(新刊書)『水俣病闘争史』(米本浩二著 河出書房新社):国家ぐるみでチッソ・水俣の犯罪を今もなお続けるこの国が、今度は福島で東京電力や原子力ムラとともに、原発・被ばくの国家犯罪を繰り返している、許せない!
前略,田中一郎です。
(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者からプレゼンを行います。テーマは「福島原発事故11年(その3):使用済み核燃料プール核爆発の可能性と沸騰水型原子炉の危険性」です)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-014491.html
(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)
2.【ご報告と御礼】第2回口頭弁論期日が終わりました!
https://tinyurl.com/3428xnu5
(関連)20220907 UPLAN 「311子ども甲状腺がん裁判」第2回口頭弁論期日 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=rAaz1YdW7ns
3.“共産党アレルギー”連合・芳野会長と旧統一教会の怪しい関係…会見で突っ込まれタジタジ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/310864
(やっぱりね、統一教会となれ合いの関係なのか、だから共産党が嫌いなんでしょう。立憲民主党にも統一教会と関係を持っていたのがいたけれど、御用組合「連合」にもいる、そして共通しているのは、その関係を白日の下に明らかにせず、トンズラを決め込んでいることだ。統一教会と共存しているらしき似非改革勢力としての泉健太立憲民主党と御用組合「連合」、今後の選挙で投票したらあきまへんで! :田中一郎)
4.沖縄の選挙
(1)宜野湾市長選、松川氏と仲西氏競る「投票行く」98% 沖縄 琉球新報デジタル
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1578465.html
(2)2022年9月7日(水)18-00~玉城デニー街頭演説会・那覇市/県民広場 #沖縄県知事選挙 #沖縄 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=N1TxRPVOQbs
(3)玉城デニーさんはTwitterを使っています- 「今年は沖縄本土復帰50年の節目の年 9月11日(日)沖縄県政史上初となる県知事選、首長選、統一地方選、県議補選が同日投開票で行われます 沖縄の命運がかかった統一地方選 私もオール沖縄に集う候補者全員の
https://twitter.com/tamakidenny/status/1567416757052387329
(4)玉城デニーさんはTwitterを使っています- 「私は #誰ひとり取り残さない 沖縄らしい本当にちむぐくるのある世の中を、沖縄の未来をつくっていきたい。 18歳の初めての一票も、年を重ねたみなさんの何度も投票してきた一票も、絶対に大切にしたい。 沖縄
https://twitter.com/tamakidenny/status/1567818054381486080
(5)TOYOさんはTwitterを使っています- 「9/11 #沖縄知事選 の日は #沖縄県議会補選 もあります(那覇市南部離島地区のみ)とても重要です。自民が入っちゃうと、オール沖縄側23vs自民側24になるため #玉城デニー 県政に大きなダメージとな
https://t.co/0aXD0XsA1z
◆日刊IWJガイド・非会員版「本日午後4時半から、岩上安身による全国霊感商法対策弁護士連絡会代表世話人・山口広弁護士インタビューをフルオープンで生配信!」2022.9.9号~No.3648号 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51282
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◆水俣病闘争史-米本浩二/著(河出書房新社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034369452&Action_id=121&Sza_id=C0
