(報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
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去る2022年3月26日(土)、水道橋のたんぽぽ舎におきまして「日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」」(新ちょぼゼミ)の第2回目を開催いたしました。以下、当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。なお、このテーマの続きにつきましては、来たる4/27(水)(午後5時30分開場、6時スタート)の「新ちょぼゼミ」時に予定しております。よろしくお願い申し上げます。
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html
◆(当日録画)20220326 UPLAN 田中一郎「日本経済が直面するリスクと政権交代-「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=328QJXw_5L0
https://www.youtube.com/watch?v=328QJXw_5L0
◆当日レジメ(別添PDFファイル)
(1)(レジメ)(前回のまとめ)当面する日本経済の重大リスク(田中一郎 2022.3.26)
https://drive.google.com/file/d/1XOyu1LxSHW-c3vtG56IdDYV-uD5nyUt1/view?usp=sharing
(2)(レジメ)現時点で日本が最も警戒すべき経済リスクは「際限のない円安」と「スタグフレーション」だ(2022年2月22日)
https://drive.google.com/file/d/1Ic1zyg8R6gnHzF5_qSB4O28ABm2ptgtu/view?usp=sharing
(3)MEMO:当面する経済リスク(2022年2月22日)
https://drive.google.com/file/d/1rU7NC3d4JMZsRJVpPvwhYqDQpY0Wd0hb/view?usp=sharing
◆(前回報告)(2.22)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第1回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-6cbab0.html
<田中一郎コメント>
時間の関係で、前回説明が不十分だった下記の諸点について可能な限り補足をいたしました(できなかったものもあり、それは次回やります)。次回は、こうした直面する日本経済リスクを念頭に、どのような経済政策を取捨選択して実施していけばいいのかについてプレゼンをいたします。なお、説明の中で申し上げました国際収支や日銀の貸借対照表については、下記の「関連サイト」に掲示しておきましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
(1)円相場(為替レート)は金利差では合理的な説明ができない=円相場は日米・日欧の金利差で決まるものではない。但し、低金利の円を借りて高金利のドルやユーロ建の有価証券などに投資する「円トレード」はありうる話。円安リスクが高まる中、この動きは円安リスクをさらに高めることになる。
(関連)東京円、一時120円台に 6年1カ月ぶり FRB利上げ加速言及で - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220322/k00/00m/020/040000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article&cx_mdate=20220322
(関連)社説:円相場6年ぶり安値 有事が映す日本の脆弱さ - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220328/ddm/005/070/012000c
(2)スタグフレーション下では、労働賃金や労働条件の改善は益々困難になり、そこにインフレーションが襲い掛かると、庶民や低所得者の生活は容易ではなくなる。また、正規社員の解雇・入替と非正規化がスタグフレーションが理由で一段と進むことも予想される。
(3)更に、天下の悪税=消費税は、今まで以上に低所得者や中小零細企業を苦しめることになる。
(4)ベーシックインカムやヘリコプターマネー、あるいは野放図なベーシックサービスの批判をいたしました。デフレ下で貯蓄率が高くなっている現状で、こうした極端なバラマキ政策をしても、大半が貯蓄に回って何の政策効果も出ないまま、財政危機が深まるだけという結果につながるからです。しかし、私は緊縮財政主義(=プライマリーバランス回復や財政再建を優先せよ)ではありません。財政支出の構造や税制の抜本改革を通じて財政政策の質的転換を図るとともに、当面は薄氷を踏む形にはなるけれど、国債発行による財源も積極的に活用し、一般有権者・国民の平均的な生活水準(QOL)を落とさずに、日本経済そのものを「人口減少社会」に対応していける「耐力」のあるものに時間をかけて変えていくことを意図しています。その際、放漫財政に陥らないように万全の注意が必要です。
(5)「市場原理主義アホダラ教」との決別は申し上げるまでもないことです。
(6)直近におけるマスコミ報道のご紹介が不十分でした。例えば日銀が追いつめられて居直りを決め込んでいる様子がうかがえます。愚かなイデオロギーに基づく愚かな金融政策を続けてきた日銀は、今度は他の霞が関省庁と同様に「数字の改ざん」をやるのではないかなどと皮肉られてもいるようです。
<説明用報道など:別添PDFファイル>
(1)「有事の円」買から売りへ、資源高 経常赤字、「キャリー取引」も低調(日経 2022.3.16他)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59115100W2A310C2EA2000/
(2)インフラ 止まらぬ高齢化、トンネル4割寿命 修繕費膨張、年12兆円も(日経 2022.2.6)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79905550W2A200C2MM8000/
