ちょぼちょぼ市民から日本共産党と新委員長への願望と期待:「鉄の団結・統制」(20世紀)よりも「多様性・包容力・活動活力」(21世紀)=民主集中制を廃止して、開かれたみんなから信頼され愛される国民政党としての共産党になって下さい
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
================================
1.♪♪東京 化け ダヌキの都政小唄♪♪
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkmqjM6hr8NfwmzZ6?e=PetCuL
◆(チラシ)(1.24)どうする東京、変えよう都政! 2024キックオフ(なかのゼロホール)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkjMxQGi3aqs4rnDn?e=Lz6v3d
(関連)女帝小池百合子-石井妙子/著(文春文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034536524&Action_id=121&Sza_id=C0
(今度の都知事選挙は「みんなでタヌキ狩り」です。女帝タヌキに「馬の糞饅頭」政策を食わされて喜んでいたらダメやと、東京都内を騒いで回りましょう。この歌が再流行したら都知事選挙は勝ったようなものです。:田中一郎)
2.キャンペーン
(1)(チラシ)原発推進策を強行する岸田文雄政権に抗議!
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkmuTFbUt9iAkrwtf?e=gTagms
(2)オンライン署名 · 2024年のノーベル平和賞に、ガザ地区の医療従事者を公式にノミネートして下さい · Change.org
http://tinyurl.com/2jafcrev
(3)(チラシ)STOP! 上関中間貯蔵施設 意見広告運動
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkmwrU-mCGAv9sW-m?e=a7W09N
(4)東電と密接な関係にある最高裁・草野耕一裁判官に「東電刑事裁判」の審理回避を求める署名用紙
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVknR65-1yfbRZrzIg?e=GSdB2I
https://x.gd/Wspkv
3.イベント情報
(1)(チラシ)(1.26)福島原発かながわ訴訟 第1陣控訴審判決(東京高裁)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkXqDWcNzY-fCsMD9?e=d9fQrH
(関連)(パンフ)福島原発訴訟 かながわ原告団だより NO.60:1.26東京高裁判決(2024.1.12)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkm3zUsMZLG_QBGKx?e=2zhWz8
(関連)(チラシ)(3.10)東日本大震災かながわ追悼の夕べ(横浜市役所1F)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkm7LLVwumaV9slXH?e=dokXtc
(2)(チラシ)(1.26)シンポジウム「沖縄・辺野古訴訟と地方自治」(専修大学)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVknMKCIS3BatxNgqF?e=ZQh3XK
(3)(チラシ)(2.25)北区 いま平和の国日本にするために(八百川孝さん元北区議)(東京土建北支部会館)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkm9yB4vRYA6Xasmk?e=nDubN3
(4)(チラシ)(2.26)函館市大間原発建設差し止め裁判第31回公判(東京地裁)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkieyq-8mwKQh22C2?e=OVIphN
(5)(チラシ)(2.27)オルタナティブな日本をめざして(第99回):「原発と火山リスク」(中野宏典弁護士:新ちょぼゼミ)(2024年2月27日)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkiPWG7CgYoOA3R-3?e=k4dn1L
(6)(チラシ)(3.4)ALPS処理汚染水放出差し止め訴訟 第1回公判(福島地裁)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkiaPF1r-qx2-xGzJ?e=B33Jt0
(7)(チラシ)(3.16)2024原発のない福島を! 県民大集会(パルセいいざか)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVknEYj-ydlAHZocHY?e=ceUMIo
(8)(チラシ)(3.16から)戦雲 いくさふむ:三上智恵監督最新作(ポレポレ東中野)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVkkadd5MAd7AuSkk4?e=3IaFCU
(9)3月20日「さようなら原発全国集会」開催(さよなら原発1000万人アクション)
http://sayonara-nukes.org/2024/01/20240320sayounara/
(10)(チラシ)(3.23)さようなら原発全国集会in宮城:STOP! 女川原発愛稼働(勾当台公園)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVknIKblGZM1c4pu7O?e=VyKePH
◆(1.28)緊急シンポ「能登半島地震から考える原発のこれから」 - Peatix
https://notosympo0128.peatix.com/
4.日航516便炎上の偏向報道についての考察 - 青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相
https://tenku123.hateblo.jp/entry/2024/01/15/005321
(関連)(必見)JAL機炎上、そのとき何が 検証・羽田空港衝突事故:日本経済新聞
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/haneda-runway-collision/
