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2021年11月

2021年11月29日 (月)

ベーシックサービス論(井出英策慶応大学教授&立憲民主党)批判(1)=公共サービスを適正・適切・公正に提供できる体制を創ることが先決だ(11.27「公正な税制を求める市民連絡会」主催講演会より)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)

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1.(予約必要)(12.4)オルタナティブな日本をめざして(第68回):「UNSCEAR報告書を覆した未公表データと初期被曝:小児甲状腺がんをめぐって何が起きているか」(白石草さん)(2021年12月4日)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-3bf834.html

 

(予約の受付窓口)

*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

 

(関連)(報告)(11.13)放射線被曝の基本的な解説(第1回目):科学的実証性のない国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」という「つくり話」と3つの勧告の正体(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html

 

2.あたらしい憲法のはなし・民主主義 文部省著作教科書-「あたらしい憲法のはなし・民主主義」企画・編集委員会/編(展望社)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031409211&Action_id=121&Sza_id=C0

 

(似非改革を推奨する日本破壊勢力の先兵=維新(日本維新&大阪維新)に「第5列」政党の国民民主党が「壊憲」をダシにしてへばりつき、国会での法案提出資格を得るために共同行動までを示し合わせて、現代日本の「狂気」をかろうじて食い止めてきた日本国憲法を葬り去ろうとしている。民主主義を担っていくだけの基礎知識や認識・責任感のない「アホウの有権者」が、私の生まれ育った大阪を中心に増え続けているが、そんな中、上記図書は、大日本帝国軍閥たちがしでかした侵略戦争=アジア太平洋戦争敗戦直後の、まさに戦後日本の出発時点における「憲法解説書」としてまとめられたものの復刻版である。今日のような情勢下でこそ、非常に参考になるのではないかと思い、ご紹介しておきたい。戦後生まれのお気楽なバカ息子・バカ娘たちに申し送りしておきたいことは、「いつまでも、あると思うな、親と民主主義、平和、人権、そして円高」である。自滅したくなければ、自分の力で自分の認識を正せ!:田中一郎)

 

(参考)(参考)第五列とは - コトバンク

 https://kotobank.jp/word/%E7%AC%AC%E4%BA%94%E5%88%97-91138

 

3.キャンペーン その1

(1)キャンペーン · 福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで!顧問会議は『明日のハナコ』の排除を撤回してください。 · Change.org

 https://tinyurl.com/38jwjenz

 

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 福井での上演会・学習会の予約の受付を始めました。 · Change.org

 https://bit.ly/3D0PDTg

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 朝日新聞にも記事が · Change.org

 https://bit.ly/3cWY33d

 

(関連)(報告)シンポジウム「そもそも命はだれのもの?」(天笠啓祐、島薗進、アーサービナード)& (悪質言論妨害)福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで!顧問会議は『明日のハナコ』の排除を撤回してください。 ·- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-cf4b86.html

 

(2)キャンペーンについてのお知らせ · 今日、玉城デニー沖縄県知事の「辺野古不承認」の記者会見が行われました · Change.org

 https://tinyurl.com/3ta3ssv4

 

(3)立憲民主党あて要望書【賛同署名】 政治を変えるため、「市民と野党の共闘」を進める役割を期待いたします

 https://tinyurl.com/yckwu9u3

 

3.キャンペーン その2

 「地球温暖化」対応を口実とする環境破壊に万全の警戒と防止対策を早急に導入いたしましょう。また、今や「新興宗教」と化し始めている「地球温暖化防止」「気候変動対応」「カーボンゼロ」などの美辞麗句を建前にした「原発・核燃料サイクル」復権復活を許さない動きを強めましょう。人類や全生物は、CO2との共存は可能ですが、放射能・放射線被曝との共存は不可能です。だまされることは自滅を意味します。原発再稼働を容認して(立憲民主党=泉健太、小川淳也)カーボンゼロを目指すなど、冗談ではないワ、という話です。

 

(関連)立憲代表選“原発再稼働”の考えに違い(日本テレビ系(NNN))- Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/3451fbe566bc4df1c26a8ef6fee43c8b15c189f9

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)小川淳也氏「将来的には確実に再エネを中心とした持続可能性を回復した状態にぜひ持っていきたいと思っているんですが、極めて限定的に将来の原発、そして化石燃料からの卒業、確実な卒業に向けて、やむを得ないことはあるだろうと」

 

泉健太政調会長「安定供給の責任っていうのはありますので、やはりそこを避けて理想論だけでは駄目だということだと思いますので、予備電源という意味での本当にごく少数のですね原発というのは、稼働させられるような状況というものも考えておかなければいけないと」

 

一方、逢坂氏と西村氏は、原発再稼働を容認しない考えです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

◆キャンペーン · 豊かな自然や地域の生活を破壊する再生エネルギー開発に規制をかけてください · Change.org

 https://tinyurl.com/2hawbrsr

 

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 【宇久島メガソーラー問題】横暴な手法に憤り、住民に説明せず森林伐採を開始 · Change.org

 https://bit.ly/3o19sFN

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 山梨県知事と面談、ブルーキャピタルの杜撰工事を指摘 · Change.org

 https://bit.ly/3rwXTbB

 

◆(別添PDFファイル)(予約必要)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-38ac7b.html

 

(予約の受付窓口)

*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

 

(関連)(報告)(10.14)脱原発ロードマップ(再論その3)(「新ちょぼゼミ」):電力自由化とエネルギー革命の基本的考え方- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-3739f1.html

 

(関連)「地球温暖化」狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ-渡辺正/著(丸善出版)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033780955&Action_id=121&Sza_id=E1

 

(著者)渡辺正氏 プロフィール

(わたなべ・ただし)東京理科大学教授。1948年鳥取県生まれ。東京大学大学院修了、工学博士。東京大学助手、助教授を経て1992年より同大学教授(生産技術研究所)。2012年、同大学を定年退職(名誉教授)ののち東京理科大学に勤務。専門は生体機能化学、科学教育、環境科学。

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去る2021年11月27日、東京四ツ谷の主婦会館において、「公正な税制を求める市民連絡会」主催の設立6周年記念講演会が開催され、「コロナ禍で拡大する格差・貧困を是正する税財政の実現に向けて」をテーマに複数のパネラーが報告を行いました。その際の資料はまとめて下記サイトにあります。主に、「新型コロナ」騒動が浮き彫りにした貧困と格差・ジェンダー不平等の現状報告、今般国際的に基本合意された「グローバル・タックス税制」の改革、今後の取組に向けて(社会的共通資本やベーシックインカム、ベーシックサービス)、の3つを柱にしてプレゼンないしはシンポジウムが行われています。

 

◆(イベント情報)(11.27)コロナ禍で拡大する格差・貧困を是正する税財政の実現に向けて ―新自由主義へのグローバル&ローカルからの対抗―

 http://tax-justice.com/?p=1208

 

以下、簡単にご報告申し上げますとともに、この中の「グローバル・タックス税制」論(諸富徹京都大学大学院教授)、及び「ベーシックサービス」論(井出英策慶應義塾大学教授&立憲民主党)について、簡単にそのポイントを批判しておきます。今後の議論の参考になれば幸いです。当日は会場参加者からの発言機会がなく、パネラーによる一方通行の講演会であったことは残念だったと思います。また、当日の資料は「公正な税制を求める市民連絡会」のHPに掲載されましたが、当日の録画はどうも撮影されていないようなので、当日参加されていない方々には見ることができません。貴重な講演会だったことを思えば、これもまた残念なことと言わざるを得ません。主催者側の今後の改善につなげてほしいものです。

 

◆Dropbox -「公正な税制を求める市民連絡会」主催 設立6周年記念講演会

「コロナ禍で拡大する格差・貧困を是正する税財政の実現に向けて」資料一式

 https://www.dropbox.com/sh/gpfvmbgkxgdzhm7/AAA8kETGGgdqMqHO6IYBfFXga?dl=0

 

(関連)公正な税制を求める市民連絡会

 http://tax-justice.com/

 

(なお、下記の関連する記事や関連サイトは貴重な情報ですので、みなさまには図書館等で原本をご覧いただければ幸いと考えています:田中一郎)

 

 <別添PDFファイル>

(1)法人税率の「山」戻せるか、10年で170兆円逸失、「最低15%」米で議論停滞(日経 2021.11.28)

 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77958060Y1A121C2MM8000/

(2)子ども手当―チルドレン・ファーストの蹉跌(『民主党政権失敗の検証』中公新書)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032984189&Action_id=121&Sza_id=F2

(3)企業賃上げ促す税制に、自民党税調 宮沢会長 税制改正へ意欲、「小手先の考え」「効果に疑問」識者は批判(東京 2021.11.25)

 https://www.chunichi.co.jp/article/371659

(4)共働き主流 現状と制度会わず、児童手当の要件、自民に見直し論(東京 2021.11.25)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/144619

(5)「自宅死」多発の人災は繰り返す:コロナ「幽霊病床」と補助金の闇(『選択 2021.11』)

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/21559

(6)役立たず「感染症ムラ」の大利権:コロナ「積極的疫学調査」の暗愚(『選択 2021.11』)

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/20962

(7)国際課税 新ルールへ(1)~(5)(朝日 2021.11.23~27)

① https://www.asahi.com/articles/DA3S15120003.html

② https://www.asahi.com/articles/DA3S15121287.html

③ https://digital.asahi.com/articles/DA3S15122084.html

④ https://digital.asahi.com/articles/DA3S15123264.html

⑤ https://digital.asahi.com/articles/DA3S15124557.html

(麻生太郎財務相(当時)へのゴマすり記述は余計ですが、この5回のシリーズ記事では、国際税制について、2015年の「BEPS最終報告」を経て、2021年10月の137カ国・地域による「新国際税制」基本合意までの経緯を平易にコンパクトにまとめています。一読に値します。:田中一郎)

 

 <関連サイト>

(1)法人税率最低15%で合意 国際課税新ルール、136カ国・地域で:朝日新聞デジタル 

 https://www.asahi.com/articles/ASPB875LZPB8ULFA010.html

(2)「底辺への競争」やめる 国際課税変更、日本の税収も増える見込み:朝日新聞デジタル

 https://www.asahi.com/articles/ASPB96S70PB9ULFA004.html

(3)BEPSプロジェクト|国税庁

 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/kokusai/beps/index.htm

(4)税源浸食と利益移転(BEPS:Base Erosion and Profit Shifting) - KPMGジャパン

 https://home.kpmg/jp/ja/home/insights/2014/08/base-erosion-profit.html

(5)共働きが多い時代に合わない児童手当の支給要件 「主な稼ぎ手の収入」から「世帯合算」に変更を 自民党内に求める声 - 子育て世代がつながる - 東京すくすく

 https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/support/49536/

 

1.「グローバル・タックス税制」論(諸富徹京都大学大学院教授)について

 諸富徹(京都大学大学院教授)の「グローバル・タックス税制」論の講演・講義をお聞きするのは今回で2回目だ。1年前に出版された岩波新書「グローバル・タックス」(下記)と併せて、非常にややこしくてわかりにくいこの問題を、適切に整理し、一般の読者・聴講者にもわかりやすく平易に解説していただいていて、とても貴重なものとなっている。現代を生きる私たち「ちょぼちょぼ市民」にとっては必読の書と言えるだろう。また、これを言い換えれば、およそ「グローバル・タックス税制」を知らずして、消費税増税はやむなし、などという「たわけ事」は軽々に口にするな! ということを意味している。

 

(関連)グローバル・タックス 国境を超える課税権力-諸富徹/著(岩波新書)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034129637&Action_id=121&Sza_id=E1

 

(関連)国際税制改革、果たしてその実現性は?:タックスヘイブンや各国税制の間隙を利用して「税金を払わない外国企業」(IT関連を含む多国籍巨大企業群)に対して米欧日政府は毅然とした対応・対策ができるのか!?- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-2c9af8.html

 

 ところで、その「グローバル・タックス税制」の件だが、実は私は諸富徹(京都大学大学院教授)の議論には少し不満がある。それは同氏が虚偽を主張しているとか、妙な利権バイアスに毒されている、とかいったことではなくて、(この分野でのオピニオンリーダーでもある)同氏の立論において、今般の国際合意に基づく「グローバル・タックス」の新ルールが極めて不十分ではないかということをあまり主張されていないように見える点だ。言い換えれば、ドロボー巨大企業であるGAFAをはじめとするITプラットフォーマーなどの多国籍企業群の納税回避行為や脱税に対して、もっと厳しく強く「公正な税制」を目指して各国が課税主権を行使すべきだ、という視点が弱いように思われることである。この問題については、別のメールで詳しく議論したいので、下記では私の問題意識をとりあえず箇条書きにしておき、多くの方々の見解なども聞いてみたいものだと思っている。

 

