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2022年7月

2022年7月31日 (日)

原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(132):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その20):①放射能毒水海洋投棄で何の審査もしない規制委、②インチキ「暗助=UNSCEAR」、③原発事故被害者イジメの内堀雅雄福島県庁他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.伊方原発運転差止広島裁判より
 https://saiban.hiroshima-net.org/

(1)福島原発刑事裁判緊急署名参加のよびかけ
 https://saiban.hiroshima-net.org/shomei/20220515_tepco.html

(2)青森県をなしくずしに高レベル放射性廃棄物の最終処分地にしない県条例制定の署名運動にぜひご参加を
 https://saiban.hiroshima-net.org/shomei/kakunen_shomei_202207.pdf

(関連)東電旧経営陣の賠償責任を認めた株主代表訴訟判決の証拠をもとに、刑事訴訟被害者弁護団が東京高裁に弁論再開の上申書を提出!~7.28東電刑事裁判 弁論再開と最高裁判決等の証拠調べを求める! 報告学習会 - IWJ Independent Web Jour
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509076


2.キャンペーンについてのお知らせ · 東電旧経営陣への賠償命令判決を踏まえて要請、第6次追加分を提出 · Change.org
 https://tinyurl.com/2p9bp8fv

(関連)伊方原発3号機の廃炉など求め 市民団体代表が四国電力に要望書を提出(KSB瀬戸内海放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a78ada6a1aa780207480d46cd24fee4c906da17d


3.(イベント情報)(別添PDFファイル)(チラシ)(8.13)鎌田慧さんとの対話シリーズ2:決定権は誰に 沖縄と福島(ヒロシマ通信NO.1595)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUsLsH76CcpARxRm?e=IcVZeo


4,新杉並区長=岸本聡子さん ご活躍を期待しています
(1)「日本の民主主義のために働く」岸本聡子・杉並区長が記者会見 気候変動やジェンダー平等に意欲:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/191112

(2)岸本聡子・杉並区長の記者会見詳報 「地域の草の根運動は核政策など国の政策に影響与えられる」:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/191116


5.(メール転送です)れいわ新選組、国政政党4年目を迎えるにあたり

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3年前の今日。れいわ新選組は参議院選挙で2名当選、2%以上の得票を得て国政政党に。昨年の秋、衆院選で3名の衆議院議員が誕生。先日の選挙では新たに3議席増え、参議院れいわは5名に。本会議での代表質問が可能となりました。大企業や特定の宗教団体などの応援を受けることなく、いち個人が横に広げる方式で、3年間で8名の国会議員が生み出された。あなたのお力です!

れいわ新選組は、本日7月21日で国政政党となり4年目に突入します。まずは、れいわを中規模の政党に。そして、徹底的な経済政策を旗に戦う野党を結集していける存在になれるよう精進します。まずは、それぞれの地域に根をおろします。

あなたの街の議会に、れいわの仲間を送り出す作業、来年春の「統一地方選挙」です。統一地方選では全国に候補者を擁立していきます。その数だけ全国にれいわの拠点ができるのです。

ここからさらに政治とは何か、選挙ってどうやるの、を一緒に深めていきませんか? 今夏「れいわ政治塾」を開講します。
https://reiwa-shinsengumi.com/jyuku2022/

なにがあっても心配するな、という国を作るには、なにがあっても心配するな、という街を作る必要があります。候補者になりたい、それを支える側になりたい方はもちろん、なんとなく政治に興味がある方も是非ご参加ください!

3年でここまで来たのです。ここからの3年、一緒にれいわを大きく育てましょう。そして、国と地方自治体を変えていきましょう。

れいわ新選組代表 山本太郎
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 <田中一郎コメント>
 ガンバレ、山本太郎「れいわ新選組」、これからも応援するぞ。但し、次の2つは一刻も早く改めてくれ! それはあなたたち自身のためでもある。山本太郎総理大臣就任へ向けて、最短距離を全速力で走ってほしい。

(1)「一過性の巨額現金バラマキ」公約をやめ(「ベーシックインカム」や「ヘリコプターマネー」など)、制度化を伴う恒久的なセイフティネットを着実に構築し、基本的人権関連の経済政策を「仕組みづくり・法制化」で拡充させ、疲弊する地方・地域の再生や公共サービスの拡充にもしっかりと取り組んで、財政支出単位当たり可能な限り大きな政策効果が出るよう、政策を丁寧に考えていただきたい。消費税減税から廃止や、当面は国債発行を活用した積極財政はOKだ。

(2)国会に緊張を生むため、与野党ともに対して「容易ではない存在」を演出するのはOK。しかし、他方で、左派・左翼・リベラル系の「世直し」政党に対しては友好関係を大事にしていただきたい。そして、「市民と野党の共闘」の先頭に立ち、3年後の地滑り的な国政選挙勝利・政権交代へ向けて尽力していただきたい。立憲民主党に大問題があるのはよくわかっている。泉健太が代表をしている間は同党を徹底的に批判していい。しかし、立憲民主党所属の1人1人の国会議員・地方議員については、それぞれの人物評価をきちんとして、いい議員とは是々非々で仲良く良好な関係を保持していただきたい。そして、政権交代が実現したら、総理大臣候補として、どっしりと構えておいてほしい。(くれぐれも「オレたちはサヨクやリベラルとは違うんダ」を最優先にすることのないように! これは一種の政治リアリズムであり、少数・弱小政党でいる間の行動の仕方を熟慮願いたい。さまざまな選挙でのダボハゼ立候補は禁物=敵をつくるだけに終わる)

(関連)維新ぎらい-大石あきこ/著(講談社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034347819&Action_id=121&Sza_id=A0

(こういう女性が政治の世界にどんどん出てきてほしい=そして、自公・国民民主党のジジイどもを退治していただきたい:田中一郎)


6.みなさま、下記のようなガラクタ政党に投票するのはやめましょう
 こんな政党に何を期待しているのですか? この連中がまともなら、日本はとうの昔によくなってますよ。このガラクタ連中は、霊感商法の統一教会と一体となっているカルト政党=自民党の補完物・尻舐め政党です。こんな連中に投票するということは、投票用紙をドブに捨てることと同じです。「ドアホ小帝国」の臣民がすることです。(国民民主党はまもなく自民党に吸収併合されると思われます)

(1)国民民主、「玉木路線」継続へ 参院選総括で責任論あがらず [国民]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ7V6VMDQ7VUTFK00S.html
(2)公明、参院選得票減で焦り 防衛費増、慎重論へ回帰 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20220726-RLUJ626TJFNRFITKV5VLO6NWRI/?outputType=theme_election2022
(3)日本維新の会 「全国政党」への遠い道 参院選で得た手応えと誤算とは(47NEWS) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4c380a90fc784919bc98d29dff524383e254cc10
(4)参政党躍進の舞台裏 ヒジョウシキな実態|畠山理仁 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4386
(5)N国党は“政界の肥溜め” 立花孝志の典型的なテロリスト発想|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/260100

◆立憲民主党が崖っぷち…ついに党内から「泉代表辞任論」が出てきた!(安積明子)講談社
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97850

(泉健太執行部が参院選大敗北の責任を取って退陣しない限り、あらゆる選挙での立憲民主党候補への投票はおやめください。政治にはけじめが必要です。政治家が自分の言動に責任を取らないようなら、そいつは政治家のゴミ・クズ・カスです。そんな連中に無自覚に惰性で投票をして支持を続けることは、たとえ立憲民主党であろうとも、日本の「世直し」「夜明け」を遅らせる効果しかありません。泉健太よ、さっさと代表をヤメロよな! みんなが迷惑してんだヨ! :田中一郎)

◆公明・山口氏に続投論、立民・泉氏は“居直り”、維新・松井氏は辞任 三者三様の党代表に見る「リーダーの引き際」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/76b381b69280cd07da1e1c6adcac85a57a260107

 <ゲロゲロ維新>
(1)(社説)IR投票否決 維新は住民に向き合え:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15372760.html
(2)元維新市議 架空の見積書依頼か 知人にLINEで 政活費不正疑惑(毎日新聞)-Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b8fbc41e489851dde6cce6e33ede7cf006e2d93d
(3)維新・石井章参院議員“ファミリー企業”や“幽霊会社”に税金還流疑惑【前編】NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20220725_1776576.html?DETAIL&_from=widget_related_pc
(4)維新・石井章参院議員“ファミリー企業”や“幽霊会社”に税金還流疑惑【後編】NEWSポストセブン
 https://www.news-postseven.com/archives/20220725_1776585.html?DETAIL
(5)維新は大量の嘘デマ拡散 議論の前提を破壊する「社会のダニ」は駆除対象|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/307996


7.富士山が噴火すれば、大量の火山灰で首都圏は地獄に変わる…政府の専門家会議が天を仰いだ「残酷な事実」 降灰そのものでは死なないが、そのあとにすべてが止まる - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 https://president.jp/articles/-/59631

(あのね、富士山が大噴火を起こした時、真っ先に心配なのが浜岡原発と東海第二原発なの。このサイトでは一言も触れられていませんね。福島原発事故から11年、完璧に「平和ボケ」ですよ。首都圏にあるこの2つの原発、我々が抱え込んだ、時限原子爆弾なんです。:田中一郎)


8.統一アベ協会とカルト自民党
 唖然・茫然のカルト自民党、「窮鼠猫を食む」で、とうとう居直りを始めたようだ。マスごみがそれをオブラートに包もうとしている様子。そして、安部晋三の「黒葬」(BLACK FUNERAL)は、あの政商=電通が請け負うのだそうだ。有権者・国民を完璧にバカにしている。でもネ、そのカルト集団=自民党を国会議員にしているのは、寝ても覚めても自民党に投票をしたり投票に行かなかったりしている(まさにバカにされている当の)有権者・国民ですよ。

(1)福田総務会長「何が問題かよく分からない」“旧統一教会”と自民の関わりは…発言続々(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/d2497e0ab892e77bc79b949df8f3c02d2445959b
(2)有田芳生氏「政治家失格」福田総務会長の「何が問題か分からない」に祖父と教祖の関係示し(デイリースポーツ) 全参議院議員でジャーナリストの有田芳生…|dメニューニュース(NTTドコモ)
 https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/dailysports/entertainment/20220729125
(3)福田総務会長の「何が問題か分からない」に紀藤弁護士「親分殺されて憤りを感じてない」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/60afa9ed9f4ede8c9ff6b9693555e393811e8aa6
(4)旧統一教会の関連団体 沖縄の政治家も会合に出席 佐喜真淳氏もあいさつ「旧統一教会との認識はなかった」- 沖縄タイムス+プラス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/998426
(5)【全文】「旧統一教会」関連団体会合出席についての佐喜真淳氏の声明-琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1556880.html
(6)安倍元首相「国葬」はまさかの“電通案件”「五輪汚職」特捜部ガサ入れで注目|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309012
(7)安倍氏葬儀で「半旗を」川崎の小中高などでも市教委が依頼 現場は「嫌々掲揚」 専門家から疑問の声:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/192612
(8)江川紹子氏 旧統一教会の〝猛烈嫌がらせ〟と〝脅し〟告発「今も態度は変わっていない」 - 東スポのニュースに関するニュースを掲載
 https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4352621/
(9)旧統一教会系団体に参院選の応援「希望する議員いれば記入を」 自民党が幹部の議連でアンケート- AERA dot.
 https://dot.asahi.com/dot/2022072900086.html
(10)自民・甘利明前幹事長の嫌われ方…安倍前首相「追悼演説」延期で“復権”の足がかりもパー|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309057

◆20220729 UPLAN アベ国葬に反対します! 緊急院内集会&官邸前デモ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=C1p5Zg4sRo4&t=5s

(録画の1時間20分を過ぎたあたりで坊主が現れ、おかしなことをしゃべっている。統一教会の関係者であり、文鮮明はいいこともしている、などとトンデモ発言まで飛び出す始末。この集会、いったい誰が主催したのか? ロクでもないのが混じっているのではないか!? :田中一郎)
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「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(132):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その20)」をお送りいたします。福島原発事故から早11年、福島原発事故はたいしたことはなかった、放射能の汚染は全然どうってことなく、健康被害者もいない、放射線被曝の心配もしなくていい、という、被害者切り捨てを伴いつつ、福島原発事故の「もみ消し」の策略が、ここにきて一気に表面化している様子がうかがえます。4基の原発が爆発して大量の放射能が環境に放出された福島原発事故、その放射能による被ばく健康被害はこれから本格的に出てくることが予想されます。原子力ムラや放射線ムラが、政府・自治体や司法・裁判所、あるいは学校教育や国際機関(国際原子力マフィア)などを使って、あの手この手で放射能や放射線被曝の危険性をゴマカシ、「安全安心キャンペーン」を展開していますが、こんなものに騙されれば「おしまい」です。

放射能や放射線被曝についての政府・国際機関などの説明は、信じるものこそ殺される、ですから、くれぐれも注意いたしましょう。放射線被曝のことは難しく考える必要はありません。放射線がもつ巨大なエネルギーが、私たちの細胞を形作っている分子結合をつぶしてしまう、ということに尽きるので、それはちょうど、剛速球で飛んでくる野球の硬球ボールを自分の顔面で受け止めた時に、自分の顔がどうなるか想像すれば容易に理解できるでしょう。放射線被曝(特に内部被曝)とは、そういう硬球ボールの顔面受け止めを、数万回・数十万回・数百万回以上繰り返すことなのです。それが非常に小さいミクロの世界でのことだから人間の五感に感じないだけです。そして、五感に感じるようになった時は、もうすでに「手遅れ」であり、かつ、放射線被曝の健康障害は治療法などありません。放射線被曝とは、体が壊される、ということであり、言い換えれば、人間の緩慢なる死、なのです。

放射線被曝の危険性なんて、考えすぎ・神経質、などと言っている連中は、文字通りの「ドアホ」です。


1.(拡散希望)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い=放射線被曝防護の基準は化学物質毒性防護の基準の500~1,000倍の甘さだ(田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-0c5a42.html

(関連)2022・7・19脱被ばく実現ネット官邸前抗議行動 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=863VKYlvWrQ
 (へたくそなスピーチで申し訳ありません)

(関連)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 2022・7・19脱被ばく実現ネット官邸前抗議行動
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2022/07/2022719.html

(以下、メール転送です:一部修正)
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録画を起こして、いくつか疑問。以下が、田中さんがお話しした内容ですが、

(1)0.1m㏜に100分の1を掛けると、0.001m㏜ではないでしょうか?

(2)最初の 環境省HPの「100m㏜を被ばくしたとき5人のガン死」これが、公衆の年間1mSVの基準と考えていいのでしょうか

(3)「化学物質と同じレベルの規制の水準にもっていくとどうなるかというと100mSVに千分の1を掛ける、つまり0.1m㏜」というところ、ここがよくわかりません、「1mSVに千分の1を掛ける、つまり0.0001mSV」になるのではないかと・・・

放射能の被ばくがどんなに危ないのかお話します。
環境庁のHPに、被ばくの基準というのは、100m㏜を被ばくした時に千人に5人のガン死が出るという基準とある。一方毒物の基準は10万人に1人の健康被害が基準になっている。つまり放射能の基準は、化学物質の基準より、500倍緩いということです。さらに放射能の基準はガンによる死亡、化学物質の方は健康障害となっています。つまり、ガンに罹っても死なない人を2人に一人とすると、1000倍緩いということになります。今現在公衆の被ばくは年間1m㏜と言われているが、化学物質と同じレベルの規制の水準にもっていくとどうなるかというと100mSVに千分の1を掛ける、つまり、0.1m㏜、これが、化学物質と同レベルの放射性線被ばくに対する規制とならなくてはならない。しかしまだ足りない。今あげた化学物質にせよ放射線被ばくの数値は、人間の一生涯の数字です。人間の一生を100年としたときに、0.1m㏜に100分の1を掛ける、0.0001m㏜g毒物の化学物質の規制と同水準の規制と言えるわけなんです。

それでも、それでもです。今言った被ばくの被害の基準は、ガン、白血病以外のあらゆる健康被害、病気はすべて無視されているということなんです。さらにです。放射性被ばくはすべての人に等しく健康被害をもたらすのではなく、子どもや妊婦さんのおなかの胎児、年齢の若い層が、大人や老人と比べると数十倍もの感受性があるということが実証されているのです。つまり、化学物質と同レベルの被ばく規制値、0.0001m㏜はまだまだ大きすぎるということです。これは何を意味しているか、放射能の安全の規制は、もはや、できないのだということを意味しているのですよ。つまり、放射能が環境に出るようなものを人間は使ってはいけないということです。被ばくを甘く見ると国が滅びます。子どもやこれから生まれてくる赤ん坊、胎児ちを被ばくの危険から守るために、原発というばかばかしい発電道具はやめろということす。
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 <田中一郎コメント>
撮影とご指摘に感謝いたします。
1つは、単純な計算の間違いで、コンマ以下のゼロの数を1つ多く言ってしまっています。
0.1mSv×1/100=0.001mSvです、0.0001mSvはゼロが1つ多い=ご指摘の通りです。
(こうしたことがあるので、スピーチは苦手です。暗算即決はミスが多発します、申し訳ありません)

問題は、上記の(2)と(3)の疑問ですが、これは私にもよくわかりません。
何故、どういう根拠で現行規制の1mSv/年が決まっているのか ??? です。

なので、100mSv被ばくで1000人に5人のガン死亡(これは(彼ら原子力ムラ・放射線ムラが言うところの)「疫学的事実」なのでしょう)が、そのまま1mSv/年とイコールなのかと聞かれると、よくわからない、と申し上げるしかありません。下記は今中哲二氏の論文ですが、まだ、読んでいません。ざっと見た限りでは。やはり根拠は不明確のように思えます(P55あたり)。

年1ミリシーベルト基準の由来と低線量放射線被曝のリスク:今中哲二(『学術の動向 2020.3』)
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/25/3/25_3_52/_pdf/-char/ja

要するに、100mSv未満の被ばくだと、健康被害は他の健康障害に紛れてしまって見えなくなるから、100mSvを1/100にしておけば、それでごまかせる、くらいの政治的判断ではないか、と私は思います。

問題は、まだたくさんあって、たとえば、
(1)同じ100mSv被ばくと言っても、外部被曝と内部被曝では大きく違うハズ
(2)彼らが言う「100mSv被ばくで1000人に5人のガン死亡(これは疫学的事実なのでしょう)」=ホントなのか? 怪しい限り。実際はもっと数字が大きい可能性があります。
(3)遺伝的障害が無視されています
(4)環境にばら撒かれた人工放射能による放射線被曝に対して防護の方法がない
(5)放射線被曝と化学毒物との相乗効果
(6)放射線被曝による健康障害に対しては治療方法がない

などです。放射能と生物・人類は共存できないということを意味しています。


2.20220713 UPLAN 井戸川裁判(福島被ばく訴訟) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=LXq8ml-Sjak

(関連)井戸川裁判(福島被ばく訴訟) 報告集会記録
 http://idogawasupport.sub.jp/hokoku.html

(関連)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
 http://idogawasupport.sub.jp/


3.(メール転送です)声明:原子力規制委員会による東電・福島第一原発処理汚染水海洋放出に関する計画承認に抗議する(FoE Japan)

処理水海洋放出を認可、規制委(東京 2022.7.23他)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/191227

【署名】放射能汚染水を海洋放出しないで:グリーンピース
 https://act.greenpeace.org/page/80053/petition/1?locale=ja-JP

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FoE Japanの満田です。さきほど、原子力規制委員会が、東電・福島第一原発汚染処理水の海洋放出設備の設置に伴う実施計画の変更申請を認可しました。寄せられたパブコメおよびそれに対する規制委の回答は以下のp.5から見ることができます。
 https://www.nsr.go.jp/data/000398639.pdf

FoE Japanは以下のような声明を発出しました。ご一読いただければ幸いです。

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声明:原子力規制委員会による東電・福島第一原発処理汚染水海洋放出に関する計画承認に抗議する
https://foejapan.org/issue/20220722/8675/

 

本日、原子力規制委員会は、東電・福島第一原発汚染処理水の海洋放出設備の設置に伴う実施計画の変更申請を認可した。私たちは、放射性物質は集中管理が原則であり、環境中に放出すべきではないこと、モルタル固化処分等有効な代替案が提案されていること、漁業関係者や市民から強い反対の声が上がっていること、海洋放出方針決定以降、公聴会・説明会等が開催されていないなど合意形成プロセスに問題が多いこと――などの理由で以前より処理汚染水の海洋放出に反対してきた。

 

今回の認可は、主として以下の点において大きな問題がある。原子力規制委員会は規制機関としてその役割を果たしていない。

 

1.何がどれくらい放出されるのか不明

 現在、タンクの中に約126万m3(2022年3月時点)の処理汚染水が貯められているが、この中には、トリチウム以外にも、ストロンチウム90、ヨウ素129などが残留し、7割近くの水で告示濃度比総和1を超えている(基準超えとなっている)。これらの放射性物質の総量は示されていない。東京電力は3つのタンク群についてのみ、64の放射性物質(ALPS除去対象核種62核種およびトリチウム、炭素14)を測定しているが、その他の多くのタンク群については現段階では測定していない。東電は基準超えを起こしている水については、順次二次処理を行い、放出前に測定するとしている。しかし、放出期間は30年以上とみられており、放出が終了するまでは総量は不明ということになる。

 

また、トリチウムについても、タンク内に780兆ベクレル(2021年5月時点)存在することが示されているが、デブリや建屋内には未だ大量のトリチウムが存在している。地下水の流入をとめない限り汚染水は増え続けるため、放出総量については不明である。何がどれくらい放出されるのか極めて重要なデータが示されないまま、審査が行われたことになる。

 

2.64核種以外の放射性物質の検証、放出前の測定核種選定は先送り

 東京電力は、64(ALPS除去対象核種62、トリチウム、炭素14)の放射性物質を監視対象核種としていたが、原子力規制庁はそれ以外の核種が残留しないことの根拠を説明することを求めていた。しかし、結局、東京電力の説明は従来の説明にとどまり、何ら新たな検証は行われていない。東電は今後、この点について検証を行い、これを踏まえて放出前の測定対象となる放射性物質についても示すと説明している。つまり、規制委は東電が今後行うであろう「検証」や、放出前の測定対象となる放射性物質について具体化する前に、計画を承認してしまったことになる。

 

なお、現在、東電が放射線影響評価でソースタームとして示している3タンク群の放射性核種および濃度の測定は、攪拌してから測定したものではない。すなわち、タンク底部に沈殿している物質を捕捉し損ねている可能性がある点も留意すべきである。

 

3.海洋放出が「リスク低減および最適化をはかるものである」ということが示されていない

 規制委は審査結果として、「特定原子力施設全体としての将来的なリスク低減および最適化が図られている」とした。しかし、リスク低減および最適化は福島第一原発の敷地内のみで達成すればよいというものではなく、海洋環境も含めて評価すべきものである。また、「海洋放出が全体のリスク低減および最適化をはかるものである」ということを示すためには、他の代替案が検討されていなければならない。

 

原子力市民委員会などが提案している、堅牢な大型タンクでの保管案、モルタル固化処分案について東電は十分検討を行ったとはいえない。東電は、大型タンク案については漏洩リスクをあげているが、大型タンクには、石油備蓄で長年の実績があり、防液堤の設置など、十分な対処策がすでに技術的に確立している。むしろ、現在のタンクでの貯留は脆弱であり、計画されている海洋放出期間が30年以上であることを考えれば、漏洩リスクが高い。また、モルタル固化処分案については、水和熱で水が蒸発することを指摘しているが、これについても、対策が可能である。こうした代替案について提案者の意見をきかずに、東電の見解のみを踏まえて審査を行うことは、不適切である。

 

4.抜本的な止水対策を優先すべきである

 汚染水の主要な発生源となっているのは、建屋内への地下水の流入である。巨額の費用で建設された凍土壁は、地下水の流入を十分止めることができていない上、仮設の施設でしかない。水を通しやすい地層の下限にまで届いていないという指摘もある。地質の専門家により既存技術を使った広域遮水壁の建設が提案されているが、東京電力・政府はこれらの提案を真剣に検討し、抜本的な止水対策を優先すべきである。  以上

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 <田中一郎コメント>

 よく書けている優れたコメントです。是非、ご一読ください。要するに原子力規制委員会ならぬ原子力「寄生」委員会は、トリチウムを含む放射能毒水の海洋投棄に関して、その安全性評価も、地域住民の健康への影響評価も、海洋汚染や沿岸地域の環境変化の評価もせず、海洋投棄の手順の適正性や確実性担保についてもノーチェックで、つまりは全く原子力規制当局としての使命・役割を果たさず、ただただ「最初から決めてあった海洋への福島原発事故汚染水(未処理水ないしは処理済未確認水)ぶん投げ」を認めてしまった、ということに尽きます。こんな組織は、もう解散・解体しなければなりません。規制当局の体をなしていません。

FoE Japanの声明に書かれていないことで、私が重要と考えているのは下記の諸点です。

(1)福島県及びその隣接県である宮城県、茨城県、千葉県の沖合で獲れる海産物の放射能汚染(トリチウムや放射性ストロンチウムや放射性ヨウ素129などのベータ核種による汚染)の調査・検査はどうするのか? 放射性セシウムなどのガンマ核種と違って、ベータ核種の検査・汚染調査は容易ではない。その検査体制はどうするのか? 検査ルールはどうするのか? 素人ダマシのように、従来通りの「わずかばかりのサンプルを取って放射性セシウムだけを調べる」などということではお話にならない。風評被害どころか、海産物を通じた飲食品による内部被曝が大きな懸念となる。一旦、汚染水の海洋投棄を始めたら、おそらくは数十年間(場合によっては百年以上)も危険な放射能汚染物を海に捨てることになり、その海洋生物への蓄積・濃縮は重大な問題となる。(また、下記に見るように、太平洋沿岸域の陸上で獲れる農林産物についてもトリチウムなどによる汚染の懸念があり、検査・汚染調査が必要だ)

(2)汚染水にはトリチウムだけでなく、さまざまな放射性核種が含まれている可能性が高い。その場合、現在の放射線被曝防護のルールは、下記のようなやり方で行われることになっている。しかし、それぞれの放射性核種が内部被曝の場合に人体に及ぼす影響は違っており、下記のような「どんぶり勘定」では、放射線防護の規制としては、あまりにおおざっぱすぎる。

 a=汚染水に含まれる放射性核種aのベクレル数 A=1mSv相当の被ばくをもたらす放射性核種Aのベクレル数
 b=同上                   B=同上
 c=同上                   C=同上
 (以下、同様)

 海洋投棄OKとなる汚染水の濃度=a/A+b/B+c/C+・・・・・・・・・1 

(3)海洋投棄されたトリチウム水は、沿岸域では蒸発して水蒸気となり、海から陸に向かって吹く風に乗って上陸してくると思われる。当然ながら、宮城県から千葉県くらいまでの太平洋沿岸域に住む住民のトリチウム被ばくは、時間が経過するにつれて懸念事項となる。地域住民の健康調査や健康被害が出た場合の医療費負担その他の国による被害者支援の仕組みはどうするのか?

 <別添PDFファイル>
(関連)(増補版)福島原発の事故汚染水を海に捨てるな!(トリチウムの危険性を甘く見てはいけない)(田中一郎 2021.10.27)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUyfBl-nZ3-ZELoI?e=G2WB1a
(関連)原子力規制委員会あて申入書(2022年7月22日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgU02s2G6fsWyFUDM?e=rPHbCt
(関連)福島からの声:武藤類子さん(2022年7月22日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgU4B4w2THqgI9_5h?e=xXci3Q

 <「いちろうちゃんのブログ」>
(1)(メール転送です)福島第一原発汚染水のトリチウムに関する量的分析について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9c30cf.html

(2)(報告)(10.27)トリチウムの危険性を甘く見てはいけない:福島原発汚染水を巡る「伝えられない危険性」と嘘八百(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-9cd39a.html

(3)福島事故原発の汚染水を海に捨てるな!:軽視されるトリチウムの危険性=安全だと言うのなら、その汚染水は東京に捨てるだけでなく、自公政治家や関係省庁幹部や東電幹部が飲料水・生活用水として使え!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-6272d2.html

 <関連サイト>
(1)パブリックコメント解説 ALPS処理汚染水海洋放出問題、審査書案のどこが問題か? (原子力資料情報室:伴英幸さん)- YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=nMy88RJTYnA
(2)「福島の声を聞け」抗議の声やまず…福島第一原発処理水の海洋放出計画:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/191293
(3)「断固反対で変わらず」 原発処理水で全漁連声明(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ec60e5ddf7b1400dac8b7663fc8da8c64106b1b1
(4)原発処理水海洋放出 原子力規制委が認可 宮城県の水産関係者が反発(khb東日本放送)
 https://www.khb-tv.co.jp/news/14677030
(5)原発処理水海洋放出問題 風評へ具体策見えず 相双漁協・今野新組合長に聞く(河北新報)
 https://kahoku.news/articles/20220721khn000007.html
(6)処理水の海洋放出に向け進む海底トンネル工事 出口部分が完成(テレビユー福島)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/016c091000b431be162810f434993224b47ed3f0
(7)日本当局が福島汚染水の海洋放出計画を認可 韓国政府は懸念伝達へ(聯合ニュース) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/3a2af123dce31fd7ba6927b505ab9cec6ec1e6bf
(8)処理水認可「無責任で反対」 中国外務省(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/954017052e1d884092b22bbb4d763ee18002b426


4.国際原子力マフィア「暗助=UNSCEAR」のインチキ報告会
 福島原発事故の実態をもみ消し、放射線被曝被害者を切り捨てるため、地獄からの使者としてやってきた国際原子力マフィア「暗助=UNSCEAR」=「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」(UNSCEAR)のインチキ報告に対して、福島県民をはじめ報告会参加者から猛烈な反論があって、当日は会場が騒然となったようです。この「暗助=UNSCEAR」のインチキ宣教師どもを呼んだのは福島県か、それとも日本政府か、どちらかはわからないが、今後二度と日本には来れないように、徹底的にその「化けの皮」をひん剥いてやればいいのではないか。何が、どこが「科学委員会」なのか!? 「似非科学を駆使したデマゴーグ委員会」ではないか! こんなもの、バカバカしくて聞いてられるか!

国連科学委の対話集会、大荒れ〜誤り指摘に「結論変えず」 - OurPlanet-TV
 https://www.ourplanet-tv.org/45319/

◆国連科学委が福島県知事を訪問〜甲状腺がん患者「実態知って」と直訴 - OurPlanet-TV
 https://www.ourplanet-tv.org/45305/

◆20220719【記者会見】甲状腺がんの被曝影響を否定する国連科学委員会(UNSCEAR)報告書を検証する! - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=sQo41rFkjYc


(関連)(別添PDFファイル)国連委「被ばくで健康被害増えず」、研究者や患者ら異議(東京 2022.7.22)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/191115

(関連)(別添PDFファイル)220719 反原発新聞 甲状腺被ばくの歴史と間違い続きの対策
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgU_QLBlrQChCZ66h?e=Sec1gK


5.(別添PDFファイル)「復興拠点」の今、福島・双葉町、8月30日に帰還困難区域の一部解除(東京2022.7.18)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/190335

(恒常的な低線量被ばく(外部被曝・内部被曝)は危険です。福島原発事故の放射能汚染地帯に帰還などしてはいけません。「安全安心キャンペーン」に騙されたら終わりです。「●●区域」などの線引きもアテにはなりません。放射能汚染の実態と平仄があっていないからです。空間線量は下がっても土壌汚染はほとんど変わっていないでしょう。ホットパーティクルの問題もあります。ホットパーティクルを呼吸で吸い込んでしまったら、アスベストによる中皮腫のように、晩発性の健康障害となって現れてくる可能性もあります。:田中一郎)

 <関連サイト>
(1)双葉町の拠点区域解除を正式決定(福島)(KFB福島放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9c38244043bc919e929b4b77180e4b667355e3f1
(2)全町避難の福島・双葉町 8月末から一部居住可能に 11年5か月ぶり(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/be4ad397e61de5c68ffa38b9de184f1fec47c918
(3)帰還困難、福島・大熊町で一部解除 原発立地自治体で初- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF300GV0Q2A630C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220630_H
(4)「次元の違う」除染と住民の不安 福島・復興拠点で避難指示解除 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220630/k00/00m/040/301000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=column&cx_mdate=20220701


6.これが地方行政のすることか!! 原発事故被害者イジメの内堀雅雄県知事・福島県庁
 福島原発事故の加害者が、福島原発事故の被害者を、まるで犯罪者のごとく扱い、いやがらせをし、弱い立場に付け込んでイジメを、税金を使ってやっている。まさに「サカサマ」の無法地帯ができてしまった。日本の司法・裁判所が、これをキチンと裁いて適正化できるか! みなさまの全面的なご支援をお願い申し上げます。福島原発事故による放射能汚染からの避難者は、住宅を取り上げられたら生きていけません。

◆20220725 UPLAN 原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴 第1回口頭弁論& 報告集会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=76mM2NMltkk

◆(別添PDFファイル)(集会レジメ)原発事故避難者住まいの権利裁判 第一回法廷(2022年7月25日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgVC7r_BTeq9ZR2wY?e=OsEcn4

(関連)「被災者は『人権の主体』であり、お金の給付・住宅の提供を打ち切る際、その『人権』が侵害されてはならない!」弁護団・柳原敏夫弁護士~7.15原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴 715決起集会 - IWJ Independent Web Journa
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508703

(関連)「新老年」民主主義の永久革命への挑戦- 【第87話】緊急裁判速報:追出し裁判の福島地裁、次回期日(7月26日)で審理打切りを通告。避難先住宅ばかりか裁判所からも追出される避難者。これは居住権と裁判を受ける権利の二重の人権侵害である(柳原敏夫弁護士2022.7.20)
 https://seoul-tokyoolympic.blogspot.com/2022/07/blog-post.html

(関連)【特別寄稿】東日本大震災の被災者を追い詰める自治体-東京都・目黒区が被災者女性を提訴(中部博) - マガジン9
 https://maga9.jp/220706-2/

(関連)福島県議会が原発避難者の住宅立ち退き議案可決 被害者団体が抗議(週刊金曜日) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e11efd80c9e333260ee6964a8d19b5dda4f2ce5f
草々

2022年7月29日 (金)

(メール転送です)重要事項2つ:①自衛隊が守るべき有権者・国民を戦争動員の対象・材料と見て、上から目線で管理・監視する自衛隊幹部、②「重要土地等調査規制法」基本方針の問題点解説とパブリックコメント案

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.(予約必要)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間は事務連絡に加えて主催者からのプレゼンを行います:テーマは「福島原発事故11年(その3)」です)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-014491.html

(その次)(10.12)オルタナティブな日本をめざして(第79回):「福島原発訴訟と6.17最高裁判決」(馬奈木厳太郎弁護士:新ちょぼゼミ)(2022年10月12日)(最初の1時間は事務連絡に加えて主催者からのプレゼンを行います:テーマは未定です)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUgkdZTdLHRlm4Ly?e=TgZ03R

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.イベント情報:(チラシ)(7.30)満蒙開拓を考える(第4回)(加藤聖文国学研究資料館准教授)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUnohH_tQCntgJ4Z?e=ggCa0d


3.キャンペーン· 安倍元首相の国葬に反対します。 · Change.org
 https://tinyurl.com/fxa8srdy


4.立民・泉代表の進退問う声相次ぐ 両院議員懇、8月10日に総括(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a242bb525de8d426372883d6c9d5979439a29983

(関連)茂木氏「野党分裂が勝因」 参院選共闘なら自民苦戦も - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/article/20220725-JUOA6CVNQBPPHPDHMWDJTI44OA/

(「市民と野党の共闘」に後ろ足で砂をかけ、返す刀で御用組合「連合」にゴマすりだけをして、参院選にまともに取り組まず、歴史的な大敗北を喫した立憲民主党・泉健太執行部、その責任を取りさっさと辞任・退陣するのが野党第1党執行部としての必須のふるまいである。つべこべと屁理屈や言い訳を並べて代表の椅子にしがみつき、それをまた多くの立憲民主党の議員たちが、口先でゴチャゴチャと愚痴を並べて結局は泉健太執行部の責任を棚上げにしてしまう、そんな無責任政党になるというのなら、この政党には消えてもらうしかない。「口先やるやる詐欺」談合勢力に転落ということだからだ。全ての有権者・国民の皆さま、立憲民主党の泉健太現執行部が参院選大敗北の責任を取り総退陣しない限り、今後この政党へのあらゆる選挙での投票をおやめください。「世直し」政党は他にもあります。政治にはけじめが必要です。:田中一郎)


5.(別添PDFファイル)物価上昇、中低所得者層の生活直撃、「スクリューフレーション」が深刻化(朝日 2022.7.23)
 https://www.asahi.com/articles/ASQ7Q5QGKQ7QULFA002.html

(関連)6月の全国消費者物価指数 2.2%上昇 約7年ぶりの大きさ(2022年7月22日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=YyEZ-nzNDDg
(関連)最低賃金 日本、欧米に比べ大きく見劣り(産経新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/3d17cd8181f7fdb5e0567dc9680c9d2fdd476f01

(関連)「貧しくなる日本、1ドル=140円時には韓国に1人当たりGDPで逆転される」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a5e89c0b82e25aa9b36a78c3d949d6412d1f7485
(関連)「高齢世帯の貧困」ますます深刻化…公的年金削減&伸び続ける寿命、政府の対応策は?(幻冬舎ゴールドオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/5b93ad7044560aa88236283ae7cefaea04294483

(日銀やリフレ派によれば、物価上昇率がインフレターゲットである2%を超えたら超金融緩和はやめるのではなかったのか!? しかし、黒田日銀はやめる気配など全くないぞ。リフレ派とかいう世間知らず・実態経済知らずのインチキ学者たちは、ダンマリを決め込んで何も言わない。こういう連中は肝心な時になると決まって逃げだしたり隠れたりするのが常だ。今回の物価上昇は、食料品やエネルギー価格や国際商品市況が上昇し、そこに円安が襲い掛かっているために起きているのだけれど、このリフレ派=インフレターゲット論者とやらは、ついこの間までは「食料品・エネルギー価格を除くコア・インフレ率」などと言っていた。食料品とエネルギーを除外して物価上昇を計測するなどということをやれば、今回の物価上昇の実態は全くつかめない。バカバカしいまでの机上の空論を、金融市場アナリストたちと一緒におしゃべり談義しているのが、このリフレ派とかいうトンチキ経済学者どもだ。