(関連)「衝突までの猶予は20数秒」【羽田炎上事故】複数パイロットが証言“JAL機はなぜ海保機に気づかなかったのか” 女性自身
https://jisin.jp/domestic/2283901/
(関連)JAL機 一部で不適切整備 記録削除も 国交省が業務改善勧告 - NHK - 航空
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231222/k10014296051000.html
(関連)(必見)青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相
https://tenku123.hateblo.jp/
5.(別添PDFファイル)国立大学はどこへ行く、失われた自主性(池内了 東京 2024.1.12夕刊)
(関連)自公政権政府・財界による日本の大学・アカデミズムの「総御用化」を許してはならない(1)=ホンモノの政権交代により大学政策・学術会議政策の抜本転換を図り、学問の自由・科学研究の自治を尊重する法制度化と豊富な研究教育費を大学へ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/12/post-77d3bd.html
(関連)自公政権政府・財界による日本の大学・アカデミズムの「総御用化」を許してはならない(2)=日本学術会議の独立法人化とは、同会議を政府政権の御用組織・代弁機関とするための(国立大学改変と同じような)「猿芝居・猿回し」である- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/01/post-2e7fb7.html
6.政治資金規正法のあらまし:総務省
https://www.soumu.go.jp/main_content/000174716.pdf
(関連)「政治とお金の仕組みを知ろう」【変えよう!選挙制度の会】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=D1cYoy4pCJE
7.大山鳴動してドブネズミ3匹(トカゲの尻尾数本)
全国から検察官を集めて捜査した結果がコレか?! 安部派を含む自民党各派閥の幹部どもを即刻逮捕し、携帯電話やPCその他の身の回りを徹底的に洗い出し、かつ、内部告発などの秘密の申し出なども利用すれば、立件可能性は十分にあったハズだ。また、政治資金規正法違反だけでなく「脱税」容疑でも立件できたはずで、国税局とともに日本の検察は権力巨悪に対して機能不全状態である。「権力巨悪を見逃し、無罪・微罪を厳罰に処す」歪み切った日本の検察の赤裸々な醜態を今回も見せつけられた。この役所は解体しなければいけない(「仕置き」が必要だ)。このまま検察や国税を放置することは、日本社会を歪めて、腐らせて、堕落させて、破壊していくことになる。
◆必殺仕事人
https://www.youtube.com/watch?v=HtGi2BKIf2o
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近頃世間に流行るもの、押し込み強盗 高利貸し、賄賂をもらう えれえ人
金 金 金の世の中で、泣くのは弱い者ばかり、涙をふいて おいでなせえ
恨みをはらす 仕事人、陰膳据えて待っておりやす
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(仕事人はあんただよ、選挙でバッサリやっちまっておくんなせえ)
◆自民支持、過去最低の14.6% 内閣支持は微増18.6%―時事世論調査:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011800793&g=pol&logo=logo_6
(今や保守政党でも何でもないガラクタの集まり・猿山政党の自民党をぶっ潰す時が来ているぞ!)
(1)(別添PDFファイル)安部派幹部「裏金」不問、会計責任者ら8人立件、自民3派閥 解散へ(東京 2023.1.20)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/303839?rct=national
(2)自民派閥裏金 幹部立件見送り、刑事責任 議員は過保護? 秘書ら身代わり 昔も今も(東京 2024.1.20)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/303957
(3)(別添PDFファイル)春の補選、政権正念場に、政治資金不記載、自民3議員立件、大敗なら総裁再選に影(日経 2024.1.20)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA070OC0X00C24A1000000/
(4)(別添PDFファイル)安部派幹部「不起訴」で問われる法の下の平等(適菜収 日刊ゲンダイ 2024.1.20)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/334969
(5)議員の刑事責任追及、3人に - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77825650Z10C24A1CM0000/
(6)「茶番劇」「許せない」幹部立件見送り、有権者ら憤り 安倍派パーティー事件(時事通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/be88a7c8ccd3928aa8af52d6e36b59160c328ed0
(7)岸田派の元会計責任者を立件へ 二階氏秘書も裏金3千万円で立件方針:朝日新聞デジタル
https://qr.paps.jp/T77Wk
(8)池田議員、急転直下の逮捕劇 検察に方針転換させた「データ破壊」:朝日新聞デジタル
https://qr.paps.jp/YSoqg
(9)谷川議員は記者に「頭悪いね」、政治家一族の大野議員 その経歴は - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20240119/k00/00m/010/175000c
(10)自民安倍派・5人衆の世耕氏「秘書が…」 裏金事件を陳謝、釈明 - 毎日新聞
https://x.gd/VszfQ
◆岸田内閣の支持率上昇 裏金問題で安倍派幹部の立件見送り方針も〝追い風〟に… 東スポWEB
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/288966
(何やコレ?! 統計の誤差を摘み上げて下らん報道をしているのか? それともドアホの有権者がたくさんいるということ?)
