« (拡散希望)(報告)(2.9)電力自由化と電力システム改革(第5回目):歪められた電力システム改革(3)(新ちょぼゼミ:田中一郎)(2023年2月9日) | トップページ | 放射能・被ばくの遺伝的障害を甘く見てはいけない:既にネズミによる動物実験で子々孫々までの遺伝的障害が確認されている=「ゲノム不安定性」という現象はエピジェネティクス異常か? & 長崎・広島の被ばく2世裁判 »

2023年2月16日 (木)

(3つのメール転送)老朽原発の運転期限延長を追認する原子力「寄生」委員会・「寄生」庁:原発・原子力に「寄生」して、原発・原子力の「規制」はできない=現在の規制委員会・規制庁を解体せよ もはや単なる原発推進追認機関だ

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.高石友也/受験生ブルース - YouTube
 https://tinyurl.com/uwhvynv3
 https://www.youtube.com/watch?v=_VpFqy3f7ok

 マージャン狂いの大学生
 泥棒やってる大学生
 八年も行ってる大学生
 どこがいいのか大学生

(数日前、全国で雪が降る中、私立大学の入学試験が行われたそうです。そのことを誰かから聞いて、この懐かしい歌を思い出しました。この国の「学歴競争社会」はますます激化し、私が高校生時代だったころよりも一段と悲惨になっているのではありませんか?:田中一郎)


2.キャンペーン · 福島県立医科大学の理事長選出選考の不公平について · Change.org
 https://bit.ly/3xmeHna

(関連)福島県立医大理事長選 倍の得票覆り3選 「選考過程が不透明」の声 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20230123/k00/00m/040/045000c

福島県立医大内部で何か起きているようです。
詳細をご存じの方は情報提供をお願いします。


3.シリーズ「公害PFOA」の冊子を発行しました!
 約1年にわたって連載した、探査報道シリーズ「公害PFOA」の第1部をまとめた冊子を発行しました。1冊にまとめて読みやすく、また配りやすい仕様にしています。PFOAの毒性や大阪での汚染の歴史をわかりやすく記載したページや、取材を担当したリポーター・中川七海からのメッセージも盛り込んでいます。

希望者には、送料のみご負担いただき、無料で配布いたします。下記の案内に沿ってご連絡ください。受け付けた方には、順次メールでお返事いたします。7日以上経っても返信がない場合は、恐れ入りますが再度メールでご連絡をお願いいたします。

【冊子配送のお申込方法】
宛先 contact@tansajp.org
件名 PFOA冊子希望
内容 お名前、郵便番号、住所、電話番号、希望冊数(在庫の関係で上限を設ける場合がございます)
送料 1冊:無料/2冊以上:着払い(送料の振込は受け付けておりません)

なお、シリーズ「公害PFOA」は第2部に向けた取材を継続中です。深く緻密な探査報道には、取材費が必要です。最初の目標金額50万円は無事達成しましたが、さらに50万円を集めたいと思います。ぜひ、取材費のご協力をよろしくお願いします。

◆シリーズ「公害『PFOA』」の取材費を募集します!
 https://syncable.biz/campaign/2070


4.イベント情報
(1)(チラシ)(2.24)福島原発かながわ訴訟 第1陣 第15回控訴審(東京高裁)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhALH9g7adi3UxcSe?e=uBYfNq

(2)(チラシ)(3.1)大間原発訴訟 第29回公判(東京地裁)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhAM0Gi_ruXUToix-?e=9cq2HI

(3)(チラシ)(3.5)さようなら原発・核燃3.11青森集会(青森市)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhASxJvGLZZ2cpfy7?e=AkjjKL

◆(チラシ)(予約必要)(2.24)広瀬隆講演会「気候変動の宇宙物理学:IPCCのCO2温暖化説は本当か」(後半)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhAWfZ013RTNSysfV?e=rIFPlG


5.提案型ジャーナリズムの動画配信サイト! 開局を支援してください。(メディア活動支援機構プロデューサー・遠藤大輔 2021-03-04 公開) - クラウドファンディング READYFOR
 https://readyfor.jp/projects/bottomup-ch


6.2027年のリニア新幹線開通は非現実的~ストップ・リニア!訴訟判決は7-18~ - OurPlanet-TV
 https://www.ourplanet-tv.org/46267/

(関連)特集:リニア中央新幹線建設|週刊金曜日公式サイト
 https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003591.php

(関連)(報告)(1.30)オルタナティブな日本をめざして(第81回)「リニア新幹線は実現可能か?」(樫田秀樹さん:新ちょぼゼミ)(2023年1月30日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-27d1bc.html

◆ご寄付のお願い - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
 https://www.ourplanet-tv.org/donation/


7.ニセモノ・ニタモノ
 改革を期待して、かような政党に投票するのは愚の骨頂です。維新は自民党の悪性部分が分離独立したチンピラ似非右翼のデマゴーグ政党、そして、その日本維新にくっついて「共闘」をやっとる泉健太よ、早く代表を降りろよ! お前が代表をして執行部を握っている限り立憲民主党には投票できないのだ(「市民と野党の共闘」を放棄して参議院選に大敗した責任を取れ)。

(1)自民分裂なら連立入りも 馬場維新代表:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021300906&g=pol
(2)維新が喧伝する「大阪は高等教育無償化」の大嘘! 実態はドケチ、人口減少続く違和感|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/318158
(3)立民・泉代表、維新代表を「重馬場」呼ばわり…身内からも「不適切でそもそも面白くない」 - 読売新聞オンライン
 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230214-OYT1T50252/?from=smtnews

