日本の大学は腐っている(6):軍学共同へ走る3つの国立大学(岡山大、大分大、豊橋技術科学大)=天下り文部官僚が大学運営を独断的に牛耳る中、抗議の声も出てこないのか!? 岡山大学はどうなっているのか!?
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(チラシ)(12.9)福島原発被害東京訴訟 第1陣控訴審 口頭弁論&報告会
https://drive.google.com/file/d/1gEunrLtp-9RhM9wzMwx1g7-EAqj6us2O/view?usp=sharing
(来る12/9 午後2時、東京高裁101号法廷で開催されます。「新型コロナ」の影響もあり、法廷の監視席(巷では「傍聴席」ともいいます)が少し寂しくなっています。脱原発=脱被ばく=被害者完全救済は三位一体で進める必要がありますが、日本のヒラメ司法のおかげで被害者救済が大きく後れを取っています。みなさまのご参加とご支援を切にお願い申し上げます。なお、公判終了後、午後3時より、日比谷図書館 セミナールームB(定員24名)にて報告会も開催されます。:田中一郎)
2.(12.9)日本弁護士連合会:全国一斉生活保護ホットライン
https://www.nichibenren.or.jp/event/year/2021/20211209.html
https://www.saiben.or.jp/event/001052.html
(生活保護は生存権政策の一つであり、有権者・国民の権利=基本的人権です(日本国憲法第25条)。受給することに躊躇や遠慮をする必要はありません。堂々と受給してください。役所の窓口がロクでもない人間だったり、受給者に嫌がらせをするケースワーカーがいたら、あるいは生活保護需給について陰口をたたくような奴は、裁判で訴えて損害賠償を請求いたしましょう。また、今日の生活保護制度は歪んでいますので抜本改正が必要です。「生活保護」改め「生活保障制度」に転換し、その財政負担を自治体に押し付けるのではなく、人件費を含む必要経費を国が負担するようにしなければいけません。また、今日の歪んだ生活保護制度や運営を追認している日本の司法・裁判所も叩き直しましょう。:田中一郎)
(関連)(必読書)生活保護 知られざる恐怖の現場-今野晴貴/著(ちくま新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032949248&Action_id=121&Sza_id=C0
(関連)生活保護費引き下げの取り消し訴訟 受給者側が敗訴 金沢地裁判決 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20211125/k00/00m/040/087000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20211125
(関連)(パンフ)権利性が明確な「生活保障法」の制定を!(日本弁護士連合会)
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/190520_seikatsu_hosyo.pdf
3.イベント情報
(1)【第11回核ごみに関する政府との会合】
日時:2021年12月13日 14:00~
場所:衆議院第二議員会館 第二会議室
主催:核ごみ問題研究会・福島みずほ事務所
(2)(12.12)「外環予定地・住民の会」&「市民による外環道路問題連絡会」合同集会
テーマ 調布の陥没事故から1年 今こそ とめよう!外環道路
http://www.gaikangaikan.info/blog/?p=2606
会場とオンライン配信と、両方で行います。
オンライン参加申込は → https://onl.tw/XP7Wsf
(上記クリック後、さらに docs.google.com をクリックしください)
集会に参加できなくとも、署名にご協力くださるだけで、力となります。
http://www.gaikangaikan.info/pdf/shomei110501.pdf
4.キャンペーン
(1)《STOPインボイス!》弱いものから搾取し、多様な働き方とカルチャーを衰退させるインボイス制度を廃止してください! · Change.org
https://tinyurl.com/9zcab452
(2)私たちは、玉城デニー沖縄県知事の辺野古「不承認」を支持します。 We support Okinawa Governor's Disapproval to Henoko · Change.org
https://tinyurl.com/2p8h33c7
(関連)キャンペーンについてのお知らせ · #辺野古埋め立て不承認を支持しますーひろがっています · Change.org
https://tinyurl.com/yckumjx5
5.自転車で歩道を通行できる条件は?歩道や自動車道の走り方まとめ|パナソニック公式通販サイト - Panasonic Store Plus
https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/contents/bicycle_road/
(関連)平成20年6月改正の道路交通法について|自転車文化センター
http://cycle-info.bpaj.or.jp/?tid=100135
(あまり知られてはいませんが、道路交通法の改正により、自転車は原則として歩道を通行できません(例外は上記サイト参照)。肝心のオマワリでさえ知らないことが多いです。しかし、市民が歩道で抗議行動などを行っていると、そこにわざと自転車でやってきて「そこどけ、邪魔だ!」などと嫌がらせをするドアホが時々います。これは明白なる道路交通法違反です。こんなときは「自転車は歩道を走れません、道路交通法違反です、危ないですから車道を走ってください」と、みんなで声を挙げましょう。:田中一郎)
6.これが自民党だ(泉田衆院議員(自民)に対して「裏金要求」か!?)
