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2022年4月 3日 (日)

(新刊書から)ヒトラー率いるナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)はどのようにして、あっという間にドイツ全土を暴力支配したのか(『ヒトラー:虚像の独裁者』-芝健介著 岩波新書 より)

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.4月の「新ちょぼゼミ」

(1)(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ (最初の1時間で主催者側からプレゼンを予定しています:「日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第3回目)」=選択すべき経済政策と参議院議員選挙マニフェスト)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(2)(予約必要)(5.10)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「「日本維新の会」って、どんな政党?」(清水忠史さん:「新ちょぼゼミ」)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-9f36a9.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


(関連)日本維新の会が体現する「昭和型の政治」を拡大させてはならない|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/303335

(一部抜粋)
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(中略)盗人たけだけしいとはこのことだ。パソナ、サラヤ、吉本興業……。身を切る改革と言いながら「大阪府民の身を切る改革」を断行し、そこから発生する利権を特定の企業に流してきたのが維新ではないか。

大阪府で飲食店の時短協力金の支給が遅れた理由は、多額の委託料を払って業務をパソナに丸投げしたからだ。ご存じのように維新の背後にはパソナグループ会長の竹中平蔵がいる。竹中は維新の最高顧問格とされる衆院選の候補者選定委員長でもあった。

また、2020年7月に大阪市は異例ともいえる約6300万円分の消毒液をサラヤ株式会社に発注したが、サラヤ社長の更家悠介は「経済人・大阪維新の会」の会長でもある。
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(関連)(社説)参院選の準備 野党協力 調整に本腰を:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15255259.html?ref=mor_mail_editorial

(かような「社説」を大手新聞に掲載されるということ自体が、来たる参議院選挙で野党勢力の大敗北が待ち受けていることの前兆だ。野党共闘の「総大将」は泉健太立憲民主党である。この連中は、いったい何度選挙に負けたら気が済むのか!? およそ「世直し」のためのホンモノの政権交代に向けて真剣に取り組んでいるとはとても思えない。気楽な批判野党稼業でご満足、ということか。「気楽な稼業ときたもんダ」の植木等歌謡曲じゃねーんだよ、まったく! 立憲民主党や同党内リベラルたちは、労働貴族の御用組合「連合」やその代理店政党の国民民主党と団子状態になって「歴史のごみ箱」へ消えていきたいのか!? 政治家としての意地と執念を見せろ! :田中一郎)

◆♪批判野党政治家は、気楽な稼業と来たもんだ♪
 https://www.youtube.com/watch?v=cixsnYn58ls


2.(賛同人募集中)「稼げる大学」法案(国際卓越研究大学法案)に反対します!大学における多様な学びの機会を保障することを求めます!(稼げる大学法案の廃案を求める大学横断ネットワーク)
 https://transuniversitynetwork.blogspot.com/

 呼びかけ団体も募っています。皆様が活動されている団体で、呼びかけ団体になるという団体がありましたら、下記までご連絡ください。

<稼げる大学法案の廃案を求める大学横断ネットワーク>
 mailto:trans.university.network@gmail.com

 また、Facebookの公開グループも運用しています。
 https://www.facebook.com/groups/trans.university.network

 <田中一郎コメント>
 光本滋北海道大学教授が少し前に執筆された下記の図書で書かれている国立大学の情勢のみならず、少子高齢化で学生数減少に悩む私立大学(日本大学不祥事を口実に大学の自治を奪い国家統制を強化する法制度改悪が画策されています)も含めて、今日の大学運営を更に歪め、目先の金もうけにつながる技術開発にばかり目が行くような、愚かな企業の研究開発部門の肩代わりのような大学ができてくるでしょう。日本の学問・研究の自殺行為であるだけでなく、画期的な技術開発促進の面から見ても、中長期的に日本の衰退を招いていくものとなるように思われます。

私は組織の人間ではないので、団体賛同はできませんが、個人としては大いに賛同いたします。今日の大学の教職員や学生たちが「去勢された牛」のごとく、とぼとぼと悪性の支配権力に付き従う中で(「日本学術会議」ならぬ「日本処世術会議」代表の「ヘタレ牛」のごとく)、こうした動きがあることは力強い限りです。頑張ってください。

(関連)危機に立つ国立大学 全1巻 - クロスカルチャー出版(光本滋(北海道大学准教授)著)
 http://crosscul.com/book/b556977.html

(関連)(報告)(2.22)オルタナティブな日本をめざして(第71回):「いま日本大学でなにがおきているのか:日本の私立大学が抱える諸問題」(長沼宗昭元日本大学法学部教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-292236.html