◆(2022/7)参議院選挙結果について:本日(7/11)朝刊各紙を見る限りでの私からのコメントです=泉健太立憲民主党執行部は参議院選挙敗北の責任を取り退陣せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-11d947.html


8.有権者が選挙で選んだ政治家の政治はこんなんでっせ!
 このまま行ったら、この国はまもなく「おしまい」になりまんがな、春の統一地方選で、投票行動を変えた方がよろしおます。

(1)安倍元首相の回顧録に質問相次ぐ 閣僚「分からない」「所管外」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b204038858f5a79b5c54c451f4a1fd6cc6ee5f70
(2)幼稚化する政治家の問題発言 なぜこんなにレベルが低くなったのか:朝日新聞デジタル
 https://tinyurl.com/y4d6343u
(3)過去を振り返れば差別と蔑視の自民党 取り繕っても国民は見ている|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/318434
(4)連合・芳野会長が自民党大会に出席へ 政権と距離縮める狙いか(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/2413066a902e639e4ac15810246eeab0e4443134
(5)「誤解を招いたなら謝罪する」は自民党の常套句 更迭秘書官もステーキ会食首相もこのパターン|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/318562
(6)同性婚差別、岸田坊ちゃんの“観光ツアー”…岸田政権の言い訳の程度がとにかく低すぎる|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/318464
(7)日本学術会議改変に前のめりの岸田政権 「平和と民主主義」をめぐる攻防に(週刊金曜日) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/2beab960dfdffe33532a1c802a0bfb0c1383628f
(8)「60年超」運転に批判殺到 政府、原発政策転換へ押し切る(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/21ecc4569f7067b49e5c5139be7df53d5a2026ea
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 さる2月13日、原子力「寄生」委員会は、石渡明委員(東北大学教授:地質学者)の反対を押し切り、原子力ムラ代理店である経済産業省の画策する老朽原発運転期限延長を容認する決定をいたしました。以下、いくつかの関連情報をまとめておきます。転送する3つのメールは、この間の老朽原発を巡る動きをよく伝えていますので、参考にしていただければと思います。

原発は政治の力だけで動いています。小泉純一郎元首相が言うように「安全、安い、クリーン」、これ全部ウソ、ですが、それでも政治の力で強引に推進されています。言い換えれば、何の安全性も、何の経済性も、何の環境適合性も、何の合理性もない、現代社会の邪悪と汚物と破滅的危険の塊、それが原発だということです。ですから、原発をやめて完全廃棄するには、政治(家)を転換する以外に方法はないということを意味します。つまり、反原発・脱原発の市民運動・社会運動は、真剣に政治改革=政権交代に取り組まなければならないということなのです(立憲民主党の菅直人氏の言う通り)。

(そして追記しておけば、党綱領にまで脱原発が書かれている泉健太立憲民主党は、もはや脱原発について「口先やるやる詐欺」の可能性が高くなっており、泉健太執行部が退陣をしない限り、立憲民主党には投票しても無意味だということです。泉健太が代表を降りない限り、今春の統一地方選挙以降は、あらゆる選挙において、立憲民主党以外の「世直し」政党に投票をしてください。それが脱原発へ向けての「政治(家)選択」です。但し、維新(日本維新&大阪維新)や参政党は「世直し」政党などではありませんので、要注意です。)

(関連)新立民県連、設立大会 東海第二再稼働「反対」活動方針に盛り込まず:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/62944

「世直し」野党は、原子力規制委員会・規制庁の設置根拠法を廃止し、新たな原子力安全規制のための組織を創設する法案を国会に提出せよ。新しい「原子力安全規制委員会」(仮称)設置法では、①深層防護第5層(避難計画)審査義務、②審査及び情報の徹底公開、③原子力ムラの公職追放(原発の安全性に厳しい姿勢を示す専門家を委員に選ぶ)、④委員の業界からの便宜供与・金銭受領厳禁、⑤形骸している定期検査や安全審査のルールの抜本改正、⑥経済産業省・文部科学省との絶縁、⑦核燃料サイクル廃止、⑧廃炉・バックエンド審査、など、改正すべき事項がたくさんあります。

また、既存の原発・核燃料サイクルを廃止するためには、これを国が電力会社などから有償で買い取る手当も必要ですから、その関連の法案(仮称「原発撤退法案」)も併せて検討し、近未来に国会提出していただきたい。今現在、立憲民主党が国会に提出している「脱原発基本法」は具体的な中身のない空疎な「似非基本法」(「口先やるやる詐欺」法案)の可能性が高く、いったん撤回していただいていいと思います(基本法と言われる「子ども被災者支援法」と同じことになるだけ)。そして、こうした脱原発法以外に、放射能汚染防止法や原発災害対策法、原発事故被害者救済法など、脱原発・脱被ばく・被害者完全救済の三位一体を早期に実現する多くの法制度も強く望まれていますから、「世直し」野党はそのことも念頭に置いておいていただきたい。

(関連)制定しよう放射能汚染防止法 総理!逃げた後はどうなりますか-山本行雄/著(ブイツーソリューション)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033545713&Action_id=121&Sza_id=C0


 <東京新聞>
(1)「厳格に審査するほど運転期間が延びる」原発60年超運転を認める政府方針が抱える矛盾:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/231166

(2)原発60年超、異例の多数決 原子力規制委、石渡氏反対:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/230977

(3)原発運転60年超を石渡委員反対のまま多数決で決定 原子力規制委 独立性はどこへ…:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/230990

