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2023年4月 5日 (水)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(140):①原発訴訟における立証責任転換論(井戸謙一弁護士)、②福島第一原発 ペデスタル破損問題、③小口電力料金値上げ申請に根拠なし、 ④夏目漱石「私の個人主義」他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.外環道の全区間工事中止求めた住民の即時抗告退ける 東京高裁 - NHK - 東京都
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230328/k10014022561000.html
 https://mainichi.jp/articles/20230328/k00/00m/040/280000c

(東京高裁の吉田徹とかいう行政追従の下劣なるクソヒラメ裁判長は信じがたい判決を下している。既に陥没した住宅地が沿線にあり、かつ、地下に巨大な空洞が発見されているのに、他の地域では住宅の真下が陥没することはないという確たる証拠も示さないまま、他人様の住宅地の地下を、何の断りもなく勝手に掘ってもよろしい、などという判決を下している。憲法違反どころか、民法その他、不法行為丸出しの国土交通省・NEXCOの工事を、お国がやっているからということだけで、止める仮処分判決も出せない、この日本の司法の体たらく。東京高裁ではなく東京低裁だ。この吉田徹とかいう野郎も、いずれ弾劾裁判にかけ、司法・法曹界から追放だ。そして万が一、再度住宅地が陥没したら、この野郎も共犯者として、民事・刑事・行政法の3つのサイドから、その責任を徹底追及しなければいけなくなった。日本の司法は今やあらゆる面から「権力濫用型犯罪者集団」「権力悪共犯者組織」となった。解体しなければいけない時が来ている。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)調布陥没、住み慣れた土地立ち退き、家族のサクラ 最後の満開(東京 2023.4.2)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/241571

(関連)東京・外環道、住民側が特別抗告 トンネル工事差し止め求め(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/c77e946becaa81f8b25a4b1213b64a1d2cb36615

(関連)20230220_東京外環道訴訟支える会ニュースno19_f2
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhB8dZ81YID8bKXji?e=aUiBAa


2.署名活動についてのお知らせ · 【神宮外苑】坂本龍一さんの最後の願いを叶えるように、力を尽くします · Change.org
 https://bit.ly/3nKib1e

(関連)坂本龍一氏の死で小池知事が大炎上 再開発計画見直し「神宮に言え」の冷酷ぶり蒸し返される|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/321006

(関連)坂本龍一さん「福島のおじいちゃん、おばあちゃんが入っていけるデモを」 庶民のサカモト 神宮外苑再開発にも反対 :東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/241720

(立憲フォーラムMGより)
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音楽ユニット「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)のメンバーで、世界的な音楽家の坂本龍一(さかもと・りゅういち)さんが3月28日に死去した。71歳。東京都出身。がんを公表し闘病を続けていた。所属事務所が明らかにした。葬儀は近親者で行った。大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」に出演し、音楽も担当して英国アカデミー賞を受賞。映画「ラストエンペラー」の音楽では米アカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞などを受賞した。環境問題や平和問題にも関心が深く、東日本大震災の後は脱原発運動にも参加し、積極的に発言も続けていた。2020年には吉永小百合さんとチャリティーコンサートin沖縄「平和のために~海とぅ詩とぅ音楽とぅ」に出演した。その際に辺野古新基地の埋め立て海域の大浦湾を船上から視察し「この美しい自然を壊してまで(新基地を)造る意義はない。多くの人もそう思うのではないか。埋め立て土砂投入は1%にとどまっており、まだ引き返せる」と語っていた。沖縄の民意を無視する形で工事が進む状況に対しては「この島にこれだけの基地があることが異常。本土と沖縄の間に差別があるように思えてならない」と述べた――と「琉球新報」。
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3.大阪IR予定地「土地鑑定は不当」市民が借地契約差し止め求め提訴(産経新聞)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9abcf320e5f59c1b840d1c9639027df542efc8fb

(関連)IR誘致、賛成が反対を上回る 大阪ダブル選 本社電話世論調査 - 毎日新聞
 https://tinyurl.com/2uvsctcb

(関連)カジノ誘致、反対多数 大阪府民・市民とも 統一地方選、朝日新聞社世論調査:朝日新聞デジタル
 https://tinyurl.com/2s446vp3

(関連)大阪は維新優位か 統一地方選情勢 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6458886

