« 日本大学事件と私学改悪の動き=このままでは日本の大学は危うい(このテーマで「新ちょぼゼミ」やります=2022年2月22日夜6時:たんぽぽ舎) | トップページ | (報告)(2.22)日本経済が直面するリスクと政権交代:「際限のない円安」と「スタグフレーション」(第1回目)(田中一郎:新ちょぼゼミ) »

2022年2月21日 (月)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(130):「地球温暖化」「脱炭素」を口実に進められる「核エネルギー」再興=原発・核燃料サイクルのみならず「核融合」まで持ち出すトンチキチンのチリトテチン

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(3.26)オルタナティブな日本をめざして(第72回)「福島原発事故の技術的教訓」(後藤政志さん:新ちょぼゼミ)(2022年3月26日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-0e2d31.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

 

2.ZOOM&ネットのイベント情報

(1)(チラシ)(2.24)原発訴訟における立証責任転嫁論とは(井戸謙一弁護士)

 https://saiban.hiroshima-net.org/report/2022/pdf/20220224.pdf

 https://us06web.zoom.us/j/88671905633?pwd=S2tDdjBNK3JMakwzTENoVmJ6REF2UT09

(2)(チラシ)(2.26)甲状腺がんとトリチウムの問題(西尾正道北海道がんセンター名誉院長)

 https://drive.google.com/file/d/12YgUvQyiLjDC6iOBlmEU8fl3QaFNWpoH/view?usp=sharing

(3)Tansaは創刊5周年!2月の記念イベントのお知らせ - Tansa

 https://tansajp.org/information/8682/

(4)(3.13)戦争と医学医療研究会- 2022年総会・第48回定例研究会のプログラム(確定版)

 https://war-medicine.blogspot.com/2022/02/202248.html

(5)(チラシ)(4.10)ゲノム編集技術から見た生きること、食べること(科学ジャーナリスト・天笠啓祐さん)

 https://reikochangeno.exblog.jp/29090038/

 

3.キャンペーン 神宮外苑の樹木1000本の伐採に強く反対します · Change.org

(1)https://tinyurl.com/2p8pvnu4

(2)https://tinyurl.com/ycky832u

 

 <キャンペーンについてのお知らせ>

(3)https://tinyurl.com/mdy64wnv

(4)https://tinyurl.com/37hvxeyj

 

(この「外苑の森」私物化・伐採の再開発を進めているのは、東京都+三井不動産、伊藤忠商事、明治神宮、日本スポーツ振興センター(文部科学省の外郭団体)の4者です。この5つに全国から抗議の電話を殺到させましょう! ふざけるな! です。:田中一郎)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/74f38435ae6acdeb0ec80e67c3e2f93d311ca546

 

(関連)(メール転送です)神宮外苑の1000本の樹木を救うために(村田光平元駐スイス大使より)

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皆様、その後の反響をお届けいたします。

 

(その1)長谷川晃大阪大学名誉教授から、素晴らしい運動です。頑張ってください。

(その2)「神宮の森の開発計画は、多くの先人達の思いで育ててきた樹木、一部の人間の考えで、100年の樹木達の歴史を簡単に捨ててしまう事に憤りを覚えます」

 

(その3)「核融合発電」の正当化といい、甲状腺がんで亡くなられた飯舘村の長谷川健一さんの訴えといい、全てが国の巨悪による隠蔽の内に進行していた事実が暴かれた感がします。また、神宮外苑の1,000本を数える貴重な木の伐採も、自然破壊を都が承認したとは狂気の沙汰としか思えない。この木材で第二国立競技場でも建てようというのか? NHKTVでニュースの際に東京都のビル群が映されますが、緑の無い人類の巨大な墓場としか見えません。これに超高層の2棟の墓石を加えるなどもっての他です。国と都の為政者の愚弄な策、異物を後世に遺すのは後々の世代にとっても迷惑以外の何物でもない。

 

(その4)ハラリ氏の言葉「今や人間は生態系崩壊の危機に直面している」「経済成長はグローバルな生態系を救うことはない」、この警鐘をしっかり受け止めるべきですよね。加藤さんの「縄文人の有していた生命力、エネルギー、本能力、五感、六感、直観力、ヒラメキを現代に蘇らせる」、この縄文精神を多くの人々に共有して欲しいです。心ある市民の活動に望みを託しています!

