「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(133):原発・核燃料サイクル関連の新聞報道の見方(その1)=マスごみ忖度報道にだまされたら終わりです、「気をつけよう、暗い夜道と、マスごみ忖度報道(字余り)」
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.安倍晋三元首相の国葬についてご意見募集
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeEiKdyVpjhEb_-r8iUovOXa8-kwiIVLcp8j58SRo1JPFuvaQ/viewform
2.読書会 夏合宿のお誘い
暑中お見舞い申し上げます。みなさま、いかがお過ごしでしょうか? さっそくですが、読書会での「夏合宿」の企画検討をしたいと思います。まだ概略ですが、下記のような次第で、都合が合えば参加してもいいと思われる方がおられましたら、私宛、ご一報ください。夏合宿のみのご参加もOKです。参加希望者が10人程度になりましたら、具体的に企画してみます。
<読書会夏合宿の企画素案>
日 程:2022年9月中旬~10上旬(1泊2日)
場 所:(別添PDFファイル)伊豆高原荘(東京都中央区保養所)
http://www.izukyucom.co.jp/chuoku/
2日目は、熱海駅前の会議室を借りる計画(午前中は移動)
予 算:宿泊費+交通費+会議室賃料+レジメ印刷代他(25,000~30,000程度か?)
テーマ:仮題「「世直し」政党と日本の政治改革:空白の3年間をどうするか」
(「世直し」政党とは、立憲民主党、社会民主党、「れいわ新選組」、日本共産党の4党、
各党の主張をあらかじめHPなどで調べた上で、上記テーマで意見交換)
1日目 午後 立憲民主党
夜 れいわ新選組、社会民主党、日本共産党
2日目 午後 政権交代へ向けて3年間の政治課題
(上記はあくまで素案、変更の可能性あり)
よろしくご検討いただければ幸いです。
3.羽鳥慎一モーニングショー 動画 2022年8月1日:ローカル鉄道をどうするか
https://9tsu.me/m-show220801
(関連)宇都宮浄人教授が『地域公共交通の統合的政策:日欧比較からみえる新時代』を出版しました - 関西大学 経済学部・経済学研究科
https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_eco/news/detail/2021021211201560230
(関連)公共交通を見直し、地域再生へ - 関西大学ニューズレター『Reed』|関西大学
https://www.kansai-u.ac.jp/reed_rfl/archive/45_1.php
(関連)(別添PDFファイル)ローカル線問題、民間任せにするな(佐藤嘉彦『日経ビジネス 2022.8.1』)
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00108/00189/
(関西大学の宇都宮浄人教授のコメントはなかなかのすぐれものでした。道路に投じられている公的予算に比べれば、鉄道の公的予算は1/10レベル、また、他の多くの公共施設でも赤字だ黒字だと騒いだりしないのに(自衛隊や警察や消防や公園は赤字だ、などとは言わない)、赤字ローカル鉄道線だけをつまみ上げて、独立採算でやるのが当たり前のごとく論じるのは明らかにおかしい。海外では、地域やまち全体として公共交通をどうするのかが検討され、地域活性化や地域振興の全体最適の中でローカル鉄道のあり方も論じられ、国や自治体の財政投入も必要に応じてなされているという。これから人口減少社会に突入していくわが国も、こうした公共交通や公共インフラのあり方・維持費負担の仕方などを、総合的にきちんと議論し検討できるようでないと困る。「市場原理主義アホダラ教」の影響冷めやらず、かつての国鉄民営化の気分でいては、結論が縮小均衡へ向かうことは目に見えており、お話にならない。日本の地域・地方の再生をどうするか、の観点で考えるべきだ。:田中一郎)
4.岸田文雄=こいつは優柔不断であかんで!
