日本の大学は腐っている(7):(1)日本大学は立ち直れるか、(2)「ヘタレ牛」が先頭を歩く「日本学術会議」ならぬ「日本処世術会議」の「ヘタレぶり」と「御用化」
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間は事務連絡に加えて主催者からのプレゼンを行います:テーマは「福島原発事故11年(その3)」です)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-014491.html
(その次)(10.12)オルタナティブな日本をめざして(第79回):「福島原発訴訟と6.17最高裁判決」(馬奈木厳太郎弁護士:新ちょぼゼミ)(2022年10月12日)(最初の1時間は事務連絡に加えて主催者からのプレゼンを行います:テーマは未定です)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUgkdZTdLHRlm4Ly?e=TgZ03R
(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)
2.キャンペーン
(1)ミャンマーで拘束されたドキュメンタリー制作者・久保田徹さんの即時釈放を求めます!#SaveToruKubota #SaveMyanmar · Change.org
https://tinyurl.com/547ynja8
(2)国葬させない3日間抗議アクション賛同フォーム(団体用)
https://docs.google.com/forms/d/1Ef9tlMP9wp00F0o4qSr6Rrr-WIYPzO5R6cGFIzWVbsQ/viewform?edit_requested=true
3.(メール転送です)検察審査会の決定が出ました
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgVKoO1LYNaDjV3z9?e=RaONqY
◆関電・八木、森氏ら3人「起訴相当」 検察審査会議決 金品受領問題 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220801/k00/00m/040/062000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220801
(関連)関電の原発マネー不正還流を告発する会
http://kandenakan.html.xdomain.jp/
4.杉並区長・岸本聡子さんに聞いた 市民参加型予算「実現可能だし面白い。やって絶対損はない」【動画】:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/192778
5.執行部刷新求める 立民・辻元氏:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022073100123&g=pol
(関連)参議院選挙 立憲民主党 比例代表候補者 - NHK
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/00/hmb12_195.html
(立憲民主党の「最後の切り札」=辻元清美氏は、先般の参院選の比例区でも、立憲民主党候補者の中では断トツの得票で当選している。つまり、立憲民主党内部においても(外部はもちろん)、同氏に対する期待は圧倒的であることを示している。泉健太執行部は潔く退陣し、後に続く辻元清美氏にバトンタッチをするとともに、辻元清美新執行部(そのほとんどが女性)への挙党的全面協力を呼びかけよ。そして、改めて「市民と野党の共闘」の態勢立て直しを行い、3年後の(おそらくは衆参同日選)国政選挙において「第二次マドンナ旋風」を呼び起こし、地滑り的大勝利での政権交代を目指せ。泉健太現執行部が居座る時間が長ければ長いほど、立憲民主党からの有権者離れはひどくなるということを肝に銘じよ。:田中一郎)
(関連)知名度抜群だったが…立憲・森裕子氏が敗れた“3つの敗因” 野党王国・新潟で“野党”議席失う(FNN)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/87e1a84f9568ed7db1cfa44203aebd9584691476
(森ゆう子氏に責任があるのではなく、泉健太立憲民主党執行部に責任がある:田中一郎)
6.ウクライナ戦争を煽り、重火器などの武器供与を政府に強要する「ドイツ緑の党」
かつて反戦平和を強く訴え、ドイツのNATOからの脱退までを提唱していた「ドイツ緑の党」が、今や「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論にたつ対ロシア軍事強硬派になり果てている。政権与党の社民党が対ロシアへの軍事攻勢に消極姿勢をとる中で、この党だけが大はしゃぎをしているように見える。環境派政党であるにもかかわらず、戦争こそが最大の環境破壊であることも考慮せず、昨今では、一丁目一番地の政策である脱原発を放棄してでも対ロシア戦争に全力を挙げるべきだなどと言っている。それでいて、自分たちもドイツも、一兵たりともウクライナに送ることはなく、「私(ドイツ緑の党)、戦争を煽る人、あなた(ウクライナ人)、戦争で死ぬ人」で押し通すつもりのようだ。そんなに戦争をしたければ「ドイツ緑の党」が一兵卒となって、重火器でも兵器でも持ってウクライナ戦争の最前線に行ってくればいい。
