脱被ばくをめぐる議論(1):①(報告)子ども甲状腺がん裁判第9回口頭弁論、②よみがえるフクシマエートス批判、③矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授から、④(他のMLでの議論です)福島第一原発汚染水をめぐって
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第100回:最終回):「現代日本の政治改革」(新ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/01/post-8b7c61.html
(関連)(迷走する政局)小池百合子、「日本維新の会」、国民民主党、御用組合「連合」など、市民運動・社会運動は自民党補完勢力を徹底的に叩かないと、またぞろ同じことが起きる(村山富市政権に次ぐ「第二次自民党延命政権」への動き)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/03/post-028507.html
2.【緊急署名】「島根原発2号機運転差止仮処分申立て」を応援しよう
https://qr.paps.jp/YR57S
3.(チラシ)(4.4)第10回 立憲野党が経済政策を語る99%フォーラム
https://drive.google.com/file/d/1Zb9m6vdq5NYIC9W7NYxkzP3ZLA2tlG9F/view
4.CIA 世界を変えた秘密工作 - 映像の世紀バタフライエフェクト - NHK
https://www.nhk.jp/p/butterfly/ts/9N81M92LXV/episode/te/83LX92ZPR1/
(関連)CIA 世界を変えた秘密工作:映像の世紀バタフライエフェクト - 動画 Dailymotion
https://www.dailymotion.com/video/x8tnzmc
https://www.dailymotion.com/video/x8tnzmc
(関連)NHKがCIA秘密工作番組報道「第二のCIA」NEDにも焦点を!(遠藤誉)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3de7c06ef21ccd8115f04681175360add9784205
(いずれも必見必読です。NHKがここまでの番組を制作できる能力を依然として持ち合わせているということは、まだ我われの国も捨てたものではないことを意味しているような気がします。しかし、遠藤氏が言うように、NED(全米民主主義基金)について触れられていないのは首をかしげます(カラー革命やウクライナ戦争の背後でうごめいていた組織)。今日の世界ではNEDこそが世界の戦争と混乱を引き起こす元凶の1つとなっています。くれぐれも「アメリカさまが我々の国を侵略から守ってくださる民主主義のご盟主だ」などというマスごみ報道に毒された単純体細胞の認識に呪縛されないよう、アンテナを高くしていくことが求められています。:田中一郎)
5.立憲フォーラムMLから
(1)参院政倫審 出席意向は3議員 28議員が弁明求めず 1議員は未回答(TBS NEWS DIG Powered by JNN)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/76805e9100c6c5f6c2a867335a6f9f30322624f0
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自民党の派閥の裏金事件を受け、参議院で開かれる政治倫理審査会について、3人の議員が出席する意向を審査会側に伝えたことが分かりました。参議院・政治倫理審査会は、審査対象となった安倍派の参院議員ら32人に出席の意向があるかなど確認を行っていました。その結果、きょう午前11時の期限までに3人が出席して弁明を求めると回答し、28人が弁明する意向がないと回答、1人は未回答だったということです。審査会側は出席すると回答した3人を明らかにしていませんが、これまでの取材に世耕前参院幹事長や西田昌司参院議員が出席する意向を示し、橋本聖子元オリンピック・パラリンピック担当大臣も出席する意向を伝えたことが関係者への取材で分かっています。今後、公開のあり方などについて与野党が調整することにしていて、参議院では初となる政倫審での弁明と質疑は、早ければ、あさって(14日)にも開催される見通しですーーと「TBS」。
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(2)イスラエル首相の「存続危うい」 国内で不信、政権交代も 米情報機関(時事通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c44971fadb5273a7d1a507ab10072619d7856a6
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【ワシントン時事】米国家情報長官室は11日、世界の脅威に関する年次報告書を発表した。人道危機に陥るパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相について、国内で統治能力への不信が深まっており、「指導者としての存続が危うくなる恐れがある」と指摘した。報告書は「(ネタニヤフ氏の)辞任と選挙を求める大規模な抗議行動が予想される」と分析。選挙を通じ、今とは異なるより穏健な政権が誕生する可能性があると説明している。