(1)岸田内閣の支持率が急落! 国葬は「反対」が多数、決められない首相の「決断」が完全裏目|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309116
(2)逆風セットのトリプルパンチ・内閣支持率急落・「コロナ」「国葬」「旧統一教会・統一地方選も懸念(神奈川新聞)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/5bb3a2b8610c1d1a9bfa45fc2a8b10d56d6b07b2
(3)合言葉は「安倍氏の遺志」 岸田首相の政策の幅を狭める危険も - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220727/k00/00m/010/289000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220728
(4)岸田首相は「何のために出席?」NPT再検討会議“どっちつかず”の演説に不満の声|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309214
(NPT会議に出て、ロシア批判を声高にやっている岸田文雄、核兵器廃絶よりもアメリカの下僕であることを強調したい様子。原爆被爆国の代表が赤っ恥をかくために出かけて行ったようなものだ。こんな情けない男が総裁のカルト政党=自民党なんぞに投票すんなよ!:田中一郎)
5.泉健太立憲民主党=こいつもニセモノ詐欺やからあかんで!
(1)野党第1党なのに…次々と主力を失う立憲民主党、中堅議員の嘆き - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220730/k00/00m/010/113000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=column&cx_mdate=20220731
(2)立憲県連、寺田幹事長が辞意 参院選を総括 [立憲]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ7W6WRBQ7WULUC00J.html
(3)立憲民主党はなぜ参院選で大敗した?「提案型野党」が支持されない理由 - DOL特別レポート - ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/306708?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20220722
(このまま行ったら立憲民主党はまもなく解体・消滅するよ。一刻も早く執行部を入れ替えて、ニューフェイスのリフレッシュ・レディースで、挙党体制による「再建」をせんといかん。それと「市民と野党の共闘」の再構築や。辻元清美はん、たのんだで!:田中一郎)
6.参政党躍進の舞台裏 ヒジョウシキな実態 |日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4386
(まさか、こんなガラクタ集団に投票したんではないでしょうね!? そんなことをしたら「ドアホの自己証明」みたいなもんですよ。:田中一郎)
7.パワハラ・セクハラ自衛隊
【前編】五ノ井里奈さんの告発を受けて女性自衛官から被害の声が続出「今日もかわいかったね」現役女性自衛官は駐屯地内でストーカー被害(AERA dot.)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b088c0d436897ada01db83f1d5d21b696302123
【後編】元海上自衛官が“海の上のセクハラ”を明かす 加害者から離れようにも「船には逃げ場がない」AERA dot.
https://dot.asahi.com/dot/2022073000013.html?utm_source=yahoo_rss&utm_medium=referral
(関連)防衛費は例外、上限枠設けず GDP比2%への布石か 23年度予算の要求基準:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/192631
(ということは、パワハラ・セクハラも「上限枠設けず」ということか。カネせびるより、先にやることがあるやろ! パワハラ・セクハラをやっとる奴をどついたれ!:田中一郎)
8.玉城デニー事務所びらき(ひやみかち・うまんちゅの会) 沖縄県知事選挙9月11日投開票 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=bpNeiXQdNJ4
9.佐渡金山の来年世界遺産登録断念 推薦書不備で | 共同通信
https://nordot.app/925348676978819072?c=39546741839462401
(当たり前や、隣国の韓国・朝鮮をバカにしたような態度で「世界遺産」!? 顔洗って出直して来いと世界から言われたのだ。:田中一郎)