8.日刊IWJガイド・非会員版「欧州最大のドイツ経済が『壊れた』! 実質GDP縮小の最大要因はノルドストリーム爆破によるエネルギー高騰であることは明らか!」2024.1.19号~No.4127 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53128
(ドイツの愚かさも目立つ。ウクライナ戦争で判断を間違い、エネルギー政策で失敗をし、経済が低迷し始め、極右台頭を招いている。現政権(社民・自由・緑の連立)の支持率も歴史的な低迷状態、そんな中、原発回帰の動きまで出てきてしまう始末。日本にとっての「反面教師」国家だ。:田中一郎)
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「ちょぼちょぼ市民から日本共産党と新委員長への願望と期待:「鉄の団結・統制」(20世紀)よりも「多様性・包容力・活動活力」(21世紀)=民主集中制を廃止して、開かれたみんなから信頼され愛される国民政党としての共産党になって下さい」をお送りいたします。
<別添PDFファイル>
(1)共産委員長に田村氏、23年ぶり交代 志位氏は議長に(朝日 2024.1.19)
https://digital.asahi.com/articles/ASS1L4RS0S1LUTFK00H.html
(2)共産 志位委員長退任、後任田村氏、23年ぶり交代(毎日 2024.1.19)
https://mainichi.jp/articles/20240117/k00/00m/010/277000c
(3)共産新委員長に田村氏、党大会 23年ぶり交代、女性初(東京・日経 2024.1.19)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/303658
(4)共産、消えた「野党連合政権」党大会決議案、立憲に配慮?(朝日 2024.1.15)
https://digital.asahi.com/articles/ASRCG6V41RCGUTFK00S.html
(5)志位委員長よ、なぜ私が除名なのか:松竹伸幸&佐藤優(イントロ部分)(『文藝春秋 2024.2』)
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h7499
(6)不破前議長、幹部退任へ、共産党大会(東京 2024.1.18)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/303392
◆第1章 国際情勢と改定綱領の生命力(日本共産党第29回大会決議案 2024.1)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVknVIfdtRUpi0avzl?e=glvGTr
◆サンデー毎日:共産党随一の俊英 山添拓が岸田政治の断末魔を暴く - 週刊エコノミスト Online
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20231221/se1/00m/020/002000d
日本共産党の第29回党大会が2024年1月15日~18日の日程で開催され、党を代表する委員長が志位和夫氏から田村智子氏に交代となった。現委員長の志位和夫氏は中央委員会幹部会に残りながら「議長」職に就き、引き続き党を指導するという。また、長く党の幹部を務めてきた不破哲三氏も中央委員会のメンバーから外れ幹部退任をすることになった。日本共産党のトップ人事が変わり、新たな体制の党がスタートしていく。以下、日本共産党に期待するものとして、今後の共産党の在り方について、若干の願望というか、提言というか、期待というか、そんなことを少しばかり申し上げたいと思う。
まずは誤解を防ぐために私の政治的立場を簡単に申し上げておく。私は2011年の福島原発事故を契機にカミングアウトする形で市民運動・社会運動に加わり、最初は脱原発・脱被ばく・被害者完全救済の運動に専念していたが、その後、アベ政権になってからは政治がロクでもないことを次々と繰り返し行うので、それを追いかけるようにして取り組む問題や課題が増え、今や時々の選挙活動も含めて、山のようにいろいろなことにクビを突っ込むようになった(昨今、数があまりに多くなってクビが回らなくなり戦線縮小を余儀なくされている ⇒ 政治が主導して日本を破壊していく時代には、ワンイシューを追いかけるだけの市民運動・社会運動では「もぐら叩き」状態となり、事態の改善には容易にはつながらない=つまり今日の市民運動・社会運動の在り方を見直す必要性が高まっているということだと思う)。
私は運動を始めた当初から、自分の立場を「改革主義的無党派主義」と自称し、一方で政治的見解如何にかかわらず1点で一致協力して「ワンイシュー」を追いかけて動く市民運動・社会運動と、政治が主導する日本破壊を止めてそれを方向転換させるべく「世直し」の政治を実現していく「市民政治活動」の両輪で動いてきたつもりである。アベ政権が憲法違反の戦争法を可決成立させた2015年頃からは、「市民と野党の共闘」とともにその先頭に立って活動する日本共産党を高く評価して支持し、様々な選挙で「市民と野党の共闘」の統一候補を応援して活動してきた。従ってまた、私の支持政党は「市民と野党の共闘」を本気で取り組んでくれて、かつ、ホンモノの「世直し」をしてくれる政党であり、今なら日本共産党や「れいわ新選組」や社会民主党や沖縄の風その他の無所属革新議員ということになる。