黒田日銀が何故、円安防止のために、異常な金融超緩和をやめられないか=それは物価や景気がどうこうという話ではなく、従ってまた、国民生活がどうなろうと知ったことではなく、アベスガキシダ自公政権の放漫財政支出を支えるために、国債の発行金利をゼロ金利にして、いわゆる悪質なる財政ファイナンスのために中央銀行の日銀を使っているからである。もはや国債の発行残高が巨額すぎて、金利の引き上げが難しくなっているということに尽きる。アホノミクスの必然的結果だ。

私の予感では、この後、「際限のない円安と強度の輸入インフレ」「不況下のインフレというスタグフレーション」、世界金融恐慌の再発による国内外の株式・リスク資産の暴落(日銀保有ETFと公的年金基金(GPIF)が吹っ飛ぶ)、財政破綻へ向かって一直線、などの日本経済破綻状態が待っているように思われてならない。そんな中、一部のアホウどもが、巨額現金の一過性バラマキ(「ベーシックインカム」や「ヘリコプターマネー」のような政策)を主張してやまない。それが日本にとっては自殺行為に近い政策だということに気が付かない。貴重な財源を積極的に使うのはいいとしても、使うのならできるだけ政策効果が大きくなるような仕組み(恒久化を伴う法的制度化など)を創って使え、ということだ(「際限のない円安」が日本経済を襲えば、それも難しくなる)。何度言っても頭が切り替わらないアホウどもへ、このことをしっかりとねじ込んでおく必要がある。:田中一郎)

(関連)【安倍晋三】民主主義の破壊「国葬」でアベノミクス批判は封じ込められない |金子勝立教大学教授 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308826


6.議論ないまま「了承」柏崎刈羽原発のテロ対策施設 経済団体からは再稼働強く求める声【新潟発】(FNNプライムオンライン)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/7add8177925c3e9ef098714ef6d31f43f7f5448e

(関連)柏崎刈羽原発でまたテロ対策不備、東電本社社員が無断で情報持ち出し(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9b367e39668b1e2a8d1024976233afade24fecd0

 <田中一郎コメント>
(「一部で改善が進んでいると評価する」(報告書)=改善など進んでいない、ウソつくな! 「今までの努力を水泡に帰しかねない問題」(報告書)=今までも努力などしていない、上辺だけ取り繕ってテキトーなことをしてきただけ、妙なおべっかを使うな! この委員会のメンバーは誰だ!:田中一郎) これが昨日のメールで私の書いた「東京電力・柏崎刈羽原発の核セキュリティ問題について第三者委が提出した初の報告書」についての私のコメントです。申し上げた通りのことが、また、起きています。福島原発事故で破綻した東京電力=こんな会社に原発の運転・運営はさせられない。


7.自衛隊私物化:安部晋三の私的葬儀に自衛隊を儀仗隊として参列させる岸田文雄政権・岸信夫防衛相
 https://www.youtube.com/watch?v=-T46HZDH8Wk

(法令(自衛隊法施行規則)に「大臣判断でできる」と書いてあっても、それじゃ、何でもできる・誰に対してもできる、ということではありません。安部晋三は、刑事犯罪容疑者であり(モリカケサクラ)、憲法違反常習者であり、言論妨害者であり(NHK従軍慰安婦問題)、総理大臣・国会議員在職中にさまざまな問題を引き起こした人物であり、そして、霊感商法のカルト宗教団体=統一教会とズブズブの関係を続けていたのですから、およそ自衛隊を彼の私的葬儀に派遣して儀仗するような人物ではありえないでしょう。自衛隊の私物化=私兵化は許されるものではありません。断固、抗議すべきであると思います。:田中一郎)


8.カルト政党自民党と霊感商法宗教法人=統一教会は一心同体
 ベタベタ、ズブズブ、ドロドロ、グチャグチャ、善人だまして食い尽くすのは「そっくり同じ」、ご都合主義で「くっつき虫」どおしの反社会的勢力、それがカルト政党自民党と霊感商法宗教法人=統一教会だ。今回を契機に徹底追及せよ。犠牲者は毎日出ている。

◆(別添PDFファイル)政界引退の国家公安委員長(二之湯智)、立民が疑義、旧統一教会と関係、「買収疑惑」(東京 2022.7.28)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/7e2f78837d738a60ad2d3b7f437a29bd1d0eb5a8

(霊感商法カルト集団=統一教会を「大好きじじい」が警察を管理監督する国家公安委員長だって!? 取り締まりの側にいるのが、取り締まられる側と「べとーっ」とくっついていて、それがバレたら「何が悪いんだ、オレは辞めねーぞ、うるせえ」という本音を丸出しにしている。しかも国会議員でもなくなった、ただのクソじじいだ。この国の政治はどうなっとるの!? 原発規制の原子力「寄生」委員会とよく似ているな。:田中一郎)

(1)「知らなかった」と大嘘 自民党“統一教会汚染”議員の見苦しい言い訳|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308941
(2)安倍元首相「追悼演説」に“いわく付き”甘利明前幹事長が浮上…まさかの人選に批判殺到!|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308880
(3)日に日に反対論噴出 安倍国葬は岸田政権の命取りになるだろう|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308817
(4)【自民党】統一教会も五輪も真っ黒だ 死してなお噴出“安倍元首相の負の遺産”|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308883
(5)岸信夫防衛大臣が会見で明かした 旧統一教会ベッタリよりも“危ういコト”|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308917
(6)旧統一教会が地元メディアに寄託する狙い 報道側はこぞって関連団体イベントを紙面紹介|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308884

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・手
(7)前川喜平氏が明かす「統一教会」名称変更の裏側【前編】文化庁では教団の解散が議論されていた|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308472
(8)前川喜平氏が明かす「統一教会」名称変更の裏側【後編】「語るに落ちる」下村博文氏 反論は肝心な部分の説明を避けている|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308659

(関連)日刊IWJガイド・非会員版「末松信介文科相、統一教会へのメッセージ送付、パーティー券を買ってもらったことを認めながら『何らやましいものは一切ない』と開き直り!」2022.7.25号~No.3602号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51112
================================


今回は2つの大事なことをお知らせいたします。

1.(メール転送です)沖縄の住民の戦争反対の声を敵視する元陸幕長の発言(小寺隆幸さん:「軍学共同反対連絡会」事務局長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
皆様、重要な問題だと思いますので、先ほど届いた「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メルマガ第42号」を添付し、紹介します。

 

◆(別添PDFファイル)ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会メルマガ第42号
(「島民がデマを流し、民意が誘導される」という元陸幕長発言の重大性を見抜く)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUrOzjjNBnSztdoq?e=emedWl

(関連)ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会
 https://nuchidutakara.wordpress.com/

(関連)ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 – 「島々を再び戦場にさせない」――皆さまのご賛同を広く呼びかけます。
 http://nomore-okinawasen.org/

(関連)ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会 - YouTube
 https://www.youtube.com/channel/UCoRQ3K7H5xsS1qr-CpTySGA


 冒頭の記事で、瀬戸隆博さんが、2018年の国際シンポジウム「島嶼防衛における陸上自衛隊の役割」での元陸幕長・岩田 清文氏の下記の発言について論じています。「離島に居住する住民に対するハイブリッド戦からの防護が重要です。特にフェイクニュース等の宣伝戦、通信や電力等のインフラの遮断と併せ、旅行客を装うなど平時或いはグレーゾーンの段階から隠密裏に潜入する特殊部隊や工作員さらにジャルイズ氏が指摘された国内の支援者への対応が必要となりますが(中略)通信が断絶した場合、島内反対派が流すデマ等により民意が誘導され易い状態になることからも自治体、警察等との緊密な連携が重要となります」

 

ご存知のようにこの間、国会でも、陸上自衛隊の湯浅悟郎陸上幕僚長(当時)が2019年に反戦デモを敵視した下記の発言をしたことが大きな問題となりました。「グレーゾーン事態にどう対応するかを考える。これらは報道戦、テロ行為、扇動による反戦デモなど多様な形態がある。この事態の特徴は、国家が非常事態であると認識する以前に反戦気運などを高めて国家崩壊へ向かわせてしまう危険性があることである。」この講演を防衛省官房長が許可していたことを7月22日のしんぶん赤旗が報じました。
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-07-22/2022072201_03_0.html

 

上記の岩田元陸幕長の発言はこれと同根のものです。しかも戦争反対の声を上げる市民の動きを監視するように、沖縄の自治体・警察に働きかけていくというのです。台湾有事の際に、離島で住民を巻き込んで戦うことを自衛隊は想定しています。その際に住民保護や避難については一切自衛隊は責任を持ちません。それどころか戦争に反対する住民の当然の声を、敵に誘導されたものとして潰す対象にしているのです。77年前の沖縄線において、多くの沖縄の人々がスパイ扱いされました。そのことを瀬戸さんも想起しています。(瀬戸さんは「沖縄スパイ戦史」を著した三上千恵さんと共に戦争中の陸軍の資料を調べられた方です。)

 

そして瀬戸さんは最後に、「自衛隊に国民を監視する法的根拠を与えた「土地規制法」は究極の戦時立法といえ、…密告や住民同士の相互監視が一層強まる。戦前の治安維持法、国防保安法、軍機保護法など自由な言論を封殺し、処罰していく治安法制は、特定秘密保護法、共謀罪、盗聴法、土地規制法という現在の戦争準備のための法制とほぼ同じといっていい。しかし、憲法で保障された平和的生存権を守るために国民はさまざまな場を通して主張する権利と自由がある。相互監視、密告社会の再来を食い止め、島々を絶対に戦場にさせないために、岩田発言の重大性を見抜き、声を上げなければならないだろう」と締めくくっています。

 

有事における基本的人権の制限を可能とする憲法改悪が動き出そうとしている今、上記のような自衛隊幹部の発言を黙認することはできません。住民監視と表現の自由の制限など日本の民主主義の根幹にかかわる問題として、私たち自身の問題として考えねばならないと思います。

 

なおメルマガの後半の「今週の動き」では「南西諸島の島々の自衛隊基地に米軍のハイマースなどミサイル兵器を投入、脆弱な自衛隊の装備、兵力を米軍が補う「台湾有事」対処の戦争シナリオが浮き彫りになりつつある」とかかれています。戦争準備が加速している現実も見ていかなければと思います。
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 <田中一郎コメント>
 今回のこのメールは、別添PDFファイルとともに非常に重要だと受け止めました。私は昔から日本の自衛隊の組織的体質に強く疑問を感じていて、もともと警察予備隊が組織された時のことを思うに、大日本帝国の亡霊のような人間たちが集まって作った組織という印象を強く持っています。

 

反戦平和の運動では、もっぱら法制度や国際関係についての議論が活発ですが、私はそうした議論とともに、自衛隊の実際の言動がどういうものであるか、いわゆるシビリアンコントロールの実態はどうなのか、在日米軍と一体化した日本の自衛隊と言われる軍隊が何をしているのか、など、地に足のついた視点もしっかりと持って監視していく必要があると思っています。

 

(自衛隊内部や防衛大学校における常態化しているかのごときイジメ・パワハラ・セクハラなどと、その組織的隠ぺいもまた、そうしたことの1つです。最近では、東京・増上寺での安部晋三の私的葬儀に自衛隊が動員されているとの情報があります)

 

◆安倍家の葬儀に陸上自衛隊特別儀仗隊が出ちゃうの?
 https://twitter.com/mieponusagi/status/1548984110433021954

 

2.(別添PDFファイル)うごめく五輪マネー、利権独占 理念どこへ(東京 2022.7.28)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/122341

(関連)高橋・五輪組織委元理事 「誰も逆らえない存在」「電通も持て余す」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220726/k00/00m/040/237000c

(関連)電通にも捜査のメス 組織委元理事の古巣、スポンサー選定の解明は - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220726/k00/00m/040/319000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220727

(銭ゲバが、ドーピング・ジコチュー・アスリートとかいうスポーツ人形を使い、単細胞五輪うれしがり人間たちを躍らせて催す、カネと利権まみれの「タカリ興業」=それが今日のオリンピックである。五輪はご五輪終(ご臨終)でいい。二度と日本には来るな!:田中一郎)


3.(メール転送です)【アクション呼びかけ】基本方針案にパブコメを送るよう呼びかけます


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「重要土地調査規制法案」反対緊急声明に賛同してくださった皆さん。
関係者の皆さん。土地規制法廃止アクション事務局の谷山です。

 

政府は土地規制法に関する意見募集(パブリックコメント(パブコメ))を7月26日に開始しました。私たちが粘り強く要求してきた結果、基本方針案がパブコメにかけられることになったのです。以下の通りパブコメを広く呼びかけます。多数のパブコメを政府に送りつけることで、基本方針に市民の意見を反映させましょう。ご協力をお願いいたします。

1.パブコメの意義と呼びかけ
2.基本方針の問題点解説
3.パブコメの意見例
4.パブコメの送り方
5.土地規制法「みんなでパブコメセミナー」のご案内


1.【パブコメの意義と呼びかけ】
 土地規制法は国民のプライバシーと表現の自由を侵害する可能性の高い法律です。軍事基地や原発などの安全保障に関わる「重要施設」周辺や国境離島に住む市民のみならず、「生活関連施設」の名で今後指定される重要施設周辺の市民は広く調査・監視され被疑者として家宅捜索や取り調べを受ける可能性があります。

 

法律本文の規定は極めてあいまいで、誰がどのような行為で処罰されるのか、誰が何をどのように調査されるのかがほとんど明記されていません。具体的な内容は政府が決める基本方針などに委ねられています。基本方針案に対してパブリックコメントで多くの市民の意見を政府に届け、基本方針に市民の意見を反映させることによってこの法律による弊害を減らすことができると考えます。ぜひみんなでパブコメを送りましょう。

 

2.【基本方針案の問題点解説】
 土地規制法廃止アクション事務局の仲松正人弁護士が基本方針案の問題点を詳しく解説しています。基本方針案だけでなく、土地規制法そのものの問題点がよくわかります。パブコメを書くためのみならず、土地規制法の問題を理解していただくために多いに参考になりますので是非ご一読ください。以下のURLからダウンロードすることができます。

 

◆(別添PDFファイル)基本方針案の問題点(土地規制法廃止アクション事務局 2022.7.28)
 http://juyotochi-haian.org/wp-content/uploads/2022/07/kihonhoushin_mondaiten.pdf

 

3.【基本方針案に対するパブコメ文章案】
※重要と思われるポイントを簡潔に書いていますのでご参照ください。
これ以外のパブコメ意見例は以下のURLで見ることができます。

 

◆(別添PDFファイル)基本方針案に対するパブコメの意見例(土地規制法廃止アクション事務局 2022.7.28)
 http://juyotochi-haian.org/wp-content/uploads/2022/07/pubcome_ikenrei.pdf

 

◆高所からの監視は「機能阻害行為」に該当しないと明記せよ

<該当箇所> 第4 2(2)

<意見> 機能阻害行為に該当するとは考えられない行為に、「重要施設周辺の高所からの継続的監視」を盛り込むべきです。騒音などの被害を受けている周辺住民が基地の活動を監視することは、権利を守るための当然の活動であり、これを制限することは許されません。

 

◆土地規制法は罪刑法定主義違反の違憲立法であり廃止せよ

<該当箇所> 第4 2

<意見> 基本方針案によっても罪刑法定主義違反は解消されず、土地規制法は違憲立法です。機能阻害行為の「例示」が示されているものの、「この類型に該当しない行為であっても、勧告及び命令の対象となることはある」としており、罪刑法定主義違反は何ら解消されず、憲法31条に違反します。この法律は廃止すべきです。罪刑法定主義:何を犯罪とし、いかに処罰するかをあらかじめ法律により明確に定めておかなければならない、という近代刑法上の基本原則

 

◆思想・信条にかかわる情報は収集しないと明記せよ

<該当箇所> 第3 1(4)

<意見> 土地等の利用者等の思想・信条にかかわる事項や行動などの情報は、いかなる理由があろうとも収集しないことを明記すべきです。このことは、国会答弁でも基本方針案でも述べられているものの、土地等の利用に関連すればできるような説明であり、それは絶対に許されません。

 

◆密告奨励の窓口をつくるな

<該当箇所> 第3 1(5)

<意見> 「情報提供を受け付ける体制を整備する」というのは、まさに密告の奨励であり、地域の人間関係の分断や破壊につながります。「情報提供を受け付ける体制」を整備すべきではありません。

 

◆「その他関係者」から「利用者の家族や友人・知人」を外せ

<該当箇所> 第3 1(3)

<意見> 「その他関係者」から「土地等の利用者の家族や友人・知人」を外すべきです。「土地等の利用者と共同で~機能阻害行為を行っていると推認される場合には」対象となり得るとしていますが、この「推認」は拡大解釈されるおそれが拭えません。

 

◆個人情報を厳格に保護すべき

<該当箇所> 第1 2(2)

<意見> 個人情報に関しては、公簿等以外からの収集は禁止とし、例外を設けるのであれば、その必要性・内容・収集方法・情報の保有期間を明示すべきです。現状では、公的機関に対する個人情報保護委員会のチェックは非常に弱く、内閣府による一元的な管理は、個人情報保護を危うくします。

 

◆情報収集の方法は厳しく制限されるべき

<該当箇所> 第3 1(2)

<意見> 公簿以外に「現地・現況調査」や「報告の徴収等」を組み合わせることで、個人のプライバシーの侵害になりかねません。「必要に応じて」の「必要」を厳格に明示的に規定すべきです。また、思想・信条等に関わる内容が含まれている任意団体や個人のホームページ、ブログ、SNS等からの情報収集は行わない旨を明記すべきです。

 

◆総理大臣による関係行政機関の長への情報提供を厳格化すべき

<該当箇所> 第5 1

<意見> 内閣総理大臣が関係行政機関の長に対し情報を提供すると判断する必要性と提供できる情報の種類を明確にすべきです。法文上限定のない情報提供の必要性の判断や、提供する情報の内容の判断を全て内閣総理大臣に委ねることは危険です。

 

◆軍事目的の土地収用は許されない

<該当箇所> 第5 2

<意見> 国による土地等の買取りを行うための要件を明確にすべきです。また、当該土地等の利用者等が買取りに応じるような圧力をかけるようなことは禁じるべきです。これは事実上の軍事目的による土地収用の復活と批判されている制度であり、憲法9条の平和主義に反するものです。

 

◆関係地方公共団体の長と協議せよ

<該当箇所> 第2 1

<意見> 「この指定に当たっては、----あらかじめ、関係地方公共団体の長の意見を聴取する」とありますが、「意見の聴取」ではなく「関係地方公共団体と協議する」とするべきです。せめて「意見を聴取しそれを尊重する」とするべきです。


4.【パブコメの送り方について】

<意見募集期間>
7月26日(火)から8月24日(水)まで

<パブコメの対象など>

◆対象となる基本方針案(これがメインです)、施行令案(政令案)、施行規則案(内閣府令案)、郵送の場合の意見提出用紙(基本方針案、政令案、内閣府令案)は以下にあります。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095220660&Mode=0

 

  とりわけ重要な基本方針案はこちら
 https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000238921

 

<パブコメを送る方法>
インターネット上の意見募集フォーム又は意見提出用紙(「基本方針案」「政令案」「内閣府令案」の3種類から選択)に氏名、住所(任意)、連絡先(電話番号又はメールアドレス)、意見を記入の上で提出(送信)。該当箇所がわかるように明記した上で、意見を書いてください。

 

◆インターネット上の意見募集フォームの場合

こちらから↓
https://form.cao.go.jp/tochi_chosa/opinion-0005.html

※文字化けを防ぐため、半角カタカナ、丸数字、特殊文字は使用しないでください。※1回2000字以内。何回でも出せます。

 

◆意見提出用紙を郵送する場合
〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣府 政策統括官(重要土地担当) 意見募集担当
※封筒表面に「重要土地等調査法に関連する基本方針案、政令案及び内閣府令案に関する意見」と朱書きしてください。

 

5.【土地規制法「みんなでパブコメセミナー」のご案内】
 基本方針案の問題点を解説しパブコメの書き方・送り方を伝授するセミナーです。会場参加とオンラインの双方で参加できます。

日時:2022年8月2日17時~18時
場所:参議院会館B102(16時30分に参議院会館のロビーで入館証をお渡しします)
YouTube参加URL:https://youtu.be/W-l5XZXKmMQ

※詳しくは追ってお知らせします。

 

〈パブコメ呼びかけ団体〉
土地規制法廃止アクション事務局
土地規制法を廃止にする全国自治体議員団
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
 

**************************************************************************
土地規制法廃止アクション事務局ブログ
http://juyotochi-haian.org/

***************************************************************************
草々

 

(追)(報告)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-888fe3.html

(こちらもまた、「重要土地等調査規制法」と並んで、いわゆる「戦争準備法」です。現代の「国家総動員法」などと言われています。法律段階では、内容の詳細が不明で、これから出てくる政省令や通達レベルでその中身がおおよそ決まります。「重要土地等調査規制法」とともに、この「経済安全保障推進法」に対する有権者・市民による厳格な監視も必要不可欠です。上記の海渡雄一弁護士による約2時間30分の迫真の講演を是非ご覧ください。「経済安全保障推進法」のほぼすべてがわかります。:田中一郎)

 

2022年7月27日 (水)

「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」の単純体細胞的善悪二元論ではウクライナ戦争は解決できない=①核兵器原料&原発燃料のウランを例外にする茶番の経済制裁、②経産省現役官僚が語るウクライナ戦争他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.読書会:(第2回)中公新書『日本共産党』(中北浩爾著)開催のお知らせ
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034340231&Action_id=121&Sza_id=C0

日 時:2022年7月28日(木) 午後1時~5時
場 所:東京都中央区明石町区民館 205号室
 https://kyobashi7cityhall.jp/about/akashi.html
対 象:中公新書『日本共産党』(中北浩爾著)
  序章 3.ユーロコミュニズムの時代
     4.宮本路線の独自性
 (第一章 大日本帝国下の結党と弾圧)=省略可能
費 用:会場費1500円+レジメ費用を参加人数で割り算(おそらく300円程度)
(第1回分の剰余金1,000円を充当します)
二次会は希望者のみ

(第3回)読書会は8月25日(木)午後1時ー5時です(毎月第4木曜日)。
場所は同じ、明石町区民館205号室です。

ふるってご参加ください。
(2回目から初参加の方は私宛ご一報をお願いいたします:MAX20人、参考資料などを送ります)


2.(メール転送です)福島原発刑事訴訟支援団から

7月28日(木): 東京の行動 :上申書・署名の提出行動と報告会。
 上申書・署名の提出行動 スケジュール
 10:00 高裁前アピール行動(東京高裁正門前)
 10:30 上申書提出・署名の提出

 東京報告会
 【会場】衆議院第1議員会館 多目的ホール
 12:30 通行証配布開始
 13:00 報告学習会:海渡雄一弁護士(90分・質疑応答含む)
 14:30 終了

7月30日(土): 福島県郡山市の行動
 東電刑事裁判 弁論再開と最高裁判決等の証拠調べを求める! 報告会
 【会場】郡山教組会館(福島県郡山市桑野2-33-9)
 13:30 報告学習会:海渡雄一弁護士、大河陽子弁護士(90分・質疑応答含む)
 15:00 終了

*支援団HPの下記リンクの、青空14号でもご確認ください。
 https://shien-dan.org/news-letter-no014/


3.(メール転送です)~311子ども甲状腺がん裁判・原告へのカンパのお願い~(カンパ提案者:渡辺敦雄)

(1)お願いの趣旨
 既にご承知のごとく、2011年3月11日以降の福島第一原子力発電所の原発事故により、現状で300人を超える方々に、被ばくによる甲状腺がんが発症しました。がん発症被害にあった市民(当時18歳以下の市民)のうちの6人(最年少は高校生)を原告として、東京地裁に、「311子ども甲状腺がん裁判」を今年、提訴しました。今後、短くとも数年の長期裁判が予測され、原告の生活上の経済的負担も計り知れません。

原告の一人の男性(25歳)は再発を繰り返し4度の手術を受け、リンパにも転移。医者に5年生存できるかどうかも不明と言われ、再発の恐怖を抱いて生きています。また、ある女性の原告は高校生の時、甲状腺がんと診断され、大学で再発、大学は中退せざるを得なかった。治療中心の生活のため将来への夢が描けないと言います。原告はこの様に、それぞれ生活上の困難を抱えています。

裁判を担う弁護団(弁護団長 井戸謙一弁護士、副団長 河合弘之弁護士、広報担当 北村賢二郎弁護士ら)へは別途「311甲状腺がん子どもネットワーク」へのカンパ手段があります。しかし、こちらへのカンパはすべて広報や裁判費用となります。

(2)カンパのお願い
 そこで、今回皆さまにお願いしたいのは、別カンパ制度(弁護士北村賢二郎預り金)を作って、直接原告6人に生活資金として経済的支援をするためのカンパを願いしたいのです。

① カンパは、上記弁護団とも相談し、広報担当の北村賢二郎弁護士の下記口座に各個人が振り込み、まとまった段階で、北村賢二郎弁護士から、原告6人に均等額を手渡す、という方法を取ります。原告の方々にはこのカンパ領収後、何らかの方法でカンパしていただいた皆様方に必ず報告していただくことを、提案者の渡辺がお約束申し上げます。趣旨ご理解の上謹んでカンパをお願い申し上げます。カンパは、一口1000円として、何口でも構いません。

(3)弁護士 北村賢二郎預り金口座の情報(カンパ先)
■ 三菱UFJ銀行 四谷支店 普通預金 0 4 5 6 9 3 4
   弁護士 北村賢二郎 預り金
 (ベンゴシ キタムラケンジロウ アズカリキン)

■以上のお願いに関しご質問やご不明点がありましたら、提案者・渡辺敦雄(下記)にご連絡くださるよう、謹んでお願い申し上げます。

2022年7月9日
八王子市民放射能測定室ハカルワカル広場 会員 渡辺敦雄
〒409-0112 山梨県上野原市上野原5 9 4-1
e-mail : a6k2s6y5nabe@hotmail. Com
電話:090-4094-1201


4.(重要)原発の検証総括委が今後も委員会開催されなければ「独自の報告書を準備する」池内委員長(TeNYテレビ新潟)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/88812117e1cd3b4900d1b5550914b11360868ce7
 https://news.yahoo.co.jp/articles/88812117e1cd3b4900d1b5550914b11360868ce7

(池内了先生を断固支持!! 新潟県は早く検証総括委員会を開催し、その報告を尊重せよ! 花角英世知事は原子力ムラ・東京電力の方を向いて仕事をするのではなく、県民の命とくらしを守る方向を向いて仕事をせよ! 県知事の使命を自覚せよ! :田中一郎)

(関連)柏崎刈羽原発の核セキュリティ問題 第三者委が初の報告書(TeNYテレビ新潟) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/67d0e9c40f135f5b30dd21a28e641bfecab747cf

 <田中一郎コメント>
「一部で改善が進んでいると評価する」(報告書)=改善など進んでいない、ウソつくな! 「今までの努力を水泡に帰しかねない問題」(報告書)=今までも努力などしていない、上辺だけ取り繕ってテキトーなことをしてきただけ、妙なおべっかを使うな! この委員会、メンバーは誰だ!:田中一郎)


5.故安部晋三の対韓国姿勢=ご都合主義の似非右翼体質が露骨に現れている
 こんな人物を8年以上にもわたって首相に座に置いていたこの国の有権者・国民は世界に対して「恥さらし」であることを思い知ることだ。国葬ならぬ「黒葬」(black funeral)は、その「恥さらし」の上塗りである。

◆(別添PDFファイル)安倍氏の対韓姿勢、際立った対立、不可解な近接 旧統一教会系との関係(東京 2022.7.21)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/189537

(関連)(別添PDFファイル)日韓「未来志向」に向けて(内田雅敏 毎日 2022.7.21)
 https://mainichi.jp/articles/20220721/ddm/004/070/004000c

(関連)(報告)(6.16)オルタナティブな日本をめざして(第76回):「新大統領尹錫悦政治の韓国」(内田雅敏弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月16日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-d76a95.html


6.霊感商法カルト集団=統一教会と「抱きつきキッス」の自民党
 韓国はけしからん、とか言っていながら、霊感商法カルト集団=統一教会とはベタベタ・ズブズブ・ドロドロの底なし沼の利益共同体のカルト政党=自民党。韓国はけしからんが、統一教会はけしからんことはない=応援して褒めてやる団体なのか!? 説明してみろよ、自民党!

(1)(別添PDFファイル)旧統一教会と政治家の癒着(前川喜平 2022.7.24)
 https://blog.goo.ne.jp/uo4/e/7e54423c31f57456cc4018161f494657?fm=entry_awc
(2)(別添PDFファイル)9.27は異様な日になる 凶弾で歴史に残った安倍元首相と国民の悲劇(日刊ゲンダイ 2022.7.22)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308591
(3)自民・下村博文氏がコロナ感染…統一教会の名称変更疑惑で「また雲隠れ?」と冷ややかな声|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308685
(4)旧統一教会と「関係アリ」国会議員リスト入手! 歴代政権の重要ポスト経験者が34人も|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308409
(5)安倍元首相国葬 反対72%「安易な神格化懸念」「国費負担に違和感」 賛成23%「在職最長、功績ある」 実施の是非巡りアンケート(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/03f97ab90219d5e6c45218c7afe5091f82a12fa9

◆岸防衛大臣 旧統一教会「付き合いもあるし、選挙の際にも手伝ってもらっている」(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/105fa5433c04f8987d2087585a82f3f150db82d5

(関連)有田芳生氏「開き直った仰天発言」岸防衛相の旧統一教会信者と「付き合いある」発言に(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/543f927083ac99f6de8269652d04f1ce14fd72ba

(関連)防衛相「適切に管理されている」 全国各地の自衛隊でPFAS汚染を確認も追加調査は否定 汚染原因も特定至らず(琉球新報) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/5c61c11ce89223411c86d223cef253bb162e0b7a

(関連)安倍元首相銃撃で見えた 統一教会の実態|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4376


7.日刊IWJガイド・非会員版「茂木幹事長、統一教会は『組織関係は一切ない』と主張! 一方「社会的問題のある団体」と認識!/IWJの期末まであと5日! ご支援を! 2022.7.27号~No.3604号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51121

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■はじめに~自民党茂木幹事長が統一教会との関係について「党として組織関係は一切ない」と主張! しかし「社会的問題のある団体」との認識を示す! 25日のTBS『ニュース23』は、昨年衆院選前に議員会館で行った「日本・世界平和議員連合懇談会」の写真を放送! 細田衆院議長ら20人の自民党衆議院議員(当時)が国際勝共連合会長と並んでガッツポーズ!!

■旧統一教会は「警察に強い国会議員への働きかけ」や「裁判対策」に毎月1億円をかけている!! 有田芳生氏が立憲民主党「旧統一教会被害対策本部」ヒアリングで明らかに!

■<IWJ取材報告>IWJ記者は「旧統一教会」の名称変更認可に関する質問をもってのぞむも指名されず!! 他社からも統一教会に関する質問はなし!~7.26末松信介 文部科学大臣 定例記者会見
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今回は、「「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」の単純体細胞的善悪二元論ではウクライナ戦争は解決できない=①核兵器原料&原発燃料のウランを例外にする茶番の経済制裁、②経産省現役官僚が語るウクライナ戦争」をお送りいたします。

 

◆動画の紹介 ウクライナ・オン・ファイヤー 日本語字幕 -
 https://dedeseele.com/uklaineonfire/

 

1.核兵器原料&原発燃料のウランを例外にする茶番の経済制裁

 下記の3つの記事をご覧いただきたい(是非、原本にあたってみてください)。ウクライナ戦争をめぐり、アメリカ・バイデン政権、及びその一番弟子のイギリス・ジョンソン政権らは、自分たちは一人の兵士も派遣することなく、ウクライナに山ほどの兵器を供与し、ウクライナの人々をけしかけて(正確には、ウクライナの反ロシア暴力極右や、それに支えられるゼレンスキー政権をけしかけて)、対ロシア戦争を扇動し、他方では、EUをはじめ、世界中の国々に呼びかけて対ロシア経済制裁を実施、ロシアを軍事と経済の両面から締め上げて、ウクライナ戦争をウクライナ側の勝利に終わらせようとしているようだ。しかし、戦況はロシア優勢が変わらず、経済制裁は、アメリカのような大国はともかく、それに愚かにも付き従うEUや日本などは、かえって自分たちの国益を損なって、自分で自分のクビを締めるような事態になってきており、その愚かさは次第に目に余るものとなってきた。

 

 <関連記事;別添PDFファイル>

(1)原発燃料 脱ロシア難航、米 ウラン調達2割依存、エネ安保のリスクに(日経 2022.7.19)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62705240Y2A710C2NN1000/

(2)エネルギー対立 米ロ火花、欧州 冬の分断懸念(日経 2022.7.20)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62740470Q2A720C2EA2000/

(3)EUタクソノミーをめぐる攻防、欧州議会が承認、原発・天然ガスが含まれる(満田夏花『週刊金曜日 2022.7.15』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUZ6bsBb5v_986bQ?e=RlmcEi

 

そもそも、このアメリカの対ロシア封じ込め・食いもの化戦略は、冷戦終結直後にNATOを残存させた時からずっと続いており、世界が平和に共存できる時代がやってきたというのに、恒常的な半戦争的対立関係を世界の中に常にビルトインさせておかないと存在意義が薄れるアメリカ(あるいは欧州)の「軍産情報複合体」の利害・利益を最優先にした「世界準戦時対立体制(新冷戦)」を継続させるための戦略である。そして、軍事力に勝るアメリカは、この戦略を通じて欧州に緊張を人為的に生み出し、NATOをテコにして欧州の軍事的支配、ひいては欧州を自身の政治的支配下に置いて、世界を自分たちにとって都合のいい状態にしていくためのロクでもない様々な工作・暗躍・買収・暴力行為などを続けてきた。ウクライナ戦争は、その1つの結果である。こんな戦争が、単純単細胞の「プーチン・ロシア悪玉論」によるロシア叩きで終結できるなどと思っているとすれば、よほどお目出度い考えだと言わざるを得ない。だいたい、アメリカに付き従っているのは、欧州や日本など、世界の限られた国々であり、経済制裁に至っては、多くの国々が「またか!?」の「どっちらけ」で「無視」「傍観」を決め込んでいて、ロシアにとっては現状では痛くもかゆくもない状態にある(痛くはないが、チトかゆい、くらいかな?)。

 

そして今般、上記の日本経済新聞(2022.7.19付)の記事を見て驚いた。何と、経済制裁推進の総大将のアメリカが、核兵器原料であり原発燃料でもあるウランを経済制裁の例外にして、ロシア産(ロシア国営原子力企業ロスアトム)のウランに依存しているというのだ。また欧州(EU)もウラン輸入はロシア依存型になっていて、世界中に経済制裁を訴え「民主主義を守る戦いだ」「ロシアの国際法秩序踏みにじりを許さない」など、ご立派な大義名分を掲げてはいるが、しかし水面下では、ロシアの原子力国際マフィアと欧米の国際原子力マフィアは従来通りのなれ合いを続け、そのマフィアに支えられる欧米の政権は、自分たちの利益だけは優先して、ご都合主義の茶番の経済制裁を展開し、自分たちの腹は痛まない「ロシア叩き」を繰り返して、原子力国際マフィアや「軍産情報複合体」の利益・利害に精一杯の貢献をしているというわけである。あきれた話ではないか。

 

私が情けないと思うのは、欧州の政治家たちであり、そして我が国日本の自公・維新をはじめとする与野党政治家たちである。欧州で申し上げれば、アメリカの口車に乗せられ対ロシア叩きを強硬に主張しているのは、伝統的な反共右翼勢力よりも、ドイツ緑の党や社会民主党、あるいは北欧諸国など、従来、アメリカ主導の東西冷戦に批判的で、緊張緩和や総合的な平和共存を訴えてきた政治勢力である。欧州でも政治家の劣化が進んでいるということなのか? 

 

また、旧ソ連圏にあった東欧諸国は、伝統的に反ロシア・反共の保守反動勢力が強く、今回もまた対ロシア強硬派を形成しているが、しかし他方では、自分たちの国にある原発については、ウラン燃料も、原発運営技術も、ロシアに依存している状態にある。このご都合主義たるや、嘆かわしいを超えている。ポーランドやハンガリーなどの政権が、これまでもEU内部でいろいろと問題を起こし、今回もウクライナ戦争を激化させる方向で動いているという状態は、私はEUがこうした東欧諸国を(まるで反ロシア勢力の結集を狙うがごとく)加盟させたこと自体、歴史的に時期尚早の誤りであったのではないかと思っている。これらの東欧諸国は、ロシアとの国境付近にアメリカが核ミサイルを置きたいと言えば、喜んで置きそうな気配である。こういう連中が再びの世界大戦を準備していくのだろうと思えてならない、そんな状況ができている。

 

深刻なイデオロギー対立の時代であった冷戦期を何とか切り抜けてきた欧州が、ポスト冷戦時代にアメリカにそそのかされ、旧ソ連圏の東欧諸国に煽られ、ロシアとの核戦争と第三次世界大戦に突入するなどということは、歴史の皮肉ではすまされない全く愚かしいことである。

 

欧州・EUは早く目を覚まし、アメリカの軍事的・政治的「手下」から脱して、早々にもウクライナ戦争の停戦・新和平協定締結へ動き、新しい全欧州の安全保障体制確立へ向けて努力すべきである。ロシアからの天然ガスの消費を「やせがまん」でわずかばかり減らし、これまで脱炭素と言っていたのを棚上げにして石炭の大量消費に軸足を再び置き、原発を持続可能なエネルギーなどと嘘八百の位置づけをしつつ、他方で、その原発のウラン原料をロシアに依存する=やっていることが、まるで支離滅裂のご都合主義であることに、欧州の政治家たちや有権者・国民、あるいは環境団体・市民運動団体などは気がつかないのだろうか? 

