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2022年5月

2022年5月30日 (月)

(報告)特別集中講座:「パンデミックと731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授)+ 若干の731部隊関連情報

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(6.16)オルタナティブな日本をめざして(第76回):「新大統領尹錫悦政治の韓国」(内田雅敏弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月16日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-44eec2.html

(この次)(予約必要)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回):「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)(2022年7月9日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-61a44a.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.(5/31&6/1,2,3)東電刑事裁判 ランチタイム・スタンディング:東京高裁前 12:00~13:00
 https://shien-dan.org/wp-content/uploads/lunchtime-standing-202205-01.jpg 


3.イベント情報
(1)(チラシ)(6.3)福島原発かながわ訴訟 第11回控訴審
 https://drive.google.com/file/d/1KqweFCWdewQORtEp7JMXoS0-vmLJs2PY/view?usp=sharing

(関連)福島原発訴訟 かながわ原告団だより 第49号(抜粋)(2022.4.14)
 https://drive.google.com/file/d/1Sn6E2piInFHzqPx7oA7_5DTGTkRH-sB5/view?usp=sharing

(2)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 611 水俣と福島 アイリーン・美緒子・スミスさんと語ろう 映画「MINAMATA-ミナマタ-」上映
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2022/05/611-minamata.html

(関連)脱被ばく実現ネット チラシ
表)https://drive.google.com/file/d/1JWV-G_9q7PQ0aw4cHmtBHBOMFywg0WAH/view
裏)https://drive.google.com/file/d/1Huy6Vsf4Uzyq08-nDkot2BXqh1qsuoU-/view

(3)(チラシ)(6.21)福島原発被害東京訴訟 第1陣控訴審口頭弁論&報告会
 https://drive.google.com/file/d/14Ik1YRBGU4ZfncWKdyHI5z4i92pLqT__/view?usp=sharing

(4)(チラシ)(6.25)学習会:731部隊の細菌戦 1940年新京のペスト(那須重雄さん)
 https://drive.google.com/file/d/15Uz6yqXtJcQx-B2_ZGdLHXBeh8C0nuC9/view?usp=sharing

(5)(6.27)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟 第8回公判(伊達判決を活かす会 NEWS NO.8 2022.4.30)
 https://drive.google.com/file/d/1fHuf6CXht8bRRJMvZi09uzgw5RdEsaac/view


4.キャンペーン · 軍事施設化される「馬毛島」のマゲシカを守って! · Change.org
 https://tinyurl.com/k9pesf2h


5.(新刊書)日米同盟・最後のリスク なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか-布施祐仁著(創元社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034335695&Action_id=121&Sza_id=C0

(関連)シリーズ累計35万部突破「戦後再発見」双書、堂々完結! いまここにある戦争の危機を問う、『日米同盟・最後のリスク――なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか』が発売。|株式会社創元社のプレスリリース
 https://bit.ly/3N4Htiy


6.「侮辱罪」はやはり“権力批判封じ”に利用される! 国会で「“総理は嘘つき”は侮辱罪にあたるか」という質問に政府が驚きの答弁|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2022/04/post-6187.html

◆20220510 UPLAN 田中一郎「侮辱罪重罪化=最悪の言論弾圧」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=005AA2eAjYY&t=22s

◆侮辱罪厳罰化法案で修正合意 3年後検証明記、18日衆院委採決 自民・立民(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ad1f1f5dd7d45bd4ff2ebfb3804751bc30036723

(またやっとるぞ、この野党第1党、力が抜けるよ、まったく。だから、こんな政党は応援するだけ無駄だ、こんな政党は野党第1党にしておいてはダメ、と申し上げているのです。危機にある現代日本で、「世直し」など、こんな政党にはできません。自民党と社会党のなれ合い批判・55年体制批判などと言って始めた1990年代初頭の似非政治改革の「担い手」達が「選挙互助会」として創った政党=それが民主民進党であり、その成れの果てが国民民主党・立憲民主党です。自民党と、かつての社会党以上にひどいなれ合いをやっとるでしょ。そろそろこの政治家たちには政治の第一線から消えていただきましょう。「世直し」するには政治家に覚悟が必要ですが、その政治家たちを選ぶ有権者・国民にも覚悟は必要です。:田中一郎)

(関連)<社説>侮辱罪の厳罰化 言論封殺の危惧を持つ:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/177271


7.IWJから
(1)日刊IWJガイド・非会員版「プーチン大統領は、グローバル経済からロシアを排除するのは不可能だと演説!」2022.5.28号~No.3544号 - What's New お知らせ(シリーズ<オリガルヒとは誰か>その1  そもそもオリガルヒとは? その驚くべき起源と強欲!)
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50852

(2)日刊IWJガイド・非会員版「シリーズ<オリガルヒとは何者か>その2 オリガルヒの富の成立に米国が深く関与! オリガルヒの不正蓄財は、米国なしにはありえなかった」2022.5.29号~No.3545号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50858
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昨年から今年春にかけて、加藤哲郎一橋大学名誉教授による特別集中講座「パンデミックと731部隊」が開催されました。加藤哲郎先生の長年にわたる研究成果の重厚な蓄積がふんだんに披露され、受講する者の心に響きます。かつて小説家の森村誠一氏が「悪魔の飽食」を出版して、世に「731部隊の人体実験」を知らしめた時代から約40年以上の月日が経ち、注目の731部隊の詳細だけでなく、家畜・軍馬の疫病対応をする部隊であった100部隊までもが 人体実験や細菌戦(生物兵器を用いた戦争)に手を染めていたことが分かってきています。この間、この問題に関する歴史発掘にご尽力してくださった加藤哲郎先生をはじめ、多くの国内外の方々には心より敬意を表したいと思います。以下、当日の録画をご紹介しながら簡単にご報告申し上げます。また、731部隊に関連するサイトや加藤哲郎先生の今後の研究計画なども、併せて簡単にご紹介いたします。


 <特別集中講座「パンデミックと731部隊」録画>
 https://drive.google.com/file/d/1ySoH24ZTbZ9JCIod5lmdD8wXWwXC9Whc/view?usp=sharing

(1)(第1回)オリンピックに翻弄された日本のパンデミック対策ー731部隊から感染研・ワクチン村へ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=01gt8vWDJ1A

(2)(第2回)映画「スパイの妻」と731部隊ー「幻の東京オリンピック」の影で進められた細菌戦と人体実験 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=smgAbMjmfRM

(3)(第3回)戦後731部隊の記念碑 多摩霊園フィールドワーク
 <録画はありません>

(4)(第4回)731部隊と100部隊:人獣共通感染症への戦争動員(小河孝さん:元日本獣医生命科学大学教授)
 https://www.youtube.com/watch?v=FM7gVlDG9K4

(5)(第5回)731部隊と100部隊の戦後責任ー永寿総合病院から見える731部隊とワクチン村 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=z3Z25-FnLT8

(6)(第6回)生き残った感染症村・ワクチン村・優生思想ー厚生省・厚生技官・医療政治と差別の問題 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=OKzwQxbwaeY

(7)(第7回)感染症の世界史への日本の遺産 お話:加藤哲郎さん - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=-tfhAW2mi6I

◆(報告)(1.29)オルタナティブな日本をめざして(第70回)「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-6c64bb.html

◆「日本のコロナ対応にみる731部隊・100部隊の影 」 お話:加藤哲郎さん - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CwHTZOL2IOo

◆加藤哲郎のネチズン・カレッジ
 http://netizen.html.xdomain.jp/home.html

 <加藤哲郎先生のご著書>
(1)「飽食した悪魔」の戦後 731部隊と二木秀雄『政界ジープ』-加藤哲郎/著(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033609161&Action_id=121&Sza_id=GG

(2)731部隊と戦後日本 隠蔽と覚醒の情報戦-加藤哲郎/著(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033765331&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)パンデミックの政治学 「日本モデル」の失敗-加藤哲郎/著(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034128936&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)ゾルゲ事件 覆された神話-加藤哲郎/著(平凡社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033066116&Action_id=121&Sza_id=C0

(5)日本の社会主義 原爆反対・原発推進の論理-加藤哲郎/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033025793&Action_id=121&Sza_id=E1


◆NHK放送番組 録画
(1)NHKスペシャル:731部隊の真実 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=EXd7MkrChdc
 https://www.dailymotion.com/video/x6dgpll
(2)BS1スペシャル「感染症に斃れた日本軍兵士」 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x83tjfq
(3)BS1スペシャル「731部隊 人体実験はこうして拡大した/隊員たちの素顔」(前編) 20180121 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x6dhev7
(4)BS1スペシャル「731部隊 人体実験はこうして拡大した/隊員たちの素顔」(後編) 20180121 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x6dhg47

(関連)731部隊の真実 ~エリート医学者と人体実験~ - NスペPlus
 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/

◆森村誠一氏
(1)悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!-森村誠一/〔著〕(角川文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000002209393&Action_id=121&Sza_id=C0
(2)悪魔の飽食 第七三一部隊の戦慄の全貌! 続-森村誠一/〔著〕(角川文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000018748481&Action_id=121&Sza_id=C0

◆20201107 UPLAN 西里扶甬子「生物戦部隊731研究の現在地~今を生きる日本人が知るべきこと」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Scv3aGzNCNI


 <関連サイトその1>
(1)731部隊全史 常石 敬一(著-文) - 高文研 - 版元ドットコム
 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784874987834
(2)コロナ禍で浮かび上がる感染研、永寿病院と「七三一部隊」の数奇な縁-文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/37277
(3)パネル展:戦争と医の倫理:日本の医学者医師の「15年戦争」への加担と責任(2021年10月)
 http://avic.doc-net.or.jp/syuppann/120909panel-sassi.pdf
(4)731部隊総集編  青山貞一・池田こみち監修
 http://eritokyo.jp/independent/aoyama-unit-731.html
(5)731免責の系譜 細菌戦部隊と秘蔵のファイル-太田昌克/著(日本評論社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000030574665&Action_id=121&Sza_id=F2
(6)医の倫理を問う 第731部隊での体験から オンデマンド版-秋元寿恵夫/著(勁草書房)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031490024&Action_id=121&Sza_id=G4
(7)新京ペスト流行と731部隊- ケペル先生のブログ
 http://shisly.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/731-8b7d.html
(8)中国侵略旧日本軍の細菌戦第100部隊の秘密に迫る_china.org.cn
 http://m.china.org.cn/orgdoc/doc_1_76803_939465.html
(9)中国侵略旧日本軍の細菌戦第100部隊の秘密に迫る_中国網_日本語
 http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2018-09/22/content_63751465.htm
(10)NPO法人731部隊・細菌戦資料センター
 http://www.anti731saikinsen.net/

 <関連サイト:その2>
(1)[スパイの妻] 4K 監督 黒沢清 - 出演 蒼井優 高橋一生 - Wife of a Spy - BS4K8K - NHK - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=711cLWEVDcs
(2)映画『スパイの妻』 - 動画 Dailymotion(おそらく予告編)
 https://www.dailymotion.com/video/x7vg0ef
(3)731部隊?新宿に多数の人骨…発見30年
 https://news.ntv.co.jp/category/society/468381
(4)GHQ幹部は「A級戦犯を生体実験しろ」と激高した|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/303602
(5)安倍首相の731戦闘機試乗 「止まらない挑発」の非難_中国網_日本語
 http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-05/16/content_28841448.htm
(6)「戦争と医学」(西山勝夫編著)
 http://www.bunrikaku.com/book1/book1-730.html
(7)「戦争と医学」(西山勝夫編著)書評
 http://avic.doc-net.or.jp/siryou/1410syohyou.pdf
(8)戦争と医学医療研究会
 https://war-medicine.blogspot.com/
(9)「戦争と医の倫理」の検証を進める会
 http://avic.doc-net.or.jp/
(10)戦争と医学医療研究会
 https://war-medicine.blogspot.com/
 http://www.bunrikaku.com/book1/book1-730.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(11)国立感染症研究所
 https://www.niid.go.jp/niid/ja/
(12)東京大学医科学研究所
 https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/
(13)明治大学平和教育登戸研究所資料館 - 明治大学
 https://www.meiji.ac.jp/noborito/


 <関連サイト:その3 ゾルゲ事件>
(1)(別添PDFファイル)通信No.1334 (2022-3-18 加藤哲郎さん 尾崎=ゾルゲ研究会)
 https://drive.google.com/file/d/1Gjfo1dqNlNw8pQPb4AvOGJnJ87qAsjIb/view?usp=sharing
(2)(別添PDFファイル)等身大のゾルゲ解明へ:加藤哲郎一橋大学名誉教授(毎日 2022.2.13)
 https://mainichi.jp/articles/20220213/ddm/014/040/007000c
(3)ゾルゲ事件、旧司法省が天皇に秘した項目 上奏文案発見:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASMC454B7MC4PTIL007.html
(4)ゾルゲ事件(平凡社新書)-加藤哲郎【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784582857252

◆20201212 UPLAN 加藤哲郎「ゾルゲ事件」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=EAclpuJ8E9I
草々

2022年5月29日 (日)

(報告)(5.16)オルタナティブな日本をめざして(第74回):「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。


さる2022年5月16日(月)、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、科学ジャーナリストの天笠啓祐氏をお招きして、下記の「新ちょぼゼミ」を開催いたしました。以下、当日の録画や資料を添付して簡単にご報告申し上げます。


◆(イベント情報)(5.16)オルタナティブな日本をめざして(第74回)「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月16日)
 https://drive.google.com/file/d/1bCUwimVfgdvwK4p_P-2NBe2yG7YbVBMR/view?usp=sharing

2020年新春のダイヤモンド・プリンセス号での集団感染を皮切りに「新型コロナ」の感染拡大が続いており、政府は3つの政権をまたいでコロナワクチンをその対策の切り札のように言い、マスコミ報道もそれを当然の前提にしてきました。しかし、それから2年の間に、ワクチンを打ったことで、間もなく死亡した人は1474人、重症の健康障害が出た人は6454人にも及び(それぞれ2022年2月18日現在)、数字だけを見ると「戦後最大の薬害」と言えなくもありません。厚生労働省は、このワクチンについて、臨床試験もしっかりと確認せぬままに臨時の承認を下して使用に踏み切り、国立感染症研究所とともに「何が起きても不思議ではない」などと、その人体への危険性を隠してはおりません。いったい、このワクチンに危険性はないのでしょうか。人間の遺伝子を操作して効果を狙うmRNAワクチン(ファイザー及びモデルナ)やウイルス・ベクターワクチン(アストラゼネカ及びJ&J)に問題はないのでしょうか? 繰り返される接種で何が起きているのでしょうか? 今回はこの問題に詳しい科学ジャーナリストの天笠啓祐氏に、「新型コロナ」ワクチンの正体とその危険性について詳しく解説をしていただきます。

講師:天笠啓祐(あまがさ けいすけ)さん
環境問題を専門とするフリージャーナリスト、市民バイオテクノロジー情報室代表


◆(当日録画)20220516 UPLAN 天笠啓介「新型コロナワクチンとは何、何が問題」.mp4 on Vimeo
 https://vimeo.com/712791848
 https://vimeo.com/712791848

◆(当日のレジメ)(別添PDFファイル)「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん 2022年5月16日)
 https://drive.google.com/file/d/1R3_BZY7HFZC1-oIjYp_Ped5VR9QctxnC/view?usp=sharing
 https://drive.google.com/file/d/1R3_BZY7HFZC1-oIjYp_Ped5VR9QctxnC/view?usp=sharing

◆(当日の関連)ワクチンで誰が得をしているのか、冷静になって考えてみよう(天笠啓祐『週刊金曜日 2022.5.13』)
 https://drive.google.com/file/d/1XuQ35YcokjcLewpp_a7zbJFinCX8KGRf/view?usp=sharing


(グーグル・ユーチューブによる露骨な言論妨害により、ユーチューブが使えず、皆様への当日の録画付のご報告が遅れたことをお詫び申し上げます。このところ、グーグル・ユーチューブを含むGAFAM=巨大プラットフォーマーたちによる言論妨害や、ネット広告を巡る優越的地位の濫用、治安当局への水面下での協力や選挙戦における個人情報の提供、徹底した秘密主義とユーザーを小バカにした態度など、その他、巨大IT企業の「やりたい放題」が世界的な問題となっており、もはやインターネットが「自由な言論空間」でなくなっていることに私たちはもっと関心を高める必要があります。

ウクライナ戦争では、ロシアや、欧米諸国のロシア叩きに協力しない中共中国での、言論抑圧・不自由が、日本のマスごみたちにより、毎日のように非難されましたが、しかし、その日本のマスごみの足元、つまり日本国内における言論・表現の自由もまた、ロシアや中共中国と「似たり寄ったり」の情況に陥りつつあることに私たちは気が付かなくてはなりません。アベスガキシダと続く対米隷属の売国奴自公政権が、主権者たる有権者・国民の言論・表現活動や社会活動・政治活動を委縮・妨害する法制度と次々と制定し(今回の「侮辱罪厳罰化法案」もしかり)、マスごみが「陰謀論」批判や陳腐な安全保障論報道を繰り返して、その支配権力による民主主義破壊を側面から応援するような動きが、さしたる批判もない中で進められていることは、由々しき事態というほかありません。デジタル社会での言論・表現の自由や民主主義社会の基本問題については、別途、改めて詳しく論じたいと考えています。

さしあたり、グーグル・ユーチューブに対しては、ユーザーの言論・表現の恣意的な妨害はおやめなさい、と申し上げておきます。)


 <天笠啓祐さんのご著書>
(1)(NEW!)ポスト・コロナ社会を考える ワクチン依存社会総点検-天笠啓祐著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034325791&Action_id=121&Sza_id=C0
(2)新型コロナワクチン その実像と問題点-天笠啓祐/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034213107&Action_id=121&Sza_id=GG
(3)ゲノム操作と人権 新たな優生学の時代を迎えて-天笠啓祐/著(解放出版社)
 https://cutt.ly/afYRs2f
(4)ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門 食卓の安全は守られるのか?-天笠啓祐/著(緑風出版)
 https://cutt.ly/tfYRgnn
(5)ゲノム操作食品の争点-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://urx.space/Wa5b
(6)TPPの何が問題か-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://urx.space/fW9C
(7)子どもに飲ませたくない清涼飲料-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/Zv54
(8)子どもに食べさせたくない遺伝子組み換え食品-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/DVAX
(9)子どもに食べさせたくない食品添加物-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/Z09a


◆(前回)(報告)(11.12)オルタナティブな日本をめざして(第52回):「感染症利権と新型コロナワクチンの危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-21863a.html

◆(関連)UPLAN:消された9本(グーグル・ユーチューブの言論妨害による「避難サイト」)
https://www.bottom-up-ch.com/%E5%8B%95%E7%94%BB%E8%A6%96%E8%81%B4/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%B2%E8%BC%89%E5%8B%95%E7%94%BB/


 <厚生労働省サイト>
◆第78回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第1回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料(2022年4月13日) https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00040.html

*死亡 ファイザー(資料1-3-1) 1535人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898950.pdf
*死亡 モデルナ (資料1-3-2)   131人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898951.pdf
*死亡 アストロゼネカ(資料1-3-3)  1人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898953.pdf
*重症者数(男女別P6他:死亡者含む)(資料1-1-1のP4) 計 6933人
  男 2286人+475人+8人=2769人
  女 3760人+380人+3人=4143人
  不明 21人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898930.pdf

(関連)厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html

(10年前のインフルエンザ・ワクチンの時は、報告された死亡者は3人だった、27人だった、という2つのネット情報があります。いずれにしても、今回の死亡者にしても重症者数にしても、桁違いの数字です。そして、報告されていない死亡者や重症者もかなりの数にのぼるのではないかと推測されます。ワクチン接種はいったん止めるべきです:田中一郎)

◆子どもへの新型コロナワクチン接種の考え方と副反応への対処法 新型コロナワクチンQ&A厚生労働省
 https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0008.html


 <関連サイト>
(1)3回目接種に“期限切れ”ワクチンが使われ不安拡大…安全性と有効性に問題はないのか?|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301289
(2)5~11歳ワクチン承認へ 新型コロナ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15179026.html?ref=mor_mail_newspaper
(3)内部告発者から流出したアメリカ国防総省の140万人の兵士の公式医療データベースに見る「コロナワクチンのすさまじい破壊力」(… 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/500.html
(4)新型コロナを5類相当にすべき?すべきでない?医師が考えるその理由|医師向け医療ニュースはケアネット
 https://www.carenet.com/news/general/carenet/53530
(5)コロナワクチン今こそ子どもを守れ! 脱コロナ時代に親が知るべき20の心得-内海聡/著(マキノ出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034298836&Action_id=121&Sza_id=B0
(6)もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実-母里啓子著(双葉社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033682386&Action_id=121&Sza_id=F3


 <「いちろうちゃんのブログ」>
◆(報告)(5.16)コロナワクチンについて知っておいた方がいいこと(「新ちょぼゼミ」:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-f69a63.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html   


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

2022年5月28日 (土)

(拡散希望)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い=放射線被曝防護の基準は化学物質毒性防護の基準の500~1,000倍の甘さだ(田中一郎)

前略、田中一郎です。
(拡散希望)


放射線被曝毒性と化学物質毒性の防護規制値の違いを比較してみました。
別添PDFファイルをご覧ください。

放射線被曝防護の基準は化学物質毒性防護の基準の500~1,000倍の甘さです。1ミリシーベルト(/年)以下なら安全、などというのは全くの偽りであることがお分かりいただけると思います。繰り返しますが、この数字でも、ガン・白血病以外の健康障害は全て無視されているということです。遺伝的障害についても考慮されていませんし、幼児・子供たち・青年の放射線被曝の感受性の高さについても全く無視されています。

(別添PDFファイルは「子ども脱被ばく裁判」最終準備書面(福島地裁)の記述から田中一郎がアレンジしたものです)


◆(別添PDFファイル)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い(田中一郎 2022.5.28)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVcOabuaTwnq3S2Mw?e=VaSeu5
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVcOabuaTwnq3S2Mw?e=VaSeu5

◆環境省_低線量率被ばくによるがん死亡リスク
 https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h28kisoshiryo/h28kiso-03-07-03.html

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)今のところ病理診断のような方法でがんの原因が放射線だったかどうかを確認する方法は確立されていません。そのため、この100ミリシーベルト以下の増加分、つまり最大で1,000人中5人という増加分について実際に検出することは大変難しいと考えられています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 上記は嘘八百の犯罪的大嘘です。放射線被曝や化学物質の人間に対する毒性の度合いを調べる場合は「疫学調査」を活用しますが、放射線被曝に関しては、問題だらけの「広島・長崎被爆者調査(LSS)」以外にも、世界中でたくさんの疫学調査結果が公表されており、国際放射線防護委員会(ICRP)が誤魔化している放射線被曝被害の数字よりも、もっと低線量で、もっと多くの健康被害が出ることが実証されています。また、放射線被曝の遺伝的障害についても、既にネズミの実験で立証済みであり(ゲノム不安定性)、人間では遺伝的障害はない、というのも、ほぼ間違いなく嘘八百です。

広島・長崎の原爆被爆被害者の2世・3世の健康状態の実態調査をやれば一目瞭然となるであろうことは明白なのにもかかわらず、戦後1度たりともそうした調査は行われていません。放射線被曝の世界は原子力ムラ・放射線ムラ、及びその代理店政府によって「隠せ、隠せ、隠せ、都合悪けりゃ、みな隠せ」で一貫しています。福島原発事故による甲状腺ガンをはじめ、さまざまな健康障害もまさにそうで、「安全安心キャンペーン」などに騙されていると、福島原発事故による健康障害は一切「なかったこと」(抹殺)にされることになります。

(関連)広島・長崎の原爆被爆者にかかるLSS調査の問題点(抜粋)(中川保雄『放射線被曝の歴史』明石書店)
 https://drive.google.com/file/d/1ko0z4Vao4ZSiDklGPEFhJvIv4XmkL8p0/view?usp=sharing 


(関連)放射線防護の考え方「年1ミリシーベルト」削除へ〜放射線審議会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/40321/#:~:text=%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E3%81%AF2,%E3%82%92%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8F%E3%80%82


詳しくは、下記をご覧ください。

(1)(報告)(11.13)放射線被曝の基本的な解説(第1回目):科学的実証性のない国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」という「つくり話」と3つの勧告の正体(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブロ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html

(2)(報告)(12.23)放射線被曝の基本的な解説(第2回目):国際放射線防護委員会(ICRP)3つの勧告の正体と、化学毒性・放射能毒性について(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-ca2a92.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-ca2a92.html

(3)(報告)(5.21)放射線被曝の基本的な解説(第3回目):DDREF、電離作用と活性酸素、被ばく線量限度問題、子どもたちの被ばく感受性、放射線被曝とエピジェネティクス、福島原発事故の健康被害抹殺他(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-eeba6f.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-eeba6f.html
草々

 

2022年5月26日 (木)

(報告)(5.16)コロナワクチンについて知っておいた方がいいこと(「新ちょぼゼミ」:田中一郎)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


去る2022年5月16日(月)、水道橋のたんぽぽ舎において「コロナワクチンについて知っておいた方がいいこと」(新ちょぼゼミ)を開催いたしました。以下、当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。


(最初に)私のスタンスを再度書いておきます。 
既にお送りしたメールでも申し上げておりますが、私は科学者でも医学者でも医師でもないので、「新型コロナ」やそれに関連する諸問題について断定は致しません。しかし、この間約2年間のこの国の「新型コロナ」問題に対する対応は、いかにもおかしく疑問だらけで、その点についてはしっかりと発信しなければいけないと考えています。「新型コロナ」ワクチンについても同様です。なお、説得力ある形で科学的実証的に私が疑問に思うことについて説明がなされれば、私の考え方や見方は変わる可能性があることを申し添えておきます。


◆(当日録画)ロナワクチンについて知っておいた方がいいこと(田中一郎)
 https://vimeo.com/712842616
 https://vimeo.com/712842616

◆(当日レジメ)(レジメ)コロナワクチンについて知っておいた方がいいこと(田中一郎 2022年5月16日)
 https://drive.google.com/file/d/1VG-qQ76ob8EpVVqSSkMnmvzi52pnMSSF/view?usp=sharing
 https://drive.google.com/file/d/1VG-qQ76ob8EpVVqSSkMnmvzi52pnMSSF/view?usp=sharing

◆(別添PDFファイル)当日の関連資料
(1)ワクチンで誰が得をしているのか、冷静になって考えてみよう(イントロ部分)(天笠啓祐『週刊金曜日 2022.5.13』)
 https://drive.google.com/file/d/1wLIXO-NCh6bGtpmdk99LPTd5Z6dlWFZy/view?usp=sharing

(2)新型コロナの扱い インフルエンザと同等に、感染症法「2類」「5類」(東京 2022.5.12)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/161261

(3)病院への指示権限強化へ、コロナ対応検証 政府が着手(日経 2022.5.12)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF10BK00Q2A510C2000000/

(4)コロナ病床 民間鈍く、機能不全あらわ(毎日 2022.5.10)
 https://mainichi.jp/articles/20220510/ddm/012/010/187000c

(5)mRNAワクチンを開発したのはアメリカ国防総省だった(『合成生物学の衝撃』須田桃子 文芸春秋)
 https://drive.google.com/file/d/1J5_a0cWHk3hWlxFMxTU4FIjdsQmQNml5/view?usp=sharing

(6)分からないことが多いワクチン、何かあれば国が救済を(岡田晴恵『食べもの通信 2022.4』)
 https://www.tabemonotuushin.co.jp/publics/index/125/detail=1/b_id=922/r_id=1079/

(7)ワクチンメーカー株価急落に見るワクチン疑惑と副反応死(安田節子『いのちの口座 NO.134 2022.4.30』)
 https://drive.google.com/file/d/1Hr-c9nnFDktuz-7iPckxRNfLvbNf-8T0/view?usp=sharing

(8)母里啓子さんのコロナへの最後のメッセージ(安田節子『いのちの口座 NO.134 2022.4.30』)
 https://drive.google.com/file/d/151Wdw4N6YgEaFoyx5MLgpuefvoK7_KFl/view?usp=sharing

(9)外国訪問中に散見 首相なぜノーマスク、「私たちも外していい?」ネットで不満続出(東京 2022.5.12)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/345eb5d8af86996875d50f8ff13c67907c90c81c

◆(別添PDFファイル)コロナワクチンの副作用
 https://drive.google.com/file/d/1oFcyw55gd3peghyfeCbD3fi3qYL4X7l1/view?usp=sharing
 https://ikenori.com/soudan/archives/45945?fbclid=IwAR0nHR00UzNi16dgLwTFo7awSxLrRmp8_EIbKtl5KRnlCcE-gezZXkVOLyI

(上記「コロナワクチンの副作用」は下段のサイトからの一部抜粋です)

◆(拾ったチラシ)新型コロナワクチン接種をする前に確認したい10のこと(2022.5)
 https://drive.google.com/file/d/1YXOmD7QSKz9h4z9Z5lMIgfn0SofgN5su/view?usp=sharing

(この「拾ったチラシ」は、近所のコンビニに今回の講演のレジメのコピーをしに行ったら、コピー機の横に捨ててありました。項目が10個ある中で、10番目のものが「あやしい?」と私は見ています。:田中一郎)

◆東京新聞「こちら特報部」記事に見る「陰謀論」批判報道の乱暴と職務放棄:報道機関は一般市民の「疑義申し立て」を攻撃するのではなく、支配権力側の説明責任全く不十分を徹底して追及せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4c3b54.html


 <関連サイト>
(1)もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実-母里啓子著(双葉社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033682386&Action_id=121&Sza_id=F3

(2)合成生物学の衝撃-須田桃子/著(文藝春秋)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034210220&Action_id=121&Sza_id=B0

(3)大丈夫か、新型ワクチン 見えてきたコロナワクチンの実態-岡田正彦著(花伝社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034235603&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)本当に大丈夫か、新型ワクチン 明かされるコロナワクチンの真実-岡田正彦著(花伝社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034296193&Action_id=121&Sza_id=C0

(5)令和4年5月12日厚労省との面談を実施しました。 - 寄付もできるオンライン署名サイトVoice(ボイス)。あなたの声で社会は変わる。
 https://voice.charity/events/112/reports/1014

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(6)サイトカイン - 看護師の用語辞典 - 看護roo![カンゴルー]
 https://www.kango-roo.com/word/3024

(7)エクソソームは細胞からのメッセージ!-|地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所
 https://www.tmghig.jp/research/topics/201704/


 <「いちろうちゃんのブログ」>
◆新型コロナ関連情報のご紹介(1)PCR検査と新型コロナワクチン:新型コロナのワクチン、私は「絶対に打たない!」これだけの理由(ジャーナリスト 岡田幹治さん)他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-c9bba9.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(2)(他のMLでの議論です)いよいよ出始めた「新型コロナ」ワクチンの副反応=「新型コロナ」対応で最重要は、PCR検査拡充でもなければワクチンでもなく、重症患者への医療態勢の整備拡充です- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-4f700a.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(3):医薬品の世界に「やりたい放題の遺伝子操作」(安全規制撤廃)を入れるための「先兵」が「新型コロナ」ワクチンだった=その犠牲が大量の死者と重傷者(ワクチンが人を殺傷していいのか!?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-7a3aae.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(4):コロナワクチンより治療薬=①イベルメクチン(大村智博士:ノーベル生理学医学賞受賞・北里大)②赤ワインや納豆に多く含まれる天然アミノ酸「5-ALA」(長崎大学)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-6651b6.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(5):①米CDCがPCR検査を「新型コロナ」に使わない通知、②「新型コロナ」ワクチンは効かない、③「新型コロナ」ワクチン死者が919人(7.30現在 報告ベース:戦後最大規模の「薬害」へ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-3b2e6b.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(6):日本の医療は崩壊などしていない=「新型コロナ」感染対策に責任のある組織や人物が、その責任を果たしていないだけの話である(人災です!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-30f178.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html  
以 上

 

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html

草々

 

2022年5月25日 (水)

(報告)(3.7)&(5.23)講演:子どもの健康と農薬汚染(1)&(2)(安田節子さん:たんぽぽ舎)+ 若干の関連情報

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
================================
1.(予約必要)(6.16)オルタナティブな日本をめざして(第76回):「新大統領尹錫悦政治の韓国」(内田雅敏弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月16日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者側からプレゼンを行う予定です)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-44eec2.html

(その次)(予約必要)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回):「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)(2022年7月9日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者側からプレゼンを行う予定です)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-61a44a.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.政府「健康保険証の原則廃止」 骨太の方針に明記する方向 - 毎日新聞( 事実上の強制である。許されんぞ!) 
 https://mainichi.jp/articles/20220523/k00/00m/040/226000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220524


3.裁判情報
(1)東京外環道訴訟第15回口頭弁論  
 https://drive.google.com/file/d/1cWM0m2X8qCnJXr5q2PS_BPcUYPokAza_/view?usp=sharing

 5月27日(金)15時~(傍聴券抽選14時40分)
 東京地方裁判所1階103号法廷(※傍聴50席)
 傍聴券抽選14時40分。14時30分頃(まで)にお越しください。