 

(その5)ツイッターなどで発信するとき都知事にメッセージを届けましょう。なぜなら、来月3月に神宮外苑再開発計画の内容を判断して、最終的に決定を下すのは小池百合子都知事だからです。

 

引き続き皆様の御支援をお願い申し上げます。(村田光平:元駐スイス大使)

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4.(必読)タネは誰のもの?「種子法」廃止で、日本の食はどう変わるのか―種子の専門家に聞く|KOKOCARA(ココカラ)−生協パルシステム

 https://kokocara.pal-system.co.jp/2017/05/29/seed-yoshiaki-nisikawa/

 

(関連)20220131 UPLAN 種子法廃止等に関する違憲確認訴訟第6回口頭弁論期日 街宣と報告集会 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=2JEmE0eksho&t=9s

 

(関連)20220214 UPLAN 天笠啓祐「食卓に忍び寄るゲノム編集食品 いったいどんなもの?本当に安全?」 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=cyqzUAcjc_A

(関連)(レジメ)食卓に忍び寄るゲノム編集食品(天笠啓祐 2022.2.14)

 https://drive.google.com/file/d/1LXuqaneHKdJlxB19m937SuGQFN_wIuFE/view?usp=sharing

 

(何故、種子法を廃止して種苗法(種子特許・自家栽培禁止他)を改悪したかって? それは言うまでもないでしょ。日本の宗主国=アメリカさまのためですよ。アメリカさまの多国籍企業が「ゲノム編集」の危険でロクでもない種子や農作物・食料を、植民地のニッポンとかいう国に売りつけるためですよ。ニッポンにちゃんとした農業や安全で安価な種子があったら、アメリカさまのものは売れないでしょ。だから、商売の邪魔だから、自公維新のゴロツキ政治家どもを使って、アホな有権者・国民をだまして、法律で強制的に葬り去ったというワケ。御用学者らが、太鼓たたいて、三味線ひいて、これを合理化しとるワナ。あとは家畜(国畜)にされているマヌケの消費者・国民に買ってもらって、栽培してもらって、食べてもらって、具合が悪くなってもらうだけ。物事はゴロツキと、アホと、マヌケの中でホイホイと進んでいる。安全審査も食品表示も何にもなしのステルス型ゲロゲロ種子・ゲロゲロ食品やから。:田中一郎)

 

4.(別添PDFファイル)等身大のゾルゲ解明へ:加藤哲郎一橋大学名誉教授(毎日 2022.2.13)

 https://headtopics.com/jp/3548612427653061206723-24061031

 

(関連)(報告)(1.29)オルタナティブな日本をめざして(第70回)「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-6c64bb.html

 

(加藤哲郎先生には、731部隊研究成果のシリーズ講演会に続き、今度は「ゾルゲ事件・尾崎秀実(おざきほつみ)研究」の成果を再びシリーズで、市民向け講演をお願いしたいところです。開催主催者が見つからなければ私のところで主催させていただきます。よろしくお願い申し上げます。:田中一郎)

 

5.「賃上げなきインフレで国民はより貧しくなる」経営コンサルが警鐘…4月以降に起こる-恐怖のドミノ- インフレがほったらかしにされる - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 https://president.jp/articles/-/54702

 

(この問題についてのお話を、明日の「新ちょぼゼミ」で行います。みなさまのご参加をお待ちいたします。KEYワードは「円安」と「スタグフレーション」です。:田中一郎)

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-853810.html

 

6.その他近況から

(1)基地問題に詳しい沖縄国際大大学院・前泊博盛教授「『領域主権論』で日米地位協定は改定できる」(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/8263d54cabf4b1fdbbbc71dee29a6a0581f6ab9d

(2)連合、加速する「立憲・国民離れ」 組織率低下…意識に変化も - 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20220217/k00/00m/010/266000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220218

(3)【独自】連合・芳野会長が自民・小渕組織運動本部長と極秘会談 自民との連携否定した日に(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/400284acebf0c2b0fc58847b0c28ce2967e94de5

(4)もう、やめてくれ!「ブロック太郎」河野・自民広報本部長のSNS推奨が恐ろしい|斎藤貴男 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301342

(5)自民京都府連“マネロン”選挙買収疑惑の当事者は国家公安委員長 岸田総理“思い出入閣”の痛恨|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301335

(6)大メディアでは片隅 経済安保室長更迭やテレ朝社長辞任劇|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301244

(7)立憲・岡本あき子氏の寄稿に思う いっそ全員、女に代えてみたらどう?|室井佑月 日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301471

 

◆泉健太=第二の前原誠司 が代表の立憲民主党が、今ごろになって断片的調査で衆院選敗北の原因を共産党に押し付ける背信行為=来たる参議院選挙での大敗北への道、それとも自公補完政党への道、どっちにしますか?- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-4c5385.html

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「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(130):「地球温暖化」「脱炭素」を口実に進められる「核エネルギー」再興=原発・核燃料サイクルのみならず「核融合」まで持ち出すトンチキチンのチリトテチン」をお送りいたします。まずは「チリトテチン」の基礎知識習得ということで、この落語からご覧ください。

 

◆落語「ちりとてちん」 桂む雀 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=NEUxFKlRqsI

 https://www.youtube.com/watch?v=NEUxFKlRqsI

 