 

下記の『週刊金曜日』記事には、タクソノミー(タ抜きのクソノミー)に原発や天然ガスを指定したEU当局の動きに対して反対するのに、一部の環境団体・市民運動団体は「プーチンに贈り物をするのをヤメロ」などと叫んでいるとある。異常という他ない。この連中にとっては、世界の環境問題よりもロシア叩きの方が大事だ、ということなのだろう。愚か極まりない。こんな形でロシアを叩けば何が解決するというのか?

 

(関連)EU、ガス使用量15%削減合意 ロシア供給減に危機感(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ead9f03bf6d53a060a9258c427d030fe437ba47d

 

(日本の岸田文雄首相は、カンケーネーのに、わざわざ欧州のNATO会議にまで出かけて行って、アメリカの手下よろしく、ウクライナ戦争でのウクライナ側への参戦・支援の誓いを表明する始末である。このバカバカしい対米隷属平和国家のボンクラぶりは、もはやコメントするにも値しない)

 

(関連)50 Most Powerful Militaries In The World - 2022 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=-d4UOguDCl8&t=183s

 

ウクライナ戦争の解決方法は、政治的リアリズムの立場に立って、プラグマティズムの処方箋判断で、即時停戦・和平交渉に直ちに進むことである。その1つの方法を、下記で、伊勢崎賢治氏が示してくれている。

 

また、経済制裁は、あくまで停戦・和平交渉を実現するための手段とすべきで、日本のようにアメリカに言われたから二つ返事でアメリカの言いなりの経済制裁に猪突猛進するのではなく、自国の利益=ロシアとの様々な関係の維持や経済取引への影響、などを十分に考慮・検討した上で、経済制裁の目的をはっきりさせてロシアにその意図(停戦・和平交渉)をしっかりと伝え、自国自身の判断として実施すべきである。アメリカの手下さながらに、言われるがままの経済制裁ほど、情けなく、みっともなく、国益を失うものはない。まさに「ドアホの国」の政府がやることだ。

 

2.(他のMLでの議論)ウクライナ戦争の教訓に学ぶ(伊勢崎賢治 2022_7_7)

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◆ウクライナ戦争の教訓に学ぶ(伊勢崎賢治 2022.7.7) http://kokuminrengo.net/2022/06/28/post-5747/?fbclid=IwAR2jXZnk-sabaMPDA8WeWBgb0EpTZzx3-Ej6rbD14x2Og2sbvkEmwz39nFU

 

(一部抜粋)
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日本中が「ウクライナがんばれ」で、護憲派リベラルまで、この米国・NATOの代理戦争に組み込まれてしまった。なぜ日本の「9条の心」が、「停戦」を訴えないのか。僕は、本来、9条の精神とは、仲介にあると思う。宮沢賢治が言う「ツマラナイカラヤメロ」(「雨ニモマケズ」)である。市民の犠牲を一人でもなくす。それが即時の「停戦」を求める唯一の動機だ。
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注目すべき伊勢崎賢治氏の立論です。

上記レポートの「自衛隊をコントロールする法整備を」の節のところで述べられている同氏の長年の自論=「9条2項を「日本の領海領空領土内に限定した迎撃力を持つ。その行使は国際人道法にのっとった特別法で厳格に統制される」に変える改正案」と「軍事法廷や軍事裁判所などを設置するための刑法や自衛隊法などの改正」(日本国憲法第76条第2項違反)については私は賛成しない=反対ながら、他の文章は一読に値します。まさに伊勢崎賢治氏が言う通りです。

 

「自衛隊をコントロールする法整備を」については、まず真っ先に、自衛隊は、領空ならびに日本の領海&200カイリ排他的経済水域の外には出ることができない旨の厳格な法を制定し、日本国憲法第9条の主旨に沿い、武力行使は基本的にできない旨の規定を入れておくべきです。国の交戦権は認められていないからです。原発・核燃料サイクル施設を60基以上も、この狭い日本列島に並べて、日本は自衛戦争と言えども戦争はできない国になっているということを忘れてはならないからです。「敵基地攻撃」などをやれば、原発・核燃料サイクル施設に敵ミサイルの攻撃を受けて、日本は簡単に滅亡します。風は西から東に吹いていて、ミサイルを日本めがけて発射する国には、破壊された原発から放出される放射能は飛んでいかない地理的条件もそろっています。これがウクライナの原発とは決定的に違う点です。

 

日米安保条約は、①地位協定改定(対等の関係へ)、②日米合同委員会の廃止=日米政治家が意思決定をする代替委員会を全部公開原則で設置、③在日米軍駐留経費負担の適正化、の3つが必要不可欠、つまりは同じ第二次世界大戦の敗戦国であるドイツやイタリア並みに日米安保条約の具体的な中身を転換する、その上で、次のステップへ進めばよい(私は日米安保条約は解消の上、永世中立国家へ転換、自衛隊は段階的に縮小して(ジブチ基地は直ちに撤収)、余剰人員は国際救助隊(サンダーバード部隊)に編成替えしていくのがいいと考えています)。

 

並行して、平和外交を具体的に検討して直ちに実施し、日本に日本国憲法第9条ありを世界に向けて誇示すればいい。(核兵器禁止条約成立へ向けて先頭に立つ、ウクライナ戦争の停戦交渉斡旋、アジア太平洋戦争の歴史歪曲の全面撤回、東アジアの包括的平和共存体制へ向けた円卓会議、潜在的核兵器保有である核燃料サイクル事業の全面廃止撤退他=まだまだいろいろあるでしょう)。

 

既に日本経済は、小泉・竹中「市場原理主義アホダラ教」改革とアホノミクスにより、ボロボロ。もはや、巨大な軍事力を支えていく経済力などないのです。また、これからの日本は急激な人口減少社会に突入していきます。そんな中で非正規を増やして人的資源の浪費までしている始末。お先真っ暗のこの国が、ドアホの政治家と、ずるがしこい自己保身最優先の官僚と、これまた少なくない単純単細胞ドアホの有権者・国民が、「我が国は世界に冠たる大国である」との勘違い認識で、軍事力と原発を膨らませて対米隷属の下で自滅していくことを看過するわけにはいかないのです。

 

(関連)20220627 UPLAN 海渡雄一弁護士「徹底解説「経済安全保障推進法」:危険な現代の国家総動員法」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=kRXszBvAih8&t=23s

 

3.憂慮する日本の歴史家の会
 https://peace-between.jimdosite.com/

◆国連事務総長へ「ウクライナ戦争の停戦を仲介してください」と依頼する書簡 に賛同署名をお願いします。
 https://www.change.org/Stop-War-in-Ukraine

(関連)(別添PDFファイル)ウクライナ戦争の停戦仲介を要請するグテーレス事務総長への公開書簡22.7.7
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUdSlz5U-3JbMlWk?e=QwBUQW

 

4.「米国によるウクライナでの『代理戦争』モデルの失敗はアジアに有利」~岩上安身によるインタビュー 第1082回 ゲスト 現役経産官僚、経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508888

 

(関連)日刊IWJガイド・非会員版「現役経産官僚の藤和彦氏が『米国によるウクライナでの「代理戦争」モデルが失敗することは日本・アジアの安全保障にとって有利』と指摘!」2022.7.24号~No.3601号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51110

 

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<インタビュー報告>

現役経産官僚の藤和彦氏が「米国によるウクライナでの『代理戦争』モデルが失敗することは日本・アジアの安全保障にとって有利」と、注目の発言!!「経済制裁に苦しむのはロシアではなく資源不足に喘ぐ日本!? 財政が『限界』を迎えるウクライナも『破綻国家』への道を突き進む! 岩上安身による現役経産官僚、経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏インタビュー」を重要性に鑑み、フルオープンで配信しました。

 

おはようございます。IWJ編集部です。7月21日夜6時半より、「経済制裁に苦しむのはロシアではなく資源不足に喘ぐ日本!? 財政が『限界』を迎えるウクライナも『破綻国家』への道を突き進む! 岩上安身による現役経産官僚、経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏インタビュー」と題して、岩上安身による現役経産官僚、経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏インタビューを生中継しました。

 

藤和彦氏は、1960年生まれ。1984年に通商産業省に入省後、JETRO研修生として1991年からドイツに留学、1998年には石油公団へ出向されました。石油公団での経験を通して、エネルギー資源の問題に精通されています。

 

藤氏は『シェール革命の正体〜ロシアの天然ガスが日本を救う』(2013年、PHP研究所)、『日露エネルギー同盟』(2013年、エネルギーフォーラム新書)などの著書で、「ロシアから日本に天然ガスパイプラインを引く」ことを提案しました。2003年には内閣官房へ出向、内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官をされていました。

 

岩上が「いわゆる内調っていうと、すごく怖い感じ」で、「日本のスパイ組織の中枢みたいなイメージがあるんですよね」と言うと、藤氏は「そういうイメージが大事ですから」と笑いながら、内調の経験を通じて、経済産業の問題を考える上でも、外交安全保障を視野に入れる必要を感じだと述べました。

 

藤氏「ここ(内調)に7年半、8年いたものですから、経産省がつまらなくなってしまって。トータルの、外交安全保障政策の中での経済政策って、あたりまえなんですけれども。あまりにもいろんな世界を見過ぎてしまったので、経産省に戻ってもしょうがないな、と」。藤氏は、2011年、公益財団法人世界平和研究所へ主任研究員として出向後、2016年から経済産業研究所上席研究員、現在は経済産業研究所コンサルティングフェローをされています。

 

インタビューは、ウクライナ紛争の戦況から始まりました。岩上が、戦線がウクライナ東北部から中部、南部まで長く伸びている現状、欧米諸国が提供した長距離砲が紛争をエスカレートさせ、長期化させている現状について整理しました。藤氏は、ウクライナ国民にとっての長期化の悪影響を懸念していると述べました。藤氏「戦争が始まってから、ウクライナの人が500万とか600万人くらい、海外に出たと聞いていますが、今、2〜300万人くらい戻ってきているんですね。その方達がまた出ていかなくちゃいけないってことになってしまうと、非常に気の毒だなと」

 

岩上「生活の再建が成り立ちませんものね」

藤氏「はい。それが心配です。これから冬に向けて(紛争が長期化すれば)困るのはウクライナの人たちですから。それを考えると、今のウクライナはほとんど言論統制されており、ゼレンスキー大統領が言っていることはすべて正しいことになっていますけど、本当に民意がゼレンスキー政権についているかというと、ちょっと疑問がありますね」。

 

岩上「ゼレンスキーの政権がまるで自由と民主主義の砦であり、ヒーローであり、西側諸国は直接ロシアに対して拳を振るうことはできないけれども、ゼレンスキーを後押しすることによって、自由・民主主義陣営と、権威主義・専制陣営という、適当な陣営をつくって、そこには聖なる戦い、『聖戦』があるんだと。そんなことをしきりと、いろんな方、例えばEUのトップの女性(フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長)とかが演説されるんですが、鼻白むんですよね。ウクライナの実態、ゼレンスキー政権の実態を知っていれば、そんなわけないだろうと」。

 

岩上は、プーチンが独裁的で、ロシア社会がマフィア社会だということは事実だとし、89年から94年にかけてのソ連崩壊を含む激動期、足掛け6年にわたってロシアを取材していた時の話をしました。

 

岩上「その時に初めて気がついたのは、この国(ロシア)は全然、全体主義社会じゃないと。建前ではそうなっているけれども、全部『裏』がある。その裏経済・闇経済抜きに語れない。

 

その闇経済がソ連崩壊によって爆発的に表に現れて、オリガルヒが現れてくるわけですけれども。オリガルヒっていうと、ただの金持ち、ホリエモンなんかと一緒に考えているようなんですが、本当にマフィアそのものですから。マフィアが経済帝国を持っているようなものなんです。それが沢山あるわけです。

 

そういうものを相手にしているんだよっていう自覚もなく、右も左も、『ウクライナ万歳』、『ウクライナ応援するぞ』。ウクライナ人ひとりひとりは可哀想なんですよ。だけれども誰を応援しているのかっていう話なんです。そこらあたりがおかしいなって」

 

藤氏「ろくな政治家が育たなかった、ウクライナの悲劇ですよね」。最新の戦況では、ロシア軍がザポリージャ原発にミサイルシステムを配備し、そこから周辺地域への攻撃を行なっていることがわかっています。

 

岩上「これはちょっと驚いたんですが。(侵攻当初)ロシア軍は原発を確保していきました。おそらく、ウクライナ軍を信用できないので、自軍で原発を確保して、ミサイルを撃ち込ませないように」

 

藤氏「たしか、ゼレンスキーは核兵器をつくると言ってましたからね」

岩上「そうですね。核をよこせ、保有するといったことを言ってました。そういうことを含めて、自分たちで原発を確保しておくのだろうと思っていたんですが、なんとザポリージャ原発にミサイルシステムを配備して周辺地域を攻撃し始めた、と。これは考えたな、というか、驚きました。どうなんでしょう、戦略家、各国の軍人もこれにはびっくりしたんじゃないでしょうか。原発を持ってる国は、そこを他国(の軍隊)に占拠されて、そこからミサイルを撃ち出されても、ミサイル拠点を攻撃することはできないわけですね」

 

藤氏「IAEAを含めて、国際法が想定していない事態がすでに起きているということですね。でもこれに対して、ウクライナが無人機で攻撃をしたという話も出ています。即座に無人機攻撃をしていますから。結構大変なことが起きています」。『ロイター』は20日、ロシア国防省の発表として、ザポリージャ原子力発電所をウクライナのドローン(無人機)2機が、18日に攻撃したが、原子炉は損傷しなかったと発表した、と報じています。

 

※ロシア、ウクライナ無人機がザポロジエ原発攻撃と発表 被害なし(ロイター、2022年7月20日)
 https://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN2OW019

 

岩上は、ウクライナ軍の戦略は「人間の盾」だったが、今度は「原発を盾にするロシア軍」に対して、原発が破損する可能性があっても、ミサイル発射拠点にされた自国の原発を攻撃するウクライナ軍について、「恐ろしいな」と、驚きを隠せませんでした。

 

岩上「これ、戦史上、ものすごく画期的なこと、変な話ですけど、(視聴者に向かって)気を悪くしないでください、誰も考えたことがないと思うんですが」

 

藤氏「パンドラの箱が開きつつありますね。本当に怖いです」

 

岩上「原発を国内に持つ国の戦略家は、日本も原発を持っているんですから、中国軍でもロシア軍でも、地上に上陸してきて、いきなり日本の原発を確保して、そこからミサイルを発射する事態っていうのを想像すればいいんですよ」

 

藤氏「よく自衛隊の方から、なんで日本海側に原発をつくったんだと、よく文句を言われていました」

岩上「(藤氏が原発を所管する)経産省(のキャリア)だから。経産省の方としては、それを守ってくれるのが自衛隊だよとか、言わないんですか」

藤氏「いや、頭をボリボリするしかないですよね」。

 

藤氏は、原子力安全委員会には、テロ対策など必要ない、という人もいるが、いま、まさしく、原発のテロ対策が必要だという事態が来つつあると、指摘しました。

 

岩上「テロどころか、直撃のミサイルにも耐えなきゃいけないし、ミサイルを防衛するだけじゃなくて、日本の場合は海岸線にあるから、上陸してすぐ確保されちゃうわけでしょう」。

 

藤氏は、まさかミサイルが飛んでくるなんて、誰も考えていなかったと思う、と述べました。

岩上「自民党の、敵基地攻撃論、反撃能力とかいろいろ名前を変えていますけど、敵が中距離ミサイルを撃ってくる拠点を攻撃するんだといいますが、それが自分の原発だったら、もうどうにもならいないじゃないですか」

藤氏「アメリカとか欧州では、いま、『原発ルネッサンス』とか言ってますが、これでもし、とんでもないことになったら、原子力という選択肢がなくなります」

岩上「本当に直視しなきゃいけないですよ」。

 

インタビュー導入部から、衝撃的なお話になりました。藤氏は、2014年にお話いただいた天然ガスパイプラインの「相互確証抑制効果」について、かつてドイツでは、ロシアからの天然ガスパイプラインの敷設が、相互の信頼を醸成し、東西ドイツ統一に大きく貢献したと言う人が多いと述べました。藤氏は、ドイツは「相互確証抑制効果」の最高の成功事例だったと指摘しました。

 

しかし、今回のウクライナ紛争で、ドイツはこれまでの東方外交と資源エネルギー政策を反転し、ノルドストリーム2を止め、ロシア産天然ガスの大幅な削減を決めました。藤氏は、これはドイツ経済にとって破壊的な影響を及ぼすだろうと述べました。岩上も、米国が欧露の関係を分断し、平和で安定的な繁栄の道を潰してしまったと指摘しました。

 

藤氏は、資源エネルギーの高騰、米国と欧州の自滅的なインフレ、インドのルピーの暴落、中国の経済不振などをあげ、現在の流れは「グレート・デプレッション=大恐慌」に向かうのではないか、という予測を示しました。

 

続いて、藤氏が7月13日に『ビジネスジャーナル』に発表された「政府、「節ガス」検討へ…ロシア・サハリン2、日本へのLNG供給減は考えにくい」についてお話をうかがいました。藤氏は「サハリン2」に関するロシア側の国有化ともいうべき措置の狙いは、英国のシェル社に対する措置にあり、日本への供給を削減することは目的ではないという見立てを示しました。ロシアも欧州に売れなくなった天然ガスの売り先を探しているので、日本への供給を止める余裕はないだろうという分析です。

 

※藤和彦「日本と世界の先を読む」政府、「節ガス」検討へ…ロシア・サハリン2、日本へのLNG供給減は考えにくい(ビジネスジャーナル、2022年7月13日)
 https://biz-journal.jp/2022/07/post_306780.html

 

もうひとつ、藤氏が7月12日に『デイリー新潮』に発表された「財政破綻、人口減少だけではない 破綻国家となりつつあるウクライナの窮状」についても、お話をうかがいました。藤和彦 財政破綻、人口減少だけではない 破綻国家となりつつあるウクライナの窮状(デイリー新潮、2022年7月12日)
 https://www.dailyshincho.jp/article/2022/07121100/?all=1

 

ウクライナのGDPは40%マイナス、関税収入は4分の1になっていますが、ウクライナの支出は青天井で増えており、いつデフォルトになるか分からない状態です。湯水のように供与されている武器の代金もいずれ支払わなければなりません。『ロイター』(21日)によると、ウクライナ中央銀行は21日、通貨フリブナの対米ドルレートを25%切り下げ、1ドル=36.5686フリブナとしました。

 

※ウクライナ中銀、通貨25%切り下げ 侵攻で経済基礎的条件変化(ロイター、2022年7月21日)
 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-cenbank-idJPKBN2OW0LV

 

岩上は、崩壊寸前とも言えるウクライナの現状に対し、官僚の中にもウクライナへの支援とロシア敵視をおかしい、「いい加減ストップ」と思っている人もいるのではないか、と問いました。

藤氏「(日本の官僚がウクライナ支援をするのは)ロシアがウクライナに勝ったら、次のウクライナはアジアだという呪文が効いているんじゃないでしょうか」

岩上「台湾とか日本がウクライナのようなポジションに立つんだからやめてくれと、中国対米国で、俺たちを巻き添えにするのはやめてくれっていうしかないですよね」

藤氏「申し訳ないですけど、私も見てると、日本の外交当局は自分の頭で考えて日本独自の国益を追求してると思えないですね」。

 

藤氏は、米国がしきりと中国を挑発していることに懸念を示しました。

藤氏「(ウクライナでの)『代理戦争』モデルがロシアに対して成功すれば、アメリカは2匹目のドジョウを狙うと思いますね。今、ものすごく中国に対して挑発を始めているじゃないですか。3年前のウクライナと同じだと思います。とはいえ、今回のように経済制裁は効かない、武器支援をやろうと思っても(ウクライナ紛争で多くを供与したので)もうできない、これは大変なことですね。だから、今回、『代理戦争』モデルが失敗するっていうことは結果的には、安全保障上、アジア(諸国)にとっては有利じゃないかと思います。

 

『代理戦争』で、そんな『いいとこ取り』はできないとわかってもらったほうが、日本の国益を考えたら、そう思わざるを得ないんです」

岩上「本当にその通りです。アメリカに思いとどまってもらって。うまくいかないなと。日本のメディアも市民にも、ウクライナとロシアのこの紛争を、そういう目で見てもらいたいですよね」。

 

この後、インタビューでは、ウクライナで進むゼレンスキー政権の独裁化と、再側近の解任で政権内部の異変、武器の闇市場、麻薬、人身売買など「マフィア帝国」であるウクライナの実態について話が及びました。

 

岩上「アメリカ『代理戦争』モデルさえ崩せば、極東で悪戯を始めないでよ、と」

藤氏「歴史上、こんなにインモラルな戦争はないと思いますよ。アメリカの国益をウクライナ人の血で成り立たせようって、僕はものすごく倫理的に問題があると思うんですけどね」

岩上「おっしゃる通りだと思います」。

 

ウクライナ紛争は、「ウクライナ=善、ロシア=悪」という図式では解けません。米国による「代理戦争」としての実態を見誤れば、気がついた時には、台湾と日本が「次のウクライナ」になります。

 

 <関連情報>

(1)ロシア軍、原発を基地化 重火器への反撃阻止か―米紙:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022070700722&g=int

(2)南部ザポリージャ原発を攻撃 ウクライナ軍のドローン3機(AP通信) Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/1bcab1da68b8517e1a69d3c9d1af714c610a9643

(3)軍産複合体の“手下”米バイデンがウクライナ戦争を引き起こした動かぬ証拠 - まぐまぐニュース!
https://www.mag2.com/p/news/544486?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_wed&utm_campaign=mag_9999_0706&trflg=1

(4)中国、米への警告強める ペロシ氏の訪台計画巡り=FT - ロイター
 https://jp.reuters.com/article/usa-taiwan-pelosi-china-idJPKBN2OZ03F

(5)<社説>海保巡視船実弾誤射 徹底した原因究明必要だ - 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1553664.html 

◆即時停戦を! 即時停戦は可能か? ― ウクライナ戦争トークイン ― - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=MHK1QaZXTng
草々

2022年7月26日 (火)

(必見:日本の食品はこのままでは危ない!)(報告)(7.25)子どもの健康とバイオテクノロジー食品:安田節子さん

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-014491.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.キャンペーン
(1)北海道の寿都町・神恵内村に核ゴミ処分場を作るための調査をこれ以上進めさせないでください · Change.org
 https://chng.it/7dM7wts9LQ
 https://tomari-no-doren.jimdofree.com/2022-kakugomi-shomei/

(2)お知らせ · ペトロナス、PTTEP、ENEOS、三菱商事、日本政府がイェタグン・ガス事業から無責任な形で撤退か · Change.org
 https://tinyurl.com/4s2xdbcf


3.桜島で噴火、警戒レベル5 鹿児島市の33世帯に避難指示(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4d1c2e1269f6718c3cb7c4ff566dbb0306366db6

(関連)桜島大正大噴火と関東大震災 taked4700
 http://www.asyura2.com/14/jisin20/msg/798.html

(桜島の大正大噴火は1914年であり、関東大震災は1923年です。私は桜島噴火を、近未来に日本列島を襲う大地震の予兆ではないかと懸念しています。東海第二原発、浜岡原発、西日本の原発(加圧水型)が、とりわけ危険です。再度の原発・使用済み核燃料プールの過酷事故は日本を亡ぼすことになります。:田中一郎)


4.【東京五輪】安倍元首相急逝で“忖度”消えた? 五輪組織委元理事の収賄疑惑報道にビクつく政治家たち|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/308587

(関連)膨張した五輪経費は何に 問われる妥当性、使途の全貌いまだ分からず - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220721/k00/00m/040/263000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220722

(2021東京オリンピックのカネの使い方や様々な不祥事・醜聞について、ゴマカシや隠蔽なく、しっかりとした総括や責任追及がなされない限り、二度目の札幌冬季オリンピックなど、冗談ではない「もっての外」である。:田中一郎)
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 去る2022年7月25日(月)、水道橋のたんぽぽ舎で、安田節子さん(食政策センター・ビジョン21)の講演会がありました。以下、当日のレジメや録画、関連資料を添付して簡単にご報告申し上げます。対米隷属下の日本の食料が、バイオテクノロジー食品(遺伝子組換え食品やゲノム編集食品)などにより、その安全性が脅かされ、消費者・国民の口にトンデモ食品が押し込まれていることが、一般論・抽象論ではなく、個別具体的に明確にわかるお話です。なお、次回のたんぽぽ舎での安田節子さんの講演は9月27日(月)午後7時です(下記)。

◆(別添PDFファイル)(チラシ)(予約必要)(9.27)世界と日本の有機給食の取組:安田節子さん
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUIGsqPYfzm4IMeX?e=IzpnPC


 アメリカに媚びへつらう政治(家)と、その政治(家)に忖度して自己保身を優先させる霞が関官僚たちの食の安全管理規制は、もはやボロボロです。何の役にも立っていないどころか、逆効果(より食品を危険にする)さえみられる状態となってきました。政治が主導して日本を破壊している事態がここでも露骨に進行中です。かつては世界でも指折りの食品安全に厳しい国だった日本は、今や後発途上国よりもひどい、世界でも断トツの食の安全無視・人体実験国家に成り下がっています。

しかし、こうした事態の責任の一端は、食生活・消費生活の「安全性」や「質」、ひいては「消費者としての権利」に鈍感で、思考停止や無関心を続けている今日の少なくない消費者・国民にもあるような気がします。私が消費者運動にかかわったのは今から数十年前、その頃と今とを比べると、消費者・国民の劣化=「ドアホ」化が無視できない1つの要因であるように思えてなりません。

例えば、福島原発事故を忘却して、福島県産の食品を平気で購入して食べる、山から河川を伝って下り降りてきた放射性物質で汚染されている東京湾産の海産物をロクスッポ調べないで食べる、関東・東北の山林で獲れる天然の山菜・キノコを調べもしないで食べる、輸入食品の危険性について馬耳東風、BSE(狂牛病)や成長ホルモンやO157など、さまざまな危険性をひきずる輸入牛肉を平気で食べるなど、数え上げたらきりがないほどの「食の安全軽視・無視」の実態があるのです。今回の安田節子さんの講演をご覧になり、今現在の瞬間風速状態で、日本の食が如何に危機的なのか、ご確認されることをお勧めします。消費者主権から食料主権へ、この当たり前の市民運動・社会運動を取り戻すことが、日本の食を救う大事な取組です。


◆(当日録画)20220725 UPLAN 安田節子「子どもの健康とバイオテクノロジー食品」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=3goitC4V0VE
 https://www.youtube.com/watch?v=3goitC4V0VE

◆(別添PDFファイル)(レジメ)子どもの健康とバイオテクノロジー食品(安田節子さん 2022年7月25日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUGSoSJZHCrDbnE8?e=7awvnC
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUGSoSJZHCrDbnE8?e=7awvnC

◆(前回)(報告)(3.7)&(5.23)講演:子どもの健康と農薬汚染(1)&(2)(安田節子さん:たんぽぽ舎)+ 若干の関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-6c402a.html
(これまでの安田節子さんの講演の記録・録画もすべて、このサイトに掲載しておきました:田中一郎)


 <安田節子さん関連>
(1)# 安田節子ドットコム
 https://www.yasudasetsuko.com/
(2)食政策センターVsion21公式サイト
 https://www.yasudasetsuko.com/vision21/
(3)食卓の危機 遺伝子組み換え食品と農薬汚染-安田節子/著(三和書籍)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034130295&Action_id=121&Sza_id=C0
(4)食べものが劣化する日本 命をつむぐ種子と安心な食を次世代へ-安田節子/著(食べもの通信社) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033974926&Action_id=121&Sza_id=C0
(5)自殺する種子 アグロバイオ企業が食を支配する-安田節子/著(平凡社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032265117&Action_id=121&Sza_id=G4


◆(重要関連録画)日本の種子(たね)を守る会第6回総会 鈴木宣弘東京大学大学院教授メッセージ動画 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=hdF50EP3XYo
 https://www.youtube.com/watch?v=hdF50EP3XYo

(実は今日の日本は「食」が崩壊しそうなだけでなく、「食」を支える日本農業もまた、崩壊寸前です。原因は「市場原理主義アホダラ教」政策に固執する自公政治・アホノミクスです。政治が主導して、食を破壊し、日本農業を滅亡させようとしているのです。愚か極まりない。国の安全保障を強調するのなら、まず真っ先に「食」と「農」を守れ! :田中一郎)

(関連)農業消滅 農政の失敗がまねく国家存亡の危機-鈴木宣弘/著(平凡社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034228519&Action_id=121&Sza_id=E1


 <関連情報:別添PDFファイル>
(1)消費者庁が不当な「任意表示」バッシング(安田節子『いのちの口座 NO.134 2022.4.30』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUN3_L5FtEvsszdG?e=Dy8hAb
(2)イスラエルでオスを生まないゲノム編集鶏を開発(安田節子『いのちの口座 NO.134 2022.4.30』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUSD3qVm9oBt4okE?e=PrpI48
(3)シンジェンタの災害便乗主義(安田節子『いのちの口座 NO.135 2022.6.29』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUUp94LzXIadTBpw?e=ePTDuK
(4)「無添加」表示厳しく、企業戸惑い、消費者団体反発(東京 2022.3.31)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/168798
草々

2022年7月22日 (金)

再び4つ:①国際デジタル課税・最低法人税率の協定延期、②アベスガキシダ科学技術政策が技術立国を破壊している、③2大政党制という虚構の失敗イデオロギーにしがみつく政治学者=山口二郎、④欧州巨大IT規制について 他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.夏休み【吉田拓郎】歌詞付き - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Ikj1H2a11qk
 https://www.youtube.com/watch?v=s8v1ChzkgS4

(吉田拓郎作詞・作曲のなつかしいフォークソングです。夏になると思い出して聞いてみたくなります。実はこの歌は、原爆被爆地である広島出身の吉田拓郎氏の「反戦歌」だという説もあるそうです。そのタクローさんも、ついこの間、引退宣言をしたとか。寂しいですね。:田中一郎)


2.イベント情報
(1)原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴 第1回口頭弁論(7-25 13-30~東京地裁)& 報告集会(15-00~衆議院第一議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1656822375004matuzawa

(2)(予約必要)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-014491.html


3.再エネ新電力が倒産のピンチ!政府は対策を講じてください オンライン署名に協力お願いします - Green People's Power
 https://www.greenpeople.co.jp/information/8942/


4.(別添PDFファイル)AIやバイオ20分野から選定、経済安保推進法 政府が重点育成案(東京 2022.7.20)
 https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/190624

◆20220627 UPLAN 海渡雄一弁護士「徹底解説「経済安全保障推進法」:危険な現代の国家総動員法」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=kRXszBvAih8&t=11s
 https://www.youtube.com/watch?v=4KPI5u6x5zQ&t=29s

(関連)(報告)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-888fe3.html


5.委員長と新潟県の意見相違で…“原発検証総括委”の開催メド立たず 自民県議「委員長の処遇判断を」(NST新潟総合テレビ) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ae129127f9242d7bc46687dc8a18beb3e2441ce7

 池内了先生が危ない! 泉健太立憲民主党の背信行為のため、県知事選に続き参議院選でも脱原発派は政治的に敗北をしています。県議会に巣くう原子力ムラの御用聞き議員どもが、柏崎刈羽原発の再稼働をせかすため、池内了先生を更迭せよと迫っているのです。市民運動・社会運動からの反撃が必要です。


6.(別添PDFファイル)乳牛の飼料高騰・酪農経営圧迫、生乳 異例の値上げ交渉(東京 2022.7.20)
 https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220613/1000080911.html

(関連)飲用乳価、3年半ぶり上昇 酪農団体と大手合意- 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62764030Q2A720C2QM8000/

(化石資源の値上がりにより、在庫評価が急騰してボロ儲けで笑いが止まらない石油卸なんぞに1兆数千億円もの補助金をくれてやるカネがあるのなら、飼料や肥料の価格急騰で経営難に陥っている生産者・農家、あるいは畜産・酪農経営に対して、何故、手厚く経営維持のための臨時直接支払いを実施したり、あるいは牛乳を政府自らが購入して、それを直接、あるいは加工して、学校給食や子ども食堂などに直接給付するという(欧米諸国ならほとんどの国が自国農業に対して実施している)政策を、政治主導で実施しないのか!? 食料の安全保障こそが、経済の安全保障の基本中の基本であるということが、日本の政治家どもはわかっていないのか!? 野党は何をしている!:田中一郎)


7.(別添PDFファイル)米圧力で原潜監視「緩和」、日本寄港時の放射線測定、密約で対応 国会追及回避も(東京 2022.7.18)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/190282

(何だ、こりゃ! これで日本は独立国家なのか? 対米隷属丸出しで、恥ずかしくないのか!? どうせ今もこの状態が続いているのだろう!? この国は、安全保障や外交の問題をアメリカさまにお預けして、戦後、ずっと思考停止状態を続け、そしてついに完璧なる「ドアホ小帝国」の臣民となった。何が敵基地攻撃か! この国のためにも、日米安全保障条約は解消する覚悟を決め、まずは日米地位協定の抜本改定交渉に入れ! 日本にはどうもホンモノの愛国右翼はいないらしい。:田中一郎)


8.札幌の冬季オリンピック招致 東京と様変わり、相思相愛も欠ける熱気- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH124V20S2A710C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220721_A

(関連)組織委元理事、4500万円受領か 東京五輪スポンサー・AOKIから 東京地検捜査:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ7N6RTXQ7NUTIL045.html
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/07/21/kiji/20220721s00042000157000c.html

(関連)社説:東京五輪の最終報告 国民の感覚とずれている - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220626/ddm/005/070/071000c

(関連)東京五輪の大罪 政府・電通・メディア・IOC-本間龍/著(ちくま新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034282126&Action_id=121&Sza_id=C0

(この組織委元理事の高橋治之は電通の元役員だった人物、2021年東京オリンピックを招致する時も、シンガポールのブラックタイディングスとかいう幽霊会社に巨額のカネを送る「ブラック工作」を水面下で暗躍していたという報道もある。こんな連中がオリンピックを食いものにしていると見ておいて間違いはないだろう。ロクでもない連中に散々に都税・国税が食い物にされた東京愚輪、ドアホでお人好しの東京愚民が小池百合子というタヌキ女帝に騙されたという話、何度も何度も騙されても懲りないドアホたちだ。しかし、その「愚輪」を今度は札幌の「愚民」たちが、また税金をドブに捨てて「食いもの」にされたいと騒いでいる。「ドアホ」は伝染病の一種なのか? :田中一郎)


9.日刊IWJガイド・非会員版「本日夜『経済制裁に苦しむのはロシアではなく資源不足に喘ぐ日本!- 岩上安身による経産省キャリア官僚・藤和彦氏インタビュー』!」2022.7.21号~No.3598号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51096

■「文春砲」がまたスクープ! 次から次に出てくる、統一教会と自民党幹部級議員の深い関係! 新人立候補者の選挙支援に、安倍晋太郎元外相が「勝共連合」の支援部隊を手配! 下村博文前政調会長の文科大臣任期中に、「統一教会」から「世界平和統一家庭連合」へ名称変更を承認! 下村氏の後援会「博友会」が主催する政治資金パーティー券を統一教会関係者が購入! 高村正彦前副総裁は380万円相当の高級車「セドリック」の提供を受け「マズかった、と」!
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本日もまた、4つのことを中心にお送りします。その前に「安部晋三と、自民党と、統一教会」の続報をご覧ください。

1.続報:カルト自民党と統一教会
 ゾッとするような両者の関係が次々と浮き上がってきている。安部晋三本人だけでなく、アベの取り巻きたちを含む多くの自民党政治家どももまた、霊感商法のカルト集団=統一教会とズブズブの関係を続けているらしい。そして、マスゴミもまた、それに忖度して、統一教会と自民党との関係を報道することを避けて通るようなマネをする。ああ、おぞましや、この国はいったいどうなっとるのか! 寝ても覚めても自公に投票している有権者・愚民のみなさま、これでもまだ自民党に投票しますか? 選挙に行っとらんドアホ有権者は、これでもまだ、関心ナシなのか!?

