(拡散希望)(報告)(7.20)日本の司法・裁判所を立て直す制度改革(第1回目):日本国憲法の「司法」関連条文から裁判や裁判所の抜本改革を考える(新ちょぼゼミ:田中一郎)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
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去る2023年7月20日(木)、水道橋のたんぽぽ舎において、標記「日本の司法・裁判所を立て直す制度改革(第1回目):日本国憲法の「司法」関連条文から裁判や裁判所の抜本改革を考える(新ちょぼゼミ:田中一郎)」を開催いたしました。
今回は、「日本の司法・裁判所を立て直す制度改革」シリーズの第1回目として、日本国憲法の「司法」関連条文をご覧いただき、ここから今日の日本の裁判や裁判所を抜本改革できないかどうか、法律のシロウト市民として考えてみました。
申し上げるまでもなく、今日の日本の司法・裁判所・裁判官は、もうメチャクチャで、対米隷属・対行政従属・対首相官邸忖度のヒラメ判決・ゴミ判決を繰り返す「現代の悪代官所」になっています。国民の基本的人権を守らず、主権者たる国民を「支配する対象」としか見ず(国民主権の形骸化)、社会正義を踏みにじって巨悪をのさばらせ、他方で冤罪被害者を大量生産し、裁判での日本国憲法判断から逃げ回り、裁判官自身の自己栄達や身分・地位その他の利己的利益のみを最優先にして、日々ロクでもない判決を乱造しています。
まさに「邪悪の巣窟」そのものですが、しかし、この(霞が関省庁とは別の)「もう一つの官僚組織」とも言っていい日本の裁判所・裁判官への社会的監視機能は極度に弱く、そうした不公正を是正させる「国民からのフィードバック機能」を担保する制度も脆弱で、日本国憲法が謳う「三権分立」が完全に機能不全を引き起こしています(「三権役割分担」に変質)。日本国憲法が定める「裁判の公開原則」がないがしろにされ、少人数の有権者しか入れない狭い法廷に押し込められて裁判が行われ、TVカメラやネット中継も入らず、事実上の「秘密裁判・非公開裁判」が続いています。何故なら、デタラメな法廷運営やロクでもない判決が「公開」されて広く有権者・国民の知るところとなれば、「こんなものは許してはおけない」という動きが社会の底から湧き上がってくることが十分に予想されるからです。
およそ非公開の「密室」で、裁判所・裁判官による人権踏みにじり・社会正義の踏みつぶし・冤罪被害者の大量生産という「権力犯罪」「社会犯罪」が繰り返されていると言っても過言ではありません。国会や行政府がおかしなことをやった時に、司法・裁判所がそれにストップをかけてこその司法・裁判所ですが、現実には司法・裁判所がこれに屁理屈をつけて追認するという暴挙を日々繰り返しているのです。裁判所は今や「災難所」となり、提訴した多くの原告たちの良識や良心の屍が横たわる「墓場」と化しています。
日本の司法・裁判所、および検察・検察庁は、抜本的に改革する必要があります。日本の司法・裁判所・検察は、さながら大日本帝国の時代そのままの観があります。大半の裁判官どもの精神構造も歪みに歪み、上からの権力目線で司法権力の濫用を繰り返しています。これに真正面から「NO!」を叩きつけ、「三権分立」のまともに機能する司法・裁判所を私たち有権者・国民が再構築していく必要があるのです。以下、当日の資料や録画を添付して簡単にご報告申し上げます。
◆(当日録画)20230720 UPLAN 田中一郎「日本の司法・裁判所を立て直す(その1)」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vrQoYHk0AaA
https://www.youtube.com/watch?v=vrQoYHk0AaA
<関連図書>
(1)(0-4)絶望の裁判所-瀬木比呂志/著(講談社現代新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033051213&Action_id=121&Sza_id=C0
(2)日米安保と砂川判決の黒い霧 最高裁長官の情報漏洩を訴える国賠訴訟-吉田敏浩/著(彩流社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034123905&Action_id=121&Sza_id=Z1
(3)“歪んだ法”に壊される日本 事件・事故の裏側にある「闇」-郷原信郎/著(KADOKAWA)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034451748&Action_id=121&Sza_id=C0
(4)特集:「自主返納運動」は岸田政権の暴走を止められるか|週刊金曜日公式サイト(2023.7.14号)
https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003689.php
(大川原加工機「捏造」事件の記事は、この『週刊金曜日』でご覧ください:下記は簡単な『週刊金曜日』のネット報道記事)
https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2023/07/09/antena-1288/
(以下、当日使いました様々な資料を私のレジメとともに下記に並べておきます)
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(0-1)(ご説明します)「脱炭素」とは「原発大推進」の言い換え=騙されないように御注意を!:「脱炭素」で向こう見ずに火力をスクラップすれば15年後の日本の電力は①老朽原発、②環境破壊型「再エネ」、③旧式老朽火力が大半の電力供給体制になります- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-8189d3.html
(➾ 今回のテーマとは関係ありませんが、上記の今回プレゼンVTRの最初のところで言及しています。このサイトにある広瀬隆さんの講演録画を是非ご覧ください)
(0-2)日独裁判官物語 - 動画 Dailymotion
https://www.dailymotion.com/video/x200bke
(最初から5分くらいのところで、元裁判官だったらしい有識者が、最高裁の方針や国策に逆らう下級裁判官がどのような差別・冷遇・人事処分を受けるかを、3つの項目を挙げて説明しています。それを含めて、この映画を是非、全部ご覧いただければと思います。民主主義先進国ドイツと没落途上の国家主義国ニッポンとの違いがよく分かります。ちなみにドイツもまた、第二次世界大戦後しばらくの間は、司法・裁判所に元ナチ党員やその共犯者のような裁判官が多くいたと聞いています。しかし、ドイツはその「負の遺産」をしっかりと清算し、見事に司法・裁判所を「有権者・国民のための組織」に生まれ変わらせることに成功したようです。それに比べて我がニッポンは、依然として司法・裁判所・検察は大日本帝国のままです。情けなくなります。:田中一郎)