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(関連)(別添PDFファイル)ウクライナ巡り欧州「部隊派遣」に反発 フランス大統領可能性示唆 米独否定(東京 2024.2.29)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/311692
(関連)地上部隊派遣巡る発言に反発 マクロン氏 結束に陰りも-沖縄タイムス+
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1315437
(愚かな政治家の典型=マクロン仏大統領。「こうして戦争は拡大していく」の見本のような言動だ。北欧やドイツを含めヨーロッパの政治家どもの質的劣化が目立つ。総入替しないと第三次世界大戦に突入しかねない。:田中一郎)
6.統一教会系団体が推した「スパイ法」と相似形…閣議決定された経済安保情報保護法案の背後に何が:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/313099
(関連)復活するスパイ防止法:国家重要情報非公開化と対米隷属国家の「国民選別制度」がSC(セキュリティ・クリアランス)制度だ:(必読重要論文)「大軍拡とSC(セキュリティ・クリアランス)制度法制化の危険性(井原總『経済 2023.9』)」- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/08/post-ab2dc0.html
7.オスプレイ見切り発信、「丁寧な説明って・・・、不具合箇所言わず(東京 2024.3.13)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/314835
(関連)米軍、オスプレイ運用停止を解除 日米政府、飛行再開「緊密に調整」- 毎日新聞
https://x.gd/xvL0X
(関連)米軍オスプレイ飛行再開へ「部品の不具合が原因 構造に問題なし」朝日新聞デジタル
https://x.gd/4pq8E
(関連)米軍低空飛行訓練の中止など要請 広島県内5市町、外相・防衛相あて:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASS376TZGS37PITB00K.html
(在日米軍は、いったい誰から誰を守っているのか? この日本という国は本当に独立しているのか?:田中一郎)
8.反吐がでそうな自公政権政治
(1)いよいよこの国は無法地帯 脱税・裏金集団が「死の商人」にはシャカリキ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/337203
(2)岸田総理の「就任を祝う会」を巡り 大学教授が告発(2024年3月6日) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=7EucWz2CzYU
(3)自民もう1つの「裏金」…脱法スキームが現職閣僚に飛び火!新藤経済再生相ブチ切れ、小泉法相は錯乱|日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/337066
(4)推薦確認書に盛山氏の署名 教団側と「政策協定」 写真を入手:朝日新聞デジタル
https://tinyurl.com/yeyjp7ar
(5)盛山文科相、旧統一教会・韓総裁らの映像に「感銘」 22年の会合で:朝日新聞デジタル
https://qr.paps.jp/1eey5
(6)“政治とカネ”を徹底調査 「裏金は便利」「なくせない」安倍派秘書らが赤裸々に(日テレNEWS NNN)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e28e522ee668926bb6ba344b96a81b2f66c7c25
(7)「派閥」存続・新設を禁止=会計責任者逮捕で離党勧告も―自民、党則など改正へ|ニフティニュース
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12145-2859884/
(8)立憲・小沢氏「意味不明」「摩訶不思議」 執行部の国会対応を批判 [立憲]:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASS355CXCS35ULFA00T.html?ref=smartnews&logo=logo_6
◆「処分されるべきは自民党ウラガネ議員」…大石晃子&櫛渕万里れいわ議員「厳重注意」処分にSNSは怒りの渦|日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/337158
◆日刊IWJガイド・非会員版「米軍兵士が『ジェノサイドに加担するつもりはない』と在米イスラエル大使館の前で抗議の焼身自殺!『パレスチナを解放せよ!』と叫んで死す!」2024.3.6号~No.4167 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53273
