(逐条的)徹底検証『東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと』(菅直人著:幻冬舎新書)(その1):菅直人さん、総理大臣時代の「回想録」を不都合なことも含めて包み隠さず全て著書にして残してください
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)オルタナティブな日本をめざして(第70回):「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)(2022年1月29日)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-88b237.html
(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)
2.(別添PDFファイル)大みそかの歌番組、圧巻だったさくらと一郎「昭和枯れすすき」(日刊ゲンダイ 2022.1.10)
https://drive.google.com/file/d/1hvWqErF-I7CRDWPTvPXx3_z0X6YANWiU/view?usp=sharing
(関連)プロフィール - さくらと一郎のホームページ
http://www1.cts.ne.jp/~tokugawa/99_blank001.html
https://www.youtube.com/watch?v=iHpdxhwgJpA
(何だかサクラと私が褒めてもらっているような気分です。:田中一郎)
https://drive.google.com/file/d/1zCzr1Y6-BlT1ZEH7cMJGw_upGSRH-3Xh/view?usp=sharing
3.キャンペーン·吉村洋文大阪府知事-松井一郎大阪市長-カジノ誘致はやめてください·Change.org
(関連)キャンペーンについてのお知らせ · IR区域整備計画案の住民説明会がはじまりました · Change.org
(関連)“大阪のジャンヌ・ダルク”は国会でも物申す れいわ・大石晃子議員 - 毎日新聞
4.(別添PDFファイル)首相の伊勢参拝は違憲だ(前川喜平 東京 2022.1.9)
https://drive.google.com/file/d/1lHGPNrodJdvAp-E5KCh8ueEHDo4Rp1Jo/view?usp=sharing
(前川喜平さんのおっしゃる通りです。最近は、こうした当たり前の批判さえできない有識者なる人たちが増えてきました。嘆かわしいことです。また、下記のような政治家たちは、自称「立憲野党」を名のっています。しかし、これで「立憲主義」と言えるのでしょうか? 参拝するなとまでは言いませんが、もし行くなら1人で、個人として、個人名義を使って、こっそりと行ってこい、ということです。:田中一郎)
(関連)立憲民主党・枝野幸男代表のお伊勢参り、ネットで炎上したが…- 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20190118-WZ5GFZNAPZJT5JRGFKNPZSQYLM/
5.(別添PDFファイル)水際対策 米軍の「大穴」、基地周辺地 まん延防止適用(東京 2022.1.8)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/153013
(関連)米軍、9月以降は全基地での出国時PCR義務を解除 行動制限中も基地間は移動-琉球新報デジタル
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1444442.html
(関連)「報道特集」金平茂紀氏、在日米軍での感染拡大「日本は独立国なんでしょうか」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/0809ece370950194c1470bc6d8cff6ec14df1a81
(関連)感染防止策を要請したのは20日前…米軍、きょうから外出制限「遅すぎる」と沖縄知事が批判 - 沖縄タイムス+
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/892112
(関連)<社説>米軍のコロナ対策 やはり基地封鎖しかない - 琉球新報デジタル
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1450903.html
◆「国家主権にかかわる『検疫』を他国にゆだねている日米地位協定を、部分的にでも改定する必要性は感じないか?」IWJ記者の質問に、岸大臣は「考えていない」!~1.7岸信夫 防衛大臣 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500897
(岸田文雄首相「日米地位協定は変えるつもりはありません」=国を守っても、国民を守るつもりはない、ということね。米国というより在日米軍の手下・御用聞きを日本の総理大臣がするというのか!? 情けないにもホドがある。これに対して泉健太立憲民主党代表曰く「国民の命よりも米軍の行動を最優先に考えているなら残念だ」=ああ残念、残念、残念だと、維新の遠藤敬国対委員長と口をそろえて「残念感想」の述べあいごっこをやっている。この連中、アメリカさまがお怒りにならない程度に国民向けポーズをとっているようである。こんな言葉しかないのか!? こいつらにとっては国民などよりもアメリカさまが大事、その本音が、この「残念」という表現ににじみ出ている。岸田自民、泉立民、遠藤維新、コレみな同じ穴のムジナで、アメリカさまにはたてつかない売国奴なり。そして、こいつらを国会議員にしているのが、その国民とやらだ。:田中一郎)