昨今の経済学者どもは、こうした国民国家存立の基本にかかわる実務的な大問題に対しては、トンと無関心と無知を決め込み、あいもかわらぬ「市場原理主義アホダラ教」や俗流経済学の「念仏」やジャーゴンを唱え続けて久しい状態である。日本だけではないのかもしれないが、およそ政治学の世界には「実際の政治を知らない政治学者」が繁殖して(似非)政治改革や小選挙区制・二大政党制などの「オバカ説教」を繰り返し、また、経済学の世界では「実際の経済や資本主義の有様を知らない経済学者」が繁殖して、相も変らぬ自己矛盾の均衡経済理論や消費税必要論を繰り返している有様である。そんな知的退廃情勢の中での諸富徹(京都大学大学院教授)の著作や議論は、数少ない貴重なものとして受け止めていることも付記しておきたい。

 

 <私が諸富徹氏の議論に不満な理由>

(1)グローバリズムという「米国世界支配」の動きをアプリオリに「自然現象」のように受入れ、かつそれを合理化しているのではないかという点。グローバリズム=パクスアメリカーナ=アングロサクソニズム=「市場原理主義アホダラ教」=米国自国ルールの押し付けと、それがかなわぬ場合の単独行動主義、などなど、このグローバリズムそのものへの厳しい批判が私はもっと必要であると思う。(「グローカル」(グローバルに考えローカルに行動する)ならOK)

 

また、この点に関して申し上げれば、およそ「タックスヘイブン」という制度そのものが、英国王室をはじめ、アングロサクソン系の国の為政者や実業家・資本家・富裕層ら支配層が創設したものであり(背後には、姻戚関係のネットワークでつながったロスチャイルド家一族がいるという議論もあるが真偽は不明)、その弊害が目に余るようになったから、今度はそれを正す取組もまた、同じくアメリカやイギリスなど、アングロサクソン系諸国の為政者が行うということは、典型的な「利益相反行為」と言える。まるでドロボーがドロボーの対策をしているようなもので、こんなことで本当に事態が改善に向かうのかどうか、怪しい限りではないかとも思われる。結局のところ、この「グローバル・タックス」の問題は、私たち無数の名もなき「ちょぼちょぼ市民」が、ドロボーたちによって自分たちの税源・財源を侵食されていることに気が付き、怒りの声を挙げ、それを具体的な投票行動など、政治の動きにつなげることによってしか解決しないだろうということを予測させる。

 

(2)最低税率15%では全く不十分であり、また、その対象となる企業も、売上高7.5億ユーロ(約960億円)以上と、規模の大きな企業に限定されている(この限定は「尻抜け」を生み出す可能性あり)。公正な税制の実現には程遠い。

 

(3)PE(恒久施設:Permanent Establishment)がなくてもサービスの利用者がいる国(市場国)が課税できるようにする「デジタル課税」(朝日新聞記事の記載 しかし、合意されたのはデジタル・サービスとは限らず、広く国際サービス全般を含んでいるはずだが・・・・)に関する合意では、対象企業が売上高200億ユーロ(2兆6千億円)超の巨大企業のみで、世界全体でも100社程度と数が少なすぎること、課税される法人所得も、税引き前利益率10%以上の超過利益部分の1/4が対象となるだけで範囲が狭すぎる、などの大問題があり、これは一種の「トークンニズム」ではないかと思われる点

 

(関連)tokenism(トークニズム)とは? 意味や使い方を解説します - TESOL Blog

 https://tesolblog.com/tokenism/

(「肉を斬らせて骨を守る」式のゴマカシ対応のこと、「斬られた肉は他で取り戻す」)

 

(3)今般合意されたのは「基本的な枠組み」だけで、実務的な仔細はこれからネゴとなるが(上記朝日新聞記事「国際課税 新ルールへ(5)」参照)、その問題についての言及が乏しい(「神は細部に宿りたまう」)

 

(4)新たな「尻抜け」政策(企業誘致補助金など=今般、自民党政治のおかげで発展途上国に転落している日本でも、台湾から半導体製造企業を九州に誘致するのに数千億円の巨額補助金を交付する かつては世界に誇る半導体王国だった日本の今はこのザマである。ちなみに日本の半導体産業衰退の最大の原因をつくったのは通産省=経産省であると私は見ている)に対する防止策やコメントの不十分

 

(5)私はタックスヘイブン退治の政策的方法論として、①タックスヘイブン否認の法理(そもそも存在を認めない=タックスヘイブンの課税主権を認めない)、②強制連結(総合)課税(①とセット)、③納税回避行為や脱税に関しては懲罰的な重加算税(脱税額の数倍の税金を強制徴収)、④海外資産および所得の厳格な自主申告制度と虚偽申告に対する強烈なペナルティ課税、⑤特定巨大企業及び超富裕層に対するマルサ体制の強化と、納税回避行為を先取りする予防的税法制の準備、⑥源泉課税の積極活用、など、私でも考えられる各国の「グローバル・タックス」課税強化の主権行使を何故提唱できないのか?(諸富徹氏に前回の講演の際に質問してみたが、既にこうしたことは手当てされている、との回答だった。具体的な内容の伴った回答ではなく納得できるものではない。また、前回講演会の質疑応答では、的外れなピンボケ質問も散見され、少しイライラさせられる講演会だった)

 

2.「ベーシックインカム」について

 これまで私が何度も何度も批判してきた「ベーシックインカム」について、パネラーの関良基(拓殖大学教授)から報告があり、竹中平蔵が提唱した毎月7万円の現金を国民全員に交付する「ベーシックインカム」を例に、必ず失敗をする愚策として、下記の理由を挙げながら簡単な、しかし的を得た説明があった。当日のVTRがないのが残念でならない。他方、同氏にはエールを送りたい。

 

*毎月10万円を1年間交付すると年間120万円で、これを全国民に交付すれば、総額150兆円近い財源が必要。この金額は日本の国家財政全額に相当し、非現実的な話。無理にやろうとすれば、社会保障や社会政策・産業政策その他、ほとんどの行政サービスは中止となる。それでいいのかという話。

 

*赤字国債を発行し続けながら「ベーシックインカム」を強行すれば、早い段階でインフレが起きる。山本太郎「れいわ新選組」の巨額現金バラマキ政策は2年くらいしか続けられず、そのあとインフレが襲ってくる。( そのインフレは容易には退治できない、限りない円安を伴う可能性があり、続けてきた「ベーシックインカム」もやめるにやめられず、政府政権は対処できぬママに有権者・国民から猛烈な批判を受けて退陣せざるを得なくなる。もちろん、「ベーシックインカム」のために削減してしまった行政サービスも簡単には回復できない。MTTを提唱し、現実の経済を知らぬ「左派リフレ派」らの「夢想」経済学者の戯言に騙されてはいけないのだ。:田中一郎)

 

*インフレ下での「ベーシックインカム」は交付金額を増やしていかねばならず、支給額とインフレの悪性スパイラルを招き国民経済が破綻へ向かう。

 

*7万円の現金交付を全国民に継続的に行えば、その分、企業は賃金を引き下げるだけである(関良基(拓殖大学教授)のゼミの学生の発言=ボンクラ経済学者や政治家、世間知らずの市民運動・社会運動活動家よりも、この学生の方がよほど現実の経済のことを知っている)。

 

 <「いちろうちゃんのブログ」より>

(1)(増補版)ベーシックインカム待望論の危うさ(大崎明子『週刊東洋経済 2020.7.18』)と『週刊エコノミスト』のベーシックインカム特集=竹中平蔵もこよなく愛する究極の市場原理主義政策、それがベーシックインカムです。- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-2c2fe4.html

 

(2)(さきほどのメールの付録)トンチキ珍経済政策「ご説教」を2つばかりご紹介=1つは「陳腐化する日本財界の御用聞き」が使う屁理屈(サプライサイダー)、もう一つは「人間はムチでシバかないと働かない」という愚民論に基づくベーシックインカム批判- いちろうちゃ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-7e067b.html

 

(3)今ごろベーシックインカム(BI)の特集を組む岩波月刊誌『世界』編集部の知的錯誤と時流迎合:特集すべきはBIではなく、新型コロナ大失業時代における「(権利としての)生活保障」や「雇用・労働政策」のあるべき論だ- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-12905f.html

 

3.「社会的共通資本」について

 同じく関良基(拓殖大学教授)から著名な経済学者=故宇沢弘文(東京大学名誉教授)の「社会的共通資本」についての説明があった。その内容は今や常識の域にある概念だが、小泉純一郎政権以降、特にアベスガ政権では、この「社会的共通資本」がないがしろにされ、あるいは「私物化」(「市場原理主義アホダラ教」政策)されてしまい、日本の経済・社会の土台を政治が掘り崩すトンデモ日本破壊政策が進行中である。関良基(拓殖大学教授)の「社会的共通資本」の重要性の強調は時宜にかなっている。

 

ただ私からは、その説明において、下記を強調していただきたかったことを申し上げておきたい。何故なら、「社会的共通資本」としての日本の農林水産業基盤や農林水産業は崩壊寸前にあり、他方で時の政府は、この日本の農林水産業に対して「安楽死」政策をとり続けているからである。自国の主食を粗末にし、食料自給を放棄して軍事で国を守るなどと言っている「ドアホ」が、政治家や有権者・国民に増えつつあるこの国は、まもなく没落・滅亡への道を駆け足で下っていくに違いない。農林水産業の復権・復興は21世紀の日本にとって真っ先に必要な政策である。「地産地消の食べもの」を粗末にするような奴はロクな死に方をしない。

 

(1)「社会的共通資本」の真っ先に農地、漁場、森林の3つの農林水産業基盤を入れること(森林は環境の中に入っているのでしょうけれど、そうしないで意図的に「森林」=「社会的共通資本」を強調していただきたい。今もって、農林水産省・林野庁を中心に森林=「木材生産畑」と思い込んでいるオバカが後を絶たないからだ。

 

(関連)日本の森林・林業政策のどこがおかしいのか=森林を木材生産畑としか見ない産業至上主義が「人工単一樹種針葉樹単層林」という貧相な生態系森林を「拡大造林」と称して造り続けたところに根本問題がある- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-c69e.html

 

(2)その「社会的共通資本」を活用して展開される農林水産業は、人間生存の基本中の基本の生業であり、その適正な在り方は厳しく問われなければならないとともに、国際的な価格競争にストレートにさらしてはならないものである。いわば農林水産業は「社会的共通基盤産業」とでもいうべきものであり、これを今後日本でどのように復権・復興させていけるのかが、日本の経済・社会繁栄の1つのキーポイントとなる。

 

(3)日本の農林水産業を国際市場競争にさらして滅亡させる国際市場原理主義経済協定はすべてを廃棄する(脱却する、改定する)方針を持つこと(TPP、日米FTA、日欧EPA、日豪EPA、RCEP、日英FTA、WTO協定など)。一気にはできないので、目的意識をはっきりさせた(例:食料主権など:質と量、安全、持続可能性の3本柱)継続的政策対応が望まれる(民主党政権の戸別所得補償制度などもその1つ)。国際取引よりも内需に徹底して注力する国民経済を創り上げていく必要がある。

 

(注)先般、RCEPの条約批准に立憲民主党と社会民主党が賛成をしているのを見て唖然としてしまった。全くの背信行為である。RCEPにより、日本の野菜・果樹生産は深刻な打撃を受け一気に衰退していく可能性が高まった。食料自給率は更に最低率を更新していくだろう。

 

4.「ベーシックサービス」批判

 下記資料のP62にある関良基(拓殖大学教授)のレジメをご覧いただきたい。議事進行役の司会者から促されて同氏が「ベーシックサービス」を説明した際の資料である。この資料が井出英策(慶應義塾大学教授)や立憲民主党などが提唱している「ベーシックサービス」の概要を知るにはコンパクトでちょうどいい。司会者が、私たちは(井出英策(慶應義塾大学教授)らが提唱する)「普遍主義的政策」や「ベーシックサービス」を重視している(財源は消費税が暗黙裡に前提とされている)などと口外して、司会進行していたことは、まことにいただけない話であり、少なくとも多様な考え方の市民が参加し、かつ、厳しい見解の対立があるこの問題について、片方サイドに傾いたような言及はよろしくない。「公正な税制を求める市民連絡会」は、消費税増税勢力の、あるいは前原誠司や国民民主党らの政策宣伝の場ではないからだ。「私たち」とは誰のことか、明らかにしてから発言すべきでしょう。

 