東京の12/4付大手新聞各紙は、毎日新聞が社会面で小さく記事を掲載した以外は、このニュースを全く報道していません。どうなっとるの?
◆【独自】泉田議員「裏金要求」音声データ入手…「2000~3000万出すのにもったいながったら人生終わるよ?」主なやりとり
https://www.fnn.jp/articles/-/279892
https://www.fnn.jp/articles/-/279888
◆【裏金要求】「人生終わるよ」泉田氏が音声データを公開…星野氏は反論 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=7ZkJnbIdO5I
◆自民 泉田衆院議員「衆院選で県議が金銭要求」党員除名求める - 2021衆院選 - NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211201/k10013370001000.html
(1)【独自】泉田議員「裏金要求」音声データ入手…「2000~3000万出すのにもったいながったら人生終わるよ-」主なやりとり(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/96550f818620874ca93b29707e85b4e4c91b8bc3
(2)【泉田裕彦】自民党「裏金選挙」また発覚!泉田議員が暴露した“新潟のドン”による実弾投入要請|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/298186
(3)【泉田裕彦】裏金要求を告発された星野伊佐夫・新潟県議が反論「裏の話ではなく、政治活動費の話」|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/298276
(4)新潟「裏金」問題、泉田氏が音声公開 県議は「作り話」と疑惑否定 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20211203/k00/00m/040/485000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20211204
7.小型原子炉、脱炭素で導入機運 日立がカナダで受注- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC036IE0T01C21A2000000/
(関連)(予約必要)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-38ac7b.html
(関連)(他のMLでの議論です)地球温暖化をめぐる議論の一例:気象学や地球物理学のドシロウトが「新興宗教」ではないかと思わせるような態度で片方に肩入れした主張をしても説得力はありません- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/12/post-8d2e9a.html
(いよいよ「地球温暖化」=「脱炭素」が原発再推進の口実に使われようとしています。切り札は「小型原子炉」です。冗談ではありません。二酸化炭素より放射能の方がはるかに危険であり、地球上の生物や人類は放射能との共存はできませんが、二酸化炭素との共存は可能です。:田中一郎)
8.竹中平蔵「私が弱者切り捨て論者というのは誤解」 - 見過ごされる若者の貧困 - 東洋経済オンライン
https://tinyurl.com/447mm53v
(関連)竹中平蔵“弱者切り捨て論者”を否定も「弱者搾取」「食い物にしてる」と異論爆発(女性自身) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/5178a80f4500df1a11de2d78deb888990db873ca
(竹中平蔵の言い訳記事を載せる『週刊東洋経済』は主としてオヤジが読んでいる週刊誌と思われ、他方、竹中平蔵の言い訳批判記事を載せる『女性自身』は女性雑誌です。どちらがちゃんとした雑誌媒体かは一目瞭然で、時代を感じさせます。今日の日本を救えるのは女性です。:田中一郎)
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日本の大学の腐れ具合がますますひどくなってきました。今回は3つの国立大学の事例をご紹介します。岡山大学、大分大学、そして豊橋技術科学大学です。今回はいずれも「国立大学」の「腐れ」です。3校とも「カネくれたら何でもやりまっせ」式の態度で軍学共同にまい進しているようです。「軍学共同」=戦争加担・人殺し幇助を、得意の屁理屈と言い逃れでゴリ押しし、「学問・研究の府」の風上にも置けないふざけた態度です。私が大学時代に聞いたゼミの教授の話=「学者はいかに乞食たりうるか」を今こそ実践してもらわなければいけません。そして、その覚悟ができるまで、日本の大学は今こそ解体されるべきです。かつての全共闘諸君! 「大学解体」へ向けて立ち上がるのは今です!(他にも、東京(頭狂)大学や筑波大学など、たくさんありますが、それらも追ってご紹介いたします)。