(関連)(別添PDFファイル)国民には閉塞感 また敵失で空虚な政権が生き延びるのか(日刊ゲンダイ 2022.1.10)
https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-31134.html
(日刊ゲンダイ一面の必読時事政治評論です。みなさまも日刊ゲンダイを定期購読いたしませんか? 目からウロコが落ちますよ。:田中一郎)
6.(別添PDFファイル)名護市長選 16日告示、米軍クラスターの沖縄 まん延防止適用、「選挙イヤー」陣営苦慮(東京 2022.1.8)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f702d947f1cab114fd9d803ea6d99e250018fb70
(関連)沖縄自民に激震!1.23名護市長選“オミクロンショック”直撃の可能性、現職の資質にも難アリ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/299574
(関連)自衛隊基地を視察…「台湾有事」にあおられ沖縄の島の要塞化が着々と進む|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/299093
(関連)伊波洋一(いは よういち)さんはTwitterを使っています 「1月7日の日米2+2共同発表文書では、米海兵隊4千人と家族の沖縄からグアムへの移転の加速化でも一致。残りの5千人の家族もハワイや米本土、オーストラリアへ移っていく。台湾有事で戦場にする場所に置かないのは道理だ。台湾有事では、空軍も海軍も日本から避難する予定だ。
https://twitter.com/ihayoichi/status/1479786407220891649
7.(別添PDFファイル)通信No.1210 (2022-1-11 澤藤統一郎さんの「憲法日記」)
http://article9.jp/wordpress/?p=18236
http://article9.jp/wordpress/?p=18256
(関連)澤藤統一郎の憲法日記
8.その他
(1)野党共闘が潰えて、今度は「改憲共闘」が台頭するのか|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/298458
(2)「言われたとおりにやれ」と怒鳴られ 不正続く大企業、見えた共通項(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/49a98ccc42ed5df912e2accd4116d74acec69fca
(3)こども家庭庁、23年度創設へ 首相直属、他省庁に勧告権:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/150156?rct=politics
(4)自民、安保戦略の見直しに着手 焦点は「敵基地攻撃」保有の是非 公明は慎重姿勢:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/150058?rct=politics
(5)東大を頂点とした“偏差値ヒエラルキー”が抱える「恐しい問題」(幻冬舎ゴールドオンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a53e2c5235438ef68bba6ef2a64b884b2a8c993
(6)20220104 UPLAN 年始め経産省抗議集会 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ZW3bNkWMOTw
8.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)巨悪権力犯罪を逃がさないために:モリカケサクラの安部晋三を徹底追及せよ=機能しない日本の司法・検察こそ抜本改革 & EUタクソノミーと原発再推進(地球温暖化論の正体がいよいよ見えてきたか!?)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-d2a288.html
(2)(必見必読)「ゲノム編集、神話と現実:煙幕の中のガイドブック」=「ゲノム編集食品」という遺伝子操作されたフランケンシュタイン生物を食品にしてゼニ稼ぎするバイオムラの詐欺師たち- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-f94057.html
(3)本日(12/26)のいろいろ情報:(1)岸田政権デジタル政策の危険性(2)諫早湾の今(3)外環道事業のデタラメ続く(4)岸田政治はアベ政治の茶番延長(聞き流す「耳」)(5)金権違法の自民党選挙他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-6b81b6.html