昨今、この「ドイツ緑の党」が、かつてユーゴ戦争・コソボ紛争の際に、ドイツがNATOとともにセルビア勢力への空爆を遂行せよ主張して、当時のドイツ連立政権が、戦後初めての海外派兵・空爆をNATOとともに行うことに加担していたことを耳にした。信じがたい話だったが事実のようだ(下記の記事にも出てくる)。この党は、反戦平和・環境保護を党是とする左派・リベラルの政党として発足したが、その後は「現実主義」なるものを掲げて妥協的な政策を持つようになり、実務派だの、リアリティだのと、いろいろもっともらしい修飾語をもらっていたが、結局は、国際政治のリアリズムやプラグマティズムを知らない、暴力辞さずの幼稚な左翼原理主義者たちの集まりだったことが見えてきている。戦争を始めることはできるが、終わらせることができない、無能な政治家どもということになる。欧州政治家の劣化はこんなところにも見られるようだ。そして、こういう政治家が増えれば増えるだけ、核戦争を伴う第三次世界大戦は、ますます近づいてくることになる。
◆ドイツ「緑の党」左派を変えたウクライナ視察――元反戦政党はなぜプーチンとの「交渉による解決」を撤回したか(前篇):熊谷徹 - 記事 - 新潮社 Foresight(フォーサイト) - 会員制国際情報サイト
https://www.fsight.jp/articles/-/49061
◆「政経分離」を修正するドイツの試金石は「中国」――元反戦政党はなぜプーチンとの「交渉による解決」を撤回したか(後篇):熊谷徹 - 記事 - 新潮社 Foresight(フォーサイト) - 会員制国際情報サイト
https://www.fsight.jp/articles/-/49064
(この記事の著者は、アメリカ・西側情報だけをベースに記事を書いている様子がうかがえるので、少し距離を取って、批判的な目でご覧になる方がいいと思います。従ってまた、「ドイツ緑の党」についての記述も「相対的」な受け止めでいた方がいいでしょう。:田中一郎)
(関連)(別添PDFファイル)ガス不足で稼働延長検討、独 年内「脱原発」断念も(毎日 2022.8.1)
https://mainichi.jp/articles/20220801/ddm/002/030/080000c
7.(別添PDFファイル)「労働力 脱商品化が重要」「貧困を理論的に考える」識者が対談(東京 2022.7.31)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgVOKkhx_1z7vh5Tl?e=flkmTN
(興味深い記事だが、「(労働力の)脱商品化」のところは「脱資本化」とすべきである。資本論やマルクス経済学で言われている「労働力の商品化」は、その後の研究で、①労働力の商品化=労働者の自立独立と職業選択の自由、②労働力の資本化=採用された後は採用した側の独断的で一方的な業務命令で働かされ、利益追求の資本の一部品として使われる、の2つに区分し、後者=つまり、採用された後の労働力の使い方・使われ方を転換する事に注目していくべきであるという主張が出てきた。当然、ここには労働の成果の分配(所得)の決め方も入っている。この考え方は、今から数十年も前の、いわゆる「構造改革派」や「現代マルクス経済学派」(現代資本主義論争を展開していた人たち:1950~60年代)が提唱していたもの。こうした貴重な考え方が継承されない日本の経済学界の底の浅さを感じさせる記事だ。:田中一郎)
8.<社説>冤罪の根絶へ 再審法の見直しを急げ:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/193010?rct=editorial
(関連)(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html
9.アベ自民統一教会党のアホダラ・カルト
◆安倍元首相国葬に反対53% 内閣支持12ポイント急落51% | 共同通信
https://nordot.app/926383600249176064
(1)(別添PDFファイル)恐るべき感覚 総汚染の自民党も岸田内閣も統一教会を切る気なし(日刊ゲンダイ 2022.8.1)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/309064
(2)岸田政権9月内閣改造「入閣待機組22人」が旧統一教会と“濃厚接触”…関係を清算できるのか(日刊ゲンダイ 2022.8.1)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309065
