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2022年12月29日 (木)

3つのこと:(1)(メール転送)「日本学術会議」の政府政権による「御用化」を防ぎましょう、(2)物価上昇(インフレ)を抑える処方箋も出せない「リフレ派」の破綻、(3)危険なナショナリズム・愛国主義と(核)戦争準備を煽るNHK

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(必読新刊書)ルポ食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか?-堤未果/著(文春新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034417934&Action_id=121&Sza_id=A0

(コロナワクチンに続いて世界中で私たちの「食」に異常な危機が迫っています。フェイクミート(代替人工肉・細胞培養肉)、遺伝子組換え食品の復活、ステルス・ゲノム編集食品、合成生物食品、培養母乳、ワクチンレタス・・・・、まるでフランケンシュタイン飲食物が総出で運動会を開いているような「お化けの食品展」=ゲゲゲの似非「食」科学の実用化を巡る動きが詳しく解説されています。もちろん発祥の地はアメリカで、その下僕である日本はこの動きに盲従し、自らその実験台に上がろうとしています。2023年2月に科学ジャーナリストの天笠啓祐さんに解説をしていただく予定の下記が、その一例です。:田中一郎)

◆ゲゲゲの鬼太郎(昭和46年10月/1971年) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=NeYQOpMCt2k


2.(予約必要)(2.9)オルタナティブな日本をめざして(第82回):「みどりの食料システム戦略(農林水産省)」の概要と問題点(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)(2023年2月9日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-91cc66.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

(関連)(別添PDFファイル)細胞培養肉の実用化が加速、本当に「クリーンミート」なの?(イントロ部分)(『週刊金曜日 2022.12.9』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVg0p2nr9dik-1FMJC?e=6fbnhH



3.キャンペーン
(1)【緊急署名】原発の運転期間の延長に反対
 https://bit.ly/3jCRv0t

(2)お知らせ【緊急Twitterキャンペーンを行います!〜#これが私のクリスマス_目の前に広がる大量廃棄〜】 · Change.org
 https://tinyurl.com/um56dx8t

(3)「戦争する国」に反対し、脱原発・共謀罪廃止を求める 要請書 (毎月署名できます)
 http://www.shukyosha9jonowa.org/news/youbou201706_n1.pdf

(4)『憲法改悪を許さない全国署名』が新しくなりました。署名へのご協力をお願いいたします。正義と平和協議会とりまとめの署名用紙はこちらからダウンロードできます
 https://www.jccjp.org/wordpress/wp-content/uploads/2022/01/No-kaiken-syomei.pdf


4.イベント情報
(1)(チラシ)(1.14)東京外環道訴訟 提訴5周年集会(武蔵野芸能劇場 小ホール)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVg0ub29iQIIhOERnv?e=dxP2MK

(2)(チラシ)(1.27)辺野古の海を埋めるな! 「建白書」10年 日比谷野音集会
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVg0yszcpJOxXsJuMk?e=1YaVBM

(3)2023年 つなごう命の会 ZOOM 学習会開催!(通算第55回)やります!(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授) 
 https://www.facebook.com/events/677811627383798/


5.(別添PDFファイル)今の日本に「徴兵制」が絶対にないと言い切れないこれだけの理由…世界60カ国以上が採用(日刊ゲンダイ 2022.12.22)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/316282

(有事立法、教育基本法改悪他の教育の帝国主義的再編、特定秘密保護法、共謀罪法、戦争法制定(集団的自衛権他)、日米軍事一体化、宇宙軍拡、南西諸島での戦争準備、大軍拡と対米隷属の徹底(米製兵器爆買、米=司令官(指示する人)・日本=兵隊(戦って死ぬ人)、自衛隊・防衛省の再編他)、軍産学情共同と軍事研究体制、国民監視体制の確立(「重要土地等調査規制法」や盗聴法やマイナンバー制度他)、国家総動員体制(「経済安全保障推進法」他)、自衛隊員の不足、の後に来るのは「徴兵制」と「スパイ防止法」(現代の治安維持法=反政府政権鎮圧絶滅法)、そして日本国憲法破壊です。ホンモノの政権交代はこれら全てを一括して廃止します。:田中一郎)