原発・核燃料サイクル施設や「核融合」の現状・実態や諸問題についてはほとんど何も知らず、あるいは放射能や被ばくの危険性についても「五感に感じないから大丈夫だろう」程度の認識をしていて、また、CO2原因の地球温暖化説についても、欧米で異論が相次いで出ていて、その科学的実証的根拠があやふやになっているのに、あたかも自分たちはこうした問題については熟知しているかのごとき体裁で記事を書き、多くの批判や疑問については無視を決め込んでいる、さながら原子力ムラ・放射線ムラの伝統的態度のごとしであるけれど、これが今の日本経済新聞を含む大手新聞や雑誌、TVなどのマスごみの報道の有りようである。福島原発事故から早10年、のど元過ぎれば熱さ忘れる、のことわざ通り、核・原子力の恐ろしさを忘却した、知ったかぶりの「トンチキチン」の「チリトテチン」報道が相次いでいる。まさに「粗大ごみ」報道=マスごみである。

 

(関連)(報告)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9c90ec.html

(広瀬隆氏の議論に反論がある人は、陰に隠れてコソコソやってないで、公開討論を申し出てください)

 

これらゴミ記事を書いている記者たちや編集デスクが、「それと意識して」=つまり、原子力ムラ・放射線ムラとその代理店政府、あるいは核を飯の種にしている巨大資本に忖度し、媚びを売り、ちょうちん持ちをやって、読者や視聴者に嘘八百を垂れ流している、という認識の上に、赤い舌を出しながら目先のことだけを念頭にやっている振る舞いなら、まだ救われるというものかもしれない。簡単に言えば、悪を意識した悪、であり、インチキを承知でインチキをやっている、ということだから、社会の力関係=つまりは政治権力を転換してやれば、おのずとまともなものに戻るということだろうと思われるからだ。

 

しかし、そうではなくて、この記者たちや編集デスクが、ひょっとしたら「本気でそう思って書いている」可能性も否定できない。もしそうだとしたら、これは非常に厄介で、根の深い、しつこく頑固で、これからもさまざまな弊害や害悪を垂れ流し、犠牲者も多く出てくるだろうと推測される。私はこの社会現象を、「批判力と反権力の反骨精神を喪失」した「精神的インキュベーター発育世代」の病理現象(ジャーナリズムから「事務の流し屋」への変質)と見ている。この1つの表れが「ペチペチ屋」記者だ(権力側がたれ流す広報記者会見を、持参したPCにペチペチと打ち込んで記事文章にして、自分の残業を少なくする努力にまい進している記者)。これに対する治療は容易ではなく、こうした人間が多数派を形成した社会は、必ずと言っていいほどおかしくなっていく。(原因は現代日本とは違うだろうけれど)かつてのドイツやイギリス、フランスもそうだったし、現在のアメリカでも中西部・南部の農村地帯に多い「福音派キリスト教徒」(共和党支持者)にこうした傾向がみられるのではないか。また、ロシアなどは今でもこうした状況が、宗教と結びつきながら深刻な形で続いているように見える。

 

戦後の日本の場合だと、団塊の世代ジュニアくらいからだろうか。生まれた時からあらゆる財サービスは身の回りにあり、親の貧富の差があるからそれらを何でも買えるわけではないけれど、親は無理してほしがるものを子どもに与えようとし、自分が努力して手に入れる必要は皆無、日本国憲法体制と言われる戦後民主主義や人権尊重の社会は空気のように自分の周りに存在して、特別ありがたくもない「当たり前」のこと、これがなくなったらどうなるかなんて、考えたこともないし、思いつきもしない、戦前のことを言っている人がいるけれど、そんなの大昔のことだから自分には関係ない、自分にいろいろと教えてくれる親や先生たちからは「偉い人」や「お上(国や自治体)」には逆らわず素直に従えと教えられ、くだらなく細かに決められた校則や日常習慣に無抵抗で従うことで褒められ、何か問題が起きても全て先生や親が解決してくれて自分で考える必要はなく、世の中一般とは考えの違う人と出会ったら、その人に合わせてテキトーにものを言ってやりすごし、それでいいと先生や親からも教えられ、

 

政治や社会問題などは出くわしたら避けて通れ、関われば連合赤軍事件や大学紛争のようになって自分が損をするだけだと説教を受け、とにもかくにも、今の社会に順応して生きることだけを大人になるまで、周りの大人から徹底的にインプリンティングされ、疑問を持つことや、疑問を口に出して表現することさえ、訓練させてもらえず、沈黙は金で、人間辛抱で行け、と人生哲学まで授けてもらう、ましてや批判などとてもとてもで、気が付いたら自己は完全喪失で、ただただ難無く事なかれで生きていけば、極小ながらもそれなりに暮らしていけるだろう、こういう精神構造ががっしりと出来上がっている。私はこれを「精神的インキュベーター発育世代」の病理現象と呼んでいる。そして、ひょっとして、昨今のマスごみのゴミ報道氾濫は、世代交代に伴うこの病理現象が顕在化しているということではないのか、ということだ。

 