(念のために申し上げておくが、私がここで批判をしているのは関良基(拓殖大学教授)に対してではなく、井出英策(慶應義塾大学教授)に対してであり、立憲民主党(例えば昨今、取ってつけたように「ベーシックサービス」を言い出した枝野幸男)に対してである。特に井出英策は、あの元祖「口先やるやる詐欺」で平成の小早川秀秋こと前原誠司(今は国民民主党に所属)とがっちりタッグを組み、「ALL FOR ALL」などともっともらしく聞こえる詐欺キャンペーンを展開し、誰でも無償で受けられる「ベーシックサービス」提供をダシにして消費税増税を図ろうと画策してきた愚か者の経済学者である、私はこの井出英策という人物は、全くの世間知らずのお人好し学者か、あるいは、相当程度にしたたかなズル賢い御用学者かのいずれかではないかと推測している。何故なら、井出英策がまともな経済学者であれば、およそ前原誠司のような政治家と歩調を合わせ、肩を組みあいながら物事を進めるなどという愚かなことはしないからである。)

 

◆Dropbox -「公正な税制を求める市民連絡会」主催 設立6周年記念講演会

「コロナ禍で拡大する格差・貧困を是正する税財政の実現に向けて」資料一式

 https://www.dropbox.com/sh/gpfvmbgkxgdzhm7/AAA8kETGGgdqMqHO6IYBfFXga?dl=0

https://www.dropbox.com/sh/gpfvmbgkxgdzhm7/AAA8kETGGgdqMqHO6IYBfFXga?dl=0&preview=download.mcgi.pdf

 

さて、脱線はほどほどにして、この「ベーシックサービス」に対する批判を、以下で具体的に列記してみる。私の批判のエッセンスを簡単に一言で申し上げれば、メールの表題にも書いたように、「ベーシックサービスとされる公共サービスを適正・適切・公正に提供できる体制を創ることが先決だ」ということである。私は「普遍主義的政策」や「ベーシックサービス」を頭から否定することはしない。いやむしろ、可能な限りで、この政策を慎重に進めていくべきではないかとも思っている。高校の授業料の無償化政策が取られた今、私は真っ先に大学の授業料の大幅値下げと、小中学校の自校方式による米飯給食の無償化を全国一斉に実施すべきであると、今でも強く思っている次第である。が、しかし、だ。

 

問題は2点ある。1つは、これまでも言われ続けてきた財源の問題。「ベーシックサービス」はいったん始めたら、ほぼ永続的に実施し続ける必要があるので、スタート時点の短い間はともかく、可能な限り確実な恒久財源で裏付けられていなければならない。そして、その財源を「弱者いじめの消費税」で賄うことはまかりならぬ、というのがポイントである。

 

下記は、2009年の民主民進党政権が失敗した「子ども手当」制度に関するレビューである。当時はわずか5兆数千億円の財源が確保できず、政策が頓挫して「公約破り」として厳しく批判された。同じ失敗を繰り返してはならない。下記にその記述を一部抜粋しておく。当時の政権党=民主民進党が、「子ども手当」の財源を全くきちんと考えていなかったことが推測される。それどころか、それまで実施されていた児童手当の財源であった企業負担金を、この「子ども手当」=「子育てへの普遍的支援」などという美辞麗句に隠れて「なし」にしてやるために打ち出されていた政策ではなかったのか、という疑いまでもが浮上した。これは同党が当時提唱していた「最低保障年金」制度も同じで、厚生年金などで基礎年金部分への掛け金の半分を企業が負担しているものを、それを「なし」にしてやって国にその分を負担させようとしているのではないか、という疑いも浮上していた。「口先やるやる詐欺」政党だった民主民進党なら、あり得ない話ではないだろう。今後に向けて、「普遍主義的政策」の財源確保をどうするかについては、だまされないようにしっかりと監視していく必要がありそうだ。

 

(関連)子ども手当―チルドレン・ファーストの蹉跌(『民主党政権失敗の検証』中公新書)

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032984189&Action_id=121&Sza_id=F2

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(中略)それまでの児童手当は、三歳未満の子どもをもつ受給対象者が厚生年金に加入している場合はその財源の七割を企業が拠出し、それ以外の対象者には国、都道府県、市町村がそれぞれ三分の一を拠出するという仕組みになっていた。地方交付税の減少や税収の落ち込みで財政難にある地方自治体は、公約どおりの「全額国庫負担」を求め、民主党政権内部でも自治体に負担継続を求めるか否かで意見が分かれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 <関良基氏が引用した井出英策の「ベーシックサービス」>

◆医療、介護、教育の無償化

*幼稚園・保育園   8,000億円

*大学の授業料   30.000億円

*病院の窓口支払い 48,000億円

*介護        8,000億円

*障がい者福祉     数百億円

  合 計     約10兆円

(財源は消費税増税 4%=11兆円)

 

(1)幼稚園・保育園

 「保育園落ちた、日本死ね」騒ぎはもう忘れてしまったのか? 保育園入園待ちの子どもたちがたくさんいる中で保育園料金の無料化をやれば、入園者を益々優遇し、入園できない人たちを切り捨てることになることに加え、入園希望者が増大して、入園待ちが更に増える。また、保育園への経営補助金が「市場原理主義アホダラ教」政策による規制緩和のやりすぎで、保育士の人件費上乗せのための補助金が別の用途(ひどいときは理事たち用の黒塗り高級車)に流用され、保育士の低賃金・劣悪労働条件がいつまでたっても解消されず、保育士のなり手がいない事態となっている。こちらの問題を解決する方が先である。

 

(関連)保育園行政に見る「市場原理主義アホダラ教」政策の結末=保育士の給料を削りに削って何してんだよ、株式会社保育園!(「ルポ 保育園株式会社 職業としての保育2」小林美希さん『世界』論文から)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-96cfc7.html

 

また、幼稚園については、幼保一元化を完成させるには、施設拡充や人材確保も容易ではなく、進展していないのが実情ではないのか? 呑気に「幼稚園・保育園」無償化などを巨額の財源を使って今、やってみても、世の中がよくなるとは思えない。

 

(2)大学の授業料

 3兆円という数字になっているが、これは私立大学の学生の分も含まれているのか。また、国立大学などでは、旧帝大系のエリート大学以外の地方大学は、大学運営費を授業料収入と地方自治体の負担で運営させ(その分、文系を中心にスリム化させる)、国庫負担を大幅削減するような話もあり、授業料だけを無償化しても、これまた大学を巡る財政問題は解決しない。当面は、国が財源を提供して授業料減免制度を大きく展開するとともに、無利息かつ返済条件大幅緩和・減免制度付きの奨学金を大きく創設することで対応し、他方では、研究費や大学教職員の人件費を含む大学運営交付金、ないしは私学助成金などの適正運営と増額の問題を解決すべきである(「適正運営」とは財務上のことだけでなく、大学自治を尊重せよということを含んでいる)。大学の授業料を消費税増税で無料にすればいい、などという政策提案は、少なくとも現段階では、あまりにお気楽だ。

 

(3)病院の窓口払い(自己負担金無償化の話かな?)

 まず、言われているのは、こういうことをすると、検査と薬への支出が激増するのではないかという点、また、さしたる病状もない老人が頻繁に病院にやってくるなどという話もあった。これについてはどう考えているのか。金額がたったの5兆円弱となっているが、こんな金額で大丈夫なのか?

 

また、今回の「新型コロナ」騒動では、医療を受けられないまま自宅で死亡する人が続出するという信じがたい事態が起きている。民間病院が80%で、「新型コロナ」などの感染症に対応できる国公立病院が少ないという構造的問題(おまけにその民間病院が「日本医師会」というロクでもない圧力団体を創って医療行政を歪めている)があることに加え、その国公立病院をさらに統廃合・合理化するという「逆コース政策」を強引に推し進め、更に、医師や看護婦を増やさず、看護婦や医療機関関係業務従事者(エッセンシャルワーカー)の劣悪労働条件や低賃金を放置するなど、およそ日本の医療は問題だらけである。

 

(関連)(別添PDFファイル)「自宅死」多発の人災は繰り返す:コロナ「幽霊病床」と補助金の闇(『選択 2021.11』)

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/21559

 

(関連)(別添PDFファイル)役立たず「感染症ムラ」の大利権:コロナ「積極的疫学調査」の暗愚(『選択 2021.11』)

 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/20962

 

この問題を解決し、少なくとも、医療を受けられずに死んでいく人をゼロにすることが先決の必要不可欠の政策である。医療無償化などという前に、健康保険の掛け金の減免制度をもっと大きく広げることや、掛け金の累進的負担を高めることなどが重要(社会保険料負担の逆累進性の解消は大きな課題)。健康保険証を持たない経済的貧困者や外国人労働者など、たくさんの人が苦しんでいる現状の解決の方が先だ。また、英国のNHS(無料医療サービス)などの現状はどうなっているのか? 理想的な医療提供はできているのか? 更には医療の世界での「マイナンバー制度」は廃止しろ! ロクなものにはならないからだ。

 

(関連)ウィキペディア NHS(英:国民保健サービス)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E4%BF%9D%E5%81%A5%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9

 

現段階で医療無償化などと言っている経済学者や財政学者は、私は全く信用していない。医療の現実や現場の事情をおそらくは何も知らないだろうと思うからである。同じ財源を使うのなら、なすべきことは他に山のようにある。

 

4.介護無償化

 私はこの介護無償化が、大学授業料の大幅値下げと並んで、まず真っ先に真剣に取り組んだらどうかと思う「普遍主義的政策」である。ただ、特別養護老人ホームの入居待ちと施設の抜本改善の問題、および介護職員の労働条件改善と人材確保の問題がある。8000億円ではとても足りないのではないか。特別養護老人ホームの改善だけでも、50万人規模の入居待ちの人がいることを念頭に置くと、相当な金額が必要になるだろうと私は思う。ここでも所要金額の見込みは楽観的過ぎで「お気楽」ではないかと思えてしまう。また、介護の世界は、介護保険が発足した時から「市場原理主義アホダラ教」に毒されていて、担い手の多くが金儲け主義の民間企業であり、その中にはコムスンのような問題企業も少なくない。こうした制度的欠陥も今後は改めていかねばならない。

 

5.公衆衛生と保健所

 これはどうなっているのか? 医療機関だけでなく保健所の機能復活・拡充と体制整備・強化は緊急対応事項だ。しかも、感染症だけでなく、食の安全や公衆衛生などの問題も保健所が担当している。どうなっているのか?

 

6.結論

 上記で、私のようなシロウトの目で見ても、いわゆる「ベーシックサービス」として提供されるであろう公共サービスは、この国ではそもそものところでガタガタの状態にある、これを放置したまま、「ベーシックサービス」無償化政策で有権者・国民の福祉の向上など、できるはずもない。井出英策や立憲民主党という、いい加減な学者や政党が、思い付きで言い始めていることにすぎず、実現を目指すなとまでは言わないが、その中身は徹底的に叩いて検討していく必要があるだろうし、更に申し上げれば、かようなことよりも、もっと緊急に短時間で対応できて、財源負担も限られている政策や施策を、もっと積極的に打っていくべきである。

 

今般の衆議院選で見られた巨額現金のバラマキ合戦のような「市場原理主義アホダラ教」政策の競い合いは、不毛であるだけでなく、実施すればするほど財源を無駄に浪費させ、残された対応能力を失わせていくだけのことになる愚策中の愚策である。現段階では、「ベーシックサービス」政策もまた、私はそうしたものの1つに過ぎないと見ている、要するに時期尚早ということである。

 

神は細部に宿りたまう。「世直し」政策は、1つ1つを丁寧に、慎重に、真心を込めて、かつ財源を明確にして検討せよ。それが学者や政治家や官僚たちの使命であり仕事なのだ。

草々

 

2021年11月23日 (火)

(予約必要)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)

前略、田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


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(2022年1月の特別講演(inたんぽぽ舎)のご案内です)

◆(別添PDFファイル)(チラシ)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん)
 https://drive.google.com/file/d/1_hcg3vv65LZLRIRzhM3-AOLwYRWsgkU1/view?usp=sharing

 「二酸化炭素による温暖化が進んだ結果、人類を破滅させる気候危機が到来した」と,TVや新聞がその危機を大声で唱えています。しかし、この温暖化説を唱える国連のIPCC集団が地球の気温データを捏造していることを、あなたは知っていますか? 彼らの解説が科学的に大嘘であることをご存じないでしょう。実は、この社会現象の原因は、福島原発事故を招いてどん底に落下した危険な原子力産業が、再び復活を目指して国連とEUを呑み込み、国際的でかつ組織的な活動をスタートし始めたことにあります。人類がとるべき災害防止の方法は「二酸化炭素対策」ではなく、違う方法に頭を使わなくてはならないのです。マスコミが道を間違えると、世の中がどれほど危険になるかを知っていただくため、地球温暖化と気候変動に関する科学的真実を伝える講演を急遽開催いたします(広瀬隆氏著書の要約)。二酸化炭素は植物の光合成に必要で必須のものです。「二酸化炭素悪者説 植物は光合成が出来ない 植物が育たない」となると人間も動物もとても困ります。「二酸化炭素地球温暖化原因説」は本当か? 本当に地球は温暖化しているのか? この分野に詳しい広瀬隆さんのご説明をお聞きします。みなさまのふるってのご参加をお待ちしております(当日は主催者からは事務連絡以外のプレゼンはありません)。