(関連)軍学共同反対連絡会ホームページ
http://no-military-research.jp
1.岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
◆軍学共同反対連絡会ニュースレター61号(2021年11月23日)
http://no-military-research.jp/wp1/wp-content/uploads/2021/11/NewsLetter_No61.pdf
(これのP3~5をご覧ください。特集が組まれています:田中一郎)
(関連)(別添PDFファイル)(チラシ)岡山大学は軍事研究を中止せよ(2021.11)
https://drive.google.com/file/d/1IHwRF8akC6ff9dhQFLbIKlvCVok0VC_T/view?usp=sharing
(1)(メール転送です)第1回目の岡山大学への申し入れと回答
岡山大学は今年、安全保障技術研究推進制度に応募し採択されました。岡山大学は今回で、3回採択されました。3回採択された大学は岡山大学以外にありません。その意味で岡山大学は軍事研究の先頭を突っ走っている大学です。その岡山大学に⒑月25日(月)、市民⒑名で助成研究中止を求める申し入れに行きました。申し入れに行くのは今回で4回目です。
それで今回は、これまでと少し趣向をかえて、予め下記の質問書を大学に示し、その回答を申し入れの場で文書で示すよう求めました。やや長文ですが、これは核心ですのでぜひご一読ください。このような質問書を提出したためか、これまで3回の申し入れでは課長が対応していたのですが、今回は研究協力部長が対応しました。
貴学は2017年、同制度に応募・採択されたことについて「学内のルールにのっとり、先進的な民生技術に取り組む観点で応募した」(山陽新聞2017年12月28日)と述べている。そして、その根拠として同制度の2017年度公募要領に「先進的な民生技術についての基礎研究を公募する」と書かれていることを挙げている。(当連絡会2018年2月8日付質問書に対する貴学の回答)。
しかし、どの年度の同制度公募要領にも、「(同制度は)防衛分野での将来における研究開発に資することを期待し、先進的な民生技術についての基礎研究を公募する」と書かれている。したがって、貴学の観点がどうあれ、貴学の研究が軍事に転用されることは避けられないことは明白である。それにもかかわらず、貴学が公募要領の一文の一部を切り取って、「先進的な民生技術に取り組む観点で応募した」などと言うのは、同制度の本質を覆い隠すきわめて欺瞞的な言辞であり、同制度への応募を正当化する理由には全くなりえない。最高学府がこのような欺瞞的な理由を掲げて、同制度へ応募し続けることは許されることではない。私たちは、この問題に対する貴学の見解を申し入れの場で文書で明確に示すよう求める。 以上
この質問に対して大学側は申し入れの場で、文書ではなく口頭で回答しました。それはほんとにひどいものでした。結論から先に言うと、「先進的な民生技術にとりくむ観点で応募した」というのは間違っているとは思わない、いまも変わらない、それが大学としての回答だというのです。これは全く予想外の回答で面喰いました。
その理由は学内で検討した結果、民生技術と判断したからだと言うのです。私は公募する側が軍事転用を目的に民生技術を公募しているのだから、応募する側がそんな判断をするのはナンセンスだと言ったのですが、とにかく学内で民生技術と判断したの一点張り。これでは理をつくして追及しても議論になりません。私は会談の場で「民生研究だとどこで判断したのか」と追及しました。そのとき相手が持ち出してきたのが添付の方針です。これは学術会議2017年声明を受けて大学が泥縄式に作ったものです。
これで応募の免罪符にしようとしているのです。しかし、そこには研究の自主独立性と公開性の検討しか書かれておらず、肝心かなめの民生技術の検討は触れられていません。そこを追及すると大学側はまともに返事ができませんでした。この一事からも大学側が、その場しのぎのために、いかに口から出まかせを言っているかがわかります。この点については再度、大学側を追及していきたいと思います。
筑波大学の永田学長の「防衛のための研究は軍事研究はない」という発言もひどい発言ですが、それでも自分たちのやってることの説明にはなっています。岡山大学のような論理一切無視という姿勢には対応のしようがありません。
現在、軍学共同反対運動は、学生のなかに全くと言っていいほど広がっていません。ほとんどの学生は大学が軍事研究をしていることすら知りません。軍学共同で影響を受けるのは若い世代です。このことをしっかり学生に伝えて学生の意識を高めていくことが重要だと思います。大学もそれを一番恐れているはずです。