(マスごみの世論調査なんぞ、全くアテにならん、という事例が上記である。毎日と朝日で真逆の結果になっている。こんなのは横に置いといて、大事なことは、大阪に博打場をつくるとか言うとるチンピラ似非右翼の大阪維新に、まだ投票しようとしとるアホが大阪にはワンサといる様子だ。「昔は水の都、今はアホの都」大阪をこれからも続けて行って、大阪維新に甘い汁吸わせて、自分らはしっかりとクビ絞めてもらいまっさ、ということらしい。コレ、わいの生まれ育った故郷やで。バカは死んでも治らないと、植木等さんが歌ってるようだ。:田中一郎)
 https://www.youtube.com/watch?v=zXthJbEP1Dk


4.『私の個人主義』(夏目漱石)読書感
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033468754&Action_id=121&Sza_id=C0

 <田中一郎コメント>
 昨今、知人に勧められて一読しました。単行本は書店に置いていなかったので、上記を買って読みました。夏目漱石の本名は金之助、漱石は今でいうところのペンネーム。その由来は下記を参照。1916年に49歳で死去する2年前の1914年(大正3年)に学習院大学で卒業予定の学生に向けて行った(?)講演録のようだ(歴史上の人物は「人生50年」の言い回しが生きているのか、49歳でなくなる人が少なくない(織田信長、上杉謙信など)。私(漱石)のような者の講演などは、みなさま(学習院学生)にとっては「目黒のサンマ」(江戸時代に飽食の殿様が目黒にタカ狩りに来て道に迷い、腹が減って、たまたま見つけたボロ屋に住む百姓からサンマをご馳走してもらったところ、これが美味で感激した、という話)のようなものでしょうから、テキトーに聞いといて、などと漱石らしいもの言いをしつつ、個性の発揮、権力の行使、金力の利用、の3つについて、その心得を漱石独特の観点から述べています。

そして最後に、この頃(大正の初め)台頭し始めていた「国家主義」に対して、24時間、明けても暮れても「こっか、こっか」などとやっているのはいかがなものか、一般庶民は食ったり飲んだり商売したりクソしたりするのは、さしあたり国家のためにやっているのではない、などと皮肉っていました。おそらくはその後、漱石のような英国風のシャレた個人主義・自由主義の時代気分が東京などの大都市を中心に広がり、「大正デモクラシー」文化として一時代を画期したのではないかと思われます。「こっか、こっか」でクソ小便をしているわけではないとはよく言ったものです。この時代には珍しくも痛快で先進的な言論です。教養のない私ですが、漱石のようになりたいとも思いますね。

(関連)漱石枕流(そうせきちんりゅう)の意味・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書
 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%BC%B1%E7%9F%B3%E6%9E%95%E6%B5%81/

(関連)周辺まち歩きマップ-新宿区立漱石山房記念館
 https://soseki-museum.jp/user-guide/walking-map/


5.札幌五輪招致に反対47%、賛成を上回る 札幌市民への朝日調査 [統一地方選挙2023]:朝日新聞デジタル
 https://bit.ly/4391wV8

(関連)【解説】札幌市長選挙  五輪招致めぐる主張は - NHK北海道
 https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n555ea268164b

(札幌市の立憲民主党会派=民主市民連合は、冬季オリンピック推進の現職市長=秋元克広を推薦しています。しかし、2021年東京オリンピックはご承知の通り、ジコチュー・スポーツ人形を躍らせ、単純オバカのボランティアをタダ働きでこき使い、その裏側で電通を筆頭に、銭ゲバたちが様々な利権を持ち寄っては税金にタカル、まさに「時代錯誤のバカ騒ぎ」に過ぎないことが明らかになっています。また、現段階では、この五輪汚職の裁判も始まったばかりで、今後どうなるか、まだ全く分かりません。また、山のようなカネをめぐる疑惑があるにもかかわらず、組織委は早々に解散して、責任者を含む関係者たちはトンズラをしてしまいました。帳簿などの証拠も消されているのでしょう。悪質な盗人さながらです。

当然ながら、札幌市民の多数は、更にまたの冬季オリンピック開催には反対をしています。そんな中、「市民とともに歩む」はずだった立憲民主党が、いつものように「口先やるやる詐欺」で市民が反対する冬季オリンピック推進の先頭に立ち、自公や国民民主党と団子になって現職市長を推しています。札幌市民のみなさま、こんな政党、もう駄目ですよ。今回の選挙で現職市長の秋元克広を落選させ、返す刀で立憲民主党会派=民主市民連合を全員落選させましょう。他の「世直し」候補(無所属を含む)に投票してください。北海道や札幌市の有権者が泉健太立憲民主党に退場勧告の投票結果を示すことが、これからの北海道や札幌市だけでなく、日本全国にとっても重要なことになるのです。くれぐれも、緑のタヌキ・小池百合子に騙されて、馬のクソ饅頭だった2021年東京オリンピックを食わされた東京愚民の二の舞にならぬよう、適正な投票をお願いいたします。:田中一郎)

