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2022年6月23日 (木)

参議院選挙へ向けて:市民運動・社会運動と政治のこと(ごく簡単に申し上げます)

前略、田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.「新ちょぼゼミ」の予定
(1)(予約必要)(6.27)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「徹底解説「経済安全保障推進法」 =危険な現代の国家総動員法」(海渡雄一弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-20b6c2.html
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(「経済安全保障推進法」について、十分に時間を取り、海渡雄一弁護士に徹底的に解説していただきます。この日は主催者側からのプレゼンは行いません。事務連絡その他を30分弱行います)

*(当日のレジメ)戦争準備の現段階 秘密保護法・戦争法・共謀罪・デジタル監視法・土地規制法・サイバー局・経済安保法(海渡雄一弁護士 2022年6月)
 https://drive.google.com/file/d/1OzRu-I9Fjyu8uMmJPZd9ce1xmvUJKKX6/view?usp=sharing
 https://drive.google.com/file/d/1OzRu-I9Fjyu8uMmJPZd9ce1xmvUJKKX6/view?usp=sharing
(かなり重厚な論文ですので、あらかじめみなさまにお送りしておきます)

(「https://drive.google.com/file・・・・・・」のURLをクリックしてもファイルが開けない・見れない場合には、別添のファイルをご覧ください。)

(2)(予約必要)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回):「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)(2022年7月9日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-61a44a.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-61a44a.html

(「新ちょぼゼミ」の予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.キャンペーン · 【4日間の緊急署名】#総理ウィーンに行きましょう  核兵器禁止条約第一回締約国会議へのオブザーバー参加を求めます · Change.org
 https://tinyurl.com/yvhudaxn


3.日刊IWJガイド・非会員版「参院選始まる、今日は『沖縄の日』!岩上安身によるれいわ新選組参院選候補 水道橋博士と弁護士・衆議院議員 米山隆一氏インタビューを配信」2022.6.23号~No.3570号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50981
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おはようございます。

朝っぱらから、あまり愉快ではないお話かもしれませんが、大事なことだと思っていますので、ご一読いただければ幸いです。問題にしたのは、メールの表題にもあります通り、参議院選挙のこと、そして、これからも繰り返されるであろうさまざまな選挙に関して、みなさまが関わる「脱原発・脱被ばく」を含む市民運動・社会運動と政治の関係についてです。

端的に申し上げます。

1.本来、「脱被ばく運動」を含む市民運動・社会運動というものは「ワンイシュー」を扱うものであり、「脱被ばく」という唯一点(あえて申し上げれば「脱原発」や「被害者完全救済」とセット)で賛同できる方々が集まって行う社会的な動きです。参加者の政治的立場は問いません。暴力主義者や差別主義者など、一部の例外はご遠慮いただくことになるでしょうが、基本的に政治や思想信条は自由のまま、運動に参加します。


2.しかし、今日のように、政治が主導・先導して、支配権力を濫用して日本を破壊している時には、上記のような従来型の市民運動・社会運動では、もはや太刀打ちできません。政治を支配する者が、次から次へとロクでもないことを繰り返し、原発や被ばくや被害者のことなど全く改善がなされないままに、新たに様々なロクでもないことをやってくるのですから、これを「ワンイシュー」で追いかけていても、ようするに「モグラたたき」のようになってラチが明かない、ということになります。

私がその典型的な事例で、最初は脱原発・脱被ばくだけの市民運動・社会運動に参加していましたが、その後、あっちにも顔を出し、こっちにも顔をダシしているうちに、時間と労力がまったく足りなくなり、毎日のように様々な政治がしでかしたロクでもない問題に振り回され、今やにっちもさっちもいかなくなっています。そろそろ戦線を縮小しないと、もうどうしようもない状態です。政治の方は、それぞれの問題について、優秀な官僚たちを事務局にして、役割分担をして押し出してきますが、それを受ける私達市民の方は「体は一つ」ですから、もうとても太刀打ちできないのです。これまでのような市民運動・社会運動では、もはや今日の日本の問題は解決できません(どうも日本の市民運動・社会運動の参加者には、これが理解されていないようです)。


3.つまり、「臭いニオイは元から立たなきゃダメ」ということです。「元をたつ」には、支配権力を握ってロクでもないことをしている政治家どもを入れ替えることが必要不可欠です。政治家よりも官僚の方がずる賢くて諸悪の根源だ、という方もいらっしゃいますが、それも一昔前の話、アベ政権以降は、ゴロツキや人間のクズのような政治家どもが官僚幹部の人事権を握ってそれを濫用していますから、諸悪の根源は官僚ではなくて政治家です。でも、どの政治家や政党が、本当の意味でちゃんとしているのでしょうか? それを選択する目がないと、選挙の時に誰に、どの党に投票したらいいかわからなくなります。


4.マスコミなどが「選挙の争点」などと言っているものは、いろいろあります。代表的なもので言えば、日本国憲法(第9条や緊急事態条項)、経済政策(消費税、社会保障福祉、貧困対策、財政金融政策、貿易・国際経済など)、社会正義や民主主義(モリカケサクラ、汚職、不正他)、環境政策や社会政策(ジェンダーなど)、外交問題、これ以外にもまだあるでしょう。でも、こうしたものに全て目を通して、総合的に判断できる人がいったい何人いらっしゃるでしょうか? 私は容易ではないと思います。そんな状態にあるときに、特定の人から「〇○が××だ」と個別の問題について声を大きくして言われても、言われた方は戸惑うばかりです。結局、まじめな人ほどいろいろと逡巡した挙句、「信頼できる人」は誰か、を基準にして、その「信頼できる人」を身近な人に求めて、それを判断基準にして投票している人が多いのではないかと私は推測します。でも、コレは、ある意味で危険な判断基準です。