立憲民主党については微妙で、今でも多くの所属議員は真剣に「市民と野党の共闘」に取り組み、かつ、ホンモノの「世直し」に向けて努力してくれていると信じているが、しかし、少し前の枝野幸男・福山哲郎執行部や現在の泉健太執行部とそのとり巻き連中については支持できない。立憲民主党発足の2017年以降、脱原発への背信も含めてロクでもないことを繰り返し、御用組合「連合」に「おんぶにだっこ」をされながら、自民党政治の補完物のような党に成り下がっている。そのため、選挙期間に突入するまでに何とか立憲民主党の執行部を、本気の「市民と野党の共闘」と「ホンモノ世直し」を担える執行部にすべく、何とか党内で対処していただきたいと願っている(あくまでも自己都合で背信を続けるのなら次期選挙では立民候補全員を落選させればいいとも考えている=そうしなければ、いつまでたっても改まらないからだ=今現在、野田佳彦を党首にして「日本維新の会」との連立政権を、自民党政権に代わる政権の受け皿として、水面下で画策している連中が立憲民主党の中にいるという噂を耳にした。小沢一郎が音頭を取っているのかどうか? 仮にそんなことをするのなら、他の「世直し」政党に投票することで立民全員を落選させればいい)。(なお、国民民主党や前原誠司党、「日本維新の会」、N国や参政党や無所属などのガラクタ系政治勢力は、自民党政治を転換するという意味での野党とは認められない=つまり公明党も含めて、この連中は自民党政治の補完勢力だということだ)
(関連)小沢氏、維新含む野党共闘を:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024010100218&g=pol
従って、私は当分の間、特定の党派を支持することはない。既成政党は、どこもすべて問題があると見ており、もちろん日本共産党もそうだと見ている。そして今回、それについて、若干のことを申し上げようと思っている。当分の間は、「市民と野党の共闘」と「ホンモノ世直し」を本気で取り組んでくれる政党・政治勢力を(妥協して)支持する。参考までに、政治や市民運動・社会運動について、私が評価している有識者の名前を若干上げると、故小田実氏(私の「ちょぼちょぼ市民連合」の言葉は同氏からいただいた)、故丸山真男氏、そして、故カール・マルクス氏、である。そんなこともあり、少し前までは『日本共産党』(中北浩爾一橋大学大学院教授著:中公新書)の読書会をやり、昨今は『資本論』(Kマルクス著:新日本出版)の読書会を始めている。マルクス主義については是々非々の考えながら、故Kマルクス氏については、偉大な思想家であり、優秀な経済学者であり、力量のある革命家であって、その鋭い分析力や影響力は巨大で、彼の著作物は彼が死去して約150年たった今日においてさえも未だに有効なことが多くあるという認識でいる。その確認と可能性を探る意味でも、『資本論』読書会は貴重な機会にしたいと考えている(みなさまも参加されませんか?)。
<日本共産党についての私の評価>
(1)福島原発事故以降の13年間を高く評価している。①従来の「原子力の平和利用」路線を原発事故直後に転換し「原発・核燃料サイクルの再稼働ナシの即時廃棄」の方針を取り、しかも他の野党各党よりもより徹底した脱原発政党になっていること。②アベ政権による戦争法制定を憲法違反として即時廃止を提唱し、それを実現すべく従来の正義貫徹型孤立主義を捨てて「野党共闘」に本気で乗り出し、更に「世直し」市民とも協力し合って、今や「市民と野党の共闘」の先頭に立つ政党となったこと、この2点が今日的に政治的にも最も妥当な方針だと思われ、同党に対して高い評価をする所以である。(この2点について、枝野幸男・福山哲郎執行部や泉健太執行部の立憲民主党の中途半端で無礼で(特に日本共産党に対して)背信的な態度と比較してみればいい、私は野党第1党を立民と共産が入れ替わればいい、とまで思うことがある)
(2)福島原発事故の前も後も、日本共産党は既成政党の中では最もまともであり、政治判断や政策が妥当であり(もちろん全てではない=あくまでも立民などの他党と比較しての話)、優秀な人材・議員が多くいる政党だとも思う。国会などで自民党ら、与党議員や閣僚のロクデモナイ言動を追及したり、反国民的な法案が出てくると、これを論理的に徹底的に叩きに行く、その日本共産党の姿は、私たちちょぼちょぼ市民・有権者から見ているといかにも頼もしく、輝いて見える。発言も歯切れよく、聞いていて見ていて、胸がスカッとすることが度々だ(今回の自民党派閥「裏金・脱税」を暴いたのも赤旗報道だし、東海第二原発の防潮堤手抜き工事を調査報道したのも地元共産党だし、安倍晋三による「桜を見る会」の私物化告発も赤旗報道が先陣を切っていた。そうした事例は過去に枚挙にいとまがない。まさに感謝である)。
一般党員は人数が多いから、ボンクラも含めていろいろな人がいるけれど、代々木の党本部や国会議員(所によっては都道府県議会議員や市区町村議会議員も)になる党員たちは概して優秀であり、勉強家であり、党に対して忠実であり、努力を惜しまない立派な活動家が多い。つまり頼りになる「社会正義の党」のイメージが強い。政治が主導する日本破壊を食い止め、それを転換していく「末法の世」の「世直し」には心強い政治勢力である。
(3)日本共産党は、マルクス主義やレーニン主義については、ご承知の通り、1950年代の後半に「自主独立路線」を取ってから以降は、ソ連や中共中国など既存の大国からの党への干渉を受け付けず、マルクス主義イデオロギーの外部からの押し付けには動じないようになっている。長く党の幹部を務めてきた不破哲三氏がマルクス研究者でもあり、同党の社研の代表を務めていることもあり、マルクス文献の解釈や理解は高い水準にあることも事実である。問題は、同党がマルクス主義やその後のレーニン主義・スターリン主義をどう扱っているかである(トロツキズムは昔から否定されてきた)。私は、政党が政権を担える国民政党であるためには、マルクス主義を含む全てのイデオロギー(世界観・未来ビジョン)に対して中立・中性でなくてはならず、特定の考え方に肩入れしてはならないと考えている。あくまでも現在の具体的な政治的政策的課題について、その問題の範囲の中で、現代社会の諸関係の中で具体的に検討し、プラグマティックで暫定的な結論をもって動いていく、くれぐれも「天の声」のような「特定イデオロギー」から演繹的に各論を導き出すようなことはしてはいけない、と考えている。