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「脱被ばくをめぐる議論(1):①(報告)子ども甲状腺がん裁判第9回口頭弁論、②よみがえるフクシマエートス批判、③矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授から、④(他のMLでの議論です)福島第一原発汚染水をめぐって」をお送りいたします。
<別添PDFファイル>
(1)311子ども甲状腺がん裁判のご報告(井戸謙一弁護士『原子力資料情報室通信NO.596 2024.2.1』)
(2)論評:「壊れた対話を取り戻す」原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考(山田耕作京大名誉教授 2024.2.13)
(3)壊れた対話を取り戻す:原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考(イントロ部分)(星曉雄『世界 2024.2』)
(4)(レジメ)ICRPを科学的に批判、人権に基づく科学的防護体系を打ち立てよう(矢ケ崎克馬 2024.2.10)
(5)その危険が過⼩評価されてきたトリチウムの影響 #65(広島2人デモ 2015.6.27)
(6)震災・原発事故13年、処理水「説明不足」68%、海洋放出 賛成は70%、全国世論調査(東京 2024.3.10)
(7)東電、汚染水ゼロへの計画示せず、処理水放出 終わらぬ恐れ、福島第一原発(東京 2024.3.11)
(8)福島第一廃炉「乾いた島」構想、デブリ除去先送り 専門家提案(東京 2021.5.2)
(9)迷走プルトニウム、核燃サイクル「2回目」の難題(上中下)(毎日 2024.1.18,25、2.1).
1.(報告)子ども甲状腺がん裁判第9回口頭弁論
次回の口頭弁論期日は、2024年6月12日(水)午後2時から、東京地裁103号法廷です。
◆20240306 UPLAN【事前集会・記者会見】311子ども甲状腺がん裁判 第9回口頭弁論 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=uFrlj104DyM&t=5s
(関連)第9回口頭弁論 - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
https://www.311support.net/dateinformation-9/
(関連)準備書面 第7-9回弁論 - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
https://www.311support.net/preparatorydocuments7-9/#s1
(関連)ホーム - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
https://www.311support.net/
◆(別添PDFファイル)311子ども甲状腺がん裁判のご報告(井戸謙一弁護士『原子力資料情報室通信NO.596 2024.2.1』)
https://cnic.jp/50541
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkygtdjeQ25VnIAyU?e=VEa0AY
(ポイントは3つです。①100mS未満の甲状腺等価線量では甲状腺ガンは発症しないというデータはないこと、それどころか、チェルノブイリ原発事故では50mSv未満の被ばく線量でも甲状腺ガンを発症した事例が多く報告されていること、また、海外では低線量被ばくの危険性を様々な形で実証したデータがたくさんあるのに、それを無視していること、
②福島原発事故当時の福島県内の子どもの被ばく線量は問題にならないほど小さかったという根拠も嘘八百であること、それどころか福島市郊外の紅葉山公園のモニタリングポストのデータによれば、3月15~16日のわずか2日間で少なくとも60mSvの呼吸被ばくをしていたことが黒川眞一氏(高エネルギー加速器研究機構名誉教授)により明らかにされたこと(その後の県内での累積被曝量はさらに大きく100mSvを優に超えるだろうし、飲食による被ばくもある、UNSCEAR報告はこれを無視)、
③県内の大多数の子どもたちを調べたので「スクリーニング効果」により小児甲状腺ガンが多数見つかったとか、今後も悪さをしない潜在ガン的なものを見つけているだけの「過剰診断」「過剰診療」だとの説も事実に反する。前者なら検査の1回目2回目でほとんどの甲状腺ガンが見つかるけれど、実際は検査を重ねるにつれ、ガンの発見がどんどん増えていること、また後者の「過剰診断」「過剰診療」については、鈴木眞一福島県立医大教授や山下俊一長崎大学教授さえもが否定していることで、手術をした子どもたちの甲状腺ガンは放置すれば周辺組織に拡大したり転移する可能性が高いものを切除しているのであって、このことは臨床結果報告で既に明らかになっている。