(関連)「敵基地攻撃能力」容認へ向けて動き出す泉健太立憲民主党=立憲主義をかなぐり捨て、「市民と野党の共闘」に背を向け、原発を容認しながら、何をやっとるのか? かつての社会大衆党が大政翼賛運動になだれ込んで行った二の舞か?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-bd7980.html

(来春の統一地方選挙では立憲民主党候補を全員落選させてください。他の「世直し」政党へ投票してください。目的は泉健太立憲民主党現執行部を総退陣させ、ホンモノの「世直し」政権交代を目指す「政治勢力」=「市民と野党の共闘」を立て直すためです。)


6.岸田文雄政権=ガラクタの、ガラクタによる、ガラクタのための政治
 下記は、山のようにある「岸田文雄自公政権=反国民的ガラクタ」情報のほんの一角です。「末法の世」です。彼らと心中しますか?

(1)内田樹「政権延命をはかる『戦争カード』は失政から国民の目をそらす」〈AERA〉Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e647e56ea927c83c32dee8893469e41bde233c5f

(2)かつての「女性首相候補」も今は昔…高市早苗と稲田朋美。”ぼっち”ふたりの「寂しい年越し」(集英社オンライン)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b255fb063280e8e03938f544cab9c00a9d361735

(3)岸田政権が増税に加え年金改悪 「国民生活を破壊しようとしている」と荻原博子氏(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4840d05fe7146e221a258da84597eaf0cc7a7a77

(4)旧統一教会「解散請求しないで」嘆願書署名たったの2万3486人…信者数60万人なのになぜ?|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/316417

(5)自民・世耕参院幹事長“二番煎じ”訪台に冷笑…やっぱり「台湾有事は安倍有事」浮き彫り|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/316420

(6)自民・萩生田氏の防衛費増額「国民に信を問う」発言に《あなたが議員辞職を》とブーメラン!|日刊ゲンダ
DIGITAL
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/211474

(7)ドキュメント 寺田総務大臣更迭 辞任ドミノ “岸田流”の顛末は - NHK政治マガジン
 https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/92215.html

(8)早過ぎる退場、被災地がっかり 秋葉復興相更迭へ 「辞めるのは当然」「何したいか見えず」(河北新報) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/44d311cb6692a6b6cabf162b3d48d09f5a5bbb08


◆日刊IWJガイド・非会員版2022.12.26号~No.3756号
 自民党の国場幸之助国防部会長(沖縄1区)が「中国との軍備不均衡こそリスク」と、中国相手に防衛力増強を主張! 軍事費がGDP比1.7%だとしても日本の6倍の国防予算となる中国と「均衡」するためには、日本の防衛関係費はGDP比5%以上必要!! 日中の国力差を理解できない「国防バカ」が国を滅ぼす典型!!
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51693
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3つのことをお知らせいたします。

1.(メール転送です)学術会議法改悪を許さない取り組みをすすめましょう

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皆さま、12月28日、「学問と表現の自由を求める会」が声明「 日本学術会議の独立性を侵害する政府の法改正方針を直ちに撤回することを要望します」を出しました。(添付します。)

声明では「会員選考と活動の独立性は、世界のアカデミーの常識です。この原則を蹂躙し日本学術会議を政府の御用機関に改変することは、国民の幸福と人類社会の福祉、さらには日本の国益に反することになりかねません。」と訴えています。昨日の記者会見では呼びかけた方々から「民主主義の危機」「政府と距離を取る学術がなければ国民の生命が危うい」などの声が出たと報じられています。是非多くの方々に声明を広めてくださるようお願いします。

政府方針を次の国会で法制化させないために、大学・職場・地域でこの問題を広く訴えていきましょう。市民の中には「会員選考を透明なものにするために第三者委員会が関わる」ことは良いのではないかと思う方もいると思います。しかし学問の視点から選ぶべき会員を、政府や産業界が口を出すことが許されるのでしょうか。

