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2022年3月

2022年3月30日 (水)

(予約必要)(5.21)オルタナティブな日本をめざして(第75回):「化学物質とエピジェネティクス」(渋谷徹さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月21日)

前略,田中一郎です。


(2022年5月の「新ちょぼゼミ」のご案内です)

◆(別添PDFファイル)(チラシ)(予約必要)(5.21)オルタナティブな日本をめざして(第75回)「化学物質とエピジェネティクス」(渋谷徹さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月21日)
 https://drive.google.com/file/d/11vlYlKmkRZGRNnCazp8FhlkjsSqbOhFE/view?usp=sharing

 人間の生命の営みは遺伝子が支配していると言われてきましたが、実は、その遺伝子は「エピジェネティクス」というさらに高度なメカニズムで支配されていることが、かなり以前に発見され、その解明のための研究が続けられてきました。「エピジェネティクス」とは、DNAの配列変化によらない遺伝子発現を制御・伝達するシステムである」と定義されています。簡単に言えば、遺伝子発現のON・OFFスイッチのことであり、これが発生過程や生命の機能維持にとって重要です。

 「エピジェネティクス」という言葉は、個体発生に関する説の1つである「エピジェネシス(後成説)」と「ジェネティクス(遺伝学)」を起源としています(C. H. Waddington, 1942)。「エピ」はギリシャ語で「後で」や「上に」という意味の接頭語で、遺伝学「ジェネティクス」を超えるという意味になります。

 今回は、この「エピジェネティクス」について、特に化学物質との関係に注目しながら、基本的なお話を、この分野の専門家でいらっしゃる澁谷徹さんにしていただこうと思います。人間の生命の営みを、現在の生物学の最先端分野である「エピジェネティクス」から理解し、その知識を医学を含めた様々な分野で活かしていくことが期待されています。この機会をお見逃しなく、皆様のご参加をお待ちいたします(なお、最初の1時間で主催者側より別テーマでのプレゼンを行う予定です)。


講師:澁谷 徹(しぶや とおる)さん
環境エピジェネティクス研究所所長・健康エピジェネティックネットワーク副代表・環境エピゲノミクス研究会(前代表幹事)・日本毒性学会(前評議員)・日本エピジェネティクス研究会


 <次第>
日 時:2022年5月21日(土)13時半~16時半(開場13時) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 高橋セーフビルの1階 JR水道橋駅西口から5分
 水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、グローバルスポーツビル、
 セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎて、次の交差点(酒屋さん)を右折、ケバブ店の隣

 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: tanpopo3238@gmail.com  URL: http://www.tanpoposya.com/      

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <エピジェネティクス関連:*澁谷徹さん関連>
(1*)日本環境変異原ゲノム学会 - 環境エピゲノミクス研究会
 https://www.j-ems.org/groups/eeg.html
(2*)合同会社環境エピジェネティクス研究所 - FOUNDED-TODAY
 https://founded-today.com/2021/6021003010821/
(3*)健康エピジェネティックネットワーク - 健エピネット
 https://epihealth.jp/
(4)日本エピジェネティクス研究会
 http://jse.kenkyuukai.jp/information/
(5)環境エピゲノミクス研究会
 https://eegs.web.fc2.com/

 <参考資料:別添PDFファイル>
(1)エピジェネティクス毒性学(上)(“Tox21”研究所  澁谷徹:2012年8月 内部被曝問題研究会)
 https://drive.google.com/file/d/1TIf44XJfMmLBiqVWqGSfOxfd87z0bjwB/view?usp=sharing
(2)エピジェネティクス毒性学(下)(“Tox21”研究所  澁谷徹:2012年8月 内部被曝問題研究会)
 https://drive.google.com/file/d/15Q1u61LyyHO8ANWAvIFC5NcMdJeGqhN2/view?usp=sharing

 <参考書>
(1)(お勧め)エピジェネティクス革命 世代を超える遺伝子の記憶-ネッサ・キャリー/著 中山潤一/訳(丸善出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033310383&Action_id=121&Sza_id=B0

(2)エピジェネティクス 新しい生命像をえがく-仲野徹著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033093311&Action_id=121&Sza_id=E1

(3)遺伝子のスイッチ 何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える-生田哲著(東洋経済新報社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034185768&Action_id=121&Sza_id=B0

 <関連サイト>
◆(想像してみてください)遺伝子(ゲノム)と遺伝子スイッチ(エピジェネティクス:エピゲノム)=ここに、恒常的な放射能・被ばくや、多種多様大量な化学物質が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-4d2f76.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆NHKスペシャル シリーズ人体の第二弾!「人体遺伝子」 - NHK健康チャンネル
 https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_10.html

(1) NHKスペシャル シリーズ人体「遺伝子」 あなたの中の宝物-トレジャーDNA- - NHK健康チャンネル
 https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_967.html

(関連)人体2『遺伝子』あなたのなかの宝物トレジャー「DNA」 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7xgjed

(2) NHKスペシャル シリーズ人体「遺伝子」第2集 -DNAスイッチ-が運命を変える - NHK健康チャンネル
 https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_972.html

(関連)NHKスペシャル 人体 遺伝子2「”DNAスイッチ”が運命を変える」 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7wn723

 <田中一郎コメント>
 少し前に放送されたものですが、非常に興味深い番組でした。第1部(1)が「ジャンクDNA」の話、第2部(2)が「エピジェネティクス(エピゲノム)」の話です。みなさまには、この番組をご覧いただいて、是非、想像していただきたいことがあります。第一は、この人体のミクロ世界に「恒常的な放射能や被ばく」が現れたらどうなるか、第二は、この人体の世界に「多種多様大量な化学物質」が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?

私は、いずれの場合も、この人体のミクロ世界での「生命秩序」は回復不可能なまでに混乱させられ、破壊されてしまうだろうと思います。私が時々メールやブログに書いている「生命秩序の破壊」とは、このことです。しかし、現代の(似非)科学者どもには、この「想像力」が欠けているようです。でなければ、勇気と覚悟が足りないと言ってもいいでしょう。
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(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々 

(報告)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)

前略,田中一郎です。


去る2022年3月29日(火)、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、孫崎享元外務省国際情報局長をお招きし、標記「新ちょぼゼミ」=「ウクライナ情勢」をテーマとする講演会を開催いたしました。以下、当日の録画やレジメを添付して簡単にご報告申し上げます。孫崎享さまにはご多忙中のところ、私ども主催の講演会をお引き受けいただき感謝申し上げます。


◆(イベント情報)(3.29)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)
https://drive.google.com/file/d/1fVymAPrxw6DlRyyPw4aAqX6LZLQLMb25/view?usp=sharing

講 師:孫崎享(まごさき うける)さん
 東アジア共同体研究所理事・所長。東京大学法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。大学を中途退学し外務省に入省。外務省国際情報局長、駐イラン大使などを歴任。著書『戦後史の正体1945-2012』(創元社)、共著『「対米従属」という宿痾(しゅくあ)』(飛鳥新社)他多数

ウクライナでの戦争が日々、緊迫を増しています。ウクライナ情勢について、海外事情にお詳しい孫崎享さんに緊急のご講演をお願いいたしました。「日本国民は総じて「悪いのはロシア」という指摘に何の疑問も持たない。「強権プーチン大統領はウクライナを軍事力で奪おうとしている」という見方が日本に定着している。ところが、ここには重要な論点が見逃されている。「特定地域の帰属をどうすべきか」という問題は、台湾問題でみられる通り、「地域住民の意思を最優先する」という考えに異を唱える人は少ないだろう。それでは今、争点となっているウクライナ東部やクリミアはどうなっているか。ウクライナ語を母国語とする人々は、クリミア自治共和国で10.1%、ドネツク州で24.1%、ルガンスク州で30.6%である。残りは基本的にロシア語を母国語とする人々と見ていい。(中略)だが、ウクライナは激しいウクライナ政策を推進し、ロシア語を母国語とする人々を公的機関から排除した。それならばと住民が独立やロシア併合をめざした。こうした動きに対し、ウクライナ政府は軍事力で制圧しつつ、ロシア語を話す人々がロシアの助けを求めたのである。」(孫崎享さん:日刊ゲンダイ2022.2.11から抜粋)。みなさまのご参加をお待ちしています。


 <当日録画>
◆20220329 UPLAN 孫崎享「ウクライナ情勢」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=keR0zds_4J8
 https://www.youtube.com/watch?v=keR0zds_4J8

 <当日のレジメ:別添PDFファイル>
(1)(レジメ)講演:ウクライナ問題(孫崎享 2022.3.29)
 https://drive.google.com/file/d/1ioeaWcK074nBGfeyYN-vxPM_ld3Mve1R/view?usp=sharing
(2)(レジメ増補版)講演:ウクライナ問題(孫崎享 2022.3.29)
 https://drive.google.com/file/d/1hXx6wKELlzvD2K4Kd7EbDhzDi7BTYgcL/view?usp=sharing
(3)【ウクライナ侵攻】今の日本は一億総ロシア糾弾 国会で一方の意見だけを聞くことが正しい道なのか|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302960


 <孫崎享さんのご著書>
(1)朝鮮戦争の正体 なぜ戦争協力の全貌は隠されたのか-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/JgD79Sr
(2)日本国の正体 「異国の眼」で見た真実の歴史-孫崎享/著(毎日新聞出版)
 https://cutt.ly/FgD75v4
(3)日米開戦の正体 なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか 下-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/pgD5q9x
(4)日米開戦へのスパイ 東條英機とゾルゲ事件-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/3gD5tgm
(5)21世紀の戦争と平和 きみが知るべき日米関係の真実-孫崎享/著(徳間書店)
 https://cutt.ly/4gD5iy5
(6)日本外交 現場からの証言-孫崎享/著(創元社)
 https://cutt.ly/pgD5arW
(7)戦後史の正体 1945-2012-孫崎享/著(創元社)
 https://cutt.ly/3gD5flh

 <日刊ゲンダイ:孫崎享さん>
(1)【ウクライナ侵攻】ウクライナ指導者はロシア軍に侵攻の口実を与えてしまった|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302043
(2)ロシア国民はウクライナ問題をどう考えているのか 世論調査を読み解く|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301723
(3)【プーチン大統領】緊迫する「ウクライナ問題」の背景にあるもの 重大な論点を見逃していないか|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301183

◆日本外交と政治の正体|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2185


 <IWJ>
(1)【特集】ロシア、ウクライナ侵攻 !! - IWJ Independent Web Journal(孫崎享さんインタビュー記事あり)
 https://iwj.co.jp/wj/open/russiainvadesukraine
(2)What's New お知らせ - IWJからのお知らせや、毎日発行の「日刊IWJガイド・番組表」がご覧になれます
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/
(3)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです。 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503569

(以下、「日刊IWJガイド号外第○弾、ウクライナ」(3/30午前現在で第10弾まで発行)でネット検索するとヒットすると思います)


 <「いちろうちゃんのブログ」>
1.ウクライナ情勢(1):(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

2.ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

3.ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html

4.ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2fa3b2.html

5.ウクライナ情勢(5):3つのメールとウクライナ戦争に関する関連サイトなど:ロシアとウクライナ双方が武力行使をやめ(停戦)住民の命と生活を最優先にした戦後処理のための交渉の席につけ、日本の戦争屋はこの悲劇に便乗するな!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-a50d8d.html

6.ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-ccd198.html

7.ウクライナ情勢(7):(メール転送です)ウクライナの原発近況(続)=チェルノブイリ原発他:「三陸の海を放射能から守る岩手の会」永田文夫さん提供他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2a7850.html

8.ウクライナ情勢(8)(メール転送です):今回、ロシアが何故ウクライナに侵攻したかを過去の経緯に遡って理解することと、停戦・和平協定実現のためのリアリズムとプラグマティズムを持つことが大事(愛国主義で戦争を煽るな!)(必見サイトなど)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-6fb210.html

◆(メール転送です)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです:ウクライナのネオナチ・民族主義極右民兵について & ウクライナ戦争関連の必見サイト- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-783a79.html

9.ウクライナ情勢(9):この戦争はプーチン・ロシアだけでなく、ウクライナ国内外に跋扈するネオナチや暴力極右民族主義者たち「戦争屋」が一般市民を巻き込んで展開する殺し合いではないのか!?(その背後に欧米NATOの「軍産情報複合体」)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-5f8059.html

10.ウクライナ情勢(10):ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)日刊IWJ号外(1)~(5)いわゆる「経済制裁」についての私の基本的な考え方他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-597cdc.html

11.ウクライナ情勢(11):ウクライナ戦争は近未来の日本かもしれない(2つのネット記事から)オリバーストーンへのインタビュー動画 ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです(第三次世界大戦への道)他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-f523fc.html

12.ウクライナ情勢(12):【IWJ号外第7弾】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! 他(戦争の時に偏った情報で印象操作され「戦争屋」に動員されてはいけない:単純善悪二元論を捨てる)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-679709.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

 

2022年3月28日 (月)

ウクライナ情勢(12):【IWJ号外第7弾】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! 他(戦争の時に偏った情報で印象操作され「戦争屋」に動員されてはいけない:単純善悪二元論を捨てる)

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.「新ちょぼゼミ」予定
(1)(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(2)(予約必要)(5.16)オルタナティブな日本をめざして(第74回):「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-44b0b3.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.キャンペーン ·
(1)Avaaz - 「戦争と核兵器に断固反対」グローバルキャンペーンにご参加を
 https://bit.ly/3LiYxjp

(2)外国人を奴隷化する技能実習制度の廃止を求めます! · Change.org
 https://tinyurl.com/2s5x8n3x

(関連)技能実習制度は「現代版の奴隷」…2年以内の廃止目指す 支援ボランティアがプロジェクト:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/167815


3.(チラシ)(4.21)はんかく井戸端会議:女川原発も他の原発もいらない ZOOM(阿部美紀子)
 https://drive.google.com/file/d/16S-v-ZVTPdVq77t5-KaP1Kky1Y8ANeK9/view?usp=sharing


4.(チラシ)(5.29)新潟県知事選挙 脱原発予定候補チラシ
 https://drive.google.com/file/d/1KVkvauraLnFb6mk9QStj3ddDnx1V97PG/view?usp=sharing


5.(いつまでも あると思うな 親と円高)円、一時125円台に下落 1日で2円以上円安進む- 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB286IZ0Y2A320C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220328_Y

(関連)日銀総裁「円の信認失われず」 外為市場の円売り加速に、衆院委 | 共同通信
 https://nordot.app/879930874692468736

(関連)日銀、初の「連続指し値オペ」実施 金利抑え込みに躍起- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB251LB0V20C22A3000000/?n_cid=NMAIL007_20220328_Y

(関連)日銀総裁「円の信認失われず」 外為市場の円売り加速に、衆院委 | 共同通信
 https://nordot.app/879930874692468736

◆(報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-efe8e6.html


6.<諫早湾開門訴訟>「海に来てみろ」怒り 「漁獲増はありえない」漁業者落胆 「開門」判決骨抜き |行政・社会|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE
 https://www.saga-s.co.jp/articles/-/830544

◆(他のMLでの議論です)諫早湾干拓事業裁判で、また日本の司法は職責を放棄して「行政追従判決」:国の請求認め 諫干開門命令「無力化」請求異議訴訟差し戻し控訴審判決- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-9b33f3.html


7.その他
(1)【自民党】悪評ふんぷん「年金生活者5000円配布案」の内幕 自公“仲間割れ”で白紙撤回が浮上|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303022
(2)内田樹さん・岩田健太郎さん「失敗認めない」で日本は再起不能に - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220325/k00/00m/040/314000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220327
(3)国に「レッドパージ」救済勧告 大阪弁護士会:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/167145
(4)保育士の約7割が「辞めたい」平均給与は25万円弱、「私ってバイト以下」と感じる人も〈AERA〉- Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8e2f943a4859ff498b62bdf1a960906a003e0d3c
(5)野宿者、コロナ給付金で市を提訴 住民登録なく不支給、大阪:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/167743


◆ウクライナ情勢(11):ウクライナ戦争は近未来の日本かもしれない(2つのネット記事から)オリバーストーンへのインタビュー動画 ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです(第三次世界大戦への道)他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-f523fc.html
================================


「ウクライナ情勢(12):【IWJ号外第7弾】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! 他(戦争の時に偏った情報で印象操作され「戦争屋」に動員されてはいけない:単純善悪二元論を捨てる)」をお送りいたします。みなさまの浄財でIWJの調査報道を支えていただければ幸いです。


1.「ロシア悪玉100%・ウクライナ100%善玉」とは異なるの海外言論

(1)「No To War」と叫ぶ左翼陣営の欺瞞。今それを言うか! - 寺島メソッド翻訳NEWS
 http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-822.html

(2)米映画監督マイケル・ムーアが批判するウクライナ報道 「戦争に巻き込もうとする背後勢力に抵抗を!」 - 長周新聞
https://www.chosyu-journal.jp/kyoikubunka/23069?fbclid=IwAR09YHU6VP8j2jf7HJ8Kx1lo9EZRujJGUSsiJfkrOHQsuGiJPm9n9Hnrs_k

(3)(メール転送です)イタリア在住日本人の訴え:#28 不気味な世界の動き・・・ - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=hHbmPCEv2f8

今朝、信頼する友人から届いた情報です。イタリア在住の日本女性の必死に訴える生々しい声を聴いてください。友人知人にできるかぎり広めてください。【転送歓迎】

--------------------------------------------
1) 在外日本人女性のゼレンスキー批判

ここまできちんと批判できるのは、ヨーロッパにいて、さまざまな事情を知っているからだと思われますが、この健全な常識が日本ではなくなりつつあります。(以上、友人のまえがき)