 裁判終了後(16時15分頃~) 報告集会 
 衆議院第2議員会館(地下1階)第1会議室
  (16:00頃~1階ロビーで入館証配布します)

(2)かながわ訴訟控訴審第11回:6月3日(金)  東京高裁101号法廷
 https://drive.google.com/file/d/1KqweFCWdewQORtEp7JMXoS0-vmLJs2PY/view?usp=sharing

※第12回は8月19日(金)午前10時からの予定、内容は未定です。


4.キャンペーン
(1)お知らせ · ENEOSも撤退表明、ますます求められる「責任ある撤退」 · Change.org
 https://tinyurl.com/2p93ytu7
(2)お知らせ · 住民監査請求中の伐採に対し、千代田区に賠償請求をしました! · Change.org
 https://tinyurl.com/2epas7b5
(3)お知らせ · 三井不動産が発表したひどい事業計画~神宮外苑がステレオタイプなショッピングモールになってしまう! · Change.org
 https://bit.ly/3NzmHYa


5.森達也第一回劇映画監督作品 映画「福田村事件」(仮)製作費のご支援をお願いします!|クラウドファンディング|A-port 朝日新聞社
 https://a-port.asahi.com/projects/fukudamura1923/

(関連)火中の栗(斎藤美奈子 東京 2022.5.11)
 https://drive.google.com/file/d/14gIkIWBh2DrQR_2WGO2HLDSjd79U7J7G/view?usp=sharing


6.(新刊書)合成生物学は社会に何をもたらすか-島薗進/編著 四ノ宮成祥/編著 木賀大介/〔ほか〕著(専修大学出版局)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034334876&Action_id=121&Sza_id=C0


7.その他
(1)(パンフ)刑罰制度の大改革、刑事法の大改悪に反対します!!(緊急アクション 2022.5)
 https://drive.google.com/file/d/1XXHnPmsjq1hdCRW1FwCQnlIHdZbt12bF/view?usp=sharing 
(2)『ついにバブル崩壊が始まった』森永卓郎が分析 NY株続落1年2カ月ぶり安値(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b4bf7392f2dbde8d202b7e83cb03ab749a327ee7
(3)「安倍カラー鮮明」「菅前政権は全否定」タカ派へと変貌を遂げた岸田首相|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/305070
(4)米国主導の「アジア版NATO」に現実味 “言いなり”岸田政権が招く一触即発の事態|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/305117
(5)米金利上昇、地銀を直撃 きらやか銀行が公的資金申請- 日本経済新聞 
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB12FBO0S2A510C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220514_A
(6)有事に使えない沖縄の基地と米軍の利権 - - 伊波洋一 - 毎日新聞「政治プレミア」
 https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220512/pol/00m/010/011000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=column&cx_mdate=20220514
(7)維新に反省なし! 女性蔑視の石井議員は開き直り、松井代表は経歴詐称議員を擁護、参院選候補の大阪市議には公選法違反疑惑|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2022/05/post-6194.html
(8)岸田政権の“改憲”の本命「緊急事態条項」はこんなに危ない! 災害対策には役に立たず独裁を可能にする自民党条文案の罠|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2022/05/post-6190.html

◆日刊IWJガイド・非会員版「日米豪印『クアッド』首脳会合の共同声明に『中国』『台湾』の文字はなし! 岸田総理は『日本はオーカス参加を考えていない』とも明言!!」2022.5.25号~No.3541号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50836
================================


さる2022年3月7日と5月23日、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、安田節子さんを講師にお招きして、講演会「子どもの健康と農薬汚染」(ネオニコチノイド農薬+除草剤グリホサート)が2回にわたり開催されました。以下、当日のレジメと録画を添付して簡単にご報告申し上げます。また、関連情報についても若干添付いたします。


1.子どもの健康と農薬汚染 ネオニコ:たんぽぽ舎(安田節子さん 2022年3月7日)

◆(当日録画)20220307 UPLAN 安田節子「子どもの健康と農薬汚染 その1」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=DighQUjH_IM&t=6s
 https://www.youtube.com/watch?v=DighQUjH_IM&t=6s

◆(レジメ)子どもの健康と農薬汚染 ネオニコ:たんぽぽ舎修正版(安田節子さん 2022年3月7日)
 https://drive.google.com/file/d/1uQqmmTYIaYkBM-aQlOJZEIg9X282-wI1/view?usp=sharing


2.子どもの健康と農薬汚染 除草剤グリホサート:たんぽぽ舎(安田節子さん 2022年5月23日)

◆(当日録画)20220523 UPLAN 安田節子「子どもの健康と農薬汚染・その2」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=wEYfpFojx6k
 https://www.youtube.com/watch?v=wEYfpFojx6k

◆(レジメ:スライドショウ)子どもの健康と農薬汚染 除草剤グリホサート:たんぽぽ舎(安田節子さん 2022年5月23日)
 https://drive.google.com/file/d/1PQ0GHl9QdV6aW0sUBwdjPN1j6JRUGWde/view?usp=sharing

◆(レジメ:当日配布)子どもの健康と農薬汚染 除草剤グリホサート:たんぽぽ舎(安田節子さん 2022年5月23日)
 https://drive.google.com/file/d/1Mqsehk7MRHHxu7uwoyyCgkvz1_Pa3ASh/view?usp=sharing


3.関連情報
(1)イスラエルでオスを生まないゲノム編集鶏を開発(安田節子『いのちの口座 NO.134 2022.4.30』)
 https://drive.google.com/file/d/1g1UViBpJFdNfImlAK9D7dMEeG1yH6Rb9/view?usp=sharing
(2)スルホキサフロル(安田節子『いのちの講座 NO.131 2021.10.30』)
 https://drive.google.com/file/d/1PmVLtgAV5gpB5qzeFBk2SPZB2mEgR78P/view?usp=sharing
(3)「食の安全保障」を確立しなければ危ない食品が日本に集まる(鈴木宜弘東京大学教授 日刊ゲンダイ 2021.10.29)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296709
(4)「食の安全保障」を確立しなければ危ない食品が日本に集まる。鈴木宣弘・東大大学院教授に聞く - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=x0YQr6zqggY
(5)台湾のラクトパミン論争が投げかける問題:日本の「無関心」と安全基準の信頼性(鈴木宜弘東京大学教授『時の法令NO.2140 2022.2.28』)
 https://drive.google.com/file/d/1grNYTKwJfjn0sqXn4bLOhjbrCzj6Bro3/view?usp=sharing
(6)学校から薬を勧められる「発達障害」の子どもたち - 「発達障害」は学校から生まれる - 東洋経済オンライン
 https://bit.ly/3LMSinZ

◆タネが危ない!わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。~野口のタネ店主 野口勲さん - 一般財団法人 Next Wisdom Foundation
 https://nextwisdom.org/article/1156/


4.安田節子さん
(1)食政策センターVsion21公式サイト
 https://www.yasudasetsuko.com/vision21/
(2)食卓の危機 遺伝子組み換え食品と農薬汚染-安田節子/著(三和書籍)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034130295&Action_id=121&Sza_id=C0
(3)食べものが劣化する日本 命をつむぐ種子と安心な食を次世代へ-安田節子/著(食べもの通信社)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033974926&Action_id=121&Sza_id=C0
(4)自殺する種子 アグロバイオ企業が食を支配する-安田節子/著(平凡社新書)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032265117&Action_id=121&Sza_id=G4
(5)遺伝子組み換え企業の脅威 モンサント・ファイル-『エコロジスト』誌編集部/編 アントニー F.F.ボーイズ/監訳 安田節子/監訳 日本消費者連盟/訳(緑風出版)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032691378&Action_id=121&Sza_id=GG


5.「いちろうちゃんのブログ」
(1)(報告)(2021.5.28)講演会「ゲノム編集トマトと食品の安全」安田節子さん(たんぽぽ舎)+ まったくもってグロテスクで危険で羊頭狗肉=菅義偉スカ政権の「みどりの食料システム戦略」- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-e62a3c.html

(2)(報告)「食卓の危機:みどりの食料システム戦略とゲノム編集」(安田節子さん 2021年9月3日:たんぽぽ舎)=アメリカのために遺伝子操作食品の輸入を促進し、日本農業をつぶすための「売国奴」戦略- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-f4d42f.html

(3)(報告)(2021.11.22)食卓の危機(第3回)「有機給食で地域をひらく」(安田節子さん たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-5ca5f4.html

(4)現代食べもの考:①(報告)食品添加物を考える(安田節子さん 2022.2.8)、「たんぼ物語 限界集落で究極の酒造りを! 秋田鵜養(うやしない)」 - ETV特集 - NHK、日本のコメと牛乳の今現在(鈴木宜弘東京大学教授)他- いちろうちゃんの
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-23f0ce.html
草々

(追)
━ No.1128 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     有機農業ニュースクリップ
                  2022.05.12

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≪ 今日の目次
■EU グリホサート登録更新 結論を先送り 1年延期か

≪ 農薬
■EU グリホサート登録更新 結論を先送り 1年延期か

 欧州食品安全機関(EFSA)と欧州化学機関(ECHA)は5月10日、今年12月に登録期限を迎えるグリホサートの更新審査の結論が23年7月になると発表した。この遅延によりグリホサートの登録は暫定的に延長され、来年後半に決着する模様だ。国際農薬行動ネットワーク・欧州は11日の声明で「EFSAは、人々の健康と環境に対して容認できないリスクがあることを示す意見を迅速に出すのに十分な証拠を得た」と指摘し「欧州委員会は、アグリビジネスから離れ、市民と独立した科学者の意見に耳を傾けるべき時が来ている」と、先送りを批判し早急に結論を出すよう求めた。

 今回、欧州食品安全機関が発表した大幅な遅延は、昨年秋に公開で求めた関係者のコメントが400件を超え、またバイエルなどからなる更新申請を行ったグリホサート更新グループ(GRG)から約2400件の追加情報が集まったからだとしている。

 集まった追加情報は、フランス、ハンガリー、オランダ、スウェーデンのEU加盟国4か国からなるグリホサート評価グループ(AGG)が行っている評価報告書案で検討される予定だとしている。

 欧州化学機関のリスクアセスメント委員会(RAC)は、この5月末、グリホサートの危険有害性分類について検討する予定で、発がん性、遺伝毒性、生殖・発生毒性、環境分類について検討される。リスクアセスメント委員会の意見は7月下旬から8月ごろに欧州食品安全機関に提供され、ウェブサイトで公開されるとしている。

 一方、フランスなどからなるグリホサート評価グループは、22年9月末までに、最終的な更新評価報告書を提出する予定であるという。これにより欧州食品安全機関は22年11月、12月に加盟国専門家との審査会議を開催し、23年7月に最終報告書を確定させることができるだろうとしてる。欧州食品安全機関は、この最終報告書で、グリホサートへの曝露がヒトや動物、環境にもたらす可能性のあるすべてのリスクを評価することになるとしている。

 最終報告書が23年7月になるというこの大幅な遅延により、今年12月の登録期限は暫定的に延長されると思われる。

 Euractivによれば、欧州委員会の保健衛生・食品安全担当委員であるステラ・キリアキデス氏は、「グリホサートの評価が遅れていることを深く憂慮している」と述べ、「できるだけ早く作業を完了するために最大限の努力をする」よう各機関に要請した」という。

 国際農薬行動ネットワーク(PAN)・欧州は5月11日、欧州食品安全機関の発表を受けて、「欧州食品安全機関は、人々の健康と環境に対して容認できないリスクがあることを示す意見を迅速に出すのに十分な証拠を得た」「欧州委員会がEUでのグリホサート使用を1年延長することに白紙委任することはありえない」「農薬の削減は、EU未来会議の結論でもある。欧州委員会は、アグリビジネスから離れ、市民と独立した科学者の意見に耳を傾けるべき時が来ている」との声明を発表した。

 「グリホサートには遺伝毒性があり、発がん性物質である可能性が高く、環境に対して受け入れがたい悪影響を及ぼすことは独立した科学が明らかにしている」「グリホサートは2017年に禁止されるべきだった」と指摘している。

 Euractivによれば、PAN欧州の政策担当者であるマーチン・デルミン氏は、欧州食品安全機関に対して「欧州委員会と加盟国が承認延長の考えを捨てるよう、年内に業界以外の知見に関する意見を出す」よう求めたという。

 PAN欧州は声明の背景説明の中で、これまでに明らかになったグリホサートのヒトの健康や環境への影響について次のような研究結果を示した。

・発がんリスク(Portier, 2020)
・ヒトの発育、生殖、ホルモン系に悪影響(HEAL, 2022)
・許容できない神経毒性作用(Cattani 2014、Cattani, 2017)
・ミツバチなどの昆虫に許容できないリスク(Tan, 2021、Battisti 2021)
・昆虫の腸内細菌叢を破壊し生存を損なう(Motta, 2020)
・両生類に特に初期の発生段階でダメージ(Herek, 2020、Turhan, 2020)
・グリホサート処理地域のミミズを殺し減収をもたらす(Pochron, 2020、Owagboriaye, 2020)
・深刻な土壌微生物叢へのダメージ(Kepler, 2020)
・水生生態系にダメージ(Ferreira-Junior, 2017、Webster, 2015、Dumitru, 2019、Liu, 2022)
・水生微生物にダメージ(Lu, 2020)

 ・EFSA, 2022-5-10
  Glyphosate: EFSA and ECHA update timelines for assessments
  https://www.efsa.europa.eu/en/news/glyphosate-efsa-and-echa-update-timelines-assessments

 ・PAN Europe, 2022-5-11
  EFSA announces it postpones its conclusions on glyphosate by one year: Citizens' health and the environment at risk!
  https://www.pan-europe.info/press-releases/2022/05/efsa-announces-it-postpones-its-conclusions-glyphosate-one-year-citizens

 ・Euractiv, 2022-5-11
  EU agencies push back glyphosate assessment to mid-2023
  https://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/glyphosate-approval-stakeholders-squabble-over-who-has-the-science-right/

 ・Group on the Renewal of Glyphosate, 2022-5-10
  The GRG's statement on the updated timelines for glyphosate assessments
  https://www.glyphosate.eu/grg/whatsnew/grg-statement-updated-timelines-for-glyphosate-assessments/


 国際がん研究機関(IARC)は2015年、グリホサートについて「おそらく発がん性がある」とするグループ2Aに分類した。2017年、グリホサート禁止を求めるEUの市民発議には、EU市民100万人以上が署名した。欧州委員会はグリホサートの禁止には踏み込まなかったが、農薬規制に関し情報公開を拡大した。

(参考)
 ・グリホサート関連年表(2015年~)
  http://organic-newsclip.info/nouyaku/glyphosate-table.html

【関連記事】
 ・EU かろうじてグリホサートの登録5年延長を決定
  http://organic-newsclip.info/log/2017/17110866-1.html

 ・EU グリホサート禁止を求める市民発議の登録受理 1年で100万人の署名が必要
  http://organic-newsclip.info/log/2017/17010753-1.html

 ・国際機関 グリホサートを発がん性物質2Aに位置づけ
  http://organic-newsclip.info/log/2015/15030654-1.html

 ・グリホサートがパーキンソン病の環境リスク因子の可能性
  http://organic-newsclip.info/log/2020/20051039-2.html

 ・グリホサートが自閉症の発症に影響か 千葉大学などが研究
  http://organic-newsclip.info/log/2020/20051037-1.html

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 公開サイト:http://organic-newsclip.info

 ツイッター:http://twitter.com/OrganicNewsClip

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2022年5月23日 (月)

(予約必要)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回):「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)(2022年7月9日)

前略,田中一郎です。
(2022年7月の「新ちょぼゼミ」のご案内です)


◆(別添PDFファイル)(チラシ)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回)「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgRsKjXkvkiXd77Oj?e=XmOlt0

 「国際原子力ムラは、核拡散の防止という名目で、第二次世界大戦の戦勝国であるアメリカ、ソ連、イギリス、フランスなどの核保有国以外の国が核兵器を持てないように縛ることで、その政治的な優位性を維持する体制を築いてきました。それと同時に、世界に原発を普及させることで核保有国の原子力関連企業が継続的に利益を上げられる体制作りでも、大きな役割を果たしてきました。広島、長崎の被爆者や、福島第一原発事故後の福島県民に対する日本政府の対応を見る限り、これまでのところ日本政府は、国際原子力ムラ、特にその中心に居座るアメリカ政府の意向にそのまま従っているように見えます。この状況を変える一歩は、歴史的な事実を丹念に掘り起こすことです」(『核の戦後史』(木村朗・高橋博子著)より)。今回は戦後日本の放射線被曝の歴史に詳しい高橋博子先生にお話をしていただきます。皆様のご参加をお待ちしております。なお、この日は最初の1時間で主催者よりプレゼンを予定しています。


講師:高橋 博子(たかはし ひろこ)さん
奈良大学教授・博士(文化史学)、専門は日米関係史、グローバルヒバクシャ研究、太平洋核実験

 <次第>
日 時:2022年7月9日(土)13時半~17時(開場13時) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 高橋セーフビルの1階 JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
 グローバルスポーツビル、セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎて、
 次の交差点(酒屋さん)を右折、ケバブ店の隣

 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: tanpopo3238@gmail.com  URL: http://www.tanpoposya.com/

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <高橋博子教授のご著書>
(1)核の戦後史 Q&Aで学ぶ原爆・原発・被ばくの真実-木村朗・高橋博子著(創元社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033406938&Action_id=121&Sza_id=C0

(2)核時代の神話と虚像 原子力の平和利用と軍事利用をめぐる戦後史-木村朗/編著 高橋博子/編著(明石書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033313521&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)ドラゴン・テール 核の安全神話とアメリカの大衆文化-ロバート・A・ジェイコブズ/著 高橋博子/監訳 新田準/訳 (凱風社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032915201&Action_id=121&Sza_id=D2

(4)封印されたヒロシマ・ナガサキ 米核実験と民間防衛計画-高橋博子/著(凱風社) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032711367&Action_id=121&Sza_id=D2

(5)いまに問うヒバクシャと戦後補償 ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、グローバル・ヒバク 重慶爆撃、東京大空襲 通底するものは何か-グローバルヒバクシャ研究会/編 高橋博子/責任編集 竹峰誠一郎/責任編集(凱風社) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031791586&Action_id=121&Sza_id=D2 

 <関連サイト>
(1)放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで-中川保雄/著(明石書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032660915&Action_id=121&Sza_id=F2

(2)パンフレット:ICRP勧告に支配される日本の放射線被曝対策人びとを危険な被曝被害に導く(伊方原発運転差止広島裁判)
 https://saiban.hiroshima-net.org/pub/panf05/panf05.pdf

(3)パンフレット:福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険(伊方原発運転差止広島裁判)
 https://saiban.hiroshima-net.org/pub/panf03/202110_3.pdf


 <「いちろうちゃんのブログ」>
(1)(報告)(11.13)放射線被曝の基本的な解説(第1回目):科学的実証性のない国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」という「つくり話」と3つの勧告の正体(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html

(2)(報告)(12.23)放射線被曝の基本的な解説(第2回目):国際放射線防護委員会(ICRP)3つの勧告の正体と、化学毒性・放射能毒性について(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-ca2a92.html

(3)(報告)(5.21)放射線被曝の基本的な解説(第3回目):DDREF、電離作用と活性酸素、被ばく線量限度問題、子どもたちの被ばく感受性、放射線被曝とエピジェネティクス、福島原発事故の健康被害抹殺他(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-eeba6f.html

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

(報告)(5.21)オルタナティブな日本をめざして(第75回):「化学物質とエピジェネティクス」(渋谷徹さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月21日)

前略,田中一郎です。
(「新ちょぼゼミ」の報告です)


◆(イベント情報)(5.21)オルタナティブな日本をめざして(第75回)「化学物質とエピジェネティクス」(渋谷徹さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月21日)
 https://drive.google.com/file/d/11vlYlKmkRZGRNnCazp8FhlkjsSqbOhFE/view?usp=sharing

 人間の生命の営みは遺伝子が支配していると言われてきましたが、実は、その遺伝子は「エピジェネティクス」というさらに高度なメカニズムで支配されていることが、かなり以前に発見され、その解明のための研究が続けられてきました。「エピジェネティクス」とは、DNAの配列変化によらない遺伝子発現を制御・伝達するシステムである」と定義されています。簡単に言えば、遺伝子発現のON・OFFスイッチのことであり、これが発生過程や生命の機能維持にとって重要です。

 「エピジェネティクス」という言葉は、個体発生に関する説の1つである「エピジェネシス(後成説)」と「ジェネティクス(遺伝学)」を起源としています(C. H. Waddington, 1942)。「エピ」はギリシャ語で「後で」や「上に」という意味の接頭語で、遺伝学「ジェネティクス」を超えるという意味になります。

 今回は、この「エピジェネティクス」について、特に化学物質との関係に注目しながら、基本的なお話を、この分野の専門家でいらっしゃる澁谷徹さんにしていただこうと思います。人間の生命の営みを、現在の生物学の最先端分野である「エピジェネティクス」から理解し、その知識を医学を含めた様々な分野で活かしていくことが期待されています。


講師:澁谷徹(しぶや とおる)さん
環境エピジェネティクス研究所所長・健康エピジェネティックネットワーク副代表・環境エピゲノミクス研究会(前代表幹事)・日本毒性学会(前評議員)・日本エピジェネティクス研究会


◆(当日録画)20220521 UPLAN 渋谷徹「化学物質とエピジェネティクス」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=eOcR_8VRIAE
 https://www.youtube.com/watch?v=eOcR_8VRIAE

◆(当日のレジメ)(レジメ)化学物質とエピジェネティクス(澁谷徹さん 2022年5月21日)
 https://drive.google.com/file/d/1ARCAxHUQQNWbHKddDTC06riccV_bJwc2/view?usp=sharing
 https://drive.google.com/file/d/1ARCAxHUQQNWbHKddDTC06riccV_bJwc2/view?usp=sharing

◆当日の関連資料
(1)(パンフ)カネミ油症は終わっていない(被害者支援センター)
 https://drive.google.com/file/d/1OQSKqrY8G74jJ_go8xJHMLNqZi0VyyJV/view?usp=sharing
(2)(チラシ)(6.12)化学物質は世代を超える:カネミ油症 次世代調査から考える
 https://drive.google.com/file/d/1ElsCXOI-E_VqZcvVWDydZuOsAf4ZDS0j/view?usp=sharing


 <エピジェネティクス関連:*澁谷徹さん関連>
(1*)日本環境変異原ゲノム学会 - 環境エピゲノミクス研究会
 https://www.j-ems.org/groups/eeg.html
(2*)合同会社環境エピジェネティクス研究所 - FOUNDED-TODAY
 https://founded-today.com/2021/6021003010821/
(3*)健康エピジェネティックネットワーク - 健エピネット
 https://epihealth.jp/
(4)日本エピジェネティクス研究会
 http://jse.kenkyuukai.jp/information/
(5)環境エピゲノミクス研究会
 https://eegs.web.fc2.com/

<参考資料>
(1)エピジェネティクス毒性学(上)(“Tox21”研究所  澁谷徹:2012年8月 内部被曝問題研究会)
 https://drive.google.com/file/d/1TIf44XJfMmLBiqVWqGSfOxfd87z0bjwB/view?usp=sharing
(2)エピジェネティクス毒性学(下)(“Tox21”研究所  澁谷徹:2012年8月 内部被曝問題研究会)
 https://drive.google.com/file/d/15Q1u61LyyHO8ANWAvIFC5NcMdJeGqhN2/view?usp=sharing

 <参考書>
(1)(お勧め)エピジェネティクス革命 世代を超える遺伝子の記憶-ネッサ・キャリー/著 中山潤一/訳(丸善出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033310383&Action_id=121&Sza_id=B0

(2)エピジェネティクス 新しい生命像をえがく-仲野徹著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033093311&Action_id=121&Sza_id=E1

(3)遺伝子のスイッチ 何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える-生田哲著(東洋経済新報社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034185768&Action_id=121&Sza_id=B0


 <関連サイト>
◆(想像してみてください)遺伝子(ゲノム)と遺伝子スイッチ(エピジェネティクス:エピゲノム)=ここに、恒常的な放射能・被ばくや、多種多様大量な化学物質が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-4d2f76.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆NHKスペシャル シリーズ人体の第二弾!「人体遺伝子」 - NHK健康チャンネル
 https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_10.html

(1) NHKスペシャル シリーズ人体「遺伝子」 あなたの中の宝物-トレジャーDNA- - NHK健康チャンネル
 https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_967.html

(関連)人体2『遺伝子』あなたのなかの宝物トレジャー「DNA」 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7xgjed

(2) NHKスペシャル シリーズ人体「遺伝子」第2集 -DNAスイッチ-が運命を変える - NHK健康チャンネル
 https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_972.html

(関連)NHKスペシャル 人体 遺伝子2「”DNAスイッチ”が運命を変える」 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7wn723

 <田中一郎コメント>
 少し前に放送されたものですが、非常に興味深い番組でした。第1部(1)が「ジャンクDNA」の話、第2部(2)が「エピジェネティクス(エピゲノム)」の話です。みなさまには、この番組をご覧いただいて、是非、想像していただきたいことがあります。第一は、この人体のミクロ世界に「恒常的な放射能や被ばく」が現れたらどうなるか、第二は、この人体の世界に「多種多様大量な化学物質」が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?

私は、いずれの場合も、この人体のミクロ世界での「生命秩序」は回復不可能なまでに混乱させられ、破壊されてしまうだろうと思います。私が時々メールやブログに書いている「生命秩序の破壊」とは、このことです。しかし、現代の(似非)科学者どもには、この「想像力」が欠けているようです。でなければ、勇気と覚悟が足りないと言ってもいいでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

 

 

2022年5月22日 (日)

(報告)(5.21)放射線被曝の基本的な解説(第3回目):DDREF、電離作用と活性酸素、被ばく線量限度問題、子どもたちの被ばく感受性、放射線被曝とエピジェネティクス、福島原発事故の健康被害抹殺他(新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。


去る2022年5月21日(土)、水道橋のたんぽぽ舎において「放射線被曝の基本的な解説(第3回目)」(新ちょぼゼミ)を開催いたしました。以下、当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。

今回も含めて合計で3回の「放射線被曝の基本的な解説」を実施いたしましたが、専門家でもない一般的な有権者・市民が放射線被曝について知っておくべき事は、この3回で概ね70~80%くらいを占めているだろうと考えています。インターネットで放射線被曝を検索して調べようとしても、総合的な観点からわかりやすく書かれたサイトは容易には見つからず、やけに難解だったり専門的だったり、あるいは各論問題だったり、逆に内容が怪しげだったりで、結局時間ばかりかかって得るものが乏しいという結果になりがちです。放射線被曝の本当のことをコンパクトに短時間で知りたいという方には、今回企画いたしました、この「新ちょぼゼミ」の「放射線被曝の基本的な解説」の3回が最適ですので、是非、みなさまの知人・友人にお勧めいただき、幅広い方にご覧いただければと願っています。

この日本では、いわゆる国際原子力マフィアと言われる国際放射線防護委員会(ICRP)をはじめ、原発や核兵器の推進側に立つ御用組織の言説が政治や行政を牛耳っており、また、最近では批判的な観点を欠如させた、いわゆる原子力ムラ・放射線ムラの学者どもや、その「裾払い」のような学者・研究者が増えており、今のままでは、放射線被曝の健康影響被害が過小評価され、歪曲され、隠蔽されて、現世代・将来世代の私たち一般有権者・市民に深刻な健康影響が出かねない事態に陥っています。今回ご紹介申し上げましたが、既に日本政府は、一般公衆の被ばく線量限度を1ミリシーベルトから10ミリシーベルトに引き上げるというトンデモナイことを決定しており、福島原発事故を経験したこれからの日本は、原発との共存から「原発過酷事故との共存」へと、そのステージを変えつつあります。

これに対して、脱被ばくの市民運動・社会運動は、まだまだ力不足の面があります。福島原発事故の恐怖の記憶が消えぬうちは、脱原発の課題は日本の有権者・国民の過半数以上の認識となってきていますが、しかし、脱被ばくとなると、どうもそうではないようです。放射線被曝が人間の五感に感じないものであるがため、放射能や被ばくに対する認識が甘くなり、「安全安心キャンペーン」をはじめ、政治や行政や御用学者や国際原子力マフィア組織の言う嘘八百に乗せられてしまいやすい状態が、福島原発事故以降、ずっと続いている状態です(いわゆる「原発安全神話」から「放射能安全神話・放射線被曝安心神話」へ)。これに歯止めをかけ、人類と核との共存はあり得ないという原理的な立場に立って、原子力ムラ・放射線ムラの嘘八百を暴き、彼らの放射線被曝の危険性をゴマカス言動にストップをかけていく脱被ばくの運動は、福島原発事故後10年を経過したこれからが勝負どころとなってきます。およそ21世紀においては、放射線被曝についてのきちんとした知識や認識なしでは、もはや自分自身や家族・子孫の身の安全と健康を守ることはできないことを思い知っておくべきです。

今回の連続3回にわたる「新ちょぼゼミ」が、これからの脱被ばく運動の一助になれば幸いと願っています。そして、脱原発は脱被ばくと一体であり、脱被ばくの完全実現のためには、核兵器や原発などによる「核の被害者」の完全救済が、脱原発とともに三位一体で実現されなければならないことを強調しておきたいと思います。


(前前回)(報告)(11.13)放射線被曝の基本的な解説(第1回目):科学的実証性のない国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」という「つくり話」と3つの勧告の正体(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html

(前回)(報告)(12.23)放射線被曝の基本的な解説(第2回目):国際放射線防護委員会(ICRP)3つの勧告の正体と、化学毒性・放射能毒性について(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-ca2a92.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-ca2a92.html


◆(今回当日録画)20220521 UPLAN 田中一郎「放射線被曝の理解のために(第3回目)」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=dX3qZvzNtvg
 https://www.youtube.com/watch?v=dX3qZvzNtvg

◆当日レジメ
(1)(別添PDFファイル)放射線被曝の理解のために(一部加筆修正)(田中一郎 2021年11月13日)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgRyl6p9WvF4icUuj?e=43UlJg

(2)(別添PDFファイル)ICRP Publication 146:大規模原子力事故における人と環境放射線防護(PUB109と111の改訂)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgR3wqaBS8AyidM0s?e=q6o9eM

(3)(別添PDFファイル)公表された子ども甲状腺ガンの数字(第44回 福島県民健康調査検討委員会)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgR45RCJ5jygsxI8H?e=C4QDaP

(4)(別添PDFファイル)広島・長崎の原爆被爆者にかかるLSS調査の問題点(抜粋)(中川保雄『放射線被曝の歴史』明石書店)
 https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVgR_j8deYbPh0IK09?e=Z7ey8m


 <関連サイト>
(1)(増補版) 放射線被ばく評価の単位 「シーベルト」 への疑問- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html
(2)放射線防護の考え方「年1ミリシーベルト」削除へ〜放射線審議会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/40321/
(3)(速報)「第44回 福島県民健康調査検討委員会」報告:福島「県民健康調査」検討委・座長に高村昇氏〜甲状腺がんは301人 - OurPlanet-TV- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-7df707.html
(4)伊方原発運転差止広島裁判(このサイトにある「パンフレット:ICRP勧告に支配される日本の放射線被曝対策」をご覧ください)
 https://saiban.hiroshima-net.org/


◆「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(想像してみてください)遺伝子(ゲノム)と遺伝子スイッチ(エピジェネティクス:エピゲノム)=ここに、恒常的な放射能・被ばくや、多種多様大量な化学物質が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-4d2f76.html

(2)(メール転送です)「原子力災害対策指針」(防災業務関係者の放射線防護対策等)パブコメ提出意見(元原子力規制庁技術参与・松田文夫さん)と私の補足見解 & 福島原発刑事訴訟支援団からのお願い- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-48a1ea.html

(3)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(127):放射線被曝の危険性と健康被害をゴマカスのはヤメロ! 原爆投下の時代から続く放射能・被ばくの危険性過小評価・歪曲と被害者踏みつぶし- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-63fddd.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々

2022年5月20日 (金)

(速報)「第44回 福島県民健康調査検討委員会」報告:福島「県民健康調査」検討委・座長に高村昇氏〜甲状腺がんは301人 - OurPlanet-TV

前略、田中一郎です。


◆福島「県民健康調査」検討委・座長に高村昇氏〜甲状腺がんは301人 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/44945/
 https://www.ourplanet-tv.org/44945/

(関連)第44回「県民健康調査」検討委員会(令和4年5月13日)の資料について - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-44.html

 <田中一郎コメント>
 ついに子ども甲状腺ガン患者が300人を越えました。この数字も表面に出ているだけの数字で、実際はこの数字よりもはるかに大きいのではないかと私は疑っています。受検者が漸減していく中(特に成人したのちの5年に1度の節目検査への受検率が低い)、検査結果をはっきりと示さず、あるいは穿刺吸引細胞診を遅らせ、かつ、その後はどうなったかを統計から外すという「甲状腺ガン隠し」の分類である「経過観察」に入れられた子どもたちは5000人以上にものぼる(上記OUR PLANET TVのサイトの表にある「経過観察」だけでなく、「B/C判定者」合計の数字から「悪性疑い」の数字を引いた数字が「広義の経過観察」と思われる(2次検査を受けなかったり、2次検査を受けたのにABCD判定が確定しない子どもたちを含む=おかしな話である)。散々「問題だ!」と言われ続けているのに、いっこうに改められる気配はない。これでは、福島原発事故後に福島県で何人の子ども甲状腺ガンが発生したのか、確定的な数字はつかめないことになる。どういうことなのだ!