◆(必見)“お茶汲み”する職員に1日20万円 五輪費用3.6兆円オーバーの“裏側” 組織委元職員が告白:報道特集2023/03/04
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20230304_1.html


6.若干のその他
(1)コロナや物価対策の備えが防衛費の財源に? 予備費の余り4兆円弱は過去最大:東京新聞 TOKYO Web
 https://bit.ly/3UbEw3N

(日本には国会はないのも同然。これは「国家財源の資金使途の流用」といったレベルの話ではなく、自民党政権の独断で事を進める「一党独裁」の一形態です。:田中一郎)

(2)岸田首相まるで“愉快犯”…与党重鎮と面会立て続け「解散」におわせで政界翻弄|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/320906

(野党第1党がヘタレ野党の泉健太立憲民主党であるうちに、支持率回復と同時に総選挙に打って出て、①これまでの岸田政権の政策(戦争と原発)に対する有権者OKの証明、②岸田政権の長期政権化、を得ようとしている魂胆がミエミエだ。アベ政権の時のようにやれば、自分も時の支配者になれると、このデクノボウおやじは思い込んでいるのでしょう。:田中一郎)

(3)中国、台湾で日本に警告 「対米追随」非難 | 共同通信
 https://tinyurl.com/mw72nwfn

(対米隷属のアメリカ植民地・傀儡の岸田政権に、中共中国の幹部閣僚が会ってくれるだけでもありがたいと思えという話。「台湾は「1つの中国」の一部であり、台湾問題は中共中国の国内問題」、それは日中国交正常化の際に日本が中共中国に公約したことである。また、かつて中国・台湾を侵略して巨大な悲劇と害悪をもたらした日本が、またぞろ極東の盟主のようなツラをして、台湾やアジアがどうたらこうたらと、言える立場なのか。過去の歴史総括もできず、世界に通用しないようなみっともない歴史歪曲主義をはびこらせているではないか。そもそも台湾の圧倒的多数の人々は中共中国と事を構えようとは思っていない。台湾の人たちにとっては、アメリカはともかく、日本の口出しは「余計なお世話」なのだ。アメリカに媚びへつらい、アメリカの虎の威を借りて、中共中国や台湾に対して偉そうに物申す、このチンピラ国家のチンピラ政権を、日本の有権者・国民が打倒して初めて、ホンモノの(平和)外交が始まるのである。:田中一郎)
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「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(140)」をお送りいたします。

 <別添PDFファイル>
(1)原発訴訟における立証責任転換論(井戸謙一弁護士 2022.2.24)
(2)原子炉土台 広範囲に損傷、福島第一1号機 圧力容器直下 画像公開(東京 2023.3.31他)
(3)デブリか 大量の塊、福島第一1号機 原子炉の真下(朝日 2023.3.31)
(4)福島第一原発1号機 内部画像(230331福島民報)
(5)福島原発の不測事態 近藤駿介評価_compressed 20110325
(6)老朽原発運転期間延長の自滅的危険性:岸田文雄政権の原発回帰政策批判(田中一郎 2023.1.1)
(7)今後の原子力政策の方向性と実現に向けた行動指針(案)の概要(経産省 2022.12.8)
(8)電力料金の単純値上げは許されない(田中一郎 2023.3.31)


1.(重大・深刻なニュース)柏崎刈羽再稼働、検証の佳境 総括委員長を「解任」、安全性の議論 県が反発(東京 2023.4.4)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/241921

(昨日お送りしたニュースの続編です(昨日分は下記の私のブログの最初のところにあります)。ご一読をお願いいたします。柏崎刈羽原発は当分の間は動かさないだろう、という見方は甘いという他ありません。:田中一郎)

(関連)今後の社会(保障)政策の行方を占う「少子化対策・子育て支援」=軍拡・米製兵器ハリネズミ武装と脱炭素巨額浪費を優先させ、効果乏しいバラマキと残りカスのガラクタ政策寄せ集めでゴマカシを図る岸田文雄政権政府=消費増税は必至か?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/04/post-207904.html

(関連)柏崎刈羽原発の運転禁止命令が長期化 志賀原発の審査では「敷地内に活断層ない」 全国の原発の状況:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/241156


2.原発訴訟における立証責任転換論

◆伊方原発運転差止広島裁判-井戸謙一講演会
 https://saiban.hiroshima-net.org/report/2022/20220224.html

*VTR
 https://saiban.hiroshima-net.org/report/2022/20220224.html

*レジメ(別添PDFファイル)原発訴訟における立証責任転換論(井戸謙一弁護士 2022.2.24)
 https://saiban.hiroshima-net.org/report/2022/pdf/20220224_ido.pdf

