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2023年3月13日 (月)

3つのこと:(1)教育基本法「改定」とその後(大内裕和『徹底検証:日本の右傾化』筑摩選書)、(2)映画『教育と愛国』について、(3)アメリカ民主社会主義者

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.福島原発事故関連の裁判

(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.27)子ども脱被ばく裁判控訴審 第6回公判(仙台高裁)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhCBruR3_zPbDPUW0?e=AsQKBa

(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.31)(4.28)福島原発かながわ訴訟第1陣控訴審 & (4.20)同第2陣
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhCFTUNzIPcETcF_e?e=l2kQ3Z

(関連)(別添PDFファイル)福島原発訴訟 かながわ原告団だより 第53号(2023.1.12)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhCIKwwXhkp56Z1pR?e=6hFVjv


2.署名活動についてのお知らせ · 緊急署名をさらに広げよう!―配置基準改善求めて国会で記者会見 · Change.org
 https://bit.ly/3Fj3Dvt

(関連)キャンペーン · 70年以上改善がない4・5歳児の配置基準は先進諸国の中でも最低のレベルです。子どもたちのために保育所等の職員配置基準を今すぐ改善してください! · Change.org
 https://tinyurl.com/39pmvfsj


3.イベント情報

(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.17)原発政策の大転換・運転期間延長を許すな!院内集会
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhCIKwwXhkp56Z1pR?e=ohlREU

(2)(チラシ)(4.2)放射線はなぜ危険なのか:考えましょう(落合栄一郎:光塾(渋谷))
 https://1drv.ms/u/s!ArtBTVAHlosVhCMiMRT4ykj-3vxk?e=bey3p6

(3)(チラシ)(4.23)映像と詩と音楽で伝える福島原発の大惨事(景山ゆうりさん:東京都港区)
 https://1drv.ms/u/s!ArtBTVAHlosVhCTwd3J_R32YUbUe?e=v16XS4


4.日刊IWJガイド・非会員版「習近平氏が国家主席に三選! 長期独裁体制の確立!- その中国の仲介でイランとサウジアラビアが歴史的な和解!! 米国の覇権は衰退へ!-」2023.3.11号~No.3831号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51986
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/
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3つの事柄をお伝えいたします。

1.(別添PDFファイル)教育基本法「改定」とその後(イントロ部分)(大内裕和『徹底検証:日本の右傾化』筑摩選書)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhCWOTEuIHxMIHRcC?e=7h8gSb

(関連)徹底検証 日本の右傾化-塚田穂高/編著(筑摩選書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033578322&Action_id=121&Sza_id=C0

(関連)(別添PDFファイル)片山善博の「日本を診る」:日銀総裁人事をめぐる国会審議=地方議会はこれを見習うべき(『世界 2023.4』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhCaxvN-DS0zb2F-k?e=4wfQcg

 <田中一郎コメント>
 2006年12月、第一次安倍晋三内閣により、教育基本法が改悪され、日本の教育が「子どもたち一人ひとりのため」から「国家・お国のため」に180度転換されました。同時に政治や行政が支配権力を使って教育内容に介入する法的な制度化も行われ、ちょうど今、アベ政権時代に政治政権がメディアの報道内容に介入・干渉したことが問題となっている、それと同様のことが、初等・中等教育の場で先駆け的に行われていたのです(そして今は大学や日本学術会議など、高等教育やアカデミズムの世界で、その延長戦が行われています)。

上記にご紹介する大内裕和氏の論文は、この教育基本法の改悪を主題に、それに関連する、例えば教育委員会・教育長の任命に関する法制度の改悪(地方分権自治の否定=中央集権型に転換し全国の教育現場に対して政治の力で教育内容に介入していく体制づくり)や、教育基本法改悪後の教育界での目を覆いたくなるばかりの教育行政の権力的歪曲など、日本の教育の今日的情況を伝えています。既にそうしたことは、ご存じの方も少なくないと思いますが、この大内裕和氏の論文は、それをとてもわかりやすくコンパクトにまとめたものとして、みなさまにもご一読いただきたく、ご紹介させていただきます。

なお、この論文は、上記にあります『徹底検証 日本の右傾化-塚田穂高/編著』(筑摩選書)の第8論文として掲載されたものです。この書籍では、多くの論文が「日本は全面的に右傾化しているとは言えない」とする結論を述べていますが、私は大内裕和氏のこの論文が記述するように、日本の右傾化は、まずは教育界が狙われ、それが成功する中で、若い世代を中心に、じりじりと、支配権力や巨大資本を批判する能力や精神や気力が失われつつ進行中だと思っています(ですから「右傾化していない」という認識は甘い)。

私の認識では、日本では、伝統尊重や保守という慎重な判断と行動を旨とする純粋な右翼というものはほとんど存在したためしがなく、また今も存在せず、ただ、きちんと物事を考える努力をしないまま、支配権力に迎合するように、情緒的に、あるいはセコイ利害に背中を押されて、「左翼・左派・リベラル」の反対を言っているだけの似非右翼=つまりは「人間の堕落」が広範に広がっているに過ぎないのではないかと見ています。日本は昔も今も、右翼も保守も、似非、がその大半を支配してきているのです。みなさまには、この大内論文だけでなく、「徹底検証 日本の右傾化」という図書に掲載された論文全体のご一読もお勧めしたいと思います。