(4)「法案の締め切りがあるので仕方ない」と山中伸介委員長 原発60年超稼働の結論を急いだ原子力規制委:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/230992

(5)<発言詳報>原発運転60年超を容認した規制委で、各委員は何を語ったのか:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/231173

(6)「規制委は役割を果たせ」 原発運転60年超の多数決容認で市民ら抗議:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/230989


 <いちろうちゃんのブログ>
(1)老朽原発運転期間延長は再びの原発大事故へ向かう直線コース(その1):何十年も前に造られた古い原発全体をくまなく点検・検査することなどできない=形式・体裁を整えて、さも安全審査を厳格にやっているかのように見せかける原子力「寄生」委員会のペテン- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-5b0861.html

(2)老朽原発運転期間延長は再びの原発大事故へ向かう直線コース(その2):古い原発は「時限核爆弾」=40年超の運転や廃炉を前提としていない、設計図行方不明、人も入れ替わり設備の詳細を知らず、山のようにある老朽原発の超危険性- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-82e981.html


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1.(メール転送です)<石渡委員の発言>本日(2/8)の決定見送り 原子力規制委員会で40年ルール炉規法から撤廃を前提とした文書の検討

裁判の会です。原子力規制を監視する市民の会の阪上武さんからのメールを転送します。規制委員会の中にも良識を持った方がいて良かったと思うような委員会は悲しいです。

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みなさまへ たびたびすみません。

石渡委員の反対意見は以下の動画でみることができます。

https://www.youtube.com/live/xfoAROLG7wo?feature=share

開始から1時間56分頃から2時間15分頃まで、20分弱です。

石渡委員の発言は開始から2時間03分45秒頃からです。

 ******

みなさまへ(重複ご容赦 転送・拡散希望)

http://kiseikanshi.main.jp/2023/02/08/12233888/

 

本日の原子力規制委員会で、原発の運転期間制限(40年ルール)を原子炉等規制法(炉規法)から撤廃して電気事業法に移すことを前提とした「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要案」についての議論がありました。

 

会合は、最後の決定の段階で、石渡委員が反対意見を朗々と述べ、本日の決定はなくなりました。非常に真っ当な反対意見で、会場は拍手で包まれました。
https://www.nra.go.jp/disclosure/committee/kisei/010000794.html

関係資料
https://www.nra.go.jp/data/000419904.pdf

動画
https://www.youtube.com/live/xfoAROLG7wo?feature=share

開始から1時間56分頃から2時間15分頃まで、20分弱です。
石渡委員の発言は開始から2時間03分45秒頃からです。

 

最初にパブコメに対する回答について説明がありました。

 

40年ルールを炉規法から撤廃して電気事業法に移すのはおかしい、移すべきではない、原子力規制委員会こそ40年ルールを厳格に守りなさいという意見は多く寄せられたようです。

 

これまでは、令和2年の見解に「発電用原子炉施設の利用をどのくらいの期間認めることとするかは、原子力の利用の在り方に関する政策判断にほかならず、原子力規制委員会が意見を述べるべき事柄ではない」とある、というのを繰返すだけでしたが、今回の回答は違っていました。

 

こちらから、そもそも40年ルールは利用政策判断ではなく、安全規制として定められたというのが事実だとし、国会審議の議事録はじめ証拠をつきつけてきたこともあってか、回答は「現行法の運転期間延長認可制度が導入された際の国会審議(平成24年第180回国会)では、科学的技術的見地だけではなく、幅広い観点から議論が行われた上で、立法されたものと認識しています。」となっています。科学的技術的見地ではない観点(利用政策と言いたいのか)でも議論されたという理屈です。

 

これまでは 「そもそもA(安全規制)ではなくてB(利用政策判断)なんだ、だからA(炉規法)からB(電気事業法)に移すんだ」という理屈でしたが、それが、「そもそもA(安全規制)だけではなくB(利用政策判断)もあったんだ」という言い方に変わったことになります。しかしそうなると、A(炉規法)をなくす根拠が失われました。

 

論理が破綻したことになります。それでも炉規法から撤廃したいのであれば、安全規制の観点から運転期間制限を撤廃してもよいのか否かの検討が必要ですが、こうした観点での検討を全くやっていません。ここが原子力規制委員会の最大の弱点だと思います。

 

会合は、最後の決定の段階で、石渡委員が反対意見を朗々と述べ、本日の決定はなくなりました。

 

石渡委員の意見は、1.今回の変更は新たな知見などに基づくものではなく運転制限が炉規法からなくなるという意味では安全規制の後退だ、2.(電気事業法に移っても)40年60年の枠組みは変えないとあるがそれでは炉規法を改正する必要はないではないか、3.審査が長引いている間も高経年化は進行しており審査は難しくなるのにこの間はカウントしないというのは矛盾ではないか、といったものです。他の委員が説得を試みましたが意見を変えず、今日の決定は見送りになりました。来週また議論がありますが、非常に真っ当な反対意見で、会場は拍手で包まれました。

 

阪上武(原子力規制を監視する市民の会)

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玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

E-mailsaiban.jimukyoku@gmail.com

http://saga-genkai.jimdo.com/

http://www.facebook.com/genkai.genpatsu

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2.(メール転送です)【オンライン報告会】規制委で何が?「炉規法・運転期間の削除を容認」の一部始終(2/16)(FoE Japan)