 

~~~~(ここからがイタリアから)~~~~~~

https://www.youtube.com/watch?v=hHbmPCEv2f8

 

(書き取り)

5:40)ゼレンスキーが世界中でやっていることは、戦争を促していることではないか。助けてくれ、と懇願しているが、結局は世界に第三次世界大戦になることを本当にそそのかしている行為だと思う。彼の演説の言い方では、世界中に向けてまるでロシアが平和だったウクライナに一方的に侵略してきたというような言い方をしている。それは本当に罪だと思う。本当に嘘つきだと思う。…そこまで大嘘をついて世界に戦争を仕掛けるような発言をしていいのか、個人的にも黙っていられない、と私は思った。大嘘つきと思われる人間を絶賛し英雄扱いしている。世の中は本当に狂っている。

 

<イタリアも国民の多大な税金を使ってウクライナに兵器を送っていて、それがアゾフ大隊に使われている。>

 ウクライナ政権に入り込んでいるネオナチはユダヤ人を迫害していたナチスと繋がっていて、それが現在、一方的に(ウクライナの)ロシア人を迫害している。

 

ネオナチはロシア人を迫害して排除するための団体のようなもの。それがゼレンスキー政権の中に入り込んでいる。まさに本当にウクライナはネオナチに乗っ取られている。このことを理解せずにゼレンスキーは英雄だというのは、ユダヤ人を迫害していたナチスを応援していることと同じだということに本当に気づいて欲しい。そのネオナチは今までかなり残虐な行為をしてきた。そのこともオリバー・ストーンの映画をみれば理解できる。(後略)

 

(関連)「報道特集」金平茂紀氏、ゼレンスキー大統領に「感動」の山東昭子氏に苦言(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/037ff80306e37ec2a7d663f9eafaf86076e3e32f

(関連)プーチンを狂人とするのは西洋の価値観 ロシアは欧州から見下されている|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303025

(関連)欧米は世界大戦の準備か どうやら10年戦争になる覚悟が必要|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/303064

(関連)ウクライナ、中立化と東部巡る譲歩の用意=ゼレンスキー大統領 - ロイター
 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPL3N2VU0I1

 

2.ロ軍が敵視する「アゾフ連隊」司令官が語る|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
 https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000249505.html

(関連)ロ軍が敵視する「アゾフ連隊」司令官が語る(2022年3月27日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=E2vwQWL2Dlc

(ウクライナのネオナチを含む暴力極右「アゾフ大隊」を日本で報道したのは、この番組が初めてではないか。しかし、TV朝日が連れてきた、この番組の解説者がいかにも「御用」くさい。:田中一郎)

 

3.What's New お知らせ - IWJからのお知らせや、毎日発行の「日刊IWJガイド・番組表」がご覧になれます
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/

(1)日刊IWJガイド・日曜版(3/27)
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50481

(2)日刊IWJガイド・非会員版(3/28)
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50495

(一部抜粋)
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(中略)■「先の大戦の過ちを2度と繰り返さない、その為にも市井のジャーナリズムは大切です」「(IWJの)ウクライナ報道すごい、他に例がない位です!」「IWJは日本語では唯一のしっかりしたメディア」「IWJを読まないと世の中のことがわからない」 ご寄付者様から激励のメッセージを多数いただいています! ありがとうございます! 励みとなります! 感謝を込めて紹介させていただきます!

┠■ツイッター「IWJ_Sokuho」3月27日、バイデン大統領がワルシャワで演説「ウラジミール・プーチンは権力の座にとどまることはできない」と、ロシア政権転覆発言! 演説原稿にもない発言に米当局者は「政権交代や体制転換を要求したのではない」と慌てて火消し!ロシア大統領府は「それはバイデンが決めることではない。ロシアの大統領はロシア人が選出するものだ」と至極まともなコメント!バイデン大統領はウクライナ難民との面会でプーチン氏を「虐殺者(Butcher)」と罵倒! 演説前夜にロシア国防省が公開した「ハンター・バイデン(息子)がウクライナの生物学研究所への関与した疑惑」で逆上したのか!?

┠■【詳細は号外で】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! バイデン大統領の次男、ハンター・バイデン氏がウクライナのバイオ研究所への資金提供に関与していると、ウクライナのバイオ研究所から押収した資料をもとにロシアのペスコフ大統領報道官が暴露!英国タブロイド紙『デイリーメール』は、ハンター・バイデン氏のノートパソコンから漏洩したメールから、ハンター・バイデン氏の関与を指摘! 日本のマスメディアはバイデンとバイオの関連疑惑について全く報じず!! 世界336ヶ所に存在する米国の生物学研究所はいったい何をやっているのか?全容解明が求められる!

┠■ロシア軍の「軍事攻撃の第一段階の目標を達成した」との発表を「作戦失敗で戦線縮小」と報じる日本のメディア! 「ロシア苦戦」と伝えたいのは米国とウクライナ! それを鵜呑みにしてたれ流す日本のマスメディアは大丈夫か!? ウクライナ発表のロシア軍死者はロシア発表の数字の約12倍!! いくら何でも盛り過ぎ!

┠■感情的な演説で思わず本音!? バイデン米大統領が「この男(プーチン大統領)に権力を握らせておくわけにはいかない!」と発言、ホワイトハウスがあわてて火消し!! さらにバイデン大統領は「ロシア軍と対決するため10万人の米兵が待機している」「『自由の炎』が『独裁を駆り立てる闇』を追い払う」と妄言!

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4.IWJ 号外スクープ

(1)【号外第1弾~第5弾】スクープ!

 ウクライナ情勢(10):ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)日刊IWJ号外(1)~(5)いわゆる「経済制裁」についての私の基本的な考え方他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-597cdc.html

(2)【号外第6弾】スクープ! 米国のRealClear Investigationsが、ユーロマイダン・クーデターは、ウクライナのオリガルヒ、ピンチュク氏と米国務省の共犯と、ウクライナと米国民主党の関係をすっぱ抜き - IWJ Independent W
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503847

(3)【号外第7弾】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! バイデン大統領の次男、ハンター・バイデン氏がウクライナのバイオ研究所への資金提供に関与していると、ウクライナのバイオ研究所から押収した資料をもとにロシアのペスコフ大統

(一部抜粋)
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■【号外第7弾】スクープ! バイデン一家と米国の「アブない」生物学研究がつながった! バイデン大統領の次男、ハンター・バイデン氏がウクライナのバイオ研究所への資金提供に関与していると、ウクライナのバイオ研究所から押収した資料をもとにロシアのペスコフ大統領報道官が暴露!英国タブロイド紙『デイリーメール』は、ハンター・バイデン氏のノートパソコンから漏洩したメールから、ハンター・バイデン氏の関与を指摘! 日本のマスメディアはバイデンとバイオの関連疑惑について全く報じず!! 世界336ヶ所に存在する米国の生物学研究所はいったい何をやっているのか?全容解明が求められる!

 

ロシアは一貫して、米国がウクライナのバイオ研究所で、生物兵器に使われうる危険な病原体の研究をしていると主張してきました。国連安全保障理事会でも、3月11日と3月18日に、緊急会合を要請して訴えてきました。

 

しかし、これまでのところ、まともに取り上げられたことはありません。18日の会合は、16日の「子供たちがいる」マリウポリの劇場への無差別空爆をしたとして、ロシア非難で一色になり、ロシアの主張に耳を傾ける国はほとんどありませんでした。ロシアのネベンジャ国連大使は劇場への攻撃を否定しています。

 

逆に、米国はロシアの主張は「虚偽」で、ロシア軍が生物兵器を使うための口実づくりの恐れがあると反撃、ロシアが生物・化学兵器を使った場合は「(しかるべき)対応をする」と主張しています。どちらの主張が本当なのか、今まで決め手はありませんでした。しかし、ロシア側は、SNSなどを使って、情報を出し始めました。在ウィーンロシア軍備管理代表団はツイッターで以下のような投稿をしました。

 

「米国とウクライナのmil(意味不明)とバイオの協力に関するMoD(ロシア国防省)の最新情報『この資料は、現在の米国のリーダーシップとウクライナのバイオ研究所の関係を我々が追跡することを可能にする。特にハンター・バイデンが率いる投資ファンド、「ローズモントセネカ」の関与である』

 

※Russian Arms Control Delegation in Vienna@armscontrol_rus(午前3:17 ? 2022年3月25日)

 https://twitter.com/armscontrol_rus/status/1507059002357735438

 

「ロシア国防総省:『これらの活動はすべてペンタゴン(米国防総省)の完全な管理下で行われたものである。この登録カードに注目してください。これによって、14の地域に30のウクライナの研究所が配置されていたことが確認でき、ウクライナで本格的な軍事生物学活動に関与したことが確認できる』」、このツイートには、ウクライナ語と思われる書類の画像が2枚添付されています。

 

※Russian Arms Control Delegation in Vienna@armscontrol_rus(午前3:17 ? 2022年3月25日)

 https://twitter.com/armscontrol_rus/status/1507059007684767745

 

「ロシア国防総省:『2018-2020年の資金総額は約3200万ドルであった。文書のテキストによれば、米国の人員と請負業者は、ウクライナ領内における税金または他の同様の料金を支払う義務を免除される」、このツイートには、ウクライナ語と思われる書類の画像が1枚添付されています。

 

※Russian Arms Control Delegation in Vienna@armscontrol_rus(午前3:17 ? 2022年3月25日)

 https://twitter.com/armscontrol_rus/status/1507059041171910664

 

「ロシア国防総省:これらはすべて、機密の遺伝情報を海外に移送するリスク、ウクライナだけではなく他の地域にとってのバイオ安全性への脅威になる。米国の顧客の一つの優先事項は炭疽菌剤であり、非常に損傷があり、耐性がある」、このツイートには、英語書類の画像が4枚添付されています。

 

※Russian Arms Control Delegation in Vienna@armscontrol_rus(午前3:17 ? 2022年3月25日)

https://twitter.com/armscontrol_rus/status/1507059047102623762

 

「ロシア国防省の資料」とされる、在ウィーンロシア軍備管理代表団の投稿には、書類の来歴は示されていません。これらのツイートは、日本時間で25日の午前3時17分に投稿されました。モスクワ時間で24日の夜8時17分、ワルシャワ時間で夕方6時17分です。つまり、EU、NATO、G7の同日開催が行われた日の夕方に投稿されたことになります。

 

ロシア国営メディアの『TASS』通信は、3月25日夜(モスクワ時間25日午後2時)、「ロシアは、バイデン氏の息子がウクライナのバイオラボ運営に関与していることの説明を要求するードミトリー・ペスコフ大統領報道官は、国防省はバイオ研究所に関する世界的に機密性の高い情報の分析を続けていると述べた」と題された記事を掲載しました。以下にIWJの仮訳をご紹介します。

 

※「ロシアは、バイデン氏の息子がウクライナのバイオ研究所運営に関与していることの説明を要求するードミトリー・ペスコフ大統領報道官は、国防省はバイオ研究所に関する世界的に機密性の高い情報の分析を続けていると述べた」(Russia to demand explanations of Biden’s son’s role in operating biolabs in Ukraine)(TASS、2022年3月25日、20時12分)

https://tass.com/politics/1427341

 

「ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、金曜日(25日)に、TASS通信の質問に答える形で、ジョー・バイデン大統領の息子ハンター・バイデン氏がウクライナのバイオ研究所の運営で果たした役割について、ロシアは米国に説明を要求する、と述べた。

 

ペスコフ大統領報道官『もちろん、我々は説明を要求することになる。我々だけではない。ご存知のように、中国はすでに説明を求めている。このプログラムと状況を世界に明らかにするよう要求している。もちろん、これについては多くの人々が関心を持っているだろう』

 

また、ハンター・バイデン氏の投資ファンド『ローズモント・セネカ・ソーントン』がウクライナのバイオ研究所への融資に関与していたことが明らかになった場合、モスクワがバイデン氏に対する個人的な制裁措置を導入するかという質問には答えにくそうであった。

 

『私からは何も言えない』とペスコフ報道官は回答した。ペスコフ報道官は、ロシアは、ウクライナ内の米国のバイオ研究所に関して入手可能な情報をまだ調査中だ、と説明した。

 

『ご承知のように、(ロシア)国防省の専門家は、これらのバイオ研究所と彼らが取り組んだプログラムに関して、我々が自由に使える情報の分析を進めている』とペスコフ氏は述べた。『これは我々にとっても世界にとっても非常に微妙な情報(sensitive information)だ』と彼(ペスコフ氏)は述べた。

 

ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ報道官は、ウクライナでの特別軍事作戦は、キエフの支配体制が、米国国防総省が資金提供した軍事生物プログラムの痕跡を緊急に除去している証拠を提示したと先に述べている。また、コナシェンコフ報道官は、ウクライナのバイオラボの職員が、2月24日にペスト、炭疽菌、野兎病、コレラなどの極めて危険な病原体が緊急に処分されたと証言していると述べた」

 

以上は、『TASS』通信の英語版の仮訳です。ロシア語版も同様の内容ですが、補足情報があるのでそれもあわせてご紹介します。

 

「『米国人が今、述べていることは、(ハンター・バイデン氏の問題から)注意をそらそうとしていることは明らかである。ロシアの化学兵器使用という刹那的な脅威について話している。これは、噴出したスキャンダルから単に注意をそらすための試み以外の何物でもない』と、レムリン報道官(ペスコフ氏)は述べた。

 

ペスコフ氏は、そのような戦略は成功する可能性が低いと強調した。彼は『「成功」の可能性は低い。世界中の多くの人々が、米国人が何をしてきたのか、他に何がわかっていないのか、このような研究をしたために何が起こったのか、将来何が起こる可能性があるのかを懸念している』と述べた。

 

『ロシアは禁止されている兵器の使用に関する国際条約に違反していない。 ロシアは国際条約に違反したことはない』と述べた。 クレムリン報道官は、これ以上の説明はすべて国防省に聞くように、と言った。『詳細については、やはり防衛省に問い合わせることをお勧めする』と述べた」

 

※「ロシアは、バイデン氏の息子がウクライナのバイオ研究所に関与していることの説明を要求するードミトリー・ペスコフ大統領報道官は、国防省はバイオ研究所に関する世界的に機密性の高い情報の分析を続けていると述べた」(РФ потребует объяснений от США по участию сына Байдена в работе биолабораторий на Украине ー 

 Пресс-секретарь президента Дмитрий Песков заявил, что Минобороны продолжает анализировать чувствительную для всего мира информацию по биолабораториям)(TASS、2022年3月22日)

https://tass.ru/politika/14183547?utm_source=google.com&utm_medium=organic&utm_campaign=google.com&utm_referrer=google.com

 

 一方、英国の『Daily Mail』が25日、ウクライナにおけるバイオラボにハンター・バイデン氏が関与していた、という記事「独占:ハンター・バイデンは、ウクライナの致命的な病原体の研究を専門とする米国企業のために、数百万ドルの資金調達を支援したことが、ラップトップの電子メールで明らかになった。当時の副大統領の不名誉な息子についてさらなる疑問が生じた」を掲載しました。

 

英国は、西側諸国の中でも最も対露制裁とウクライナへの軍事支援に積極的な姿勢をとっています。その英国の中で、現職の米国大統領ジョー・バイデンの息子であるハンター・バイデンがウクライナでの「致命的な病原体」の研究のために資金調達をしていた、という記事が独占スクープとして報じられたのですから、尋常なことではありません。

 

※「独占:ハンター・バイデンは、ウクライナの致命的な病原体の研究を専門とする米国企業のために、数百万ドルの資金調達を支援したことが、ラップトップの電子メールで明らかになった。当時の副大統領の不名誉な息子についてさらなる疑問が生じた」

 

(EXCLUSIVE: Hunter Biden DID help secure millions in funding for US contractor in Ukraine specializing in deadly pathogen research, laptop emails reveal, raising more questions about the disgraced son of then vice president)(Daily Mail、2022年3月25日)

https://www.dailymail.co.uk/news/article-10652127/Hunter-Biden-helped-secure-millions-funding-military-biotech-research-program-Ukraine.html?ito=social-twitter_dailymailus

 

『Daily Mail』は、「DailyMail.comが独占入手した新しい電子メールによると、ウクライナにおける米軍の『生物兵器』研究プログラムにハンター・バイデンが資金援助したというモスクワの主張は、少なくとも部分的には真実である」と報じています。

 

『Daily Mail』は、ポイントを以下のように要約しています。

 

「・ロシア政府は木曜日(現地時間3月24日)に記者会見を開き、ハンター・バイデンがウクライナの米軍『生物兵器』研究プログラムに資金援助を行ったと主張した。

 

・しかし、この疑惑は、プーチン大統領のウクライナ侵攻を正当化し、米国に不和をもたらすための大胆なプロパガンダであるという烙印を押された。

 

・しかし、DailyMail.comが入手した、ハンターが廃棄したノートパソコンからのメールや通信は、ロシアの主張が真実である可能性を示している。

 

・電子メールはハンターが『メタビオタ』、パンデミックを引き起こす病気の研究を専門とする国防総省の請負業者のために、何百万ドルもの資金を確保するのを助けたことを示している。

 

・彼(ハンター)はまた、ウクライナのバイオセキュリティーレベルの高い研究所を含む『科学プロジェクト』のために、ウクライナの腐敗したガス会社、『ブリスマ』と呼ばれている会社に『メタビオタ』を紹介した。

 

・大統領の息子とその同僚は、彼らの会社『ロズモント・セネカ・テクノロジー・パートナーズ』を通じて、『メタビオタ』に50万ドルを投資した。

 

・ゴールドマン・サックスを含む投資大手から数百万ドルの資金を調達した」

 

つまり、ハンター・バイデン氏は、生物兵器に関する研究を専門とするメタビオタが、数百万ドルの資金を確保するのを助け、自らが取締役をしているウクライナの天然ガス会社ブリスマにメタビオタを紹介しました。バイデン氏は、2014年から2019年までブリスマ・ホールディングスの取締役に就き、月額5万ドル(約536万円)の報酬を得ていたとされています。

 

『Daily Mail』によれば、メタビオタは「表向きは医療データ会社」ですが、なぜか、メタビオタ副社長のグッティエリ氏は、ハンター氏に「ロシアからウクライナの文化的・経済的独立を主張する」方法を説明しています。なぜ、バイオテクノロジー企業がウクライナの独立に関わったのでしょうか? 『Daily Mail』はグッティエリ氏がハンター氏に送ったメールを公開しています。

 

「メタビオタは、米国防総省の請負業者で、生物兵器として使用される可能性のあるパンデミックを引き起こす疾病の研究を専門とする。2014年4月、メタビオタの副社長マーリー・グッティエリはハンターに、『ロシアからウクライナの文化と経済の独立を主張する』方法をまとめたメモを書いた。

 

『火曜日にキャシー(ディメオ、メタビオタの幹部)と私に会うために、忙しいスケジュールの中、時間を取ってくれて本当にありがとう。私たちはとても楽しく議論することができました』とグッティエリ氏は(ハンター・バイデン氏にメールを)書いている。

 

2014年4月のグッティエリのメールの4日後、ブリスマの幹部ワディム・ポジャルスキーは、当時の副社長の息子がウクライナでブリスマとメタビオタを含む『科学プロジェクト』を提案したことをハンターに手紙で知らせた。『あなたが言うところの「科学ウクライナ」プロジェクトの可能性を分析するために、議論すべき最初のポイントをいくつかあげてください』とポジャルスキーは書いている」

 

『Daily Mail』は、「米国政府の支出記録によると、国防総省は2014年2月から2016年11月の間にメタビオタに1840万ドル(約2兆2465億円)の契約を与え、30万7091ドル(約3750万円)は『ウクライナ研究プロジェクト』に充当された」と指摘しています。

 

「DailyMail.comが調査した電子メールと国防契約データは、メタビオタがロシアとの国境からわずか数百マイルで病原体の研究を行えるようにするために、ハンターが重要な役割を担っていたことを示唆している」と、『Daily Mail』は、ハンター・バイデン氏の関与を強調しています。

 

『Daily Mail』は、ハンター・バイデン氏が関与した「科学ウクライナ」プロジェクトは、ロシアの侵攻によって、「ウクライナにとって国家安全保障上の責任」に転じた、と分析しています。

 

「メタビオタはウクライナで、軍事情報機関と深いつながりのあるアメリカの防衛請負業者ブラック & ヴィーチ(B&V)のために働いていた。B&V社はウクライナに殺人病と生物兵器を分析する確固たる研究所を建設した。

 

今月(2022年3月)初め、米国当局はこれらの『バイオ研究施設』を『ロシア勢力が支配下に置こうとしている可能性がある』と議会に警告し、致命的な病原体や人工的な病原体がロシアの手に渡るかもしれないという恐怖を煽った」

 

米国議会における、「ウクライナのバイオ研究施設をロシア勢力が支配下に置こうとしている可能性がある」という懸念については、IWJも詳しく報告しています。ぜひ、以下の記事をお読みください。

 

※【号外第3弾】<IWJ検証レポート! その3>ビクトリア・ヌーランド氏「ウクライナに生物学研究施設がある」と告白! ウクライナの生物兵器研究所についてThe Intercept創立編者の記事を仮翻訳! 2022.3.17

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503566

 

『Daily Mail』は、「ハンター氏と彼の投資会社ローズモント・セネカ・テクノロジー・パートナーズ(RSTP)の同僚たちは、テクノロジー企業に何百万ドルも出資し、その企業が軌道に乗り、彼ら全員に富をもたらすことを日常的に望んでいた」、と指摘しています。メタビオタは、そうした投資先のひとつでした。「ハンターと同僚たちとのメールでは、同社の医療データのモニタリングが、感染症の発生を察知しようとする政府や企業にとって不可欠なツールになり得ることが興奮気味に語られている」と『Daily Mail』は指摘しています。

 

当時、父のジョー・バイデン氏がオバマ政権(2009年1月20日~2017年1月20日)で副大統領を務めていました。『Daily Mail』によれば、副大統領の息子とその仲間は、RSTPを通じてメタビオタに50万ドル投資し、ゴールドマン・サックスを含む大手投資会社から、数百万ドルの資金を調達しました。

 

ハンター氏の「商売」は金銭的な利益だけを目的としたものではありませんでした。ハンター氏は、「メタビオタのウクライナの事業にも深く関わっていた」とされています。『Daily Mail』は「投資家へのハンターの売り込みでは、同社への資金調達を組織しただけでなく、『メタビオタの場合は政府機関』を含む『新規顧客の獲得』にも協力したと主張している」、「彼とビジネスパートナーのエリック・シュベリンは、2014年4月に事務所スペースを同社に転貸することまで話し合っていた」と指摘しています。

 

メタビオタの副社長であるグッティエリ氏が書いたメモ、「『ウクライナのロシアからの文化的・経済的独立を主張する』方法をまとめたメモ」は何を意味するのでしょうか?グッティエリ氏のハンター氏宛メールには、「欧米社会への継続的統合」の可能性についても言及されています。

 

(グッティエリ氏のハンター氏宛メール)「約束通り、添付のメモを用意しました。Metabiotaの概要、ウクライナにおける当社の関与、当社のチーム、ネットワーク、コンセプトをどのように活用すれば、ウクライナのロシアからの文化的・経済的独立と欧米社会への継続的統合を主張できる可能性があるかについて説明しています」

 

『DailyMail』は、元CIA上級士官に、メールの真意を問うています。

 

「ハンターのノートパソコンにあった電子メールを確認した元CIA上級士官のサム・ファディスは、ウクライナの独立を主張する手助けをするという申し出は、バイオテクノロジー企業の幹部としては奇妙だとDailyMail.comに語った。

 

『このベンチャーの本当の目的は何なのかという疑問が湧いてくる。非常に奇妙なことだ』と語った」

 

『DailyMail』によれば、メタビオタは、COVID-19の発生源と疑われている「武漢生物学研究所(WIV)」とも深い関係があります。WIVは、超強力なウイルスを作り出すことができる物議を醸す「機能獲得」研究のホットスポットだったというのです。

 

『DailyMail』は、「中国の科学者らは、WIVでコロナウイルスの機能獲得研究を、米国の支援を受けたエコヘルス・アライアンスと協働したが、COVID-19の大流行以来、コロナウイルス研究に関して厳しい監視の目が向けられるようになった。武漢研究所、メタビオタ、エコヘルス・アライアンスの研究者は、2014年に中国のコウモリからの感染症に関する研究を共同で発表し、WIVで検査が行われたことを記している」と短く最後に付け加えています。

 

中国は、ロシアが米国によるウクライナの生物研究所の関与を指摘した最初から、ロシアの主張を支持し、実態をきちんと調査すべきだと主張してきました。中国外交部の趙立堅報道官は、3月8日の定例記者会見で、地元記者からの質問に答え「最近、ウクライナにある米国のバイオ研究所が大きな注目を集めている」、「ウクライナの危険な病原体は全てこうした研究所に保管されなければならず、全ての研究活動は米国側が主導している」、「研究所について最もよく分かっている米国は、どのウイルスが保存され、どのような研究が行われたかなど、特定の情報をできるだけ早期に開示する必要がある」と発言しました。

 

『ブルームバーグ』をはじめ、多くの西側メディアが「中国は主張を裏付ける証拠は示さなかった」、「陽動戦術だ」などと、報じていました。「ブルームバーグ」は「ロシアが唱えている陰謀説に中国が同調」と、「陰謀説」のレッテルを貼って信用度を落とそうと躍起になっていますが、

 

※中国、ロシアが唱える陰謀説に同調-ウクライナに「危険」施設と主張(ブルームバーグ、2022年3月9日)

 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-09/R8F6NST1UM0Z01

 

米国は、ウクライナにあるバイオ研究施設を支援しているのは事実だと認めていますが、「ソ連崩壊時に独立したカザフスタンやウクライナなどに残された核兵器やミサイルを破壊し、二度と使われないようにする取り組み」だったとしています。

 

朝日新聞は「米国防総省高官として生物・化学兵器対策に携わってきたクリスティン・パーセモア氏」に取材をしています。パーセモア氏「当時、これらの国は経済的に恵まれていなかったので、米国が『共同脅威削減(CTR)プログラム』として費用を支援してきたのです」「私たちが生物兵器の脅威に大きく注目するようになったのは、2000年代に入ってからです。生物兵器に特化した『生物学的脅威削減プログラム(BTRP)』は05年に始まりました」

 

「知られていた施設は、すべて破壊されたり、他の用途に転用されたりしています。なので米国が支援する活動は過去の遺産の破壊から、防御を重視した公衆衛生的な作業に移行しています」

 

「むしろ、ウクライナの研究施設の最大の目的は、ロシアの生物兵器の脅威に対する防御を強化することでした。新しい病原体の出現を早期発見し、遺伝子配列を解析するのです。遺伝子操作された病気が蔓延(まんえん)していれば、それは生物兵器である可能性がある。ウクライナでの研究の多くは、100%防御的なものだったのです」

 

朝日新聞が「米国が支援してウクライナで生物兵器を研究している」というロシアの主張にどう反論しますか?」とバーセモア氏に質問すると、パーセモア氏は「明らかな虚偽です。生物兵器の研究はまったく行われておらず、米国が協力しているのは防御と公衆衛生を目的にした取り組みです」と述べました。また、ヌーランド氏の発言については「彼女の発言はかなり誤解されています」として以下のように説明しました。

 

「大きな研究所の役割の一つは、危険な病原体を封じ込め、バイオセーフティーレベル3や4と呼ばれる場所に収容することです。そこに入れるのは、十分な訓練を受け、高度な保護具を常に身に付けた特定の人のみです。ウクライナには風土病もあり、研究所の中にある検体は、非常に感染力が強いのです」

 

やはり、「バイオセーフティーレベル3や4」相当の危険な病原体がウクライナのバイオ研究所にあったことは事実のようです。パーセモア氏は、「病原体を破棄」したことも認めています。「破棄は賢明な選択です。ほとんどの拠点に、病原体を破壊するための焼却炉が設置されているはずです。近い将来、科学的な目的に役立つことはないでしょうし、ロシアの攻撃によって流出するリスクを最小化する簡単で最善の方法です」

 

朝日新聞の取材からは、ウクライナのバイオ研究所での活動に、ソ連崩壊以来、米国が継続的に関与してきたこと、そこには「バイオセーフティーレベル3や4」相当の危険な病原体が存在し、それをロシア軍の手に渡らないように破棄した、という事実が確認されました。

 

しかし、ソ連崩壊は1991年です。危険は病原体の廃棄に30年かかるわけはありまん。パーセモア氏も、生物兵器に特化した「生物学的脅威削減プログラム(BTRP)」研究が2005年に新たに始まったと述べています。つまり、「危険は病原体の廃棄」の後もずっと、米国は「形を変えて」ウクライナのバイオ研究所に関与し続けてきたことがわかります。

 

※中国、ロシアが唱える陰謀説に同調-ウクライナに「危険」施設と主張(朝日新聞、2022年3月9日)

 https://digital.asahi.com/articles/ASQ3F51QJQ3FUHBI009.html?_requesturl=articles%2FASQ3F51QJQ3FUHBI009.html&pn=8

 

3月上旬には、「明らかな虚偽」とされてきた、米国のウクライナのバイオ研究所における生物兵器研究は、ロシアが公開し始めた資料と、英国の『DailyMail』が、ハンター・バイデン氏のノートパソコンにあったメールなどの情報が示す内容が符合し始めたことで、新しい段階に入りました。

 

中国は、武漢を新型コロナウイルス発生の起源とされ、トランプ大統領から「武漢ウイルス」だと罵倒されてきました。中国によれば、米国の生物学研究所は、ウクライナの26ヶ所だけではなく、世界に336ヶ所に存在しています。いったい、米国はそれらの研究施設で何をやってきて、何をやっているのか。全容の用解明が求められます。

 

※米国の生物学研究所は世界に336ヶ所 中国が初めて明らかに(人民日報、2022年3月9日)

 http://j.people.com.cn/n3/2022/0309/c94474-9968757.html

 

 

■皆さまへ緊急のお願いです!! 3月のご寄付・カンパは3月24日時点で月間目標額の50%の達成率にとどまっています! 昨年8月1日から始まったIWJの今期第12期7か月間にわたる累積の不足金額は、トータルで470万4268円です! これに今月3月分の目標額未達分の210万4499円が加わり3月末までに680万8767円必要となります。3月末まであと4日! どうか緊急のご支援をよろしくお願いいたします!!

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 IWJ代表の岩上安身です。

 

IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)と算出させていただきました。

 

(中略)IWJの会員数は現在3243人です。そのうちサポート会員は1111人です(2022年3月24日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が2100円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人6129円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます! 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。

 https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 

(中略)下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

 https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

 

みずほ銀行

支店名 広尾支店

店番号 057

預金種目 普通

口座番号 2043789

口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

 

城南信用金庫

支店名 新橋支店

店番号 022

預金種目 普通

口座番号 472535

口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

 

ゆうちょ銀行

店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)

店番 008

預金種目 普通

口座番号 3080612

口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます! 岩上安身拝

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

草々

 

(報告)(3.26)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


================================
 去る2022年3月26日(土)、水道橋のたんぽぽ舎におきまして「日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」」(新ちょぼゼミ)の第2回目を開催いたしました。以下、当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。なお、このテーマの続きにつきましては、来たる4/27(水)(午後5時30分開場、6時スタート)の「新ちょぼゼミ」時に予定しております。よろしくお願い申し上げます。
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html


◆(当日録画)20220326 UPLAN 田中一郎「日本経済が直面するリスクと政権交代-「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第2回目)」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=328QJXw_5L0
 https://www.youtube.com/watch?v=328QJXw_5L0

◆当日レジメ(別添PDFファイル)
(1)(レジメ)(前回のまとめ)当面する日本経済の重大リスク(田中一郎 2022.3.26)
 https://drive.google.com/file/d/1XOyu1LxSHW-c3vtG56IdDYV-uD5nyUt1/view?usp=sharing
(2)(レジメ)現時点で日本が最も警戒すべき経済リスクは「際限のない円安」と「スタグフレーション」だ(2022年2月22日)
 https://drive.google.com/file/d/1Ic1zyg8R6gnHzF5_qSB4O28ABm2ptgtu/view?usp=sharing
(3)MEMO:当面する経済リスク(2022年2月22日)
 https://drive.google.com/file/d/1rU7NC3d4JMZsRJVpPvwhYqDQpY0Wd0hb/view?usp=sharing

◆(前回報告)(2.22)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第1回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-6cbab0.html


 <田中一郎コメント>
 時間の関係で、前回説明が不十分だった下記の諸点について可能な限り補足をいたしました(できなかったものもあり、それは次回やります)。次回は、こうした直面する日本経済リスクを念頭に、どのような経済政策を取捨選択して実施していけばいいのかについてプレゼンをいたします。なお、説明の中で申し上げました国際収支や日銀の貸借対照表については、下記の「関連サイト」に掲示しておきましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

(1)円相場(為替レート)は金利差では合理的な説明ができない=円相場は日米・日欧の金利差で決まるものではない。但し、低金利の円を借りて高金利のドルやユーロ建の有価証券などに投資する「円トレード」はありうる話。円安リスクが高まる中、この動きは円安リスクをさらに高めることになる。

(関連)東京円、一時120円台に 6年1カ月ぶり FRB利上げ加速言及で - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220322/k00/00m/020/040000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article&cx_mdate=20220322

(関連)社説:円相場6年ぶり安値 有事が映す日本の脆弱さ - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220328/ddm/005/070/012000c

(2)スタグフレーション下では、労働賃金や労働条件の改善は益々困難になり、そこにインフレーションが襲い掛かると、庶民や低所得者の生活は容易ではなくなる。また、正規社員の解雇・入替と非正規化がスタグフレーションが理由で一段と進むことも予想される。

(3)更に、天下の悪税=消費税は、今まで以上に低所得者や中小零細企業を苦しめることになる。

(4)ベーシックインカムやヘリコプターマネー、あるいは野放図なベーシックサービスの批判をいたしました。デフレ下で貯蓄率が高くなっている現状で、こうした極端なバラマキ政策をしても、大半が貯蓄に回って何の政策効果も出ないまま、財政危機が深まるだけという結果につながるからです。しかし、私は緊縮財政主義(=プライマリーバランス回復や財政再建を優先せよ)ではありません。財政支出の構造や税制の抜本改革を通じて財政政策の質的転換を図るとともに、当面は薄氷を踏む形にはなるけれど、国債発行による財源も積極的に活用し、一般有権者・国民の平均的な生活水準(QOL)を落とさずに、日本経済そのものを「人口減少社会」に対応していける「耐力」のあるものに時間をかけて変えていくことを意図しています。その際、放漫財政に陥らないように万全の注意が必要です。

(5)「市場原理主義アホダラ教」との決別は申し上げるまでもないことです。

(6)直近におけるマスコミ報道のご紹介が不十分でした。例えば日銀が追いつめられて居直りを決め込んでいる様子がうかがえます。愚かなイデオロギーに基づく愚かな金融政策を続けてきた日銀は、今度は他の霞が関省庁と同様に「数字の改ざん」をやるのではないかなどと皮肉られてもいるようです。

 <説明用報道など:別添PDFファイル>
(1)「有事の円」買から売りへ、資源高 経常赤字、「キャリー取引」も低調(日経 2022.3.16他)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59115100W2A310C2EA2000/
(2)インフラ 止まらぬ高齢化、トンネル4割寿命 修繕費膨張、年12兆円も(日経 2022.2.6)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79905550W2A200C2MM8000/
(3)ロシア制裁で商品一段高、アルミ、パラジウム、小麦、決済網除外 供給途絶リスク(日経 2022.3.1)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58640370Y2A220C2ENG000/
(4)国際商品 1年で5割高、2000年代で最大、供給制約が拍車(日経 2022.2.10)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB28EJJ0Y2A120C2000000/
(5)貯蓄率、2年連続34%超、消費支出、昨年0.7%増どまり、長引く行動制限が影(日経 2022.2.9)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79992320Y2A200C2EA2000/
(6)日銀・黒田総裁インタビュー、緩和縮小「あり得ぬ」「出口戦略」議論を封印(毎日 2022.2.11)
 https://mainichi.jp/articles/20220211/ddm/002/020/030000c
(7)SWIFTって、何?(毎日 2022.3.28)
 https://mainichi.jp/articles/20220328/ddm/003/070/093000c


 <関連サイト:その1>
(1)国際収支表の見方
http://homepage1.canvas.ne.jp/minamihideyo/note-kokusaisyuusi.htm
(2)会計・決算 - 日本銀行 Bank of Japan(日銀の貸借対照表他)
 https://www.boj.or.jp/about/account/zai2111a.htm/
 https://www.boj.or.jp/about/account/index.htm/

 <関連サイト:その2>
(1)5000円の給付金配布で“中抜き”か。事務経費700億円はお抱え企業の懐に?「またパソナ」「竹中平蔵が大儲け」皮肉の声 - まぐまぐニュース!
 https://www.mag2.com/p/news/532968?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_thu&utm_campaign=mag_9999_0324&trflg=1
(2)ウクライナ・ショックで株急落 世界経済に激震 原油・穀物は高騰 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ2S6HGTQ2SULFA00R.html?ref=hiru_mail_topix2_6
(3)いまや日本は中国より安い国! アベノミクスの期間に貧しくなった(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/49d69c9e6d475df8adfaf0164f4cf801c417bc97
(4)米インフレ・止まらぬ勢い、消費者物価 1月7.5%上昇、高い賃金・原油、見通し押し上げ(日経 2022.2.11)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN09FVA0Z00C22A2000000/
(5)「円」の実力 50年前のレベル!?(東京 2022.2.19)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/160872
(6)「手詰まり日本、このままでは政治も経済も破綻だ」金子勝立教大学教授(現代の理論)
 http://gendainoriron.jp/vol.29/feature/mkaneko.php
(7)米経済大変動も「世界は日本円に無関心」深刻な現状を示す5つのチャート。外貨が集まる理由が全然なく… - Business Insider Japan
 https://www.businessinsider.jp/post-250164
(8)街角景況感こそ庶民感覚 いよいよ鮮明「岸田不況」(2022年2月10日配信『日刊ゲンダイ』)障害福祉&政治・社会・平和問題ニュースサイト
 https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-32116.html
(9)インフレ経済突入で100円ショップを襲う大異変、各社「生き残り戦略」の見通し - 今週もナナメに考えた 鈴木貴博 - ダイヤモンド・オンライン
 https://diamond.jp/articles/-/295249?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20220204
(10)「賃上げなきインフレで国民はより貧しくなる」経営コンサルが警鐘…4月以降に起こる-恐怖のドミノ- インフレがほったらかしにされる - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 https://president.jp/articles/-/54702


 <「いちろうちゃんのブログ」>
(1)(拡散希望)目標・目的を明確にして実施される社会保障・福祉政策を「選別主義」などという軽蔑的言葉を使って攻撃する一部弁護士と日弁連=その根底には「市場原理主義アホダラ教」への白旗がある- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-b6d597.html

(2)今ごろベーシックインカム(BI)の特集を組む岩波月刊誌『世界』編集部の知的錯誤と時流迎合:特集すべきはBIではなく、新型コロナ大失業時代における「(権利としての)生活保障」や「雇用・労働政策」のあるべき論だ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-12905f.html

(3)「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか(その3):「市民連合」と「共同テーブル」、市民運動・社会運動がその体質を改善・強化して「世直し」勢力の先頭に立て!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d4c8e6.html

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

2022年3月27日 (日)

(報告)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)

前略,田中一郎です。


 去る2022年3月26日、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、下記「新ちょぼゼミ」を開催いたしました。後藤政志さんには超多忙のスケジュールを割いていただき、非常に重要で興味深い迫真のご講演をしていただきました。以下、当日の録画とレジメを添付して、簡単にご報告申し上げます。後藤政志さんには主催者として心より感謝申し上げます。

(下記の当日録画の最後の方で私から発言をしておりますが、福島第一原発事故当時、3・4号機の共用ベント管で3号機から出た炉心の水素が4号機の方へ逆流して4号機建屋の水素爆発を引き起こしたと言われる件で、そもそも東京電力が言うこの説明でいいのかどうか、そして、いいとして、その場合、同じようなことが、今、再稼働されようとしている全国の原発で再び起きることがないよう、安全審査の中できちんとチェックされているのかどうか、非常に心配になっています。今後のこの問題の展開に注目したいと思います:田中一郎)


◆(イベント情報)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)
 https://drive.google.com/file/d/1nMYGz763idWfpQjBucnnTf3gjyWEaOMP/view?usp=sharing

 

福島第一原発事故から早10年以上が経過しました。この大事故を契機に日本は脱原発に向かうかと思いましたが、実際には政治を原子力ムラが占拠して原発・核燃料サイクルから撤退せず、経済産業省や原子力規制委員会・規制庁などを拠点にして再稼働を画策しています。しかし、その場合でも、福島第一原発事故時には「あわや」と思われたたくさんの原発施設の欠陥や不十分さが明らかになっているのですから、そうしたものを教訓にして、二度と再び原発・核燃料サイクル施設が過酷事故を引き起こすことのないよう、万全の安全対策なり安全審査が行われていなくてはならないハズです。今回は、原発の工学的メカニズムにお詳しい元東芝の原子炉格納容器設計技師の後藤政志さんにおいでいただき、「福島原発事故の技術的教訓」をテーマにお話をしていただきます。

講師:後藤 政志(ごとう まさし)さん
元東芝、原子炉格納容器設計者、博士(工学)。東芝で原子炉格納容器の設計に従事。柏崎刈羽原発の6号機、浜岡原発の4号機、5号機、女川原発の2号機、3号機の設計に携わる。


 <当日録画>
◆20220326 UPLAN 後藤政志「福島原発事故の技術的教訓」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=oCzTSFZwTjo
 https://www.youtube.com/watch?v=oCzTSFZwTjo

 <当日のレジメ>
(1)(レジメ1)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志 2022.3.26)
 https://drive.google.com/file/d/1SUaObBc7miVQIvD2oDqQzA8SfBCyONfX/view?usp=sharing

(2)(レジメ2)「福島原発事故の技術的教訓」(パワポファイル)(後藤政志 2022.3.26)
 https://drive.google.com/file/d/1lznYo0A4A_8ftm__xHOoFuDWxHnMLZ3t/view?usp=sharing


 <後藤政志さんのご著書>
(1)原発は日本を滅ぼす-青谷知己,小倉志郎,草野秀一,後藤政志,後藤康彦,山際正道/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034029114&Action_id=121&Sza_id=GG

(2)「原発をつくった」から言えること-後藤政志/著(クレヨンハウス)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032674921&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)福島原発事故はなぜ起きたか-井野博満/編 井野博満、後藤政志、瀬川嘉之/〔著〕(藤原書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032607650&Action_id=121&Sza_id=C0

 <関連サイト>
(1)川内原発運転延長を独自検証 県専門委 分科会設置へ 専門家4人新たに委嘱-読売新聞オンライン
 https://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20211223-OYTNT50086/
(2)川内原発「40年超運転」鹿児島県 専門委に特別委員4人追加、分科会で延長の可否議論へ(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f37a8442b99f9673c2b07b54e9a4c94c5717e641
(3)川内原発運転延長 鹿児島県、検証へ批判的委員の追加検討 知事「反原発団体の要望受け」(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8c7534595b27011a72890cc9eae95cc587097d2c
(4)<東海第二原発 再考再稼働>(29)危険性の立証に手応え 元原発設計技術者・後藤政志さん(71):東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/102688
(5)「新型原子炉」に未来はあるのか?(後藤政志、松久保肇、大林ミカ):原子力市民委員会
 http://www.ccnejapan.com/?page_id=11776
 (上から3つ目の動画です)


 <「新ちょぼゼミ」>
(1)(報告)(7.24)オルタナティブな日本をめざして(第62回)「東海第二原発運転差止水戸地裁判決:今後の原発裁判へ向けて」(後藤政志さん・上岡直見さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-cd84b3.html

(2)(報告)(4.11)オルタナティブな日本をめざして(第26回):「なぜ原発の再稼働は認められないのか-原発の仕組みから安全性の根拠を問う-」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-f02127.html

(3)(報告)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回)「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-c2b04c.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々  

2022年3月26日 (土)

(他のMLでの議論です)諫早湾干拓事業裁判で、また日本の司法は職責を放棄して「行政追従判決」:国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ(現代人に必須知識のバイオテクノロジーの世界を上林茂暢先生に平易に解説していただきます。なお、当日は最初の1時間で主催者側からプレゼンを行います。テーマは「経済問題」または「放射線被曝問題」のいずれかで、まだ未定です)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.(別添PDFファイル)(チラシ)(4.3)香港のいま、日本のいま(阿古智子東京大学教授)
 https://drive.google.com/file/d/1_QOF0YUHId4ALaLIsDJsz0n4XcslDrzT/view?usp=sharing

 

3.キャンペーン · 1桁足りない!ケア労働者に4万円賃上げを! · Change.org
 https://tinyurl.com/64nft3dd

(関連)竹信三恵子さんに聞いた(その1)コロナ禍によってあぶり出された「女性からの労働相談が6割」の現実 - マガジン9
 https://maga9.jp/200819-0/

 

4.設立20周年記念誌ができました - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/topics/44633/

 

5.原発警備に自衛隊を 自民・高市氏(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/d61f05882a2eda925d708a673d6d0c36e58ed8e7

(昔、負け戦の対米戦争にしがみつき、大挙して日本列島を襲うB29爆撃機を竹やりで突いて落とそうとしていた大日本帝国陸海軍とよく似たことを考えているようである。完璧に頭がイカレた原発末期症候群時代のボンクラ政治家がこの女だ。そして岸田文雄総理も似たり寄ったりの発言をしている、まさに、この総理・総裁ありて、この政調会長あり、である。:田中一郎)

(関連)原発の警察警備、全国展開を検討 首相、ロシア軍の施設攻撃で:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/165569

(関連)社説:原発の防護 破壊のリスク再認識を|社説|京都新聞
 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/750934


6.(別添PDFファイル)(耕論)批判される「権力批判」:空気読み権力の「ポチ」に:松元ヒロ(朝日 2022.3.24)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15243249.html

(関連)「非国民が集まってるねえ」テレビで会えない芸人・松元ヒロの面白さ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ24410TQ23UCVL016.html

(関連)松元ヒロ、村本大輔、放送禁止歌…彼らをテレビから消したものの正体:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ1X62VXQ1VUCVL01B.html

 

7.現代における「ハーメルンのほら吹き男」=安部晋三

(1)【安倍晋三】「政府最高レベルの無恥」安倍晋三元首相が核共有を言い出す茶番|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302909

(2)【安倍晋三】ロシア前首相メドベージェフ氏「日ロ交渉は常に儀式的」に安倍元首相ダンマリのナゼ?|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302933

(3)【安倍晋三】安倍元首相の近大卒業式“自画自賛”スピーチに批判殺到! 表立って動くほど空回り|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302896

(4)【安倍晋三】二枚舌は通用しない!「サハリン」より筋悪な安倍案件「アーク2」から即撤退せよ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302843

(5)【安倍晋三】安倍元首相ゲキ推しコロナ治療薬「アビガン」治験打ち切り…備蓄増へ投じた血税140億円|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302630

(6)【安倍晋三】参院選街頭演説ヤジ訴訟 北海道警側に賠償命令 札幌地裁 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220325/k00/00m/040/006000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220325

 

6.その他

(1)【岸田政権】衆院・赤坂議員宿舎「10%値下げ」に批判殺到! 家賃は相場の4分の1と格安、理由も超非常識|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/302911

(2)5000円の給付金配布で“中抜き”か。事務経費700億円はお抱え企業の懐に?「またパソナ」「竹中平蔵が大儲け」皮肉の声 - まぐまぐニュース!
https://www.mag2.com/p/news/532968?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_thu&utm_campaign=mag_9999_0324&trflg=1

(一過性の現金バラマキ政策と特権的政商の中抜き・ピンハネは「セット」とお考え下さい。経済危機に突入していく日本経済にとっては、一過性の現金バラマクはほとんど何の役にも立たない愚策で、まさに財源の浪費です。おわかりかな、松尾匡立命館大学教授と左派リフレ派の諸君、そして自公維新のみならず、山本太郎「れいわ新選組」さんたちをはじめとする既存野党のみなさま。:田中一郎)

 

◆ウクライナ情勢(11):ウクライナ戦争は近未来の日本かもしれない(2つのネット記事から)オリバーストーンへのインタビュー動画 ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです(第三次世界大戦への道)他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-f523fc.html

◆日刊IWJガイド・非会員版「米CIAは丸8年間も秘密の『CIA訓練プログラム』でウクライナ軍に関与! このプログラムは、ドンバス戦争でのウクライナ軍支援が目的!」2022.3.26号~No.3481号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50477
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諫早湾干拓事業裁判で、また日本の司法は職責を放棄して「行政追従判決」です。「国の請求認め、諫干開門命令「無力化」、請求異議訴訟差し戻し控訴審判決」をお送りいたします。

 <別添PDFファイル>
(1)繰り返される訴訟、諫早の開門は、あす判決(朝日 2022.3.24)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9b4897f8b90d4dab7f8b45c23bde16a5b279d25e
(2)(メール転送です)国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決(2022年3月25日)

 <関連サイト>

(1)【速報】国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決|【西日本新聞me】
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/896554/
(2)諫早湾干拓訴訟 差し戻し審 福岡高裁が確定判決を無効化する判決【長崎県】(KTNテレビ長崎) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/90d92aea4121a23628a7f89b17dba2355859c7e9
(3)諫早湾堤防の開門命令、「無力化」認める 福岡高裁 差し戻し審判決(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/d990c200a0b7e6ecbd2e2b60148dfa38aefdea6c
(4)諫早湾堤防「開門」は無効 差し戻し審、判断統一の流れ:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/167737

 

簡単に申し上げます。(一部加筆修正)
この判決は行政に追従した忖度判決で、司法の使命を棚上げにしています。

 

そもそも、この長期化している裁判がねじれている原因は、福岡高裁自身がつくったもの。最初の裁判で漁業者が勝訴して開門判決が確定しているのだから、福岡高裁は、その判決を尊重し、そのあとに提訴された農業者の裁判は、即時即決で、開門禁止判決ではなく、農業者への損害賠償の形で裁判所が主導する和解に持ち込んでいくべきだった。それを開門禁止判決なんぞを出しているから混乱を招いているのである。

 

最初の確定した福岡高裁の開門判決の最重要点は、漁業者の漁業経営損失が回復されるかどうかということよりも、諫早湾の(海としての)「命」が回復するかどうかであり、回復させるためには試験的に開門をせざるを得ず、とにかく、漁業者の損失もカバーしながら、諫早湾の環境回復に努めよ、という点にある。その肝心なことを2度目の農業者による訴訟では棚上げにされてしまっている。この2度目の農業者訴訟における開門禁止判決こそが大問題なのだ。このままでは、諫早湾は永久に「死んだ海」のままとなる。

 

私は、日本の司法はもう駄目だと思っているので、こういう問題は、早くホンモノの政権交代を実現させ、その政権が「諫早湾堤防(ギロチン堤防)」そのものを完全撤去し、もとの状態に戻し(原状復帰)、慎重にいろいろなやり方をして、干潟の回復や海洋生物の復活ができるよう、諫早湾再生事業でいろいろと努力する、という行政を展開すればいいと思っている。

 

農業者には申し訳ないが、通常水準の金額+アルファ付きの立ち退き料と、農業継続希望者には他の土地で農業ができるよう、補償内容を充実させ、諫早湾干拓地での農業をやめていけばいい。全国にはたくさんの耕作放棄地があり農地には事欠かない。行政がきちんとフォローすれば、営農の移転は可能である。

 

そうしておいて、ギロチン堤防の撤去と、諫早湾の復活・再生事業を展開していけばいい。司法の方は、まずは農業者起訴の裁判での開門判決を下した裁判官どもを左遷・更迭し、返す刀で司法・検察の抜本改革を行う必要がある。また、かようなくだらない事業を行って混乱と巨額損失を生み出している農林水産省には、当分の間、一部の例外を除いて、公共事業の予算はつけないという厳しい対応をすべきである(時効の関係で官僚の責任を問うのは難しそうだ)。

 

(関連)(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html

 

最終目標は諫早湾ギロチン堤防の撤去と、諫早湾およびその干潟の再生・復活である。自然環境の原状回復である。そのために国は全力を挙げるべきであって、国が力尽くすべきはこの裁判での勝訴ではないはずだ。この裁判はまだ続きそうであるが。

 

(下記はメール転送です(別添PDFファイル):一部筆者が加筆しています)
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Sent: Friday, March 25, 2022 4:40 PM
Subject: 国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決

◆国の請求認め、諫干開門命令「無力化」 請求異議訴訟差し戻し控訴審判決
(西日本新聞2022/3/25 14:05) https://www.nishinippon.co.jp/item/n/896554/

 

 福岡高裁

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)を巡り、潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決の「無力化」を国が求めた「請求異議訴訟」の差し戻し控訴審判決で、福岡高裁は25日、国の請求を認め、「開門の強制を許さない」とする判決を言い渡した。この判決が確定すれば、開門確定判決は事実上、効力を失う。

 

「開門」「非開門」の相反する司法判断が並立してきたねじれ状態は解消され、漁場回復のために漁業者側が求めてきた開門の実現は一層遠のくことになる。

 一連の訴訟では福岡高裁が2010年12月、漁獲量の減少と堤防閉め切りとの因果関係を認めて5年間の常時開門を命じ、当時の民主党政権が上告せず確定。一方で、開門に反対する営農者が起こした別の訴訟では開門を禁じる判断が出された。請求異議訴訟は14年、開門義務を負う国が、確定判決当時からは「事情が変わった」として、漁業者側に開門を強制しないように求めて提起した。

 

一審佐賀地裁(14年12月)は国が敗訴。二審福岡高裁(18年7月)は、確定判決後に漁業権が更新されたことを理由に「(更新前の漁業権に基づく)漁業者の開門請求権も消滅した」とし、国の訴えを認めて開門確定判決「無力化」の判決を言い渡した。しかし最高裁(19年9月)は「(確定判決は)漁業権が更新されることを前提としており、開門請求権も消滅していない」と判断。その上で、他の論点について審理を尽くす必要があるとして高裁でのやり直しを命じていた。

 

差し戻し控訴審で、漁業者側は話し合いによる解決の道を探るよう主張。福岡高裁も「判決だけでは抜本的な解決には寄与できない」として和解協議の開始を強く促した。

 

これを拒否した国側は「諫早湾周辺の漁獲量は13年に増加傾向に転じた」など、確定判決時から事情が変わったと重ねて主張。開門命令に従わなかったことによる制裁金(間接強制金)として漁業者側に12億円超を支払った点も挙げ「漁業被害は完全に補填(ほてん)された」とした。漁業者側は「増加したのはシバエビだけで、それ以外の減少傾向には歯止めがかかっていない」「国がさまざまな口実をつけて開門義務を怠っているだけだ」と反論していた。

 

(愚かな農林水産省の土建行政や日本の司法・裁判所の職責放棄・機能不全について、厳しい批判的観点が欠如した「フヌケ」のような内容ですが、これまでの経緯をコンパクトに知るには少しは役に立つかもしれません。:田中一郎)

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◆イチから分かる!諫早湾干拓事業問題(上)何を争っているの?
(西日本新聞2022/3/23 6:00) https://www.nishinippon.co.jp/item/n/895069/

(一部抜粋)
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  この記事のポイントは 

確定した判決を「無力化」できる制度がある
問題となっているのは、諫早湾を閉め切って農地を造った国営干拓事業
漁業者は「干拓事業で不漁になった」と主張している

 

「全国的にも、これほどややこしい裁判はない」。長崎県の国営諫早湾干拓事業を巡る訴訟は、そう言われるほど複雑です。長年にわたって混迷し続けており、理解するのはとても難しいのですが、公共事業の在り方や自然環境との向き合い方を考えるためにも大切な問題です。関連訴訟の判決が25日、福岡高裁で言い渡される前に、できるだけ分かりやすく説明します。

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◆イチから分かる!諫早湾干拓事業問題(中)国は判決に従っているの?
(西日本新聞2022/3/24 6:00) https://www.nishinippon.co.jp/item/n/895555/

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 この記事のポイントは 

漁業者側と営農者側がそれぞれ、国を相手に裁判を起こした
それぞれの主張を認める正反対の司法判断が出た
「開門」「非開門」矛盾する義務を国は負った

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◆イチから分かる!諫早湾干拓事業問題(下)矛盾する司法判断の行方は?
(西日本新聞2022/3/25 6:00) https://www.nishinippon.co.jp/item/n/896080/

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 この記事のポイントは 

25日の判決は開門を命じた確定判決を「無力化」するかどうかを判断する
判決がどうなろうと、問題はすぐには解決しない見通し
裁判での解決は難しいと、裁判所自身が認めている

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◆問題は「解決」するの?

________________________________________

 25日の判決が持つ意味を考えてみます。仮に国側が負けた場合は「開門しなさい」の確定判決の効力は維持されるわけですから、「開門してはいけない」の司法判断と国が板挟みになっている状況は変わりません。

 

逆に国側が勝てば、確定判決は無力化され、漁業者側はとても不利な状況になります。ただし漁業者側は、開門を求める裁判を他にも起こしています。同じような裁判でも、原告が違えば起こせるのです。25日の判決についても、敗訴した方が上告する可能性が高いので、どちらにしても当面は法廷での争いが続くでしょう。歩み寄りの余地はないのでしょうか。

 

実はこれまでに裁判所は何度も、漁業者側や国側に和解を促してきました。その中で、経緯の複雑さや相反する司法判断を踏まえ、司法の役割には限界があるということも指摘してきたんです。

 

今回の請求異議訴訟でも、裁判所は「本件の判決だけでは、統一的、総合的かつ抜本的な解決には寄与できない」と認めた上で、和解協議を提案。国に対して「これまで以上の尽力が不可欠であり、主体的かつ積極的な関与を強く期待する」と呼び掛けました。国側は「開門しない」ことを前提としない協議には応じないと拒否しましたが、他ならぬ裁判官が訴訟での解決は難しいと言っているのですから、法廷内外での話し合いを通じて解決を模索するしかありません。

 

もちろん、簡単には解決できそうにないことは誰の目にも明らかです。このテーマを私たちは長く取材し、当事者にも識者にも繰り返し取材をしてきましたが、魔法のような妙案は浮かびません。豊富な海の幸に恵まれた「宝の海」は、今や「いさかいの海」とも呼ばれるようになってしまいました。何十年もかけてややこしくなってきた問題なのですから、同じくらいの時間をかけて根気強く議論をして解きほぐす。関係者が納得する真の解決を目指すには、それくらいの覚悟が必要なことだけは確かです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
草々

 

2022年3月25日 (金)

ウクライナ情勢(11):①ウクライナ戦争は近未来の日本かもしれない(2つのネット記事から)②オリバーストーンへのインタビュー動画 ③ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです(第三次世界大戦への道)他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


