頭をよぎる「第三次世界大戦」の悪夢 ミサイル着弾で世界に緊張 - 毎日新聞、他のTVニュースがウクライナミサイル説を報道する中、NHKだけがロシア攻撃説を放送、本日のIWJが詳細を報じています
前略、田中一郎です。
◆頭をよぎる「第三次世界大戦」の悪夢 ミサイル着弾で世界に緊張 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20221116/k00/00m/030/340000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20221117
◆日刊IWJガイド・非会員版「ロケット弾がポーランド領内に着弾! NATO対ロシアの戦争になると大騒ぎになるも、ポーランド大統領がロシア軍による攻撃説を否定!」2022.11.17号~No.3717号 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51546
◆ポーランドにミサイル落下 何が起きた? NATOの対応は【詳しく】 - NHK - ウクライナ情勢
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221116/k10013881121000.html
<田中一郎コメント>
1.ニュース・ステーション(TV朝日)をはじめ、昨日夜・深夜のTVニュースでは、民放放送各局が「ウクライナのミサイル説」を報じる中、ひとりNHK(日本ハッタリ協会)だけがロシア攻撃説もある、などと、度外れた「戦争扇動」放送をさしたる根拠もないままに放送していました。このハッタリ協会は公共放送の資格なく、視聴料金を支払う必要のないガラクタ放送局です。前川喜平氏を一刻も早くNHK会長にし、腐った御用放送を一から立て直しましょう。
(関連)2022.11.04 市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会 主催 「前川喜平さんを次期NHK会長候補に!」記者会見―登壇:前川喜平氏(元文部科学事務次官) - YouTube(前川喜平氏の表明会見は28分くらいのところからです)
https://www.youtube.com/watch?v=vvsdZpRC9JE
2.ウクライナのゼレンスキーもまた、今回のミサイルのポーランドへの着弾はロシアによるものだと、これまたさしたる根拠もないままに記者会見し、併せて、NATO諸国による対ロシア反撃を煽っていました。これまでも申し上げてきたように、ゼレンスキー・ウクライナ政権は、ネオナチを含む暴力極右に支えられた反ロシア政権であり、このウクライナ戦争そのものがアメリカによる対ロシア弱体化の「紛争づくり」政策であるにも関わらず、その仕掛けにまんまと乗せられて、国土を焦土化しながら戦争を遂行する「戦争屋」政権です。ロシアのウクライナ侵攻は、「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論の単純単細胞左翼諸君にご指摘を受けるまでもなく国際法違反であり、許されない軍事侵攻ですが(ロシア軍のロクでもなさは米軍のロクでもなさと同レベルのひどいものであることも有名な話)、しかし、その軍事侵攻をもたらした責任はロシアだけでなく、ミンスク2合意を踏みにじった他の多くのよからぬふるまいを続けてきたウクライナ側にもあるのです。そしてその背後には、アメリカのビクトリア・ヌーランドやハンター・バイデンら民主党ネオコン、ないしはアメリカ「軍産情報複合体」代理人たちの暗躍があるのです。
(もし仮に、今回のポーランド着弾のミサイルが、ウクライナが発射したミサイル迎撃ミサイルだったとしたら、これはウクライナがポーランドの方角へ向けて撃ったということであり、仮に狙ったミサイルに命中しなければ、そのミサイルはポーランドの方へ飛んでいくことは十分に予想できたことです。ウクライナのこの戦闘行為は看過できるものではありません。このように申し上げれば、そもそもロシアがウクライナ国内全土に向けて、ほぼ無差別のような攻撃を行ったことが諸悪の根源だ、叩くならロシアを叩け、などという御仁が必ず現れますが、そんなことは言われなくても「当たり前」の話であり、そうしたことをやめさせるためにも、ウクライナ戦争は「支援」ではなくて「停戦」の働きかけが大事なのです)