また、チェルノブイリ原発事故後の旧ソ連諸国で、子ども甲状腺ガンの多発が原発事故による放射能が原因であることが明確になったのは、事故後に生まれた子どもたちに甲状腺ガンが出なかったことだったが、この教訓はこの「福島県民健康調査」では活かされず、事故後に生まれた子どもたちの検査は、何度指摘されても断固としてやろうとはしない。この検討委員会の「結論」は、最初から「福島原発事故と甲状腺ガンは関係なし」ということで、決まっているということが浮き彫りになっている。まさに、犯罪的な被ばく被害者の「抹殺」である。

おまけに、この「福島県民健康調査検討委員会」の新座長に、放射線ムラ学者の高村昇長崎大学教授が選ばれている。故重松逸三 ➾ 故長瀧重信 ➾ 山下俊一 ➾ 高村昇と続く、長崎大学放射線ムラの人脈で、露骨な「福島県民健康調査検討委員会」の「乗っ取り」と言っていいだろう。あきれるばかりである。皆様すでにご承知の通り、この検討委員会の少なからぬ委員たちは、子ども甲状腺ガンの多発を見えなくするために、この「福島県民健康調査」をつぶすことに全力を挙げており、そのロクでもないことを画策している連中の筆頭格が、この高村昇である。最近では、さすがに「甲状腺検査をつぶしてなくしてしまう」ことには抵抗が強いので、実質的につぶす、ことに方針を変えているような様子もある。たとえば学校での検査をやめさせて受検者数を激減させれば、検査結果が「統計学的に有意でない」状況に追い込むことができ、少なくとも福島原発事故と子ども甲状腺ガンの発生との直接的な因果関係を断ち切れる(これなら裁判で勝てる)、などの画策である。卑劣という他ない。福島県民は、歴史の闇に放射線被曝被害を放り込まれないよう、この「福島県民健康調査」は今後も受検し続けていく必要があると思われる。受検率が低下していくのは非常にまずい。

ともかく、もはやこの検査は、福島原発事故による被ばく被害者の方々のために実施されているというよりは、福島原発事故による甲状腺ガンを含む健康被害は一切なかったことにするために実施されていると見ておいていいだろう。これを転換するには、健康調査を福島県から取り上げて国のしかるべき組織が実施し、検討委員会は監視権限や改善指示権限を持つ「3条委員会」にして、そのメンバーをまともな人たちで構成させ(原子力ムラ・放射線ムラは除外)、福島県だけでなく広く関東・東北の各県も対象にし、健康手帳を創設して継続検査体制を取り、手帳をもって検査を継続して受けた人には医療費無料・生活支援などをセットにし、甲状腺だけでなく、さまざまな放射線被曝による健康障害・遺伝的障害について、検査項目を増やすとともに、被害者に対するケアの徹底を行える体制を取る、などである。


上記のような改善は、今の政治体制・政権や、だらしのない野党のままでは、とても実現しそうにない。福島原発事故後の放射線被曝防護や被害者対策についても、きちんとやるためにはホンモノの政権交代が必要である。原発・原子力のデタラメを正すには、政治を抜本的に変える、しかないのである。
草々


(追)(お願い)ご寄付のお願い - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/donation/

(みなさまのお力でOUR PLANET TVの調査報道を支えてください。今や福島県の子ども甲状腺ガンをはじめ、「福島県民健康調査」や福島原発事故による放射線被曝被害をきちんと追いかけて調査・報道している報道機関はOUR PLANET TVしかありません。OUR PLANET TVをつぶさないでください。:田中一郎)

草々

 

 

2022年5月14日 (土)

(メール転送です)【号外第28弾】米国に隷属した日本のマスコミが一切報じないタブー! ロシアが「ハリコフ州の病院で米国防総省によるウクライナ国民への非人道的人体実験が行われていた」と発表! ただし詳細は報じられず!

前略、田中一郎です。
(メール転送です)


 第三次世界大戦がひしひしと近づいている感じがする。下記にある先週のTBS「報道特集」録画で、安部晋三とならんで壇上にいたのは櫻井よしこだ。戦争のリアリズムを喪失し、知恵遅れの頭で考えたことをベラベラとしゃべり、それに対して会場にいる、これまた単細胞頭のトンチキ連中が共鳴して拍手を送る、そんな一場面が放送されていた。目出度い連中だ。バカにしてもしきれないくらいに目出度い。「攻めてきたらどうするんだ」「自衛隊は違憲か合憲か」、こんな議論が、現状における自衛隊や在日米軍や日本政府の対米隷属の具体的な有りようも知らぬまま、調べもせぬまま、まるで小中学生のケンカの理屈を、真顔でやっているおっさんやおばはんがわんさといる。これは何も自民党や日本維新ら、今やゴミクズカスの類となっている政治勢力の支持者だけでなく、リベラル系・左翼左派系の市民運動・社会運動の中にも、結構な数でいる。私から言わせれば、調べることも調べずに、何をちゃんちゃら議論をやってんだ、ボケ! という話だ。

 

「攻めてきたら、って、誰が何故攻めてくるの? よく政治家が言ってんじゃん、仮定の話にはお答えできません」「在日米軍と一体化して攻撃型に転換している自衛隊が合憲なわけないでしょ、市街戦の訓練まで米軍と一緒にやってまっせ」「原発・核燃料サイクル施設を狭い日本列島に60基近くも並べて武力で日本を守る、アタマがイカレタの?」(自爆核兵器である原発・核燃料サイクル施設を山のように抱えて、何言うてんねん)「飛んできたミサイルをミサイルで落とす・・・・そういえば大昔に空襲に飛んでくるB29爆撃機を竹やりで突いて落とすなどと言って頑張ってたね」、あほらしい、議論ならぬ幼稚園児の戯言比べがこの国では続いている。

 

(関連)「ミサイル防げる原発はない」 原子力防災担当相:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ5F46XMQ5FULBH008.html

 

いい加減に気がついたたらどうなのか?(いや、この国の賢明な支配者たちは、そんなことは重々承知のうえで、アホな人たちに言わせたいだけ言わせているのでしょう) 遠くでアメリカの「軍産情報複合体」と、その先兵の「戦争屋」「ネオコン」たちがほくそ笑んでいるのが見えないのかしら? 要するに、バカは死ななきゃ治らない、だったら、世界中の戦場に行って、お前らだけ死んでこいよ、という話だ。

 

ウクライナ戦争、この「アメリカがウクライナの暴力右翼たちをけしかけてロシアに仕掛けた戦争」を、民族解放戦争と間違えて、ウクライナの国旗を市民運動・社会運動に持ってきて「ウクライナがんばれ」をやっている愚か者たち、今から75年ほど前にタイムマシンで行ってくればいい。戦争とはどういうものかがよくわかる。そして、そうした連中が増えれば増えるほど、日本国憲法第9条は形骸化し、安部晋三・櫻井よしこのような連中の発言権は高まり、まもなく「壊憲」を経て、この国が本格的な戦争国家へと変質していく社会情勢は成熟していく。左翼・左派・リベラルの「平和ボケ」がここまでひどければ、さもありなんかもしれない。

 

戦争ヤメロ! 直ちに停戦せよ、ウクライナ戦争解決と「壊憲」阻止は、このスローガンしかありえないのだ。そのためには、ウクライナ戦争に至る前の経緯を徹底して知ることと、停戦・和平へ向けた徹底したプラグマティズムである。伊勢崎賢治氏の講演会は何故企画されない!?

 

◆報道特集 反撃能力・核シェア…専守防衛との整合性は - TBS FREE
 https://cu.tbs.co.jp/episode/20093_2019177_1000020501

 

◆(別添PDFファイル)議論がない摩訶不思議 北欧のNATO加盟申請で誰が一番喜ぶのか(日刊ゲンダイ 2022.5.16)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/305178

 

(関連)フィンランドが中立路線を転換 NATO加盟、近く申請へ:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/176942

 

◆日刊IWJガイド・非会員版「米議会でウクライナ支援400億ドルの承認が一時停止に! 米議員『財政の狂気』の終焉を求める!」2022.5.14号~No.3530号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50787

 

(一部抜粋)
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■はじめに~ツイッター「IWJ_Sokuho」5月12日・13日、米議会でウクライナ支援400億ドルの承認が一時停止に! ランド・ポール議員「米国経済を破滅させることでウクライナを救うことはできない」と「財政の狂気」の終焉を求める! ポーランド首相が「ロシア世界のイデオロギーを根絶したい」と表明! 中国はバイデン政権のASEANへの支援とIPEFへの参加を「ASEANを中国から切り離す」と警戒!

 

■<スクープ!>2004年のオレンジ革命から米国はウクライナの権力監視団体や人権団体に対して100万ドル(約1億3000万円)で親欧米の野党候補ヴィクトル・ユシチェンコを支持するよう買収工作をしていた! ウクライナで弾圧されている人々の生の声(2)中編~ウクライナ左翼連合リーダー、ヴァシリイ・ヴォルガインタビュー! 「100万ドルの賄賂の申し出を受けたのは初めてでした」! オレンジ革命のジャンヌ・ダルクの正体!! 「彼女(ユリア・ティモシェンコ)は金のためなら誰でも殺します」!
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(下記はメール転送です:一部抜粋)

-----Original Message-----
Sent: Saturday, May 14, 2022 1:01 PM

 

【号外第28弾】米国に隷属した日本のマスコミが一切報じないタブー! ウクライナでの米国の生物兵器開発疑惑をめぐり、ロシアがドイツとポーランドの関与も主張! 入手文書も公開!! さらに「ハリコフ州の病院で米国防総省によるウクライナ国民への非人道的人体実験が行われていた」と発表! ただし詳細は報じられず!
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505858
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505858

 

 ウクライナ国内の米国が出資するバイオラボでの生物兵器開発疑惑をめぐり、ロシアは、ドイツとポーランドが実験に関与していたと発表しました。

 

 5月11日付けロシア国営『RT』は、ウクライナのバイオラボについて「ロシア放射線・化学・生物防護部隊のトップであるイゴール・キリロフ中将は、水曜日(11日)に、アメリカ以外にドイツとポーランドがウクライナ国内の生物学的研究プログラムに参加していると述べた」と報じました。

 ※Russia names EU countries linked to Ukrainian biolabs(RT、2022年5月13日)
  https://www.rt.com/russia/555326-germany-poland-ukraine-biolabs/

 

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!
 https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 

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 ロシアによるウクライナへの侵攻と、それに対する世界中からの反発・非難は、米英とNATOによる、ウクライナへの事実上の「参戦」という段階に至っています。「同盟国」である日本は、国民の大多数が気づかないうちに、米国が段取りした「世界大戦」を戦う「連合国」のメンバーに加えられています。日本国民はまず、1人でも多く、この事実に気づかなければなりません。

 

 米国の真の狙いは、実現できるかどうかは別として、恒久的に米軍が欧州を軍事的に支配し、ロシアを米国に抵抗できないレベルにまで弱体化することにあります。それが米国の単独覇権の維持・強化になると、一般の米国国民はともかくとして、少なくとも米国の一部、軍産複合体やネオコンらは思っているからです。ロシアのウクライナ侵攻は、その米国の単独覇権の維持・強化戦略を推し進めるための口実として、巧妙に利用されました。

 

 バイデン大統領は、5月3日、「ロシアとの戦いは、民主主義と中国などの専制主義との戦いの戦線のひとつに過ぎない」と指摘したと、『AFP』は伝えています。また、同日『RT』は、「中露に対する『文明の戦い』の最初の『実戦の戦闘』を戦っている」とバイデン大統領の言葉を伝えました。これらのバイデン大統領の言葉を、驚くべきことに日本のマスメディアはほとんど報じていませんが、これは重要な発言です。

 

 IWJは、侵攻直後から、このウクライナ侵攻から始まった動きが、極東に飛び火して、台湾をめぐる米中の対立と連動する可能性があると、散々、警鐘を鳴らしてきましたが、今回のバイデン発言は、対露戦線と対中戦線を直接、つなげるものです。そうしようとしている「主体」は米国です。ウクライナ危機も、台湾も、仕掛けている主役は米国なのです。

 

 これまで、侵攻された当事国であるウクライナと侵攻したロシアが「主体」で、米国を含む西側諸国は、第三者的立場でウクライナに連帯を表明し、加害国のロシアに抗議していたはずです。

 

 ところがバイデン大統領は、本音がぽろりとこぼれ出たのでしょう。「主体」は米国であり、「民主主義」対「専制政治」というイデオロギー上の戦いのために、中国とロシアに対する「文明の衝突」をこれから戦うというのです。そして、「ウクライナはその最初の実戦なのだ」というわけです。当然、「実戦」はこれからも次々と続く予定なのでしょう。米国が勝手に決めた予定によれば、です。我々がつき合う必要性のない「予定」です。

 

 我々、IWJが当初から指摘して、批判してきたことがまた、その通りとなってきました。ウクライナ危機はまさしく「ワシントンはウクライナ人が最後の1人となるまでロシアと戦う」という戦争なのです。この言葉はレーガン政権時の外交アドバイザーだったダグ・バンドゥ氏の論文の秀逸なタイトルです。ぜひ御覧になってください。

 

※「ワシントンはウクライナ人が最後の1人となるまでロシアと戦う」!! 米国のレーガン政権で外交アドバイザーを務めた保守の論客・ダグ・バンドゥ氏が強烈にバイデン政権を批判する論文を発表! この戦争の主語は「ワシントン」であり、最後の1人まで戦わされるのは「ウクライナ」! これは「正義」の戦争なのか!?
  https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505301

 

 極東まで米国が戦線を広げてきた場合、ウクライナや東欧・西欧がそうであるように、日本が米国にとって都合の良い対中ミサイル前線基地とさせられてしまう危険性があります。日本がウクライナのような運命をたどり、国土を戦場として提供して、米国の戦争の道具と化してしまうようなことは絶対に避けなければいけません!

 

 日本が台湾有事によって、米国の戦争に巻き込まれた時、中国だけでなく、北朝鮮やロシアをも同時に相手して、日本が戦わなくてはならない可能性があります。しかもミサイル戦の時代であり、日本全土がミサイルの射程距離内に収まっているので、すぐに全土が戦場となります。米国の支援があっても、そんな戦いを現実に遂行できるのか、その上で、核を保有したその3カ国に勝つことができるのかといえば、誰が考えてもまったく不可能でしょう。

 

 勝敗以前に、日本は開戦早々、全土をミサイルで空爆されて、軍事拠点と重要なインフラを破壊されます。日本は現在のウクライナのような状態となり、経済や、国民生活は破綻します。ウクライナの今年のGDPは、現時点で昨年の半分となる予想です。日本も参戦した場合は、GDPはそうしたレベルにまで落ちるでしょう。

 

 そんな状態に陥ったとき、少子高齢化に直面している「老いた」日本国民が、過酷な現実を受け入れ、乗り切れるでしょうか。仮に敵国に対して、日本列島に配備された自前のミサイルによって一定の痛撃を与えることができたとしても、相手には最後の手段として、3カ国とも核攻撃というカードが残されています。日本に勝ち目はありません。

 

 米国から核弾頭をシェアリングされ、中距離ミサイルの弾頭を核弾頭に切り替えたとしても、核抑止が効くかどうか。日本に配備されたミサイルの弾頭を、通常弾頭から核弾頭に取り替え終わるまで、おとなしく待ってくれるほど、中・露・北朝鮮の3カ国がお人よしだとは思えません。

 

 イスラエルのように沈黙のうちに、秘密裏に核武装を行うのではなく、元首相の安倍晋三氏のような人が、国民的雑誌『文藝春秋』5月号で「ニュークリアシェアリング(核共有)」の必要性を鐘や太鼓を鳴らすように宣伝しているのですから、かえって敵の先制攻撃を誘発してしまうリスクとなります。

 

※「核共有」の議論から逃げるな 中国・ロシア・北朝鮮からこの国を守るために(安倍晋三・文藝春秋2022年5月号)

 

 しかも、日本は島国です。海上を封鎖されれば、エネルギー資源もなく、食糧自給もできない日本は、たちまち身動きもできなくなり、国民は飢餓に直面します。ウクライナ国民の多くは陸続きの隣国ポーランド等へと難を逃れましたが、日本国民の多くは陸伝いに「難民」になることもできません。海を越えていこうとしても、渡航の安全性は保証されていません。どこをどう考えても、米国と同調し、ロシアに制裁を下し、いたずらにロシアとの緊張を高めることは、日本にとって負担やリスクが増えるだけで、何もメリットがありません。

 

 同様に、米国に同調して中国に対していたずらに敵対的となり、ミサイル配備や、ニュークリアシェアリングの可能性を大声で喧伝して回るなど、自ら戦争リスクを高めるだけですし、日本が火ダルマになるだけで何のメリットもありません。

 

 日本には原発が51基(そのうち稼働中のものは9基、稼働していない原発もプールに燃料がたくわえられている)存在するのです。これらは核自爆装置のようなものです。自国にミサイルが飛んでくる可能性のある戦争を、日本は遂行できるような国ではないのです!

 

 IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、8年前、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。ぜひ、以下の特集を御覧ください。

 

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
 https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 

 2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。ロシア軍によるウクライナへの「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝える思考停止のイエローペーパーに頼っていては、真実は見えてきません。

 

 公平に見て、ウクライナと米国のプロパガンダは、ロシアのプロパガンダよりはるかに巧みで、大胆かつ強引であり、ウクライナをロマンチックに見せたり、ロシアを悪魔に仕立て上げたりして、ハリウッド映画のように、多くの人を惹きつけています。しかし、その米国とウクライナのプロパガンダを、日本のマスメディアまでが鵜呑みにして垂れ流ししているようでは、ジャーナリズムの本来の役割を放棄していると言わざるをえません。

 

 我々IWJは、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道を歩み、客観的で、中立的で、事実にもとづいた、公正な報道をし続けます。

 

 米国につき従っていきさえすれば、安全で繁栄も約束される、というのは、第二次大戦後の米国が、ゆるぎなく、軍事力も経済力も圧倒的に強大で、余裕があり、そしてまだしもモラルが残っていた時代の話です。現在の米国は、昔日の米国ではありません。

 

 既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアは、日本政府と同様、米国追従を続けていますから、それらに頼っていては、こうした現実は、まったく見えてきません。現実には記者クラブメディアは国民の目を真実からそらせるような情報操作ばかり行い続けています!

 

(中略)マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 

 本年、2022年は、参院選もあります。主権を外国に売り渡すがごとき、売国的な改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。この緊急事態条項は、国民主権と議会制民主主義を根こそぎ奪うものです。その先には、終わりのないファシズムと、国民の声に一切耳を貸さない、問答無用の戦争が待ち受けています。今年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 

下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
 https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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草々

 

2022年5月13日 (金)

(報告)(5.10)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「「日本維新の会」って、どんな政党?」(清水忠史さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月10日):選挙に出かける前にコレをご覧になってみてください

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


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去る2022年5月10日、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、下記「新ちょぼゼミ」講演会を開催いたしました。当日の録画、及びレジメを添付して簡単にご報告申し上げます。メールの表題にも書きましたが、選挙に出かける前にコレをご覧になってみてください。維新(日本維新&大阪維新)の正体・実態・真の姿がよくわかります。それでもみなさまは、こんな政党(の候補者に)に投票されますか!? 他の野党がどうのこうのという問題ではないと思いますが、いかがでしょうか?


◆(イベント情報)(5.10)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして「「日本維新の会」って、どんな政党?」(清水忠史さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-9f36a9.html

まもなく今年夏の参議院選挙となります。昨年秋の衆議院選挙では、多くの予想とは異なり、立憲民主党を中心とした「市民と野党の共闘」が伸び悩む中、ひとり「日本維新の会」だけが躍進(正確には以前の議席数を回復)し、マスコミの注目を集めました。そしてその時の勢いは今もあまり変わらず、世論調査などの結果では、立憲民主党に代わって野党第1党の座を伺う情勢になっています。しかし、この「日本維新の会」という政党は以前から多くの問題が指摘され、また同党の政治家たち(元職を含む)が全国各地でさまざまな不祥事や事件を引き起こしています。他方で、「市場原理主義」政策に走り「身を斬る改革」などと言いながら、ただでさえ貧弱な社会保障・福祉政策を削減して経済弱者を切り捨てたり、多くの反対を踏みつぶしてカジノ誘致を強行し、その入り口として時代錯誤の大阪万博を巨費を投じて開催する、あるいは憲法改悪を含むタカ派的な軍事優先の安全保障政策を提唱するなど、首をかしげることばかりをやっているイメージが強い政党でもあります。今回は特別に、この政党の事情にお詳しい清水忠史さん(元衆議院議員)を講師にお招きしてお話を聞くことにいたします。

講師:清水忠史(しみず ただし) さん 
日本共産党 前衆議院議員 比例代表近畿ブロック選出 大阪4区重複(都島区、城東区、北区、福島区)、財務金融委員会 地方創生に関する特別委員会

◆(当日録画)20220510 UPLAN 清水ただし「「日本維新の会」って、どんな政党?」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=mYDp5alRvh8&t=1s
 https://www.youtube.com/watch?v=mYDp5alRvh8&t=1s

◆(別添PDFファイル)当日のレジメ
 https://drive.google.com/file/d/1yQHGR9WUIXnJ16HV0I16uWBej4Rwwm9A/view?usp=sharing


 <清水ただしさんのご著書>
◆日本共産党政権奪取の条件-適菜収/著 清水忠史/著(ベストセラーズ)
 https://cutt.ly/yyLBgIA

 <清水ただしさん関連サイト>
(1)清水ただし – 日本共産党 衆議院議員 – 党準中央委員 元大阪市会議員
 http://www.shimizu-tadashi.jp/
(2)清水ただし(@tadashishimizu)さん - Twitter
https://twitter.com/tadashishimizu?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
(3)清水忠史 - Facebook
 https://www.facebook.com/tadashi.shimizu.90
(4)シミズバ!清水ただし
 http://shimizuba.com/
(5)清水ただし/カテゴリー/日本共産党大阪府委員会
 https://www.jcp-osaka.jp/osaka_now_categories/osn_kokkai_repo_shimizu
(6)#清水ただし - YouTube
https://www.youtube.com/hashtag/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%97
(7)清水忠史 - IWJ Independent Web Journal
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%BF%A0%E5%8F%B2

 <関連サイト:その1>
(1)それでもバカとは戦え|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3524
(2)大阪市が消える日|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3623/454
(3)最大ゆ党 維新“躍進”のカラクリ|富田宏治 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4320

(関連)【日本維新の会】(10)維新はモンスター的集票マシン 大阪市内でコンスタントに「絶対得票率30%」たたき出す|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302416

(関連)【日本維新の会】(11)大阪の姿は日本の未来の先取りか? 選挙モンスターを叩きのめす方策とは|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302515


◆(以下NEW!)
(1)維新政治の本質 組織化されたポピュリズムの虚像と実像-冨田宏治/著(あけび書房)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034311007&Action_id=121&Sza_id=E1
(2)自民・茂木氏の維新“口撃”「身内に甘い政党」に松井代表「薄っぺらい幹事長」と即反撃した裏|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/304923
(3)清水貴之参院議員、収支報告書を訂正 維新・国会議員団からの寄付計300万円分記載せず(神戸新聞NEXT)- Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e6bb7e3943e336e238693cd6451592bffb83c35c
(4)日本維新の会の岬麻紀衆院議員に経歴詐称の疑い 刑事告発で名古屋市の河村市長「情けない」(AERA dot.)- Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/bb7439dc84bdc49cd2bb4ac9fa73a4c689b82882
(5)辻元清美氏「大阪は維新を勝たせすぎた。これでいいんですか」維新との対決姿勢鮮明-日刊スポーツ
 https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202205050000818.html

 <関連サイト:その2>
(1)(別添PDFファイル)ネットからの拾い 大阪で維新を支持しているのは貧困層を憎悪する中堅サラリーマン層(冨田 宏治) 20211206
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/298204
(2)「政治的公平性の認識 浸透せず」維新幹部ら出演の毎日放送 | 共同通信
 https://nordot.app/874933420651626496?c=39546741839462401
(3)なぜ大阪のコロナ死者数は突出しているのか 東京とのある「違い」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220315/k00/00m/040/011000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220316
(4)吉村知事を露骨にヨイショ。民主主義を脅かす「吉本興業」と維新の浅からぬ関係 - まぐまぐニュース!
 https://www.mag2.com/p/news/532439
(5)なぜ大阪のコロナ死者数は突出しているのか 東京とのある「違い」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220315/k00/00m/040/011000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220316
(6)吉村知事を露骨にヨイショ。民主主義を脅かす「吉本興業」と維新の浅からぬ関係 - まぐまぐニュース!
 https://www.mag2.com/p/news/532439
(7)全国で進む公立病院の独法化…いち早く進めた大阪では医療崩壊 - 女性自身
 https://jisin.jp/domestic/2072542/
(8)足元見られた大阪IR 事業者の要求のんだ府市、譲歩に次ぐ譲歩 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220326/k00/00m/040/174000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220328
(9)大阪府医師会会長が吉村知事に物申す「コロナ第7波が来たら、どうするねん? AERA dot. (アエラドット)
 https://dot.asahi.com/dot/2022031800028.html
(10)内部文書入手!大阪府・市でカジノ法案が可決するもこれだけの前途多難 - AERA dot. (アエラドット)
 https://dot.asahi.com/dot/2022033000081.html
(11)夢洲整備費、増加の一途 IR候補地 自民が追及(産経新聞) - Yahoo!ニュース
 https://www.sankei.com/article/20220315-7ORZYRG4ZFMXVCUUZTBPPW427I/
(12)連立政権に参画する可能性も…相次いでトラブルが報じられる「日本維新の会」の本当の実力(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/125be109b869d0f0924932b2300b0455abea12ad


◆(前回)(報告)(7.6)オルタナティブな日本をめざして(第48回)「「維新の会」って、なんやねん!?」(新ちょぼゼミ:清水ただし衆議院議員)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-e48611.html

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

 

 

2022年5月12日 (木)

(報告)(5.9)政治家をSNSで揶揄したら逮捕される?! 知っていますか?「侮辱罪の法定刑引き上げ」法案(山下幸夫弁護士)+ 「侮辱罪」重罰化関連サイト・情報(国会審議動画など)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(バイオテクノロジー連続講座:その3)(予約必要)(5.21)オルタナティブな日本をめざして(第75回):「化学物質とエピジェネティクス」(渋谷徹さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月21日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者よりプレゼンを予定しています:テーマは「放射線被曝の基本的な解説(その3)」)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2318ba.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

(エピジェネティクスは現代の生物学では最先端の研究分野の1つです。生命の基本的メカニズムや有害物質についての理解、あるいはガン研究などの医学・医療の分野や放射線被曝の健康影響などについての研究を深めるためには、必要不可欠な基礎知識となっています。放射線ムラの被ばく論では、DNAの放射線による切断で、DNAには2本鎖と修復機能があるから大丈夫、などという今から何十年も前の、レベルの低い素人だましのような議論がなされていますが、今日の生物学の研究水準から見ると、そんなレベルの話ではまともに相手にされません。放射線被曝がエピジェネティクスにどういう影響を与えているか、これが大きなポイントの一つです。また、遺伝子操作技術を使うゲノム編集(CRISPR-Cas9)やコロナワクチン開発でも、エピジェネティクスへの影響が懸念されています。

ことほどさように、今回の講演会のテーマであるエピジェネティクスは、様々な生命の営みの基礎にある重要な生理学的な現象ですが、一般には講演などでそのメカニズムが紹介・説明されることは少なく、私たち一般市民は、とっつきにくい分野として日常的に接することも少ない現状にあります。今回は、この分子生物学の最先端分野であるエピジェネティクスの専門家=澁谷徹さんに、もっぱら化学物質との関係から、一般市民にもわかりやすくご説明いただける講演会を企画しました。わざわざ遠方より、ご厚意で来ていただけることになりましたので、この機会を逃さず、みなさまのふるってのご参加をお待ちしています。:田中一郎)


2.(チラシ)片桐なおみさん:やっぱり危険だった原発、再稼働させません(新潟県).pdf - Google ドライブ
 https://drive.google.com/file/d/1o3Hs0oTwLPRYoMQjtNfkysuj24R4yFH8/view

(関連)【新潟県知事選挙】 現職と新人の一騎打ちか 立候補予定の花角氏と片桐氏がそれぞれ政策発表(TeNYテレビ新潟) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4b4dd7e67662733dbffc408e8507734957a6ecf5


3.(別添PDFファイル)(6.27)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟 第8回公判(伊達判決を活かす会 NEWS)
 https://drive.google.com/file/d/1fHuf6CXht8bRRJMvZi09uzgw5RdEsaac/view


4.(図書のご紹介)ICRP勧告批判 Publication146は被災者に被ばくの受容を説く偽の伝道書である 「原子力災害対策指針」及び「子ども脱被ばく裁判の一審判決」の誤りも指摘の通販-松田文夫 - 紙の本:honto本の通販ストア
 https://honto.jp/netstore/pd-book_31471591.html

(関連)(メール転送です)「原子力災害対策指針」(防災業務関係者の放射線防護対策等)パブコメ提出意見(元原子力規制庁技術参与・松田文夫さん)と私の補足見解 & 福島原発刑事訴訟支援団からのお願い- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-48a1ea.html


5.キャンペーン
(1)川内原発20年延長に反対する意見広告運動
 https://docs.google.com/document/d/11Vhdm2-Mgugy334s8zbWrsNk7Y_lDSeO/edit

(2)「復帰50年」 岸田政権に辺野古新基地建設の断念を求めます。 · Change.org
 https://tinyurl.com/5699d8wa

(3)お知らせ · #最高裁を動かそう · Change.org
 https://bit.ly/3stLXXI

(4)お知らせ · H.I.Sへパーム油発電事業を譲渡したG-bioのバイオマス発電事業見直しを求めるオンライン署名&投資家へのエンゲージメント要請を開始しました! · Change.org
 https://bit.ly/3l4cmXG


6.自民・茂木氏の維新“口撃”「身内に甘い政党」に松井代表「薄っぺらい幹事長」と即反撃した裏|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/304923

(一部抜粋)
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(中略)NHKの直近の世論調査による政党支持率は、立憲5.0%、維新3.5%でした。もう、維新にかつての勢いはない。
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(このドアホ政治家2人の痴話げんかなどどうでもいいです。上記の記載に注目いたしましょう。現代日本のデマゴーグ・ファッショ政治への道案内役=維新(日本維新&大阪維新)の根拠レスの情緒的人気は、安物メッキが剥がれ落ちるように低落し始めています。マスごみによりでっちあげられた維新(日本維新&大阪維新)政治への偽りの賛同を、私達「気づいた有権者・市民」が「本当の維新」をありのままに広く有権者・国民に伝えることで、このロクでもない政治勢力の息の根を止めていきましょう。彼らの来たる参議院選挙での議席は「ゼロ」でいいのです。それにしても、依然として立憲民主党は冴えませんね。自業自得でしょう。:田中一郎)

(関連)「偽物」立憲主義を掲げる中途半端な立憲民主党や、合従連衡優先の日和見「市民連合」では、危機の時代に突入したニッポンの「世直し」は難しい=漸進的・保守的でもいいから「きちんとした改革」の旗を立て、改革の主力中核勢力を育てよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-843ac7.html

(関連)左派リフレ派(松尾匡立命館大学教授)の「円安日本経済論・円安対策経済政策論」批判=「市場原理主義アホダラ教」政策と、対症療法的な一過性バラマキ政策はやめて、充実した内容の個別政策を集大成した経済体制変革論へ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-c39f23.html


7.(メール転送です)宗教者核燃裁判メールマガジン:明後日5/12 連続オンラインセミナーのお知らせ(抜粋)

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すべてオンライン(ZOOM)での開催となります。
時間はいずれも19時~20時30分、内容は発題、グループ討議、質疑応答です。

第1回 5月12日(木)宗教者核燃裁判とは? 発題者:長田浩昭(兵庫県・真宗大谷派)
第2回 6月9日(木)六ヶ所再処理施設の危険性 発題者:内藤新吾(千葉県・日本福音ルーテル教会)

対 象:宗教者核燃裁判 原告・サポーター(参加費無料)
申込先:https://forms.gle/ubRB46iqd41nX3bY9

お申込みいただいた方にZOOM参加のアドレスをお送りします。

宗教者核燃裁判事務局
 〒112-0002 東京都文京区小石川3-4-14 見樹院内 大河内秀人
 TEL 03-3812-3711


8.日刊IWJガイド・非会員版「マリウポリのアゾフスタル製鉄所から避難したウスマノワさんの真実の証言!『ウクライナ軍は一般市民が避難することを許しませんでした』」2022.5.11号~No.3527号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50764