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2011年3月11日に東日本大震災と福島原発事故があり、それから1年半ほどしてからですが、福島原発事故事故当時の民主党政権で首相だった菅直人氏が、下記の著作を出しました。「絶対に大事故を起こすことはない」と、原発立地地元に対してデタラメな説明をしながら、構造上の欠陥を抱えた原発を、いい加減な手抜き管理を続けて大事故を引き起こした東京電力や日本政府と原発メーカー、未だにその未曾有の大事故の責任も取らぬまま、再び原発を再推進しようとしています。被害を受けた立地地元を含む多くの被害者の方々は切り捨てられ、大量の放射能が環境にばら撒かれているにもかかわらず、福島原発事故はたいしたこともなく、まもなく完全収束して、あとには何の被害も残らず、完全に復旧復興して健康被害者もゼロだった、そんな嘘八百の事故に仕立て上げられようとしています。冗談ではないですが、それが今現在、進行していることです。
◆東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと-菅直人/著(幻冬舎新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032831986&Action_id=121&Sza_id=C0
そんな中、この著書を書いた菅直人氏は、さすがに福島原発事故で目が覚めたらしく、事故前は原発を電力供給の過半にするだとか(原子力長期計画2010年)、原発輸出を自らが率先して推進奨励するとか、愚か極まることをしていたことを深く反省し、少し前は民主民進党で、今では立憲民主党で、最も熱心でゆるぎない脱原発論者となっているようです。結構なことだと思います。
しかし、今現在、この国で進められているのは、地球温暖化防止・脱炭素を口実にした原発再推進であり、与党自民党は昔とちっとも変わらないけれど、「原発ゼロ社会」を党の綱領に書き込んだ野党第1党の立憲民主党までもが、こうした動きに引きずられて、原発再稼働容認の発言が、党代表の泉健太や政調会長の小川淳也らの口から出るようになってきているのです。私が立憲民主党の菅直人氏の著作を(逐条的に)徹底検証してみようと思ったのは、こうした「のど元過ぎれば熱さ忘れる」の愚昧なる政治状況を何とか転換したいと思ったからです。
(関連)立憲民主党綱領
https://cdp-japan.jp/about/principles
あの福島原発事故の際に、その対策・対応に国のトップとして立ち向かい、その時の恐怖と絶望の記憶を書き残した、今や熱心な脱原発論者=菅直人氏、言ってみれば野党第1党で最も原発の危険性や不合理に理解があり、福島原発事故の一部始終についても立憲民主党の中では最も経験知として知るところであるこの人物の著作を、徹底して検証してみることが、今後の立憲民主党を首班とする政権交代における原発政策の行方を見定める一つの重要なメルクマールになり、また、それが同じ過ちを繰り返す方向に行かないようにする・行かせないようにする「牽制機能」を持つのではないかと思うからです。
今日の立憲民主党には、国民民主党からやってきた泉健太や小川淳也に代表されるような、原発稼働を容認する文字通りのバカ者が、陰に陽に少なくない数でいる様子です(その背後には、終始一貫して原発にしがみつく労働貴族の御用組合「連合」がいます)。そのバカ者どもに福島原発事故の実態を認識させるためにも、また、菅直人氏の福島原発事故の認識の限界を示すことで、次の世代がそれを乗り越えてくれることを願って、これからかなり長い回数のシリーズで、この検証を始めていきたいと思っています。
菅直人氏には、私のこの検証に対して、怒り狂うのではなく、無視して逃げようとするのでもなく、今からでも遅くないから、私の検証結果を参考にして、自らの認識を自分自身で再点検し、残る政治人生を賭してホンモノの脱原発実現=原発過酷事故再発防止を徹底した日本へ向けて尽力をしていただきたい。そして、このメールの表題にも書いたように、何とか生きているうちに、総理大臣時代の「回想録」を不都合なことも含めて包み隠さず全て著書にして残していただきたいと願っています。
◆東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと-菅直人/著(幻冬舎新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032831986&Action_id=121&Sza_id=C0
<別添PDFファイル>
(1)菅直人元総理著(幻冬舎新書)「東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと」(1):番号1~番号7
(2)菅直人元総理著(幻冬舎新書)「東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと」(2):番号8~番号12
最初に総論的に、福島原発事故対応について、私の菅直人氏への評価を簡単に書いておきます。
(1)菅直人氏が、かつて原発を肯定的に見ていたことを根本的に反省し、原発を否定して原発を廃止していく方向に転換した上で、その内容の是非はともかく、福島原発事故で体験したことについて、こうした「回想録」的な著作を残してくれたことは大いに歓迎し感謝申し上げたい。同じ民主党政権の首相でも、鳩山由紀夫氏は未だ何の回想録も書いてはいないし、野田佳彦に至っては、首相時代にあまりにロクでもないことばかりを繰り返していたので、回想録など書けるはずもなく、また書いたところでそんなものを相手にする人はいないだろうと思われる。