<「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)4つのこと:①カルト政党自民党は統一教会と一心同体(有田芳生氏続報)、②原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴、③生物兵器開発と禁止条約、④マイナンバーカードで国民を家畜牛並みに管理 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-b3fc5a.html
(2)再び4つ:①国際デジタル課税・最低法人税率の協定延期、②アベスガキシダ科学技術政策が技術立国を破壊している、③2大政党制という虚構の失敗イデオロギーにしがみつく政治学者=山口二郎、④欧州巨大IT規制について 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-1a0165.html
(3)本日(7/17)のいろいろ情報:①環境アセスと巨大ダム、②茶番の電力不足と原発再推進、③強い自国通貨は国益か?、④この最高裁判決(6.17)では、また原発事故が起きる、⑤新しいファッショ勢力の台頭と日本の自滅他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-0b98c8.html
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「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(133):原発・核燃料サイクル関連の新聞報道の見方(その1)=マスごみ忖度報道にだまされたら終わりです、「気をつけよう、暗い夜道と、マスごみ忖度報道(字余り)」をお送りします。日本のマスごみは、今やジャーナリズムの批判的精神を失い、忖度報道や不勉強報道や情緒的報道を繰り返し、日本の有権者・国民を迷走させてしまう致命的な欠陥を露呈しています。TVや新聞や雑誌の情報には距離を置き、批判的な観点で相対的に受け止めておく訓練を日頃からしておきましょう。また、ネット情報に至っては、全くの無責任情報があふれかえっていて、いわゆるフェイクニュースやでっちあげ事件など、玉石混交状態ですから、用心をしてかかってください。私が見るところ、昨今のマスごみ報道で最もあやしい分野は、政治(国内・国際)、原発・被ばく、「新型コロナ」&コロナワクチン、食の安全、バイオテクノロジー、ウクライナ戦争などです。今回は、その中の原発・被ばく関連情報を若干ご紹介します。
<別添PDFファイル>
(1)再処理工場完成 延期を表明、26回目 原燃 工事審査めど立たず(東京 2022.7.30)
(2)再処理工場 廃液冷却一時停止、原燃が調査結果公表、仕切弁誤認し操作か(デイリー東北 2022.7.20)
(3)三菱重工、原子炉使い水素CO2出さず量産 技術開発へ(日経 2022.7.20)
(4)次世代原子炉「30年代に運転開始」、政府骨子案「新増設へ方針転換か」指摘の声(毎日 2022.7.30)
(5)東京電力と経済産業省が停電の危機を演出、「電力逼迫警報」に見る世論誘導と原発再稼働推進(たんぽぽNO.319 2022.7)
(6)原発事故の損害論 再燃、「ふるさと喪失」認めた司法、基準の改定求める原告(毎日 2022.6.11)
(7)搬出期限 懸念相次ぐ、最終処分 青森で説明会、国・機構「最大限努力」(東奥日報 2022.7.28)
(8)「原発は選択肢の1つ」明記、原子力白書、利点と課題示す(朝日 2022.7.29)
(9)グリーンバブル:脱炭素取引 漂う「幽霊」、認証機関 古い情報放置(日経 2022.6.11)
1.再処理工場完成 延期を表明、26回目 原燃 工事審査めど立たず(東京 2022.7.30)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/192488
(青森県六ケ所村再処理工場は、①核のごみ捨て場、②潜在的な核兵器製造能力の維持、のためにあるのであって、とうの昔に破綻した核燃料サイクル事業や民間電力事業として存続しているのではありません。また既に、日本は主として海外に委託して再処理をした結果、プルトニウムを約46トン保有しており、これだけあればさしあたりはプルトニウムは不要なので、当分の間、再処理工場審査を引き延ばす形で、今のままでいるのがいいという判断でしょう。日本原燃はこの間、不祥事ばかりを繰り返しており、とても核施設を運営する能力も資格もありません。青森県六ケ所村再処理工場は早急にスクラップする以外に選択肢はありません。超危険施設の核兵器工場ですから。そして、使用済み核燃料は元の原発に戻すということです。主として海外から帰ってきた高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)は、最終処分が決まるまで青森県に置くことになるでしょう(使用済み核燃料とともに元の原発に戻すという考えもあり得ますが、反発は強いものが予想されます)。:田中一郎
(関連)令和2年における我が国のプルトニウム管理状況(内閣府 2021.7.9)