(3)ロシア制裁で商品一段高、アルミ、パラジウム、小麦、決済網除外 供給途絶リスク(日経 2022.3.1)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58640370Y2A220C2ENG000/
(4)国際商品 1年で5割高、2000年代で最大、供給制約が拍車(日経 2022.2.10)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB28EJJ0Y2A120C2000000/
(5)貯蓄率、2年連続34%超、消費支出、昨年0.7%増どまり、長引く行動制限が影(日経 2022.2.9)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79992320Y2A200C2EA2000/
(6)日銀・黒田総裁インタビュー、緩和縮小「あり得ぬ」「出口戦略」議論を封印(毎日 2022.2.11)
https://mainichi.jp/articles/20220211/ddm/002/020/030000c
(7)SWIFTって、何?(毎日 2022.3.28)
https://mainichi.jp/articles/20220328/ddm/003/070/093000c
<関連サイト:その1>
(1)国際収支表の見方
http://homepage1.canvas.ne.jp/minamihideyo/note-kokusaisyuusi.htm
(2)会計・決算 - 日本銀行 Bank of Japan(日銀の貸借対照表他)
https://www.boj.or.jp/about/account/zai2111a.htm/
https://www.boj.or.jp/about/account/index.htm/
<関連サイト:その2>
(1)5000円の給付金配布で“中抜き”か。事務経費700億円はお抱え企業の懐に?「またパソナ」「竹中平蔵が大儲け」皮肉の声 - まぐまぐニュース!
https://www.mag2.com/p/news/532968?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_thu&utm_campaign=mag_9999_0324&trflg=1
(2)ウクライナ・ショックで株急落 世界経済に激震 原油・穀物は高騰 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ2S6HGTQ2SULFA00R.html?ref=hiru_mail_topix2_6
(3)いまや日本は中国より安い国! アベノミクスの期間に貧しくなった(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/49d69c9e6d475df8adfaf0164f4cf801c417bc97
(4)米インフレ・止まらぬ勢い、消費者物価 1月7.5%上昇、高い賃金・原油、見通し押し上げ(日経 2022.2.11)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN09FVA0Z00C22A2000000/
(5)「円」の実力 50年前のレベル!?(東京 2022.2.19)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/160872
(6)「手詰まり日本、このままでは政治も経済も破綻だ」金子勝立教大学教授(現代の理論)
http://gendainoriron.jp/vol.29/feature/mkaneko.php
(7)米経済大変動も「世界は日本円に無関心」深刻な現状を示す5つのチャート。外貨が集まる理由が全然なく… - Business Insider Japan
https://www.businessinsider.jp/post-250164
(8)街角景況感こそ庶民感覚 いよいよ鮮明「岸田不況」(2022年2月10日配信『日刊ゲンダイ』)障害福祉&政治・社会・平和問題ニュースサイト
https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-32116.html
(9)インフレ経済突入で100円ショップを襲う大異変、各社「生き残り戦略」の見通し - 今週もナナメに考えた 鈴木貴博 - ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/295249?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20220204
(10)「賃上げなきインフレで国民はより貧しくなる」経営コンサルが警鐘…4月以降に起こる-恐怖のドミノ- インフレがほったらかしにされる - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
https://president.jp/articles/-/54702
<「いちろうちゃんのブログ」>
(1)(拡散希望)目標・目的を明確にして実施される社会保障・福祉政策を「選別主義」などという軽蔑的言葉を使って攻撃する一部弁護士と日弁連=その根底には「市場原理主義アホダラ教」への白旗がある- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-b6d597.html
(2)今ごろベーシックインカム(BI)の特集を組む岩波月刊誌『世界』編集部の知的錯誤と時流迎合:特集すべきはBIではなく、新型コロナ大失業時代における「(権利としての)生活保障」や「雇用・労働政策」のあるべき論だ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-12905f.html
(3)「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか(その3):「市民連合」と「共同テーブル」、市民運動・社会運動がその体質を改善・強化して「世直し」勢力の先頭に立て!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d4c8e6.html
(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々
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