(0-3)(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html
(➾ 数年前にたんぽぽ舎で開催した「ちょぼゼミ」などをまとめて報告しています)
(0-4)リニア工事取り消し認めず、東京地裁「認可に違法性なし」(東京 2023.7.19)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/263948
(この記事をご紹介した際に、このリニア新幹線建設差止裁判の原告敗訴を詳しく報道したのは東京新聞とNHKだけだったということをVTRの中で申し上げるのを失念しています。補足してお詫びいたします。こういうマスごみの態度が日本の司法・裁判所・検察のデタラメをのさばらせていると言ってもいいでしょう。申し上げるまでもなくリニア新幹線は、史上最悪・現在でも最悪の巨大公共事業であり、かつ、多くの人々を危険に陥れる「加害公共事業」でもあります。:田中一郎)
(関連)(報告)(6.24)「原発大暴走&リニア新幹線を斬る」講演会:広瀬隆さん・川村晃生さん(全水道会館:2023年6月24日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-459a18.html
(0-5)(別添PDFファイル)袴田事件 検察16点新証拠、弁護側 却下求める方針、再審三者協議(毎日 2023.7.19)
https://mainichi.jp/articles/20230720/ddm/041/040/145000c
(0-6)司法制度改革 - Wikipedia
https://tinyurl.com/yv8j9evd
(関連)検察審査会での審査の流れ - 裁判所
https://www.courts.go.jp/links/kensin/shinsanonagare/index.html
https://www.courts.go.jp/links/kensin/seido_gaiyo/index.html
(2000年前後に始まった我が国の(第1次)司法民主化の結果として、検察審査会に加えて裁判員裁判制度のことを申し上げるのを失念していました。裁判員制度については、次回(8/21)の際にコメントいたします。詳しくは下記をご参照ください。:田中一郎)
(関連)(報告)(4.15)オルタナティブな日本をめざして(第57回)「どうする日本の司法:裁判員制度の問題点」(武内更一弁護士:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-dfe6d9.html
(0-7)M.ウェーバーの支配類型と官僚制
https://sw.self-sufficiency.jp/domination/
(1)(別添PDFファイル)(レジメ)日本の司法・裁判所を立て直す制度改革(その1)(田中一郎 2023年7月20日)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhl9jKvnoheBHD6lR?e=E7davq
(2-2)日本国憲法 司法
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhmBZjj55OULJAk77?e=JPKsTe
(関連)(2-1)日本国憲法 - e-Gov法令検索
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=321CONSTITUTION_19470503_000000000000000
(第64条(国会による弾劾裁判)と第15条(公務員を選定し、及びこれを罷免することは国民固有の権利である)にご注目下さい。:田中一郎)
(関連)裁判官弾劾裁判所公式サイト - トップページ (音声ブラウザ対応)
https://www.dangai.go.jp/
(関連)憲法裁判所 - Wikipedia
https://tinyurl.com/2en3ajp2
<法廷運営のデタラメ事例:日本国憲法第77条関連>
(4-1)公判中の法廷 弁護士に手錠、録音試み応酬 裁判官が退廷命令(朝日 2023.7.1夕刊)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1256627cffc275f011caaa1ca6b2d7140f91b77
(4-2)「大法廷が空いていない」裁判長、事実と異なる説明〜甲状腺がん裁判 - OurPlanet-TV
https://www.ourplanet-tv.org/47313/?fbclid=IwAR0K2Z3t-QcDmAnfnqN4HiMzUO-cuyEnHXlFMm6Bbjy8z_lgGQhwPCnWK2Q
(4-3)靴下にレインボーカラー、入廷認めず、福岡地裁 同性婚訴訟 傍聴人に(朝日 2023.6.15)
https://www.asahi.com/articles/ASR6G6GYDR68TIPE01T.html
(4-4)<社説>服装と裁判傍聴 過剰な規制は慎まねば:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/263801?rct=editorial
(他にもまだまだあります。こういうことをする裁判官どもは「自分をナニサマだ」と思っているのか!? ということです:田中一郎)
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次回は8/21の「新ちょぼゼミ」(下記)の際にご説明を続けます。お話を進めて、司法・裁判所が下した最近の具体的なロクデモナイ判決をご覧いただこうと思っています。
◆(予約必要)(8.21)オルタナティブな日本をめざして(第89回)「続”複合汚染”:医師の目から見た日本の破壊」(西尾正道北海道がんセンター名誉院長:新ちょぼゼミ)(2023年8月21日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-ef5d5f.html
(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2023)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々
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