2023年 統一地方選挙(後半)・衆参補欠選挙の結果について:簡単なコメント(衆参補欠選挙で野党候補全滅=負け続きの泉健太立憲民主党では選挙に勝てず、日本の政治は変えられないことがはっきりした)
前略、田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
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◆2023年 統一地方選挙(後半)・衆参補欠選挙の結果について
(1)衆参補欠選挙
*自民4勝1敗、各地で接戦 衆参補選、和歌山は維新:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASR4S0Q5RR4RUTFK00C.html
*立憲、大分「共闘」実らず 千葉5区は野党乱立響く 衆参補選:朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/66898e9a688ed4d835ca3ccb4b0aafa403d6827b
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230424/k10014046791000.html
*衆参5補選、投票率は低調 - 時事通信ニュース
https://sp.m.jiji.com/article/show/2932577
(2)統一地方選挙(後半):東京都北区
*東京都北区長選挙(令和5年4月23日執行)の開票結果|東京都北区
https://www.city.kita.tokyo.jp/senkan/kuse/senkyo/kekka/kekka/230423_kuchokaihyo.html
*東京都 区議選挙|候補者一覧・開票速報 - 統一地方選挙2023:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/senkyo/local/2023/koho/K13.html#snk_K13017
*統一地方選挙後半戦 北区長選挙 投票率51.61% 前回↓|NHK 首都圏のニュース
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230423/1000091803.html
http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/073chihou/674/
<別添PDFファイル>
(1)統一地方選、衆参補選の結末と今後(日刊ゲンダイ 2023.4.25)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2196
(2)無党派支持 自民延びず、衆参5補選 出口調査(東京 2023.4.24)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2339C0T20C23A4000000/
<田中一郎コメント>
<1>投票率から見て、日本の議会制民主主義は、地方政治のみならず国政においてもすでに崩壊過程にある。さまざまな原因が考えられるが、最大の理由は次の3つ、①政治家・政党に魅力がなく投票に行く気にならない、②マスごみが政治・政治家・政党の問題についてまともな批判的報道をしない(支配権力迎合・忖度報道が氾濫)、③有権者・国民が「平和ボケ」「政治ボケ」「裁判ボケ」を続け惰眠をむさぼっている。
<2>日本は政治が主導する形で自滅的危機の時代に入った。諸悪の根源である政治・政治家・政党に対して有権者・国民がきちんとした判断を下さず・下せず、選挙をやるたびに事態を悪化させていく方向に議席配分が決まる今日の政治情勢は、やがてこの国に破滅的な結果をもたらしそうである。今回もここ2~3年くらいの傾向がより顕著に現れ、①自民・公明は政権党としてロクでもないことばかりをやっているのに比較的堅調で踏ん張っている、②悪性自民・ネオファシズム政党というべき維新(日本維新&大阪維新)が勢力を伸ばす(併せて今はガラクタ系ながら参政党などの悪性・ネオファシズム・詐欺政党のようなものも台頭)(愚かにも泉健太立憲民主党は、この「日本維新の会」と共闘を組んでいる=愚の骨頂、共闘ではなくて徹底批判が必要だ)、③「世直し」政党・勢力は右肩下がりで衰退傾向、泉健太立憲民主党を筆頭に、「世直し」を捨てて支配政権の補完政党化が進む、④市民運動・社会運動は旧態依然で、相変わらず「タコ壺型運動」を繰り返している、などの政治情勢が生まれている。まさに由々しき事態である。これこそを「国難」という。
大日本帝国は、昭和軍閥の侵略的軍国主義に天皇制専制主義(日本版ファッショ=翼賛体制)が結合し、アジア太平洋戦争に突入して自滅した。今日の日本は違う形での二度目の敗戦が近づいている。かつてのワイマール共和国・ドイツや大日本帝国の1930年ごろとよく似た情況が生まれている(官僚が諸悪の根源という主張もあるが、それはアベ政権より前の話、アベスガキシダ政権の時代は権力を握る政党が官僚人事を濫用し、官僚の支配力を奪い取った)。原発と戦争、この2つが破滅的危機である。
<3>(これが最も重要)衆参5つの補欠選挙で野党は全滅した。これは近未来の国政選挙を予想・先取りさせる結果である。野党第1党である泉健太執行部の立憲民主党が「総大将」では、日本の今日の政治情勢・勢力関係は微塵も変わらない・変えられない(政権を取っても変えられない・変わらない)。従って、日本の政治の転換もない=いや、変わらないどころか、次回以降のどこかの段階で、野党の議席はほとんど消滅する可能性が高い。いわゆる「大政翼賛議会」の形成だ。今日の「転落・破滅傾向」は今後も加速していくだろう。(既に「昔は水の都、今はアホの都」大阪の府市議会には立憲民主党・国民民主党の議席はほとんどゼロ=国会もまた、近未来にこうなるという意味だ)
一刻も早く泉健太立民執行部を退陣させ、フレッシュできちんと「世直し」を訴えて活動し、「市民と野党の共闘」の態勢立て直しができる新執行部を打ち立てなければ、政権交代など夢のまた夢である。言い換えれば、「世直し」の「中核勢力」を政党と市民が協力して創り上げ、野党第1党がその先頭に立って全国規模で活動し、時間はかかるかもしれないけれど、日本国憲法の継承発展と脱原発を高く掲げ、穏健で斬新的で、有権者・国民の命と健康と生活と仕事を守り、アベスガキシダ政治が破壊した日本をまずは元に戻す・立て直す政治政策を訴えていくことが肝要である(急進的である必要は全くない)。
日本のリベラル勢力の中には、依然として目先の情勢に流されて、泉健太立憲民主党や、国民民主党・御用組合「連合」を引き入れての野党共闘にしがみついている人たちが少なくない。しかし、それでは事態や情勢や政治は変わらないし変えられない。自滅していく泉健太立憲民主党にしがみついていても、時間が無駄になるばかりである。そして、今日の事態は、時間がたてばたつほど、どんどん情勢はひどくなり、既成事実が積みあがってにっちもさっちも動かしがたくなっていき、さていよいよダメかと考えを変えるころには、今よりもさらに多くの大きな困難が立ちはだかることになる。優柔不断では「世直し」はできない。中途半端は事態を悪化させこそすれ、よくすることはない。危機の時代に、中道・中間・中庸は存在しえない。
解決策は上記で申し上げた通り、「世直し」の中核となる勢力を市民と政党・政治家が協力して創り上げ、中長期的視野で活動を広げていき、あらゆる選挙で、今の支配政党や補完政党に打ち勝っていく、ことである。諸悪の根源である政治を転換しなければ日本の危機は救えない。
(万が一にも泉健太立憲民主党が選挙で大勝して政権を取ったとしても、日本の政治は変わらない・変えられない=第二次「口先やるやる詐欺」政権となるだけである=泉健太立憲民主党への投票など、無駄なことはやめるべし)
(参考)「市民連合」安全保障政策の考え方への根本的批判:「世直し」市民代表を装い、日米安保体制を追認しながら、立民右派や国民民主などの岸田軍拡政権補完勢力とハーモナイズを図る中途半端な態度=反戦平和運動に混乱をもたらすだけだ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/04/post-375e5c.html
草々
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