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去る5/9、練馬のココネリ研修室におきまして、下記の「侮辱罪」重罪化法案に関する勉強会がありました。以下、当日の録画、および当日配布の資料などを添付して簡単にご報告申し上げます。この「侮辱罪」重罪化法案は、近未来において、最も悪質な言論妨害・弾圧法になる可能性が高い「天下の悪法」です、絶対に成立させてはならず、仮に多数の暴力で可決成立となっても、政権交代を経て直ちに廃止すべき「日本国憲法違反」の極悪法であることを強調しておきたいと思います。かつて明治政府により、自由民権運動を弾圧するためにつくられた「讒謗律」や、その後の大日本帝国における反政府・異議申し立て運動の息の根を止めるためにつくられた治安警察法・治安維持法、加えて天皇制専制国家体制の精神的支柱である天皇への批判もまた許さない「不敬罪」などの現代版と見ていいと思われます。

(5/9勉強会で教えていただいたことを入れて10分間で「侮辱罪」重罪化の大問題を整理・説明しています:ご多忙の方はコレをご覧ください)

◆20220510 UPLAN 田中一郎「侮辱罪重罪化=最悪の言論弾圧法」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=005AA2eAjYY

一昨日(5/10)開催いたしました「新ちょぼゼミ」でも、私から簡単にご説明しておりますが、「差別・ヘイト・いやがらせ」などのタチの悪いロクでもない言論に対する対応は、国家権力(警察・検察)が介入する法的根拠を与えてしまう刑法による罰則ではなく、あくまで当事者どうしの民事的な方法による解決を促す法律で対処すべきであり、しかも言論・表現の自由に大きく関わることですから、あくまで慎重に、かつ、ペナルティの対象範囲を限定的にして対応していく必要があります。言論・表現の自由は民主主義社会の基本中の基本であり、また、基本的人権の1つでもあります。情緒的な対応や判断は禁物であることを改めて強調しておきたいと思います。日本国憲法においても、言論・表現の自由や、市民運動・社会運動・政治運動の自由は、他の私的諸権利よりも優先して守られるべきものとして位置づけられており、自分に気に入らないからと安易に他人の言論や表現や社会的活動を権力を使って妨害したり弾圧したりしていいものではないのです。

現在の刑法における侮辱罪や誹謗中傷罪の規定条文は全文削除の上、民法または特別法において、この問題を現在の情況に合致する形で(有効に防げる形で)新法として制定することとし(警察や検察の国家権力による介入を排除)、公益目的の公人に対する批判については例外的に対象外とするなど、言論・表現の自由に万全の配慮をする必要があります。(例:損害賠償金額・慰謝料の引上げ、回数が増えるごとに賠償金額が増えるなど)

(市民運動・社会運動内に少なからずいる「スターリンのミニブタ」(オレサマ活動家)やその共鳴者たちが、運動内部の言論・表現や活動の自由に対して無頓着で、平気で運動を私物化し、市民運動・社会運動と党派運動とを勘違いして、運動に参加する一般市民の言論・表現・活動を妨害していることも問題です)

◆(イベント情報)(チラシ)(5.9)政治家をSNSで揶揄したら逮捕される?! 知っていますか?「侮辱罪の法定刑引き上げ」法案(山下幸夫弁護士)
 https://drive.google.com/file/d/1n0lEKUfGnSnSD4tecgIrrwF9kmjkVhxn/view?usp=sharing

◆(当日録画)政治家をSNSで揶揄したら、逮捕される-! 知っていますか?「侮辱罪の法定刑引き上げ」法案 - 市民メディア放送局
 https://www.youtube.com/watch?v=cI3fUSkUNt8
 https://shiminmedia.com/video/230365


 <別添PDFファイル>
 大事なことは、すべて別添PDFファイルのレジメや声明文に書かれていますので、極力い目を通していただければと思います。どうしても忙しくて時間が取れない方は、下記の声明文だけでもお読みください。

◆表現の自由を侵害する侮辱罪の法定刑引き上げに反対します(2団体:2022年5月9日)
 https://drive.google.com/file/d/1bwSCUTuSX9pMwp4SQvK7WsNsgXBx0gZs/view

(1)(レジメ)侮辱罪の法定刑の重罰化について(山下幸夫弁護士:2022,5,9)
 https://drive.google.com/file/d/1S9hoJB5tTvCT1M9zm2kuW0Gptzy1Dh5k/view?usp=sharing
(2)侮辱罪重罪化に反対する声明(刑法・少年法改悪に異議あり!緊急アクション 2022.4.16)
 https://drive.google.com/file/d/12tc56aiy8E9HOZaWbfHw2MRSaCXOKjsQ/view?usp=sharing
(3)危険な刑法等「改正」案審議入りに反対するアピール(刑法・少年法改悪に異議あり!緊急アクション 2022.4.16)
 https://drive.google.com/file/d/1_XFORlNCOMQwEyp2cXIZjo-uNRcze_Pv/view?usp=sharing
(4)「侮辱罪重罰化」への反対と対案「加害目的誹謗罪法案(仮)」の提出(米山隆一 新潟経済新聞2022.4.12)
 https://drive.google.com/file/d/1M8oyYthzriq-N5WRD8dSJYtFTS-_JwZq/view?usp=sharing

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(5)「侮辱罪」厳罰化へ刑法改正案審議、言論の自由 どう担保、政治家批判で逮捕懸念 立民が対案(東京 2022.5.11)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/176519
(6)侮辱罪厳罰化どこまで、ネット中傷対策 衆院審議山場(朝日 2022.5.11)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15289908.html


◆(別添PDFファイル)ヤジと憲法:北海道警ヤジ排除問題(イントロ部分)(山崎裕侍『世界 2022.6』)
 https://drive.google.com/file/d/1vqtOeCy5NCuiwpUmUUPhFhi1Ar5HRGu2/view?usp=sharing

(この「侮辱罪」重罪化問題を甘く見てはいけないのは、近未来において、上記のようなことに、この重罪化された侮辱罪が悪用され、有権者・国民の言論・表現の自由が奪われる可能性が高いことを事例として挙げておきます。ロクでもないことをしている政治家の街宣に対して「ウソつき!」「ふざけるな!」「やめちまえ!」とヤジを飛ばしただけで逮捕され起訴される可能性が高まるのです。

今日の日本では、警察・検察は有権者・国民の基本的人権を守るためには動きませんし、権力を濫用してでも支配権力を守るために動きます。また、そうした権力の濫用を正すべき役回りにある日本の司法・裁判所は、既に機能不全に陥って、いわゆる「ヒラメ裁判官」ばかりとなり、行政権力や警察・検察の権力の濫用や悪用を追認する判決を出し続けています(上記事件も被告側が控訴していますので最終決着はついていません)。

「強制することはない」として制定された国旗・国歌法や元号法制化は、今日の教育現場ではどうなっているでしょうか!? たくさんの教員が、日の丸・君が代を拒否して「処分」されるなど、ひどい人権侵害を被っています。日本国憲法を守らせようとしない司法・裁判所は、この人権侵害を一部または全部を追認しています。また、役所という役所や、昨今では金融機関までもが、元号で年月日を記載しないと受け付けないという詐害行為をしていませんか。自民党の政治家どもや幹部官僚たちの国会での口約束など全く信用できませんし、国会付帯決議にも法的拘束力はないのです。侮辱罪は近未来において最悪の言論弾圧法に化けていくでしょう)


 <国会審議 録画>
(1)【侮辱罪厳罰化】インターネット上の誹謗中傷対策?言論を萎縮? #米山隆一 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=iEwIF5gtm-o
(2)侮辱罪を厳罰化すればインターネットの誹謗中傷は減るのか?自身の恥部を晒して迫る #米山隆一 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Yf_ZZhZmP6Q
(3)侮辱罪厳罰化の問題点と対案・加害目的誹謗等罪(米山隆一) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=anuyghb76gw
(4)米山隆一【侮辱罪厳罰化-1年以下の懲役or禁錮or30万円以下の罰金--侮辱罪での処罰は年間30名-侮辱罪の処罰範囲-可罰的違法性は広がる?-言論を萎縮させる!】2022.04.22 衆院法務委員会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=mn1bWqD_0C0
(5)表現の自由 損ねる危険 侮辱罪厳罰化で参考人(もとむら伸子他) 2022.4.26 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Yo9Xo87sq7o

(米山隆一=立憲民主党、もとむら伸子=日本共産党)

 <関連サイト>
(1)SNS上ひぼう中傷対策強化 侮辱罪に懲役刑導入 刑法改正案決定 - NHK - IT・ネット
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220308/k10013519691000.html
(2)侮辱罪厳罰化法案がもたらす民主主義の危機と対案としての野党の加害目的誹謗等罪法案-米山隆一|論座
 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2022042000001.html
(3)立憲民主党の鎌田さゆり議員が鋭く指摘、政府は侮辱罪の法定刑引き上げを撤回すべき
 http://www.labornetjp.org/news/2022/1651972703841staff01
(4)主張-侮辱罪の刑罰強化-言論萎縮させる法改定やめよ:しんぶん赤旗
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-12-12/2021121202_01_0.html
草々 

2022年5月10日 (火)

(諫早湾干拓事業)有明の「格差の海」=佐賀西南部ノリ凶作に追い打ちをかける矛盾した判決:デタラメな「ギロチン」公共土建事業を裁断する厳しい事後対応が必要だ=政治を変えて日本の公共土建事業を転換させましょう

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(6.16)オルタナティブな日本をめざして(第76回):「新大統領尹錫悦政治の韓国」(内田雅敏弁護士 新ちょぼゼミ)(2022年6月16日)- いちろうちゃんのブログ(なお、当日は主催者側より最初の1時間弱で、事務連絡他のプレゼンを予定しています)。
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-44eec2.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)



2.第3回控訴審期日(5.18)zoom参加申し込みのご案内-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2022/05/3zoom.html


3.キャンペーン
(1)声をあげよう!高校生署名:日本政府は核兵器禁止条約に署名・批准を
 https://tinyurl.com/2p8twbhx

(2)キャンペーンについてのお知らせ · 風力発電の建設予定地のブナの巨木79本が環境省の「巨木データベース」に登録されました。 · Change.org
 https://bit.ly/3kXtEWK

(関連)緊急!300年生きたブナの巨木林を風力発電の建設で伐採しないで!(メガソーラーの問題に関心がある方も見てください!) · Change.org
 https://tinyurl.com/ycky832u


4.表現の自由を侵害する侮辱罪の法定刑引き上げに反対します(2団体:2022年5月9日)
 https://drive.google.com/file/d/1bwSCUTuSX9pMwp4SQvK7WsNsgXBx0gZs/view?usp=sharing


◆日刊IWJガイド・非会員版「ロシア戦勝記念日のプーチン演説で西側が予測した『戦争宣言』はなし!『軍事作戦』の理由を『侵略者に対する先制攻撃』と説明!」2022.5.10号~No.3526号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50758

(『侵略者に対する先制攻撃』=自民党の「敵基地攻撃論」=「反撃論」と同じことをプーチンが言っている:田中一郎)
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有明の「格差の海」──佐賀西南部ノリ凶作に追い打ちをかける矛盾した判決 - 永尾俊彦|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 https://webronza.asahi.com/national/articles/2022050600005.html

(関連)海をよみがえらせる 諫早湾の再生から考える-佐藤正典/著(岩波ブックレット)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033030567&Action_id=121&Sza_id=F3


諫早湾干拓事業=腹立たしいまでのデタラメ公共事業であり、税金のムダ、漁業潰し、農業の役にも立たず、環境破壊、喜んだのは建設土建屋ばかり、ということ。しかし、こういう性格の公共事業は、日本の現政権下の政府には山のようにあり。農林水産省だけでも、農道・土地改良・農業基盤整備、漁港・漁場整備、林道・森林土木などだ。また、他の省庁に目をやれば、何といってもムダ公共土建事業の総本山は国土交通省=道路(外環道を含む)・ダム・空港・リニア・新幹線・ハコモノ(MICEなど)・東日本大震災復興(防潮堤など)・工業団地造成・都市再開発などなど、また、最近では環境省が放射能汚染物や汚染土を使った公共事業や、除染ゴミ・災害廃棄物の焼却炉建設など、危険極まりない放射能バラマキ公共事業に手を出し始めている。他の省庁にもイロイロあるでしょう。しかし、こんなことでは、いつまでたっても日本は、「無駄と環境破壊と生業つぶしの公共土建国家」から脱出できません。新しい日本建設のためには、政治を変え、行政を変えていかなければいけないのです。

 

(関連)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(131):除染廃棄物と災害廃棄物=「帰還困難区域」などのひどい汚染地帯で解体された建物のガレキ類などが「災害廃棄物」と称して無管理・無規制のまま福島県内外で使われている- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-59334e.html

 

私は、ホンモノの政権交代を前提に、下記のような「公共土建事業の抜本見直し」体制の構築と、諫早湾干拓事業という最悪事業を展開した農林水産省に対するペナルティを用意すべきだと考えています。また、この間、諫早湾干拓事業だけでなく、様々な問題について、行政追従・自公政権忖度・アメリカさま盲従のロクでもない判決を出し続けている日本の司法・裁判所についても、抜本的に転換させるメスを入れるべきであると思っています。

 

(関連)(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html

 

1.諫早湾干拓事業における農林水産省の3つの悪

(1)事業そのものを巨額の費用をかけて行ったこと(ヤメロという批判に耳を傾けず)
(2)無駄な事業終了後の漁業に与えた被害をいつまでも誤魔化そうとしていること
(3)同じような無駄な公共土建事業を今も続けていること

 

2.下記の記事に出てくる金子原二郎(農林水産大臣)は、ギロチン当時、国会議員だったように思う。このデタラメ公共事業を止めなければいけない役回りだった人物だが、工事中止に向けて尽力をしたという記憶はない。それどころか、当時は、工事推進の側にいたのではなかったか。その後、長崎県知事にも就任しており、その時も問題の抜本解決に向けての姿勢は見られなかった。かような人物を農林水産大臣に就任させ、その人物に、開門を前提としない問題解決のための話し合い、などというふざけた発言をさせている現政権もまた、農林水産省と同じ罪人である。このことは、あらゆる国の公共土建事業を象徴している。

 

3.日本の公共土建事業の抜本見直し=「公共事業改善庁」(仮称)の新設

(1)「公共事業改善庁」を新設し、ここに農林水産省の公共土建事業を移管、当分の間、農林水産省から公共土建事業を取り上げる(規模の小さい例外的案件を除き予算をつけない)。余剰となる農林水産関連の公共土建事業担当役人たちは、一部を「公共事業改善庁」に移し、残りは地方自治体に出向してもらい、そこで地方農政の現場を支援する仕事に従事、その人件費は9割を国が負担する。

 

(2)また、国土交通省や環境省その他の省庁も、ロクでもない公共土建事業を山のように抱えているので、まずはこれらの事業に「第三者機関」による行政監察ないしは「仕分け」を入れ、おかしな点が発見されれば、順次、上記(1)のように移管と、それに伴う人事異動を行って、まずは現在の省庁による「止まらない公共土建事業」を止める。(やり方が軌道に乗ってくれば、(2)は省略して、いきなり(3)に行けばいい)

 

(3)「公共事業改善庁」は、その最高意思決定機関に、公共土建事業に利害関係を持たない人たちによる「第三者委員会」を置き、「国家行政組織法第3条に基づく委員会」とする。同委員会は、審査する当該公共土建事業について、多面的な観点から審査を行い、①中止、②規模縮小、③地方自治体へ移管、④継続、くらいの「仕分け」を行い、農林水産省を除き、その後の対応を決める。農林水産省所管の公共土建事業だけは、農林水産省に戻さず、この「公共事業改善庁」自らが工事担当を担う。

 

(4)農林水産省の組織的な反省を確認した後に、公共土建事業の所管を農林水産省に戻す(最低でも10年間は農林水産省に一定規模以上の公共土建事業はゼロ状態とする)。公共土建事業中止で浮いた財源は、本来の農林水産業支援=とりわけ「担い手支援」に使う。

 

4.こうしたプランを実行し、日本を土建国家から脱却させるためには、ホンモノの政権交代が必要であり(政権党を名前の違う別のニセモニ政党に変える「変形政権たらい回し」ではダメ)、ワンイシューで動くこれまでの市民運動・社会運動では、それを実現することは不可能に近いことを付記しておきたい。



◆有明の「格差の海」──佐賀西南部ノリ凶作に追い打ちをかける矛盾した判決
諫早湾が「ギロチン」で閉め切られて25年

永尾俊彦 ルポライター
(論座2022年05月09日)https://webronza.asahi.com/national/articles/2022050600005.html

 

 農林水産省の干拓事業のため、諫早湾(長崎県)が「ギロチン」と呼ばれた鉄板の連鎖的な投下によって閉め切られてから4月14日で25年、四半世紀になった。

 今季の有明海のノリ漁は、佐賀県が全体としては東部を中心に生産額で19年連続日本一の見込みの半面、同県西南部は記録的な凶作だった。漁船漁業も壊滅的だ。3月25日、漁民が待ちわびる潮受け堤防排水門の開門の強制執行を許さないという福岡高裁差し戻し審の判決が、追い打ちをかけた。

福岡高裁前で横断幕を持つ漁民原告ら。左端が馬奈木昭雄弁護団長=2022年3月25日、撮影・筆者

「格差の海」

有明海周辺

 「悪いレベルが今までと全然違う。極端すぎる」。今季の凶作について、佐賀県西南部、鹿島市七浦のノリ漁師・松本秀章さん(38歳)はこう言う。今まではノリが色落ちしても雨が降れば海の栄養塩が増え、色も戻った。だが、今季は全般に少雨だったが、まとまった雨が降った時もあったのに戻らない。赤潮プランクトンが栄養塩を食べるのが色落ちの原因だ。中には「金髪」になったノリもあった。

 松本さんの漁場から20キロほどに諫早湾干拓の潮受け堤防の排水門がある。雨が降ると、汚濁水が諫早湾(有明海)に排水される。

 松本さんら沿岸の漁師は、この排水が赤潮を引き起こすと見ている。「色落ちする時は、何日か前にあそこ(排水門)ば開けとっとですもんね」。だから、今は排水門から一方的に排水されるだけだが、海水を出し入れする「開門」により調整池は浄化される、と漁民の多くは期待する。

漁民が「金髪」と呼ぶ色落ちしたノリ=佐賀県鹿島市沖、撮影・林田直樹氏

 松本さんの属する佐賀県有明海漁協鹿島市支所の今季の生産額は9億8000万円。一経営体平均で1000万円ほど。個人差はあるが、ノリの乾燥機の借金、ノリ網、ノリの種子代などざっと1000万円くらいの設備投資や経費が必要なので、最低でも1700万円以上は生産額がないと生活していけない。

 今秋の次のノリ漁季まで、「共済金でつないで、後はバイトかな」と松本さんは話す。

 不作に備えて漁業者が支払っている掛け金などによる漁業共済制度から補てんされるのが共済金だ。バイトとは、日当8500円ほどのタマネギの収穫作業だ。

 だが、同じ有明海でも東部のノリ漁は好調だった。佐賀県沖有明海の今季のノリの累計販売金額は217億7700万円で19年連続「日本一」の見込みだ。ノリ1枚が100円を超える高級品「有明海一番」を生産した漁場もある。

 他方、松本さんの鹿島市支所の生産額は諫早湾の閉め切り後、最も多かった2015年度と比べると、3分の1に満たず、閉め切り後最低だ(鹿島市役所による)。入札で値が付かない「フダなし」のノリもあった。同じ海域に「有明海一番」と「フダなし」が同居する「格差の海」になってしまった。

松本秀章さん(佐賀県有明海漁協鹿島市支所)=撮影・筆者

 東部は九州最大の河川である筑後川の河口に近く、栄養塩が豊富だが、西南部には大きな川がない。その面では不利だ。が、松本さんもかつて1枚115円の値が付いた「有明海一番」を採ったことがある。七浦地区の近隣には、湿地を保護するラムサール条約に登録された「肥前鹿島干潟」が広がる。この干潟にはサルボウ(赤貝)などの貝類が豊富で浄化能力が高く、干潟のミネラルなどもノリ養殖に好影響を与えていたと松本さんは言う。

 とすると、「凶作」の原因は諫早湾干拓しか考えられない。「諫早湾に近ければ近いほど(ノリの生産高が)悪かやろ」と松本さん。

 近年、酸素濃度の低い貧酸素水塊も多発するようになり、サルボウも育たない。ノリと貝の周年操業ができず、ノリに頼るようになっていただけに、今季の凶作はこたえる。

共済金のために網を張ったも同然

大鋸武告さん(佐賀県有明海漁協大浦支所)=撮影・筆者

 

 鹿島市の西隣で佐賀県南部の太良町大浦地区のノリ漁師、大鋸武浩さん(52歳)の所属する大浦支所の今季のノリの生産高は支所のノリ漁家5戸全体でわずか約43万円。史上最低だ。

 ノリ漁は、タネつけをした網を秋に摘み取る「秋芽」と、タネつけ網を一度冷凍して、厳寒期に摘む「冷凍」の二期作が一般的だ。

 今季の大鋸さんは、秋芽は全くとれず、冷凍もわずか。「この4年間で保険(共済金の対象になる不作)が3回たいね」

 今季は秋芽の後も赤潮が消えなかったことから、冷凍も期待できないと考え、大鋸さんは支所にノリ網を張らなくても共済金(保険金)がおりるか聞いてみた。

 「網ば、張らんでもよかですか」

 「網を張らないと、保険はおりません」

 そこで、昨年12月28日に張るも案の定、早々に色落ちし、今年1月19日には引き上げた。共済金のために網を張ったも同然だ。

 有明海では、支柱を立ててノリ網を張る養殖方法が主流だが、大浦地先は支柱を立てるには深いことから、大鋸さんは海面にノリ網を流す養殖方法「ベタ流し」が中心だ。四六時中海中につかっているために硬いが、黒く味がいいノリがとれる。品評会で1位をとったこともある。

 大鋸さんも夏場はアサリ漁をしていた。だが2004年に全滅、その後3年続けたが戻らずノリ漁に頼るようなっていた。そのノリ漁も不作続きだ。「来年(季)悪かったら、ノリ漁をやむっか(やめるか)もしれん」

 3月5日、金子原二郎農林水産大臣は太良町を訪問、漁業者と面談して窮状を訴える声に耳を傾けた。共済金は、過去5年間の生産金額の最高と最低を除いた3年平均が基準になるので、不作続きだと補てん額も大きく下がる。そこで、漁民は有明海・八代海特別措置法22条の適用を訴えた。著しい漁業被害が発生した際、損失の補てんなどを国に義務付けた条項だが、発動されたことはまだない。

 金子大臣は、その場では、「この特別措置法を含めたほかの予算も使いながら、この有明の宝の海を取り返したいという皆さん方のお気持ちと一緒になって頑張っていきたい」(佐賀県HP)と応じていた。しかし、ある漁民は面談終了後、金子大臣に呼ばれ、「お前たちは保険(共済金)をもらって、まだもらう気か」と言われたという。この点を4月1日の定例記者会見で金子大臣に確認した。

 大臣は、「そんなことは言っていません。失礼じゃないかと思う」と答えた。ただ、漁業者を呼んで「『事実どうなっているんですか』とお聞きした」ことは認めた

 

いつまでも確定しない矛盾した判決

 3月25日、諫早湾干拓潮受け堤防排水門の開門を命じて確定した福岡高裁判決(2010年)の強制力をなくして執行しないよう国が求めた「請求異議訴訟」の差し戻し控訴審で、同じ福岡高裁は「強制執行は、これを許さない」と国の請求を認めた。確定判決を実行しない国に、漁民側は強制執行(間接強制)をかけ「罰金」を払わせていた(累計12億円)。これを強制しないように求めた裁判だ。

 一審佐賀地裁は国の請求を退けた(14年)が、福岡高裁が「10年ごとに免許される漁業権は確定判決後に免許期間が経過したことで消滅、開門請求権も消滅した」として国の請求を認めた(18年)。最高裁はこの理屈を否定、審理を尽くせと高裁に差し戻していた(19年)。高裁は和解協議を呼びかけ、漁民側は歓迎したが、国は「開門の余地を残した和解協議」を拒否、判決に至った。

 判決は、確定判決(2010年)後、一人当たりの漁獲量が増加傾向にあることや防災、営農面などから漁民が確定判決にもとづいて国に開門の強制執行を求めることが「権利の乱用」だと判示した。これを多くのメディアは、確定判決を「無効化した」と報じた。

 しかし、漁業者側の馬奈木昭雄弁護団長は、強制執行はできなくなったが、「確定判決は生きている」と言う。そして、この判決について佐賀大学の樫澤秀木教授(環境法)が、「この論理なら、漁獲量が低下傾向になれば、また判決の強制力が復活するという奇妙な結論になる」(毎日新聞3月26日)と指摘していることを引き、「(樫澤教授の)おっしゃる通り。確定判決の効力は消えないからですよ。つまり、この判決は、漁獲量が低下するなど事情が変わればまた強制執行ができるようになり、いつまでも確定しないという本質的な矛盾をはらんだ判決なんです。最高裁で維持できるわけがない」と批判する。

 

馬奈木昭雄弁護団長=撮影・筆者

 

 確定判決を本当に無効化するには再審裁判しかない。だが、国は再審を選ばなかった。死刑事件の再審裁判を見ればわかるように、そのハードルは極めて高いからだ。そして、この請求異議裁判で福岡高裁は国に忖度し、国の主張を容認、事実上の再審裁判をやってしまった、というのが馬奈木団長の見解だ。

 他方で、農民らが起こした裁判で「開門するな」という判決も確定している。「だから、『両方に納得してもらうよう最善を尽くします』というのが国のとるべき憲法上の正しい答えです」と馬奈木団長は話す。ゆえに、話し合いによって双方の合意点を見出す和解協議が必要なのだ。そこで、前述の会見では、この点も金子大臣に聞いた。

金子原二郎農林水産大臣=撮影・筆者

 

──今回の判決について漁業者側は強制執行が許されないと認めただけであって、 (国の)開門義務は消えないと言っていますが。

大臣 そうですかね。国の請求は認めるという内容と思っています。

──確定判決は消えないわけですね。

大臣 裁判所としては別の判決を出した。

──強制執行を許さないという判決だと思いますが。

大臣 私たちは非開門前提で話し合いましょうと言っている。

──非開門前提の和解協議は長崎地裁で成立しませんでした(本サイト2022年6月23日(「諫早湾干拓問題で再びともった開門の灯──漁民と農民の和解の可能性」で報告)。新たな和解を模索すべきでは。

大臣 向こうが非開門前提の和解に乗ってこないと、我々から話をするのは難しい。

──開門と非開門の両方を満足させる策を講じるのが大臣の務めではありませか。

大臣 非開門前提なら対応します。

 2017年も不作で、前述の松本さん、大鋸さんらは西南部の漁民を中心に海上デモをした。切羽詰まっている松本さんは、今年も海上でデモをやろうと組合に提案している。

 

2017年に行われた佐賀県西南部の漁民を中心とする海上デモ=撮影・筆者

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
草々

 

 

 

2022年5月 8日 (日)

左派リフレ派(松尾匡立命館大学教授)の「円安日本経済論・円安対策経済政策論」批判=「市場原理主義アホダラ教」政策と、対症療法的な一過性バラマキ政策はやめて、充実した内容の個別政策を集大成した経済体制変革論へ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(お詫び)昨日のメールに一部サイトを追加しました。
 下記のサイト2つを、昨日お送りした私のメール・ブログに追加いたしました。漏れておりましたことを伏してお詫び申し上げます。

◆(メール転送です)「原子力災害対策指針」(防災業務関係者の放射線防護対策等)パブコメ提出意見(元原子力規制庁技術参与・松田文夫さん)と私の補足見解 & 福島原発刑事訴訟支援団からのお願い- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-48a1ea.html

(松田文夫さまの転送メールのすぐ後のところに下記の2つのサイトを入れました:ブログは修正後)

(関連)第1回原子力規制委員会|原子力規制委員会(上記は下記の資料1の中にあります=松田文夫氏の意見は、その中の「5.」です)
 https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/010000722.html

(関連)原子力規制委員会|原子力規制委員会
 https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html


2.(バイオテクノロジー連続講座:その3)(予約必要)(5.21)オルタナティブな日本をめざして(第75回):「化学物質とエピジェネティクス」(渋谷徹さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月21日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者よりプレゼンを予定しています:テーマは「放射線被曝の基本的な解説(その3)」)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2318ba.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

(エピジェネティクスは現代の生物学では最先端の研究分野の1つです。生命の基本的メカニズムや有害物質についての理解、あるいはガン研究などの医学・医療の分野や放射線被曝の健康影響などについての研究を深めるためには、必要不可欠な基礎知識となっています。放射線ムラの被ばく論では、DNAの放射線による切断で、DNAには2本鎖と修復機能があるから大丈夫、などという今から何十年も前の、レベルの低い素人だましのような議論がなされていますが、今日の生物学の研究水準から見ると、そんなレベルの話ではまともに相手にされません。放射線被曝がエピジェネティクスにどういう影響を与えているか、これが大きなポイントの一つです。また、遺伝子操作技術を使うゲノム編集(CRISPR-Cas9)やコロナワクチン開発でも、エピジェネティクスへの影響が懸念されています。

ことほどさように、今回の講演会のテーマであるエピジェネティクスは、様々な生命の営みの基礎にある重要な生理学的な現象ですが、一般には講演などでそのメカニズムが紹介・説明されることは少なく、私たち一般市民は、とっつきにくい分野として日常的に接することも少ない現状にあります。今回は、この分子生物学の最先端分野であるエピジェネティクスの専門家=澁谷徹さんに、もっぱら化学物質との関係から、一般市民にもわかりやすくご説明いただける講演会を企画しました。わざわざ遠方より、ご厚意で来ていただけることになりましたので、この機会を逃さず、みなさまのふるってのご参加をお待ちしています。:田中一郎)


3.イベント情報
(1)(チラシ)(明日5.9)政治家をSNSで揶揄したら逮捕される?! 知っていますか?「侮辱罪の法定刑引き上げ」法案(山下幸夫弁護士)
 https://drive.google.com/file/d/1n0lEKUfGnSnSD4tecgIrrwF9kmjkVhxn/view?usp=sharing

(2)(チラシ)(5.11)函館市大間原発建設差止裁判 第27回公判(東京地裁)
 https://drive.google.com/file/d/1s1ezRpMoPornuvVliYWNOz6CFKS0Riqn/view?usp=sharing

(3)(6.27)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟 第8回公判(伊達判決を活かす会 NEWS)
 https://drive.google.com/file/d/1fHuf6CXht8bRRJMvZi09uzgw5RdEsaac/view?usp=sharing

(関連)(社説)侮辱罪厳罰化 慎重な審議を求める:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15287982.html?ref=mor_mail_editorial


4.新刊書紹介
(1)財政赤字の神話 MMT入門-ステファニー・ケルトン/著 土方奈美/訳(ハヤカワ文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034324023&Action_id=121&Sza_id=B0

(2)緑風出版│リベラリズムはどこへ行ったか(纐纈厚[著])
 http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-2204-1n.html


5.くだらな~い政治の話、されど政治(おなじアホなら変えなきゃ損損)
(1)核報復手順、米と協議を 安倍氏(時事通信) - Yahoo!ニュース( ただいま頭が腐ってる最中:田中一郎)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/be0e762d0be442aed5f908573dc02b5b90fdbe94
(2)安倍氏元秘書「違法寄付」との指摘恐れる 特捜部への供述が明らかに(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース( 根性も腐ってます:田中一郎)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/1c636706440751100ee2f2abfe0d486a560ca47d
(3)岸田内閣の支持率は2ヶ月連続で上昇、立憲・維新は支持率低下 2022年4月世論調査まとめ | 日本最大の選挙・政治情報サイトの選挙ドットコム
 https://go2senkyo.com/articles/2022/05/04/67852.html
(4)「熟慮の末出馬しないことを決定」4月に参院選(福島選挙区)出馬を表明していた増子輝彦氏(テレビユー福島) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/220292fc4b670e7820186044717ddfb69015dcee
(5)「最低でも県外」撤回、「鳩山さん責める話ではない」元名護市長が嘆く構図<沖縄は復帰したのか~50年の現在地>:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/175823
(6)岸田首相「資産所得倍増計画」は“空振り”確定 個人金融資産2000兆円狙う魂胆にも批判殺到|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/304840


6.その他
(1)カジノ含むIR 国内客頼みの日本 先進地シンガポールは自国民3割:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ556R5BQ4WULFA015.html?ref=keizai_mail_top
(2)ダイオキシン含む除草剤、全国の山林46か所に埋設のまま…水源近くの例も(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e872cc6601a36e2410a29bcf9800e24e651fedd0
(3)ロシアショックで「木材が届かない…」 福岡の木材事情に異変 輸入から国産へ 日本の林業復活に期待も(TNCテレビ西日本) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/720b465f93c0d82e1f3aeea400a88231ee445593
(4)知床・沈没事故は他でも起き得る…検査態勢ユルユルなのに“激怒”した斉藤国交相の赤っ恥|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/304798
(5)日大事件で注目…田中前理事長の妻経営「ちゃんこ料理 たなか」で堪能できるイカリングの味|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/304716