<別添PDFファイル>
(1)はじめに(米本浩二『水俣病闘争史』河出書房新社 2022年8月)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVghi0KeEl29ErBqvC?e=5tETCk
(2)闘争前夜 一部抜粋(1)(米本浩二『水俣病闘争史』河出書房新社 2022年8月)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVghm-mj5NxWcZKDla?e=RcTOd6
(3)闘争前夜 一部抜粋(2)(米本浩二『水俣病闘争史』河出書房新社 2022年8月)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVghp2S-E83mhydliV?e=Bpufcu
(4)「水俣病闘争」関連年表(米本浩二『水俣病闘争史』河出書房新社 2022年8月)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVghvafFlwNEOT5EHh?e=uIk3XT
<関連サイト>
(1)「水俣の教訓を後生に」没後10年 原田正純さんが託した思い - NHK
https://www.nhk.or.jp/kagoshima/lreport/article/000/34/
(2)水俣病 真の救済は 石牟礼道子さんが語る - 動画 Dailymotion
https://www.dailymotion.com/video/xskty6
上記『水俣病闘争史』(河出書房新社)は今年8月に出たばかりの新刊書である。別添PDFファイルは、その最初の部分を一部切り取ったもの、及び巻末の年表である。この本の主旨について著者の米本浩二氏は「水俣病闘争に興味を持った人がすぐにアクセスできて、闘争を見渡すことができる簡便な1冊がほしい」(既存の水俣病の本はいずれも大部なもので、持ち運びさえ容易ではない)と書いている。確かにそういう本は今現在ではなかなか見つからない。だからであろうか、最近では、若い世代を中心に、水俣病を知る人が少なくなってきている。
私がまだ高校生だったころ、この事件を知り、それまでの私の単純バカ右翼的な考え方が音を立てて崩れるほどのショックを受け、それ以来私は、政府・自治体・巨大会社・アカデミズム・マスコミなどの権威・権力や大組織といったものを信用しない・フレンドリーに思わない態度を一貫して変えていない。ヘドロのような欺瞞と偽善と打算が、そうしたものの背後に見え隠れしていることが見えるようになったからだ。その水俣病は、今もなお解決せず、患者認定という詐欺行為を通じて、被害者およびその子孫を苦しめ続けているのである。
その水俣病の全容を、広く浅くではあろうけれども手早く知る好書がこの本だ。著者の米本浩二氏は元毎日新聞記者だそうである。そして特に、水俣病のことをほとんど何も知らない方々には、この本を是非手に取ってお読みいただきたいと思うが故に、下手な文章でこの本のご紹介をする次第である。その理由の1つは、このチッソ水俣をめぐって半世紀以上も続く国家犯罪が、今度は品を変え、やり方を変えて、東京電力や原子力ムラとそのバックアップをしている政府・自治体・御用学者・マスごみらにより、全く同じ「哲学」の下、信じがたいくらいに何の反省も改善もなく、まるで瓜二つの双生児のように同じようなことが、この国で繰り返されているからである。犠牲になっているのは、ミナマタでもフクシマでも、同じように、貧しく非力で、しかし日々のささやかな幸せをつかみつつ暮らしている無名の民、それが権威・権力の上に胡坐をかくロクでもない連中に踏みつけにされている。この国は、この国の社会は、この国の人間たちは、反省とか進化とか経験則とか言ったものとは無縁に生きているのだろうか。私はこの本を読み進めていくにつれて、こみあげてくる怒りを抑えるのに苦労した。
戦前から続くチッソ水俣工場周辺での健康障害、「奇病」とか言われ、被害者が出た家では、その被害者が他人の目に触れることがないように家の中に隠してしまう、そんなことが繰り返されてきた。チッソ(旧名:日本窒素肥料株式会社)が水銀を触媒として使い、化学工業の半製品であるアセトアルデヒドを製造し始めたのは1930年頃、1932年には有機水銀を含む危険な工場廃液を無処理のまま海に放流し始めている。