また国の機関なのだから政府と問題意識を共有し政策提言するべきだと思う方もいるでしょう。しかし今、軍拡や原発新設を行なおうとする政府と問題意識を共有することが学術の役割でしょうか。そう考えると、今回の政府方針がいかに危険なものかがわかるでしょう。27日に梶田学術会議会長が市民に向けて出された「声明に関する説明」では上記の2点に関してこう書かれています。

「選考過程への第三者委員会の意見への尊重義務が想定されている以上、仮に第三者委員会の意見と異なる推薦名簿を本会議が決定した場合、そのことを理由にして任命権者が任命を拒否する道が開かれることになってしまいます。任命拒否が正統化され、繰り返されかねないことにたいへん強い危惧を抱いています。」

「方針では『政府等と問題意識や時間軸等を共有しつつ』ということが再三にわたって言及されています。しかし、学術には一国に限定されない普遍的な価値と真理の追求という独自の役割があり、これには一国単位の利害には左右されずに、知の探求を通じて人類全体に奉仕するという意味が含まれています。…政策決定にあたって学術は、政治や経済の観点からは抜け落ちかねない重要な知見を提供する可能性を有しています。…これらの知見は、必ずしも政府と問題意識を共有しないところからも得られるはずです。

さらに、中長期的な観点から物事を考える学術と、短期的な判断を常に迫られる政治的意思決定との間で、時間軸を共有できない場面が生じるのはむしろ当然です。したがって、日本学術会議の諸活動のすべてにわたって常に政府と「問題意識や 時間軸」を共有するとは限らず、学術の独自の役割に即した活動を展開する必要があります。

本会議では、学術の立場から、まだ顕在化していない問題も含めて中長期的視点で私たちの社会や人類、更には地球の将来のことに関する重要な課題を議論し、社会に問うことも極めて大切だと考えています。現実の直面する課題を解決するために検討を重ねる政府とは異なる「問題意識や時間軸」をもって課題を提 起し、社会に問うこともまた学術の役割です。」


日本学術会議総会の総意として採択された政府方針に対して再考を求める声明は下記でご覧ください。
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-s186.pdf 

梶田会長による「声明に関する説明」は下記でご覧になれます。
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-s186-setumei.pdf

2020年秋の任命拒否の時には1062の学協会を始め大学・法曹・市民団体あわせて1349団体が抗議声明を発しました。それを上回る大きな抗議の声をあげて、岸田政権に国会上程を断念させましょう。

軍学共同反対連絡会事務局(小寺隆幸)(拡散は大歓迎です)
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 <別添PDFファイル>
(1)声明「日本学術会議の独立性を侵害する政府の法改正方針を直ちに撤回することを要望します」(2022.12.27)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVg01eHpraaZ-rum26?e=VEC182

(2)学術会議を根幹から変質させる政府「方針」「法案」との闘いを!(学術会議会員の任命拒否理由の情報公開を求める弁護団 2022.12.25)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVg074jhH0DtUrKWaJ?e=ojVX4E

(3)内閣府『日本学術会議の在り方についての方針』に関する懸念事項(日本学術会議会長 梶田隆章 2022.12.27)
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-s186-setumei.pdf


(関連)梶田隆章(東京大宇宙線研究所長)「ヘタレ牛」会長率いる「日本処世術会議」(日本学術会議)が、政府下請けの御用代弁審議会になるか、それとも学問・研究の自由と自治を守り抜き、未来へ向けてアカデミズムを再建できるか、今まさに分岐点- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-e5e95b.html

(関連)(メール転送他)(人事に介入し完璧な御用化を画策する)岸田文雄政権・政府の方針再考を求める「日本処世術会議」(日本学術会議)の声明=ようやく尻に火が付いたか!?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-eb949b.html