(下記は予約受付を終了いたしました)
◆(予約必要)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-3db33b.html

(関連)日本外交と政治の正体|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2185

(関連)(別添PDFファイル)今の日本は一億総ロシア糾弾 国会で一方の意見だけを聞くことが正しい道なのか|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302960


2.(別添PDFファイル)(チラシ)(3月27日28日)(外環陥没)陥没地域住民限定(マスコミ取材不可)オープンハウス開催
 https://drive.google.com/file/d/1AUPgwiqN48y4YwvUPn-JS64yXmGPTrkf/view?usp=sharing


3.キャンペーン
(1)団体賛同 福島第一原発のトリチウム等を含む処理汚染水を海洋放出しないことを求める要望書
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfyi1YgcmegnlKbBRFBQ6hWS_JWp9HrGb2bbXQ0tFXXGAB41g/viewform

(関連)(増補版)福島原発の事故汚染水を海に捨てるな!(トリチウムの危険性を甘く見てはいけない)(田中一郎 2021.10.27)
 https://drive.google.com/file/d/10OJXJ0Wtfzlwx4Z4MemH-nIXN6fLcKDp/view?usp=sharing

(関連)注水量毎時5.5トンに増 第1原発1号機、格納容器水位低下受け(福島民友新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f1fd2f7afcbdf35d116cf3b56b11090ab04c5944

(2)キャンペーンについてのお知らせ · 署名期間を延長致します · Change.org
 https://tinyurl.com/5wvbeh7u

(関連)2030冬季オリンピック・パラリンピック招致に反対します · Change.org
 https://bit.ly/3wGRA7T

(3)キャンペーンについてのお知らせ · 小池都知事が神宮外苑再開発計画を承認しましたが、ギブアップしません! 環境アセスメントへの「都民の意見」公述人募集は3-28締め切り!~みんなの意見を届けよう! · Change.org
 https://bit.ly/3urhXM9

(関連)神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを! · Change.org
 https://tinyurl.com/ycky832u

(関連)明治神宮外苑、「樹木1000本伐採」は許されるのか - 東洋経済オンライン
 https://tinyurl.com/yckrpfu8


4.(別添PDFファイル)映画「教育と愛国」(前川喜平 東京 2022.3.20)
 https://eiga.com/movie/96700/

(関連)映画「教育と愛国」公式WEBサイト
 https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/


5.戦争と解説(三木義一 東京 2022.3.24)
 https://bit.ly/36l58Ly

◆日刊IWJガイド・非会員版「本日7時、岩上安身による国際政治学者・六辻彰二氏インタビュー『米国主導で大量の武器が送られ ウクライナで戦後「白人テロ」拡大の危険』」2022.3.25号~No.3480号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50468
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「ウクライナ情勢(11):ウクライナ戦争は近未来の日本かもしれない(2つのネット記事から)オリバーストーンへのインタビュー動画 ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです(第三次世界大戦への道)他」をお送りいたします。


1.(別添PDFファイル)【ウクライナ侵攻】この国会を見ていると日本も必ず戦争に巻き込まれる予感|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302955
(日刊ゲンダイのネット無料会員になれば、ある程度まで記事が読めます)

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)ロシアによる侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領が23日、日本の国会で「オンライン演説」を行った。その様子をNHKはじめテレビ各局が生中継。衆院ウェブサイトでもネット中継され、夕方のテレビやモニター画面はゼレンスキーで埋め尽くされた。

 

(中略)「一日も早く戦争が終わって欲しいと願わずにいられません。ただ、戦争は力と力の論理であり、日本がウクライナ側についてロシアとの戦争という構図に踏み込んだことを忘れてはいけない。ゼレンスキー大統領の演説が、他国議会でのアジるような演説に比べて穏便で抽象的な内容だったのは救いです。侵略戦争を仕掛けたプーチン大統領が悪いのは間違いありませんが、単純な善悪二元論で判断すると、イケイケドンドンの好戦ムードが高まりかねない危険性がある。それを利用する為政者もいるし、戦争賛美にもつながりかねません」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 

ゼレンスキーの演説後に挨拶した山東参院議長が、「貴国の人々が生命をかえりみず祖国のために戦う姿を拝見し、感動しております」と声を張り上げたことは象徴的だった。

 

◆戦争は「感動」するものではない

山東は元俳優だが、これは映画などではなく、現実に起きている戦争である。多くの人の命が失われ、生活が破壊されている。断じて、感動しながら拝見する類いのものではない。家族や生活を奪われたウクライナ国民に心を寄せていれば、こんな言葉は出てこないはずだ。あくまで「国家」の為政者目線なのである。

 

山東は最後に「ゼレンスキー閣下、そして親愛なる日本の国会議員の皆さま、ともに頑張ってまいりましょう」と鼓舞していたが、「頑張る」って何をだ? 戦争をともに頑張るよりも、戦争を終わらせるために知恵を絞るのが政治家の仕事ではないのか。

 

「戦争に良いも悪いもない。このまま戦争が続けば、ウクライナ国民だけでなく、ロシアの若い兵士もたくさん死ぬのです。とにかく早く戦争を終わらせること、もっと言えば起こさないことが重要で、即時停戦を強く訴えることが、平和憲法を持つ日本の責務でしょう。難民の支援など、日本ができる人道支援は必要ですが、争いを長引かせるような支援はすべきではない。連帯すべきは戦争を継続するウクライナ政府ではなく、戦火に襲われているウクライナ国民のはずです」(五十嵐仁氏=前出)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(山東昭子にヘルメットと防弾チョッキを持たせてウクライナに派遣してやればどうか。そして戦争が終わるまで帰ってくるな!:田中一郎)


2.(別添PDFファイル)ロシア巡る緊張緩和、戦争放棄へ、被爆国の責務(千田悦子 朝日 2022.3.24)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15243250.html

 

私もこの記事に注目していました。賛成です。目指すべきは、停戦・和平合意であり、海外の「外野席」は、これに全力を挙げるべきです。善悪二元論に立っての戦争当事者の「色分け」ではありません。いまこそ「戦争放棄」の国際政治哲学を日本は強く打ち出すべきです。

 

私は停戦・和平合意において最も厄介なのが、ウクライナに潜入している「戦争屋」たち(ウクライナ政権側とロシア側の両方がいる)の扱いだと思っています。停戦破り・もぐりテロ行為などに走る可能性が高く、ようするにせっかくの停戦を「引っ掻き回し」に来るということです。戦争を続ければ続けるほど、憎悪の連鎖は広がりますから、ますます扱いが厄介になっていきます。早く戦闘行為=組織的殺人行為をやめさせないといけない。

 

ウクライナ国内での彼らの武装解除をどう進めるのかが、ずいぶんと厄介ではないかと推測します。それは言い換えると、時代遅れで偏狭なナショナリズムをどう克服していくか、という問題でもあります。

*「戦争屋」
 ネオナチを含む武装した暴力極右
 民間軍事会社(退役軍人が多い)
 海外からの「義勇兵」という傭兵
 一般市民(民兵)のうちの強硬派

(下記はメールの一部転記です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)千田さんは、ロシア人もウクライナ人もお互い親戚も多く本当は戦いたいとは思っていないことを、まず知っておいて頂きたいと書かれています。そして「核使用も辞さないと言うプーチン大統領を追い詰めることは、人類にとっては得策でないかもしれない。ロシアの歴代大統領が恐れてきたNATO拡大についてロシアの言い分を聞きつつ、今後の緊張を緩和する方向性をNATO全体で探る必要があるのではないだろうか。」と考えています。

 

そして最後に「世界が存続の危機に立つ今、唯一の被爆国であり、恒久平和を希求して戦争放棄した国民として、日本人が新しい戦争放棄というパラダイムを世界に提案すべきではないか。武装強化は問題解決どころか対立を深める。中庸が肝心だと私は考えている。」と書かれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(山東昭子の発言(上記)と比べてみてください:田中一郎)


3.(必見)オリバーストーンへの直近インタビュー

(1)ウクライナ オン ファイヤーのオリバー・ストーン監督がプーチンについて語る
https://odysee.com/@Jano:7/20220321PBD-Podcast--EP-133--Legendary-Film-Maker-Oliver-Stone720p-1647793622076_exported:6
https://odysee.com/@Jano:7/20220321PBD-Podcast--EP-133--Legendary-Film-Maker-Oliver-Stone720p-1647793622076_exported:6

(2)ウクライナ オン ファイヤーのオリバー・ストーン監督がウクライナネオナチ・ドンバスの虐殺について語る
 https://odysee.com/20220322OliverStone3:eaa9bc70b761488088f4dc31b0851f5ed8358984
 https://odysee.com/20220322OliverStone3:eaa9bc70b761488088f4dc31b0851f5ed8358984

(3)ウクライナ オン ファイヤーのオリバー・ストーン監督がバイデンについて語る
 https://odysee.com/@Jano:7/20220322OliverStone2:6
 https://odysee.com/@Jano:7/20220322OliverStone2:6

(関連)ウクライナ・オン・ファイヤー(2016)、オリバー・ストーン監督
https://odysee.com/@jimakudaio:9/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC:6


4.私の発信メール
(1)(他のMLでの議論です)ウクライナ戦争=幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです

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(ある人のメールを一部抜粋)

◆「しかしながら今回のロシア軍のウクライナ侵攻は、NATOからの挑発などの理由をつけても正当化できないものだと思います。(中略)侵攻したロシアも悪いが、挑発したNATOも悪いという指摘は、今回の軍事侵攻の責任をあいまいにするだけです。」

・・・・・・・・・・・・・・
「しかしながら今回のロシア軍のウクライナ侵攻は、NATOからの挑発などの理由をつけても正当化できないものだと思います」 正当化している人がいるのですか? いないのに何故、かようなことを書くのでしょう? ロシアをやっつけたいから? だとすれば、まるで子どものように情緒的ですね。(私などは、何度もロシアの軍事侵攻は断固として許しがたいと言ってきましたが、それを「正当化」と情緒的に逆読みするのでしょうか?)

 

これまで何度も申し上げてきましたが、再度、申し上げておきます。幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです。

 

ロシアも悪ければ、アメリカ・NATO側も悪い、それだけのことです。どっちがどれだけ悪い、こっちが大きく悪いから、他方も悪いと言えば、その悪がボケる、こんな議論は国際紛争を解決方向で考える場合には、幼稚で有害でさえあります。外野席から和平交渉を妨害するものでしかありません。

 

昨日ご紹介した伊勢崎賢治氏の議論を熟読すべきです。ウクライナ戦争は日本と関係が薄いので、日本では評論家稼業のようなことで済んでいますが、日本と密接に関係する極東での武力紛争の場合には、そうはいかないでしょう。現在の一方サイドに傾いたマスごみ報道、これは極東紛争の場合にはもっと極端になり、日本国内での一種のヒステリー現象を生み出しかねません。想像しただけでもぞっとします。

 

戦争当事者に善悪の度合い付きレッテルを貼って、国外の外野席から一方サイドを叩くようなことは、戦火に油を注ぐことになるのです。ゼレンスキーの国会演説など、もってのほかです。招くのなら、停戦・和平合意後にすべきです。そもそもウクライナに潜り込んでいる「戦争屋」(暴力極右民兵や民間軍事会社PMCや義勇兵と言われる傭兵たち)にとっては、戦争の善悪や民主主義・自由など、どうでもいいことです。

 

幼稚な善悪二元論は問題をこじらせるだけです。この戦争で、我々は「戦争にどう対峙するか」「戦争時の情報の扱い方・受け止め方」をクールヘッドでしっかりと学習しなければいけません。

 

◆ウクライナ危機に国際社会はどう向き合うべきか 緩衝国家・日本も迫られる平和構築の課題 東京外国語大学教授・伊勢崎賢治氏に聞く - 長周新聞
 https://bit.ly/3Ipgefb

今回の戦争と似たような事件として
*キューバ危機とケネディ・アメリカ
*ベトナムのポルポト・カンボジア侵攻
*ユーゴ内戦
*シリア内戦
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(2)こうした議論は第三次世界大戦への道です

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1.旧東欧諸国にNATO拡大をしてきたのは欧米の「軍産情報複合体」と「戦争屋」たちです。その代表格が、今般死去したアメリカの元国務長官オルブライトです。彼女はチェコ出身です。ロシア嫌いが強烈だったのかもしれません。

(下記はメール転送です:一部加筆修正)
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オルブライトはチェコ出身の移民で、反ロシア感情が強烈だったのではないかと思われます。NATOの東方拡大をアメリカから推し進めた第一人者ですね。しかし、おそらくは、その背後で、アメリカの「軍産情報複合体」と癒着して腐敗していたクリントン民主党政権がオルブライトを操っていたであろうことはほぼ間違いなく、今日のバイデン政権はその流れを汲んでします。

2016年の大統領選挙では、ウクライナがポロシェンコ大統領を筆頭に、政府組織を挙げてヒラリーを応援し、トランプ批判を露骨に展開していたと、先般お送りしたオリバー・ストーン氏の2019年映画で描かれています。

◆マデレーン・オルブライト - Wikipedia
 https://tinyurl.com/ywpsdn66

◆オルブライト氏が死去 女性初の米国務長官- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN23E420T20C22A3000000/?n_cid=NMAIL007_20220324_H

日本の民主民進党=つまりは国民民主党・立憲民主党が、同じようなことをしなければいいがと懸念するばかりです(「壊憲」勢力である自民党や日本維新は論外です)。台湾有事が危なくなってきました。
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2.NATOはウクライナの加盟が条件として難しいとしながら、今回、NATOやEUやアメリカは、何故、加盟国と同じような対応=つまり戦争当事国であるウクライナに軍事支援をしているのでしょう?

 

3.ウクライナ国内に潜入した「戦争屋」(アゾフ大隊やネオナチを含む暴力極右民兵、民間軍事会社PMC,海外からやってきた武装傭兵たち:ロシア側とウクライナ側の両方にいます)は、国会の手続きやNATO加盟の条件や、自由や民主主義や人権など、歯牙にもかけてはいません。

 

4.旧ソ連圏にNATOが進出したのは、それぞれの国でそれなりの手続きを取っていたのだから問題ないというのなら、アメリカ周辺の国が同じように核ミサイルを配備しても構わないということになりますね。キューバ危機の再現です。国際政治は、そういう「手続き論」では片づかないのです。

 

5.「プーチン・ロシア100%悪玉論 & ゼレンスキー・ウクライナ100%善玉論」では問題は解決しないと何度も申し上げています。

 

6.ウクライナ軍側は、正規軍だけでなく、海外部隊や民間軍事会社や一般市民民兵も混然一体になって、あちこちの民間施設を武力戦闘に利用し、武器弾薬を保管してみたり、民間施設をあたかもトーチカのように活用して、侵攻してくるロシア軍に発砲したりしていて、ロシア軍もこれに反撃しているのでしょう。特に被害がひどいマリウポリは、あの悪名高きネオナチ暴力組織と言われる「アゾフ大隊」の本拠地だそうです(水島朝穂早稲田大学教授)。「アゾフ大隊」の「アゾフ」とは、マリウポリ市の目の前にある「アゾフ海」(黒海の北東部の湾)からきているようです。

 

7.ロシアを追いつめる・強く敵対することは、冷戦時代は回避されてきました。下記のような議論を進めていけば、戦闘行為は終わることがなく、それを見かねたNATO軍や米軍が戦闘に介入すれば、あっというまに核戦争の第三次世界大戦へとエスカレートしてしまう危険性があります(かなり高い危険性だと見ています)。先般お送りしたオリバーストーンの3番目の映画「リビーリング ウクライナ」でも第三次世界大戦=核戦争が予想されています。単純な善悪二元論は禁物です。

 

◆ウクライナ情勢(10):ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)日刊IWJ号外(1)~(5)いわゆる「経済制裁」についての私の基本的な考え方他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-597cdc.html

 

8.ロシアの今回の軍事侵攻は国際法違反の暴挙であり、断固として認めるわけにはいきません。また、ロシアにはたくさんの問題があり、とりわけ人権侵害や国家主権侵害の罪悪は深刻です。改めていただかないといけません。しかし、それは、アメリカもまた、同じです。

 

9.目指すべきは、停戦・和平交渉妥結であり、善悪二元論による「色分け」ではありません。あらゆる戦争は人類にとって「最悪」のふるまいです。
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5.ゼレンスキーは「英雄」か? ウクライナに武器と金を送ることは本当に「正義」なのか?(川口 マーン 惠美) - 現代ビジネス - 講談社(1-4)
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/93698
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f3ca93568d88dc9b4360dcf8ebeac67bd64d9e2f

(一部抜粋)
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オンラインスピーチに感じる違和感

ウクライナのゼレンスキー大統領が、世界各国であたかも英雄のように奉られている。  2月19日、ロシアの大軍がウクライナ国境に張り付き、緊張が高まっていた最中、突然、ミュンヘンの安全保障会議に現れてスピーチをしたのには大いに違和感を持ったが、今では立て続けにオンラインスピーチが続く。

 

鈴木宗男の激白「ゼレンスキーが挑発しなければ、こんなことにならなかった」  皮切りとなった3月1日のEUの欧州議会では、最後にほとんどの議員が立ち上がり、モニターに向かって拍手喝采という大成功。8日にはロンドンの下院、16日には米ワシントンの議会、17日にはドイツの国会、20日はイスラエルの国会「クネセト」、22日にはイタリアの国会、ついに23日には日本、フランス。他にもありそうだが、フォローしきれない。  

 

それにしても、いったい各国の国会議事堂は、いつからウクライナ劇場になったのか。すでに3月19日、岡本裕明氏がご自身のブログで、「そもそも何かがおかしいゼレンスキー大統領の演説」として次のように書いている。

 

〈まず、シナリオライターが誰で、何の目的で議会演説をアレンジしているのでしょうか? 私は彼のそばにアメリカ人の補佐がいると聞いています。そして彼の演説には武器供与などの支援を求め、ウクライナへの賛同を呼び掛けていますが、これは主要国を戦争に巻き込む行為に近く、世界を二分化するリスクをはらみます 〉

 

〈もちろん、現在、置かれている状況に対して皆さんと同様、深い懸念とただちの停戦を求めますが(略)、なぜ、ウクライナがあんな事態にならなくてはいけなかったのか、政治的な判断ミスはなかったのか、外交的交渉でとどめることはできなかったのか、プーチン氏がなぜ、あそこまで踏み込んだのかなど、それらの背景が必ずあるはずなのです。ゼレンスキー氏はヒーローではないのです。ここまで混とんとさせた当事者だということは頭の片隅に置いておくべきでしょう 〉  全く同感だ。  

 

ウクライナから流されてくるのは、ロシア軍が攻めてきたとき抵抗するために、市民がビールの空き瓶でせっせと火炎瓶を作ったり、若い女性が機関銃の操作を教わったりしている映像だ。そして、そんな市民に向かってゼレンスキー氏は、祖国防衛だ、武器を持って戦え!  と発破をかける。これではまるで玉砕の勧めだ。しかも、彼は、ウクライナは世界の民主主義の防衛のために戦っているのだからと、世界中に向かって、自分達を助けろ、武器をくれと、せっせと呼びかける。援助を受けることが、まるで彼らの当然の権利であるかのように。

 

武器や資金を拠出することの意味

しかし、戦争は目下進行中であり、状況は単純ではない。もちろん他国に攻め込んだロシアに弁解の余地はなく、これを許してはいけないことは当然だが、しかし、戦争の意味を判定するのはのちの歴史であり、国会議員でもNATOでもない。  

 

いや、戦争の歴史は概ね勝者が作るものなので、いくら時間が経っても、本当はどちらが正義であったかがわからないことがほとんどだ。それなのに、今、戦争当事者の一方を善と決めつけて、援助一本槍でいこうとしている欧米、および日本の態度には大きな落ち度があるのではないか。

(続きは上記サイトをご覧ください) 


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<「いちろうちゃんのブログ」>

1.ウクライナ情勢(1):(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

2.ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

3.ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html

4.ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2fa3b2.html

5.ウクライナ情勢(5):3つのメールとウクライナ戦争に関する関連サイトなど:ロシアとウクライナ双方が武力行使をやめ(停戦)住民の命と生活を最優先にした戦後処理のための交渉の席につけ、日本の戦争屋はこの悲劇に便乗するな!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-a50d8d.html

6.ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-ccd198.html

7.ウクライナ情勢(7):(メール転送です)ウクライナの原発近況(続)=チェルノブイリ原発他:「三陸の海を放射能から守る岩手の会」永田文夫さん提供他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2a7850.html

8.ウクライナ情勢(8)(メール転送です):今回、ロシアが何故ウクライナに侵攻したかを過去の経緯に遡って理解することと、停戦・和平協定実現のためのリアリズムとプラグマティズムを持つことが大事(愛国主義で戦争を煽るな!)(必見サイトなど)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-6fb210.html

◆(メール転送です)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです:ウクライナのネオナチ・民族主義極右民兵について & ウクライナ戦争関連の必見サイト- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-783a79.html

9.ウクライナ情勢(9):この戦争はプーチン・ロシアだけでなく、ウクライナ国内外に跋扈するネオナチや暴力極右民族主義者たち「戦争屋」が一般市民を巻き込んで展開する殺し合いではないのか!?(その背後に欧米NATOの「軍産情報複合体」)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-5f8059.html

10.ウクライナ情勢(10):ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)日刊IWJ号外(1)~(5)いわゆる「経済制裁」についての私の基本的な考え方他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-597cdc.html
草々

2022年3月24日 (木)

ウクライナ情勢(10):①ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)②映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)③日刊IWJ号外(1)~(5)④いわゆる「経済制裁」についての私の基本的な考え方他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


 (最初に若干のことです)
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1.(ネット署名)日本・中国・インドの3国に停戦仲裁を求める賛同署名のお願い(憂慮する日本の歴史家の会)
 https://peace-between.jimdosite.com/

 

(戦争は人間のふるまいの中で最悪のことであり、最も愚かなことです。ロシア100%悪玉論に乗せられて、ウクライナの抵抗戦争を国外から扇動してみても事態は悪化するばかりです。一刻も早く停戦し、暫定でもいいので和平交渉妥結へ向けて努力が必要です。最終目標は、ロシアも入る形での全欧州の新安全保障体制の確立と、アゾフ大隊に代表されるネオナチを含む暴力極右の民族主義民兵の解体、です。翻って、日本国内の「戦争屋」に万全の警戒をいたしましょう。特に、安部晋三一派と維新(日本維新&大阪維新)は選挙で落選させなければいけません。:田中一郎)

 

2.イベント情報

(1)(3.26夜)デニー知事と考える-アジアと沖縄の平和と発展に向けて:オンライン配信(ZOOM)-(新外交イニシアティブ)

 https://www.nd-initiative.org/event/10363/

 

(申し込み)【本土復帰50年 沖縄の基地問題オンラインシンポジウム】~デニー知事と考える アジアと沖縄の平和と発展に向けて~

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSehFu7PCd_PxutB4ueEmy7pijOFaJhXqi3QJ31NzRoaqRq72g/viewform

 

(2)(予約必要)(3.26昼)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

 

(3)(別添PDFファイル)731部隊関連の3つのイベント企画

 https://drive.google.com/file/d/1L3CnR49ID_JXhdgrk11zAWIkim_hkqeq/view?usp=sharing

 

4.キャンペーン

(1)目黒区は、東日本大震災被災者に800万円を請求する裁判を止めてください! 被災者を追い出さず、災害救助法に基づいた生活再建のための話し合いを求めます。 · Change.org

 https://tinyurl.com/bdeazywh

 

(2)福島原発事故被害者への医療・介護支援を継続してください! · Change.org

 https://bit.ly/3Iy8XKe

 

(3)キャンペーンについてのお知らせ · 8割が経済的理由で医療機関を受診できず「生きていけない」仮放免者 · Change.org

 https://tinyurl.com/2p8v6kz5

 

5.忍び寄る円安・株安とスタグフレーション

 「新型コロナ」によるデフレ・貧困格差拡大・サプライチェーン疲弊に加えて、今度はウクライナ戦争が勃発し、国際商品市況が高騰する中、日本経済に激震が走ろうとしています。経常収支が恒常的に赤字に転落し、石油・石炭・天然ガスのみならず穀物・食料や天然資源の国際価格の上昇が響いて、日本国内に悪性のコストプッシュ型インフレが生じはじめ、更にそこに岸田文雄自公政権による対米盲従の「対ロシア経済制裁」と、そのとばっちりが、これからやってきそうです。既に日本の産業や企業は、多くのボンクラ経営者のおかげで技術力も人材も怪しくなり、検査ゴマカシなど、インチキ詐欺行為を繰り返しながら国際競争力を失って、世界中から日本経済への信頼を失い始めています。

 

(関連)国交省、日野自動車に立ち入り検査 排ガスや燃費の性能偽装で:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASQ3763JMQ37ULFA01Z.html

(関連)ごまかしが横行する三菱電機の開発現場、再試験データを示せ - 日経クロステック(xTECH)

 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06431/

 

つまり、まもなく「際限のない円安」が日本経済に襲い掛かってきても何の不思議もないということです。そして更に更に、欧米発ないしはウクライナ戦争発のバブル崩壊もありうるとのマーケットアナリストも出始めていて、近未来にトンデモない事態が生まれそうになっています。深刻なスタグフレーション(不況下のインフレ)の再来です(1970年代もスタグフレーション化)。

 

こうなったら、無能な政府・政権を一刻も早く入れ替えましょう。来たる参議院選挙では、だれに投票するかよりも、現政権につながる自民、公明、日本維新、国民民主党、保守系無所属の候補者に票を入れることだけはやめておきましょう。自分で自分の首を絞めるようなものです。

 

(1)(別添PDFファイル)「有事の円」買から売りへ、資源高 経常赤字、「キャリー取引」も低調(日経 2022.3.16他)

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59115100W2A310C2EA2000/

(2)ドル-円120円は単なる通過点! 日銀は125円まで円安放置か? - トウシル

 https://media.rakuten-sec.net/articles/-/36562

(3)指をくわえていたら虎の子は半分になるだろう 見るも無惨な円安の国で庶民が生き残る道|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302807

(4)NYダウ続落797ドル安 今年最大の下げ、1年ぶり安値- 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_Y2A300C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220308_A

(5)原油、供給不安で140ドル目前 世界需要の4%不足も- 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB22BOD0S2A220C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220308_A

(6)資源高や円安…悪い物価上昇 日銀総裁「金融引き締めの必要なし」 - 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20220318/k00/00m/020/367000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220319

(7)5千円支給案は不適切66% 台湾有事誘発を懸念75%(共同通信) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/630b2008c4ea54785b3e334aecc81fa4c27fe7e4

(8)(社説)札幌五輪招致 ゴーサインには遠い:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S15239562.html

 

◆いまや日本は中国より安い国! アベノミクスの期間に貧しくなった(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/49d69c9e6d475df8adfaf0164f4cf801c417bc97

 

(既に黒田日銀はアホノミクスに悪乗りして、掃いて捨てるほどの国債やETFを買い込み、にっちもさっちもいかなくなって、まもなく襲ってくるであろう国際経済の大混乱や際限のない円安圧力に対応する余力はない。他方、そのアホノミクスのあとに経済運営を担うことになった岸田文雄政権は、政策能力を疑いたくなるような無意味なバラマキ政策や、くだらない公共事業や時代錯誤の巨大イベント、あるいはアメリカからの兵器購入などに財源を浪費していて、こちらも日本経済の危機や国民生活の困窮を救済できそうにない。政治が日本を破壊し、政治が主導して日本を衰退させている。有権者・国民は、この政治を転換すべく、現在の政治家を総入替しなくてどうするのか!? :田中一郎)

 

 <「いちろうちゃんのブログ」>

◆(メール転送です)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです:ウクライナのネオナチ・民族主義極右民兵について & ウクライナ戦争関連の必見サイト- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-783a79.html

 

◆ウクライナ情勢(8)(メール転送です):今回、ロシアが何故ウクライナに侵攻したかを過去の経緯に遡って理解することと、停戦・和平協定実現のためのリアリズムとプラグマティズムを持つことが大事(愛国主義で戦争を煽るな!)(必見サイトなど)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-6fb210.html

 

◆ウクライナ情勢(9):この戦争はプーチン・ロシアだけでなく、ウクライナ国内外に跋扈するネオナチや暴力極右民族主義者たち「戦争屋」が一般市民を巻き込んで展開する殺し合いではないのか!?(その背後に欧米NATOの「軍産情報複合体」)- いちろうちゃんのブ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-5f8059.html

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ウクライナ情勢(10)をお送りいたします。

 

 <別添PDFファイル>

(1)(声明)(3.23)ゼレンスキー大統領の国会演説は「停戦」を遠ざける要因を作りかねないので中止してください(対話をすすめる市民有志 2022.3.19)

 https://drive.google.com/file/d/1p1YvVgua2sNjIhFGs152YQqfLN0SH3gl/view?usp=sharing

(2)(プラカード)Stop the War(対話をすすめる市民有志 2022.3.19)

 https://drive.google.com/file/d/1A88C9sFNvtcG9LwulkR4nJ1Zti5VTEMS/view?usp=sharing

(3)(プラカード)日本政府はロシアとウクライナの停戦合意に尽力せよ!(対話をすすめる市民有志 2022.3.19)

 https://drive.google.com/file/d/1iL_V3MC1jFuKJx_32jnMnK_f7evLEP8T/view?usp=sharing

(4)新聞広告「戦争反対! 思いはひとつ」(東京新聞他 2022.3.20)

 https://drive.google.com/file/d/12fYka4kl7NFcW2z4JbROPScdWMQG5t2f/view?usp=sharing

 

(別添PDFファイル(1)~(3)はその通りで問題なしですが、(4)の原水禁他主催の新聞広告には「ロシアが原発を攻撃した」ように書いてあります。どうやってロシアが原発を攻撃したと確認したのでしょう。「戦争反対! 思いはひとつ」の文言はその通りなんだけれど、その下にある文章は、どうも偏っている雰囲気が強いですね。私は「原水禁」などという組織は「原水協」とともに、もはや賞味期限切れで一刻も早く解散した方がいいと思っているので、彼らのやることを厳しく見ることも影響しているかもしれないですが、「戦争反対! 思いはひとつ」というスローガンにぴったりと来る文言は、もう少し他にあるような気がします。ウクライナ・欧米NATOのプロパガンダやマスごみ報道に流されているような印象を受けます。:田中一郎)

 

◆ウクライナ危機に国際社会はどう向き合うべきか 緩衝国家・日本も迫られる平和構築の課題 東京外国語大学教授・伊勢崎賢治氏に聞く - 長周新聞

 https://bit.ly/3Ipgefb

https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/22976?fbclid=IwAR2Hdl8_UwXA6uOU8U3pnVSSVYh50kzUffPddR6paZCxfDeTgcJMo6MLhWI

 

(昨日、皆様にご紹介をしたサイトです。必読必見ですので、是非とも熟読をお願い申し上げます。この伊勢崎賢治氏の戦争リアリズムと、停戦・和平へ向けてのプラグマティズムが、今は是体に必要です。:田中一郎)

 

◆【ノーカット-同時通訳】ウクライナ・ゼレンスキー大統領 日本の国会演説で何を語る?-TBS NEWS - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=3lLtYGofpW0

 

(関連)ヒロシマの心を世界に:ゼレンスキー大統領の国会演説 ――被爆の実相を知らしめることが重要

 http://kokoro2016.cocolog-nifty.com/blog/

 

(少し前にも申し上げたように、ロシアに向かって「核兵器を使うな、核兵器で脅すな」と言うことは大事なことですが、それだけでは片手落ちです。核兵器の中でも「実践的」な意味で重要なINF条約(中距離核戦力全廃条約)を破棄したのはアメリカですから、アメリカに向かってもINF条約(中距離核戦力全廃条約)の復活をはじめ、核兵器削減から禁止へと向かう努力をせよという声を挙げることも必要です。:田中一郎)

 

 

1.ウクライナの原発近況報告(川崎陽子さん)

 

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ウクライナにある2つの原発(チェルノブイリ原発とザポリージャ原発)についての近況情報が、ドイツ在住の環境ジャーナリストの川崎陽子さんから届いていますので、ご覧ください。川崎陽子さんは私とたんぽぽ舎が主催している「新ちょぼゼミ」にも来ていただいたことがある方で信頼のおける方です。

 

◆ウクライナのチェルノブイリ原発で起きていること- 今ここの地球市民 

 http://ecoyoko-archive.seesaa.net/article/486024595.html

 

◆今ここの地球市民 ウクライナのザポリージャ原発で起きていることー続報

 https://ecoyoko.fc2.net/blog-entry-155.html

 

◆ウクライナのザポリージャ原発で起きていること- 今ここの地球市民

 http://ecoyoko-archive.seesaa.net/article/485929046.html?1646839881

 

(参考)(報告)(7.30)「国際原子力マフィアと放射線被曝をめぐる国際情勢」(川崎陽子さん)(オルタナティブな日本をめざして:第14回新ちょぼゼミ )- いちろうちゃんのブログ (2018年)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/14-458b.html

 

 今のところ、ウクライナからの情報も、ロシアからの情報も、両方とも信頼できませんが、特にウクライナからの情報は、事態が自分たちに有利になるようにプロパガンダとして使われている雰囲気が強く、全くと言っていいほど信用できません。しかし、日本国内で流れている情報は、全てと言っていいほどウクライナ、及び欧米からの情報です。

 

私は今のところ、仮説的にですが、ロシアがウクライナの原発を攻撃したというのは考えにくいと見ています。一つは、チェルノブイリ原発の外部電源復活がロシアとベラルーシの協力で行われたこと、もう一つは、原発を攻撃して破壊したらどうなるのかは、ロシアもよくわかっているハズ、だからです。

 

私の推測は、ウクライナ国内で暴れまわっているネオナチ他の暴力極右民族主義民兵が、原発を人質にとってロシア軍と対峙してくることを防ぐため、先手を打って原発を軍事占領し、ネオナチ他の暴力極右民族主義民兵に手を出させないようにしたのではないか、というものです。しかし、本当にそうなのかは今のところわかりません。あくまで推測です。

 

更に推測すると、ひょっとして今回のロシアによるウクライナ侵攻は、ウクライナにおける核兵器開発の問題があったのではないかという推測です。プーチン・ロシアが、完成には至らないけれど、ウクライナが秘密裏に核兵器開発計画を持っていて、動き出しているという情報を水面下で得たため、それを早期段階でつぶすために軍を動かしたのではないか、というものです。イスラエルなどが(和平を口実に)この戦争に乗り出してきていることも、このことと平仄が合います。まだ核兵器開発計画はペーパー段階だったのかもしれませんし、あるいは、ある程度、物理的な形ができていたのかもしれません。ウクライナには、かつてソ連時代には核兵器基地があったし、核兵器技術者もいるであろうことは推測されますから、ひょっとすると、という話です。あくまで推測です。

 

(生物兵器開発だ、という情報も流れているようです。旧ソ連時代にウクライナに置かれていた生物兵器開発施設を再生しようとしている、というものですが、これもまた推測の域を出ず、実態はわかりません。核兵器開発とともに、ソ連の軍事侵攻の口実かもしれません)

 

日本のTVや大手新聞や大手雑誌など、日本国内のウクライナ情報は、全くアテになりません。眉にツバをつけて聞いておきましょう・見ておきましょう。明日以降、また、ウクライナ情勢の報告を続けていきます。この戦争は、私は近未来の日本周辺で起きる戦争と類似しているような気がしています。今回のことで、しっかりと教訓を得ていくべきだと考えています。(一説によれば、国際的な立ち位置が、ウクライナと日本で、そっくり同じだ、という評論解説があります。私はある程度当たっていると思います)

 

2.映画「オリバーストーン・オン・プーチン」(2017年)

 ウクライナ戦争に関連するオリバーストーン氏創作の3本の映画(下記)のうち、真ん中2017年の「オリバーストーン・オン・プーチン」がネット上で見つかりました。お早めにご覧ください。

 

(1)(2016年)(必見)ウクライナ・オン・ファイヤー日本語字幕(オリバー・ストーン 2016年)

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141

 

(2)(2017年)(必見)「オリバーストーン・オン・プーチン」

 ① プーチンへのインタビュー PART1「経歴」 - ニコニコ動画

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37830170

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37830170

 ② プーチンへのインタビュー PART2「政治以外の側面」 - ニコニコ動画

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37837511

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37837511

 ③ プーチンへのインタビュー PART3「ウクライナとシリア」 - ニコニコ動画

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37862235

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37862235

 ④ プーチンへのインタビュー PART4(最終回)「米大統領選への介入」 - ニコニコ動画

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37901327

 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37901327

 

(3)(2019年)(必見)(お早めにご覧ください)Revealing Ukraine 2019(日本語字幕付)BY オリバーストーン(「ウクライナ・オン・ファイアー」の続編)

 Revealing Ukraine 2019(字幕準備中):字幕ONでご覧下さい。字幕のコピーは禁止です。 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=A6gKKlNQDQg

 https://www.youtube.com/watch?v=A6gKKlNQDQg

 

3.IWJ

(1)日刊IWJガイド・号外

 

【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです。

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503569

 

【号外第2弾】<IWJ検証レポート>米国とウクライナには生物兵器拡散をめぐる法的枠組みが存在する! 米国からウクライナに対して

2005年以降17年間も、生物兵器拡散防止に関して資金の流れと共同研究が事実としてある!

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503568

 

【号外第3弾】<IWJ検証レポート! その3>ビクトリア・ヌーランド氏「ウクライナに生物学研究施設がある」と告白! ウクライナの

生物兵器研究所についてThe Intercept創立編者の記事を仮翻訳!(2022年3月17日、IWJ)

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503566

 

【号外第4弾】「テロリズム・アナリスト」リタ・カッツ氏がワシントン・ポストに寄稿!「欧米のネオナチは『超国家主義的民族国家』を作るためにウクライナに集まっている」!! - IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503642

 

【号外第5弾】【特別寄稿】旧ユーゴ解体からウクライナ危機へと続く「現代のファシズム」! ジャーナリスト ジョン・ピルジャー氏の2015年の論文をIWJ会員「松元保昭@札幌」様が翻訳! - IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503699

 

(2)What's New お知らせ - IWJからのお知らせや、毎日発行の「日刊IWJガイド・番組表」がご覧になれます

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/

 

◆日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナのゼレンスキー大統領が野党の活動停止を発表! 政府に批判的勢力をすべて排除し異論を封殺!-」2022.3.21号~No.3476号-What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50447

 

◆日刊IWJガイド・非会員版「ゼレンスキー大統領がCNNのインタビューで『プーチン大統領との交渉が失敗すれば第3次世界大戦になる』と警告!」2022.3.22号~No.3477号 - What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50456

 

◆日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナのゼレンスキー大統領が野党の活動停止を発表! 政府に批判的勢力をすべて排除し異論を封殺!-」2022.3.21号~No.3476号-What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50447

 

4.(他のMLに発信したもの)いわゆる「経済制裁」についての私の考え

 そもそも、今回のウクライナ戦争の「火種」をつくっていた欧米・NATOが、ロシアを100%悪玉にして、「経済制裁」などという言葉を使って攻撃すること自体が「厚かましい」話です。が、しかし、この問題については、これがもつ世界経済や私達の日常生活への影響度合いなども考慮に入れて、もう少し考えてみる必要がありそうです。間違っても、対米隷属の自公政権や似非野党による「宗主国アメリカさま」へのゴマすり・へつらい・追従のために「対ロシア経済制裁発動」などをされてはたまったものではありません。熟慮いたしましょう。

 

(1)ダイヤモンド記事に異議あり:①「経済制裁」というよりも侵略国家・人権弾圧国家とは「原則付き合わない」という態度が大事、②(核抑止力獲得のため)「核兵器共有」は明確な憲法違反であり対米隷属の更なる深刻化・自主外交の喪失

 

(下記の『週刊ダイヤモンド』記事のご紹介に対して私が発信したメールです:一部加筆修正)

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週刊ダイヤからちょっとだけの紹介です。

 

各国の政府や企業が手を取り合ってロシアに経済制裁をしていくという、「反ロシア連帯」ともいうべき動きが広がっている。ロシアへ厳しい経済制裁を続けていれば、プーチンが窮地に追い込まれて平和が訪れる、というようなサクセスストーリーを過度に盲信してしまうのもちょっと危うい。実は国際社会においては、「経済制裁で戦争は終わらない」というのが常識だからだ。

 

◆ロシアへの経済制裁は逆効果?マックやスタバの閉鎖が招くさらなる「暴走」-情報戦の裏側 - ダイヤモンド・オンライン

 https://diamond.jp/articles/-/298565

 

非核三原則「持ち込ませずに例外を」議論の裏にある日本のグレーな立場

ロシアによるウクライナ侵攻は、多くの日本国民の頭の中に「日本有事」を意識させた。その中で浮上した議論の一つが米国との「核共有政策」だ。それに関連し、非核三原則の「持ち込ませず」について有事の際に例外を認めるかどうか、自民党内で議論を始めるという。国会決議を経ている非核三原則だが、方針転換は可能とする議論の裏には、日本のグレーな立場があった。(イトモス研究所所長 小倉健一)

 

◆非核三原則「持ち込ませずに例外を」議論の裏にある日本のグレーな立場 - DOL特別レポート - ダイヤモンド・オンライン

 https://diamond.jp/articles/-/298492

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(私の発信メール)

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ご紹介のダイヤモンド記事の要旨について、異議を簡単に書き留めておきます。

 

(1)プーチン・ロシアがゼレンスキー・ウクライナとの国境を越えて、一般市民を巻き添えにしながら多くの犠牲者を踏みつぶして軍事侵略を行っていることに対する「経済制裁」ということよりも、平和国家・人権国家としての日本は、侵略国家や人権弾圧国家(戦争が最大の人権弾圧)とは「原則として付き合わない」「経済関係は極力薄く」という態度が大事です。従ってまた、中共中国や北朝鮮、ミャンマーやイスラエルやシリアなど、世界中にある、いわゆる暴力主義・人権弾圧の権威主義的専制国家にたいしては、日本は「反対」の立場を取り、極力「経済関係」を太くしない(逆に、人権擁護や平和的手段の選択の動きに対しては共鳴して、経済関係を深める対応を取る)努力が必要だと思います。いわば経済関係が一種の「平和外交」として使われるということです。

 

(現状では、一握りの巨大資本ないしはそのグループが私利私欲だけを目的にして、グロテスクな強権国家やその下の企業と、経済取引を(儲かる限りで)太くしてしまっています。その典型がミャンマーであり、中共中国であり、イスラエルであり(軍事産業)、プーチン・ロシアであり、世界最大の「ならず者国家」アメリカです。このダイヤモンド記事も、ひょっとすると、日本企業のロシア国内にある資産や権益を守るための「為にする議論」の可能性があります)

 

(そんなことを言っていると、日本は経済的に国際的孤立に追い込まれる、という議論が予測されますが、それは極論です。ものごとを単純化して「YES/NOのデジタル式2進法」で考えるなということです。まずは野放図な自由経済=アメリカナイズされたグローバリズムから改めていくのです)

 

両国に対して停戦して和平交渉の座につけ、というメッセージをあらゆる方面から彼らに届けることが重要です。「経済制裁」は、そのための手段と考えるべきです。間違っても、ゼレンスキー・ウクライナの軍事抵抗を国外から応援・扇動・支援するようなことはしてはいけないのです。そして、和平交渉の場では、「ロシア・プーチン100%悪玉・ゼレンスキー・ウクライナ100%善玉」などという歪んだ認識(事実とも異なる)では、問題の解決=つまりは戦闘行為の停止・終結や平和協定の締結は実現しないだろうということです。あらゆる人間のふるまいで、戦争こそは最大の悪である、という立場・考え方に立脚して言動すべきです。

 

日本の現下における多くの「世論」は、日々流されるアメリカ・NATOサイドからの一方的なマスごみ情報に扇動されて「プーチン・ロシア100%悪玉論 & ゼレンスキー・ウクライナ100%善玉論」に立脚して、頭に血を登らせてロシア叩きに専念している様子です。それは危ないぞ、ロシアだけでなくウクライナも問題なのだ、そんな態度では問題は解決しないぞ、などと言うと、お前はロシアの悪逆非道をかばいたてするのか、ロシアの侵略行為を見逃すのか、見ようとしないのか、などと、自分自身を絶対正義の立場において、怒鳴り散らしている連中も現れてきます。

 

私から申し上げれば、お目出度い「単純単細胞生物」さながらであり、こんな「世論」ばかりなら、この国を支配する権力側は、さぞかし「世論誘導」がしやすいことだろうな、と思われてなりません。そして、そういう連中ほど、情報の収集はいい加減で偏っており、議論する相手の言うことをまともに見ない・聞かないで、その単純単細胞のYES/NOのデジタル式2進法の頭から流れ出る「情緒」を振り回している、一種の戦時アジテーター、の役回りを演じています。わずか140文字程度の短文の中に複雑な政治経済社会の動きを単純化して書き込むツウィッターなどという今はやりの「単純単細胞バカ」養成ツールに浸りきっている結果なのかもしれません。

 

戦争時の情報は「操作されている」と考えるのが「常識」であり、その上で、事態を突き放して考え評価しなければいけません。ウクライナ問題は日本との関係が薄いのですから、なおさらそうしたことが容易であるはずが、そうはなっていないようです。アベ政権発足以降強まってきた「国家主義」的発想や「愛国心」のプロパガンダや「洗脳教育」などが、ジワーッと浸みてきているのではないかと懸念されます(マスごみ報道が特にひどい)。こんな調子だと、日本が深く関係する武力紛争ないしは戦争が日本列島周辺で起きた場合は、非常に危険な事態が生じてくる可能性が高いのではないかと懸念されます。

 

そして情けないことに、この傾向は、単純体細胞で向こう見ずの専売特許だった(似非)右翼・右派だけでなく、左翼・左派やリベラル系の市民運動・社会運動にも広がっているようです。「ウクライナと共にある」などというプーチン・ロシア非難国会決議が、高見鉄見参議院議員(沖縄の風)ただ1人の棄権があっただけで、ほぼ全会一致のような格好で可決されたことは、こうした風潮を象徴するものであり、将来へ向けて、この国の危うさを示しています。(山本太郎「れいわ新選組」の決議反対は「理由」が異なります)

 

(関連)高良参院議員が棄権 ウクライナ侵攻非難決議「独自の平和外交必要」(琉球新報) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/bedd6b7f7cb05f4c2d8d96de363d9ff79cdf5494

 

(一部抜粋)高良氏は声明で、「武力行使に抗議することは当然で、その点に異論を挟む余地はない」とした一方で、非難決議に「ウクライナと共に」とある点に対し、「平和憲法を持つ日本が、欧米とは違う立場で、独自にロシア、ウクライナに平和的解決を求める積極的な外交を行うべきだ」と異論を唱えた。

 

再度、簡単に書いておきます。「プーチン・ロシアは侵略行為をやめ、軍隊をウクライナから撤兵させよ、ウクライナに平和を取り戻せ、ロシアとウクライナは戦闘行為を中止し和平交渉の席に就け、一般市民を犠牲にするな、欧米諸国やNATOはウクライナでの戦争に加担するな、日本政府は平和憲法国家にふさわしい態度を取り、被害者市民救済に尽力せよ」が、私たちが掲げるべきプラカードです。

 

(2)(核抑止力獲得のため)「核兵器共有」は明確な憲法違反であり対米隷属の更なる深刻化・自主外交の喪失

 申し上げるまでもないでしょう。立憲国家・法治国家では許されないことです。こうした発言をしている政治家どもは、すべて次回選挙までに国会から追放しなければなりません。それが有権者・国民の民主主義や平和を守り発展させる具体的な使命であり、結果的に「自分の国や社会や経済を守る」ことになるのです。安部晋三とその追随自民党議員、維新(日本維新&大阪維新)、国民民主党は、少なくとも全員落選させなければいけないということです。核戦争になってからでは遅すぎます。

 

 日本国憲法 第二章 戦争の放棄

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

「核兵器による抑止」とは、反人道的な「武力による威嚇」です。「自衛」だという人間が必ず出てくるでしょうが、核兵器で自衛したらどうなるか、申し上げるまでもありません。そして何度も申し上げてきたように、原発・核燃料サイクル施設を60基近くもこの狭い日本列島に並べて、戦争などできないのです。核兵器でなくても、通常の爆破兵器で簡単に核爆発を導けるからです。

 

「国会決議を経ている非核三原則だが、方針転換は可能とする議論の裏には、日本のグレーな立場があった」(ダイヤモンド記事)などということはありません。ゴマカスな、ということです。明確な日本国憲法違反ですから。

 

(関連)日刊IWJガイド・非会員版「『ウクライナ侵攻危機』で、IWJが警告し続けてきた『原発×戦争リスク』が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!-」2022.3.12号~No.3467号 - What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50380

 

(2)「経済制裁」は「停戦と和平交渉成功」のために使われるべきです

 

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2点だけ申し上げておきます(既にメールで申し上げたことです)。

 

(1)「経済制裁」は「停戦と和平交渉成功」のために使われるべきです。「悪玉ロシアを叩くため」であれば片手落ちです。ミンスク2合意を守らなかった、国内にネオナチを含む暴力ファシスト、ないしは暴力主義的民族主義者を野放しにしていたウクライナ政権側にも「悪」はあるからです。そもそも「男子成人」の国外退避を国家権力で禁止・妨害して、戦争に動員しているウクライナ政権のふるまいは重大な人権侵害です。この戦争で、誰が「悪」なのかを巡る言い争いは愚かです。ユーゴ内戦と同じような結果を招いていき、犠牲者はどんどん増えるでしょう。民族主義や国家主義の前近代的イデオロギーに基づく紛争の片側に加担するのはよろしくありません。それを煽るのもよろしくありません(NHKのように)。

 

また、「制裁」をする側の欧米諸国も、水面下でウクライナを反ロシアで煽り立て、今日の武力衝突の原因の1つを作ってしまっています。こういう諸国が「経済制裁」などという言葉を使うのはあまりに厚かましいのであって、表現するなら「経済取引を人質に取った戦争」とでもいうべきでしょう。しかし、「経済制裁」という人質は、相手国のロシアだけでなく、「制裁」する方の側にも相当のダメージになりますから、よく心得ておくべきです。

 

(2)権威主義的な人権弾圧国家、言論・表現・政治活動・社会運動の自由を暴力で、権力で弾圧しているような国に対しては、「経済制裁」というよりも「経済的なお付き合い」を極力小さくするという努力が必要です。今回のウクライナ戦争で申し上げれば、ロシア国内での反戦言論の権力的弾圧は断固として許すわけにはいきません。ロシアとの経済取引を、事態が改善されるまでの間、小さくしていくべきでしょう。しかし、日本の現政権は、下記の通り、日ロ関係やロシアにおける民主主義の問題よりも、アベ予算と言われるこのロシアへの経済協力予算の維持や(安部晋三を優先)、ロシアに進出している日本企業の利益を優先しているのが見て取れます。こんな政権は一刻も早く退場させなければなりません。

 

◆露との経済協力予算に岸田首相「修正考えていない」 参院予算委(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/1ebdd1b0c3a4098491169dea5eb2b8a9563db77e

 

それと、この問題は、ロシアだけに限りません。「権威主義的な人権弾圧国家、言論・表現・政治活動・社会運動の自由を暴力で、権力で弾圧しているような国」として、真っ先にミャンマーや中共中国や北朝鮮が思い浮かびます。特に問題は中共中国です。巨大資本やそのグループの私利私欲に任せて経済関係を太くしてしまい、香港、ウイグル、チベット、内蒙古などでの、この国の「スターリンのブタ」官僚(Jオーウェル「アニマルファーム」)たちによる人権弾圧が目に余る中で、そんなものはまるでないかのごとくに、日々、カネもうけ優先の中共中国との関係を続けているのが、この日本です。まさに銭ゲバ国家、エコノミックアニマルの国、ということでしょうか。

 

私は、政府と我々一般市民とで、中共中国をはじめ、言論・表現・社会運動・政治活動を権力で弾圧する国に対する態度を、違った形で対応していけばいいのではないかと思っています。まずは、我々一般市民は、ウイグルと香港の人権弾圧に抗議の意思を示し、中共中国産品の不買運動を自主的に始めるべきだと思います。事を国(政府)と国(政府)との対立にせず(イデオロギーや軍事の対立に転化していく危険性がある)、我々(中国から見たら海外の)市民の中共中国の「スターリンのブタ」官僚に対する抗議として展開し、我々(中国から見たら海外の)市民とともに中共中国の「スターリンのブタ」に反対する中共中国の一般市民とは仲良くして、彼らの経済活動と強くつながればいい、と思います。そうした努力の積み重ねが巨大な渦となるとき、歴史は動くのではないかと思っています。

 

(今回のウクライナ戦争をめぐり、プーチン政権を支持していると言われる一般のロシア国民が、マクドナルドなどの西欧系ファーストフードショップが「経済制裁」でロシアから撤退するという話を聞いて、なんでや? おかしいな、と思い始めているという話を聞きました。このことは、ロシア国民もまた、我々と同じ「ちょぼちょぼ市民」であることを象徴的に示しています。「ちょぼちょぼ市民」は「ちょぼちょぼ」なところで「ちょぼちょぼ」と抵抗するのが「急がば回れ」と私は思っていて、これが巨大な規模になるとき、社会が変わるのだと思います)

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 (「経済制裁」関連の記事)

(1)ロシア、日本との平和条約交渉打ち切りへ 「反ロシアの選択をした」 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASQ3Q05FGQ3PUHBI04B.html?ref=mor_mail_topix3_6

(2)ロシア発ウッドショック、製材止まれば月1.7万棟影響- 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC151UM0V10C22A3000000/?n_cid=NMAIL007_20220322_A

(3)ロシア、平和条約交渉打ち切り 日本の制裁に反発- 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB2149G0R20C22A3000000/?n_cid=NMAIL007_20220322_A

 

5.この人「外交のアベ」ではなかったの?

 これじゃ、「外交のアベ」じゃなくて「外交ヤベエ」じゃん!

 

(事態を憂慮しているが、同時に、この問題に対峙する日本の政治家の姿に目を向けることも忘れてはいけないと思う。ロシアが当事国であるだけに、プーチン大統領と個人的関係があったと「される」安倍晋三元首相に、やはり目を向けずにはいられない(略)「7年8カ月も日本のリーダーであり続け、主要国首脳とも親交が深い「はずの」安倍氏が今すべきことは「プーチン氏の暴挙を止めるために持てる政治力をフル活用する」ことだろう。(略)要するに安倍氏は「プーチン氏との関係」という最大の売り物のメッキがはげたことから国民の目をそらし、実現不可能に近い「核共有」なる大風呂敷を掲げることで、この非常事態に「やってる感」を演出しようとしただけなのである。コロナ禍で緊急事態宣言をまともに使い倒すことができなかったことから国民の目をそらし、実現不可能に近い憲法改正を持ち出したのと同じように、とジャーナリストの尾中 香尚里さん。:立憲フォーラムMGの紹介文章を引用:田中一郎)

 

(1)プーチン止められず北方領土も戻らず。安倍外交「やってる感」の末路 - まぐまぐニュース!

 https://tinyurl.com/2r74rh4c

(2)安倍元首相「核共有」妄言また物議…派閥会合で共産・志位委員長に嚙みつく“内弁慶”ぶり|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302096

(3)安倍元首相この期に及んでマレーシア訪問 プーチン大統領との「会談27回」は不毛の証し|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302184

(4)安倍さんが「やめろよ」といえる? ウラジミールはガン無視でしょうな|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302057

(5)「プーチン大統領に『ウラジミール』と媚をうり…」共産党の志位和夫委員長が安倍元首相を糾弾 フォロワーからツッコミも(中日スポーツ)Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/e15300c7f9ea4115fd03a1e415a2459ca829ae1f

(6)【ウクライナ侵攻】北方領土めぐり巨額上納に主権棚上げ…それでものこのこ出てくる安倍晋三は火事場ドロボー|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302103

 

6.ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト

 https://www3.nhk.or.jp/news/special/ukraine/

 

(平和国家の風上にも置けぬ、我が国のたどる道を誤らせかねない、偏向・デマ・追従・忖度・排除の常習犯御用放送局です。社名NHKは「日本ハッタリ協会」とでも読んでいただければと思います。こういう風に嘘をついて視聴者を誘導しているのだな、という目線で見ておいて、ほぼ間違いありません。みなさま、受信料などは支払い拒否をしてくださいネ。これまでもロクでもないことを繰り返していて、それへの反省もありませんから。:田中一郎)

 

(関連)NHK編集局幹部が急に「BBCやCNNを目指せ」…内部から失笑のウラ事情(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/bfd46d063c468fae09e83ed20337f4147f80bd00

 

7.その他関連サイト

(1)我々は、ウクライナについて壮大な規模で嘘をつかれています。 - DivineLight’s diary

 https://divinelight.hatenablog.com/entry/2022/03/20/124333

(2)尾松 亮 - 満場一致に恐怖を感じる... - Facebook

 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=10225649416856427&id=1659307565

(3)「戦争は答えにならぬ」 ロシアの大富豪・オリガルヒ、反戦の声次々 - 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20220320/k00/00m/030/202000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220321

(4)ウクライナ義勇兵は浪人にあらず!映画「エクスペンダブルズ」顔負けのエリート傭兵部隊集団|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302272

(5)シュレーダー元独首相、ロシア企業とのつながりで批判 - Reuters

 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-germany-schroeder-idJPKBN2KU089

 

(詳しくは申し上げませんが、今回のドイツ社民党政権の動きも劣悪そのものです。1990年代後半に政権にあったときには「市場原理主義アホダラ教」政策に走って有権者・国民を裏切り、大きく信頼を損なっていましたが、今度はそれから20年ほどしてようやく政権の座に就いたのに、またぞろ対ロシア政策で愚かなことをしているという他ありません。社会民主党というのは(英の労働党、仏の社会党、スペインの社会労働党、アメリカ民主党なども同じ穴のムジナ)、所詮、危機対応に弱く、目先のことや自分たちのことだけしか見えない政治集団なのかもしれませんね。日本でも、かつての「口先やるやる詐欺」政権交代を担った民主民進党や、今日の国民民主党・立憲民主党が、まるでそっくりです。:田中一郎)

草々

 

2022年3月20日 (日)

ウクライナ情勢(9):この戦争はプーチン・ロシアだけでなく、ウクライナ国内外に跋扈するネオナチや暴力極右民族主義者たち「戦争屋」が一般市民を巻き込んで展開する殺し合いではないのか!?(その背後に欧米NATOの「軍産情報複合体」)

前略,田中一郎です。
(最初に若干のことです)


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1.「新ちょぼゼミ」
(1)(予約必要)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者側から「当面する経済リスクと政権交代」(その2)をテーマにプレゼンを行います)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

(2)(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者側からプレゼンを行います(テーマは未定)、なお、上林茂暢先生のお話は、ゲノム編集技術をはじめ、バイオテクノロジーが暴走を始めている今日、貴重なご講演になると思います。ふるってご参加ください)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.キャンペーン
(1)優生保護法裁判東京高裁判決に上告しないでください(3月22日国に提出予定、21日までにお願いします!)
 https://chng.it/QhYVCwvn6B

(関連)旧優生保護法で「逆転勝訴」〜国に1500万円の賠償命令 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/44622/

(2)【国際署名】海の生きものを守ろう:世界の海の3分の1以上を海洋保護区に
 https://tinyurl.com/bddvyxnx

(関連)プラスチック汚染の克服へ、政策の抜本転換を- 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/539486?utm_source=author-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2022-03-19

(3)都立・公社病院の地方独立行政法人化の中止を求める請願署名ご協力のお願い(2022.3.9) 宇都宮けんじ公式サイト 希望のまち東京をつくる会
 http://utsunomiyakenji.com/5006

(関連)都立病院・公社病院の労働組合 - 都庁職病院支部 – 公式ホームページ 病院支部は、都立病院、総合精神保健福祉センター、荏原、豊島病院、 の9分会で構成されています。 看護師・医師・研究者・技師・事務・技能など様々な職種3,000名が加入している労働
 https://t-byoinsibu.jp/


3.福島原発刑事訴訟支援団からのお知らせ:会場変更(4.10郡山集会場、ビックパレット→安積総合学習センターへ)します。 地震被害のため。(4/5火曜日:東京は予定通りです)
 https://shien-dan.org/

支援団会員のみなさま、支援者の皆様、3月16日の震度6強の地震と18日の震度5強の地震で、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。福島第1原発、第2原発の状況について、注意深く情報をみていく必要があると思います。

先日、「4月10日の郡山集会」について、お知らせしましたが、会場の「ビックパレットふくしま」が、地震で損傷したため、当面の間、使用できなくなりました。申し訳ありませんが、会場を下記に変更致します。