(3)安倍元首相の「国葬」は“世界標準”からもズレている 海外では疑惑を残した人物は対象外の例|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308706
(4)安倍元首相を国葬で送るべきか 統一教会と“親密な関係”は周知の事実|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308542
(5)旧統一教会と関係ある「安倍派議員35人」のリストがコレだ! 自民党内でも圧倒的な人数|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308709
(6)岸田首相65歳 “生誕祭” で盛り上がるも…コロナ、旧統一教会問題に「いつまでダンマリ」と怒りの声 - Smart FLASH
https://smart-flash.jp/sociopolitics/193805
◆(別添PDFファイル)維新、13人が旧統一教会接点 藤田幹事長、組織的関係は否定:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/192771
(やっぱり、このチンピラ似非右翼どもも、統一教会のエサに群がっていたのか!?「反省します」とか言っているようだが、反省だけならサルでもするよ。責任を取って議員をやめたらどうか。「知りませんでした」で済む話か!:田中一郎)
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1.林真理子新理事長誕生:日本大学は立ち直れるか
田中英寿旧理事長の下、不祥事に次ぐ不祥事を続け、大学の「私物化」経営による様々な不公正や犯罪行為までが氾濫する日本大学ですが、ここにきて司直の手が入り、十分とはいえないまでも、ようやくこの大学の「正常化」の動きが軌道に乗ってきたようです(田中英寿旧理事長は脱税容疑にとどまっており、いわゆる背任に関する罪は問われておりません)。以下、関係する情報を若干ご紹介し、私の疑念というか、今後のこの大学についての懸念をいくつか列記したいと思います。
◆日大理事長に林真理子氏就任「新しい風」女性理事9人- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE244BQ0U2A620C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220701_Y
◆新学長に元総長酒井氏選出へ 推薦委で決定 日大:時事ドットコム
https://headtopics.com/jp/260322339838263724237-26917947
◆日本大学 新体制
https://www.nihon-u.ac.jp/new_organization/
◆日本大学 HP
https://www.nihon-u.ac.jp/
<別添PDFファイル>
(1)(重要・必読)「新しい日本大学をつくる会」通信22-4(2022年7月12日)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgVSeJ9NUkOIIU3WU?e=geTcRP
(2)作家林真理子氏 日大理事長就任「化学反応起こしたい」「癒着」「私物化」絶てるか(東京 2022.7.2)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b5d890fbb541959922631b56c0064b3e3255f32
(3)林真理子理事長誕生、「N・N」(ニュー日大)再生へ決意、女性理事4割(毎日 2022.7.2)
https://mainichi.jp/articles/20220702/ddm/041/100/088000c
(4)私大ガバナンス改革、迷走 有識者・私学が対立、議論越年(朝日 2021.12.30)
https://www.asahi.com/articles/ASPDK6SZLPDKUTIL028.html
◆【ノーカット】日大・林真理子 新理事長 就任会見 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-7uwIDflDLw
◆(必読)林真理子氏「もう親・田中派はいないと信じている」日大理事長就任会見-読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220701-OYT1T50265/
<田中一郎コメント>
(1)林真理子新理事長が記者会見で明らかにした次の4つのことについて、今後、注目が必要
①理事の選任方法を変えた ⇒ 具体的にルールはどのように変わったのか=少なくとも全教員の信任投票くらいは制度化すべき
②大規模な調査委員会を新設し徹底して田中英寿旧理事長時代の日本大学を調査する(1年以上かかる)➾ 要追跡
③学生・教職員・卒業生・有識者らと「委員会」を創りたい ⇒ 何を目的に、どう運営していくのか不明=これも要追跡
④オール日本大学によるサポート体制の要請(100万人を超える公友会他)➾「反林真理子」との対話(記者会見)との関係はいかに?