◆日刊IWJガイド・日曜版「西側メディアはロシアが宇軍の犯罪を示した『アリア式非公式会合』触れず。『IWJだけが頼りです』岩上安身が会員様のお声に返信を書きました」2022.5.8号~No.3524 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50745

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左派リフレ派のリーダー格の論客=松尾匡立命館大学教授(以下、失礼して松尾さん)から、あるMLに下記のレポートが送られてきました。下記はこれを巡っての議論です。ご多忙中にもかかわらず、私の提起した議論にコメントをくださった松尾匡立命館大学教授には改めて感謝申し上げます。以下、辛口ですが、やりとりを転記します。なお、最近の経済報道については若干のものを選んで列記しておきますので、適宜ご参照いただければ幸いです( たいしたことのない記事ばかりですのであしからず)。

 

◆円高政策は解決ではない|松尾 匡|note
 https://note.com/matsuo_tadasu/n/n68e059fbf2a6
 https://note.com/matsuo_tadasu/n/n68e059fbf2a6

 

 <最近の経済関連サイト>
(1)円安加速、1ドル131円台 日銀は2022年度の物価見通しを大幅引き上げも、低金利の方針を明確化:東京新聞 TOKYO Web
 https://tinyurl.com/3t95psj6 
(2)「日経平均は見た目以上に下落している」円安もインフレも放置し続ける-岸田政権の大失策-(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f3291a95fff54978f870e5fe6a782368edb6bb20
(3)20年ぶり円安「悪循環」の危険、日銀はいますぐ長期金利上昇を容認すべきだ - 野口悠紀雄 新しい経済成長の経路を探る - ダイヤモンド・オンライン
 https://diamond.jp/articles/-/302438
(4)「円安はマイナス」発言も下落が止まらない円相場。その理由は、日銀の矛盾した円安誘導政策にある。続けば国力は一層低下し、取り返しのつかないことに|「勝者のゲーム」と資産運用入門|ザイ・オンライン
 https://diamond.jp/zai/articles/-/1000857
(5)FRB、22年ぶり0.5%利上げ「量的引き締め」も決定- 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN033UA0T00C22A5000000/?n_cid=NMAIL007_20220505_A
(6)米長期金利上昇、3年半ぶり3%台 FRBの引き締め警戒- 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02ATP0S2A500C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220503_A
(7)NYダウ一時1300ドル安 金融引き締め「軟着陸」に不安- 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN053ZL0V00C22A5000000/?n_cid=NMAIL007_20220506_A
(8)日本の経常収支「赤字定着」の危機、円安スパイラル阻止は政治の最重要課題 - 野口悠紀雄 新しい経済成長の経路を探る - ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/302587?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=2022gw
(9)「2人の食費が1日300円…人生で一番苦しい」コロナ第6波がひとり親世帯を直撃 平均月収13万円余に:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/175643
(10)インフレのしわ寄せは弱者に 社会保障増やせず進退きわまる日本:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ4X6HNNQ4XUTFL01T.html?ref=mor_mail_topix3_6


Ⅰ.最初に(グーグルの言論妨害)

 松尾匡立命館大学教授の上記サイト「円高政策は解決ではない|松尾 匡|note」の一番最初のページの一番最初(上段)に下記の記載があります。
 https://note.com/matsuo_tadasu/n/n68e059fbf2a6

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「ロシア」「ウクライナ」に関係する内容の可能性がある記事です。極端な内容・真偽不明の情報でないかご注意ください。ひとつの情報だけで判断せずに、さまざまな媒体のさまざまな情報とあわせて総合的に判断することをおすすめします。また、この危機に直面した人々をサポートするために、支援団体へのリンクを以下に設置します。※非常時のため、すべての関連記事に注意書きを一時的に表示しています。
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明らかに言論妨害行為です。こんな注書きを勝手に著者に断りもなく入れるのだったら、他の全てのサイト=特にアメリカ大本営発表と自公政権忖度報道を繰り返す日本のマスごみサイトにも入れるべきでしょう。グーグル(及びユーチューブなど)やFACEBOOK、あるいはツウィッターなどのGAFAM(巨大プラットフォーマー)たちは、すでにウクライナ戦争のみならず、「新型コロナ」やコロナワクチン、あるいは人工排出二酸化炭素による地球温暖化論などなど、多くの現代世界の焦眉の問題について、言論統制を図るべく、さまざまなかたちの言論・表現の妨害活動を強めています。中には言論・表現を勝手にネット上のサイトから削除したり、発信者のアカウントを簡単にクローズしたりもしています。これではそのうちに言論・表現の自由や社会運動・政治運動の自由はつぶされてしまいます。ロシアや中共中国の言論・表現の自由の弾圧と同じ結果になってしまいます。

日本のネットユーザーや市民運動・社会運動は、この問題についての関心が低すぎます。GAFAM(巨大プラットフォーマー)たちに「言論・表現の取捨選択」をさせてはいけません。彼らがユーザーに対して抑制を呼び掛けるべきものは「極端な差別・ヘイト」「暴力の肯定や予告など」「児童ポルノ」くらいに限定し、法律で縛って勝手なことはできないようにすること、そして、決して彼らに言論・表現の自由自在な検閲を任せるようなことはしてはいけないのです。

 

Ⅱ.最初の「円高政策は解決ではない|松尾 匡」レポートに対して私が発信したメール

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(相変わらず見方が甘い:田中一郎)

 

下記をざっと拝見しました。
社会主義論録画とbizSPA!の3つのインタビュー記事については、後日拝見して追加コメントをすることにして、さしあたり、それ以外の部分についてコメントいたします。その前に、松尾さんのガンのこと、初めてお聞きして驚きました。数年前のものも含めて、さしあたりの手術は2回とも大事はなかったようですが、今後のこともありますので、お大事になさってください。いつまでもお元気で頑張っていただきたいと願っています。

 

また、そんな中、京都府知事選挙や京都府議会補欠選挙での取組、ご苦労様でした。大学という白亜の殿堂にこもって理屈ばかりこねくり回している学者・教授が多い中で、松尾さんのように実践活動にも積極的に取り組まれる先生方は今日的には貴重な存在です。今回の京都の地方選挙は、国民民主党・立憲民主党の背信行為により、争点が明確にならないまま選挙が盛り上がらずに終わってしまった感じがします。また、「れいわ新選組」も、ちゃんと現職京都府知事を拒否する態度を明確に示して選挙戦に臨むべきでした。野党各党のウロチョロ「千鳥足」が現代日本の「世直し」を大きく遅らせています。事態は悪化するばかりです。

 

さて、肝心のコメントですが、ここから厳しい口調に変わります。結論はメール表題の通り「相変わらず見方が甘い」です。箇条書きにします。

 

1.円ドル相場を含む為替相場は金利差では合理的な説明がつかない。逆に言えば、金利差で説明がつく程度の為替相場変動なら、たいした心配はいらないということです。問題は、為替相場が「地滑り的に動く」ときです。日本経済や日本の財政金融当局に対する国際的な信頼が崩れた時、円安は際限なく続いていく可能性があります。貿易収支の赤字が恒常化し、放漫財政さながらのバラマキ政策が繰り返され、日本企業が国際競争力を失い、日本国内が経済的に疲弊をしている今日の日本経済は、格好の円安スペキュレーション(投機)の的になりやすい。日本の財政・金融当局がアホノミクスや黒田日銀に代表されるように無能の塊のようであることもこれに拍車を掛けます。要するに、為替相場が大きく動くときは、金利差などカンケーネーということです。

 

2.黒田日銀が長短金利を引き上げられないのは、景気がどうこうという話ではありません。これまで、政府の放漫財政を支えるため国債の事実上の日銀引き受けを繰り返し、中央銀行を政府の財政ファイナンスの手段として使ってきたことによるツケが原因です。もはや1千兆円を超える国債発行残高があり、金利を引き上げると政府の資金調達コストが急激に上がっていくため、手が出せなくなっているということです。(但し、国債と日銀預り金を両建てで「不胎化する」ことにより、ある程度のリスク回避は覚悟さえあれば可能です)

 

3.円安の生計費上昇への影響は、せいぜいのところ14%程度だろうという、産業連関表などを使った予測については、私はこういう経済プラモデルの試算結果を全く信用していません。たとえば、円相場が大きく動くときは、当該産業連関表の「産業連関」もまた大きく動くでしょうし、また、生計費についても、その構成品目は変わってくる可能性もあります。まあ、そんな計算もあるのね、くらいで見ておけばいいでしょう。しかし、14%程度だからたいしたことはありませんよ、という含意が強く印象付けられますから、それはわかりませんね??? という風に受取って、仮に事後的に14%を超えるようなことがあれば、怒りを爆発させましょう。

 

4.輸入インフレは、①消費税減税と輸入品への減税、②輸出品への課税、で対応せよという(コストプッシュ対策)、信じがたい処方箋については全くの誤りです。消費税減税・廃止はいいとしても、それに伴う税収減に対する対応・対策はちゃんと考えておく必要があります(5%減税なら13兆円、廃止なら25兆円)。また、輸入品の減税の方はまさに愚かなバラマキそのもの。しかも相当巨額なものになるという致命的な欠陥がある。化石資源についての減税は「脱炭素」と逆行しており、日本の産業や経済の構造転換を遅らせるばかりの対症療法にすぎません。同じ財源を使うのなら、かような方法ではない別の方法を使えばいい。つまり、輸入品価格上昇で、ものすごく困る企業・産業・自然人に直接支援すればいいということです。また、輸入品の節約に加えて、輸入を国産に切り替えることも考えればいい(例:食品:コメや牛乳については「余っている」などと生産者・農家に対して無礼千万なことを報道しているマスごみもありますが、コメや牛乳を捨てるなどということをせず、政府が買い上げて貧困対策など有効に使えばいいのです)。

 

輸出品課税については猛反発をくらうでしょう。政治的に可能かどうか疑問ですし、政策としてもピンボケです。円安になったからといって輸出は大きく増えるとは限らない。生産拠点が海外にシフトしているからです。松尾氏の言う、円安 輸出増 法人利益増 法人税収入増 円を買う動きが強まる、という因果関係は、いたって怪しい「取らぬ狸の皮算用」に近い。そしてそれ以上にこの政策提言が危険なのは、輸入減税(輸入奨励金)と輸出税(輸出抑制税)という税制・政策は、ただでさえ赤字構造の日本の貿易収支をさらにひどくしていくからです。それはそのまま「際限のない円安」への土壌を醸成していくことになります。

 

恒常的な貿易収支・経常収支の赤字、それに放漫財政による巨額バラマキの財政赤字の無反省な累積は、際限のない円安と結びつきやすいという認識が薄いように思われます。加えて今回の円安は、①ウクライナ戦争、②国際商品価格の上昇、③金融恐慌の可能性(株価暴落など)を伴って出現しており、円安だけ見ていればいいというものでもありません。それらが団子状態となって日本経済を襲ってくる可能性があります。そんな中、日本国憲法をぶっ潰せというチンピラ戦争屋が騒ぎはじめ、それに愚かな一部有権者が乗せられている様子もあります。これらは全て円安要因です。過去、日本経済が強かったときは有事は円高、でしたが、今やその逆で、有事は円安です。

 

5.一番最後の「帝国主義化を逆転させることが根本解決」はその通りです。この論文で唯一評価できる記述です。松尾氏も、愚かな「左派リフレ」派やMMTなどとは決別して、この問題をもっと追及していただければと思います。要するに、どうすればこれが可能になるかを、もっと詳細に論じていただきたいということです。私がこの間申し上げてきたことは、「必要な人に必要な公共サービスや現金支援などが行きわたる」ように、法制度化や仕組みづくりを伴いつつ、慎重に積極財政を展開する(一過性の巨額現金バラマキはやめる:当面の最重要政策は「権利性の明確な生活保障制度」と労働法制改正・失業保険制度の拡充です)、②生活関連投資への注力と、イノベーション(Aプラン)よりもリノベーション(Bプラン)、税制の抜本改正(税金を払わない大企業、富裕層、外国法人・非居住者、タックスヘイブンの撲滅)、社会保障・福祉行政や教育・保育・介護・病院など、公共サービス提供体制の抜本的拡充、地方経済へのテコ入れ・農林水産業や地場産業の再建、老朽化インフラの更新、国際経済協定を含む「市場原理主義アホダラ教」政策との決別、などです。詳しくは、下記の「新ちょぼゼミ」報告をご覧ください。

 

(1)(報告)(2.22)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第1回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-6cbab0.html

(2)(報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-efe8e6.html

(3)(報告)(4.27)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第3回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-852665.html


◆みなさま、お世話になっています。noteにエッセー書きました(松尾匡)。
 https://note.com/matsuo_tadasu/n/n68e059fbf2a6
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Ⅲ.松尾匡立命館大学教授よりいただいたコメントのメール

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田中さま、ご丁寧なコメントいただき、ありがとうございます。

最後の件、日本の支配層の「輸出で稼ぐ国」から「海外で稼ぐ国」への転換のスローガンのもと、国内産業淘汰と生産拠点の海外移転を進めてきている帝国主義化政策に反対いただける点は、たいへん心強く思います。

ただ、そういたしますと、このヴィジョンは、円高で海外進出企業から大衆生活物資を激安で輸入して、国内の非正規低賃金労働者を食べさせていくことが不可欠のセットになっていることを重視されるべきだと思います。

つまり、このヴィジョンは、円高を志向する政策をセットで拒否しなければ拒否できないということです。これまでも円高は、国内産業淘汰と海外移転促進の最も強い武器になってきました。

円高はこの帝国主義体制を持続可能にさせる鍵であり、逆に言えばアキレス腱と言えると思います。

 

1については、「金利差で説明がつく程度の為替相場変動なら、たいした心配はいらない」のではなくて、大いに心配すべきだと思います。

というのは、将来的にディマンドプル・インフレを抑制すべきフェーズに入ったとき、現在よりも比較的に高い金利になることで、円高が持続し、国内産業空洞化が進行して、帝国主義体制が確立することが懸念されます。

 

1でのご心配は、固定為替相場制的なケースで起こる通貨危機を念頭におかれたお考え違いだと思います。

現在はコロナの影響で障害がありますが、まだ今のところはGDPの二割が製造業と農林水産業である中では、通貨価値の暴落には、輸出増と観光と輸入代替品生産でどこかで歯止めがかかります。世界第二位の巨額の外貨準備に勝てるヘッジファンドはないので、いざというときには、その効果が間に合うように、下落のスピードを調整することは可能です。

将来、国内産業空洞化が十分に進行したあと、通貨が下落しても何も生産できなくなると、たしかに円暴落の危険がでてきます。これを防ぐには、とりわけ普通のなんでもない大衆生活物資の生産について、国内産業の空洞化をさせないことが重要だと思います。

2については、

・国債金利は固定金利であり、既発の国債については金利が上がっても利払いは増えません。

・既発の国債が借り換えられるときには、市場金利に合わせて金利が上がりますが、既発の国債の大半は日銀が持っていますので、それが償還期限がきて借り換えられても、日銀に払う利息は国庫納付金として政府に戻ります。財政負担が実質増えるわけではありません。

・民間保有の既発の国債は、期限が長いものに偏っているので、昔の金利がずっと高かったときの国債が多いです。なので、借り換え後は、市場金利が上がっても当分の間、今の利払いよりも、利払いがかえって減ります。

なので、金利が上がることによる資金調達コストの増大は、もっぱら新発債について言えることで、「急激に上がっていく」ということはありません。

新発債については話を逆に考えて、政府がコストなく資金調達できたらそれにこしたことはないのに、なぜ状況によっては金利を上げる必要があるかと言えば、ディマンドプル・インフレを抑えるために、政府需要が増えた分は民間需要を抑える必要があるからで、結局、ディマンドプル・インフレでもない状況のもとでは、金利を上げると抑えるべからざる民間需要を抑えてしまうのでできないという話に帰着します。

3については、今回やったシミュレーションは、文中にありますとおり、コストの転嫁100%の最大限の話ですから、現実にはもっと低くなります。また投入係数や、民間消費支出の構成は、もし変化するとしたら、比較的価格の上がったものの購入を減らして価格の上がり方が少ないものに代替する方向に変化するので、やはりそれがあればもっと低くなります。

4については、文中ありますとおり、二酸化炭素削減や国産品保護の効果をもつに足る価格以上に上がらないように、間接税を減らしていくという話です。

文中では長期的な政策の話を端折っていますので述べていませんが、これまで何度か書いてきたのは、筋がいい政策は、穀物などは国内業者に備蓄生産をしてもらって買い取るということです。その買い取り価格より国際価格が高くなったら、買い取り価格よりも(大きく)上がらないように売る。そうすれば備蓄生産者が一般向けにも生産することになるわけです。

なお、輸出への課税については、文中で試算している話は、輸出量は一切増えない想定です。ただ為替が変わって円で表した価格が上がって濡れ手に粟でもうかる分を計算していて、それだけでもすごい額になるという話です。生産が増える必要は全くありません。

もちろん、これに加えて輸出向け生産が増えたら、さらに課税ベースは上がるでしょう。

ここで言っている話は、輸出についても輸入についても、為替の急激な変動によるプラスとマイナスを相殺しあう話であって、為替変動前と比べたら、輸出にペナルティが加わるわけでも、輸入に奨励金が出るわけでもありません。

しかも、急な円安による輸入の損と輸出の益のすべてに課税するわけではないので、これによって円安で輸出が得をして輸入が損をするという効果自体はなくなるわけではありません。

なお、輸入品価格上昇で困るところへの直接支援は文中の「コストアップを公金で補償する政策」に含まれているつもりでいます。

松尾匡
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Ⅳ.上記3.メール(松尾匡立命館大学教授)に対して私から追加のコメント(一部加筆修正)

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(お礼と追加のコメント:田中一郎)

ご多忙の松尾匡立命館大学教授(以下、失礼して松尾さん)から丁寧なご説明をいただけるとは思ってもいませんでしたので、ますは拙文をご覧いただいたこと、そして追加的にコメントをお送りいただいたことに感謝申し上げます。それで、心を鬼にして、更に下記のいただいたご説明について、激辛のコメントをさせていただきます。

 

1.(松尾さん)「このヴィジョンは、円高で海外進出企業から大衆生活物資を激安で輸入して、国内の非正規低賃金労働者を食べさせていくことが不可欠のセットになっていることを重視されるべきだ」

 <田中一郎コメント>
 悩ましいところですが、円高=日帝海外進出・国内空洞化・低価格輸入品による労働力価値の低減、という図式は、「避けられない法則的なもの」「一体的なもの」ととらえるのは避けた方がいいでしょう。私は、日本の財界や、その代理店政府が、円高をそのように利用している=「市場原理主義アホダラ教」政策に没頭している、その結果、輸出型企業は生産拠点を海外に移して採算制約負担を軽減している、と見ています。同じことかもしれませんが、これからどういう日本経済や産業構造を目指すのかを考えた場合、この「等式」が必然なのか、それとも選択の結果なのかは重要な認識の違いだと思われます。

 

一般論的で恐縮ながら、化石資源や鉱物資源をはじめ、日本国民の生活水準を維持・向上させるための天然資源は日本国内では調達しにくいもの・できないものがたくさんあり、従ってまた、今後も日本は天然資源の輸入を相当規模で継続しなければなりません。これからの日本は、省エネ・資源節約の技術向上の下で人口減少社会を迎えるので、今世紀末には調達する天然資源の量は減少するとは思いますが、しかし、海外からの調達はなくていいということにはなりません。従って、この決定的に重要なことを念頭に置くと、私は円安よりも円高の状態の方が日本の国民にとってはいい状態だろう、と考えています。自国の通貨が高い価値を持つと国際的にも認められることが円高ですから、抽象的に考えてみても円高の方が円安よりもベターであると見ておくべきです。

 

問題は、どの程度の水準の円高なのか=正確には円相場なのか、です。市場原理主義は、それについて「市場に任せろ」というのが結論です。私は違う、と思っています。ここで為替相場論と国民経済論との関連を詳細に展開するのは避けますが、現実のリアリティの中で考えると、これまで21世紀に入って日本の円ドル相場は、おおよそ1ドル=100円プラスマイナス20円前後の相場領域を行ったり来たりしていたように思いますので、まずはこの水準が物事を考える出発点としていいのではないかと考えます。すると今現在は130円台に入りつつある円安傾向ですので、まずは円ドル相場が円安へ触れ始めているということを強く認識する必要があるでしょう。さしあたりは、この円安の速度が問題です。あまり急速に円安が進むと、実体経済の方がそれに対応するのに四苦八苦します。そして、さらに重要なことは、どこまで円安が進んでいくのかです。130円台くらいのところで止まるのか、それとももっと円安になって、1ドル=200円を超えて下に行くような円安なのかが問題になります。私が懸念しているのは、この「円安速度」と「円安水準」の2つです。

 

松尾さんのメールからは、円相場は円安の方がいい、円高は日本の帝国主義的海外進出と一体だ、と書かれているように読めますが、私は円相場と日本の帝国主義的海外進出とは別物と考えていて、円高を維持しながら日本の帝国主義的海外進出はさせない、という選択肢があると思っているのです。

 

若干の具体例で申し上げましょう。日本の海外進出(国内産業空洞化)をどうするか、ですが、1つは、私が申し上げている「リノベーション経済」(クォリティオブライフ=QOL向上を目指す不断の技術革新)によるサービス産業へのシフトを政策的に支援する(国内にいなければできない産業に産業構造を変えていく)、2つは、農林水産業、及びその関連産業をグローバリズムから切り離し自給経済化する(FEC自給圏=故内橋克人氏)、3つ目は、輸入産品に対する厳しい安全性やコンプライアンスのチェックを入れ、安かろう・悪かろう・危なかろう商品の輸入を止める、4つ目は、国及び自治体の公共サービスの抜本的拡充(体制を含む)、5つ目は、海外進出企業に対して、日本国内と同じレベルの様々な社会的規制をかける(例:賃金や社会保険、環境規制、贈収賄禁止など)、6つ目は、経済外的な方法で海外進出はほどほどにしておけ、という説得を企業に対して行う(例:「愛国心」に訴える)、などです。人はパンのみにて生きるにあらず、を企業人たちに対して説け、ということです。言うことを聞かなければ、なりふりかまわず金儲け優先で走る売国奴企業の商品に特別関税を課すなどという強引なやり方もあるでしょうが、あまりやりたくないですね。

 

いずれにしても、TPPや日米FTA,日欧EPA、あるいはRCEPのような国際市場原理主義経済協定からは抜け出なければなりませんし(グローバリズムと日本経済との絶縁)、また、WTO体制に関しても、途上国などと連携して、その行き過ぎた市場原理主義を改める方向で、改正を提起していく必要があります。場合によってはWTOルールを拒否することもありうる、と考えておき、その場合はアメリカや欧州などから報復措置を受ける可能性もありますので、それぞれ、欧米の経済に日本経済があまり過度に依存しない状態を創っておくことも大事なことです。

 

ともあれ、円高・円相場(国際通貨がドルしかないので仕方がない面もありますが、本来は円ドル相場だけが注目されるというのも問題です=他の通貨との為替相場も重要)と日本企業の海外進出のあり方がセットだという考えは、私はやめた方がいいと思います。既存の経済体制や経済構造、あるいは政府・政策当局の考え方・在り方を、今のまま前提にしているからセットだと見てしまうのだと思います。将来を展望して、私は円安よりも円高の方がいい、と考えています。

 

2.(松尾さん)「1でのご心配は、固定為替相場制的なケースで起こる通貨危機を念頭におかれたお考え違いだと思います。」

 <田中一郎コメント>
 これは松尾さんの方が「お考え違い」です。私の懸念は、完全変動相場制度下の円ドル為替市場における急速な大幅円安を懸念しています。昨今は下記のような記事を見つけました。理由として書かれていることの是非は別にして、結果論的に、こういうこともありうる、ということを懸念しているのです。また、為替相場は金利差では合理的な説明はできません。金利差で説明がつく、ということの意味は、金利差を口実にして=後付け理屈にして為替相場が動いているうちは、為替相場は大して動かない、という意味です。そして、為替相場が大きく動くときは、金利差などカンケーネーという状態になります。金利差で合理的な説明がつくのは「直先スプレッド」です。「新ちょぼゼミ」をご覧ください。

 

それから付け加えて申し上げますと、固定為替相場制の下では金利差は資本の移動へ大きな影響をもたらします。為替リスクがないのですから、金利差を利益として取りに行く動きは、金利差が一定幅以上になると顕在化します。だから、固定為替相場制では、外為規制・資本規制が厳しくないと維持できないのです(あるいは経済に元気がある場合)。

 

(関連)【岸田政権】1ドル=500円の声も これで参院選に突入とはいい度胸|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/304674

 

3.(松尾さん)「まだ今のところはGDPの二割が製造業と農林水産業である中では、通貨価値の暴落には、輸出増と観光と輸入代替品生産でどこかで歯止めがかかります」

 <田中一郎コメント>
 だったらいいのですが、そこがあやしい。私は見方が甘いと思います。日本の国内製造業企業は、もはや労働力を非正規化して買いたたき、下請け零細を自己都合でこき使った上で切り捨て、ドアホの自公政権をそそのかして我田引水型の企業保護政策を受け(縁故資本主義)、ついて行けない技術水準分野で「やっているふりをする」ため検査合格などでインチキを繰り返す、などなど、いわゆる「焼き畑工業」時代に突入しており、まもなく消えていく運命にあると見ています。そもそも、その大半が20世紀型産業です(逆に新時代を切り開く新産業=例えば再生可能エネルギービジネスなど、は財界有力企業の既得権益優先政策でつぶされるという愚昧が横行している)。また、農林水産業は文字通りの崩壊中で、残っているのはコメだけといってもいい状態。担い手はほぼ全員が高齢化して後継者なく、まもなく耕作放棄地が全国に猛烈に増えていくでしょう。観光業は「新型コロナ」で吹き飛びました。また、歴史歪曲主義と対欧米劣等感が外国人の日本への侮蔑を巻き起こし、早晩、日本なんぞに誰が行くか、と世界中から叱られる時代が来るような気もします。円相場暴落の舞台は出来上がりつつあります。

 

4.(松尾さん)「世界第二位の巨額の外貨準備に勝てるヘッジファンドはないので、いざというときには、その効果が間に合うように、下落のスピードを調整することは可能です。」

 <田中一郎コメント>
 これも甘いと思います。外貨準備はいかに巨額であっても「限度金額」付きです。他方で、ヘッジファンドを先頭に立てる「国際投機筋」の資金は事実上無限大です。何故なら、確実にもうかると思われる場合には、投機のために信用創造が行われ(要するにカネを借りて投機するということ)、次から次へと巨額な資金で様々な方向から仕掛けてきますから(これを「車掛かり」(上杉謙信の川中島合戦時の戦法)という)、外貨準備をバックに、外為市場で次々と売られる円を買い支えることには限界があるのです。円安防止の為替介入は、円安の速度を少し落とす、くらいの効果しかありません。断固として円安阻止をするためには、かつてアジア危機の際にマレーシアがやったような「外為・資本の厳格・強力な規制」をするしかありません。しかし、これは他方で自由経済を大きく傷付ける副作用がありますから、具体的にどのような規制をどのように入れるかは、慎重に見極めなければなりませんし、最終的には外貨を手に入れるための円相場は、やはり円安となり、避けることはできません。日本経済のあり方や外為市場・資本市場をどういうものにするのかという経済体制哲学についての見識も求められます。簡単なものではありません。

 

5.(松尾さん)「普通のなんでもない大衆生活物資の生産について、国内産業の空洞化をさせないことが重要だと思います」

 <田中一郎コメント>
 これはその通りですが、問題は「方法論」です。どうやって実現するかです。農林水産業と、生活用品製造業(軽工業)や住宅産業などで、それぞれ違うでしょうし、密接に関連もします。半導体などはどう考えるかという問題もあります。

 

6.(松尾さん)「もっぱら新発債について言えることで、「急激に上がっていく」ということはありません。」

 <田中一郎コメント>
 長期金利が上がると国債の金利=財政資金の調達コストが上がる、というのは、国債借換や新発国債の発行の際に上がる=つまり限界部分での金利上昇が積み重なることで起きます。この辺の認識は私も松尾さんも同じです。しかし、この財政資金の全体の調達コストがどういう速度で上がるかは、新規に発行される国債(毎年の財政赤字額+建設国債の新規発行額)の金額の大きさ如何によりますので、現在のように、放漫財政で、不公正税制に手をつけぬまま、巨額現金のバラマキのようなことが繰り返されれば、赤字国債の増発と金利高により財政資金の調達コストが「急激に上がっていく」こともあり得ない話ではありません。また、いったん上がってしまった国債の金利は、容易なことでは下がらない、ということにも留意が必要です。

 

それから(松尾さん)「結局、ディマンドプル・インフレでもない状況のもとでは、金利を上げると抑えるべからざる民間需要を抑えてしまうのでできないという話に帰着します。」という点ですが、これも、黒田日銀がやってきたような異次元の量的金融緩和(巨額の国債買いオペ)を続けて長期金利を押さえるということを意味するのであれば(つまり金融政策の現状維持)、ますます、放漫財政に対して甘くなり(そうでないと政権が持たない)、また、じりじりとした円安に歯止めをかけることができず、従って、やがて円相場の暴落へとつながっていきます。金子勝立教大学教授が言うところの「ねずみ講」状態(抜け出せない)です。

 

私はこれを避けるためには、日銀の保有国債と、それの相手勘定である大手銀行の日銀預け金(いずれもそれぞれ5百数十兆円)をタイミングを見て「不胎化」(凍結)し、かつ、国債の買いオペの量を正常化する=一定水準の長期金利上昇も追認する(超長期国債(20~30年)については公的年金基金などに直接売り、転売を禁止する)、短期金利はゼロ金利のような極端はやめるが、かなり低い水準に政策誘導する、といった対応が必要ではないかと考えています。DEBT・金利に係る金融政策の出口戦略です(新国債管理政策)。どうしようもないのは、日銀保有のETFと公的年金基金(GPIF)保有の国内外株式・リスク資産です。

 

7.(松尾さん)「今回やったシミュレーションは、文中にありますとおり、コストの転嫁100%の最大限の話ですから、現実にはもっと低くなります」

 <田中一郎コメント>
 申し訳ありませんが、経済プラモデルに基づく試算結果については、そのプロセスも含めて、既に申し上げましたように、全く信用しておりません。ただ、その結果=結論のところについては、しっかりと責任を取っていただく所存です。

 

8.(松尾さん)「二酸化炭素削減や国産品保護の効果をもつに足る価格以上に上がらないように、間接税を減らしていくという話です。」

 <田中一郎コメント>
 これも見方が甘いですね。「二酸化炭素削減」に関連した税制で言えば、日本の地球温暖化税をはじめ、石油石炭にかけられる税金は、欧州諸国に比べるとお話にならないくらい低税率です。確かに自動車関連の石油製品にかかる税金は、道路財源にするために高めに設定されていますが、それはそれで意味があることで、既に特定財源化も解除されています。ナフサなどは石油化学工業企業のために大幅に税金が押さえられているとも聞いていて、日本は松尾さんのおっしゃる事とは逆に、化石資源の輸入に対する課税が国際的に見ても低く、脱炭素政策として不十分だというのが一般的な認識だと思います。従って、化石燃料減税に使う財源は、省エネや再生エネへの転換(いずれも化石燃料利用の削減へ)への奨励金や、日本の経済社会構造の転換(例:一極集中の解消、公共交通の再生と積極活用、プラゴミ環境規制など)によるエネルギーを大量消費・大量廃棄しない社会実現へ向けて使うべきです。化石資源が高くなった(発熱した)から、それを冷やすために財源を使う(解熱薬投与)、というのは、まさにヤブ医者がやる対症療法そのもので、今の日本はこんなことをしている時ではありません。

 

「国産品保護」も同様で、農林水産物を筆頭に、関税は既に低い状態ですし、自給率も低迷していて、大幅な円安が来ると、食品や生活用品が大きく値上がりして、厄介なことになりそうな雰囲気です。おそらく餓死者がたくさん出るでしょう。それでいて、コメは余っていて邪魔だ、牛乳は作りすぎで捨てるしかない、などという、全くのドアホ言論がマスごみ界で流布されています。政府は「市場原理主義アホダラ教」に頭がイカレて無為無策を続けています。いつまでも、あると思うな、親と円高、です。

 

9.(松尾さん)「筋がいい政策は、穀物などは国内業者に備蓄生産をしてもらって買い取るということです。その買い取り価格より国際価格が高くなったら、買い取り価格よりも(大きく)上がらないように売る。そうすれば備蓄生産者が一般向けにも生産することになるわけです。」

 <田中一郎コメント>
 ちょっとわかりにくい文章ですが、要するに、国内の穀物の生産者・農家には自由に生産をしてもらって、国内需要を上回るようだったら政府がそれを買い取って備蓄をし、国際価格が高騰して国内価格を上回ったときにそれを国内市場に放出して値段を冷やせ、そんな意味でしょうね。これも甘い考えです。政府ができてしまった農産物に事後的に介入するよりも、生産調整でまずは対応し、生産者・農家にその調整のための負担を掛けない、ということに主眼を置く政策を本格的に展開するべきです。詳しくは農業政策論でやる話ですので、これくらいにしておきます。他にもいろいろあります。