(2)菅直人氏の、東日本大震災&福島原発事故の原発震災直後における積極果敢なる振る舞いもまた、私は高く評価している。常人ではおそらくは動けなかったであろう彼のあの福島第一原発訪問や、その後の東京電力本社乗り込みなどのリーダーシップがなければ、福島原発事故はもっとひどい事態に展開していただろうと推測する。彼の体を張ってのあの行動があったからこそ、霞が関官僚組織や東京電力ら現代のゴロツキと言ってもいい原子力ムラの住民たちの原発事故対応姿勢に緊張感を走らせ、地元地域住民や有権者・国民への説明責任・情報提供義務の重要性を少しは認識させたのではないかと思われる。何よりも、日本破滅の可能性があった原発過酷事故を前にして逃亡しようとしていた東京電力幹部たちの前に立ちはだかり、福島原発事故を収束させることに全力を尽くせと叫んだ彼の姿勢は、称賛してもしすぎることはないだろう。彼はあの時、死を覚悟して自分が真っ先に現場へ飛び込んでいく覚悟だったと思われる。
福島原発事故当時、政府内の原子力ムラ組織である原子力安全委員会や原子力安全保安院や経済産業省は、原発事故が起きてからは首相官邸に何らの情報も対処策も知恵も提供せず、原子力安全保安院長などは「僕は文科系だから原発のことはよくわからない」などと言って首相官邸には姿を現さなかった(寺坂信昭=巨額退職金をもらって早々と退職し、今では悠々自適の生活を送っている。私は今でもコイツを見つけ出してぶっとばしてやりたいという気持ちだ)。デタラメハルキならぬ班目春樹原子力安全委員長にいたっては、水素爆発などあり得ないなどと言っていた、まさにその時に、1号機が水素爆発をしたため、あわわわわ、などと口から泡を吹いて地べたにへたり込んでしまったという。
また、事故当事者の東京電力も首相官邸に事故に関する情報を提供することなく、原子炉メーカーを含む自分たちだけのTV会議を、福島の2原発現場と柏崎刈羽原発とをつないで本店で繰り返していた。そこでは、原発事故後においても原発事業を温存するために、何とか自分たちだけで福島原発事故を抑え込んで、その実態を歪曲・矮小化しようとしていたのだった(注)。炉心溶融を始めている原子炉について、海水を入れて冷却したら原子炉が使えなくなるのでちょっと待てだなどと、いったい何を優先して対応しているのかと言いたくなるようなふざけた発言が東京電力幹部から出ていたことが、その1つの証拠でもある。
(注)Meltdown Countdown – 49 critical hours of the TEPCO teleconference - OurPlanet-TV:
https://www.ourplanet-tv.org/40255/
そんな情けない、どうしようもないほどの危機管理能力ゼロの原子力ムラ代理店・日本政府の中にあって、菅直人氏だけが事故の拡大を防ぐべく、正気の頭と強い責任感に裏付けられながら、必死に思考を練り、自ら行動して指揮の先頭に立ち、事故収束へ向けて全力を挙げていた。私はこのこともまた、事故当時の菅直人氏を高く評価する理由の一つである。
世の中の原発を知らぬ、東京電力を知らぬ、原子力ムラを知らぬ、化石頭のトンチンカンたちは、この菅直人氏を侮辱するように事故収束の邪魔をしたと的外れの非難をし、また「フクシマ・フィフティ」とか何とかいって、吉田昌郎所長(注1)以下の福島第一原発職員を現代の「肉弾三勇士」(注2)に祭り上げて絶賛しているが、愚か極まる話である(それでいて、長期にわたり原発政策を展開し、福島原発事故を準備してきた自民党政治に対する批判は聞こえてこない=まさに為にする議論である)。そういう態度がまた再びの原発過酷事故を生み出す土壌になるとだけ、さしあたり申し上げておく。
(注1)吉田昌郎福島第一原発所長(当時)は、福島原発事故の少し前、東京電力本社において原発の災害対策(地震や津波)の実務トップの責任者として仕事をしていた人物で、その時には、福島第一原発の津波対策を経営判断から先送りするために奔走していた。福島原発事故は彼にとっては、まさに自業自得の災難だったのである。
(注2)爆弾とともに突撃自爆! 残酷すぎる「肉弾三勇士」に人々は熱狂した-文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/36355
(3)他方で、菅直人氏の失敗というか、総理大臣としての致命的な至らなさは、福島原発事故の被害者を救済せず、無用の被ばくから守りもせず、事故後の被害者の生活再建支援にも尽力せず、加害者である東京電力を救済したことにある。やっていることはまるでサカサマだ。これには「原子力損害賠償法」という悪法が大きく影響していることがあると思われ、また、水面下では巨額の国家賠償を嫌う財務省の暗躍があったのではないかと推察されるが、詳しくはおいおいこの検証の中で申し上げたい。
但し、この原発関連悪法である「原子力損害賠償法」は、今も全くと言っていいほど変わっておらず、今も健在のままである。つまり、再びの原発過酷事故が起きれば、「加害者が救済され、被害者が切り捨てられる」というサカサマ現象は、また再び起きるということを意味しているのだ。菅直人氏は、この原発事故被害者への対応において、決定的に人の道を踏み外している。そしてそれは菅直人政権以降に引き継がれてしまった。許せる話ではないのだ。