みなさま(重複失礼・拡散歓迎)
13日の原子力規制委員会の臨時会合で、運転期間の定め(原則40年ルール)を原子炉等規制法から外し、60年超運転を認めることを前提とした規制制度案が決定されました。

 

原発運転60年超を石渡委員反対のまま多数決で決定 原子力規制委 独立性はどこへ…(東京新聞)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/230990

 

委員の一人、石渡明委員が最後まで反対意見を述べました(※)。

石渡委員は、山中委員長が「運転期間について規制委は意見を述べる事柄ではない」とする根拠として引き合いに出す令和2年の文書(「運転期間延長認可の審査と長期停止期間中の発電用原子炉施設の経年劣化との関係に関する見解」)の当該部分が、当時の委員会内での議論に基づくものではないなどのことを指摘。

石渡委員は言いませんでしたが、当時の議事録からは、この部分は山中氏が発言し、文書に入れ込まれたことなどが読み取れます。

 

急遽、明日、規制委における石渡委員の指摘およびそこから見えてきたことなどを中心に、zoomにて報告会を開くことにいたしました。ぜひご参加ください。

 

【オンライン報告会】規制委で何が? 「炉規法・運転期間の削除を容認」の一部始終

2023年2月16日18:30~20:00

お話し・解説:阪上武さん(原子力規制を監視する市民の会)

オンライン会議システムzoomを利用。以下からご登録ください。
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZ0ocuGppzwoGtIkX9lvnzLsF6Tz0OSgnt_W

主催:FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会
問い合わせ:FoE Japan

(※)石渡委員は2月8日の委員会で、反対理由として、今回の改変というのは、何らかの科学的技術的な新知見があってれに基づいての法改正ではない、今回の炉規法改正案は運転期間を落とすということ。安全側への改変と言えない、鋭意審査をしても時間がかかる。審査をすればするほどより高経年化した炉を動かすことになるーーの3点を挙げていました。

 

以下、原子力規制を監視する市民の会の阪上武さんの報告をお送りします。(若干読みやすいように編集したり短縮したりしています。)

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石渡委員

「炉規法は規制委が守るべき法律」「科学的技術的でなく安全側でもない変更をすべきではない」

「運転期間は利用政策判断」との文章の作成経緯に疑問。「金科玉条のように使うものではない」

 

石渡委員が一貫して主張していたのは、炉規法を改定する積極的な理由がないということです。これに対し、山中委員長はいつものように令和2年7月29日の文書の「運転期間の定めは利用政策判断であり規制委が意見を述べるべき事柄ではない」との文言を持ち出します。

石渡委員は以下のように述べ、この文書の作成経緯を具体的に問題にしました。

・令和2年の文書は表題にあるように「運転期間延長認可と長期停止期間中の原発の経年劣化との関係に関する見解」であり、規制委員会の場でもそのようなものとして出てきた。

・議題も「経年劣化管理に関わるATENA(原子力エネルギー協会:事業者団体)との実務レベルの技術的意見交換会の結果を踏まえた原子力規制委員会の見解(案)について」というものであった。

・意見交換会の6回議事録を全てみたが『原子力規制委員会が関わるべき事柄ではない』といった議論はなかった。

・どういう経緯でこの文書のこの部分が入ったのか、非常に疑問をもっている。規制委が議論を重ねて作られたものではない。

その場で石渡委員が他の委員に、「委員の中で一部でも執筆した人はいるか?」と聞きましたが誰も手を上げず。そのうえで、「この文書を金科玉条のように使って、原子力規制委員会の全体の意思として、確固として決定された、というものではないのではないか」と述べました。さらに、「これを根拠にして例えば炉規法の40年ルールをなくしてもいいとか、そういう議論にはならないのではないか」とも述べました。

 

山中委員長は様々な場での議論をまとめたものだとだけ述べました。また、石渡委員は「60年超の安全規制を具体的にどうするのかも決められずに60年超運転を許していいのか」とも発言し、伴委員も同調しました。事業者ではなくて、規制委の側の問題として、審査しきれるのかとの問題提起をしたのだと思います。

 

山中委員長は、「50年目までは従来のもので問題ない、60年の審査については時間があるのでその時までに検討すればよい」と逃げました。中性子照射脆化などが問題になるが、60年までは実機による試験結果と予測式による評価があるので問題ないとも。しかしこの問題では、予測式による評価結果と試験結果が合わず、評価結果に信頼性がないことが問題になっています。

さらに石渡委員業は、審査を丁寧にやって長引くことにより、運転期間が延長され、高経年化したより危険な原発が動くことになる矛盾について、特に、不祥事などでやむなく審査を中断して検査になる場合があるが、その期間がさらに延長できることになることを指摘。具体的にはデータ改ざんがあった敦賀や不祥事で運転禁止が出た刈羽崎刈羽のことを指しているのだと思われます。事業者側の責任で生じた問題で審査を中断して不本意ながら検査を行ったが、その分運転期間を延ばしてもいいよとなれば、審査をする人間としてはとても耐えられないとも。

最後に石渡委員は次のように述べました。「炉規法は原子力規制委員会設置法とペアの形でそのときに制定されたと理解している。炉規法というのはしたがって、原子力規制委員会が守るべき法律である。科学的技術的な理由、より安全側にかえる、そういうはっきりした理由があればこれを変えることにやぶさかではないが、今回のこの変更はそのどちらでもない。」