 <関連サイト>
(1)(社説)学術会議改革 短兵急は根幹揺るがす:朝日新聞デジタル
 https://tinyurl.com/4skbar2h
(2)<社説>学術会議と政府 独立性を保持してこそ:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/222280
(3)学術会議、国の改革案に「強い危惧」 国民向けに説明文書:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQDW7K4DQDWULBH00P.html
(4)池内了さん講演会「タガが外れた日本の軍拡路線ー軍事研究への動員の加速化ー」(2022年12月21日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=3j19wSt7_oU


2.(他のMLでの議論です)食品値上げの波、来年は速く高く 2年で「負担13万円増」の衝撃:朝日新聞デジタル
 https://bit.ly/3vnOfIT

<田中一郎コメント>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「インフレは容易に退治できる」とか「円安は巨額の外貨準備があるから心配いらない」などと、経済のインフレ化に対する甘い見方をして「一過性巨額現金バラマキ」の放漫財政を推奨してきたリフレ派(左派を含む)、その大黒柱の「インフレターゲット」はとうの昔に突破しているが、どうなっとるのか? インフレだか、物価上昇なのか、どっちでもいいけれど、早くこれを抑える処方箋を出したらどうか!

インフレになったら物価上昇に賃金が追い付かないから、インフレターゲットなどナンセンス、物価は常に±ゼロの安定推移がベストだと申し上げていたことも耳に入らず、また、マネーサプライは中央銀行では直接に調整できないという政策技術的なことも知らずに、黒田バズーガなどの異次元緩和を「やれやれ、もっとやれ」などと言っていた、実体経済を知らない経済学者どもはどこへ行ったのか? この数カ月、忍法「霧隠れ才蔵」を決め込んで、日本国中からいなくなったようだ。経済学者などという連中は、これまでも常に「不都合な現実」が現れると消えてなくなる一種の亡霊のようなものだ。信じる者こそ裏切られる。

アベスガキシダと、放漫財政が続き、財政余力がどんどん浪費されている。他方で、歪み切った日本の不公正・不公平税制は改正される様子は皆無だ。日本に経済力がまだ少しでもあるうちに、まともな政権交代をして、財政政策を軸にして日本経済の抜本的な転換をしないと、まもなく悲惨な未来がやってくる。ドアホどもと心中するわけにはいかない。

 <日本経済を襲う可能性が高い3つの危機>
(1)原発・核燃料サイクル施設の再びの過酷事故(老朽原発が特に超危険)
(2)台湾・朝鮮半島での戦争(アメリカの手下として参戦し、今のウクライナ国土のようになる)(食料や化石燃料の輸入ストップの可能性もあり)
(3)際限のない円安と超インフレ(上記(1)、または(2)と併発するかもしれない)

 日本の有権者・国民は政治をまじめに真剣に考えないで、老朽原発運転期間延長は賛成(「人工排出CO2による地球温暖化」を防ぐ為)とか、「軍拡武装強化賛成・軍事予算大幅増賛成」などと思っているのが少なくない様子。では、そうした結果、台湾や朝鮮半島で戦争が起き、食料が日本に入ってこなくなるか、際限のない円安で食料が買えなくなり、あるいは戦争で原発にミサイルを撃ち込まれて原発・核燃料サイクル施設が破壊され、環境が放射能だらけになった挙句、放射能まみれの芋でも、毎日食べて暮らすということでいいですか、ということだけれど、わかってるのかな?(*) 他方では、戦争のリアリティを喪失した政府政権とマスごみが、戦争準備を煽り始めている(下記の記事を参照)。この国は完璧に頭がイカレた国になりつつある。

◆普及率0.02%…「核シェルター」整備は進むのか 高まる関心 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20221227/k00/00m/010/265000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article&cx_mdate=20221228

◆「絞り込みよりスピード優先」Jアラート、より広域の荒業に - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20221227/k00/00m/010/290000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20221229