この観点から日本共産党を見た場合、マルクスの後の世代のレーニン主義とは十分な距離が取れているように思われるし(一部、たとえば『前衛』などという月刊誌が今でも同党から出ているなど、完全に絶縁しているわけではなさそう)、暗黒社会を招きたくさんの犠牲者を出したスターリニズムや毛沢東主義(「もうたくさん主義」と読む)に対しては突き放して批判的であるように見える。しかし、マルクスないしはマルクス主義については怪しいところがある。私は日本共産党のためにも、マルクス主義を含む様々なイデオロギーとは絶縁した方がいいと思っている。そもそも党の名前が「共産」だから、この「共産」の印象が日本の有権者・国民には非常によろしくない(それには旧ソ連や中共中国などの影響が甚大)こともあり、ゆくゆくは党の名前の変更も検討した方がいいと考えている。
約150年前の思想に多くを学び、それを参考にして政治を考えていくことに何の問題もないけれど、その古典的思想をいちいち引用したり、マルクス思想を党の政策に反映させているかのごとき態度を取ることは、私は政権を担える国民政党になることを拒否している態度だと見なしている。ある市民集会に参加した際、主催者が「日本共産党はマルクスの理論の解釈について、党としての正式見解を示すべきである」などと発言したので、私が「そんなことは学者に任せておけばいい、政党はあらゆる思想や古典的文献については沈黙を守り、それとは十分な距離を取って現実の政治課題に現実の中で現実の言葉を使って取り組むべきである」と反論した覚えがある。かつて「プロレタリア独裁」をめぐり不毛な論争が左翼内部で展開されていた。そんなことには時間とエネルギーを割いていただきたくない。そのためには日本共産党は、マルクス主義とはきっぱりと絶縁し、自由な立場で、時々の最も適切な政治選択をし、その時々の情勢から導き出せる限りでの未来ビジョンを示せばそれで十分だと考えている(実際、日本共産党の日々の活動はそうなっている、デファクトで実現している)。日本共産党がマルクスやマルクス主義の「正統なる老舗」である必要はないのである。
(4)問題は、党の体質というか、組織の前世紀性と硬直性、その結果生まれていると思われる党組織の官僚的体質と閉鎖性である。党組織がヒエラルキー型で上意下達を常とし、閉鎖的(仲間内だけで話す・群れる)で理屈っぽくて、どちらかというと暗い、そんな印象が多くの有権者・国民の間に定着してしまっている。党内では、さまざまなことについて統制色が強く、一般党員の自由な言論・討論や活動や自然の発信がはばかられ、常に党の上を見、党の横を見て、やや小さくなりながら遠慮がちに動いている、よりどころは赤旗などの党の刊行物で、そこに書かれていることに反することはもちろん、書かれていないことは発言・発信してはいけない、という意識が常につきまとい(分派活動だと言われかねない)、日本共産党の党員の人は気の毒な生活や人生を送っているのではないかと同情までしてしまうほどである。全ては日本革命成就のため、と割り切っているのかもしれないがだ。
この原因は、私は、共産党の過去の歴史(暴力的な弾圧を何度も受け、地下潜航した時代もあり、今もなお警察・公安から理不尽な対応をされている=憲法違反)がなせるものであるだけでなく、民主集中制という、20世紀半ばくらいまでの、スターリニズム色が強い、党の組織原則を今もなお、この党が堅持しているからではないかと考えている。過去に路線や政策をめぐって党内対立が先鋭化し、党の分裂の危機を何度も乗り越えてきた経緯があるからだということは理解できるが、しかし、そろそろ、この党の組織原則である民主集中制とはお別れした方がいいと、私は思っている。
過去のような、革命政党として「鉄の規律」型の統制ではないけれど、今日の日本共産党全体が、まるで数十万人の社員がいる株式会社のような雰囲気であり、党の組織は、6段階くらいのピラミッド型のヒエラルキー組織で(中国共産党とよく似ている)、末端に行くほど党員の活動・言論の自由は狭くなっていく。つまりあらゆることについて「権限」や「判断の自由」「発言の自由」「活動の自由」が乏しい。
確かに、志位和夫委員長が少し前に、朝日新聞の日本共産党に対する批判に対して「結社の自由」を言って、党の綱領や党規則や政策などに賛同し理解した上で党員として迎え入れ、党を形成しているのだから、外部からその綱領や規則について、とやかく批判されるいわれはない、そもそも半ば御用新聞社の朝日新聞ごときに批判されたくもない、という反論をしていたが、理屈から言えばそうでしょう。
でも、しかし、それでは、党としての筋は通せても、多くの有権者・国民からは愛してもらえないのです。批判に対して突っぱねる・反発するだけでなく、それを自分たちの「糧」にしていく「懐の深さ」が日本共産党にはほしい、昔から「負けるが勝ち」とか言うように、アメーバのように、ねばねばと、かつ内田樹氏が言うように「左翼はいつも怒っていないでニコニコしていましょう」を演出して、柔軟に対応できるよう、党の組織原則を転換していくべきではないかと私は思う。そしてこれは、若い活力のある世代を党に迎え入れて「世直し」を継承していくためにも必要不可欠で、共産党に入ったら「世直し」を楽しくのびのびとやっていける、という雰囲気が、党員が高齢化してきている日本共産党には今後益々大事になってくるように思うのである。
