁業・水産業の最大のボトルネックの1つが「水産物流通」である。テコ入れが必要だ)
(8)東大の学費引き上げ案に学生が反対デモ 学長は対面での対話を拒否 - 毎日新聞
https://x.gd/OpWF3
(学生たちは安田講堂にバリケードを築いて立てこもり、徹底抗戦するのがいいのではないか?)
(9)特集ワイド:リベラル論壇誌創刊、勝算は? 「地平」編集長・熊谷伸一郎さん「言論の裾野広げる器に」 毎日新聞
https://tinyurl.com/smu2azpu
(関連)地平 2024年7月号(地平社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/DetailZasshi?refShinCode=0900000004910060530743&Action_id=101&Sza_id=RR
================================
「春名幹男著『ロッキード疑獄:角栄を葬り巨悪を逃がす』(KADOKAWA)が明らかにした日米関係=ニクソン政権・キッシンジャーの対中共中国政策や中東政策に隷属せずに独自の外交方針を取り、消された田中角栄、米帝の赤裸々な様子がわかる良書」をお送りします。他のMLに発信したものに加筆修正を加えています。この本をお読みになると、田中角栄に対する見方が少し変わるのではないかと推測します。
◆ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス-春名幹男/著(KADOKAWA)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034131392&Action_id=121&Sza_id=G4
(関連)ロッキード事件のナゾを解く(春名幹男『メディア展望 2020.10.1』)
https://www.chosakai.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/20201000_706.pdf
<別添PDFファイル>
(1)ロッキード事件の概要(春名幹男『ロッキード疑獄』KADOKAWA)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQ1f3Bogcfu1Hf--?e=1RNBGu
(2)キッシンジャーの秘密工作(春名幹男『ロッキード疑獄』KADOKAWA)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQyF8crYZa0ZC6th?e=Nv4d57
(3)CIA・児玉誉士夫・岸信介と日本の左傾化防止(春名幹男『ロッキード疑獄』KADOKAWA)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQu_gME3Kccf-ZVe?e=PJjf5n
(4)無傷で人生を終えた岸信介(春名幹男『ロッキード疑獄』KADOKAWA)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQ5FTKA4Yf7PV2JO?e=pbmVAe
(5)(批判コメント)現代資本主義の展開、マルクス主義への懐疑と批判(11)~(12)(小宮隆太郎『週刊エコノミスト 2024.2.13、2.27』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQ9NqH2hFAwrvsZu?e=GEfUJS
(関連)ロッキード事件 - Wikipedia
https://qr.paps.jp/fSm9N
(関連)ダグラス・グラマン事件 - Wikipedia
https://qr.paps.jp/RmpSI
(関連)(必見)F-X (航空自衛隊) - Wikipedia
https://qr.paps.jp/CL7Kj
(関連)「角栄逮捕時の日本と今の日本は変わらない」都心店で文庫売上7週連続1位を継続! 真山仁『ロッキード』はなぜ売れているか - 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/68645
<田中一郎コメント>
アメリカで表面化したロッキード疑獄は、民間航空機トライスターの全日空への売り込みだけでなく、対潜哨戒機P3Cの自衛隊への売込みに加え、グラマン社の早期警戒機(E2C)(日商岩井代理店)やダグラス社の民間航空機DC10(三井物産代理店)も絡み合い、米国軍事産業ないしは軍産複合体の日本政府とその監督下にあった全日空への販売競争の有様を具体的に伝える歴史ドラマである。