つまり科学的実証的に見て、福島県の小児甲状腺ガン多発は福島原発事故による放射能・被ばくの影響以外には考えられない=それ以外の理由を被告側は立証できない・できていない、ということです。この裁判では、加害者=東京電力や事故責任者=国が、福島原発事故の放射能による小児甲状腺ガン多発を否定することで、今後多くの様々な健康被害が放射能汚染地域の住民に発生しても、それは福島原発事故とは関係がないということにして、原発事故被害者を賠償・補償・支援から切り離し切り捨てることを意図した悪質なものであり、断じて許すことができない、という、ごくごく「当たり前」のことが司法・裁判所に問われているということを意味しています。:田中一郎)
◆(下記はメール転送です:BY小寺隆幸さん)
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皆さま
昨日3月6日、東京地裁で「311子ども甲状腺がん裁判」の第9回口頭弁論が開かれました。前回は初めて傍聴券が当たったのですが、今回ははずれで、並行して行われた報告集会に参加しました。約200名で満席でした。今回の弁論では井戸弁護団長が県民健康調査の最新情報に基づき東電に反論され、また西念弁護士が東電の100mSv以下ではリスクは確認できないという主張に反論しました。下記でその資料を見ることができます。
https://www.311support.net/news-240306/
西念弁護士は、①東電が裁判で「100mSv以下の被ばく線量では放射線による発がんのリスクを疫学によって明らかにすることが出来ない」と主張しているが、そのような「国際的な合意」など存在していないことをICRP2007などから明らかにしました。
②さらに近年の仏、英、米の原発労働者70万人を対象とした大規模調査INWORKSでは、100mSv以下の低線量被ばくによる統計的に有意な健康影響(固形がんによる死亡)が確認されていることなどいくつかの最新の研究も示し、東電の100msv論を完膚なきまでに批判しました。上記の中の第20準備書面のスライドはわかりやすいのでぜひご覧ください。昨日の報告集会のビデオもご覧になれます。2時間27分と長いのですが、途中30分休憩が入っています。
https://www.youtube.com/watch?v=RddVcwQO9KQ
西念弁護士の説明は9分後からです。又28分から原告7名の方々と向き合ってきた蟻塚亮二医師が発言されています。原告は18歳ごろに手術を受け、いわば青春を奪われてしまった。そういう中で原告同士が知り合い仲間となることで、こうなれば前に進むしかないという前向きな姿勢が生じていると語っています。
2時間18分から井戸団長が今後の裁判について語っています。これまで東電が主張してきたのは、①福島の被曝線量は少ない、②100ミリシーベルト以下では癌は発症しない、③見つかった癌は過剰診断である、の3点ですが、①は前回の黒川意見書で、②は今回反論しました。③は次回反論するとのことです。
【添付したニュースレター8号のp4をご覧ください】
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVk2ufRAS3P4S2J24A?e=BEPcf6
東電はそれに対して今後専門家の意見書を出すと言うが、有効な意見書が出るとは思えないと井戸氏は語っていました。また総論と並行して原告一人ひとりの各論に移り、その後原告本人尋問となるということです。
次回第10回口頭弁論は6月12日、第11回は9月11日です。マスコミがほとんど報道しない中で、この裁判の意義や原告の方々の思い【ニュースレター参照】を多くの人に伝えましょう。拡散も歓迎です。よろしくお願いします。
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<「福島県民健康調査」>
(1)小児甲状腺がん悪性370人〜福島県民調査 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
https://www.ourplanet-tv.org/48188/
(2)第50回「県民健康調査」検討委員会(令和6年2月2日)の資料について - 福島県ホームページ
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-50.html
(3)福島の小児甲状腺がん再発1割〜鈴木教授が学会発表 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
https://www.ourplanet-tv.org/47990/
2.よみがえるフクシマエートス批判
山田耕作京都大学名誉教授より岩波書店月刊誌『世界 2024.2』掲載論文への批判をいただきました。昨年の6月くらいから、脱原発や脱被ばくの関連記事を一切掲載しなくなった岩波書店月刊誌の『世界』や『科学』ですが、ここにきて、今度は福島原発事故後に厳しく批判され、海外に於いてもチェルノブイリ原発事故後に画策されて批判を受けていた「エートス」&「フクシマエートス」を肯定的な態度で『世界』に掲載し、まるで「逆噴射」を始めたかのような観があります。
かつではリベラルのクォリティ雑誌の先頭を走っていた『世界』や岩波書店はどこまで転落するのでしょうか? 私は既に『世界』の定期購読をやめ、『科学』も書店で目次を立ち見するだけにしています。みなさまもそうなさってはどうでしょうか? 昨年6月には、ちょうど時を同じくして、同書店の編集方針と対立した当時の『世界』の編集長(私の知人)が岩波を去っています。「岩波書店よ、お前もか?!」の事態です。この国は原子力翼賛社会へ突進を始めたのでしょうか?
