« (他のMLでの議論です)諫早湾干拓事業裁判で、また日本の司法は職責を放棄して「行政追従判決」:国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決 | トップページ | (報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ) »

2022年3月27日 (日)

(報告)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)

前略,田中一郎です。


 去る2022年3月26日、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、下記「新ちょぼゼミ」を開催いたしました。後藤政志さんには超多忙のスケジュールを割いていただき、非常に重要で興味深い迫真のご講演をしていただきました。以下、当日の録画とレジメを添付して、簡単にご報告申し上げます。後藤政志さんには主催者として心より感謝申し上げます。

(下記の当日録画の最後の方で私から発言をしておりますが、福島第一原発事故当時、3・4号機の共用ベント管で3号機から出た炉心の水素が4号機の方へ逆流して4号機建屋の水素爆発を引き起こしたと言われる件で、そもそも東京電力が言うこの説明でいいのかどうか、そして、いいとして、その場合、同じようなことが、今、再稼働されようとしている全国の原発で再び起きることがないよう、安全審査の中できちんとチェックされているのかどうか、非常に心配になっています。今後のこの問題の展開に注目したいと思います:田中一郎)


◆(イベント情報)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)
 https://drive.google.com/file/d/1nMYGz763idWfpQjBucnnTf3gjyWEaOMP/view?usp=sharing

 

福島第一原発事故から早10年以上が経過しました。この大事故を契機に日本は脱原発に向かうかと思いましたが、実際には政治を原子力ムラが占拠して原発・核燃料サイクルから撤退せず、経済産業省や原子力規制委員会・規制庁などを拠点にして再稼働を画策しています。しかし、その場合でも、福島第一原発事故時には「あわや」と思われたたくさんの原発施設の欠陥や不十分さが明らかになっているのですから、そうしたものを教訓にして、二度と再び原発・核燃料サイクル施設が過酷事故を引き起こすことのないよう、万全の安全対策なり安全審査が行われていなくてはならないハズです。今回は、原発の工学的メカニズムにお詳しい元東芝の原子炉格納容器設計技師の後藤政志さんにおいでいただき、「福島原発事故の技術的教訓」をテーマにお話をしていただきます。

講師:後藤 政志(ごとう まさし)さん
元東芝、原子炉格納容器設計者、博士(工学)。東芝で原子炉格納容器の設計に従事。柏崎刈羽原発の6号機、浜岡原発の4号機、5号機、女川原発の2号機、3号機の設計に携わる。


 <当日録画>
◆20220326 UPLAN 後藤政志「福島原発事故の技術的教訓」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=oCzTSFZwTjo
 https://www.youtube.com/watch?v=oCzTSFZwTjo

 <当日のレジメ>
(1)(レジメ1)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志 2022.3.26)
 https://drive.google.com/file/d/1SUaObBc7miVQIvD2oDqQzA8SfBCyONfX/view?usp=sharing

(2)(レジメ2)「福島原発事故の技術的教訓」(パワポファイル)(後藤政志 2022.3.26)
 https://drive.google.com/file/d/1lznYo0A4A_8ftm__xHOoFuDWxHnMLZ3t/view?usp=sharing


 <後藤政志さんのご著書>
(1)原発は日本を滅ぼす-青谷知己,小倉志郎,草野秀一,後藤政志,後藤康彦,山際正道/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034029114&Action_id=121&Sza_id=GG

(2)「原発をつくった」から言えること-後藤政志/著(クレヨンハウス)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032674921&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)福島原発事故はなぜ起きたか-井野博満/編 井野博満、後藤政志、瀬川嘉之/〔著〕(藤原書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032607650&Action_id=121&Sza_id=C0

 <関連サイト>
(1)川内原発運転延長を独自検証 県専門委 分科会設置へ 専門家4人新たに委嘱-読売新聞オンライン
 https://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20211223-OYTNT50086/
(2)川内原発「40年超運転」鹿児島県 専門委に特別委員4人追加、分科会で延長の可否議論へ(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f37a8442b99f9673c2b07b54e9a4c94c5717e641
(3)川内原発運転延長 鹿児島県、検証へ批判的委員の追加検討 知事「反原発団体の要望受け」(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8c7534595b27011a72890cc9eae95cc587097d2c
(4)<東海第二原発 再考再稼働>(29)危険性の立証に手応え 元原発設計技術者・後藤政志さん(71):東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/102688
(5)「新型原子炉」に未来はあるのか?(後藤政志、松久保肇、大林ミカ):原子力市民委員会
 http://www.ccnejapan.com/?page_id=11776
 (上から3つ目の動画です)


 <「新ちょぼゼミ」>
(1)(報告)(7.24)オルタナティブな日本をめざして(第62回)「東海第二原発運転差止水戸地裁判決:今後の原発裁判へ向けて」(後藤政志さん・上岡直見さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-cd84b3.html

(2)(報告)(4.11)オルタナティブな日本をめざして(第26回):「なぜ原発の再稼働は認められないのか-原発の仕組みから安全性の根拠を問う-」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-f02127.html

(3)(報告)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回)「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-c2b04c.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々  

« (他のMLでの議論です)諫早湾干拓事業裁判で、また日本の司法は職責を放棄して「行政追従判決」:国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決 | トップページ | (報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« (他のMLでの議論です)諫早湾干拓事業裁判で、また日本の司法は職責を放棄して「行政追従判決」:国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決 | トップページ | (報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ) »

最近の記事

無料ブログはココログ