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2021/siryo21/1_haifu.pdf
2.再処理工場 廃液冷却一時停止、原燃が調査結果公表、仕切弁誤認し操作か(デイリー東北 2022.7.20)
https://www.daily-tohoku.news/archives/119066
(関連)(メール転送です)あわや破局大惨事:青森県六ケ所村再処理工場の高レベル放射性廃液タンクの冷却停止事故=ズサン極まる日本原燃の核燃施設管理態勢と、それを正さない規制委・規制庁の反国民的「超危険」- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-159662.html
(関連)列島汚染爆発と紙一重(1) - 宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ
https://blog.goo.ne.jp/traum2011/e/7b37edb23468189df612535d5cbfb785
(単なる作業員の操作ミスではすまされない事故です。現地の市民団体では「公開質問状」を用意しているようです。こういうことの積み重ねが、やがて巨大過酷事故につながります。かつて西ドイツでは、高レベル放射性廃液タンクの爆発破損事故(冷却できず)で、国民の半数近くが死亡するというシミュレーションを受けて再処理を断念した経緯があります。その高レベル放射性廃液タンクが8時間近くも冷却できずにいた(しかもそれに気づいていない状態で)ということですから、こんなものを「ああ、そうだったんですか」で済まされるはずがありません。この不始末以外にも、日本原燃は今まで山のような不祥事を繰り返してきており、もはや許容できないレベルです。「日本原燃に任せて死にますか? それでも再処理工場、ほっときますか」のレベルになっているのです。:田中一郎)
3.三菱重工、原子炉使い水素CO2出さず量産 技術開発へ(日経 2022.7.20)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62738810Z10C22A7TB1000/
(何が「グリーン水素」だ! 原子炉などを使えば、大量の放射能と核のごみを出すではないか!? しかもコスト的にも見合わない。こういう原子力ムラのチョウチン記事を新聞に載せるから、こんなものにコロッと騙されるドアホが増えるのだ。放射能とCO2、どっちが危険なのか? そんな程度のこともわからんと、「原発に依存しない脱炭素」などと言っているから足元を見られてしまう。それも言うなら「化石燃料に過度に依存しない脱原発」だ! :田中一郎)
(関連)【高温ガス炉】原子力を利用した水素生産を実証へ【三菱重工】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=mJMiGrVcXo4
(関連)次世代原発技術、経産省 水素製造を重視- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA199NC0Z10C22A4000000/
4.次世代原子炉「30年代に運転開始」、政府骨子案「新増設へ方針転換か」指摘の声(毎日 2022.7.30)
https://mainichi.jp/articles/20220730/ddm/008/020/111000c
(関連)「革新的軽水炉」2030年代に運転 経産省が工程表案(産経新聞)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/62296810ab2ba6cfbe250ec73820251bb9ce3d42
(関連)(報告)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回)「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-c2b04c.html
(「次世代」とかいう形容詞をつけたら原子炉が生まれ変わったようによくなる、などと思っているのなら大間違いだ。「高温ガス炉(HTGR)」にしろ「小型原子炉」にしろ、問題だらけなのに、その問題が報じられないで、ハッタリ宣伝ばかりをマスごみはたれ流す。まともな報道なら、「新型」についての問題点とその解決方法の検討状況をきちんと伝えるはずだし、経済的・社会的な面での制約もまた整理して報道するものだ。戦後、およそ科学技術が盲目的に肯定されてきた結果、福島原発事故を含むさまざまな被害が出ていることに、そろそろ気が付けよ、という話である。:田中一郎)
5.東京電力と経済産業省が停電の危機を演出、「電力逼迫警報」に見る世論誘導と原発再稼働推進(たんぽぽNO.319 2022.7)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgVX-DyJIUbqFLcWq?e=mK0sHz