「安積総合学習センター」の集会室(2階)
〒963-0111 福島県郡山市安積町荒井南赤坂265  - Google マップ等で地図確認願います。

今後の状況によっては、さらなる変更の可能性があります。お出かけ前に、支援団のホームページか、お電話にて、ご確認ください。よろしくお願いいたします。

=====福島原発刑事訴訟支援団=====
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
https://shien-dan.org/
infoアットマークshien-dan.org
080-5739-7279
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◆(メール転送です)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです:ウクライナのネオナチ・民族主義極右民兵について & ウクライナ戦争関連の必見サイト- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-783a79.html

◆ウクライナ情勢(8)(メール転送です):今回、ロシアが何故ウクライナに侵攻したかを過去の経緯に遡って理解することと、停戦・和平協定実現のためのリアリズムとプラグマティズムを持つことが大事(愛国主義で戦争を煽るな!)(必見サイトなど)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-6fb210.html

(ウクライナ情勢(1)~(7)のURLは上記サイトに掲載しています:田中一郎)
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ウクライナ情勢(9)をお送りいたします。巷もネット上もウクライナ情勢を伝える情報であふれかえっていますが、一見・一読に値するものはあまり多くありません。NHKをはじめ日本のマスごみ報道が代表的ですが、ロシアだけを悪者に仕立てて、ウクライナ国外から対ロシア戦争を煽るような報道ばかりが目立ちます。誰がどのように攻撃しているかもはっきりしないままに、ロシア正規軍がウクライナ一般市民をホロコーストしているかのような報道を繰り返し、ウクライナ市民はかわいそうだという「印象操作」を繰り返しています。

 

しかし、この戦争の実態がどのようなものなのかは依然としてはっきりしませんし、ロシアがグロテスクなまでに国際法を破ってウクライナ侵攻の挙に出た経緯についても、きちんとしたマスごみ報道は皆無に近いです。そしてそんな中、今度は日本国内の似非右翼・チンピラ・「戦争屋」たちが、この戦争ムードに便乗して「悪はしゃぎ」を始めています。危険な雰囲気が蔓延し始めています。(戦争のリアリティを喪失した「お花畑を歩く大言壮語得意の憂国の志士」たちは、日本を核戦争に巻き込む「危険人物」たちであり、あらゆる選挙で落選させていく必要があります。それこそが我が身・我が家族を守る基本です)

 

(関連)安倍氏、米との「核共有」議論を ロシア侵攻で「タブーなしに」:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/162637
(関連)【安倍晋三】「核共有論」で恐ろしいのは安倍晋三元首相よりも在阪テレビ局か|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302570/2

(関連)自民、核共有「議論の必要ある」 維新同調、立・共は反対:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030600242&g=pol
(関連)国民 玉木代表 “非核三原則「持ち込ませず」の意味 議論を” - ウクライナ情勢 - NHKニュース
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220301/k10013506891000.html

 

間違っても、今回のウクライナ戦争が、ウクライナ人民ないしは市民による「自由と民主主義と民族独立を守るための勇気ある抵抗だ」などと受け止めてはならないと思います。ロシアもウクライナも、一般市民は戦争など望んでいませんし、その背後にいる欧米諸国の一般市民も「戦争はやめなさい」と思っています。実態は、メールの表題にも書きましたように、「この戦争はプーチン・ロシアだけでなく、ウクライナ国内外に跋扈するネオナチや暴力極右民族主義者たち「戦争屋」が一般市民を巻き込んで展開する殺し合いではないのか!?(その背後に欧米NATOの「軍産情報複合体」)」ということではないかと私は受け止めています。

 

ゼレンスキー・ウクライナ大統領が来週、日本の国会で演説をするそうですが、まさに戦争当事国の片方にテコ入れをして戦争を煽るような、こんなことはやめさせるべきものです。ゼレンスキー大統領が日本の国会で演説をするのは、停戦と和平交渉が妥結したのちとすべきでしょう。日本国憲法を掲げる平和国家として、当面日本がなすべきことは、停戦合意と和平交渉を早期に実現できるよう、水面下で各方面に働きかけを強めることです。そして、既に巨大な規模に達しているウクライナからの戦争難民に対して、民族や人種の差別なく救いの手を差し伸べることです。

 

(関連)【速報】ゼレンスキー大統領 23日に国会演説へ(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/074b78edc119df78dc5d804eab1d0c66e2e62871
(関連)鳥越俊太郎氏、ゼレンスキー大統領の国会演説に猛反対「所詮紛争の当事者」「国民は許さない」(よろず~ニュース) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e3438360c4f054c75073ad6fe4ac7644585cb2c0

以下、注目すべき若干の情報を箇条列記し、併せて私が他のMLに発信した若干のメールをご紹介いたします。


1.(メール転送です)「大本営発表」はロシアだけではない──メディアが伝えないウクライナの「不都合な真実」+ゼレンスキー国会演説の危うさ(水島朝穂:早稲田大学法学部教授)

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3月21日の「直言」を早めに更新したことをお知らせを致します。
 http://www.asaho.com/jpn/index.html
 http://www.asaho.com/jpn/bkno/2022/0321.html

 

毎朝みてきたNHKBS1「ワールドニュース」から今週、ロシアTV(ロシア語)がなくなり、かわりに「ウクライナ公共放送」(英語)になりました。各国の言語で視聴できるので、語学の勉強をしている方も多いでしょう。ところが今週からロシア語がなくなりました。「大本営発表」のようなロシアTVとそれに抵抗した放送スタッフの女性のことについて書いた「直言」を早めに出すことにした所以です。戦争になると情報が統制されて、一方的な報道が人々をまどわすことは今も昔もあることです。SNSの時代には、余計注意が必要です。

 

もう一つは、ウクライナ側の「不都合な真実」についても書きました。ウクライナ東部の民間人の死者は、実は「アゾフ連隊」(大隊から昇格)という準軍事組織が関わっていることについては、岩上安身氏のIWJが8年前から警鐘を鳴らしてきました。
 https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine
 https://iwj.co.jp/wj/open/russiainvadesukraine

 

今回、「アゾフ連隊」についてのアルジャジーラの記事をここから知りました。“AzovRegiment”で画像検索をかけて、スクリーンショットしたものが本文にもあります。
 http://www.asaho.com/jpn/img/2022/azofregiment.png

 

「アゾフ連隊」が18歳から60歳までの男性市民を軍事訓練している写真もあります。義勇兵と称して2万人がウクライナ入りしていますが、そのなかには真正のネオナチもまぎれてるようです。日本の公安調査庁も「アゾフ」について警告しています。
https://www.moj.go.jp/psia/ITH/topics/column_03.html?fbclid=IwAR28MflRU2SM21Tmazn8lyA5Ot9Yt9wPjXDzuCPfg1TqOZhuj_DDBXYUdEE

 

「アゾフ」の本拠地はマリウポリです。ここの病院などで市民の犠牲者がたくさん出ている背景には、ロシア軍とアゾフとの戦闘の巻き添えになっている側面があるのではないでしょうか。「ネオナチとの戦いというのはプーチンの妄想である」というのも「大本営発表」かもしれません。

 

ゼレンスキー大統領についても危うい言動は要注意です。さすがに俳優です。言葉を駆使します。米、英、カナダの議会に続き、昨日、ドイツ連邦議会で演説しました。「ヨーロッパにドイツとウクライナを隔てる新しい壁がある。それはベルリンの壁ではない。自由と束縛の間の壁だ。この壁は爆弾が落ちるたびに高くなり、決定が下されるたびに高くなる」と述べ、「ドイツは「経済、経済、経済」に関心を持っている」と、「経済」という言葉を3回も連呼して、ドイツがこれまでロシアに融和的だったこと、ロシアとの経済協力を批判しました。『南ドイツ新聞』は演説について、「過去数日間、このウクライナの政治家は、ロンドン、オタワ、ワシントンの議会に、主にそこでの軍事援助を求めるために演説した。だが、ベルリンでの彼の演説の調子は完全に異なっていた。それは要求ではなく、告発である」と。

 

ワシントンで「真珠湾を思い出せ」といい、ドイツでは「ベルリンの壁」を使う。では、日本の国会で来週、何を持ち出すでしょうか。日本国憲法を改正して軍事的貢献をせよといわんばかりの「告発」がゼレンスキーの口から出てくるかはわかりません。まさか「広島や長崎のように市民が殺される」というかどうか。米国との関係でそれはないとは思いますが。

 

来週の直言を3日早く更新しました。今週の直言は、プーチンが2年前に行った憲法改正の「効果」について論じています。連続してお読みください。
 http://www.asaho.com/jpn/bkno/2022/0314.html

  それでは、今週もどうぞお元気でお過ごしください。
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(私はこの大学教授の「オレサマ目線」を好みませんが、好き嫌いを排して「ご説」をご紹介しておきます。内容は「その通り」です。:田中一郎)


2.キャンペーンについてのお知らせ·パール・ハーバーと核兵器Change.org(秋葉忠利元広島市長)
 https://tinyurl.com/2p8v9eta

(関連)パール・ハーバーと原爆・核兵器 ――ゼレンスキー大統領演説とアメリカの感情―― - ヒロシマの心を世界に
 http://kokoro2016.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-bebf2f.html


3.(再掲:追加情報あり)オリバーストーン映画

◆(2016年)(必見)ウクライナ・オン・ファイヤー 日本語字幕 - YouTube(オリバー・ストーン 2016年)
 https://www.youtube.com/watch?v=IC4nynI3uKQ

(上記サイトは私が2回目にご紹介した映画のユーチューブ・サイトですが、また消去されたようです=ユーチューブやグーグルなど、IT大手プラットフォーマーによるネット上での言論妨害が目に余るようになってきました。下記に同じものを見つけましたので、まだご覧になっておられない方は、お早めにご覧ください)

(a)https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141
   https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141

(b)https://vimeo.com/687133521
   https://vimeo.com/687133521

((メール転送です)オリバーストーン氏は、YouTubeにおいて削除が行われたことに怒って、著作権を放棄してランブルに提供したそうです。日本ではまだ字幕付きでvimeoでみられますが。:田中一郎)

◆(2017年)(注目)オリバーストーン オン プーチン
「プーチン大統領を信じる」O・ストーン監督がドキュメンタリー制作 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=i0emsim6kcw
 https://filmarks.com/movies/79404

(この映画は2017年にオリバーストーン氏が創った映画だそうで、上記サイトはその一部分をカットしたもののように思えます。どなたか、この映画全部を見れるネットサイトをご存じありませんか? 非常に興味深い内容です。:田中一郎)

◆(2019年)(必見)(お早めにご覧ください)Revealing Ukraine 2019(日本語字幕付)BY オリバーストーン(「ウクライナ・オン・ファイアー」の続編)
 Revealing Ukraine 2019(字幕準備中):字幕ONでご覧下さい。字幕のコピーは禁止です。 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=A6gKKlNQDQg
 https://www.youtube.com/watch?v=A6gKKlNQDQg

((メール転送です)日本語タイトルがつきました。「『乗っとられた』ウクライナ」=正にその通り コチラの作品の方が今に直接つながります。警告していた通りになったということ。オリバーストーン氏が憂慮するのは当然です。アヘン戦争の中国以上に、めちゃくちゃにされてるウクライナ。:田中一郎)


4.NED(アメリカ民主主義基金)
 https://drive.google.com/file/d/1jtKkzfAa9b9FbSWOM8Wo3V77dHJ0pc1r/view

((メール転送です)カラー革命を仕切ってきたNED、内部の人間も出てくる貴重なもの。今なら取材拒否では。バンされてないのが不思議。17年前にはテレビでも報道されたのに、この『仕組み』が今の日本では、全然知られていないと思います。お金の流れ、裏ルート。:田中一郎)

(関連)伊勢崎賢治さんはTwitterを使っています 「「自由と民主主義は命より大事」という国民の意思は、外力の支援を得て意図的につくられます。17年前に、僕が実際に経験したことから、これを語る貴重な記録です。この頃のNHKは大したものでした。繰り返しの掲載ですいません。
 https://mobile.twitter.com/isezakikenji/status/1502491111415508992

(関連)トロイの木馬:米国民主主義基金(NED)
 http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/c19.html

(一部抜粋)
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(中略)この組織は、しばしば、その名とちょうど反対のことを行う組織である。 NEDは、1980年代初頭、レーガン大統領により設立された。 1970年代後半に、CIAに関するまずいことが色々とあばかれたあとのことであった。 1970年代後半というのは、注目すべき時期だった。 ウォーターゲートに刺激されて、米国上院のチャーチ委員会、下院のパイク委員会、そして大統領により創られたロックフェラー委員会が、CIAの調査に忙しかった。 ほとんど一日おきに、CIAが長年にわたって行ってきたひどいことや犯罪的行為が発見されたとメディアをにぎわせた。 CIAは悪名を馳せ、権力者たちは困惑した。

 

何らかの処置をしなくてはならなかった。ひどいことをやめる、というわけではむろん、ない。 そこで、ひどいことを、新しい、素敵な響きを持った名前の組織にやらせることとなった。 これが米国民主主義基金(NED)である。 CIAが長年秘密裡に行ってきたことを、NEDに表だってやらせようというのがアイディアであり、それによって、CIAの秘密活動の汚名を返上しようともくろんだのである。NEDは、政治的にも、PR上も、シニシズムとしても、傑作だった。

 

かくして、1983年、米国民主主義基金が、「民間の非政府活動により、世界中の民主的組織を支援する」ために設置された。 「非政府」という点に着目しよう。 空想と神話のかけらである。 実際には、資金はすべて連邦政府から出されており、それは、NED年次報告の各号に掲載される会計報告にはっきりと示されている。 NEDは自らを非政府組織(NGO)と称することを好む。 米国政府機関では得られない一定の信用を海外で得ることに有用だからである。 けれども、NGOというのは、分類ミスである。 NEDは政府組織(GO)である。

 

NED設立法案の草案執筆に参加したアレン・ワインスタインは、1991年、とても率直に次のように述べた。 「今日我々がやっていることの多くは、25年前、CIAが秘密裡にやっていたことだ。」[1] 実質的に、CIAはNEDを通してマネーロンダリングを行ってきたことになる。
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(関連)About- 全米民主主義基金
 https://bit.ly/367U6sW

(関連)全米民主主義基金 - Wikipedia
 https://bit.ly/3ql51Gu

 <田中一郎コメント>
 知人からのメールで、このような団体があることを初めて知りました。いかにも胡散臭いですね。「カラー革命を仕切ってきたNED」とありますので、ひょっとするとこの団体は、世界中で水面下において「戦争屋」に人・モノ・カネを渡して扇動し、あちこちで武力紛争を引き起こしている「黒子役」の組織かもしれません。もう少し情報を集めて見定める必要がありそうです。「軍産情報複合体」の「別動隊」ということでしょうか?


5.「何をおっしゃるウサギさん」(田中一郎投稿メール)

(投稿メール:その1)
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前略、田中一郎です。

許しがたい行動とは、

(1)ウクライナに防弾チョッキやヘリメットなどの自衛隊の兵器装備品を送ったこと、その際に武器輸出禁止三原則を捻じ曲げたこと。

(2)ウクライナ戦争に便乗して、日本も「核兵器のアメリカとの共有」を検討せよ、などと言っている政治家(戦争屋)がいることです。

 

ロシア100%悪玉説では問題は解決しません。事実とも異なります。欧米・ウクライナ側も山のように悪玉行動があります。特に、ロシアとウクライナの双方に軍隊並みに武装した民兵、ないしはタカ派右翼民族主義者たちがいることが問題をこじらせています。

 

その上でどうするのか、の議論が必要です。
判断するための情報も偏っており、今言えることは、次のようなことぐらいでしょうか。

(1)ロシアとウクライナは戦闘行為をやめること(停戦)
(2)平和協定締結へ向け、協議の席につけ
(3)ロシアは軍隊を自国へ撤退させよ
(4)欧米諸国はウクライナへの軍事的テコ入れ・軍事支援をやめよ
(5)被害を受けているウクライナ市民の保護と支援を行え

戦争の時は「なんの判断基準もなくただ拱手傍観せよ、というようにも受け取れます。」などと言って、頭に血を登らせることが、最もやってはいけないことです。そして、日本にとっては、ウクライナのことよりも、アメリカや国内の戦争屋が台湾や朝鮮半島の国際的対立・緊張を利用しようとしていることに対して、断固とした拒否の態度を取ることの方がはるかに重要です。
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(投稿メール:その2)
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前略、田中一郎です。

「民主的な選挙で選出された隣国(他国)の政府を打倒する」は、2014年にアメリカがウクライナでやったことではありませんか? また、「民主的な選挙で選出された隣国の政府を打倒するために、圧倒的な軍事力をもってその隣国に侵入し、核兵器の使用まで示唆して威嚇しつつ一般市民をも殺害することは、「許しがたい行動」には含まれないのでしょうか?」などと、既に申し上げたように「頭に血がのぼっている」ようですが、議論をする相手の言うことをよく聞いて、見て、発言をなさることです。こんなことでは、議論にはなりませんよ。誰が、どのように、含まれない、と言っているのですか? 

 

日本人がまず真っ先に考えなければいけないことは、日本と幸いにして関係が薄いウクライナのことよりも、この戦争に便乗してミニ・ショックドクトリンを画策している「戦争屋」に対する糾弾だ、と申し上げているのです。日本は在日米軍という占領軍の下で、米国の戦争に加担しようとしています。現在は台湾・東シナ海と朝鮮半島です。それを止めることの方がはるかに重要で、その際に、このウクライナ戦争の教訓を生かさなければいけないということです。

 

ロシアはこれまでも、山のように「悪事」「人殺し」「弾圧」を働いています。なかでもチェチェンなどはおそらくウクライナよりも悲惨でしょう。でも、チェチェンの時は、どうして日本人は黙っていたんですか? チェチェンとウクライナを比較して違うのは、マスごみの報道です。既にこれだけを見ても「踊らされている」ことがわかるというものです。

 

アメリカもまた(おそらくはNATOも)、ウクライナをはじめ、旧東欧諸国には水面下で様々なちょっかいを出しています。いわゆるNATOの東方拡大です。旧ソ連崩壊でワルシャワ条約機構が消滅しているのに、何故NATOが存在を続けたのでしょう? ロシア軍の侵攻が始まる直前、ウクライナ軍を訓練しながら、数千人規模のアメリカ軍人がウクライナに乗り込んで、戦争指導をしながら合同訓練をしていたという情報もあります。

 

バイデンの次男が2014年のウクライナ政変の直後に、ウクライナの天然ガス会社の役員になり、その天然ガス会社が、ロシア・独を結ぶ新たな天然ガスパイプライン(ノルドストリーム2)の建設を妨害するようアメリカ議会にロビー活動を行い、そのあっせんをバイデンの次男がやっていた、という情報もあります。その時のウクライナ担当はバイデンその人だった(副大統領)。

 

東ウクライナのドンバス地方に住むロシア系住民(人口の70~80%)に対するウクライナからの「攻撃」「いやがらせ」などもあったと言われています。こうしたことを日本のマスゴミは詳しく報道しましたか? 情報が偏っているのです。

 

「テロとの戦い」についてはどうなのですか? すでにメールやブログに書きました。「テロとの戦い」に日本人はどこまで真剣に反対してきたのでしょう? もの事には、バランス感覚が必要であり、片側からだけの情報で踊らされていては、ずるがしこい人間たちにうまく利用されることになります。

 

下記にもう一つ追記しなければいけないことは、ロシア・プーチン政権は、国内での言論・表現・活動への暴力的弾圧をヤメロ、ということです。この点は書き漏れていたと思います。(ウクライナ側は大丈夫なのか?)

 

松尾匡立命館大学教授が「薔薇マークキャンペーン」の声明で書いていましたが、戦争などと言うものは、いかなる大義名分があろうとも「悪」なのであり、それは戦争の両当事者について言えることです。今回の場合には、過去の経緯を少しでも知れば、片方を悪と決めつけて、他方の立場に立って、悪の片方を叩くというのは、いかがなものか、ということです。ロシアとの縁は薄いですが、アメリカには従属・隷属していますから、アメリカの「悪」に対しては、我々は敏感にならなければならないのです。

 

「なんの判断基準もなくただ拱手傍観せよ、というようにも受け取れます」⇒ 撤回されらたいかがですか?
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(投稿メール:その3)
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前略、田中一郎です。
(拡散してください)

◆日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナ保安庁、『ハリコフでロシア軍が核研究施設を「核テロ」攻撃』と主張! ロシアは『アゾフ大隊の挑発行為だ』と非難!」2022.3.8号~No.3463号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50367

 

 <田中一郎コメント>

 ウクライナ戦争について、さまざまな情報が飛び交い、混乱が続いています。ロシア政府や軍部からの情報はもちろん全く信頼できませんが(そもそも言論・表現の自由や取材・報道の自由を権力と暴力で弾圧している国の政府や軍から発せられる情報など、全く信頼できません)、他方で、ウクライナ政府やマスメディアを含む欧米からの情報もまた、信頼できない偏ったもののようです。幸いにしてウクライナ戦争は、日本とのかかわりが薄いので、当分の間は事態と距離を取り、突き放して冷静に推移を見ていく必要があります。

 

日本の市民運動・社会運動では、頭に血が上り、TV放送あたりの情報にどっぷりとつかって愚かな断言発信をしている人をよく見かけますが、その態度自体が危険な兆候です。日本列島周辺で事が起きたらと思うと、ぞっとします。アジア太平洋戦争時の日本人の言動を思い出すべきです(例:満州事変、ミッドウェー海戦、ガダルカナル、インパール作戦、台湾航空戦の大戦果他)。

 

(関連)【衝撃】ウクライナ高官にロシアスパイ…“処刑”か(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/0ab9b5d37bfde02f087765efb0e3f0496a36db47

(↑ これはいったい何なのでしょうか!? 唖然とします。真実? 誤報? それともウクライナ内部での反対派粛清? これが真実だとしたら、まともな政府・政権のすることとは思えません。)

 

背後でロシアとウクライナ、及び欧米の「戦争屋」が蠢いている様子がうかがえます。煽られて、ウクライナ・欧米側がロシア100%悪玉論に偏って対応をエスカレートさせれば、その先に待っているのは「第三次世界大戦」と核兵器応報による世界の破滅です。戦争時は、少なくとも戦争当事者でない者は、徹底して冷静に、クールに事態を見定め、あくまでも一般市民の生命と生活を最優先にして、平和的な解決を促す方向での態度が求められていると思います。戦争をヤメロ、武力行使をするな、軍隊を自国に引き上げろ、平和交渉の席につけ、などの声を、(少なくとも今回の場合は)一方にだけでなく戦争当事者の両方に対して挙げていくことが大事です。

 

防弾チョッキやヘルメットのような武装装備品を、武器輸出三原則をネジ曲げてまで戦地に送るようなことは慎まねばなりませんし、情報定かでないときに、戦争当事者の片方に肩入れをするのは事態を悪化させるだけです。ましてや、武器・兵器・戦闘機をウクライナに送ることや、義勇兵として参戦するなどという振る舞いは、まさに「戦争屋」のやることです。

 

(関連)(再掲)支援物資 米軍機で輸送、防衛相表明、ウクライナに(日経 2022.3.16)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59107750V10C22A3PD0000/

(これはレッキとしたウクライナ戦争への日本参戦だ。明確な憲法違反で、これを決めた防衛大臣や防衛省幹部のみならず、岸田文雄政権の安全保障関連担当大臣どもを全員逮捕・起訴する必要あり。検察が動け! 憲法違反の刑罰は、法律に定めがなくても、裁判所が判例で積み上げていけばいい。:田中一郎)

 

他方、イカレ頭で「お花畑」を歩く勇ましき似非国士たちが、アメリカとの核兵器共有=つまりNATO並みの対米軍事同盟の検討を始めろと叫び始めました。そんな戯言を言う前に、対米隷属一色の日米地位協定を改定しろ、「原子力自爆時限核爆弾」である原発・核燃料サイクル施設を日本列島から撤去せよ、ということです。アホもここまでくると、どうしようもありません(自民党は党内で「アメリカとの核兵器共有」の検討をすると報じられました)

 

◆バカは死ななきゃ治らない
 https://www.youtube.com/watch?v=Rnrxi-xfr6A

 

(関連)高市氏、有事の核持ち込み「党内で議論」「よその国あてにして国民は守れない」
 https://www.fnn.jp/articles/-/326337
(関連)自民 茂木幹事長“「核共有」直ちに非核三原則違反と言えず”核兵器禁止条約-NHKニュース
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220307/k10013519311000.html

今回のことで、この国の世論は非常に危険であることを実感しました。右翼・右派(その大半は似非)はもちろんですが、左翼・左派も例外ではありません。市民運動・社会運動内部もまた、危ない人たちが少なくないようです。
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6.日刊IWJガイド
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/

(1)日刊IWJガイド・日曜版「ウクライナ情勢関連ツイートまとめ! 米中会談『バイデン、プーチンへの助けを中国に求める』と米紙!マリウポリの劇場で奇跡的に死亡者ゼロ!」2022.3.20号~No.3475号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50434

(2)日刊IWJガイド・非会員版「ロシアが制裁後最初の国債利払いをドル建てで実施、デフォルトを回避!」2022.3.19号~No.3474号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50421

(3)【日刊IWJガイド・号外第4弾】岩上安身です。ウクライナ情勢号外第4弾です。

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■「テロリズム・アナリスト」リタ・カッツ氏がワシントン・ポストに寄稿!「欧米のネオナチは『超国家主義的民族国家』を作るためにウクライナに集まっている」!!

 

3月14日付けのワシントン・ポストが「ロシアのウクライナ戦争を利用するネオナチたち これほどまでに勧誘活動が活発なのはISIS以来だ」と題した記事を掲載しました。執筆は「サイト『インテリジェンス・グループ』のエグゼクティブ・ディレクターであり、テロリズム・アナリストであるリタ・カッツ氏。近日刊行予定の『Saints and Soldiers』の著者で、『Inside Internet-Age Terrorism, From Syria to the Capitol Siege』の著者」と紹介されています。

 

※Neo-Nazis are exploiting Russia’s war in Ukraine for their own purposes(The Washington Post、2022年3月14日)
https://www.washingtonpost.com/outlook/2022/03/14/neo-nazi-ukraine-war/

 

以下に、IWJの仮訳を掲載します。

 

「『私たち2人がドイツからウクライナへのカーシェアをしようとしているので、メッセージを転送してください 』──人気のあるネオナチのウェブチャンネルに転送された2月26日のメッセージには、そう書かれている。『私たちは3人のフランス人で、明日の朝ストラスブールを車で出発します』と、別のメッセージは答えた。『2人のドイツ人ファイターの場所がある』と。

 

ウラジーミル・プーチンがウクライナへの侵攻を命じて以来、西側のネオナチや白人国家主義者のネット上のスペースには、毎日このような会話があふれている。相乗りを組織するユーザー、ポーランドとウクライナの国境を越えてロシアとの戦いに加わる方法を企てるユーザーなどである。

 

彼らの目的は、私たちが知っているウクライナ、つまりユダヤ人大統領(※ゼレンスキー大統領のこと)に率いられた多民族で民主的な社会を守ることではない。ネオナチの中には、この新しい戦争を、自分たちの暴力的な幻想を実行するための場所としか考えていない者もいる。彼らを紛争に引きずり込む力は、超国家主義的な民族国家を目指すという共通のビジョンである。彼らはウクライナを、この目標を追求し、世界中に輸出するモデルにする絶好の機会と見ているのだ。

 

過激派となる人々は、極右民族主義のウクライナの準軍事・政治運動であるアゾフ大隊のようなグループによってリクルートされてきた。アゾフは2014年にウクライナ国防軍に吸収され、ウクライナ政府はネオナチによって運営されているというプーチンの誤った主張の根拠となってきた。

 

アゾフはウクライナでは依然としてフリンジ・ムーブメント(主流ではない、二次的な動き)であるが、多くの過激派の間ではより大きなブランドである。アゾフは白人至上主義的なサイトを通じて欧米人を公然と仲間に迎え入れている。アゾフのステッカーやパッチは、2020年7月にテネシー州で行われたネオナチの反対抗議でのバッグから、イタリアでのモスク爆破未遂犯のオートバイまで、世界中で見かけられるようになった。

 

はっきり言って、極右のすべてがアゾフを崇拝しているわけではない。アゾフはイスラエルやユダヤ人の資金提供者とつながりがあると見る向きもある。(IWJ注:アゾフ大隊のスポンサーはユダヤ人オリガルヒのコロモイスキーであり、彼はユダヤ人であって、ユダヤ人大統領ゼレンスキー誕生の黒幕でもある。この問題についてはIWJの記事以下の記事をご参照ください)

 

※【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです。(3月17日、IWJ)
 https://iwj.co.jp/wj/member/archives/503569#memberB

 

しかし、2月25日にアゾフが外国人戦闘員を公募して以来、同組織の公式テレグラム・チャットグループは、米国、英国、ドイツ、フランス、スペイン、オランダ、スウェーデン、ポーランドなど西側諸国の人々から、加入に関心を示すメッセージで埋め尽くされてきたのだ。

 

さまざまな言語のネオナチのチャットグループやチャンネルが、アゾフの呼びかけに呼応している。イスラム国が2014年にいわゆるカリフ制を宣言し、その仲間入りをするために世界中の同調者を求めて以来、これほどまでに運動全体に及ぶ勧誘活動に気づいたことはない。

 

世界の過激派を追跡する諜報機関サイトは、ウクライナ戦争に関連した、白人民族主義者やネオナチによるオンライン活動の急増に気づいている。

 

ここ数週間でアゾフに参加する意思を表明した何百人もの人物の中には、ネオナチとして知られる人物も何人か含まれている。たとえば、アゾフの募集チャットグループのアメリカ人メンバーである『MD』は、同胞をウクライナの大隊に参加させようと何度も試みている。

 

『行きたいと思っている米国人はいますか? 向こうへ行くグループを募集できるんだけど』と彼は言った。私たちは、『MD』が(SNSの)テレグラム上の最もサディスティックな極右過激派チャットのメンバーでもあり、そこで彼は米国にネオナチ民兵を設立することを提案していることを突き止めた。

 

このチャットの別のメンバーである『D』は、英国にいる自称退役軍人で、テレグラム上の数十のネオナチの場で活動している。『MD』と同様、彼は自分の同胞の『バンド』を結成しようとしている。『英国人なら誰でもいい、私は英国にいるが、できれば1-2週間以内に出発したい』と『D』は2月27日に書いている。

 

『D』の動機は、『MD』以上に厄介なものだったようだ。彼は、『とにかくウクライナに着いたら、今度はユダヤ人を見かけたら余計に殺すつもりだ』と書いている。別の投稿には、『装備を整えて、ヒトラー万歳、ウクライナに栄光あれ! そしてみんなでヴォータンのためにユダヤ人を「罵倒」殺そう!』というような内容もあった。(ヴォータンは北欧神話の神で、多くの極右過激派がそのレトリックと美学に訴えている)。『D』はその後、ウクライナに向かうために『英国からのグループ』を結成したことを示唆した。

 

『アメリカに住んでいるポーランド人は、ここで、私ができる任意の方法で助けを探している』──チャットメンバー 『Z』 は2月25日に投稿し、後で 『私は、ヘルメットからあらゆる種類のベストまで、持って回ることができる多くのギアを持っています 』と付け加えた。『Z』はまた、多くのネオナチ・チャット・グループの活発なメンバーであることがわかった。同じ『Z』が別のチャットグループに書いていた。『私はウクライナが嫌いだ』。

 

それは、西側の白人至上主義者やネオナチは、大部分、現在のウクライナ政府を支持してはいないからである。単に反ユダヤ主義の禁止、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領のユダヤ人の遺産、その他の特定の事柄を理由にしているのではないのだ。

 

ウクライナは発展途上の民主主義国家であり、極右過激派は自分たちが望むファシスト政権とは相反するものとして反対しているのである。ドイツとイギリスで人気のあるネオナチのチャットグループの管理者が、メンバーにアゾフへの参加をうながしながら書いたように、『私はウクライナを守っているのではない、国家社会主義を守っているのだ 』と。

 

さらに、プーチンを賞賛する白人ナショナリストもいるが、欧米の極右過激派の多くは、ロシアを旧ソ連と混同して共産主義者とみなして反対している。しかし、ウクライナのためのこの動員は、単なる敵同士というだけではない。動員者たちは、ロシア・ウクライナ戦争が過激派による白人民族主義を推進する大きな機会であると考えているのだ。彼らにとって、ウクライナはファシスト国家建設のための砂場であり、彼らが自国で見たいと願う武装した極右勢力の権力掌握の機が熟しているのである。

 

ネオナチの中でも最も過激な人々にとって、この計画はさらに邪悪なものである。彼らはウクライナを、文明全体の崩壊を加速させ、その灰の中からファシスト民族国家を建設しようとする『加速主義』アジェンダを推進するチャンスと見ているのである。

 

この思想は、サイトが極右の加速論者ネオナチの中で最も影響力があると考える『スロバキア』によって鮮明に示されている。2月25日、『スロバキア』はウクライナで戦うために見知らぬ国から出国すると発表した。『この戦争は、我が国民の肉体的・道徳的弱さを焼き払い、灰の中から強い国家が立ち上がるようにするものだ』と彼は書いている。

 『私たちの仕事は、この変革が起こるのに十分な期間、ひどい状態が続くようにすることであり、そうしなければならない。我々の未来は危機に瀕しており、もうチャンスはないかもしれない』。

 

『スロヴァキア』は、ウクライナは数十年にわたる戦いを見ることができると書き、アフガニスタンでNATOやロシアに対して行われた抵抗になぞらえている。『アフガニスタン人は40年以上、この2つの勢力に抵抗し、今では自分たちの運命を支配している』と、彼は書いている。『ウクライナも見習わなければならない』

 

この加速主義的な思想はニッチに見えるかもしれないが、真剣に受け止めなければならない。2019年にニュージーランドのクライストチャーチで加速主義哲学を信奉するテロリストが51人を殺害した後、カリフォルニア州などで模倣テロが計画された。

 

もちろん、こうした動きは、戦争がウクライナの『非ナチ化』のためであるというプーチンの主張を正当化するものではない。ゼレンスキーのユダヤ人としての経歴は忘れよう。プーチンは最近まで、主にアメリカの細胞ベースのネオナチ組織『ベース』のリーダーでであったリナルド・ナザーロなどの個人に安全な避難所を提供していた。そのメンバーはテロ計画に関連していたため、プーチンにとっては皮肉な主張である。ナザーロは少なくとも2018年からロシアに住んでいるようだ。

 

プーチンはまた、国務省が 『欧州の白人至上主義者やネオナチに準軍事的な訓練を与えている』と表現するロシア帝国主義運動にも避難所を与えている。プーチンはこれらの団体に避難所を与え、『西側社会の亀裂を悪化させる』手助けをしていると、昨年の米国諜報機関の機密解除報告書は示唆している。プーチンがアゾフのようなグループに関してまばらな真実の核を拾っているとしても、主権国家を侵略し、新たな過激派の温床を作り出したのはプーチンである。しかし、目下の問題は、物語の正当性、無効性の問題ではない。問題は、ウクライナと過激派の出身国にとっての安全保障である。

 

ウクライナの状況は、いろいろな意味で、この10年の初期から中期にかけてのシリアを思い起こさせる。シリア紛争がアルカイダや『イスラム国』のようなグループにとって絶好の温床となったように、ウクライナでも極右勢力にとって同様の状況が生まれているのかもしれない。シリアは、2015年のパリ同時多発テロや2016年のブリュッセル同時多発テロなど、欧米で攻撃を仕掛けるテロリストの謀略と訓練の場となったのだ。

 

ウクライナへの渡航に成功した過激派は、新たな武器と戦闘経験を身につけて帰国するか、あるいはウクライナに留まり、ネット上で同胞にさらなる影響を与えることができるだろう。過激派が『別の場所』にいるからと言って、出身国にとって危険な存在であることに変わりはないことは、私たちが十分に学んだとおりだ。どこで戦争が起ころうと、過激派にとっては常にチャンスなのだ」

 

ウクライナのネオナチが、根の深い歴史に根ざすこと、彼らがれっきとしたウクライナ共和国民である国内のロシア語話者を虐殺し続けたこと、そして白人至上主義者や各国のネオナチがウクライナに集結しつつあること、こうした日本のテレビがまったくろくに報じないダークサイドをみることなく、知ることなく、このウクライナ戦争について怒り反戦を叫び、ウクライナに支援を送っても、いずれ大きく裏切られることになる、家を追われているウクライナ一般市民への人道援助に使って欲しいと、寄付をしたところ、その金がここに登場してきたクレイジーなネオナチの活動資金として使われているかもしれないのです。真実を伝えないマスメディアの罪は、おそろしく重いものです。

 

※【号外第2弾】<IWJ検証レポート>米国とウクライナには生物兵器拡散をめぐる法的枠組みが存在する! 米国からウクライナに対して、2005年以降17年間も、生物兵器拡散防止に関して資金の流れと共同研究が事実としてある! (2022年3月17日、IWJ)
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503568

 

※【号外第3弾】<IWJ検証レポート! その3>ビクトリア・ヌーランド氏「ウクライナに生物学研究施設がある」と告白! ウクライナの生物兵器研究所についてThe Intercept創立編者の記事を仮翻訳!(2022年3月17日、IWJ)
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503566

 

(中略)

また、ロシアによるウクライナへの侵攻とそれに対する世界中からの反発・非難が、どのような第2幕を迎えるか予断を許しません。

 

台湾をめぐる米中の対立と、このウクライナ危機が連動する可能性も、しきりに取り沙汰されています。その場合、ウクライナがそうであるように、日本が米国にとって都合の良いミサイル前線基地となってしまいます。日本がウクライナのような運命をたどり、戦場と化してしまうようなことは絶対に避けなければいけません!

 

IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。

 

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
 https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 

※【IWJブログ】ウクライナ政変~揺らぐ権力の正当性――西部の首都キエフを支配した反政権派には米国政府とネオナチの影、プーチンに支援を求める東部の親露派住民 2014.3.6
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/128095

 

※【岩上安身のツイ録】風雲急を告げるウクライナ情勢/NATOへの加盟は冷戦終焉後の最大の地政学的転換点 2014.9.2
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/140809

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(前編)2014.8.29
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/165271

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(中編)2014.9.10
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/168218

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(後編)2014.9.15
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/169107

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「世界の戦場」ウクライナ情勢を読み解く マレーシア航空機”撃墜”事件を徹底検証―交錯する各国の主張(IWJウィークリー66号より)2014.10.2
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/172027

 

2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。

 

こうした「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝えるイエローペーパーばかりですが、これは本来のメディアの役割を放棄していると言わざるをえません。我々は、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道をいく仕事をし続けます。

 

戦争は発火した時が、最終段階です。その前に、政治的・経済的・社会的な不満がマグマとしてたまっているのであって、戦争が勃発する前にそのマグマの存在を明らかにし、対話と議論によって平和的解決の道を探して、「戦争」という「政治的解決の最終手段」に至る前に、未然に防ぐことが一番重要です。

 

そのためには、「戦前」の段階で、現状を正確に把握することが必要です。メディアが戦時だけ騒いで、洪水のような情報量で一方を「悪」とし、一方を「善」と決めつけて、他方だけの言い分しか取り上げないような偏向報道だけを行えば、一般国民の間に、「悪」とされた国への敵視感情だけが醸成されていってしまいます。

 

以前、取り上げていた通り、ロシアのメディアを欧州のジャーナリズム協会が排除する、というのは、あってはならぬことです。

 

※EUが「プーチンの戦争を正当化」を理由にロシアの『RT』と『スプートニク』を排除! しかも「排除要求」したのは欧州ジャーナリスト協会! ジャーナリストが対抗言論を封殺!?「言論・報道の自由」は、民主主義の基盤中の基盤! 欧州は自ら目と耳をつぶすのか!?(日刊IWJガイド、3月2日号)
 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220302#idx-6

 

日本においてロシア、中国のメディアを排除するようなもので、結局、戦況にしても何にしても自分にとって都合の悪い情報、聞きたくない事実・真実が入ってこなくなり、戦中の日本のような情報統制をされて、デタラメな「大本営発表」のみをメディアが伝えて、あげく自滅してしまいます。

 

自国政府も味方の国の政府も、負けず劣らず、プロパガンダしているものですから、相手のプロパガンダであれ、フェイクまじりであれ、相手を知る手がかりを失う、というのは、目と耳を自ら閉ざすに等しく、絶対にやってはならないことです。世界は今、100年に1度あるかないかの、巨大な政治的・経済的・軍事的な地殻変動に見舞われています。

 

いうまでもなく、日本を含む世界全体に対し、単独覇権国として支配的な影響力を及ぼしてきた米国が衰退し、中国が米国の国力を上回る勢いの新興国として台頭してきており、その中国とロシアは結束を強めています。

 

米国対中露が激突する時、日本は地理的にもこの3つの超大国の間にはさまっている、ということを忘れてはなりません! 戦争において地理的位置は、絶対的な条件となります。今のままでは、米国対中国、あるいは米国対中露の戦いに、日本が巻きこまれずに無傷のままやりすごすのは、非常に困難です。地球上の覇権国の力関係が、劇的に変わろうとしつつあります。この米中のせめぎあいに、米国の「従属国」に甘んじてきた日本は、モロに巻き込まれつつあります。

 

米国につき従っていきさえすれば、安全で繁栄も約束される、というのは、第二次大戦後の米国が、ゆるぎなく、軍事力も経済力も圧倒的に強大で、余裕があり、そしてまだしもモラルが残っていた時代の話です。現在の米国は、昔日の米国ではないのです。

 

こうした現実は、既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアに頼っていては、まったく見えてきません。意図的に、国民の目を現状からそらせるような情報操作ばかり行われているからです! IWJは、国民をないがしろにして戦争準備を進める政府にこれでいいのか! と声を上げ続けてきています!

 

こうしたことがIWJに可能なのは、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに真実をお伝えしてゆく、独立メディアだからです!特定の政党や、特定の政治団体などから、隠れ資金を受け取ったことなど、IWJは1度もありません! 市民の皆さまに直接、真実をお届けすることができるのは、市民の皆さまから直接の、会費、ご寄付・カンパによるお支えがあってこそです! 

 

非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます! その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 

マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 

本年、2022年は、本当に日本の分水嶺の年となります! 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 

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城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身拝
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
草々

2022年3月18日 (金)

(メール転送です)【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです:ウクライナのネオナチ・民族主義極右民兵について & ウクライナ戦争関連の必見サイト

前略、田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.19)パンデミックと731部隊:第7回(加藤哲郎一橋大学名誉教授)
 https://drive.google.com/file/d/1AjvLS1Pf2pviUMFCxzKr7RqFivRrytbW/view?usp=sharing

(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.25)福島原発かながわ訴訟 第⒑回控訴審(東京高裁)
 https://drive.google.com/file/d/17oQBhfWQJCg-K3ShCBmnltxCe1K7twwg/view?usp=sharing


2.ウクライナ戦争で「悪乗り」やめろ!
(1)ウクライナ侵攻で勢いづく改憲派 自衛隊明記など念頭に安倍元首相ら 専門家「便乗だ」「プーチンと同じ」:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/165749

(2)「献国奴」安倍晋三の妄想と思考停止 夜郎自大もここまでくるとすがすがしい|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302417

(3)ロシア北方領土「特区法」成立で安倍元首相が大失態…岸田首相の“嫌がらせ”にイライラMAX|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302407

(4)村本大輔がウクライナ危機の打開策を提言「世界の首脳や要人たちはウクライナにいけばいい」(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/471ac2fd246de22e0d3afe436ef3abc816c2e356


3.その他
(1)(別添PDFファイル)生放送中に「戦争反対」ロシア国営TV、職員がポスター掲げ映り込み(朝日 2022.3.15夕刊)
 https://www.youtube.com/watch?v=PJxfYbmWt_A

(2)(別添PDFファイル)支援物資 米軍機で輸送、防衛相表明、ウクライナに(日経 2022.3.16)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59107750V10C22A3PD0000/

(これはレッキとしたウクライナ戦争への日本参戦だ。明確な憲法違反で、これを決めた防衛大臣や防衛省幹部のみならず、岸田文雄政権の安全保障関連担当大臣どもを全員逮捕・起訴する必要あり。検察が動け! 憲法違反の刑罰は、法律に定めがなくても、裁判所が判例で積み上げていけばいい。:田中一郎)
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 ウクライナ戦争関連の必見サイトその他をご紹介申し上げます。

1.非武装中立化に早期停戦の道筋 火を付けて逃げた米国 国際社会がとるべき対応とは ウクライナ問題めぐる記者座談会 - 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/22918

(このサイトはよくまとまっています。一読に値します、いや、必読と言っていいかとも思います。この「長周新聞」というサイト(下記参照)ですが、他にも見ておいた方がよさそうな記事が散見されます。:田中一郎あ)

(関連)長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/


2.日刊ベリタ -ウクライナ侵攻に関する英国の地理学者デヴィッド・ハーヴェイの論説
 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202203031053224

(ウクライナ戦争に踏み切ったのはプーチン・ロシアですが、この戦争の原因を作ったのは、むしろアメリカ&NATO、つまりは欧米の「戦争屋」たち=「軍産情報複合体」ということをデヴィッド・ハーヴェイは、くどいほどに丁寧に論じています。その通りでしょう。:田中一郎)


3.必見IWJ
(1)日刊IWJガイド・非会員版「『過去50年の間のほとんどの戦争は、メディアの嘘の結果によるもの』ウィキリークス創設者・アサンジ氏のインタビュー、ネットで拡散中」2022.3.18号~No.3473号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50419

(2)日刊IWJガイド・非会員版「福島県沖でマグニチュード7.3の地震が発生! 岩上安身は岸田総理の会見で質問!」2022.3.17号~No.3472号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50416

(3)日刊IWJガイド・非会員版「14日ローマでの米中高官会談、ウクライナ情勢をめぐる米国の中国への圧力は失敗!-」2022.3.16号~No.3471号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50408

◆What's New お知らせ - IWJからのお知らせや、毎日発行の「日刊IWJガイド・番組表」がご覧になれます
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/


-----Original Message-----

From: IWJ OFFICE
Sent: Wednesday, March 16, 2022 1:00 PM
Subject: 【日刊IWJガイド号外】岩上安身です。ウクライナ関連のスクープです。
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503569
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503569

田中一郎様

 【スクープ!】ドンバス戦争でロシア系住民を弾圧し「愛国者」ゼレンスキー大統領ともユダヤ系オリガルヒ、イゴール・コロモイスキー氏を介して関係のあるウクライナのネオナチ集団「アゾフ大隊」の実態!イゴール・コロモイスキー氏が資金提供する極右ネオナチの歩兵部隊「アゾフ大隊」は米国市民もリクルートしていた! 米国連邦議会議員たちもそれを認識して 国務省の海外テロリスト組織(FTO)リストに入れるよう要請していた! 

 

連日、メインストリーム・メディアがウクライナにおけるロシア軍の攻撃の悲惨さとウクライナの被害状況を報道しています。

 

あたかもロシアが一方的な加害者で、ウクライナが一方的な被害者であるかのようです。こうした極端な情報操作は、戦争報道では、つきものとはいうものの、今回のウクライナ侵攻に関しては極端過ぎます。日本国内において、ロシア人差別やロシアンヘイトを生みつつあります。

 

※ひぼう中傷や差別 在日ロシア人に広がる不安(NHK、2022年3月2日)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220302/2000058430.html?fbclid=IwAR1MG94aB9Bx2gdFTriF9vnu81mrlEBgvn4HxoRA6yhUTcKB7kCOkMYihZo

 

 日本だけでなく、ウクライナから避難する人たちの多くが到着するドイツで、在住ロシア人への嫌がらせが相次いでいると12日付の東京新聞は伝えています。一部店舗での入店拒否や学校で殴られるなどの事件が起きているといいます。

 

※子どもが学校で殴られ、入店拒否も ウクライナの避難者が着くドイツでロシア人に嫌がらせ(東京新聞、2022年3月12日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/165306

 

 こうした情報操作は、ロシアへの制裁の強化とゲリラ戦用の武器供与を肯定してしまう「感情的な土壌」を醸成することになり、紛争のエスカレーションを招いてしまいます。

 

 戦争を嫌悪する反戦感情が、停戦への後押しへと向かわず、ロシア憎悪にとってかわられ、さらなる戦争激化を招いてしまう悪循環に、日本を含む欧米のメインストリーム・メディアは、こぞって加担しているのです。

 

 たとえば、3月11日付日経新聞は、建機や工作機械の7~8割前後を輸入に頼るロシアに対して、日米欧がロシアに対する機械製品の供給を止めると伝えています。

 

※日米欧、機械の対ロシア出荷停止 キャタピラーや森精機(日経新聞、2022年3月11日)
  https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC10DIN0Q2A310C2000000/

     

 こうしたロシアの経済活動に直接的な打撃を与える動きは、必ずやロシアからの報復を招きます。

 

 3月11日付の日経新聞は、ロシア政府が、ウクライナへの軍事侵攻を受けてロシア事業の停止や撤退を判断した外資系企業の資産を差し押さえる検討に入ったと伝えています。

 

※ロシア事業停止・撤退なら外資の資産接収も プーチン氏(日経新聞、2022年3月11日)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR10EQ40Q2A310C2000000/?unlock=1

 

 日本企業に限って見ると、ロシアにおける事業を縮小するのがトヨタ自動車、事業を継続するのがブリヂストンタイヤと電通インターナショナルとなっています。

 

 12日付日経新聞は、ロシアの外資系企業の資産差し押さえは、国際的な投資協定違反となり、法廷闘争に発展する可能性があると伝えています。

 

※経済封鎖で企業に試練 ロシア政府「撤退なら資産接収」(日経新聞、2022年3月12日)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD0952Y0Z00C22A3000000/?unlock=1

 

 こうした制裁や武器供与の負のスパイラルに対して、IWJは、一貫して、「冷静に戦争に反対する」ように訴えてきました。そのために必要なのは、欧米の政権やメディアが流す情報を無批判に繰り返すのではなく、この戦争の根本原因である「ドンバス問題」と「NATO東方拡大問題」に国際社会が誠実に向き合うことです。

 

 メディアの仕事は、その条件を作ることでしょう。

 

 ドンバス地方は、ドネツク州(ドネツク人民共和国)とルガンスク州(ルガンスク人民共和国)の二つから成ります。このドンバス地方は、ロシア系住民(ロシア語話者)が多く、2014年のユーロ・マイダン革命(米国によるクーデター)以降に、米国の工作のもと、樹立された反露親欧米政権によるロシア語話者に不利になる一連の政策を嫌い、独立運動が盛んになりました。

 

この独立派の人々をウクライナ政権は、「過激派」あるいは「分離派」とレッテルを貼り付けて弾圧してきたのです。ユーロ・マイダン革命を米国がどのように操作し、ウクライナに米国にとって都合のいい暫定政権を樹立したかは、ぜひ、以下の記事をお読みください。

 

※<IWJ検証レポート>「オバマ政権のウクライナ政治への関与は息を飲むほどだった」! 2014年のユーロ・マイダン革命は欧米が作った! 現在のウクライナ戦争は米国にも重大な責任がある! 米国のシンクタンクCATO研究所が発表した「米国のウクライナ偽善」レポート!
 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220303#idx-5

 

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
 https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 

※【岩上安身の「ニュースのトリセツ」】オデッサの「惨劇」、緊迫続くウクライナ東部 米国はウクライナを「戦場」にするのか(IWJウィークリー48号より)
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/138337

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】東部ウクライナ避難民の大多数が「侵略者」扱いされているロシアへ逃げこむ!――黙殺を決め込む西側各国の政府・主要メディア(IWJウィークリー67号より)
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/172963

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(後編)
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/169107

 

※【岩上安身のツイ録】風雲急を告げるウクライナ情勢/NATOへの加盟は冷戦終焉後の最大の地政学的転換点
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/140809

 

【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(前編)
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/165271

 

 独立派弾圧の急先鋒になったのは、ゼレンスキー大統領を大統領にしたテレビ番組「人民の執事」放映のテレビ局「1+1」の大株主(70%の株式を所有)で、ユダヤ系オリガルヒの一人、イゴール・コロモイスキー氏が創設した極右民兵組織「ドニプロ大隊」(ドニプロ1、ドニプロ2)や、コロモイスキーが資金提供している「アゾフ大隊」、「アイダル大隊」、「ドンバス部隊」でした。

 

 3月1日付アルジャジーラは、「アゾフ大隊」について詳しく報じています。

 

※Profile: Who are Ukraine’s far-right Azov regiment?(アルジャジーラ。2022年3月1日)
 https://www.aljazeera.com/news/2022/3/1/who-are-the-azov-regiment?fbclid=IwAR3qqNTrymBjcJGtVF78ec7k5iOPBfgKDr4TaDHWNEmGXbUWxIJeS04Irrs

 

アルジャジーラは、アゾフ大隊を次のように伝えています。「アゾフは極右の志願歩兵部隊で、約900人の隊員は超国家主義者で、ネオナチや白人至上主義の思想を抱いているとして非難されている」

 

さらに、アルジャジーラは、アゾフ大隊の起源を次のように伝えています。「この部隊は当初、超国家主義者の暴力団『ウクライナの愛国者』と、ネオナチ・グループ『社会国民会議(SNA)』をもとに、2014年5月に志願兵団体として結成された。この2つのグループは外国人嫌いとネオナチの理想に関与し、移民やロマコミュニティ(ジプシー集団)、2つのグループの意見に反対する人々に身体的暴行を加えていた」

 

言ってみれば、アゾフ大隊とは、極右のならず者集団です。このならず者集団が、ドネツクで独立運動をしている人々に暴力をふるってきたのです。


驚いたことに、このアゾフ大隊は、2014年11月12日に、ウクライナ国家警備隊(the National Guard of Ukraine)に正式に統合され、国家の軍隊となっています。
2014年に、このアゾフ大隊が、戦略的に重要なウクライナ東南部にあるドネツク州、港湾都市マリウポリを独立派から奪還した際、当時のペトロ・ポロシェンコ大統領は次のように称賛したとアルジャジーラは伝えています。

 

「アゾフ大隊は、我々の最良の戦士だ。我々の最良の志願兵だ」。ならず者の民兵団を野放しにして、食と武器を与え、ロシア系住民を迫害する。こうした「民族浄化」は、まるで、イスラエルのシオニストがガザ地区に追い込まれたパレスチナ人を虐殺し続けているのと、うりふたつです。

 

 ポロシェンコ前ウクライナ大統領の、この言葉は、その「民族浄化」の背中を押すものであり、その姿勢は現在のゼレンスキー政権にも引き継がれ、強化されています。

 

 米国の雑誌『Nation』の特派員は、2019年に、「ウクライナは世界で唯一、国軍にネオナチ編隊を持っている」と書いています。この事実に、ウクライナで戦いが始まった今、世界のマスコミが見てみないふりをするというのは信じがたいことです。

 

 驚くのは、それだけではありません。2019年10月16日には、米国のニューヨーク州第11選挙区選出の民主党のマックス・ローズ下院議員(当時)ら36名の米国の連邦議会議員が、このアゾフ大隊を、国務省の海外テロリスト組織(FTO)リストに入れるように、ポンペオ国務長官(当時)に要請文を出しているのです。

 

 この要請文の中で、アゾフ大隊は議員らから「海外の暴力的な白人至上主義過激派集団」とはっきりと認識されています。

 

※マックス・ローズ下院議員(当時)のツイート(2019年10月17日、アゾフ大隊の名前は資料2枚目に出てきます)
 https://twitter.com/RepMaxRose/status/1184518558392504321?s=20&t=91jruvu3XorI3U7dgoDwKg

 

このマックス・ローズ下院議員の要請文の中には、アゾフ大隊について驚くべきことが書かれています。それは次のとおりです。

 

「アゾフ大隊は、ウクライナでよく知られた超国家主義者の軍事組織で、ネオナチを兵士として憚ることなく歓迎している。この集団は、実際、よく知られているので、米国の第115回議会は、2018年の包括支出法案の中で、この法によって使用可能となる資金のいずれも、アゾフ大隊に対する武器・訓練あるいはその他の支援に使用してはならないと明記している。国連はこの集団の比較的短い歴史において人権侵害や拷問事件を時系列的に記述している。

 

こうした事実があるにも関わらず、FBIによれば、アゾフ大隊はこれまで数年間、米国市民をリクルートし、過激化し、訓練してきたのである」。アゾフ大隊は、米国市民さえ、その部隊に動員してきたのです。国連も、アゾフ大隊の人権侵害や拷問は把握しており、国連人権高等弁務官事務所の「ウクライナの人権状況に関する報告―2015年11月16日から2016年2月15日―」の中で、アゾフ大隊の国際人権法違反を告発しています。

 

※Report on the human rights situation in Ukraine

16 November 2015 to 15 February 2016 (国連人権高等弁務官事務所、2022年3月4日閲覧)
https://www.ohchr.org/Documents/Countries/UA/Ukraine_13th_HRMMU_Report_3March2016.pdf

 

この報告書は、2015年11月16日から2016年2月15日の期間に、アゾフ大隊は中古の民間建物に武器と部隊を配置し、民間財産を略奪して住民を強制退去させ、アゾフ大隊がドンバス地方で拘束した人々を強姦し、拷問したと非難しています。

 

たとえば、当該の報告書pp.28-29には、アゾフ大隊の人権侵害について、次のように言及されています。「(2015年)12月23日、OHCHR(国連人権高等弁務官事務所)はマリウポリのSIZO(公判前拘留施設)に拘束されている4人の被拘束者と面会した。この4人は、5月9日の事件への関与が疑われている。

 

4人は、マリウポリのSBU(ウクライナ保安庁、KGBの後継機関)職員とアゾフ連隊の隊員から不当な扱いを受け、2014年9月の一定期間、隔離拘束されたと訴えた。さらに、4人は、拷問で引き出された証拠が裁判で使用されたと批判した。

 

そして、4人は、拷問による負傷に対する医療支援を拒否され役に立つ法的弁護も受けられなかったと述べた。非常に懸念されるのは、被告人たちが、法廷で証拠能力に異議を唱えた後、SBUによる脅迫・威嚇・虐待という形で報復を受けたという申し立てである」

 

さらに、この国連報告書の39頁では、アゾフ大隊について次の記述があります。「報告期間中OHCHRは、2014年夏から現在(2016年2月)まで、シロキネ(マリウポリの東31km)とその周辺で、ウクライナ軍とアゾフ連隊による敵対行為の実行に関する詳細な情報を収集した。

 

2014年9月から2015年2月にかけて、市民の家屋に対する大量の略奪と民間人居住区を攻撃目標にしたことが記録された。マリウポリに強制退去させられた住民たちは、自分たちの家の状態に関して、情報も支援も受けられなかった。

 

シロキネから強制退去させられた住民たちは、被害状況を調べるために短期間しか戻れないため、ビデオや写真で自宅の状況を把握することに努めている」。前述したように、まるで、イスラエル軍が弾圧しているパレスチナ住民の姿が思い出させます。

 

これが、ネオナチ極右のならず者部隊「アゾフ大隊」の実態なのです。ほかに、イゴール・コロモイスキー氏が関与する「ドニプロ大隊」(ドニプロ1、ドニプロ2)や「アイダル大隊」、「ドンバス部隊」の実態も同じでしょう。繰り返しますが、イゴール・コロモイスキーは、ウクライナで3位以内に入る大富豪のオルガルヒであり、ユダヤ人でありながら、反ユダヤ主義のネオナチを組織して、ロシア系住民のポグロム(虐殺)にあたらせたのです。

 

その一方で、コメディアンだったユダヤ人のゼレンスキーに自分の持つテレビ局でドラマの主人公に起用して人気を得させて大統領選に送りこんだのです。ゼレンスキー大統領が、コロモイスキー氏に頭が上がらないはずがありません。彼はウクライナの公有財産を強奪したした強欲なオルガルヒの操り人形(パペット)なのです。

 

『RT』は、動画でアゾフ大隊の様子を伝えてます。

 

※Azov Battalion: US Congress urges State Department to put Ukraine’s National Guard to terrorist list(RT、2019年10月23日)
https://youtu.be/FUc_e4-GdlU

 

このアゾフ大隊は、日本の公安調査庁の「国際テロリズム要覧2021年」の中でも言及されています。

 

「2014年,ウクライナの親ロシア派武装勢力が、東部・ドンバスの占領を開始したことを受け、『ウクライナの愛国者』を自称するネオナチ組織が『アゾフ大隊』なる部隊を結成した。同部隊は、欧米出身者を中心に白人至上主義やネオナチ思想を有する外国人戦闘員を勧誘したとされ、同部隊を含めウクライナ紛争に参加した欧米出身者は約2000人とされる」

 

※極右過激主義者の脅威の高まりと国際的なつながり(公安調査庁、2022年3月11日閲覧)
https://www.moj.go.jp/psia/ITH/topics/column_03.html?fbclid=IwAR28MflRU2SM21Tmazn8lyA5Ot9Yt9wPjXDzuCPfg1TqOZhuj_DDBXYUdEE

 

公安調査庁もアゾフ大隊を「白人至上主義」や「ネオナチ思想」を有する「ネオナチ組織」とはっきりと認識し、規定していることがわかります。

 

我々は大メディアに報道されている情報だけを頼りに、報じられたものだけがこの世に存在し、報道されていないものは存在していないと思い込んでしまいます。

 

 今、大メディアで報道されている報道のほとんどがキエフに迫るロシア軍の攻撃と逃げ惑う市民の姿であり、それも事実なのですけれども、報道されてこなかった事実、ドンバス地方で8年にわたって街が3分の1になってしまうほど破壊されてしまった事実、キエフ政権とその手先のアゾフ大隊ら極右ネオナチ集団の攻撃に追いつめられ、ロシアからの食糧援助が送られてこなかったら、食べ物もなかった同地方に住むロシア系住民の姿もほとんど報道されていませんが事実なのです。

 

 この事実を8年もの間、伝えることなく、今も、アゾフ大隊などの実態を伝えようとしないメインストリーム・メディアの罪はきわめて重いと言わざるを得ません。

 

 さらに、こうした政府軍とネオナチ軍によるロシア語話者への虐殺を「なかった、そんなものはフェイクニュースだ」などと言いつのる輩に至っては、虐殺に直接加担していなくても、その犯行の隠減に加担しその被害者を凌辱するセカンドレイプであると言わざるをえません。

 

 IWJは、こうしたNATO諸国やそのメディアの報道を鵜呑みにするのではなく、an open mind(偏見のない心)で、ウクライナ戦争について、ほかのどんなメディアもお伝え出来ない報道を行って参ります。

 

 どうぞみなさま、ご期待ください。

 

昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、3月で8か月目に入りました。

 

 3月1日から14日までのご寄付・カンパは104件、127万9213円です。14日間で月額目標額420万円に対して30%の達成率となっています。

 

 今期8月1日から2月末までの7ヶ月間の累計の不足分は、470万4268円となっております。

 

 さらに今月3月の月間目標額のうち未達成分の292万787円が加わりますと、3月末までに、762万5055円が必要となります。このままですと、不足額が雪ダルマのように膨れ上がっていきます!

 どうか会員の皆さまのお力で、3月もIWJをお支えください!

 

 ロシアによるウクライナへの侵攻とそれに対する世界中からの反発・非難が、どのような第2幕を迎えるか予断を許しません。

 

 台湾をめぐる米中の対立と、このウクライナ危機が連動する可能性も、しきりに取り沙汰されています。その際、日本が米国にとって都合の良いミサイル前線基地となってしまい、ウクライナのような運命をたどり、戦場と化してしまう可能性があり、それは絶対に避けなければいけません!

 

 IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。

 

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 

※【IWJブログ】ウクライナ政変~揺らぐ権力の正当性――西部の首都キエフを支配した反政権派には米国政府とネオナチの影、プーチンに支援を求める東部の親露派住民 2014.3.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/128095

 

※【岩上安身のツイ録】風雲急を告げるウクライナ情勢/NATOへの加盟は冷戦終焉後の最大の地政学的転換点 2014.9.2
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/140809

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(前編)2014.8.29
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/165271

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(中編)2014.9.10
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/168218

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(後編)2014.9.15
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/169107

 

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「世界の戦場」ウクライナ情勢を読み解く マレーシア航空機”撃墜”事件を徹底検証―交錯する各国の主張(IWJウィークリー66号より)2014.10.2
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/172027

 

 2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。

 

 こうした「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝えるイエローペーパーばかりですが、これは本来のメディアの役割を放棄していると言わざるをえません。我々は、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道をいく仕事をし続けます。

 

 戦争は発火した時が、最終段階です。その前に、政治的・経済的・社会的な不満がマグマとしてたまっているのであって、戦争が勃発する前にそのマグマの存在を明らかにし、対話と議論によって平和的解決の道を探して、「戦争」という「政治的解決の最終手段」に至る前に、未然に防ぐことが一番重要です。

 

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 

 本年、2022年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

 

みずほ銀行

支店名 広尾支店

店番号 057

預金種目 普通

口座番号 2043789

口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫

支店名 新橋支店

店番号 022

預金種目 普通

口座番号 472535

口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行

店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)

店番 008

預金種目 普通

口座番号 3080612

口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 

岩上安身拝

 

2022年3月16日 (水)

ウクライナ情勢(8)(メール転送です):今回、ロシアが何故ウクライナに侵攻したかを過去の経緯に遡って理解することと、停戦・和平協定実現のためのリアリズムとプラグマティズムを持つことが大事(愛国主義で戦争を煽るな!)(必見サイトなど)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

2.イベント情報
(1)(予約必要)(3.19)矢ケ崎克馬先生 Zoom IN ゆんたく学習会
 https://www.facebook.com/events/927582347948995

(2)(チラシ)(3.23)飯舘村原発被害者訴訟 損害賠償請求事件 第3回 口頭弁論(東京地裁)
 https://drive.google.com/file/d/1GvttKWg_bjDrbu-vYWAmmb-46iXdgPCE/view?usp=sharing

(3)(予約必要)(4.10)Zoomセミナー:ゲノム編集技術から見た、生きること・食べること:ゲノム問題検討会議
 https://reikochangeno.exblog.jp/29090038/

(4)福島原発刑事訴訟支援団:4月5日に東京集会、4月10日に郡山集会(要予約)を行います。ご参集ください。
 https://shien-dan.org/


3.ホーム - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク(寄付のお願い)
 https://tinyurl.com/h8725zj9
 https://www.311support.net/
https://readyfor.jp/projects/311supportnetwork?fbclid=IwAR2xAh9P2Q1rMBqGwB1IRVNRl-U9Vh_NFUvKaGSEPbXhN-Uabu9hCC4rXjQ

(関連)「提訴するのは容易ではなかった!政府や福島県は福島原発事故による健康被害はないと決めつけ、メディアによってその認識が日本社会に浸透しているからだ!」~3.2「311子ども甲状腺がん裁判」弁護団記者会見 - IWJ Independent Web Jo
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503012


4.キャンペーン
(1)お知らせ · 都立公社病院の独法化問題を知っていますか? · Change.org
 https://tinyurl.com/2p8tffb8
 https://bit.ly/3i7h2Le

(2)お知らせ · 原発再稼働の是非を県民が決める会の街頭署名が報道されました · Change.org
 https://tinyurl.com/y9nffk4n
 https://bit.ly/3JcOrA2

(3)お知らせ·STOP!森林破壊バイオマス発電学習会の資料と動画を公開しました!·Change.org
 https://tinyurl.com/3r2jtb7k


5.新外交イニシアティブ・事務局スタッフ募集
 https://www.nd-initiative.org/

(TEL 03-3948-7255 / E-mail: info@nd-initiative.org


6.パキスタンにミサイル誤射 インドが発表(AFP=時事) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ddb7bfdd3b1b8b57680e25b805dee3f0250e08b8

(ゴメンで済ませるわけにはいかない。詳細を発表せよ。インドもパキスタンも核兵器保有国だ。国連安保理で取り上げよ。こうしたことが核戦争の引き金となるのだ。かつての冷戦時代にも、似たようなことはたびたび起きていたし、今日においても起きていて隠蔽されている可能性は大いにある。:田中一郎)


7.立憲民主党 今夏参院選「ボロ負け」街道まっしぐら

◆【立憲民主党】「煮え切らない立憲」どうする? 共産からの最後通牒、国民民主も連合も与党の一翼で崖っぷち|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302344

 こんな野党第1党では日本の「夜明け」はいつまでたっても来ない。まず、泉健太(第二の前原誠司のような人物)を党の代表からはずし、暫定的にリベラル女性を党代表に立て(野田佳彦の腰巾着の蓮舫はダメ)、日本共産党・「れいわ新選組」・社会民主党・新社会党・緑の党・沖縄の風・革新系無所属の各政治勢力と「一丸となる」共闘体制を創り(今回の参院選だけではない)、骨太の政策要領(マニフェスト)とNEXTキャビネットを創って「政権交代運動」を繰り返す、ことから始めたらどうか。日本共産党には「閣外協力」の約束を取り付けておけばいいだろう(共産党はよく頑張って野党共闘を理解してくれている)。国民民主党と労働貴族の御用組合「連合」は「突き放す」、そして、一刻も早く各選挙区の候補者を決め、その候補者をかついで各地区で自公政権と日本維新のデタラメ政治批判&「私たちはこうする」の政治活動をスタートさせよ。

◆共産・志位委員長「共闘が実るように鋭意努力」立民との候補者一本化など問われ強調(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/d77062c3105f43e77980f87f4dad562ff4bdb6b6

今の情勢だと、一刻も早く、ということと、相当時間がかかる覚悟(少なくとも10年間)を持つ、ということの2つが重要だ。そして、協力してくれる野党各党には、議席が現状よりも少しでも増える算段をして結束を固めていくことが闘いに勝つための秘訣である。要するに戦国大名の「イクサ」の仕方を見習えということ=イクサ(選挙)のたびに負けてばかりいる大将は誰も信頼しなくなることを肝に銘じておけということだ。これらすべては政権交代へ向けての野党第1党の仕事であり、これをやれないのなら、さっさと野党第1党などやめてしまえということである。これは立憲民主党に申し上げるよりも、寝ても覚めても自民党に投票をしているパープリンのB級有権者と同様の、寝ても覚めても立憲民主党・国民民主党に投票をしているノータリンの有権者に申し上げた方がいいのかもしれない。

いずれにせよ、御用組合「連合」の下僕・使い走りに徹して選挙に負け続けた枝野幸男・福山哲郎執行部が、昨年の衆議院選挙がラストチャンスだったように(見事に私の懸念通りに敗北)、今度は立憲民主党という政党自体が、今夏参議院選挙と次回の衆議院選挙がラストチャンスと心得よ、ということだ。自分たちの現状議席さえ確保できれば有権者・国民のことなど後回しでもいい、という今の立憲民主党の本音では、近未来に立憲民主党という政党は「泡沫政党」に転落して行くだろう。そんな政党に投票などしても無駄だということになる。

(関連)「提案型野党なんてクソ食らえ」 無所属議員がみた「国会の花形」:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ2P5WZHQ2NULEI001.html?ref=mor_mail_topix2
(関連)「立憲の期待が盛り上がらないのは……」小沢一郎氏が持論展開 [立憲]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ3D6RZRQ3DUTFK00M.html
(関連)自公、参院選「相互推薦」で合意 38選挙区、地元協議を加速:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022031100845&g=pol
(関連)国民民主加えた「自公国連立」構想、知られざる自民による工作とは - 永田町ライヴ! - ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/298393?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20220311

◆参院選で「刺客」差し向ける国民 一本化図る立憲・共産に隙間風 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220310/k00/00m/010/286000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220311

(こんな記事を新聞に書かれてしまっていること自体が野党第1党の「責任」=ダメさ加減だということが、まだわからんのか! こんなマスコミ報道に囲まれて、選挙に勝てると思ってんの!? 政権取れると思うとるの!? 何やっとるのかね!? いい加減にしろよ!! :田中一郎)
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ウクライナ情勢(8)をお送りします。まず最初は、今般のウクライナ戦争に関して、必見のサイトや著名人のオピニオンをご紹介しておきます。そのあと、私がいろいろなMLに投稿したメールや、逆にいろいろなMLからいただいたメールなどを若干ご紹介したいと思います。私のメールについては、既に限定的に先にお送りしている方もおられますが、そのあと、加筆修正もしていますので、改めてご覧いただければ幸いです。


1.(必見VTR)伊勢崎賢治×神保哲生:NATOの「自分探し」とロシアのウクライナ軍事侵攻の関係 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=HhLemFXw74Y
 https://www.youtube.com/watch?v=HhLemFXw74Y

(関連)「プーチン悪玉論」で済ませていいのか 伊勢崎賢治さんの知見 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220304/k00/00m/040/254000c

(一番最後に出てくる「日本は軍事法廷を新設せよ」という日本国憲法違反の発言以外は傾聴に値します。ウクライナ戦争を解決の方向で考える場合には、このVTRは必見です。伊勢崎賢治氏のリアリズム・プラグマティズムがウクライナ戦争終結には必要です。:田中一郎)

 ⇒ あるMLに上記の私のコメント付でこのサイトをご紹介したところ、「伊勢崎賢治さん指摘は、自衛隊は軍隊ではないから軍法がない、その状態で国連軍には参加出来ないから、非武装の支援に徹しろと言うことだと思ってます。彼は憲法九条について遵守派です。」というアドバイスをいただきました。是非、そうであってほしいと願っています。どなたか、伊勢崎賢治氏の、この軍事法廷新設に関する考え方が「はっきりとわかる」サイトをご存じでしたらご教授ください。


2.オリバーストーン映画
◆(2016年)(必見)ウクライナ・オン・ファイヤー 日本語字幕 - YouTube(オリバー・ストーン 2016年)
 https://www.youtube.com/watch?v=IC4nynI3uKQ

(上記サイトは私が2回目にご紹介した映画のサイトですが、また消去されたようです=ネット上での言論妨害が目に余るようになってきました。下記に同じものを見つけましたので、まだご覧になっておられない方は、お早めにご覧ください)
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141

◆(2017年)(注目)オリバーストーン オン プーチン
「プーチン大統領を信じる」O・ストーン監督がドキュメンタリー制作 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=i0emsim6kcw

(この映画は2017年にオリバーストーン氏が創った映画だそうで、上記サイトはその一部分をカットしたもののように思えます。どなたか、この映画全部を見れるネットサイトをご存じありませんか? 非常に興味深い内容です。:田中一郎)

◆(2019年)(必見)(お早めにご覧ください)Revealing Ukraine 2019(日本語字幕付)BY オリバーストーン(「ウクライナ・オン・ファイアー」の続編)
 Revealing Ukraine 2019(字幕準備中):字幕ONでご覧下さい。字幕のコピーは禁止です。 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=A6gKKlNQDQg
 https://www.youtube.com/watch?v=A6gKKlNQDQg

(関連)「ロシアの論理」で読み解くウクライナ危機【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2022年2月9日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=9j_-bJnp3Z8

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(参考)緊急特番!『馬渕大使登場!ウクライナ危機は2014年から始まる”ネオコン”対プーチンの闘いだ!』ゲスト:元ウクライナ大使 馬渕睦夫氏 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Cmnpn93FS9Q

(首をかしげる内容が多いですが、しかし、全くの嘘八百とも思えない、一応見ておく必要はあるような気がします。世界の大きな流れを仮説的にとらえると、この人物の発言がまんざら虚偽ともいえない部分があり、頭から否定することでもなさそうです。ともかく、戦争事態下では何が事実なのかがよくわからなくなるということを強く心得ておくべきだということを意味しています。複雑な政治経済社会の動きを一部分だけ切り取って情緒的に動くことは、少なくとも戦争については慎むべき態度だと心得るべきです。今回のウクライナ戦争をめぐる日本国内の動きで、(似非)右翼・右派側は予想通りの反応なのでしょうが、左翼・左派・リベラル勢力が、まるでツウィッター的であることが、私はこの国が危険な社会状況に入っているように思えてなりません。「プーチン・ロシア100%悪玉論 & ゼレンスキー・ウクライナ100%善玉論」で騒いでいた人たちは、そろそろ退場すべきでしょう。:田中一郎)

(「新型コロナ」についてのこの人物の発言も注目してみてください)
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3.IWJ
 ウクライナ戦争が始まって以降、IWJのニュースは見逃せなくなっています。必読・必見です。みなさまには、IWJの会員になっていただき、IWJの貴重な調査報道を支えていただければ幸いです。但し、下記の日報は誰でも見ることができます。

(1)(昨日3/15分)日刊IWJガイド・非会員版「ロシアがウクライナ西部の軍事基地をミサイル攻撃!『外国から大量の武器を保管』『外国人兵士の訓練施設』と主張!」2022.3.15号~No.3470号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50405

(2)(本日3/16分)日刊IWJガイド・非会員版「14日ローマでの米中高官会談、ウクライナ情勢をめぐる米国の中国への圧力は失敗!-」2022.3.16号~No.3471号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50408

◆What's New お知らせ - IWJからのお知らせや、毎日発行の「日刊IWJガイド・番組表」がご覧になれます
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/


4.(重要事項)ウクライナでネオナチの宣伝に協力する欧米メディア – ne plu kapitalismo
 https://tinyurl.com/39rsrx3z
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/blog/2022/02/26/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%A7%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%81%E3%81%AE%E5%AE%A3%E4%BC%9D%E3%81%AB%E5%8D%94%E5%8A%9B%E3%81%99%E3%82%8B%E6%AC%A7%E7%B1%B3%E3%83%A1%E3%83%87/

(抜粋)「2014年、アゾフ大隊はウクライナ東部の親ロシア派分離主義者との戦闘を支援するため、ウクライナ国家警備隊(NGU)に編入された。当時、この民兵がネオナチズムと関係していることはよく知られていた。」

ネオナチの暴力組織と言われる「アゾフ大隊」がウクライナ正規軍に編入されていた・・・・本当なのか!? もし本当なら1930年前後から一気にドイツを暴力的に統一した当時のナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)のやり方とそっくり同じということになる。つまり、プーチンが今回の軍事侵攻の理由に挙げている「ネオナチ排除」は、全くの根拠のないことではないということになる。

(関連)【詳細は号外で】スクープ! ドンバス戦争でロシア系住民を弾圧し「愛国者」ゼレンスキー大統領ともユダヤ系オリガルヒ、イゴール・コロモイスキー氏を介して関係のあるウクライナのネオナチ集団「アゾフ大隊」の実態! イゴール・コロモイスキー氏が資金提供する極右ネオナチの歩兵部隊「アゾフ大隊」は米国市民もリクルートしていた! 米国連邦議会議員たちもそれを認識して 国務省の海外テロリスト組織(FTO)リストに入れるよう要請していた! こちらの記事は、明日の号外版で配信します。ぜひ号外版を御覧になってください。(3月16日(水)午後に配信する【号外】を御覧ください。)
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50408


5.(別添PDFファイル)ロシアと交流 悩む姉妹都市、ウクライナ大使館 一時「断絶を」(朝日 2022.3.12夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15232246.html

(関連)ウクライナ大使館:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20220312001204.html

(関連)(別添PDFファイル)小池知事会見ファイル:ロシアの都市と交流停止(東京 2022.3.12)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/165174

 <田中一郎コメント>
 朝日新聞の記事をご覧いただければわかりますが、日本各地の地方自治体では、ウクライナ大使館から「おかしな」「行き過ぎ」の要請を受け、とまどい、態度を躊躇している様子がうかがえます。そんな中、なんと、都民をだまして東京都庁を占拠した「女詐欺タヌキ」の小池百合子都知事が「ロシアの都市と交流は停止だあ!」と名乗りを挙げています。この馬鹿さ加減、救いようがありません。国と国とが時代遅れのナショナリズムでぶつかり合っている時だからこそ、自治体レベルで、民衆レベルで、多面的なつながりを持って、この愚かな戦争の停止と和平交渉へ向けて尽力しなければいけないときに、この馬鹿ダヌキ知事は何をやっとるのかという話です。こいつは日本列島周辺で日本が深く関わる武力紛争が始まった場合には、真っ先にその戦争に協力しそうなトンチキタヌキの様子です。早くこのタヌキを檻に入れて動物園に返さないと、東京は全世界から愚民都市と評価されてしまいます。


6.(メール転送です)ウクライナ人に徹底武装抵抗を強いる国際世論は残酷だ(平和創造の自己責任)(太田光征さん)
 この文章も、少しわかりにくいですが、意図するところは伝わってきますし、内容的にもきちんとしています。太田光征さんは今回のウクライナ戦争について、筋の通った正論を議論している数少ない若者です(もう若くないかな?)。(文中の固有名詞は消しました)

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皆さんもそうでしょうが、私は議論のためだけの議論をしているのではなく、いま必要な実践についての見解を述べています。残念ながらHさんは私の問題意識の根本に応答してくれていませんが、以下、Hさんなどが田中さん(私)やIさんなどに応答したことに潜む論点と私が考えることに応答します。

 

(1)国際世論

私は停戦を呼び掛けない「ウクライナと共に」は徹底的武力抵抗と同義だと言っています。世界の平和主義者が反戦運動として行う言論活動、メディアの報道が全体として、結果として作り出している国際世論を問題にしているので、これが主語なのです。

 

(2)観念と実践1

Hさんが<一個人の観念>として「抵抗を選択したウクライナ人の選択尊重」していることなどのあれやこれやがつもりつもって、<世間に表出された世論総体>(実践)としては徹底的武力抵抗の勧めをしているように、私には感じられます。私と同じ問題意識は下記ブログ主も示しています。

 

◆ウクライナ経由ナショナリズムと愛国心をそれとなく煽るマスメディア –  ne plu kapitalismo
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/blog/2022/03/09/nationalism_japan_ukraine/

 

(3)プーチンを擁護する言論はほとんどない

Hさんは「湾岸戦争のとき、クエートに問題があったという議論をしたでしょうか。クエートはオイルマネーに物言わせる腐敗した王政という側面ありました。あのときイラクがイスラエルにスカットミサイルを打ち込みましたが、イスラエルにも問題あるとイラクを擁護したでしょうか」と主張されますが、今回の侵攻でプーチンを擁護する言論はほとんどありません。誰も擁護というレベルの話をしている人はいないでしょう。

 

(4)国際秩序の崩壊

Hさんは「主権国家への攻撃、軍隊が国境を超えるという行為は、今の秩序を壊す行為であるから故に許してはいけないのです。戦争背景語るのは自由ですが、それでロシアの行為を合理化してはいけない。戦争の背景を議論するのは戦後処理の課題」と主張されていますが、ロシアによる侵攻があった時点で国際秩序は破られています。ロシア、ウクライナのどちらが軍事的に勝っても、国際秩序が破られた例をまた作ってしまった平和運動勢力の負けは確定しています。今大事なのは人命の損失を防ぎ、次なる戦争を抑止することです。もしかしたらウクライナが軍事的に勝てば国際秩序が回復するとお考えなのですか。

 

(5)観念と実践2

「ロシアの行為を合理化してはいけない」は頭の中の観念であって、私も同意しますが、それを言えば「ロシアの行為を合理化してはいけない」を実現するための実践になるわけではありません。反戦運動における表現は、よほどマスメディアで大きく取り上げられたりしなければ、捨象化されて単純なプーチンの戦争反対、の声として集約され、大きな声になっているかそうでないかという定量的な側面だけが、プーチンや反プーチンのロシア人に伝わる可能性があります。おそらく後者に届く声のみに影響力がある。

 

いくら観念で理想を語っても、反戦運動という実践として機能する言論活動になるわけではありません。この感覚、分かりますでしょうか。「プーチン100%悪玉論」の是非の観念ではなく、そうした言論が世間に広まることがいい影響を及ぼすのか悪い影響を及ぼすのか、実践レベルの影響力こそが問題です。「プーチン100%悪玉論」の是非の観念に関係なく、ロシア軍を撤退させる実践が必要です。「プーチン100%悪玉論」が流布することで、停戦のチャンスは遠のくでしょう。この力学を見るか見ないかが実効的な倫理の実践になるかならないかの分かれ道です。

 

(6)共同現象としてのパワーポリティクス

「戦争背景」は今も継続的に機能していて、それが東アジアを含む世界に拡大する恐れがあるのであって、「戦後処理の課題」という側面以上のものを持っています。従って、同時に指摘しなければならない重大な点は、「戦後処理の課題」という「問題の先送り」に、喫緊の時間感覚の欠如が見られる点です。

 

いま私たちが目撃しているのは、私の比喩では軍事プレートのぶつかり合い、従来の表現ではパワーポリティクスです。まさにウクライナ・米国・NATO側およびロシア側のどっちもどっち、共同現象としての軍事力学です。プーチンの独り相撲ではありません。一方を叩けば他方が増長する関係にあります。戦争背景を語ることはロシアの行為を合理化するためではなく、共同現象としてのパワーポリティクスの増長を抑止するためです。

 

このパワーポリティクスは東アジアで具体的な戦争を引き起こす恐れがあります。例えば、いま米国が不用意に北方領土が返還された場合にミサイルを配備する可能性をことさら強調したらどうなるか想像してみてください。今や危うい力学バランスにあります。だから、こうした共同現象としてのパワーポリティクスを崩す言論活動とは何なのかが問われています。

 

(7)ファシズムの歴史

Hさんは「ヨーロッパをはじめ、世界がロシアを非難しているのはファシズムの歴史が一因」と指摘しますが、パワーポリティクスの力学の前では、それこそドイツに攻められたロシアの記憶こそ、プーチンをして今回のウクライナ侵攻に追いやった大きな動機の1つである可能性があります。

 

(8)非武装抵抗と武装抵抗のどちらをウクライナ人に勧めるのか

ガンジーの非暴力不服従への言及がありましたが、それをウクライナ人に求めるというのは、今の私の立場ではありません。私がウクライナ人なら、逃げつつ、やはり安保構築の提案をしながら停戦に向けた世論喚起の活動を行うだろうと思います。

 

Hさんは「ウクライナ政府のことは承知しています。ですが、主語が国際世論でした。ウクライナ政府が主語なら問題にしません。私はその種の国際世論より、ウクライは犠牲者だすから抵抗を止めろという意見は散見します。この意見は別の意味で悪質です。侵略された側の抵抗権否定するからです。具体的には戦前の中国人民に犠牲者がでるから日本への抵抗を止めろといのと同じです。」とも言われますが、抵抗権が「ある」ことの認識を示しているだけです。抵抗権の尊重という一個人の観念があるだけでは議論のための議論です。抵抗権を徹底的に行使しろと呼び掛けるのかそうでないのか、具体的な言論活動の提起と実践を伴う必要があります。

 

Hさんは「ウクライナ人には逃げる権利も侵略者に抵抗する権利もあります。どちらにも寄り添う支援は様々あります。具体的な提案があれば、それを書くべきでしょう。」というご意見ですが、だからHさんとしてはウクライナ人の対応について、具体的に何を勧めて、ご自分としては日本でどのような言論活動を行うべきだとお考えですか。私は軍事支援はしませんし、それにつながるウクライナ国家の象徴などを強調する表現・言論活動もしません。停戦世論の喚起が外野にいる私の実践の実体となります。

 

下記翻訳記事と訳者前書きをしかと読んでいただきたいと思います。ウクライナの非武装主義者であるシェリアジェンコ氏は武装主義者から迫害を受けています。この点からも停戦の呼びかけが重要といえます。ただ、Truthout記事の執筆者の見解は「シェリアジェンコとイリヤの異なる道は、ウクライナの活動家や進歩的な社会運動が直面している困難でしばしば極めて限定的な選択肢を物語っている。注目すべきは、彼らの政治における暴力の役割に関する異なる見解が、両活動家に、互いに敵対するのではなく、むしろ補完し合うような積極的な闘争を行わせている点である。」というものです。

 

(Truthout)戦争はウクライナの左翼に暴力についての難しい決断を迫っている – ne plu kapitalismo
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/blog/2022/03/06/war-is-forcing-ukrainian-leftists-to-make-difficult-decisions-about-violence_jp/?fbclid=IwAR2O0Y53arzFrViRn0R8Q45bWu5iI84fyqaqTFb0YpDr8jjqxukIWg7q4-8

 

記事中に登場するシェリアジェンコ氏が出演しているDemocracy Now!の番組

Ukrainian Pacifist in Kyiv: Reckless Militarization Led to This War. All Sides Must Recommit to Peace | Democracy Now!
https://www.democracynow.org/2022/3/1/ukrainian_pacifist_movement_russia_missile_strike

 

抜粋:

<シェリアジェンコと仲間の平和活動家は、街頭でネオナチに襲われる前に、ウクライナの極右ウェブサイトによって、ロシアに支援された分離主義者との戦争に反対する裏切り者として個人情報をネットに晒されたり「ブラックリスト」入りされたりした。>

 

<「現在の危機には、すべての陣営で不品行が行われてきた長い歴史があり、「我々天使は好き勝手できる」、「彼ら悪魔はその醜さに苦しむべきだ」といった態度をさらに取れば、核の終末も例外とはならないさらなるエスカレーションにつながります。真実は双方の沈静化と平和交渉の助けとなるべきです。とシェリアジェンコは述べてる。>

 

(9)核時代の抵抗権

これはこの間のやり取りで出ていませんが、一国の主権だけで武力抵抗の権利を語れる時代ではもはやなくなっていると認識すべきです。原発や核ミサイルの影響は世界中に及ぶからです。

 

(10)日本国憲法

日本国憲法の肝は、世界の平和主義者と連帯して世界の全人民にとっての平和的生存権などの崇高な理念を市民1人ひとりが全力で達成するとの「実践」を誓っているところにあります。<「公正と信義」に反するプーチンを批判して、ロシアの国民を信頼>するとの観念ではなく、世界で可視化・共有される言論の力で戦争屋を実効的に封じ込める反戦運動という実践が必要なのです。

 

(11)私たちにできること

Hさんが言う「われわれにできることは少ないですが」は一部正しく一部間違っていると思います。何しろAvaaz署名数が世界でわずか230万あまりしかないのです。世界市民は薄情ですね。できることを実践していないのです。街頭やツイッターなどでどんどん拡散しましょう。

 

【署名】Avaaz - この戦争を止める(プーチンの戦争を止めるための署名)
https://secure.avaaz.org/campaign/jp/stop_the_war_loc/

 

(12)西側メディアの偏向

ウクライナのネオナチについては既に西側メディアが取り上げていますが、その多くはネオナチであることを伏せて報道しているという偏向ぶりです。なのでオリバー・ストーン監督の『ウクライナ・オン・ファイヤー』のようなメディアがないと、バランスが取れません。ちなみに、ウクライナのアゾフ大隊については日本の公安調査庁のサイトでもネオナチに指定されています。もちろん、一般的に、公安調査庁の情報は疑ってかかるべきものですが。

 

◆ウクライナでネオナチの宣伝に協力する欧米メディア – ne plu kapitalismo
 https://tinyurl.com/39rsrx3z

 

抜粋:

<2021年12月16日、「ナチズムの美化」を非難する国連決議(訳注)に、米国とウクライナだけが反対票を投じ、英国、カナダは棄権した。この決定は、ウクライナ紛争を念頭に置いたものであることは疑いようがない。>

 

(13)坊主憎けりゃ袈裟まで憎し

ある2人の意見が完全に一致することはありません。1人の見解についてすべてに賛同、すべてに反対ではなく、1つひとつの見解について評価すればいいでしょう。中●派が9条改憲阻止を言えば9条改憲阻止の考えがトンデモになるわけではありません。朝日新聞社の従軍慰安婦ねつ造記事をもって従軍慰安婦がいなかったとするイメージ操作もいけません。

 

(14)国際司法裁判所

国際司法裁判所や国際刑事裁判所は常に機能を強化しながら、適用できるなら適用したらいいでしょう。これらは国際秩序にほかならず、Hさんが言う「国際司法裁判所を持つ出すところに、主体性のない思想が垣間見えます。国家を超克できていない現状で、意味がないとはいいませんが、解決にならないのは自明ですし、解決してくれる第三者探しでしかありません。」は「戦後処理の課題」すら放棄するものです。いったい、いつ戦争抑止の手立てを人類は持ち得るのですか。

 

(15)日米安保条約

日米安保条約第5条のどこにも米国が軍事的に日本を防衛する義務があるとは書いてありません。定期的に尖閣諸島が同条の適用対象になると日本政府は米国政府に言わせ、それをメディアが報道していますが、軍事的な防衛義務がないことをメディアは伝えません。完全なる神話が生き続けています。



◆ウクライナ危機:ウクライナ人に徹底武装抵抗を強いる国際世論は残酷だ(平和創造の自己責任)
 http://unitingforpeace.seesaa.net/article/485915795.html

 

一刻も早く殺戮を止めさせたい。そのためには何をなすべきでしょうか。いつ効果が現われるか分からない経済制裁や武力抵抗でロシア軍を撤退させるまでウクライナ人に戦うことを強いるのは残酷というものです。殺戮を今すぐ止めさせるには、停戦しかないでしょう。もしかしたら世間は、停戦交渉が行われるとプーチンの主張が通るから嫌だと思っているのですか。

 

プーチンやロシア権力にとっての安全保障上の脅威について指摘すると、平和運動にたずさわっている方々からも、次のような言葉が出てきます。

 ・プーチンの言い分を聞く前に侵攻を止めろと言うのが先
 ・殺戮を止めさせるためにロシア軍を引かせるのが先
 ・ロシアの肩を持つのか
 ・反米か平和のどちらを選ぶのか
 ・どっちもどっち論や相対化はおかしい

私はこれらの主張に大変当惑しています。侵攻止めろは皆言っていて、国際世論も同じなのです。ロシアは確実にこれらの声を承知しているでしょう。私はもっと侵攻反対の声が上がり、世界で可視化されればいいと考えています。でも、既にAvaaz署名という指標で現実を見れば、当初よりペースががた落ちしています。声を増幅させるには、街頭行動するにも、例えばAvaaz署名のような署名活動を紹介するなりの工夫が必要です。

 

【署名】Avaaz - この戦争を止める(プーチンの戦争を止めるための署名)
 https://secure.avaaz.org/campaign/jp/stop_the_war_loc/

 

私ももちろん街頭行動をしますが、街頭で侵攻止めろと声を上げるだけで侵攻は止められない。この現実を直視しない反戦運動は自己責任を果たせないのです。実効的な即時停戦を実現するための言論が必要なのではありませんか。それはもちろん、停戦実現を、のスローガンだけを言えばいいのではありません。

 

今回のロシア非難国会決議にも同じ問題があります。この表現活動はウクライナに平和をもたらす機能を果たしますか、即時停戦を実現することに貢献しますか。今回の国会決議は国会の機能不全を示す以外のなにものでもありません。機能不全というより、もしかしたら今回の武装物資としての防弾チョッキを供給する露払いの機能を果たした可能性があるでしょう。なにしろ非軍事協力の縛りも停戦の働きかけも入っておらず、ロシアに対する制裁しか「手立て」を示していないのだから。そんなもの、効果があるか分からないし、効果があったとして、いつになるのか。ちなみに、パレスチナ社会が対イスラエルBDS(ボイコット・投資撤収・制裁)運動を世界に求めているのは、現状、それしか手立てがないからです。成功しないかもしれないが、それしかないから求めているのです。

 

今回の国会決議は、いくら日本国憲法にある理念の言葉を盛り込んだからといって、理念を体現した反戦運動にはなっていません。憲法の肝は世界の平和主義者と連帯して世界の全人民にとっての平和的生存権などの崇高な理念を市民1人ひとりが全力で達成すると誓った「実践」にありますが、こうした実践を政府や市民に求めていないからです。国会決議は軍事支援の要素を排除していません。「ウクライナと共に」のスローガンは、ウクライナの戦争指導者による戦争遂行にエールを送る要素を含みます(国際社会はパレスチナのハマスには同様のエールを送らないが)。

 

即時停戦を言わないロシア非難の言論は、ウクライナ人に泥沼の武力抵抗を強いる雰囲気作りに貢献しているのです。この力学を自覚しましょう。ウクライナが勝てるかもという淡い期待の皮算用は残酷です。私はこれまで、伊勢崎さんの見解には首をかしげることが多かったのですが、下記動画で示された見解にほぼ賛同します。

 

◆伊勢崎賢治×神保哲生:NATOの「自分探し」とロシアのウクライナ軍事侵攻の関係 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=HhLemFXw74Y&t=1s

 

伊勢崎さんは<国連総会緊急特別総会でのロシアへの非難決議で、35か国が棄権した中に南アフリカがいた。これを報道したのは、アルジャジーラのみ。棄権の表明で南アの代表は「対話が必要だ。悪魔と対話しなければならない。これ以上の殺戮をやめさせること。>(ある方のツイッター文字起こしからそのまま転載)と指摘していますが、まさにこれなのです。そして、私は全メディアを確認したわけではありませんが、報道したのがアルジャジーラのみというところに、戦争を煽るメディアのあり方が示されており、このメディアに国会議員も呑み込まれています。

 

実効的な停戦をもたらす世論作りが反戦運動の実体であるべきであり、全関係者が反省をし、ロシアを含む安保を提案する形での停戦交渉に臨むのが、最も現実的で安保の理念にかなった事態可決の手立てではありませんか。なんとなれば、「平和を創る責任」は「全関係者」に常にあるからです(平和創造の自己責任)。攻められた側だが停戦協定違反の前科などがあるゼレンスキー、今回の侵攻を直接的に行っていないという意味で非がないけれどもロシアをマッチポンプ式に挑発してきた米国・NATOという、侵攻して非があるプーチン以外の全関係者の「出方次第」、すなわちゼレンスキーや米国・NATOの本音では不本意であるかもしれないが停戦に結び付く合理的な安保上の譲歩で停戦を実現できる可能性がある以上、侵攻していない側にも平和創造の責任があるのです。

 

多少の国際世論では動かしがたい現在の非安全保障状況は地球のプレートがぎしぎし押し合うがごときもので、国家プレートのほか国家プレートと連動する軍需産業プレートなどもあり、ウクライナを第2のアフガニスタンにしようとする軍事プレートの動きが今まさに同時並行で進行中であると認識すべきです。軍需産業プレートは今回の直接の侵攻主体でないにしてもです。今回のプーチンプレートの動きは、相互に押し合い続けている軍事プレートの一局面です。プーチンを叩くと同時に他の軍事プレートの動きも同時に抑えなければなりません。

 

多くの方が侵攻時点の理非の違い、表層的な倫理問題、すなわち攻めた側と攻められた側の違いだけで平和創造の自己責任の所在ないし軽重に差異を付けているものと思われます。現在の強固な非安全保障状況から安全保障状況を創り出す過程で、こうした差異にとらわれて、泥沼化への道、総体的な軍事増長への道を塞ぐ形で停戦の可能性を追求しないことは、愚かであり実体的な倫理に反すると思います。何が最も優先されるのかを考えていただきたい。

 

◆ウクライナ危機:安保構築の提案なき侵略戦争反対でいいのか
 
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/485866717.html

 

「ロシア軍は撤退しろ」や「ウクライナと共に」のスローガンだけでは、現状、ウクライナ人に武力抵抗を続けろ、という主張に等しいのです。もちろん、ウクライナ人に武装抵抗の権利はありますが、外野、特に日本が戦争を煽り立てる立場に立つべきではありません。強固な意志で侵攻を開始したプーチンにひたすら「力の論理」で対抗するなら、軍事プレートは動き続けるだけでしょう。

 

米国・NATOは平和運動でもよく使われるスローガン「侵略戦争阻止の一点」でウクライナ危機に対処しているわけではありません。合理的な安保提案の枠組みで全関係者が反省をする。だから停戦交渉の材料となる安保提案の一過程として米国・NATOによるロシア挑発などをも批判するのです。このどこが不都合なのか、どなたか説明してください。不都合というなら、ウクライナ危機を終わらせる非軍事の手立てを教えてください。

 

#StopRussianAggression
#あらゆる戦争と人権侵害に反対します。
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7.上記の太田光征さんのメールに対して「このタイトルに認知の歪みを感じます」というメールを受信したので、下記はそれに反論した私のメールです。

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 ウクライナ政府は男子国民に国外退去を禁止しています。重大な人権侵害です。あなたが言うような「ウクライナ人には逃げる権利も侵略者に抵抗する権利もあります」などという「きれいごと」は実態とは異なっているのです。太田光征さんは、言葉を選んで、やさしい言葉で丁寧に論じています。何度も言うように、ロシア・プーチンだけでなく、ウクライナ=特にゼレンスキー政権や暴力主義的な右翼民族主義者・民兵は、ロシア・プーチンと同レベルで問題なのです(暴力主義的な右翼民族主義者・民兵はロシア側にもいます、ともに「戦争屋」です)。

 

少し前には、和平交渉に臨んでいたウクライナ政権の幹部が「ロシアのスパイ」だとされて、即銃殺されたと報道されました。真偽のほどははっきりしませんが、事実なら、やっていることはナチスと同じです。裁判を受ける権利が踏みにじられているからです。まともな政府・政権がやることとは思えません。また、「ミンスク2」という2015年の平和協定をウクライナ・ゼレンスキー政権は守ろうとはしていなかった。ウクライナ戦争がはじまる少し前に、アメリカから来た数千人の軍事顧問団の指導の下、戦争訓練をしていたという報道もあります。今回の場合、今日に至るまで、ウクライナ政権が戦争を避けようとした気配はありません。

 

「このタイトルに認知の歪みを感じます」のなら、「あなたの方が間違っているので」す。私なら「残酷だ」ではなく、結果的に「戦争を煽る行為だ」と申し上げるでしょうし、併せてアメリカやNATOなど、(欧米の軍事権力がたれ流す情報をマスごみが広報的に伝えることで)欧米の軍事権力に扇動され、毒されている、と表現するでしょう。

 

こんな調子だと、日本列島周辺で、日本とかかわりの深い軍事衝突が起きた時のことを思うと、心配になります。戦争の時は情報が徹底して統制され、管理され、歪曲され、世論誘導がなされます。TVや新聞の情報を見て、頭に血がのぼる人は気をつけないと、「戦争屋」に「戦争人形」にされてしまうでしょう。「戦争」や「武力衝突」は、国民・市民のためになされるものではありません。戦争で守るものは、国ではなくて、国を支配する者たち、です。彼ら支配権力を握るものたちのために、自分や家族の命と生活を犠牲にするということです。また、軍隊は国民や一般市民を守らないのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

8.上記の私のメールに対して下記の反論が来ましたので、更に追記して発信

(私に対する反論)「ウクライナ政府のことは承知しています。ですが、主語が国際世論でした。ウクライナ政府が主語なら問題にしません。私はその種の国際世論より、ウクライは犠牲者だすから抵抗を止めろという意見は散見します。この意見は別の意味で悪質です。侵略された側の抵抗権否定するからです。具体的には戦前の中国人民に犠牲者がでるから日本への抵抗を止めろといのと同じです。」

 

(私の追加メール発信です)
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 ウクライナ側の「抵抗」には2種類あると見た方がいいと思われます(少なくとも現段階では)。1つは、アメリカやNATOを盟主とする「戦争屋」、もう一つは、一般市民の「抵抗」です。しかし、後者について、世界第2の巨大軍事国家の軍隊であるロシア軍に、一般市民が火炎瓶で抵抗しますか? それを海外から「立派な抵抗です、頑張ってください」などと応援しますか? 火炎瓶じゃダメでしょうからと武器・兵器・防弾チョッキ・ヘルメットを送りますか? TVなどでウクライナ側の具体的な戦闘行為をしているのは誰なのか、具体的に、正確に、報道されていますか? 

 

◆【ウクライナ侵攻】ウクライナ義勇兵は浪人にあらず!映画「エクスペンダブルズ」顔負けのエリート傭兵部隊集団|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302272

◆高良鉄美 - 参議院本会議で議場から1人棄権退出しました。白い目で見られるような圧力の中での退出は勇気が要りました。... - Facebook
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=649844046245505&id=100036597470991

 

私は、ウクライナの一般市民に「逃げてください」、避難先での生活はみんなで応援します、と申し上げるでしょう。そして、ロシアとウクライナに対して、戦争をヤメロ、軍隊を引き上げろ、停戦して平和交渉の席に就け、と訴えます。経済制裁はそのために行え、と申し上げるでしょう。

 

繰り返しますが、「ロシア100%悪玉論・ウクライナ欧米100%善玉論」では問題は解決しませんし、事実とも異なります。現在のウクライナ戦争は、ロシアとウクライナ欧米の「戦争屋」による、一般市民を踏みつぶしての武力衝突だと見ておいた方がよさそうです。こんなものを応援など、断固としてできません。ロシア軍が一般市民を攻撃しているとマスごみが伝えている多くは(全部ではないとしても)、ひょっとして、ウクライナ軍や民兵が一般市民を盾に使っている可能性があります。その観点からの報道はないのでしょうか? いずれにせよ、日本のマスごみ報道は偏向していて、丸呑みするのは危険です。

 

(みなさまは下記の映画をご覧になっていますか? まだな方は早くご覧ください。ネット上で言論妨害がなされている様子です)

◆ウクライナ・オン・ファイアー 日本語字幕(オリバーストーン 2016年)
 https://www.youtube.com/watch?v=IC4nynI3uKQ
 https://rumble.com/vv35um-52215646.html

(上記の2つのサイトは私が最初にご紹介した映画のサイトですが、消去されたようです=ネット上での言論妨害が目に余るようになってきました。下記に同じものを見つけましたので、まだご覧になっておられない方は、お早めにご覧ください)
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141

◆日刊IWJガイド・非会員版「プーチンひとりを『悪党』にし問題解決するのか? WikiLeaksが米国の重要外交文書を暴露! 2008年から米国はロシア侵攻を予想」2022.3.10号~No.3465号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50374

(下記を追記します)
 また、太田光征さんの上記メールには、ウクライナ国内の反ロシア強硬派が「反戦主義者」を徹底して叩き、ロシアとの戦闘行為を一般市民にも強要している様子もうかがえ、更に、ゼレンスキー政権がそれを歓迎している様子もあります。そしてその根底には、私が前近代的イデオロギーだと批判している偏狭なナショナリズムがあります。また更に、「抵抗権」などといいますが、「抵抗」の仕方は何も武装闘争だけではないでしょうし、武器・兵器を使っての武力抵抗だと、そうしたことを選ばない多くの一般市民をその意図に反して無理やり巻き込んでしまうことになりますが、それについては、どこまで考慮に入れているのでしょうか? 
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9.その後の議論の展開

(1)太田光征さんから
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相変わらず私の主張に向き合っていませんね。安全地帯からウクライナ人に戦えという主張を平和運動の名で行わないでいただきたい。ウクライナ人に抵抗権が「ある」と言っているだけだ、などという逃げは通用しません。それは武装抵抗の勧めとほとんど同義です。「実践」レベルで考えることはできないのですか。

 

本MLでも紹介された記事や動画を謙虚にご覧になっていますか。

 

◆非武装中立化に早期停戦の道筋 火を付けて逃げた米国 国際社会がとるべき対応とは ウクライナ問題めぐる記者座談会 | 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/22918

 

<A 欧米側はこれまで背後でさんざんゼレンスキー政権を後ろから焚きつけてロシアを挑発してきたくせに、ロシアの侵攻を察知したとたんに真っ先に大使館を引き払って逃げ出し、矢面に立たされたウクライナに後ろから「オマエら、これで戦え」と武器を送っている。ウクライナとロシアでは軍事力の差は歴然としているし、戦闘状態が長引けば長引くほど犠牲者が出るのは目に見えている。「もっと血を流せ」といっているようなもので、その血の臭いに軍需産業が色めき立っているだけの話だ。ウクライナの人々を心配する人間がやることではない。>

 

<かつて日本が中国に戦争を仕掛けたときも満州事変をでっち上げて「暴支膺懲(横暴な支那を懲らしめる)」をスローガンにして突き進んだ。あの戦争から77年たった現在は「自由・人権・民主主義」を掲げた、より大掛かりなプロパガンダで戦争に人心を動員していくということ、日ごろ戦争反対を唱えている革新政党も含めて全部もっていかれるということを一連の経緯は見せつけた。「このようにして戦争に突き進む」という教訓でもある。>

 

◆2022.3.11 ウガ金 フクシマの原発事故被害地でウクライナ戦争を考えた - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=uOqpX2bdxxA

 

コメントから抜粋:

<先週の烏賀陽さんが仰っていた「愛国心は死ぬためのエクスキューズではない。生きて実践するモノである」という言葉にはしびれました。非戦闘員に死を賭して戦う事を求めるのは、国の代表がする事ではないですよね。>

 

<護憲リベラルの方々が、頭に血が昇って、プーチンやっつけろ、ばっかりなのがひどい。止める、起こさない、そこが無い。>

 

ところでこの動画、戦争犠牲者のことに言及した部分ではありませんが、ウクライナ情勢をめぐる話で笑いを入れる烏賀陽さんの姿勢は感心できません。もっとも私はすべての情報を単なる情報として見聞きするだけで、自分の全アイデンティティーを重ね合わせたりはせず、all or nothing式や坊主憎けりゃ袈裟まで憎し式の思考は取りませんが。完全無党派であり、いい主張は賛同し、ダメな主張は批判するのみです。
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(2)Hさん
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これ以上、議論するつもりはないので、事実の提示にとどめたのですが。論点が2つあんるので、整理して回答します。

 

・ロシアにも言い分がある、ウクライナも悪かった(ネオナチを放置した、NATO加盟をめざした などなど)ということで、ロシアの侵略を相対化することに意義を申し上げました。その理由は縷々述べましたの繰り返しません。ただ、この論を展開している政治勢力は日本では鈴木宗男であり、幸福実現党(紹介した声明)です。国会決議の反対理由からすると、れいわ新選組も入るのでしょう。国際的には国連決議に反対した国がその主張をに同意ていると解釈されます。どの国が反対したかご存じでしょう。多数派が常に正しいわけではありませんが、この主張の立ち位置は、ここにあることは事実です。

繰り返しになりますが、ウクライナ側に問題はあったとは思います。ですが、それが戦火をロシアが切ったことを擁護する材料になりません。それを認めると蒋介石にも問題あったちいうことで、日本の侵略行為を擁護する論理と同じだからです。歴史上のすべての侵略行為を擁護できるでしょう。

付言するれば、背景はことが終わってから議論しても遅くないし、そうするものだと思います。(これも何度み言っていますが。)

 

・「抵抗権」の問題

絶対平和主義という理想は尊敬しますし、抵抗の強要はやってはいけないことです。ですが、侵略され民族自決権を踏みられた側に「抵抗をするな」というは、社会の進歩の営みを全否定する論理にしか思えません。勝算があるかは分かりませんが、ウクライナ側の抵抗は侵略にたいする国連憲章が認める個別的自衛権の範囲です。ネオナチが紛れているかもしれませんが、全体としてはそう評価するしかありません。

すべての人が理不尽に立ち向かえないが、理不尽に立ち向かう人がいたからこそ社会は進歩したのではないでしょうか。植民地解放やアメリカの黒人解放も、抵抗抜きには実現しなかったでしょう。日本国憲法の日本国憲法の国連人権宣言も「尊厳」が人権とならんで強調しています。強要はしていはいけないが、隷属を拒否して、尊厳ある生存権を求める人に対してそれをあきらめろとは、社会進歩を信じるものとして口がさけても言えない。それを強要する言葉も同様です。
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(3)私の再々反論メール
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 ウクライナ国民も、ロシア国民も、戦争や戦闘行為は望んでいない。お互いを認め合った平和な生活を望んでいる。圧倒的多数の両国の人々が、ウクライナとロシアの(そして、その背後にいる欧米の)「戦争屋」達に対して「戦闘行為をやめてくれ」と思っている。それを私達国外の人間が受け止めて動け、ということです。

 

ロシアがウクライナに侵攻した過去の経緯を理解せよと申し上げているのは、「戦火をロシアが切ったことを擁護する」ためではなく、この悲惨な戦争を停止させ、和平交渉の席につかせ、暫定でもいいから平和協定を締結させるためには必要不可欠な認識だからです。

 

ウクライナは複数の民族が混在し、言語も異なり、文化も違う、そんな民族混住国家です。そんな中で、「侵略され民族自決権を踏みにじられた側」に抵抗権がある、ということだけでは、戦争を長引かせ、犠牲者がどんどん増えていく、町の破壊が進んでいく、から、選択すべき考え方ではないと申し上げている。そもそもナショナリズム=民族自決権というイデオロギーは、近代国民国家が成立していく過程で強調された、私の考えでは「国家を人間の上に置く前近代的なイデオロギー」であり、危険な側面も引きずっている。「お国のため、民族のため、自分や家族の命を、生活を、財産を、全てをささげる」ことを美化し、国家主義的な危険な思潮を強めていく可能性を持っています。「戦争と革命の世紀」だった20世紀の激動の時代から我々が得た教訓は、社会問題や国際紛争を武力・暴力、及びその威嚇で解決しない、ということであったはずです。日本国憲法がそれをしっかりと反映しています。

 

昨日の伊勢崎賢治氏のVTRを見たのかな? 問題解決のためには、彼の戦争リアリズムと問題解決へ向けたプラグマティズムが必要で、戦争当事国の外側にいる我々は、そうした発想でウクライナ戦争に立ち向かうべきでしょう。「ウクライナとともにある」などと、19世紀~20世紀の発想で、この戦争に対応することは、この国に「ユーゴ内戦」と同じ事態をもたらすことになると心得るべきです。

 

停戦と和平協定へ向けて、日本はあらゆる努力をすべきです。鈴木宗男や幸福実現党が言っている「ウクライナも悪い」という発言は、それが停戦と和平協定へ向けての力を持つ限りで聞くことができるのであり、これをもってプーチン・ロシアのウクライナ武力侵略行為が正当化されたり、相対化されたりするものではないのです。経済制裁もしかりであって、悪玉ロシアを叩くための経済制裁であれば片手落ちになるでしょう。ミンスク2合意を守らなかった、国内にネオナチを含む暴力ファシスト、ないしは暴力主義的民族主義者を野放しにしていたウクライナ政権側にも「悪」はあるからです。経済制裁は、私は「停戦と和平交渉」の成功のために使われるべきであると考えています。

 

(関連)国連、これでいいのか ロシアの安保理追放も検討を- 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD100V80Q2A310C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220314_Y

 

文章の全文は読めませんが、日本のマスごみのレベルはこんな程度です。こういうことをやれば、そのあとどういうことになるのか、想像もつかないのでしょう。日本が危ない情況になってきている1つの証左としてみておくべきです。それにしても、「新型コロナ」およびコロナワクチンといい、今回のウクライナ戦争といい、地球温暖化問題といい、原発問題といい、経済政策論といい、日本の左翼・左派・リベラルの質的な低下は目に余ります。大衆衆愚への安易な迎合の積み重ねと、建設的な議論の欠如が、かような体たらくを生み出していると、私には思えてなりません。
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 <「いちろうちゃんのブログ」>
1.ウクライナ情勢(1):(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

2.ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

3.ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html

4.ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2fa3b2.html

5.ウクライナ情勢(5):3つのメールとウクライナ戦争に関する関連サイトなど:ロシアとウクライナ双方が武力行使をやめ(停戦)住民の命と生活を最優先にした戦後処理のための交渉の席につけ、日本の戦争屋はこの悲劇に便乗するな!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-a50d8d.html

6.ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-ccd198.html

7.ウクライナ情勢(7):(メール転送です)ウクライナの原発近況(続)=チェルノブイリ原発他:「三陸の海を放射能から守る岩手の会」永田文夫さん提供他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2a7850.html
草々

2022年3月13日 (日)

ウクライナ情勢(7):(メール転送です)ウクライナの原発近況(続)=チェルノブイリ原発他:「三陸の海を放射能から守る岩手の会」永田文夫さん提供他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-3db33b.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください) 

(関連)キッシンジャー、ケナンら米国の大御所の視点で見るウクライナ問題|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302358
(関連)ウクライナ指導者はロシア軍に侵攻の口実を与えてしまった|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302043
(関連)ロシア国民はウクライナ問題をどう考えているのか 世論調査を読み解く|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301723
(関連)緊迫する「ウクライナ問題」の背景にあるもの 重大な論点を見逃していないか|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301183       

◆日本外交と政治の正体|孫崎享|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2185/33


2.イベント情報
(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.15)福島原発被害東京訴訟 第1陣控訴審 口頭弁論(東京高裁101号法廷)
 https://drive.google.com/file/d/12KeY2qxF51tJV0xkXtgcUQOR1cJ-2App/view?usp=sharing

(2)(チラシ)(3.19)最終回:パンデミックと731部隊(感染症の世界史への日本の遺産)(加藤哲郎一橋大学名誉教授)
 https://drive.google.com/file/d/17shQcKlm365g-KdD79gDcqyD4UIJzoDf/view?usp=sharing

(3)(3.19)「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」発足集会~台湾有事の平和的解決を あなたと未来の命を守るために
 http://nomore-okinawasen.org/


3.キャンペーン
(1)【緊急オンライン署名】 福島原発事故による避難者の生存権・居住権を守るため 真相解明の道を閉ざさない徹底審理を求めます · Change.org
 https://tinyurl.com/2p9c75z9

(2)(メール転送です)[緊急] 安保法制違憲訴訟・女の会 抗議声明 賛同のお願い
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdHKIeXNm-qT1lNkhS0t129rI1SCoaW0u4wUYAN8xxYA8wVEg/viewform

安保法制違憲訴訟・女の会からのお願いです。私たちは、2016年8月15日に、東京地方裁判所に対して、前年に強行採決された安全保障関連法は憲法違反であり、私たちの平和的生存権や女性の権利を侵害したと国家賠償請求訴訟を提訴し、5年半にわたってたたかってきました。私たちの裁判は、121人の原告も代理人も女性です。

 

私たちは、歴史的な女性の経験に照らして、戦争と平和の問題を女性に対する差別と暴力と一体の問題として解明し、主張・立証してきました。安保法制成立後の今日、日米の軍事的一体化が進行し、戦争のリスクは私たちの眼前にあります。安保法制違憲訴訟は、全国22の裁判所で25件の訴訟がたたかわれてきましたが、一審ではすでに16の訴訟が敗訴となっています。

 

女の会は、国が隠し持っている安保法制検討過程での安保法制懇議事録などの文書の提出命令を裁判所に求め、また集団的自衛権容認の「立役者」であった元内閣法制局長官横畠祐介氏の証人申請を行って、権利侵害の立証を続けようとしていました。ところが、本年1月28日の第16回口頭弁論において、裁判長以下3人の裁判官が突然弁論の途中で退席し、法廷からいなくなるという異常事態が起こりました。また、法廷から退出した私たちに対して、裁判所職員による「バリケード」が築かれ、警察官も導入されるという事態が起こりました。下の「抗議声明」をご一読ください。

 

女の会原告と弁護団は、東京地裁民事6部のこの異常な訴訟指揮と警察官導入に対して、直ちに「異議申立」をしました。さらに続けて出す「抗議声明」には多くの方々に賛同を呼び掛けています。東京地裁民事6部は、3月25日を判決言い渡し日としており、それまでに、抗議声明に賛同者のお名前を付して、地裁民事6部に提出する予定です。みなさまには、ぜひ、抗議声明にご賛同を頂きたく、お願いする次第です。

 

ご賛同下さる方は下記の申込フォームより、お名前、メールアドレスをご記入の上送信してください。*第1次集約 2022年3月20日
https://forms.gle/NwiJGYx7uoJEfBVk6

 

〇抗議声明
-----------------------------------------------------------
東京地裁民事6部裁判長の訴訟指揮及び東京地裁所長の警察官導入に抗議する

安保法制違憲訴訟・女の会
原告    朝倉泰子他120名
原告代理人 奥村朋子 他8名

2016年8月15日、「安保法制違憲訴訟・女の会」は、国家賠償を求める裁判を東京地裁に提訴しました。女の会と名乗ったのは、原告121人及び代理人9人が全員女性だったからです。

 

2022年1月28日、この裁判は第16回の口頭弁論期日を迎えました。2時半に始まった口頭弁論は、予定通り3時に代理人3人の意見陳述を終えました。その後、2通の準備書面の陳述と書証の確認が行われ、続いて4人目の代理人が「今後の立証について・・・」と発言を始めたところで、武藤貴明裁判長(50期)が右手を前に出しながら何かもごもご言って、左右の陪席(66期の菊地卓也及び73期の小川勝己)に目配せするとさっと立ち上がり、裁判長を先頭に後ろの扉からあっという間に消えてしまったのです。

 

何が起きたのか原告代理人も原告らも傍聴人も理解できず、呆気に取られてしまいました。代理人が、残っていた書記官に、裁判長に戻ってくるように伝えてほしいと再三要請し、書記官は二度に亘り裁判官にこれを伝えに行きましたが、裁判官は閉廷したので戻らないと答えるだけでした。埒が明かないままに時間が経過し、原告代理人と原告らは協議し、この日は裁判官に再度要請をして引き揚げることにし、法廷を後にしたのは4時半でした。廊下に出てみると、そこには原告らの行く手を阻むように、エレベーター方向に金属製の柵と高いパーティションが設置され、男女職員が何十人も配置されており、制服制帽の警察官も配備されていました。原告や傍聴者は非常口から外に出されたのです。原告代理人が交渉して代表が12階の民事6部の書記官室に行ったのですが、廊下に書記官総出で待ち構えており、さらに一階にいた職員らも上がって来て遠巻きに監視を続けていたのです。書記官を通じて抗議の意を表明して解散したのですが、裁判所の正面には警察車両が止まっていました。

 

 原告らは、1月31日に、28日の期日における裁判官の訴訟指揮に対する民事訴訟法第150条に基づく異議申立てを行いました。その後、口頭弁論調書を閲覧したところ、裁判長が判決言い渡し期日を3月25日午前10時と指定したなど事実に反する記載がされており、民事訴訟法160条に基づく異議申立てを2月14日にしました。民事6部からはまだ応答はありません。

 

この事件は、原告らの弁論権の侵害であり、原告らを故なく敵視した女性差別でもあります。安保法制がもたらした立憲主義の破壊と社会の暴力化が司法にも及び、日本の民主主義は破壊されてしまったのでしょうか?

 

安保法制違憲訴訟は、今まですべて敗訴しています。その判決は憲法判断を回避し、「戦争が起こってから訴えよ」と言わんばかりの、眼前のリスクを直視しないものでした。司法が、違憲立法審査権を放棄している状況を私たちは見続けてきましたが、女の会の期日に起きたことは、司法が原告らに暴力的に対峙し、違法に対応したもので、その任務を放棄したものでした。私たちは、このような暴挙と司法の任務放棄を許すことはできません。ここに強く抗議します。(2022年2月)

 

4,山本太郎『戦争犯罪だろ!!』『自衛隊は米軍の2軍じゃない!!』 - Bing video
 https://binged.it/3w2yHvK

 

5.福島原発事故 11年 抗議行動
(1)20220311 UPLAN 福島原発事故後11年 経産省本館前抗議行動 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Wf-qm0rIikk

(2)20220311 UPLAN 第102回東京電力本店合同抗議行動 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=vumbrlyOLmI

 

6.IWJ(必読:ウクライナ戦争で注目)
(1)日刊IWJガイド・日曜版「ウクライナ情勢関連ツイートまとめ! EUはウクライナの加盟申請を拒否!バイデン大統領は『米国はウクライナでロシアと戦うことはない』」2022.3.13号~No.3468号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50382

(2)日刊IWJガイド・非会員版「『ウクライナ侵攻危機』で、IWJが警告し続けてきた『原発×戦争リスク』が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!-」2022.3.12号~No.3467号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50380

(3)日刊IWJガイド・非会員版「チェルノブイリ原発で停電! ウクライナは『放射線漏れが迫っている』とロシアを非難! ロシアは『ウクライナの民族主義者が破壊』と主張!」2022.3.11号~No.3466号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50378
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ウクライナには、事故原発でずいぶん昔に停止したチェルノブイリ原発以外にも全部で15基の原発があり、同国では原発が有力な電力の供給源となっています。その原発がウクライナ戦争に巻き込まれて、一部、攻撃を受けているという報道も伝えられました。下記に見るように、チェルノブイリ原発については、国際原子力機関(IAEA)は安全上の懸念は今のところない旨の発表を行っているようですが、懸念は高まるばかりです。原発を破壊すれば、戦争当事国であるロシアもウクライナも、ともにチェルノブイリ原発事故の時と同じような放射能汚染に見舞われることはわかっているはずですから、双方とも、自らが原発を破壊攻撃することは常識的には考えにくいところです。しかし、ロシアが各原発を武力で占拠・接収したのち、その原発の安全管理がきちんと継続されるかどうかについては大きな懸念が残ります。また、原発のメンテナンスに必要不可欠な外部電源が戦争による破壊で供給不可能になる可能性も否定できません。とても心配な状態が続いています。

 

なお、チェルノブイリ原発を含めて、原発施設への攻撃がどのようなもので、誰が誰の指示で、いかなる意図をもって、攻撃しているのかは依然として定かではありません。先般お送りした私のメール(下記サイト)にも書きましたように、ロシア正規軍以外に、「ウクライナ正規軍、ウクライナおよびロシアの武装民兵、海外からの工作員などが原発攻撃を仕掛けている可能性は否定できません。また、他の原発(だいぶ前に全号機が停止になっていた)チェルノブイリ原発よりも、今でも稼働している・稼働していた他の原発の方が心配です」ということです。

 

また、今回のウクライナの原発を巡る情勢から、この日本は、狭い日本列島に原発・核燃料サイクル施設を60基近くも並べているがゆえに、武力で国を守るなどということは、全くのリアリティのない「戯言」に過ぎないことがはっきりとわかりました。こういうことを平気で言っている政治家どもは、日本を戦争に導く、いわゆる「危険人物」とみなすべき人間たちです。選挙で必ず落選させましょう。それが自分たちの命と家族と生活と財産を守ることに直結します。

 

(関連)ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-ccd198.html

(関連)ウクライナ情勢における原発状況(随時更新) - 原子力資料情報室(CNIC)
 https://cnic.jp/41496


 <別添PDFファイル>
 日本のマスごみ報道は、戦争時になると信用できなくなる=欧米系(特にアメリカ)からの情報に偏った怪しげな報道が増え、TVや新聞などには御用学者がわんさと登場してきます。ちょうど福島原発事故直後と同じような雰囲気です。こうしたマスごみ情報に乗せられてしまうとトンデモない方向に誘導されてしまいかねないことが今回よくわかりました。下記はマスごみ報道の原発関係を若干抜き出してご紹介するものですが、「半値八掛け2割引き」程度でご覧になっておいてください。くれぐれも信じ込んで、頭に血を上らせないようにお願いします。

(1)IAEA「安全に影響ない」、チェルノブイリ電源途絶巡り(朝日 2022.3.11)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220309/k10013523381000.html
(2)ウクライナ「原発危機」、電力を人質、核テロ脅威、チェルノブイリ廃炉 監視体制揺らぐ(東京 2022.3.12)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/165156