しかし、人間がそう簡単に言われるがままに(つまりは自分以外の人間の都合のいいように)従って生きるということはできないので、これに対する精神的な反発が、素直な形では出てこないで(支配権力や巨大資本のような巨大な力や、自分には手に負えそうもない広大な社会に向かっては素直になる反動として)、政治や社会問題にシニカルに構え、自分よりも下に見える、しかも社会的に弱い立場にある人に対しては、嫌がらせや悪口を投げかけ、あるいは投げかけている人間や組織を応援して、憂さ晴らしのようなことをする、そういうパターンとなって出てきているような気がする。小泉・竹中改革後の21世紀に入ってからの日本社会で、自民党や維新(日本維新&大阪維新)が選挙に強くなって、やりたい放題のようなことをやっているのも、その土台には、こうした日本社会=というよりは、若い世代を中心に、歪んだ社会的病理がどうしようもないような形で蔓延し始めているということではないか。そうだとすると、これは戦前に続く「第二の翼賛社会」形成へ向けてこの国が転落して行きかねないということを意味し、とりわけ「原子力翼賛社会」の形成は、日本という国そのものを永遠の滅亡に導く、極めて危険な動きという他ない。

 

◆「原子力翼賛社会」とはどういうものか?- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-9a71.html

 

こんな時代の「世直し」が、泉健太立憲民主党や労働貴族の御用組合「連合」のようなことでうまくいくなどということはあり得ない話である。目を覚まし(覚醒)、覚悟を決めなければいけないのは、政治家だけでなく、我々「より良き日本」を求める改革派の市民もそうである。つまり、立憲民主党のリベラル政治家たちは、この次の参議院選挙・衆議院選挙あたりがどうもラストチャンスになりそうであり、また、その際には、我々有権者・国民・市民が、どのように投票行動をするかが厳しく問われるだろうということである。いつまでも出来損ないの野党第一党や、形だけの「市民と野党の共闘」では、もはや問題の解決も未来への希望も生まれない。私たち「世直し」市民は、ホンモノの政治改革・社会改革を進める、ホンモノの「世直し」勢力を今後どう形成していくのか、野党第1党をどうするのか、政界再編にどう取り組むのか、これに対して「正解」を早急に打ち出さなければならないと言えるのではないか。

 

現代日本・現代社会の諸悪の根源は政治(政治家)であり、政治を直さないでワンイシューの社会問題を追いかけても、もはや解決することはあり得ないからだ。まもなく、戦後日本の正気の「最後の砦」であった日本国憲法が破壊されようとしている。この日本を「第二のワイマール共和国」にしないための知恵と決断力と行動力が求められている。原発・核燃料サイクル問題もまた、その問題群の中の1つであることは間違いない。

 

 <別添PDFファイル>

(1)米高速炉 日本が協力、「もんじゅ」など技術着目(毎日 2022.1.27他)

(2)小型原子炉、脱炭素で機運、中ロが実用化、欧米も追う 安全性の検証なお課題(日経 2021.12.4)

(3)福島事故から何を学んだのか? 柏崎刈羽原発の水素爆発防止対策の音松さ(イントロ部分)(伊東良徳『原子力資料情報室通信 572号 2022.2.1』)

(4)核融合発電、開発進む、コスト・廃棄物が課題、欧州で「発生エネ2倍」(日経 2022.2.11)

(5)「核融合」、夢か悪夢か(尾崎充彦『原子力資料情報室通信 572号 2022.2.1』)

(6)続砂上の原発防災(上中下)(毎日 2022.1.31,2.1,2)

(7)福島原発事故 来月11年、廃炉計画「核心」消えた(東京 2022.2.11)

(8)なるほドリ・ワイド:プルサーマル発電(毎日 2022.2.13)

(9)原発6基を増設、仏大統領が発表、福島第一事故後初めて(東京 2022.2.12他)

 

1.(別添PDFファイル)米高速炉 日本が協力、「もんじゅ」など技術着目(毎日 2022.1.27他)

 https://mainichi.jp/articles/20220127/ddp/010/040/017000c

 

(関連)社説:米高速炉開発への協力 サイクル延命なら問題だ - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20220205/ddm/005/070/120000c

(関連)社説:米高速炉に協力 核燃問題棚上げするな:北海道新聞電子版

 https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/645089?rct=c_editorial

 

 <田中一郎コメント>

 典型的な「トンチキチン(珍)」の「チリトテチン(珍)」記事である。この記事を書いた記者や編集をした人間たちは、この問題について何もわかっていないか、分かっているのに大嘘八百をついて、犯罪的な虚偽報道を繰り返している。この積み重ねが不勉強で情緒的にしか物事を判断出来ないオバカを洗脳し、原発再推進を強要させ、挙句の果てに第二番目の福島原発事故(原発過酷事故)をもたらすのである。以下、逐条的にぶっ叩いておく。

 

*高速増殖炉「もんじゅ」とナトリウムを冷却材に使う「高速炉」の違いは、炉心核燃料の周りにウラン238のブランケットを巻き付けるかどうかの差に過ぎない。ナトリウム(空気に触れると発火し、水に触れると爆発する)を冷却材に使うことで、この原子炉が超ド級に危険になることに違いはない。