(関連)危うい文科省 私大改革案、日大ダシに「学外」統治、不祥事防止というけれど(東京 2021.12.10).pdf - Google ドライブ
 https://drive.google.com/file/d/13zlbWIMrjPgmMnUR_9yAAGC5vCsPJq-4/view?usp=sharing


3.ロシア兵が大量被ばく報道 チェルノブイリ原発で何があったのか - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220402/k00/00m/030/107000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220403

 毎日新聞のご都合主義の記事と見ておけばいい。今回チェルノブイリ原発事故の汚染地帯でロシア兵に起きたことは(実際にどの程度の被ばく被害なのかは不明と見た方がいい、これまでも申し上げてきたように、西側情報には「戦時バイアス」がかかっている)、原理的には福島第1原発周辺でも起きると見た方がいい。場所によっては福島第1原発周辺の放射能汚染度合いが、チェルノブイリ原発周辺よりもひどいところもある。既に非水溶性のホットパーティクルなども発見されている。

放射線被曝は「緩慢な人の死」(故内橋克人氏)とも言われ、被ばくの危険性に閾値などなく、累積被爆線量に対応するようにして、健康障害は晩発型で出てくると言われている。人間の五感に感じないからと、もう安全・もう安心、などとだまされていると、将来ひどいことになりかねないし、被ばくの健康被害は自分のみならず、子々孫々、遺伝的影響として残っていく(「ゲノム不安定性」)。

アメリカに言われるがままにロシア叩きに専念する日本政府と、それに忖度・追従して報道する日本のマスごみが、ロシア兵の被ばくを報道しても、福島第1原発敷地及び広範囲な周辺の汚染地域で生活し働く人たちの被ばくの危険性についてはきちんと報道せず、逆に「安全安心キャンペーン」の片棒を担ぐようなことを繰り返している姿はグロテスクそのものだ。日本の新聞・TVは「粗大ごみ」(マスごみ)となって久しい。


4.侮辱罪の法定刑の引き上げに関する意見書(日本弁護士連合会 2022.3.17).pdf - Google ドライブ
 https://drive.google.com/file/d/1mWHnIAuWg1ytKrhgf5Aj5hBsg0DkbkIr/view

 <田中一郎コメント>
「侮辱罪」なるものが、ヘイトから人権を守る、と見るのは甘いと思います。逆です。橋下徹やDHCオーナーらがやっている権力批判・体制批判の言論をつぶすためのスラップ訴訟に使われると見ておくべきです。
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f1c5e00cb69d0e08979f06caeb634eaab12ff2a0
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9530fe95e82d2ffbda15d2602340eec9fe6cf82b

今日の日本の司法・裁判所は腐っていて、憲法も人権も社会正義も守ろうとはしません。最高裁判事は加計学園の元監事も含めて全員が「アベ友」です。検察はさらに輪をかけてひどい。日本の司法・検察には全く期待できないのです。それを前提に物事を考える必要があります。

まず、ヘイトの問題では、自治体や警察がヘイト集団の街宣活動・集会活動を封じ込めることが最も重要です。また、書店などがヘイト本・差別本などを置かない、ということも重要です。TVのCMでヘイト行為をやめようと呼びかける(麻薬をやめようと同じ)事も考えられます。つまり、目に見えるところから、少しずつやっていくことが大切です。

「侮辱罪」などという危うい法律なんぞに依存してはいけないのです。ヘイト言論を生み出している「土壌」(貧困格差など)にもメスを入れることが大事です。教科書での歴史改ざんなど、もっての外、ということです。日本の歴史遺産を巡るユネスコの世界遺産指定騒動もそうです。

(関連)(別添PDFファイル)教科書と政府見解(前川喜平 東京 2022.4.3)
 https://drive.google.com/file/d/1zwczl4NS9IT0m-m2T1e-X9lJkSldmSYM/view?usp=sharing

(前川喜平さんが言うこの方法が、今は現実的ということでしょうか? 私はこれでも不満が残ります。歴史歪曲を教科書にも波及させていくなどは、国民として大きな恥辱であり、そのうちにアジアのすべての国から、世界中の国から、軽蔑され批判され相手にされなくなるでしょう)
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新刊書『ヒトラー:虚像の独裁者-芝健介著 岩波新書』のご紹介を兼ねて、「ヒトラー率いるナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)はどのようにして、あっという間に全ドイツを暴力支配したのか」についてコメントします。

 

◆ヒトラー 虚像の独裁者-芝健介/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034241673&Action_id=121&Sza_id=A0

 