 巨大企業や国から、その事業や政策に伴って市民が何らかの被害を受け、その結果、彼らを相手取って、責任の追及や損害賠償その他を請求訴訟を起こす場合には、「情報の格差」や「財力の格差」、そして「被害の度合い」が大きく被害者にとってダメージが大きいほど、様々な点で、弱者である被害者原告個人は、保護され、格差によるハンディキャプをクリアできる「差」を付けてもらい、つまりは立証責任度合いを軽く(蓋然性の証明)してもらって当然です。そうすることで、本当の意味で、原告被害者個人と被告の加害者国や大企業とが「対等」な関係となります。

福島原発事故損害賠償請求訴訟の場合の「放射線被曝の危険性」ついての論証も同様のことが言えます。その場合、私が申し上げたように、原告側は放射線被曝によって「被害が出た・被害が出る」蓋然性を示せばいいのであって、それ以上のこと、つまり、因果関係も含めて「被ばくの被害は出ない」というのであれば、それを立証するのは加害者側の被告にある、ということです。言い換えれば、「情報の格差」や「財力の格差」と「被害の度合い」が大きい場合には、「危険性の完全立証を原告側がする」のではなく、「完璧な安全性の立証を被告側がする」(できなければ被告を敗訴にする)ということです。

これが50年以上前の公害裁判の時に=とりわけイタイイタイ病裁判の高裁判決で認められ、それがその後の我が国の司法判例として定着していった経緯があります。あくまで零細で弱者の一般市民個人と、情報を一手に握り財政基盤もしっかりした巨大組織との格差を重く見る立場から、社会的公正の実現を念頭に置いて、立証責任に差をつけた、ということです。

(道路交通法でも「交通弱者」は「生身の人間」とされ、法律で最高のレベルで保護されています。交通事故が起きた場合には、まずは「交通弱者」の「生身の人間」ではなく、「交通強者」の自動車の側に問題がある、と仮説的に問題を立て、自動車の側がきちんとした安全運転の義務を遂行していたかどうかが問われることが出発点であり争点です。決して「交通事故予見可能性があったかどうか」とか「交通事故回避可能性があったかどうか」を出発点や争点にして争われることはありません。原発事故に伴う損害賠償訴訟でも、立証弱者・情報弱者・財力弱者である個人被害者は、相応に保護されてしかるべきですし、加害者=東京電力や事故責任者=国の責任を問う裁判では、予見可能性・回避可能性の有無ではなく、予見義務・回避義務が万全に果たされたかどうかが問われなくてはならないのです)

ところが、この半世紀近く続いてきた「立証責任の転換」の法理を、福島原発事故以降の原発裁判では(それ以外の裁判でもおそらく)、ほとんどの裁判で軽視・無視されて審理が進み、原告敗訴の判決が増えています。日本の司法・裁判官がロクでもないことは申し上げるまでもありませんが、しかし、事はそれだけではないように思われます。

その理由の1つは、被害者原告側の弁護団が、この「立証責任の転換」をほとんど意識せず、勝訴判決を得るために様々な立証・実証を自分たちで抱え込んでいる様子がうかがえることです。しかし、これではマズイでしょう。私は、原告弁護団のこうした態度・方針は、社会問題・公害問題裁判の(進め方における)一種の「後退」、「戦略の欠如」、「向こう見ずの猪突猛進」と言ってもよさそうな愚策で、結果的に多くの裁判の「沈滞」を生み出すことになるような気がするのです。言い換えれば、「結果的に勝訴判決の困難性を高めてしまう」(勝訴のためのハードルを自分たち自身で引き上げている)ことになり、「先人たちが(公害反対)闘争の血のにじむような努力を通じて勝ち取ってきた「成果」の浪費」なのではないかと思われるのです。

その背景には、日本の司法・裁判所が、裁判の原則中の原則である「(法廷現場の)口頭弁論主義」を放棄して、公判のたびにその大半の時間を「書類整備や日程の事務打ち合わせ」に大半の時間を使い、まともに裁判をしようとしないこと(ふざけるな! と怒鳴りたくなります)、そして、私が裁判所に行くほとんどの裁判では、被告加害者の国や企業が、どうせ裁判所はオレたちの味方なんだから何も言わなくても勝訴判決が出ることになってんだと、裁判官を見くびり無言で席に座っている(ひどい場合には居眠りをしている)状態です。ほとんどの裁判が、コレが裁判と言えるのか! というあり様です。