(3)チェルノブイリの送電線修理認める(朝日 2022.3.11夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15231017.html
(4)ウクライナ侵攻、欧州最大級の原発「接収」(東京 2022.3.13)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/165374?rct=world
(5)核施設 再び攻撃、チェルノブイリ通信遮断、ウクライナ(東京 2022.3.11夕刊,3.12)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/164999
(6)各研究施設 また攻撃、ロシア軍 首都中心15キロに迫る(朝日 2022.3.12)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/2d71a685a36b3847c3a96cf0681adf1b87eaec9d

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(7)説明図「目安資料として六ケ所再処理工場の例」:永田文夫さん(2022.3)
 https://drive.google.com/file/d/1X2TrqbnACmMUG36-_H6j1nued54Y4t-b/view?usp=sharing

 

1.(メール転送です)チェルノブイリ原発電源喪失,使用済燃料プールが危険

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
田中一郎さま,みなさまへ 

永田です(「三陸の海を放射能から守る岩手の会」)。(日付: 2022年3月10日 21:10:20 JST)
今朝お知らせしました標記の件について,電源喪失後の時間が一部誤っていました,スミマセン。訂正し,元資料を加え全国ネットにお知らせしたものを再度,お知らせいたします。

 

このままでは危険でありロシア大使館,IAEAなどへ要請しなければいけないのではないかと話し合いました。チェルノブイリ原発で電源喪失状態になっているとのこと。非常用デーゼル発電機は48時間で燃料が尽きるとのことです。

 

六ケ所再処理工場において使用済燃料プールで電源喪失になった場合の経時的な予想が報告されておりましたのでご参考までお知らせします。(六ケ所再処理工場には3000トンの使用済燃料が貯蔵されています。) 以下私達のMLへ投稿したものを転送させていただきます。

 

添付図と表の元資料は以下です。(印刷ページの80頁以降)。
https://www.jnfl.co.jp/press/pressj2012/20120427a-3.pdf

 

*資料本体は
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた六ヶ所再処理施設の安全性に関する総合的評価に係る報告書 2021.4.27」であり,上記URL資料はその添付資料です。今ネットで探しましたが見つけられませんでしたので以下にアップしました。
 http://sanriku.my.coocan.jp/120427JNFL.pdf

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転送されたメッセージ:

差出人: 永田 文夫
件名:チェルノブイリ原発電源喪失,使用済燃料プールが危険
日付: 2022年3月10日 10:21:03 JST

 

みなさんへ  永田です。

早朝,チェルノブイリ原発で電源喪失があったが心配ないのかという問い合わせがありました。1ヶ月以上続くと使用済燃料の溶融,放射能放出の危険が現実になってくるのではないかと思います。以下その理由です。

 

◯ 毎日新聞では以下の報道がありました。

 

毎日新聞 2022/3/9 21:08(最終更新 3/9 23:32)

チェルノブイリ原発で「ロシア軍が電力を切断」 電力会社が発表 | 毎日新聞

 

ロシア軍の侵攻が続くウクライナの北部にあるチェルノブイリ原発で、ロシア軍が9日、外部からの電力供給を切断した。ウクライナ国営電力会社ウクルエネルゴが発表した。施設全体に電力が全く供給されない状態になっているという。

 

チェルノブイリ

 同原発には使用済み核燃料の貯蔵施設がある。ウクルエネルゴは、燃料が冷却できなくなれば放射性物質が放出される恐れがあるとしている。これに対し、国際原子力機関(IAEA)は9日、電力供給なしでも熱を冷ますだけの十分な冷却水があるとの見解を示し、原発の安全性に「重大な影響はない」と指摘した。日本の原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は9日の定例会合で、同原発の使用済み核燃料について「(稼働を停止した)2000年から長期間たっており冷却は進んでいる」と述べている。

 

ウクルエネルゴは「(ロシア軍の)軍事行動が続いており電力供給の復旧作業ができない」としている。消火システムも作動せず、非常用のディーゼル発電設備はあるが燃料は48時間分だけという。同原発で働く職員が住むスラブチチの街全体も停電した。ウクライナのクレバ外相は9日、ロシアに対し、軍事行動をやめるよう呼びかけた。

 

またIAEAによると、同原発の監視システムのデータ送信が8日、停止した。チェルノブイリ原発は全4基。1986年に爆発事故が発生した4号機は「石棺」と呼ばれるコンクリートで固められ、さらにかまぼこ状の鋼鉄製シェルターで覆われている。日本の原子力規制委によると、残りの1~3号機は2000年までに稼働を停止。16年までに使用済み核燃料を取り出して貯蔵施設で冷却していた。(以下省略)

 

*原子炉から核燃料がとりだされており,炉心の問題はないようです。取り出された使用済燃料プールの安全が最も心配されます。それで燃料の形態,燃料棒の仕様,プールの水深,水量など不明であり、六ケ所再処理工場の使用済燃料プールについて、もし電源喪失になった場合について調べてみました。

 

プールの平面図と正面図を添付します。電源が喪失し冷却水が沸騰し,水位が低下してき,使用済燃料が露出すると、もう近寄ることが困難になります。水位が低下すると,露出した燃料の溶融が開始されます。こうなると燃料さや管のジルコニウムが高温になり水と反応し激しく発熱し急速に水が失われ空焚きになり、燃料のメルとダウンが起こり,放射能の大量放出になるはずです。

 

燃料露出までの時間が出ていました。添付します。

冷却喪失後
323時間(13.5日で100になり沸騰開始)
1390時間後(57.9日後 作業限界の2mSv/h)
1923時間後(80日後 燃料頂部が空気中に露出,メルトダウン開始)

チェルノブイリ原発の使用済燃料プールの水深が浅いとメルトダウンが早まることになりますが,ここは詳細不明です。

 

六ケ所再処理工場の燃料プールについては57.9日で近づけなくなりますので、それまで冷却を取り戻さなければならないことになります。チェルノブイリにおいても早期に電源を回復しなければ大変なことになります。2万個の燃料集合体があるとの報道がありました(ウラン何トン分か不明)。黒鉛減速型RBMKのチェルノブイリ炉の燃料集合体の形状や核分裂生成物や超ウラン核種の量など不明なので推定ができませんが,少なくとも余裕をもたせ1ヶ月以内に電源回復させなければならないと思います。

 

日本原燃の想定に間違いがあるかもしれません。過小評価? 私の推定もおかしいところがあるかもしれません。一つの目安資料として六ケ所再処理工場の例をお知らせしました。

 

(関連)(別添PDFファイル)説明図「目安資料として六ケ所再処理工場の例」:永田文夫さん(2022.3)
 https://drive.google.com/file/d/1X2TrqbnACmMUG36-_H6j1nued54Y4t-b/view?usp=sharing

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2.(追)私の質問への回答をいただきました

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 ご質問の回答を忘れており失礼しました。

 

*石棺化された4号炉を含め、稼働していた原発はない、ということでいいですか?

*1~3号炉までは、いつ頃、運転停止となったか?(使用済み核燃料のHOT状態と関係)

  毎日新聞の記事

「チェルノブイリ原発は全4基。1986年に爆発事故が発生した4号機は「石棺」と呼ばれるコンクリートで固められ、さらにかまぼこ状の鋼鉄製シェルターで覆われている。日本の原子力規制委によると、残りの1~3号機は2000年までに稼働を停止。16年までに使用済み核燃料を取り出して貯蔵施設で冷却していた。」

 

*使用済み核燃料が心配ですが、その冷却はすべて水のプールなのか? 空冷はあるのでしょうか。

  毎日新聞は「国際原子力機関(IAEA)は9日、電力供給なしでも熱を冷ますだけの十分な冷却水があるとの見解を示し、原発の安全性に「重大な影響はない」と指摘した」。水で冷却しており,六ケ所のような方式なのかなと思っておりました。

 

*IAEAの「懸念なし」発表は1カ月が限度、ということなのか(政府に確認させてはどうか)

  確かに政府に確認を求めるようにしなければいけないと思います。六ケ所再処理工場使用済燃料プールでは58日で作業できない空間線量になると想定されており,水深や燃料の違いなど配慮すると少なくとも1ヶ月以内に電源を回復し、冷却されなければならない。しかし13.5日の沸騰前までとしたほうが良いに決まって いますが・・・。

 

*電源復旧や非常用電源の補充の可能性

  不明です。

 

*ウクライナの他の原発は稼働中だったので、チェルノブイリ原発以上に心配

  確かに燃料を抜き取った原発よりも,稼働中の原発は放射能が桁違いでしょうから、チェルノブイリよりも心配なことは,その通りですね。ただ,チェルノブイリは現に電源喪失状態が現在進行しております。

 

*そもそも原子炉の仕組みもわからないので何とも言い難い

  その通りです。黒鉛減速炉についてはよくわかりません。

 

*攻撃を仕掛けたのが誰なのかは依然としてわからない

  これはロシアと思うのですが,最近フェイクニュースがあるようで、そこはわかりません。ただ,いずれ,電源を回復しリスクを回避すべきです。

 

以上にわか勉強であり,間違っているかもしれませんがご了解お願いします。

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(その後、チェルノブイリ原発の電源が回復したというニュースが流れました=下記ブログを参照)

 

◆(関連)ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-ccd198.html

(関連)チェルノブイリ給電再開 隣国ベラルーシから(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b5b71955c49e967365e872a9bcdfd7c496a3c1b2

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 <関連サイト>
(1)ウクライナ情勢における原発状況(随時更新) - 原子力資料情報室(CNIC)
 https://cnic.jp/41496
(2)ウクライナの原子力発電開発 (14-06-02-03) - ATOMICA -
 https://atomica.jaea.go.jp/data/detail/dat_detail_14-06-02-03.html
(3)【ウクライナ侵攻】チェルノブイリや稼働中の原発への影響は?放射能汚染のリスク - 国際環境NGOグリーンピース
 https://www.greenpeace.org/japan/nature/story/2022/03/02/55730/
(4)原発に攻撃、日本の備えは…「ミサイルで全壊、想定していない」 テロ対策施設の未完成、再稼働した5基も:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/163720
(5)ロシア軍、各都市へ攻撃強化 また核研究施設攻撃か プーチン氏、外国人兵投入方針・ウクライナ(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/2d71a685a36b3847c3a96cf0681adf1b87eaec9d
(アメリカはIS(イスラム国)兵士を投入し、上記記事のロシアはシリアから兵を集めるなどと、ネット上では伝えられているが、真偽のほどはいずれも不明:田中一郎)

◆日刊IWJガイド・非会員版「『ウクライナ侵攻危機』で、IWJが警告し続けてきた『原発×戦争リスク』が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!-」2022.3.12号~No.3467号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50380

(上記サイトには、原発と戦争について、立憲民主党の山崎誠議員の国会質問の他、特集的に記事が組まれていますので、是非ご覧ください。そして可能ならば、みなさまの浄財で、このIWJの調査報道を支えていただければ幸いです)
草々

 

2022年3月12日 (土)

ウクライナ情勢(6):(メール転送です)ウクライナの原発近況=依然として実態が不明のまま、懸念は大きいままです

前略、田中一郎です。

 

◆チェルノブイリ原発との全通信途絶 電力復旧も確認中 IAEA(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/08ec3a6ed78b06bfa2aae8bd14615bac9529814c

 

 <田中一郎コメント>

 チェルノブイリ原発の電源が復旧したというニュースは昨日お送りしましたが、今日は一転して上記です。戦争中ですから事態の急変は大いにあり得ますし、また、そもそもそれぞれの情報が正確なのか、間違いがないのかも怪しい限りです。国際原子力機関(IAEA)については、核拡散防止のための組織であるとともに(言い換えれば、第二次世界大戦戦勝国の核保有大国(米英仏中ロ)による世界核支配体制を維持するための組織)、申し上げるまでもなく原子力推進の組織でもありますから要注意です(下記のたんぽぽ舎MGの著者の山崎久隆さんもそのようにおっしゃっています)。また、原発現場の実態だけでなく、(攻撃を受けたのはどうも事実のようですが、しかし)誰が攻撃をしているのかもはっきりしません。引き続き、流れてくる情報に対しては距離を取り、扇動されて頭に血が上らないよう、慎重な対応が求められます。

 

◆第110回:私たちは軍事国家から侵略を受けたときに、それに対してどう向き合うべきか(想田和弘) - マガジン9

 https://maga9.jp/220309-3/?fbclid=IwAR2mEgkfaQ72dRaXsQ7EnQlmUmygzZWmilDo3nfLWb8atknFf0GSmRNIvaU

 

 <田中一郎コメント>

 私とはニュアンスや各論がちょっと違いますが、しかし、戦争こそが人類の最悪のふるまいであり、絶対に、いかなることがあっても回避すべきであるという考え方は同じです。先般も申し上げたように、戦争とは「階級的身分制度(私、指揮命令する人、あなた、戦って死ぬ人)」の下で、組織的な人殺しや破壊活動のやりあいであり、また、軍隊は一般市民を守らないので、戦争の最大の犠牲者は一般市民になるということです。「国を守る」などという大義名分は、「国を支配する一部の人間たちを守る」ということであり、彼らのために自分や家族の命・健康・生活・人生・先祖代々の財産(ない人もいますが)を犠牲にする、ということを意味します。国家=共同幻想だという人もいます。ナショナリズムは私は前近代的なイデオロギーだと考えています。

 

◆加川良/教訓Ⅰ (1971年) - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=rWZ4m4FCKRY

 

従ってまた、私達日本の市民運動・社会運動は、まずは停戦「撃ちかたやめい」であり、ロシアもウクライナも暫定でもいいから和平交渉の席について、第三者を介して徹底して話し合いをせよ(当然、ウクライナの非武装中立化は暫定的にもありうる話、ウクライナ国内のロシア系住民の保護も重要)、市民への攻撃をやめよ・やめさせよ・ロシアもウクライナも市民を盾に使うようなマネはやめよ(男子の海外避難を禁止など)、ウクライナ国内にいるウクライナ政権派とロシア派の双方の武装民兵を武装解除せよ、ウクライナ国外から武器兵器を送ったり、軍人・諜報員・工作員・義勇兵などを送り込みウクライナ戦争を激化させることはやめよ、などが掲げられるべきです。

 

のちほど、チェルノブイリ原発について、もう少し詳しい情報をお送りいたします。今日も間もなく外出しますので、発信は明日以降になると思います。

 

 (それからもう一つ)

 昨日、経済産業省前の抗議行動「福島原発事故から11年目」があり、そこでスピーチをした河合弘之氏は「今回のウクライナ戦争で、北朝鮮・金正恩は、日本を脅すには原発をミサイルで狙えばいい(核ミサイルである必要はない)、ということを学んだのではないか、特に若狭湾に、まるで射撃ゲーム場の「的」のように並べてある原発・核施設は格好のターゲット、数打てば必ずどれかにあたる」主旨の発言をしていました。その通りでしょう。そして、私からは、格納容器で守られた原子炉よりも、丸裸の使用済み核燃料プールの方がはるかに危険であり、また、このことは戦争時のことだけではなく、地震・津波・火山噴火(火山灰降下)の場合にも言えることだということを追記します。原発・核燃料サイクル施設は、仮に稼働をしていなくても、使用済み核燃料がある限り(特に水冷)危険極まりない施設です。福島原発事故時の4号機使用済み核燃料プールのことを忘れないでください。

 

そんな中、安部晋三とその追従者や、維新(日本維新&大阪維新)および国民民主党が、アメリカとの核兵器の「共有化」を議論するなどと戯言を言っています。原発・核燃料サイクル施設を、この狭い日本列島に60基近くも並べておいて、武力で日本を守る・核兵器の抑止力を使う、などというバカげたリアリティのない、「お花畑を歩く向こう見ずの憂国の志士」達をのさばらせないことが、ウクライナ戦争から私たちが導くべき最も重要な課題です。

 

また他方では、自民党を中心に、維新(日本維新&大阪維新)や国民民主党、および立憲民主党の一部までもが、原発を脱炭素のための有力な手段にすべきである、早く原発の再稼働を進めよ、などとも言いだしています(国民民主党や立憲民主党の場合の言い方は「必要悪」「一時的」「少しずつ原発依存を減らす」など、政治的オブラートに包んでありますが、実質的には同じことです。脱原発を先送りしているだけです)。かような政治家を有権者が選挙で選んでいる限り、日本の没落は止まらず、破滅へ向かう階段を一歩一歩降りていると言っていいでしょう。

草々

 

(昨日お送りしたメール)
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(とりあえずほっとしました)チェルノブイリ原発給電開始

◆チェルノブイリ給電再開 隣国ベラルーシから(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b5b71955c49e967365e872a9bcdfd7c496a3c1b2

このニュースには偽りはないだろうと推測して、とりあえずヤレヤレと思いたいですね。

ロシアがベラルーシとともに対応し、ロシアが発表をしていますから、チェルノブイリ原発およびその周辺を「攻撃」したのがロシア正規軍なのか、ちょっと変だなと思います。依然として、実態がよくわかりません。

(ウクライナ正規軍、ウクライナおよびロシアの武装民兵、海外からの工作員などが原発攻撃を仕掛けている可能性は否定できません。また、他の原発(だいぶ前に全号機が停止になっていた)チェルノブイリ原発よりも、稼働している・稼働していた他の原発の方が心配です)
草々


(下記はメール転送です)
-----Original Message-----
From:
たんぽぽ舎 <nonukes@tanpoposya.net>
Sent: Friday, March 11, 2022 3:33 PM
Subject: たんぽぽ舎です。【TMM:No4427】地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします(転送歓迎)

このメールでは、山崎久隆氏の翻訳「IAEAの報告」2つのみを掲載いたします。
 1.IAEA第15報(2022/3/9)
 2.IAEA第16報(2022/3/10)

━━━━━━━ 
★1.保障措置システムの停止
  チェルノブイリ原発は依然として交代不可状態
  IAEA第15報からの情報提供

★2.チェルノブイリ原発で外部電源喪失
  IAEA保障措置システムからのデータ伝送が遮断
  ザポリージャ原発もデータ遮断され外部電源も一部損傷
  IAEA第16報からの情報提供

(中略)

 

┗■1.保障措置システムの停止

 | チェルノブイリ原発は依然として交代不可状態

 | IAEA第15報からの情報提供

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 

◎ IAEAの「最新情報15-ウクライナ情勢に関するIAEA事務局長声明」が日本時間3月9日早朝にサイトに登録されましたので、その抄訳です。

 この報告では、チェルノブイリ原発の210名のスタッフ、放射性物質の管理と警備要員とされていますが、これが依然として交代できていないことが書かれています。思い出すのは、そろそろ11年たつ福島第一原発事故の時に、現地に残ったスタッフ、当初は700名ほどでしたが、その後危機的状況が悪化した際に、退避命令が出て「福島フィフティ」と後日呼ばれることなった50名(実際には69人)が残り、最後の時を迎えようとしていました。

 

結果的に使用済燃料プールの冷却に成功し、最悪の事態は回避できたのですが、それは設備の不備(プールゲートの予期せぬ決壊で使用済燃料プールへ大量の水が流れ込んだために予測よりも長く冷却できた)という僥倖に過ぎないものでした。

 

◎ チェルノブイリ原発が今どうなっているのかはわかりませんが、気になるのは「セーフガード・モニタリング・システム」からのデータが来なくなっているという点です。

 

このセーフガードとは「保障措置」のことで、いわゆる「核物質の兵器転用」を阻止するために行われている監視システムのデータを指すと思われます。これが監視しているのは、チェルノブイリ原発の場合は残留している放射性物質や核燃料だと思われますが、保障措置システムの停止により現状がどうなっているのかが分からないということです。これは、安全性だけでなく政治的にも極めて危険な状況と思われます。

 

◎ ロシア軍に制圧された状況下では、この物質が動かされたり何らかの方法で武装化されていても分からないということを意味するからです。プーチン大統領が「ウクライナは核武装やダーティボム(核物質を拡散させる「汚い爆弾」)を作っている」と繰り返し述べてきました。これが軍事侵攻の理由とさえ主張していたことを考えると、IAEAのシステムを破壊して証拠をねつ造することを画策しているのではないかと疑います。

 

思い返せば、2003年に米国が突如始めたイラク攻撃は、まさしく「大量破壊兵器を製造している証拠がある」と当時のフセイン政権を非難し、打倒する目的で始めています。その後、イラクは大量破壊兵器の製造などはしておらず、米国のでっち上げであったことが明らかになり、当時国連で演説までしたパウエル国務長官はその後、騙されていたと告発しています。しかしその刑事責任を追及されたものはいません。20年近く経った今、ロシアが全く同じ事をウクライナに行おうとしているのではないかと疑うのです。

 

以下、「最新情報15-ウクライナ情勢に関するIAEA事務局長声明」より

https://www.iaea.org/newscenter/pressreleases/update-15-iaea-director-general-statement-on-situation-in-ukraine

 

ウクライナはチェルノブイリ原発の安全管理の緊急性と重要性が増していると、国際原子力機関(IAEA)に本日語った。ロシア軍がほぼ2週間前にチェルノブイリ原発を支配下に置いて以来、そこで働いている約210名の技術要員と警備員を交替させるべきだとグロッシ事務局長は強調した。

 

ウクライナの稼働中の原発の職員が定期的に交代している現状とは対照的に、チェルノブイリ原発では、1986年の事故現場にロシア軍が入った前日の2月24日から同じシフトが勤務しており、事実上、過去13日間そこで生活している、と規制当局は述べた。

 

また、ウクライナの監督当局は、スタッフは限られた量の食料や水、医薬品しか確保できていないと付け加えた。一方、職員の状況は悪化しており、IAEAに対して現在の要員を交代させ、実効的な交代制を提供していく計画を作成し、そのために必要な国際的支援を行うよう要請した。 【中略】

 

ウクライナの規制当局は、チェルノブイリ原発での核物質の取り扱いは当分の間停止しているとしている。立ち入り禁止区域にある敷地内には、廃止された原子炉や放射性廃棄物処理施設がある。規制当局は、電子メールでしか原発と通信できなくなったと述べた。  【中略】

 

また、チェルノブイリ原発に設置された保障措置監視システム(セーフガード・モニタリング・システム)からの遠隔データ伝送が失われたことも指摘した。IAEAは、ウクライナの他の場所における保障措置監視システムの状況を調査しており、近いうちにさらなる情報を提供する予定である。

 

注:「保障措置」とは、核物質、設備、施設、情報等が、核兵器 製造等の軍事目的に転用されないことを確保するための 措置である。(IAEA憲章第3条A.5.)

 

※≪事故情報編集部≫より

 この文章は、3月9日受信です。

 

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┗■2.チェルノブイリ原発で外部電源喪失

 | IAEA保障措置システムからのデータ伝送が遮断

 | ザポリージャ原発もデータ遮断され外部電源も一部損傷

 | IAEA第16報からの情報提供

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 

◎ チェルノブイリ原発では、IAEAの保障措置システムのデータ転送ができなくなり、使用済燃料を含む放射性物質の状態がつかめなくなりました。さらに、外部電源を喪失し、放射線測定システムや使用済燃料冷却系統などは非常用ディーゼル発電機による48時間の制限付き電源により賄われているようです。

 

◎ ウクライナは原因をロシア軍による攻撃であるとし、一方ロシアはウクライナの攻撃によるものであるとしています。(タス通信より) また、IAEAによると、チェルノブイリ原発とザポリージャ原発から、保障措置システムからのデータ転送が停止しているようです。これは、IAEAと各国が結ぶ保障措置協定に基づく、核物質の軍事転用や核兵器開発を防止するための仕組み。

 

チェルノブイリ原発からのデータ転送が遮断されていることを第15報でIAEAは伝えていましたが、こんどはザポリージャ原発からも遮断されたということで、意図的に行われている可能性があります。

 

◎ また、ザポリージャ原発には外部電源系統が常用4つと予備1つあるようですが、そのうち常用2系統が遮断されたとのこと。福島第一原発事故でも、外部電源の喪失が津波到達後にあらゆる電源システムが機能しなくなった原因で、外部電源系統が一系統でも生きていたら、津波被害を受けていてもメルトダウンは回避できたのですが、そのことが証明されるのは女川原発、東海第二原発、福島第二原発が福島第一原発のようにならなかった事からもわかります。それほど重要な外部電源5系統の内2系統が破壊されたことは、安全性を大きく低下させていると言え、大問題です。IAEAの第16報の抄訳を紹介します。

 

「最新情報16-ウクライナ情勢に関するIAEA事務局長声明」抄訳

 

 ロシア軍が1986年の事故現場の支配権を握ってから2週間たって、チェルノブイリ原発は送電網から遮断され、外部電力供給が喪失したとウクライナ政府は本日、国際原子力機関(IAEA)に通告したとグロッシ事務局長は述べた。

 

ウクライナ情勢の安全、セキュリティ及び保障措置の影響に対処する目的で3月2日に開催されたIAEA理事会において事務局長は、「全ての原子力施設に対する電力供給網からの外部電源の確保」が、原子力安全及び核セキュリティの7つの不可欠な柱の一つであるとして、この事態への深い憂慮を表明した。

 

ただしIAEAは、チェルノブイリ原発の場合、送電網からの遮断は様々な放射性廃棄物管理施設が設置されている施設の本質的な安全機能に重大な影響を与えないと、ウクライナ規制当局との間で一致していると述べた。すなわち、敷地内の使用済燃料貯蔵施設については、プール内の冷却水の量は、電力を供給することなく使用済燃料からの効果的な熱除去を維持するのに十分である。また、ディーゼル発電機やバッテリーを備えた非常用電源も備えている。

 

しかしながら、電力不足は、現場における運用上の放射線安全性のさらなる悪化につながり、約210名の技術専門家と警備員が過去2週間にわたり交代勤務できず、事実上24時間そこに居住していることに、さらなるストレスを生む可能性がある、とグロッシ事務局長は付け加えた。

 

「チェルノブイリ原発では、特に放射線に対する安全のため、非常に困難で厳しい状況下で施設を管理するスタッフにとって、日ごとに状況が悪化しています」と彼は述べた。「内部放射線防護手順を尊重し、職員の安全な交代を円滑化し、さらに安全を確保するためにその他重要な措置をとるよう、発電所を実効支配している軍隊に緊急に要請を繰り返している」。

 

また、別の動きとして、IAEAはここ数日、チェルノブイリ原発に核物質を監視するために設置された保障措置システムからの遠隔データ伝送を喪失し、現在ロシア軍が管理しているザポリージャ原発からのデータ送信も喪失したと述べた。

 

大量の使用済核燃料や新燃料、そのほか各種放射性物質が存在する施設から、IAEAのウィーン本部に送られるデータの流れが突然遮断されたことを懸念していると、彼は述べた。保障措置データの伝送が中断した理由は、すぐにはわからなかった。IAEAは、他の3箇所の原発を含むウクライナの原子力施設から継続して当該データを受け取っている。

 

「世界各地の原子力施設にあるIAEA保障措置装置からの遠隔送信は、ウクライナをはじめ世界中でのIAEAの保障措置実施の重要な構成要素である」と彼は述べた。「これらのシステムは、全ての原発を含む、ウクライナの数ヵ所の施設に設置されており、査察官が立ち会っていないときに、これらの施設での放射性物質と活動を監視することを可能にしている。」

 

また、データを確実に現地で保管するための技術的な機能はあるが、監視システムのストレージ容量や稼働状況(訳注:後日確認できるようにデータを保存しているハードディスクやそれを制御するシステムなどを指すと思われる)は依然として不明だという。IAEAは、セーフガード技術措置によって、各国が平和的目的のためにのみ核物質及び技術を使用するという、国際的な法的義務(訳注:核拡散防止条約に伴う各国とIAEAの間で結ばれる保障措置協定に基づく)を遵守していることを検証している。

 

また、ウクライナの原発の稼働状況については、ザポリージャ原発の2基を含む、同国の15基の原子炉のうち8基が稼働を続けているとしている。放射線の測定値は正常だった。

 

ザポリージャ原発の敷地内には、4本の高圧(750kV)外部電源回線と1本の予備電源回線がある。運転員はIAEAに対し、2本が損傷しているため、現在2本の送電線と待機中の1本が発電所で使える状態であることを報告した。

 

発電所の外部電源需要は、利用可能な1本の電力線で供給できるとも、この事業者は述べた。さらにディーゼル発電機も予備電力を供給する準備ができており、機能している。「しかし、これは、すべての原子力施設への電力網からの外部電源を確保できるという安全の柱が危険にさらされているもう一つの例」と

グロッシ事務局長は述べた。また、6号機については、3月4日の事態を受けて、冷却系の損傷が発見されたことから、運転を停止して緊急修理を行っているとの報告があった。

 

※≪事故情報編集部≫より

 この文章は、3月10日受信です。

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(下記は3/10のたんぽぽ舎MGです)

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┗■2.ウクライナの原発は8基が運転中

 | ハリコフで放射性物質を扱う研究所が攻撃される

 | 核危機を前にIAEAはどうするか

 | 3/8IAEA第14報の紹介

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 

◎ 報道が錯綜し、現地情報も不足しています。ウクライナ国内の空間線量を確認できるWebサイトでは、大きな数値の動きは見られません。このサイトから東京の800倍を超える数値が確認された時は、大変危険な状態と思いました、現在は数値も落ち着いているようです。しかしそれが本当の数値なのか、戦争下で記録計や通信装置が正常に稼働しているのか、あるいは紛争当事国がデータを改ざんしていないか、特にロシア軍に制圧されたチェルノブイリ原発の値やザポリージャ原発周辺からの情報は正しいのかなど、疑問は沢山あります。その中で、定期的に情報をアップデートしているのがIAEAのサイトです。

 

◎ この情報は正しいという主旨ではありません。国際的な公的機関として世界で情報を提供しているサイトは重要だという意味で紹介します。この原稿は、IAEAの報告第14報を翻訳したものです。これが登録されたのは日本時間で3月8日早朝でした。従って時差もありますし、たんぽぽ舎メールマガジン配信の時間差もありますので、その点を留意してご覧下さい。

 

☆最新情報14-ウクライナ情勢に関するIAEA事務局長声明

 

 グロッシ事務局長によると、ウクライナ政府は本日(訳注:現地時間3月7日)、国際原子力機関(IAEA)に対して新たに、ハリコフ市にある医療・産業用途の放射性同位元素を製造する原子力研究施設が砲撃によって損傷したとの報告をした。ウクライナの原子力規制委員会は、この事件では現場の放射線レベルの上昇は引き起こさなかったと述べた。

 

ウクライナ北東部にあるこの施設は、研究開発や放射性同位元素の製造に使用されている。施設内の放射性物質は常に未臨界であり、また放射性物質の保有量は非常に少ないため、IAEAの評価では、施設に報告された損傷は放射線学的影響を及ぼさないことが確認された、と事務局長は述べた。しかしながら、日曜日の事件は、武力衝突の際に、ウクライナの原子力施設が直面しているリスクを改めて浮き彫りにし、同国における原子力安全・核セキュリティを確保することを目的としたIAEAの取り組みの緊急性を高めた。

 

「ウクライナの核関連施設の安全を危うくする事例がすでにいくつかあった」とグロッシ事務局長は述べた。ウクライナ政府によると2月27日、ミサイルが首都キエフの放射性廃棄物処理施設の敷地を直撃したが、放射性物質は放出されなかった。その前日、ハリコフ近くの同様の処分施設の変圧器が損傷した。3月4日にはロシア軍がザポリージャ原発の訓練センターを占拠した際、「ザポリージャ原発の訓練センターがロケット弾により攻撃され、火災を引き起こし、その後消火した」とウクライナ政府は発表した。

 

これに加えて規制当局は、東部の港湾都市であるマリウポリのがんセンターを含むカテゴリー1~3の放射線源を使用している企業や機関との連絡は依然として途絶えていると述べた。そのため、安否確認ができていない。このような放射性物質は、適切に防護・管理されなければ、人々に深刻な被害をもたらす

可能性がある。

 

「私たちは、公衆衛生と環境に深刻な結果をもたらす可能性のあるウクライナでの核事故を回避するための行動をとらなければならない。私たちには待つ余裕はない」とグロッシ事務局長は述べた。ウクライナの原子力施設の防護を支援するため、紛争当事者からすべてのウクライナ原発の安全とセキュリティへの責務を確保するためにチェルノブイリ原発を訪問する用意があると述べた。「私はチェルノブイリに行きたいと言ったが、必要かつ緊急の行動を促進する限り、どこにでも行けます」と彼は本日のIAEA理事会で語った。

 

2月24日以来ロシア軍の管理下にある、1986年の事故の現場であるチェルノブイリでは、約210人の技術要員と警備員の交代がまだ行われていないと規制当局は述べた。同じスタッフが12日間現場で働いていた。グロッシ事務局長は、重要な任務を安全かつ確実に遂行するために、運転要員が休息できることの重要性を繰り返し強調してきた。

 

もう一つの憂慮すべき展開として、ウクライナの規制当局は本日IAEAに対し、ザポリージャ原発に予備部品や医薬品を届けることは今は不可能であると報告した。その前日、ザポリージャ原発の管理は、その敷地を支配しているロシア軍司令官の命令を受けていると政府が発表した。ただし発電所の職員は交代することができた、と付け加えた。

 

事務局長は、ロシア軍司令官の管轄下に運転要員を置くことは、原子力安全の不可欠な柱に反すると改めて強調した。ウクライナの原子力発電所の状況について、規制当局は、ザポリージャ原発の2基を含む同国の15基の原子炉のうち8基が運転中であると述べた。

 

出典:Update 14 ? IAEA Director General Statement on Situation in Ukraine https://www.iaea.org/newscenter/pressreleases/update-14-iaea-director-general-statement-on-situation-in-ukraine

 

※≪事故情報編集部≫より

 この文章は、3月8日受信です。

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草々

 

 

2022年3月10日 (木)

(予約必要)(5.16)オルタナティブな日本をめざして(第74回):「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(2022年5月の「新ちょぼゼミ」のご案内です)


◆(別添PDFファイル)(チラシ)(5.16)オルタナティブな日本をめざして(第74回)「「新型コロナ」ワクチンの正体と、その危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)(2022年5月16日)
 https://drive.google.com/file/d/1bCUwimVfgdvwK4p_P-2NBe2yG7YbVBMR/view?usp=sharing

2020年新春のダイヤモンド・プリンセス号での集団感染を皮切りに「新型コロナ」の感染拡大が続いており、政府は3つの政権をまたいでコロナワクチンをその対策の切り札のように言い、マスコミ報道もそれを当然の前提にしてきました。しかし、それから2年の間に、ワクチンを打ったことで、間もなく死亡した人は1474人、重症の健康障害が出た人は6454人にも及び(それぞれ2022年2月18日現在)、数字だけを見ると「戦後最大の薬害」と言えなくもありません。厚生労働省は、このワクチンについて、臨床試験もしっかりと確認せぬままに臨時の承認を下して使用に踏み切り、国立感染症研究所とともに「何が起きても不思議ではない」などと、その人体への危険性を隠してはおりません。いったい、このワクチンに危険性はないのでしょうか。人間の遺伝子を操作して効果を狙うmRNAワクチン(ファイザー及びモデルナ)やウイルス・ベクターワクチン(アストラゼネカ及びJ&J)に問題はないのでしょうか? 繰り返される接種で何が起きているのでしょうか? 今回はこの問題に詳しい科学ジャーナリストの天笠啓祐氏に、「新型コロナ」ワクチンの正体とその危険性について詳しく解説をしていただきます。奮ってご参加ください(なお、最初の1時間で主催者側より別テーマでのプレゼンを予定しています)。


講師:天笠啓祐(あまがさ けいすけ)さん
 環境問題を専門とするフリージャーナリスト、市民バイオテクノロジー情報室代表

 <次第>
日 時:2022年5月16日(月)18時~21時(開場17時30分) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 高橋セーフビルの1階 JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
 グローバルスポーツビル、セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎて、
 次の交差点(酒屋さん)を右折、ケバブ店の隣
 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: tanpopo3238@gmail.com  URL: http://www.tanpoposya.com/   

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <天笠啓祐さんのご著書>
(1)新型コロナワクチン その実像と問題点-天笠啓祐/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034213107&Action_id=121&Sza_id=GG
(2)ゲノム操作と人権 新たな優生学の時代を迎えて-天笠啓祐/著(解放出版社)
 https://cutt.ly/afYRs2f
(3)ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門 食卓の安全は守られるのか?-天笠啓祐/著(緑風出版)
 https://cutt.ly/tfYRgnn
(4)ゲノム操作食品の争点-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://urx.space/Wa5b
(5)TPPの何が問題か-天笠啓祐/著(緑風出版)
 http://urx.space/fW9C
(6)子どもに飲ませたくない清涼飲料-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/Zv54
(7)子どもに食べさせたくない遺伝子組み換え食品-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/DVAX
(8)子どもに食べさせたくない食品添加物-天笠啓祐/編著 食べもの文化編集部/編著(芽ばえ社)
 http://urx.space/Z09a 

◆(前回)(報告)(11.12)オルタナティブな日本をめざして(第52回):「感染症利権と新型コロナワクチンの危険性」(天笠啓祐さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-21863a.html

(上記報告のうち、当日録画はユーチューブ社(グーグル社)から言論妨害を受けていて見ることができません。下記の代替サイトに転載しています)

◆UPLAN:消された9本
https://www.bottom-up-ch.com/%E5%8B%95%E7%94%BB%E8%A6%96%E8%81%B4/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%B2%E8%BC%89%E5%8B%95%E7%94%BB/


 <厚生労働省サイト>
◆第76回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第28回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料(2022年2月18日)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00038.html

*死亡 ファイザー(資料1-3-1) 1402人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898950.pdf

*死亡 モデルナ (資料1-3-2)    71人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898951.pdf

*死亡 アストロゼネカ(資料1-3-3)  1人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898953.pdf

*重症者数(男女別P6他:死亡者含む)(資料1-1-1のP4) 計 6454人
  男 2144人+404人+8人=2556人
  女 3571人+303人+3人=3877人
  不明 21人
 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898930.pdf

(関連)厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html

(10年前のインフルエンザ・ワクチンの時は、報告された死亡者は3人だった、27人だった、という2つのネット情報があります。いずれにしても、今回の死亡者にしても重症者数にしても、桁違いの数字です。そして、報告されていない死亡者や重症者もかなりの数にのぼるのではないかと推測されます。ワクチン接種はいったん止めるべきです:田中一郎)

◆子どもへの新型コロナワクチン接種の考え方と副反応への対処法|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
 https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0008.html


 <関連サイト>
(1)3回目接種に“期限切れ”ワクチンが使われ不安拡大…安全性と有効性に問題はないのか?|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301289
(2)5~11歳ワクチン承認へ 新型コロナ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15179026.html?ref=mor_mail_newspaper
(3)内部告発者から流出したアメリカ国防総省の140万人の兵士の公式医療データベースに見る「コロナワクチンのすさまじい破壊力」(… 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/500.html
(4)新型コロナを5類相当にすべき?すべきでない?医師が考えるその理由|医師向け医療ニュースはケアネット
 https://www.carenet.com/news/general/carenet/53530
(5)コロナワクチン今こそ子どもを守れ! 脱コロナ時代に親が知るべき20の心得-内海聡/著(マキノ出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034298836&Action_id=121&Sza_id=B0
(6)もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実-母里啓子/著(双葉社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033682386&Action_id=121&Sza_id=F3


 <「いちろうちゃんのブログ」>
◆新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html   

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

 

2022年3月 9日 (水)

東京地裁が外環道工事の一部差止仮処分を決定=他人の住宅の地下を無断で掘り進んで大穴を空けたり地下空洞をつくったり、あるいは多くのトラブル迷惑を近隣に及ぼしているのに、日本の司法は何故、この工事を全面ストップしないのか!?

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.3月と4月の「新ちょぼゼミ」
(1)(予約必要)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

(2)(予約必要)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-3db33b.html

(3) (予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

 

2.キャンペーン
(1)「311子ども甲状腺がん裁判」を支援してください!(311甲状腺がん子ども支援ネットワーク2022-01-27公開)-クラウドファンディング READYFOR
https://readyfor.jp/projects/311supportnetwork
https://readyfor.jp/projects/311supportnetwork?fbclid=IwAR2xAh9P2Q1rMBqGwB1IRVNRl-U9Vh_NFUvKaGSEPbXhN-Uabu9hCC4rXjQ

 

 <主催者の方から>
3月11日までに目標達成したいのですが、進捗が悪く達成が難しい状況です。拡散のご協力どうぞよろしくお願い致します。今回声をあげた6人のうしろには、甲状腺がんと診断されながら、いまだある偏見や差別によって、診断されたということすら周囲に言えない若者たちも多くいます。「声をあげていいんだよ」「ひとりで抱え込まなくてよいんだよ」。クラファンへの寄付とメッセージは、そのように辛い思いでいる多くの人たちへのメッセージにもなります。セカンドゴール達成をどうか応援してください。詳細は以下URLから。

(2)【緊急オンライン署名】 福島原発事故による避難者の生存権・居住権を守るため 真相解明の道を閉ざさない徹底審理を求めます · Change.org
 https://tinyurl.com/2p9c75z9

(関連)お知らせ·現在619人賛同。署名期限を3月25日第6回弁論の数日前まで延期します。更なるシェア・拡散をお願いします。 · Change.org
 https://bit.ly/3MAIHlQ

(3)最高裁判所は福島原発事故被害者に公正な判決を出してください! · Change.org
 https://bit.ly/34N

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 署名の締め切りが迫っています!! · Change.org
 https://tinyurl.com/vxkfsyyk

(4)キャンペーンについてのお知らせ · 国会の権威と品位を守ってください! · Change.org
 https://bit.ly/3HYq8o8

(関連)安倍元首相この期に及んでマレーシア訪問 プーチン大統領との「会談27回」は不毛の証し|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302184
(関連)安倍元首相「核共有」妄言また物議…派閥会合で共産・志位委員長に嚙みつく“内弁慶”ぶり|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302096
(関連)安倍晋三元首相、9条による侵略抑止は「空想」 維新も「核共有」議論提言:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/163543


3.経済危機迫る
 3/26「新ちょぼゼミ」の際に、下記の第2回目を行います。奮ってご参加ください。

◆(報告)(2.22)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第1回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-6cbab0.html

(関連)原油、供給不安で140ドル目前 世界需要の4%不足も- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB22BOD0S2A220C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220308_A

(関連)NYダウ続落797ドル安 今年最大の下げ、1年ぶり安値- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_Y2A300C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220308_A


4.プーチンは侵略者だとしても、日本人はウクライナのプロパガンダを丸呑みにしてもいいのか?(辻田真佐憲) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/tsujitamasanori/20220305-00285090

(私の考えと少しズレがありますが、この人に言っていることは大いに参考になります。ロシアからの情報を信用する人は、この日本にはあまりいない。だからこそ、ウクライナや欧米からの情報こそ、要注意なのです。:田中一郎)

(関連)【衝撃】ウクライナ高官にロシアスパイ…“処刑”か(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/0ab9b5d37bfde02f087765efb0e3f0496a36db47

(関連)(ウクライナ政府軍と親政府民兵組織):無誘導ロケット砲での民間人殺害 - Human Rights Watch
 https://www.hrw.org/ja/news/2014/07/25/254645

(関連)英米が大統領脱出準備 亡命政権樹立を支援 ウクライナ(時事通信)-Yahoo!ニュース 
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9359b68370d8775304cf64d9fca24246edc5e741

◆ウクライナ情勢(5):3つのメールとウクライナ戦争に関する関連サイトなど:ロシアとウクライナ双方が武力行使をやめ(停戦)住民の命と生活を最優先にした戦後処理のための交渉の席につけ、日本の戦争屋はこの悲劇に便乗するな!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-a50d8d.html


5.もうどうにも止まらない(アホな連中)
 https://www.youtube.com/watch?v=ipiUI2TBlnk

◆谷口真由美さんが深刻危惧「“おっさんの掟”に縛られていたら日本の地盤沈下は止まらない」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302049

(1)「何としてもIR誘致を」 仁坂知事、臨時議会4月招集へ(紀伊民報) Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/af465207f9da489bb9e1bfe7de3b84346652de0c
(2)IR巨額公費負担 経緯説明求める声 住民訴訟提起リスク 市が弁護士相談も 大阪市議会質疑(大阪日日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/0f7e4daeaf4836699e0e490976937c85f35bb6ee 
(3)広島県議ら34人を一転起訴へ 河井夫妻買収事件で現金受領の疑い - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20220306/k00/00m/040/167000c
(4)国民、「維新超えた」の声も 与党接近決定的に 自公と党首会談 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220304/k00/00m/010/390000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220305
(5)「提案型野党なんてクソ食らえ」 無所属議員がみた「国会の花形」:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ2P5WZHQ2NULEI001.html?ref=mor_mail_topix2

「提案したけりゃ、研究所にでも行け!」と誰かが言っていました。私なら「小中学校のホームルームにでも行け」と言うでしょう。だって、国民民主党の政治家たちの幼稚なアタマじゃ、どこの研究所も雇ってくれませんからね。小中学校で勉強しなおした方がいいでしょう。(田中一郎)
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東京外環道の地下掘削工事に東京地裁が工事停止の仮処分を決定いたしました。下記に簡単に申し上げるように、この工事を強引に進めるNEXCO2社、国土交通省、及び東京都の不法・不当・違憲の公共事業に司法からストップがかかりました。しかし、その仮処分判決の内容を見るや、工事停止処分の範囲を限定し、原告もわずか1名のみを認めるなど(他の原告は認めず)、あたかも事業者や国・東京都などに忖度・へつらうかのような判決になっています。実際問題、南から北に巨大シールドマシンで掘り進む工事は「具体的な身体への危険性がある」から工事停止の仮処分としながらも。同じ工法で北から南に掘り進む工事についてはノーコメントで工事を黙認するというこの判決に、合理性などあり得ません。

 

(関連)住宅の真下に巨大トンネルはいらない! ドキュメント 東京外環道の真実-丸山重威/著 東京外環道訴訟を支える会/編(あけび書房)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033845144&Action_id=121&Sza_id=E1

 

この東京外環道事業について、全工事区間を一旦止めて、都市計画法や大深度地下利用法などの法律問題、住民被害の実態調査と補償の問題、外環道路線の真上のみならず近隣区域の地下土壌の徹底調査、憲法違反の重大な権利侵害の是非、外環道の必要性とコストパフォーマンスなどなど、この事業を総合的に見直すことができる内容にはなっていません。原告適格も、まさに外環道路線の真上の住民だけを認めて、健康被害を含めて実害が出ている近隣地域の住民には原告適格を認めないなど、理不尽な仮処分内容になっているのです。

 

また、これまで何度も申し上げてきたように、この外環道工事は「大深度地下利用法」(下記参照)という法律を根拠に実施されている巨大公共事業ですが、その前提は「地下40mより下の地層を掘削して行われる工事は地上への影響が皆無なので、工事を実施することについて、当該土地建物の所有者や権利者の承諾を得る必要はなく、賠償・補償の必要もない」というものです。しかし、この前提が、今般の工事着手まもなくの地上陥没や、路線沿いに浅い地下地層に巨大空洞を複数発見、などにより「大深度地下利用法」の法的な正当性が雲散霧消し、もはやこの法律は有効には成立しなくなってしまったのです。簡単に言えば、他人の財産である土地に地下から侵入して、勝手に無断で掘削している、地下ドロボー法となってしまったということです。このまま首都直下型の大地震が東京を襲ったら、いったい外環道とその近隣地域はどうなってしまうのでしょうか?

 

(関連)大深度地下利用:大深度地下の公共的使用に関する特別措置法の概要(対象地域・認可の主な手続き) - 国土交通省
 https://www.mlit.go.jp/toshi/daisei/crd_daisei_tk_000012.html

 

日本の司法・裁判所は、どうしてこうした巨大公共事業がもたらす様々な矛盾や害悪に対して、地域住民の権利や生活や健康を守る立場から、きちんとした判決を出せないのでしょうか。まるで司法の使命放棄です。腹立たしい限りです。

 

以下、東京外環道訴訟(本訴訟と仮処分訴訟)を提訴しながら、この時代遅れで居住環境破壊の巨大公共事業に反対する住民運動を続けておられるみなさま提供の資料などを添付して、今般の「東京地裁による外環道工事の一部差止仮処分の決定」について、ご報告申し上げます。現在に近い方から順に並べて見出し番号を振っていますので、メールの下に行くほど「古い話」になります。よろしくお願い申し上げます。

 

外環道は自分の住む地域とは離れているのでカンケーネー、ではありません。かような公共事業のやり方を許せば、今後はいわゆる「土建者連合」(ゼネコン+関連事業者+政治家+国土交通省・農林水産省をはじめ公共事業を所管する官庁の幹部官僚+自治体幹部官僚+暴力団・やくざ・反社会的勢力)によるやりたい放題の土建事業が展開され、そのうちあなたの住む地域でも同じようなことが起きることになるでしょう。この国では、政治や行政の劣化とともに、本来は主権者である国民がないがしろにされ始めています。諸悪の根源はここでも政治ですが、これを見過ごすことは、そのままその悪事や権利侵害を容認することになり、自分自身で「天にツバ」することになるのです。

 

1.外環道トンネル工事一部中止を判断〜東京地裁 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/44576/

 <別添PDFファイル>
(1)東京外環道工事差止仮処分決定(東京地裁 目代真理裁判長他 2022.2.28)
 https://drive.google.com/file/d/1RiDglfcJLpYN8Poh0Hbnoy8gYUCunH0M/view?usp=sharing
(2)外環道工事一部差し止め、東京地裁 陥没「防止策示されず」(赤旗 2022.3.1他)
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2022-03-01/2022030115_01_0.html
(3)外環道工事一部差し止め、地裁 仮処分決定(東京 2022.3.1他)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/162789
(4)外環道工事一部差し止め、東京地裁が仮処分(毎日 2022.3.1)
 https://mainichi.jp/articles/20220301/ddm/001/040/104000c
(5)国土交通大臣コメント:外環国道事務所のHP
 https://www.ktr.mlit.go.jp/gaikan/

 

2.東京外環道訴訟(報道発表)(1)弁護団から「外環工事差止仮処分決定の解説と評価」と(2)原告団声明

(下記はメール転送です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
報道機関各位、関係各位
東京外環道訴訟を支える会です(2022.3.05)。

 

[東京外環道訴訟](報道発表)

弁護団から「外環工事差止仮処分決定の解説と評価」と原告団声明

 

東京外環道訴訟原告団・弁護団は、東京地裁が2月28日に東京外環道の本線工事の一部差止の仮処分決定をしたことについて、本日3月5日付で次の2つの文書を発表します。(添付)

 

◆(別添PDFファイル)弁護団から:「東京外環道工事差止仮処分決定の解説と評価」(2022.3.3)
 https://drive.google.com/file/d/1yNxbGK8hm03iokvN6CyUqbHwO4EDVr4h/view?usp=sharing

◆(別添PDFファイル)原告団から:「[声明] シールドマシン掘削を差し止めた仮処分決定を機に、全ての外環道工事の中止と、大深度地下法の廃止を求める」(2022.3.3)
 https://drive.google.com/file/d/13DgQzj3ymoCWQSTwd3hydlES2vkvpqSS/view?usp=sharing

 

 今回一部とはいえ工事差止の決定を勝ち取れたことは、多くの皆様のご支援ご協力の賜物であり、沢山の喜びや激励のメールを頂き、御礼申し上げます。しかし、今回の決定の中身とそれをどう評価するかは難しく、弁護団の先生に分かりやすく解説をしていただきました。原告団からは、今回の決定をてこにして、外環道工事の中止と大深度地下法の廃止に向けて更に進んでいきたいという決意表明です。引き続きご支援よろしくお願いいたします。

 

(参考)2月28日16時から東京地裁司法記者クラブで行った記者会見の動画Youtubeは以下で視聴できます。

 

◆20220228 UPLAN 外環シールド工事差止仮処分一部認める決定
 https://www.youtube.com/watch?v=9Nia07JD4CE&t=904s

以上

 

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東京外環道訴訟を支える会 事務局
Blog <http://nongaikan.sblo.jp/>
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3.(重要)中間報告会「大深度地下トンネル工事の振動・低周波音被害」(2021年12月11日)の配布資料と動画を公開 – 市民科学研究室
 https://www.shiminkagaku.org/gaikan-stiv_debriefmeeting_20211211/

 

(NEXCO2社も、国土交通省も、東京都も、調布市など地元自治体も、外環道工事に伴う様々な被害の実態調査を行おうとはしません。まるで「土建屋連合」の事務局のごとく、とにかく工事を進めることだけを念頭に、路線地域住民は、その工事の障害物にならなければいいという態度で、住民に対峙してくるのです。説明会も形だけ、不都合なことは隠しとおす、工事の危険性を指摘しても「ヌカに釘」(その結果、今日の事態に至っている)、住民の質問や要請については「はぐらかし」と「ごまかし」と「無回答」、まるで人間扱いしていません。地域住民としては「ふざけるな!」という話です。

 

上記は、市民科学研という市民団体が「大深度地下トンネル工事の振動・低周波音被害」を調査した結果です。市民団体なのに、よく頑張って調べてくれています。しかし、こうした調査は、本来は加害者=NEXCOや工事責任者=国&東京都が実施すべきものでしょう。路線近隣の住民にとっては、「振動・低周波音」以外に、地表陥没事故や地中に複数の大穴が工事のためにできてしまったことによる将来へ向けた不安と心痛、あるいは、外環道工事などがなければ。閑静で落ち着いた暮らしやすい低層住宅区域だった居住地域を破壊されてしまったくやしさ等々、精神的被害も尋常ではないのです。

 

4.(別添PDFファイル)外環道の陥没事故「一部工事差し止め」判決の衝撃(東洋経済新報社 2022.3.5)
 https://toyokeizai.net/articles/-/536280

 

5.(写真)NEXCOによる家屋解体工事は一時中止(2022.2.25)
 https://drive.google.com/file/d/1V0jFpmXOXO6qVDIUVcqCl1owILULMm-_/view?usp=sharing

 

   NEXCOは家屋解体工事を本日2月25日8時からはじめようとしたが、住民の抗議で、今日は中止して、話し合いをすることになりました。写真参照(後方中央の週間工程表ははがされた)。NHK(午前7時台にも報道)、NTV、TBS、MXなどのビデオカメラ取材もありました。

 

(関連)(別添PDFファイル)被害住民連絡会_家屋解体工事に関する声明と緊急6項目 (2022.2.21)
 https://drive.google.com/file/d/106hYXkisCYgBNdw7ZNSwRf8kBaMP3atv/view?usp=sharing

 

(関連)(別添PDFファイル)事業者宛_外環シールド掘進再開中止要請書(外環ネット他15団体 2022.2.22)
 https://drive.google.com/file/d/1hQzpsHTdRr9ZlNylRPVIi9niKKf47Ewk/view?usp=sharing

(関連)(別添PDFファイル)自治体宛_外環シールド掘進再開中止要請書(外環ネット他15団体 2022.2.22)
 https://drive.google.com/file/d/1L_0p1uVtLGGy_bBBjtu1Brhn29J_k0mw/view?usp=sharing

 

(下記はメール転送です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みなさま

事業者は、あす朝8時から、調布の陥没事故周辺で、シールドマシンは止めたままでも工事は進められる、とばかりに、住宅解体工事を始めます。被害者連絡会は、これに反対する声明を発表、あすも現場で、意思表明することにしていますが、これは、単に1軒の家の取り壊し・地盤強化のはじまりではなく、反対を押して強行してきた外環道事業が、自らの失敗で何とかしなければならなくなった住宅破壊→更地化→地盤強化工事、という勝手な政策を始めなければならなくなった、その最初の工事着手と言えるものです。

 

第1種住専地域ですから、幅16㍍という直上だけ、長さ220㍍という範囲で、こうした工事をするのは都市計画法は全く予定していないところで、本来、自治体の許可、協議が必要ですが、市は住民の要求を事業者に伝えるだけで、第1種住専を守るという積極的な環境行政を何一つしようとしていません。

 

あすから住宅壊しを始めるというお宅は、陥没で穴が空いたお宅の向かいのお宅で、いきなり18日に、近所だけにビラを入れて「おしらせ」するという乱暴なやり方で、地盤強化の具体的方法、近所が受ける迷惑など、疑問にも全く答えず説明していません。住民連絡会は、8時から見守り活動に続いて11時から記者会見することにしています。ぜひ、応援に来ていただけば、と思います。よろしくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

5.外環道トンネル工事再開に向け住民説明会 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=NmWc1ZqDclc

 

(下記はメール転送です)
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(1)東京新聞2022.02.01朝刊むさしの版の記事です。

「外環道トンネル工事再開に向け、武蔵野市でも説明会 住民ら振動や騒音を不安視 調布陥没事故」2022年2月1日 06時50分
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/157490?rct=t_news

 

◆2022年1月30日の説明会の特徴は以下
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住民側として参加した(武蔵野)市議会外環道路特別委員会の本間雅代委員長は、特別委の総意として「今回の説明会が納得いくものであるとは感じていない」と強調。「工事が再開することになっても、それが安全確保を意味しておらず、さらなる事前調査の計画説明や、沿道住民に対する説明を繰り返し、不安解消を図っていただきたい」と発言した。
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(2)1月23日からの住民説明会は、本日2月1日19時から武蔵野公会堂での2回目で全部終わりです。この後、事業者は、準備が整い次第、まず事業用地内のシールド掘進を再開するとのこと。

 

30分の質問時間(3人程度)で納得いく説明は得られない。メールなどで質問を受け付けると言うが、ごまかしの回答、また、都合の悪い質問は無視で終わる。1月17日の外環緊急シンポで専門家から出された疑問に答えようとしない、議論することから逃げている。

 

今回の説明会は、陥没から1年余の自粛期間を経て、「次の大惨事がおきるまでは安全・安心である」という新たな「安全神話」のもとにシールド掘進工事を再開するぞ、との通過儀礼といえる。被害の代償を負わせられる住民は、自治体を巻き込んで、監視していく必要がある。

 

6.調布市個人情報漏えい 被害者男性、涙ながらに真相解明訴え「深い闇を感じる」 :東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/143530

 

(関連)調布市個人情報漏えい、身内も驚くずさん運用 「ミス」ではなく「そもそも送る必要はない」:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/142329

(関連)【独自】調布市、また非公開情報の漏えい発覚 個人宅の「建築計画概要書」を中日本高速に 外環道陥没直後:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/151357

◆(事件発覚後の調布市、及び国土交通省の対応もデタラメだ! 被害者市民も参加して第三者委員会を設置し事実解明をせよ)RE- 調布漏えい「単純ミス」苦しい説明 公文書か判断せずメール削除?国交省はなぜ止めなかった?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-3aa8cd.html

 

7.その他
(1)東京外環道訴訟を支える会ニュース NO.14号(2022.1.24)
 https://drive.google.com/file/d/1kB403oPsEVmyx7kHtj_mym29THN09xxN/view?usp=sharing
(2)東京外環道訴訟を支える会のブログ
 http://nongaikan.sblo.jp/
(3)東京外環道訴訟を支える会のFACEBOOK
 https://www.facebook.com/gaikansosho2017/
(4)外環ネット最新ニュース
 http://gaikan.sblo.jp/
(5)NEXCO調査報告書に専門家が疑問符 東京・調布陥没 「気泡剤の使用が主因」指摘も:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/154775
(6)リニア工事に適用される大深度法の虚構と現実 - 東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/460488

◆リニア、田園調布と周辺地区の住民、ついに裁判に動く。調布市の陥没事故の二の舞は御免だ-記事の裏だって伝えたい
 http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/blog-entry-730.html
草々 

 

2022年3月 7日 (月)

ウクライナ情勢(5):3つのメールとウクライナ戦争に関する関連サイトなど:ロシアとウクライナ双方が武力行使をやめ(停戦)住民の命と生活を最優先にした戦後処理のための交渉の席につけ、日本の戦争屋はこの悲劇に便乗するな!

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(お詫び)先般お送りしました3/29「新ちょぼゼミ」講演会(孫崎享さん「ウクライナ情勢」と、4/27「新ちょぼゼミ」講演会(上林茂暢さん「生命操作時代の科学・技術、社会」について、一部誤りがありました。。訂正してお詫び申し上げます。(下記サイトは修正後です)

◆(予約必要)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-3db33b.html

(誤)(開場 18時30分)
(正)(開場 17時30分

◆(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(誤)(開場 18時30分)
(正)(開場 17時30分)


(関連)ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2fa3b2.html

 

 上記の「お詫び告知」を含めて、昨日お送りしたメールを私のブログに載せました。上記ブログにある3/6付「日刊IWJガイド」は、ロシア軍のウクライナ侵攻から10日目の節目で、これまでの動きを整理して論じたもので必読だと思われます。私が特に注目したのは下記の諸点です。また、本日3/7付「日刊IWJガイド」も、対米隷属下でロシア非難だけをことさらに繰り返す日本のマスごみからは得られない重要な情報が盛り込まれています。みなさまがIWJの会員となって、この報道を支えて下さることも併せてお願い申し上げたいと思います。情報源は多面的に持っておかなければダメです。

 

①ウクライナのゼレンスキー大統領は、あらゆる情報を我田引水的に戦争行為に利用しようとする信頼に欠ける人物であること(この人物もウクライナに多いと言われる暴力的な民族主義者の端くれか? また、この態度はロシアも同じ=戦争とはそういうものだと思った方がいい)、

 