戦後になり、高度経済成長が本格化する1950年代になり、チッソによる水銀を触媒にするアセトアルデヒドの生産が拡大され、海への有機水銀廃液の放出も増えたため、健康障害を発症する人が増え、猫などの他の水産物を食する動物も犠牲になった。いろいろと調べているうちに、どうも毒物物質を特定はできないが、何らかの化学物質が水俣湾で獲れる水産物を汚染し、それを食したものが健康障害を発症していることが明らかになり、熊本県は1957年に厚生労働省に対して、水俣湾内の魚介類の捕食や摂取を食品衛生法に基づき禁止する旨の伺いを立てた。しかし、これに対して当時の厚生労働省は「NO!」で応えた。この段階で水俣湾内の水産物利用を止めておけば、水俣病による被害者が現在のように巨大なものとはならなかったに違いない。
加えて、チッソ水俣は、翌年の1958年に、少なからぬ反対を押し切って、問題の廃液の排水口を内海の水俣湾から外海の不知火海へと変更する。これにより水俣病は、水俣湾の周辺地域に限定されていたものが、一気に熊本県・鹿児島県、および対岸の天草地方にまで広がり、巨大な悲劇が生まれることとなってしまった。
その後、原因毒物が有機水銀であることが解明されたにもかかわらず、旧日本軍が海に投棄した爆弾が原因だとか、魚介類腐敗により発生した有害な有機アミンが原因だなどというトンデモ説が御用学者らにより提唱されたり、チッソ水俣工場にサイクレーターという(有機水銀は除去しない)巨大な排水浄化装置が設置されて「安全安心キャンペーン」が展開されるなど、福島原発事故後の甲状腺ガンをはじめとする放射線被曝の健康障害をごまかすことと同じようなことが繰り返されている。
また、被害者救済の面でも、貧しい被害者らの足元を見透かして、わずかばかりの「見舞金」の交付と引き換えに、今後、工場排水が原因であっても再度の補償要求はしない、などという念書を書かせて差し入れさせたり、御用学者らを集めた「水俣病患者審査協議会」なるものを創って、ここが救済の対象となる水俣病患者の「認定」をするという「インチキ切り捨て機関」を用意したりと、これまた福島原発事故後の被害者切り捨て政策と同じようなことをしているのである。「水俣病患者審査協議会」は、福島原発事故で言えば、「福島県民健康調査検討委員会」ということになる。
そして、この間、つまり最初の水俣病が発見された1956年から約15年間の間、有機水銀を含むチッソ水俣の工場廃液は海に垂れ流しされ続け、水俣病患者は増え続けた。また、貧困と孤独と健康被害に苦しむ被害者に対して、日本社会は、熊本や鹿児島で被害を受けていない人間たちの少なからぬ者たちは、こともあろうに水俣病被害者をバッシングし、差別し、からかい、いじめぬくという、卑劣極まりないふるまいを続けていた。これもまた今日の日本社会の福島原発事故被害者に対する態度と同じである。
だいぶ前の水俣病を扱ったNHK番組で、生涯をかけて水俣病に取組んだ原田正純医師が、おそらくは水俣湾のほとりと思われる海浜のある場所で、胎児性水俣病で中学生になった女の子と会話するシーンが出てくる。その女の子が将来を心配して原田医師に自分の体のこれからのことを聞き、それに対して原田医師がやさしくなぐさめるように答えるのである。その時の原田医師の、あの説得力と、やさしさと、女の子に寄り添う姿勢の美しさに、私はこぼれる自分の涙を押さえられなかった記憶がある。その原田医師も今はもういない。
そして、許しがたいことに、水俣病は解決していない。事件発覚後、一度たりとも被害者の健康調査・実態調査を国は実施したことはなく、認定基準というインチキ規則を使って、被害者水俣病患者の切り捨てを続けている。そして、返す刀で、加害犯罪企業=チッソ水俣は、20年ほど前の特別法で、被害者への賠償・補償責任を免除され、企業として「救済」されている。加害企業が救済され、被害者が切り捨てられる=この許しがたい不正義・不正は、ミナマタもフクシマでも、全く同じ形で物事が進んでいる。つまり、この国は未だ「夜明け前」を続けているということだ。これを放置しておくことは許されない。
長くなりましたが、この本により、ミナマタで起きたことを知ることは、今現在のこの国の正体を知ることと同義です。是非、知っていただきたい。そして、明日へ向けて、こんな非人間的で非道なことを許さない、そんな国へ向けて、一緒に歩を進めていただきたいと思う。
草々
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