(関連)特集ワイド:猛暑列島、電力綱渡り 再エネ化加速し電力融通を 家庭の節電「窓対策」がカギ - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220802/dde/012/040/014000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220802
(毎日(忖度腰抜)新聞の典型的なチョウチン記事です:田中一郎)
(関連)電力自由化・広瀬隆講演録(2015年11月28日&2016年2月28日 東京・たんぽぽ舎にて)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgVa5CveK-RcyZ0gu?e=5TCLS7
<田中一郎コメント>
東京電力のみならず、地域独占(原発)電力会社9社と経済産業省がグルになって演出・デマ宣伝している「電力足りない」キャンペーンは、私が見るところ、少なくとも次の4つの点で説明がなされておらず、ただただ原発再推進を軌道に乗せたい原子力ムラ連合の策略であると断言できるでしょう。この「電力足りない」キャンペーンは、かつて福島原発事故の直後にも行われ、その際にも広瀬隆氏が自著の中でトンデモナイ嘘八百であることを説明しています。
(関連)原発ゼロ社会へ!新エネルギー論-広瀬隆/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032839231&Action_id=121&Sza_id=C0
<「電力足りない」キャンペーンが嘘八百である証拠>
(1)「電力が足りない」というのは、端的に申し上げれば「ピーク時電力」の問題=つまり、電力需要が最大になる時を一時的にしのぐことができれば問題ないということ。この「ピーク時電力」対応をクリアするためには、電力供給能力を増やすという方法と、ピーク時電力の需要を(一時的に)減らすという方法の2つがあり、後者のことを「ディマンド・リスポンス」という。しかし、地域独占(原発)電力会社も経済産業省も、この「ディマンド・リスポンス」を、丁寧にきめ細かく熱心に展開している様子は全くうかがえない(マスごみも報道したためしがない)。しかし、「ディマンド・リスポンス」(やり方はいろいろある)は、海外においては、全く「当たり前」の電力需給調整の有力手段となっている。
(2)日本最大の電力需要地域である関東圏(東京電力管内)では、発電能力が最大で1000万KWの石油火力発電所10基が稼働可能状態で手つかずに留保されている(マスごみも報道しない ➾ 朝日カバカバ新聞に至っては廃棄されたなどと嘘八百を報じている)。これだけの予備電源があれば、まず大規模停電は起きることもなく、「電力足りない」もあり得ない話になる。
(3)交流周波数の60Hzの関西以西と、50Hzの関東以東との間をつなぐ系統連絡線の変電施設が、福島原発事故後もほとんどまともに増強されることなく、事実上放置された状態にある(約11年間かかって120万KWを210万KWに増強しただけ、口先では経済産業省や御用学者どもは会議をやるたびに「増強が必要だ」を繰り返し強調しているが体が動いていない)。ここを400~500万KWくらいに増強しておけば、関東圏の電力需給ひっ迫はかなり冷やされる。原発を再稼働・推進したいので(具体的には柏崎刈羽原発6/7号機と東海第二原発)、系統連絡線の増強は「口先やるやる詐欺」状態に置かれている。
(関連)東電と経産省が停電危機を演出=電力逼迫警報に見る世論誘導(山崎久隆 たんぽぽ舎 2022.7.8)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgVeD_j6xiElV9JNV?e=l2KbLP
(4)膨大な量の自家発電があり、この動向が全く不明であること。また、再生可能エネルギーを中心に、FIT・FIP電力の「自家消費」を認めることで、「電力足りない」の克服だけでなく、天災等の場合の電源確保のリスク分散も可能になる。要するに、こうした地域独占(原発)電力会社以外のニューファクターが提供する電力について、経済産業省は全く念頭に置かずに、まるで邪魔者であるかの如く認識をして、「電力足りない」キャンペーンを繰り返している。批判力を持てない・持たないマスごみが、この愚かなる経済産業省の電力「不自由化」方針の嘘八百を、日々、新聞・雑誌・テレビ・ネットなどを使ってたれ流す、そういう「巨大なデマゴギー」が原発再推進のために展開されている。
(関連)企業の自家発電、原発7基分増える 災害対応や売電狙う- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXKASDZ10HVB_Q6A310C1TI1000/
◆(メール転送です)「電力危機と原発は関係ない」
| むしろ「原発依存が電力危機を招く」
| 自然エネルギーの推進には地域間連系線の整備が重要
| リニア新幹線をやめて、その財源を連系線の整備に回す
| 7/29(金)「電力需給逼迫」問題講座のご案内
└──── 上岡直見(環境経済研究所代表)