手前味噌で恐縮ですが、私は大学内(敷地外)で学生に向けて大学の軍事研究反対のアピールを何回かやってきました。それを聞いて大学の軍事研究を卒業論文のテーマにすると言ってくれた学生もいます。今後さらに学生へのアピールを強めていきたいと思います。今回、大学への申し入れでその思いを一層強くしました。(⇒ その後、「質問書」を大学に送付)
(関連)(別添PDFファイル)岡山大学に対する質問書(「軍学共同反対連絡会」、野田隆三郎岡山大学名誉教授 2021年11月1日)
https://drive.google.com/file/d/1AvZHA6xQXk_u5s8SJBSKp48wi9_1RHpJ/view?usp=sharing
(関連)(別添PDFファイル)岡山大学からの質問書への回答(1)(2021年11月12日)
https://drive.google.com/file/d/16OfBouvRPeUy3WjeEfgJQWy0IVqcXrQK/view?usp=sharing
(追)岡山大学責任者 われわれの11月1日付質問書に回答したのはやはり研究協力部でした。⒑月25日、われわれの申し入れに対応したのが、ここの山崎淳一郎部長です。彼の名前は、山陽新聞記事で公開されていますから使っていいと思います。彼は、どうやら文科省の出向官僚のようです。
https://ci.nii.ac.jp/naid/10026060343
私が現役のときも、文科省の出向官僚がいましたが、教員の言うことなど全く聞く耳をもたない、強引な人物でした。山崎部長も、全く同じタイプの人物でした。こんな人物に申し入れの場を仕切られて、道理を通せず、横車を押されてしまったことを口惜しくまた情けなく思っています。
<田中一郎コメント>
別添PDFファイルを拝見しました。回答になっておりません、はぐらかさずにちゃんと答えよ、ということですね。この回答を出してきた岡山大学の責任機関と、その構成員及び所属を公開してください。大学を腐らせている張本人たちとして、別添PDFファイルの「回答」なるものとともに、全国に向けて拡散いたします。
別添PDFファイルに光本滋先生(北海道大学准教授)の著書の抜粋を添付しておきます。光本先生の著書は必読だと思われます。ここでも、大学を腐らせているのは政治であり、その政治は、アベ自公政権のみならず民主党政権の前原誠司政調会長の時からドライブがかかっていると、この本には書いてありました。
(関連)(別添PDFファイル)国立大学改革の課題と基本方向(光本滋『危機に立つ国立大学』クロスカルチャー出版)
https://drive.google.com/file/d/1cIwdg7Qn8mL6hYiNe641k0_UYa_jAKZ1/view?usp=sharing
◆危機に立つ国立大学-光本滋/著(クロスカルチャー出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033386973&Action_id=121&Sza_id=GG
◆(新刊)2020年の大学危機 コロナ危機が問うもの-光本滋/著(クロスカルチャー出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034212156&Action_id=121&Sza_id=GG
(追)どうもお手数をおかけしました。
まさに「案の定」です。文部官僚が大学の自治を踏みにじる典型的な事例です。こんな人物が国立大学に天下ってきて、ロクでもないことを独断専行でやっているということでしょう。
私が大学にいた頃は「学生部」という組織が大学の中にあり、ここが文部官僚の「蜘蛛の巣」になっていたことを記憶します。学内の問題で何度か怒鳴りこみに行ったことがあります。
私が情けなく思うことは、このように文部科学省や学外者によって大学自治が無残に踏みにじられても、平然としている大学の人間たち=教員や学生たちばかりになってしまっていて、まるで「家畜大学」であるかのごとき様相になっていることです。日本学術会議の人事を巡ってもそうでした。ヘタレ牛の会長が菅義偉スカ政権と水面下でごちゃごちゃやっているだけで、肝心の日本学術会議内部から大きな動きが出てきません。
岡山大学の教員や学生は何をしているのでしょうか? 大学の「研究」とやらが「人殺し道具開発」による金儲けの場になっても、オラ知らねえ、ということですか? 大学で学問をする資格ナシですね。もしそうなら、岡山大学など解体してしまえばいいでしょう。
(関連)田中理事長のネコババ逮捕 腹立たしいのは日大の学生たちが誰も何も騒がないことだ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/298266