(4)最後に、菅直人氏のもう一つの非を指摘しておく。それは、この著書である「東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと」という幻冬舎新書が、どうも「都合の悪いこと」を書かないで避けて通っている様子がうかがえることだ。私がこの本を読んでいて、ウソを書いている、という印象はほとんど受けなかった。書かれていることはおそらく本当のことだろうと私は受け止めた。しかし、いろいろなことについて、特に重要なことについて、あまりに舌足らずであり、あるいは無言・無視を決め込んでいるし、また、一部は書いていることが矛盾したりもしている。
つまり、今の菅直人氏が、まだ立憲民主党という野党第1党の国会議員であることが、福島原発事故当時のことを包み隠さず書き下ろすことに対して、後ろ髪を引いている可能性がうかがえることが問題だ。私がこの本を徹底検証しなければなならないと思った「もう一つの理由」がここにある。菅直人氏が今現在の立場からして「不都合であるが故に避けた」ことを、私が知る限りの情報で浮き彫りにしてみたいと思っている。みなさまには、今後、よろしくこの「(逐条的)検証」にお付き合いをいただきますよう、お願い申し上げたい。
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1.(別添PDFファイル)菅直人元総理著(幻冬舎新書)「福島原発事故、総理大臣として考えたこと」(1):番号1~番号7
https://drive.google.com/file/d/1lGI0vvCGJBfOktoeOr1S6T_HmuewzZv4/view?usp=sharing
(附番①)この本が書かれた年月
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「総理退任から1年、大震災と原発事故から1年半」と書かれているので、この本が書かれたのは2012年夏(おそらくは8~9月ころ)ではないかと思われる。この2012年夏の前か後かは、この書物の検証をする上では重要だ。しかし、この検証の目的は、上記で申し上げた「フクシマ・フィフティ」や吉田昌郎所長を持ち上げて、返す刀で菅直人氏を非難・罵倒する人たちの意図するところではなく、福島原発事故の記憶を正し、併せて菅直人氏が所属する立憲民主党の今後の原発政策をきちんとしていくことが目的だから、2012年夏の「時」はそのために使われる必要がある。
例えば、原子炉のメルトダウンや、事故初期の汚染水対策などについて、事後的にわかったことか、最初からわかっていたことなのかは、福島原発事故の「事実」を知る上では重要であり、「知っていたのに知らぬふりをしていた」ということが検証されて事実と認められるとすると、それはそれで今後の大きな教訓の1つになる。それは菅直人氏が仮に「知らぬふりをしていた」としても、その責任云々のような個人的な問題よりも、何故、時の総理大臣がそのようなポーズをとらざるを得なかったかを考える方がより重要と思われるからである。
(附番②)「東日本大震災については、1995年の阪神・淡路大震災の記憶が鮮明で、初動の重要性を考え、まず自衛隊の出動を急いだ」
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それはそれで結構だが、何故、初動の重要性だけしか頭に思い浮かばなかったのかという点が疑問だ。まず真っ先に、大地震・大津波の被害地域の住民のこと、そして原発が大変なことになったことが分かった3/11午後7時以降では、放射能の被害による住民の命や健康のことには思いが及ばなかったのだろうか? 菅直人氏の著書の記載は、どうも腑に落ちない。
私は井戸川裁判(福島被ばく訴訟)をずっと支援してきているが、その原告の井戸川克隆元双葉町長によれば、福島県では福島原発事故の前には何度も原発事故対応の訓練をやり、大事故が起きた時にはどのように対処するかという手順もあらかじめ決めてあり、東京電力と国と県と基礎自治体がしっかりと情報を共有しあって、地元住民を第一に考えた対応を取ることになっていたという。しかし、実際に事故が起きたら、それらのことはすべて反故にされ、原発立地住民は東京電力からも国からも何の情報も受けとれないまま、TVやラジオを見聞きしながら逃げ惑うばかりだったという。
(関連)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
つまり、菅直人氏個人はもちろん、当時の民主党政権にも、霞が関各省庁にも、原発立地の地域住民の安全や生活のことを考えて対応策を検討する人間は、誰一人としていなかったということのようだ。私が直感的に感じているのは。原発という一般人には「アンタッチャブルな(政治色の強い)」施設が大事故を起こしているので、政府関係者は政治家までを含めて、自分が率先して地域住民を守ろうなどとする人間は一人も出てこなかった(指示されたらある程度は対応する「指示待ちモード」)=一種の政治的懸念ないしは恐怖から「すくみ現象」を起こしていたのではないか、ということである。だとすると、原発・核燃料サイクル施設がまた再びの事故を起こせば同じことが起きるだろう。原発事故や原発災害に対しては、やはり特別法をつくり、まず真っ先に危険にさらされ生活が破壊される地域住民を守るための法律が必要なのではないか?