2018年9月の北海道停電、2022年3月の首都圏停電、6月の電力需給逼迫注意報など、電力トラブルがあるたびに「原発を動かせば解決する」という情報が流される。しかしこれは発電・送電に関する基礎知識がないための誤解か、あるいは意図的に流されるデマである。かりに動かしたとしても、原発は災害などの外乱に対して最も脆弱であり、真っ先に止まって、復帰は最も遅い。
7月に岸田首相は原発9基を再稼働するように指示して政府主導をアピールしたが、これらはもともと再稼働済みで、検査やテロ対策で一時的に停まっているだけである。
7/29の講演では、まず「発電・送電に関する基礎知識」を紹介し、「電力危機と原発は関係ない」こと、むしろ「原発依存が電力危機を招く」ことを指摘する。また、電力需要が年々減少する中で長期的にも原発の必要性は失われていることを解説する。また、日本全体として、電力需給の安定性を高めつつ再生可能エネルギーの導入を推進してゆくためには地域間連系線の整備が重要であるが、リニア新幹線をやめて、財源を連系線の整備に回すことを提案したい。
◆(メール転送です)東京電力は「周波数変換所」を大幅に増強せよ
| 東と西の電力融通の容量を拡大する必要がある
└──── 浜島高治(神奈川県横浜市在住)
◎電力需給逼迫が騒がれ、岸田政府は来年初めに原発9基を再稼働させると言い出した。しかし、良く見ると、東京電力は一時的に逼迫したが、西の方は余裕あり。
◎東と西は、電源の周波数が違うため、それをならす(東・西、相互に融通する)ために、西の60ヘルツを東の50ヘルツに周波数変換する《新信濃》(長野県東筑摩郡)、《飛騨》(岐阜県高山市)、《佐久間》(静岡県浜松市)、《東清水》(静岡県静岡市)の4箇所の「周波数変換所」が日本列島のほぼ中央にある。それらの増強は予定(2011年当時は120万Kw、2022年は210万Kw、今後300万Kwにする予定)はされている。
◎が、東京電力は、東海第二原発(日本原電)に1000億円とか2000億円の資金を出すより、至急全力で、「周波数変換所」を大幅に増強すべきである!! 東海第二原発はもちろん、柏崎刈羽原発も不要になる。他の原発も不要になる。
(資本主義社会とは、お人好しやマヌケは徹底的に食い物にされる体制である。「電力足りない」キャンペーンに乗せられて「原発必要悪論」なんぞに流されているようなら、これは不勉強+マヌケの原発容認論になるので、くれぐれもご注意を! 「電気がたりん??? アホゆうたらアカンで」ということです。:田中一郎)
6.原発事故の損害論 再燃、「ふるさと喪失」認めた司法、基準の改定求める原告(毎日 2022.6.11)
https://mainichi.jp/articles/20220611/ddm/012/040/161000c
<田中一郎コメント>
福島原発事故という未曽有の大事故をいい加減な原発管理で引き起こした加害者=東京電力と事故責任者=国、その被害者に対して万全の賠償・補償を行い、被ばく防護や生活再建、仕事や子どもの教育などの復旧・復興にも全力で支援するのが、当たり前のことではないのか。それが、事、原発事故となると、話が全然違ってくる。福島原発事故後の被害者に対する賠償・補償・支援は、まさに「切り捨て政策」そのもので、東京電力のみならず、国・文部科学省(賠償問題の所管)、そして司法までがグルになって、被害者を踏みつけて平然としているのがこの国の現状である。許せん話だ。
特に、科学的・実証的な根拠は何もないにもかかわらず、事故当時の民主党政権が決めた「避難指示区域」の内外で、被害者を分断するかのように賠償金額が大きく違うことは、許しがたい話であるし、その賠償金額も、他の産業での事故や事件の被害者に対する金額と比較すれば、不当にも格段に少額である。この状態は何としても転換しないといけない。21世紀最大規模の人権侵害が、あろうことかこの日本で進行している。政治を変え、政権を変えて、一刻も早く福島原発事故の被害者救済に国を向かわせよう。
脱原発とは、脱被ばく、そして被害者完全救済と、三位一体で進めるものであることを、福島原発事故11年目にして、再度みんなで確認いたしましょう。時間がかかっても、必ず被害者を完全救済する、その費用は、私の推測では数百兆円になるだろうけれども、それでも救済する。何故なら、完全救済のための費用がいくらになろうと、そんなことは被害を受けた方々にとってはカンケーネー話だからです。
7.搬出期限 懸念相次ぐ、最終処分 青森で説明会、国・機構「最大限努力」(東奥日報 2022.7.28)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1231302
(最終処分地などは近未来に容易には見つからず、従ってまた、確保もできません。青森県は、そろそろ国を相手に、使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物・廃液の撤去処分を求めて訴訟を起こすべきです。ただ、国に対して「時限も含めて約束を守れ」と訴えるだけでいいのです。トイレなきマンションの原発が、クソまみれならぬ、放射性廃棄物だらけになっていく、それを裁判で叩きのめすのです。:田中一郎)
8.「原発は選択肢の1つ」明記、原子力白書、利点と課題示す(朝日 2022.7.29)