いわゆる(2つの世界大戦の)「戦間期」におけるドイツ現代史や「国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)」に関する歴史書は、これまでも何度か読んだことがあり、おおよそのストーリーは知っていましたが、少し厚めのこの新書を手にして再度読み進めてみましたら、新しい発見をいくつもして、少し感激をいたしましたので、みなさまにその「ほんの一片」をご紹介したいと思います。この新書から改めてたくさんの知見を得て、ドイツ現代史の歴史認識を深めることができたと思っています。みなさまには、是非この新書をお買い求めになり、熟読されますことをお勧めいたします。

 

(例:ユダヤ人大量虐殺の「狼煙」とも言うべき「水晶の夜」(1938年11月9日)の事件は、実はヒトラー・ナチスが引き起こした「ミュンヘン一機」の15周年記念の日だったということを、みなさまはご存じでしたでしょうか?)
 https://tinyurl.com/nhzv2jt9

 

(例:(別添PDFファイル)ヒトラーの死と遺体を隠蔽するスターリン(ヒトラー:虚像の独裁者-芝健介/著:岩波新書)) スターリンは何故、かようなことをしたのでしょうか? 戦後、ソ連やロシアが嘘八百を大っぴらに言い始める最初のことではなかったでしょうか?
 https://drive.google.com/file/d/1YmlIvIUECeNA7fmIsO206XVEIsUWn1Zu/view?usp=sharing

 

著者の芝健介さんという方は、私は個人的には存じ上げません。しかし、既に大学はリタイアーされておられる年齢で(70歳台:団塊の世代、東京女子大学名誉教授)、成熟した記述の著書であるように思われました。私は常々思うのですが、現在、70~80歳台で後期高齢者になっておられる大学の先生や有識者と言われる方々が、かろうじて今の日本の決定的な没落・破滅にストップをかけておられて、薄氷の上を歩くようにしてこの日本が、まだトコトンの墓穴の底の底にまで転落することが回避できているのではないか、そんな印象を持っています。

 

このことは、言い換えると、それより若い世代が如何にだらしがないか、いや、だらしがないどころか、中壮年以下の若年世代が如何にまとまって集団的におかしくなり、この国を没落から「第二の破滅」へと歩ませているかということでもあります。私はまもなく70歳を超えて後期高齢者ならぬ「末期高齢者」となりますが、少しでも私の先輩方の努力を引き継ぐことができればと願い、日々、先輩方の貴重な著作や言論活動・社会運動に注目をし、声援を送っています。この小さな新書もまた、その中の貴重なものの一つだと言えます。

 

このメールの表題の「ヒトラー率いるナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)はどのようにして、あっという間に全ドイツを暴力支配したのか」に端的に答えれば、「基本的人権の尊重や民主主義の経験の浅い当時のドイツ国民が、第一次世界大戦後の過酷な経済環境(中でも巨額の戦争賠償が決定的)の下で、(ゲルマン民族)ナショナリズムやユダヤ人差別主義、反共主義などの極端で歪んだイデオロギーをナチスら暴力極右ファシストたちによって扇動され、加えて他国侵略や戦時戦争経済へのシフトでドイツ経済持ち直しをありがたがって、国を挙げての全体主義暴力支配体制へと自発的・自滅的に発展していった」ということです。

 

そしてその場合、決定的だったのは、国会で多数の議席を得たことだけでなく、①ナチスがまだ泡沫政党だった時に引き起こした暴動事件である「ミュンヘン一揆」にかかる裁判で、ドイツ司法・裁判官がきちんとした処罰を伴う判決を下さず、ヒトラー・ナチスの犯罪を事実上見逃したこと(近未来への大きな禍根を残した)、②ナチス突撃隊(SA)・親衛隊(SS)、ドイツ軍部・軍隊、ドイツ警察という3つの(国家)暴力組織を短期間のうちに完全掌握したこと(ドイツ経済不振の下で失業し経済的に困窮して不満が鬱積している若者たちが大挙してSA・SSに入隊し、その中から軍に入っていく者が大きく増えた、また、ナチスNO.2のゲーリングが警察権力を握って、警察組織からナチスに同調しない者をほとんど追放してしまった)、(ある意味で、今日のウクライナ情勢に似たところがあります)

 

③全権委任法という超法規的なヒトラー独裁を容認する危険な法制度の導入を許してしまったことです。また、④こうしたドイツの政治・社会史の底流には、ホーエンツォレルン家のウィルヘルム皇帝(一世・二世)時代から続いてきた前近代的・封建的な思想や文化や社会制度・慣習などがあって、それが第一次世界大戦後のワイマール共和国内でも大勢を支配していた(ワイマール共和国与党は1920年代の早い段階で、国会における議席が少数の与党に転落していた)、ことなどが挙げられます。政治対立や社会問題を暴力的に解決することが必ずしも国全体として否定されていなかったということです。

 