(2)元総長の酒井健夫氏(78)新学長の発言については、一般論・抽象的で要領を得ないが、次の点には要注目
①体育会系の部活動やサークル活動に対する規律や管理はどうするのか(昔からの日大不祥事のたまり場)
②コンプライアンス事務局や公益通報窓口などの体制・制度を拡充させるとある ⇒ 今後追跡が必要
③教員が協力する全学プロジェクトチームをあちこちにつくるというが、これも内容は不明 ⇒ 今後追跡が必要
◆「酒井学長に。今回の件は日大の体質が背景にあるが、田中前理事長以前の日大のトップも今の日大を作った責任ある。酒井さんは以前に学長やられているが、前回の反省はあるか?」との記者の問いに対して、酒井氏は「前回の総長就任の際、私は理事長選出の時は田中じゃない方を推薦した。それが私の答えになると思う。」と答えている。この回答の不誠実さは、この人物があまり信用のおける人物ではないことを示唆するのではないか。つまり、反省していない、今日のような日本大学をつくってしまった責任を感じていない、ということ。
(3)日大の体質改善 本当にできる? 元理事姉の広告会社との契約継続が判明 林真理子新理事長 未把握を会見で露呈:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/186998
(林新理事長がスタート時点で重大なチョンボ=認識が事実と違っているようでは話にならない:逆に東京新聞の取材活動 VERY GOOD、他のマスごみも忖度インタビューばかりやっていないで、少しは東京新聞を見習え! そして、今度は下記の人事。まるで神経を逆なでするような人選だが、何故にかような人物を再建・日本大学の顧問に選ぶのか?:田中一郎)
(関連)日大顧問にオリックス宮内義彦氏…林真理子理事長が推薦(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20220715-OYT1T50213/
(4)まだ頭が上がらない…日大副学長、公用車で田中英寿前理事長に持病薬届けさせる 文科省が再注意:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/173447
(関連)日大・田中前理事長が白昼堂々「日大校友会」を訪問 激怒した大学は「内容証明」を送付 - デイリー新潮
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/04151805/?all=1
(まだ、こんな調子だ。対応したという『日大校友会』本部の小幡純会長代理や日本大学副学長とやらは、その後どうなったのか? 前学長とはいえ「関係を絶つ」などと言った、その舌の根も乾かぬうちにこんなことをするチョウチン野郎がいる、それがこの大学の根本問題なのだ。厳しい「処分」をしたらどうか! 口頭注意くらいじゃ、またやるぞ!:田中一郎)
(5)ガバナンス改革の有識者会議が報告書―評議員会の一部権限を強化 - 大学改革を知る - Between情報サイト
http://between.shinken-ad.co.jp/univ/2022/04/governance.html
(関連)(別添PDFファイル)私大ガバナンス改革、迷走 有識者・私学が対立、議論越年(朝日 2021.12.30)
https://www.asahi.com/articles/ASPDK6SZLPDKUTIL028.html
(関連)私学ガバナンス、三つ目の会議でようやく着地へ 改革案、大筋了承:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ3K6JTDQ3KUTIL031.html
(詳述は避けるが、文部科学省とその背後にいる自民党が進めようとしている私学改革とは、大学について簡単に申し上げれば、①政府・支配権力の意向や指示に素直に従う「下僕」としての大学にする(今なら軍産学共同を進める)、②大学を企業の商品開発の低コストで使い捨てしやすい下請け組織にし、多くのリスクは大学に取らせて企業は利益だけをいただくという算段、の2つを狙っている。そのためには、大学の自治を完全に奪わなければいけないので、今まで大学運営を担ってきた理事会の上に、外部委員だけからなる評議会を置き、大学の大きな意思決定は評議会が行うようにする、というもの。林理事長・酒井新学長は、この動きにどう対応するのかが明らかでない。当面は停止された私学助成金の回復が最大の目標になるが、いずれこの問題とは真剣に対峙しなければいけない時が来る。:田中一郎)
(6)大学運営の民主化の観点が弱い。大学の意思決定や人事などに関して、教員の参加は必要不可欠ではないか。また、問題によっては。職員や学生、それに卒業生OBらの参加も必要ではないか。特に、田中英寿旧理事長支配下の日本大学で行われていた法令違反行為に対して、日本大学の多くのステークホルダーが、何らかの法的な措置を取れるような「仕組み」を、日本大学自身が設けておくべきではないか。「新しい日本大学をつくる会」が提訴した訴訟の教訓は、そういう幅広い大学関係者が自分たちの大学の運営の適正化に、法的な権限を持って参加できるようにするということであったような気がする。株式会社の株主代表訴訟のような制度は、国会での法改正が必要だが、大学の定款にあたる寄付行為や、大学運営規則のようなもので、大学関係者の運営参加の制度や規則も作っておくべきではないか。(今回の理事メンバーに「新しい日本大学をつくる会」の人たちが1人もいないところも非常に気になるところである)