東京大学出身の私のゼミの先生は、かつて「学者とはいかに乞食たりうるか」と言っていました。同じことを、同じ東京大学出身の神野直彦教授(最近、ひげをはやして、かつての宇沢弘文氏のような風采になっているようです)からも同じ言葉を聞きました。東京大学経済学部の教授たちの「言い伝え」なのかもしれませんが、まさに、今の腐った日本の大学の研究者たちに必要なのは、この「乞食身分」への覚悟ではないかと思います。
(上記の私のメールに対する返信)
私が言及した文科省官僚も学生部に出向していました。彼は以下の「岡山大学学友会潰し」に辣腕を振るいました。彼はそのために岡山大学に派遣されたのです。この一件のあと彼は大学を去りました。
https://ameblo.jp/okadaigakuyukai/entry-10512678939.html
この問題は、本来は各学部から委員の出ている学生生活委員会で議論すべき事項だったのですが、そこには一回も出されることはありませんでした。私はその時、学生生活委員会の委員でしたが、この暴挙に異議を唱えた委員は私一人でした。田中さんの言われるように教員の無気力ぶりは呆れるばかりです。これは20年以上前の話です。その後、法人化が強行され、事態はさらに悪くなっているでしょう。
ただ私は教員や学生の無気力ぶりを糾弾するだけでは、解決にならないと思っています。特に学生に関しては。私も、受験勉強に明け暮れたあと大学に入り、社会の仕組みもみえてきて、「目から鱗が落ちる」思いをした経験があります。
(2)(メール転送です)第2回目の岡山大学への申し入れと回答
岡山大学に対して一連の質問書を提出してきたことはすでにお知らせしました。その再質問書に対してきのう大学から回答がありましたので、添付します。あいかわらず、ひどい内容です。再質問1に対して「不知」と答えています。無責任、厚顔無恥の極みです。再質問2,3についても全く答えていません。再質問3についてはもともと学内で審議などしてないから答えようがないのいです。回答したの山崎淳一郎研究協力部長です。彼は文科省の天下りです。このような人物が国立大学を破壊しています。ぜひこのことを全国に広めてください。
(関連)(別添PDFファイル)岡山大学に対する再質問書(「軍学共同反対連絡会」、野田隆三郎岡山大学名誉教授 2021年11月19日)
https://drive.google.com/file/d/1fnCBMoWbrGkp_wgerlLtRI-ufa-0KEXQ/view?usp=sharing
(関連)(別添PDFファイル)岡山大学からの再質問書への回答(2)(2021年12月3日)
https://drive.google.com/file/d/1NR_t8vc855f5NWg7Qopod9zVz01HAgTm/view?usp=sharing
2.大分大学
https://www.oita-u.ac.jp/
(下記はメール転送です)
昨日、「平和をめざすオールおおいた」は、大分大学が今年度の防衛装備庁の助成制度に2度目の採択をうけたことに抗議する声明をだしました。前回、2018年度に数度にわたる公開質問状や要請に対して真摯に対応しなかったのですが、審査制度を検討するとだけは述べていました。ところがその審査制度は学部だけのもので、しかも、学部長個人が審査(必要な場合には委員会に付議する)するというものです。声明では、この点の不備について批判し、是正を求めています。(元大分大学教授 二宮孝富)
(関連)(別添PDFファイル)声明:大分大学は安全保障技術研究推進制度の採択を辞退せよ(平和をめざすオールおおいた 2021.9.1)
https://drive.google.com/file/d/17onShcpNVNNdTCin_4pJ0m6DND91EgHo/view?usp=sharing
(関連)防衛施設庁の研究助成、大分大に市民団体 辞退を求める声明(大分合同新聞 2021.9.2)
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2021/09/02/JD0060593109
(関連)大分大学長「軍事研究はしない」|NHK 大分県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20180925/5070001973.html
(掲載期間を過ぎて、このサイトからニュース文章は消えていますが、私はNHKがこの問題についての「裏付け」をきちんと取らずに、大分大学の一方的な言い訳だけを垂れ流していた可能性が高いと見ています。軍部からカネをもらっておいて「軍事研究はしない」などという発言が通用するのかしら? 「カネもらえたら、何でもやります、何でも言います」ということなのでしょうか? この発言をしているのが大分大学の学長だというのなら、その人に学長をやめてもらえばいいでしょう。:田中一郎)
3.豊橋技術科学大学
https://www.tut.ac.jp/