講 師:広瀬 隆(ひろせ たかし)さん
 著書例:「原子炉時限爆弾・大地震におびえる日本列島」「アメリカの経済支配者たち」「文明開化は長崎から」「二酸化炭素温暖化説の崩壊」「地球温暖化はSF小説だった」「日本の植民地政策とわが家の歴史」他多数

 <次第>
日 時:2022年1月27日(木) 16時30分~21時(開場16時) 
会 場:東京学院 水道橋   参加費(資料代含む):1000円(学生500円)
 https://www.kaigishitsu.co.jp/access/

 JR水道橋駅西口の改札を斜め左に出て、正面の信号のある横断道路を渡り、
 居酒屋(テング酒場)とパチンコ屋(みとや)の間の道に入ると、
 左手にルノアールが見えます。ルノアールを左折して4軒目、50mほど。
 東京都千代田区神田三崎町3-6-15 東京学院ビル3階  tel 03-3261-0017 fax 03-3262-5976 

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <広瀬隆さんのご著書:テーマに関連する代表的なもの>
(1)地球温暖化説はSF小説だった その驚くべき実態-広瀬隆/著(八月書館)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034055718&Action_id=121&Sza_id=C0
(2)原発ゼロ社会へ!新エネルギー論-広瀬隆/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032839231&Action_id=121&Sza_id=C0
(3)東京が壊滅する日 フクシマと日本の運命-広瀬隆/著(ダイヤモンド社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033308496&Action_id=121&Sza_id=C0
(4)二酸化炭素温暖化説の崩壊-広瀬隆/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032448173&Action_id=121&Sza_id=C0
(5)原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島-広瀬隆/著(ダイヤモンド社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032471409&Action_id=121&Sza_id=C0


 <関連情報:別添PDFファイル>
(1)Climategate 事件(渡辺正『化学 2010.3』)
 https://www.kagakudojin.co.jp/book/b62762.html
(2)続・Climategate 事件(渡辺正『化学 2010.5』)
 https://www.kagakudojin.co.jp/book/b62760.html
(3)地球の気温を支配するのはCO2ではなくて水蒸気である(広瀬隆『地球温暖化説はSF小説だった、その驚くべき実態』八月書館)
 
https://drive.google.com/file/d/1tFuizSnsJ386aKbqvpAddlOAljKqUdJW/view?usp=sharing
(4)広瀬隆氏の再生エネ認識:ガス・太陽光・太陽熱(『原発ゼロ社会へ、新エネルギー論』集英社新書 2012.11)
 https://drive.google.com/file/d/1o3Y-x3Kr0-HnTCcCgR0sQWG2XY5Jr8wu/view?usp=sharing
(5)広瀬隆氏の再生エネ認識:再生エネの弱みと対処(『原発ゼロ社会へ、新エネルギー論』集英社新書 2012.11)
 https://drive.google.com/file/d/1MfJGM52uL4Fs1EmumzOI2HbpilBFQ3-C/view?usp=sharing
(6)巨大な無駄の電力消費(1)リニア新幹線(広瀬隆『原発ゼロ社会へ、新エネルギー論』集英社新書 2012.11)
 https://drive.google.com/file/d/1Vn7y5SDddueG_gJVNAO2WxvEJhb2dnyw/view?usp=sharing
(7)巨大な無駄の電力消費(2)電気自動車(広瀬隆『原発ゼロ社会へ、新エネルギー論』集英社新書 2012.11)
 https://drive.google.com/file/d/1bpdzBod5U05SvnRU_hjpLO47NqLLBx3K/view?usp=sharing
(8)電力会社、マスコミ、政府がそろって煽る電力不足危機のデマの正体(広瀬隆『原発ゼロ社会へ! 新エネルギー論』)
 https://drive.google.com/file/d/16cJvkwNn6i9i0fg_VIdP2JCxgUZR3ykY/view?usp=sharing
(9)現場へ!:地域と再生可能エネルギー(1)~(5)(朝日 2021.11.8~12)
 https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=401


 <関連サイト>
(1)“不機嫌な”太陽 気候変動のもうひとつのシナリオ-Hスベンスマルク、Nコールダー著 桜井邦朋監修 青山洋訳(恒星社厚生閣)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032393438&Action_id=121&Sza_id=GG
(2)全国に広がる生態系を破壊する再エネの乱開発 - 全国再エネ問題連絡会
 https://saiene-news.com/?p=396#more-396
(3)プライベートジェット機、車列…各国要人の「排出量拡大」に「偽善」批判相次ぐ COP26で英メディア:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/140968?rct=world
(4)地球温暖化とカネ
 https://tinyurl.com/3a52v85t
(5)30年までに森林破壊停止、COP26で100カ国超が署名:朝日新聞デジタル
 https://tinyurl.com/eu78bus
(6)CNN.co.jp - 森林火災多発の北半球、二酸化炭素の放出量が過去最高を記録
 https://www.cnn.co.jp/world/35176989.html
(7)バイデン米政権の温暖化対策に暗雲 2030年の温室効果ガス半減目標、与党内の反対で法案縮小:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/138519?rct=world

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々 

2021年11月22日 (月)

「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか(その1):2021衆院選結果分析と、その総括=総大将の枝野幸男立民執行部があまりにひどすぎたことが大敗北の原因だ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

 

(最初に若干のことです)

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1.(お詫び)メールの一部訂正です

 先般お送りした私のメール「2つの日刊ゲンダイ記事:(1)問われているのは党の覚悟 ママゴトのような立憲の代表選、(2)政権交代の覚悟があるのか、「小川がたてば注目される」ともくろむ立憲の甘さ」で、下記が一部表記不十分でした。お詫びして訂正いたします。

 

(誤)泉健太などは選挙区までが前原誠司と同じで

(正)泉健太などは選挙区までが前原誠司と同じ京都で

 

2.(予約必要)(12.23)オルタナティブな日本をめざして(第69回):「私見・原発賠償集団訴訟の到達点と課題」(村田弘さん:新ちょぼゼミ)(2021年12月23日)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-fc0fc0.html

 

(予約の受付窓口)

*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

 

3.(12.8)「原発・核燃料サイクルの即時中止を!」院内集会

 https://drive.google.com/file/d/10uBvKikbCu3cZ_wIYdNvHbAFtbq46emS/view

 

4.キャンペーン

(1)立憲民主党あて要望書【賛同署名】政治を変えるため「市民と野党の共闘」を進める役割を期待いたします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSftJaDRk4QM9iXoUW3iREbM5yrquQHFdf2TVMwGtcNA0HPJ0A/viewform

(2)「野党共闘路線の維持と強化を求めます!」-市民連合への賛同署名と意見募集 市民連合

 https://shiminrengo.com/archives/4638

(3)キャンペーンについてのお知らせ · 公開質問状への各政党からの回答 · Change.org

 https://tinyurl.com/2s2p364w

 

(関連)市民と野党をつなぐ会@東京 - 市民と野党の共闘

 https://tunagu2.jimdofree.com/

 

5.(別添PDFファイル)首相演説参加 日当5000円、衆院茨城6区、運動業団体 会員に(朝日 2021.11.17)

 https://www.asahi.com/articles/DA3S15113572.html

 

◆20211118 UPLAN 国光文乃(衆議院議員)及び関連政治団体等に対する刑事告発と記者会見 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=vJQOjgnA_MI

 

(関連)【岸田文雄】【違法証拠入手】自民・国光文乃議員陣営が“集団買収”!岸田首相応援演説のサクラ動員に「日当5000円」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297266

(関連)安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円 衆院選・茨城:東京新聞 TOKYO Web

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/143211

(関連)茨城5区でも自民応援演説に日当 前参院選は21人に支払い(共同通信) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/7a89a28d7f906c3a950fe88e5df5b79a7eba4ff1

 

◆都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)|地域ブランドNEWS

 https://news.tiiki.jp/articles/4697

 

 <田中一郎コメント>

 コレ、公職選挙法違反にはならんのか!? 警察や検察は何をしとるのか!? 巨悪なら見逃しか!? だったら皆、こんなやり方で、これからは選挙をすることになりますよ。いいのですか!? ところで、この茨城県という県ですが、福島第一原発事故の時は北から吹いてくる風で放射能を山のように浴びせられ、県内は各地に今でもホットスポットが散在している状態。茨城県産の農林産物は放射能汚染の懸念が残るし(例:山菜キノコ、レンコン、川魚、線香(スギが原料)など)、茨城県沿岸の海も北からの海流に乗って放射性物質がいろいろ流れてくる場所だから、ここで獲れる水産物は危なくて食べる気がしない。

 

なのに、この県民は、東海第二原発という「原爆」や、東海再処理工場と高レベル放射性廃液タンクという「水爆」を今でも抱えたまま、それを政治の争点とするでもなし、漫然と自民党議員どもに投票を続けている。アベスガに代表される自公政権があまりにひどいので、義侠心から今回ばかりは野党を応援して選挙に臨んだ中村喜四郎氏を、この県民は小選挙区で落選させるという「バカ投票」までしている始末。こんな茨城県・茨城県民だから、「都道府県魅力度ランキング」では全国最下位となってしまうのだろう。茨城県民よ、いい加減に目を覚ましたらどうか!? 

 

◆「14勝0敗 無敗の男」なぜ負けた 中村喜四郎氏 奪われた支持層 [2021衆院選]朝日新聞デジタル

 https://digital.asahi.com/articles/ASPC17K2FPC1UJHB00B.html

 

6.やっぱりアカンのか、岸田文雄政権

(1)【岸田政権】岸田政権の渋チン賃上げは“子どもの小遣いレベル” 日本医労連「上げ幅1ケタ少ない」と激怒|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297670

(2)【岸田文雄】予備費でバラマキ 岸田政権の本質は一時的な“施し”政治|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297618

(3)新自由主義からの転換のマヤカシ:まだ真ん中に居座っている竹中平蔵(日刊ゲンダイ)赤かぶ

 http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/228.html

(4)刹那の政治に野党不在 岸田内閣に漂う“怖さ”と“不気味”(『日刊ゲンダイ 2021.11.10』)-障害福祉&政治・社会・平和問題ニュースサイト

 https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-29344.html

(5)【岸田文雄】そもそも何のため? 自公「18歳以下10万円相当給付」に6つの疑問|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297331

 

◆岸田内閣の大臣を“丸裸”にする|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4270

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これから複数回のシリーズで「「世直し」勢力=「市民と野党の共闘」は体制を立て直せるか」をお送りしたいと思います。今回の第1回目は「2021衆院選結果分析と、その総括=総大将の枝野幸男立民執行部があまりにひどすぎたことが大敗北の原因だ」をお送りいたします。なお、今回の2021衆議院選の結果分析は、千葉・松戸市の太田光征さんの分析が優れていますので、これをご紹介しながら私の簡単なコメントも付記したいと思います。

 

 <私の政治的立場>

 最初に誤解がなきよう、私の政治的立場を申し述べておきます。私は「市民と野党の共闘」に協力する全ての政治勢力・政党を支持しています。具体的には、立憲民主党、共産党、「れいわ新選組」、社会民主党の「立憲野党」4党に加え、国会に議席を持たない小政党の新社会党、生活者ネット、緑の党なども支持しています。また、多くの市民運動・社会運動にも参加しており、その際には自分自身を「改革主義的無党派主義」と称し「ちょぼちょぼ市民連合」を名乗っております。下記では、立憲民主党に対して手厳しい批判をしておりますが、これもまた私の同党に対する「愛情表現」の1つと受け止めていただければ幸いです。長期安定政権を担える政権党になるためには、いばらの道を乗り越えていただかなければいけないので、おのずと求める水準も高くなります。

 

 <2021衆院選に関する「いちろうちゃんのブログ」>

(1)2021年衆議院総選挙 速報と、とりあえずのコメント- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-64e08c.html

 

(2)衆院選2021レビュー(1):「市民と野党の共闘」を応援する市民の目から見た山本太郎・東京8区(杉並区)立候補騒動について=「市民と野党の共闘」をリードしない総大将・立憲民主党現執行部に最大の問題がある- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-b38a29.html

 

(3)衆院選2021レビュー(2):投票結果分析を巡る若干の議論=山積みとなる死票、有権者の民意を踏みつけにする小選挙区制と細切れブロック比例代表制(もはや選挙制度・公職選挙法の抜本改正は必要不可欠) - いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-329e54.html

 