◆ネット署名始まる - 安倍晋三の国葬に反対します。
 https://chng.it/6MLbjYVNTm
 http://www.labornetjp.org/news/2022/0715shomei

(関連)自民党・茂木幹事長「国葬」への異論封殺で大炎上中! “安倍シンパ”へのスリ寄りも裏目|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308536

 <別添PDFファイル>
(1)次から次へと出てくる癒着 自民党と統一教会の戦慄する闇(日刊ゲンダイ 2022.7.21)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308539
(2)安倍元首相銃殺で批判を封じる報道の異常さ(孫崎享 日刊ゲンダイ 2022.7.15)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308287
(日刊ゲンダイの無料ネット会員になると、ある程度記事が読めます)

 <関連サイト>
(1)旧統一教会と自民党、その関係とは? 安倍晋三氏との距離感の変化は:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/189537
(2)〈社説〉安倍氏国葬に 特例扱いは納得がいかぬ|信濃毎日新聞デジタル
 https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022071600106
(3)「安倍元首相の死に責任が…」旧統一教会元ナンバー2が謝罪 日本の組織は献金を作り出す「経済部隊」とも
 https://www.fnn.jp/articles/-/391386
(4)【下山進=2050年のメディア第3回】新聞が「統一教会」の名前を出せなかった理由〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/90bcd903f47cd143ed01995997647977895622fc
(5)自民・世耕弘成氏が統一教会の関連団体に所属していた? 青学大教授と提訴合戦に|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/279977
(6)旧統一教会とカネのやりとり「政治家15人」の名前 下村元文科相は献金受け取り、会費も支出|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308471
(7)旧統一教会に小田原市長「心から感謝」 公式HPに記事掲載 自民市議通じ、寄付受ける「適切なものと判断」(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8c8b375bf6f7bc9624f574850cf712c10ec78836
(8)辻元清美氏「安倍元総理の『国葬』に反対します」 悼む気持ちあるが、判断基準が不透明…岸田首相に再考促す:中日スポーツ・東京中日スポーツ
 https://www.chunichi.co.jp/article/509458
(9)特ダネ!ここだけでしか聞けない。安倍晋三襲撃事件の真相深掘り。自民党とマスコミが絶対に隠したい安倍氏の裏に統一教会・アメリカ・CIAの関係。元朝日新聞・記者佐藤章さんと一月万冊 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=zf-04KJPceI

(関係記事は他にも馬に喰わせるほどあります)

◆安倍元首相の“国葬”「慎重に議論すべき」 立憲・泉代表 閉会中審査求める考え
 https://www.fnn.jp/articles/CX/390371

(あのアベの「国葬」ならぬ「黒葬」に、こんな程度のことしか言えないのかね、この野党の代表は!? だから野党第1党から引きずり降ろされることになったんでしょう!? そんでもってこんな調子じゃ、二度と野党第1党に戻ることはないでしょう。泉健太が代表を続けるのなら、立憲民主党はいよいよ「サイナラ」だワ!:田中一郎)

(関連)立憲民主党・泉健太代表「国葬」容認から一転「答えを出すには早すぎた」ブレブレの姿勢に「ガッカリ」の声 - Smart FLASH-スマフラ[光文社週刊誌]
 https://smart-flash.jp/sociopolitics/191986


2.(他のMLに投稿したもの)巨大多国籍企業や富裕層の国際的納税回避は許されない:デジタル課税、1年遅れ、G20 調整難航で24年発効(日経 2022_7_18)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆(重要記事)デジタル課税、1年遅れ、G20 調整難航で24年発効(日経 2022.7.18)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN170MS0X10C22A7000000/

(関連)デジタル課税とは 生産・販売拠点ない国にも徴税権- 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1729P0X10C22A7000000/

(関連)(別添PDFファイル)G20「税の国際協調」綻び、デジタル課税に遅れ、法人最低税率も逆風(日経 2022.7.20)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62734620Z10C22A7EP0000/


 7/18の日本経済新聞朝刊に載りました。他の新聞には記事は見当たりません。ただでさえ、スカスカの内容の「デジタル(国際)課税」協定案ですが、それでも合意が難航しているとのことです。具体的なことは書かれていないので、どの点が難航しているのかは、この記事からはわかりませんが、どうもアメリカの議会が協定批准に対して危うくなっている様子が書かれています。ヨーロッパの動きはどうなのでしょうか?

 

私は、この「デジタル(国際)課税」協定案は流産する可能性があると見ていて、せいぜいのところ、WTOのドーハラウンドのように交渉が座礁して、棚上げ状態の「口先やるやる詐欺」状態となる可能性もあると見ています。対米隷属の自公支配下の日本は、いつまでたっても課税自主権を行使できないまま、だらだらと時間だけが過ぎていくような気がします。パナマ文書やパラダイス文書などが暴露され、特権的な一握りの人間たちや巨大多国籍企業群が納税回避・法規制回避の常習犯であることが伝えられて、もう10年以上にもなります。日本のマスごみのこの問題に対する報道姿勢の消極性も問題です。

 

腹立たしいので、もう一度申し上げておきますと、この「デジタル(国際)課税」協定案の内容は、中身がスカスカで、労働運動で言えば御用組合のようなもの。こんなものでは、巨大多国籍企業に対する課税としては不十分極まりない、ということです。

 

この「デジタル(国際)課税」協定案には早めに見切りをつけ、ヨーロッパの複数国や途上国と協調しつつ、課税自主権を行使して、巨大多国籍企業に対する課税の適正化をさっさと進めるべきです。もちろん、タックスヘイブン退治も含めてです(タックスヘイブン否認の法律+強制連結課税で可能になる=法人税だけでなく、有価証券や信託受益権や持分証券などのタックスヘイブンをつかった金融商品や、富裕層の所得税・相続税・贈与税も含む=富裕層の相続税・贈与税はバカにならない金額だ)。

 

(参考)グローバル・タックス 国境を超える課税権力-諸富徹/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034129637&Action_id=121&Sza_id=E1


3.(他のMLに投稿したもの)
◆(別添PDFファイル)科学技術 経済政策へ転換、予算の選択と集中、大学間格差・研究者の不安定雇用も(朝日 2022_7_19)
 https://www.asahi.com/articles/ASQ7H5Q18Q7DULBH008.html


 昨日(7/19)の朝日新聞記事です。ネット上では全文は読めませんが、是非、目を通しておいていただきたい記事です。大学組織が持つ前近代的な性格を引きずりながら、かつて大学紛争で散々に批判された産学共同は今や当たり前、安倍政権以降は、それがさらに進んで、対米隷属下の軍産学共同へと大手を振って進んでいく様子がうかがわれます。

 

21世紀は「科学の支配権力・巨大資本による全面的包摂」の時代であり、その結果、「科学は似非科学・御用科学」と化していく、と申し上げてきました。今日の日本では、まさにそれが目に見える形で進行中です。大学予算や大学政策を通じて、教育政策を通じて、日本学術会議ならぬ日本処世術会議を通じて、科学技術振興政策を通じて、などなどです。その典型が原子力・核科学でありバイオテクノロジーです。

 

私が腹立たしいのは、にもかかわらず、大学の内部から「これではいけない」という大きな運動の渦のようなものが起きてこないこと、日本全国の大学が、まるで多くの家畜を飼育する「牧場」のように静まり返っていることです(一部の例外はもちろんありますが)。大学の教員たちや学生どもは何をしているのでしょう?

 

この記事にあるような大学政策、科学技術振興政策、教育政策のようなことをしていて、およそ科学や技術が発展し豊かなものになっていくなどと言うことはあり得ません。そもそも多くの若い研究者たちを有期雇用で採用して生活苦・人生不安に追い込んでおいて、何が研究振興でしょうか? 目先の研究成果や論文提出を、まるでベルトコンベア方式で尻叩きを行い、他方で、研究費や雇用更新というニンジンを目の前にぶら下げる、こんな人を侮辱するようなやり方で、物事がうまくいくと思っている方がどうかしています。研究者は、今や日本では、馬車馬と同然の扱いになっています。(ノーナシ官僚が仕組みづくりをするものだから、やたら書類書きや根回し合意の必要など、くだらない研究時間つぶしの「事務」が増えているという話も耳にします=くだらない書類なんぞテキトーに書いとけ)

 

政府=支配権力は、大学や研究組織を自分たちの意のままになる御用組織に転換しようとし(今現在なら、対米隷属下で文句も言わずにせっせと兵器開発をアメリカの下請けでやってくれるようにすること)、企業=巨大資本は、大学を自分たちの商売のために下請け研究開発組織に転換しようとしているのです(大学を下請けアウトソーシング先にすることで開発費を節約し、同時に開発に伴うリスクも回避して、利益だけをいただく仕組み)。欲に目がくらんだ強欲学者どもが、それに積極的について行き、特許を使って金もうけをして、企業のためにお世辞を言って歩く(医薬品産業にママ見られる現象)、まるで中世欧州のカトリック教会の司教・牧師のようなのが繁殖している始末。その哲学は「後は野となれ山となれ、オレにはカンケーネー」です。

 

大学の家畜牧場化と日本学術会議の日本処世術会議化は、ものごとの表と裏ということでしょう。日本の大学は今こそ解体されるべきです。かつての全共闘諸君は、いまこそ本気で立ち上がっていただきたい。

 

(関連)安倍政権“横暴改革”で大学崩壊 人件費削減、研究者は非正規雇用に(1-2)〈週刊朝日〉 - AERA dot.
 https://dot.asahi.com/wa/2015110400080.html?page=1

 

<下記は長論文なのでまだ読んでいませんが、ネット検索でヒットしたのでご紹介しておきます:この著者はどんな方でしょうか?>
(関連)大学改革は研究活動を改善したか(小林信一:筑波大学 2009年?)
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaher/12/0/12_131/_pdf

 

4.(別添PDFファイル)欧州議会、巨大IT規制 可決、差別・デマ排除 成立へ前進(朝日 2022.1.23)
 https://www.asahi.com/articles/ASQ4R3QFYQ4QULFA02Q.html
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15181362.html

(関連)(別添PDFファイル)応酬、巨大IT規制を承認、違法コンテンツ排除 法案可決(日経 2022.1.25)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79504820U2A120C2FF8000/

 <田中一郎コメント>
 EUによる巨大IT企業への法的規制が厳しい罰則付きで始まる。上記の記事によれば、法規制は 「デジタルサービス法(DSA)案」と、「デジタル市場法(DMA)案」の2つ。いずれも日米に先駆けて欧州が先行して包括的な法規制の網をかける。記事を読む限り、私が問題だと思う点は、今のところ次の2点、特に(1)は、私たち一般市民の言論・表現の自由と密接に関係するだけに看過できない問題だと思っている。なお、日経記事によれば、EUでは更にこれらのデジタル法規制に加えて、人工知能(AI)に関する包括規制案も公表しているとのこと(2021年)。日本ではあまり報道されないので詳細はよくわからないが、AI兵器の問題も含めて、このAIに関する包括規制案も注目していく必要がありそうだ。

 

 <EUのデジタル法規制案の問題点>

(1)この法規制案では、巨大IT企業やネット事業者に違法コンテンツ(児童ポルノ、差別、デマ、ヘイト、テロ誘発動画など)を排除する義務(巨額罰金付)を負わせるとしているが、いったい誰が、どのような手続きで、ある特定のコンテンツを違法だ、と決めるのだろうか。仮に、違法コンテンツが何なのかを、当該巨大IT企業に決めさせて自主的に排除させるようなことを想定しているのなら、トンデモナイことである。何故なら巨大IT企業が、適正・適切に「違法コンテンツ」を見定める保障はどこにもないからである。それどころか、そんな巨大IT企業への「丸投げ」のようなことをすれば、ネット言論・表現空間は、完璧に巨大IT企業が取り仕切るものとなり、言論・表現の自由は大きく侵害され歪められることになるだろう(既に日本でもグーグル・ユーチューブによる露骨な言論妨害が横行し始めている)。昨今のEUは、どうも政治的判断がおかしくなっている様子もあるので、この点についての関心を高めておく必要がある。

 

(2)特に「デジタル市場法(DMA)案」について、記事を見る限りでは、もっぱら企業間の公正な競争条件の確保に注力した法案のように見受けられる。しかし、デジタル独禁法とでもいうべきこの法律は、企業間だけでなく、企業とユーザー(特に零細な個人や小企業)との間の優越的地位の濫用や独占的横暴を防ぐ視点も必要不可欠である。製品のアフターケアや製造物責任、あるいは製品・サービスの表示や説明など、いわゆる消費者主権を保障する観点からの法規制の拡充もきちんとなされる必要がある。

 

(参考)「デジタルサービス法(DSA)」にEUが合意:その影響と懸念とは? - WIRED.jp
 https://wired.jp/article/europe-digital-services-act/

(参考)デジタル市場法(DMA)の影響力とは?GDPRとの違いを解説 - プライバシーテック研究所
 https://acompany.tech/privacytechlab/digital-markets-act-gdpr-difference/


5.2大政党制という虚構の失敗イデオロギーにしがみつく政治学者=山口二郎

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆日本政治の大転換点となった参院選(山口二郎『週刊東洋経済 2022.7.23』)
 https://toyokeizai.net/articles/-/603390
 https://toyokeizai.net/articles/-/603390

 <別添PDFファイル>
(1)参院選の投票行動について:ブログ「植草一秀の『知られざる真実』」から(「いのちの講座 NO.135 2022.6.29」)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTu32wzGU2FixwxO?e=XwFfZ9
(2)立憲、党勢回復 道険し、来春統一選へ募る不安、参院比例 維新に惨敗「地方ショック」(毎日 2022.7.19)
 https://mainichi.jp/articles/20220714/k00/00m/010/114000c


 何を言ってんだ! というような内容で、簡単に申し上げれば泉健太立憲民主党の御用言論のようなものである。以下、簡単に逐条的に批判する。論文の最初で「1989年7月の参院選から始まった政治再編(政党再編のテーマは自民党に対抗する2大政党の一角をつくり出すこと)の模索が終わる」などと書きながら、読み進めていくと「30年間追求してきた政権交代可能な政党システムというテーマに取り組むためには、立憲民主党を軸に野党を再構築するしかない。その際に重要なのは、連合の役割である。」などと、まるで正反対のことを書いている。「政権交代可能な政党システム」というのが「2大政党」制なのだから、それは終わったと最初で言いながら、中ほどに来て、これからも取り組むなどと言って、それをひっくり返すわけである。頭の中がどうかしているのではないか。

 

(1)「自民党が1990年代の危機をしのいで生き残ったために、政党再編のテーマは自民党に対抗する2大政党の一角をつくり出すことに絞られた。」

 

 ⇒ これがそもそもの大間違いの元だ。1990年代初頭の「似非政治改革」を特徴づけるもので、小選挙区制度とブロック別比例代表制度(復活当選アリ)という、歪みに歪んだ選挙制度を創設し、既存の保守2党が何の努力もしないでも有利に選挙が展開できるように「仕組まれ」、それに加えて政党(助成)制度が上乗せされて、金銭面や活動面でも、新規参入組などに対して、これまた何の努力もしないでも楽勝になるような「仕組み」が用意された。

 

簡単に言えば、1990年前後にボトムアップで湧き上がった自民党政治への広範な有権者・国民の不信・不満を、巧みに既成大政党にだけ有利な選挙制度・政党制度にすり替えて、誤魔化したのが1990年代初頭の「似非政治改革」である。しかし、その代償は大きかった。

 

多数の一般有権者・国民の意向の切り捨て(民意をストレートに反映しない選挙結果と政治)であり、世論や考え方の多様性を尊重しない旧態依然のステロタイプの政治の登場であり、約束された金権腐敗は依然としてなくならず、新規参入してくる新しい政党や新政治勢力を「制度的に排除」し、似たような無能で不正で半ば腐った政治勢力による政権たらい回し体制のようなものを画策し(それさえ実現しなかった)、そんな中で、既成大政党は党の一握りの幹部・執行部に資金と権限が集中して中央集権型のガチガチ不活性で独裁的ないしは寡頭政的な党組織に変質、政治が全体として活力を失い、結果的にアベ政権のような、どうしようもないドアホたちが支配権力を独占的に握って、その権力を濫用するような事態が生まれてしまったわけである(官僚に対する人事権、マスごみやアカデミズムに対する許認可権、あるいは予算や新たな支配法制度創設などの濫用)。

 

そもそも、①上に向かっての頂点盲従、②横へ向かっての強い同調圧力、③下へ向かっての無限の無責任の連鎖、を国家国民的特徴とするようなこの国が、およそ英米アングロサクソン系の歴史的政治体制である「2大政党制」を猿真似してみてもうまくいくハズなどないのである。予想通りというか、「似非政治改革」が生み出した政治制度・選挙制度のおかげで、民主主義などどこかへ吹き飛んでしまった、疑似独占的政治支配、ないしは準ファッショ的独裁政治体制のようなものができ始めている。選挙は形骸化し、毎回ごとに投票率は落ち、何度やっても結果は同じようなものに終わり、日本は政治が主導してどんどん悪くなる=没落・破壊・破綻・破滅へとじりじりと落ちていく、そんな時代がやってきている。

 

にもかかわらず、このトンチンカン政治学者の山口二郎は、それでも「二大政党制」を言い、その片方に、もはや「歴史のごみ箱」へと向かい始めた「転落野党第1党」(今は事実上「日本維新の会」が第1党に台頭している)を想定して、この1年間で実施された衆参両議院選挙での立憲民主党の劣悪態度について、まともに言及することもなく、それを追認して、立憲民主党と御用組合「連合」にガンバレのエールを送っているのである。やはり頭がイカレている。

 

(2)「しかし、昨年秋の衆議院選挙で野党協力は失敗という烙印を押され、2大ブロックの対決という構図はこの参院選では成立しなかった。」

 

 「昨年秋の衆議院選挙で野党協力は失敗という烙印を押され」=誰もそんな烙印など押していない。「市民と野党の共闘」結集により国政選挙での大敗北・下野を恐れる自民党(ないしはそのシンパ)が、「市民と野党の共闘」の分断を図るためにマスごみを使って流したデマであり、それを泉健太ら立憲民主党の「第5列」勢力が利用し、「世直し」市民勢力や日本共産党・「れいわ新選組」を排除して、御用組合「連合」のゴマすりをやって選挙に臨んだ結果が「衆議院選挙敗北」となっただけの話である。

 

衆議院の多くの小選挙区では「市民と野党の共闘」が一定の成果を収め(全面的な地滑り的勝利にならなかったのは、当時の枝野幸男・福山哲郎執行部が、共闘にきちんと取り組まず、選挙公約の政策もゴマカシ(脱原発など)、斜めに構えて御用組合「連合」の方ばかりを向いていたことに有権者・国民が拒否を示したということだ)ていたが、他方で、立憲民主党が比例区で大きく票を失い敗北した。この比例区での得票の減少は、もっぱら国民民主党からやってきた連中が、自分たちに対する比例票を得ることができなかったためである(「日本維新の会」に流れた)。敗因は、日本共産党や「世直し」市民との共闘にあるのではなくて、国民民主党からやってきた、中途半端で立憲民主党を選挙互助会として利用しているような、半分ゴミのような政治家どもだったのである。このことを山口二郎が知らぬはずはない。

 

そして、この歪んだ認識というか、まさにデマを根拠にして、「市民と野党の共闘」を事実上破壊する形で、御用組合「連合」の尻をナメナメ参議院選挙に臨んだ泉健太立憲民主党は、衆院選以上に大敗北となった。当たり前だ。誰がかような政党に投票をしたいと思うか!である。 1人区は、一部の例外を除いて全滅、複数区も、選挙協力をすれば当選していたであろうところが、あちこちに散見される結果となり、参院選大敗北の結果は、文字通り泉健太執行部に全責任がある。しかし、山口二郎は、それでも立憲民主党と御用組合「連合」の今後の固い結束が日本の政治を改革する必要不可欠の条件であるかの如く言うわけである。そして返す刀で、立憲民主党へ反省と抜本的態勢の立て直しは、口をつぐんで何も言わない。これはまさに泉健太立憲民主党の御用学者による、意図したデマ総括と言っていいのではないか。

 

(3)「立憲民主党は泉健太代表の下で体制立て直しを図ったが、低迷から抜け出せる展望は開けなかった」

 

  嘘をつくな! 泉健太立憲民主党は、選挙敗北の責任を、自分たちに協力をしてくれた日本共産党と「世直し」市民のせいにして、自分たちは御用組合「連合」のご機嫌取りをしていただけである。場当たり的で展望のない、そして許しがたいほどに、与党自公政権にすり寄るようなマニフェスト公約や国会内でのパフォーマンスを続け、それを称して「提案型」などと言葉遊びをしていた、そんなことをやっていただけのことである。どこが「体制立て直し」か!? 寝言は寝て言え!

 

(4)「30年間追求してきた政権交代可能な政党システムというテーマに取り組むためには、立憲民主党を軸に野党を再構築するしかない。その際に重要なのは、連合の役割である。」

 

  この方針・戦略に未来はない、これまで延々とやってきて、ことごとく失敗している。立憲民主党は執行部を総入替して解体的出直し、御用組合「連合」は、現執行部に対しては、与党・自公勢力の一味とみなして突き放し、もっぱらまともな単産や産別との関係を深め、近々、御用組合「連合」は解体へと結びつけることだ。現在の日本で御用組合「連合」など、ない方がいい。労働組合は一からスタートだ。

 

(5)「ウクライナ侵攻を受けて安全保障が重要な争点となった選挙で、伝統的な憲法9条擁護の訴えが広い支持を集めることはなかった。今後は、自衛隊と日米安保の運用について狭い選択の幅の中で議論することになるのだろう。」

 

  そんなことではダメではないか。「伝統的な憲法9条擁護の訴えが広い支持を集めることはなかった」のは、ひとえに野党第1党だった(今は第2党に転落)立憲民主党が、日本国憲法に立脚した「平和戦略」を打ち出せていないから、そんなことになっている。要するに、山口二郎が提唱している「2大政党制」は、オルタナティブな選択肢がない、視野狭窄の、ステロタイプの、対米隷属継続の、ノミかシラミかを選択させるような、そんな政治体制のことを言うのである。野党がしっかりしていれば、こんなことにはなっていない。

 

(6)「社民党の未来はない。ただ、社民党には地方議員、地方組織があるので、これを有効に生かすべきである。憲法擁護、平等志向で主張が近い立憲民主党に合流し、この党の左側の派閥をつくることが、日本社会党の遺産を日本政治に生かす唯一の方法である。それは野党の軸を再建するためにも必要だ。」

 

  アホぬかせ! である。未来がないのは社会民主党ではなくて立憲民主党である。選挙の負け組が大挙して互助会を創っているだけであり、そんなものは時間とともにすり減り、侮辱されて、消えていくだろう。何の政治理念も覚悟もない、能力もないし知恵もない、ビジョンも責任感もない、そんなゴミクズカスのような政治家集団に成り下がっているのが今の立憲民主党だ(その多くが自民党崩れ・民社党崩れである=全く「世直し」の役に立たない)。社会民主党は、いろいろと問題はあるけれど、「世直し」へのビジョンや社会民主主義という政治理念はきちんと持っているから、時々の情勢に左右はされても、未来は潜在的に開けている。それを彼らがつかめるかどうか、社会民主党が再び国会で一定の勢力を持てるようになるかどうかは、今後の彼らの「本気の取組」次第である。

 

(7)「他方、暗殺事件の容疑者は、安倍氏も交流のあった宗教団体に対する怨恨から犯行に及んだと供述している。この団体は、悪徳商法で法外な利益を得たり、若者を洗脳したりと、反社会的活動をしてきた。同時に自民党内にもシンパの政治家を持って、同性婚や選択的夫婦別姓について強硬な反対論の発信源となっていた。」

 

  何故、統一教会、とはっきり言わないのだ! それでも政治学の大学教授か!

 

 (当面の結論)

 来年春には統一地方選挙がある。それも含めて、立憲民主党が泉健太現執行部を退陣させ、辻元清美氏を代表とする新執行部を創り(女性が大半の執行部)、挙党体制を取って党内を引き締めつつ、「市民と野党の共闘」の立て直しと、3年後(おそらく衆参同時選挙になるような気がする)の政治決戦での地滑り的大勝利と、政権交代のリアリティにあふれる準備をしない限り、今後一切の選挙において、立憲民主党への投票はなさらないでいただきたい。他の「世直し」政党に投票をしていただき、返す刀で、一刻も早く私が上記で申し上げていることに立憲民主党が取り組むよう、促していただきたい。現在の泉健太立憲民主党は、一般市民が口で言うだけでは効果がない。きちんと政治責任を取り、次の政治決戦へ向けて新たな体制を創らないのであれば、投票というムチでぶったたく、そこまでしないと、この無能のインポテンツの政党は立ち直ることはできないだろうと思われる。政治学者・山口二郎などは無視していただいて結構である。

 

 <関連サイト>
(1)立民、常任幹事会で執行部の刷新求める声 泉代表は続投の意思表明も党幹部ら「代表選行うべき」 - 社会 - 日刊スポーツ
 https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202207190001521.html
(2)立民代表、党立て直し急ぐ 参院選敗北、責任論も【22参院選】(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b3d6c10cfd8ccad3340f8e33799c8aad73917f26
(3)東北6県記者座談会 立民の党勢低迷 野党共闘まとまり欠く(産経新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/cc844b99597583e7ce11eff3ede1a79c0224a3b3
(4)立民幹部 「野党は完敗だった」と指摘 参院選の結果について - TBS NEWS DIG
 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/92961?display=1
(5)「立憲民主党は末期的」無所属・福島伸享氏が昔の仲間に手厳しい言葉を浴びせるワケ 体を張って批判できないなら政治家をやめるべき - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) 
 https://president.jp/articles/-/59551
草々

2022年7月20日 (水)

(予約必要)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)

前略,田中一郎です。
(2022年9月の「新ちょぼゼミ」のご案内です)


◆(別添PDFファイル)(チラシ)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgUDHou_yYq0czx3h?e=3jw16x

 我が国における歴史歪曲主義が安倍政権になって以降、一段とひどくなり、隣国の韓国をはじめ、大日本帝国による侵略戦争で被害を受けた多くのアジア諸国との関係が悪化する大きな原因となっています。1945年、大日本帝国がアジア太平洋戦争で敗北をし、天皇制軍国主義の国家体制が崩壊した際に、圧倒的多数の国民は、戦争の愚かさと自国の市民的不自由のおかしな支配体制に気が付き、アメリカの占領下ではあったけれども、徹底した平和主義に加えて国民主権や基本的人権の尊重を謳った日本国憲法を制定しました。そしてそれに基づいて、思想信条の自由の保障や教育の民主化や男女平等や農地改革の実施などなど、政治、経済、社会の全領域にわたる「戦後改革」(民主化改革)が実施されたのでした。それから約77年、日本は戦後の経済繁栄の中で、そのスタートとなった「原点」を忘れてしまってはいないでしょうか。今回は日本の近現代史にお詳しい山田朗先生においでいただき「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」というテーマでご講演をしていただきます。みなさまのご参加をお待ちしています(なお、当日は最初の1時間程度で主催者から事務連絡やプレゼンを予定しています) 

講 師:山田朗(やまだあきら)さん
 博士(史学/東京都立大学) 明治大学文学部教授 明治大学平和教育登戸研究所資料館館長、日本近現代の国家戦略史・軍事史・天皇制・植民地支配・戦争責任の諸問題、歴史認識・歴史教育論

 <次第>
日 時:2022年9月13日(火)18時~21時(開場17時30分)
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

 高橋セーフビルの1階 JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
 グローバルスポーツビル、セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎて、
 次の交差点(酒屋さん)を右折、ケバブ店の隣

 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: mailto:tanpopo3238@yahoo.or.jp  URL: http://www.tanpoposya.com/

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <山田朗先生のご著書>

(1)大元帥昭和天皇-山田朗/著(ちくま学芸文庫)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034087975&Action_id=121&Sza_id=C0

(2)帝銀事件と日本の秘密戦-山田朗/著(新日本出版社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034089960&Action_id=121&Sza_id=GG

(3)日本近現代史を読む-宮地正人/監修 大日方純夫/著 山田朗/著 山田敬男/著 吉田裕/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033925015&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)日本の戦争 3-山田朗/著(新日本出版社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033941773&Action_id=121&Sza_id=C0

(5)日本の戦争 2-山田朗/著(新日本出版社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033853012&Action_id=121&Sza_id=G1

(6)日本の戦争:歴史認識と戦争責任-山田朗/著(新日本出版社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033693393&Action_id=121&Sza_id=C0

(7)近代日本軍事力の研究-山田朗/著(校倉書房)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033260354&Action_id=121&Sza_id=HH

(8)昭和天皇の軍事思想と戦略-山田朗/著(校倉書房)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000030989737&Action_id=121&Sza_id=HH

(9)護憲派のための軍事入門-山田朗/著(花伝社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031611059&Action_id=121&Sza_id=C0

(10)軍備拡張の近代史 - 日本軍の膨張と崩壊 - 山田朗著(吉川弘文館)
 https://honto.jp/netstore/pd-book_01446620.html


 <関連サイト>
(1)山田朗(あきら)さん - 明治大学教授で、開館10周年の登戸研究所資料館で館長を務める - 多摩区 - タウンニュース
 https://www.townnews.co.jp/0203/2020/08/14/538517.html

(2)明治大学教授・山田朗氏「歴史認識問題と徴用工問題を中心とした植民地支配の問題これは私達が正面から向き合わなければ これからの歴史が作っていけない」!! ~2.8「徴用工」問題から考える日韓関係学習会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=2krSCofNiIQ

(3)「海軍中枢移転の一歩か」山田朗・明大教授が見解 終戦間際に掘った地下壕「大本営海軍部壕」(NBS長野放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/02f2158bbcf5cd32b66cf1b442e5b4f0caaa2cd9

(4)戦前と戦後の連続性 -帝銀事件と戦争責任-【前半】講演本編(山田朗明治大学教授) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=h_EpfWzk0S0

(5)戦前と戦後の連続性 -帝銀事件と戦争責任-【後半】質疑応答(山田朗明治大学教授) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=LM9R_YQ5c6k

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・手

(6)昭和天皇の戦後日本〈憲法・安保体制〉にいたる道-豊下楢彦/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033298705&Action_id=121&Sza_id=E1

(7)昭和天皇・マッカーサー会見-豊下楢彦/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032100788&Action_id=121&Sza_id=E1

(8)昭和天皇実録 第1~第16(東京書籍)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033742327&Action_id=121&Sza_id=C0


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々
 

2022年7月19日 (火)

4つのこと:①カルト政党自民党は統一教会と一心同体(有田芳生氏続報)、②原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴、③生物兵器開発と禁止条約、④マイナンバーカードで国民を家畜牛並みに管理 他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.立民・泉代表が辞任を否定(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a9a47346122fec5fb1a124a81b810f454310d1db

 <田中一郎コメント>
 別メールで詳細を申し上げるつもりだが、この参院選大敗北の最高責任者をこのままにしておくことは、立憲民主党という政党がまもなく自滅することを自分で選ぶということを意味する。政治家には自分たちの言動に常に政治責任が伴う。それをきちんと果たせぬような連中に政治は任せられない。多くの注告に耳を傾けず、「市民と野党の共闘」に背を向け、御用組合「連合」のご機嫌取り程度のことしかできず、間違った情勢認識で国政選挙に臨んで、案の定、ボロ負け状態となり、比例区では「日本維新の会」に追い越されて「事実上、野党第1党の座から転落」した立憲民主党、その最大の責任者は、この国民民主党からやってきた「第5列」と思わしき泉健太代表であることは公然の事実である。その責任をとらないというのなら、力ずくで消えていただくしかないではないか!!

(関連)第五列とは - コトバンク
 https://kotobank.jp/word/%E7%AC%AC%E4%BA%94%E5%88%97-91138

 立憲民主党内部のリベラル諸君、そしてそれ以上に、これまで立憲民主党を支持し投票を続けてきた有権者・市民諸君、今こそが覚悟を決める時だ。泉健太代表を含む執行部を退陣させるか、さもなくば、今後あらゆる選挙での立憲民主党への投票をやめるよう、広く有権者・国民に呼びかけよ。「世直し」政党は他にもある。こんな連中が牛耳る政党など、「世直し」ができるはずもなく、こんな政党に期待して投票するなど、投票用紙をドブに捨てるに等しい行為だ。何度、選挙に負ければ気が済むのか。

立憲民主党が「負け犬」集団の選挙互助会から脱却するには、選挙結果にケジメをつけることが肝要だ。このままでは、日本は再びの没落・破滅へと向かうだろう。それを転換するには、きちんとした「世直し」の中核勢力を、覚醒した有権者・市民が創り上げていく他ない。野党がダメなのは、そもそもその支持者・有権者がダメということでもある。寝ても覚めても自公に投票する「ドアホ臣民」がいるように、寝ても覚めても立憲民主党に投票する「情緒的お気楽リベラル」が事態を悪化させているのだ。

(関連)自民党の比例票、30歳未満で4割切る 変化求め分散- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA13DPN0T10C22A7000000/?n_cid=NMAIL007_20220717_A&unlock=1

(今回の参議院選挙は、自民党が広範な国民的支持を得て大勝したのではなく、野党が自滅的に負けただけの話である。野党というよりは、立憲民主党という、かつては野党第1党で「世直し」の総大将と言われていた政党が、歪んだ認識と無能、覚悟が決まらぬままの迷走のために大敗北をしたということだ。「世直し」を望む有権者・市民は、この立憲民主党に代わる「新たなちゃんとした国民政党」をつくり、3年後へ向け体制の再構築をする以外に情勢打開の方法はない。ただ、こんな立憲民主党でも、まだ「最後の切り札」として辻元清美氏がいる。一刻も早く彼女を先頭に建てた立憲民主党の挙党体制と「市民と野党の共闘」の立て直しが求められている。そして今や、その妨害勢力こそが泉健太グループなのだ。)


2.キャンペーンについてのお知らせ · 神宮外苑再開発に関して、もう一つの代替案が発表されました · Change.org
 https://tinyurl.com/2p895322

(関連)キャンペーン · 神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを! · Change.org
 https://bit.ly/3OjxjKq


3.ともしび|NNNドキュメント|日本テレビ
 https://news.mynavi.jp/article/20220508-mikochan/
 https://www.ntv.co.jp/document/backnumber/articles/1894802ljl9cf9whdpjy.html

(広島と愛媛を結ぶ来島海峡大橋。瀬戸内海が運んでくる潮風が吹き抜ける街、愛媛県今治市大浜1丁目。そこにとにかく明るいお母さん、ミーコちゃんのお好み焼店があります。日々、「ご近所さん」が集い、笑い、悩みを語り合う。明日は晴れますように・・・それはかつて日本中のどこにもあった世界・・・。コロナになってもその世界は変わらない。支えあって生きる「普通の幸せ」を見つめた⒘年の物語です。)

(とてもいい放送でした。近未来の自分を見るような、でもミーコさんのような人が私の近くにいるかな、とか、思って見ていました。17年間を追いかけて取材して1時間の記録におさめたことは、すごいことですね。ネット上に録画がないのが残念です。:田中一郎)


4.必読新刊書他
(1)長期腐敗体制-白井聡/〔著〕(角川親書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034345777&Action_id=121&Sza_id=E1

(2)戦後日本の国家保守主義 内務・自治官僚の軌跡-中野晃一/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032899291&Action_id=121&Sza_id=F2


5.映画の紹介2本
 この2本とも、今、上映している映画館はなさそうです。残念です。

(1)ガタカ の映画情報 - Yahoo!映画
 https://movies.yahoo.co.jp/movie/83911/

(2)工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 - 作品情報 - 映画.com
 https://www.youtube.com/watch?v=K6f73VLaKYQ
 https://eiga.com/movie/90883/


6.「9条改正の必要ない」公明党の山口那津男代表【憲法改正】 - ハフポスト NEWS
https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/15/komei-constitutional-revision_n_11535862.html

(関連)【参院選】公明・山口氏「仕事できない状況ではない」 自衛隊明記 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20220710-C6SPB6WEZ5NBXLNWHUKYTPZVAM/?outputType=theme_election2022


7.<社説>札幌市長選 五輪含め将来像議論を:北海道新聞 どうしん電子版
 https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/706718?rct=c_editorial

(タヌキ女帝に「馬のクソ饅頭」の祭典をしこたま食わされた東京愚民オリンピックに続き、今度は札幌市が「五輪貴族」にボッタクラレたがっているようだ。その先頭に立つのが現職の秋元克広市長、今回の市長選挙で、こいつを落選させれば札幌市民は「五輪貴族」ならぬ「五輪寄生虫」を駆除できる。がしかし、万が一にも現職市長を再選させれば、札幌市民もまた「ドアホ小帝国」の臣民の仲間入りである。ドアホは死ななきゃ、なおらない。:田中一郎)

(関連)東京五輪の大罪 政府・電通・メディア・IOC-本間龍/著(ちくま新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034282126&Action_id=121&Sza_id=C0


8.その他
(1)首の皮一枚で生き残った国民民主 - 産経ニュース (まもなく自民党に吸収されるでしょう、当人たちもそれを望んでいる様子です:田中一郎)
https://www.sankei.com/article/20220717-76VLX6I5Z5NXVPDRXB3GGDX2TI/?outputType=theme_election2022

(2)生稲晃子が参院選当選も、透けて見える自民党からの雑な扱い「おニャン子ゆえに担がれ、叩かれる」(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース (国会もいよいよゴミクズカスの集積場です、何がおにゃんこだ、鰹節でも黙って食ってろ! :田中一郎)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/1a2ae22eded4e106e625573a4d2fb0bad51cea30

(3)【維新・選挙ボランティア潜入記】帰れコールに「ネットに晒すぞ!」とすごむスタッフ(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/15d04765e8c8ebe3679f2f006311274cf0faf1ae

(4)公明、比例不振に危機感 組織衰え指摘、打開策なく―参院選:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022071600338&g=pol

(5)野党「共闘達成率」東北ワーストの宮城 連合と共産両方に気遣い基礎票逃す - 河北新報オンラインニュース - ONLINE NEWS
 https://kahoku.news/articles/20220716khn000044.html

◆社民党は都市型政党? 「消滅」免れた老舗政党の行く末は - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220715/k00/00m/010/220000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220719

(立憲民主党なんぞよりも社会民主党の方がずっとずっといいですよ。それがわからんうちは「ドアホ」のままで痛い目にあい続けます)
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今日(7/19)は4つのことを中心にお知らせいたします。

1.カルト政党自民党は統一教会と一心同体(有田芳生氏続報)
 昨日(7/18)の「羽鳥慎一モーニングショー」の録画を見つけました。是非ご覧ください。

◆(短い方)#モーニングショー 有田芳生「警察庁幹部になぜ #統一教会 を摘発しなかったのかと聞いたら幹部はひとこと、『政治の力』」。 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=fd51_D-Xs4o

◆(長い方:ほぼ全体)【玉川徹絶句】地上波で有田芳生が語る政治と旧統一教会  7/18 テレビ朝日 モーニングショーより - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=oln1An4Memg

(おそらく、この番組では言ってはいけないこと、ということを、少なくとも羽鳥慎一と玉川徹のふたりは心得ていたのだろうと思われます。こりゃ、危ないぞ、TV朝日に自民党筋から猛烈な抗議の電話が入り、TV朝日の上層部が動揺して、この番組がつぶされるかもしれない、と一瞬に思ったのでしょう。そうならないよう、市民みんなで監視いたしましょう。TV朝日よ、政治家から圧力を掛けられたら、包み隠さず公表せよ。:田中一郎)

◆(文字情報はコレ)日刊IWJガイド・非会員版「統一教会を摘発しなかったのは『政治の力だった』! 有田芳生氏が警察幹部の証言を暴露!!」2022.7.19号~No.3596号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51086