◆(別添PDFファイル)論評:「壊れた対話を取り戻す」原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考(山田耕作京大名誉教授 2024.2.13)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVk2wNzGpVjk72gZq3?e=sWgUSm
(私から山田耕作先生へのお礼メール)
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山田先生へ、
どうもありがとうございました。山田先生のご意見はまさに核心を突く立派なもので、全面的に賛同いたします。より多くの方々にご覧いただくべく拡散させていただきたいと思います。
実は、私は、今回山田先生からいただいたコメント以上に、原発・核施設の過酷事故やそれによる放射線被曝被害を重く見て、より厳しい対処が必要だと考えています。しかし、今日のこの国の情けないまでの世論状況に鑑みた場合、山田先生のご意見が大きなインパクトを持つであろうと思います。
脱被ばくの市民運動・社会運動は地道な放射線被ばく知識の拡散が最重要です。デモ行進や集会などよりも、可能な限り多くの一般の方々に、放射能と被ばくの危険性を知っていただく、納得して腹に落としていただくための学習会が最重要と考えています。同じことを何度も何度もくりかえしていていい、のです。
その意味で、福島原発事故後、13年が経過した今日、私は日本の市民運動・社会運動は脱被ばく運動で失敗をしたのではないかと懸念しています。失敗したのなら、今からでも遅くないから、本来、あるべき姿に戻ればいいわけで、原子力ムラ・放射線ムラに築かれてしまった既成事実に引きずられる・額づく・前提とする、ということでは断じてない、と思っています。
みなさまで、今般の岩波書店月刊誌『世界』論文をご批判されたい方がおられましたら、このMLか私宛、お送りください。まとめて全国に拡散いたします。
フクシマ・エートスなど、くそくらえです。
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(関連)(別添PDFファイル)壊れた対話を取り戻す:原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考(イントロ部分)(星曉雄『世界 2024.2』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVk22i9QW_Zu2Bxezo?e=E1eRWH
<いちろうちゃんのブログ>
(1)どこまで堕落・転落するのか岩波書店:国際原子力マフィア・放射線ムラが福島原発事故による放射能汚染・被ばくとの「共存」を地域住民に押し付ける「フクシマ・エートス」=それを「壊れた対話を取り戻す」などと称して書かれた論文を月刊誌『世界』に掲載!- いちろろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/02/post-4a2c9c.html
(2)「原子力翼賛社会」とはどういうものか?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-9a71.html
(福島原発事故後、間もなくの時に書いたものです。:田中一郎)
3.矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授より
矢ケ崎克馬先生へ、日々、ご尽力に感謝しております。これからもお元気でご活躍ください。
◆(別添PDFファイル)(レジメ)ICRPを科学的に批判、人権に基づく科学的防護体系を打ち立てよう(矢ケ崎克馬 2024.2.10)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVk27plL-3JYc8qCx8?e=i6XotB
(関連)隠された被曝-矢ケ崎克馬/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032454729&Action_id=121&Sza_id=C0
(この本は放射線被曝の評価単位「シーベルト」についての私の認識が導かれた貴重な名著です:田中一郎)
(関連)(増補版) 放射線被ばく評価の単位 「シーベルト」 への疑問- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html
4.(他のMLでの議論です)福島第一原発汚染水をめぐって
下記は他のMLに発信した私のメールに加筆修正をしたものです。ご参考までにお送りいたします。