(注)日本の食料自給率は37%、食料や家畜飼料が戦争などで輸入できなくなると、日本列島はたちまち飢餓地獄と化す。さしあたり国民の不足する生存のためのカロリーを確保するには、日本全国あちこちにつくられたゴルフ場に芋を植えて、それを食料にする、というプランがまことしやかにささやかれている。戦後の日本は主食のコメを粗末にし、アメリカに隷属しながら(食べ物についても)、農業や生産者・農家を踏みつけにしてきた歴史を繰り返してきた。自分たちの食べるものをきちんと自力で確保もできない状態を放置して、何が「武装自衛力拡充」なのか!? 何が「敵基地攻撃能力」具備なのか!? リアリティを喪失した幼稚な「戦争ごっこ」は、もういい加減にしろ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(関連)際限なき円安へ向かうリスクの高まりと「強い日本経済」の消滅(いつまでも あると思うな 親と円高):有権者・国民の政治(家)選択の誤り・失敗と「市場原理主義アホダラ教」(アホノミクスがその典型)が招いた必然的結果としての円安・物価高・生活苦- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-05b0bc.html

(関連)税金などバカバカしくて払ってられるか!(その1):租税特別措置=乱立し居座る税優遇、国減収8兆円超、大企業・富裕層に偏る恩恵(朝日カバカバ新聞記事より)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-e1fc56.html


3.危険なナショナリズム・愛国主義と(核)戦争準備を煽るNHK(にほんハッタリきょうかい)

(1)「戦場の女たち」 - 映像の世紀バタフライエフェクト - NHK
 https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/episode/te/R3GXY9WQV5/

(関連)20221219「戦場の女たち」映像の世紀バタフライエフェクト - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x8gkm99

 <田中一郎コメント>
 ナチスドイツ・ヒトラーと握手を交わす女性兵士パイロット、スターリンとそのとり巻き将軍たちの賛美に囲まれて笑顔を見せる女性兵士スナイパー、ノルマンジー上陸作戦を成功させるべくナチスドイツ支配下のフランスに侵入してドイツ軍の兵站線の破壊工作をする女性工作員たち、彼女たちは戦争中こそ「英雄」のような扱いを受け華々しい状況にあったかもしれないが、戦争で戦死・事故死した者もいるし、生き残っていても戦後は戦争中との落差が大きい中で必ずしも幸せとは言えない人生を送っていたのではないか。

このNHK(にほんハッタリきょうかい)が編集・製作した「映像の世紀」放送番組は、本来ならばそうした悲劇とも言える境遇を余儀なくされた女たちの生きざまを、冷静に、真摯に、同情の気持ちを持ち、悲しみや辛さを少しでも共有し、そして戦争時代の反省へと結びつけるような形で描かれるべきだったように思う。しかし、私がこの放送を見た時に感じたことは、過去の不幸な女性たちをダシにして、前近代的で危険なナショナリズム・愛国主義を煽っているのではないかという印象だった。その典型は、ウクライナ戦争を戦う女性兵士たちである。もしそうだとしたら、許しがたい話である。

唯一の救いは、番組の中で出てきた、500人以上の従軍女性にインタビューし第二次世界大戦の真実を明らかにしたと言われる、ノーベル文学賞作家=スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏の映像だった。彼女の主著の表題の通り「戦争は女の顔をしていない」のであり、人が生身で感じ取る戦争という人間の愚劣なる営みは、男と女とでは全く違うのだという。多分そうだろう。男はここでも、その戦争感受性において、劣等動物ではないかと推測する。

(関連)戦争は女の顔をしていない - 岩波書店
 https://www.iwanami.co.jp/book/b256544.html


(2)混迷の世紀 「第5回 核兵器 “恐怖の均衡”が崩れるとき」 - NHKスペシャル - NHK
 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/92YZ3NZ43M/
(再放送)https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/schedule/

 <田中一郎コメント>
 再放送は12/30(金)午後1時だそうです。お見逃しなく。

 プーチン・ロシアや中共中国を、核兵器開発を(ロシアの場合は条約に違反して)押し進める「悪の帝国」扱いとし、アメリカはそれに対抗して防衛戦力や核抑止力を(技術的・政治的に)磨き、両大国の勝手気ままなふるまいを許さず世界の安全保障をより高める「善玉国家」として描かれている。そしてこの日本は、その「善玉国家」=アメリカと協力・一体化して、極東における戦争の危機を乗り切るため、中共中国や北朝鮮、あるいはロシアを仮想敵国とする防衛軍事態勢を整えているのだという強いサインを送る番組内容になっていた。