民主集中制をいきなり廃止というのは、さすがに難しいかもしれない。ならば、徐々に徐々に、ということで、さしあたり、①都道府県段階より下部の3ランク(都道府県委員会、地区委員会、末端支部)での党員の出入りを自由にし、発言や討論は党内外で自由とする(外とも自由に議論できることが大事)、②中央委員はこの下部組織3ランクでフラットな形で秘密投票で選出し、その際、党から主たる生活費を支給されている党の事務局員は中央委員には立候補できないこととする(利益相反防止:選挙権はアリ・被選挙権はナシ)、③党の幹部の選出は当面は中央委員で決めるとしても、近未来には他の政党と同じく、党首及びその幹部の「公選」の形にしていけるよう、党内の活動の自由・党内民主主義・活力の醸成などに尽力する、④委員長や党幹部は3期12年まで(あるいは2期8年まで)、議長やその他の名誉職は党の運営自体には口を出さない(院政をしない=今回、志位和夫氏は幹部会に残存するというが、常識的には委員長職に慣れていない田村智子氏への引継ぎ期間を1年程度、長くても2年程度で、退くべきだと思われる。また、不破哲三氏(93歳)の中央委員退任はあまりにも遅く非常識(20年遅い))、中央委員以上の役職には定年退職を入れる、などを決めておく、などが常識的な党の組織規則の改正案ではないだろうか。
(4)党財政については、私は日本共産党には是非、政党交付金を受け取ってほしいと願っている。志位和夫氏から田村智子氏に委員長が代わった、このタイミングで是非、決断してほしい。そして、その資金使途を厳格にして、政党交付金の使い方とその管理の見本を見せてほしい。現状では、日本共産党が政党交付金を受け取らなければ、その分は他の党に配分されてしまうだけなので、ほとんど何の意味もない。そして更に、公職選挙法を改正し、供託金の廃止ないしは大幅な減額をはじめ、カネのかからない選挙活動(選挙の公営化)と、市民による選挙への参加を法的に保障すべく、選挙の自由化を目指してほしいと思う。そしてゆくゆくは、政党交付金ではなく、国会議員政治活動交付金とし、その資金使途を厳格・かつ全面公開にして、貧乏人であっても国会議員や地方議員になって活躍ができるよう、法制度の仕組みを整えていただきたい。小選挙区制の現状を改め、少なくとも衆議院では完全比例代表制の選挙制度も同時並行で実現していただきたい。
(5)マスコミ報道をいくつかご紹介しておくが、中でも1月19日の朝日新聞朝刊が最も詳しく報じているので、それをご一読願えればいいのではないかと思う。朝日新聞の記事についても、いろいろ思うところがあるが省略し、読書会その他の機会に詳しくお話ししたいとも思っている。(『日本共産党』という本を書いた関係で政治学者の中北浩爾一橋大学大学院教授がよく新聞・雑誌に登場するが、日本共産党についてのみならず、日本の政治のあり方に関してロクでもないことを言っていることが多いので要注意である。同氏については『日本共産党』(中公新書)だけが優れた学術的な書物であり、それ以外の日常的な発言等については全く評価できない。いずれまとめて批判したい=例:対米隷属の日米関係や日米軍事同盟の欠陥とその解消について何らのコメントもしないまま、日本共産党に対して日米安保条約体制の容認を迫っている)
(以下、これまで他のMLで発信したものを一部修正加筆して、ご参考までに掲載しておきます)
1.日本共産党をめぐる『FACTA』(2023_8)の2つの記事:こうしたことも含めて、お誘い中の(いろいろ議論のための)『資本論』読書会で意見交換したいと考えています
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◆(別添PDFファイル)日本共産党、「革命政党」に先祖返り(中北浩爾『FACTA 2023.8』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVknY88DsN9qdqWPc-?e=YHzgMW
◆(別添PDFファイル)共産党初の女性委員長「田村智子」の超インパクト(『FACTA 2023.8』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVknfy2E31RaHE6YpC?e=s0tcij
(関連)日本共産党「革命」を夢見た100年-中北浩爾/著(中公新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034340231&Action_id=121&Sza_id=B0
(関連)人新世の「資本論」-斎藤幸平/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034111188&Action_id=121&Sza_id=B0
(関連)シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由-松竹伸幸/著(文春新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034426438&Action_id=121&Sza_id=C0
<田中一郎コメント>
私は、福島原発事故以降の日本共産党の「原発・核燃料サイクル即時廃棄(再稼働認めない)」方針や、特にアベ戦争法制以降の日本共産党の「柔軟路線」=「市民と野党の共闘」路線を高く評価してきました。しかし、中北浩爾一橋大学大学院教授のこの記事にもあるように、何故かはわかりませんが、少し「巻き戻し・歴史逆行」の雰囲気が党内に出ているのかもしれません。
私は、日本共産党に、20世紀型の革命政党(特にレーニン・スターリン主義的な)に純化してほしいなどとは微塵も考えておりません。その逆です。一刻も早く、日本国内で「世直し」多数派を形成できる中核勢力として、政権を担える国民政党へと脱皮してほしいと思っています。そのためには、スターリニズムの色が濃い民主集中制を克服し、党内民主主義を徹底して、みんなから愛される共産党(故野坂参三氏)、やさしく柔らかくたくましい共産党へと変身してほしいと願っています。(少し時間はかかると思いますが)