石渡委員は、原子力規制委員会の委員として課せられた責務に照らして、当然のしかし重要な指摘をされたのだと思います。これに対し山中委員長は「根本的に異なる『心情』をお持ちだ」とし、多数決で退けました。石渡委員の発言は個人的な心情などではありません。山中委員長は「炉規法は規制委が守るべき法律」とは異なる意見をお持ちのようですが、そのような人に規制委員会の委員長を務めさせてよいのでしょうか。

******************************★★
今回の動きは経産省エネ庁が規制委を飲み込む構図だと思いますが、そこに山中氏が深く関わっているようにもみえます。

山中委員長は、

①炉規法の運転期間に関する定めは『安全規制』ではなく『利用政策判断』

②運転期間の定めは『利用政策判断』であるため、規制委が意見を述べる事柄ではない

③『利用政策側』で運転期間を定める方針が出たので原子炉等規制法からは削除する

との理屈で今回の変更を正当化しています。


①については、2012年当時の政府見解や、原子炉等規制法の国会審議で、運転期間が科学的技術的観点から検討されたことは記録にも残っており、これを認めざるをえなくなっています。

 

また。規制庁が今年2月3日に公表した内閣法制局による原子炉等規制法改正の立法趣旨について解説した文書には明確に「安全上のリスクを低減する趣旨で運転期間を制限する」と書いてあります。本来ならこれだけでアウトのはずです。

 

運転期間の見直しに係る経緯

https://www.nra.go.jp/data/000419401.pdf

 

①炉規法の運転期間に関する定めは安全規制である、②運転期間の定めは規制委が順守しなければならない、③利用政策側で運転期間を定めることはできない、というのが筋です。

 

しかし山中委員長は、②「運転期間の定めは利用政策判断であり規制委が意見を述べる事柄ではない」との文言が記された令和2年の規制委見解を盾に議論をさせずに押し通します。この文言ですが、もとになっている6回の意見交換会では、運転期間について規制委が意見すべきかどうかなどという議論はありません。意見が出たのは、これが令和2年7月22日の規制委の定例会合で報告されたときです。発言したのは当時は委員の一人であった山中氏でした。

 

臨時会合後の記者会見でも、山中氏から、この5年かけて事業者とも協議を重ねながら進めてきたとの発言がありました。運転期間に関する規定の緩和を計画的に進めてきた?可能性もあると思います。

 

阪上武(原子力規制を監視する市民の会)
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★Q&A 原発の運転期間の延長、ホントにいいの?
https://foejapan.org/issue/20221207/10552/


3.(メール転送です)40年廃炉訴訟市民の会メールマガジン 第32号 2023_02_14

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40年廃炉訴訟市民の会メールマガジン 第32号 2023/02/14

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(転送・転載歓迎)

 エネルギー危機に乗じた原発推進勢力の巻き返しで、多くの国民

の反対の声はかき消され、ついには原子力規制委員会の委員の反

対意見すら押さえ込まれる異常な事態になっています。

(「『法案の締め切りがあるので仕方ない』と山中伸介委員長 原

発60年超稼働の結論を急いだ原子力規制委」東京新聞 2023/2/14

https://www.tokyo-np.co.jp/article/230992 )

 

 そして---

 2021年6月、日本で初めて40年を超える運転を開始した美浜原発

3号機は、現在も稼働中。岸田政権が原発の60年超運転を閣議決定

し、原発回帰路線が本格始動する中で、高浜原発1・2号機の運転

もスケジュールに上ってきました。1号機は4月下旬に起動、特重

施設の最終試験を経て、6月3日送電開始。2号機も7月15日に送電

を始める予定と関電は発表しています。

 企業倫理に欠ける事件を数々起こし、突貫工事による労災死亡事

故も度々起こしながら老朽原発再稼動に突き進む関電。

 なんとかこれにストップをかけなければ!

 

━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1 【報告】12/16 老朽原発裁判 口頭弁論 

  高浜1・2号第25回 + 美浜3号第23回

2 【総会&記念講演】2/23 市民の会 第7回総会 & 記念講演

  オンライン講演の講師は金属学の井野博満さん

3 【報告】美浜3仮処分裁判:12/20不当決定

  名古屋でも抗議アクション

4 【老朽原発うごかすな!】

  12/4  関電包囲全国集会&御堂筋デモ

   3/21(火/休)関電本店から高浜原発までリレーデモ

5 【避難者訴訟】12/15 控訴審の報告

  3/1(水)3/9(木)は終日証人尋問 応援を!

6 【福島事故12年】3.11原発ゼロNAGOYA ACTION

7 【ご案内】3/11 午前 第46回さよなら原発パレード in ぎふ

8 【記事紹介】週刊「東洋経済」はエネルギー危機問題を特集

9 【お礼】2/5 愛知県知事選挙

  市民の会事務局次長の尾形慶子さんが健闘

10【お願い】2023年度会費納入をお願いします

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1 【報告】12/16 老朽原発裁判 口頭弁論 

      高浜1・2号第25回 + 美浜3号第23回

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■裁判官がまたもや交替!