 

基本知識として、日本の農林水産物の価格は国際価格に比べると格段に高いこと(円高も影響)、日本政府の農林水産業政策の予算は本当にしょぼいことに加えて、日本政府は国内の農林水産業を素っ裸で国際市場原理主義下の価格競争にさらすという愚を繰り返しています。それやこれや、農林水産業政策を論じるには、現状認識の基礎知識が相当程度必要です。

 

10.(松尾さん)「ここで言っている話は、輸出についても輸入についても、為替の急激な変動によるプラスとマイナスを相殺しあう話であって、為替変動前と比べたら、輸出にペナルティが加わるわけでも、輸入に奨励金が出るわけでもありません。」

 <田中一郎コメント>
 この部分はよくわかりませんでした。魔法にかけられたような気分です。

 

11.(松尾さん)「輸入品価格上昇で困るところへの直接支援は文中の「コストアップを公金で補償する政策」に含まれているつもりでいます」

 <田中一郎コメント>
「コストアップを公金で補償する政策」が、のべつくまなく、誰でもが受益者になる典型的なバラマキ政策だから、そんなのはやめて、困っている人に=つまり「必要な人に必要なだけの支援」が行き届くような政策にすべきだと申し上げています。たとえば、石油関連であれば、農林水産業や病院・学校・介護施設・保育所・保健所などの公共施設で使われるものには政府が補助金を出して調達コストを下げて差し上げればいい(場合によっては量的制限付き)。「含まれている」ではなく「これだけでやる」でなければいけません。そのココロは、バラマキヤメロ、です。

 

まだ論点はあると思いますが、疲れてきましたから、これで一旦止めます。改めて簡単に結論を申し上げますと、やはり「相変わらず見方が甘い」です。
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Ⅴ.松尾匡立命館大学教授から再度のコメント・メール

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田中さま、こちらこそお忙しい中ご丁寧な検討をいただき、ありがとうございます。

水掛論になりそうな論点も多いですし、余裕もなくなってきましたので、とりあえず、一番根本的な最初の論点についてご説明させてください。

 

はばかりながら私は田中さんよりも、「市場原理主義アホダラ教」の経済学については、大学院教育レベルから長く文献に慣れ親しんでいると思いますので、政府側ブレーンの先生方がこのかん、何人も異口同音に、海外移転と国内産業淘汰、高付加価値産業への転換を言い続けてきたことが、司令塔や口裏合わせの結果ではなくて、体系的な経済学理論から帰結するものであることを感じております。円高政策はこの理論から整合的に導かれるものとご理解いただければと思います。

もちろん、どんな立場であれ、円高も円安も行き過ぎはよくないというのは当然です。

ただ、彼らは総需要不足による失業の発生を重視しないし、産業構造転換(必要な場合であれ避ける道がある場合であれ)にともなって職を失う人の尊厳に考慮することを軽視するし、なるべく高い資本蓄積を志向して賃金分配が比較的低いことを好むし、ましてや、少ない労働の産物の見返りにより多い労働の産物を輸入することを、外国の労働の搾取であって望ましくないとする価値観も持っていません。そうすると、そういう立場の人たちが正常と考える為替相場水準が、その逆の立場の者が正常と考える為替相場水準よりも円高になるのは至極当然のことと思っています。

 

さすがに私も130円は安すぎと思いますが(利上げによる対処には反対しますが)、菅さんやアトキンソンさんや他のブレーンのみなさんは、当時進行していた円高傾向に対して危機感ゼロでしたので、彼らは当時の円相場よりも円高のものを正常と思っていたと思います。それは上記の、新古典派が軽視するものを重視する立場からすれば、高すぎると思います。

 

松尾匡
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Ⅵ.私から最後のメール

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(多くの点で同感です)

松尾様へ、下記の記載に関しては多くの点で同感です。

「ただ、彼らは総需要不足による失業の発生を重視しないし、産業構造転換(必要な場合であれ避ける道がある場合であれ)にともなって職を失う人の尊厳に考慮することを軽視するし、なるべく高い資本蓄積を志向して賃金分配が比較的低いことを好むし、ましてや、少ない労働の産物の見返りにより多い労働の産物を輸入することを、外国の労働の搾取であって望ましくないとする価値観も持っていません。そうすると、そういう立場の人たちが正常と考える為替相場水準が、その逆の立場の者が正常と考える為替相場水準よりも円高になるのは至極当然のことと思っています。」

 

そうだと思います。

そして、円高によるメリットは、広く日本に住む消費者・国民に対して配分されるべきところが、彼らで当然のごとき顔をして独り占めしてしまう、それが許しがたいと思っております。せめてステイクホルダー資本主義くらいでやってくれれば、まだ、息もつけるのですが、それもバブル崩壊以降は消えてしまいました。

 

私は有権者・国民がもっと自己利害に賢明になり、彼らにやられたら、必ずやり返す、ずるがしこくやり返す、そんな「意地張り」のホモ・エコノミクスになってもらえればと密かに願っております。

 

松尾様、また、よろしくお願い申し上げます。
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草々

 

2022年5月 7日 (土)

(メール転送です)「原子力災害対策指針」(防災業務関係者の放射線防護対策等)パブコメ提出意見(元原子力規制庁技術参与・松田文夫さん)と私の補足見解 & 福島原発刑事訴訟支援団からのお願い

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(別添PDFファイル)(チラシ)(7.9)オルタナティブな日本をめざして(第77回)「被ばくの戦後史」(高橋博子奈良大学教授 新ちょぼゼミ)
 https://drive.google.com/file/d/1aJ6atv5fY-t9ifgmD9UoGzGGsjo4etBW/view?usp=sharing

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.(別添PDFファイル)(チラシ)(5.19)「共同テーブル」緊急シンポジウム:経済安保法の危険な本質を暴く!
 https://drive.google.com/file/d/1w116aYVdIZ06agVUwQ6-sMSgugORW4Xb/view?usp=sharing


3.(みなさまのご協力とご支援をお願い申し上げます)「311子ども甲状腺がん裁判」がマンスリー寄付をスタートいたしました、どうぞよろしくお願い申し上げます- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-848d57.html


4.キャンペーン:大学自治を守り抜け!:学問の自由を壊す「稼げる大学」法案(国際卓越研究大学法案)に反対します! · Change.org
 https://bit.ly/3FmKzuY

(関連)お知らせ · 衆議院は可決してしまったが、諦めない!参議院で可決させないために署名を広めてください! · Change.org
 https://tinyurl.com/nhdr257t

(関連)お知らせ · 骨抜きにされる日本学術会議「軍事的安全保障研究に関する声明」 ―経済安全保障法案と国際卓越研究大学法案の合わせ技で研究動員体制がすでに完成しつつある! · Change.org
 https://tinyurl.com/mumxh6dt

(関連)骨抜きにされる日本学術会議「軍事的安全保障研究に関する声明」 ―経済安全保障法案と国際卓越研究大学法案の合わせ技で研究動員体制がすでに完成しつつある!(稼げる大学法案の廃案を求める大学横断ネットワーク)
 https://transuniversitynetwork.blogspot.com/2022/05/blog-post.html


5.日本維新の会に急接近でゴタゴタ…国民民主党のくだらない睨み合い|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/304795

(一部抜粋)
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(中略)国民民主は維新に合意文書の修正を打診したが、維新は修正協議には応じず、松井一郎は「(合意が)反故にされるなら一緒には戦えない」と言い出し、結局白紙になった。くだらない。自民や連合に媚びる玉木と維新に媚びる前原が睨み合っているだけ。

前原の見識のなさは昔から定評がある。2014年6月、前原は橋下徹との将来的な合流について「(確率は)100%」と発言。「大阪都構想」という名の大阪市解体のスキームについては、「我々の考えとほぼ同じ方向性だ」と評価。

20年6月には維新の馬場らと「新しい国のかたち(分権2.0)協議会」を立ち上げた。「あたらしい公共」などと言っていたが、その「公共」を破壊してきたのが維新ではないか。今回の選挙協力についても「中道保守」の改革勢力をまとめるために必要だと言っていたが、維新が保守? 前提がおかしいから前原の行動も支離滅裂になる。ちなみに前原はまだ60歳だ。ボケるには早すぎないか?
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(国民民主党の推薦候補に選挙で投票することほどバカバカしいことはない:田中一郎)

(関連)「偽物」立憲主義を掲げる中途半端な立憲民主党や、合従連衡優先の日和見「市民連合」では、危機の時代に突入したニッポンの「世直し」は難しい=漸進的・保守的でもいいから「きちんとした改革」の旗を立て、改革の主力中核勢力を育てよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-843ac7.html


6.(プラカード)2022/4/10 ウクライナ戦争を受けての9条の今日的な意義:悲惨な経験をした日本こそ、仲裁・平和構築に動こう!
 https://tunagaru-tokyo.jimdofree.com/
 https://drive.google.com/file/d/1_f5Ybtfi_lRkw3kEGLN8QTRlzWWzwWOR/view


7.その他TOPICS
(1)立憲民主党の最大の病巣! 泉代表は自民党にすり寄る「連合」と決別せよ|古賀茂明 週プレNEWS
 https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2022/05/06/116204/
(2)労組分断/4「連合、政府の対抗軸に」日本女子大名誉教授 高木郁朗さん-毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220507/ddm/005/020/088000c
(3)生まれながらに水俣病 15歳の少女が世界に50年伝え続けた実態 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220430/k00/00m/040/058000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220430
(4)上原康助氏が独立論草稿 元開発庁長官「一国二制度 現実的」- 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1513118.html
(5)プラごみが「可燃」に逆戻りも 国の方針に添えない自治体の事情 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220429/k00/00m/040/346000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article&cx_mdate=20220430
(6)働きがい改革、道半ばの日本 「仕事に熱意」6割届かず- 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC182G00Y2A410C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220501_A
(7)「20年前から慣例」自民支部パーティー参加依頼(東京都豊島区)区元幹部が証言 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220506/k00/00m/040/218000c


8.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(マスごみ「陰謀論」批判=報道機関としての使命をきちんと自覚せよ!)ロシアのプロパガンダ、誰が拡散? SNS分析でみえた情報戦の姿 - 毎日新聞- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-aee029.html

(2)(報告)福島原発事故 群馬訴訟 最高裁口頭弁論「監視」(「傍聴」ともいう)記録:国の責任を認めることなど当たり前=人を馬鹿にしたような賠償金額で着地させる日本の司法を許すな!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-d578ed.html

(3) 下手な文章でカジュアルに議論する「戦争と平和と安全保障」=今こそ日本国憲法が旬、活かせ憲法・伸ばせ憲法・輝かせ憲法、「戦争屋」に日本を奪われるな! &(報告2つ)経安法集会、「共同テーブル」第2回集会- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-1df2ec.html

◆日刊IWJガイド・非会員版「ラブロフ露外相のナチス発言をプーチン大統領がイスラエルのベネット首相に謝罪!」2022.5.7号~No.3523号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50743
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元原子力規制庁技術参与・松田文夫さまからメールを頂きましたので、ご本人の許可を得て転送致します。

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子ども脱被ばく裁判の弁護団・支援者の皆様
いばらき未来会議の皆様
美浜の会の皆様
東京新聞の皆様

原子力規制委員会が「原子力災害対策指針」改正案(防災業務関係者の放射線防護対策等)についてパブリックコメントを募集しています。募集期間は2022年4月21日(木)~2022年5月20日(金)です。詳細は下記です。
 https://www.nsr.go.jp/procedure/public_comment/20220421_01.html

本年2月にも、「原子力災害対策指針」改正案(甲状腺被ばく線量モニタリング、原子力災害医療体制)についてパブコメ募集がありましたが、それに引き続くものです。

今回は防災業務関係者が対象なので、一般公衆とはかかわりがないものですが、私からは前回のパブコメ(下記「関連」)で回答を得られなかった点を含めて、添付のパブコメを提出しました。(下記◆)

かなり長いものになりましたが、主な点は次の通りです。

・事故当時の防災指針及びその運用は、甲状腺被ばくのスクリーニングレベルである13,000cpmを除染のスクリーニングレベルと取り違えたため、多数の甲状腺被ばくを生じさせた不合理なものであった。

・現在の原子力災害対策指針は、当時の誤りを引き継いだまま、さらに40,000cpmまでスクリーニングレベルを上げて甲状腺被ばくを300mSvまで容認している不合理なものである。

・事故当時、安定ヨウ素剤の投与を怠った失態を繰り返さないために、具体的な数値による投与の指標の記載が必要である。

子ども脱被ばく裁判の一審判決では、当時の防災指針が合理的なものであったとしていますが、原子力規制委員会が当時の防災指針及び現在の原子力災害対策指針についてどのような判断をするか、注目したいと思います。

松田文夫 2022.5.6
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◆(別添PDFファイル)(今回)原子力災害対策指針(防災業務関係者の放射線防護対策等)パブコメ提出内容(松田文夫 2022.5.6)
 https://drive.google.com/file/d/1LJuxaUbhX_UjdUCbO05idafsJNvUp6JH/view?usp=sharing
 https://drive.google.com/file/d/1LJuxaUbhX_UjdUCbO05idafsJNvUp6JH/view?usp=sharing

(関連)(別添PDFファイル)(前回)(抜粋)原子力災害対策指針の改正案に関する全ての意見及び考え方(松田文夫意見  規制委資料より 2022.4.6)
 https://drive.google.com/file/d/13a6iCzykellmbwVL5puv91SXUrp9uA2j/view?usp=sharing

(関連)第1回原子力規制委員会|原子力規制委員会(上記は下記の資料1の中にあります=松田文夫氏の意見は、その中の「5.」です)
 https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/010000722.html

(関連)原子力規制委員会|原子力規制委員会
 https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html


<松田文夫さまのご紹介>
(1)元原子力規制庁技術参与・松田文夫さん「原電技術者、声上げて」(東京新聞)
 https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1621

(2)ご著書には皆さんご存じの方も多いと思いますが、ご紹介させて頂きます。
 https://honto.jp/netstore/search/au_1000419763.html

*ICRP勧告批判 Publication146は被災者に被ばくの受容を説く偽の伝道書である
「原子力災害対策指針」及び「子ども脱被ばく裁判の一審判決」の誤りも指摘

(3)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)「子ども脱被ばく裁判 3.1判決迫る」 井戸弁護団長と松田文夫氏の分かりやすい説明
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2021/02/31.html


 <田中一郎コメント>
 内容的にとても重要なので拡散したいと思います。松田文夫さまのご意見を拝読して私が思ったことは下記です。

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(1)バックグラウンドが高いこと(ノイズ除去)を理由に、13000CPMを40,000CPMに引き上げるなどというのは全くの根拠レスの非科学そのもの。バックグラウンドが低くなるような検査場所を保障するなど、ノイズ回避は他の方法によるべき。

(2)更に、上記13,000CPMも40,000CPMも、「事故から漫然と1カ月の余裕を見たのち」の値とされています。しかし、甲状腺被ばくをもたらす放射性物質のうちの主力である放射性ヨウ素131の半減期は8日間であることを鑑みると、1カ月も余裕を見てしまうと、1/2×1/2×1/2×1/2=1/16に減衰してしまった後の数字ということになります。つまり実際の被ばく量よりも1/16の過小評価となっており、この「1か月間の余裕」なるものは、被ばく線量を小さく見せるための悪質な作為と考えるべきではないかと思われます。

(3)福島原発事故の際にスクリーニングを受けた192,933人のうち、10万CPMを越えた人は102人、13,000CPM~10万CPMの人が894人、とあります。この人数の数字は原子力規制委員会の数字のようですが、私は初めて見る数字です。スクリーニングの現場にいた人から聞いた話では、まともな検査はしてくれず、その結果も知らせてもらえず、ロクに記録もしている様子はなかったそうで、実際にはもっと大きな数字=つまりもっとたくさんの人がそうだったのではないかと疑っています。13,000CPMを超えるということは、甲状腺等価線量で100ミリシーベルトを越えるということですから、初期被曝の重篤性の問題として、この人数の数字は極めて重要なのです。それがいい加減だということです。

福島原発事故当時のスクリーニングは、御用学者どもの被ばく隠蔽を目的としたサボタージュで、13,000CPMが100,000CPMに理不尽に引き上げられ、かつ、この100,000CPMが、当時の現場にあったカウンターの上限値(針が振り切れる値)だったことが伝えられており、要するに、誰が13,000CPM(甲状腺等価線量100ミリシーベルト)を越えたのかわからなくするための悪質な作為だったと思われます。(こうしておけば誰も10万CPMというチェック閾値を越えるものがいなくなり、閾値を越えたら実施されることになっていた体の除染や安定ヨウ素剤投与もしなくていいことになる)

下記はだいぶ前に放送されたNHK番組ですが、上記の悪質な被ばく隠ぺい行為を御用人間どもが屁理屈で事後的に「合理化」している様子が見て取れます。また、放医研という放射線ムラ組織を礼賛するような放送内容もまた、反吐が出る思いがします。例えば、福島原発事故時の福島県の3月はまだ寒いですが、その寒い中を建物の外にたくさんの避難者の方々を立たせたままスクリーニング検査待ちをさせていて、老人や病弱の方を中心に「低体温症」が出たためスクリーニング基準を引き上げた(スクリーニングの事実上の中止)ようなことを言っています(基準を超えると安定ヨウ素剤投与する規定があることは言わない)。

よく言うよ、と思います。「低体温症」を防ぐには、スクリーニングを事実上中止するのではなく、暖かく暖房された建物中に避難された方々を入れればいいだけの話です。こんなことを看過したら、また同じことが起きるでしょう。こうした悪質な隠蔽工作やゴマカシと、その事後的合理化に加担して、かような放送をするNHKとは、いったい何だ、と思いませんか? まさに偽善丸出しの御用放送です。(こうしたデタラメが当時の民主党政権下で行われていたこともお忘れなく)

(関連)選「誰が命を救うのか 医師たちの原発事故」 - ETV特集 - NHK
 https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/K1WML625WZ/

(関連)ETV特集「誰が命を救うのか 医師たちの原発事故」20190309 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x73yvkj

(4)インフォームドコンセントと統一的な放射線被曝に係る指標については、自衛隊員も対象に加えておくべきだと思います。

(5)「安定ヨウ素剤の服用基準」に加え「服用の手順、および責任者=ちきんと対応しなかった場合には民事罰・刑事罰・行政罰を与える旨の規定を含む」について、実効性のある形でしっかりと定めておく必要があります。安定ヨウ素剤のありもしない副作用をことさらに言い立てて、福島原発事故当時、安定ヨウ素剤の服用を妨害するという信じがたい振る舞いが、原子力ムラ・放射線ムラの御用学者や御用人間どもにより画策され、それをあろうことか福島県庁をはじめ、地元自治体の役人どもがそのまま無批判に受け売りのようなことをして、一緒に安定ヨウ素剤服用を妨害するという事態が起きていました。この再発を防ぐため、厳しい規定が必要かと思われます。福島原発事故の教訓の1つです。

上記以外は松田さまのご意見に基本的に賛同いたします(細部は別として)。
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 <その他昨今の「脱被ばく」情報>
(1)(別添PDFファイル)「原発処理水は安全」チラシ、国 全国の小中高へ直接配布、現場は困惑(東京 2022.3.18)
 https://drive.google.com/file/d/10Sv5t9rhjMN_03zug6ji_9Ze61EzAii7/view?usp=sharing

(上記記事では、「原子力市民委員会」規制部会の菅沼完(たもつ)という人物が「処理水自体はリスクが高いものではないが、政府や東電への信頼感ができていない」などと発言している。問題発言である。およそ脱原発・脱被ばくを目指す「原子力市民委員会」という組織に属する人間が、かようなことを言っていていいのかという話だ(「政府や東電への信頼感があれば、たいしたリスクじゃないから海に捨ててもいい」という風に読めなくもない)。そもそも「処理水」は「汚染水」と表現すべきであり、決して「リスクは高いものではない」ことはない。

この菅沼完という人物は、著名な市民研究基金の「高木基金」の事務局長もしているが、こちらでは、一般市民を集めての集会等でチラシの配布妨害をしたり署名活動の排除をしたりしている、いわゆる「スターリンのミニブタ」行為が目に余る人物だ。近々、厳しく批判しなければいけないと考えている(高木基金では、故高木仁三郎氏の妻の高木くに子氏も理事をしているが、同氏はこの菅沼完の言論・署名妨害を追認して改めようとしない(私が問い詰めると逃げていく)。高い理想を掲げて発足し活動を継続してきた高木基金だが、いよいよその後継者に問題ありで賞味期限切れか? 天国で故高木仁三郎氏は涙を流しているのではないか。私は長い間、同基金を応援してきたが、少し前に言論・活動妨害を理由に高木基金を脱退している。:田中一郎)

(2)(別添PDFファイル)福島第一原発「凍土壁」で何が起きている?(『週刊プレイボーイ 2022.2.14』)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211126/k10013362791000.html

(凍土壁など最初から役に立たないと、少なくない工学系の有識者や技術者が言っていた。原子力規制委員会もその効果に懐疑的だった。にもかかわらず、この凍土壁を強引に導入して今日に至っている。費用は三百数十億円。提供したのは鹿島建設だが、鹿島建設と原子力ムラやその周りにいる官僚や政治家たちに、何か関係があるのかしらと疑いたくなる。いっそのこと「役立たずの凍土壁」ということで鹿島建設に買値で引き取ってもらったらどうか。:田中一郎)

(3)福島のイノシシ 帰還困難区域内外で放射性セシウム濃度に差(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/fd7b764e280bb03c24648b24a91b534a5c9ca644

(4)放射能ごみ焼却住民訴訟ー排ガス調査結果を報告-ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
 http://chikurin.org/wp/?p=6372

(5)女川原発再稼働と選挙Web会議 Vol.15『放射能汚染木を燃やす木質バイオマス発電は安全なの?』ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
 http://chikurin.org/wp/?p=6364
草々


(追)(メール転送です)福島原発刑事訴訟支援団からのお願い

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東京高裁への署名提出行動と「ランチタイム・スタンディング」にご協力を!

東京高裁で開かれている東電刑事裁判控訴審は、6月6日の第3回公判をもって結審とされています。しかし、この原発事故の責任を問う歴史に残る重要な裁判が、現場検証もせず、長期評価に関わる証人尋問もせずに拙速に審理を打ち切られて良いのでしょうか。6月中にも下されるとされる最高裁の損害賠償訴訟の判決や、7月の東電株主代表訴訟の地裁判決の内容を十分吟味してから結審するよう求め、現在、「緊急署名」に取り組んでいます。全国各地で、集めてくださっていると聞いています。ありがとうございます!! また、弁護団は被害者参加代理人として、意見書と上申書を提出します。

できることは何でもやっていこうと、いくつかの行動を予定しています。引き続き、ご協力・ご参加をよろしくお願い致します。

【署名集め行動】(ネット署名又は、紙署名)
ネット署名:***前回お送りしたネット署名のURLでは、開けない方がいらっしゃいました。申しわけありません。
短縮したURLを再送致します。 
https://chng.it/LWDNLygY

紙署名:*** 紙版の署名用紙 下記より、PDFを印刷してご使用ください。
https://shien-dan.org/wp-content/uploads/changeorg-20220415-syomei.pdf

(署名は、どちらかひとつでお願い致します)

【署名提出行動】 *院内集会は行いません。
 5月20日(金) 
  12:30~13:00 裁判所前アピール行動 
  13:10 署名提出 
  13:30 記者会見  

【ランチタイムスタンディング行動】
 5月23日(月)~6月3日(金)の平日(なお、5月26日は除く:311子ども甲状腺がん裁判の期日)
  12:00~13:00 1時間のスタンディング
 *裁判所の前で、1時間プラカードを掲げてのスタンディングです。
   福島から交代で上京します。
   ご一緒にスタンディングしていただけたら、うれしいです。

★支援団のホームページにバナーがあります。
https://shien-dan.org/lunchtime-standing-202205/

【「上申書」と「意見書」の提出と記者会見】
 5月11日(水)
  13:45 入廷行進
  14:00 提出と記者会見 
 *高裁前でのアピール行動、院内集会は行いません。
 *同日、函館大間裁判口頭弁論の期日です。

■■■■福島原発刑事訴訟支援団■■■■

福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
TEL:080-5739-7279
URL&#160;: https://shien-dan.org/
mailinfo@shien-dan.org

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

2022年5月 6日 (金)

(マスごみ「陰謀論」批判=報道機関としての使命をきちんと自覚せよ!)ロシアのプロパガンダ、誰が拡散? SNS分析でみえた情報戦の姿 - 毎日新聞

前略、田中一郎です。


◆ロシアのプロパガンダ、誰が拡散? SNS分析でみえた情報戦の姿 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220504/k00/00m/030/248000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220505

https://mainichi.jp/articles/20220504/k00/00m/030/248000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220505

 

◆東京新聞「こちら特報部」記事に見る「陰謀論」批判報道の乱暴と職務放棄:報道機関は一般市民の「疑義申し立て」を攻撃するのではなく、支配権力側の説明責任全く不十分を徹底して追及せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4c3b54.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4c3b54.html

 

 <田中一郎コメント>

 上記は東京新聞の「新型コロナ」報道に関するものですが、事の本質は同じです。9.11同時多発自爆攻撃とテロとの戦い、人工二酸化炭素排出と地球温暖化、福島原発事故と放射線被曝の危険性、「新型コロナ」とコロナワクチン、そしてウクライナ戦争と、日本だけではないかもしれませんが、社会の言論の「翼賛化」傾向がみられるようになってきています。その中心にいるのがマスごみです(日本は社会の同調圧力が強いので、他の国に比べてより一層ひどい情況ではないかと推察します)。

 

今や対米隷属報道か、首相官邸忖度報道程度のことしかできなくなり、批判的ジャーナリズムを失って「粗大ごみ」(マスごみ)化している日本の大手マスコミが、今度は支配権力を背中に置いて、一般市民のネット言論を攻撃し始めています。何をやっとるのかという話です。昔からNHK放送は「説教くさい」と言われてきましたが、昨今では、日頃バカ番組ばかりを報道している民放TVが、ニュースやワイドショウの時間になると、自公政権の顔色をうかがいながら、TVの視聴者にアメリカ大本営発表や政府広報のような戯言を垂れ流しています(昨今では「壊憲」勢力忖度の「敵が攻めてきたらどうするんだ」という幼稚な議論が真っ盛りです)。TVも新聞も、まるでロシアさながらの今日この頃です。

 

現代日本の困難の発祥の源の一つが、このマスごみの機能低下、ないしは御用化にあります。そのうちに「ぜいたくは敵だ!」「自衛戦争に反対する奴はけしからん、非国民だ!」などと言いだすかもしれません。

 

毎日新聞社に一つだけお聞きしておきましょうか。ロシアが言う「アメリカによるウクライナでの生物兵器開発」はデマである。ロシアが言う「世界各地でアメリカは生物兵器開発に手を付けている(研究費を出しているなど)」というのはデマである、はどうやって確認したのか? アメリカ国防総省の組織「DARPA」は、コロナワクチン開発に研究費を出して、その研究を統制・制御していたことは、当の毎日新聞記者=須田桃子氏が下記の自著に書いているが、それとの関連はどうなのか? 日本でも国立感染症研究所(武蔵村山市)や長崎大学(長崎市の市街地のど真ん中)が危険極まりないBSL4施設をつくろうとしているが、それとDARPAや軍事研究(生物兵器開発)との関係はどうなのか、(映画「新聞記者」のラストシーンを思い出してください)

 

(関連)合成生物学の衝撃-須田桃子/著(文藝春秋)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034210220&Action_id=121&Sza_id=C0

 

(関連)(別添PDFファイル)mRNAワクチンを開発したのはアメリカ国防総省だった(『合成生物学の衝撃』須田桃子 文芸春秋)
 https://drive.google.com/file/d/1J5_a0cWHk3hWlxFMxTU4FIjdsQmQNml5/view?usp=sharing

 

ネット言論に向かって、くだらない説教を垂れている暇があったら、たとえば上記のような支配権力の動きを徹底して追いかけて調査し報道するのが、マスコミ・新聞のジャーナリズムとしての役割であり、使命であり、責任である、ということです。

草々

 

2022年5月 5日 (木)

(メール転送です)(4.23)甲状腺がん裁判についての井戸謙一弁護団長の講演 & 昨今の「脱被ばく」関連情報

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(5.10)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「「日本維新の会」って、どんな政党?」(清水忠史さん:「新ちょぼゼミ」)- いちろうちゃんのブログ(この日は主催者からのプレゼンはありません)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-9f36a9.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.(みなさまのご協力とご支援をお願い申し上げます)「311子ども甲状腺がん裁判」がマンスリー寄付をスタートいたしました、どうぞよろしくお願い申し上げます- いちろうちゃんのブログ(継続型)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-848d57.html

(関連)「311子ども甲状腺がん裁判」を支援してください!(311甲状腺がん子ども支援ネットワーク 2022-01-27 公開) - クラウドファンディング READYFOR(都度都度型)
https://readyfor.jp/projects/311supportnetwork?fbclid=IwAR2xAh9P2Q1rMBqGwB1IRVNRl-U9Vh_NFUvKaGSEPbXhN-Uabu9hCC4rXjQ

(関連)【実行者向け】クラウドファンディングと継続寄付の違い - READYFOR ヘルプ
 https://tinyurl.com/rscyh5jb


3.イベント情報
(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(5.18)「子ども脱被ばく裁判」控訴審 第3回公判:仙台高裁
 https://drive.google.com/file/d/1zz1nZbdXgiTpD9Yk4erlZveo_8LuwSiD/view?usp=sharing

(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(5.9)政治家をSNSで揶揄したら、逮捕される! 知っていますか?「侮辱罪の法定刑引き上げ」法案
 https://drive.google.com/file/d/1n0lEKUfGnSnSD4tecgIrrwF9kmjkVhxn/view?usp=sharing

(3)(別添PDFファイル)(チラシ)(6.3)福島原発かながわ訴訟 第11回控訴審
 https://drive.google.com/file/d/1KqweFCWdewQORtEp7JMXoS0-vmLJs2PY/view?usp=sharing

(関連)(別添PDFファイル)福島原発訴訟 かながわ原告団だより 第49号(抜粋)(2022.4.14)
 https://drive.google.com/file/d/1Sn6E2piInFHzqPx7oA7_5DTGTkRH-sB5/view?usp=sharing


4.(別添PDFファイル)(チラシ)片桐なおみさん:やっぱり危険だった原発、再稼働させません(新潟県)
 https://drive.google.com/file/d/1o3Hs0oTwLPRYoMQjtNfkysuj24R4yFH8/view?usp=sharing

(関連)片桐なおみ 「小泉元首相来る!3・11から11年…どうする原発再稼働!」集会(25分版) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=h9kyYlYNILc

(小泉純一郎氏がユーモアたっぷりに「新潟から原発をゼロにしよう!」と呼びかけて会場は大喝采=立憲民主党のガラクタ議員どもよ、よく見ておけ、これが政治家だ。新潟県知事選挙は「自主投票」だと!? だったら立憲民主党などという政党はいらないわけだ。お前らの錆びて色あせた「脱原発」、猫マタギのサギ公約にでもしたいのか!? 今回の参議院選挙でせいぜいボロ負けするがいい。これを巷では自業自得という。:田中一郎


5.キャンペーン
(1)川内原発20年延長に反対する意見広告運動
 https://docs.google.com/document/d/11Vhdm2-Mgugy334s8zbWrsNk7Y_lDSeO/edit

(2)キャンペーン · 福島原発事故被害者への医療・介護支援を継続してください! · Change.org
 https://bit.ly/3yh0ARW


6.(別添PDFファイル)大阪からの警告(斎藤美奈子 東京 2022.5.4)
 https://drive.google.com/file/d/1peDIQuv_NoJku5qGXFcsTnb69SoM7Zrs/view?usp=sharing

(関連)映画「教育と愛国」公式WEBサイト
 https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/
(関連)教育と愛国 - 作品情報 - 映画.com
 https://eiga.com/movie/96700/

(関連)教育と愛国 上映館・上映スケジュール<全国>|映画の時間
 https://movie.jorudan.co.jp/cinema/43054/schedule/
(関連)シネ・リーブル池袋:東京都豊島区西池袋1-11-1 ルミネ池袋8F)
 https://ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/


7.つまらない政治の話(されど政治)
(1)立憲、落選議員に「格付け」で不満続出 「党内は格差だらけ」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220430/k00/00m/010/027000c?cx_fm=mailcp&cx_ml=article&cx_mdate=20220504

(2)立憲・福山哲郎氏、街頭活動中に殴られる 秘書暴行容疑で26歳逮捕 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220502/k00/00m/040/178000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220503

(3)労組分断:「組合=野党」もはや過去、変わる意識/4 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220429/k00/00m/010/313000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220501

(4)予備費、3割で使い残し 緊急性見誤り3.7兆円拠出- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA261L30W2A420C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220503_A

(5)政商・竹中平蔵は日本をどう壊したのか?<ノンフィクション作家・森功氏> - 日刊SPA!
 https://nikkan-spa.jp/1827561

(6)国民、相互推薦を白紙化 参院京都、再び維新に決定 - 共同通信 沖縄タイムス+プラス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/952222

