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2023年7月18日 (火)

福島第一原発汚染水 海洋投棄 10のウソ

1.IAEAは原子力推進組織であり「国際原子力マフィア」と言われている。つまり今回の報告は「利益相反行為」としての汚染水海洋投棄追認である=汚染水の海洋放出に「国際基準」などない、しかも今回の報告書はIAEA自前の「正当化の原則」(原子力対策のメリットとデメリットの比較考量)の判断を回避している。

 

2.処理水ではなく汚染水である=ALPSの性能は低く常に故障している=放射性物質を取り切れない(I129、Sr90、C14などが残存)。また、汚染水に含まれる放射性物質が63種類かどうかも怪しい。また、海洋投棄する際に「濃度規制」をしても無意味である。何故なら、結局全部捨ててしまうので、薄めようが何をしようが全部捨てることに変わりはない(シロウトだましの「似非安全対策」)。

 

3.汚染水の海洋投棄は、いったん始めると何十年も続く=福島沖から南の海域は深刻な放射能汚染地帯となる(福島県沿岸は北から南に向けて海流が流れている)。

 

4.福島県沿岸で獲れた魚から1万8千ベクレル/kgの放射性セシウムを検出=魚は広い海域を泳ぎ回る(福島沖から北海道・釧路沖まで回遊したヒラメがいた)。

 https://mainichi.jp/articles/20230628/k00/00m/040/162000c

 

5.汚染水は海に捨てなくても他に方法はある=①土地は福島第一原発周辺にいくらでもあるから、そこに貯留タンクを増設して置けばよい(無いのは土地ではなくて政府・東電の「やる気」)、②福島第一原発の事故原発(1~4号機)の周りに大きくて深い堀をほり、そこに流れ込んでくる地下水や雨水を核燃料デブリに触れる前にくみ上げて海に捨てる(貯留汚染水の今以上の増加を止める)、③トリチウムを取り除く技術もある(コスト検証が不十分ながら)。

 

6.トリチウム(半減期約12年)の存在形態は「水(トリチウム水)」だけではない(水の生物学的半減期は10日前後)。生物の体内で有機物と結合して「有機結合トリチウム」(OBT:Organically Bound Tritium)となる。OBTは生物学的半減期が1~2年(個体差大きい)であり、容易には体外に排出されない。海中では食物連鎖によりOBTが海洋生物体内に蓄積していき、それが人間の食べ物としてやがて戻ってくる。

 

7.トリチウムの危険性(1)=トリチウムは、放つベータ線が「弱い」などと言われるが、それは放射性セシウムの放射線などと比べて「弱い」だけであり、人間を含む生物の体を破壊するには十分すぎるくらいのエネルギーを持ち、危険な放射性物質である(生物の細胞の分子結合エネルギー約100EV前後の数十倍のエネルギー)。トリチウムの環境放出が沸騰水型原子炉に比べて100倍以上も多い加圧水型原子炉のある周辺地域では、白血病の増加など、トリチウム被ばく健康被害が増大。

 

8.トリチウムの危険性(2)=トリチウムの出すベータ線は電離放射線であり、内部被曝の際には生物・人間の体内に活性酸素(ヒドロキシルラジカル:・OH)を生み出す。この活性酸素は生物・人間の体を破壊しガンなどの原因となるが、人間はこのヒドロキシルラジカルを無害化する酵素を持ち合わせていない。(やられっぱなし)

 

9.トリチウムの危険性(3)=人間のDNAにある水素と入れ替わっているOBTのトリチウムが崩壊してヘリウム3に転換するとDNAが破壊され、深刻な健康被害や遺伝的障害の可能性が高まる。崩壊の際に出すベータ線の被害については上記の通り

 

(つまり、トリチウムの基本は「水」であり、放射線のエネルギーも小さく、人間の体内に入ってもすぐに出ていくから心配ないというのは嘘八百、OBTや活性酸素のことを考慮すればトリチウムは非常に危険)

 

10.トリチウム水は海に投棄すれば終わりではない。トリチウム水は「水」だから、海に入るとまもなく水蒸気となり、海から陸に向かって吹く風に乗って宮城県・福島県・茨城県・千葉県などの沿岸地域にブーメランのようにして帰ってくる。つまり、トリチウム水を海洋投棄するのは「天にツバする」のと同じ。

以 上

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