(附番③)「日本の原発技術は非常に優れていて世界でトップレベルなので、旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故のような事故は日本では起きないと思っていた」「原発安全神話だったことをいやというほど思い知らされた」
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もう二度と同じ過ちを繰り返さないでね、と思うけれど、これを菅直人氏が口先だけでなく本気で思っていたのなら、何故、原発事故後に原子力規制委員会を発足させた時(2012年9月)、そのメンバーにあんな連中を選んだのか? また、原子力安全保安院は、ただ看板を変えただけで原子力規制庁となったけれど、何故それも体を張ってストップをかけなかったのか? 少なくとも福島原発事故時に原発安全審査に携わっていた中堅クラス以上の官僚(手抜きしていたのは明白)は原子力の世界から追放すべきだったと思われる。原発事故再発防止のためには誰でもが考える「当たり前」のことをしていないのであって、つまり菅直人氏は、原発の安全神話について言動が一致していないと言わざるを得ないのだ。
(附番④)「1999年東海村JCO臨界事故は人為的なミスによるもので、大きな原発事故につながるものではないと認識していた。今考えると、人間はミスを犯すという前提で原発事故に備えるべきだった」
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これについても上記③と同じことが言える。だからこそ、危険な設備である原発・核燃料サイクル施設の安全審査をする組織は極めて重要なのに、まるで原子力ムラの住民のような人物を委員に選び、その実働事務局の原子力規制庁には抜本改革の手を付けないというのは、全く理解できない。それともう一つ、あのJCOの事故を目の当たりにして、日本の原子力産業の現場というものがいかにいい加減でお粗末であるか、ということには気が付かなかったのだろうか? もし気が付かなかったとしたら、想像力の欠如のみならず、社会をよくすることを職業としている政治家としても失格と言わざるを得ない。原発は、会議の場などで理屈をこねていてもその実態はわからない。原発は、その現場をしっかりと見定めることにより、その危険な正体=大事故と紙一重の状態をずっと続けていることが分かるのだ。
(関連)平井憲夫さん:原発がどんなものか知ってほしい(全)
https://iam-k.com/HIRAI/pageall.html
(附番⑤)「原発は緊急停止後も冷却を続けなければメルトダウンを引き起こすことを知っていた」
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知っていたなら、何故、メルトダウンだと認めるのが5月まで伸びてしまったのか? 要するに東京電力や首相官邸・民主党政権がメルトダウンという深刻な事態を隠蔽していて、隠しきれなくなったから白状したということではないのか。背信的な振る舞いである。菅直人氏は、この本のもう少し先のページで「のちほどメルトダウンしていたことが分かった」などと書いているが、それは虚偽だろう。ウソつきは泥棒の始まりだ。何故、そのような愚かなことをしたのか、東京電力や官僚たちが先走ってやっていたのであるなら、何故、それをやめさせなかったのか? この問題については、新潟県の技術委員会が分科会で詳しく分析・追及している。ウソをつき続けていた東京電力には原発運転免許はく奪の行政処分をしなければいけないのではないか。
(関連)安全管理に関する技術委員会がメルトダウンの公表に関して東京電力が設置した第三者検証委員会に要請しました-新潟県HP
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/genshiryoku/1356840157268.html
(関連)新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会 - 新潟県ホームページ
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/genshiryoku/gijyututop.html
(附番⑥)「福島第一原発には原子炉が6つ、使用済み核燃料プールが7つ、福島第二原発には原子炉が4つ、使用済み核燃料プールが4つ、つまり原発・核施設が集中立地している。この原発・核施設の集中立地に改めて驚き、これらが制御不能になったらと思うと背筋が寒くなった」
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おっしゃる通りなのだけれど、この原発・核施設の集中立地問題が、その後の民主党政権でも、原子力規制委員会・規制庁でも、問題とされ、対策されたことは一度もない。何故なのか? 総理大臣一人の不安の表明・ボヤキにとどめておいていいのか?