(1)(メール転送です)「軍学共同反対連絡会」による豊橋技術科学大学への申し入れとその回答について
豊橋技術科学大学は、今年、防衛装備庁の大規模公募研究Sタイプに応募・採択されました。大学が大規模研究sタイプに採択されるのは筑波大学に次いで2例目です。同大学は公募研究が開始された2015年には当時、日本学術会議会長であった大西隆学長が同公募研究に応募・採択され世間を驚愕させました。(現在は学長は変わっています)
その豊橋技術科学大学に抗議の申し入れをするため、同大学に訪問を打診したのですが、もめています。その経緯を以下に貼り付けます。やや長文ですがご一読ください。筑波大、岡山大に続き、豊橋もかなりひどい大学です。
(a)まず連絡会事務局長から同大学が応募した理由、経緯を尋ねたことに対する回答が添付の文書です。(⒒月22日)
(関連)(別添PDFファイル)競争的資金制度等による安全保障研究について(豊橋技術科学大学 2021年11月22日)
https://drive.google.com/file/d/1im9SLE3lq2uSfSDxSnMPmc7fSo1XjvLs/view?usp=sharing
(b)それを受けて私から同大学に以下の文書を送りました。(⒒月29日)
貴学への申し入れについてお願い
豊橋技術科学大学長 寺嶋 一彦様
軍学共同連絡会 http://no-military-research.jp/
共同代表 野田隆三郎(岡山大学名誉教授)
事務局長 小寺 隆幸(京都橘大学名誉教授)
私たちは軍学共同に反対する運動に取り組んでいる研究者、市民の団体です。貴学は本年度安全保障技術研究推進制度に応募し、採択されました。貴学が採択されたのは、2015年度に引き続き、今回で2回目です。同制度に2回以上、採択された大学は、貴学と岡山大学、大分大学の3大学以外にありません。多くの大学が同制度への応募を自粛しているなか、貴学が応募を続けておられることは極めて遺憾であり、このことに抗議する申し入れを行うため以下のとおり貴学を訪問しますので、よろしくご対応くださいますようお願いいたします。12月9日(木)14時。なお、申し入れの件は報道機関に伝えますので、申し入れの場に記者が立ち会うことをお認めくださいますようお願いいたします。
貴学の同制度への応募に対する私たちの問い合わせに対し、先日、貴学より「競争的資金制度等による安全保障研究について」と題する回答を頂きました。そこには「戦争を目的とする科学の研究は行わない」とする日本学術会議1950年および1967年声明を尊重すべきものであると認識すると書かれています。
一方、安全保障技術研究推進制度の公募要領(2021年度は「本制度の概要」)には「防衛分野での将来における研究開発に資することを期待し、先進的な民生技術についての基礎研究を公募する」と書かれています。貴学はこの公募研究は「戦争を目的とする科学の研究」に当たらないとお考えでしょうか。申し入れの場で、ぜひ貴学のお考えをお伺いしたく思いますので、責任ある方が納得のいく説明をしてくださいますよう、お願いいたします。 以上
(c)これに対する豊橋からの返事は以下のとおり。(11月30日)
軍学共同反対連絡会共同代表 野田隆三郎 様
豊橋技術科学大学総務課の深井と申します。
昨日河合,深井とも不在にしていましたので,返信が遅くなりましたが,野田様からいただいた「貴学訪問受け入れのお願い」のメールは確かに受信していました。
申し入れのありました本学への訪問については,報道機関の立ち会いを含め,お断りさせていただきます。本学が防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度に応募した理由は,既に回答済みであり,直接大学に来られても,何もお話しすることはありませんので,訪問への対応はいたしかねます。なお,無断で大学へ入構したり,構内又は門前にて,横断幕を取り付ける活動等は禁止いたします。
(2)(メール転送です)これに対しきょう以下の文書を送りました(12月3日)
豊橋技術科学大学長 寺嶋一彦様
豊橋技術科学大学総務課 深井麻須美様
軍学共同反対連絡会
共同代表 野田隆三郎
貴学から以下のお返事を拝受しましたが、私たちは下記の理由により、あらためて貴学訪問を受け入れてくださいますようお願いします。
(a)私たちの貴学訪問の目的の一つは、貴学が2015年度に続き、本年度も防衛装備庁公募研究に応募・採択されたことに抗議する申し入れ書を手渡すためです。国立大学は国民の税金で運営されています。その国立大学が国民の声に耳をかさず申し入れ書の受け取りを拒否することは許されることではありません。
私たちは、これまでに私学を含む数多くの大学に同じ趣旨で申し入れ書を届けましたが、訪問を受け入れられなかったことは一度もありません。私たちは、署名者17,386人を代表して貴学を訪問します。貴学もぜひ私たちの訪問を受け入れてくださいますようお願いします。
