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2022年1月25日 (火)

泉健太=第二の前原誠司 が代表の立憲民主党が、今ごろになって断片的調査で衆院選敗北の原因を共産党に押し付ける背信行為=来たる参議院選挙での大敗北への道、それとも自公補完政党への道、どっちにしますか?

前略、田中一郎です。

 

◆立憲「共産との連携で一定層の離反」 衆院選総括案判明 - 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20220124/k00/00m/010/332000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20220125

 

 <田中一郎コメント>
 記事を読んでいて腹が立ったのでメールします。今ごろになって、泉健太を代表とする立憲民主党が、自分たちの歪んだ路線選択を支持者や有権者に無理やり押し付けるために、昨年の衆院選の敗因を日本共産党のせいにする背信的調査なるものを進めているらしい。そりゃ、日本共産党の支持を受けたり、協力をしてもらったら、立憲民主党への投票を嫌がる人間もいないではないが、そんなピンボケ頭がどれほどいるか疑問だ。逆に、日本共産党の協力を得たからこそ、小選挙区での当選や接戦が実現できたのであって、日本共産党の協力がなければ、もっと悲惨なことになっていただろう。このことは山本太郎「れいわ新選組」についても言えることだ。そもそも立憲民主党は、衆院選協力政党に感謝とお詫びの表敬訪問くらいしたのか!? 野党第一党の自らの選挙敗北責任をどう総括しているのか。

 

こうした理由も不透明な日本共産党(および「れいわ新選組」)排除の主張は、実は前原誠司と全く同じで、この立憲民主党に潜入している元国民民主党組の議員どもは、労働貴族の御用組合「連合」とも示し合わせながら、立憲民主党を「遅れてきた自民党の補完政党」と変質させていくべく、屁理屈や美辞麗句で飾り立てた日和見方針をことあるごとに宣伝している。しかし、こんなものが仮に成功して立憲民主党が国会で議席を拡大したとしても、日本は何にも変わらないし、日本国憲法だって破壊されない保障は全くない。屁理屈と美辞麗句は簡単に濫造できるので、2009年の民主民進の政権交代よろしく、またぞろ「口先やるやる詐欺」を繰り返すのは目に見えているのである。

 

本来、今年夏の参議院選は、「世直し」運動のスタートとすべき国政選挙だったが、またぞろ野党第一党が、それを拒否して泉健太という代表選候補者4人の中で最悪の人間を代表に選んだため、その時点で、「世直し」は頓挫した。立憲民主党は、将来へ向けて「世直し」を拒否したということである。かような政党を、もはや野党第1党にしておくわけにはいかないのではないか。少なくとも、来たる参議院選では、泉健太立憲民主党が現在の党の方針を大きく「市民と野党の共闘」(国民民主党と労働貴族の御用組合「連合」を除く)に転換しない限りは、もはや躍進させるわけにはいかない。現執行部の立憲民主党の躍進は、野党第1党の「自民党補完政党化」と、国会の大政翼賛会化を促すものとなり、その先には日本の絶望的なまでの破壊が待ち受けているからである。

 

衆院選の総括など、下記の菅原琢氏の岩波書店月刊誌『世界』(2022/1号)論文ですでに明確になっている。勝敗の評価は前回衆議院選(2017年)と比較すれば明確で、元々の立憲民主党の議席は増えており、支持票も増えている、共産党との共闘で逃げた票など、無視できる程度である。日本共産党や「れいわ新選組」の協力は小選挙区で大い効果があったが、国民民主党はほとんど役に立っていない(維新に投票)、衆院選直前の議席に比べて議席減となった理由は比例区の議席減で、これは国民民主党から立憲民主党にやってきた泉健太や小川淳也ら、元国民民主党・元希望の党の連中が、自分たちの支持層の比例票を集めることができなかったからである(比例でも維新に投票)。そして、枝野幸男・福山哲郎という中途半端なノーナシ執行部が「市民と野党の共闘」に真剣に取り組まず、労働貴族の御用組合「連合」の使い走りか下僕のようなことを繰り返していたため、無党派層が立憲民主党に見切りをつけたということである。今の泉健太立憲民主党が、その態度や方針を大きく転換しない限り、この無党派層の傾向はより一層、日本維新など、右派勢力の方へ傾いていくことになるだろうと思われる。

 

(関連)国民民主党・玉木雄一郎代表が維新と連携表明、さらに改憲は「合意できるところから」と断言! しかし玉木代表は2019年参院選で「改憲発議そのものをさせないために全力つくす」との市民連合要望書にサインしていた!!