 昨年4月、左陪席が若林憲浩裁判官から岩谷彩裁判官に交替した

後、10月の期日で柏戸夏子裁判官に再び交替したことを前回お知ら

せしましたが、12月の期日では、これまで右陪席だった佐久間隆裁

判官が左陪席に移り、そして右陪席には新たに磯部幸恵裁判官が就

いていました。(裁判長は日置朋弘裁判長で変わらず)。こんなに

頻繁に変わるのはなぜでしょう?どちらにしても私たちの主張をき

ちんと受け止めてくれればいいのですが・・・・

 裁判官の法廷イラスト https://bit.ly/3IjN2tn

 

<高浜事件>

■中性子照射脆化について、国の反論に反論する意見書を提出

 この裁判の中で、原子力規制委員会が中性子照射脆化の審査にお

いて、監視試験片の原データも確認せず、評価を左右する重要な設

定条件となる熱伝達率の数値も確認せず、関電の評価結果をうのみ

にして認可していたこと、しかも、関電は、監視試験のうち破壊靭

性試験(試験片にき裂を作り、さまざまな温度下で引っ張ってどこ

まで耐えられるかを調べる試験。原子炉容器の粘り強さの評価のた

めに重要)は、10年ごとの各取り出し回次に原子炉容器の母材と溶

接金属の2種類の監視試験片のどちらかの種類しか試験していなか

った(九州電力や四国電力は毎回の取り出しで両方とも試験してい

る)という手抜き試験の実態を明らかにしてきました。

 しかし、被告・国は、このような試験、審査に何ら問題はないと

開き直っています。

 これに対して、今回の期日で、これまでもご協力いただいてきた

井野博満さんをはじめとする原発老朽化問題研究会メンバーによる

集大成とも言える意見書を提出しました。中性子照射脆化の審査は

ここまで危ういものだったのか、と恐ろしくなる内容です。

 これをもとに提出した書面について、弁護団老朽化班の小島寛司

弁護士、井上功務弁護士が法廷で説明しました。

 詳しくは → https://bit.ly/3XksjtP

*「中性子照射脆化に関する意見書」(20221202 甲E第67号証)

  https://bit.ly/3jVPgpl

*20221206 準備書面(97)→ https://bit.ly/3jV086U

 「中性子照射脆化:専門家意見書に基づく反論・主張の補充」

 

<美浜事件>

■ 「だろう運転」ではダメだろう(ダジャレ?)

 午後の美浜事件は盛りだくさんでした。

 まず、中野宏典弁護士が、福島原発事故の被害者が国と東電に求

めた損害賠償訴訟の6月19日最高裁判決の中で、多数意見に反して

唯一人国側の責任を認めた三浦守裁判官の意見を引用しつつ、原子

力規制で国が果たすべき役割について陳述を行いました。

 判決文の三浦裁判官の意見は、法令の趣旨・目的から、技術基準

の解釈、予見可能性と結果回避可能性まで緻密に論じており、事故

による深刻な被害を考えれば、不定性をもつ自然現象について最新

の科学的知見の中でも最も過酷な条件を考慮し、万が一でも事故が

起こらないように国がきちんと規制権限を行使するのは当然である

と述べています。故に、津波の到来は予見でき、それへの対策も可

能だったかもしれないのにそれを怠ったのは国の責任でもあると、

中野弁護士は判決文の箇所を具体的に示しながら説明しました。

 中野弁護士が流石なのは、車の教習所では「『だろう運転』は危

険、常に『かもしれない運転』をしなさい」と教えられるのに、原

発では取り締まる側の規制委員会に加えて最高裁の多数意見までも

「『だろう運転』で構わないだろう」というのはダメでしょう、と

例えたところです。

 最後は、この裁判の判断においても、三浦裁判官の意見こそ参照

しなければならないと力強く締めくくりました。

(準備書面(94) → https://bit.ly/3YAHDDA

*報告集会での中野弁護士解説ショート動画

 https://bit.ly/3k3PzOV

 

■ 次に甫守一樹弁護士が、美浜原発の耐震安全性に重大な影響を

与えうる白木ー丹生断層とC断層について、極近傍活断層としての

審査をせずに認可した問題を、被告側第34準備書面に反論する形で

再度主張しました。

 原告側は5年前からこのことを指摘していましたが、国は何ら反

論もしてきませんでした。ようやく出てきた書面では、「極近傍」

の距離は、敦賀原発での浦底断層を例に原子炉から250m程度とし、

美浜では地震ガイドで求められる検討をしなくてもよいと言ってい

ます。しかし甫守弁護士は、これは誤りであることを、地震ガイド

の作成過程での議論や専門家の意見を紹介して反論しました。

 極近傍とは、少なくとも1~2km、岩手宮城内陸地震で5km離

れた一関西の観測記録も参考にしていることなどから、数kmと解

釈するのが妥当であり、白木ー丹生断層もC断層も該当するという

ことです。しかも、正しく測れば、被告の主張する距離よりさらに

近くなります。

 被告側は書面の中で、距離のほかにも極近傍地震動の検討が不要

な理由を述べていますが、審査の中でそのことには全く触れておら

ず、後付けの言い訳にすぎない、と甫守弁護士は批判しました。

(準備書面(95) → https://bit.ly/3RWJqkm

 

■ 最後は北村栄弁護団長がここ3ヶ月の原発関連新聞記事につい

て紹介しました。

 今回とりわけ強調したのが原子力規制行政の変貌です。規制庁の

トップ3がいずれも経産省出身者になり、新しく原子力規制委員長

に就任した山中伸介氏が原発運転期間の40年ルールの見直しをあっ

さりと認めたことなどを、福島原発事故後の法案策定で原子力規制

に関するPTの座長を務めた自民党の塩崎恭久氏と初代原子力規制委

員長の田中俊一氏のコメントの記事を引用しながら批判しました。

(準備書面(96) → https://bit.ly/40NQjbC

*法廷イラスト https://bit.ly/3IouZlJ

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<今後の期日>

(お詫び:前回送ったメルマガで次々回期日を誤って記載していま

 した。大変申し訳ありません。) 