また、党の財政が厳しくなっている点については、志位和夫委員長が交代したことを契機に政党交付金を受け取るようにして、武士は食わねど高楊枝、の方針を転換すればいいと考えています。取るべき方針は逆で、政党や選挙などの運営は、極力公費で行うようにし、他方でその資金使途を透明にして、かつ厳しくするとともに(罰則付き)、企業団体献金の禁止=その尻抜け防止のため、特定企業の役員・幹部の個人寄付にも総額規制をかけ、更にさまざまな政治家や政党への便宜供与も禁止して、利益誘導型の政治から脱却していく方向で動いてほしいと願っています。(今の政治家や幹部官僚の腐敗ぶりから見て、ルール違反に厳罰を処する手当てが必要であるように思っています=罰則が甘っちょろいから、ナメられているのです:例 エッフェルねえちゃんの松川ルイ16世)
https://nameneko.co.jp/
上記の記事や著書に出てくる方々=中北浩爾一橋大学大学院教授、斎藤幸平東京大学准教授、松竹伸幸さん、は3人それぞれに主義主張に問題アリ、と見ていて、特に中北浩爾一橋大学大学院教授の政治時評については厳しく批判しなければいけないと考えています(ただ、中公新書『日本共産党』は名著だと思います)。
また、日本共産党についての議論をすると、好き嫌いが先行し、議論のタネになっている上記のような原本著作を読まないままに、偏った議論をする方が少なくありません。市民運動・社会運動では、そうしたことを克服し、建設的に議論することが必要です。更にまた、日本共産党員の方々は、ただただ「赤旗しんぶん」の記載を繰り返しているだけで、自分の頭と価値判断を棚上げにしている人もいらっしゃる様子なので、これではいつまでたっても日本共産党や日本の「世直し」・政治改革をめぐる議論の充実はおぼつかないでしょう。
こうしたことも含め、可能ならば、お誘いをしている(いろいろな議論のための)『資本論』読書会(資本論を読むだけでなく、さまざまな今日の政治・経済・社会のことについて意見交換を目的にしています)で意見交換したいと考えています。飛び入り参加も歓迎ですので、参加ご希望の方は私宛、ご一報ください。よろしくお願い申し上げます。
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2.志位委員長よ、なぜ私が除名なのか:松竹伸幸&佐藤優(『文藝春秋 2024_2』)=私が日本共産党に期待するもの
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◆(別添PDFファイル)志位委員長よ、なぜ私が除名なのか:松竹伸幸&佐藤優(イントロ部分)(『文藝春秋 2024.2』)
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h7499
(関連)「文藝春秋」2月号で元外務官僚の佐藤優氏と対談 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=uD_rI6uwNfM
(松竹伸幸さんへ、佐藤優のような人物とは対談はしない方がいいと思います。上記VTRにあることを佐藤優に申入れしたいのなら、その旨を書いて送り付けるか、VTRに録画して拡散すればいいのです。別のもっとまともな有識者と対談を重ねてください。それとこれも既に申し上げていますが、私は松竹伸幸さんや鈴木元さん(この人は少し態度がよろしくないですね)の安全保障論や政策論には反対です。安全保障で言えば、対米隷属に追随するのではなく、現実主義という既成事実の容認でもなく、平和主義を断固として貫く姿勢を示していただきたいと思っています(中共中国による台湾への武力侵攻の際には米国・米軍とともに台湾の側に立ち、後方支援などを行うなどということは断じて認められません)。今の日本では、対米自立こそが安全保障政策上の最重要・最優先事項ですから)
◆(文春新書)『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由-松竹伸幸著』が提起する日本共産党への提言について:同党が持つ未来への可能性を最大限に活かせ!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-0b6da1.html
<田中一郎コメント>
松竹伸幸氏と鈴木元氏の復党は、日本共産党が民主集中制を段階的に廃止して、レーニン・スターリン型の革命政党から民主国家の国民政党へと脱皮していく契機になるものと考えられますが、どうもこの『文藝春秋』の記事を読む限りでは、今回もダメな様子です。しかし私は、民主集中制を維持したままでは日本共産党はいつまでたっても政権を担える政党にはならない・なりえないと見ています。小粒で鉄の団結を誇る万年野党の左翼批判政党であれば、これからも維持存続するだろうと思いますが、既存党員やシンパの高齢化とともに党勢は右肩下がりに落ちていくでしょうし、また、民主集中制のような「疑似株式会社」のような制度の組織は官僚化が進んで、若い世代には人気がなくなっていき、世代交代も進みにくいだろうと思います。要するに党の活力が削がれていきます。
しっかりとした、オルタナティブな日本を実現していく、覚悟が決まった野党勢力がない中で、日本共産党への期待は大きいのです。既に私から何度も申し上げてきたように、既成政党の中では日本共産党が最もまともです。ですから、今般、決まると言われている志位和夫氏から田村智子氏への委員長の交代を契機に、党の国民政党への脱皮=圧倒的多数の有権者から愛され、支持され、投票される大きな政党=政権を担える政党へと生まれ変わる「元年」=スタート地点としていただきたいと願っています。
私が民主集中制解消の第一歩として考えられると思っているのは、都道府県委員会以下、地区委、支部の3段階での党員の行き来や討論・意見交換を自由にし、党外に対しても一定の範囲内で自由にモノが言える体制を一刻も早く創っていただくことです(党への敵意丸出しの批判や攻撃はダメという程度に制限を控える)。そして更に、①中央委員会委員の選出を民主化し、②党からの収入で生活をしている党員は中央委員から外す(利益相反)、③中央委員選挙は立候補を自由化した上で都道府県委員会以下の一斉秘密自由選挙で投票、④意識的に党の閉鎖的な雰囲気を払拭する「運動」を展開し、イメージチェンジを図る、くらいの取組から始めてはいかがでしょうか。党首選挙の自由化や党名称の変更、民主集中制の完全廃止、ヒエラルキー型党組織の改革などは、こうした「柔らかく優しい」日本共産党のイメージがある程度定着してから取り組んでいけばいいのではないかと思います。