https://www.asahi.com/articles/DA3S15371631.html
<田中一郎コメント>
元号・日の丸・君が代は有権者・国民に対して強制することはありませんと言って、強制する、消費税は社会保障の財源にしますと言って、実際には法人税減税と富裕層の所得税減税に使う、TPP協定はやりませんと言って選挙で勝って、TPP協定に加入・推進する、カネのかからない安上がりのコンパクトオリンピックにしますと言って予算を8千億円にして、実際には3兆円以上もの税金を湯水のように使う、原発は5重の壁に守られていますから絶対に大事故にはなりませんと言って、福島原発事故を引き起こす、築地市場は守りますと言って、築地市場をブチ壊す、八ッ場ダムをはじめダムの建設は抜本的に見直しますと言って、ほとんどのダム建設を相変わらず続ける・・・・(まだまだなんぼでもありまっせ)。
これが自民党と、その補完勢力どもが展開する「口先やるやる詐欺」政治です。「できるだけ早く原発依存からの脱却」は、今や「原発は選択肢の1つ」となり、そしてまもなく「原発は必要悪だけれど、脱炭素=カーボンゼロのためには絶対に必要です」となるでしょう。自民党や、その補完勢力どもの本音は、「大半の有権者・国民は、一時的に反対していても、すぐに忘れるから、テキトーなことを言って時間を稼ぎ、ほとぼりが冷めた頃に自分たちがやりたいようにやれば、そのうちにあきらめて付き従ってくる」と思っているのです。要するに有権者・国民は「バカ扱い」でいい、ということです(「B級国民」とも言う)。腹が立つなら、自公・維新・国民民主党などの政治家に選挙で投票をするのをやめるか、選挙権を棄権することをやめることです。つまり、政治家をがらっと変えてしまえばいい、ということです。
9.グリーンバブル:脱炭素取引 漂う「幽霊」、認証機関 古い情報放置(日経 2022.6.11)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61642520R10C22A6MM8000/
(関連)「グリーンバブル」のニュース一覧- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/columns/wappen_44Kw44Oq44O844Oz44OQ44OW44Or
(排出権取引など、どうせこうなるだろうと思っていました。それどころか、再生可能エネルギーだって、その中身はかなりあやしいものが増えています。昨今、耳に挟んだ話では、バイオマス発電で補助金その他の政策優遇を受けながら、その実態はただの産業廃棄物や放射能汚染ゴミの焼却施設で、しかも排ガスについてずさんなことをしている施設が、あちこちに作られ始めているという話です。再生可能エネルギー100%とか、カーボンゼロだとか、お気楽リベラルがはしゃいでいますが、世の中、「そんな甘いもんやおまへんで」ということです。:田中一郎)
<その他関連サイト>
(1)「核のごみ」最終処分場 寿都町の文献調査は2年超の可能性も|NHK 北海道のニュース
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220722/7000048823.html
(2)伊方原発3号機の廃炉など求め 市民団体代表が四国電力に要望書を提出(KSB瀬戸内海放送) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/a78ada6a1aa780207480d46cd24fee4c906da17d
(3)核融合発電 今度こそ 研究開発ラストスパート 実用化へ向けて存在感示せるか:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/192833
(4)東海第2 多重津波も防潮堤維持 茨城県安全対策委 原電説明に異論なし(茨城新聞クロスアイ) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3682aeabc6aef64304e72db6158c423f3122fc2
(5)東京電力の見通し甘く、トラブル続きで…福島第一原発の汚染配管撤去、現行計画での作業を断念:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/192908
(6)浜岡原発、防潮堤かさ上げ困難か 規制委員長、議論の焦点とも(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/8555144bc594f28252eb3be44f58b944f596fe26
(7)福島の高濃度PCB廃棄物 室蘭市で来月9日に処理開始の方針|NHK 北海道のニュース
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220722/7000048812.html
草々
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