ということで、外部からの目とは言え、私には林・酒井の日大新体制には、既にかすかな黄色信号がともり始めているように思えてならない。
(関連)(報告)(2.22)オルタナティブな日本をめざして(第71回):「いま日本大学でなにがおきているのか:日本の私立大学が抱える諸問題」(長沼宗昭元日本大学法学部教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-292236.html
2.(他のMLでの議論)「ヘタレ牛」が先頭を歩く「日本学術会議」ならぬ「日本処世術会議」の「ヘタレぶり」と「御用化」
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◆学術会議、軍民「両用」技術の研究を容認…「単純に二分するのはもはや困難」 - 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220726-OYT1T50377/
(一人残らず「こうだ」とまでは言わないが、この「日本学術会議」ならぬ「日本処世術会議」の「ヘタレ」ぶりは、今日の日本の大学や大学教授・研究者どもの「生態」を赤裸々に現している。科学が支配権力に包摂され、科学が似非科学・御用科学に変質・転落していくプロセスの一段階だと見れば、この現象はすっきりと理解できる。日本の大学は今こそ解体されるべきである。そもそも、学問研究の軍事利用や企業による商品開発の下僕化を画策している「総合科学技術・イノベーション会議」の軍産学情報複合化を「日本学術会議」が厳格に調査・検討し、その問題点を評価したものを見たことがない。何をやっとるのかという話だ。:田中一郎)
(関連)総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/
(デュアル・ユース可能性の管理方法を真剣に考え検討し(私は特許制度を使えばいいと申し上げている)、学問や科学の軍事利用・不公正利用をどうやって防ぐかを考え検討するのが日本学術会議の使命である。それをしないでかようなバカ話を公表しているのなら、こんな団体はさっさと解散させてしまえばいい。心ある学者が、自己負担で、新「日本学術会議」を創設し、ゴロツキ政権の自公・維新政権を打倒した後にできる、まともな政権交代を待てばいい。こんな調子じゃ、今度はこの「日本学術会議」がそのうちに、統一教会も宗教団体の1つだ、信仰の自由は尊重されるべきだ、などと言いだしかねないぞ。:田中一郎)
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「デバ包丁は、料理にも使えますが、人殺しにも使えます」なんてことを、何故に、今、この段階で、小林鷹之科学技術担当大臣に文書で提出する必要があるのですか?
◆(別添PDFファイル)軍事転用可能な技術、学術会議「区別は困難」、担当相に文書(朝日 2022.728)
https://www.asahi.com/articles/DA3S15370570.html
◆日本学術会議 “軍事目的の研究についての立場に変更ない” - NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220727/k10013739341000.html
別添PDFファイルは、朝日カバカバ新聞の記事です。読売新聞ほど脚色されていないのかもしれませんが、似たようなことが書かれています。そして、早くもネット上には下記の記事が出ています。
◆学術会議の”軍民両用”容認 小林科技相「前向きに評価」(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/3728c19ccde25b17c05d8aeb5edf81fcc1b49b6a
ついこの間、「経済安全保障推進法」が立憲民主党までが賛成をして成立したことを、「日本学術会議」ならぬ「日本処世術会議」の「ヘタレ牛」会長が知らぬはずはないでしょう。このタイミングで、「デバ包丁は、料理にも使えますが、人殺しにも使えます」なんてことを、何故に、今、この段階で、小林鷹之科学技術担当大臣に文書で提出する必要があるのですか? そして、こんな文書を提出すれば、受け取った方は、上記のネット記事のような反応を、マスごみらとともにするであろうことは十分に予想されることです。
(関連)(報告)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-888fe3.html
https://www.youtube.com/watch?v=4KPI5u6x5zQ&t=29s(IWJのVTR)