②アメリカの世論が異常な状態にあり(詳しくはサイトをご覧ください)、そのため、バイデン大統領は今秋の議会中間選挙をにらんで益々強硬な姿勢に出そうな気配であること、核戦争危機が次第に現実味を増していると言えるでしょう。

 

③(今から少し前)メルケル首相(当時)はアメリカのウクライナへの巨額軍事援助を「事態を悪化させる」と反対していたのに対して、そのあとに政権を引き継いだドイツ社会民主党(連立)政権は、それとは逆さまに自らウクライナへの軍事援助を始めるという愚か極まる政策転換を行った(ドイツ社会民主党のボンクラぶりは1991年冷戦終結以降、目立つようになった)他、EUやNATO諸国もウクライナへの軍事援助を開始=戦争を長期化させ、事態を悪化させるばかり。更に、永世中立国だったスイスまでもが対ロシア制裁に加担するありさま。

 

④孫崎享元外務省国際情報局長へのIWJの連続インタビューは注目です。

 

⑤つい先日、「タ抜きのクソノミー」(タクソノミー)というインチキ制度を使って原発を持続可能な投資だなどと 嘘八百をこいでいたEU委員長=ウルズラ・フォン・デア・ライエンという女政治家(ドイツキリスト教民主同盟CDU所属)、今回もウクライナに「EUに迎え入れる」などと独断発言を行い、その後、EU当局に発言を取り消されていました。ロクでもない言動を繰り返す女だということが明々白々になりました。

 

⑥ロシア・プーチン政権が言論・表現の自由や取材・報道の自由を暴力で弾圧し、ロシアを隠蔽の黒いベールで覆い隠す暴挙を始めたこと(ベラルーシも同じ)、第二の「鉄のカーテン」とも言うべきもので、最冷戦の始まりでしょうか?

 

(関連)日刊IWJガイド・非会員版「欧州の大転換、ウクライナ人とロシア人が血を流す横で『より統一された西洋』を宣言するバイデン大統領だが米国の有権者の6割が甘すぎると批判」2022.3.6号~No.3471号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50344

 

(関連)日刊IWJガイド・非会員版「米中外相会談で、米国が中国に対し、ロシア制裁に加わるよう圧力! 米国務省は、冷静で事務的な対応をもとめた中国側の主張を発表せず!」2022.3.7号~No.3472号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50354

 

2.(別添PDFファイル)(チラシ)(3.19)最終回:パンデミックと731部隊(感染症の世界史への日本の遺産)(加藤哲郎一橋大学名誉教授)
 https://drive.google.com/file/d/17shQcKlm365g-KdD79gDcqyD4UIJzoDf/view?usp=sharing

 

3.キャンペーン(「核兵器を使わない」と、ただちに宣言して下さい!)についてのお知らせ · 署名が5万を超えました ――ロシア大使館経由でプーチン大統領に書簡を届けます―― · Change.org
 https://tinyurl.com/bddkhp8w

 

(秋葉忠利元広島市長のこの著名活動・主義主張にはもちろん賛成ですが、しかし、これだけを言い募るのは片手落ちです。いわゆるINF条約(中距離核戦力全廃条約)を破棄したのはアメリカであり、今般の核戦争危機では、この条約が最も重要なKEYになると思われます。既にINF条約復活の運動もされておられるとは思いますが、改めて上記署名活動と並行して行われるべきでしょう。:田中一郎)

 

(関連)中距離核戦力全廃条約とは - コトバンク
 https://bit.ly/3IRQmdc

 

4.第二次大政翼賛会へと突き進む国民民主党という第四自民党

 山口二郎さん、まだ国民民主党に未練があるのですか? こんな連中は「突き放す」ことだと、私から早い段階で申し上げているのに、まだラブレターを渡しに足繁く国民民主党に通うのですか? そんな時間や労力があるのなら、本気で今の自公政権や維新(日本維新&大阪維新)が支配するこの日本の政治や世の中を変えよう・変えたいという人たちの結集をはかり、その人たちを大きな政治勢力に育て上げることを考える方がいいのではありませんか? 労働貴族の御用組合「連合」も同じです。「連合」は解体して、まともな労組や産別を結集した新しい労働組合ナショナルセンターの建設に動くべきです。

 

(1)「是々非々」はすり寄ることか...国民民主党の予算案賛成、幹部が語った思惑 政治学者の憂い:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/162161

(2)国民、「維新超えた」の声も 与党接近決定的に 自公と党首会談 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220304/k00/00m/010/390000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220305

(3)国民、参院選控え「与党シフト」 野党分断狙う自民、思惑一致:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030401232&g=pol

(4)自民有志と国民民主幹部 選挙制度改革の協議会の設置で一致 - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/article/20220225-OQFKKEYMFZMV7P6BLZ3AKXPVSU/

(5)予算案に賛成した「野党」国民民主は永田町の作法を壊す-玉木雄一郎「新しい政治」毎日新聞「政治プレミア」
  https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220226/pol/00m/010/005000c?cx_fm=mailpol&cx_ml=article&cx_mdate=20220306

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ウクライナ情勢(5)をお送りいたします。TV放送を中心に、アメリカを新たな元首とする「戦後国体」(白井聡氏)の下で、ロシア100%悪玉論によるロシア「熊いじめ」バッシング(下記サイト参照)が、この日本でも一段と激しさを増してきました。この国は、かつて翼賛化しながらアジア太平洋戦争へ猪突猛進した歴史のある国で、その体質は今でもあまり変わっていないように見えます。ロシアが悪玉であることには間違いはありませんが、他方で、欧米やウクライナが100%善玉だなどと言えたものではありません。

 

(関連)Peace Philosophy Centre- ダイアナ・ジョンストン:米国の外交政策は残酷な遊びである DIANA JOHNSTONE- US Foreign Policy Is a Cruel Sport (Japanese translati
 https://tinyurl.com/2j7u2fjv

 

そして、そのロシア叩きと並行して、日本もウクライナのようにならないためには、NATOを見習って、アメリカとの「核兵器共有」を議論すべき時に来ていると、新たな扇動をし始める「戦争屋」も現れ始めています。あの「おぼっちゃま似非右翼」の安部晋三やその追随者、あるいは彼らと波長が合う維新(日本維新&大阪維新)のゴロツキどもです。さながら戦争のリアリティを喪失した「お花畑」族が、プラモデルの核兵器で武装ごっこをやりましょうと言っているような、そんな雰囲気です。

 

狭い日本列島に原発・核燃料サイクル施設を60基近くも並べておいて、核兵器共有で核抑止力が必要だ、だそうです、頭が完璧にイカレています。どこかの使用済み核燃料プールに一発ミサイルでもくらったら、それこそ「自爆核兵器」となることは必定。原発破壊による放射能が攻撃側にも深刻な影響をもたらすウクライナなどの大陸国家とは違い、日本の場合は、原発・核燃料サイクル施設が破壊されても、だいたいは西から東へ向かう風が吹いていて、放射能は日本列島各地から太平洋へと流れていきます。攻撃する側にとっては狙いやすい標的です。まさに「原発自爆時限核爆弾」なのです。

 

(関連)『原発を並べて自衛戦争は出来ない』(小倉志郎著)一人ひとりが声をあげて平和を創る メールマガジン「オルタ広場」
 https://bit.ly/3hFm8y2

 

 

1.(別添PDFファイル)日本、ウクライナに防弾チョッキ 防衛装備品、攻撃受けた国に異例の提供(朝日 2022.3.5)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15223657.html

 

 <田中一郎コメント>

 自衛隊の防弾チョッキは立派な兵器の一種です。殺傷力があるものではないからいいんだ、などというのは、この国特有の「言葉のお遊び」にすぎません。今回のことはウクライナ政権からの「戦争協力(味方になってくれ)」の求めに応じて対応するもの。それに自衛隊という軍隊の装備品を送ることで応えれば、戦争の一方当事者であるロシアは、日本がウクライナ政権に加担していると見るでしょう。しかも日本には米軍基地がわんさとあるのですから。

 

加えて私が看過できないと思っているのは、上記記事にある次の文章です。「政府は防衛装備品の提供が禁じられている「紛争当事国」に、今回のウクライナは該当しないと判断した」。かような大日本帝国顔負けの詭弁を使って、この軍事援助を押し通そうとしています。武器輸出禁止三原則を、ただでさえ、いい加減な「防衛装備移転三原則」という、これまた「言葉遊び」でゴマカシて、日本の軍事産業の国際兵器市場への参入を図ってきた自公政権ですが、更に今回は、その最低限の縛りさえ形骸化させて、戦争国家への階段を一歩ずつ上っていこうとしています。

 

下記は、最近、皆様にお送りした私のメールです。戦争当事国の片方を応援して軍事物資を送るのに、殺傷力のある兵器ではなくて、防弾チョッキにヘルメットにした、これが平和憲法=日本国憲法の「ご利益」「効果」だ、というのは、あまりに悲しく情けない。平和国家ニッポンには、他にすべきことが山ほどあるでしょうに(と山本太郎「れいわ新選組」もTVで発言していました)。

 

◆(昨日)共産・田村氏、装備品供与「反対表明せず」 ウクライナ支援(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/089567dfe4eb819ddf7a3126e7f14b16b9eac6ba

 ↓

◆(本日)対ウクライナ防弾チョッキ提供は「武器輸出」共産・田村氏「反対」 [ウクライナ情勢] [共産]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ355171Q35UTFK00C.html

 

(本日の報道を見てホッとしました。昨日の報道を見て、これはいかんな、と思っていたところです。日本共産党は発言を慎重にしてください。ところで、「れいわ新選組」、社会民主党、立憲民主党、沖縄の風の各党は、この件ではどういう見解なんでしょうか?)

 

2.(メール転送です)私の議論に対する批判に答えたものです:一部加筆修正

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 まず、アメリカが世界中でやっている戦争行為について、日頃は無関心、ないしは低い関心度で「またやってんのか」程度の反応をしている人たちが、今回のウクライナ戦争については、その経緯もロクスッポ調べないで、日々のマスごみ報道に煽られて、ロシア100%悪玉論に立脚しながら、侵略をヤメロ! と叫んでいます。その振る舞いが、いびつで偏っていて、変だ、と申し上げているのです。ウクライナの過去を少し調べるだけで、悪玉・善玉の認識はおかしいことがわかりますし、それでは平和解決への道は遠のくばかりだと申し上げているのです。

 

◆ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-2fa3b2.html

 

また、上記にも書きましたが、日本でマスごみにより報道されるウクライナ情勢についても、まずは距離を取り、真偽のはっきりしないことが多い、という認識で行動しないと、判断を間違えることになります。アメリカが仕掛ける戦争の口実である「テロとの戦い」を応援してきたのが、歴代の日本の政権であり、日本のマスごみです。

 

ロシアの正規軍が、プーチンの命令によって、ウクライナ最大の原発を砲撃により攻撃した、という情報はどこから得て、どうやって確認されましたか? 下記のような報道もありますよ。ウクライナには、正規軍以外にも右翼民族主義の武装勢力がいますし、米CIAやイスラエルを含む外国の軍部や諜報組織が侵入しているという話もありますし、ロシア・ウクライナ共に、軍の指揮命令系統や規律はきちんとしているのですか? つまり現段階では、砲撃を受けたことは事実らしいけれど(それも怪しいという人もいます)、誰が指示して誰がやったかは、まだはっきりしないのではありませんか? ならば、我々の態度としては「疑問に答えよ」「原発の現場をジャーナリストに取材させろ」などとなるように思います。

 

(関連)米、ロシアによる原子炉攻撃の証拠確認せず ウクライナ原発 - ロイター
 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-nuclear-energy-idJPKBN2L1204

 

私が使った「バランス」ということばは、ロシアの戦争行為の犯罪性を相対化するために使っているのではありません。あなた様がおっしゃっている「バランス」論とは、あっちも悪いが、こっちも悪い、という式の「政治的カマトト主義」(政治的中立主義)、あるいは「無関心や判断回避の口実・言い訳・合理化」のことであり、これは私が日ごろ、何度も批判していることです。私が「バランス」を取れと言っているのは、定かでない情報に踊らされて、片方に極度に肩入れをするなと申し上げているのです。既に申し上げていますから繰り返しませんが、ロシア側(右翼ロシア民族主義者たちを含む)も問題なら、ウクライナの政府や右翼ウクライナ民族主義者たちも問題です。

 

昨日のお昼のニュースでは、アメリカ・ブリンケン国務長官は、ウクライナへの軍事支援を強化するなどと言っていました。トンデモナイ話です。そして、その米国に隷属する日本は、かわいく防弾チョッキやヘルメットを送ると言っています。市民運動・社会運動がなすべきは、戦争をヤメロ、であって、戦争当事国の片方に肩入れをして、武器弾薬を送り付け、戦争を煽ることではありません。欧米諸国や日本の政府に対しては、ウクライナへの軍事支援をやめて、停戦協定や平和解決の道を探れと、市民運動・社会運動が訴える必要があります。それはロシアに対して、戦闘行為をやめて停戦し、軍隊を撤退させよ、という主張と同時並行でなされなければなりません。日本の支援はあくまでこの戦争の被害者である民間人・市民に対するものであって、今なら、飲食料、防寒服、日用品、医薬品などでしょう。無用のものを送っていてどうするのかという話です。しかも、どうやって送り届けるのか、という大問題があります。休戦交渉の中で真っ先に話し合われるべきです

 

(関連)(別添PDFファイル)日本、ウクライナに防弾チョッキ 防衛装備品、攻撃受けた国に異例の提供(朝日 2022.3.5)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15223657.html

 

ロシア批判に集中するということは、ロシアから見れば、欧米・ウクライナ側から戦争に加担している、という風に見えるでしょう。過去の経緯があるから、それは余計にそう見えます。それでは問題を長引かせ、戦争の犠牲者を増やすことになると申し上げているのです。また、仮に薄氷のような合意ができて休戦となっても、また「ミンスク2」の二の舞になりかねません。今回のウクライナ戦争に関して申し上げれば、まずは戦争屋=ロシア・プーチンを叩け、ということにはならないでしょう。どういう立場からロシアを批判するのかが厳しく問われなければならない「過去の経緯」があるのです。

 

(関連)ミンスク2 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF2

 

ご紹介した孫崎享氏の、多民族が混住する地域が、どの国家に帰属するかの決定は、その地域の住民の意思が最も尊重されるべきもの、という議論も、今のところ、日本の市民運動・社会運動では、あまり顧みられていません。困ったものです。クリミア半島や東ウクライナ(ドンバス地方)はロシア系住民が圧倒的に多く、事は単純な話ではありません。

 

「ロシア、プーチン批判の市民運動・社会運動への”揶揄”のニュアンスが感じられるのが気になります」とのことですが、これについては「揶揄」どころではありません。はっきりとした批判です。政党の場合は選挙があるので、世論動向によっては、真正直に行動できない場合もあると心得ていますが、市民運動・社会運動がそれではいけないでしょう。戦争があれば、その戦争についての全体に関して、つまり、戦争前の経緯のことも十分に念頭に置いて行動すべきであり、また、日々目まぐるしくあふれ出るマスごみ報道とは一定の距離を取り、真偽がはっきりするまでは、断定的な判断を控えて、戦争をやめさせる方向で動く・訴えるということだと思います。そういう観点から見た場合、今回のウクライナ戦争をめぐる日本の市民運動・社会運動の動きは、私はよろしくない、と見ています。

 

今回は幸いにして、日本との関係が薄い地域でのことですが、そうでなかった時が危ない、と私は見ています。頭を冷やせ、ということです。MLやSNSでの議論は乱暴なものが多く、ひどい状態です。

 

まずは、ロシアは戦闘行為をやめ、軍を自国内へ即時に撤退させろ、欧米および日本はウクライナへの軍事支援ではなく、停戦の呼びかけと、平和交渉の場と、その仲介の用意をせよ、と声を挙げることだろうと思います。経済制裁はそのためのものだと考えるべきです。

 

既にお送りした私の下記ブログに掲載した東郷和彦氏の議論もまた、注目に値します。

 

◆(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

 

それから、あなた様のおっしゃる例えば次の点ですが、

「問題は、「論争の真偽確認」とは別に、武力行使によって何かを「解決」するという行動自体が誤り=悪玉だという認識の是非ではないでしょうか。」

 

これと同じことを私は既に申し上げていますが(何度も)、議論相手の発言をきちんと踏まえておっしゃらないと、議論が迷走いたしますよ。私のメール・ブログ(下記)の表題を見れば明らかでしょう? にもかかわらず、今回のウクライナ戦争の問題については、それだけをつまみ上げて大騒ぎするのはダメです=不十分であり、もの事の一面しか見ていないことになり、バランスに欠けており(結果的に戦争の一方当事者への肩入れとなってしまう)、問題の解決に向かうどころか、ますます戦争を長引かせることにもなる、と申し上げているのです。それは、ウクライナ側が、ロシアが侵攻してくる前までは、決して「平和のハト」どころではなかったからでもあります。

 

端的に申し上げれば、少なくとも市民運動・社会運動は、ウクライナを煽っている欧米の戦争勢力、特にNATOとアメリカの「軍産情報複合体」や、ロシア派及び欧米派の暴力的民族主義者たちの動きを表出しさせて徹底批判し、返す刀で欧州とロシアとの「新しい(欧州)安全保障体制」の構築を目標にしながら動かなくてはダメだ、ということです。それは極東でも同じで、中共中国が台湾や東シナ海あたりで軍事行動を起こした場合でも、中共中国への非難のみならず、日米の「戦争屋」の動きを過去の分も含めて徹底批判しなければ、この国は「(正義の名のもとに)一気に対中共中国戦争にのめり込む」(のめり込むようにしろという強い動きが出る)危険性が高いと言えます。

 

◆ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html

 

また、下記はあるかたのメールの一部コピーです。

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みなさまはもうお忘れかもしれませんが、去年の8~10月、日・米・豪・印のクアッド4か国は第列島線の西、第1列島線の東で合同洋上軍事訓練をしました。空母やフリゲート艦が集まって、まさに戦闘訓練、すさまじいものがありました。その最中に、中・露の艦隊が津軽海峡を通過し、大隅半島まで南下しました。明らかにクアッドの合同軍事訓練を気にしていたのです。年末には自衛隊と米軍海兵隊が「レゾリュート・ドラゴン」という合同上陸訓練をしました。こういう一連の動きを思い出すと、ロシアが脅威を感じていた、というのもうなづけます。

 

もちろんロシアの侵攻は許されませんが、挑発したのは誰だ、ということも考えるべきではないかと思います。軍事的対立をあおって、両方に武器を売る軍需産業の高笑いが聞こえるようです。ウクライナに肩入れして、二条城などがライトアップされているようですが、日本がとるべき道は、ロシアを追い込んで自暴自棄にさせることではなく、慎重に和平の道を探ることではないでしょうか?ボロボロになっているとはいえ「平和憲法」を持つ国なのですから。

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2.(メール転送です)ウクライナ危機:安保構築の提案なき侵略戦争反対でいいのか(太田光征さん)

 太田光征さんは、いい議論をしている(現状では)数少ない1人です。下記メールはちょっとわかりにくいですが、言わんとしていることは伝わってきます。私は、下記のサイトにある東郷和彦氏の議論に見られる「(新しい)ロシアを含む欧州の安全保障体制」へ向けて、かつて我々の先人たちが核戦争防止のために身を粉にして努力し続けたように、我々の世代も努力すべきであると考えています。東アジア・極東地域でも、このことはシカリです。非核三原則をこの東アジア地域での共通認識としていく努力が大切で、平和国家のはずの日本は、その先頭に立つべきです。

 

(関連)ウクライナ問題が抱える困難の本質と日本の役割~ロシアの軍事侵攻で事態が急転-東郷和彦 論座
 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2022022300002.html?page=1

 

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[BCCで送信させていただきます。重複受信の際はご容赦ください。転送・転載歓迎。]

 

現時点で私が考えていることです。

 

ウクライナ危機:安保構築の提案なき侵略戦争反対でいいのか
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/485866717.html

 

私たちはロシアのプーチンによるウクライナ侵攻にどのように対応するべきでしょうか。

 

欧米諸国首脳が全面核戦争に向かう道を押し止めているという、軍事的な視点での見通しを述べる見解がありますが、軍事の本質は制御不能性です。ロシアが勝てば当初想定していた以上の要求をするかもしれない。ウクライナが勝ちそうな情勢になれば、それこそプーチンは核ミサイルのボタンを押すかもしれない。

 

今必要なのは「実効的な停戦」を実現するための世論作りです。プーチンを悪魔視するだけで停戦を実現できるわけではありません。私たちはイラク戦争などを止めることができなかったことから教訓を引き出すべきです。

 

米国のブッシュ大統領が持ち出した開戦理由は、イラクのフセイン大統領が大量破壊兵器を持っているということでした。ところが開戦当時に大量破壊兵器はなく、悪魔視されたフセインの方に理があったのです。重大なのは、イラクが大量破壊兵器の国連査察を受け入れたにもかかわらず、米国などが査察を打ち切らせたことです。いくらフセインが国内で残虐な行為を行っていたとしても、フセインの言い分も聞かなければならない。

 

イラク戦争での反戦世論は大いに盛り上がりましたが、開戦を阻止し、停戦を実現することはできませんでした。開戦理由などの理屈とそれに対する反論は、誰が発するものであれ、すべて検証するべきものです。最初から真偽を決めつけないこと。戦争当事者の論理と心理に食い込まない限り、戦争を押さえ込めない。これはイラク戦争から引き出せる教訓です。

 

ロシアをNATOが軍事的に威嚇すること(NATOが東方拡大をしないとした約束の有無に関係なく)は、日米軍事同盟が斬首作戦の軍事演習などで北朝鮮を威嚇することと同じで、許されません。こうした軍事的威嚇を拒否するプーチン側の主張にも理があるのです。プーチンが戦争犯罪者であるとしても。

 

ところが国際世論、メディアはプーチンを悪魔視して、NATOによる軍事威嚇、ウクライナ東部での人権侵害に目をつぶり、マレーシア航空撃墜事件についてもほとんど検証を行わず、放置してきました。こうした状況は軍事的対立を増長させる要因にしかなりません。安全保障にとって好ましいどころではない。

 

安全保障の話はロシア軍を引かせた後の話だという意見があります。軍を引かせなければならない国・地域、戦争・人権侵害はたくさんあります。立憲民主党なども賛成して、戦争への道を開くことに貢献しかねないサイバー警察法案が衆院を通過してしまいました。侵略戦争が起こった後で反対するのでは遅い。サイバー警察法など戦争につながる要因すべてを普段から潰していく必要があります。

 

現実を見るべきです。侵略戦争反対の声を上げることはベースとして必要ですが、それだけで停戦に持ち込めますか。プーチン側の主張、ゼレンスキー側の主張を平等に取り上げ、正当な部分を認めて停戦に持ち込むしかないでしょう。安全保障の手立てを提案して実践する反戦運動が必要です。

 

以下、声明類などを紹介しながら、敷衍していきたいと思います。

 

コードピンクは、パレスチナ解放にも大きな力を入れている国際平和運動団体だけあって、歴史を昨日から語らず(イスラエルは昨日のパレスチナによる抵抗「テロ」から歴史を言い始める)、現在の情勢に影響を及ぼす歴史的時間軸でウクライナ危機を見つめ、私の言い換えでは当事者すべてが反省することで停戦のチャンスを見いだそうと、いま最も求められる実践を提起しています。

 

TUP速報1023号 ロシアによるウクライナ侵略についてのコードピンクからの声明 | Translators United for Peace
https://www.tup-bulletin.org/?p=3934

 

日本平和学会有志による声明は、交渉の中身は例示していませんが、市民個人レベルでも具体的な交渉の行動をと、日本国憲法を体現した実践を呼び掛けています。

 

声明:ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻を非難し、平和を希求する人々と連帯する声明 - 日本平和学会ホームページ
https://www.psaj.org/20220228/?fbclid=IwAR1ybYg7o-_06S4jfZxsRIFBkKsNweomvEuhmB791qjk6r_4qfUY_qYl-7I

 

NATO勢力がロシア・中国(そして北朝鮮)にかけてきた軍事的圧力と経済的屈辱は、地球のプレートみたいなもので、いずれはバランスを崩して反動を引き起こします。核保有大国二極化の中でバランスを崩さず力で押さえ付けられるというのは妄想です。デヴィッド・ハーヴェイ氏はこうした主旨に加え、やはりイラク反戦運動が失敗に終わったことを指摘しながら、協調に基づく新しい世界秩序の創造を呼び掛けています。

 

ウクライナ侵攻に関する英国の地理学者デヴィッド・ハーヴェイの論説:ペガサス・ブログ版:SSブログ
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2022-03-02?fbclid=IwAR3abO_FRs5VMfEwZ3YtSyB19d2ld2FUsPW6zZXePRgpLyHGaBmkAMQYbA8

 

ダイアナ・ジョンストン氏も、マッチポンプ式にロシアを挑発して非難する米国の外交政策を批判しています。

 

Peace Philosophy Centre: ダイアナ・ジョンストン:米国の外交政策は残酷な遊びである DIANA JOHNSTONE: US Foreign Policy Is a Cruel Sport (Japanese translation) https://peacephilosophy.blogspot.com/2022/03/diana-johnstone-us-foreign-policy-is.html

 

高良鉄美参議院議員は、先の参院ロシア非難決議について、<決議案で述べているとおり、武力行使に抗議することは当然であり、その点に異論をはさむ余地はない。ウクライナ国民の生存権が危機に瀕していることを深く憂慮しているが、決議案で「ウクライナと共にある」という言い回しには 違和感がある。今こそ平和憲法を持つ日本が、欧米とは違う立場で、独自にロシア、ウクライナに平和的解決を求める積極的な外交を行うべきである。>との声明を発表して、参院決議案に反対しました。私はさすが沖縄出身の憲法学者だと思いました。#StandWithUkraine(ウクライナと共に)は戦争指導者をも含む表現であり、これに何から何までもくべて火に油を注ぐことは無責任です。

 

高良鉄美Facebook
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=649844046245505&id=100036597470991

 

ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議(令和4年3月2日):本会議決議:参議院
https://www.sangiin.go.jp/japanese/gianjoho/ketsugi/208/220302.html?fbclid=IwAR1X2feMbsfubZunjO7RpDUYfGD3AL9SajXDjIxh72rtHk2JhU1YmQeLnwI

 

決議には「我が国を含む国際社会が、緊張の緩和と事態の打開に向けて、懸命な外交努力を重ねてきた」などと白々しい記述があります。じゃあ今後、停戦の可能性はないというのかということになります。決議には、実践レベルの内容、つまり非軍事の協力、実効的な停戦を実現させるための外交、特にウクライナとロシアの(暫定)安保の提案を行うよう、政府に突き上げる内容を盛り込むべきだったと思います。

 

「ブルーリボン」は結局、解決策なき北朝鮮非難キャンペーンでした。今回の衆参のロシア非難決議は、解決策・安保の提案がないので、ロシア版ブルーリボンになりかねず、逆に日本内外で軍事エスカレートを招く危険性さえ持っています。案の定、政府はウクライナへ防弾チョッキ(医療関係者などに供給される保証があるなら構わないと思う)という武装物資を供給する方針を示し、日本共産党までが一時、反対しない見解を表明しました。本日、その見解を撤回したので、私は安堵しましたが。

 

最近、驚くべき意見に遭遇しました。故永六輔さんの言葉「戦争体験を伝えろって、誰が誰に伝えるんだよ。戦争なんてものは伝えられるような、なまやさしいもんじゃない。戦争なんてものは反対だけしてりゃいいんだよ。」(調べたら、『週刊金曜日』の「永六輔語録」の1つだった)を援用して、プーチンによるウクライナ侵攻をめぐって、ただ反対だけを言えばいいのだということを主張している人がいるのです。

 

ちなみに、永六輔さんは戦争を語りつぐ活動をされていました。

 

土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界 特選ベスト~戦争を語りつぐ大人たち篇 : 永六輔 | HMV&BOOKS online - TBSP-5/6
https://tinyurl.com/y997zb4v

 

ロシア非難だけでは、米国・NATOによる軍事活動の増長をまねく恐れがあるし、日本における9条お花畑論や軍備増強・核武装論に対抗できないのです。というかこれらの論を勢いづかせる恐れすらあります。それみたことか、ウクライナのようにならないように、と。

 

ところが驚くべきことに、侵略戦争反対以外の狙いを込めた主張は、戦争被害者を利用して自分が気持ちよくなるための行為なのだそうです。

 

報道ステーションでは、流ちょうな日本語を話すウクライナ人のパルホメンコ・ボグダンさんが、世界ルールのリスタートを主張していました。彼は、侵略反対の気持ちだけを表明しているわけでなく、解決策を提案しています。

 

報道ステーション「【キエフ在住男性 #世界 への訴え】 パルホメンコ・ボグダンさん 「国連もNATOもEUもアメリカも #機能していない。ウクライナが犠牲となってそれを証明」 「世界が何も変えなければ世界大戦に突入するだろうし、非常事態を受け止めて世界のルールをリスタートさせられれば状況は変わる」 #報ステ」
https://twitter.com/hst_tvasahi/status/1499020478391861250

 

私はこのツイートを引用する形で、下記のツイートを投稿しました。

 

「どうかご無事で。軍事支援を切実に求めるウクライナ人の心情はもちろん理解できますが、私は軍事で貢献できない。プーチン非難の意思表示だけでは、徹底抗戦の呼び掛けにほぼ等しく、停戦をもたらす保証がない。停戦に向け、ロシアを含む暫定安保の提案が責任ではないか。リツイートの少なさが意味深。」

 

私はイラク戦争の頃に思いました。イラク戦争を開戦したのはブッシュが悪い。でもイラク反戦運動という自己責任を課したのは自分たち。イラク反戦運動が失敗した責任はブッシュにではなく、自分たちにあるのだと。

 

プーチンが悪い、自分は侵略戦争反対だけを言う。これが停戦に結び付くのか。これが自己責任の取り方なのか。

 

実践の現実を見ましょう。ウクライナ危機をめぐるツイッターを眺めていても、意見表明がほとんどで、署名運動を紹介するなり街頭行動を組んで紹介するなり、実践の投稿が少なすぎます。ウクライナ危機とはまた別ですが、選挙運動期間中も、候補者応援のツイートをするでもなく、評論のツイートばかりが目立ちます。

 

プーチン非難署名が世界でわずか230万余りしかない現実(昨日からロシアからの署名が出だしたが、最初より署名ペースが鈍くなっている)を見るべきです。昨年の衆院選から選挙で負け続けている現実を見るべきです。

 

石垣市長選、ツイッター拡散 中山氏が砥板氏の2・3倍 利用者の大半は県外在住
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1480308.html

 

いま目の前にある殺戮を止めさせるためにロシア軍を引かせるのが先ではないか、なぜあなたはロシアの肩を持つのかと私に言う人がいますが、そういう方は殺戮を止めさせるための策を提案していません。プーチンの蛮行に反対する意思表示くらい、私も街頭で1人で行っています。本日のグループ街頭行動でも、私は下記署名を紹介し、IT苦手だなんて言わないで1億筆くらい集めよう、と呼び掛けました。

 

【署名】Avaaz - この戦争を止める(プーチンの戦争を止めるための署名)
 https://secure.avaaz.org/campaign/jp/stop_the_war_loc/

 

いま目の前にある戦争と人権侵害は世界各地にあるのです。軍が引くのはいったい、何世紀後のことなのですか。イエメン戦争において日本も軍用輸送機を戦争当事国に輸出しようとしている中で、戦争当事国への武器輸出を止めるのは軍が引いた後にすべきと主張することは、あまりにも馬鹿げています。イスラエルによるパレスチナの占領を止めさせるための手立ては、イスラエルが定期的に繰り返すガザ空爆の直後に空爆反対だけを叫び続けて、その後で考えろ、とでも言うのでしょうか。パレスチナ社会はとっくに対イスラエルBDS(ボイコット・投資撤収・制裁)運動を世界に求めています。

 

いま、米国・NATOの軍事的増長を許さない形で、安保構築につながる反戦運動が必要です。また、運動が一過性で効果の集積性がないと、戦争と人権侵害を止められません。どうしてもイベント的な運動を発想しがちですが、散発的になりがちです。恒常的なネット署名が、1つの現実的な手段になるでしょう。例えば私は、下記署名をバックパックに取り付けた名札大のメディアで紹介したり、名刺裏に印刷したりしています。

 

【署名】Avaaz - アヘド・タミミさんの釈放を(現在は解放されたが、多くの児童がイスラエル軍に拘束されているため、署名継続中)
https://secure.avaaz.org/campaign/jp/free_ahed_global_loc/

 

反戦運動にしても選挙を含む政治運動一般にしても、運動のあり方を大いに見直す必要を切に感じています。

 

#StopRussianAggression

#あらゆる戦争と人権侵害に反対します

 

 

3.(メール転送です)(Truthout)戦争はウクライナの左翼に暴力についての難しい決断を迫っている

 

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戦争はウクライナの左翼に暴力についての難しい決断を迫っている

投稿者 マイク・ルートヴィヒ、トゥルースアウト 発行 2022年3月5日

 

ロシアが2月24日にウクライナに侵攻して以来、キエフにあるユーリイ・シェリアジェンコYurii Sheliazhenkoの5階建ての家に毎日サイレンと爆発音が響いている。シェリアジェンコは「ウクライナ平和主義運動the Ukrainian Pacifist Movement」の事務局長であり、戦争状態にあるこの国で、孤立しながらも断固として平和を求める声を上げている。彼女は、武器を持つことを拒否し、ロシア軍の進攻をかわすために隣人と一緒に火炎瓶を作ることを拒否し、「多くのヘイト」を経験してきた。そのロシア軍は、ウクライナ防衛を決意した民間人と戦闘員の厳しい抵抗に直面している。

 

シェリアジェンコは、ウクライナの活動家を支援するために米国の人々ができることについて電子メールで尋ねられたとき、「なによりも、平和に至る暴力の道はない、という真実を伝えることです」と答えた。

 

キエフ近郊のどこかで、「イリヤ」とその仲間たちがロシア軍に対抗して武器を取り、戦闘訓練をしている。暴力が激化しているため身元を隠さなければならないイリヤは、隣国の政治的抑圧から逃れ、ロシアの侵攻に抵抗することを決意した無政府主義者である。ウクライナや世界中のアナキスト、民主社会主義者、反ファシストなどの左翼の仲間とともに、イリヤはウクライナ軍の下で、ある程度の自治権をもって自主的な民兵のように活動する「領土防衛territorial defense」部隊のひとつに参加した。抵抗委員会と呼ばれるグループによれば、水平的な相互扶助グループや文民的任務を持つボランティアのからの支援を受け、反権威主義者たちは領土防衛機構の中に独自の「国際分遣隊」を持ち、物資を調達しているとのことである。

 

「敵が自分を攻撃しているとき、反戦平和主義の立場をとることは極めて困難です。というのも、自分自身を守る必要があるからです」と、イリヤはTruthoutのインタビューで語っている。

 

シェリアジェンコとイリヤの異なる道は、ウクライナの活動家や進歩的な社会運動が直面している困難でしばしば極めて限定的な選択肢を物語っている。注目すべきは、彼らの政治における暴力の役割に関する異なる見解が、両活動家に、互いに敵対するのではなく、むしろ補完し合うような積極的な闘争を行わせている点である。

 

イリヤと彼の同志たちは、彼が「明らかに多くの欠点と腐ったシステムをもっている」と言うウクライナ国家について、何の幻想も抱いていない。しかし、ウクライナ、ロシア、東ウクライナの親ロシア分離主義者は2014年以来、低レベルの戦争を行っており、他の多くの左派と同様に、プーチン流の残忍な権威主義を押し付けかねない「ロシア帝国主義の侵略」が現時点での最大の共通の脅威だとイリヤは考えている。ウクライナは民主主義が十分に機能しているとは言えないが、反権威主義の活動家たちは、ロシアの介入とそれに伴う信じられないほど抑圧的な政治状況によって、この国の問題が解決されることはないと語っている。ロシアでは現在、デモ隊が警察の残忍な弾圧に逆らい、長い実刑判決の危険を冒して戦争に抗議している。

 

「ロシアでは広範な反戦運動が起こっており、私はそれを断固として歓迎します。私が推測する限り、ここではほとんどの進歩的、社会的、左翼的、自由主義的な運動は、現在ロシアの侵略に反対していますが、それは必ずしもウクライナ国家と連帯することを意味していません」とイリヤは言った。

 

シェリアジェンコは、これまでに何百、何千もの民間人の命を奪った致命的な戦争について、双方の右翼ナショナリストを非難している。シェリアジェンコと仲間の平和活動家は、街頭でネオナチに襲われる前に、ウクライナの極右ウェブサイトによって、ロシアに支援された分離主義者との戦争に反対する裏切り者として個人情報をネットに晒されたり「ブラックリスト」入りされたりした。しかし、ウクライナで親ロシア派大統領を退陣させた2014年のマイダン蜂起以降、ファシスト集団や極右ウルトラナショナリストが台頭したことは、プーチンが主張するような流血のロシア侵攻の言い訳にはならないとしている。

 

「現在の危機には、すべての陣営で行われてきた長い腐敗の歴史があり、『我々天使は好き勝手できる』、『彼ら悪魔はその醜さに苦しむべきだ』といった態度をさらに取れば、核の終末も例外とはならない更なるエスカレーションにつながります。真実は双方の沈静化と平和交渉の助けとなるべきです」とシェリアジェンコは述べてる。

 

多くの民間人がウクライナ軍に志願しているが、戦争が2週目に入ると、ロシア軍と戦う以外にも活動家にはやることがたくさんある。イリヤによると、「市民ボランティア」は暴力から逃れる家族を助け、世界中のメディア関係者に語りかけ、レジスタンス戦士の家族を支援し、寄付や物資を集め、前線から戻った人たちをケアしているという。労働組合は現在、資源を整理し、戦争で荒廃した東ウクライナから西側やポーランドなどの近隣諸国に逃れる難民を支援している。

 

ボランティアには様々な政治的背景があるが、イリヤのようなアナキストにとって、抵抗活動に参加することは、現在および戦後の政治や社会発展に影響を与える急進派の力を高めるための手段である。相互扶助と自律的な抵抗を行う草の根の「自己組織」もまた、生き残りの手段としてあちこちで生まれている。

 

「はっきりさせておくと、私たちの部隊の全員がアナキストを自認しているわけではありません。それよりも重要なのは、多くの人々が自発的に組織して、互いに助け合い、近所や町や村を守り、占領軍に火炎瓶で立ち向かうことです」とイリヤは言った。

 

一方、シェリアジェンコと散在する平和活動家たちは、非暴力による市民的不服従を含む戦術で、強制的な徴兵制に反対し続けている。シェリアジェンコによると、18歳から60歳までの男性は「移動の自由を禁じられ」、軍関係者の許可がなければホテルの部屋を借りることさえできないという。

 

シェリアジェンコは、官僚的なお役所仕事と兵役以外の選択肢への差別があり、宗教家でさえ良心的兵役拒否を妨害していると述べた。米国の活動家は、人種、性別、年齢に関係なく、すべての民間人を紛争地域から避難させるよう呼びかけ、紛争をエスカレートさせるような武器をウクライナに持ち込まない援助団体に寄付をすべきだと、彼女は付け加えた。米国主導のNATO連合はすでに軍に多くの武器を供給しており、ウクライナのNATO加盟の可能性が戦争の大きな口実となった。

 

「平和文化の未発達、創造的な市民や責任ある有権者よりもむしろ従順な徴兵を養成する軍国主義教育は、ウクライナ、ロシア、ポストソビエトのすべての国に共通した問題です」「平和文化の発展と市民としての平和教育への投資なくして、真の平和は達成されないだろう」ととシェリアジェンコは語った。

 

出典:https://truthout.org/articles/war-is-forcing-ukrainian-leftists-to-make-difficult-decisions-about-violence/?eType=EmailBlastContent&eId=6739767d-c11a-48eb-9667-8de2f67fec6f

 

toshimaru ogura
rumatoshi@protonmail.com
http://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/

 

 

4.高良鉄美 - 参議院本会議で議場から1人棄権退出しました。白い目で見られるような圧力の中での退出は勇気が要りました。... - Facebook
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=649844046245505&id=100036597470991

 

(一部抜粋)
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(中略)決議案で述べているとおり、武力行使に抗議することは当然であり、その点に異論をはさむ余地はない。ウクライナ国民の生存権が危機に瀕していること を深く憂慮しているが、決議案で「ウクライナと共にある」という言い回しには 違和感がある。今こそ平和憲法を持つ日本が、欧米とは違う立場で、独自にロシ ア、ウクライナに平和的解決を求める積極的な外交を行うべきである。

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(関連)ロシアのウクライナ侵略非難決議にれいわ3議員が反対…「侵略を肯定すると誤解されかねない」の声-スポーツ報知
 https://hochi.news/articles/20220301-OHT1T51078.html?page=1

 

(一部抜粋)

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(中略)「れいわ新選組は、ロシア軍による侵略を最も強い言葉で非難し、即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める立場である」としつつ、「形式だけの決議は必要ない、意味がない」と主張。「ウクライナ国民への人道支援のさらなる拡大と継続、及び戦火を逃れ避難する人々を難民として受け入れ プーチン大統領による核兵器の使用を示唆する発言と行動に、唯一の被爆国である日本の総理として強く撤回を求める」ことや、「国内においては、この戦争によって原油高などの物価上昇により生活や事業が圧迫される状況に対して、消費税減税 ガソリン税 0%、一律給付金などで日本国内に生きる人々を守る」などと主張していた。

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(一方は棄権、他方は反対、両者の主張を比べてみてください。私は高良鉄美参議院議員のご意見に賛成です。政治家として大変勇気ある立派な態度だと思います。:田中一郎)

 

 

5.その他関連サイト

 最近、言論妨害を強めているユーチューブですが、その動画が始まる前に、歴史歪曲主義や事実を歪める「政治宣伝動画」が短く入るようになってきました。かようなものはスキップして飛ばしてしまえばいいものです。便所の落書きと同じと考えてください。既に下記ブログ・メールでも申し上げていますが、最近は、巨大プラットフォーマーのグーグル(ユーチューブ)やFACEBOOKなどに対して「フェイク情報をチェックして、それを直ちに削除してください」などと、自ら検閲を求める愚か極まる市民運動・社会運動の動きがみられるようになりました(ネット署名なども回ってきます)。その結果がこういう事態だということをよく認識していただきたいと思います。

 

(関連)(メール転送です)令和翼賛議会が始まっている:危機意識乏しい「いわゆる野党」=(断固反対)警察法改悪、サイバー警察局反対!ニュース(2022年3月3日)より- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-eb7149.html

 

(1)<ロシア危機 武力vs金融>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=urh75bv4EjE

(2)Peace Philosophy Centre- 「ウクライナ危機」:米国-NATOによる長年の威嚇を許し、ロシアを悪魔視するだけでは平和は訪れない~米国平和団体CODEPINKの呼びかけの日本語訳 Crisis in Ukraine- Demoni
 https://peacephilosophy.blogspot.com/2022/02/natocrisis-in-ukraine-demonizing-russia.html

(3)Peace Philosophy Centre- ダイアナ・ジョンストン:米国の外交政策は残酷な遊びである DIANA JOHNSTONE- US Foreign Policy Is a Cruel Sport (Japanese translate
 https://tinyurl.com/2j7u2fjv

 

(一部抜粋)

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(中略)いま起こっている戦争を外交の力で止めなければいけないのは当然ですが、米国/NATOが冷戦後ロシアに対して長きにわたり行ってきた軍事的威嚇、敵視、その強大な軍事同盟の東方拡大、2014年米国が仕掛けたウクライナ政権転覆以来、米国をバックとしたネオナチ勢力が行ってきた犯罪行為・虐殺に対して何の声も上げてこなかった人たちが、今回、突如、対ロシア/プーチン大統領に対する一方的な敵視・糾弾だけの「平和」運動を行ったり声明を出すことには、私は決して賛同できません。それは米国NATOという巨悪の存在とその世界覇権のための軍事的侵略行為を許し、推奨することとイコールであるからです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(4)TUP速報1023号 ロシアによるウクライナ侵略についてのコードピンクからの声明 - Translators United for Peace 
 https://www.tup-bulletin.org/?p=3934

(5)ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ 自由への闘い - A Netflix Documentary [HD] - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=te6XqAEXJvs

(6)映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』|2020年8月14日(金)全国公開!
 http://www.akaiyami.com/

(7)米、ロシアによる原子炉攻撃の証拠確認せず ウクライナ原発 - ロイター
 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-nuclear-energy-idJPKBN2L1204

(8)武力攻撃時の緊急一時避難施設、鹿児島県内に1672カ所 地下避難できるのは1カ所だけ(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/cef2bd9e574a769d902ab1d4d9aec8743dbcaa85

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)基地問題に詳しい沖縄国際大学の前泊博盛教授は「ウクライナで最初に攻撃されたのは軍事施設。基地や原発は攻撃を引きつける」と指摘。「一時避難施設や国民保護計画はいざ戦争が起きれば役に立たないだろう。国は軍事衝突が起きないよう外交力を高め、自治体や住民は基地を抱える危険性を十分理解すべきだ」と話した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(やっていることは、大日本帝国がアジア太平洋戦争に負けた時と同じことの繰り返しだ。戦争などしなければいいし、戦争になるようなことは避けて通ればいいのに、この国の政府はその真逆のことをやり、この国の自治体は政府の下僕よろしく、その尻拭いを中途半端にやってお茶を濁しているだけです。)

 

◆ウクライナ - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A

◆ミンスク2 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF2
草々

 

2022年3月 6日 (日)

ウクライナ情勢(4):この戦争に対して日本の市民運動・社会運動はどう対応すべきなのか?=あくまで早期停戦・平和的解決の提唱です(この間まで対米隷属・首相官邸忖度のマスごみによる煽り報道を真に受けるな!)

前略,田中一郎です。
(最初に若干のことです)


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(お詫び)先般お送りしました3/29「新ちょぼゼミ」講演会(孫崎享さん「ウクライナ情勢」と、4/27「新ちょぼゼミ」講演会(上林茂暢さん「生命操作時代の科学・技術、社会」について、一部誤りがありました。。訂正してお詫び申し上げます。(下記サイトは修正後です)


◆(予約必要)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-3db33b.html

(誤)(開場 ⒙時30分)
(正)(開場 17時30分

◆(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(誤)(開場 ⒙時30分)
(正)(開場 17時30分)


(注:私の名前をかたった偽メールで下劣ないたずらや嫌がらせのメールがみなさまに届く可能性があります。もしそのようなメールを見つけられましたら、惑わされずに直ちに廃棄をお願い申し上げます。)
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 ウクライナの戦争は、日本との直接的な関わりが薄く、冷静に距離を取って考えることができる国際問題・国際紛争ですが、どうも日本の市民運動・社会運動では、片方に偏向した(有害な)マスごみ報道に煽られて、ロシア・プーチン悪玉論一色に染まるかの雰囲気があります。戦争時には情報が統制され、世論は完璧に制御・誘導されるものだということが理解できていない様子がうかがえ、将来に向けて不安が高まります。戦争や国際紛争が東アジアや日本列島近隣で起きた時、こんな調子では危ないなと感じます。かつて満州戦争(満州事変という言葉の使い方は、宣戦布告なき戦争を始めた大日本帝国が事態をごまかすために使ったもの)が石原莞爾ら関東軍による謀略だったことは、戦後明らかになったことだったことをもう忘れているのでしょうか? ウクライナには、軍隊並みに武装した民族主義者が、ウクライナ政権側にもロシア側にもいます。また、ロシア軍もウクライナ軍も、軍の統制がきちんととれているのかもはっきりしません。そんななかでの原発への「攻撃」(本当に攻撃なの?)の実態もまた、私ははっきりしないと見ています。

はっきりしているのは、ロシアがプーチン指示の下、国境を越えて軍隊を動かし、ウクライナを武力攻撃していること、市民を狙った攻撃が行われていること(ウクライナ市街地や施設への攻撃全部がそうであるかははっきりしません)、また、ロシア国内で戦争に反対する市民を暴力的に取り締まり弾圧していること、ロシア国内で報道や言論・表現の自由が妨害されていること、などです。ですから、こうしたロシアのふるまいに批判の声を挙げることは当然です。しかし、それが行き過ぎて、ウクライナに軍事物資を送ったり(防弾チョッキがそれに該当)、武器弾薬を送ったりすることは、ますます戦争を燃え上がらせ、ウクライナをかつてのユーゴや今日のシリアのようにしてしまうことになるでしょう。

また、ロシア・プーチン100%悪玉論=ウクライナ・欧米100%善玉論は、これまでの経緯を少し調べてみればおかしいことが分かりますし、そのような態度では、この戦争を早く終わらせ、平和的な解決をしていく際には、大きな障害となってしまうでしょう。そもそも、今、頭に血を登らせてロシア・プーチンは極悪人だ、と叫んでいる人たちは、欧米やNATO、特にアメリカの海外での戦争について、今回のロシアによる戦争への態度とバランスが取れているのでしょうか? アメリカの戦争は「テロとの戦いだ」と正当化するのなら、プーチンの戦いも、イスラエルの戦いも、セルビアの戦いも、NATOの戦いも、みな「テロとの戦い」で正当化できるでしょう。

繰り返しますが、今回の日本の市民運動・社会運動や野党の動きは、日本近隣での国際紛争や戦争の場合の日本の予想される動きに大きな懸念をもたらすものです。昨日まで対米隷属・首相官邸忖度を批判されていたマスごみが、ウクライナ戦争が始まったとたんに、公正・真実の報道を始める、と思う方がどうかしていますよ。頭を冷やし、一刻も早く停戦と平和的な問題解決の道を市民運動・社会運動から提言していけるよう、平和国家ニッポンは努力すべきです。戦争時のマスごみ情報を簡単に信じ込むな、ということです。


(関連)ウクライナ・オン・ファイアー 日本語字幕(オリバーストーン監督 2016年)
 https://rumble.com/vv35um-52215646.html

(関連)日刊IWJガイド・非会員版「欧州の大転換、ウクライナ人とロシア人が血を流す横で『より統一された西洋』を宣言するバイデン大統領だが米国の有権者の6割が甘すぎると批判」2022.3.6号~No.3471号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50344


 <「いちろうちゃんのブログ」>
(1)ウクライナ情勢(1):(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

(2)ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

(3)ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html
草々

 

2022年3月 5日 (土)

(予約必要)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


緊急の「新ちょぼゼミ」を開催いたします。

◆(別添PDFファイル)(予約必要)(チラシ)(3.29)(緊急編)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)
 https://drive.google.com/file/d/1yDDH9FXEUnf_zbFGylrL19eg6AtUsYuT/view?usp=sharing

講 師:孫崎享(まごさき うける)さん
 東アジア共同体研究所理事・所長。東京大学法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。大学を中途退学し外務省に入省。外務省国際情報局長、駐イラン大使などを歴任。著書『戦後史の正体1945-2012』(創元社)、共著『「対米従属」という宿痾(しゅくあ)』(飛鳥新社)他多数

ウクライナでの戦争が日々、緊迫を増しています。ウクライナ情勢について、海外事情にお詳しい孫崎享さんに緊急のご講演をお願いいたしました。「日本国民は総じて「悪いのはロシア」という指摘に何の疑問も持たない。「強権プーチン大統領はウクライナを軍事力で奪おうとしている」という見方が日本に定着している。ところが、ここには重要な論点が見逃されている。「特定地域の帰属をどうすべきか」という問題は、台湾問題でみられる通り、「地域住民の意思を最優先する」という考えに異を唱える人は少ないだろう。それでは今、争点となっているウクライナ東部やクリミアはどうなっているか。ウクライナ語を母国語とする人々は、クリミア自治共和国で10.1%、ドネツク州で24.1%、ルガンスク州で30.6%である。残りは基本的にロシア語を母国語とする人々と見ていい。(中略)だが、ウクライナは激しいウクライナ政策を推進し、ロシア語を母国語とする人々を公的機関から排除した。それならばと住民が独立やロシア併合をめざした。こうした動きに対し、ウクライナ政府は軍事力で制圧しつつ、ロシア語を話す人々がロシアの助けを求めたのである。」(孫崎享さん:日刊ゲンダイ2022.2.11から抜粋)。みなさまのご参加をお待ちしています。

 <次第>
日 時:3月29日(火)18時~21時(開場17時30分) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

 高橋セーフビルの1階 JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
 グローバルスポーツビル、セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎて、
 次の交差点(酒屋さん)を右折、ケバブ店の隣
 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: tanpopo3238@gmail.com  URL: http://www.tanpoposya.com/  

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください) 


 <孫崎享さんのご著書>
(1)朝鮮戦争の正体 なぜ戦争協力の全貌は隠されたのか-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/JgD79Sr
(2)日本国の正体 「異国の眼」で見た真実の歴史-孫崎享/著(毎日新聞出版)
 https://cutt.ly/FgD75v4
(3)日米開戦の正体 なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか 下-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/pgD5q9x
(4)日米開戦へのスパイ 東條英機とゾルゲ事件-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/3gD5tgm
(5)21世紀の戦争と平和 きみが知るべき日米関係の真実-孫崎享/著(徳間書店)
 https://cutt.ly/4gD5iy5
(6)日本外交 現場からの証言-孫崎享/著(創元社)
 https://cutt.ly/pgD5arW
(7)戦後史の正体 1945-2012-孫崎享/著(創元社)
 https://cutt.ly/3gD5flh

 <日刊ゲンダイ:孫崎享さん>
(1)【ウクライナ侵攻】ウクライナ指導者はロシア軍に侵攻の口実を与えてしまった|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/302043
(2)ロシア国民はウクライナ問題をどう考えているのか 世論調査を読み解く|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301723
(3)【プーチン大統領】緊迫する「ウクライナ問題」の背景にあるもの 重大な論点を見逃していないか|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301183

◆日本外交と政治の正体|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2185


 <関連サイトその1>
(1)ウクライナ・オン・ファイアー 日本語字幕(オリバーストーン監督 2016年)
 https://rumble.com/vv35um-52215646.html
(2)Peace Philosophy Centre- ダイアナ・ジョンストン:米国の外交政策は残酷な遊びである DIANA JOHNSTONE- US Foreign Policy Is a Cruel Sport (Japanese translate
 https://bit.ly/3MpQUcs
(3)ウクライナの大統領 - Wikipedia
 https://tinyurl.com/bdfmrvry
(4)ゼレンスキー大統領とは何者か。コメディー俳優から祖国を守る指導者になるまで(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ad48b2db236cedcb624e84ec0d77911227f3f1e5
(5)(別添PDFファイル)日本、ウクライナに防弾チョッキ 防衛装備品、攻撃受けた国に異例の提供:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15223657.html
(6)対ウクライナ防弾チョッキ提供は「武器輸出」共産・田村氏「反対」 [ウクライナ情勢] [共産]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQ355171Q35UTFK00C.html
(7)欧州最大の原発で火災 ロシア軍の攻撃で=ウクライナ当局者(ロイター)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/661bc608bf02fe1ab2738c4c52cde85f4b83bec8
(8)ロシア経済制裁で原油、ガス供給はどうなるのか - ウクライナ侵攻、危機の本質 - 東洋経済オンライン - 社会をよくする経済ニュース
 https://toyokeizai.net/articles/-/536098?utm_source=author-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2022-03-05

◆<ロシア危機 武力vs金融>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=urh75bv4EjE

 <関連サイトその2:IWJ>
(1)日刊IWJガイド・非会員版「ベラルーシはロシアの核兵器を国内に配備可能とする改憲案を国民投票で可決!『ウクライナ危機』は『核戦争の危機』の次元に!!」2022.3.1号~No.3456号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50329

(2)日刊IWJガイド・非会員版「ゼレンスキー大統領、EUに加盟申請し、即時承認を求めたとたんEU側が『加盟には長い年月がかかる』と手のひら返し!」2022.3.2号~No.3457号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50332

(3)日刊IWJガイド・非会員版「NATO問題、ドンバス地方問題2つの根本的解決を! 明日18時~、激化するウクライナ情勢について元外務省国際情報局長孫崎享氏インタビュー」2022.3.3号~No.3458号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50335

(4)日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナ全土にロシア軍侵攻で世界に衝撃! 核戦争までエスカレートさせるな! 岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー報告」2022.3.4号~No.3459号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50340

(5)日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナ最大の原発で火災! クレバ外相は『ロシア軍が原発を攻撃』とガセ情報をツイート、その後、訓練用施設の火災と判明!」2022.3.5号~No.3460号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50342


 <「いちろうちゃんのブログ」>
(1)ウクライナ情勢(1):(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

(2)ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

(3)ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー その1:2017-2022)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-2462a9.html
草々

脱原発脱被曝バック・ナンバー(56)(抜粋)(2022年1月~2月)

1.(逐条的)徹底検証『東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと』(菅直人著:幻冬舎新書)(その1):菅直人さん、総理大臣時代の「回想録」を不都合なことも含めて包み隠さず全て著書にして残してください- いちろうちゃんのブログ 
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d1528b.html

 

2.(メール転送です)全国のみなさま、「地球温暖化は嘘」のパンフレットが完成したお知らせです・・・広瀬隆 2022年1月20日:「新型コロナ」感染拡大に対して用心をして1/27講演会は中止になりました- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-3a99fa.html

 

3.(メール転送です)福島第一原発汚染水のトリチウムに関する量的分析について- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9c30cf.html

 

4.(報告)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9c90ec.html

 

5.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(129):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その19)①311子ども甲状腺がん裁判、②低線量被ばくに「閾値」を入れる動き(アメリカ)、③通称「宮崎・早野論文」 『科学的』の正体 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-21686e.html

 

6.(保存版)山口壮環境大臣、ならびに内堀雅雄福島県知事による「事実捻じ曲げ」のデマによる元首相5人への批判に対する反批判及び公開質問 & (再掲)通称「宮崎・早野論文」 『科学的』の正体 他(追:環境大臣からの返事はなし)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-01caeb.html

 

7.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(130):「地球温暖化」「脱炭素」を口実に進められる「核エネルギー」再興=原発・核燃料サイクルのみならず「核融合」まで持ち出すトンチキチンのチリトテチン- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-02e562.html

 

 

(その他)

◆日米(英)開戦から80年(その2):連合艦隊による真珠湾奇襲攻撃は大日本帝国による帝国主義的海外侵略の「一段階」にすぎない=その淵源は長州・松下村塾を開いた狂人=吉田松陰にある- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-b7ea84.html

 

◆日米(英)開戦から80年(その3):(1)大日本帝国陸軍 経済謀略組織「秋丸機関」をめぐって、(2)内田樹氏の日本国憲法論議について、(3)アジア侵略主義の淵源としての吉田松陰に関する補足説明 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-5cc6b3.html

 

◆泉健太立憲民主党代表に申し上げる:原発再稼働容認、維新との共同歩調、提案型野党、(衆院選敗北の原因だとの的外れな決めつけによる)共産党との共闘見直し、の4つを白紙撤回せよ!!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-efc7f4.html

 

◆(必見必読)「ゲノム編集、神話と現実:煙幕の中のガイドブック」=「ゲノム編集食品」という遺伝子操作されたフランケンシュタイン生物を食品にしてゼニ稼ぎするバイオムラの詐欺師たち- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-f94057.html

 

◆巨悪権力犯罪を逃がさないために:モリカケサクラの安部晋三を徹底追及せよ=機能しない日本の司法・検察こそ抜本改革 & EUタクソノミーと原発再推進(地球温暖化論の正体がいよいよ見えてきたか!?)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d2a288.html

 

◆JR東海はリニア新幹線の建設を中止せよ!:財産権侵害の違憲工事、南アルプス環境破壊、大井川水枯れ、危険極まりない無人列車、うまくいっても不採算=有害無益の葛西敬之(よしゆき)独断事業- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-ba6916.html

 

◆現時点で日本が最も警戒すべき経済リスクは「際限のない円安」と「スタグフレーション」だ:さしあたり思いつくことだけを列記、後日まとめて詳論します- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-481f91.html

 

◆本日(1-18)のいろいろ情報:(1)身の回りの電磁波問題(2)「ニュース女子」レベルにまで堕ちたNHK(3)在日米軍は日本出国時には検査する(4)中共中国「歴史決議」他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-5f76b9.html

 

◆日本の警察があなたのDNA情報を狙っています=微罪容疑であなたを警察署へ連れて行き、なんだかんだと言ってDNAや指紋などの個人情報を収集し、それを「潜在的犯罪者」のリストに載せてDBをつくるのです- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-1925cb.html

 

◆(追伸:1.18名古屋地裁判決の不十分) 日本の警察があなたのDNA情報を狙っています & 名古屋白龍 住環境を守る会 〜カルティア瑞穂ヶ丘・高層新築マンション建設反対運動- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-6551e7.html

 

◆「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか(その3):「市民連合」と「共同テーブル」、市民運動・社会運動がその体質を改善・強化して「世直し」勢力の先頭に立て!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d4c8e6.html

 

◆泉健太=第二の前原誠司 が代表の立憲民主党が、今ごろになって断片的調査で衆院選敗北の原因を共産党に押し付ける背信行為=来たる参議院選挙での大敗北への道、それとも自公補完政党への道、どっちにしますか?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-4c5385.html

 

◆(拡散希望)目標・目的を明確にして実施される社会保障・福祉政策を「選別主義」などという軽蔑的言葉を使って攻撃する一部弁護士と日弁連=その根底には「市場原理主義アホダラ教」への白旗がある- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-b6d597.html

 

◆(報告)(1.29)市民運動・社会運動と党派運動(「新ちょぼゼミ」)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9b7043.html

 

◆(報告)(1.29)オルタナティブな日本をめざして(第70回)「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-6c64bb.html

 

◆(2.22)オルタナティブな日本をめざして(第71回):「いま日本大学でなにがおきているのか」(長沼宗昭さん:新ちょぼゼミ)を開催いたします & 日本大学を巡る近況情報 + 私立大学ガバナンスに関する文科省検討状況- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-a7cb73.html

 

◆水が危ない=水道が危ない!:有権者・国民の生活のことなど「後回し」で平気な政治家どもを政府政権や自治体から追い払わない限り、水道事業破綻は必ず来る(東の宮城、西の大阪、そして霞が関の厚生労働省)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-c698f4.html

 