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501479

(国民民主党=こんなところと「共闘」などできるか!)

 

(関連)連合、支援政党明記せず、参院選方針 共産との共闘 推薦せず、新方針 野党は困惑(朝日 2022.1.22)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/1aa01eea031979369dd554bcc6a2cdc8731a0087

(労働貴族の御用組合「連合」は解体だ! 彼らの支持政党の筆頭は今や自民党である。存在自体が日本にとってマイナスだ)

 

つまり、今の泉健太立憲民主党の方針や態度を容認して、来たる参議院選挙においても立憲民主党に投票を続けることは、①泉健太執行部を躍進させ、彼らの「自民党補完政党への道」を追認する、あるいは、②全く魅力のない日和見政党=立憲民主党への無党派層の離反を益々招き、低投票率の下、地滑り的な大敗北を招き、日本維新に野党第1党の座を明け渡す、かのいずれかの選択ということになる。目くそか鼻くそか、どちらを選びますかと、我々一般有権者・国民は、この出来損ないの野党第一党・泉健太立憲民主党から、ヘドロの選択を突きつけられているということだ。

 

解決策は、明白である。

下記の私のブログに書いた通り、4つのトンチキ方針を撤回し、労働貴族の御用組合「連合」と国民民主党を毅然として突き放し、「世直し」市民や日本共産党、「れいわ新選組」、社会民主党など、協力野党と、一丸となった取組を強めることである。それでこそ野党第1党と言える。我々有権者は、このことを立憲民主党が直ちに断固として実施実践しない限り、今後、いっさいの選挙において立憲民主党に投票するのをやめましょう。こんな連中、こんな方針の野党第一党が導く先に、我々の幸福はないのですから。社会民主党、日本共産党、山本太郎(れいわ新選組)、革新系無所属らに投票すればいい、恐れることは何もなく、選挙は一定期間が過ぎれば、また来ますから、選挙のたびに立憲民主党を拒否して、やがて野党第1党を新たに創っていけばいいのです(社会民主党がその役にふさわしいのかもしれないが、それならそれで、社会民主党はしっかりせいよ!)。

 

これまで何度も申し上げてきましたが、選挙で勝利することは「世直し」のスタートにすぎません。きちんとした勢力で政権交代を実現しないと、政権を取っても何も変わらないどころか、政権交代前よりもひどくなることもあり得ます。政権交代後の政治は、急進的である必要もないし、もちろん過激である必要もなく、あれもこれもと欲張る必要もなくて、現状の政治主導でボロボロになったものを、丁寧に少しずつ修復し、その修復を実績として積み上げることで有権者の信頼を得ていくのです。たくさんのことを持ち出して来て、小田原評定をやっていてはダメなのです。だからこそ、きちんとした政治勢力を有権者が選挙で形成し、さまざまな風雨が吹き荒れても、ぶれないで初心を貫いていくだけの覚悟と能力と知恵で乗り越えていかなければなりません。しっかりしなければいけないのは、政治家だけでなく、我々有権者もそうです。勝負は、選挙の時だけではなく、むしろ選挙の後=政権交代後にあるのです。「選挙の時だけお祭り騒ぎ」「選挙が終わればお任せ民主主義」ではお話になりません。

 

泉健太執行部拒否=これを市民運動・社会運動の「総意」にいたしましょう。泉健太執行部、および立憲民主党は、オルタナティブな日本を目指す「世直し」改革の先頭に立ち、日本共産党や「れいわ新選組」を含む「市民と野党の共闘」に真剣に取り組め! それがいやなら、さっさと消えろ!

 

(1)泉健太立憲民主党代表に申し上げる:原発再稼働容認、維新との共同歩調、提案型野党、(衆院選敗北の原因だとの的外れな決めつけによる)共産党との共闘見直し、の4つを白紙撤回せよ!!- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-efc7f4.html

 

(2)「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか(その1):2021衆院選結果分析と、その総括=総大将の枝野幸男立民執行部があまりにひどすぎたことが大敗北の原因だ- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-1df231.html

 

(3)「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか(その2)「野党共闘は不発だったのか:2021年衆院選のデータ分析から浮かび上がる日本政治の現状」(菅原琢『世界 2022.1』)より- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-905813.html

草々

 

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