 

*1兆円もの財政資金を投じた「もんじゅ」は、わずか250日ばかり稼働して廃炉となった。失敗に次ぐ失敗、隠蔽に次ぐ隠蔽で、最後はオシャカとなった(「文殊」菩薩になれなかった)。今後、このバカ丸出しの原子炉廃炉のために、また再び1兆円以上のカネ(税金)が必要となるだろう。原子力ムラとしては、食い扶持仕事が尽きることはなく、笑いが止まらないだろう。福島の事故原発のできもしない廃炉もまたシカリである。

 

*その高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉だが、現状は一次系冷却材のナトリウムの放射能汚染がひどく、炉心や配管などから取り出せないでいるという。ナトリウムは金属で、常温まで冷えてしまうと固体になって固まってしまってさらに厄介となるため、常時、電気ヒーターで温めて温度を100度C以上になるよう、年間100億円以上もの税金(電気代)を使って原子炉や配管を温めているという。このアホラシサたるや、半端ではない。

 

*「高速炉ではさらに速く中性子を当てるので、より効率的な核分裂反応が起きる」などと記事には書かれているが、中性子が高速だから核分裂反応が効率的なのではない。一般の軽水炉原子炉では、中性子は熱中性子という低速でなければ核分裂反応は進まない。高速炉や高速増殖炉の場合は、発電などが目的ではなく、純度の高いプルトニウムを得ることが目的なので、高速中性子をウラン238に当てて、その後の連鎖反応を使うというだけの話。

 

*米国で高速炉事業をやると言っている企業は、高速増殖炉「もんじゅ」を推進してきて大失敗に終わった日本原子力研究開発機構(原研)が持つ様々なデータや経験・知見に期待するなどと書かれているが、原研がしてきたことは、お粗末なヘマといい加減な管理による「役に立たないバカ丸出しの失敗経験」のみ、こんなものをアメリカの企業が欲しいわけがない。彼らが期待するのは日本のカネ、そして自分たちもまた失敗した時の責任の大半を日本側に引き受けてもらおうという魂胆、くらいのものである。

 

*今回の「高速炉」開発への参加は、国内実証炉開発に資すること、脱炭素への対応の一環、人材の育成、長寿命の核廃棄物を短寿命のものに転換する、などなど、もっともらしい「思い付き」を並べているが、こんなものは皆、ガラクタ口実に過ぎない。実証炉の一歩手前の原型炉である「もんじゅ」に失敗しておいて実証炉に進めるわけもない。ちなみに、フランスの高速炉「アストリッド」開発は既に頓挫、ここにもダボハゼのように顔とカネを出していた日本は、今回のアメリカの話でも同じ失敗をやりそうだ。また、長寿命の核廃棄物を短寿命化などは大昔からある話、うまくいくのならとうの昔に実用化されている。そうなっていないのはそれなりの理由があるからで、報道したいのなら、まずはそれを調べて来い、という話だ(私はコスト高が最大の理由だと推測している)。

 

*要するにこのPJは、表面上はなんだかんだと言われるけれど、結局は軍事目的なのではないか。軍事目的ならカネに糸目はつけないから、採算がどうの、コストがどうの、といった話はカンケーネー。その軍事研究にアメリカさまの手下の日本もカネだけ出して参加して来いと、どこやらから天の声が聞こえたのではないか?

 

2.(別添PDFファイル)小型原子炉、脱炭素で機運、中ロが実用化、欧米も追う 安全性の検証なお課題(日経 2021.12.4)

https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=2&ng=DGKKZO78158450T01C21A2EA5000&scode=6501

 

(関連)(報告)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回)「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-c2b04c.html

 

(小型だろうが、大型だろうが、原子炉は原子炉だから、核分裂で放射能は山のようにできてしまい、核ゴミや汚染物も増える。被ばく労働も避けられず、過酷事故から解放されるわけでもない。あの手この手で原発を延命させる「猿芝居」の1つくらいで見ておけばいい。:田中一郎)

 

3.(別添PDFファイル)福島事故から何を学んだのか? 柏崎刈羽原発の水素爆発防止対策の音松さ(イントロ部分)(伊東良徳『原子力資料情報室通信 572号 2022.2.1』)

 https://drive.google.com/file/d/1RTsT5x0KQ9nTxz98hJUNhFAkIlFgGDJc/view?usp=sharing

 

 <田中一郎コメント>

 簡単に申し上げると、柏崎刈羽原発での過酷事故時(メルトダウン時)での(原子炉建屋内での)水素爆発を防止するために、東京電力は「静的触媒式水素再結合装置(PAR)」とやらを建屋内の最上階(4階)だけに、しかも壁際だけに設置して、出てくる水素を燃やしてしまう、それでも水素濃度が高くなったらベントをし、それでも濃度が低下しないなら、ブローアウトパネルを手動で開けて建屋内の気体を外に出す、と説明した。これについて伊東良徳弁護士が、福島原発事故の教訓が生かされていないと批判しているレポートである。