このうち、民間航空機トライスターの全日空への売込み贈収賄については、アメリカが持つロッキード資料の一部を証券取引員会(SEC)➾ 司法省経由で入手した東京地検特捜部の国内外の捜査で概要がわかり、田中角栄他、複数の政治家と民間企業役員らが逮捕起訴され有罪となった。いわゆる「丸紅ルート」と「全日空ルート」と言われる贈収賄マネーの動きに沿って説明され、関係者を有罪に持ち込むことができ、そしてその後時間の経過に伴い、アメリカで更に伏せられていた資料が公開されることで、より詳細な当時の事情が分かってきた(それが本書の出版につながっている)。(しかし、それでも田中角栄が二股をかけていたらしい三井物産経由のダグラス社・DC10機に関する贈収賄については不明のまま)
しかし、もう一つ、こうした民間ルート以外に、「児玉誉士夫・小佐野賢治ルート」と言われる方は、民間航空機に関する部分のみがアメリカから司法省経由で資料提供されたため、P3C(ロッキード)やE2C(グラマン)、それにロッキード事件発覚前のFX(戦闘機)商戦をめぐる軍用機(ロッキード)に関する贈収賄に関しては全く分からないままに終わっている。ニクソン米大統領は、ロッキード社のトライスターとP3Cに加えて、E2Cについても、田中角栄との初回の首脳会談の折に日本に購入することを求めていたようで、軍産複合体と米政権との癒着ぶりがよくわかる。そして、この軍用機の日本売り込みの日本側エージェントだった児玉誉士夫とその背後にいた岸信介は、米CIAからの要請や情報に基づき、アメリカのために動いていた様子がうかがえるが、起訴有罪にできるだけの実証証拠が入手できず、ベールに包まれたままになった。この著書の表題にある「巨悪」とは、この「児玉誉士夫・小佐野賢治ルート」と岸信介の動きのことを意味している。
また、田中角栄が消された最大の理由は、この著書によると、①日中国交正常化がアメリカの対中共中国政策よりも先に進んでしまったこと(台湾は中国の一部であること(中国は1つ)を事実上認めて国交を正常化したこと、米中国交正常化は日本よりも数年遅い)、②石油ショック時に田中角栄が中東政策を親イスラエルから親アラブに転換したこと、の2つが、ニクソン政権、とりわけキッシンジャー(安全保障担当補佐官&国務長官)の逆鱗に触れ、田中を日本政府から引きずり下ろすため、このロッキード疑獄が使われた、という。田中角栄としては、最大限の対米配慮を行って、何度もニクソン政権の意向を伺いながら進めたにもかかわらず、100%アメリカの意向に従わない日本の首相は邪魔者にすぎなかった、ということらしい。キッシンジャーは田中角栄追い落としの一環で、田中政権の対ソ連北方領土交渉を水面下で妨害し、その進展を拒む工作もしていたことがこの本に書かれている。
本書では注目すべきところがいくつかある。その1つが、灰色政治家で田中角栄と並んで逮捕・起訴されるべきだったと言われる中曽根康弘だ。中曽根康弘は田中角栄内閣時代に通産大臣(一時科学技術庁長官を兼務)、続く三木武夫内閣では自民党幹事長の職にあった。児玉誉士夫と最も近い政治家であることは当時から巷で知られていたことだし、児玉の秘書でロッキード事件でも当事者の1人として登場する太刀川恒夫は中曽根の書生だったこともある。三木内閣当時は自民党幹事長として、アメリカに事件のもみ消しを働きかけていたらしく、ロッキード事件発覚時には、田中角栄と並んで逮捕されるのは、おそらく中曽根康弘だろうと思われていた。
しかし、結局、中曽根には司直の手は及ばなかった。それは中曽根康弘が「児玉誉士夫・小佐野賢治ルート」に属する政治家であり、アメリカから日本に提供された児玉誉士夫がらみの民間機・軍用機関連のロッキード情報は民間機に限られ(軍用機情報は提供されず)、中曽根を逮捕・起訴できるだけの証拠固めをできなかったためである。今日の裏金・脱税の自民党国会議員ですら逮捕・起訴できない今日の検察に比べれば、時の権力者であった田中角栄を「お縄」にできたのは、アメリカのバックアップがあったとはいえ、まだ、ずっと今よりもましな組織だったけれど、それでも中曽根康弘はまんまと逃げきってしまったということだ。巨悪は半分しか捕まっていない。(ワルネズミの中曽根康弘はその後長生きして101歳でこの世を去った(2019年没)。悪い奴ほどよく眠り、長生きする、の典型事例のような奴だった)
(関連)中曽根康弘と田中角栄―その裏面史(田中良紹) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/26a7e6f602adaf50eed9e5ca5d5cad7de5e1fb9b
日商岩井代理店取扱の軍用機E2C早期警戒機(グラマン)については、その前の第二次FX商戦時(1960年代)での岸信介と海部八郎(日商岩井副社長)によるF4戦闘機(ダグラス:下記参照)売り込みと地続きで取り調べが行われたため「ダグラス・グラマン事件」と言われる。ともに主役は海部八郎と岸信介であり、水面下では米CIAが蠢いていたと言われている。ロッキード事件の後、E2C早期警戒機(グラマン)事件が発覚したのもアメリカの上院委員会、そしてそれは、ニクソンが田中角栄と初会談した時に購入を依頼したのが、トライスター(ロッキード)、P3C(ロッキード)、E2C早期警戒機(グラマン)の3つだったことから、当然に表面化したまでである。