被ばく問題で具体的に申し上げれば、福島原発事故後において、一般人の被ばく線量限度を1mSvから100mSvないしは20mSvに一気に引き上げた根拠を示せ、それでも安全だという証拠を示せ、実証的に示せ、そのことにより、20~100mSvの汚染地域に住んでも健康被害は出ない、ということを実証せよ、と迫らなければいけないということです。また、実際に原告の方々の居住地域がどの程度汚染されていて(空間線量だけではなく土壌汚染や近隣で入手する食べものや飲料水なども計測、近隣の森林の汚染も計測)、それはどのように計測され(インチキ計測多数だから)、そして、生活インフラの整備状態はどうかなど、原告個々人の実態に即した追及もなされなければいけないだろうと思います。そんなところに安全に安心して従来通り住めるのか、被告が立証しろ、ということです(被告も住んでみろ)。原告側の被害者市民が、20~100mSvが危険である・安全には住めない、健康で文化的な最低限度の生活を営むことはできない、ということを立証するのではないのです。(危険であるという蓋然性を示すことは必要ですが)

注:そもそも、この「20mSv~100mSv」ですが、(ICRP勧告では)一生涯を通じての預託実効線量であるということもあまり意識されず、1年間の被ばく線量限度のように扱われている様子もあります(要するに被害者を押さえつけるための屁理屈だから、どうでもええ、ということなのでしょう)。裁判でこの点が厳しく追及された口頭弁論も見たことがありません。数少ない例外は「子ども脱被ばく裁判」の井戸謙一弁護士団長他の弁護団と、「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)」の古川元晴弁護士他の弁護団です。

福島原発事故裁判だけでなく、これから「加害者企業や加害者国」を被告として市民個人から提訴される権力犯罪的な事件の多くの裁判において、被害者原告の基本的人権を守る観点からは、この立証責任の転換、に関する原告側弁護士たちの認識の強さは極めて重要です。現状では上記で申し上げたように甘く、過去半世紀前の先人たちの努力を活かそうとする姿勢に乏しい、私にはそう思えてなりません。私は、この10年間余りの間、さまざまな原発裁判を見てきましたが、多くの裁判で原告弁護団の追及の甘さが目立っている、と思っています。「立証責任の転換」の問題もまた、その1つです。

(参考)井戸謙一 - The Atomic Age
https://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/tag/%E4%BA%95%E6%88%B8%E8%AC%99%E4%B8%80/


3.福島第一原発1号機が崩れるぞ!(1号機ペデスタル破損問題)
 昨年夏にプロ・エンジニアの森重晴雄氏によって提起された問題ですが、その後も東京電力や原子力「寄生」委員会・「寄生」庁や経済産業省や原子力ムラの企業達がコレを認めたくなくてグズグズして今日に至っています。震度5以上の地震が福島第一原発を襲うと、1号機の圧力容器がひっくり返り、横にある使用済み核燃料プールを破壊でもしたらトンデモナイことになることが懸念されることは自明なのに、きちんとした対応を未だにしようとしていないのです。福島第一原発の津波対策をしないで放置しておいた時と同じような態度が、今の東京電力や原子力ムラの連中に見られるということです。ようやく数日前にマスコミがこの問題というか、危険性を報道しています。以下、簡単な近況報告です。

(1)「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の永田文夫さんから
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みなさま    永田です。

 福一1号機のペディスタルの鮮明な記事をありがとうございました。いつ報告書が出るのかと思っておりましたが,年度ぎりぎりで,今回はペディスタル(圧力容器の土台)の内部からの写真が公開されました。昨年5月の写真は外側からのロボットによる写真で,6月の報告書では添付図のように97度ほどの範囲が鉄骨むき出しの損傷範囲と想定されていました。

今回はロボットを内部に入れ半周程度を撮影したところ全域で高さ1mにわたり損傷が広がっていたとのことです。30日は残りの半周を撮影し後日結果を公表することになっています。多分内部は全周にわたり損傷しているのではないかと思います。

マスコミは圧力容器の倒壊の恐れについて「東電は横からも支えている構造のため,その恐れはないとしている」と東電の言い分をそのまま報道して済ませています。このようなマスコミの姿勢から福一原発事故が起こったのではないでしょうか。森重さんの警告を報道するべきです。

97度から180度そしてそれ以上の損傷,これでは耐震性の見直しが必至のはずです。この結果を見て,福島県のみなさんから大きな声が上がるのではないかと思いますが,上がらない場合は私達の会として何らかのアクションを起こす予定でおります。

1)この問題を告発されている森重さんは5月の損傷の条件では343ガルで圧力容器とペディスタルが倒壊するとしております。震度5強(240〜520ガル)程度で倒壊することになります。