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若干のことを申し上げます。
1.「汚染水は原子炉容器内に溶けて落ち込んでたまった高度放射性物質を取り出さない限り増え続け」
⇒ いわゆる「事故原子炉の廃炉をしない限り汚染水は増え続ける」という主旨ですが、目指すべきは「できもしない廃炉を目指す」のではなく、地下水や雨水が核燃料デブリに触れないようにする、ことを目指すべきです。具体的な方法は別添PDFファイルの記事(下記)の通りです。この提案をされたのは元GEの技術者の佐藤暁(さとし)氏です(事故原発の周りに大阪城の堀のような大きな堀を掘って、そこにたまる水を海洋に捨て、地下水などのデブリ接触を止める)。福島第一原発の「廃炉」は原子力ムラの企業や御用学者や政治家・官僚どもの「食い扶持事業」になっていて、福島県民をだましながら税金浪費の巨額のビジネスと化しています。
(関連)(別添PDFファイル)福島第一廃炉「乾いた島」構想、デブリ除去先送り 専門家提案(東京 2021.5.2)
https://lituum.exblog.jp/30516705/
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVk1wC7grKF68YVhcX?e=yB4KCz
(関連)「デブリ」取り出し、現行計画を断念 理由は…ロボットアームの性能が足りなかった 福島第1原発2号機:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/305201
(福島原発事故後13年間、兆円単位の税金をかけて、コレですから:田中一郎)
そして福島第一原発の二次災害に対して無力のまま放置されているのです。これではいけません。危険です。堀が完成し地下水などのデブリ接触が止まったら、事故原発は全て石棺化し、数百年間、厳重に密閉保管管理です。こうすることで再びの大地震や大津波、そして何よりもたくさん現場労働者(大半が非正規)の被ばく労働が防げます。また、福島第一原発周辺数十キロメートルは立ち入り禁止にしておかねばなりません。帰還政策など、もってのほかです。
2.「海水中のトリチウム濃度は異常ではない」
⇒ 海は広いな、大きいな、で、こんなことは「当たり前」です。海の水が異常な濃度になっていたら、人類はもちろん地球に生息する全生物は死滅します。汚染水の海洋放出後の環境影響を見るには、海洋生物群(海藻やプランクトンなどを含む)のトリチウムその他の放射性物質の体内蓄積状況と(汚染水にはさまざまな放射性核種が含まれていて、とりわけ生物体内に蓄積しやすい放射性ストロンチウム90などが危険です)、その生態系への影響を、幅広くすべての生物について、超長期間のスパンで観測していかなければなりません。汚染水の放出は今後数十年にわたって続いて行きますから、しっかりと観測する体制が必要ですが、そんなものは用意されていません。
(関連)(セシウムの百倍の危険性) 放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cc7b.html
科学的に幼稚な「やってまっせ」の観測ポーズがとられているだけです。そもそも観測自体が原子力ムラが実施しているのですから、不都合事項は隠蔽されていると見ておいた方がいいです。情報独占と利益相反は原子力ムラ・放射線ムラの常套手段です。
(関連)(直近2024年)(別添PDFファイル)震災・原発事故13年、処理水「説明不足」68%、海洋放出 賛成は70%、全国世論調査(東京 2024.3.10)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1322183
(関連)(過去2020年)福島第一の処理水、海放出「反対」57% 県民世論調査:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASN2W6JRGN2SUZPS001.html
汚染水海洋放出反対の市民運動・社会運動の力量不足が上記に赤裸々に現れています。福島原発事故以降の「脱被ばく」の運動をレビューし、こうした事態をどう突破していくのか、考え直す時期です。
3.「中国原発の垂れ流しをはじめ・・・」
⇒ おっしゃる通りです。中共中国の原発は加圧水型が多いと思われ、その加圧水型の原発は福島第一原発のような沸騰水型の原発の100倍以上の量のトリチウムを(事故がなくても)空と海に垂れ流すのです。おかげで北海道泊原発や九州玄海原発の周辺ではトリチウムが原因と思われる白血病が多発しています。(加圧水型の原子炉ではトリチウムが大量発生する原子炉工学技術的な理由がありますが、今回は省略します)