(b)貴学訪問の、いまひとつの目的は貴学の「競争的資金制度等による安全保障研究について」と題する回答(11月22日)に関して貴学のお考えをお尋ねするためです。貴学は、その回答ですべてを説明したとお考えのようですが、たとえば防衛装備庁公募研究が「戦争を目的とする科学の研究」に当たらないと貴学が具体的にどのように判断されたのかは貴学の回答では示されていません。
多くの大学は防衛装備庁公募研究は「戦争を目的とする科学の研究」に当たると考え、応募を自粛しているなか、貴学が「戦争を目的とする科学の研究」には当たらないと判断されるのであれば、貴学にはその理由を国民に示す責任があるのではないでしょうか。ぜひ私たちの申し入れの場でその責任を果たしてくださいますようお願いいたします。また、大学は社会に開かれていなければなりません。そのためにも報道関係者の申し入れの場への立ち会いをぜひお認めくださいますようお願いします。
なお、私たちは、これまで、どこの大学においても構内で横断幕を張ってアピール行動をしたことは一度もありません。もちろん貴学においてもそのようなことをするつもりはありません。 以上
<田中一郎コメント>
上記、および別添PDFファイルを拝読いたしました。
豊橋技術科学大学とかいうトンチキ大学は、軍部からカネをもらい「研究」なるものを行いながら、それは「軍事研究ではない」という詭弁を弄しています。この国はこんな連中が増えてきました。アベスガ政権の影響でしょう。しかし、大学という「学問・研究・教育の府」がかようなことが許されるのでしょうか? カネをもらえれば私たちは何でも言います・何でもやります、ということなのでしょうか。
抗議に行くぞ、というと、イヤダ、来るな、という。この返事、大学内できちんと議論した結果なのか? 河合と深井とかいう事務員が自分たちで勝手に決めて対応しているだけではないのか? そうだとすると、それもまた問題でしょう。はっきりさせるべきです。
かつてのこの大学の学長=大西隆は、日本学術会議のトップをやりながら、自分が学長を務める大学で、軍部からカネをもらって平然としている、いや、居直っていた。そいつが、菅義偉スカ政権の日本学術会議委員6名の任命せずを、さも自分はリベラルで立派に政府の圧力に対抗したかのようなことをマスごみ相手にしゃべっていたように記憶します。そして、この大西隆も東京(頭狂)大学出身ではなかったかと思います。
その東京(頭狂)大学ですが、早野龍五(東京大学名誉教授)という人物が医学研究倫理規定に違反し、間違いだらけの論文(福島原発事故に伴う放射線被曝問題)を学術雑誌に公表し、その後、黒川眞一氏にコテンパンに指摘されてそれを撤回するも、その仔細の説明も行わないし、早野龍五に対する処分すら行わないのが東京(頭狂)大学です。(岩波書店月刊誌『科学』に複数回掲載された)
私は、この日本の最高学府と言われている東京(頭狂)大学こそ、シンボル的に「反知性、反倫理、悪の巣窟」として、解体してなくしてしまうのがいいのではないかと思っているのです。不祥事を起こし続けている日大とともに、腐った日本の大学の双璧をなしています。そして両校とも、1968年の大学紛争の最も激しい当事者校でした。何の反省もしていないのでしょう。大学の名に値しません。
(関連)伊達市外部被曝データ解析論文問題についての早野龍五氏と黒川眞一氏の対論より……編集部
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_202106_henshubu.pdf
(関連)(関連ウェブ公開記事 黒川眞一:「日本科学技術ジャーナリスト月例会(4月13日)における早野氏の発言に対するコメントと批判」)
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/comments_on_20210413.html
(関連)雑誌『科学』 2021年6月号 VOL.92 NO.6
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo202106.html
4.(メール転送です)デュアルユースと特許(BY 田中一郎)
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以前にも申し上げたことがあるのですが、いわゆるデュアルユース問題に対処する場合に、特許の活用方法を真剣に考えていただけないかと思っています。そもそも私は特許の管理の法制度や、大学における特許の扱いなどについて、全くの無知です。
私の素朴な特許の活用方法は、デュアルユースの可能性がある技術について、特許を大学が管理し、その利用について、軍事利用や反社会的な利用、ないしは組織・会社には使わせない、という風にはできないかという点、さらに、特許技術を軍事利用や反社会的利用に勝手に使われた際には、特許権を武器にして、法廷その他で徹底的に争う、というやり方です。