 

伊東氏いわく、①福島では水素爆発は4階以下の低層階でも起きた可能性あり、②壁際だけにPARを取り付けているのは不十分=部屋の真ん中でも水素濃度は上がる、③ベントをしても水素爆発は防げなかった、④非常時に人力でブローアウトパネルを空けるというが、非常時に人力に依存すのは危うい、などである。伊東氏の批判のそれぞれはもっともだと思うけれど、私からは更に下記の点を問題提起しておきたい。

 

*原発の爆発には、①水素爆発、②水蒸気爆発、③一酸化炭素爆発(高熱の溶融炉心と格納容器基底部のコンクリート(石灰石)が反応するMCCI反応により発生)、④核爆発(臨界爆発)、の4つがある。

 

*水素爆発は、格納容器の中か、原子炉建屋の中か(格納容器の外)で、その「効果」(過酷事故の度合い)は決定的に違う。格納容器が水素爆発で吹き飛ぶようなことがあれば、狭い日本列島の場合、放射能で国が亡ぶ(ちなみに福島原発事故は原子炉建屋内爆発で、格納容器は2号機が一部破損したにとどまり、それ以外の号機は持ちこたえた=不幸中の幸い)。それは、福島原発のような沸騰水型原子炉の場合には、格納容器内部に窒素ガスが充填してあり、仮に水素が発生しても容易には水素爆発は起きないように仕掛けがしてあったためである。

 

*しかし、今日本で稼働されている加圧水型原子炉の場合には、格納容器が大きいから時間的余裕があり、水素が出てきても対策が打てるからという(軽卒極まる)理由で、窒素ガスの充てんはなされていない。つまり加圧水型原子炉の場合には、メルトダウンを起こせば、格納容器が水素爆発で吹き飛ぶ危険性が一気に高まることを意味している。(しかも加圧水型の原子炉は西日本に多く、爆発すれば日本列島全土が放射能汚染地獄に沈む)

 

*加圧水型原子炉の水素爆発防止対策は、格納容器内にイグナイター(点火プラグ)や上記の「静的触媒式水素再結合装置(PAR)」のような機器を配置して、出てきた水素を早めに燃やしてしまう、などとされている。しかし、メルトダウンの非常事態時に、水素濃度を適時適切に、かつ巨大な格納容器内部の隅から隅までを正確に測れるはずもなく、少しでもタイミングが遅れれば、その点火こそが命取りになり、格納容器ごと大爆発を起こしかねない代物の「対策」である。我々が自宅で都市ガス漏れを感じた時に、その爆発を防ぐため、早めにマッチをすって漏れたガスを燃やしてしまおう、などと思うのかということだ。

 

*福島第一原発3号機や4号機が水素爆発だった明白な証拠はない。1号機の白い煙が横へ広がる爆発(これが水素爆発の形態)と、3号機のように、オレンジ色の光が光ったと思う瞬間に、ドーンと黒い煙が真上に空高く吹き上げる爆発、この2つの爆発形態の違いを科学的、実証的、合理的に説明している文献を私は見たことがない。また、このレポートにおいても「3号機の炉心で発生しうる最大の水素量でも、その2つの爆発を説明できないため、原子力規制委員会は、最近になって水素以外の可燃性ガスの発生と爆発への寄与を疑い、電力会社に実験による検証を求めている」とある。私から言わせれば、他の可燃性ガスだけでなく、何故、使用済み核燃料プール内での核爆発の可能性も追求しないのか、ということだ。3号機の使用済み核燃料プールからの核燃料撤去時に、その検証はできたはずなのに、した様子はない。隠ぺい行為を働いているのではないか?(福島原発事故当時の東電TV会議の録画には、高橋フェローという人物が、「水素爆発だと言っているのだから、そうしておけばいいではないか」と発言しているのが録画に残っている)

 

(関連)【予告編】東電テレビ会議~49時間の記録 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=tX5ceKqfJvQ

(関連)(サンプル)東京電力提供 テレビ会議映像 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=ip_2dhvQl6k

 

(関連)福島3号機爆発が核爆発である証拠(西尾正道 元(独)国立病院機構北海道がんセンター院長:2013年9月7日)

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/nisio_kakubakuhatu_evidence.pdf

 

*なお、4号機については、使用済み核燃料プールの水が枯渇するのを防ぐため、たまたま隣接していた貯水槽の水を使用済み核燃料プールにそそぎ込むために、在日米軍が密かに福島第一原発にやってきて、プールと貯水槽の間の壁を爆破したという、珍妙なる「爆破説」まである。それほど4号機の爆発の実態はよくわからない。そもそも4号機爆発は、どういうわけか記録映像もない。おかしな話である。

 