(関連)中国原発のトリチウムが上限超え 福島第1処理水の最大9倍:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/314190
(関連)中国、原発トリチウム放出で反論 福島第1処理水の上限超えで(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/381022005c071ea79b68af23073b48742c470e4a
更に、この汚染水垂れ流しは、韓国も同じです。韓国は大半が加圧水型の原発で、一部はトリチウム環境放出が半端ではない重水炉(CANDU炉)です。そしてその大半の韓国原発は日本海側に面する朝鮮半島東側にあります。中共中国も韓国も、福島第一原発の汚染水海洋放出の批判をするのなら、自国の原発汚染水やトリチウム垂れ流しに対しても批判しなければなりません。これをやっていないから(やっているなら韓国内での批判活動の状況を日本にも紹介しないから)、中共中国や韓国の福島第一原発汚染水海洋放出批判は「反日運動」だと揶揄されるのです。
経済産業省前及び官邸前での少し前のことですが、私は、ひっきりなしに汚染水海洋放出の批判を取材に来ている中共中国や韓国のTV局の人間たちに対して、「お前たちの国でも原発がトリチウムを大量に海に放出しているのだから、日本のことだけでなく自国の原発はどうなのか、自国の原発汚染水の垂れ流しも取材して来い」と言ったことがあります。しかし、その際、抗議行動に来ていた反原発派の人間から、「まるで右翼のようだ」「それは今言うことではない」などと、ふざけたことを言われたことがあります。ものごとを素直に見ないで政治的に利用する、旧態依然の左翼リベラル体質を私は感じた次第です。愚かな態度は脱原発・脱被ばくの市民運動・社会運動の中にも見られます。
4.「アメリカ、ロシア、フランスでもイギリスでも日本に抗議しない(できない)のは、各原発所有各国が似たり寄ったりのことを行っているからでしょう」
⇒ おっしゃる通りです。少し前に私が見た記事では、原発ではなくて核兵器・核軍事産業に関連して、下記のそれぞれの国がそれぞれの海域に、それはもう猛烈な量の放射性物質を海に捨てているとのことでした。
アメリカ=太平洋
フランス=南太平洋
イギリス=大西洋
ロシア =北極海と一部日本海
(いずれの国も核兵器保有国です。中共中国とインド・パキスタンとイスラエルと北朝鮮についてはよくわかりません)
5.「体内に水として入ったトリチウムが周辺の組織を痛める可能性はないとはいえないと思われます」
⇒「体内に水として入ったトリチウム」は生物体内で有機結合型トリチウムとなり、長く体内にとどまります。これが実証的にどの程度なのかが明らかになっていません。また、トリチウムは水素ですから、生物体内の細胞やDNAを構成する水素と入れ替わる可能性も指摘されています。これらの点についても超長期の自然界・生態系の観測が必要です。しかし、トリチウムを膨大な量で放出している日本の加圧水型原子炉の周辺で、このような観測が行われているという話は聞いたことがありません(また、みなさまご承知の通り、青森県と茨城県の再処理工場はトリチウムを含む危険な放射性核種を1日で原発1年分の量で海と空に放出します)。原発推進の妨げになる「余計な事」はしない・させないが、原子力ムラ・放射線ムラの基本方針です。なお、有機結合型トリチウムについては、下記のサイトをご参照ください。
(関連)(別添PDFファイル)その危険が過⼩評価されてきたトリチウムの影響 #65(広島2人デモ 2015.6.27)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150627.pdf
6.「三菱は初耳でした」
⇒ 三菱重工業は日本の加圧水型原子炉を一手に引き受けている核産業企業です。米WH(ウェスチングハウス社)や仏アレバ(現在はフラマトム社(原発)とオラノ社(核燃事業))と同じ仲間ということになります。日本で核燃料サイクル事業や核融合事業の中核を担っているのも三菱重工業で、おっしゃる通り、原爆だけでなく水爆(核融合)を含むさまざまな核兵器技術を蓄積するという「もう一つの国策」を担う会社でもあります。昨今は、原発輸出×、航空機製造×、造船×、重電機器▲、などなど、慢性的な経営不振に陥っており、それを救済すべく「兵器産業支援法」が自民党のみならず立憲民主党までもが賛成をして制定され、巨額の軍事予算が組まれて、こっそりと三菱重工業への政府による経営支援が行われていると見ていいと私は思っています。