それと、今回委員長が交代するという前提で、これを契機に政党交付金を受け取っていただきたい。その条件は資金使途を厳格にして全部公開し、これが模範的な政党交付金の使い方です、という見本を見せていただきたい。そしてゆくゆくは、政党交付金ではなく、国会議員活動交付金に衣替えさせて(党の運営費は国会議員が主に負担・一部一般党員)、資金使途は国会議員(及び政党)の健全な政治活動に厳格に限定するよう法制化も目指してほしいと思います。今般の自民党各派閥の裏金・脱税問題を契機に、企業団体献金の禁止、政治資金規正法や公職選挙法の政治資金規定の厳格化、斡旋利得処罰法の厳格化、政治資金の第三者監視制度、など、徹底した適正化に向けて尽力していただくとともに、「カネのかからない選挙」=選挙の公営化と市民参加にも着手してほしいと願っています(さしあたり選挙供託金を廃止するか、極少額のものにし、選挙グッズの公費負担などを実現していただきたい)。
私は近々、今のままの立憲民主党=泉健太立憲民主党(代表や執行部を泉健太のような国会議員たちが牛耳る党)は政界再編のあおりを受けて空中分解するのではないかと予想しています。聞くところによれば、小沢一郎が音頭を取り、野田佳彦あたりを代表にして、立憲民主党+「日本維新の会」の連立政権を目指して、問題だらけの自民党から政権を奪取しようとする動きが立憲民主党内に蠢いているそうです。もし、それが事実ならトンデモナイ話で、そのような愚かな「政権たらいまわし」は、2009年の「口先やるやる詐欺」民主民進党政権や、2017年の「希望という名の絶望の党」への「バビロン捕囚」的合流の二の舞になるに違いありません。
要するにそんな政権交代では、日本の政治は何も変わることがなく、日本の破壊は止まることもなく、日本の未来は政治が主導して暗いままであり、国民生活は微塵もよくならないどころかひどくなり、政権は短期間の間に内紛を起こしたり、ロクでもないことを閣僚や国会議員どもがやって、これじゃ自民党と変わらない、だったら自民党でいいではないか、という話になっていくだろうと、私は予測します。そんなものは最初からいらないという態度を、有権者・市民は、泉健太立憲民主党に突き付けていく必要があるだろうと、私は強く思っています。
脱原発・対米自立と平和・国民生活最優先・地方経済社会再生・新しい民主主義などを政策の柱とする「日本国憲法政治」(国民主権、基本的人権(権利としての生存権を含む)、平和主義 + 三権分立、地方自治)の実現へ向けて、日本共産党はその先頭に立っていただきたいと思うし、そのためには、今の党の体質や組織の在り方を、少し時間がかかるかもしれませんが、見直していただきたいと思っています。
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3.最近の2つのことについて
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(1)共産除名 再審請求を却下(朝日 2024.1.17)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15840061.html
(せめて「新委員長」の下で慎重に検討することにして継続審議くらいにしておいてほしかった。これで日本共産党は事実上、民主集中制を継続する意思を示したわけで、従ってまた、日本共産党が政権を担う可能性は今後、当分の間はほとんどなくなってしまったと見るべきでしょう。小粒で団結最優先の万年批判野党で今後もやっていく、という意思表示をしたようなもので、日本共産党に期待する者からは残念な結果になりました。再審請求をしている2人の主張に賛同できないことはこれまでも申し上げてきた通りですが、異論の存在を容認し、党の体質を転換する契機にしていただきたかったというのが私の思いです。:田中一郎)
(関連)在任23年志位氏 去就焦点、共産党大会 世代交代求める声(毎日 2023.1.16他)
https://mainichi.jp/articles/20240116/ddm/005/010/024000c
(2)どこよりも早い2024年議席予測:三浦博史(『サンデー毎日 2024.1.28』)
https://mainichibooks.com/sundaymainichi/backnumber/2024/01/28/
(与党22議席減、維新11議席増、こんなことでは日本の政治はちっとも変わらない。有権者の「ボケ老人化」が最大の原因なのかもしれませんが、政権交代のみならず自民党政治の一掃を目標とせずして、日本の政治は変えられるのか、真剣に問われるべきでしょう。この『サンデー毎日』の選挙結果の観測記事が伝えていることは、政権の受け皿体制=つまりは野党第1党の泉健太立憲民主党の新政権と「市民と野党の共闘」の在り方が、有権者にとっては全く魅力を感じさせない、ということなのではないでしょうか。だったら、立憲民主党の泉健太執行部をさっさと退陣させ、有権者・国民がワクワクするような「オルタナティブな日本」実現のための選挙公約=マニフェストをつくり、ホンモノの「市民と野党の共闘」の態勢をつくって、次の国政選挙で勝利できるよう一刻も早く取り組むことでしょう。 今のままの泉健太立憲民主党では、日本の政治は変わらない・変えられない、このままでは選挙には勝てない、ダメなままだ、ということをこの記事はいみじくも示していると思います。:田中一郎)
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草々
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