しかし、現実の世界はそんなにアメリカや日本に都合よく単純ではない。ひょっとすると、ものごとの実態は、この番組とは真逆なのかもしれない(例:ノーベル平和賞という空しい賞をもらったオバマ米大統領の「核なき世界」=アメリカの安全保障を強化する限りでの核兵器削減・廃棄であり、相手国が核兵器開発をやめない限り核兵器抑止力は維持・強化する、というもの)。

1986年のレーガン・ゴルバチョフによるレイキャビク(アイスランド)会談以降、私たちの親の世代の政治家たちが推し進めた米ソ核軍縮と冷戦の終結、それは戦略核削減条約(新START)や中距離ミサイル全廃条約(INF条約)として結実し、世界の核兵器は大きく減少し、核戦争の恐怖は少しばかり緩和された。しかし、その後は、インドとパキスタン、イスラエルと北朝鮮など、核兵器不拡散政策が有効に機能しないままに核保有国が増え、更に、制限・禁止条約の対象外だった小型戦術核兵器の高度化開発が進み、今日では、実際の戦争に核兵器(小型戦術核)が使われる可能性が高まっているという。

核兵器は「相互確証破壊(MAD)」と言われ、一発でも使われれば、戦争当事者双方だけでなく、その同盟国や友好国も含め、地球上のほとんどの国が核兵器の相互応酬で破滅する、だから核兵器は使われることはなく、第三次世界大戦=核戦争は起きない、とされてきた。しかし、今日に至って、それが怪しくなってきているのだ。ウクライナ戦争でも核兵器使用がうわさされ、また、台湾や朝鮮半島でも戦術核の使用可能性は否定されていない。

(関連)相互確証破壊 - Wikipedia
 https://tinyurl.com/6cr7fpb6

そんな中、この番組は何を伝えたかったのだろうか? 兼原信克(元国家安全保障局次長)のような故安倍晋三のコセガレみたいな人物のインタビューまでくっつけて、要は核戦争リスク高まる極東の国・日本は、近未来の戦争(核戦争を含む)に備えて、万全の戦時体制国家・戦争準備国家にしておくべきだ、とでも言いたいのだろうか?

(関連)兼原信克 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%BC%E5%8E%9F%E4%BF%A1%E5%85%8B

この番組には、核兵器禁止条約を巡る詳細な動きや、日本を含む戦争反対・反核兵器の市民運動・社会運動については、ほとんど何も伝えていない。また、ウクライナ戦争に反対をしている国々や、コスタリカなどの平和を求める国々についても、何のレポートもしていません。まるで軍事オタクのように、最新兵器を公開されている限りで番組に紹介し、特にロシアや中共中国の兵器開発はこんなな状態なんだから、我々日本国としても、それ相応の対応や準備は必要だと、半ば視聴者・国民に対する「戦争恐喝(強要)」番組のようにも見える内容だった。

公共放送NHK(にほんハッタリきょうかい)が純粋なNHKになるには、まだまだ時間がかかりそうです。今回、NHK会長に前川喜平さんが多くの市民に推薦されていましたが、前川喜平さんのような方が常にNHKの会長となり、経営委員となり、NHK幹部となり、NHKの放送現場を担うスタッフとなる時が一刻も早く来るように、私たち視聴者もしっかりと声を上げていきましょう。

(関連)【資料】 レイキャビク米ソ首脳会談から30年 潘基文国連事務総長とゴルバチョフ元書記長の現地講演(抜粋訳) - 特定非営利活動法人 ピースデポ
 http://www.peacedepot.org/nmtr/508-06/

(関連)頭をよぎる「第三次世界大戦」の悪夢 (ポーランドへの)ミサイル着弾で世界に緊張 - 毎日新聞、他のTVニュースがウクライナミサイル説を報道する中、NHKだけがロシア攻撃説を放送、本日のIWJが詳細を報じています- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-edd884.html
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