2023年3月13日(月)名古屋地裁2号法廷

  10:30~高浜1.2号機  第26回口頭弁論

  14:30~美浜3号機   第24回口頭弁論

  • 老朽化問題:原子炉容器クラッドの影響について
  • 老朽化問題:電気ケーブルの劣化
  • 原発関連新聞記事ほか(詳細→ https://bit.ly/3Xqiydp

2023年6月9日(金)名古屋地裁2号法廷(予定)

  10:30~高浜1.2号機  第27回口頭弁論

  14:30~美浜3号機   第25回口頭弁論

2023年9月20日(水)名古屋地裁2号法廷(予定)

  10:30~高浜1.2号機  第28回口頭弁論

  14:30~美浜3号機   第26回口頭弁論

 

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2 【総会&記念講演】2/23 市民の会第7回総会 & 記念講演

  オンライン講演の講師は金属学の井野博満さん

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 今年の記念講演は、中性子照射脆化の問題で総括意見書のとりま

とめに尽力くださった井野博満さんにお話をうかがいます。

 会員でなくても、どなたでも参加できます。

            (詳細 → https://bit.ly/3YKU93y

【40年廃炉訴訟市民の会 第7回総会 & 記念講演】

と き:2月23日(木・休)14:00~16:45

ところ:名古屋市教育館(ZOOMビューイング会場)

    https://yahoo.jp/3-VrIo

  & ZOOMオンライン(申込み→ https://bit.ly/3DMsyqv

 

■ 第1部 14:00~15:20 

 <40 年廃炉訴訟市民の会 総会>

  ○ 裁判報告(藤川誠二弁護士)

  ○ 活動報告、会計報告 監査報告

  ○ 活動計画と予算案 ほか

■第2部 15:30~16:45

 <記念講演(オンライン)と質疑応答>

 「中性子照射脆化の審査はまちがいだらけ

     - 集大成!統括意見書解説 - 」

  講師 :井野博満さん(東京大学名誉教授・工学博士)

 <弁護団から> 北村 栄 弁護団長

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3 【報告】美浜3仮処分裁判:12/20 不当決定!

              名古屋でも抗議アクション

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 福井・関西の住民9人が大阪地裁に申し立てた老朽美浜原発3号

機運転禁止仮処分は、昨年7/4に終結し、裁判所は美浜3号機が再稼

働するまでに決定を出すのは無理だができるだけ早く出すとしてい

ました。決定が12/20となり、大飯原発3号機が再稼働したタイミ

ングでしたので、停止を命じていただけるものと期待しましたが、

結果は却下。

 40年廃炉訴訟と同じように震源極近傍未審査問題が争点でしたが

、大阪地裁第1民事部(井上直哉裁判長)は、震源近傍が何Kmなの

かという判断を自らは示さず、新規制基準を決めるときにどのくら

いの距離が近傍かはっきり決めていない、1kmより近い議論もされ

ていたから不合理であるとは言えないとしました。

 決定後の旗出しで、井戸謙一弁護士は、「本来予定されていた時

期より2ヶ月も時間をかけたのに、政府の原発回帰政策の動きに影

響を受けているのではないかと考えざるを得ない。司法のあり方と

しては大変残念な決定である」と述べました。

 

 私たち市民の会は、同日18時より、名古屋栄で抗議アクションを

行いました。10数名が参加。ライトアップしながら節電を呼びか

ける電光掲示が流れる「中部電力 MIRAI TOWER」(名古屋テレビ塔

)が虚しく輝く下で、司法の責任放棄、審査のずさんさ、美浜原発

と名古屋の近さなどを訴えました。参加者からは、「私も歳をとり

、運転免許証を返上しました。老朽原発は免許返上を!」との声も

上がりました。(報告 → https://bit.ly/3YRzLNU

*老朽原発は免許返上を! https://bit.ly/40YNhl4

 

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4 【老朽原発うごかすな!】

  12/4  関電包囲全国集会&御堂筋デモ

  3/21(火/休)関電本店から高浜原発までリレーデモ

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 12/4に行われた関電包囲全国集会には900人が集まりました。愛

知からは4名ほどが参加。私たち市民の会からは、草地共同代表が

登壇し、監視試験片の原データも確認しない規制委の審査のずさん

さ、関電の手抜き試験を踏まえて、エネルギー危機に乗じて規制委

の審査を通れば再稼働やむなしといった空気が作られているが、新

たな安全神話にほかならないということを広めていこうと訴えまし

た。

 老朽原発うごかすな!実行委員会では、3/21に関電本店を出発し

、4/2に高浜原発に到着するリレーデモを予定しています。

 関電は、4月下旬に高浜1号機を再稼働しようとしています。高

浜1号機は運転開始から48年を経過した老朽原発であり、その原子

炉は中性子照射脆化も進んでいます。再稼働などあってはならない

です。*報告 → https://bit.ly/3IkXi4D 

   *動画 → https://bit.ly/3Ik8gat

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*老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

              → https://bit.ly/3YM2vry  

関電本店 ~ 高浜原発 リレーデモ 2023

 「関電本店(大阪)から高浜原発(福井)へ230km

   老朽原発の危険性をリレーデモで訴えよう

   危険すぎる老朽原発高浜1、2号機の再稼働を許さない!

3・21(火休) 関電本店前を出発→→4・2(日) 高浜原発に到着

出発日 3・21(火休) 関電包囲大集会 ■■

 

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5【避難者訴訟】12/15 控訴審の報告

  3/1(水)3/9(木)は終日証人尋問 応援を!