(関連)モーニングショー|テレビ朝日
 https://www.tv-asahi.co.jp/m-show/

(関連)山上容疑者 犯行前日に知人男性宛ての手紙投函か 安倍元首相は「本来の敵ではない」― スポニチ Sponichi Annex 社会
 https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/07/18/kiji/20220718s00042000143000c.html

(関連)旧統一教会と「関係アリ」国会議員リスト入手! 歴代政権の重要ポスト経験者が34人も|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308409

(関連)安倍元総理とトランプ前大統領の密なる関係の背後には旧統一教会が存在した(田中良紹) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20220718-00306105

(関連)井上義行議員が旧統一教会〝現役信者〟報道を否定「賛同会員です」 - 東スポの社会に関するニュースを掲載
 https://www.tokyo-sports.co.jp/social/4324373/

(参考)井上義行 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E7%BE%A9%E8%A1%8C


◆肌感覚で知る永田町の統一教会 有田芳生さん 【The Burning Issues vol.23】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=XSkjNmGpaSI

(関連)有田芳生(@aritayoshifu)さん - Twitter
 https://twitter.com/aritayoshifu


2.原発事故避難者住まいの権利裁判 いよいよスタート
 福島原発事故の被害者が、加害者=東京電力や事故責任者=国からまともな賠償・補償も受けられず、逆に、避難住宅から追い出すための様々な嫌がらせを受けるという「サカサマ事態」を司法の手で正すべく、裁判が提訴されます。みなさまのご支援をお願い申し上げます。

◆(告知です)原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴 第1回口頭弁論(7-25 13-30~、東京地裁)& 報告集会(15-00~、衆議院第一議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1656822375004matuzawa

(関連)7月25日13時30分 東京地裁103大法廷を支援の輪で埋め尽くそう!
 http://www.labornetjp.org/news/2022/1656812143418staff01

◆20220715 UPLAN 原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴 715決起集会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=0LBelfxGrvg&t=4s

(録画の1時間42分頃、会場からの質問で「勝手に逃げておいて何をわがまま言ってるんだという「世間の声」をどう乗り越えるか、あるいは、被害者の方々はどんな努力をされているか」という質問が出ている。質問者に悪気はなさそうだが、トンデモナイ勘違いである。原発事故が起きて住環境が放射能で汚染されてしまった時に、そこに住み続けるか、それとも逃げるか(避難するか)は、それぞれの被害当事者が決めることであり、それはそれぞれの方々の基本的人権の1つである。「勝手に」も、へったくれも、ない。避難する=放射線被曝を回避する、と同じ意味であり、その判断は被害者一人一人がお決めになることだ。加えて、努力すべきは被害者ではなく、加害者の方である。

 

「勝手に」とか「わがまま」とか、頭が腐って根性が曲がった連中が、福島原発事故の被害の実態も放射線被曝の危険性も無知のまま、弱い立場に立った人たちに対して、いやがらせ、を言っているだけであって、こんなものを真に受ける必要は全くない。便所の落書き以下のゲスの言うことだ。便所の落書きをいちいち気にする人はほとんどいない。こんな連中に対しては、名前を名乗り出て来いと突き放し、出てきたら、名誉棄損や嫌がらせによる精神的被害を理由に損害賠償を請求すればいい。この裁判のポイントはそんなところにはない。加害者=東京電力や事故責任者=国の福島原発事故後の被害者に対する「セカンドレイプ」の犯罪を白日の下にさらしだし、被害者に対する対応を正すとともに、新しい「被害者のための原発災害救助法」(日本版チェルノブイリ法)制定へとつなげていくことだ。

 

それにしても、現代日本社会には、かつて大日本帝国の時代に大量にわいていた社会のウジムシのようなのが増えてきているように思われる。いわゆるネトウヨだかネトウジだかは知らぬが、許せん話である。まともに相手などする必要はない。軽蔑し、ツバでも吐き掛けて、そのねじ曲がって腐った根性をみんなで白日の下にさらして駆除すればいい。害虫は日光=つまり明るい場所には弱いものである。:田中一郎)

 

 <別添PDFファイル>

(1)(レジメ)(7.15)原発事故避難者住まいの権利裁判決起集会(2022715)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTzWozf3nZSqni24?e=Z4ANmJ

(2)(資料)ひだんれんなどの福島県交渉の経過(2022,7.15)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgT3CCvznkgaI6Xy8?e=FqWfU9

(3)住まいの裁判の理念思想:当日版の加筆版(柳原敏夫弁護士 2022.7.16)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgT82iRmMFQYO-ICL?e=H4Qyhm

(4)住まいの権利裁判を応援しよう(原子力監視ニュース 2022.7.15)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgT7vhKI9J_B3rSAs?e=vycwlq

(関連)「被災者は『人権の主体』であり、お金の給付・住宅の提供を打ち切る際、その『人権』が侵害されてはならない!」弁護団・柳原敏夫弁護士~7.15原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴 715決起集会 - IWJ Independent Web Journa
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508703

<関連する議論>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前略、田中一郎です。

日本の司法・裁判所は、根本のところから「仕組み」を変える形で叩き直す必要があります。具体的には下記サイトをご覧ください。また、柳原さんがおっしゃるように、裁判官&判決データベースをつくり(さしあたり露骨に不当な内容の判決&裁判官だけでもいい)、司法権力を濫用したらただじゃすまないぞ、という司法文化を市民が創っていく必要があります。東電刑事裁判東京地裁の永渕健一裁判長以下3人の裁判官や、福島原発事故賠償群馬訴訟の足立哲裁判長以下3人の裁判官などは、判決後も彼らを一生涯追いかけて、その不当な判決の償いをさせるくらいの「しつこさ」を持つべきだと思います。私は、この日本の裁判所(および検察)を叩き直す運動の市民団体を、裁判や司法界に詳しい、リタイアー後の弁護士・裁判官・検察官で志のある方に担ってほしいと願っています。事務局は一般市民でもできるでしょう。

 

◆(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html

 

6/17(福島原発事故損害賠償裁判)最高裁判決という「愚にもつかない」ゴミ文章については、下記をご覧ください。この判決も裁判官もまた、徹底的に叩いていく=こんな連中を最高裁判事にしていていいのか、ということを、市民運動・社会運動が担いで世界中に触れ回ることが大事かと思います。

 

<福島原発刑事訴訟支援団ニュース第14号 青空>

◆最高裁判決多数意見は民訴法違反の違法判決であり下級審への拘束力はない(福島原発告訴団弁護団 2022.7.12)
 https://shien-dan.org/news-letter-no014/
 https://shien-dan.org/wp-content/uploads/news-letter-no014.pdf


(関連)永渕 健一 - 裁判官 - 新日本法規WEBサイト(こいつはまだ東京地裁にいるようだ)
 https://www.sn-hoki.co.jp/judge/judge2065/

(関連)足立 哲 - 裁判官 - 新日本法規WEBサイト(こいつは今、横浜地裁にいる)
 https://www.sn-hoki.co.jp/judge/judge61/

 権力の巨悪を司法権力を濫用して追認し無罪放免し、返す刀で巨悪の被害者を切り捨てる判決を下した裁判官どもは、その巨悪の犯人と同様の罪を背負い、相応の罰を受けてしかるべきである。必ずや近未来において、時効ナシの「裁判官弾劾裁判制度」を創設し、このロクでもない反社会的裁判官どもを「社会的公正」の名の下に裁く、ことをみんなで誓おうではないか!


3.(他のMLに投稿したもの)生物兵器開発と禁止条約

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
生物兵器開発問題とウクライナ戦争(参考サイトなど)

◆生物兵器禁止条約(BWC)の概要|外務省 
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bwc/bwc/gaiyo.html

◆生物兵器禁止条約(BWC)締約国等一覧|外務省
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bwc/bwc/teiyakukoku.html

◆生物兵器禁止条約 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%85%B5%E5%99%A8%E7%A6%81%E6%AD%A2%E6%9D%A1%E7%B4%84

 

(締約国・批准国の名前にアメリカもロシアもあります。未署名国にはイスラエル他、数カ国です。しかし、この条約を実効ならしめるための追加運営協定の交渉が、アメリカの拒否的態度でスムーズに行っていないようです。現代世界の「ならずもの国家」がいずこにあるかをよく示していると言えるでしょう。ロシアはウクライナにおける生物兵器開発にアメリカが関与していると批判していますが、明確な根拠は示さず、それ以上にロシア国内での生物兵器禁止条約の順守状況がどうなっているか、明らかでないという懸念があります。2つの巨大国家が、軍事権力を濫用して世界に不幸をもたらしている=これにブレーキをかけるのが市民運動・社会運動の使命だと私は思っています)

 

(関連)中国、「生物兵器禁止条約」順守状況の説明を米に改めて促す
 https://japanese.cri.cn/2022/06/10/ARTIvxDP49U6VtOBaXqDhgqw220610.shtml

(まさに中共中国の主張通りだとは思うが、翻って、中共中国自身もまた、アメリカに先駆けて「「生物兵器禁止条約」順守状況の説明」をしたらどうなのかと思います。とりわけ、「新型コロナ」パンデミックの始まりである武漢周辺でのコロナウィルス騒動に関する中共中国の説明は実に胡散臭いものでした。フェアな国際調査団による調査を中共中国政府が保障しない限り、生物兵器禁止条約についても偉そうなことは言えませんよ。mRNAワクチンが、アメリカ国防総省のカネで開発されていたことが分かっているわけですから、人間の遺伝子メカニズムをご都合主義で利用するこうした新医薬品技術を巡っては、生物兵器開発と一心同体の、まさにデュアルユースであることは、今後の議論の前提にしておく必要があります。)

 

(関連)ロシア「米国がウクライナで生物兵器を開発」主張も...国連事務次長が否定 アメリカは批判 安保理緊急会合:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/165224

(関連)【解説】 「ウクライナは生物兵器を開発している」 ロシアの主張をファクトチェック - BBCニュース
 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60733307


(追1)ウクライナ戦争、ブチャの大虐殺の真実 - 安斎育郎 ISF独立言論フォーラム
https://isfweb.org/post-5432/?fbclid=IwAR1-5DdfBUr37j3X1BJ3RpurCtl087sxomIrqmHLkJlTG_eMlu335kPQPJk

(著者の安斎育郎氏は著名な原子核工学博士、放射線被曝問題に対する態度が甘いので多くの人々から批判されている人物)
 https://isfweb.org/columnist/%e5%ae%89%e6%96%8e%e8%82%b2%e9%83%8e/


(追2)ネオコン勢力が取り仕切る「戦争研究所」の分析を鵜呑みにしていいのか|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/307512
(日刊ゲンダイの無料ネット会員になれば、若干の記事を読むことができます)


4.マイナンバーカードで国民を家畜牛並みに管理
 最初のうちは、マイナンバーカード(共通番号)は、災害・税・年金に限定して使う、などと、心にもない嘘八百を言って導入し、あとは愚民をいつものように「ユデガエル」に仕上げていくために、マイナポイントなどのわずかな餌・グリコのおまけを撒いて、マイナンバーカードを創らせる。それでも言うことを聞かない奴らがいるので、まずは公務員に職務命令権限を濫用して無理やりにつくらせ(国家公務員と地方公務員の両方(関係団体を含む)、昇進を引き換えに強制)、自治体には地方交付税を奨励補助金のように使ってマイナンバーカードの普及を強要し、更に今度は、運転免許証と健康保険証でトドメを刺そうということのようだ。健康保険証に至っては、マイナンバーカードに一本化するなどという重大な人権侵害にまで及ぶつもりのようである。

何故、ここまでして、政府いや現在の支配権力は、私たちにマイナンバーカードを持たせようとするのか。それは、私たちのありとあらゆる個人情報を共通番号をKEYにして徹底して把握・管理するためである。ケツの毛の本数まで数えてつかまえた上で、支配権力に都合のいいように、まるで家畜牛が耳につけられたタグの番号で管理されているように、家畜馬が尻に焼きゴテを入れられて番号管理されるように、私たちを家畜並にコンピュータ管理したいからに他ならない。愚民に対しては、由らしむべし、知らしむべからず、の統治原理は、今も昔も変わらない。民主主義や基本的人権は、個人情報が厳格に守られない世界には存在しないのである。あとは「成りすまし犯罪」が蔓延するのを待つばかり。マイナンバーカードなど、愚の骨頂の典型である。

 <別添PDFファイル>

(1)マイナカード「国の圧力」(東京 2022.7.6)
 https://www.asahi.com/articles/ASQ6W5TNBQ6RULFA00L.html

(2)マイナカード、地方公務員へ圧力、住民取得率を交付税に反映検討(東京 2022.6.18)
 https://www.asahi.com/articles/ASQ6P6SFMQ6PULFA00F.html

(3)マイナンバー、情報漏れ170件、21年度 重大事態9件(東京 2022.6.11)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220610/k10013665481000.html

(4)尼崎個人情報紛失、抗議殺到16000件、死因から怒りの声(日刊ゲンダイ 2022.6.27)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307298

 

◆20210428 UPLAN 田中一郎「マイナンバー制度の危険性」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=tkx0wuTURIk
 https://www.youtube.com/watch?v=tkx0wuTURIk

(関連)(報告)(4.28)「「マイナンバー制度」の危険性と「デジタル改革関連法案」について」(新ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-7e36d2.html

 <社説>
(1)マイナ保険証 強引な普及慎むべきだ:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/180983
(2)マイナンバー 地方交付税ゆがめるな:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15354299.html?ref=mor_mail_editorial_20220713
(3)マイナ保険証の迷走 国民の視点を欠いている - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220602/ddm/005/070/062000c


5.熱海土石流事故の行政側の第一義的責任は熱海市(長)ではないのか?
 新旧2者の土地所有者と熱海市・静岡県の合作のように見える、この熱海土石流事件の行政側の第一義的責任は熱海市(長)ではないのか? いろいろ情報を見聞きしたが、この問題を所管する直接の役所は基礎自治体の熱海市だったのであり、その熱海市(長)がきちんと盛り土の行政上の安全管理をしなかったことが大事故を招いたように思えるのだが、いかがか? まもなく裁判が始まるようだが、その前に県と市は姿勢を正すべきではないのか!?

◆(VTR)熱海土石流から1年、なぜ被害は防げなかったのか:報道特集
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20220625_2.html
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20220625_2.html

(関連)「断固とした措置取らず」 行政の盛り土対応失敗 第三者委が最終報告・熱海土石流(時事通信)
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022051300443&g=pol

(関連)熱海市長、遺族に直接謝罪 土石流発生後初めて:中日新聞しずおかWeb
 https://tinyurl.com/yckt8pb8

(関連)<社説>熱海土石流1年 「人災」を防ぐ戒めに:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/187068?rct=editorial
草々

2022年7月17日 (日)

本日(7/17)のいろいろ情報:①環境アセスと巨大ダム、②茶番の電力不足と原発再推進、③強い自国通貨は国益か?、④この最高裁判決(6.17)では、また原発事故が起きる、⑤新しいファッショ勢力の台頭と日本の自滅他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(必見:拡散希望)「戦争のつくりかた」アニメーションプロジェクト-What Happens Before War-- - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=cUGu73hnjdY&t=3s
 https://www.youtube.com/watch?v=cUGu73hnjdY&t=3s

(関連)(パンフ)憲法改正って、どうなの??(2022.7)
 https://drive.google.com/file/d/1j1lth9kcq077FXOidZ8CM_kEoG7uaBOf/view
(関連)(パンフ)緊急事態条項の新設って何ですか?(2022.7)
 https://drive.google.com/file/d/1YoevzfT8HpyxmM8RgnCaawXK5XvRmhmp/view

(発行元・文責が誰なのかが書かれていない問題アリのパンフですが、一応、見るには値すると思います:田中一郎)

(関連)「憲法改正は安倍元首相の悲願」という煽りに流されるな! 参院選後に自民党と維新が進める「改憲」の危険すぎる中身|LITERA
 https://lite-ra.com/2022/07/post-6209.html

(生前の安部晋三を懐かしむ一般愚民(「ドアホ小帝国」臣民)をTVでしきりに放送していることの方が害悪は大きい。思考停止状態で日々を過ごしているドアホ(フーテンの寅さんいわく「クソ製造機」)が世の中一般的ですよ、と宣伝して回っているようなものですから。日本のマスコミは今や「クソ製造機」代理店をつかさどり、さながら粗大ごみ(マスごみ)そのものです。今度は日本国憲法の国民投票騒動でしこたま稼ごうとしている様子がうかがえます。インターネットに取られた広告を取り戻す魂胆でしょう。ゴミは捨てるに限ります。:田中一郎)


2.原発事故避難者住まいの権利裁判追加提訴 第1回口頭弁論(7-25 13-30~、東京地裁)& 報告集会(15-00~、衆議院第一議員会館)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1656822375004matuzawa

(関連)7月25日13時30分 東京地裁103大法廷を支援の輪で埋め尽くそう!(瀬戸大作)
 http://www.labornetjp.org/news/2022/1656812143418staff01


3.イベント情報
(1)7-23(土)18-00- 外環道大深度地下トンネル工事による建物損傷 ―その全容を把握するための住民調査・中間報告 – 市民科学研究室
 https://www.shiminkagaku.org/gaikan_housesdameges_20220723/

(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(7.25)子どもの健康とバイオテクノロジー食品(GM、ゲノム編集食品)(安田節子さん:たんぽぽ舎) 
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTl49VZ33pyy9-TK?e=pHebJa

(3)7・27夜ちくりん舎オンライン学習懇談会(どなたでも参加できます) - ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
 http://chikurin.org/wp/?p=6437


4.キャンペーン
(1)【国連事務総長宛】ウクライナ戦争の停戦を仲介してください · Change.org
 https://tinyurl.com/mtbv5k9j
(2)【市民監視の土地規制法の暴走を許さない】 パブコメの実施を求めます〜基本方針案に市民の意見を! · Change.org
 https://bit.ly/3Pv7lEY
(3)お知らせ:4月から7月までの経過(神田警察通りの32本のイチョウを伐採せずに工事してください! · Change.org
 https://tinyurl.com/2r3nrep9
(4)お知らせ:「安倍晋三の国葬に反対します」中間報告 · Change.org
 https://bit.ly/3zbdJM5
(5)お知らせ:「目黒区は、東日本大震災被災者に800万円を請求する裁判を止めてください!」=目黒区長から回答&次回弁論は8-24(水)11時 · Change.org
 https://tinyurl.com/3aa2bdwx


5.第26回参議院選挙に関する声明/市民連合(2022年7月11日) - 市民連合
 https://shiminrengo.com/archives/5846

(この文章の「立憲野党」の中には山本太郎「れいわ新選組」が含まれていないようですが、何故ですか? 「市民連合」の方、答えてください。意図的に外したのであれば問題ですよ! 自分たちにとって不都合事項に「沈黙は金」はやめてくださいね。:田中一郎)


6.(77.16)青森県六ヶ所村泊集落 街宣 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=k3Y__hRJw5E

(私も大昔に下北半島に、東通原発反対を目的に、勤め先の会社に秘密で風船を飛ばしにいったり、泊村の原発反対の方の家を訪問したりした覚えがあります。気候の厳しい土地です。街宣をする現地の「六ケ所村の新しい風」の皆さんに心より敬意を表するとともに、みなさまのご支援を切にお願い申し上げます。:田中一郎)


7.(別添PDFファイル)政治とくらし:お金は生まれた家次第、奨学金 負担差大きすぎる(朝日 2022.6.25)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15335642.html

(この記事が伝える若者の経済的苦境は、おそらく氷山の一角でしょう。たくさんの若者が同じような経済苦で苦しんでいます。経済的にしんどい人たちについては、入学金、授業料、奨学金、生活費、これら学費は皆、国が負担すればいい。大学入学金を大きく引き下げ、低額負担の学生寮を創り、授業料も大幅引き下げの上で減免し、奨学金はしっかりした金額を返済不要条件付きで供与すればいい(経済的に余裕のある人には必要なし)。政治がしっかりしていれば、この記事にあるような問題はすぐにでも解決します。しかし、自公や維新に政治をさせているから、このような悲劇が起きるのです。この国の政治は、いったいいつまで、どこまで、若い人材の浪費を続けるつもりなのでしょうか!! 怒りがこみあがります。有権者・国民よ、しっかり政治家を選挙で選べ! 明日はあなたたちの番だぞ! :田中一郎)

(関連)生活保護は恥ではなく「権利」、“絵に描いた餅”にしないためにできること - 生活保護のリアル~私たちの明日は? みわよしこ - ダイヤモンド・オンライン
 https://diamond.jp/articles/-/306187

(生活保護について「説教」を垂れるより、制度そのものを法改正で抜本的に転換していただきたい。また、ケースワーカーを大幅に増やし、生活保護を運営する上での自治体の負担をなくしてください。やる気になれば、すぐにでもできるはず。政治の問題です。:田中一郎)

(関連)今ごろベーシックインカム(BI)の特集を組む岩波月刊誌『世界』編集部の知的錯誤と時流迎合:特集すべきはBIではなく、新型コロナ大失業時代における「(権利としての)生活保障」や「雇用・労働政策」のあるべき論だ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-12905f.html


◆日刊IWJガイド・非会員版「なんと、全国の警察組織の頂点に立つ国家公安委員長の二之湯智議員(自民党)が旧統一教会イベントの呼びかけ人! さらに国会議員122人が旧統一教会とズブズブの関係であると明らかに! そのうち98人が自民党議員!」2022.7.
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51076

(霊感商法の統一教会の政治代理店=自民党のようです:広めてください)
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本日(7/17)のいろいろ情報をお送りいたします。

 <別添PDFファイル>
(1)「強い自国通貨は国益にかなう」は真実か?(2022.7)
(2)ネットからの拾い 参政党とは何か?「オーガニック信仰」が生んだ異形の右派政党(古谷経衡 20220711)


1.(他のMLに投稿)流水型川辺川ダムの環境アセスの現状と今後について

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◆流水型川辺川ダムの環境アセスの現状と今後について - 水源連
 http://suigenren.jp/news/2022/07/11/16565/
 http://suigenren.jp/news/2022/07/11/16565/

 <田中一郎コメント>
下記は「環境アセス法」に詳しい方のコメントです。
一部、私が修文しています。

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政治が悪いと、こういうことになります。環境省は法の規定に従っているだけです。

 

2013年の環境影響評価法の改正では、戦略的環境アセスメント(SEA)は導入されませんでした。「計画段階配慮書」という表現が誤解を生んでいます。事業の複数案を検討する計画段階で行うものがSEAで、多くの人はこれを期待したのですが、法改正の段階で中身は全く変わりました。計画段階配慮書の手続は、SEAではありません。

 

2006年~2007年に戦略的環境アセスメント制度導入の研究会が環境省に設けられました。しかし、何とか出来上がったガイドラインは土壇場で政治圧力が加わり、発電所が対象事業から外され骨抜きに。そして、改正法の中に盛り込まれるということで、法改正時にガイドラインは廃止。ところが、改正法には、このガイドラインの趣旨は盛り込まれませんでした。

 

だから、環境省はこれをSEAとはしていません。現在の法の規定では環境省の判断の通りです。まともな法律を作るよう、国会の議員構成が変わらないと、残念ながら、当面はこのままでしょう。

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参議院選挙が終わったばかりですが、さまざまなことについて、この国は政治が事態を悪化させ、日本を破壊しています。政治を抜本転換しなければ、どんどんとひどい状態が悪化していき、やがて破綻する日を迎えることになるだろうと私は思っています。国土交通省がいつまでたっても治水=ダム、という愚か極まる方針を転換しない最大の理由は、政治(家)、にあります。

 

「川辺川ダム計画は2009年に中止とされたものの、特定多目的ダム法に基づく廃止手続きは取られておらず、法的には生き残っていて」などは驚きというほかありません。当時の担当大臣は前原誠司国土交通相です。前原誠司は、その後も、全国のダム見直しの作業を形骸化させ、まさに「口先やるやる詐欺」行為を働いた、背信の民主党議員でした。

 

2.(他のMLに投稿)円、一時139円台に下落 24年ぶり安値更新(7/15)、「強い自国通貨は国益にかなう」は真実か?

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◆(別添PDFファイル)「強い自国通貨は国益にかなう」は真実か?(2022.7)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTqzbwuOAHHDucur?e=FfdEp5

 

別添PDFファイルは、ある金融マーケットの分析レポートの一部を抜粋したものです。そこには、かつてのルービン財務長官の「強いドルはアメリカの国益にかなう」という発言が記載され、それを肯定する議論が展開されています。「円安日本経済論」を提唱している方は、この別添PDFファイルでの議論や主張を批判してみてください。

 

私の意見は、

(1)アメリカの場合は現代世界経済における基軸通貨国なので、その特殊性を考慮に入れ、かつ、アメリカだけのことを考えて議論すべきではない。

 

(2)アメリカ経済の現状における力をどの程度と見るか、かつての第二次世界大戦後の大英帝国くらいまで落ちているとすると、「強いドル」論は分不相応にも見えるが、はたしてどうか?

 

(3)私は、為替相場と物価について、物価は安定して変わらない=±ゼロがBEST、日銀はそのために全力を挙げるべき、為替相場もまた安定して変わらない=±ゼロがBEST、でも変動相場制の下ではそうも言ってられないとすれば、どちらかと言えば円高のほうがいい。日本のように経済の再生産のための天然資源に乏しい国では、なおさら自国通貨は強い方がいい、と考えています。反論がおありなら、どうぞ。

 

◆円、一時139円台に下落 24年ぶり安値更新- 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB147HJ0U2A710C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220715_A

 

(この円安が140円台で止まる保障は何処にもありません。今日の日本経済にとって「際限のない円安」は最悪のシナリオですが、それはあり得ない、とは言えない、日本経済の現状があります。我々が見ている日本企業や経済統計数値は、ひょっとすると「虚偽のハリボテ」なのかもしれません。データ改ざんまではしていないと思いますが・・・・・!? :田中一郎)

 

3.(他のMLに投稿)電力需給ひっ迫は原子力ムラがでっち上げた茶番です

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◆キャンペーン · 再エネ新電力が倒産のピンチ!政府は対策を講じてください · Change.org
 https://bit.ly/3o7Mfkf

◆経済産業省が原子力ムラや地域独占(原発)電力会社とともに進める「電力自由化」のインチキ=「新電力」締め出しと「演出される電力不足」、「地球温暖化」対策を悪用するどうしようもない「抵抗勢力」- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-bc6539.html

 

「電力不足」とは、他の財サービスと違い、電気の場合は、ピーク電力に対する余裕度=つまり1年間でもっとも電力消費需要が多い時間帯(30分単位)で、どれだけの余裕を持って電力が供給できるか、に着目した概念で、「不足」とは、その余裕が3~5%未満となってしまう状態を言います。

 

ですから、これに対応するには、さしあたり「ピーク電力」の消費量を減らす、という方法で対応できます。また、実際問題として、日本最大の電力需要エリアである東京電力管内では、スタンバイ状態にある石油火力発電が約1000万KWばかり使われないまま備え置かれており、電力会社や経済産業省が騒ぎ立てるほどの発電設備逼迫状態ではありません。

 

ひとえに、電力不足を演出し、地球温暖化を口実にして、原発推進を復活させたいという思惑が働いているものと思われます。今日の日本経済新聞朝刊だったと思いますが、家庭の節電に対してポイントを付与する制度をつくるなどと報道されていましたが、こんなものは電力供給の観点から言えば何の意味もありません。真夏の最も熱い時間帯は昔と違って太陽光発電があるので、もはや全然心配がいらなくなっていて、もし電力供給上の懸念が発生するとすると、夕方4~5時くらいの、太陽光の力が落ちるころということになりますが、この時間帯は多くの家庭で家を留守にしており、節電しようにもしようがないのです。そして、多くの人が帰宅する夜に、一般家庭がわずかばかりの節電をしてみても需給関係から見ると何の意味もありません。会社や工場など、産業界が日々の仕事を終わっていますから、電力需要は産業用を中心に大きく落ち込んでいて、電力の需給ひっ迫などあり得ないのです。

 

つまり、役に立たない節電を我々一般の零細個人消費者に呼び掛けている、そのココロは、日本国中の消費者・国民に、日本は電力が足りなくなってきていて、それに対応するためには原発は必要不可欠なのだ、という嘘八百を「身にしみてわからせるため」に行われている「サル芝居」と見ておいて間違いはないと思います。

 

だまされないようにいたしましょう。原発などなくても電力は足りている、原発など百害あって一利なしです。

 

4.(必見)【白井聡 ニッポンの正体】原発事故はまた起きる!最高裁、驚愕の無責任判決 ゲスト:馬奈木厳太郎さん - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=dIljdGNGO9s
 https://www.youtube.com/watch?v=dIljdGNGO9s

(関連)岸田首相、最大9基の原発稼働を指示 コロナ行動制限は考えず - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220714/k00/00m/010/340000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220715

(関連)最大9基の原発稼働へ…今冬の電力需給ひっ迫防ぐため さらに5基の稼働目指す(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4d84e1b531b932866ab4f9dc5ee2918bbe27643e

 

5.泉健太が立憲民主党代表に居直り執着しているようです

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今回の参議院選挙結果は、いよいよ「日本の終わりの始まり」を示しています。諸悪の根源のように言われてきた安部晋三がいなくなり、「日本維新の会」も、その勢いに限界が見え、立憲民主党は文字通り、翼賛化と解党・解体への道を歩み出したかに見えます。

 

そして、この参政党なる「バカ騒ぎ」集団は、新しいファッショ勢力の台頭を予感させるものがあります。国会の既成政党が、とりわけ野党がデタラメ・無力・無能で、社会が沈滞していくとき、こういう勢力が現れてきます。日本は「新しい自滅の時代」に入ったと見ておくべきです。

 

(関連)(別添PDFファイル)参政党とは何か?「オーガニック信仰」が生んだ異形の右派政党(古谷経衡 20220711)
 https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20220711-00305127

 

(福島選挙区で、星北斗(福島県民健康調査検討委員会座長)が当選したなどという結果を見ると、私は体が震える思いがします)

 

ここでできる唯一のことは、立憲民主党の解体的出直しのための挙党体制をつくらせることです。辻元清美氏を代表にすべく、泉健太現執行部を退陣させる必要があります。新聞報道は、泉健太執行部が、選挙大敗北に対して居直りの態度を決め込み、今のままの執行部体制を続けそうだと報じています。

 

それは、岸田文雄自公政権にとっての「黄金の3年間」が、我々「世直し」勢力にとっては「ヘドロとクソまみれの3年間」になることを意味します。今、立憲民主党の体制を転換させ、「世直し」モードにさせなければ、3年後の選挙では、もっとひどいことになっているでしょう。もはや泉健太立憲民主党に、つまらぬ未練を持ってはいけないのです。

 

(植草一秀氏も私と概ね同じ見解のようです)

◆参院選の投票行動について:ブログ「植草一秀の『知られざる真実』」から(「いのちの講座 NO.135 2022.6.29」)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTu32wzGU2FixwxO?e=NlmNC7
草々

2022年7月16日 (土)

(報告)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回):「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)(2022年7月9日)

前略,田中一郎です。


さる2022年7月9日(土)、水道橋のたんぽぽ舎において、高橋博子奈良大学教授をお招きして、下記講演会を開催いたしました。当日の録画やレジメを添付して簡単にご報告申し上げます。高橋さまにはご多忙中のところ、私ども主催の講演をお引き受けいただき感謝申し上げます。


◆(イベント情報)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回)「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgRsKjXkvkiXd77Oj?e=XmOlt0

 「国際原子力ムラは、核拡散の防止という名目で、第二次世界大戦の戦勝国であるアメリカ、ソ連、イギリス、フランスなどの核保有国以外の国が核兵器を持てないように縛ることで、その政治的な優位性を維持する体制を築いてきました。それと同時に、世界に原発を普及させることで核保有国の原子力関連企業が継続的に利益を上げられる体制作りでも、大きな役割を果たしてきました。広島、長崎の被爆者や、福島第一原発事故後の福島県民に対する日本政府の対応を見る限り、これまでのところ日本政府は、国際原子力ムラ、特にその中心に居座るアメリカ政府の意向にそのまま従っているように見えます。この状況を変える一歩は、歴史的な事実を丹念に掘り起こすことです」(『核の戦後史』(木村朗・高橋博子著)より)。今回は戦後日本の放射線被曝の歴史に詳しい高橋博子先生にお話をしていただきます。

講 師:高橋博子(たかはしひろこ)さん
奈良大学教授・博士(文化史学)、専門は日米関係史、グローバルヒバクシャ研究、太平洋核実験

◆(当日録画)20220709 UPLAN 高橋博子「被ばくの戦後史」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=G3abtCi0ePg
 https://www.youtube.com/watch?v=G3abtCi0ePg

 <当日のレジメ>
(1)(レジメ1)被ばくの戦後史:パワポ(高橋博子 2022,7,9)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTWR59ApMJR6Pnkk?e=R9BUwf
(2)(レジメ2)被ばくの戦後史:論文(高橋博子 2022,7,9)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTYP1tFvH5yZGdNt?e=rnThLi
(3)(資料1)「小型核」の歴史的検証(高橋博子『日本の科学者 2021.1』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTelgHAAjtIMHLw-?e=5H8GdK
(4)(資料2)核のくびきからの解放を(高橋博子『出版OB九条の会ニュース』 2022.6.7)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTiD3TD2T0Cb7fPH?e=2rO9zY


 <高橋博子教授のご著書>
(1)核の戦後史 Q&Aで学ぶ原爆・原発・被ばくの真実-木村朗・高橋博子著(創元社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033406938&Action_id=121&Sza_id=C0

(2)核時代の神話と虚像 原子力の平和利用と軍事利用をめぐる戦後史-木村朗/編著 高橋博子/編著(明石書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033313521&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)ドラゴン・テール 核の安全神話とアメリカの大衆文化-ロバート・A・ジェイコブズ/著 高橋博子/監訳 新田準/訳 (凱風社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032915201&Action_id=121&Sza_id=D2

(4)封印されたヒロシマ・ナガサキ 米核実験と民間防衛計画-高橋博子/著(凱風社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032711367&Action_id=121&Sza_id=D2

(5)いまに問うヒバクシャと戦後補償 ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、グローバル・ヒバク 重慶爆撃、東京大空襲 通底するものは何か-グローバルヒバクシャ研究会/編 高橋博子/責任編集 竹峰誠一郎/責任編集(凱風社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031791586&Action_id=121&Sza_id=D2


 <関連サイト>
(1)放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで-中川保雄/著(明石書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032660915&Action_id=121&Sza_id=F2

(2)パンフレット :ICRP勧告に支配される日本の放射線被曝対策人びとを危険な被曝被害に導く(伊方原発運転差止広島裁判)
 https://saiban.hiroshima-net.org/pub/panf05/panf05.pdf

(3)パンフレット :福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険(伊方原発運転差止広島裁判)
 https://saiban.hiroshima-net.org/pub/panf03/202110_3.pdf


 <「いちろうちゃんのブログ」>
(1)(報告)(11.13)放射線被曝の基本的な解説(第1回目):科学的実証性のない国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」という「つくり話」と3つの勧告の正体(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html

(2)(報告)(12.23)放射線被曝の基本的な解説(第2回目):国際放射線防護委員会(ICRP)3つの勧告の正体と、化学毒性・放射能毒性について(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-ca2a92.html

(3)(報告)(5.21)放射線被曝の基本的な解説(第3回目):DDREF、電離作用と活性酸素、被ばく線量限度問題、子どもたちの被ばく感受性、放射線被曝とエピジェネティクス、福島原発事故の健康被害抹殺他(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-eeba6f.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

2022年7月14日 (木)

(メール転送です)あわや破局大惨事:青森県六ケ所村再処理工場の高レベル放射性廃液タンクの冷却停止事故=ズサン極まる日本原燃の核燃施設管理態勢と、それを正さない規制委・規制庁の反国民的「超危険」

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.夏が来れば思い出す:尾瀬の自然と福島原発事故
 https://www.oze-fnd.or.jp/oza/a-sg/

◆~夏の思い出~ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=SS1HhhIWIik
 https://www.youtube.com/watch?v=A9RD1v8ix_A

 心にしみる歌声です。昔は日本国中、いたるところが尾瀬のような自然に恵まれていました。高度経済成長と都市化で、日本列島各地の豊かで恵み多い自然は失われていきましたが、まだ、尾瀬をはじめ全国各地には、こうした自然が残されています。残念ながら私は尾瀬には行ったことがありません。今となっては痛風に悩まされて、普通に歩くこともままならない状態になっていて、とても尾瀬の野の小径を遊歩することはかなわなくなりました。若い時に行っておけばよかったと、後悔先に立たずに陥っています。

ところが、2011年3月11日の東京電力・福島第一原発事故により、この群馬県北部の尾瀬地域一帯も放射能プルームに襲われたのではないかと思われ、そして、当然のことながら、放射能汚染に見舞われてしまったのではないかと心配しています。とりあえず、尾瀬保護財団が測定した放射能汚染の現在の情況は懸念するほどのものではないようですが、もし尾瀬に行かれる方がいらっしゃったら、一度、線量計を持参して、あちこち計測してみていただければと思います。原発などというロクでもないものをつくり、それをずさんな形で管理運営して大事故を起こし、そして、この美しくも貴重な日本列島を放射能で汚染してしまう=許されない巨悪犯罪だと私は思います。(原発などなくても、私たちは幸せに生きていける=原発は私たちに不幸をもたらすだけです)

またぞろ、政治やマスゴミは、地球温暖化・脱炭素を口実に原発再推進を言い出しています。心の底から怒りがこみ上げてきます。絶対に許さない、尾瀬を歌う「夏の思い出」を聞きながら、そして、痛風の足をさすりながら、今夏に再度誓います。

(関連)放射線測定結果 – 尾瀬保護財団
 https://www.oze-fnd.or.jp/ozc/rad/


2.20220713 UPLAN 東電株主代表訴訟 判決 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=czRIVKzllmo

◆【速報】原発事故めぐり旧経営陣に初の賠償命令―東電株主代表訴訟 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=LAr6iwY-yVg
 https://www.youtube.com/watch?v=4L_mVXmpPWA
 https://www.youtube.com/watch?v=FAXkIrZ_0ic