なお、岩波書店月刊誌『世界』(2023/4)に掲載されている片山善博氏の論文では、今からずいぶん前に改悪されてしまった教育委員会・教育長を選出する法制度が、今、全国の各自治体でどのように運営されているかが論じられています。そして、こんな選ばれ方をしている教育委員会・教育長だからこそ、全国の至るところで、子どもたちを犠牲にして様々なトラブルが同時多発しているのでしょう。教育界の腐敗堕落は、産業界や政治の世界と並んで看過できない状態になっています。)


2.(別添PDFファイル)映画『教育と愛国』と共に全国を訪ねて(イントロ部分)(斉加尚代『世界 2023.4』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhCfLblvIlVZjg_RT?e=6FpCJ9

(関連)映画「教育と愛国」公式WEBサイト
 https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/

 <田中一郎コメント>

 岩波書店月刊誌『世界』(2023/4)に掲載された、この映画の製作者の斉加尚代氏の発言内容には何の違和感もないどころか、大いに賛同・共鳴いたします。しかし私は、この映画の中身について不満があります。それは簡単に申し上げれば、「映画の中で、あまりに多く長く、チンピラ似非右翼のような連中にしゃべらせ、登場させすぎている」という点です。映画を見に来る人が、この教育と愛国=つまりは教育基本法マターの問題について、歴史的経緯も含めて詳しい方々ばかりなら、この映画を見れば、斉加尚代氏が期待するところの反応や反響があるでしょう。

しかし、映画は不特定多数の人々に向けて公開されますから、いろいろな人が見に来ます。そしておそらくは、教育基本法マターの問題についてはあまり詳しい知識がなく、日頃は教育の右翼的再編のことについても深く考えてはいない、いわゆる「フツーの人」が圧倒的に多いのではないかと思います。

しかし、そういう方々がこの映画を見た場合、ここで嘘八百やいい加減なことを言っている(しかし、一般人向けには聞きやすくわかりやすいデマや歪んだ主張)連中の発言内容が、「ああ、この国では、それが一般的なんだな、そういうものなのか」という受け止め方をされてしまう可能性が、私はあるように思えてなりません。何故なら、この映画が、執拗なまでにそういう連中の言動を映像として流しているからです。

特に今の若い世代に対しては心配になります。アジア太平洋戦争のことも知らない、戦前の皇民化教育や戦争国家・軍国主義のことも知らない、君が代・日の丸・元号について何の疑問も起こらず自然に存在するものだと受け止めて来て、今も受け止めている、そういう若い世代に、チンピラ似非右翼たちが、自身の正体を隠しながら、戯言のような美辞麗句を並べている、そんな映像を繰り返し繰り返し見せられたら、どうでしょう? そんなものか、と思ってしまうのではありませんか? それでは、この映画が意図したこととは逆の効果をもたらしてしまうのではないかと懸念します。

何故、チンピラ似非右翼たちの嘘八百や戯言のたびに、そのあとに「正しくはこうである」という別の人物の言動を入れておかなかったのでしょうか? 私は一種の「政治的カマトト主義」(政治的中立主義)が、この映画の製作の過程で、製作者たちに少なからぬ影響を及ぼしているのではないか、と推測しました。

だから、私でさえ、この映画を見終わったときに。「日本の教育はこれじゃだめだ、危険な方向に向かっていることがよくわかった」という印象は持たなかったのです。私は多くの方々の高い評価とは逆に、この映画は失敗作の1つではないかと思っています。

肝心なこと=つまり、支配権力を握るロクでもない連中が、日本の教育に政治的に介入してきて、その歪み切った認識を押し付け、教育を自分たちの意のままになる、従順でおとなしい人間を創り上げるための道具にしようとしている、その危険性と反動性、教育をゆがめる悪質性が、誰にもわかる形で浮き彫りになっていない、そう思った、ということです。誰にでもわかる、が担保されていないのです。


3.アメリカ民主社会主義者 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B0%91%E4%B8%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E8%80%85

(ウィキペディアの解説はいい加減だから見ないほうがいい、というご注告はよくいただきますが、このサイトもおそらくはそうなのでしょう。しかし、現在のアメリカで若い世代に急速に広まっている「民主社会主義」の動きを、さしあたりコンパクトに解説したものとしては、このサイトも捨てたものではないのでは、と思いました。100%信じ込んだりしないで、ざっと見ておくのは無駄ではないと思われます。私は、現在の日本を含む世界に支配的な経済体制である資本主義(「資本を主とする経済体制」)は、大きな時間軸で見て、社会主義(「社会全体を主とする経済体制」)へ向かっていると考えています。その現在進行形の具体的な像をつかむに際して、アメリカという資本主義総本山のような国内での社会主義の動きは、注目すべきものではないかと思っています。ご一読、いかがですか? :田中一郎)
草々

 

 

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