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 愛知、岐阜に避難された方々の東電福島原発事故損害賠償請求訴

訟控訴審は、12/15に第10回口頭弁論が名古屋高裁で行われました

 法廷では、最初に、13歳の時に原発事故で故郷を追われ、名古屋

で避難生活を送った原告が陳述しました。学校でのいじめ、バセド

ウ病の発症と過酷な避難生活を余儀なくされ、その体験はトラウマ

として残り、今でも苦しめられているそうです。事故の影響で失わ

れた子ども時代や心身の健康はどうあっても取り戻せないから、せ

めてもの補償を東電と国は責任を持って行うべき、また、このよう

な悲劇を二度と繰り返さないためにも、原発の廃止を望んでいると

述べました。

 弁護団の陳述はこちら→ https://bit.ly/3I3BSaI

 

 この期日の際には、まだ証人尋問については決まっていませんで

したが、その後、3/1、9の実施が決定しました。

 裁判所は現地進行協議(現場検証)と文書送付嘱託(東電株代の

現地進行協議の写真<水密化できたことを示す証拠として>の取り

寄せ)は却下したそうですが、原告と専門家の一部を採用しました

 A弁護団によりますと、まだ時間配分や順序については変更もあ

りうるとのことです(黒田証人の尋問時間が足りないので交渉中)

。ただ、1日と9日の終日、尋問が行われることは決定ということ

ですので、ぜひご予定に入れていただけたらと思います。

 証人尋問スケジュール https://bit.ly/3RZT85o

 

<問合せ>

原発事故損害賠償請求訴訟愛知・岐阜

福島原発事故損害賠償愛知弁護団 (TEL:052-414-7338)

だまっちゃおれん 原発事故人権侵害訴訟・愛知岐阜

https://damatchaoren.wordpress.com

【E-Mail】damatchaoren@gmail.com

 

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6【福島事故12年】3.11原発ゼロNAGOYA ACTION

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今年も40年廃炉訴訟市民の会は参加します。

           (詳細 → https://bit.ly/3IfxVRA

「勝手に決めるな!

  私たちはNO NUKESの灯をともし続ける!」

とき:2023年3月11日(土)

   14:30 集会開始  16:00デモ出発

 @矢場公園(ナディアパーク南)https://bit.ly/3XsE69j

《リレートーク》

 黙祷/だまっちゃおれん!原発事故人権侵害訴訟・愛知岐阜/

 TOOLD40@NAGOYA老朽原発40年廃炉訴訟/各政党・各団

 体からのアピール

《デモコース》矢場公園→大津通→久屋大通→大津通→矢場公園

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★ キャンドルナイト「死者の慰霊・生者の再会」

とき:2023年3月10日(金)16:30~

@矢場公園(ナディアパーク南)

       (雨天の場合は3/11行進後に決行)

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主催:原発ゼロNAGOYA ACTION

http://blog.livedoor.jp/genpatuiranganena/

e-mailgenpatu.irangane@gmail.com

 

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7【ご案内】3/11 午前 第46回さよなら原発パレード in ぎふ

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 午前中は岐阜へ!午後は名古屋へ来てね。

テーマ:福島事故から12年「ありえんッ!原発回帰」 

と き:3月11日(土)  10:30~集会  11:00~パレード

ところ:岐阜市 清水緑地公園(JR岐阜駅すぐ南側)

主 催:さよなら原発・ぎふ   

問合せ:伊藤( 090-8952-0013)

詳 細: https://ameblo.jp/611gifu/entry-12788858075.html

 

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8 【記事紹介】週刊「東洋経済」はエネルギー危機問題を特集

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 2月13日発売の週刊「東洋経済」(2月18日号)は、「どうする

エネルギー危機、どうなる脱炭素」と題した特集を組んでいます。

当弁護団も老朽原発の問題について取材を受け、P.62~64「あま

りに拙速な『原発回帰』」で記事にしていただきました。

 今号では脱炭素政策や再エネの現実、GW基本方針の批判など幅

広く取材をした記事が読めます。

 https://str.toyokeizai.net/magazine/toyo/

 

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9【お礼】2/5愛知県知事選挙

  市民の会事務局次長の尾形慶子さんが健闘

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 2月5日投開票された愛知県知事選挙に市民の会事務局次長の尾形

慶子さんが立候補し、現職には及びませんでしたが、候補者6人中

2番目の得票で健闘しました。

 選挙期間中、脱原発と気候危機やジェンダー平等などを思う存分

訴えることができました。

 ご支援くださった皆さまへお礼申し上げます。

 

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10【お願い】2023年度会費納入をお願いします

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 皆様の会費によって訴訟活動や訴訟の支援活動、広報活動を行

うことができます。引き続きご支援をお願いします。会費は2,000

円/年です。新規入会のお申込みやカンパも随時募集中です。

口座名義:40年廃炉訴訟市民の会

    (ヨンジュウネンハイロソショウシミンノカイ)

ゆうちょ銀行 口座番号:00810-0-153748

他の銀行からお振込みされる場合は、

 金融機関コード:9900(ゆうちょ銀行) 店番:089

 預金種目:当座   店名:〇八九 店(ゼロハチキユウ店)

 口座番号:0153748

 

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メールマガジン発行責任

★老朽原発40年廃炉訴訟市民の会

〒460-0002 名古屋市中区丸の内2丁目18―22

三博ビル 5F 名古屋第一法律事務所内

TEL:080-9495-9414

E-mail:toold40citizensgmail.comを@に代えてください)

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