 <別添PDFファイル>

(1)(レジメ)2021衆院選結果と今後の「世直し」(2021年11月16日)

(2)勘違いと謀略報道 立民は“負け”を共産党のせいにするな(日刊ゲンダイ 2021.11.16)

(3)「立・共協力」反対43%、次期参院選 賛成は19%、本社世論調査(毎日 2021.11.16)

(4)立憲民主党と日本共産党の選挙協力が不発となった理由(佐藤優『週刊東洋経済 2021.11.20』)

(5)枝野幸男よ、このいちばん大事なときに君は何をやっているのか(『週刊現代 2021.9.11,18』)

(6)立憲は一方的だった:保坂、中島、竹田(『アエラ 2021.11.15』)

(7)枝野・立憲代表辞任、30日代表選、党勢立て直し争点、立民代表選、本命不在(毎日 2021,11,13)

(8)問われているのは党の覚悟 ママゴトのような立憲の代表選(日刊ゲンダイ 2021.11.20)

(9)立憲はまだ甘い「小川淳也が出れば盛り上がる」とは早計(日刊ゲンダイ 2021.11.22)

 

1.(別添PDFファイル)(レジメ)2021衆院選結果と今後の「世直し」(2021年11月16日)

 このレジメは、少し前に「意見交換会」を行った際に私が書いたものです。文章にすると長くなって読むのが大変ですので、箇条書きにいたしました。下記に転記しておきます。

 

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 2021衆院選結果と今後の「世直し」

 

<1>2021衆院選敗北の原因=総大将(立憲民主党執行部・幹部)がダメだった

(1)政権構想・政策公約をいつまでたっても示さない・PRしない(自民にパクられる)

(2)小選挙区候補者の1本化をいつまでたってもやらない 政治活動ができない

(3)立憲民主党執行部・幹部の「共闘拒否」態度 共産・れいわ・社民の一方的奉仕

(4)選挙戦に入っての訴えがバラバラ=何をどうするのか不明

(5)御用組合「連合」の御用聞き化=国民民主党への必要以上の配慮(どっち向いてんだ!)

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①渡辺周・長野参院補選(日米)②枝野幸男の脱原発否定、③御用組合「連合」の共産拒否

<闘う前から隊列が乱れ、一体感もなければ、熱意も感じない、まるで負け組選挙互助会>

 

<2>ダメ政党・立憲民主党

(1)足腰弱い(労組依存は社会党時代と同じ=今は日和見・体制補完労組へ依存)

(2)オルタナティブ性が乏しく現政権や与党を批判しているだけ(楽でいいわなという評価)

(3)信念や熱意を感じない(あっちうろうろ、こっちちょろちょろ、の風見鶏)

(4)日常的な政治活動が乏しい(典型的な議会政党)⇒ 理屈ばかり言っていて行動力なし

(5)選挙戦の展開の仕方が下手(含むネット選挙)

(6)「市民と野党の共闘」の総大将としての資質・器量・力量が感じられない(他党を応援せず)

 

<3>なすべき活動(今後に向けて)=緊急課題

(1)政権構想・政策公約見直し(2021衆院選公約は中途半端でバラマキ多い=「れいわ」丸呑み)

(アベ悪法、脱原発、憲法、地方経済、所得税減税、BS、不公正税制、生活保障、労働、安保外交他)

(2)早期の候補者一本化 その人を先頭に各地域で自公政権打倒・維新批判の政治運動

(3)NEXTキャビネットの形成と定期的記者会見(政権交代後の練習と野党共闘PR)

(4)共産は全面的な閣外協力の約束取り付け(引き続き異なる方針は持ち込まず)

(6)有識者を組織化し政策提言活発化 シンクタンク設立へ

(7)アベ悪法は一括即時廃棄(必要なら法案出直し)(戦争法、共謀・盗聴、秘密、重要土地、入管法、カジノ、リニア、外環など)& モリカケサクラ カワイ、ヒライ、アマリ、ニワトリ、香典、秋本、選挙買収他追及

(8)ネット選挙の手法、マイク音質・ストリートビュー、辻立ち、TV出演対策、プレゼンスを高める

(9)維新(日本維新・大阪維新)をデマゴーグ・ファシストとして徹底批判(総論ではなく各論で批判)

 

<4>体制づくり

(1)長妻昭氏を代表にして「市民と野党の共闘」強化・一体化で党内をまとめる

(2)山本太郎を次期総理候補(共闘総大将)として招き、国会内で「令和」と統一会派

(3)来夏参議院選では辻元清美氏を比例区で立候補させ当選させる⇒幹事長へ(次期衆院選係)

(4)「市民と野党の共闘」に協力する他の野党や市民がWINWIN =利害のバランスを取る

(5)立憲民主党の地方支部体制拡充(いわゆる「足腰」)(社民党地方支部と協力)

 

<5>その他

(1)公職選挙法改正も方針として高く掲げる(少なくとも衆議院は全国1区の比例代表制)

(2)新しい民主主義(常設国民・住民投票法、リコール、イニシアティブ、オンブズマン,審議会人選他)

(3)司法・検察の抜本改革(裁判公開、法曹一元化、国民審査大幅拡充、リコール制度、弾劾裁判他)

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(関連)(別添PDFファイル)枝野幸男よ、このいちばん大事なときに君は何をやっているのか(『週刊現代 2021.9.11,18』)

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/87380

 

(関連)(別添PDFファイル)枝野・立憲代表辞任、30日代表選、党勢立て直し争点、立民代表選、本命不在(毎日 2021,11,13)

 https://mainichi.jp/articles/20211113/ddm/001/010/108000c

 

(関連)「立憲民主党」に関する記事一覧 - AERA dot. (アエラドット)

 https://dot.asahi.com/keyword/%E7%AB%8B%E6%86%B2%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A/

 

 <田中一郎コメント>

 今般の衆院選敗北の原因は、ひとえに執行部(枝野幸男+福山哲郎幹事長+泉健太政調会長)の選挙への取組姿勢にある。勝つためにはどうすべきであったのか、そして今後、立憲民主党はどうすべきなのかは、上記に箇条書きで具体的に書いておいた。立憲民主党は、政権党になろうというのなら、もっと日々の言動に戦略性を持たせ、常に選挙での勝利を念頭に置いて、東京と地元での活動を活発化させ、他の協力野党や協力市民とも良好な関係を保って、首尾一貫した姿勢でいなければならない。言い換えれば、有権者・国民のための「世直し」を、政権交代を実現して必ずやり遂げるという覚悟のほどを見せ、直ちに今、多数派ではなくとも、理解していただける有権者を次々と増やしていきながら、様々な工夫を凝らして自党勢力・共闘勢力を拡大していくという、改革政治家としての姿勢を有権者に見せつけることがポイントである。御用組合「連合」の御用聞きのようなことをしていては、やがて歴史のゴミ箱へと消えていく「万年尻すぼみ野党」に転落して行くこと必定である。少しは山本太郎「れいわ新選組」の政治活動のありようを見習ってみればいい。

 

ところで、次期立憲民主党代表には、年長者でベテランの長妻昭氏が就任して党をまとめ、「市民と野党の共闘」をより強化する方向で取り組んではどうかと上記で提案したが、その直後に長妻氏は代表選不出馬を早々に宣言してしまった。危機の時代に突入した日本で、野党第一党の立憲民主党という政党もまた危機に陥ってしまったというのに、この政治家はそそくさと自己保身優先で逃げてしまったのかという印象を強くした。NECや日経ビジネスの職員から政治家に転身した同氏だが、一時はTPP協定に賛成をしてみたり、ある時は消費税増税をやむなしとしてみたりと、我々有権者の神経を逆なでするような「市場原理主義アホダラ教」信者のようなふるまいもしていたが、他方では「ミスター年金」と言われて大活躍をしていた時もあった人物だ。立憲民主党ではリベラル議員として名が通っていたが、所詮はいくじなしの政治家だったということか。「ピンチはチャンス」=火中の栗を拾って党を立て直してこその政治家ではないのか? 立憲民主党幹部としての責任はどこへ行ったのか? この政治家を私が今後、支持し応援することはないと思う。

 

(参考)長妻昭 - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%A6%BB%E6%98%AD

 

(関連)「批判やめるのは自民の思うつぼ」立憲・長妻昭氏、萎縮を危惧 [立憲]:朝日新聞デジタル

 https://digital.asahi.com/articles/ASPCF7G17PCFUTFK007.html?iref=pc_rellink_01

(関連)立憲代表選、女性擁立論広がる 長妻副代表「辻元さんいれば…」 - 毎日新聞

 https://mainichi.jp/articles/20211108/k00/00m/010/112000c

 

(そう思うのなら、辻元清美氏を関西ブロックの比例名簿のトップにしておけばよかったではないか。当面する選挙後のことや中長期的な戦略を党の全体最適の中で考えないで動いていたということか。こんなことを言って嘆いても後の祭りである。選挙に対するシビアさが足りない。:田中一郎)

 

他方、立憲民主党代表選には、リベラルを代表する年長者として逢坂誠二氏が立候補した。上記の提案で長妻昭とあるところは逢坂誠二氏でもOKだ。同氏は若い頃に経済的に苦労していた様子もあり、医学研究者志望をあきらめてニセコ町役場に入り、その後ニセコ町長から国会議員になった人物だ。申し上げるまでもなく温厚で人格者、私が知る北海道の知人も「逢坂誠二さんなら信頼できる」と表情を明るくしていたが、しかし、今日のような危機の時代にあっては、その温厚さや人格者であることが弱みとならないか心配される。立憲民主党が打倒しなければならない運命にあるのは自民党や維新などの似非右翼タカ派の政治勢力だが、彼らは概してアウトロー的で強引、かつデマゴーグであるにもかかわらずプレゼンスも強くて、世間受けを上手にこなしていく。対する逢坂誠二氏は、どちらかというと滋味で目立たない優しいタイプの政治家で、はたしてこのゴロツキどもを退治していくだけの政治力を結集させられるかどうか、懸念なしとはしない。それでも、代表選の他の3人よりはいいのではないかというのが私の見定めだ。代表就任後は、枝野幸男のように自力だけで何でもしようとせず、多くの人々とつながりを持ち、他の人をうまく使って問題を解決していく、徳川家康型の代表になっていただきたいと思う。ポイントは、共産党や山本太郎「れいわ新選組」と一体となって闘う=連立政権という自公でもやっていることをスマートにこなし、考え方の多様化の時代を乗り越えていける力量を持つことだ。

 

(元国民民主党の泉健太や小川淳也がダメだということは、先般お送りしたメールで申し上げた。要するに、この連中は、支持者も含めて「第5列」ではないか、ということだ。下記にそのメールを再掲しておくのでご参考にしていただければ幸いである。もう一人の候補の西村智奈美氏については私は全く知らない。政治に関するある程度の情報を持つ私が知らないのだから、一般の人はもっと知らないでしょう。代表選には女性候補が必要だというので無理やり引っ張り出された感がある。同氏を代表候補にしたいのだったら、立憲民主党はもっと前から彼女を相応の役職につけてプレゼンスを高めておくべきだっただろう。危機的な事態にある現状での立憲民主党の党首としては、私は無理があるのではないかと思う。将来的にはわからないが、少なくとも来夏の参議院選挙の総大将にはなれそうにない。)

 

(参考)逢坂誠二 - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A2%E5%9D%82%E8%AA%A0%E4%BA%8C

 

2.(再掲)2つの日刊ゲンダイ記事:(1)問われているのは党の覚悟 ママゴトのような立憲の代表選、(2)政権交代の覚悟があるのか、「小川がたてば注目される」ともくろむ立憲の甘さ

 

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(みなさま、日刊ゲンダイを定期購読いたしませんか?)