しかし、こちらの方はロッキード事件とは違って、①ロッキードに続いてアメリカから提供された資料には逮捕・起訴できるだけの証拠がなかった、②グラマンの方は、そのトップのチータム社長が、日本の政治家への献金については知らないととぼけた、③検察の取り調べに対してしぶしぶ自供を始めた(海部八郎の部下で実務を全面的に担ってきた)島田三敬常務が死亡(自殺とされているが他殺の可能性濃厚=CIA暗殺説あり)、④ダグラスの方は1960年代のことですでに時効、などの理由から、政治家は誰一人として逮捕されていない。
(関連)F-4 (戦闘機) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/F-4_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)
なお、グラマン事件では、そのトップのチータム社長がE2C早期警戒機売り込みで接触した日本の政治勝として、岸信介、福田赳夫、松野頼三、中曽根康弘の4人だと明言した。そのうち、検察がカネの出入りを確認できたのは「松野頼三への5億円」だけで、しかもそれは時効になっていて起訴できるものではなかった。その他の政治家は検察捜査をすり抜けて行った。ここでも、政治家の贈収賄事件に於いて、あまりに短すぎる時効の問題がクローズアップしている。しかし、どういうわけか日本の国会では、政治家や権力犯罪の時効期間をもっと長くするという点については、与野党ともに見向きもしない。今般の裏金・脱税自民党事件とそれに続く政治資金改革国会においてもそうである。従って私は、下記の通り、「改正しなければならない政治資金規正関連の重要項目」の中に「時効(期間)の延長:10年へ」を入れている。
◆(別添PDFファイル)<改正しなければならない政治資金規正関連の重要項目>(ちょぼちょぼ市民連合 田中一郎 2024年6月)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQrY4RidwCPs_6VV?e=VJrnRl
(関連)全米民主主義基金 - Wikipedia
https://qr.paps.jp/C4zAq
(関連)周庭さんもNED(全米民主主義基金)からの支援(遠藤誉) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/99fad3d9632878f09100341df04b26d86f08575a
(戦後の米CIAの世界各地での暴力的ないしは犯罪的謀略行為が表面化して批判が高まったため、このNEDがCIAの「表部隊」として、平和で民主的でやさしいCIA、として1980年代初頭に創設され、その後はこのNEDが世界各地の騒乱の原動力となっていった。イスラム圏のアラブの春や香港・台湾などの民主化闘争、ウクライナ戦争を含むいわゆる「カラー革命」の背後には、CIA代替組織としてのNEDが暗躍している。)
ところで、私が今春から主催して続けている資本論読書会では、マルクスの著作を読む傍ら、エンゲルスやレーニンやスターリンなどにも言及し、かつ、近代経済学者の議論についても批判的に見るようにしている。第1回目から続けて読んでいる『週刊エコノミスト』掲載の1970年当時の小宮隆太郎東京大学教授(近経)の論文のマルクス主義批判(別添PDFファイル)が、如何に世間知らずでお粗末な議論なのか、先般の6/4の読書会でも私からご説明した通りながら、あらためてこの著書に書かれているキッシンジャーのさまざまな国際的な謀略の個所(別添PDFファイル)に目を通せば、小宮隆太郎が「ありえない、誤りだ」と指摘するレーニンの帝国主義論が、当時でも(1970年代)、そしておそらくは今でも(例:ウクライナ戦争)、その書かれている通りに、世界の動きをズバリととらえているのではないかと思われてならない(例:世界初の合法的なチリ・アジェンダ社会主義政権に対するピノチェト将軍率いる軍部・警察の軍事クーデタと、その背後で画策した米CIA)。そして私は、この米CIAが仕組んだチリの反動軍事クーデタは近未来に於いて日本でもありうることだと見ています)
◆(別添PDFファイル)(批判コメント)現代資本主義の展開、マルクス主義への懐疑と批判(11)~(12)(小宮隆太郎『週刊エコノミスト 2024.2.13、2.27』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVlQ9NqH2hFAwrvsZu?e=GEfUJS