2)倒壊により放射性物質が飛散したり汚染水の濃度が上昇するはずです。

3)倒壊により使用済燃料プールに貯蔵さている292体(U約50トン)の冷却水が抜けたりすると大惨事になります。強制避難約88km,避難必要130kmほどになる可能性があります。

*これは福一4号機2炉心(1096体)分のセシウム137が溶融揮発すると170km強制避難,250km避難必要を元に計算で求めたものです。

*圧力容器の上蓋はしまっているのでしょうが,その上に燃料プールの仕切板があり,そこに倒壊の影響で隙間ができるプールの水が流れこむことになります。壁面のき裂や冷却水の配管が損傷するとサイホン作用などで冷却水が抜けることが想定されます。

(関連)(別添PDFファイル)福島原発の不測事態 近藤駿介評価_compressed 20110325
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhFlUcsT69waUQgQb?e=ojPECB

4)3)のような重大事故になると2号機燃料プール(587体の使用済燃料を保管)へ影響が出てくるとさらに酷い状況になります。

5)対策を早急に行うことを要請しなければなりません。
 1.使用済燃料を早期に取り出し乾式貯蔵もしくは地上のプール保管にすること。
 2.早期に倒壊防止対策工事を行うこと。

以上のようなことを考えていました。

福島民報の写真と図がありましたので添付します。この図では内部の半周のコンクリが損傷しているイメージがわかないので、図としてはおかしいのではないかと思いつつ・・・です。(残りは30日調査されたはずですが)

(関連)原子炉土台 半周損傷 第1原発1号機 東電、耐震性評価へ 内部画像公表(福島民報) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/0ee56b7bffaa8f8d61cd796accb1a8f12c78ea5f

(関連)土台内側に堆積物 東京電力、第1原発1号機の格納容器内調査:福島民友ニュース
 https://www.minyu-net.com/news/news/FM20230330-767345.php

(関連)福島第一原発1号機 内部画像(230331福島民報)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/0ee56b7bffaa8f8d61cd796accb1a8f12c78ea5f/images/000

なお,4月〜5月にかけて宮城県のみなさんと宮城県知事への要請・質問行動を予定しておりますがその要請の中に以下の項目を加えておりました。

福一原発1号機はペデスタル破損により地震で圧力容器等倒壊する危険があり,安全対策を国,東京電力へ要請してください。福島第一原発の1号機,2号機はクレーンが壊れたままで未だに屋上階のプールに使用済燃料が大量に貯蔵されています。昨年5月の東京電力の調査結果1号機の原子炉を支えるペデスタルのコンクリが高温のデブリにより溶融し鉄骨がむき出しになっていることがわかりました。震度5強(240〜520ガル)程度の地震で原子炉圧力容器が倒壊するであろうと原子炉耐震構造専門家森重氏が警告しています。国や東京電力が調査をしているはずですが、未だ報告書が出ていません。

国や電力の言いなりになっていると,酷い目にあいそうですね。 以上です。


(追信)二つ注意していなかった点があります。

1)ペディスタルが約500トンの圧力容器を支えているとだけ思っていましたが、周辺のコンクリートが溶けてしまっていることは残った鉄筋で上部のコンクリートの重量をも支えていることになりこれは相当の重量になりますね。何しろ1.2m厚のコンクリが高さ約7mの円筒状に存在し,その下側1mが溶けていれば6mのコンクリの重量も鉄筋に加わります(森重さんはコンクリ重量を400トンとしていますが・・・)。合計最大900トンをコンクリがなくなった鉄筋が支え続けられるのでしょうか。地震がくるとどうなのか。

2)ペディスタルを支えている中心のインナースカート(鉄筋の中心)が圧力容器の転倒により、根本部がめくれ上がることによるき裂の広がりにより、デブリを冷却していた水が抜けてしまう可能性があるのではないか。また,その際ウラン,プルトニウムによる臨界が起こる可能性はどうなのか。深刻な状況にあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)私の返信
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この問題は、森重氏が昨年の夏に問題提起されていて、東京でも
一部の人たちの間で話題となりましたが、広がりがイマイチです。
 https://www.youtube.com/watch?v=ZEjKqggWJb0

森重氏の話によれば、鹿島建設が「心配ない」などと嘘八百を東京電力その他に伝えていて、原子力規制委員会・規制庁が厳重なチェックを怠っているというのが実態かと思われます。GX推進法で原発・核燃推進に福島原発事故以前よりもより強く踏み込んでいます。この国の滅亡の日が時々刻々と近づいている感じがします。有権者・国民はノーテンキすぎます。