◆東電旧経営陣4人に計13兆円余の賠償命令 判決のポイントは - NHK - 福島第一原発
 https://www3.nhk.あさくらor.jp/news/html/20220713/k10013715511000.html

(東京地裁前、及び報告会場の参議院議員会館は、福島から来られた方々を含め、参集した支援者の歓喜に包まれました。この株主代表訴訟は、さまざまな原発関連訴訟の中でも、今後の原発運転に関して、いい加減なことを繰り返している原発電力会社(の経営幹部)に決定的で重大な抑制効果を及ぼす裁判であり、その意味と意義は甚大なものがあります。報告会では、今回の判決をこれからも高く掲げ、控訴審や他の原発裁判での活用を行い、近未来での原発ゼロ(炭素ゼロではありません)へ向けて全力を尽くしていくことが誓われました。裁判長の朝倉佳秀氏他、3人の裁判官に心より感謝申し上げるとともに、日本の司法にも、まだ、良識と良心が生きていたことにほっとした次第です:詳細は別稿で)

(関連)東電株主代表訴訟 - tepcodaihyososho
 https://tepcodaihyososho.jimdosite.com/


3.(報告)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-888fe3.html

◆2022.6.27 たんぽぽ舎・徹底解説「経済安全保障推進法」危険な現代の国家総動員法 ―登壇: 海渡雄一弁護士 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=4KPI5u6x5zQ&t=29s

(こちらはIWJのサイトです。録画を最初に戻して、初めからご覧ください。なお上記の「いちろうちゃんのブログ」の「報告」には、UPLAN(三輪さん)の録画と、講師の海渡雄一弁護士が提供してくださったレジメや論文なども添付しています)

 みなさまへ:超多忙の海渡雄一弁護士にご無理を申し上げ、貴重な時間を割いていただいて、たっぷりとした時間的余裕の中で「経済安全保障推進法」についてご説明いただきました。現代の「国家総動員法」とも言われるこの戦争準備法は、私たちが熟知しておかなければいけない悪法の一つであり、ホンモノの政権交代後には直ちに破棄されるべきものです。まだ、海渡雄一弁護士の講演録画を視聴されている方の数が少ないようですので、みなさまのふるっての視聴に期待いたしております。内容的には「歴史に残る」くらいの貴重なものになっています。拡散も希望します。:田中一郎)


4.ワクチン2回の陽性率、半数世代で未接種上回る 厚労省再集計で判明:日経ビジネス電子版
 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00454/053100005/

(関連)ワクチン使いきれずに大量廃棄 国の調達や配分に疑問の声も 参院選で論戦みられず:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/188003

◆(必見必読)岡田正彦新潟大学名誉教授の新しいコロナワクチン解説本:『本当に大丈夫か、新型ワクチン』(花伝社)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-8e4c12.html

<別添PDFファイル>
(一部抜粋)危険なトゲトゲ蛋白(岡田正彦『本当に大丈夫か、新型ワクチン』花伝社)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSIhoRqENPBaEtXm?e=qPWp8d

(一部抜粋)年をとると免疫はつかなくなるのか?(岡田正彦『本当に大丈夫か、新型ワクチン』花伝社)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSO5YXmP18B7sHHo?e=YNtbvY

(この国の「新型コロナ」政策はどうなっているのでしょうか。コロナワクチンなど、効かないのに有害な毒物であるにすぎません。スパイクたんぱくは推測されていたように人体に対して危険です(上記参照)。騙されないようにいたしましょう:田中一郎)

(関連)1万人以上のオーストラリア人がワクチンの副作用で60万ドルの補償を希望。|Azzurra|note
 https://note.com/fake567/n/nd1e26f56a449


5.農民作家 山下惣一さん死去 小さな農に一条の希望(日本農業新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9cbf8f77393fd4fdeb7b52501ffe57ccad2fd010

◆日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナのレズニコウ国防相『南部領土奪還のため、西側武器を装備した100万人規模の戦闘部隊を集結させている』と表明!」2022.7.13号~No.3590号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51060
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さる7月2日、青森県六ケ所村再処理工場にある高レベル放射性廃液の貯留タンクの冷却が、意図せずして8時間余もの間、停止していたことが分かり、日本原燃は法令に従って原子力規制委員会に報告を行いました。申し上げるまでもなく、高レベル放射性廃液貯留タンクは、原発・核燃料サイクル施設の中でも破格に危険な施設であり、すさまじいまでの量のさまざまな放射性物質が貯められています。万が一にも冷却に失敗し制御ができなくなれば、その放射性物質が環境に拡散され、少なくとも東日本は壊滅状態となります(かつて西ドイツでも再処理工場建設の計画がありましたが、高レベル放射性廃液貯留タンクの冷却不能事故に伴う被害シミュレーションが行なわれ、国民の半数近くが死亡するに至る結果を受けて、再処理事業を断念した経緯があります)

(関連)(別添PDFファイル)法令報告事項:六ケ所村再処理工場高レベル放射性廃液タンク冷却トラブル(原子力規制庁 2022.7.6)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTPU5ZV2xlAO3Dty?e=tG9jOK

これまでに報道などで伝えられる情報からは、青森県六ケ所村再処理工場を運営・管理する日本原燃のズサン極まる管理態勢がストレートに推測され、これまでもズサン管理や、それに伴う不祥事を繰り返してきたこの会社の、危険極まる規律弛緩がうかがわれます。

これまで、この青森県六ケ所村再処理工場を厳しい目で監視し続けてこられた「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の永田文夫さまから、今回の事故に関する貴重なレポートを送っていただきました。これをみなさまに転送してご紹介するとともに、地元青森からの声や関連した若干の情報を添付してみなさまにお送り申し上げます。是非、目を通していただければと思います。そして、青森や岩手の方々と協力して、今回の事故をあいまいな形で終わらせずに、徹底してその実態の解明と責任追及を行ってまいりましょう。こんなことが続いたら、青森県六ケ所村再処理工場はいずれ自損事故型の大事故を引き起こし、取り返しのつかないことになりかねません。

また、核燃料サイクルなどはとうの昔に破綻してしまっていることが分かっているわけですから、何の役にも立たない核燃料をいじくりまわして巨大過酷事故を招き、滅亡の憂き目にあうほど愚かなことはありません。全国の脱原発運動の総力を挙げて、核燃料サイクル事業廃絶へ向け、力を合わせましょう。

 <別添PDFファイル>
(1)法令報告事項:六ケ所村再処理工場高レベル放射性廃液タンク冷却トラブル(原子力規制庁 2022.7.6)
(2)2022.7.2発生 六ケ所再処理工場高レベル廃液貯槽冷却喪失8時間事故について(永田文夫 2022.7.13)
(3)「止めよう!再処理」天恵の海 第234号(「三陸の海を放射能から守る岩手の会」2022.7.12)
(4)再処理工場 高レベル廃液、8時間冷やせず、冷却水配管 仕切弁閉まる(デイリー東北 2022.7.4)
(5)高レベル廃液冷却不能事態への抗議(なくそう原発・核燃あおもりネット 2022.7.8)
(6)2022年7月2日発生冷却機能停止について(山田清彦 2022.7.6)


1.(メール転送です)「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の永田文夫さんの事故分析と疑問点

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みなさま 永田です。

ようやく標記の「青森県六ケ所村再処理工場の高レベル放射性廃液タンク(供給液槽)の冷却停止事故」について疑問点などをまとめてみました。A4で4ページです。
 http://sanriku.my.coocan.jp/220702coolacci_c.pdf
 http://sanriku.my.coocan.jp/220702coolacci_c.pdf

疑問1:報道では「常時冷却してタンク内の温度を60度C以下に保つことにしている」とある。廃液は常時崩壊熱を発生しており冷却しても温度は24度Cや32度Cのような低い温度ではないはずだ。日本原燃は冷却水の温度を,廃液の温度とした説明をしているのではないか?

疑問2:この貯槽は図1からガラス溶融炉の二つ手前の「供給液槽」(5m3)と推定される。
図1では「高レベル廃液ガラス固化設備」セル 内貯槽として「アルカリ濃縮中和槽」「高レベル廃液混合槽」「供給槽」が配置されている。この一連の槽の冷却系統と「供給液槽」は同じ冷却系に見えるが,供給液槽の冷却を止めたB系列の仕切弁は他の貯槽の冷却にも影響を与えたのではないか。

疑問3:もし沸騰がはじまった場合飛沫同伴等で放射能の環境放出を想定しているようだが(図5)核種と放射能量を知りたい。 高レベル廃液混合槽やその下流の供給液槽,供給槽では有機物であるDBP*やMBP*を多く含むアルカリ濃縮廃液と高レベル廃液そして不溶解残渣を混合するため,蒸発乾固すると錯体や硝酸塩は容易に分解や酸化による爆発をおこす可能性がある。もしこのような爆発が起こった場合どのように環境汚染が広まるのかシミュレーションしているのか。本事故は大変危険な状態だったのではないか。

疑問4:大量の放射能が濃縮されている高レベル廃液貯槽の冷却系の一つが工事で止まっていることはそれだけでも,非常に危険な状態だ。厳重な警戒態勢で慎重に確認を継続し,冷却を主とする操作を進めなければならないはずである。しかし,今回のような杜撰な事故を起こした日本原燃の防災体制,危機管理体制はどうなっているのか。 

以上です。本文に,事故が起こった「供給液槽」のガラス固化工程における位置付などの図や疑問の理由等をお知らせしました。

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※ 他に細かいところですが毎日新聞では高レベル廃液が現在247m3保管されていると報道されていましたが,私たちは220m3程度と推定しておりました。200m3程度との推定される方もありました。その都度変わるこの廃液の量は一体どうなっているのでしょうか,高レベル廃液とアルカリ濃縮廃液,不溶解残渣廃液などの量を正確に公開を求めたい。(含有核種と放射能量も)

※ 今回の調べでアルカリ濃縮廃液に抽出剤の有機物TBPが高放射線下分解してできるDBP,MBPがかなり含まれていることがわかりました。それを硝酸を多量に含む高レベル廃液とジルコニウムや白金族を含む不溶解残渣廃液と混合することはとても危険が増すことになります。

(DBPやMBPとジルコニウムやプルトニウムと分解爆発をおこすこと,有機物と硝酸による酸化爆発等の危険があり)この点について追及しなければいけないと思いました。
*TBP(リン酸トリブチル:3),DBP(リン酸ジブチル:2),MBP(リン酸モノブチル:1)

※ 説明責任をきちっと果たさせるように求めたいと思っております。わからないことが次々出てきますが,疑問点や不安をぶつけ,対策をとらせ,再処理から撤退をもとめ 私達の安全を守るようにしましょう。


(関連)「止めよう!再処理」天恵の海 第234号(「三陸の海を放射能から守る岩手の会」2022.7.12)
 http://sanriku.my.coocan.jp/no.234.pdf

(上記『天恵の海』では、規制委による再処理工場の「適合性審査」において、いかにひどいインチキが行われているかが告発されています。再処理事業推進の先頭に立ってきた田中知のような人物を規制委の委員にするから、こういうことになるのです。明確な利益相反行為であり、原子力規制委員会設置法違反でもあるでしょう。まさに原子力規制委員会・規制庁は、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁です。:田中一郎)

(関連)「三陸の海を放射能から守る岩手の会」HP
 http://sanriku.my.coocan.jp/


2.地元青森から
(1)(別添PDFファイル)高レベル廃液冷却不能事態への抗議(なくそう原発・核燃あおもりネット 2022.7.8)
 https://tinyurl.com/2p97sr5a

(2)(別添PDFファイル)2022年7月2日発生冷却機能停止について(山田清彦 2022.7.6)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTSqxKLCn7s8ZSET?e=fsOdhH

※「なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク」は、「3.11」以降、反/脱原発および反核燃の意志を持つ、青森県内ほとんどの個人/団体(市民団体、労働組合、政党など)が大同団結した組織です。
 http://nakuso-gk.net/


3,(メール転送です)【情報】規制委が7.3六ケ所再処理トラブルの火消し(木村雅英さん)

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7月3日の六ケ所再処理のトラブルについて多くの報道があったなかで、昨日の規制委定例会議で最後のトピックスで話題になり、午後の規制委員長記者会見でも質問が多数出ました。ところが、定例会議では石渡委員が「まだ原因が分からないのか」との詰問が当然ですが、更田委員長が火消しに必死の対応、特に記者会見では3人の記者に対してもいつになく逃げ腰の答弁に終始しています。参議院選挙前に六ケ所問題を大きくしたくないからだと思います。よろしければ下記動画と添付をご覧願います。

7月6日(水)
◎原子力規制委員会 定例会議 トピックス
https://www.youtube.com/watch?v=YG1ZSYQDexE

2:15:13 ~7 月 3 日
日本原燃株式会社 再処理事業所
再処理工場 高レベル廃液ガラス固化建屋における供給液槽の安全冷却機能の一時喪失について
原子炉等規制法第62条の3に基づく報告事象に該当するか否かは確認中

◎原子力規制委員会 定例記者会見(2022年07月06日)
https://www.youtube.com/watch?v=fSKY_qkdJrM
約30分間


4.マスコミ報道
(1)(別添PDFファイル)再処理工場 高レベル廃液、8時間冷やせず、冷却水配管 仕切弁閉まる(デイリー東北 2022.7.4)
 https://www.daily-tohoku.news/archives/116396
(2)高レベル放射性廃液 8時間冷却停止 青森・六ケ所村、日本原燃再処理工場(Web東奥) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/11ef3107ffa8926eb94ce48a74c7614f0dde176c
(3)高レベル放射性廃液の冷却停止 閉めるバルブ間違えたか 青森・六ケ所再処理工場、原子力規制委見解(Web東奥)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/7aaf949884e2c836a6226bf13050a0fc8f28c7a0
(4)高レベル廃液の冷却、一時停止 青森、再処理工場:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/187298

◆別冊TWO SCENE 2016年春号 再処理 - 原子力資料情報室(CNIC)
 https://cnic.jp/6977
草々

2022年7月12日 (火)

(報告)(7.9)福島原発事故11年:全くと言っていいほど原発事故の教訓が生かされないまま再稼働・再推進に走るこの国の危険性、「4つの爆発」から(その2)(新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


去る2022年7月9日(月)、水道橋のたんぽぽ舎において、標記「新ちょぼゼミ」=「(7.9)福島原発事故11年:全くと言っていいほど原発事故の教訓が生かされないまま再稼働・再推進に走るこの国の危険性、「4つの爆発」から(その2)(新ちょぼゼミ)」を開催いたしました。以下、当日の資料や録画を添付して簡単にご報告申し上げます。

当日の私のプレゼンで、一カ所間違っているところを藤原節男様(原子力ドン・キホーテ)のご指摘を受けて修正する他、言い洩らしている点を1つばかり補足させていただきます。みなさまには改めて私の不注意につき、お詫び申し上げます。


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◆(当日録画)20220709 UPLAN 田中一郎「今も謎だらけ~福島原発爆発の経過」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=eeJbJiw9vHM
 https://www.youtube.com/watch?v=eeJbJiw9vHM

◆(前回)(報告)(6.16)福島原発事故11年:全くと言っていいほど原発事故の教訓が生かされないまま再稼働・再推進に走るこの国の危険性、「4つの爆発」から(その1)(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-7d4c09.html

(関連)【福島第一原発事故】3号機 “黒い煙”の正体は? 超解像処理で分析(2021年1月27日放送「news every.」より) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=YKejlq5a3go


 <当日のレジメ:別添PDFファイル他>
(1)(レジメ1)福島原発事故の実態解明・原因究明はどうなったのか:4つの爆発から(田中一郎 2022年6月16日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVasK2pQDvgc69aF4?e=BaoGE3

(2)(レジメ2)福島原発事故での4つの爆発(2022年6月16日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVb8gXtk-67FGNrag?e=miFzwr

(3)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い(田中一郎 2022.5.28)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVcOabuaTwnq3S2Mw?e=VaSeu5

(4)環境省_低線量率被ばくによるがん死亡リスク
 https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h28kisoshiryo/h28kiso-03-07-03.html

(5)福島3号機爆発が核爆発である証拠(西尾正道 元(独)国立病院機構北海道がんセンター院長:2013年9月7日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSDd4lJXZYRDbcYU?e=qCPxgs

(6)福島事故から何を学んだのか? 柏崎刈羽原発の水素爆発防止対策のお粗末さ(伊東良徳『原子力資料情報室通信 572号 2022.2.1』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSEA2TLMzC24ssOF?e=LWtveR

(7)原子力災害時の「甲状腺モニタリング」方針、固まる-OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/40603/

(8)緊急時対策支援システム(ERSS)|公開情報|原子力発電について|エネルギー|事業概要|関西電力
 https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/info/erss/index.html

(9)(東電TV会議)Meltdown Countdown – 49 critical hours of the TEPCO teleconference - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/40255/

(10)柏崎刈羽テロ対策不備 規制委「固有の問題」、根拠あいまい中間報告 物議(東京 2022.6.16)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220427/k10013601531000.html

(URLのNHKニュースは批判的視点ゼロですが、上記の東京新聞「こちら特報部」記事は規制委の姿勢を批判しています。図書館等で原本にあたってみてください)


(関連)(拡散希望)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い=放射線被曝防護の基準は化学物質毒性防護の基準の500~1,000倍の甘さだ(田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-0c5a42.html

(関連)(逐条的)徹底検証『東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと』(菅直人著:幻冬舎新書)(その1):菅直人さん、総理大臣時代の「回想録」を不都合なことも含めて包み隠さず全て著書にして残してください- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d1528b.html

(関連)(他のMLでの議論です)福島原発事故での「4つの爆発」の実態解明・原因究明もロクスッポできていないのに、原発再稼働に走るということは、また再び同じことが起きるということを意味する- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-849926.html


(お詫び:次の諸点がプレゼンの際にあいまいでしたので下記に明記しておきます)

1.健康を守るための放射線被曝規制と毒性化学物質への規制
 健康を守るための放射線被曝規制は、毒性化学物質への規制に比べて1000倍以上も甘い
 化学物質も放射線被曝も規制値は一生涯のもの 人間の一生を100年と仮定すると、規制値を100で割って1年あたりの数値になる
(具体的には、100mSv×1/1000÷100=0.1mSv÷100=0.001mSv:数値が人間の一生涯だという部分の説明が抜けていました) 
 毒性化学物質と同レベルの放射線被曝規制値は、少なくとも0.001mSv以下
 規制委は線量限度の1mSvを更に大きくして10mSvに変えようとしている
 https://www.ourplanet-tv.org/40321/

2.(当日録画の最後の部分)4号機爆発について
 藤原節男様(原子力ドン・キホーテ)のご指摘を受けて修正いたします。

「即発臨界とは核爆発のこと、遅発臨界とは通常時の原子炉における臨界状態(継続的な核分裂反応)のことで爆発ではありません。福島原発事故当時の4号機使用済み核燃料プールでは、冷却が不能になったためにプールの水が沸騰し、遅発臨界状態になっていたものと推定され(原子炉稼働と同じ状態)、その際に発生してくる大量の水素が建屋内にたまって爆発したと考えるのが最も妥当である。ちなみに、使用済み核燃料プールが冷却されている間は、核分裂生成物により中性子線が出ても、それが連鎖反応を起こすことはなく(臨界にはならない)、水素の発生もたいした量ではなく、爆発することはない。」(藤原節男様)

 核燃料科学についての知識が乏しい私が犯した初歩的な誤りです。お詫びして訂正いたします。また、藤原節男様にはご指摘に感謝申し上げます。改めて、使用済み核燃料プールの危険性を実感いたしました。原発再稼働などよりも、福島原発事故の教訓の一つとして、全国の原発敷地内にある使用済み核燃料プールの安全対策に万全を尽くす必要があります(先般の泊原発運転差止訴訟で、札幌地裁は原告側からの申し立てであった使用済み核燃料の撤去を却下しただけで、何の判決上での指示を下さず、問題から逃げてしまっています。要注意です)

(関連)泊原発運転差止の札幌地裁判決:審理引き延ばしを認められず自滅した北海道電力に原発運営の能力はない(しかし、この判決もまた、今日の日本の司法のビョーキを反映する「ある意味で不当判決」である)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-8fafbe.html


 <関連情報>
(1)3つのマニュアル:事象ベース、徴候ベース、シビアアクシデント(東京電力) P5
 https://www.tepco.co.jp/press/news/2016/pdf/160323b.pdf
(2)メルトダウン 放射能放出はこうして起こった-田辺文也/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032856263&Action_id=121&Sza_id=G1
(3)告発 日本で原発を再稼動してはいけない三つの理由-蓮池透/著(ビジネス社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033808747&Action_id=121&Sza_id=C0
(4)制定しよう放射能汚染防止法 総理!逃げた後はどうなりますか-山本行雄/著(ブイツーソリューション)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033545713&Action_id=121&Sza_id=C0
(5)放射線被ばくの全体像人類は核と共存できない 原爆・核産業・原発における被害を検証する-落合栄一郎/著(明石書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034292967&Action_id=121&Sza_id=B0


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

2022年7月11日 (月)

(2022/7)参議院選挙結果について:本日(7/11)朝刊各紙を見る限りでの私からのコメントです=泉健太立憲民主党執行部は参議院選挙敗北の責任を取り退陣せよ

前略、田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


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 皆さまご承知の通り、7/10に実施されました参議院選挙の結果が明らかとなり、「壊憲」勢力である自公・日本維新が大きく議席を伸ばして、立憲野党が敗北する結果に終わっています。今後の政局の焦点は、①ポスト安部晋三の自民党内の動き(岸田文雄政権の人事や政策を含む)、②「壊憲」発議の行方、③対米隷属を強める中での軍拡ニッポンと極東での軍事的緊張、④与野党を含む政界再編成(挙国一致型の巨大与党の形成など)になるのではないかと見ています。いずれ時を経て、今回の参議院選挙結果の緻密で詳細な分析は各方面から出てくると思いますので、このメールでは、私の主観的で概略的なことを申し上げたいと思います。以下、思うところを箇条書きにいたします。

◆参議院選挙速報2022 開票速報・選挙結果 -参院選- NHK
 https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/

◆参議院選挙2022【速報中】全議席確定 自民大勝 単独改選過半数 - NHK - 参院選
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220710/k10013711211000.html

(関連)自民、改選過半数 1人区、野党4勝28敗 立憲減、第2党は維持 維新伸長 参院選:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15351030.html?ref=mor_mail_newspaper_20220711


1.2011年の福島原発事故以降、繰り返される国政選挙で、日本の多くの有権者・国民の「ドアホさ加減」を何度も見せつけられ、うんざりしていたけれど、今回もまた、それをよりひどくしたような結果に終わっている。多くの有権者・国民の「ドアホさ加減」には、寝ても覚めても何があっても自公に投票をし続ける「ドアホさ加減」と、無関心を含めてジリジリと増える投票に行かない「ドアホさ加減」、の2つのタイプがある。投票率の低さは若い世代ほどひどく、この国の将来を暗くしている1つの社会現象である。

 

また今回は、有権者・国民の「政党選択」だけでなく、その政党の中でも、どの政治家を選ぶかについてもサイテーの選択をしている様子がうかがえる。神奈川を筆頭に、大阪や兵庫、あるいは北海道や東京などの複数の候補者がいる選挙区で、早々と当確を決めている候補者ほど、どうしようもない愚劣な政治家たちだというのには、さすがに今回のうんざり感が増してしまった。また、1人区でも、ここくらいは野党が勝たなければいけないというところで、くだらない与党系の候補者が当選となっている。総大将の野党第1党がダメで、野党側の選挙への臨み方が拙劣ということもあるが、全体的に見て、今回の選挙結果はもはや「野党の問題」ではなく、有権者・国民の問題である。ここまでくると、もう破滅的であると言ってもいい。

 

2.日本の有権者・国民は、戦後一貫して自分たちの政治選択を間違い続け(つまりは自分たち自身の「利害」というものを的確に認識できず)、その他の分野でたくさんの努力や尽力をしているにもかかわらず、自身の政治選択によってそれらを浪費し、無駄にし、ご破算にすることで、今日の日本の没落や社会的経済的危機を招いてしまっている。政治(家)が主導して日本を破壊しているぞ、と私が常々申し上げていることである。今回の参議院選挙はそれをより一段とひどくする方向での結果となった。このままでは、この国の将来は絶望的である。

 

3.私の予感では、①再びの原発・核燃料サイクル施設過酷事故か、②台湾や朝鮮半島など、極東での戦争(核戦争を含む)に対米隷属のまま自らがのめり込んで破滅する、のいずれかの形で、国の破綻・破滅が起きるだろうと思っている。あるいは、どこかのタイミングで「際限のない円安」と、それがもとの深刻なスタグフレーションに襲われ、破滅まではいかなくとも、大変な経済的社会的難儀を多くの有権者・国民が抱え込むことになるだろうとも想像している。そんなトンデモナイことにならないためには、この国の政治と政治家を抜本的に転換しなければならないが、それが遅々として進まない。

 

(官僚の方がポイントだという人がいるが、私は違うと思っている=それはアベ政権以前の話、アベ政権以降は、ゴロツキ・チンピラの類の人間のクズのような自公・維新の政治家どもが幹部官僚人事を濫用することで、日本の官僚組織をグチャグチャにしてしまい、今や自公・維新に媚びへつらうことしか知らない「木っ端役人」のような無能な出来損ないの人間集団に変質してしまっている(霞が関各省庁だけでなく、大阪府市合わせ役場や少なくない自治体役人もまたシカリである)。有能で責任感のある官僚たちは意思決定の重要ポストからは外されてしまった。その典型が経済産業省と農林水産省だ。こうした官僚組織の変質をもたらしたものを「日本型政治主導」といい、1990年代初頭の似非政治改革のなれの果ての1つである)。

 

もはや、政治・政治家の抜本転換は待ったなし、なのである。が、しかし、今回の参議院選挙結果は、多くの有権者・国民がそれを拒否したことを意味している。これほど愚かな政治選択があるだろうか。これから国政選挙のない「黄金の3年間」がスタートしていくが、この国は益々政治が主導して没落・衰退していく「錆びたジパング」となっていくに違いない。貧困や格差、生活苦は益々ひどくなり、政治家や官僚たちのモラルもさらに低下して、我慢ならない実にうっとうしい日本社会が生まれていくことになるだろう。

 

4.今回の参議院選挙の投票率は52.05%だったそうである(朝日カバカバ新聞 7.11朝刊)。情けないほどに低い投票率で、これを「1/2の民主主義」などと表現する人もいる。有権者・国民の半分が「勝手にしやがれ」という態度でいるということだ(私は単純な無関心だとは思っていない、政治を軽蔑しつつ「ナナメに構えたシニカル」な態度=政治を突き放している態度ではないか)。選挙投票日の直前に安部晋三元総理が街頭演説中に射殺されるという驚愕の事件が起き、これが少なくない有権者を「アベさんへの弔いの投票」へ向かわせて、自民党へ投票する形での投票率アップもあるかなと思っていたが、目立ったほどではなかったようだ(ただ、与野党が接戦中だった多く選挙区では、自民党候補への少しの上乗せ投票でも、当選落選を切り分ける分水嶺でのそれは、結果として自民党の具体的な議席増へ貢献しているのではないかと思われる。「今回の選挙は放っておいても自民党が勝つようだから、オレはもう選挙にはいかない、と思っていたが、アベさんが死んじゃったんだったら、弔い・献花のつもりで投票に行ってくるか」というセンチメントが働いた可能性である)。

 

5.上記のようなことを、私たち「政治が主導する日本の破壊」を止めるために「世直し」を求める側から見ると、今回の参議院選挙の敗北の原因と責任は、ひとえに泉健太立憲民主党=立憲民主党の泉健太執行部にあると判断せざるを得ない。枝野幸男・福山哲郎らの中途半端で腰抜け・詐欺師の前執行部に輪をかけて、泉健太執行部はひどかった。何よりも、参議院選挙の勝負を決める1人区で必要不可欠な「市民と野党の共闘」による候補者統一を、泉健太代表が率先して破壊して回ったのだから、選挙での敗北は自業自得である。

 

(ただ、マスごみや一部の政治評論家などが言う「野党はバラバラ」は、本来、与党の補完勢力であり、いわゆる「第五列」を形成しているような似非野党=日本維新や国民民主党や野党系無所属らの政治勢力を含めて「一括して野党」と言われていることがあり、その場合は、野党の足並みを狂わせるためにする、一種の忖度「かき回し」言論である可能性があるので要注意である)

 

(関連)1人区の無党派層の投票を分析すると 野党競合で分散、自民を利する [参院選2022]:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASQ7B7R20Q78UZPS01G.html?ref=mor_mail_topix3_6_20220711

 

(関連)「バラバラ野党」が負けた参院選、政権交代への道は 中林美恵子さん [参院選2022]:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASQ7B758RQ75UPQJ019.html?iref=pc_rensai_short_chumoku_1

 

昨年秋の衆議院選挙での(小選挙区で成功してそれなりの成果を出していた)「市民と野党の共闘」にケチをつけ、共産党と組んだことが選挙の敗因だったと、頭がイカレた立憲民主党の一部の議員どもが、その歪んだ主観的評価をベースにわめきだし、衆院選敗北を招いた自分たちの至らなさを棚上げにして、逆に、協力してくれた日本共産党を含む他党の、また、応援をしてくれた広範な「世直し」市民の、せいにして、その延長線上で、与党や維新にすり寄るような態度で選挙戦に臨んでいる。泉健太代表曰く「何でも反対ではなく、提案型でいく」(小中学校のホームルームをやってんじゃねえんだ、ボケ!)、「維新とも可能な点では協力してやりたい」(維新が立民を追い落として野党第1党にのし上がろうとしている時に致命的失言)などがその一例である。聞いていて、見ていて、反吐が出る思いだった。

 

およそ、事態がどんどん悪化していく危機の時代では、中途半端で覚悟が決まらない、現状を追認するかのように対立するものを「足して2で割る」(いわゆる「中道」)という政治的態度は、もの事の解決を遅らせるだけの効果しかない。歴史を振り返ってみれば、そんな事例は山のようにある。何故、危機に陥っているのかをきちんと分析し、時間をかけて改革・解決する覚悟を持って処方箋を書き、幅広く有権者・国民の合意を求め、今度はそれをしっかりと選挙という「現代のイクサ」の「争点」にして(危機をもたらしている既存の支配権力や政権と)闘うという態度が肝要である。言葉遊びをして問題の所在をごまかしたり、テキトーに言いくるめて問題を先送りするような態度は、有権者・国民にすぐに見抜かれることを自覚すべきだ。政権党ならいざ知らず、野党の分際で「言葉遊び」をして逃げるなどと言うのは、政治勢力として致命的な自殺行為である。

 

今日の立憲民主党には、そうした姿勢が全くと言っていいほど感じられない。しかし、それでは野党第1党はつとまらないのである。維新(日本維新&大阪維新)から立憲民主党がバカにされる所以はここにある。毎度毎度、選挙のたびにフラフラして、内向きできれいごとしか言わず、いざとなったらさっさと逃げてしまう、そんな連中が立憲民主党なんだ、という「印象」「イメージ」が、もう多くの有権者・国民に焼き付いてしまっているのではないか。だとすると、立憲民主党がやがて解体・解散となるのは時間の問題ということになる。立憲民主党の中にいて、ホンモノの政権交代を妨害している連中は、この辺を他に先んじて感じ取れば、またぞろ立憲民主党から出て、自民党へ再入党ということになるのだろう。既に今回、宮城選挙区で当選した桜井充などという政治家は、そんな類の人物であり、かような候補に投票する宮城県民・有権者の「ドアホさ加減」には呆れるばかりである。

 

(昨年の立憲民主党の衆院選敗北の原因は、比例区での獲得票の減少にあり、それは国民民主党からやってきた日和見・へっぴり腰の議員どもが、かつて得ていた票を立憲民主党に集めきれず(大半が維新に流れている)、比例の議席を減らしたために敗北した、というのが実態である。衆院選敗北の原因は「国民民主党から来た議員ども」が原因だったのであり、また、今回も「国民民主党からきた泉健太他の執行部・幹部」が原因で敗北している。同じことを何度でも繰り返すドアホの集団=それが立憲民主党だということか。昨年の衆院選後に行われた立憲民主党の代表選では、4人の候補者のうち、最悪と言っていい人物の泉健太が代表に選ばれた。この段階で、今回の参議院選挙の敗北は決まってしまっていたと見るべきである。)

 

要するに、立憲民主党=こんな連中に政権をゆだねるわけにはいかない、口先だけの「やるやる詐欺」集団で、きれいごとばかりを並べていて、自公政権の揚げ足取りだけをやっているような政治集団など、検討にも値しない、と多くの有権者・国民が思ってしまったということである。政権交代の受け皿がない、立憲民主党には、受け皿になる能力も、資格も、覚悟も、政治力もない、「万年批判野党は楽でいい」の、ないないずくし立憲民主党の「立憲」さえあやしくなってきている、そんな野党第1党が選挙で勝てるはずもない。この連中に政治を任せても日本がよくなる具体的な姿は見えない、しかも、選挙のたびごとに負け続けているのに、それを反省して転換しようとする様子もないのだから、この連中はもう救いようがない、多くの有権者・国民は、そう思っているのかもしれないのである。

 

6.日本の国政選挙と、その結果生まれてくる政治勢力の分布・配置は、時の政権・政治が展開する政策への民意をほとんど反映していない。別添PDFファイルの内田樹氏が書いた『週刊金曜日』記事をご覧いただきたい。私は内田樹氏の結論とは違って、こうした歪んだ政治現象が起きる理由の一つが「小選挙区制」と「ブロック別比例代表制=敗者復活アリ」という、おかしな選挙制度にあると見ている。

 

(日本で政治勢力が変わらない=つまりは日本の有権者・国民の(政治的)「ドアホさ加減」が変わらない理由はいくつかあるけれど、その大きな理由の1つは、丸山真男氏が指摘していた「歴史の古層」、ないしは日本政治の根底を流れる「執拗低音」とでも言うべきもの(政治文化)ではないかと思っている)。

 

従ってまた、「世直し」政党・政治勢力は、参議院はともかく、衆議院については選挙制度を抜本的に転換し、全国を一つの選挙区とする(非拘束名簿式)完全比例代表制(今の参議院選挙比例区と同じ)を導入し、政策がまず優先されて政党別の議席配分が決まり、あわせて人物の評価も投票に反映される選挙制度の導入が不可欠だとする政策公約を掲げていただきたいと思う。いわば、政策と人物の2つのことに選挙で民意がストレートに反映する制度・仕組みを創れということだ。

 

そして併せて、①企業・団体献金の全面禁止(パーティー券を含む)、②選挙供託金の廃止ないしは大幅減額、③ザル法と言われる政治資金規正法やあっせん利得処罰法などの抜本改正、④市民も参加できる選挙活動の完全自由化(Eメールを含む)、⑤候補者が負担する「カネのかかる選挙」をやめて「選挙の公営化」をさらに進める、も政権交代後に直ちに実施していただきたいことである。また、既成政党を無条件に有利にするさまざまなアンフェアーな政党優遇制度は廃止していただきたい。つまり、1990年代初頭に実施された似非政治改革を清算せよということを意味している。

 

(関連)(別添PDFファイル)選挙で「正しい」選択とは(内田樹『週刊金曜日 2022.6.17』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTErhmgVMPp8wUqe?e=YpedHv

 

7.「壊憲」の動きに対して

 岸田文雄首相は、参議院選挙後の記者会見で「できるだけ早く改憲発議、国民投票に結びつける」と発言したそうである。圧倒的多数の有権者・国民は、「壊憲」論議などを今後の政治や国会に求めてはいないことは、これまでの世論調査その他で明らかになっている。にもかかわらず、アベスガキシダ自公政権は「壊憲」に突っ走ろうというわけである。「壊憲」論議は望まない・他の懸案問題を解決してほしいけれども、その「壊憲」を最優先して政治をするぞと言っている政党・政治家に選挙では投票する日本の有権者・国民、これは没落・破滅していく国家の住民にふさわしい態度であると言ってもいいのではないか。かつて日米開戦など、誰一人として望んでもいなかった、にもかかわらず、日米戦争になってしまった、あの歴史的な愚昧さを、またこの国の有権者・国民は繰り返しているようである。内田樹氏も、白井聡氏も、もはや日本の選挙は形骸化していて意味を持たなくなっている、とまで発言している。しかし、その発言にも一理あると私は思う。

 

(関連)岸田首相「できるだけ早く改憲発議、国民投票に結びつける」 [参院選2022] [自民]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ7C029QQ7BUTFK01S.html

 

日本国憲法改悪問題は、これから山のように議論が積みあがるだろう。今回のメールでは、とりあえず下記の3点だけを申し上げておきたい。立憲民主党が「立憲政党」だというのなら、下記の3点は妥協できないハズである。国会内では少数派で、やりにくくなれば街頭に飛び出して、広く一般有権者・国民に訴えればいい。その際、下記の3点は、避けて通れない日本国憲法をめぐる最重要の政治課題である。

 

(1)国民投票法の適正化が必要不可欠である。アンフェアーな国民投票ルールの下での「壊憲」は許されない。まずはCM規制、更に、最低投票数の法定化など、いくつかの懸案事項が残っており、これをきちんとするまでは、「壊憲」発議など許されるものではない。

 

(2)日本国憲法を改正するというのなら、日本国憲法が定めている各条項が求めたことを政治がどこまで実現できているかを徹底して検証する必要がある。

 

国会の憲法審査会が、この肝心要のことを棚上げしておいて、「壊憲」などと言うのはおこがましい話である。9条と緊急事態条項が「壊憲」項目になりそうなのであれば、自衛隊や在日米軍や日米安保条約や日米地位協定などが、今現在どういう状況にあるのか、また、緊急事態条項が必要だという理由が天災にあるとされているのなら、天災時の政府や自治体の対応が現状ではどうなっているのかを徹底して明らかにするところからスタートである。私は、9条を変える必要もないどころか、変えることがかえって危険を増幅すると思うし、また、緊急事態条項などは、中央政府に権限を集中してしまって、百害あって一利なし、だと思っているが、それを赤裸々に有権者・国民に具体的に見えるようにしていくことが、立憲政治勢力の今後の歴史的使命だと思っている。一般的抽象的な平和論では役に立たない。攻めてきたらどうするか、などという小中学生のケンカ論議もくだらない。この日本の政治に日本国憲法がなくなれば、後にいったい何が残るのか? 「ドアホさ加減」が極限化し始めている日本の有権者・国民にしっかりと示してやることがポイントである。そして、それはまた、「壊憲」という日本破壊の策略を切り返して、「日本国憲法政治」という21世紀の日本の「正道」政治を開始する契機とすることもできるのではないかと私は思っている。要するに「やる気次第」ということだ。

(関連)税を暮らしのために:軍拡の防波堤としての憲法9条(竹信三恵子『ふぇみん 2022.6.15』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTKwO9gQqDlNghAC?e=qn3Uda

(関連)見えない予算:氷河期支援 効果に疑問、正社員増 目標の10%(毎日 2022.7.8)
 https://mainichi.jp/articles/20220708/ddm/001/010/125000c
 https://mainichi.jp/articles/20220708/ddm/003/010/041000c

 

(3)法律で対応できるものを憲法に持ち込むな、教育と選挙制度は法律マター、従って、当面する「壊憲」の争点は9条と緊急事態条項の2つということになる。

 

8.私たち「世直し」市民はこれからどうすればいいのか

(1)惨敗した今回の参議院選挙においても、今後の道を照らし出すかすかな光が見いだせる
 下記は私が今日の朝刊で見つけた「未来を照らすかすかな光」である。

*辻元清美氏が立憲民主党比例候補でダントツの得票で当選した=言い換えれば、これが立憲民主党支持者の民意である。

 

*福島みずほ氏が社会民主党議席をかろうじて確保した。福島みずほ社会民主党は今回、新社会党とも連携して、背水の陣を敷いて選挙に取り組んだ。今回の選挙を契機にして、新しい社民党の建設へ向け、新社会党とも統一統合の上、努力していただきたい。ポイントはいくつかある。

 

①党組織の再建と日常的な政治活動の活性化が最重要だ(政治評論家のようなことばかりしていてもダメ=どぶ板を踏め)、

 

②伝統的な日和見体質を根本から改めよ(昨今の日和見事例でも、RCEP賛成、10兆円予備費予算賛成、「経済安全保障推進法」に反対せず棄権など)、危機の時代の日和見は、多くの有権者・国民から嫌われ、ロクな結果にならないからだ、

 

③立憲民主党内のリベラル勢力や山本太郎「れいわ新選組」、あるいは日本共産党など他党との連携を強めていただきたい(緑の党の一部などとは合体してもいいのではないか)、などだ。そして「市民と野党の共闘」に関して主導的な政治的立ち位置に立つべきである。政治的なコーディネーターとして、小政党の持ち味を生かしていただきたい。特に地方では、まだ社会民主党の出番はあるのではないか。

 

④近未来に「日本国憲法政治」を必ず実現させるとの確信に立ち、それを頭でっかちの理屈政治ではなく、文字通り「体を動かして創る」政治課題としてほしい。その場合は政策の各論が重要だ。私が見るところ、今の社会民主党で(新社会も含めて)、体が動いているのは福島みずほ氏ただ一人である。これからはチームで動いていただきたい。(連立政権がもしできれば、福島みずほ氏は、山本太郎氏とならび、辻元清美氏に次ぐ総理大臣候補であることを私は信じて疑わない。「日本国憲法政治」には社会民主党は必要不可欠である)。社会民主党よ、街頭に出でよ! 新「ナロードニキ」(人民の中へ)である。

 

*「市民と野党の共闘」のために精一杯尽力してくれた日本共産党は苦戦したが、選挙後の記者会見で志位和夫委員長は「日本の政治を変えるには(野党)共闘しかない」と発言している、改めて日本共産党を見直した。確かな野党としての日本共産党はこれからも元気でいてほしい。今回の参議院選挙では、厳しい選挙戦にもかかわらず、東京選挙区では山添拓氏が早い段階で当選を決めていたのが何よりもよかった。これからの6年間の人気を、また再び全力でご奮闘願いたい。

 

*「れいわ新選組」がまた議席を伸ばした。山本太郎代表が東京地方選挙区に立候補するなど、誤った選挙戦術方針に固執したにもかかわらず議席を伸ばせたことは願ってもないことだった。「オレたちは他のリベラル野党とは違うんだ」を強調するために、あえて「市民と野党の共闘」を踏みつけにしてでも野党乱立の中に飛び込むという愚策中の愚策を、今回、東京都知事選挙に続いて、2度目の東京選挙区立候補でやってのけた。私は今回ばかりは山本太郎は落選すればいいと、「れいわ新選組」比例での議席増を願いつつ、思っていた次第である。そんなケツの穴の小さいことでどうするのか!? 