その結果、1933年の国会放火事件を契機に、上記で申し上げた国家暴力の組織的な力を背景にナチスがやったことは、まずはさしたる根拠もないまま共産党を国会放火の犯人だと決めつけて非合法化し、ドイツ国内で一斉に弾圧・逮捕、その後も社民党、中間政党、保守政党へと弾圧・非合法化の触手を伸ばしていき、あっという間にドイツ全土がナチス一色となったのです。しかし、その1933年の春の段階でのドイツ総選挙でも、ナチスは過半数の議席を得ることはできず、逆に、共産党や社民党は全体の約1/3近い議席獲得の票を得るという状態でした。(共産は選挙直後に非合法化され国会から追放、社民はその後まもなく非合法化されて同じ状態へ)

 

上記のドイツ国内の情勢は、暴力組織掌握の部分こそ今日の日本とは異なりますが、しかし、それ以外のところはよく似た情勢にあると言えなくもありません。貧困に苦しむ若年世代が増え、右翼ファシストもどきのような扇動家が跋扈し、支配権力を握る保守政権は腐敗して縁故主義的な私物化政治を展開し、司法・検察は人権や社会正義を守らずに行政権力に追従し、世論全体が問題を真摯に考えるのではなくシニカルに構えて事態の成り行きに対して傍観したままを貫き、日本社会全体が右傾化しつつ徐々におかしくなって没落していく、そんな近年日本事情があります。私達は、この新書が教える「かつてのドイツ」の失敗や過ちをおかさないよう、歴史をきちんと学び、歴史から多くの教訓を得る必要があるのではないでしょうか。そうしなければ、今日進行中の日本の没落・破滅へ向けた「大行進」は止まらないような気がします。

 

 <別添PDFファイル>

(1)「ミュンヘン一揆」に対するドイツ「国民裁判所」の判決(ヒトラー:虚像の独裁者-芝健介/著:岩波新書)
 https://drive.google.com/file/d/1Vx2yW0kaPtw7xkh9yMa2JVSMcThMKfLZ/view?usp=sharing

(2)1930年ドイツ総選挙結果(ヒトラー:虚像の独裁者-芝健介/著:岩波新書)
 https://drive.google.com/file/d/1wa86uHWaewhcjWT2MUPZwy2nogl8NAon/view?usp=sharing

(3)ドイツ軍へのナチス突撃隊(SA)の参画(ヒトラー:虚像の独裁者-芝健介/著:岩波新書)
 https://drive.google.com/file/d/1BwZOfo-qGyiZ-A7OBchqKHfhdaL_cBFM/view?usp=sharing

(4)暴力組織の「体制化」=警察権力の掌握(ヒトラー:虚像の独裁者-芝健介/著:岩波新書)
 https://drive.google.com/file/d/1_jPD6GwE8-mWximXFJP7AnzGQTk9Onk5/view?usp=sharing

(5)ヒトラーの死と遺体を隠蔽するスターリン(ヒトラー:虚像の独裁者-芝健介/著:岩波新書)
 https://drive.google.com/file/d/1YmlIvIUECeNA7fmIsO206XVEIsUWn1Zu/view?usp=sharing

 

(関連)ナチス ミュンヘン一揆 写真
 https://bit.ly/38ci7iX

(関連)石田勇治 東京大学大学院教授 「ヒトラーとは何者だったのか」 2016.12.9 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Mg5MlCZ-M6M

(関連)特集ワイド:作家・逢坂冬馬が描く、少女の独ソ戦 物言わぬ死者、戦争の象徴 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220330/dde/012/040/012000c?cx_fm=maildigital&cx_ml=article&cx_mdate=20220403

 

本書は上記でご紹介したことに尽きない、たくさんのことを私たちに伝え教えてくれています。省略しましたが、ドイツ第三帝国のファシスト国家論や、そのファシスト国家をボトムアップの形で盛り立て築き上げた当時のドイツ国民をどう分析しどう評価するかの問題(カリスマ化されたヒトラー中心史観(「意図派」と言うそうです)か、それともナチ体制内部の組織ダイナミズムを重視するか(「機能派」と言うそうです)の問題=要するに、ヒトラー個人を重視か、それともナチ体制を重視か、ということ)や、新しいホロコースト論など、注目すべき記述もたくさん散りばめられた、現代日本人必読の良書として、みなさまに是非にとお勧めしたい一冊でした。

 

 <私が読んだ古典的名著:お勧めです>

(関連)自由からの逃走 - エーリッヒ・フロム-日高六郎 - 紀伊國屋書店ウェブストア
 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784488006518

(関連)ナチ・エリート 第三帝国の権力構造-山口定/著(中公新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000000703093&Action_id=121&Sza_id=F3
草々

 

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