 

◆(別添PDFファイル)問われているのは党の覚悟 ママゴトのような立憲の代表選(日刊ゲンダイ 2021.11.20)

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297673

 

◆(別添PDFファイル)政権交代の覚悟があるのか、「小川がたてば注目される」ともくろむ立憲の甘さ

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297715

 

(日刊ゲンダイの無料ネット会員になると、ある程度、会員限定記事を読むことができます)

 

◆♪ママゴトあそびの代表選♪

 https://www.youtube.com/watch?v=-giCSLr6ajU 

 

かわいい かわいい 代表選

ままごと遊びの 代表選

今日(こんち)は立民 いかがでしょ

お部屋じゃ 子供(こども)のお母さん

今日(きょう)はまだまだ いりません

 

 <田中一郎コメント>

 またもやの選挙大敗北の原因を自分たちで作っておいて、その衆院選総括もロクすっぽやらずに、またぞろ代表選などという「コマカシ興業」でお茶を濁す、こういうことを繰り返しているから、「いつまでたってもダメなわたし」(歌謡曲「よせばいいのに」)なのだ。立憲民主党は解体的出直しが求められている。「オルタナティブな日本」を目指すビジョンと覚悟と力量を持ち、自公や維新のデタラメな政治や政策を許さないという野党第1党としてのあり方を今後打ち立てて行けるかどうかが問われているのである。それが「世直し」勢力の総大将=野党第1党としての「資格」だ。

 

ところが、ところが、代表選候補者の1人、泉健太は枝野幸男体制下の政調会長で、今般の衆院選で有権者の圧倒的支持を得るための政策マニフェストを創れずに選挙敗北に導いた「衆院選敗北の重大責任者」の1人ではないか。そいつが何故にドヤ顔で代表選なんぞに立候補しているのか? 報道によれば、泉健太に出馬要請をしたのは、小椋修平とかいう足立区の区議他の地方議員だという。どういう地方議員が要請したのかは報道ではわからないが、この小椋修平も含めて、泉健太を推すこの連中はすべて次期地方選挙で落選させなければいけない。こういう連中が、立憲民主党の選挙のたびごとの敗退を招いている張本人たちであり、また、維新に尻尾をフリフリしている一部立民の受入風土を形成しているからだ。

 

また、小川淳也も同様だ。この2人は、国民民主党からやってきた「第五列」(下記参照)ないしは「トロイの木馬」と見ておいていいだろう。小川淳也は、時事通信の田崎スシローに同調して「左に寄りすぎたから選挙に負けた」だの、自分の選挙区で維新候補をおろしてくれと橋下徹に嘆願する、などなど、およそ野党第1党の党首としてふさわしくない失言を繰り返している。本音は今般の衆院選で議席を伸ばした維新の人気のおすそ分けをいただきたい、ということではないのか。

 

(参考)第五列とは - コトバンク

 https://kotobank.jp/word/%E7%AC%AC%E4%BA%94%E5%88%97-91138

 

しかも両者とも、かつては前原誠司に近いグループに所属していたらしいとの報道もある。泉健太などは選挙区までが前原誠司と同じ京都で、まさに元祖「口先やるやる詐欺」で平成の小早川秀秋こと前原誠司の第2弾と言ってもいいような人物だ。こんなのを立憲民主党の次期代表にするのか!? 自殺行為ではないか。立候補をやめさせろ!

 

(関連)小川淳也氏の“維新候補取り下げ要請”で橋下氏が暴露「僕のところにもメールしてきた。そういう人が立憲民主党の代表になって大丈夫なのだろうか」(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/2101146017a03e3611b2d85bab47657b1b74acee

 

これでは立憲民主党という政党は、支持者や有権者をバカにしているのではないかと思われても、いたしかたないのではないか。マスごみの「選挙共闘失敗論」という御用忖度報道に乗せられて、こんな連中を代表にした段階で、立憲民主党という政党の事実上の息の根が止まるだろう。

 

国民民主党とは、4年前に小池百合子人気にあやかろうと、集団で「希望という名の絶望の党」になだれ込んでいった政治集団で、その時に彼らの頭にあったのは、日本社会や国民生活のことなどではなくて(そんなものはどうでもよくて)、自分たちの国会議員としての地位・身分をただただ守るということだった。今回もまた、同じように「壊憲」をタネにして維新にへばりついて、党勢の拡大を図ろうとしている。何が「第三極」だ、何が「ゆ党」だ。風見鶏丸出しの、政治家としてはまるで失格の、自公や維新よりも腰抜けのゴミ・クズ・カスの政治家たちの類ではないか。

 

(大日本帝国時代の1920年台に、政友会と民政党の代議士たちが、台頭してくる軍部やファシスト勢力に便乗して、まさに今般の国民民主党と同じようなことを繰り返して、戦前の政党政治を終わらせている。そして大日本帝国は1945年に滅亡した。今回は詳しく申し上げないが、維新はまさしくネオ・ファシスト勢力だから、今この日本で繰り返されている政治劇は、有権者までもを巻き込んだ「同じことの繰り返し」であり「バカは死ななきゃ治らない」の実証劇場である。)

 

これまたネット報道ながら、立憲民主党の次期代表には誰がいいかを支持者にアンケートしたら、第1位が蓮舫だったという驚くべき報道もあった。蓮舫とやらは、かつて民主民進党の代表に就任するやいなや、真っ先にやったことが野田佳彦を幹事長に据えたこと。ジャーナリストの高野孟氏はこのざまを見て、椅子からズっこけてしまったと当時、新聞・雑誌に書いていた。アベ自公政権がやったロクでもない政策の多くが野田佳彦政権時代にその発祥の根を持っていたことを、もう忘れたのかという話である(例:福島原発事故後の原発再稼働、武器輸出の自由化、社会保障を口実にした消費税増税、特定秘密保護法検討、盗聴法・刑事訴訟法改悪審議会など)。

 

立憲民主党の支持者の多数が「こんな程度」なら、政権交代など夢のまた夢であり、奇跡的に政権を握っても、2009年の時の民主民進党政権ように、自民党もどきのような政治をする、第二次「口先やるやる詐欺・似非改革政権」に終わるだけの話である。堂々巡りの「表紙替え」のような、こんな代表選など、ばかばかしくて、有権者・国民がフォローなどするはずもない。まさに日刊ゲンダイが言うように「ママゴト遊びの代表選」だ。

 

(関連)立憲代表選、動くは4氏(朝日 2021.11.16)

 https://digital.asahi.com/articles/ASPCH6R8CPCHUTFK00K.html

(関連)立民政調会長、維新と「やれる部分は一緒に」- 日本経済新聞

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA10DFG0Q1A111C2000000/

 

最後に、維新(日本維新、大阪維新)に対しては、徹底した批判=それも一般的抽象的なものではなく、まさにゴロツキどもにふさわしい、デマゴーグさながらの、彼らの言動全てについて、徹底した批判が日常的に繰り返されなければならない。日本のセレブ有識者たちや野党=特に立憲民主党は、その重要な実践をずっとさぼり続けてきた(それどころか、泉健太のように、維新にすり寄ろうとしているバカ者までいる)。それが今回の衆院選の敗北にもつながっている。維新批判は別メールでお送りしたいと思う。

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3.(必見)署名初日に寄せられた「立憲民主党への一言」

 https://tunagu2.jimdofree.com/

 

4.(メール転送です)2021年衆院選:小選挙区での得票率10%要件を比例区での獲得議席数に連動させる仕組みのおかしさ(太田光征さん)

 

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[BCCで送信させていただきます。重複受信の際はご容赦ください。転送・転載歓迎。]

 

2021年衆院選:小選挙区での得票率10%要件を比例区での獲得議席数に連動させる仕組みのおかしさ

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484459450.html

https://www.facebook.com/mitsumasa.ohta/posts/1496739374052213

 

【要旨】小選挙区制と比例代表制は比較基準が異なる。比例区得票率が10%未満の政党には議席を与えるべからずとはならない。小選挙区で小政党の得票率が少ないのは当然。小選挙区で得票率10%を確保しない候補者が比例区で当選できずに他党に議席が移る仕組みは廃止すべき。

 

2021年衆院選で特筆すべきことに、公明党は17年より比例区得票率を減らしているにもかかわらず、17年の21議席から21年の23議席へ増やすというウルトラCを成し遂げています。

 

その一因は、れいわ新撰組の比例区東海ブロックで当選圏内に入った小選挙区との重複立候補者が、比例区での当選要件である小選挙区での得票率10%要件を満たさなかったため、本来のれいわの取り分が公明に移ってしまったことによるものです。

 

この仕組みはおかしなものです。小選挙区では確かに政党対政党の比較評価がなされている側面がありますが、それは主に比較二大政党間での比較評価であり、あくまでその小選挙区の限られた候補者の間での順位争いにすぎません。ある小選挙区で得票成績が良くない候補者でも、他の小選挙区で立候補すれば良い得票成績を収めることもあり得るので、得票率10%要件をクリアすることも可能になります。

 

また例えば、比例区で10%程度の得票率を稼ぐ小政党でも、それが小選挙区で候補者を立てれば同様の10%程度の得票率を稼げるかといえば、そうとは限らず、小政党の候補者には小選挙区で票が集まりにくいのです。小選挙区制は、政党対政党の比較評価には不向きの制度です。

 

また、「復活当選」に対する悪いイメージも、小選挙区制と比例代表制の比較基準が異なることを無視したものです。いまこの日本で比例区得票率が10%未満の政党には議席を与えるべからず、と考える有権者はあまりいないでしょう。小選挙区での得票率10%未満の持つ意味合いは、そういうことなのです。

 

比例代表制では、足切り条項(阻止条項)として、規定の得票率未満の政党には議席を与えないという制度設計もあります。私は足切り条項に賛成しませんが、これはあくまでも比例区選挙の結果としての政党対政党の比較評価の問題であり、その限りで一定の得票率を満たさない政党は満たす政党より得票成績が悪いから議席を与えない、という考え方が成り立つわけです。

 

ところが小選挙区での得票率10%要件を比例区での獲得議席数に連動させる仕組みは、比例区の足切り条項とは似て非なるものです。現行法制の下では、あくまで政党対政党の比較評価は比例区に委ねられているのです。にもかかわらず、比例区で勝負がついて確保されるべき議席数を確保できないのはおかしい。

 

小選挙区制と比例代表制は異なる比較基準を採用しているにもかかわらず、これらを連動させて、小選挙区での比較成績で比例区の獲得議席数に影響を及ぼす仕組みは、比例区を11ブロックに細分化して、小政党の得票を死票にする仕掛けと同様の効果を持ちます。

 

以上のように、狭い小選挙区での得票率10%要件を比例区の獲得議席数に連動させる仕組みにはまったく合理性がありません。

 

現行比例区制度の骨格を当面維持するにしても、より比例性が確保される最大剰余法などの議席配分計算法や全国一括式の議席配分法などへの改正と合わせ(下記記事参照)、小選挙区の得票率10%要件を比例区の獲得議席数に連動させる仕組みは直ちに廃止する法改正が必要です。

 

2021年衆院選比例区:全国一括集計した得票数で比例配分した場合の議席数(比例区でも死票が発生する)

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484286009.html

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 <田中一郎コメント>

太田さんの言う通りです。このメールも拡散しておきます。そもそも、小選挙区制度と比例代表制度という、まったく水と油の、正反対の方向を向いた選挙制度を組み合わせて導入していることが問題です。

 

導入した時の創設者の意図は、比例代表制度は経過措置でゆくゆくは縮小・廃止すべきものであり、最終目標は全議席すべてを小選挙区制とし、自民党政治、またはその補完政治をゆるがない永遠の体制とするための基礎工事としての選挙制度とする、というものでした。つまり、共産や社民などの少数(批判)政党を国会から抹殺するのが目的です。二大政党制など、どうでもいい話で、どうせそういうことにはならないだろう、という見通しを持っていた政治家たちも少なくなかったと思われます。

 

(政治知らずの政治学者や新しい物好きのマスごみだけが、そんな浮かれ気分に酔っていたにすぎません。今日の政治低迷は、1990年代初頭の似非政治改革にその原因があります)

 

下記は既にお送りしたメールに書いた小選挙区制度批判です。再掲いたします。今もって、政治学者の山口二郎氏やジャーナリストの高野孟氏が小選挙区制度を支持し、野党第一党の立憲民主党もまた、小選挙区制度にしがみついて「墓穴を掘る」という愚かな結果を招いています。

 

(1)小選挙区制度は死票が山積みとなり民意を反映しない。

(2)政治・政策の「中心化傾向」が強まり、2大政党が「どちらも似たようなもの」になる(欧米・諸外国)

(3)時代が大きく変わろうとするときには最もふさわしくない「現状維持型」(既成大政党を不当に優遇する)の制度である

(4)世界観や考え方の多様化の時代にもマッチしていない( 衆院は全国1区の完全比例代表制度にして「連立政権時代へ」、参院は非政党制(個人を選出)としてチェック機能、直接民主制の導入などが必要)

(5)山口二郎氏の場合、政権交代(選挙での野党勝利)自体が目的・目標となっている。しかし、選挙での勝利は「スタート時点に立った」にすぎない

(6)経済・社会や国際的な変化に対応できない硬直的でつまらない政治体制となる

(7)頂点盲従主義、強い同調圧力、下へ向かっての無責任、を特徴とする日本社会では、小選挙区制度は強固な1党独裁へ向かう(野党は補完勢力へ)

(8)今回の「市民と野党の共闘」は、ひとえに共産党他の少数野党を犠牲にし、利用しただけの「お粗末」そのもの、長続きしないし効果も薄い(野党が共闘をするのは当たり前、小選挙区制度で野党乱立をしたら議席はなくなる=マスごみ報道は「そうしろ」という忖度御用報道を選挙後に繰り返している)