◆現代食べもの考:①(報告)食品添加物を考える(安田節子さん 2022.2.8)、②「たんぼ物語 限界集落で究極の酒造りを! 秋田鵜養(うやしない)」 - ETV特集 - NHK、③日本のコメと牛乳の今現在(鈴木宜弘東京大学教授)他- いちろうちゃんの
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-23f0ce.html

 

◆3つのイベント情報(1)2.17外環道訴訟公判:東京地裁、(2) 2.22「いま日本大学でなにがおきているのか」(長沼宗昭さん:新ちょぼゼミ)、(3)2.24「原発訴訟における立証責任転換論とは」(ZOOM講演)他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-fc9a07.html

 

◆「末法の世」の政治=第二次大政翼賛会への道:①泉健太立憲民主党に期待することほど愚かなことはない、②白井聡著『主権者のいない国』、③沖縄・石垣島選挙に見る「末法選挙」、④(実録ドラマ)「未解決事件:File5 ロッキード事件」他- いちろうちゃんのブ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-59abf2.html

 

◆日本大学事件と私学改悪の動き=このままでは日本の大学は危うい(このテーマで「新ちょぼゼミ」やります=2022年2月22日夜6時:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-cdc1b5.html

 

◆(報告)(2.22)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第1回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-6cbab0.html

 

◆(報告)(2.22)オルタナティブな日本をめざして(第71回):「いま日本大学でなにがおきているのか:日本の私立大学が抱える諸問題」(長沼宗昭元日本大学法学部教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-292236.html

 

◆ウクライナ情勢(1):(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

 

◆ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

 

◆(再掲)日本の大学を破壊する「大学ファンド」=ボンクラ経営で不振が続く日本の大企業の研究・開発部門を大学に肩代わりさせ、同時並行で大学自治を破壊しながら「軍産学情報複合体」形成へのテコに使う自民党ゴロツキ政権- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-2edc60.html

 

◆ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-1b4ad9.html

以 上

 

(メール転送です)令和翼賛議会が始まっている:危機意識乏しい「いわゆる野党」=(断固反対)警察法改悪、サイバー警察局反対!ニュース(2022年3月3日)より

前略、田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(緊急編)(3.29)オルタナティブな日本をめざして:「ウクライナ情勢」(孫崎享さん:「新ちょぼゼミ」)(2022年3月29日)

 日 時:2022年3月29日(火曜) 午後6時~9時(開場午後5時30分) 
 場 所:たんぽぽ舎(水道橋) TEL:03-3238-9035
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
 演 題:「ウクライナ情勢」
 講 師:孫崎享さん
 参加費:800円(学生400円)資料代込み
 その他:当日は主催者からのプレゼンはありません(事務連絡のみ)

(下記の「新ちょぼゼミ」もよろしくお願い申し上げます)

(1)(予約必要)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

(2)(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.東京都を私物化する土建屋と、それに協力する小池百合子タヌキ都政
 ひどい状態です。とりわけ神宮外苑の再開発は許しがたい気がします。2021年東京オリンピックと表裏一体の悪事です。

*キャンペーン · 神宮外苑の樹木1000本の伐採に強く反対します · Change.org
 https://bit.ly/35qnDNK

*キャンペーン · 小池百合子都知事へ:神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを! · Change.org
 https://bit.ly/3M076Rt

*キャンペーン · 神田っ子の誇り・神田警察通りの32本のイチョウを伐採せずに工事してください! · Change.org
 https://tinyurl.com/2p8pvnu4

*キャンペーン · 井の頭公園の樹木伐採計画の早急な見直しを! · Change.org
 https://tinyurl.com/fasy4d9h

*キャンペーン · 【埼玉県蓮田市】歴史ある自然豊かな「黒浜緑地」の抜根・伐採を止めたい! · Change.org
 https://tinyurl.com/2vc779va

(関連)「1本ずつに歴史、代えは利かない」 神宮外苑樹木伐採に石川幹子中央大教授が異議 多くは国民の献木:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/163087
(関連)明治神宮外苑の再開発 樹木約900本伐採の計画 景観はどうなる? - NHK
 https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20220215a.html

(関連)高校生3人が、神宮外苑の樹木伐採に反対の声をあげ続ける理由「私たちの未来を奪わないで」 - ハフポスト NEWS
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/jingu-gaien-petition-high-school-students_jp_621dd3cee4b0f800ce26515c

◆2022.2.27【ハイライト】イチから知りたい神宮外苑再開発〜連続学習会 その1 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=ceJNHsp3zXw


3.「希望政策フォーラム2022本当にいいの- 都立・公社病院の独立行政法人化——都民の命・暮らしを守るために」(2022年2月27日)のご報告 - 宇都宮けんじ公式サイト 希望のまち東京をつくる会
 http://utsunomiyakenji.com/4999

(関連)希望政策フォーラム2022 都立・公社病院の独立行政法人化 本当にいいの? 尾林芳匡(講演)+トークセッション 宇都宮健児 2022年2月27日 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=AlU8BT672CQ
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警察法改悪(サイバー警察)、断固反対です。

支配権力による極度の監視社会への道を開くことになります。

「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」

(日本国憲法 第21条)が空文化します。

 

◆日本国憲法

〔集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護〕

第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm

 

「立憲が賛成に回っている」=また、背信行為を行っています。

デジタル庁設置法案に賛成をしていた態度と共通しています。

マイナンバー制度をつくったのも民主民進党でした。

この「野党第1党」なる政党がニセモノ党へと転落しているのがよくわかります。

 

この法案について、

反対しているのは日本共産党と「れいわ新選組」のみのようです。

 

社民党、その他の革新系議員はどんな具合でしょうか?

社民党の福島瑞穂氏(参議院)は3/1の警察法改悪反対の院内集会に来ていましたが、

衆議院社民党としては、この法案に賛成しているということでしょうか?

 

数日前にお送りしたメールに載せていますが、再掲します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆20220301 UPLAN サイバー警察局を新設する警察法改悪案を廃案に!3・1院内集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=KAUhqMx1udk

 

(この集会の終り頃・記者会見の手前(約1時間10分頃)で、私(田中一郎)からも質問しています)

 

(関連)監視社会ニッポン - Tansa

 https://www.youtube.com/watch?v=KAUhqMx1udk

 

(関連)デジタル改革と個人情報保護のゆくえ「2000個の条例リセット論」を問う-庄村勇人/著 中村重美/著(自治体研究社)

 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034301065&Action_id=121&Sza_id=GG

(関連)自治体DXでどうなる地方自治の「近未来」 国の「デジタル戦略」と住民のくらし-本多滝夫/著 久保貴裕/著(自治体研究社)

 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034258631&Action_id=121&Sza_id=GG

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

草々

 

-------- Forwarded Message --------

 

みなさまへ

警察法改悪に反対声明への賛同、ありがとうございました。

 

警察法改悪法案は昨日内閣委員会で可決、今日3日の本会議で衆議院を通過しました。

なんとたった3時間半の審議でした。

立憲が賛成に回っているので、採決に至るのに必要な最小審議時間だったのだと思います。

 

わたしたち反対する実行委のメンバーが考えた法案に対する質問は60数項目もあり、どれ一つ解明されていません。ますます疑問が大きくなるばかりです。

 

何も解明されてないばかりか、サイバー警察局とサイバー特別隊の新設が不可欠であることを強調するような審議内容でした。

来週には参院に移りますが、最後まで議員に働きかけて改悪に反対してきます。

会のニュースをお読みください。

 

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警察法改悪反対!サイバー警察局反対!ニュース

2022年3月3日

 

---------目次----------

・(国会情勢)2日内閣委員会3時間半で可決、3日衆議院も通過!

・3・1 院内集会:サイバー警察局を新設する警察法改悪案を廃案に!

・反対声明参議院の採決まで継続します

・参議院の内閣委員宛にファックス(下記参照)を集中しましょう!

・地域で学習会や集会などを企画してください

 

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(国会情勢)2日内閣委員会3時間半で可決、3日衆議院本会議も通過!

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3月3日

警察法改悪法案が衆議院を通過しました。以下衆議院内閣委員会での議論から論点を整理します。

 

3月2日衆議院内閣委員会でたった3時間半ほどの質疑で、警察法などの改正案が可決されました。反対したのは、共産党とれいわ新撰組のみです。早急に参議院の審議への取り組みが必要になります。立憲民主党が賛成しており、いわゆる革新系とみられている野党のこの法案への対応がはっきりと分れました。

 

衆議院内閣委員会の質疑については下記の衆議院の中継録画サイトでごらんになれます。

https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&media_type=&deli_id=53760&time=1050.8

 

政府答弁から主要な論点を整理しました。

 

  • サイバー事案と重大サイバー事案には事実上の区別はないようだ。

 

政府側は、重大サイバー事案の具体的な事例として、改正案5条4項六号ハの(1)(国、地方公共団体の重要情報インフラ及び国民生活、経済活動の基盤で重要な影響を及ぼすもの)を上げている。法案では「サイバー事案」とされているものが「重大サイバー事案」として説明され、この両者には事実上違いはない。重大といいながら実際はすべてのサイバー事案が対象になるのではないかという疑いが濃厚だ。

 

  • サイバー事案の対象になる重要インフラについて

 

経済安保でいわれる重要インフラとの直接の関連はないとしつつも、重要インフラの定義は、「重要インフラの情報セキュリティ対策に係る第4次行動計画」(サイバーセキュリティ戦略本部)によると説明された。この行動計画では14分野が明示されており、私たちの日常生活全般をカバーするものだ。

 

https://www.nisc.go.jp/active/infra/outline.html

「重要インフラの情報セキュリティ対策に係る第4次行動計画」(第4次行動計画)

https://www.nisc.go.jp/active/infra/pdf/infra_rt4_r2.pdf

 

  • 警察庁と都道府県警との関係

 

重大サイバー事案を含む捜査は、サイバー特別捜査隊が捜査するばあいも各都道府県警は警察庁と連携しながら捜査にあたることができる。重大サイバー事案とみなされれば、警察庁が関与するが、両者の関係は事案によって様々なケースがありえる。「警察庁の直接捜査は、重大サイバー事案だけで例外的な措置である。現時点では重大サイバー事案以外に拡大することは考えていない。」と政府側は、「例外」を印象づけようとやっきになっているが、上述したように、捜査対象は私たちの生活領域のほぼ全てに及ぶ。

 

  • 通信の秘密や個人情報の扱いについて

 

取得した個人情報は、犯罪の証拠として厳重に扱う。個人情報保護法に準拠。関係法令に基いて適正に行うと言うにとどめており、実質的な歯止めはない。

これまでも警察の個人情報の扱いや、通信事業者からの個人情報の取得、盗聴捜査の実態は明かにされていない。

 

  • サイバー攻撃について

 

ウクライナ、トヨタへのサイバー攻撃、過去のいくつかの大きな事例などが野党からも危惧すべきこととして言及された。政府側は、サイバー空間の脅威の深刻さを印象づけようとしており、野党もこの印象操作に同調した。政府側は、警察では関係省庁と緊密に連携して対処するとし、大規模な場合は内閣官房が対応すると答弁。「関係省庁と平素から緊密に連携している」とし、自衛隊とも緊密に連携していると答弁したが、具体的な内容は明かにしなかった。

 

  • 海外捜査機関との連携

 

政府は、中央政府が捜査権をもっていないのはG7で日本だけであることを再三強調し、このことが海外捜査機関との連携の支障になっていると説明した。しかし具体的にどのような支障があるのかは説明されていない。海外との連携は、インターポールや二国間の相互共助の枠組で対応すると述べるにとどめている。

 

  • 組織再編の警察庁内部での検討経緯について

 

具体的な資料提出要求が委員から出されていたにもかかわらず、一切の資料提供、説明を拒んだ。経緯を明かにすることは法案審議の前提でもあり、この点への追及は是非とも参議院で徹底してやるべき課題だ。

 

  • 民間との協力

 

政府側は、人材や技術で協力は不可欠としつつ、警察活動なのでデジタル庁で民間人材を起用したようなやり方は難しいと答弁。民間と協力しつつ、民間人材の中途採用が必要とも述べたが、警察庁内部、都道府県警の人材育成が強調され、こうした人材育成を野党が積極的に後押ししている印象が強い。

 

  • 付帯決議

 

与野党相乗りの付帯決議が出された。通信の秘密の遵守などが一応お題目程度に入っているが、サイバー犯罪への取り組みを現行以上に促進すべきとして警察力のより一層の強化も盛り込まれており、全体としては、今回の法改正でも不十分という印象を与える決議である。

 

  • 維新、無所属議員の質問は自民以上に右翼化

 

維新は、スパイ防止法制定の必要を持ち出した。また警察は実空間で拳銃を所持しているように、サイバー空間でも武器を使用できるようにすべきだ(たとえばマルウェアの利用など)と主張した。政府はこれらは「中長期的」な課題だとして否定しなかった。無所属の緒方議員は、児童ポルノを例に、海外にあわせた犯罪化と厳罰化を要求した。

 

■まとめ

・法案の条文を引用して解釈を求めるといった質問は皆無だった。

・サイバー犯罪対策をより積極的に推進すべきだ、という観点では与野党ほとんどが共通認識をもっているようにみえた。

・通信の秘密や表現の自由など憲法に保障された権利との関係についての議論は皆無だった。

・立憲民主は、質疑でも法案賛成を前提の質問に終始し、満足のいく答弁がない場合でも、それを理由に法案反対は主張しなかった。

・れいわの山本議員は、法案に反対と主張したが、同時に、サイバー警察局の予算を都道府県警のサイバー捜査に振り向けて、都道府県警のサイバー犯罪捜査の向上を主張した。現状の都道府県警がいかに問題のあるサイバー捜査体制をとっているのかについての理解がみられなかった。

 

(文責・小倉利丸)

 

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サイバー警察局を新設する警察法改悪案を廃案に!3・1院内集会決議

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1日の院内集会で下記の決議を採択し、集会後、立憲民主党など野党議員事務所を回り手渡ししました。

 

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2022年3月1日 サイバー警察局を新設する警察法改悪案を廃案に!院内集会アピール

 

本日の院内集会参加者一同は、政府が提出した警察法「改正」案が都道府県警察に基づく制度を根底から覆し警察庁に捜査権限を与えるものであること、また、民主主義の基礎であり憲法が保障している言論表現の自由や通信の秘密など私たちの基本的な権利を侵害するものであることを改めて確認し、以下決議するものです。

 

衆議院内閣委員会は審議を尽くさず警察法改「正」案を可決するな!

野党は法案反対の姿勢を明確にせよ!

 

3月1日 サイバー警察局を新設する警察法改悪案を廃案に!院内集会参加者一同

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3月1日の院内集会のデータなどは下記からごらんいただけます。

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/2022/02/23/20220301innai/

 

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反対声明賛同団体を参議院の採決が終るまで集めます!!

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反対声明の賛同団体が130を越えました。

参議院の採決が終るまで賛同団体を募ります。随時、議員には届けます。

反対の声を様々な方法で上げてください。

反対を地元国会議員、とくに野党議員に伝えてください。

身近な団体、グループに反対声明への賛同を呼かけてください。

 

反対声明

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/

法案批判資料

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/houanhihan/

 

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参議院の内閣委員宛にファックス(下記参照)を集中しましょう!

是非知り合いの国会議員、議員秘書、政党などに反対を要請してください。

要請文案が名簿の後にあります。

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立憲民主党は賛成していますが、再考を促すためにも以下、連絡先を掲載しま

す。

 

理事 江崎 孝 (立憲) 比例(福岡) 511号室

    FAX 03ー6551ー0511  TEL 03ー6550ー0511

 

委員 石川大我 (立憲) 比例(東京) 1113号室

    FAX 03−6551−1113   TEL 03−6550−1113

 

   塩村あやか(立憲) 東京  706号室

    FAX 03−6551−0706   TEL 03−6550−0706

 

   杉尾秀哉 (立憲) 長野  724号室

    FAX 03−03−6551−0724 TEL 03−6550−0724

 

   市田忠義 (共産) 比例(大阪) 513号室

    FAX 03−6551−0513   TEL 03−6550−0513

 

   田村智子(共産)  比例(東京) 908号室

    FAX 03−6551−0908   TEL 03−6550−0908

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FAXやメールなどでの要請文案(ご自由にお使いください)

 

国会議員の皆様へ

「警察法改正案」には反対を!!

 

衆議院内閣委員会での審議を目前に控えて、あらためて国会議員の皆さんに、警察法改悪の法案(付帯決議も含めて)に断固として反対の意思表示を示すように、訴えます。

 

私たちは、警察法改悪に反対する市民グループです。既に120以上の市民団体、労働組合、平和運動や社会運動団体などとともに反対声明を出していますが、反対の輪は日に日に高まってきています。

 

警察庁が新設を計画しているサイバー警察局は、憲法で明記され電気通信事業法でもはっきりと定められている「通信の秘密」を大幅に侵害するものです。

法案は、「サーバー犯罪」や「サイバー攻撃」を口実とした「サイバー」分野の法改正の建前をとりながら、法案が意図するものは、以下に示すように、憲法が保障している私たちの人権を総体として侵害し、戦後の自治体警察の枠組を根底から覆すものです。

 

-

戦後の自治体警察を事実上解体し、警察庁が直接指揮する国家警察制度に道を開くものです。

-

私たちの言論・表現の自由やプライバシーの権利を大幅に侵害する情報通信分野全体を包括的に警察の監視下の置くことを可能にするものです。

-

警察はすでに膨大な個人データを蓄積していますが、更に大規模なデータ収集とより高度な監視技術の導入を許すものです。

-

警察による監視システムの高度化は、どこの国でも政権に批判的な野党、ジャーナリズム、政治運動、労働運動、研究者などを網羅的に監視する仕組みとなっています。

- 民間の情報通信産業を警察の監視下に置くことになります。

 

特に国会議員の皆さんには、みなさんの政治活動に対しても深刻な影響をもたらすことを深刻に受け止めていただきたいと思います。ぜひ議員個人としても、また所属する政党や会派としてもはっきりと反対の立場を明かにしてください。

 

反対声明はこちらをごらんください。

(声明)警察法改悪反対、サイバー警察局新設に反対します

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/

法案批判

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/houanhihan/

 

警察法改悪反対2.6実行委員会

連絡先

小倉利丸(JCA-NET)

toshi@jca.apc.org

070-5553-5495

 

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反対行動カレンダー(3月3日現在でわかっているもの)

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■3・7 国会前行動/警察法改悪に反対する院内集会

★3・7秘密保護法廃止!共謀罪廃止!監視社会反対!

★「12・6 4.6を忘れない6日行動」

ー警察法改悪に反対しますー

国会前行動

とき 3月7日(月)12時〜13時

ところ 参議院議員会館前

発言 国会議員、市民団体

共催 共謀罪NO!実行委員会 

「秘密保護法」廃止へ!実行委員会

 

警察法改悪に反対する院内集会

ー国家警察反対!サイバー警察局はいらない!ー

とき 3月7日(月)13時30分〜15時

ところ 衆議院第一議員会館第6会議室

お話 村井敏邦

挨拶 国会議員

発言 市民団体

共催 共謀罪NO!実行委員会 

「秘密保護法」廃止へ!実行委員会

警察法改悪反対・サイバー局新設反対2・6実行委員会

※オンライン配信します。ご視聴は下記からお願いします。

→https://youtu.be/WZ6WLpoGsrU

1時から院内集会

主催:共謀罪No!実行委員会他。

https://www.kyobozaino.com

 

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反対声明、論評、集会動画など

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■警察法改正案の拙速な成立に反対し、廃案を求める声明(自由法曹団)

https://www.jlaf.jp/04seimei/2022/0302_1143.html

 

■3.1院内集会(記録動画、資料)

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/2022/02/23/20220301innai/

小倉利丸 警察法改悪批判概要

原田富弘 サイバー警察局新設と警察情報管理システムの合理化・高度化

角田富夫 わかりにくい警察法―どこが問題なのか

下記からもごらんいただけます。

UPLAN

https://youtu.be/KAUhqMx1udk

 

■秘密保護法対策弁護団など3団体が意見書を政府に提出

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/20220221_ikensho_bengodan/

 

■サイバー警察局・サイバー特別捜査隊の創設に反対する学者・弁護士共同声明

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/2022/02/24/gakusha_bengoshi_seimei/

 

■意見書:国際紛争を解決する手段としての「戦争」を放棄した国に、情報機関を設立する必要はない

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/20220221_ikensho_bengodan/

 

■誰も取り残さないサイバー監視サイバー警察局・特捜隊新設!(原田富弘)

https://www.jca.apc.org/no-cyberpolice/harada_20220216/

 

■国家警察復活絶対反対! サイバー犯罪対策を口実にする警察法改悪に

NOを!(角田富夫(盗聴法に反対する市民連絡会)

https://www.jca.apc.org/shiminren/wp-content/uploads/2022/02/tsunoda.pdf

 

■2.6集会の動画と資料

https://vimeo.com/663825860

 

■2.24院内集会

Uplan

https://www.youtube.com/watch?v=HS3bXF7G_qo

 

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地域で学習会や集会などを企画してください。オンラインでもリアルでも可能な限り対応します。

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法案など法律問題だけでも難しいのですが、「サイバー」は更に技術的な問題も関わり、なかなか理解できないことも多いかもしれません。学習会や集会開催のお手伝いをします。講師の派遣や資料の提供なども気軽に相談してください。東京から遠距離になる場合、オンラインで会合などのお手伝いもできますので相談してください。

 

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発行

2022年3月3日

発行者

2・6実行委員会

 

2022年3月 2日 (水)

ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

 

(最初に若干のことです)

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1.(予約必要)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ(主催者側からは「日本経済が直面するリスクと政権交代:現時点で日本が最も警戒すべき経済リスクは「際限のない円安」と「スタグフレーション」だ」の2回目プレゼンを予定)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

 

(その次)(予約必要)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第73回):「生命操作時代の科学・技術、社会」(上林茂暢先生:新ちょぼゼミ)(2022年4月27日)- いちろうちゃんのブログ(主催者側からは「放射線被曝の基本的な解説(第3回目)」のプレゼンを予定)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-74a7d9.html

 

(予約の受付窓口)

*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

 

2.キャンペーン

(1)ウクライナへの戦争に反対します! - STOP WAR IN UKRAINE! · Change.org

 https://tinyurl.com/54p4sk8r

(2)「核兵器は使用しない」と、ただちに宣言して下さい! · Change.org

 https://tinyurl.com/4dwa6wb6

(3)#ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府、ENEOS、三菱商事はイェタグン・ガス田開発から責任ある撤退を! · Change.org

 https://bit.ly/3tp0zqX

 

◆GAFAMに対して愚かな要請をするな!

「【緊急署名】大手SNS企業はロシア政府のアカウントを停止して!」などという署名要請も送られてきました。似たようなものに「フェイクニュースをGAFAM運営のサイト上から削除してほしい」というものもあります。リベラル系の言論にもママ見られる光景です。しかし、GAFAMその他のIT(独占)企業に言論・表現の取捨選択を求めるなどは、まさに「自殺行為」とでもいうべきもの。検閲をしてくださいと言っているようなものです。GAFAMその他のIT(独占)企業には、言論・表現の是非や真偽の区別の判断をする能力もなければ、その資格もありません。バカな要請はヤメロということです。

 

3.(別添PDFファイル)(チラシ)(3.7)老朽美浜3号機運転禁止仮処分 第3回審尋に集まろう!(大阪地裁)

 https://drive.google.com/file/d/154CR-kNB1yUdN_5cySjZGAEp50MwecYD/view?usp=sharing

 

(下記はメール転送です)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨年6月21日9人の住民が関西電力に対して、美浜原発3号機の運転差止め仮処分を大阪地裁に申請いたしました。美浜原発3号機は翌々日6月23日に再稼働、同年10月23日に特定重大事故等対処施設(テロ等対策施設)が間に合わないことから停止しましたが、関電は再稼働を準備しています。

 

3月7日に第3回審尋期日が行われます。前回の期日(12月1日)に、債権者・住民側は松田式と避難計画についての求釈明(準備書面(4)30頁以降)の速やかな回答を求めましたが、債務者・関電は、本年2月末に、反論も含めて回答するとの姿勢を堅持しました。美浜原発は内陸地殻内地震の震源が極めて近い場合に求められる考慮をしていないことは明らかであり(申立書60頁以降、準備書面(4)14頁以降)、この点について、関電がどのような反論をするかが注目されます。

 

下記の通り、門前集会、報告集会を行います。マスク等、感染症対策のうえ、ご参加ください。もっとも、コロナ禍収束の見えない中、無理はなさらないでください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

1.日時:2022年3月7日(月)

2.当日スケジュール

 13:30 前段集会(大阪地裁正門前)、行進

 14:00 審尋期日(大阪地裁、非公開)

 14:30 記者会見を兼ねた報告集会

 堂島ビルヂング9階会議室(大阪市北区西天満2丁目6番8号)

 https://goo.gl/maps/jnAGLDEn4nRFvVAz9

3.出席:申立人本人、代理人弁護士:井戸謙一、河合弘之、北村栄、藤川誠二、大河陽子、北村賢二郎、ほか(予定)

 

▼提出書面など

美浜原発3号機 運転禁止 仮処分(福井から原発を止める裁判の会内)

http://www.adieunpp.com/takahama.html

 

(関連)原子力規制委員長に元大阪大副学長の山中伸介氏、更田豊志氏は退任(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/1cbd102cdc70eaed178a2206f52db3ad1f16d5b1

 

(「核燃料の安全性研究などに携わり」などと記事には書いてあるので、こいつもまた原子力ムラの人間でしょう。原発・原子力の世界では「利益相反」という世の中の常識が消滅し、自分たちがやっているデタラメを、自分たちが審査して、自分たちでOKを出すという、茶番を繰り返している。そして、あらゆる情報を独占して、不都合なことは隠す、ゴマカス、過小評価する、カネで買収する、権力でねじ伏せる、という得意技を披露するのです。:田中一郎)

 

4.20220301 UPLAN サイバー警察局を新設する警察法改悪案を廃案に!3・1院内集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=KAUhqMx1udk

 

(この集会の終り頃・記者会見の手前(約1時間10分頃)で、私(田中一郎)からも質問しています)

 

(関連)監視社会ニッポン - Tansa

 https://www.youtube.com/watch?v=KAUhqMx1udk

 

(関連)デジタル改革と個人情報保護のゆくえ「2000個の条例リセット論」を問う-庄村勇人/著 中村重美/著(自治体研究社)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034301065&Action_id=121&Sza_id=GG

(関連)自治体DXでどうなる地方自治の「近未来」 国の「デジタル戦略」と住民のくらし-本多滝夫/著 久保貴裕/著(自治体研究社)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034258631&Action_id=121&Sza_id=GG

 

5.NYダウ反落、166ドル安 米欧のロシア制裁でリスク回避- 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0101Z0R00C22A3000000/?n_cid=NMAIL007_20220301_A

 

(まもなく、公的年金基金(GPIF)と日銀ETFの国内外株式やリスク資産約140兆円が、バブル崩壊で瞬時に消滅しそうな気配です。:田中一郎)

 

6.前東京都知事の舛添要一さん ロシアのウクライナ侵攻に「バイデンやゼレンスキーは政治家としては無能だ」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/10500590bc5fcbfd2f5bc269257710e59467dc6c

 

(関連)(別添PDFファイル)(写真)私が東京ケチ事です(『週刊文春 2016.5.26』)

 https://amzn.to/3pQMUrR

 

(かようなことは、「東京ケチジ」のお前だけには言われたくないし、聞きたくもないワ、引っ込んでろ! :田中一郎)

 

6.国民民主「改革中道」は偽看板 古賀茂明〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/80df970f9a9fcca1d7cd436aaefce34ce20453a7

 

(嘘つきはドロボーの始まりと言いますから、国民民主党もまた、ドロボーの始まりなのでしょう。国民民主党に投票するということは、わざわざ投票用紙をドブに捨てに行くようなものであり、そんなことなら家で寝ている方がよほどよいでしょう。:田中一郎)

 

(関連)首相にすり寄る玉木氏「異例の予算案賛成」で波紋 - 国内政治 - 東洋経済オンライン

 https://tinyurl.com/4ud98za6

(関連)国民民主党・玉木代表、『与野党』だけの区分けは「古い」と一刀両断(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/c8aa2ff1bd5022107866d940fd016172e17b7fe9

 

7.今の立憲民主党には「公約」を「みなさん」と一緒につくる気など、ないと思いますよ

 

◆(募集期間 2月1日~ 2月28日)皆さんとつくる 参院選政策公募 - 立憲民主党

 https://cdp-japan.jp/election_policy_public_offering

 

 <田中一郎コメント>

 今の泉健太立憲民主党に、来たる参院選での選挙公約・マニフェストをみなさんと一緒につくる気など、さらさらない、と思いますよ。要するに、みなさんを利用しようとしているだけです。やっていることは、「市民と野党の共闘」を拒否して、労働貴族の御用組合「連合」にゴマをすり、参議院選挙の実務活動をしてもらうお願いだけです。今の自分たちの議席さえ確保できれば、まあいいか、くらいのセンスです。有権者・国民のことは後回し、テキトーに言葉遊びでゴマカシて、選挙が終われば「気楽な野党稼業」、これラクチンだから、これからもこれで行こうっと、と本音では思っているのでしょう。かような野党第1党が、「世直し」も、そのためのホンモノの政権交代も、実現できるはずもありません。日本の有権者・国民は、そろそろ野党第1党を入れ替える時が来ているのではありませんか? 覚悟を問われているのは有権者・国民ではありませんか?

 

◆立民、共闘相手示さず 国民・共産とこじれ 22年度計画- 日本経済新聞

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA260A70W2A220C2000000/

 

こんなもので、自公政権に勝てると思いますか? 馬鹿じゃないの? と思いませんか? そもそもホンモノの政権交代を目指す姿勢は微塵もありません。批判野党で満足ということでしょうか? そう思うのであれば、今、市民運動・社会運動がしなければいけないことは、泉健太を立憲民主党代表から引きづり降ろすことであり、立憲民主党が参議院選挙を泉健太代表で闘うというのであれば、立憲民主党への投票をやめて、「れいわ新選組」、あるいは日本共産党、あるいは社会民主党への投票を呼び掛けて、立憲民主党に大敗北をさせることです。

 

野党第1党を甘やかしてはいけない。もういい加減にしろ! という話です。政党の好き嫌い優先では、ホンモノの政権交代や政治改革は実現できません。それでは「AKB総選挙」と同じです。「世直し」を実現するためには、それを覚悟をもってやり抜く「中核勢力」が必要なのです。それがないから、いつまでたってもダメなのです。

 

(関連)高まる立民の孤立感 連合会長の対応に温度差 国民には不快感、維新とは距離、共産との協議白紙(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/d5416536e0dc65928e445822298131a66f2d851d

 

(関連)泉健太立憲民主党代表に申し上げる:原発再稼働容認、維新との共同歩調、提案型野党、(衆院選敗北の原因だとの的外れな決めつけによる)共産党との共闘見直し、の4つを白紙撤回せよ!!- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-efc7f4.html

 

(関連)泉健太=第二の前原誠司 が代表の立憲民主党が、今ごろになって断片的調査で衆院選敗北の原因を共産党に押し付ける背信行為=来たる参議院選挙での大敗北への道、それとも自公補完政党への道、どっちにしますか?- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-4c5385.html

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「ウクライナ情勢(3)他のMLでの議論です:「ロシア100%悪玉論&ウクライナ・欧米100%善玉論」では問題は解決しない=「悪玉」は戦争・武力行使による国際紛争の解決であり、暴力を伴うナショナリズムである」をお送りいたします。

 

 <「いちろうちゃんのブログ」>

(1)ウクライナ情勢(1):(メール転送を含む)ウクライナ情勢についての情報が、この日本では偏りすぎているのではないか(欧米やロシアという国外勢力だけでなく、ウクライナ内部に「戦争屋」がいるのではありませんか?)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4931c8.html

 

(2)ウクライナ情勢(2):松尾匡立命館大学教授(「薔薇マークキャンペーン」)による「戦争反対!」声明について- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-09d303.html

 

 

これまでも申し上げてきましたが、戦争の時は、情報が徹底して統制され、操作され、偽情報も含めて偏った情報が流れる、というのが常識です。みっともない対米隷属と自公政権・首相官邸への忖度・迎合にまみれている日本のマスごみが、こと戦争のことやウクライナ情勢について、適切・公正に真実報道ができるとは思わないほうがいいでしょう。つまり、情報の偏りやバイアス(日本の場合だとロシアへの敵対と対米追従)がかかっているという認識の下で、事態を相対的にとらえ、即断をせず、様々な情報源にあたって暫定的な判断を積み重ねてくという態度が求められます。

 

(関連)IWJより:【特集】ロシア、ウクライナ侵攻!! - IWJ Independent Web Journal

 https://iwj.co.jp/wj/open/russiainvadesukraine

 

(1)日刊IWJガイド・非会員版「ゼレンスキー大統領、EUに加盟申請し、即時承認を求めたとたんEU側が『加盟には長い年月がかかる』と手のひら返し!」2022.3.2号~No.3457号 - What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50332

 

(2)日刊IWJガイド・非会員版「ベラルーシはロシアの核兵器を国内に配備可能とする改憲案を国民投票で可決!『ウクライナ危機』は『核戦争の危機』の次元に!!」2022.3.1号~No.3456号 - What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50329

 

(3)日刊IWJガイド・非会員版「米大統領、『第3次世界大戦か、法を犯した国に代償を支払わせるかだ』!代償は抜け穴だらけの制裁!- 他方『米国が1番悪い』と中国が指弾」2022.2.28号~No.3455号 - What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50321

 

 <注目しておくべき現段階での動き>

(1)キエフ中心部、攻撃へ ロシア国防省、住民退避求める テレビ塔、煙上がる:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/DA3S15220109.html?ref=mor_mail_newspaper

(2)「プーチンは侵略者」日米欧が足並み 海外首脳への制裁- 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA01C200R00C22A3000000/?n_cid=NMAIL007_20220302_A

(3)EU委員長「ウクライナにEUに加盟してほしい」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース その後EUはこの発言を否定

 https://news.yahoo.co.jp/articles/f295de26c27a5f0ba46e05d933e48d29d0da0db9

(4)From Michito Tsuruoka- リスボン条約第42条7項

 http://mtsuruoka.blogspot.com/2016/03/427.html

(5)スイスが対露制裁に全面参加 永世中立国、異例の強硬措置 - 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20220301/k00/00m/030/219000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220302

(6)トルコ 黒海につながる海峡で艦艇の通過制限 ウクライナの要請-ウクライナ情勢-NHKニュース

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220301/k10013506761000.html

(7)北欧2カ国もウクライナ武器支援 伝統的中立のNATO非加盟国:東京新聞 TOKYO Web

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/162909

(8)フィンランド「NATO加盟希望」が初めて過半数に=世論調査(ロイター)Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/4ab27997c4f8ffb0b789b4c8493de21622f504a7

(9)西側のウクライナ軍事援助拡大 ドイツは戦後国防政策を転換 - BBCニュース

 https://www.bbc.com/japanese/video-60551169

(10)EUがウクライナに初の兵器供与 支援強化決める-ウクライナ情勢 - NHKニュース

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220228/k10013504761000.html

(11)アメリカとドイツ ウクライナに武器供与へ(テレビ朝日系(ANN))Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/3d22b24824be6fcc40fa56037b3747183c147b17

(12)IOCロシア排除 予想外に厳しい措置に転換 選手の声に押され - 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20220301/k00/00m/050/195000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220302

 

幸いにして、ウクライナ戦争は、日本と直接的な関係が薄い問題です。反戦平和を叫ぶことはいいと思いますが、それ以上に、日本人がしなければいけないことは、近未来に発生しそうな、日本が直接関係する戦争や国際紛争時に備えて、自身の情報収集力や判断力を今回の問題を契機にして鍛えておくべきだ、ということです。私のところに送られてくる市民運動・社会運動の言論の中には、頭に血がのぼって「ロシア100%悪玉論 & ウクライナ・欧米100%善玉論」を声高に叫んでいるものもありますが、感心しません。ロシアとウクライナの関係は歴史的に古く、さまざまなことが積み重なって今日に至っています。そのことについての知識も不十分なままでは、良識ある判断を下すことも難しいでしょう。

 

今日の国際的なルールでは、独立している国の国境を越えて軍隊を動かし、戦争をすることは許されないことです。また、戦争や武力行使によって国際紛争を解決することは許されないことであり、その観点で今回のロシアの行動は許されません。直ちに軍隊をウクライナから引上げ、ウクライナ政府と交渉の席に着くべきです。しかし、他方では、下記のオリバーストーンの映画に見られるように、これまでの経緯から見て、ただロシアの戦争行為だけをつまみ上げて批判しても問題の解決にはならないでしょう。

 

(関連)ウクライナ・オン・ファイアー 日本語字幕(オリバー・ストーン 2016年)

 https://rumble.com/vv35um-52215646.html

 

また、このウクライナ戦争を巡っての欧米の動きは、戦争の前も後もロシアに対して挑発的であり、よろしくありません。このままエスカレートしていくと、私が恐れる限定核戦争もあり得ない話ではないのです(これは南西諸島地域での日米と中共中国の対立情況にも言えることです。ここでも情勢の展開次第では限定核戦争はあり得ます。離島に米軍や自衛隊の基地を置くなどということは「標的」になるだけの話で、愚か極まる自殺行為です:本日の「羽鳥慎一モーニングショー」ではウクライナを巡る「限定核戦争」に言及していました)。

 

ケンカ両成敗ではありませんが、とにもかくにもウクライナのロシア系住民を含めて、ウクライナの一般市民が安全に、安心して、平和に、国内外に対して友好的に暮らしていける社会状況をつくるにはどうすればいいのか、当面の停戦の後にどういう決まりを創って、それを順守していくのか、それがポイントだと思われます。和平交渉は難航するでしょうが、軍事的優位にあるのはロシア側ですから、ロシアが、プーチンが、姿勢を正してきちんとした結論を出さなければいけません。本来であれば、平和国家ニッポンこそがまさに出番なのですが、この国はアメリカに追随することしか頭にありませんから、外交力も皆無に等しく、期待しても無駄でしょう。情けない限りです。また、欧米諸国は、ウクライナに軍事援助などしていないで(火に油を注ぐ様なもので、喜ぶのは国際兵器マフィアと武器商人くらいでしょう)、停戦と和平へ向けてロシアとウクライナの両方に働きかけを強めることです。

 

その場合、私が強く申し上げておかねばならないことは、暴力を伴うナショナリズム、が放棄されなければならないという点です。ウクライナのような歴史的に見てもいろいろとあった土地で、粗暴なナショナリズムを振り回せば、あたりは一面「血の海」と化すでしょう。ウクライナでユーゴ内戦のようなことをまたやるのか、ということです。ウクライナには、不幸にして暴力的な右翼民族主義者(ナショナリズム)が、欧米派にもロシア派にも少なからずいて、この連中が一般市民を巻き込みながら国内を引っ掻き回し、戦争や武力衝突に導いているように思われます。これは何としても押さえ込まなければ事態は改善・解決しないでしょう。

 

ナショナリズムというイデオロギーは、近代国民国家を創り上げた思想だとよく言われますが、私は近代思想というよりは前近代(現代以前)的な考え方ではないかと思っています。国家主権が世界的に確立し、その不可侵が世界の普遍的な考え方になったのは、第二次世界大戦後数十年たって、植民地が帝国主義の支配を振り払ったここ数十年前以降のことです(依然として不十分なままですが)。ナショナリズムは、そうした主権国家が横に並ぶ現在の世界体制ができるまでの人々の意識や行動を突き動かした「感情的・情緒的・虚構的・幻想的」な思想であり、多分に危険な暴力主義的な要素を含んでいる厄介な代物ではないかと私はとらえています。そして少なくとも、人間の命や健康、家族や日常生活の上に国民国家(という人為的な組織=共同幻想だという人もいます)を置き、その国民国家のためには個々人は全てをささげなければいけないという(これこそがまさに前近代的なのです)逆立ちした発想を、自発的に、あるいは権力強制的に人々に強いる、そんな思想傾向を強く持っていることが、私には危険極まりないと思えるのです。人間の上に国家を置くのはやめましょう。大切なのは、ナショナリズムではなくてヒューマニズムです。

 

以下、他のMLでの議論をご紹介します。一部、加筆修正しています。

 

1.太田光征さんからのメール

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皆さん

私はいたって冷静ですが、同時に諸々の状況に非常にイライラ、ハラハラしています。田中一郎さんも表現を抑えた方がいいと思いますよ。侵略は否定してますけど、憲法9条や軍事同盟との関係などを指摘しないわけにはいきません。ウクライナ戦に従軍する有名スポーツ選手を愛国戦士とたたえるツイッター投稿などがありますが、これは現在の火に油、情念の赴くままの雰囲気を象徴しています。

 

ロシア軍を撤退させるには、単純には世界の市民の声を大きくして可視化させること、各国に平和外交を促すことなどが必要です。皆さん、前者は街頭行動や署名活動などでなさっていると思います。

 

後者はどうでしょうか。私は先ほども、地元議員が主催した街頭行動にお呼ばれしたので、仕事中でしたが参加して、今回の事態は武力で平和は創れないことを悲しい事例で示している、Avaaz署名などを紹介しながら1人ひとりが抗議の意思表示を、それが世界各国に必ずいるはずの平和主義者と連帯して各国の戦争屋を封じ込めるという国際的平和運動の宣言書たる日本国憲法の精神を実践することだ、という主旨の発言をしてきました。

 

「怒り」的表現を盛り込んだ運動、例えばスタンディングでなく、怒りを込めた演説のみを行うべきだというなら、ひとつの運動論としてのご意見なのでしょう。ただ、私は「怒り」を表現するかどうかではなく、私なりに常に、「目的」に照らして「説得力」と「効果」を意識した表現活動をしているつもりです。

 

ツイッターでは例えば、<憲法9条に難癖をつける政治屋は軍事同盟の拡大と「ミンスク合意」不履行という制御不能な「軍の論理」の歴史を見ていない。>などの投稿をしています。

 

また「今」、「後」の切り分けの意義や必要性が私には分かりませんし、軍事(同盟)を一国の「主権」の問題としてアンタッチャブルだと見なすことも理解できません。それは上記の私の憲法観に反します。「主権」がどうであろうと、各国の平和主義者と連帯するのです。

 

ウクライナのNATO加盟問題は今に始まったことではなく、今回の事態につながる背景の問題であり、孫崎さんも指摘しているように、ロシアとウクライナの交渉における主要な眼目にもなるはずであろう問題です。また日米軍事同盟による北朝鮮への軍事的圧力は1950年から継続中の事態であって、この軍事的圧力は今回の事態の背景にある軍事的圧力と同じ類いのものであり、日本にとって他人事ではありません。これは昨晩の訴えの趣旨です。

 

ドイツによるウクライナへの武器供給の決定なども批判するなということでしょうか。#StandWithUkraine に愛国的戦士から何から何までもくべて火に油を注ぐことは無責任です。

 

怒りを伴う侵略否定の言辞だけを表現しろというご意見なら、9条お花畑論や核武装論など、現時点で克服すべき状況にとても対抗できるとは思えず、私が望む結果をもたらすとは思えません。

 

2.上記メールに対して私から発信したメール

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前略、田中一郎です。

 

大田さん、私は、このウクライナ戦争を考えることを、一種の「台湾紛争」の前倒しのようなイメージで見ていて、この問題に関するこれまでの数日間の日本の言論の有りように危機感を感じています。今回のウクライナでの出来事は、日本とは直接的な関係は薄く、冷静に考えようと思えば考えられる問題だと思っていますが、特にマスごみの報道を見ていると、どうしようもなく危ういものを感じるのです。だから、そんなものに煽られていないで、少し頭を冷やして、ハードボイルドにこの問題を考えた方がいいと思っています。雑音は相手にしないほうがいいでしょう。

 

これまでも申し上げたように、ロシアの戦争行為=ウクライナとの国境を越えて軍隊を動かし戦闘行為に及んだことを、肯定したり合理化したりする人は、この日本国内にはほとんどいないでしょう。

 

加えて、ウクライナに侵入したロシア軍は、軍事施設のみならず民間施設や一般市民にも攻撃を加えている様子がうかがえ、戦場にいるロシア軍のふるまいがプーチンやロシア政府の説明と違うことも重大問題です。また、ロシア国内の反戦運動=ウクライナと戦争するな、の運動を力で弾圧している様子もうかがえ、これも大問題です。

 

しかし、こうしたレベルで市民が議論していても、私は問題の良い方向での進展は望みにくいし(こうした世界各国の反応はプーチンは予想していたでしょうから、想定の範囲内であると思われます)、情報が偏っていることを念頭におけば、判断を誤る可能性が高くなると思っています。つまり、この事件から教訓を得ることが難しくなると見ています。

 

そうした情緒的・情動的な議論よりも、私がまず知りたいのは、何故、プーチンはウクライナへの軍隊の派兵と、当然予想された戦闘に踏み切ったのか、です。プーチンがヒトラーのような誇大妄想型の世界支配をもくろむ侵略主義者からですか? 違うように思います(但し、ロシア人に特有の大国主義的な発想というか、態度はあるように思えます)。先ほど紹介したオリバーストーンの映画を見ていると、ロシア人もプーチンも、ウクライナ国内の暴力主義的な極右勢力=ウクライナ・ナショナリズム=反ロシア排外主義に手を焼いていたのではないかと思わせるシーンがたくさん出てきます。まず私は、ここが非常に気になります。

 

そして、アメリカが、場合によっては欧州が、そうした連中の背後にいて、ウクライナを頑固な反ロシアの国に仕立て上げるべく蠢いている、そのように描かれていました。ここはしっかりと確かめておかなければいけません。たとえば、映画に出てきた元グルジアの大統領がグルジアでロクでもないことをやって国を追われ、今度はウクライナのオデッサにやってきて、そこでウクライナ国籍を取り政府や自治体の要人となって反ロシア扇動を行う、というようなストリーが流れていますが、これは本当なのか、とかです。そしてそうした動きの背後に、アメリカCIAなど、欧米諸国の政治がくっついている様子がうかがえることです。

 

つまり、プーチンやロシアが、仮にウクライナへの軍の派兵と戦争行為を、世界の市民の抗議を受け入れて断念したとしても、もし、オリバーストーンが描いたようなことがウクライナで実際にあって、その時に武器や兵器を使って過激に暴れまわっていた連中が、東部地域のロシア人たちをまたぞろ襲撃したりしたら、元の木阿弥になってしまうでしょう。そしてこのことは、その逆、つまりロシア人側にも似たような暴力極右・ロシア民族主義者たちがいて、同様にウクライナ人を襲撃するようなことになれば、またぞろ同じことの繰り返しになるのです。ユーゴ内戦のウクライナでの再現です。

 

2つ目に私が知りたいことは、ウォロディミル・ゼレンスキー現大統領を筆頭にする今のウクライナ政権は、どういう人間たちが運営をしているのかという点、そして、その政権が、特に東部ウクライナでどのような政治(具体的にはロシア系住民対応)を行ってきていたか、です。ウィキペディアを見ると次のように書いてありました。ウィキペディアの信頼度は高くないので、参考程度に見ておけばいいのかもしれませんが、どうもこの2019年の大統領選挙で成立したゼレンスキー政権の政治は、ウクライナではうまくいっておらず、ロシアとの関係改善も進まなかったということのようです。これが何故なのかが、今後の和平交渉のポイントになってくるでしょう。

 

◆ウォロディミル・ゼレンスキー - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC

 

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(中略)しかしながら、ウクライナが抱える経済、汚職、紛争といった難問を解決できず、当初7割台だった支持率は下落[41][42]。特に、ミンスク合意で取り決められた親ロシア派の分離独立を認めず、「主戦論」を唱える民族派の猛反発に直面。この状況に対処するため、自らも失地回復を唱えるように方針転換した[41]。そのため、ロシアとの関係正常化はなくなった。その後はミンスク合意の反故やNATO加入に対する西側諸国の支持取り付けに動いたが、2021年9月の訪米でも法律主義や経済の未熟さを理由に回答は得られなかった[43]。こちらでも成果をあげられず、2021年10月には支持率25%まで後退した[44]。

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また、「ミンスク2」という国際合意があり、これをめぐっても、ウクライナとロシアが対立を続け、お互いがお互いに対して不満なまま今日に至り、その背景には、それぞれの国の暴力主義的な極右勢力=ナショナリストの過激な動きがあったようです。なので、停戦合意・和平へとは一直線に進みそうにないことも大きな難点です。つまり私が見るところ、ウクライナとロシアに「戦争屋」というべき民族主義的右翼暴力集団がいて、この連中が一般市民を引きずり込んでウクライナ国内を引っ掻き回していることが、問題解決を困難にし、多くの悲劇を生んでいるのではないかと思われることです。

 

◆ミンスク2 - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF2

 

先ほど、夜のTVのニュースでは、ゼレンスキー大統領は、EUに対して特別手続きで即時加盟を要請する、などと言っていました。私の印象では非常識な奴だ、という感じです。ロシアと戦争をしている国をEUが加盟させれば、それこそ今度はEUとロシアの対決に発展していく可能性が高くなります。このゼレンスキーという人物は、そうなることを願って発言しているのでしょうから、こんな人物が大統領だと、戦争は長引くかもしれないなと、その時は思いました。まだ、これからも多くの犠牲者が出そうな気配です。ゼレンスキー大統領は、それでもいい、と決意している可能性が高いと言えます。こんなところへ、アメリカとドイツが武器・兵器・弾薬を追加援助するというのですから、それこそ問題ではありませんか?

 

武力ではロシアがウクライナを圧倒していますから、プーチンは「ウクライナを非武装化する」まで戦争をやめないつもりでしょう。犠牲者は出るけれども、戦争の目的は達成できると、今の段階では考えているだろうと思います。上記のウクライナの国内の事情と、ロシアのプーチンや軍部の思惑と、もう少し情報がないと、どうするのがいいのか見えてきません。戦争はヤメロ、国境を越えているのはロシアだから、ロシアがまず軍隊を撤退せよ、と訴えることはいいですが、その場合、東部地区のロシア系住民の安全はどうするのか、しっかりと考えておく必要があります。

 

(今ごろ言ってもしょうがないのですが、ウクライナも欧米も、ウクライナを非武装中立化し、国内の暴力主義的な極右民族主義勢力(親ロシア派と親欧米派ないしはウクライナ独立派ともに)をしっかりと押さえ込み、特にロシア系住民を丁重にあつかうことで、ロシアとの良好な関係を持ちつつ、西側との経済交流を深めていけばよかったのではないかと、私は思いました。しかし、現実はそんなに甘くはないということなのでしょう。)

 

(そしてもう一つ、アベあほんだら自民党や維新(日本維新&大阪維新)のチンピラ・ガラクタ政治家どもが煽りまくっている「愛国心」=つまりは民族主義・ナショナリズムは、危険な政治的情緒を爆発させていく前近代的なイデオロギーであり、人々の判断をおかしくさせるゴマカシの統治・支配手段だということも強調しておきます。国よりも、自分の命や健康や生活や家族が大事です。国を守る、などという「欺瞞の表現」が意味するところは、「国を支配する一部の連中を自分たちが命や生活や家族を捨ててまでも守る」ということを意味しているのです。バカバカしいから、ご遠慮申し上げましょう)

 

3.(メール転送です)核兵器の共有 ――わざわざ喧嘩を売るのは何故ですか-―― - ヒロシマの心を世界に

 http://kokoro2016.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-61a009.html

(安部・橋本両氏の主張について、常識的な考え方をブログに書きましたので、参考にして頂ければ幸いです。前広島市長 秋葉忠利)

 

◆「核兵器は使用しない」と、ただちに宣言して下さい! · Change.org(前広島市長 秋葉忠利)

 https://tinyurl.com/4dwa6wb6

 

(関連)安倍氏、米との「核共有」議論を ロシア侵攻で「タブーなしに」:東京新聞 TOKYO Web

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/162637

(関連)「あきれる」「軽々しい」 安倍元首相の「核共有」発言に被爆地憤り(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/b4ab3ef776cd453e42262e88bd0133ad3fe54c2a

(関連)「核共有の議論必要」で安倍氏と橋下氏が一致

 https://www.fnn.jp/articles/-/322076

(関連)山口二郎教授「安倍のような愚かな政治家にはあまりに危険な玩具」核共有発言に(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/28200f791e939feb3652bebd51fd7c385b018eb7

(関連)岸田首相、核共有は「認められない」 安倍元首相がテレビで言及 - 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20220228/k00/00m/010/080000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20220228

(関連)橋下徹氏「ウクライナに行って戦え」ツイートに批判殺到。志願兵あおる暴走ぶりに「お前が行け」総ツッコミ - まぐまぐニュース!

https://www.mag2.com/p/news/530410?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_tue&utm_campaign=mag_9999_0301&trflg=1

 

(戦争のリアリズムを失ったチンピラ2人が大言壮語を吐いています。これまでかような人物どもを支持したり、あるいは投票にもいかずに容認をしてきた日本の有権者・愚民は、自分の目のウロコを落として、よく見ておけということです。:田中一郎)

 

(下記はメール転送です)

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前略、田中一郎です。

 

(中略)ところで、私から申し上げたかったことは、「第二の(自爆)核兵器」とも言うべき「原子力時限爆弾」のこと=つまり、原発・核燃料サイクル施設のことです。日本は、狭い日本列島に原発・核燃料サイクル施設を60近くも並べている国です。こんな国が、通常兵器であっても戦争などできるわけがありません。武力や兵器で国を守るなどと言うのは、リアリティのない、絵空事です。

 

原発・核燃料サイクル施設の1つにでも通常ミサイルかクラスター爆弾などをぶつけられれば、核兵器攻撃を受けたのと同じになります。原子炉そのものよりも使用済み核燃料プールを狙われる方が被害は甚大でしょう。私はこの認識を「多くの皆さんに共有して貰いたいと考えています」。

 

そして、戦争など起きなくても、原発・核燃料サイクル施設が地震や津波や火山噴火、あるいは人的な操作ミスなどで、核爆発と同じような結果を招く可能性も高まっています。放射能の量は原爆などよりもはるかに多く、被害は甚大です。福島第一原発事故から10年が過ぎて、日本人は、またぞろ原子力時限爆弾の恐ろしさを忘れているような気がします。

 

(参考)原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島-広瀬隆/著(ダイヤモンド社)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032471409&Action_id=121&Sza_id=C0

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4.太田光征さんからのメール

 

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【署名あり】#StopRussianAggression:イスラエル兵に立ち向かうパレスチナの少女がロシア兵に立ち向かうウクライナの少女にでっち上げ

 

#StopRussianAggression

プーチンが核抑止部隊を厳戒態勢に入らせ、ハリコフにも砲撃を加える一方、ゼレンスキーは外国人部隊を受け入れるという。EU体制がウクライナ援軍に傾きそうな情勢。冷静に考えられるはずの日本にいる私たちは、どのような行動を取るべきでしょうか。無用の「火に油」の雰囲気作りに荷担しないことが重要だと思います。

 

既存動画の恐るべきフェイク化があることを教えてもらい、仰天しました。何とイスラエル兵に立ち向かうパレスチナの少女がロシア兵に立ち向かうウクライナの少女にでっち上げられているのです。

 

Middle East Eyeがフェイク認定している記事:

'Ukrainian girl confronting a Russian soldier' is actually Palestine's Ahed Tamimi | Middle East Eye https://www.middleeasteye.net/news/russia-ukraine-war-girl-confronting-ahed-tamimi-palestine

 

Independentがフェイク認定のサイトを紹介しているフェイスブックの投稿:

The Independent - 投稿 | Facebook

https://www.facebook.com/TheIndependentOnline/posts/10160026670591636

 

【署名】Avaaz - この戦争を止める(プーチンの戦争を止めるための署名)

https://secure.avaaz.org/campaign/jp/stop_the_war_loc/

 

【署名】Avaaz - アヘド・タミミさんの釈放を(現在は解放されたが、多くの児童がイスラエル軍に拘束されているため、署名継続中)

https://secure.avaaz.org/campaign/jp/free_ahed_global_loc/

 

5.注目すべき声明など

(1)【原子力資料情報室声明】原発と戦争ーロシアは速やかにウクライナでの軍事作戦を中止するべき - 原子力資料情報室(CNIC)

 https://cnic.jp/41467

 

(2)[声明]ロシアはウクライナから即時撤兵せよ – 広範な国民連合

 https://tinyurl.com/3zt3jdhe

 

(3)ユーラシア協会の声明

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ロシアは軍事侵攻を中止し、外交による解決を!

 

1.ロシア軍のウクライナ国境地帯への配備と軍事演習、米軍のウクライナ隣国への派兵など、情勢がきわめて緊迫する中、ロシアはウクライナへの軍事侵攻に踏み切りました。これは、ウクライナ、ロシアの人々のいのちとくらしを破壊し、国際的にも許されない行為であり、直ちに中止を求めます。

 

1.この軍事力行使はウクライナ危機をいっそう複雑にするものであり、ウクライナをめぐる問題はロシアをはじめ各国間の外交努力によってあくまで平和的に解決すべきです。

 

1.こうした危機的事態の生まれた背景の一つとして、米国がすすめるNATO(北大西洋条約機構)の東方拡大、ウクライナの加盟問題があります。NATOをはじめとするあらゆる軍事ブロックは仮想敵を作って軍事的対立、軍拡を呼び起こすものであり、けっしてこの地域の平和的安定的発展を保障するものではありません。

 

1.もう一つの背景は、ロシア政府が旧ソ連地域を「勢力圏」とみなして外交・軍事戦略を展開していることです。ウクライナとロシアは歴史的に深い関係にありますが、ウクライナはソ連崩壊後主権国家になっており、その主権は尊重されねばなりません。

 

1.ウクライナ東部2州に関しては、停戦合意と2州の「特別な自治」などを盛り込んだミンスク協定(2015年、ウクライナ、ロシア、ドイツ、フランス4カ国合意)をウクライナ、ロシア両国政府が遵守・履行することが今日でも重要不可欠です。

 

1.「平和と友好・人権と民主主義・自然や人びととの共生」を掲げる協会は、姉妹都市交流や人的交流、文化交流を通じて、ウクライナにもロシアにも沢山の親しい友人を持っています。協会は、ロシアとウクライナが平和的かつ友好的な関係を持つことを希求しており、いかなる事態となろうとも両国の人々との交流を続けることによって、この地域の平和と安定に貢献する所存です。

 

2022年2月25日

日本ユーラシア協会 会長 竹田正直、理事長 堀江則雄

 

5.日刊ゲンダイ他

(1)【安倍晋三】冷静に冷静に…安易な対応は自分の身に降りかかってくる|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301928

(2)【ウクライナ侵攻】ロシア軍の離反がプーチン大統領暴走のブレーキに “重鎮”退役大将が異例の辞任要求|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301923

(2)【トーマス・バッハ】バッハ会長のロシア批判はポーズか…“プーチンのプードル”がIOCを追われる日|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/301904

(3)正気か狂気か 誰も読めない暴走・プーチンの肚のうち|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301925

(4)ウクライナ侵攻 避けられない大不況と分断 この戦争はまだ地獄の1丁目 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301874

(5)なぜプーチン氏は破滅的な決断を下したのか ウクライナ侵攻の背景にある「帝国」の歴史観:東京新聞 TOKYO Web

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/162144

(6)知恵の無さ露呈 ウクライナ危機に乗じ憲法改正を吹聴する人が信用できぬ訳-まぐまぐニュース!

https://www.mag2.com/p/news/530395?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_tue&utm_campaign=mag_9999_0301&trflg=1

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