(関連)【フランス】アレバの経営危機を背景とした仏原子力産業の再編が完了 - 海外電力関連 解説情報 | 電気事業連合会
https://www.fepc.or.jp/library/kaigai/kaigai_kaisetsu/1258517_4141.html
(関連)オラノ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%8E
(関連)防衛産業支援法成立、企業の設備「国有化」可能に 情報漏洩に刑事罰 [岸田政権]:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASR6765P1R67ULFA00G.html
(関連)(別添PDFファイル)迷走プルトニウム、核燃サイクル「2回目」の難題(上中下)(毎日 2024.1.18,25、2.1).
https://mainichi.jp/articles/20240118/ddm/016/040/016000c
https://mainichi.jp/articles/20240125/ddm/016/040/009000c
https://mainichi.jp/articles/20240201/ddm/016/040/018000c
<福島第一原発汚染水関連:直近>
(1)福島第一原発の処理水 海に放出 差し止めなど求める裁判開始 - NHK - 福島第一原発 処理水
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240304/k10014378861000.html
(2)原発処理水を放出しても「汚染水」の発生は続く ゼロへの道筋を示せない東京電力 漁業者「不安増している」:東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/314345
(3)福島第一の処理水の海洋放出に地元住民ら「今も納得していない」 濃度汚染水5.5トンの外部漏水も発覚(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/832b2ada788fdcdf7c9793e6a895ad4d9d9bbd7f
◆(報告)(10.11)「被ばくの危険性 インチキ言論に負けるな!:福島第一原発汚染水海洋投棄批判への誹謗中傷をぶった斬って返り討ち」(新ちょぼゼミ・田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/10/post-6e2f0c.html
(追)福島県議会での昨今の許しがたい動き
「安全安心キャンペーン」に取り込まれるから、こういうことに結果していくのです。
◆処理水放出は科学的な教育を「汚染水」授業に懸念、福島県議会で議論 意見書に反対要請も - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20240307-UOXEUNUYQZDGPI62NUCIBERUJE/
(一部抜粋)
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(中略)意見書は今月5日に県議会常任委員会で審査され、4会派のうち共産党会派だけが否決する意向を明らかにした。18日に同委で、19日に本会議でそれぞれ採決を予定している。
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(立憲民主党会派は何をしているのでしょう? また背信行為ですか?:田中一郎)
(関連)202435自民党意見書
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVk298Nbvf_TseWCAm?e=7ZA5qy
(関連)自民党意見書・取り下げを求める
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVk3BP5YPwKhBFpLXg?e=gbGHGS
(参考)「汚染された処理水」議員発言巡り本会議3時間半中断 青森県議会(Web東奥)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4a7a93f335dbbf684599e055f998246a4a9a9a5
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草々
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