(9)衆院選敗北の最大原因は「市民と野党の共闘」総大将の立憲民主党現執行部・幹部たちの選挙への取り組み姿勢にある

(10)自民党の権力への執着を甘く見すぎ、維新勢力(ネオファッショ:都民Fや名古屋減税を含む)の危険性を甘く見すぎ

 

市民運動・社会運動は、一刻も早く公職選挙法改正を高く掲げ、選挙自由化と選挙制度の抜本改正(小選挙区制度の廃止)を実現していく必要があります。新しい時代の民主主義は「選挙」だけが手段ではありませんが(上記(4)参照)、しかし「選挙」は民主主義制度の中核をなします。

 

5.(メール転送です)2021年衆院選:野党選挙共同は二大政党制を実現するための手段にあらず(太田光征さん)

 

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2021年衆院選:野党選挙共同は二大政党制を実現するための手段にあらず

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484361813.html

https://www.facebook.com/mitsumasa.ohta/posts/1492600217799462

 

【要旨】

枝野幸男議員の立憲民主党代表辞任で野党選挙共同が発展する保証なし。

野党選挙共同は二大政党制を実現するための手段にあらず。

 

枝野幸男さんがこの記者会見で示した見解には本当にがっくりです。

◆2021年11月12日 #枝野会見 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=wHmrLbD6XeE

 

候補者一本化の必要性は認めながらも、野党連合政権に向けた野党選挙共同に後ろ向きで、自分の意図するところがメディアに正確に伝わらないことを強調する枝野さん。なぜこうなるかというと、枝野さんが野党候補の一本化に求めるものが二大政党制の実現にあるのに、それを説明しないからでしょう。だからメディアも正確に報道しようがありません。

 

野党選挙共同や政党再編に関する質問に対して、枝野さんは直接的に答えず、小選挙区制中心の選挙制度が与野党1対1の構図を要請しているとの主張を返すのみで、二大政党制という明確な言葉でその構図を作る必要性を語ろうとはしません。曖昧な言葉をメディアや世間に投げて、正確に伝わらないといっているのです。

 

https://youtu.be/wHmrLbD6XeE?t=928

一本化を求める市民の要望に応えられたかとの記者の質問に対して、枝野さんは「日本の選挙制度が、衆議院の、首班指名に優越感を持つ衆議院の選挙制度が小選挙区が軸の選挙制度である以上は、2つの政治勢力で競い合うということを想定している選挙制度であると。従ってですね、その政権を取ろうとする勢力がしっかりと連携をするということが、選挙制度から必然的に求められているというのが、私のこの問題に対する基本的な認識です」と答えています。

 

https://youtu.be/wHmrLbD6XeE?t=1171

国民民主党との合流などに関する質問に対して枝野さんは、「これもそれぞれの政治家の皆さんの判断ですから、私は先ほど申しました通り、今の選挙制度を取っている限りはですね、一定の幅の中で一つの政党であるべきだし、違いがあっても共有できる部分で共有してできるだけ1対1の構造を作るということが選挙制度から要請されていると私は思っていますが、それはそれぞれの政治家の判断ですので」と答えています。

 

横田一さんやIWJが核心を突く質問を行っても、枝野さんは意見開陳を含むからという理由で答えません。

横田一さんによる質問

https://youtu.be/wHmrLbD6XeE?t=1868

 

枝野さん「決して一つの政権を作るわけでもないし、もちろん閣内でもない。政権そのものに直接コミットするわけでもないにもかかわらず、あたかもそれらが前提であるかのように受け止められてしまった力不足、これが最大の反省です」

 

IWJによる質問

https://youtu.be/wHmrLbD6XeE?t=2073

 

枝野さんによれば、記者会見は中立的なメディアに対するものだそうです。中立的なメディアはないし、意見に基づいて各記者が質問をするのです。別のフリーから、会見の少なさが正確に伝わらない原因ではと問われ、週一会見を求められても、枝野さんは積極的に賛同しません。

 

横田一さんやIWJが本気の野党選挙共同について質問しても枝野さんは答えないし、立憲民主党の選挙結果を不当に評価するメディアの報道をどう思うかとIWJが質問しても枝野さんは答えません。

 

大変重大なのは、枝野さんが、横田一さんやIWJなどによる質問を現場の記者が困っていると発言してみたり、「争点は有権者が決めるもの」(文脈では緊急事態条項改憲は争点にあらず、という意味)と発言してみたり、質問の中身に答えないどころか、政治とメディアの関係について今日最も克服されるべき問題について、後ろ向きの見解を示していることです。

 

枝野さんは会見で、ノイジーマイノリティーよりサイレントマジョリティーの声を優先するかのように主張しています。緊急事態条項改憲や南西諸島でのミサイル基地軍拡の危険性を訴える声はノイジーマイノリティーで「ボトムアップ政治」でくみ取るべき声ではないというのでしょうか。メディアが公正な政治報道を怠っている状況の下で最もらしい「争点は有権者が決めるもの」という発言の持つ意味は重大です。政党のイニシアチブとまさにボトムアップ政治、そして公正な報道という、まっとうな政治を実現するための2つの要素について、真摯に向き合う姿勢がまったく感じられません。

 

このように野党連合政権(閣外か閣内かは別にして)を目指した野党選挙共同に後ろ向きな枝野さんですが、代表を辞めればこうした野党選挙共同が発展するかといえば、その保証はありません。

 

自民が立民より議席を減らしたのに、メディアは今回の衆院選における野党選挙共同の成果を不当にけなしています。この不当な評価を枝野さん辞任と抱き合わせにして、立憲民主党内では新代表の選挙を通じ、野党選挙共同が後退に向かう恐れがあります。新代表候補の1人である泉健太さんは、維新との連携を主張するような方です。

 

野党選挙共同に後ろ向きな枝野さんの辞任を求める圧力が、結局は野党選挙共同つぶしに荷担しかねない状況を作り出していることを反省する必要があると思います。無条件に枝野辞めるなでもなく、枝野さんの責任は野党選挙共同を本気のものにすること、という世論を高めることが必要だったのです。

 

今後の野党選挙共同にとって大事なことは、それが二大政党制を実現するための手段ではないことを確認することだと思います。また、不当な報道を押し返す気構えとその実践なくして野党の勝利はあり得ません。

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 <田中一郎コメント>

太田さんのメールは読みごたえがあります。このメールも拡散しておきます。

 

枝野幸男・福山哲郎・泉健太(こいつは立憲民主党執行部だったにもかかわらず、衆院選敗北の責任感もない、すっとこどっこい野郎のようですので、SNSなどで徹底的に叩いてください。代表選立候補などトンデモない話です)が辞任した結果、「市民と野党の共闘」がマスごみの自公政権への(あるいは維新への)忖度御用報道に揺さぶられて後退していくとするなら、本末転倒です。

 

今般の衆院選結果を受けて、日本の「世直し」は、それを担う主力勢力をどう築くのか、どのような方針を掲げて「世直し」に向かうのか、の2つの問題に、明確なる「答」を出さなくてはいけない事態となっていると思います。しかし今般、枝野幸男・福山哲郎執行部が「最後の仕事」として展開している「立憲民主党代表選挙」なる「ごまかし興業」は、この問題を避けて通り、ともかく来夏の参院選挙で、そこそこの闘いができる代表は誰か、くらいの、まさに疑似「AKB総選挙」のような様相を呈し、マスごみにさえ「猫マタギ」マターとして扱われ始めているようです。

 

枝野幸男・福山哲郎・泉健太の立憲民主党執行部=最後の最後まで、いつまでたってもダメな連中です。

https://www.youtube.com/watch?v=yKymLwcNuKk

 

今こそ「世直し」派市民が動くときです。

 

(参考)日刊IWJガイド・非会員版「会見で、立憲・枝野代表がIWJの質問に回答拒否! 会見の見直しを引継ぐと! 記者らは『ネットメディアやフリーランスを排除?』と問題視」2021.11.13号~No.3348号 - What's New お知らせ

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49766

 

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■はじめに~昨日の立憲民主党の記者会見で、枝野代表がIWJの質問に対し回答を拒否! 会見の見直しを次期執行部に引継ぐと! 他の記者は「ネットメディアやフリーランスを排除するのか」と問題視!

 

 おはようございます。IWJ編集部です。昨日、東京・港区の衆議院第二議員会館で今回の衆議院議員選挙の結果を受けて辞任する立憲民主党の枝野幸男代表と福山哲郎・幹事長が記者会見を行ないました。IWJ記者は得票、得票率ともに伸びているにもかかわらず枝野代表が辞任する必要があるのか、という内容で質問を行いました。

 

 さらに「今回の選挙の隠された本質的な争点は、緊急事態条項を核とする自民党4項目の改憲か、その改憲案に反対か、であったことは明らかで、来夏の参議院選挙は国の命運をかけた政治の一大決戦だ」と指摘し「野党第一党の代表に誰がつくかは、一党内の人事の問題ではすまない、国民的な重大事」だと問いかけました。

 

 これに対し、枝野氏は、「会見は中立性という立場に立った前提での質問をしていただいている。記者会見というのはそういう場だと思っておりますのでお答えを申し上げません」と真っ向から回答を拒否しました。また、回答を拒むにとどまらず、「会見のあり方を考え直さないといけない」「次の執行部に見直しを引き継ぎたい」とまで口にした。

 

 これに対し朝日新聞の南彰記者は「『中立性』という言葉はかなり恣意的な、解釈の幅がありうる」「ネットメディアであったり、フリーランスの人を含めて排除するということはないのか」と指摘しました。

 

 また、フリーランスの横田一記者は「はっきり言って記者差別、排除につながる問題発言だと思う」「代表を辞めるときの引き継ぎ事項として投げかけるのはいかがなものか」と指摘。「排除発言から生まれた立憲民主党の代表とは思えない暴言だ」「撤回しないのか」と迫りました。枝野氏は「どういう判断をされるかは次の執行部だ」と、枝野氏は「会見の見直しを次の執行部に引き継ぐ」という言葉を撤回しませんでした。

 

---ここから質疑応答です。

 

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 <田中一郎コメント>

 「得票、得票率ともに伸びている」というのは、よくわかりませんね。小選挙区はそうだったけれど、比例はマイナスだったでしょうに? IWJは何を言っているのかしら? ついでに言っておけば、小選挙区では善戦(特に東京は)しているのに、マスごみは何故に「共闘」見直しをやかましいほどに報道して、紙面を、TV画面を、汚しているのかしら? 野党共闘は「野合」だ、などというドアホがいるなら、だったら「自公」連立こそ、「野合」の典型事例ではないか、と言い返してやればいい。「立憲共産党」と言われたら「自民創価学会」と言い返せばいい。要するに、ゴミ報道だということでしょう。

 

(参考)【総選挙ルポ】野党敗北のカギは、石原伸晃を破った東京8区にこそあった|ニューズウィーク日本版

 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/11/post-97396.php

 

(これも、しょうもない、看板倒れ(記事見出し倒れ)の記事でした。東京8区の裏方取材情報は一読の価値がありますが、しかし、日本全体での野党敗北の原因がどのへんにあったのか、読んでいてもちっともわかりません。いわゆる「優良誤認」記事です。この国の「報道」物は、およそ政治に関しては、ロクなものがないですね。だから、まるでウンコのような自公維新の政治家どもがのさばっているのでしょう。:田中一郎)

 

6.『AERA』のゴミ記事と、日刊ゲンダイの「まとも」報道

 

 <まともな記事>

(1)(別添PDFファイル)勘違いと謀略報道 立民は“負け”を共産党のせいにするな(日刊ゲンダイ 2021.11.16)

 http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/242.html

(2)(別添PDFファイル)立憲は一方的だった:保坂、中島、竹田(『アエラ 2021.11.15』)

 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23245

 

 <ゴミ記事>

(1)「立・共協力」反対43%、次期参院選 賛成は19%、本社世論調査(毎日 2021.11.16)

 https://mainichi.jp/articles/20211116/ddm/005/010/174000c

(2)立憲民主党と日本共産党の選挙協力が不発となった理由(佐藤優『週刊東洋経済 2021.11.20』)( コレが一番ひどい:田中一郎)

 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/28783

 

 (佐藤優が挙げた4つの理由)

*経団連が共産党を嫌った=当たり前だ!

*御用組合「連合」が共産党を嫌った=これも当たり前だ、御用組合「連合」の多数派は自民党を支持、それを上回って得票は十分に可能

*中小企業経営者に共産党が嫌われた=中小企業経営者は数が少ない、大勢に影響なし、問題は中小企業で働く人たち

*公明党が共産党を嫌った=当たり前だ!