(関連)(拡散希望)福島第1原発が危ない!:1号機・2号機の原子炉基礎がボロボロ=震度5強(440ガル)程度の地震でも倒れる可能性有=最も心配なのは使用済み核燃料プール(第二次福島原発事故が目前か!?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-644dab.html
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(関連)(別添PDFファイル)原子炉土台 広範囲に損傷、福島第一1号機 圧力容器直下 画像公開(東京 2023.3.31他)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/241160

(関連)(別添PDFファイル)デブリか 大量の塊、福島第一1号機 原子炉の真下(朝日 2023.3.31)
 https://www.asahi.com/articles/ASR3Z76C2R3ZULBH00H.html

(関連)「震度6強、原子炉が倒れる恐れ」福島第一原発に一部専門家が警鐘:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQC863RFQB0UGTB001.html

◆「福島原発一号機に重大な危険が判明。格納容器を支持する基礎コンクリートが溶けていた!-」参加者より~12.9原発反対八王子行動 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512823


4.「曇っていても発電できる! 夢の次世代型太陽電池」 - サイエンスZERO - NHK
 https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/episode/te/Y5G295PNWK/

(関連)(必見)[サイエンスZERO] 世界を変える!?“次世代型”「ペロブスカイト太陽電池」- 雨でも曇りでも室内でも発電!- NHK - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=k0lp5qoTOu4


5.「原子力基本法」の改定は何を目的としているか:GX法案に潜まされる新たな脅威(山崎久隆 たんぽぽ舎 2023.3.24)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhF59pDh-rZCz7MFb?e=512CdV

(関連)(社説)原子力基本法 この改正に反対する:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15599842.html?iref=pc_rensai_long_16_article


6.(別添PDFファイル)老朽原発運転期間延長の自滅的危険性:岸田文雄政権の原発回帰政策批判(田中一郎 2023.1.1)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhFowS8qAUkuRseIT?e=CLlLVO

(関連)(別添PDFファイル)今後の原子力政策の方向性と実現に向けた行動指針(案)の概要(経産省 2022.12.8)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhFsIsGP4xN0BTMqN?e=NeUWl0

(投稿文)岸田首相は「原発の実態」を知らないまま原発フル推進の「国策」を決めた
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はじめに:私は福島原発事故を契機にカミングアウトする形で、反原発運動をはじめ多くの市民運動・社会運動に参加をしている一市民で、ペンネームとして(ベ平連作家の故小田実氏の言葉を借りて)「ちょぼちょぼ市民連合」を名乗っています。政治的立場は「改革主義的無党派主義」です。よろしくお願い申し上げます。

「原発は、安全、安い、クリーン、これ全部ウソ」は小泉純一郎元首相の定番となったキャッチフレーズだ。原発の実態をみごとにコンパクトな言葉で言い現している。小泉氏は岸田文雄首相と同じ自民党所属で、しかも首相&総裁経験のある大先輩だ。小泉氏も首相在職中は原発推進の旗を振っていたが、福島原発事故を契機に原発のことを自身で調べ、かつての自分が経済産業省や電力業界や御用学者たちにより騙されていたことを知った。岸田首相は、何故、この貴重な体験談に耳を傾けないのか。

①「安全」のウソ=福島原発事故を見れば多言を要しない。かつ、原子力規制委員会・規制庁は原子力ムラの人間たちで固められて利益相反、事もあろうに柏崎刈羽原発や東海第二原発の再稼働までOKを出す始末。西日本の加圧水型原発の安全審査の過程でも多くのゴマカシや隠蔽・歪曲を行い、とりわけ基準地震動の過小評価(原発よりもプレハブ住宅の方が耐震性が高く、かつ、連続する2回以上の大地震には耐えられるかどうか未確認)は言語道断だ。

②「安い」のウソ=原発経営へのテコ入れを様々な形で政策的に行い、昨今では、原発電力会社が何の努力もしなくてもカネが転がり込むような仕組みをたくさん作っている(例:容量市場、廃炉費用の新電力への課金、非化石価値市場など)。電力自由化をゆがめて送配電会社を利用した託送料上乗せで様々な不公正な仕組みも創設した。また、福島原発事故の後始末費用も巨額となり、それを圧縮するために被害者への賠償金を切り捨てたり、汚染水の安易な海洋放出を実施しようとしているのはご承知の通り。新規制基準に基づく追加安全投資も兆円単位の巨額に上っている。

③「クリーン」のウソ=原発は運転中も大量の放射能を大気中や海洋に大量放出する。再処理工場や加圧水型の原発が恐ろしいほどのトリチウムを環境放出することは次第に知られるようになってきたし、とにもかくにも大量の対処不能で危険な「核のゴミ」を生み出してしまう。また、原発運転には多くの被ばく労働も必要不可決であり、経済的格差を利用した差別労働政策がなければ原発の維持さえできないのが現状である。