(附番⑦)「非常用電源の確保で苦労した。電源車を送ったがプラグが合わなくて役に立たなかった」
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お粗末な話だが、プラグが合わないくらいなら、接続器具を用意させてヘリコプターか何かで送れば間に合ったのではないか? 私はこの話に限らず、福島原発事故時における東京の東京電力本社や政府からの支援のやり方が実にお粗末で、菅直人氏が言うところの阪神・淡路大震災の教訓など全く生かされていないように思えた。事故原発・核施設への外部からの支援の仕方については、事が落ち着いてから、徹底してレビューし、反省して教訓化しなければいけないのに、そうしたことは全くやっていない。また、同じことを繰り返すに違いない。
それともう一つ、外部電源が地震と津波で一気に、簡単に、全部やられてしまった。これは外部電源が複数あるから、まず大丈夫だろうと、東京電力を含む関係者が現場も知らずに甘く構えていた結果だということが、例えば下記などを見ればよくわかる。外部電源を用意する変電所の敷地が地震でひどい液状化を起こしていて、これを復旧するのに1年近くかかるというありさま。いくら何でもかような土地に、原発に電気を送る変電所を建設するとは、平和ボケにもほどがあるというものだ。(原発の非常用電源は永久に動くという保障はない。その主旨は、外部電源復旧までの間、一時的に使うという前提だ。その復旧に1年近くもかかるというのでは、非常用電源もまた役に立たなくなる)
(関連)山本太郎氏 質問主意書
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/186/syup/s186142.pdf
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2.菅直人元総理著(幻冬舎新書)「東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと」(2):番号8~番号12
https://drive.google.com/file/d/14pWWByPhnoOUVaqJMCbmtWoB18EmPNka/view?usp=sharing
(附番⑧)「原発事故対策の初動がダメ、原子力安全保安院が全く機能しない」
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上記で申し上げたように、福島原発事故時には経済産業省や原子力安全保安院、それに原子力安全委員会は、全くと言っていいほど役に立たず、機能しなかった。総理である菅直人氏が憤るのも無理はない。TVでは、原子力ムラの御用学者が現れては、とんでもない嘘八百発言を繰り返していた(例:水素爆発を爆破弁と虚偽説明など)。しかし問題は、事故がある程度落ち着いて以降の、これら原子力ムラ組織に対する菅直人氏、首相官邸、民主党政権の対応である。何故、大目玉を食らわせなかったのか。何のメスも入れられることなく、これらの組織も、原子力ムラの人間たちも、看板を変えただけで今でも政府に「寄生」をし続けているではないか? 菅直人氏も、民主民進党も、所詮は同じ穴のムジナだったということなのか。当時の経済産業大臣は海江田万里だった。この人物がダメだったということか? ともかく原発が過酷事故を起こした時に全く役に立たない原子力規制当局を放置したままで政権を去ったというのは、私は無責任極まると思う。
(附番⑨)「全電源喪失のため非常用炉心冷却装置(ECCS)が動かせなかった」
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非常用炉心冷却装置(ECCS)は、1号機についていた非常用復水器(IC:アイソレーション・コンデンサー)以外は、全て稼働するのに電源が必要だ。これは非常用炉心冷却装置(ECCS)として欠陥品と言わざるを得ない。非常時は電源がなくても動かなければ役に立たない可能性が高い。物理学者の槌田敦氏は、福島原発事故の教訓から、直ちに全原発に非常用復水器(IC)を取り付けさせろと提言している。私もそう思う。
更に申し上げれば、全く偶然のことから、2号機では非常用炉心冷却装置(ECCS)のうちの原子炉隔離時冷却系(RCIC)が、また、3号機ではRCICに続いて高圧注水系(HPCI)が稼働していたのに、いずれもその冷却機能を万全には発揮できなかった様子がうかがえる。何故、期待されていた機能が発揮できなかったのか、ちゃんと調べたのか? 原発再稼働の前に、非常用炉心冷却装置(ECCS)の総見直し・総点検が必要不可欠ではないか?