 

他のリベラル野党ともしっかりと共闘し、他のリベラル野党からも(嫌われるのではなくて)慕われ、「市民と野党の共闘」の先頭に立ってこそ、山本太郎(れいわ新選組)の政治的目標は実現するというものである。何といっても、山本太郎代表は近未来の総理大臣候補である。福島原発事故以降、血のにじむような努力と苦労を重ねてやっとの思いで獲得した今現在の政治的資源を、つまらない思惑で浪費してはならない。戦国時代の大名たちのイクサの仕方をしっかりと学習し、現在のイクサ=国政選挙に、今後も連戦連勝を続けていただきたい。そしてもう一つ大事なことは、今回限りで、「一過性の巨額現金バラマキ政策」の公約と決別し、「国民の生活をどんなことがあっても支えるしっかりとしたセイフティネットの制度化を伴う積極財政」を打ち出せ、ということだ。世間知らずのバラマキ政策を提唱している松尾匡立命館大学教授ら、左派リフレ派に騙されてはいけない。

 

(関連)(別添PDFファイル)山本太郎(れいわ新選組) 選挙広告(日刊ゲンダイ 2022.7.9)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgTDfO-jEPhAqJryZ?e=McUVBK

(関連)松尾匡立命館大学教授&「左派リフレ派」批判(その2):過ぎたるは及ばざるがごとし=反緊縮を続けながら、無意味でマイナス効果しかない「異次元金融緩和」と「一過性の巨額バラマキ」をやめることがポイント- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-c9561b.html

(関連)左派リフレ派(松尾匡立命館大学教授)の「円安日本経済論・円安対策経済政策論」批判=「市場原理主義アホダラ教」政策と、対症療法的な一過性バラマキ政策はやめて、充実した内容の個別政策を集大成した経済体制変革論へ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-c39f23.html

 

*沖縄では、接戦の末に、伊波洋一候補が再選された。ほんとうによかった。感激して涙が出てきてしまった。沖縄こそ日本国憲法を完全な形で施行すべき地域である。それはホンモノの政権交代を経て可能となる。若い世代の沖縄県民は、このことを理解できているか!?

 

*東京選挙区では「与野党すみわけ=3:3」の議席獲得となり、首都東京でこれまでの政治の流れを変えるわずかな気配が感じられた。小池百合子タヌキ組は最初から低空飛行で当選圏外にあり、そのまま墜落していった。当たり前の話である。ひょっとすると、日本の保守反動に対する政治的な反撃は首都東京から可能になるかもしれない。大阪生まれの大阪育ちである私は、かつては日本の「世直し」は大阪・関西から「のろしを上げ」ていけばいいと思っていた。しかし今では逆だ。「昔は水の都、今はアホの都」となった大阪維新支配下の大阪は、このままでは最後の最後まで日本の保守反動の牙城として残りそうである。私が織田信長で、時代が戦国時代なら、私は大阪の街を焼き払い、維新を信奉する信者どもを処罰したであろうと思っている。

 

今回の参議院選挙でも、「日本維新の会」は昨年の衆議院選挙に続いて躍進した。しかし、その躍進ぶりには陰りが見える。そして、その陰りを代表するように松井一郎が維新の代表を辞任する。マスごみが散々にもてはやし、時代の寵児から現代日本破壊のフランケンシュタイン=ガイラに変身していった維新(日本維新&大阪維新)も、今回の選挙がピークなのかもしれない。

 

(関連)「日本維新の会」(&大阪維新)に関するネット情報その他を集めておきました、ノーコメントでお送りいたします(その1)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-db766b.html

 

(2)泉健太立憲民主党執行部は、参議院選挙敗北の責任を取り、直ちに退陣せよ

 そして、枝野幸男・福山哲郎らと同様、もう二度と立憲民主党のトップに君臨する必要もない。私が下記で簡単に申し上げる辻元清美新代表の下での立憲民主党の挙党体制に協力できないのなら、そして、心を入れ替えて、自分たちが持っていたつまらない尻軽で貧弱な政治信条を捨てて、ホンモノの政治改革を目指すこと、「市民と野党の共闘」への全面協力ができないのなら、立憲民主党からさっさと出て行けばいいだろう。そういう連中がいるから、国政選挙のたびに選挙の争点が明確にならず、いつまでたってもすっきりとした選挙が行えないでいるからだ。

 

あのボンクラの国民民主党代表=玉木雄一郎の言葉をもじって言えば「対決よりも解決」ではなく「解決のための対決」に一丸となるということだ。アベ政治や維新政治に代表される今日の右派ポピュリズムに対抗するホンモノの「世直し」のためには「対決」は避けて通れない。

 

(3)立憲民主党ラストチャンス=最後の切り札=辻元清美氏を代表にして挙党体制を組み、ホンモノの「市民と野党の共闘」態勢を再構築して、3年後の参議院選挙で与野党逆転の大勝利を目指せ!

 

最後に簡単にこれからの「世直し」市民の戦略・戦術を具体的に書いておく。詳細はまた、次の機会に申し上げたいと考えている。「負けられません、勝つまでは」で、今後とも頑張りましょう。3年後の国政選挙など、あっという間にやってきます。それまでに全面的反攻の体制を整え、いざとなったら、一気にカタをつけましょう。ホンモノの政権交代実現は「時間との勝負」です。

 

*辻元清美氏を代表とし、彼女を中心に、ほとんどが女性の新執行部を立ち上げる。そしてこの新執行部に対して党を挙げて協力する挙党体制を確立する。

*辻元清美立憲民主党は、野党第1党としてホンモノの政権交代を実現すべく、「市民と野党の共闘」体制をを立て直し、連立政権を前提とした新政権準備を進める。

 

*新政権の共通政策を「世直し」市民団体の協力を得ながら策定し、2009年マニフェスト並みの充実した内容とする(但し、2009年の時のように詳細すぎてもいけない)。具体的内容として、下記の10点を挙げておく。政権交代後の「あれもこれも」の小田原評定は最悪であり、前もって政権交代後は、これとこれを直ちに実施すると、NEXTキャビネット(下記)で協議して決めておけばいい。バラマキは厳禁だ。政策のターゲットをはっきりさせ、最低限度の予算で最大限の政策効果がでるよう工夫する。

 

①日本国憲法の継承発展、新政権の各政策は日本国憲法の第何条に基づくものかを明らかにしながら進める、②再稼働ナシの脱原発と再生可能エネルギーを柱とするエネルギー革命、そして福島原発事故の後始末・被害者完全救済、③アベスガキシダ悪法の一括廃棄、④国民生活を第一にする恒久的なセイフティネット制度化を伴う積極財政政策、そのための公共サービスの大幅拡充と公務員の採用増、⑤地域経済の活性化と地域社会の再生、⑥労働法制を働く者のために抜本改正し、ジェンダー平等などの社会政策も展開しながら、新時代の日本経済再生へ向けた新経済社会戦略の策定、⑦日米関係の正常化と日米地位協定・にと米合同委員会の抜本的見直し、⑧学問・研究の自由の保障と大学自治&学術予算の拡充、教育・保育・介護の無償化へ向けた段階的取組、⑨人口減少社会への対応と新たなまちづくり政策を構築、⑩公職選挙法・政治資金規正法などの抜本改正を含む「新しい民主主義」の制度化(直接民主主義制度の一部採用や司法・検察の抜本改革など)

 

*具体的には、社会民主党と「れいわ新選組」は閣内協力、日本共産党は閣外の是々非々協力とした上で、政権交代したら直ちに組閣できるようなメンバーからなる「NEXTキャビネット」を構成して、毎週のように政権批判(私たちならこうします)の定例記者会見を繰り返す。これが政権交代後の予行演習ともなる。

 

*「世直し」は衆院選ではなく、まず参議院選挙で与野党逆転の大勝をして、時の支配政権をレームダック化させ、その次に衆議院で大勝して政権交代を実現するのがいい(2009年の時と同じパターン)。従ってまた、辻元清美立憲民主党を総大将とする「市民と野党の共闘」の「世直し」勢力は、次の参議院選挙までの3年間で、イクサ(選挙)に勝利するための万全の態勢を整えなくてはならない。グズグズしている暇はないのである。

 

*辻元清美氏は立憲民主党の最後の切り札であり、また、立憲民主党にとってはラストチャンスでもある。この後はもうない。必勝の覚悟で、不退転の決意・背水の陣で臨んでいただきたい。私たち「世直し」市民は、そんな立憲民主党に強く魅力を感じて、自分たちから積極的に辻元清美政権の成立や、成立後の政権運営に協力するであろうことをお約束したい。

 

*本日の早朝、参議院選挙結果を見て、辻元清美氏にお祝いのメールを送った際、下記を「追」で記載した。私は大事なことだと思っている。菅直人氏にはくれぐれもよろしくお願い申し上げたい。

 

「辻元さんには、菅直人氏引退後、その選挙区を引き継いでいただきたいと願っています。私の故郷でもある大阪は、当分の間、ダメです。あんなところで、泥仕合の白兵戦を辻元さんがする必要はありません。大阪のアホ退治よりも、日本全体の「世直し」と、そのための全国的な政治勢力形成に全力を挙げていただければと思います。辻元さんには総理大臣になっていただきたいので、そのためには、近未来に衆議院に戻っていただかないといけません。」

 

 <関連サイトなど>

(1)(別添PDFファイル)安倍暗殺と自民圧勝 現状追認の選挙結果で歴史が暗転する予感、立憲では犬も食わない党内政局が始まるのか(日刊ゲンダイ 2022,7,12)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308110
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308111
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308112

(2)(別添PDFファイル)維新限界見えた、やっぱり全国政党なれず(日刊ゲンダイ 2022.7.12)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/306649

(3)「ポスト松井」が維新の真の正念場 「党が漂流する」と危機感 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220709/k00/00m/010/162000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220711

(4)「居場所ある社会に」れいわの重度障害者 絶望から25年後の当確 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220709/k00/00m/010/280000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=column&cx_mdate=20220711

(5)れいわ山本代表、ゲリラ戦で存在感 「嫌われ者集団」問われる地力 [参院選2022] [れいわ]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ7B5F1ZQ7BUTFK00V.html?iref=pc_rensai_short_chumoku_2

(6)防衛力強化、秋以降に議論本格化 焦点となる「規模と財源」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220710/k00/00m/010/185000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220711

◆日刊IWJガイド・会員版「『安倍晋三は死して、改正憲法を残す』!- 自公維国の改憲4党で改憲発議に必要な82議席を上回る92議席(午前5時30分現在)」2022.7.11号~No.3588号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51052
草々

 

(追1)安部晋三元総理の銃殺テロ事件を受けての朝日カバカバ新聞社説
 参議院選挙の直前2日間の朝日カバカバ新聞社説記事です。もっともらしく書かれていますが、これもまた、参議院選挙の本当の争点を隠しゴマカシ、有権者の投票行動を惑わせる、一種の(与党のための)忖度報道ではないかと私は見ています。

(1)(社説)参院選投票日 自由を守る、選択の時:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15350682.html?iref=pc_rensai_long_16_article

(2)(社説)民主主義の破壊許さぬ:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S15349581.html?iref=pc_rensai_article_long_16_article_prev

 

(追2)こんなガラクタ政党に投票する「ドアホ」が100万人以上もいるのがこの日本=まもなく頓死する国の末期症状の1つ

(1)【東谷義和】N党ガーシーに「政界をぶっ壊~す」暴露を期待する声…有権者もホンマにびっくり初当選|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308131

(2)議席獲得、参政党ってどんな党? ユーチューブで勝負、反グローバル [参院選2022]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ7B6RDSQ79UTIL03Q.html?ref=mor_mail_topix2_20220711

(3)比例で1議席を獲得「参政党」とは? “反ワクチン”の立場を鮮明にして支持急拡大|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308078

 

2022年7月 8日 (金)

泊原発運転差止の札幌地裁判決:審理引き延ばしを認められず自滅した北海道電力に原発運営の能力はない(しかし、この判決もまた、今日の日本の司法のビョーキを反映する「ある意味で不当判決」である)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回):「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)(2022年7月9日)- いちろうちゃんのブログ(当日は主催者側より最初の1時間弱で「福島原発事故11年:4つの爆発」(第2回目)のプレゼンを行います。なお、当日の予約状況は、まだ若干名がご参加可能です)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-61a44a.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

(関連)(報告)(6.16)福島原発事故11年:全くと言っていいほど原発事故の教訓が生かされないまま再稼働・再推進に走るこの国の危険性、「4つの爆発」から(その1)(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-7d4c09.html


2.UPLAN(三輪さん)の新しいサイトが立ち上がりました。
 https://www.youtube.com/channel/UCoTAl82vUQlWaMQ59qGHCoQ
 https://www.youtube.com/channel/UCoTAl82vUQlWaMQ59qGHCoQ

(上記サイトの右上(個別の動画サイトの場合は動画の右下)にあります赤い色の箱の「チャンネル登録」をクリックして、UPLAN(三輪さん)新サイトのフォロワーになっていただければ幸いです。また、①UPLAN(三輪さん)の活動を支えるため、UPLAN(三輪さん)が録画収録するイベントの主催者の方には、可能ならばいかばかりかのカンパを差し上げていただければ助かります、②一般の方のカンパについては、下記をご覧ください。:田中一郎)

(関連)(チラシ)孤高の市民メディア「UPLAN」
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgRIVUUvTWBWZoJlD?e=77hJTv

 <「UPLAN」支援はこちらへ!>
*ゆうちょ銀行 記号番号:00100-5-392552
 口座名:チーム ユープラン
*他行からゆうちょ銀行へ
 店番号  O一九(ゼロイチキュウ)店
 口座番号 0392552

 口座名  チーム ユープラン 


3.キャンペーン · #奨学金返せない 「奨学金」という名の債務の帳消しを求めます! · Change.org
 https://tinyurl.com/5hdzjzas

(関連)(別添PDFファイル)「日の丸ヤミ金」奨学金(10):若者から収奪する「日本学生支援機構」(イントロ部分)(三宅勝久『週刊金曜日 2022.7.1』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSinApAs4qeBJ93z?e=MpISjh

(関連)“日の丸ヤミ金”奨学金若者から収奪する「日本学生支援機構」(9) | 週刊金曜日オンライン
 https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2022/04/07/news-124/

(関連)奨学金(1)~(8)| 週刊金曜日オンライン
 https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/tag/%E5%A5%A8%E5%AD%A6%E9%87%91/


4.子どもの放射線被ばくを案じているあなたへ.pdf(子ども脱被ばく裁判)
 https://drive.google.com/file/d/1ELe9pJnnTqPZ4suStZ9HxYB0oE6FgwfD/view

(関連)ハガキの文案例
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSrOdYN_YFFuhv3Z?e=dAkZrd

(関連)子ども脱被ばく裁判 弁護団のページ(次回公判は9/12 仙台高裁)
 https://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/


5.(世界の軍事大国TOP50)50 Most Powerful Militaries In The World - 2022 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=-d4UOguDCl8&t=183s


6.ワクチン使いきれずに大量廃棄 国の調達や配分に疑問の声も 参院選で論戦みられず:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/188003

(関連)(必見必読)岡田正彦新潟大学名誉教授の新しいコロナワクチン解説本:『本当に大丈夫か、新型ワクチン』(花伝社)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-8e4c12.html


7.この国の政治、ほんまにロクでもないで=選挙でやっつけてしまえ!!

◆40秒動画でわかる ネットでの選挙運動 やっていいこと悪いこと [参院選2022]朝日新聞デジタル
 https://bit.ly/3bWlWuG

(関連)(別添PDFファイル)落選運動:主権者としての権利行使(一人でも出来る落選運動の会 倉田謙 2022年7月)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSlU8g6uQl0YkMOV?e=s93GLj

(1)岸田自民楽勝のはずが接戦に…最終盤“重点テコ入れ”16選挙区が参院選を左右する|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307867
(2)選挙前に正体露呈 チンピラみたいな議員ばかりの自民党|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/307870
(3)【日本維新の会】松井市長と吉村知事は首長の仕事そっちのけ 参院選ばかりに熱をあげ大阪府民は置き去り|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307316
(4)大阪カジノ問題、市民団体が住民投票求める署名21万筆を提出 | 週刊金曜日オンライン
 https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2022/06/23/antena-1097/
(5)野党は二度負けた〈編集委員コラム 風速計〉中島岳志 | 週刊金曜日オンライン
 https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2022/06/17/fuusokukei/
(6)野党第1党の座を守れるか 創立メンバーが存在感を放ちだした立憲民主党 まぐまぐニュース
 https://www.mag2.com/p/news/544471
(7)立民、事実上の〝一本化〟党本部の支援、水野氏に集中へ 参院選2022 神奈川新聞
 https://www.kanaloco.jp/news/government/electiondata/article-921781.html
(8)「日本維新の会」(&大阪維新)に関するネット情報その他を集めておきました、ノーコメントでお送りいたします(その1)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-db766b.html 

◆日刊IWJガイド・非会員版「参院選挙投開票日まであと3日! 自公維国の4党で、国会発議に必要な3分の2を超える可能性高まる! 戦後の民主日本最大の政治的危機!!」2022.7.7号~No.3584号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51031 
===============================


去る2022年5月31日、札幌地裁(谷口哲也裁判長)は北海道泊原発1~3号機すべてについて、その運転を認めない判決を下しました。2011年11月の提訴から10年以上の年月が経過しても、北海道電力は泊原発の津波対策をはじめ原発に関する様々な安全確保の問題について明確な説明を行わず(説明できず)、いたずらに時間を稼いで原子力規制委員会による安全審査合格を待つ姿勢を貫きました。原子力規制委員会がOKをすれば、この裁判も勝訴できるだろうという、司法・裁判と北海道民を軽視・無視した態度です。谷口哲也裁判長は、この北海道電力の傲慢・狡猾な姿勢を良しとせず、10年に及ぶ公判を打ち切った上で、「現在ある防潮堤が安全基準を満たしておらず泊原発全基の運転は認められない、その他の争点については判断するまでもない」としたのです。原告の方々をはじめ、裁判所に判決を聞きに来ておられた方々は「差止」判決を聞いて歓喜に包まれ、私もまた、遠くからその歓喜を少しばかりお裾分けいただきました。

 

裁判は控訴審に引き継がれる他、泊原発の再稼働へ向けた北海道電力の策動は止まるわけではありませんので、引き続きこの原発の廃炉と使用済み核燃料の安全確保へ向けて、取り組みを強めていく必要があります。また、泊村をはじめ、北海道に多くある、いわゆる過疎地域の経済振興や地域活性化についても、並行してしっかりと考え検討し、政治に働きかけながら取組を強めていく必要もあります。原告並びに原告弁護団の皆様には、このたびの勝訴判決獲得に心より感謝申し上げるとともに、これからも一層のご努力・ご尽力に期待いたしております。

 

以下、既に報道されていることも含め、関連情報をまとめておきます。また、この判決について、私の現状での評価も簡単に付記したいと思います。

 

 <別添PDFファイル>
(1)声明:泊原発運転差し止め判決の意義と全国の脱原発運動にもたらす波及効果について(原告団、弁護団全国連 2022.6.3)
(2)泊原発 運転差し止め、札幌地裁判決(東京 2022.6.1)
(3)泊原発 運転差し止め、札幌地裁判決(毎日 2022.6.1)
(4)泊原発 運転認めず、札幌地裁判決(朝日 2022.6.1)
(5)泊原発1~3号機を運転してはならない(佐藤秀行 原子力資料情報室通信NO.577 2022.7.1)
(6)泊原発運転認めない札幌地裁判決(イントロ部分)(『週刊金曜日 2022.6.10』)
(7)泊原発差し止めの意義と教訓:津波対策の欠如で敗訴の判決(山崎久隆・たんぽぽ舎 2022.6.10)
(8)北海道泊原発差し止め判決、脱原発より困難? 自治体の脱依存(東京 2022.6.2)

 

1.泊原発運転差止認める! - 泊原発の廃炉をめざす会
 https://tomari816.com/blog/?p=3190

◆判決の骨子及び要旨
 https://tomari816.com/home/siryou/img/20220531_tomari_hanketsu_youshi.pdf

◆判決本文
 https://tomari816.com/home/siryou/img/20220531_tomari_hanketsu_honbun.pdf

(関連)泊原発の廃炉をめざす会 - 原発のない安全な北海道に
 https://tomari816.com/blog/

(関連)泊原発の廃炉をめざす会
 https://tomari816.com/home/

◆(別添PDFファイル)声明:泊原発運転差し止め判決の意義と全国の脱原発運動にもたらす波及効果について(原告団、弁護団全国連 2022.6.3)
 http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/archives/22-6-3/

(関連)脱原発弁護団全国連絡会 - 泊原発運転差止認める!
 http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/22-5-31/


2.判決 新聞報道

(1)(別添PDFファイル)泊原発 運転差し止め、札幌地裁判決(東京 2022.6.1)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/180684
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/180645

(2)(別添PDFファイル)泊原発 運転差し止め、札幌地裁判決(毎日 2022.6.1)
 https://mainichi.jp/articles/20220531/k00/00m/040/010000c
 https://news.yahoo.co.jp/articles/543988ccafe717319189bc55179996f79332769d

(3)(別添PDFファイル)泊原発 運転認めず、札幌地裁判決(朝日 2022.6.1)
 https://www.asahi.com/articles/ASQ50756YQ50IIPE020.html
 https://www.asahi.com/articles/ASQ5051T9Q5XIIPE02G.html


3.新聞社説

(1)<社説>泊原発差し止め 万が一に備えなくては:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/180982

(2)社説:泊原発の運転差し止め 安全軽視を糾弾した判決 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220602/ddm/005/070/063000c

(3)(社説)北電と泊原発 自ら招いた差し止め:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15312393.html

(4)<社説>泊原発差し止め判決 北電の安全軽視を断じた:北海道新聞 どうしん電子版
 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/687925

 

4.その他コメントなど

(1)(別添PDFファイル)泊原発1~3号機を運転してはならない(佐藤秀行 原子力資料情報室通信NO.577 2022.7.1)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSxHd3E0ywHsbx4U?e=XuJg9a

(2)(別添PDFファイル)泊原発運転認めない札幌地裁判決(イントロ部分)(『週刊金曜日 2022.6.10』)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgS3Bfxga3JnWvW7i?e=UH9KbU

(3)(別添PDFファイル)泊原発差し止めの意義と教訓:津波対策の欠如で敗訴の判決(山崎久隆・たんぽぽ舎 2022.6.10)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgS4baiPUxloRifmB?e=htCHON

(4)(別添PDFファイル)北海道泊原発差し止め判決、脱原発より困難? 自治体の脱依存(東京 2022.6.2)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgS-V8lRLg8jRFTX4?e=qRpKAF

 

 <田中一郎コメント>

1.この判決で評価できる点

(1)津波に対する対応として防潮堤建設の不備(地盤の劣悪に伴う液状化対策ができていない)を理由に原発の運転を許さない判決を下したこと。今日の日本の司法は日本国憲法の基本理念である「三権分立」を捨て去り、行政追従・首相官邸や霞が関官庁忖度の「御用判決」ばかりを乱発しており、とうの昔に司法としての使命を喪失している。また、今日のアベスガキシダ自公政権は、福島原発事故の悲劇と恐怖を忘却して「原発の再稼働推進と最大限活用」を打ち出しており、そんな中で、曲がりなりにも原発運転の差し止めを認めたことは評価していい。

 

(2)北海道電力が、原子力規制委員会の新規制基準審査パスによる「お墨付き」をもらってこの裁判を切り抜けようとし、毎度の公判では時間稼ぎ・審議引き延ばしの態度に出て、原告が告発し裁判所が求める原発の安全性に対する具体的な説明をきちんとせず(できず)、まるで司法をコケにするようなことを続けていた。これに対して札幌地裁は、この裁判提訴から10年以上の時間の経過を鑑み、これ以上の裁判継続に正当性はないとして審理を打ち切り、泊原発の運転差止を言い渡した。しごく当然の判断であり、被告北海道電力の敗訴は、自らが招いた当然の結果と言える。10年間以上もの時間が与えられたにもかかわらず、泊原発の安全性を具体的に立証できなかった北海道電力には、原発を運転・運営する能力も資格もないとすべきである。

 

(3)原発の安全性(危険性)の立証責任は、危険性を訴えて運転差止・廃炉を求める原告側ではなく、原発の運転・運営をする電力会社側にあるとした点。いわゆる「立証責任の転換」である。泊原発に関する各種情報は北海道電力が独占的排他的にすべて保有しており、立証責任が北海道電力側にあることは自明、原告側は「泊原発が危険であることの一般的蓋然性を相当程度に指摘すれば足りる」話である(下記サイト参照=広島の裁判ではドアホのヒラメ裁判官が立証責任を原告側に負わせて原告敗訴としている=こういうヒラメは駆除する必要あり)。

(関連)伊方原発運転差止広島裁判-戦後最悪の司法判断の一つ 広島地裁吉岡決定
 https://saiban.hiroshima-net.org/pub/panf04/index.html

 

2.この判決の不当性

(1)判決を下すのが遅い。裁判官たちは10年間何をしていたのかという話。もっと早い段階で北海道電力の姿勢を見定め、原告の請求のすべてを認める判決を下すべきである。公正な裁判とはそういうものである。そもそも日本の裁判は時間がかかりすぎる(理由は、口頭弁論主義を捨てて書類審査主義の官僚裁判になっていること、裁判官1人当たりの事件数が多すぎる(裁判官が足りない)、公判から公判までの時間を空けすぎ(ひどい場合は法廷が空いていないことを理由にしていることもある=事件数が増大して法廷が足りないなら造れ!)、審理を尽くさないで裁判を短縮しようとするサカサマ検討も行われている始末、⑤日本の裁判は、司法に適正な解決を求める原告・被告の期待や願いを無視するかのように「上から目線」で乱暴に進められており、かつ裁判官たちが自己保身を優先させて社会正義や人権を守ろうという姿勢に乏しい、⑥原発裁判では、原子力規制委員会の審査結果を待ち、その結果の丸写しの判決を出すことで行政追従のヒラメ裁判にしてしまう事例が後を絶たない。裁判官の自己保身のためである。そのため、原子力規制委員会の審査結果待ちのような裁判が現状でも10件以上もある(別添PDFファイルの『週刊金曜日』記事を参照)。これでは何のための司法かと言いたくなる、など。要するに裁判所は、一度ガラガラポンでぶっ潰して再構築した方がいい、日本でもサイテーレベルの役所)。

 

(2)津波対策の不備以外のさまざまな泊原発に関する安全性の欠如について、この判決は「その他の争点について判断するまでもない」として逃げている。原告からは、①地震、②津波、③火山噴火、④避難計画、のそれぞれの対策対応について、全て致命的な欠陥や危険性があると訴えてきている。これに対して、10年間以上もの時間をかけながら、何の判断を示さないというのは不当そのものだ。例えば、の避難計画については、東海第二原発運転差止の判決を下した水戸地裁のように、泊原発についてもその実効性がないという判断は下せたはずである(積丹半島の西側の住民をはじめ、原発過酷事故に伴い放射能汚染の影響を受ける住民が大挙して逃げることなどできるはずもない、特に冬の気候が厳しい季節では下手に動けば凍死するため、動けないまま大量被ばくを余儀なくされる可能性は高い)。何故、逃げるのか!? こうした裁判所の判断からは、「防潮堤だけをきちんとすれば泊原発はいいんだな」というねじ曲がった解釈が生まれかねず、事実、6/1付朝日新聞記事の有識者コメント(橘川武郎国際大学教授)では、その辺を見越して、原子力規制委員会の今後の審査でOKが出ればこの判決は否定される、などとふざけたことを言っているのがいる。

 

(3)原子力規制委員会は、既に泊原発敷地内にある断層を「活断層ではない」と評価した。不当極まりない。また、積丹半島西岸の沖合海底を走る長い断層もまた活断層と思われ、北海道西部のこの辺一帯は、常に大地震と大津波の危険性に見舞われている。おまけに泊原発の東側真正面には、いつ大噴火を引き起こしても不思議ではない羊蹄山や、少し離れたところには有珠山や昭和新山もある。火山噴火は地震と連動して起きやすいのだ。ユーラシアプレートと北米プレート、太平洋プレートが重なり合う不安定な地殻の上にあるのが北海道という島であり、そんな場所は、定期的に大地震と大津波と火山噴火に見舞われると考えておいて間違いない。そしてそれは明日にでも起きるかもしれない。10年以上もの時間を無為に過ごしている時間的余裕はないのであって、泊原発敷地が危険極まりない原発の立地場所としては不適切であることを何故、この判決は言わないのか!? 1993年の北海道南西地震(奥尻島に大津波(32m)による大被害が出た)をもう忘れたのか。あの地震と同規模ないしはそれ以上のものが泊原発をいつ襲っても何の不思議もない、そんな場所である。

(関連)北海道南西沖地震 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E5%8D%97%E8%A5%BF%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87

 

(4)原告は使用済み核燃料の撤去を求めたが、判決は「撤去先を原告側が具体的に示していない」として却下した。使用済み核燃料の危険性は福島原発事故時における4号機の経験から知らない人はいない。原子炉は、まだ圧力容器や格納容器で密閉されているだけマシな方で、使用済み核燃料プールは「裸のまま」である。そのプールの冷却が止まれば、格納容器がない原子炉が暴走するようなもので、たちまち環境に放射能をまき散らして人が近づけなくなり、泊原発は全3基が過酷事故状態のまま放置されることになる。原告側住民が「危険だから撤去せよ」と申し立てるのは当たり前のことであり、かつ、この判決でも、使用済み核燃料(プール)の危険性は認めている。それを原告側が撤去先を示さないから却下だなどという判決は「あんた、何言ってんの!?」ではないのか。裁判所は撤去だけを命じればいいのであって(あるいは、撤去しないのなら安全対策の強化を言えばいいのであって)、それを受けて、どこへ撤去するのか、あるいは(撤去までの期間を含めて)使用済み核燃料の安全対策をどうするかは、北海道電力および原子力規制委員会が検討すればいい話である。原告に尻を振って、その当然の要請を却下するなどは、およそまともな裁判官のすることではない。

 

(5)廃炉請求も却下した。廃炉までの具体的事情は見いだせない、などと理由づけしている。何のこっちゃではないか。総合的に見て、泊原発の安全性は確保できないことは、10年間の裁判の審理の中で明らかになったはずである。加えて、北海道電力には、原発を運転・運営する能力もないことも明らかとなった。これで何故、泊原発は廃炉にせざるを得ない、と判決できないのか? 裁判が始まる前から、泊原発を廃炉にはしない(何があっても、どんな説明をされても)、と決めていた以外には考えられない、政治的な行政追従のヒラメ判断である。この裁判官たちに聞きたいのは、では、廃炉にするのはどういう場合なのか、である。

 

(6)総括:日本のヒラメ司法の底流の上に(誰が見てもおかしい)「防潮堤不備」だけを理由に泊原発運転差止を認めた

 泊原発が抱える様々な危険性について目を閉じたまま、唯一点、北海道電力が、原子力規制委員会も指摘する防潮堤の不備に対して、いつまでたっても適切な説明をしないという、「手続き上の欠陥」を理由に、原告勝訴・被告敗訴の判決を下している。簡単に言えば、この判決もまた、原発について、その安全性の観点から見て、運転させていいのか、廃炉にしなくていいのか、使用済み核燃料(プール)の危険性についてはどうか、という原発裁判の肝心要の「心臓部分」からはトンズラしてしまっているのである。これではこれまでの10年間は、いったい何だったのかということになる。私が「この判決はある意味で不当判決だ」という主旨はこういうことである。日本の司法・裁判所は、根底のところから叩き直す必要があるという私の認識は一層強くなった(下記参照)。

◆(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html

 

3.河合弘之先生からいただいた「ご注意」のメールについて

 泊原発運転差止の判決が出て間もなく私が発信したメールに対して、脱原発弁護団全国連絡会の代表をしておられる河合弘之先生から下記のメールをいただきました。河合弘之先生をはじめ、日頃、原発の運転差止から脱原発へ向け、あるいは脱被ばくや被害者完全救済へ向けて、手弁当でご尽力をいただいている弁護士の皆様には、心より感謝申し上げます。また、全国各地で裁判の原告となり、脱原発・反原発の市民運動・社会運動に取り組んでおられる市民の皆さまにも、心より敬意を表し、これからも応援・支援を続けていきたいと考えております。

(以下、メール転送です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
弁護士の河合弘之です。こういう批判をするのは間違いです。弁護団や原告団の血と汗のにじむような苦労、この判決をだすにあたっての裁判官の勇気に思いをいたすべきです。こういう成果を重ねていく先に国全体の脱原発があるのです。

(ご批判をいただいた田中一郎発信のメール)
下記の判決要旨を読みましたが、泊原発は運転をしてはいけない、以外のすべての原告の主張は退けられており、かつ、その運転不可の理由も、予想されている津波の大きさには疑義を言わず、その予想津波に対して防潮堤が立地の液状化を起こした場合のことが十分に考慮されていないから、原発稼働はまかりならぬ、と言っているだけである(判決要旨のP5の下)。北海道電力が、いつまでたってもきちんとした説明ができないので、裁判長がしびれを切らして裁判を打ち切り、運転不可の判決を下した、以上のものではない。

裁判所・裁判官は、泊原発に対して、8年間(10年間以上の間違い)もの裁判での審査で、こんな程度のことしか言えないのか、というのが私の率直な感想である。日本の司法・裁判所は完璧と言っていいほど腐っている。さしあたり泊原発の再稼働はダメという判決が出たものの、これは仮処分ではないから原発の再稼働を止める効力もなく、かつ、液状化による防潮堤の破損以外のことはすべて却下されており、私は控訴すべきものではないかと思う。

いい加減にしろよ、日本の司法・裁判所・裁判官どもよ!!