(7)安倍晋三の“息の根”を止めろ。元秘書が立憲から出馬、最強の刺客で戦々恐々の元首相 - まぐまぐニュース!
 https://tinyurl.com/msry7m77

(8)リベラル派が与党化し日本の「翼賛政治」が進む - 安全保障 - 東洋経済オンライン - 社会をよくする経済ニュース
 https://toyokeizai.net/articles/-/585142

(9)与党の改憲姿勢「どさくさ紛れ。ロシアより許せない」 立憲・奥野氏 [立憲]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ535Q4QQ53UTFK00J.html?iref=pc_extlink

(10)「ロシアより許せないのは今の与党」発言を謝罪 立憲・奥野総一郎氏:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ54436HQ54UTFK002.html 
(謝る必要なんかないのになぜ謝るのか!? 朝日カバカバ新聞のようなことをするな!:田中一郎)

◆自民・高市氏「招かれても行かんわい!」 ロシア入国禁止で(産経新聞)- Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/cd45cc74975f37b4fffb134ee78e12404f4bddb9

(政治家というものは、あらゆる可能性をクールにハードボイルドに追いかけていく条件づくりを日常的にしていなければならない。ウクライナ戦争の当事者の片方に肩入れをして、もう片方を叩くような言動を繰り返すからこうなる。平和国家の政治家として失格だ。それにこのチンピラ風の言いぶりはいったい何だ! こういう似非右翼女を国会に送っている有権者は自分たちの恥を知らなければいけないし、また、国会をチンピラだらけにする危険性についてもよく心得る必要があるだろう。高市早苗の選挙区は確か奈良県だった。奈良県民よ、かような政治家を選挙で選ぶということは世界に向けて恥さらしだということを少しは意識したらどうか、正気を取り戻せ! もう一度戦争の惨禍を経験したいのか!?:田中一郎)

◆日刊IWJガイド・非会員版「バイデン氏が『ジャベリン』工場を視察! 戦争は『民主主義と中国など専制主義との戦線の一つにすぎない』とバイデン氏が指摘とAFPが報じる」2022.5.5号~No.3521号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50728

(オバマ政権の副大統領時代にウクライナ・キーウに息子のハンターと一緒につながってロクでもないことをしていたバイデンが、何を民主主義の守護者のごとき英雄気取りをしているのか!? お前もアメリカ「軍産情報複合体」に雇われた「戦争屋」の一人にすぎないではないか!! 民主主義を形骸化させて、悪質に歪めてきたのはお前ではないか!! バカこぐな!!:田中一郎)
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「(メール転送です)(4.23)甲状腺がん裁判についての井戸謙一弁護団長の講演 & 昨今の「脱被ばく」関連情報」をお送りいたします。井戸謙一弁護士にはこれまでも福島原発事故や原発・被ばくに関連した講演をしていただいていますが、ポイントをきちんと押さえたとてもいいお話をしてくださっています。

実は、原発事故による放射能で健康が害されている方々は、子どもたちの甲状腺ガンだけではありません。甲状腺の疾患だけでも、ガン以外にもいろいろありますし、ガン統計などの動きを見ていますと、さまざまな部位のガンが福島県で増える傾向がうかがえます。今後は、①甲状腺ガン以外のさまざまな疾患、②福島原発事故の放射能が降った福島県以外の関東・東北地方の動向、③子どもたちだけでなく大人の病気や健康被害にも注目、などが留意点かと思われます。

(関連)(別添PDFファイル)7年連続の「胃がん多発」を確認(イントロ部分)(明石昇二郎『週刊金曜日 2021.7.30』)
 https://drive.google.com/file/d/1RAh3gh-KhkfKc1fwyijSTORYYUyEkWFV/view?usp=sharing

福島県およびその周辺の都県の住民に「原発事故被ばく健康手帳」(仮称)を交付し、医療費や治療後の公的支援と、その費用の東京電力や原子力ムラへの請求を、これから着手していく必要もあります。それが原発・核燃料サイクル施設過酷事故などは絶対に許されない、ということの社会的エビデンスとなっていくだろうと思います。

(下記はメール転送です)
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皆様、4月23日に行われたチェルノブイリ子ども基金の講演会~福島・甲状腺がんを発症した若者たちの訴え~、講師「311子ども甲状腺がん裁判」弁護団長 弁護士 井戸謙一氏の映像がパルシステム東京のHPにアップされました。
 https://youtu.be/t8Vc5xqQkyU
 https://www.youtube.com/watch?v=t8Vc5xqQkyU

また井戸先生のスライドは下記からダウンロードできます
https://bit.ly/3yjydCq
https://www.palsystem-tokyo.coop/cms/wp-content/uploads/2022/04/ef207f605de47015841b978b037cee3c.pdf

前半にチェルノブイリ子ども基金、未来の福島子ども基金の活動について報告があり、その後甲状腺がん裁判の目的や意義について井戸氏が丁寧に語っています。質疑も全て収録しました。

講演の中で井戸弁護士は、裁判の争点は原発事故と原告らの甲状腺がんの因果関係であるとし、原告の論理をこう語っています。①小児甲状腺がんは年間100万人に1~2人しか発生しない希少な癌である。福島県では、事故後38万人の子どもから、少なくとも293名の小児甲状腺がんが発生した。明らかに多発している。③小児甲状腺がん発症の第一の原因は被ばくである。④原告らは相当程度の被ばくをした。

よって、原告らの小児甲状腺がん発症が被ばくであると事実上推定される。被告がこれを争うのであれば、被ばく以外の原因であることを被告において証明しなければならない。

これは「訴訟上の因果関係の立証は、自然科学的証明ではなく、経験則に照らして全証拠を検討し、事実と結果との間に高度の蓋然性を証明することであり、その判定は通常人が疑いを差し挟まない程度に真実性の確信を持ちうるものであることを必要とし、かつそれで足りる」という東大ルンパール事件の最高裁判決(1975年)に基づくものです。そして訴状に書かれた様々な科学的データを紹介されました。最後に裁判の意義として次の3点を述べられました。

原告らにとっての意義
 被害に打ちのめされ、あるいはあきらめるのではなく、その地点から前を向いて生きていく。

被災者にとっての意義
 原発事故による健康被害を認めさせる突破口にする。裁判をてこに被爆者援護法等に類する支援の枠組みにつなげたい。

日本の、世界の被ばく政策に対する意義
 日本の極端な被ばく軽視政策(1mSv20mSv等)が誤りであったことを明確にする。これは世界の被ばく政策に影響を与える。

この録画には、一人の原告の声のメッセージも収録されています。第一回公判が5月26日に開かれますが、この裁判はまだ社会的にあまり知られていません。ぜひご覧いただき、拡散していただければと思います。

小寺隆幸(チェルノブイリ子ども基金) 
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 <関連サイトその1>
(1)ホーム - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
 https://www.311support.net/
(2)(別添PDFファイル)(チラシ)「311子ども甲状腺がん裁判」
 https://drive.google.com/file/d/1Q5sAm2j1QbGQk1_x-Lu0xAL1Rynj34cm/view?usp=sharing
(3)「被曝で小児甲状腺がん」東電を提訴へ〜原告が涙の訴え - OurPlanet-TV
 https://www.ourplanet-tv.org/44328/
(4)原発事故の健康被害「なかったことにするな」 立民・阿部氏がEU書簡への政府対応で批判(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f1cf1f6b2471fa894ed52967c9cdd6d44fcf151b
(5)「311子ども甲状腺がん裁判」弁護団会見 - OurPlanet-TV
 https://www.ourplanet-tv.org/44570/
(6)「提訴するのは容易ではなかった!政府や福島県は福島原発事故による健康被害はないと決めつけ、メディアによってその認識が日本社会に浸透しているからだ!」~3.2「311子ども甲状腺がん裁判」弁護団記者会見 - IWJ Independent Web Jo
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503012
(7)「がんが原発事故と何の因果関係もないと断言されたときの気持ちは忘れられない! 周囲の目が怖く何もできないまま10年が経った」原告女性が訴え~1.27 「311子ども甲状腺がん裁判」提訴集会~入廷行進とその後の記者会見 - IWJ Independen
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501607

(医者の中には、甲状腺疾患の診察を受ける際に、患者に対して何の根拠もなく「福島原発事故とは関係ありません」と言い放つドアホが少なからずいるそうだ。患者の身になって診察をするのが医者としての務めであるのにもかかわらず、かような「へらず口」を叩いている。いつの間にやら医者が原子力ムラ御用政治家に様変わりというわけだ。医者なら何を言ってもいいということにはならんのだぞ、ボケ! こっそりと録音してネット上で拡散し、そのデタラメ診察ぶりをぶっ叩いてやればいいのではないか。:田中一郎)


 <関連サイトその2>
(1)政府に問いたい!小泉氏ら元首相5人の書簡は本当に不適切なのか(時事通信)
 https://www.jiji.com/jc/v4?id=20220212com0001
(2)環境省_福島県における放射線の健康影響について(風評払拭に係る環境大臣の書簡[令和4年2月1日])
 http://www.env.go.jp/chemi/rhm/post_174.html
(3)福島の小児甲状腺がんと“原発事故の影響”めぐり山口環境相は発言を修正か・・・小泉元首相ら声明の波紋続く - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Nk4CTMBetPg

 <田中一郎コメント>
「福島県民健康調査」でも子ども甲状腺ガンの発生状況全体がいつまでたっても把握されず(意図的サボタージュ)、多くの子どもたちがまともな診察・診断・診療も受けられずに「経過観察」なる「甲状腺ガン隠蔽ジャンル」に放り込まれ、「早期発見・早期治療」というガン治療の原則さえ踏みにじられている。それどころか、子どもたちの甲状腺ガンの発生がこれ以上発見されると困るので、「福島県民健康調査」自体も大幅に縮小するか廃止しようとしている始末である。隠せ、隠せ、都合悪けりゃ、みな隠せ、が文字通り強引に推し進められているのが福島原発事故による健康被害隠しである。原爆開発以降、一貫して変わらない原子力推進の基本原則=「被ばく被害者は切り捨てる・踏みにじる」が、ここでも貫徹されている。

1986年チェルノブイリ原発事故後も子どもたちの甲状腺ガンは多発した。国際原子力マフィアはチェルノブイリ原発事故でも、放射線被曝被害を隠し続けたが、1990年代後半になって、旧ソ連3国(ロシア、ウクライナ、ベラルーシ)における子どもたちの甲状腺ガン多発は原発事故による放射能(放射性ヨウ素他)によるものであることを科学的実証的に認めざるを得なくなった。その理由は、原発事故後に生まれた子どもたちには甲状腺ガンはほとんど発生しなかったからである。ならば、この日本においても、福島第一原発事故後に生まれた子どもたちについても甲状腺検査をして、甲状腺ガンの発生状況を検査・調査しなければならないハズである。

しかし、原子力ムラ・放射線ムラに占拠された政府、福島県庁、それに「福島県民健康調査検討委員会」は、これを理由なく無条件に拒否している始末である。隠せ、隠せ、都合悪けりゃ、みな隠せは、ここでもまかり通っている。過去の原発事故の教訓を生かそうという姿勢は微塵もなく、上記の環境大臣のようなちょこざいなチョウチン持ちや、この大臣に的外れのボケた質問を繰り返すマスごみ記者らが、これを促進・奨励しているかのようだ。およそ福島原発事故が環境に放出した膨大な量の放射能が、何らの健康被害をもたらさないなどということはあり得ない。これに真摯に向き合わないでいて、どうして原発震災からの復興などできようか!? 私たちは被害者とともに「隠されてたまるか!」「踏みにじられてたまるか!」の怒りの声を上げていく必要がある。脱被ばくの闘いは、これからが本番だ。


 <関連サイト:その他>
(1)全国の牛乳に含まれる放射性セシウム濃度調査(2021年度):汚染の由来と基準値以下のリスクを検討する(谷村・伏屋 2022.3)
 https://cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2022/03/6ba02c63a6f16969bf0bc2d973813272.pdf
(2)原発事故対応の医師3人 全国へ派遣 国は早期拡充を要求(共同通信)- Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/5c29c109e2cfb8f228cb766927fcafa28b8e9a4d
(3)ただ、ふつうの暮らしがしたかった – 森松明希子さん - 国際環境NGOグリーンピース
 https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2022/02/15/55434/
(4)保育園・学校に埋めた放射能汚染土、移設を 横浜市に要請 - 社会 - カナロコ
 https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-170517.html
(5)【緊急公開】「UNSCEAR2020年報告書」で大幅に減った「経口摂取」甲状腺被曝を検証する - OurPlanet-TV https://www.ourplanet-tv.org/44455/?fbclid=IwAR1H6Gbx48z1ylVLVny99b9dFigdGE8BX-a1au2UU9Lbbj49WoCeg47upwc

(福島県、およびその周辺の都県は今でも深刻な放射能汚染地帯です。飲食による放射線被曝に加えて、それ以上に危険なのが呼吸被ばくです。非水溶性のホットパーティクルの話も問題解決などしていませんし、その危険性を鑑みて放射線被曝の評価を変えようという動きもありません(それどころか、放射線被曝評価を今以上に甘くしようという動きが表面化し始めています:下記参照)。福島県、およびその周辺の都県にお住いの皆様は、可能な限り、避難・移住・疎開されるのがいいと思います。恒常的な低線量被ばく(外部被曝・内部被曝)は危険です。取り返しが付きません。自覚症状が出たら、もう末期症状で手遅れです。放射線被曝による健康障害に治療方法はありません。放射線被曝に対しては「避ける・逃げる・離れる」以外の対策はありません。「安全安心キャンペーン」に騙されてはいけないのです。騙されるということは、(緩慢に)死ぬこと・殺されることを選択する、ということとほぼ同義です。

(関連)放射線防護の考え方「年1ミリシーベルト」削除へ〜放射線審議会 - OurPlanet-TV
 https://www.ourplanet-tv.org/40321/

(関連)(メール転送です)「1mSv神話」(レター最新号から)
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みなさま、とうとう、田中俊一前原子力規制委員長は、住民の放射線防護不安について「1mSv神話」である、と言い出しました。(添付資料参照)。これは現在、政府の「放射線審議会」が、法令で決まっている公衆の被曝基準「年1mSv」を外そうという「案」を2月18日に公表したことと、完全に軌を一にしているのでしょう。

いまや、一般公衆の防護基準「1mSv」は、放射線防護をめぐって、‟攻防“の焦点となってきました。私たちは、公衆の被ばく防護基準「年1mSv」はむしろ高すぎると思っています。ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)はそれを、「年0.1mSv」としています。(2010年勧告)。アメリカ環境保護庁も「年0.15mSv」と主張しています。(今中哲二「放射能汚染について環境目標値が必要だ」=『科学』2021年6月号)。

ただ、「年1mSv」は現在、日本の法令となっており(放射線障害防止法)、それを緩和しようと動き急な時、私たちはまず、「年1mSv」を守れと、主張したいと思います。
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(参考)田中俊一:福島第一原発事故で露呈された放射線防護の問題(NLだよりNO.520 2021.4)
 https://tinyurl.com/37u5n673
草々

2022年5月 2日 (月)

「偽物」立憲主義を掲げる中途半端な立憲民主党や、合従連衡優先の日和見「市民連合」では、危機の時代に突入したニッポンの「世直し」は難しい=漸進的・保守的でもいいから「きちんとした改革」の旗を立て、改革の主力中核勢力を育てよ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(5.4)今夏の参議院選挙へ向けた市民の「意見交換会」(明石町区民館):これからの「脱原発」運動をどうするか、「壊憲」阻止はどうすればいいのか、ウクライナ戦争をどう見るか、円安とスタグフレーションの下で経済政策をどうするか他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-e2a8ce.html

(まだ若干名の参加が可能です。奮ってご参加ください。:田中一郎)


2.(5.16)福島原発事故避難者裁判えひめ訴訟:最高裁判所第2小法廷で口頭弁論が開廷
 https://fukushima-hinansya.jimdofree.com/

5月16日(月)最高裁口頭弁論のスケジュール
 11:00 最高裁前アクション(リレートークなど) 最高裁正門前
 13:15 入廷行進 
 13:40 傍聴券抽選(20席) 最高裁南門 
 14:30~15:30 口頭弁論 最高裁第2小法廷 
 16:00~17:30 報告集会 参議院会館B-104

 当日は、11時に最高裁正門前に集合
 傍聴に外れた方は、報告集会の会場、参議院会館に移動していただきます。


3.(5.19)「共同テーブル」緊急シンポジウム 経済安保法の危険な本質を暴く!
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1650860739454staff01
 https://maeda-akira.blogspot.com/2022/04/519.html


4.TOP│映画公式『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』
 https://saibancho-movie.com/


5.キャンペーン
(1)キャンペーン · 大学ファンドの運用益で「稼げる大学」?大学の自治に引導をわたす巨大毒まんじゅう法案(国際卓越研究大学法案)に反対します! · Change.org
 https://tinyurl.com/bdh8um8x

(関連)稼げる大学法案の廃案を求める大学横断ネットワーク
 https://transuniversitynetwork.blogspot.com/

(2)キャンペーン · 長崎・大村入管に収容中のネパール人男性ラムさんに大腿骨頭壊死症の手術を受けさせてください!ラムさんに歩くことができる身体を返してください! · Change.org
 https://bit.ly/3vy9ZCw

(関連)「病院お願い」信じなかった入管職員 孤独な衰弱死 その最後の記録:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ4H0RBNQ2LUQIP00F.html?ref=mor_mail_topix2

(3)キャンペーンについてのお知らせ · キャンペーン成功!保健師と行政職員の増員を実現しました! · Change.org
 https://tinyurl.com/4y4mut99

(4)キャンペーンについてのお知らせ · 新署名にご協力を:「東電刑事裁判 東京高裁に、公正な判決を求めます!」 · Change.org
 https://bit.ly/3728yD2


6.(別添ファイル)校閲至極「温暖化はデマ」ホラーかホラか(『サンデー毎日 2022.4.19発売、5.1特大号』)
 https://mainichi.jp/sunday/articles/20220418/org/00m/030/002000d

(関連)(報告)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9c90ec.html

(人間が排出した二酸化炭素と地球の気候変動とは無関係、地球温暖化論は科学的根拠がないと主張する広瀬隆氏は、このテーマを巡っての公開討論会を強く希望している。しかし、我が国における「二酸化炭素による地球温暖化論」のオピニオンリーダーである江守正多氏(国立環境研究所上級主席研究員)、斎藤幸平氏(大阪市立大学准教授)、平田仁子氏(気候ネットワーク)らは公開の場での討論集会から逃げ回っているし、ノーベル賞受賞者の真鍋淑郞氏(プリンストン大学上席研究員)はアメリカ在住で日本での公開討論会参加は難しい状態だ。我々一般市民としては、一刻も早く、この問題を巡っての有識者による科学的根拠に基づくしっかりとした討論集会の実現を願うものです。:田中一郎)


7.(別添PDFファイル)維新「大阪カジノ」に三つのウソ(『週刊文春 2022.3.24』)
 https://bunshun.jp/denshiban/articles/b2664

(①カジノ建設に公金(税金)は使わないというウソ、②経済効果がとてつもなく大きいというウソ、③IRはカジノだけではなく多様なものだというウソ ウソツキ維新に騙されたらあきまへん:田中一郎)


8.(報告)第2回シンポジウム【再論】ウクライナ戦争を一日でも早くとめるために(憂慮する日本の歴史家の会)
 https://peace-between.jimdosite.com/

(関連)【ウクライナ侵攻】アメリカの一極支配が崩れていく 対ロシア制裁を訴えても多くの国が同調しなかった|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/304601


9.沖縄の日本復帰50年決議が可決 首相「基地負担の軽減に全力」衆院本会議 - 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1509286.html

(アジア太平洋戦争が終わって77年、沖縄日本復帰から50年、これだけの年月にわたり、沖縄に米軍基地のみならず、日米地位協定の重圧を強いておきながら、まだ未だに日米地位協定の抜本改定さえ決議できない国会とはいったい何か。日本国憲法には「第九十五条 一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。」という条文がある。日本政府ならびに今日の国会の態度は、事実上、この日本国憲法第九十五条に違反している。国会議員たちよ、恥を知れ! そして立憲民主党よ、お前たちの立憲主義はどこへ行ったのか!? 法の下で国民の平等はどうなった!? アメリカさまのためならば法治主義まで捨てるのか!? 日本の主権さえ守れていない世界サイテーの日米地位協定の改定に着手もできないというのなら、政治家など辞めてしまえ! 何が「生活安全保障」か!:田中一郎)(この決議に共産党は反対し、れいわ新選組は退席)

(関連)伊波氏が立候補を表明 参院選「沖縄が再び戦場 絶対に阻止」(沖縄タイムス)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/3a87cebbf4cc413dcffdcf9259ced7b8b0a3027a

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まもなく参議院選挙が実施されます(7月上旬が投票日とのこと)。今回の参議院選挙が終わると、当分の間、国政選挙はない期間が長く続きます(衆議院の解散がなければ)。それだけに今後数年間の日本の政治の去就を決める重要な国政選挙となります。

 

しかしながら、今回の参議院選挙は、既にみなさまもご承知の通り、ウクライナ戦争に便乗した自民党・日本維新などの「戦争屋」政治勢力による「壊憲」と「戦争する国」への仕掛けづくりがマスコミを巻き込んで強められている中で実施されます。また、原発・エネルギー問題や、アホノミクス行き詰まりによる円安とスタグフレーションの徴候、苦しくなるばかりの私たちの生活と貧困層の拡大、地方経済社会の一層の衰退、歪んだ形でのデジタル化社会の形成、プラゴミの氾濫をはじめ止まらない環境破壊、ダムばかり建設してまともな治水事業をしない国や自治体=その結果としての災害の多発と被害者切り捨て、財政の巨額赤字の累積などなど、これまで懸案とされてきた様々な問題が解決しないどころか、逆に政治主導で益々多くの問題が発生し、それが日本社会を蝕んでいく事態が生まれています。

 

そんな中、御用組合「連合」と、その代理店政党である玉木雄一郎国民民主党は、野党の立場を投げ捨てて、遅れてきた自民党補完政党・政治勢力への道を歩み始めているほか、「市民と野党の共闘」の総大将である泉健太立憲民主党が腰砕けとなり、今夏参議院選挙の前哨戦とも言うべき石川県知事選挙や参議院補選、あるいは京都府知事選挙や京都府議会補選では、無残なまでの野党勢力の惨敗となりました。また、泉健太立憲民主党は、5月に実施される新潟県知事選挙では「敵前逃亡」とも言うべき自主投票を決め込んでいます(御用組合「連合」及び玉木雄一郎国民民主党は柏崎刈羽原発再稼働推進の現職花角英世知事を支持)。まるで脱原発の旗など、どうでもいいと言わんばかりのふるまいです。現状のままでは、来たる参議院選挙では、野党勢力の地滑り的な大敗北の予想さえ出ています。また、仮に泉健太立憲民主党などの野党勢力が何とか持ちこたえて、議席も微増したとしても、現状での野党のあり方では、政治主導の日本破壊は止めることができないように思えてなりません。

 

本来であれば、国会の議席を大きくチェンジして政治改革による「世直し」に着手するには、まず参議院で与党の自公、あるいはその補完政党である日本維新や国民民主党らを過半数割れに追い込み、政権をレームダック化させてから衆議院選挙で一気に2/3を超える議席を獲得してホンモノの政権交代を実現するというのが、最もスムーズで、最も挫折の可能性の少ない「筋道」なのです。しかし、今回の参議院選挙もまた再び、そうした「世直し」のための政権交代へ向けた機運など、カケラもありません。泉健太立憲民主党は上記で申し上げたような体たらくですし、立憲民主党以外の既成野党もまた、オレ様ガ・オレ様ガのバラバラ状態で、選挙協力の様子さえうかがえないまま、「共倒れ」ボロ負け選挙へ向けて突進していきそうな気配です。

 

そもそも「世直し」中核勢力が形成されておらず、従ってまた、共闘の総大将に祭り上げられた泉健太立憲民主党は、本音では批判野党でいる方が楽でいいとでも思っているのか、ただひたすら労働貴族の御用組合「連合」にゴマをすり、その代理店政党の玉木雄一郎国民民主党に愛嬌を振りまく程度のことしかしないで、時をいたずらに浪費しています。こんなことをしていたら、ますます泉健太立憲民主党は御用組合「連合」の「御用政党」色が強くなり、一般の有権者・国民の支持や信頼を失っていくことになります。芳野友子連合会長と泉健太立憲民主党代表の共同記者会見など、やればやるだけ選挙にマイナスだということが、泉健太代表やこの政党にはわからないのでしょうか。「市民と野党の共闘」がまとまれない、従って、まともな政治活動や選挙準備もできない、その最大の責任は野党第1党にあるのですが、当の泉健太立憲民主党は、この選挙「手抜き」批判に対して馬耳東風を決め込んでいます。当然ながら、今夏の参議院選挙は、ひょっとすると立憲野党の大敗北となるかもしれません。

 

9条「壊憲」や緊急事態条項の導入など日本国憲法の改悪と「対米隷属の軍事国家・戦争する国」への転換、原発再稼働推進と核燃料サイクル事業の継続、円安とスタグフレーション下での国民生活の一層の困窮の一方でセイフティネットの脆弱化、ポピュリズム的なバラマキ政治の蔓延、不公正・縁故主義・法治から人治への行政などなど、今現在でもデタラメが目にあまる状態が、さらにひどい事態へと転落していく、そんな近未来が見えています。政治主導の日本破壊は止まりそうにありません。

 

こんな中、今般4月28日に「市民連合」が「2022年参議院選挙における野党に対する市民連合の政策要望書」を公表しました。少しは期待を持って見てみましたが、今回もまた相変わらずの日和見・八方美人型で、これでは事態の転換も政治情勢の逆転もままならないでしょう。前回や前々回と似たようなトーンであることを鑑みれば、「市民連合」は、これからもこうした「あたりさわりのない」中身の薄い提言をまとめ、烏合の衆のような連中(国民民主党がその典型)を寄せ集めては合従連衡に最重点を置き、まるで「選挙負け組互助会」の組織化のような活動をしていくつもりなのでしょうか。こんなことをしていても、政治主導で危機に見舞われた日本の今日の情況を転換することは難しく、従ってまた、右肩下がりでの日本の没落=更には破滅への道は止めることができません。そもそも覚悟を決めて、日本の「世直し」に本気で取り組む中核的な組織なり集団なり政治勢力なりが形成されていないことが致命的です。「市民連合」はもはや「世直し」を求める「有権者・市民の代表」とは言い難いと言ってもいいでしょう。

 

以下、今回は立憲民主党、及び「市民連合」が公表したものを参考に、彼らに対して厳しい批判を加えたいと思います。ならばどうすればいいかは、批判とは逆の方向に多くの有権者・市民が動いて、つまりは立憲民主党や「市民連合」とは違った、新しい有権者・市民の「世直し」の動きを創っていく他ないのです。他力本願の「世直し」が成功した試しはありません。時代が大きく変わろうとしている今、しっかりとした展望を持ち、漸進的・保守的でもいいから、「きちんとした政策・対策」の旗を立て、覚悟の決まった改革の主力中核勢力を育てていくことが、結局は「夜明け」への最も近い道筋なのです。

 

 <別添PDFファイル>

(1)参院選「全選挙区」大予測、与党圧勝・「自公国連立」で2023年改憲発議へ(『週刊朝日 2022.5.6-13』)
(2)選挙協力 破棄の方向、参院2選挙区、維新と国民民主(朝日 2022.4.29)
(3)立憲、略称は「民主党」方針、参院選 国民民主と折り合えず(朝日 2022.4.19)
(4)立民 公約骨子を発表、物価高対策、教育無償化、核含む抑止力議論(朝日 2022.4.28)
(5)立民、参院選へ政策3本柱(東京 2022.4.28)
(6)立民あやふや どこへゆく、原発ゼロ示さず、自主投票(東京 2022.4.25)

 

1.参院選「全選挙区」大予測、与党圧勝・「自公国連立」で2023年改憲発議へ(『週刊朝日 2022.5.6-13』)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8977cffabbe5eac2c680036c3c905618a713a7d9

      (簡単な推測結果)
      野上      角谷
自公    +4      +4 
維新    +9      +7
国主    ▲3      ▲2
立民    ▲1      ▲1 
共産    ±0      +2
れいわ   +1      +1
社民    ±0      ▲1
無所属   ▲5      ▲5
(欠員)  ▲2      ▲2

 

2.まずは玉木雄一郎国民民主党の動き

 この政党はもはや野党でも「ゆ党」でもなく、遅れてきた自民党補完政党への道を駆け下りています。しかし泉健太立憲民主党は、この国民民主党に対して未だに毅然とした態度を取れないまま、御用組合「連合」に言われるがままに「国民民主党は立憲民主党の兄弟政党・友党です」などとうそぶき、肝心かなめの参議院選挙に勝つための野党共闘づくりに真剣に取り組もうとはしません。下記は昨今の玉木雄一郎国民民主党の動きを報じたもののピックアップですが、ついに日本維新の人気にあやかろうとして失敗し、維新からバカにされる始末に至っています。ネットサイトとはいえ「こんな政党に誰が投票するのか!?」とまで書かれていて、この政党は早晩、自民党に吸収されるか、さもなくば消滅するでしょう。こんな政党に投票をするのは無意味ですし、また、こんな政党に気を遣うこともありません。

 

(1)こんな政党にだれが投票するのか…今度は「維新との選挙協力」を打ち出した国民民主党の迷走ぶり(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/379be9daabd5310f22326c7c5fcf6f1ce19e7d07

(2)(別添PDFファイル)選挙協力 破棄の方向、参院2選挙区、維新と国民民主(朝日 2022.4.29)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220428/k10013604061000.html

(3)やがて自民党に吸収されるだけ…国民民主党がまんまとハマった「提案型野党」という毒饅頭(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/62e57d339a2ce3aae178ffa1e20c2324892085f9

(4)国民、参院選北海道に擁立 立民と一本化せず(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/7fc7df48ddfb485ce3b9fb6fdd926961d86a9677

(5)国民民主党って与党なの? 予算賛成、政策協議で波紋 識者はどう見る:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/169222

(6)国民民主党はこのまま与党に入るか、さもなくば分裂した方がいいのではないか(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a3b4210efc0d0e1eaf4f1668f8bfe37cfb5516f2

(7)自民幹部、擁立見送り批判 参院山形、国民現職改選へ配慮:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/171748

(8)前原氏会見 福山さんと敵対するわけではない 参院選京都で対決 国民が維新候補推薦(京都新聞)
 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/775493

(9)〈違反を認識の内部資料〉国民民主議員にトヨタ系19労組が違法献金の疑い - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/53503

(10)毎日新聞で「ミラクルな紙面」を発見 「もはや野党とは言えない」与党に接近、国民民主・玉木代表をバッサリと… - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/53634

(11)(別添PDFファイル)立憲と国民民主、参院選も同じ略称「民主党」で また大量の案分票か:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ4L65THQ4LUTFK014.html

(12)連合福岡が立民・国民候補推薦 参院選、一本化できず - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/article/20220402-FPDEQFCIARMF5JOMLJQPRBWYHQ/

 

 <田中一郎コメント>

 維新の国民民主党に対する相互選挙協力についての姿勢にご注目されたい。維新もまた、極右サイドからの改革を似非ながらも断固としてやり抜こうとしている政治勢力です。その弊害は自民党や公明党よりもひどいものがありますが、それはさておき、この極右ニセモノ政党が、国民民主党のような「あっちウロチョロ、こっちウロチョロ」の中途半端な政党に対して、目先の選挙利害を振り払っても毅然たる態度を取っていることに注目しておく必要があります。これに対して野党共闘の総大将=立憲民主党はどうでしょうか? 軸足が定まらず、政治的度量もなく、自公が20年以上に渡って続けている連立政権や選挙協力と同様のことをいつまでたってもできないでいて、目先、労働貴族の御用組合「連合」におんぶにだっこをしてもらっています。野党第一党が立憲民主党から日本維新に変わりそうだとマスごみが何度も何度も報道していますが、さもありなんの体たらくを立憲民主党が続けているから、そのようなマスごみ報道が繰り返され、参院選敗北の雰囲気が出来上がっていくのです。

 

(立憲民主党や野党は、何度選挙に負けたら気が済むのでしょうか!? 戦国時代なら、イクサで負け続ける大将や軍勢は信用されません。現代の日本におけるイクサである選挙もまた同じで、負け続けるということ、それ自体が、その政党や政治勢力への有権者・国民の信頼喪失につながっていくのです)

 

 <労働貴族の御用組合「連合」>

 かような労働組合(中央組織)はない方がいい。一刻も早く解体・解散に追い込むのが日本のため・働く者のため。御用組合「連合」傘下の組合員には組合脱退をお勧めしましょう。ホンモノの労働組合を創ってください。

(1)メーデーに松野長官が出席 政府自民、連合に接近 野党分断も(産経新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/782efb54880368ac5966132cbfc1f6f102a33c16