*こんな状態では、東京電力に柏崎刈羽原発の再稼働のOKなど出せるはずがない。にもかかわらず、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、柏崎刈羽原発の再稼働審査にOKを出してしまっている、最初から決めてある結論に従ったまで、ということだろう。原子力規制委員会・規制庁は、今や原子力「寄生」委員会・「寄生」庁となり果てている決定的証拠の1つである。現在の原子力規制委員会・規制庁は、既に賞味期限切れで一旦スクラップし、別の人間で別の組織を立ち上げるべきである。

 

4.核融合という夢物語

(1)(別添PDFファイル)核融合発電、開発進む、コスト・廃棄物が課題、欧州で「発生エネ2倍」(日経 2022.2.11)

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1076X0Q2A210C2000000/

(2)(別添PDFファイル)「核融合」、夢か悪夢か(尾崎充彦『原子力資料情報室通信 572号 2022.2.1』)

 https://drive.google.com/file/d/1u9v7bE122txjBEl_tLbAHyzghgoCT3bN/view?usp=sharing

 

(関連)核融合発電所は何が難しく、いつ完成するのかーーベゾス氏ら220億円出資「General Fusion」の可能性 - BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報

https://thebridge.jp/2019/12/general-fusion-closes-65m-of-series-e-financing-pickupnews

(関連)「核融合炉 組み立て開始~地上の太陽は実現するか~」くらし解説- NHK解説委員室

 https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/434404.html

 

◆「核融合炉の誘致は危険で無駄」 小柴昌俊氏(ノーベル物理学賞受賞)の朝日新聞への投稿- れんげ通信ブログ版

 https://rengetushin.at.webry.info/201302/article_15.html

 

(ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏に指摘されるまでもないでしょうに。核融合などカネクイムシの悪夢です。トリチウムも気になります。バカバカしくて記事など読んでいられない。日経チリトテチン(珍)はいつまで珍珍やっているのか!?:田中一郎)

 

5.<社説>週のはじめに考える ハナコ 君は悪くない:東京新聞 TOKYO Web

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/161350?rct=editorial

 

(関連)キャンペーン·福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで!顧問会議は『明日のハナコ』の排除を撤回してください· Change.org

 https://bit.ly/3JBq8va

 

(これが教育者のやることなのか!? 昔なら「全学バリケード・ストライキだ」。教育を職とするものが、原子力ムラの手下・手先となり、子どもたちの素直な感性にちょっかいを出して(しかも筋違いの「差別」(虚偽)を口実にして)、権力的に言論・表現活動を押しつぶすなど、ふざけるな、でしょう。この演劇公表の邪魔をしたセンコーや役人どもを教育の世界から追放せよ! :田中一郎)

 

6.(別添PDFファイル)続砂上の原発防災(上中下)(毎日 2022.1.31,2.1,2)

https://mainichi.jp/%E7%B6%9A%E3%83%BB%E7%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%99%BA%E9%98%B2%E7%81%BD/

 

(原発が大事故を起こして放射能を大量に環境放出した場合に備えて、防災体制を各自治体が整備し、しっかりとした防災計画を立てておきましょう、だって???? 何でそんなことをせなあかんのや!? 原発やめたらええのや。まず、自治体にしてもらいたいなら、避難計画が実効性を持つために必要となるあらゆる経費・コスト・投資資金を原発電力会社が耳をそろえて支払えよ! ことはそれから考えればいい。あほらしい、できもしない、「避難計画」で騒ぐな。できんもんはできん、と突っぱねればいいのだ。:田中一郎)

 

(「避難計画」も「防災体制」も、まともなものができないことは重々わかっているから、原子力「寄生」委員会は「避難計画」の審査はしない、などと尻をまくって逃げている。国際原子力機関(IAEA)の深層防護第5層の審査を放棄しているのだから、これは法律違反である。原子力「寄生」委員会のメンバーを全部入れ替えるか、委員会設置法を廃止して、新たに別のメンバーで「原発安全厳格審査委員会」(仮称)を立ち上げよ。原子力ムラの出来損ないの息子=更田豊志や田中知(さとる)らは、原発の避難計画など、どうでもいいと本音では思っている。こんな連中に原発・核燃料サイクル施設の安全審査や避難計画の審査など、できるわけがないし、やる気もない。:田中一郎)

 

7.(別添PDFファイル)福島原発事故 来月11年、廃炉計画「核心」消えた(東京 2022.2.11)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/159484

 

(福島第一原発の廃炉など、そもそもできると思ってやっていない。原発が事業としては行き詰ってしまったから、原子力ムラの「食い扶持」を用意するために、福島県民をだまして「その気」にさせて「廃炉」をあたかもビジネスのように展開することで、原発に代わる収入源にしているということだ。だから、廃炉の目標や廃炉後の地域の姿など、彼らにとっては「どうでもええ」話。目先、兆円単位のカネが「廃炉」用に用意されているから、とりあえずそれでよくて、あとはああだこうだ言いながら、テキトーに格好をつけておけばいいと彼らは思っている。