その後は、どなたからも反応がなく、どうなのかな、と思っています。
5.(メール転送です)科学の支配権力や巨大資本による包摂と科学者の責任(BY 田中一郎)
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21世紀は、科学が支配権力や巨大資本井包摂される時代です。2つの核=原子核と細胞核をめぐる「科学」が典型で、包摂されることにより科学が似非科学となっています。大学そのものも腐っています。西欧中世のキリスト教教会を思わせるものがあります。しかし、この歴史的・社会的な流れの中で、科学者個人の責任や倫理・道徳・矜持だけで乗り切れるかどうかは、いささか懸念大です。
下記は今、読んでいる本です。
◆危機に立つ国立大学-光本滋/著(クロスカルチャー出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033386973&Action_id=121&Sza_id=GG
大変な事態が大学を襲っていて、日本の学問・研究が根本から歪められていくさまが書かれているように読めます。諸悪の根源は、ここでも政治です。
しかし、今般の日本学術会議の6名の任命外しに対する日本学術会議委員たちの「知らんふり」や(105名のうち、のこりの99名は何をしているのか。6名を任命しないなら自分たちも委員をやめると言って抵抗すればいい。そして、自分たちで自主運営しながら政府批判を展開すればいい)、ヘタレ牛さながらの日本学術会議会長(ノーベル賞受賞物理学者)の動きを見ていると、全くの権力の「家畜」と化しているのが見て取れます。お前ら「瀧川事件」のときの京都大学の教授や学生たちがどのように動いたか、少しは団結して抵抗して見ろよ、と言いたくなります。
実際問題、日本学術会議の多くの報告書やレポートはロクでもないものが多々あります。放射線被曝の問題を扱ったものも、そのうちの1つだったと記憶します。そして、大学の腐れようは、今般の日本大学や東京(頭狂)大学の有様を見れば、絶句するばかりです。東京(頭狂)大学の早野龍五論文問題などは絶対に許せるものではなく、処分すべき犯罪ですが、東京(頭狂)大学当局は無罪放免しています。(岩波書店『科学』の黒川眞一・島明美論文(2021/8)参照)
1960年代の大学紛争の教訓はどこへ行ったのか?
私は日本の大学は、今こそ解体されるべきであり、日本の学問・研究・大学教育はホンモノの科学者で再構築されるべきであると考えます。(まもなく「日本の大学は腐っている」シリーズのメールをお送りする予定)
もちろん、大学の自治は法律でしっかり守り、大学に産学共同、軍学共同、金もうけビジネスを持ち込む人間たちは、すべて大学から追放です。評議会などは廃止=つまり法律を抜本改正し、大学への予算を倍増していく必要があります。但し、大学運営のあり様は厳しくチェックされます。
しかし、それを他力本願ではやってほしくないですね。今大学にいる学者や研究者たちが、自分の存在を賭して、大学改革に取り組む姿勢を見せない限り、ものごとは前には進まないでしょう。まさに当事者主権です。(今の若い社会学者などはケツを蹴飛ばしてやりたくなる時があります)
<その他関連サイト>
(1)日本の大学は腐っている(5):(メール転送です)京都大学宛「要望書」第3報(人骨問題公開学習会)=京都大学は投げかけられた疑問に対して、どうしてきちんと対応しないのか・できないのか- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-e2c9b1.html
(このサイトから「日本の大学は腐っている」の(1)~(5)のバックナンバーを見ることができます:田中一郎)
(2)(岩波ブックレット)「私物化」される国公立大学 - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b589286.html
(3)盗人に追い銭!“日大のドン”田中前理事長に億単位の慰労金…最側近のアメフト元監督には7000万円|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/298188
<田中一郎コメント>
今、大騒ぎになっている日本大学の問題については別メールにてご報告させていただきます。また、私とたんぽぽ舎で共催する「新ちょぼゼミ」では、来年2022年2月22日(火曜日)夜6時から、下記の講演会を計画しています(チラシはまだできていません)。みなさまの高い関心とご参加をお待ちしております。(講師の長沼宗昭様は元日本大学法学部教授で、現在は同大学院非常勤講師でいらっしゃいます)
◆オルタナティブな日本をめざして(第71回):「いま日本大学でなにがおきているのか」(長沼宗昭さん:新ちょぼゼミ)(2022年2月22日)
草々
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