5.私はこうした「選挙投票の基準=身近な信頼できる人の推薦する人・いいという人に投票する」という「処方箋」に代えて、政治家や政党が「原発・核燃料サイクル」に対してどういう態度を取っているか、で決めたらいかがですか、と提案したいと思います。「被ばくの問題」に対する態度ではありません。あくまでも「原発・核燃料サイクル」です。

それは、福島原発事故を経験したこの日本社会で、「原発・核燃料サイクル」はもはや現代日本社会のさまざまな「邪悪」あるいは「ダメなこと」「最悪行為」を凝縮した「悪の塊」「悪魔の道具」「ゴロツキどもの利権の巣窟」「滅亡への導きの糸」になっているからです。しかも、もう誰の目にも見える形になって露呈しています。小泉純一郎氏が言うように「安全、安い、クリーン、これ全部ウソ」は、いまや子供でも知っているでしょうし、鎌田慧氏が言うように、「原発は何の正当化根拠もなく、ただ、政治の力だけで推進されている」ということです。原発を巡る論争も決着済みです。あの福島原発事故の爆発を見て、まだ、原発はこれからもどんどんやっていきましょう、などと言っている人間がまともであるはずがありません。推進側には屁理屈しか残されていません。(放射線被曝はここまでは言えません=今後の「脱被ばく」運動をどう展開するかは、ここに着目しなければいけません)

そんな原発に対して、これから選択の対象になる政治家や政党はどういう態度を取っているのか、コレこそを判断の基準にしたらいいと私は思います。言い換えれば、ここまでひどいことが明らかな「原発(及び核燃料サイクル)」に対して、きちんと廃絶の姿勢を示さない、態度をあいまいにしている(推進すると言えば得票が落ちるから)、そんな政治家や政党なら、およそ他の問題でも同じで、ちゃんとした判断や政策など、できるはずもない、だから、原発をリトマス試験紙にして政治家や政党を取捨選択すれば、当たらずとも外れることはない、だまされてロクでもない政治家や政党に投票をしてしまうことはない、ということになると私は思います。そしてこれは、政治家や政党だけでなく、著名人や学者などを評価する際にも使えて、テレビに出て来て、原発についてきちんとした態度を取れていない連中は、みな、どんなに立派に見えていても、いかに美辞麗句を並べていても、すべてニセモノ・インチキの類と見ていいと私は見ています。まさに現代日本最大で露骨なまでの「悪の塊」の原発に対して、毅然と「NO!」と言えない奴に、いったい何ができるか! という話です。(原発に関心を示していない新興政党などは論外=お話にならない)


6.ということで、原発・核燃料サイクルを基準に各政党を評価すると、下記のようになります。

 自民、公明、日本維新、国民民主党=×××××
 立憲民主党=△△△~▲▲▲~×××
 日本共産党=〇○○~△△△
 社会民主党=〇○○~△△△
「れいわ新選組」=〇○○~△△△
 革新系無所属・諸派=△△△

(〇○○=脱原発・反原発、△△△=一応脱原発・反原発だけど「ゆらぎ」「日和見」「変更の可能性」あり、▲▲▲=脱原発・反原発は「口先やるやる詐欺」の可能性大、×××××=原発推進(表面上は隠していて原発のことを言わないで選挙に臨んでいる場合が多い))


つまり、少なくとも、自民、公明、日本維新、国民民主党には投票をしてはいけない、ということを意味します。悩ましいのは立憲民主党、少なくとも、現在の泉健太執行部に連なる立憲民主党の政治家や候補者は、ニセモノ、の臭いがプンプンしています。しかし、政党としては、脱原発の旗を、一応は掲げている、という状態です。

みなさまのおられる地方区では、政党・政治家の選択肢は限られている可能性があり、ほぼ「自民、公明、日本維新、国民民主党には投票をしてはいけない」を基準にすれば、だいたい選択ができるでしょう。

問題は、東京などの多くの複数候補が立候補している地方区と、全国区=比例区での投票をどうするかです。上記を参考に、悩んでみてください。大事なことは、些細なことや個別問題にあまりとらわれず、大局観から判断をするということが大事だと思います。その際、これまで私からメール・ブログで申し上げてきたこともご参考にしていただければ幸いです。但し、政治を(時間はかかるけれども)抜本的に転換しなければ、事態はよくならないし、脱原発も脱被ばくもできません。被害者は踏みつぶされます。日本の司法・裁判所は既に腐っていて、最高裁判事は「アベ友」に占拠されています。判決には期待できません。それどころか、私が見るところ、日本は再びの原発・核燃料サイクル施設の過酷事故、あるいは戦争への加担により、滅亡に向かっていると思われます。これを止めるには、政治を変える以外に方法はありません。

そんな中、悩ましい参議院選挙が来ます。棄権だけはなさらないよう、切にお願いを申し上げます。
草々

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