◆判決の骨子および要旨
 http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/wp-content/uploads/2022/05/220531%E6%B3%8A%E5%88%A4%E6%B1%BA%E8%A6%81%E6%97%A8.pdf

(関連)<解説>泊原発再稼働を認めない判決 安全性を説明できない電力会社にNO:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/180645
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 河合弘之先生のメールに対する私の返答は「(先生の)ご指摘に大いに賛同しつつ反論し、反論しつつ大いに賛同いたします」です。その主旨は簡単で、河合先生がおっしゃるように「弁護団や原告団の血と汗のにじむような苦労」については何の疑いもなく心より感謝申し上げ、大いに敬意を表しております。また「この判決をだすにあたっての裁判官の勇気」についても、今日の日本の裁判所・裁判官のありようからみて、この程度の判決であっても、原発を運転してはならぬ、という結論の判決を出すには「相当の勇気が必要であることも、ある程度想像がつきます。そして、「こういう成果を重ねていく先に国全体の脱原発があるのです」も、全くその通りだと思います。ですので、河井先生のご指摘には大いに賛同し共感いたします。

 しかし、他方では、今日の日本の司法の堕落・職務放棄・自己保身ヒラメ化の惨状の下、国を亡ぼすかもしれない危険な原発に関して、きちんとした判決を下せない司法や裁判官のあり方に対して、真正面から具体的に批判をしておく必要もあると、私は強く感じていますので、今回、このメール&ブログにて、簡単に述べさせていただきました。これからも河合弘之先生には、ご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げますとともに、原発分野での一層のご尽力と、それ以外の分野も含め、ますますのご活躍を陰ながら祈っております。

 

 <関連サイト>
(1)泊原発差し止め訴訟、一部原告も控訴:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ6G5W19Q6GIIPE017.html
(2)泊原発の運転差し止め判決に首相、再稼働方針「従来と変わらない」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220531-OYT1T50212/
(3)泊原発3号機の敷地内断層 規制委「活断層ではない」北海道電力の態勢不備で審査8年と長期化:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/114245
(4)原発安全への願い、勝訴に結実 廷内に「やった」、喜びかみしめ(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/65d9714b914cee1c900228d3cf9ad840120d3eec
(5)泊原発運転差し止め判決、再稼働スケジュールに変更ない=木原官房副長官 - ロイター
 https://jp.reuters.com/article/tomari-gov-idJPKBN2NH0KA

(参考)木原誠二 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E5%8E%9F%E8%AA%A0%E4%BA%8C

(司法判決無視の、このゴロツキのような人物は、東大卒・財務省官僚経由・自民党衆議院議員(東京20区)の「最悪3点セット」男だった。さもありなんの発言だが、東京20区の有権者は、こいつを選挙で落選させる使命を負ったと思っていただきたい。:田中一郎)
草々

2022年7月 6日 (水)

(必見必読)岡田正彦新潟大学名誉教授の新しいコロナワクチン解説本:『本当に大丈夫か、新型ワクチン』(花伝社)

前略、田中一郎です。


(最初に若干のことです)
================================
1.7月13日判決期日の予定 - 東電株主代表訴訟
 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-402.html


2.(東京7.28、郡山7.30)福島原発刑事訴訟支援団からのお知らせ
 https://shien-dan.org/


3.キャンペーン · 311子ども甲状腺がん裁判の原告全員の「意見陳述」と「大法廷」での弁論を求めます! · Change.org
 https://chng.it/N5sC5StRBd


4.実につまらない、たかが政治、されど政治の話
 ダメ野党第1党の泉健太立憲民主党のおかげで、今回もまた野党は敗北のようです。そりゃそうでしょう。先般の衆議院選の敗北の原因を、自分たちのダメさ加減を反省するのではなく、選挙協力をしてくれた日本共産党のせいにして(一種のアカ攻撃)、与党勢力にすり寄る無様な態度を示し続けているのですから、こんな泉健太立憲民主党に誰が投票するでしょう! 今回ばかりは「市民と野党の共闘」もガタガタです。

今まで立憲民主党に投票をされてこられた有権者の皆さまは、今回は他の「世直し」政党に投票されてはいかがでしょうか? 但し、「日本維新の会」は「世直し」政党ではありません=出来損ないの自民党ですのでご注意を! 戦国時代と同じで、イクサ(選挙)に負けてばかりいる総大将は、負けるたびに民や兵の信頼を喪失し、最後は大敗戦をして首をハネられるのです。立憲民主党の解体が目前に迫っています。(情けない限り)

◆自公、改選過半数の勢い維持 立憲、改選議席割る可能性 改憲4党、3分の2超も 参院選終盤情勢調査:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15345929.html?ref=mor_mail_newspaper_20220706

◆自民60議席超の勢い=改憲勢力3分の2視野―立民苦戦、維新に伸び【参院選情勢】(時事通信) 第26回参院選(10日投開票)について…|dメニューニュース(NTTドコモ)
 https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220703X128

(1)【岸田政権】自民失速…参院選後半で与野党接戦区が14に増加! 保守王国の福井、宮崎も黄信号|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307739
(2)【山際大志郎】山際担当相「野党の話は聞かない」発言で大炎上!岸田政権“聞く力”の嘘を身内が暴露|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307736
(3)政治家がチンピラまがいの恐喝をする国で「日本は民主主義だ」と自画自賛する身勝手|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/307805
(4)【点描・永田町】首相がおびえる物価高と醜聞(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/14c8b7628416614fa1d5d9c4d7b9535cd00fedfe
(5)音楽業界4団体の生稲晃子ら支持に「SaveOurSpace」が抗議声明。賛同人は2,000人超え - CINRA
 https://www.cinra.net/article/202207-briefing-saveourspace_iwmkrcl
(6)若者の声に背中押され 社民党・福島瑞穂党首【党首奮戦記】(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/74e2a06045d772f952ebd4ab4b83ebcf66ff0a7f


5.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)「日本維新の会」(&大阪維新)に関するネット情報その他を集めておきました、ノーコメントでお送りいたします(その1)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-db766b.html

(2)善悪二元論に基づく「悪玉プーチン・ロシア」叩きだけでは、ウクライナ戦争を解決できないどころか、対米隷属下の日本を第二のウクライナ戦争である「台湾紛争」に軍事介入させていく世論形成を促す危険な議論となりかねない- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/07/post-87db3e.html

(3)(報告)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-888fe3.html


◆日刊IWJガイド・非会員版「ヘイトクライム扇動!- 自民中心の『神道政治連盟国会議員懇談会』で『同性愛は精神障害』『家庭と社会を崩壊させる』等と書かれた冊子配布!」2022.7.6号~No.3583号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51028
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「新型コロナ」ワクチンに詳しく、これまでのワクチン行政を批判的に論じてこられた岡田正彦新潟大学名誉教授が新しい著書をお出しになりました。必見必読です。その新著書のほんの一部をご紹介いたします。みなさまには是非、書店でお求めになりご一読ください。

新型のコロナワクチンについては、これまでも申し上げてきました通り、人間の遺伝子作用をご都合主義的に利用する技術で、動物実験も臨床試験もしっかりとした形で行われておらず、コロナワクチン接種を進める厚生労働省や国立感染症研究所が「何が起きるかわかりません」と言ってきたものです(つまり、それを承知で自己責任で摂取してください、ということ)。そもそも「新型コロナ」のようにRNAウィルスの場合は変異が激しく、ワクチンの効き目は極めて怪しいものであることに加え、今回、岡田正彦新潟大学名誉教授がこの新著書で教えて下さっているように、深刻な副作用をもたらす危険なものであることに十分に留意が必要です。

(関連)オミクロン株への感染防御能力は ワクチン効果が大幅低下の実験結果 - NHK
 https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20211228b.html


今日の「政産官学マスごみ」の「忖度インチキ5点セット」は、原発や被ばくの問題に限らず、私たちの生活や生存に関するあらゆる場面に浸透してきており、ワクチンもまた例外ではありません(おそらく例外などないでしょう)。私たちは「自分で自分の身や自分たちの家族を守る」以外に方法はなくなってきています。特に、これから長く多様な将来を持った未来を担う子どもたちに安易にコロナワクチンを打つ・打たせるなどという愚かな行為は、断固として退ける「親としての子どもを守る義務」があると私は考えています。そもそも、子どもたちにとって、「新型コロナ」などは深刻な感染症ではなく、危険なワクチンを打つなどと言うことは、まさに「お上の言うことに盲従する」愚か極まる行為です。今まで「お上の言うとおり」にして「よかったこと」がありますか? 福島原発事故はどうでしたか?

「政産官学マスごみ」の「忖度インチキ5点セット」など、諸悪の根源は何度も申し上げているように「政治(家)」です。みなさま有権者・国民が、自民党・公明党・日本維新・国民民主党なんぞの候補者に投票をしている限り、事態は改善するどころか、どんどん悪くなっていきます。目前に参議院選挙が迫っていますが、この4つの政党・政治勢力の候補者には投票をしない・させない、という動きをみなさまが様々な方法でなされることを期待しています。そして、先般惜しまれて亡くなられた母里啓子博士のおっしゃるように「もうワクチンはおやめなさい」です。


◆(必読必見の新刊書)本当に大丈夫か、新型ワクチン 明かされるコロナワクチンの真実-岡田正彦/著(花伝社) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034296193&Action_id=121&Sza_id=C0

(1つ前の著書:こちらも必読必見)大丈夫か、新型ワクチン 見えてきたコロナワクチンの実態-岡田正彦/著(花伝社) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034235603&Action_id=121&Sza_id=C0

 <別添PDFファイル>
(一部抜粋)危険なトゲトゲ蛋白(岡田正彦『本当に大丈夫か、新型ワクチン』花伝社)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSIhoRqENPBaEtXm?e=qPWp8d

(一部抜粋)年をとると免疫はつかなくなるのか?(岡田正彦『本当に大丈夫か、新型ワクチン』花伝社)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSO5YXmP18B7sHHo?e=YNtbvY

(関連)(重要サイト)岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE
 https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/
 https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

(関連)新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html


(関連)もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実-母里啓子著(双葉社) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033682386&Action_id=121&Sza_id=F3

(この本は故母里啓子博士の著書で、コロナワクチンについての記述はありませんが、それ以外のさまざまなワクチンに関する詳しい説明が平易になされています。まさに、ワクチン(獲得免疫)など、もうおやめなさい、ということであり、人は天が授けてくれた「自然免疫」を鍛えてさまざまな病気や感染症と対峙していくべきです。中でも、この日本では、生まれて間もない赤ちゃんに、さまざまな種類のワクチンを十数本も打っているという「愚か極まる行為」をこの本で知りました。まさに、ドアホ、というほかありません。手間暇・費用をかけて、子どもたちの健康を破壊するようなものです。退治や赤ちゃんや子どもたちの健康を守る第一義的な責任者は「親」です。世の「親」たちには、しっかりしていただきたいですね。ワクチンを打ってもらえば、打ってもらうほど喜ぶのは誰でしょうか? よくお考え下さい。:田中一郎)


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以下、参考サイトなどです。

◆(報告)(5.16)オルタナティブな日本をめざして(第74回):「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-2ebfb9.html

(関連)(レジメ)「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん 2022年5月16日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSR8b2WtZaJFh_Wz?e=Egkx12

◆(報告)(5.16)コロナワクチンについて知っておいた方がいいこと(「新ちょぼゼミ」:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-f69a63.html

(関連)(レジメ)コロナワクチンについて知っておいた方がいいこと(田中一郎 2022年5月16日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSVZ0NeovofzWMM6?e=oL0zOG

(関連)(拾ったチラシ)新型コロナワクチン接種をする前に確認したい10のこと(2022.5)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSa5Ib0VldHyg6_w?e=J656KL

(上記のうち、最後の10番目の記述については、既に私から「あやしい・おかしい」と申し上げていますが、天笠啓祐氏や岡田正彦新潟大学名誉教授にもお聞きしましたが、やはり「あやしい・おかしい」(非科学的)というお考えのようでした。:田中一郎)

(関連)mRNAワクチンを開発したのはアメリカ国防総省だった(『合成生物学の衝撃』須田桃子 文芸春秋)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgSd6zKeCYnkEP_Bi?e=z94KJp

(mRNAワクチンの開発にカネを出していたのは、アメリカ国防総省の一部門である「国防高等研究計画局(DARPA)」でした。これの意味するところは、mRNAワクチンが軍事技術=生物兵器開発と表裏一体であることを意味し、ウクライナ戦争における米ロ双方の「生物兵器開発批判」と密接に関連しているということを強くご認識いただければと思います。要するに、ロクでもない、のです。:田中一郎)
草々


(追1)コロナワクチンの犠牲者(救済制度対象者ゼロ?)

◆第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料(2022年6月10日)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html

*死亡 ファイザー(資料1-3-1) 1586人
*死亡 ファイザー(資料1-3-4)    1人(5歳~11歳) 
*死亡 モデルナ  (資料1-3-2)   155人
*死亡 アストロゼネカ(資料1-3-3)  1人

*重症者数(男女別P6他:死亡者含む)(資料1-1-1のP4) 計 7287人
  男 2396人+9人+556人+8人=2969人
  女 3865人+3人+426人+3人=4297人
  不明 21人

(関連)厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html

(10年前のインフルエンザ・ワクチンの時は、報告された死亡者は3人だった、27人だった、という2つのネット情報があります。いずれにしても、今回の死亡者にしても重症者数にしても、桁違いの数字です。そして、報告されていない死亡者や重症者もかなりの数にのぼるのではないかと推測されます。戦後最大の薬害の様相を呈しています。ワクチン接種はいったん止めるべきです)

(関連)『近藤誠医師が警鐘「コロナワクチン“隠れ副作用死者”はまだいる」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース』7/18(日) 7:05配信
 https://www.news-postseven.com/archives/20210718_1675838.html?DETAIL

(何故、すべての死亡事例・重症事例の報告を義務化しないのでしょうか? 中長期的な安全性を含めて、「新型コロナ」ワクチンの安全性は検証・確立されていないということは、ワクチンメーカーも厚生労働省も認めていることではないですか!? :田中一郎)


(追2)ワクチンの有効率の計算(これで効くと言えるの?)
 そもそも「新型コロナ」ワクチンの有効性の計算がおかしいという点については、みなさま既にご承知でしょうか。念のために下記にその計算方法を略記しておきます。そして、いずれのワクチンメーカーもワクチンの有効性に関する臨床結果の詳細を明らかにしていません。また、その妥当性について第三者検証が難しいのです。しかし、そのことと、有効性計算のおかしさは別問題です。

 <計算例>
*ワクチン接種なし(プラセボ=偽薬)  20,000人のうち200人が感染
*ワクチン接種             20,000人のうち 10人が感染

 有効率は、(200人ー10人)÷200人で計算して、95%、とされます。しかし、見方を正してみると、20,000人の「ワクチン接種なし」で感染した人が200人、ワクチン接種したら10人になって190人減ったので、効果は190人÷20,000人で、0.95%(減少させた)ということではないのでしょうか? つまり、たいした効果らしい効果はない、ということを示しています。

この数字は架空の数字ですが、実際の数字は、それぞれのワクチンメーカーが許認可を握る政府・厚生労働省に提出した臨床結果を明らかにすればすぐにわかる話です(但し、臨床結果の妥当性は、対象となった人がワクチン接種の「あり」と「なし」に適切に無作為状態で区分されていたかどうか、言い換えれば、接種なし、の分類に高リスクの人が集められていなかったかどうかが厳しくチェックされなければなりません)。しかし、ワクチン、ワクチンと毎日大騒ぎをしているマスごみたちが、このワクチンの有効性について臨床結果の詳細を解説報道したものを私は見たことがない。つまり、「新型コロナ」ワクチンは、最初からその有効性についても「疑わしい」ということです。

(関連)ウィルスの変異に対してコロナワクチンはどこまで有効か?
(関連)感染は防げないが重症化は防ぐ=科学的実証的根拠による説明なし

 

 

2022年7月 4日 (月)

善悪二元論に基づく「悪玉プーチン・ロシア」叩きだけでは、ウクライナ戦争を解決できないどころか、対米隷属下の日本を第二のウクライナ戦争である「台湾紛争」に軍事介入させていく世論形成を促す危険な議論となりかねない

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.(別添PDFファイル)(予約必要)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回):「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)(2022年7月9日)- いちろうちゃんのブログ(当日は主催者側より最初の1時間弱で「福島原発事故11年:4つの爆発」(第2回目)のプレゼンを行います。なお、当日の予約状況は、まだ若干名がご参加可能です)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-61a44a.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

(関連)(報告)(6.16)福島原発事故11年:全くと言っていいほど原発事故の教訓が生かされないまま再稼働・再推進に走るこの国の危険性、「4つの爆発」から(その1)(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-7d4c09.html


2.2022.6.27 たんぽぽ舎・徹底解説「経済安全保障推進法」危険な現代の国家総動員法 ―登壇: 海渡雄一弁護士 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=4KPI5u6x5zQ&t=29s

(グーグル・ユーチューブによる言論妨害が相次いでいますので、IWJさんの録画もご紹介しておきます。上記サイトでは、録画を一番最初のところに戻してから、最初からご覧いただくといいと思います。:田中一郎)

(関連)(報告)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-888fe3.html


3.(別添PDFファイル)(新刊書)(パンフ)新刊書:フクシマ・アンソロジー 西里扶甬子(著-文) - かもがわ出版(発売は7月末)
 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784780312355


4.キャンペーン
(1)インターネット署名「青森県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地としない青森県条例を制定してください」
 https://ssl.form-mailer.jp/fms/ad5b6e88679317
 http://aokokyoso.g2.xrea.com/syomei/202011shobunchi.pdf

(2)311子ども甲状腺がん裁判の原告全員の「意見陳述」と「大法廷」での弁論を求めます! · Change.org
 https://tinyurl.com/42wmmmd5

(3)旧入間小のケヤキとイオンの共存を求めて · Change.org
 https://bit.ly/3NI4aZl
(大スーパーのイオンさん、木を伐らずに木と共存して、街づくりに協力してください)

(4)お知らせ · 低周波音の被害が懸念されるにもかかわらず住民へ説明がされていません。 · Change.org
 https://tinyurl.com/7u6z3p4x


5.沖縄に日本国憲法を施行せよ
(1)復帰50の物語 第25話「基地従業員が見た宮森小墜落事故」(沖縄ニュースQAB) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/fa59ec5f761a2014d22486a414801d8e2cce4a2e

(2)社説[戦前世代1割切る]切実さ増す記憶の継承 - 社説 - 沖縄タイムス+プラス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/983302

(3)4年前に把握も公表せず 普天間基地で576倍のPFAS検出(沖縄テレビOTV)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/601484f4d2ec2d408a1671151deea06fdc3626b3

(4)岸田首相に「帰れ」 市民から抗議の怒号 沖縄全戦没者追悼式 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=jWzqhc9S8V0


6.その他
(1)「ワタシタチハニンゲンダ!」東京/アップリンク吉祥寺で上映決定
 http://www.labornetjp.org/news/2022/1656310359757staff01

(2)終わらない「安倍政権」という悪夢<京都精華大学准教授・白井聡氏> - Ameba News [アメーバニュース]
 https://news.ameba.jp/entry/20220702-86741593/

(3)前原・福山両氏、盟友同士の「骨肉の争い」に 京都選挙区 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220629/k00/00m/010/151000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=column&cx_mdate=20220630

(両方が選挙でボロボロになって一緒に落選してくれるのが私たち有権者・市民にとってはBESTシナリオです:田中一郎)


7.IWJ
(1)日刊IWJガイド・日曜版「バイデン大統領の2期目の出馬を望まない米国人が7割、国が間違った方向に行っているが85%! 米国・西側と露中国の次の戦場は食糧!-」2022.7.3号~No.3580号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51020

(2)日刊IWJガイド・非会員版「NATOが『ロシア敵視』を明記! プーチン大統領は『サハリン2』を事実上国有化! 日本は『サハリン2』から排除されるでしょう!-」2022.7.2号~No.3579号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51016

(3)日刊IWJガイド・非会員版「インフレ対策が問われる参院選終盤、政府の消費者物価指数速報値は前年同月比2.3%上昇! 日銀短観は2四半期連続で業況悪化!!」2022.7.4号~No.3581号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51023
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下記は他のMLでの議論です。ご参考までに転送いたします(一部加筆修正)。

◆「プーチンにも一理ある」か? 「市民の意見」への批判
 https://note.com/chechennews/n/nc0bb19e18658

(関連)市民の意見30の会・東京 - 191
 https://www.iken30.jp/bulletin/191/

 <田中一郎コメント>
 これまで申し上げてきたことの繰り返しですが、上記サイトについて、改めて簡単に申し上げます。まず最初に、私の立場を申し上げておきますが、私はプーチン・ロシアなんぞをかばい建てしたり、支持したり、褒めたりするマインドはかけらもありません。今回のロシア軍によるウクライナ侵攻は許されない国際法違反=第二次世界大戦後の戦争禁止秩序違反の暴挙だと考えていますし、プーチンはさっさと軍隊を引き揚げてウクライナと停戦・和平協定を結び、この戦争の責任を取って退陣すべきであるとも考えています。その上での議論ですので、どうぞ誤解なくお願いいたします。

 

1.上記の「市民の意見30」サイト掲載のレポートは、いずれも「ウクライナ戦争に便乗して、日本をアメリカの属国として台湾紛争や朝鮮半島有事の際に米軍とともに軍事介入が可能な国にしていく今日の日本社会の危険な動きにストップをかけたい主旨で、そうした社会情勢形成の原因となったウクライナ戦争に対する見方・評価に、異なった側面から光を当てて論じたもの」として読めば、たいした違和感もなく読めるものばかりである。これを「ロシアを擁護するものだ」とか「どっちもどっち論だ」とか言って批判する方が私は少しばかり頭の中が偏りすぎているように思われる。ウクライナ戦争に反対する立場にあれば、「市民の意見30」サイト掲載のレポートは、批判するようなものでもない(レポート内の個々の問題の事実関係や認識の違いはあるにせよ、全面否定するようなものではない)。

 

2.ウクライナ戦争の根源は、ソ連崩壊と冷戦終結後のアメリカによる対ロシア政策の根本的な歪み=ロシアを引き続き仮想敵国とし続け、NATOを温存し、それをテコにして欧州を政治的軍事的にアメリカの支配下に置き、併せてアメリカ国内の「軍産情報複合体」の利益を最優先させたところにある。更にアメリカは、ロシア・エリチン政権に介入して市場原理主義政策を押し付け、ロシア経済を混乱に陥れ、多大なる悲劇をロシアにもたらしている点も追記しておかなければいけない。2000年代に入って大統領となり、ロシアの政治支配者となったプーチンのアメリカに対する見方は、許しがたいロシアの敵、という評価になっていたものと思われる。そのアメリカが、2000年以降も、東欧諸国や、とりわけウクライナに様々な形で介入をして、ロシアとの敵対関係を煽り続けてきているところに、このウクライナ戦争の大きな原因の1つがある。

 

3.ロシアという国連安保理で拒否権を持つ軍事大国・核兵器大国が当事者となっているウクライナ戦争を、一刻も早く停戦させ、ウクライナと和平協定を結ばせ、ウクライナの一般市民に平和な生活と生存を取り戻すためには、単純な善悪二元論に基づく「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論では、お話にならない。この議論に立脚してことを進めるということは、ゼレンスキー・ウクライナ政権がアメリカを筆頭に欧州や日本の軍事支援・経済支援を得て、国内にいるロシア軍を殲滅・撃破して国外に追い払うまで(クリミア半島を含む)戦争を続けるということを必然的に意味し、ウクライナの国土や一般市民の生活・生存は悲惨なことになっていくことを意味する。このウクライナ戦争を解決するには、国際紛争問題への政治的軍事的経済的社会的リアリズムが必要であり、それも一刻も早く、そうしたリアリズムに立脚し、解決方策がプラグマティズムに従った停戦交渉斡旋の動きが国際社会から出てこなければいけない。そして、そのリアリズム&プラグマティズムでは、事の善悪を離れて、「プーチン・ロシアとゼレンスキー・ウクライナの両方の顔が立つ形」でなければ、問題は解決しない=和平交渉は妥結できない。

 

4.ウクライナ戦争に至る2004年以降の経緯を見れば、「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論は誤りであり、また、戦争をやめようとしないプーチン・ロシアも誤りなら、戦争を継続するために武器弾薬兵器をアメリカ他の欧州諸国にねだるゼレンスキー・ウクライナもまた、誤りである。ゼレンスキーは自分の退任を担保として、諸外国に停戦・和平交渉の斡旋を要請すべきである。既にウクライナ戦争は、実質的に「ロシアとアメリカの(代理)戦争」になっており、ウクライナはアメリカの掌で踊らされている「戦争人形」のようなものであり、また、NATOや日本はアメリカの手下に成り下がってしまっている。この先に来るのは、ウクライナ戦争を通じての「アメリカとロシアの代理戦争」ではなく、文字通り、ロシア陣営とアメリカ陣営が真正面からぶつかる「第三次世界大戦」ということになる。国際紛争解決へのリアリズム&プラグマティズムの喪失は、近未来に破局的な世界戦争への道につながっている。

 

5.ゼレンスキー・ウクライナ政権も、その前のポロシェンコ・ウクライナ政権も、その背後に暴力極右が幅を利かせる、いわゆる頑強なる右翼ナショナリズム政権である(東欧諸国の現政権にも似たようなところがある)。これがウクライナ戦争をもたらした大きな政治的思想的背景であり、これを看過するわけにはいかない。そして、ゼレンスキーのスポンサーはコロモイスキーというアメリカ在住(ウクライナにはいない)のオルガルヒであり、その経済的利害がロシアと対立的である点も見逃せない。アメリカの「軍産情報複合体」や、その代理人の「戦争屋」(バイデン大統領やヌーランド米国務省次官らがその代表格)がこの連中に目をつけて、CIAやその民営化団体の「全米民主主義協会(NED)」、あるいは民間軍事会社などを使ってロシアとの対立を煽り続け、その「外国からの勢いをバック」に、2014年のマイダン革命以降、ウクライナ政権は国内のロシア系住民を抑圧し続けていたことは既に周知のことでもある。ゼレンスキー・ウクライナが「善玉」であるなどという謬論は、事実関係を見ない「愚かなる不勉強」か、あるいは「意図的な作為」=つまりは「戦争屋」の片棒を担ぐようなものと言っても過言ではない。

 

(関連)ネオコン勢力が取り仕切る「戦争研究所」の分析を鵜呑みにしていいのか|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/307512

(関連)ウクライナ侵攻に刺激され、挙国一致で中国との戦争に突き進みかねない危うさ|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/306076

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(関連)ビクトリア・ヌーランド - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

(関連)全米民主主義基金 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E7%B1%B3%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E5%9F%BA%E9%87%91

 

6.一般市民を残虐に殺戮している戦争犯罪人の逮捕・起訴・処罰の問題は、当面は棚上げにせざるを得ない。日本のマスごみに代表されるように、戦争犯罪に対する処断を問題解決の前提にするということは、簡単に言えば、プーチンとロシア軍の幹部を戦争犯罪人としてひっ捕らえて処罰せよ、と言っているに等しく、そんなことを言っていて、停戦や和平協定が締結できるはずもないからだ。しかも、戦争犯罪は、ロシア側だけでなく、ウクライナ側にもあると言われており、更に、ウクライナ国外からやってきた戦争屋や暴力極右らの犯罪もある。こうした問題を、戦争当事者であるウクライナ側が、アメリカや欧米の協力を得て、戦争犯罪人を見つけ出して裁く、などというのは、今のまま戦争を続けていきますと言っているに等しいことと言わざるを得ない。戦争犯罪人処罰は、和平交渉妥結後のウクライナの政治的軍事的社会的安定を待って、第三者的な組織を国際社会が創設し、そこにロシアとウクライナもオブザーバーとして入れて、調査し対応していく、という以外に、リアリティを持った方法はないように思われる。要するに、当面は問題を棚上げして停戦・和平を優先し、しかるのちに、ロシアとウクライナの両政権がメンバーチェンジした後に取組を開始する、くらいが落としどころではないか。

 

7.日本の国会議員たちが、ほんの一部の議員を除き、単純な善悪二元論に基づく「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論に基づいてロシア叩きだけをやり、返す刀で、岸田文雄自公政権がゼレンスキー・ウクライナに対して軍事支援を行うなどという、まさに対米隷属の「戦争屋」一色の政治情勢になっていること、それを批判できずに多くの市民運動・社会運動が、既成左翼・リベラル政党(立憲民主党、社会民主党、日本共産党)らに追従するように「ロシア叩き」一色に染まっている様子があること、更に、この社会的な情勢に便乗した日本の右翼・右派・「戦争屋」たちが、参議院選挙での大勝利と、日本国憲法改悪へ向けてアクセルを踏み、日本をいよいよ破滅へ向かわせる「大作戦」を開始していること、そしてそれが「平和ボケ」さながらの日本社会での時々刻々の広範な世論形成につながっていること、こういう情勢に対して、今般の「市民の意見30」サイト掲載のレポートは、一石を投じたかったと私は見る。

 

8.ウクライナ戦争をやめさせるためには、ウクライナ支援ではなく、ロシア叩きでもなく、「戦争ヤメロ」「戦争こそが悪である」を市民運動・社会運動が高く掲げ、ウクライナ戦争はアメリカや欧州だけでなく、ロシアの「軍産情報複合体」の利益をもたらすだけの「最悪のふるまいだ」、ナショナリズムは20世紀に吹き荒れた前近代的なイデオロギーであり、多くの人々を不幸と悲劇と血で染め上げた克服すべきイデオロギーであること、などを訴え、自民党や維新・国民民主党が言うような日本国憲法改悪=9条に自衛隊明記=緊急事態条項導入=平和国家日本の放棄は、対米隷属を解消しないままに、近未来に台湾紛争や朝鮮半島有事に日本の軍事介入を用意していく「破滅への道」だということを、広く有権者・国民に伝えていかなければいけない。そのためには、ロシア叩け・ウクライナがんばれ、ではなく、「ウクライナ戦争」ヤメロ、が同時並行に訴えられていてこそ説得的である。

 

何度も申し上げて恐縮ながら、60基近くも原発・核燃料サイクル施設を、この狭い日本列島に並べて、軍事衝突・武力による国防はできない、戦争は自衛戦争と言えどもできない、このことを全ての前提に日本の安全保障や国際紛争解決・平和構築を考えていかなければいけない。合言葉は、善悪二言論ではなく、国際紛争解決のためのリアリズム&プラグマティズムであり、戦争のリアリズムであり、国際紛争の平和的解決である。

草々

 

(追)「市民の意見30」サイト掲載のレポートの4人の筆者のうち、浅井基文(元外務省官僚)は、かつて私とたんぽぽ舎が主催して開催している「新ちょぼゼミ」での講演を、開催直前になって健康問題を理由にドタキャンをした経緯がある人物です。主催者側は同氏に対して、やむを得ない事情があるのであれば仕方がないですが、わざわざ時間を割いて参加予約をされた市民もいらっしゃるので、誠意ある対応をお願いしましたが、残念ながら、その後の対応についても、しかるべき振る舞いをしていただけませんでした。私は、リベラル有識者の1人と言われている同氏について、その振る舞いや一連の経緯から、同氏の「リベラル性」に関していささか疑問を持っています。なので、同氏の上記レポートだけは、再度厳しい目でチェックをして、問題があれば再度メールその他でみなさまにお伝えいたします。昨今の市民運動・社会運動には、「リベラルのようでリベラルでない(ベンベン)、改革派のようで改革派でない(ベンベン)、それは何かとたずねたら、ベンベン・・・・・」、のような人間をチラホラと散見いたしますので、いずれまとめて厳しく告発しようかとも思っています。身に覚えのある方はお早めに態度をお改め下さい。

 

 

2022年7月 1日 (金)

脱原発脱被曝バック・ナンバー(58)(抜粋)(2022年5月~6月)

1.(メール転送です)(4.23)甲状腺がん裁判についての井戸謙一弁護団長の講演 & 昨今の「脱被ばく」関連情報- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-858a1e.html

 

2.(メール転送です)「原子力災害対策指針」(防災業務関係者の放射線防護対策等)パブコメ提出意見(元原子力規制庁技術参与・松田文夫さん)と私の補足見解 & 福島原発刑事訴訟支援団からのお願い- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-48a1ea.html

 

3.(報告)(5.21)放射線被曝の基本的な解説(第3回目):DDREF、電離作用と活性酸素、被ばく線量限度問題、子どもたちの被ばく感受性、放射線被曝とエピジェネティクス、福島原発事故の健康被害抹殺他(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-eeba6f.html

 

4.(拡散希望)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い=放射線被曝防護の基準は化学物質毒性防護の基準の500~1,000倍の甘さだ(田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-0c5a42.html

 

5.(必見・必読サイト)伊方原発運転差止広島裁判 & 広島2人デモ=脱原発・脱被ばくの理論的説明が満載されています- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-2768ec.html

 

6.(メール転送です)「被爆二世健診…43年目の真実~データが語る遺伝的影響と「ほしょう」を考える」の録画アドレスをお送りします:やはり放射線被曝の遺伝的障害は存在し、それが日本政府の手でもみ消され「ないこと」にされていた- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-4ab5ef.html

 

7.広瀬隆氏『二酸化炭素によって地球が温暖化しているという説は科学的にまったく根拠がないデマである』(追報)➾ 「原発に頼らない脱炭素」(市民連合)ではなく「化石資源に過度に頼らない脱原発」(田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-129ce3.html

 

8.(報告)(6.16)福島原発事故11年:全くと言っていいほど原発事故の教訓が生かされないまま再稼働・再推進に走るこの国の危険性、「4つの爆発」から(その1)(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-7d4c09.html

 

9.経済産業省が原子力ムラや地域独占(原発)電力会社とともに進める「電力自由化」のインチキ=「新電力」締め出しと「演出される電力不足」、「地球温暖化」対策を悪用するどうしようもない「抵抗勢力」- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-bc6539.html

 

 

 (その他)

◆「偽物」立憲主義を掲げる中途半端な立憲民主党や、合従連衡優先の日和見「市民連合」では、危機の時代に突入したニッポンの「世直し」は難しい=漸進的・保守的でもいいから「きちんとした改革」の旗を立て、改革の主力中核勢力を育てよ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-843ac7.html

 

◆(マスごみ「陰謀論」批判=報道機関としての使命をきちんと自覚せよ!)ロシアのプロパガンダ、誰が拡散? SNS分析でみえた情報戦の姿 - 毎日新聞- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-aee029.html

 

◆左派リフレ派(松尾匡立命館大学教授)の「円安日本経済論・円安対策経済政策論」批判=「市場原理主義アホダラ教」政策と、対症療法的な一過性バラマキ政策はやめて、充実した内容の個別政策を集大成した経済体制変革論へ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-c39f23.html

 

◆(諫早湾干拓事業)有明の「格差の海」=佐賀西南部ノリ凶作に追い打ちをかける矛盾した判決:デタラメな「ギロチン」公共土建事業を裁断する厳しい事後対応が必要だ=政治を変えて日本の公共土建事業を転換させましょう- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-0a15a8.html

 

◆(報告)(5.9)政治家をSNSで揶揄したら逮捕される?! 知っていますか?「侮辱罪の法定刑引き上げ」法案(山下幸夫弁護士)+ 「侮辱罪」重罰化関連サイト・情報(国会審議動画など)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-c3424e.html

 

◆20220510 UPLAN 田中一郎「侮辱罪重罪化=最悪の言論弾圧法」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=005AA2eAjYY&t=22s

 

◆(報告)(5.10)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「「日本維新の会」って、どんな政党?」(清水忠史さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月10日):選挙に出かける前にコレをご覧になってみてください- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-cf0ade.html

 

◆(メール転送です)【号外第28弾】米国に隷属した日本のマスコミが一切報じないタブー! ロシアが「ハリコフ州の病院で米国防総省によるウクライナ国民への非人道的人体実験が行われていた」と発表! ただし詳細は報じられず!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-a988b3.html

 

◆(報告)(5.21)オルタナティブな日本をめざして(第75回):「化学物質とエピジェネティクス」(渋谷徹さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月21日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-b9e92d.html

 

◆(報告)(3.7)&(5.23)講演:子どもの健康と農薬汚染(1)&(2)(安田節子さん:たんぽぽ舎)+ 若干の関連情報- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-6c402a.html

 

◆(報告)(5.16)コロナワクチンについて知っておいた方がいいこと(「新ちょぼゼミ」:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-f69a63.html

 

◆(報告)(5.16)オルタナティブな日本をめざして(第74回):「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-2ebfb9.html

 

◆(報告)特別集中講座:「パンデミックと731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授)+ 若干の731部隊関連情報- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-139fca.html

 

◆松尾匡立命館大学教授&「左派リフレ派」批判(その2):過ぎたるは及ばざるがごとし=反緊縮を続けながら、無意味でマイナス効果しかない「異次元金融緩和」と「一過性の巨額バラマキ」をやめることがポイント- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-c9561b.html

 

◆参議院選挙へ向けて:市民運動・社会運動と政治のこと(ごく簡単に申し上げます)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-c9433f.html

 

◆(報告)(6.16)オルタナティブな日本をめざして(第76回):「新大統領尹錫悦政治の韓国」(内田雅敏弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月16日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-d76a95.html

 

◆本日(6/29)のいろいろ情報:「子ども脱被ばく裁判」からの緊急のお願い、鳥栖市立中学いじめ事件を裁判所が追認、グリホサートとネオニコ農薬、マイナカードの押し付けが露骨(有権者・国民を家畜並に管理)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-eadff7.html

 

◆(報告)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-888fe3.html

 

◆「日本維新の会」(&大阪維新)に関するネット情報その他を集めておきました、ノーコメントでお送りいたします(その1)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-db766b.html

以上

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