 

そもそも廃炉に伴って取り出す予定の核燃料デブリ、そんな危険なものをいったいどこへ持って行くのか、行き先がなくて、とりあえずそこへ置いておけ(福島第一原発に)、というのなら、最初から取り出さなければいいだけの話。また、核事故を起こした福島第一原発全部を廃炉にしたら、それこそ天文学的な数字の膨大な量の核のゴミ・放射能汚染ゴミが出てくるが、これをどうするのか。そんな算段もなく「廃炉」などしてどうするのか、ということだ。1941年に日米開戦に踏み切ったときの大日本帝国陸海軍に、今の日本はそっくりになっている。戦争をどうやめるのか、どこまでやるのか、何の算段もなく、なし崩し的に戦争を始めて後に引けなくなり、最終的に滅び去るまで戦争をやり続けた日本、そんな時代と今の原子力がそっくりな行動様式である。日の丸の旗を振ってりゃ、万事解決するってもんじゃねーぞ! 田中一郎)

 

(関連)2051年までの廃炉完了は「現実的に困難である」、日本原子力学会委員会が「廃炉」報告(佐藤和雄『週刊金曜日 2021.5.28』)

 https://drive.google.com/file/d/150-zqrMpFSLJYIRYWb20TsEd7LGUBzjx/view?usp=sharing

(関連)WEB特集 放射性廃棄物という難題 - 福島第一原発 - NHKニュース

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210318/k10012921461000.html

 

8.(別添PDFファイル)なるほドリ・ワイド:プルサーマル発電(毎日 2022.2.13)

 https://mainichi.jp/articles/20220213/ddm/005/070/106000c

 

(使用済み核燃料を再処理しすぎて大量のプルトニウムを抱え込んでしまい、他方では、それを使う予定だった高速増殖炉「もんじゅ」が失敗続きで廃炉、要するに核燃料サイクルが破綻したのだから、その関連のものを一切合切清算・スクラップすればいいものを、まだしつこく核燃料サイクルにしがみついて、あまりにあまったプルトニウムを「消化」するため、苦し紛れにプルサーマルをやっている、そんな、今や「常識」になっていることを、日本のマスごみは未だに報道もしないで、かようはハッタリ記事ばかりを書いている。寝言は寝て言え! :田中一郎)

 

(無理無理のプルサーマルは、MOX燃料が通常のウラン燃料よりもはるかに危険で取り扱いが厄介、核暴走事故もありうる代物、従ってまた、コストも高く、使用済みMOX燃料にいたっては、その冷却に少なくとも数百年もかかってしまうという厄介物、あらゆる点でプルサーマルやMOXなどは、いいことなど何もない。にもかかわらず、原子力ムラとその代理店政府は、核燃料サイクルにしがみついて離れない。ソノココロは=軍事目的、つまり核兵器の潜在的製造能力を保持しておきたいという、対米隷属プチチンピラ帝国根性だ=チンテイ(珍帝)サーマルということ。:田中一郎)

 

9.(別添PDFファイル)原発6基を増設、仏大統領が発表、福島第一事故後初めて(東京 2022.2.12他)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/159707

 

(関連)「原発は環境に優しい」の欧州の認定を利用する原発推進派に言いたいこと(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/89990ef8c8709f9c0414b0b7372433130bb5d752

 

(EUタクソノミーで原発をノミネートさせ、「持続可能な原発」という神経を逆なでするようなキャッチフレーズで原発再推進に舵を切っている欧州のバカ者がこいつだ。次の大統領選挙では落選させねばならない。それにしても、フランスの有権者・国民は何をしているのか? 伝え聞くところ、マクロン現大統領以外には、当選圏にいる大統領候補は右翼しかいない、という。どうなっとるん? :田中一郎)

 

10.その他

(1)六ケ所再処理工場は基準地震動375ガルで建設 震度6強に工場は耐えられるのか!(「三陸の海を放射能から守る岩手の会」2022.2.12)

 http://sanriku.my.coocan.jp/211221nihonkaikouE.pdf

(2)(対日本原燃)「六ケ所再処理場に関する質問と要望書」回答のコメント(概要) (「三陸の海を放射能から守る岩手の会」2020.12.8)

 http://sanriku.my.coocan.jp/201126RPQ&A&C.pdf

(3)島根原発2号機「再稼働」松江市長「事前了解する」…住民投票条例案否決や会派の意見踏まえ判断(BSS山陰放送) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d77a0decd0931df6d705aef28e8793dcfedae6

(4)住民投票条例案否決に市民団体が疑問の声 島根原発再稼働の是非を問う住民投票実施求める 松江市(日本海テレビ) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/fee325888b88b8dda5c9e7165c55c61f28fa7fcc

(5)英仏保管のプルトニウムを「交換」電力各社、再稼働原発で削減急ぐ(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/68ea715298c412fe10d6eb0ea93251e95e4a2a7b

草々

 

 

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