「ヘタレ牛」会長の思惑としては、どっちともとれるようなあいまいなことを言っておいて、あとは受け取る方が自由に解釈してください。自分たちは、責任を追及されれば、「何ら変わっておりません」などといってテキトーに逃げておけばいい、くらいのセンスでいるのではありませんか? 「日本学術会議」がホンモノの科学者・研究者の共同会議であるなら、まずは「経済安全保障推進法」制定に抗議の声明を出し、その上で、デュアルユースは技術的には軍事目的か否かは区別・分類をすることは難しい面はあるけれど、さまざまな方法や手段でそれを区分・峻別し、日本の科学や学問研究が、人殺しの手段である軍事に資することは断固として退けていきたいと考えている、と声明をし、またその旨を提出書類に書いておけばいいのです。
(上記NHKサイト記事)「当時の声明をわれわれが批判したり否定したりすることはできないと考えている」=コレ、何ですか!? 当時のことをどうこうなどと言っているのではないのですよ。科学史研究会の発表じゃないんです、今、現在の、ロクでもないアベスガキシダの自公政権の下での科学や研究や学問のあり方として、どうなのか、を聞いている、有権者・国民はそれについての見解を求めている、のであって、あんた、逃げるなよ! ということです。「軍事目的の研究についての立場に変更はないとしています」などと言っているが、ここでその「立場」とやらをはっきりとわかるように提出した書類に書き、その上で、「変更はない」=つまりは、軍事研究は絶対にしない・させない、と明記したのか、です。
最終的な断定までは致しませんが、また、読売やFNNの脚色もあるでしょうけれど、「日本学術会議」ならぬ「日本処世術会議」の「ヘタレ」状態は否定できないと見ています。2013年アベ政権成立以降の「ドアホ帝国」の「戦争国家」への道に、日本の学者・研究者の大半が、断固として立ちはだかろうという気迫は、残念ながら私には感じられません。「日本学術会議」も日本の大学や研究者も、支配権力に包摂された「御用学」事態が進行中だろうと思います。
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<関連情報>
(1)学術会議、ナチス時代の牧師の言葉が現実に 森達也さん [日本学術会議]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASNB66QRRNB6ULZU011.html
(2)学術会議、会員推薦ではない独自候補増へ 次期会員改選で方針 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220419/k00/00m/040/258000c
(3)学術会議の梶田会長、6人の任命拒否は「じくじたる思い」だが…再推薦「考えていない」- 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220419-OYT1T50163/
(4)学術会議人事介入-政権として調査せよ-田村智子氏が違法性示し迫る
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2022-03-31/2022033106_03_0.html
(5)首相、任命問題は「終了」 学術会議の梶田会長と初会談 | 共同通信
https://nordot.app/854324121919045632?c=39546741839462401
(6)日本学術会議 会員選考手続きで新方針決定 選考理由公表など - NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220420/k10013591391000.html
<「いちろうちゃんのブログ」>
◆日本の大学は腐っている(5):(メール転送です)京都大学宛「要望書」第3報(人骨問題公開学習会)=京都大学は投げかけられた疑問に対して、どうしてきちんと対応しないのか・できないのか- いちろうちゃんのブログ((1)~(4)はこのサイトに掲載しています)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-e2c9b1.html
◆日本の大学は腐っている(6):軍学共同へ走る3つの国立大学(岡山大、大分大、豊橋技術科学大)=天下り文部官僚が大学運営を独断的に牛耳る中、抗議の声も出てこないのか!? 岡山大学はどうなっているのか!?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-f08b16.html
草々
« 原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(132):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その20):①放射能毒水海洋投棄で何の審査もしない規制委、②インチキ「暗助=UNSCEAR」、③原発事故被害者イジメの内堀雅雄福島県庁他 | トップページ | 「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(133):原発・核燃料サイクル関連の新聞報道の見方(その1)=マスごみ忖度報道にだまされたら終わりです、「気をつけよう、暗い夜道と、マスごみ忖度報道(字余り)」 »
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