3.日本のチンピラ「戦争屋」(「チンピラ」である理由は、ウクライナの「戦争屋」とは違い、自分たちは戦場に行くことはなく、世界最大の米軍の側についていれば負けることもない、くらいにしか思っていない、戦争での戦闘・殺し合いは他人事である、という点=アジア太平洋戦争で「生きて虜囚の辱めを受けず」と扇動して多くの兵士や臣民を死に追いやった昭和軍閥どもが、敗戦とともに自決することもなく、おめおめと「生きて虜囚の辱めを受けた」ことと通底する下劣さ)が、ゼレンスキー・ウクライナの扇動に便乗し、ロシアの軍事侵攻だけをつまみ上げて危機を煽り、日本を日本国憲法下の軍隊を持たない平和国家(ないしは個別的自衛権のみを保持する軽武装国家)を解体再編し、アメリカの手下としての好戦的軍事国家に転換させようとしているのはご承知の通りです。
4.ウクライナもロシアも、まるで19世紀から20世紀にかけての国民国家主義=旧態依然イデオロギーのナショナリズムに染まり切り、自分の国を「祖国」などと称して、武力武闘でこれを防衛するという態度を、国を挙げて強くしてしまっています。これが諸悪の根源だと私は思っています。これと同じことが、25年ほど前にユーゴスラビアで起き、凄惨・悲惨な民族間どうしの殺し合いに発展してしまいました。背後には、セルビアと反セルビアの「戦争屋」たち、そしてその後ろにアメリカ・NATO諸国、及びロシアの「軍産情報複合体」がいたのです。それと同じ過ちを、今度はロシアとヨーロッパ各国が繰り返している、それが今日のウクライナ戦争です。ロシアの方は相変わらずのようですが、NATO諸国=つまりヨーロッパ各国は政治家たちの劣化がひどく、その典型がドイツ緑の党と北欧諸国と言っていいと私は思います(英国や仏は旧態依然、東欧諸国の反ロシア・反共至上主義ナショナリズムも旧態依然=戦争の火種アリ)。ウクライナの戦場へ大量の武器弾薬を送って戦争を煽っているのは、今回はアメリカだけではないのです。
5.ナショナリズムが背後にあるこの戦争を終わらせる=停戦して和平協定交渉の場につかせるためには、「戦争こそが人類最大の悪である」という考え方に立ち、国際政治のプラグマティズムに立脚した建前・面子・利害・などなど、さまざまな諸問題を、交渉当事者双方が納得いく形で解決していくしかありません。「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論のような単純単細胞の善悪二元論では、いつまでたっても戦争は終わらず、どちらか一方が徹底的に破壊されるまで闘いは続きます。そしてその中で、今回のような、第三次世界大戦へと展開していく危険性を伴う「偶発事故」「はみだし攻撃」「陰謀謀略作為による戦争の激化」(満州事変を思い出すべし)などをまねき、戦争が一地域の戦争でなくなる事態に発展していくのです。ロシアがアメリカと並ぶ世界最大規模の核兵器保有国であること、これをアメリカはともかく、欧州各国の政治家たちは忘れているのではないかと思われます。ウクライナ戦争は一刻も早く停戦させるべきものです。そして、和平交渉と並行して、ロシアやウクライナを含む全欧州の「新安全保障体制」確立のために政治家たちは全力を挙げるべきです。アメリカや欧州の「軍産情報複合体」とその代理人は排除されなけれなりません。
6.今日の自民党や維新、あるいは国民民主党・立憲民主党の一部のチンピラ「戦争屋」に引きずられて、この日本も、台湾・東シナ海か朝鮮半島を舞台に、アメリカの忠犬として、戦争の一翼を担いそうな雰囲気です。そして、またぞろこの国の少なくない愚か者たちが、戦争のリアリティ・リアリズムを喪失したまま「平和ボケ」の頭で、軍備拡張・軍国主義国家への道を追認する愚かな意向を示している様子がうかがわれます。原発・核燃料サイクル施設を60近くもこの狭い日本に並べて、しかも北朝鮮に対して「まるで射撃場の的のように日本海側にずらっと並べて」、戦争などできないのだということが思いも及ばない、そんなお粗末頭脳をもつ有権者・国民が増えています。アジア太平洋戦争敗戦から75年が過ぎ、戦争の責任、特に加害責任を徹底して問うことのないままに今日に至った、この東アジアの没落国家は、また再びの「偉大なる大日本」を夢見つつ(石橋湛山がかつて東洋経済で批判した大日本主義です=日本は世界に冠たる偉大な大国(政治・経済・軍事)でなければならぬという対欧米コンプレックスに裏付けられた成金思想=ちょぼちょぼ市民でいいんです!)、時代錯誤の万博・オリンピックを繰り返しつつ、アメリカの戦争に巻き込まれていきそうです。この国もまた、かつてのドイツと同様に、二度の過ちを犯すのでしょうか? 愚か極まりない。
私が生きている限り、この「時代の流れ」に抵抗していこうと考えています。
愚か者の日本の有権者・国民よ、いい加減にしないと、再び大日本帝国のように滅び去ることになるぞ!
草々
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