(2)野党・支持団体トップが“異例中の異例”・・・連合会長 自民党会合に出席 接近する動き(2022年4月19日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=kJBlsXqLWEc

(3)連合・芳野会長に立憲から批判相次ぐ 自民の会合出席は「軽率」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220418/k00/00m/010/268000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220419

 

2.「生活安全保障3本柱」泉代表が発表 - 立憲民主党
 https://cdp-japan.jp/news/20220426_3573

(関連)(別添PDFファイル)立民、参院選へ政策3本柱(東京 2022.4.28)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/174211

(関連)(別添PDFファイル)立民 公約骨子を発表、物価高対策、教育無償化、核含む抑止力議論(朝日 2022.4.28)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15279455.html

(関連)(別添PDFファイル)立民あやふや どこへゆく、原発ゼロ示さず、自主投票(東京 2022.4.25).pdf
 https://drive.google.com/file/d/1cPyYERNbtMUgD810JkR0NuPWVqJH4yV1/view

 

 長期にわたって政権を握り、劣悪・下劣な政治で有権者・国民を苦しめ、戦後日本の成り立ちを次から次へと破壊していく「悪の権化」のような与党自民党・公明党、それに日本維新や国民民主党などの補完政党が連なって将来の日本が危うくなっている今日、野党第一党に課せられる使命・役割・責任は私から申し上げるまでもなく自明なことでしょう。一言で表現すれば「オルタナティブな日本を目指し、政治が国民の生活と安全を守る」「それを実現するために政治力を発揮する(実力を蓄える)」ということです。後者(政治運動論)については今回はテーマではないので別の機会に譲ることにして、前者のテーマ(政策)の観点から見た場合、今回の野党第一党・立憲民主党の選挙要約は、またしても場当たり的で内容が薄く、かつオルタナティブ的ではなくて、自公政権のやることのほころびを一部修正するような「修正主義」「自公補完」の文言が並んでいます。野党第一党たるもの、こんなことでどうするのかということです。日本列島全体をよ~く見渡し、有権者・国民にとって何が最もネックになっているか、懸念されるか、しんどい思いをさせられているか、それを見定めたうえで、政治が「覚悟を決めて」公約を打ち出さなければいけません。その基本中の基本ができていない。

 

時間が惜しいので、結論からズバリ申し上げましょう。私なら、野党第一党はこういう公約を掲げなくてはいけないと考えています。今回、立憲民主党が最上位に掲げた「(国民のための)生活保障」はいいと思います。問題はその中身です。

 

(1)(「壊憲」策動が表面化している中ですから)あらゆる政策に日本国憲法の精神を活かし、憲法の3つの柱である国民主権・基本的人権の尊重(生存権を含む)・平和主義を徹底します。日本国憲法の継承発展をはかり、9条改悪や緊急事態条項の導入を許さず、国民投票法の抜本改正に着手します。

 

(2)有権者・国民の「生活保障」として、次の諸点の改革・実現に全力を挙げます。

*脱原発・エネルギー政策の転換(原発・核燃料サイクル再稼働を許さず、再生可能エネルギーの推進を軸に、エネルギー政策を転換します)

*経済的困窮に陥った場合には、誰もが利用できる「権利性の明確な生活保障制度」(セイフティネット)の確立・拡充と、それに伴う自治体負担の軽減

*特に、「新型コロナ」対策として、①医療難民ゼロを実現する医療体制の再建と、②経済弱者に対する暖かい十分な支援と生活保障

*働く人たちが生き甲斐と安定した健康な生活をおくれるよう労働法制と失業保険制度の抜本改革・内容拡充や最低賃金1500円への引上を実現します。

*衰退する地方経済社会を再興するため、再びの地方分権改革に加え、公共サービス拡充を軸にした地方経済支援や、農林水産業・地場産業の育成と生活の質的向上を目指す技術革新に政策支援を強めます。

*教育・保育の完全無償化を目指し、段階的に具体的な施策を打ち出します。

*円安・スタグフレーションのリスクが高まる中、財政支出内容の抜本的見直し(国民生活関連施策への集中など)と税制抜本改革(不公正税制の是正や消費税減税など)を行い、強靭な財政政策が展開できる体制づくりに努めます。

*アベノミクス・市場原理主義政策と決別し、特に異常な金融政策のアンワインド(元に戻す)に着手します。

*アベ政権以降の違憲・悪法を一括して廃棄するとともに、「もりかけさくら」などに見られた行政の私物化や不正を許さず、徹底して調査し責任を追及の上、再発防止対策を行います。法治国家を取り戻します。

 

(3)日本国憲法の理念を活かした平和外交を軸に戦争のない世界を目指します。自公政権が進めてきた「戦争する国」への政策を大きく転換します。

・・・・・・・・・
上記と、今回公表された立憲民主党の「3つの柱」公約とを比較してみてください。個別に私があれこれ申し上げなくてもいいでしょう。立憲民主党の公約が場当たり的で、中長期的な国家再建のビジョンがないままに、時々の時流に流された大衆迎合的で中身の薄い施策の寄せ集めのようになっているのが見て取れると思います。しかも円安の懸念が高まる中で、未だに「一過性の巨額現金バラマキ」政策をちりばめていることは致命的欠陥と言わざるを得ません。そんなことを繰り返している財政的余裕は今の日本にはありませんし(貴重な財源を効果の薄い「一過性の巨額現金バラマキ政策」に浪費してはいけない)

 

私は、こうした野党第一党としての立憲民主党のお粗末は、①泉健太を代表にしたこと、②日頃から、日本の近未来を見据えて、どういう日本を創っていくのかという「政策構想」(政策論)や「政権構想」(運動論)がしっかりと検討されていない、③野党第一党を支える有識者・ブレインやシンクタンクが存在しないか存在薄、④有権者・市民との対話の欠如や市民運動・社会運動との連携不足、などから来ているものと推測しています。

 

これでは政権交代はおぼつかないと言わざるを得ません。仮に選挙で勝ったとしても、愚かな政策を追いかけて迷走しているうちに政権が倒れてしまうのです。2009年の民主民進党政権の失敗の1つの原因です(例:既存の児童手当の財源をしっかりと調べもしないで「子ども手当」=5兆数千億円を打ち出し、財源確保ができないまま「やるやる詐欺」の結果に終わる)。同じ失敗は二度繰り返してはならない。労働貴族の御用組合「連合」のご機嫌とりのようなことばかりやっていないで、野党第一党に期待される使命をきちんと果たせということです。

 

(本来なら、一刻も早く泉健太を党の代表から退かせ、辻元清美氏あたりを首班とする女性中心の党執行部を新たに創り、今夏の参議院選挙と、その次の衆議院選挙をにらんで、挙党態勢で政権交代の準備を進める、というのがあるべき当面の立憲民主党の姿である。しかし、今回も時間を浪費した結果の「時間切れ」となる公算が高くなっている。参議院選挙で辻元清美氏を必ず当選させ、選挙後は党体制を一新し、「市民と野党の共闘」を本気で戦える体制づくりに着手しなければ、立憲民主党は近未来に解散・消滅となるだろう。ちょこざいな場当たり政党・自公補完政党から、新たな日本=オルタナティブな日本を切り開いていける野党第一党になれるかどうかは、今後数年間でその去就が決まるだろう。残された時間はもうあまりない。

 

(なお、経済政策については、直近の「新ちょぼゼミ」で3回にわたり取り上げましたので、併せてご参考にしていただければと思います)

◆(2.22)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第1回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-6cbab0.html

◆(報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-efe8e6.html

◆(報告)(4.27)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第3回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-852665.html

 

 それともう一つ、3つ目の柱の「着実な安全保障」のところです。対米隷属からの脱却と、アメリカのなす戦争に巻き込まれないこと、日本列島に原発・核燃料サイクル施設を60基近くも並べて戦争はできないこと=自衛戦争といえどもできない、日米地位協定・日米合同委員会や在日米軍駐留経費負担の問題の解決はもう待ったなしであること(まずはドイツやイタリア並みにせよ)、在日米軍と自衛隊の一体化は危険で憲法違反、シビリアンコントロールや自衛隊内の民主化・体質改善と制服組の政治への口出しを許さないなど、日本の防衛省・防衛体制・安全保障体制は、どのような外交を展開するかという問題と関係して懸案の問題だ。しかし、今回の立憲民主党の3つ目の柱の「着実な安全保障」の具体的項目を見た時、私は唖然としてしまった。

 

「日米拡大抑止協議」って、いったい何のことか。日本国憲法も国連憲章も「他国に対する武力の威嚇」は禁止している。立憲民主党がここで言う「抑止力」とは、アメリカの核兵器を含む武力をバックに、北朝鮮・中共中国・ロシアに対してにらみを利かして武力で脅す、ということを意味しているとしか思えない。あるいは、「尖閣を守る領域警備法」の制定などとも書いてある。日中国交回復・正常化の時の約束事は「尖閣問題の棚上げ」だった。それを尊重すれば、こんなことではなくて、中共中国との徹底した対話と、可能ならば東シナ海の「共同開発」であり、共同の水産資源管理体制の構築ではないのか? こんな法律は有害無益のような気がしてならない。

 

それ以外の項目も、日本の安全保障を確かなものにするどころか、自民党とはちょっと違う色の「武力防衛政策」=つまりは「軍事国家ニッポン」への道を掃き清めるような政策の羅列としか思えない。まさに、3つ目の柱の「着実な安全保障」は一旦返上・撤回し、改めて「平和国家日本」をどのように創り上げていくのか、市民との対話の中で再度練り直しが必要である。日本は戦争ができない国だ、国際紛争を武力で解決はしない、そもそも紛争の防止に努力する、その努力の政策を打ち出せ、ということである。その場合、世界中で戦争の種をばらまいているアメリカとの関係を見直すことになるであろうことはほぼ自明で、その覚悟が立憲民主党にはないことが、今回の参院選選挙政策にもにじみ出ているようである。しかし、それでは立憲主義ではない。

 <下記は他のMLの議論です>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
立憲民主党 政策集2021  外交・安全保障
https://change2021.cdp-japan.jp/seisaku/detail/18/
安全保障・国民の生命・財産、領土・領海・領空を守る

 

健全な日米同盟を外交・安全保障の基軸に、わが国周辺の安全保障環境を直視し、専守防衛に徹した防衛力を着実に整備し、国民の生命・財産、領土・領海・領空を守ります。中国による南シナ海での力による現状変更や尖閣諸島周辺でのわが国に対する挑発行為には毅然として対処します。領域の警備について万全の体制で備える必要があるため、海上保安庁の計画的な能力向上、海上保安庁と自衛隊の役割分担の連携に関する基本的事項を定めるとともに、海上保安庁の行う警備を補完するために、限定された警察権の範囲で実施する自衛隊の行動等を定めた「領域警備・海上保安庁体制強化法案」を成立させます。

現行の安保法制については、立憲主義および憲法の平和主義に基づき、違憲部分を廃止する等、必要な措置を講じ、専守防衛に基づく平和的かつ現実的な外交・安全保障政策を築きます。

 

基本的価値観を共有する世界の国々との二国間およびQUAD(日米豪印)、EU諸国など多国間の安全保障協力・交流を促進しつつ、国際協調主義に基づいた連帯を進めます。東南アジア諸国の海洋警察力などのキャパシティビルディングを支援しつつ、ASEANとの安全保障協力・交流を促進します。サイバー、宇宙、電磁波など、新たな領域での対処能力を高めるとともに、各領域の秩序と安定に資する基本方針を策定し、軍事と非軍事の境界があいまいな領域での国際的なルールや規範形成の議論に貢献します。

 

経済・技術の進歩が安全保障面に与える影響や、武力行使を中心とした従来の戦術が変化しつつあることに的確に対応するため、経済安全保障の観点から国内産業界と連携し、わが国の先端技術の優位性の確保と、経済活動や新たな領域などでのルール形成戦略の強化に取り組みます。在日米軍基地問題については、抑止力を維持しつつ地元の基地負担軽減や日米地位協定の改定を進めます。沖縄の民意を尊重するとともに、軟弱地盤等の課題が明らかになった辺野古移設工事は中止します。その上で、沖縄の基地のあり方について見直し、米国に再交渉を求めます.

北朝鮮問題(拉致問題、核、ミサイル)

北朝鮮の核・ミサイル開発は、わが国のみならず国際社会への深刻な脅威であり、断じて容認できません。北朝鮮が完全な核・ミサイル廃棄に向けた検証可能で具体的な行動を起こすよう国際社会が一致して制裁を維持するべく働きかけると同時に、関係各国と連携しつつ、北朝鮮との交渉につなげます。

主権と人権の重大な侵害である北朝鮮による拉致問題について、早期に全ての拉致被害者が帰国できるよう、全力で取り組みます。

 

(上記に対して私が発信したメール)
この内容はひどい、自民党と変わりませんね

日々時間に追われていて、目を通せなかったメールを少しずつ、過去にさかのぼって見ています。反応が遅くなって申し訳ありません。上記の立憲民主党の政策のうち、転記していただいたところだけを読みました。ひどい内容ですね。今般、「経済安全保障推進法案」に賛成したことも、これで説明がつきます。これでは自民党の政策と大差ないでしょう。こんな政策を掲げる政党を野党第1党にして、選挙で共闘をしながら政権交代を目指すというのはいかがなものかという思いが強くなりました。やはり、日本の「世直し」勢力は、1990年代初頭の似非政治改革以降、与党はもちろん、野党にも翻弄され続けて来て今日に至っているのだろうと思います。こんな立憲民主党を中心にした政権を苦労してつくってみたところで、再びの背信的民主民進党政権になるのは目に見えているのではないでしょうか?(立憲民主党は、最も肝心な脱原発でさえ、どこかへ吹っ飛んでしまっています)

 

同サイトには、まだたくさんのことが書かれています。時間があれば、それらを含めて詳細に批判もしてみたいとも思っています。私は失われた30年を経た今日の日本が、政治主導でどんどんと劣化し、没落し、破滅へと向かっている今日、「よりマシな政権」などというものは、もはや無意味どころか、あるべき改革を遅らせるだけの「御用組合」のような「マイナス」=「存在悪」ではないかと認識し始めています。およそ危機の時代に陥った今日の日本では、「世直し」により日本の没落や破滅を食い止めるには、「世直し」する側にも相応の「覚悟」が求められていると思います。

 

「世直し」は決して急進的である必要はありませんが、日本が今後進むべき道をしっかりと提示して、それを漸進的に進めていく姿勢が重要です。やはり、こうした「穏健保守的」ともいうべき「世直し」を、覚悟を決めて進めていく「中核的政治勢力」の形成が強く求められていると思います。立憲民主党や国民民主党は、もう歴史の「ごみ箱」行きでしょう。私は立憲民主党・国民民主党の今夏参院選の大敗を予想しています。もし大敗しなければ、自民党補完政党への道を進んで行くことになります。それは大敗以上に、なお、よろしくない、何故なら、日本の没落が止まらないからです。

 

3.2022年参議院選挙における野党に対する市民連合の政策要望書(案)/2022年4月28日、市民連合 - 市民連合
 https://shiminrengo.com/archives/5393
 https://shiminrengo.com/archives/5393

(関連)「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか(その3):「市民連合」と「共同テーブル」、市民運動・社会運動がその体質を改善・強化して「世直し」勢力の先頭に立て!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d4c8e6.html

 

 今回の国政選挙でも「市民連合」は立憲野党の奮闘と勝利を願って、それを支援すべく、特に選挙協力に注力した有権者・市民共通の要請として「政策要望書」を打ち出しました。これで何回目かは定かではありませんが、今では恒例の行事のようになっています。その内容ですが、今回は4つの項目に分かれていて、それぞれ誰でも理解できるよう平易にコンパクトに書かれていて、上記で簡単にご説明した野党第一党・立憲民主党の3本柱公約に比べれば、簡略な割にはよくできていると言っていいでしょう。

 

しかし、私は、はっきり申し上げて、これではダメだと評価しています。以下、簡単にその理由を列記しておきます。厳しい言い方ですが、こんなものでは危機の時代の日本を救済できないどころか、しっかりと対応しなければいけない政策を選挙における既成野党の合従連衡を優先して(特に御用組合「連合」とその代理店政党である国民民主党、あるいは立憲民主党内部の「隠れ国民民主党議員」を意識しすぎている)、あいまいにしたり、曲げてしまったり、事実上の棚上げにしたりしてしまっているのです。およそ「世直し」をしようというのなら、その主体は「覚悟」が決まっていなければお話になりません。

 

急進的で過激な政策を並べろと言っているのではありません。今日の日本に迫る政治主導の危機を取り払い、未来へ向けて骨太な具体的政策を打ち出して、穏健保守で漸進的なものでいいから、既成野党を変えていく・日本社会を変えていける、そういうものを打ち出せと申し上げているのです。残念ながら今回もまた、少し前に私が批判した「市民連合」の欠陥を繰り返しているように見えます。

 

であれば、私からは、「市民連合」とその「要望書」は、この日本で「世直し」を求める多くの有権者・市民を代表する組織でも勢力でもなく、日本社会を選挙と政治を通じて変えていくというしっかりとした理念・構想・覚悟を持たないまま、「よりまし政権」を目指してしまうという、日和見主義者たちの「選挙の時だけお祭り騒ぎ」に過ぎないと酷評せざるを得ません。なぜなら、こんなことに日本の市民運動・社会運動が「集約」されていくとすると、危機の時代にあって、将来、大きな後悔が残るような気がするからです。日本を救う道は他にある、確信を持って言えることだと思っています。

 

 <「市民連合」要望書批判:2022夏参院選>

 以下、今回の「要望書」を具体的にかつコンパクトに批判する。このような「低レベル」の「要望書」になってしまっている一つの大きな原因は、私は「市民連合」の閉鎖性にあると思っている。そして、この閉鎖性は、やがて時がたつにつれて党派性に変わっていくだろう。「市民連合」を形成する当の本人たちは、自分たちが公正で、公平で、社会正義の立場に立ち、広く一般市民の「世直し」を代表していると認識しているであろうから、この「要望書」の底流に流れる政治的態度は将来的に大きなトラブルの種になる。ひょっとすると反対意見を封殺する「スターリンのミニブタ」現象も出るかもしれない。私達は、「ファシズムや翼賛社会は善意に担がれてやってくる」ということを忘れてはならないだろう。

 

(1)(総論的批判)文章が短いことに加え、全般的に一般論・抽象論に終わっている。こんな程度のものでいいのかという問題だ。「人間は正しく生きなければならない」「政治は万民のためにする営み」などの文言と同じように、どうとでも取れるような一般的・抽象的な文言を並べても、実際の政治では何の意味もないどころか、ロクでもない政治や行政を覆い隠すオブラートになったりもするので、百害あって一利なしとも言えなくもない。「市民連合」の文言から読み取れるのは、自分たちは政争には巻き込まれたくない、自分たちは中立・公正公平な立場からの発言をしている、という「自己保身」の姿勢であり、ある意味で「逃げ」の態度である。私がよく申し上げる「政治的カマトト主義」(政治的中立主義)の変形ではないか。

 

また、御用組合「連合」や国民民主党ら、もはや野党とは言えないような政治勢力を何とか選挙協力の中に引き入れようとして、彼らに笑顔を振りまき、彼らにやる気がないのに一緒にやろうと誘い、自分たちが本来掲げなければいけない公約までも捻じ曲げて、ごまかして、彼ら「背信者集団」に媚びを売ろうとしていること=つまりは「合従連衡優先主義」というドシロウトが何度も失敗を重ねてきた選挙戦略の焼き直しをしていることである。そんなことでは政治は変えられない。一般論・抽象論など、提言する意味がない。既存の政治情勢を変えられない前提にして事を進めるのではなく、既存の政治情勢を選挙を通じて転換していくというスタンスをしっかりと取らなければならないのだ。世論に何を訴えなければいけないのか、これを市民運動・社会運動は優先して「要望書」や「政策協定」を策定しなければいけない。日和見は危機の時代にはマイナスにしかならない。

 

(2)(各論批判1)「1 平和国家路線の堅持と発展」

 記載内容は下記の1点を除いてその通りだが、しかし、違憲のアベ戦争法の一括廃棄や緊急事態条項の憲法への導入阻止はどうなったのか。これこそが「市民連合」のレゾンデートルであり、政権交代後の政権が真っ先にしなければいけないことではないのか。また、憲法「改正」のための国民投票法の欠陥であるCM規制や、国民投票成立の有効投票数要件の定めがないことなど、当面する大事なことも抜けている。

 

 それと「ロシアによるウクライナ侵略に抗議する国際社会と連帯し」とは具体的には何のことか。私が「ウクライナ情勢(1)~(18)」のメール・ブログで厳しく批判してきた「プーチン・ロシア100%悪玉論 & ゼレンスキー・ウクライナ100%善玉論」に立脚したロシア叩き=言い換えれば、アメリカ大本営の号令の下、偏ったマスごみ情報に乗せられて「ウクライナがんばれ」の戦争煽りの立場を取れということか!? ウクライナ戦争を巡っては、国際社会の評価は割れている。ロシアの侵略と同時に、アメリカの国際法破りや戦争づくりの海外政策をヤメロ、という声も大きい。背後に「軍産情報複合体」の利害や「戦争屋」の暗躍があることを批判する声もある。「ロシアによるウクライナ侵略に抗議する国際社会と連帯し」など欺瞞そのものだという批判もある。きれいごとを並べていても、政策提言にも要望書にもならない。

 

(3)(各論批判2)「2 暮らしと命を守るための政策の拡充」

 一般論・抽象論すぎる。既に立憲野党各党は消費税減税については了解している様子があるのに、その言及もない。こういう政策は、各論をいくつか打ち出さないと、ほとんど何の意味もないことが、まだわかっていないということか。各論に入ると百家争鳴で収拾がつかなくなるから避けた、ということかもしれないが、それなら「市民連合」には経済政策を提言する資格はないということを意味している。他人様に、世の中に向かって、提言しようというのなら、批判も覚悟のうえで、見解をある程度各論ベースに至るまでまとめて来い、ということだ。

 

また「あらゆる財政支出を展開し」とはどういうことか。ココが政策のキモなのに「何でもいいから政府はカネを出せ」という意味か!? 「一過性の巨額現金バラマキ政策」は「財源の浪費」であるだけでなく「円安」を一層危険なものにしていくということが理解できないのか? 「必要な人に、必要なだけの、支援が行き届くように、法制度化や仕組みづくりを並行させ、そもそも社会保障・福祉の行政現場の体制づくりもしなければいけない=つまり公共サービスの抜本的テコ入れ・拡充」が必要なことは、今般の「新型コロナ」パンデミックでの自公政権によるお粗末経済政策で、いやというほど見せつけられたのではなかったのか? 

 

(4)(各論批判3)「3 気候変動対策の強化とエネルギー転換の推進」

「原発にも化石燃料にも頼らないエネルギーへの転換を進め、脱炭素社会を早期に実現する」=決定的にダメ。それも言うなら「化石資源に過度に依存しない社会へ向けてエネルギーやその消費構造の転換を進め、脱原発社会を早期に実現する」だ。何故に、脱炭素と脱原発の優先順位を逆転させるのか? また、エネルギー革命を乗り越えていくには、エネルギーの消費構造=大量生産・大量消費・大量廃棄の経済社会を時間をかけて少しずつ変えていく必要があるが、そんな認識は微塵もなさそうである。また、科学的根拠が怪しげな地球の気候変動対策よりも、バイオテクノロジー濫用・無政府状態の解消を含む生物多様性条約の重要性の再確認と、ハザード防止のための法規制などの確実な対策の実施も欠かせない。なお、人間が排出する二酸化炭素による地球温暖化説の科学的根拠が極めて怪しいという話は、上記と繰り返しになるが、下記を参照されたい(なお、広瀬隆氏が作成したこの6時間半の講演用のカラーレジメは私が日ごろ持ち歩いているので、声をおかけいただければ販売可能です。:一部400円)。

 

(関連)(報告)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9c90ec.html

 

 (5)(各論批判4)「4 平等と人権保障の徹底」

 ここも一般論・抽象論すぎる。立憲民主党の「3本柱公約」にはないものも散見され、立憲民主党よりは意識は高いと評価されるが、しかし、こういう問題は各論がなければほとんど意味がない。たとえば「伸びやかで活力のある社会や経済へと転換」などは「なんのこっちゃ」ということだ。また、「平等」に目が行っているが、それよりも前に男女ともに基本的人権をしっかりと守れ・確保しろというところに力点がないといけない。男女平等に人権が踏みにじられる、正規・非正規ともに平等に働くものが権利を奪われる・生活を貶められる、ではダメだからだ。全ての有権者・国民の基本的人権がしっかりと守られ、しかる後の平等でなければいけないが、その意識が乏しいような気がする。これは憲法の問題に通底しており、竹信三恵子氏が言うように、日本国憲法こそが、あらゆる面において、我々一般市民の命と生活を守り、権利を保障し、未来への展望を持てる、明るく活気ある社会の基礎となり土台となるのだということを改めて強調しておきたい。だからこそ、今日の日本における邪悪なる支配権力や巨大資本が、日本国憲法を早く葬り去ろうと必死になっているわけである。

 

最後に、立憲民主党も、「市民連合」も、あと2回の国政選挙がラストチャンスである。その2回の機会さえも生かせないのであれば、政治の場から消えていただくしかないと私は思っている。厳しい言い方かもしれないが、そこまで今日の日本は追いつめられている。いつ何時、巨大地震・津波・火山噴火が原発・核燃料サイクル施設を襲うかもしれないし、アメリカが極東でいつ戦争を始めるかもしれないし、際限のない円安が日本を襲い、これまでにない未曾有の経済苦に日本の有権者・国民がさいなまれることになるかもしれない。一刻も早く、今の劣悪・極悪の政治と行政を転換して、私たちの住むこの国を、この日本列島を守り発展させていかなければいけない。それが私達子孫・将来世代への責務でもある。

草々

 

2022年5月 1日 (日)

脱原発脱被曝バック・ナンバー(57)(抜粋)(2022年3月~4月)

1.(報告)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-0fbd6b.html

 

2.(他のMLでの議論です)福島原発事故での4つの爆発の実態解明・原因究明もロクスッポできていないのに、原発再稼働に走るということは、また再び同じことが起きるということを意味する- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-849926.html

 

3.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(131):除染廃棄物と災害廃棄物=「帰還困難区域」などのひどい汚染地帯で解体された建物のガレキ類などが「災害廃棄物」と称して無管理・無規制のまま福島県内外で使われている- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-59334e.html

 

4.(報告)福島原発事故 群馬訴訟 最高裁口頭弁論「監視」(「傍聴」ともいう)記録:国の責任を認めることなど当たり前=人を馬鹿にしたような賠償金額で着地させる日本の司法を許すな!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-d578ed.html

 

5.(みなさまのご協力とご支援をお願い申し上げます)「311子ども甲状腺がん裁判」がマンスリー寄付をスタートいたしました、どうぞよろしくお願い申し上げます- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-848d57.html



(その他)

◆(メール転送です)令和翼賛議会が始まっている:危機意識乏しい「いわゆる野党」=(断固反対)警察法改悪、サイバー警察局反対!ニュース(2022年3月3日)より- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-eb7149.html

 

◆ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2fa3b2.html

 

◆ウクライナ情勢(5):3つのメールとウクライナ戦争に関する関連サイトなど:ロシアとウクライナ双方が武力行使をやめ(停戦)住民の命と生活を最優先にした戦後処理のための交渉の席につけ、日本の戦争屋はこの悲劇に便乗するな!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-a50d8d.html

 

◆東京地裁が外環道工事の一部差止仮処分を決定=他人の住宅の地下を無断で掘り進んで大穴を空けたり地下空洞をつくったり、あるいは多くのトラブル迷惑を近隣に及ぼしているのに、日本の司法は何故、この工事を全面ストップしないのか!?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-094dcd.html

 

◆ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-ccd198.html

 

◆ウクライナ情勢(7):(メール転送です)ウクライナの原発近況(続)=チェルノブイリ原発他:「三陸の海を放射能から守る岩手の会」永田文夫さん提供他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2a7850.html

 

◆ウクライナ情勢(8)(メール転送です):今回、ロシアが何故ウクライナに侵攻したかを過去の経緯に遡って理解することと、停戦・和平協定実現のためのリアリズムとプラグマティズムを持つことが大事(愛国主義で戦争を煽るな!)(必見サイトなど)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-6fb210.html

 

◆(メール転送です)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです:ウクライナのネオナチ・民族主義極右民兵について & ウクライナ戦争関連の必見サイト- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-783a79.html

 

◆ウクライナ情勢(9):この戦争はプーチン・ロシアだけでなく、ウクライナ国内外に跋扈するネオナチや暴力極右民族主義者たち「戦争屋」が一般市民を巻き込んで展開する殺し合いではないのか!?(その背後に欧米NATOの「軍産情報複合体」)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-5f8059.html

 

◆ウクライナ情勢(10):①ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)②映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)③日刊IWJ号外(1)~(5)④いわゆる「経済制裁」についての私の基本的な考え方他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-597cdc.html

 

◆ウクライナ情勢(11):①ウクライナ戦争は近未来の日本かもしれない(2つのネット記事から)②オリバーストーンへのインタビュー動画 ③ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです(第三次世界大戦への道)他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-f523fc.html

 

◆(他のMLでの議論です)諫早湾干拓事業裁判で、また日本の司法は職責を放棄して「行政追従判決」:国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-9b33f3.html

 

◆(報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-efe8e6.html

 

◆ウクライナ情勢(12):【IWJ号外第7弾】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! 他(戦争の時に偏った情報で印象操作され「戦争屋」に動員されてはいけない:単純善悪二元論を捨てる)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-679709.html

 

◆(報告)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-5a3907.html

 

◆(新刊書から)ヒトラー率いるナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)はどのようにして、あっという間にドイツ全土を暴力支配したのか(『ヒトラー:虚像の独裁者』-芝健介著 岩波新書 より)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-bfef1b.html

 

◆ウクライナ情勢(13):①生物兵器開発を巡るアメリカとロシアの言い争い、②国際法や国連憲章を無視して世界中で戦争をしているのはアメリカだ、③「アゾフ大隊」とウクライナのネオナチ、④ウクライナへの支援について 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-efc30c.html

 

◆立憲野党は「経済安全保障推進法案」の拙速な採決に反対し、かつ、法案自体に断固反対せよ=これは第二の「重要土地等調査規制法案」であり、戦争準備法だ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-134f91.html

 

◆ウクライナ情勢(14):(他のMLでの議論です)キーウ郊外での市民虐殺の戦争犯罪を巡る議論 & 「経済安全保障推進法案」に賛成して「遅れてきた自民党補完政党」に転落した立憲民主党・国民民主党- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-1fbc03.html

 

◆本日(4/11)の(山ほど)いろいろ情報:①諫早湾干拓裁判、②市民連合声明と野党共闘、③「侮辱罪」という現代版「治安維持法」、④日本大学再建案、⑤立憲民主党の経済政策を巡る議論、⑥外環道近況 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-899565.html

 

◆(REVIEW)ロシアとの戦争にいたるまでのウクライナ情勢をコンパクトにまとめたサイト、および伊勢崎賢治氏のコメントを再度ご紹介しておきます- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-e4571d.html

 

◆下手な文章でカジュアルに議論する「戦争と平和と安全保障」=今こそ日本国憲法が旬、活かせ憲法・伸ばせ憲法・輝かせ憲法、「戦争屋」に日本を奪われるな! &(報告2つ)①経安法集会、②「共同テーブル」第2回集会- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-1df2ec.html

 

◆ウクライナ情勢(15):日刊IWJガイド(2022.4.16号~No.3502号)& (メール転送です)スイス陸軍大佐、軍事情報専門家であるジャックス・ボー氏へのインタビュー & 国際刑事裁判所(ICC)による捜査に関して- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-7ed6f5.html

 

◆本日(4/17)のいろいろ情報:①日本維新を批判せよ、②新潟県知事選挙(5/29)、③神宮外苑の「私物化」を許すな、④映画「教育と愛国」、⑤沖縄への差別と不幸の押し付け許すまじ 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-66375c.html

 

◆ウクライナ情勢(16):ウクライナ戦争は戦争までの経緯が大事、暴力極右(ネオナチ)となれ合う日本元大使という信じがたい光景、その元大使とやらの口から出てくるのは嘘八百、そして公安調査庁のご都合主義、ごまかすな! ニッポン他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-f165a2.html

 

◆ウクライナ情勢(17):IWJ号外第19~21弾= 「ウクライナで何が起こっているのか」についての最も明確で包括的な説明の決定版!! 元スイス戦略情報部大佐で東欧専門家のジャック・ボー氏が「ウクライナで起こっていること」について説明!!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-60932b.html

 

◆ウクライナ情勢(18):第三次世界大戦(核兵器最終戦争)が迫りくる足音が聞こえる=総大将アメリカや、その子分のNATOの「戦争屋」に対して、EUの良識や「平和勢力」は何をしているのだろうか(プーチン・ロシアと停戦へ向けた交渉は?)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-d0f4a7.html

 

◆(報告)(4.27)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第3回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-852665.html

 

◆(報告)(4.27)バイオテクノロジー連続講座 第1回:オルタナティブな日本をめざして(第73回)「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-f8d301.html

以 上

 

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