にもかかわらず岸田首相は、こうしたことに一切耳を貸さずに原発フル推進に舵を切った。もちろんこのことは、一昨年策定された「エネルギー基本計画」とは正反対の方針だし、福島原発事故の後始末もロクスッポできていない現状では、福島県をはじめ原発事故で被害を受けた方々の神経を逆なでするものでもある。この「国策」の根本的な誤りは、これを最終決定した岸田文雄首相自身が原発(及び核燃料サイクル事業)の実態を全くと言っていいほど知らないまま、側近や自民党内の一部の人間(派閥の有力者=特にアベ派)の言うことだけをよりどころにして決めていることだ。岸田首相が、首相としてその責を果たす自覚があるのであれば、これまでの原発依存脱却から原発全面推進に踏み切る根拠を、小泉氏のアドバイスも念頭に置いて、自分自身の言葉と考えで有権者・市民にしっかりと説明できるようでなければならない。

しかし、岸田首相はその総理としての当たり前の職責を放棄し、原子力ムラの人間たちに言われるがままに動き、教えられたままを「ものまねインコ」のように繰り返すのみである。既存原発のフル活用・再稼働、革新軽水炉をはじめ新型原子炉の開発、政府が先頭にたっての原発の地域への押し付け、原発経営への政策的金銭的テコ入れなどが打ち出され、中でも最悪なのは老朽原発の運転期間延長である。

老朽原発の現場は様々な意味で危険極まりなく、原発の実態を少しでも知っている人間なら絶対にダメだというだろう。OKだと言っているのは、原発を机上の書類としてしか理解できていない原子力ムラの学者や官僚や政治家らの愚か者たちと、それに担がれた岸田文雄首相、その人だけである。GX実行会議なるものも、岸田文雄自公政権にタカル、ロクでもない連中を集めた秘密会合(審議非公開)に他ならない。いわば日本破壊勢力の大本営のようなものだ。安全保障に名を借りた戦争政策に加え、この原発再推進が「人工排出CO2による地球温暖化」防止を口実に進められていることが許しがたい。この国はもはや首相と政治を抜本的に入れ替えるしかない。それが我々一般市民が生き残り、未来世代にこの国を健全な形で手渡すことを可能にする唯一の解決策である。
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7.(別添PDFファイル)電力料金の単純値上げは許されない(田中一郎 2023.3.31)
 たんぽぽ舎のMGに2回に分けて掲載していただきました。改めてここに転記します。

◆毒電」7社が電力料金(個人・零細業者向けの規制料金)値上げを申請:単純な認可は許されない
(「毒電」=地域独占の巨大原発電力会社(沖縄は原発なし)、「独電」とも表現している)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhFz1aYbvbfDxAJLQ?e=p2C1f9

(関連)(レジメ)原発が歪める電力自由化と電力システム改革:稲城市(田中一郎 2023年3月11日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhF1P4XRd11DWMWFV?e=ZVUUTR
(3/11に稲城市で講演をした際のレジメです)

(関連)20230328 UPLAN 田中一郎「電力システム改革は経済社会改革」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=vy8fwpEIHr0
(この報告は間もなくお送りしますので、さしあたりこの録画をご覧ください:田中一郎)

(関連)(拡散希望)(報告)(2.9)電力自由化と電力システム改革(第5回目):歪められた電力システム改革(3)(新ちょぼゼミ:田中一郎)(2023年2月9日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-1ff966.html


(その他関連記事)

(1)東京電力の電気料金は関西電力の「7割増し」は本当か…各社値上げの背後で起こっていること|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/320966

(2)電気料金 大手電力7社のうち6社が当初の値上げ幅を圧縮 - NHK - 物価高騰
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230404/k10014028471000.html

(3)大手電力6社、家庭向け電気料金の値上げ幅を圧縮し経産省に提出(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ef997dab615eaf044a281448e2527ac9190bc5c1

(4)【速報】東電の家庭向け電気料金 値上げ幅を29.3%→17.6%に圧縮 一般的な家庭では月額1053円上げ幅が減る見通し 国への申請を見直し - TBS NEWS DIG (1ページ)
 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/405586?display=1

(東京電力を含め、大手地域独占(原発)電力会社(「毒電」)の値上げ幅圧縮後の電力料金値上げについても、その根拠はありません。1Wの電気も発電していない原発への巨額の安全追加投資をやめ、原発の維持管理もやめれば、電力料金の値上げなどは必要なくなります。:田中一郎)
草々

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