常々申し上げておりますが、およそ近代経済学や現代経済学などは、もはや相手にする必要もない、お粗末な、現実の経済や世の中のことを知らない、ずっこけにずっこけた机上の空論にすぎず、それは近経がおそらくはマル経に対して目を向けていた最後の時期に書かれた、この小宮隆太郎の論文から、よくわかると言えるだろう(この頃、日本のマル経は元気のピーク時で「現代資本主義論争」をやっていた。構造改革派と言われる学派が生まれたのもこの少し前)。この時期を最期に、マル経と近経は完全にたもとを分かち、以降、相互に論戦することもなくなった。マル経は訓詁学的な教条主義に陥って滅亡(宇野弘蔵派経済学がその典型、近年はマルクス・ルネサンスでマルクス研究が復活)、近経はアメリカのシカゴ学派など、より一層のピンボケ机上の空論をもてあそぶ、戯言ゲームのようになり、ともに「学問・研究」としての資格を失った。経済学は死んだのである。クソの役にも立たない。
ともあれ、この本は改めてこの国の対米隷属の構造を浮き上がらせてくれ、そして依然として軍事・防衛・安保の世界が危険なまでにベールに包まれたままであることを示してくれたと思う。日本人が戦後75年以上にわたり、安保・外交をアメリカさまの言うとおりにしていれば間違いない、とする思考停止に陥り、アジア太平洋戦争を「被害の歴史」としてのみ認識するという、ドアホ、を続けている限り、近未来にこの国はトンデモナイ不幸に陥る=それは日米の軍事同盟から始まる、ような気がしてならない。本書を読んで目を覚ますのは今ではないか。
(この本はだいぶ前に出版されていた(2020年)ことを知り、いずれ読もうと思っていましたが、最近ふと、ひょっとして、最近はいい本にかぎってあまり売れずに出版社の負担が重くなり絶版になることが多いが、この大著もそうかもしれないと思い、とにかく絶版になる前に買っておこうと思って丸善に行って注文したところ、既に絶版になっていました。紀伊国屋にも聞いてみましたが、絶版であることは確認できましたが、偶然、紀伊国屋の支店に売れ残りの本書があるとのことで、それを取り寄せてもらって購入できました。みなさまが読まれる場合は、紀伊国屋にあるかどうかを確認され、もしなければ図書館で借りるのが早いと思われます。文庫本になるという話は聞いておりません。)
<参考文献の一部>
(1)ロッキード-真山仁/著(文藝春秋)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034547034&Action_id=121&Sza_id=B0
(2)わたしの安倍晋太郎- 岸信介の娘として(文藝春秋)
https://qr.paps.jp/xxkDW
(3)岸信介証言録-岸信介/〔述〕 原彬久/編(中公文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033181157&Action_id=121&Sza_id=C0
(4)秘密のファイル CIAの対日工作 上巻-春名幹男/著(新潮文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031158691&Action_id=121&Sza_id=F4
(5)秘密のファイル CIAの対日工作 下巻-春名幹男/著(新潮文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031158692&Action_id=121&Sza_id=F4
(関連)安倍洋子さん死去 95歳=晋三氏母「政界のゴッドマザー」-時事通信ニュース
https://sp.m.jiji.com/article/show/3158709?free=1
草々
« 「経済秘密保護法(SC法)」の次の悪法は「地方自治破壊法案」:臭いにおいは元から絶たなきゃダメ!=「裏金・脱税」の対米隷属・日本破壊勢力、及び補完勢力の自公・維新・国民を国会等政治の世界から追い払わない限り、モグラ叩きは永久に続く | トップページ | (7/7七夕が投票日)いよいよ東京都知事選挙が始まります:都民をだます女「悪ダヌキ」=小池百合子を退治するため、みんなで楽しくワイワイと「タヌキ狩り」に行きましょう! 見事しとめたら、タヌキ汁はまずそうなので、豚汁でも食べて大宴会です »
« 「経済秘密保護法(SC法)」の次の悪法は「地方自治破壊法案」:臭いにおいは元から絶たなきゃダメ!=「裏金・脱税」の対米隷属・日本破壊勢力、及び補完勢力の自公・維新・国民を国会等政治の世界から追い払わない限り、モグラ叩きは永久に続く | トップページ | (7/7七夕が投票日)いよいよ東京都知事選挙が始まります:都民をだます女「悪ダヌキ」=小池百合子を退治するため、みんなで楽しくワイワイと「タヌキ狩り」に行きましょう! 見事しとめたら、タヌキ汁はまずそうなので、豚汁でも食べて大宴会です »
コメント