(附番⑩)「3/14夜に東京電力が福島第一原発から撤退するという話」
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話せば長くなるので、下記の図書をご覧いただきたい。要するに、東京電力も、朝日新聞経営陣も、ウソをついているということだ。東京電力による撤退話は、上記で申し上げたように、菅直人氏が体を張って阻止した。ただ、朝日新聞の気鋭の記者=木村英昭氏ら、優秀な記者たちが朝日新聞を去らなければいけない結末となっている。この朝日新聞の「しなくてもいい謝罪」事件は「平成の白虹事件」とでも言えばいいもので、このあと朝日新聞は「朝日カバカバ新聞」となり果てていく。情けないマスごみだ。
(関連)いいがかり 原発「吉田調書」記事取り消し事件と朝日新聞の迷走-『いいがかり-原発「吉田調書」記事取り消し事件と朝日新聞の迷走』編集委員会/編(七つ森書館)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033234843&Action_id=121&Sza_id=G1
(関連)朝日新聞「吉田調書報道」は誤報ではない 隠された原発情報との闘い-海渡雄一/著 河合弘之/著 原発事故情報公開原告団・弁護団/著(彩流社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033267400&Action_id=121&Sza_id=E1
(関連)白虹事件とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E7%99%BD%E8%99%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6-115008
(附番⑪)「原子力委員長 最悪シナリオ」
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今となっては有名な話になっている。これも菅直人氏のお手柄というか、優れた危機対応だったと私は思っている。でも、そのあとがいけない。何故、これを生かして、原発事故が一段落した後に、日本全国すべての原発・核燃料サイクル施設を見直す契機に使わなかったのか。この本では菅直人氏は、地域住民の避難の大変さをいろいろと想像して書いている。避難については、国際原子力機関(IAEA)の深層防護の「第5層」として、原発緊急事態対応の必須事項ともなっている。だったら何故、この報告を生かして、脱原発へ向けた大きな材料にしていかなかったのか?
今日では、原子力規制委員会・規制庁が、原発周辺自治体の避難計画の実効性審査を放棄するという信じがたいサボリをやり、また、東海第二原発運転差止訴訟では、避難計画の実効性がないということで、原告勝訴の「運転差止判決」が出されている。再度、立憲民主党は、菅直人氏の遺産とも言うべきこの報告書を生かし、例えば原発再稼働の際には、80km圏内の全ての周辺自治体の承認がない限りは原発・核燃料サイクル施設の稼働はできない旨の法制化を行うべきである。立憲民主党は、福島原発事故の際に地域住民の健康と生活をないがしろにした反省も込めて、この避難問題に真剣に取り組むべきである。
(関連)2011年3月、原発事故「最悪のシナリオ」を作った科学者の証言(近藤駿介、細野豪志) - 現代ビジネス - 講談社(1-5)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75005
(附番⑫)「細野豪志首相補佐官」
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細野豪志は旧民主民進党の「五悪人」の一人である(あと4人は、故仙石由人、前原誠司、長島昭久、野田佳彦)。かような(当時)若造政治家を引っ張り上げたのは、とりもなおさず菅直人、その人である。菅直人氏の人を見る目のなさ、貧しさをいみじくも示している。この後、細野豪志はロクでもない言動を繰り返し、結局、自民党に収まっていく。最初から自民党に行ってろ! という話である。
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草々
(追)<記載が漏れた重要事項>
◆「炉心溶融」という言葉を禁じたのは誰なのか - 震災と復興 - 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/123129
(事故直後の原子力安全保安院で記者会見した審議官は「炉心溶融」を強く示唆していたが、まもなく担当から外されている。結局、東京電力が「炉心溶融」を認めるのは5月24日になる。この「炉心溶融」の公表問題について、菅直人元総理は何故、著書で言及しないのか? 首相官邸が指示していたと認定したなどと書かれた、本当かどうか不透明な「東京電力第三者検討委員会調査報告書」があるらしいが、上記サイトを見ると、その報告書は「不当であったとは言えない」「当時の判断の当否については、当第三者検証委員会は判断できない」「国のなすべき避難指示等の実施に影響はほとんどなかったはず」「炉心溶融の隠ぺいがあったとしても違法性は問えない」などと、常識的な人間の神経を逆なでするようなデタラメな記述で満ち溢れており、全く信頼できない。いったい当時の政府の誰が「炉心溶融」隠蔽を指示したのか? 菅直人氏が自著の中で不都合なことを避けている典型事例の1つではないかと思われる。この「炉心溶融」隠蔽は、次の原発事故を念頭におけば重大問題である。:田中一郎)
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