 

(「市民と野党の共闘」は小選挙区では議席を増やし、あるいは自民候補と接戦となる選挙区が激増した。議席減の理由は比例区=要するに国民民主党からやってきた連中の支持層が立憲民主党の比例区へ投票していないという点が決定的、更に立憲民主党は無党派層をつかめ切れていない。だから自民候補との接戦区でも「競り負け」してしまっている。小沢一郎氏や中村喜四郎氏があれだけ「野党は一丸となれ、本気で政権を取りに行け」と、口を酸っぱくして助言していたのを馬耳東風で聞いていた枝野幸男執行部の、情けないほどにひどかった衆院選への取組(候補者を自党に一本化するも「選挙共闘」はしないという「利用するだけ」戦術)で立憲民主党は自滅したとみるべきだ。

 

共産党などの他の野党が「候補者一本化」に協力しなければ、結果はもっとひどいことになっていただろう。佐藤優だけでなく、マスごみは、衆院選が終わって直ちに、選挙結果の精緻な分析も総括もしないうちから「野党共闘は失敗だった」「共産党と組んだのはまずかった」などの忖度御用報道を繰り返している。体のいい形を変えた「アカ攻撃」のようなものだ。選挙期間中は、選挙に関する報道の手抜きを行って低投票率に大いに寄与し(自公に有利な組織票が生きてくる状態)、その前には自民党総裁選をじゃかましいほどに拡散報道し、その前はクソリンピックでスポーツ新聞のようになっていた大手新聞社やTVなど、まさにマスコミの「粗大ごみ(マスごみ)」化が目立つ選挙だった。:田中一郎)

 

7.(メール転送です)2021年衆院選:小選挙区での得票率10%要件を比例区での獲得議席数に連動させる仕組みのおかしさ(太田光征さん)

 

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2021年衆院選:小選挙区での得票率10%要件を比例区での獲得議席数に連動させる仕組みのおかしさ

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484459450.html

https://www.facebook.com/mitsumasa.ohta/posts/1496739374052213

 

【要旨】小選挙区制と比例代表制は比較基準が異なる。比例区得票率が10%未満の政党には議席を与えるべからずとはならない。小選挙区で小政党の得票率が少ないのは当然。小選挙区で得票率10%を確保しない候補者が比例区で当選できずに他党に議席が移る仕組みは廃止すべき。

 

2021年衆院選で特筆すべきことに、公明党は17年より比例区得票率を減らしているにもかかわらず、17年の21議席から21年の23議席へ増やすというウルトラCを成し遂げています。

 

その一因は、れいわ新撰組の比例区東海ブロックで当選圏内に入った小選挙区との重複立候補者が、比例区での当選要件である小選挙区での得票率10%要件を満たさなかったため、本来のれいわの取り分が公明に移ってしまったことによるものです。

 

この仕組みはおかしなものです。小選挙区では確かに政党対政党の比較評価がなされている側面がありますが、それは主に比較二大政党間での比較評価であり、あくまでその小選挙区の限られた候補者の間での順位争いにすぎません。ある小選挙区で得票成績が良くない候補者でも、他の小選挙区で立候補すれば良い得票成績を収めることもあり得るので、得票率10%要件をクリアすることも可能になります。

 

また例えば、比例区で10%程度の得票率を稼ぐ小政党でも、それが小選挙区で候補者を立てれば同様の10%程度の得票率を稼げるかといえば、そうとは限らず、小政党の候補者には小選挙区で票が集まりにくいのです。小選挙区制は、政党対政党の比較評価には不向きの制度です。

 

また、「復活当選」に対する悪いイメージも、小選挙区制と比例代表制の比較基準が異なることを無視したものです。いまこの日本で比例区得票率が10%未満の政党には議席を与えるべからず、と考える有権者はあまりいないでしょう。小選挙区での得票率10%未満の持つ意味合いは、そういうことなのです。

 

比例代表制では、足切り条項(阻止条項)として、規定の得票率未満の政党には議席を与えないという制度設計もあります。私は足切り条項に賛成しませんが、これはあくまでも比例区選挙の結果としての政党対政党の比較評価の問題であり、その限りで一定の得票率を満たさない政党は満たす政党より得票成績が悪いから議席を与えない、という考え方が成り立つわけです。

 

ところが小選挙区での得票率10%要件を比例区での獲得議席数に連動させる仕組みは、比例区の足切り条項とは似て非なるものです。現行法制の下では、あくまで政党対政党の比較評価は比例区に委ねられているのです。にもかかわらず、比例区で勝負がついて確保されるべき議席数を確保できないのはおかしい。

 

小選挙区制と比例代表制は異なる比較基準を採用しているにもかかわらず、これらを連動させて、小選挙区での比較成績で比例区の獲得議席数に影響を及ぼす仕組みは、比例区を11ブロックに細分化して、小政党の得票を死票にする仕掛けと同様の効果を持ちます。

 

以上のように、狭い小選挙区での得票率10%要件を比例区の獲得議席数に連動させる仕組みにはまったく合理性がありません。

 

現行比例区制度の骨格を当面維持するにしても、より比例性が確保される最大剰余法などの議席配分計算法や全国一括式の議席配分法などへの改正と合わせ(下記記事参照)、小選挙区の得票率10%要件を比例区の獲得議席数に連動させる仕組みは直ちに廃止する法改正が必要です。

 

2021年衆院選比例区:全国一括集計した得票数で比例配分した場合の議席数(比例区でも死票が発生する)

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484286009.html

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8.(メール転送です)2014年衆院選から2021年衆院選にかけての各党の比例区得票率の推移(太田光征さん)

 

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2014年衆院選から2021年衆院選にかけての各党の比例区得票率の推移

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484463108.html

https://www.facebook.com/mitsumasa.ohta/posts/1496845410708276

 

【要旨】維新は比例区得票率で17年に惨敗、21年は盛り返すも14年より後退。比例区得票率において与野党別の大きな勢力変化はなく、野党内で勢力が変化しただけ。ただし、比較大政党の自民・立民(民主)が伸び、比較中政党の維新・公明と比較小政党の共産・社民が後退する傾向にある。社民は17年より上向いている。

 

2014年衆院選から2021年衆院選にかけての各党の比例区得票率の推移を分かりやすくグラフで視覚化しておきたいと思います。

 

瞬間風力政党の旧希望の党が17年の選挙でしか登場しなかったこと、維新の票が17年に旧希望に大量に流れたことなどから、下記の政党を「再編4党」としてまとめると、各党勢力の変化が分かりやすくなるでしょう。

 

21年:日本維新の会、国民民主党、れいわ新撰組

17年:希望の党、維新

14年:維新、次世代の党、生活の党

 

グラフの左半分では青で示される14年の比例区得票率が橙で示される21年の比例区得票率に増えており、右半分では逆に減っています。つまり比較大政党の自民と立民(民主)が比例区得票率を伸ばし、比較中政党の維新・公明と比較小政党の共産・社民が比例区得票率を減らしています。

 

当然、国民とれいわが新規に比例区得票率を確保しています。正確にいえば、社民は17年を谷として21年は得票率を盛り返しています。

 

維新は17年に比例区得票率で見れば文字通りの惨敗でした。小選挙区も合わせた維新の獲得議席は、14年、21年とも41議席なので、今回の維新の議席増を必要以上に評価する必要はありません。比例区得票率で見れば21年の14.0%は14年の15.7%より減っています。

 

このように変化の傾向がありますが、与野党別に分けた勢力で見れば大きな変化はなく、単に野党内での勢力変化が起こっただけです。変化の大きな源は共産党の得票減で、17年に共産から旧立民に流れた票が、旧希望の一部と再合流した新立民にとどまっているのが特徴です。

 

下記記事で示したように、比較小政党の獲得票を死票にしてしまう現行比例区選挙の欠陥ゆえ、立民は比較小政党が獲得してしかるべき4議席分を余計にせしめています。

 

2021年衆院選比例区:全国一括集計した得票数で比例配分した場合の議席数(比例区でも死票が発生する)

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484286009.html

 

こうした意味で立民は比例区議席を取り過ぎているので、共産・社民から立民への比例区票の移動は好ましくありません。有権者の皆さんには考えていただきたいと思います。

 

野党内の勢力構成も重要なのですが、野党全体の勢力がこのまま固定されたままでは困ります。立憲野党と市民は政治運動を大幅に見直して、野党支持者だけではなく広く有権者一般の心に届く訴えを開発していく必要があります。

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9.(メール転送です)_もさく連_3140_ 2021年衆院選:共・社への野党統一選挙区で立憲野党の票は一本化されたか(都市部)(太田光征さん)

 

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2021年衆院選:共・社への野党統一選挙区で立憲野党の票は一本化されたか(都市部)

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484474523.html

https://www.facebook.com/mitsumasa.ohta/posts/1497434817316002

 

【要旨】東京と大阪で共産・社民の野党統一候補が成立した計8区について、票の一本化指標「野党統一候補の小選挙区得票数÷立憲野党の比例区得票数」はすべてが1未満となっており、立憲野党の票が野党統一候補に一本化されたとはいえない。

 

既に地方の自・共(社)一騎打ち区で立憲野党の票が一本化されたとはいえない状況について書きました。

 

2021年衆院選:自・共(社)一騎打ち区で立憲野党の票は一本化されたか

http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484305022.html

 

都市部ではどうでしょうか。東京と大阪で共産・社民の野党統一候補が成立した計8区(国民民主党が立候補していた選挙区は除外)について、票の一本化指標「野党統一候補の小選挙区得票数÷立憲野党の比例区得票数」を計算してみました。立憲野党は立憲民主党、日本共産党、れいわ新撰組、社民党です。

 

残念ながら、票の一本化指標はすべて1未満で、立憲4野党支持者の票が共産・社民の統一候補に一本化されたとはいえません。山口県第2区や香川県第3区では票の一本化指標が0.9を超えていますが、東京と大阪ではすべて0.9未満で、平均して0.7台となっています。

 

念のため、大阪で立民の候補が野党統一候補になった6選挙区について同様の計算をしてみましたが、2区と8区が0.9台となったものの、残るすべてが1を超えており、確かに立憲4野党の票が一本化されたといえる状況を確認できました。

 

繰り返し言いますが、野党統一候補に立憲野党の票が一本化されないことは、野党選挙共同の信義にもとるものです。これは多くの選挙区で野党統一候補となる立民の候補にも影響します。共産・社民・れいわの野党統一候補に立憲野党の票が一本化されないようでは、これらの支持者が立民の野党統一候補に投票する意慾を削ぐ方向に働くからです。

 

今回の選挙結果に悔しい思いをしている野党支持者には、真に互恵原則に則った投票をお願いしたいものです。

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(以上、太田光征さんの2021衆院選の結果分析を見ていただきましたが、なかなかの充実した内容です。これからも益々のご活躍に期待します:田中一郎)

草々

 

 

2021年11月21日 (日)

(報告)シンポジウム「そもそも命はだれのもの?」(天笠啓祐、島薗進、アーサービナード)& (悪質言論妨害)福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで!顧問会議は『明日のハナコ』の排除を撤回してください。 ·

前略,田中一郎です。

 

 

(最初に若干のことです)

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1.(予約必要)(12.4)オルタナティブな日本をめざして(第68回):「UNSCEAR報告書を覆した未公表データと初期被曝:小児甲状腺がんをめぐって何が起きているか」(白石草さん)(2021年12月4日)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-3bf834.html

 

(関連)OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 https://www.ourplanet-tv.org/

(関連)ご寄付のお願い - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人

 https://www.ourplanet-tv.org/donation/

 

(福島原発事故と放射能汚染・被ばくを徹底して追いかけている貴重な独立系ジャーナリズムです。経営が容易ではありません。みなさまの浄財によるご支援をお願い申し上げます:OUR PLANET TVさんとは何の関係もない田中一郎からのお願いです)

 

2.イベント情報

(1)_東京外環道訴訟_(お知らせ_傍聴を)第13回口頭弁論11月24日(水)15時

 

  •  東京外環道訴訟第13回口頭弁論

  11月24日(水)15時~(傍聴券抽選14時40分)

  東京地方裁判所1階103号法廷(※傍聴50席)

   (地下鉄「霞ヶ関」駅A1出口)

 

 傍聴お願いします。傍聴券抽選14時40分。

 裁判を傍聴される方は、14時30分頃(まで)にお越しください。

     

■ 東京外環道訴訟は、2017年12月に外環道事業の無効確認・取消を求めて提訴。昨年10月の陥没事故で新しい段階、重要な局面になっています。今回の弁論においては、2020年10月に調布市東つつじヶ丘の東京外環道トンネル工事により生じた「地表の陥没」や「地中の空洞」の原因となった「地盤の緩み」によって、同地域の地盤は「大深度地下」とは言えなくなりました。

 

本件大深度地下使用認可は、その前提が消滅したので、大深度法29条により取り消されるべきです。今回の法廷では、そのことを「大深度地下」の定義法2条)から明らかにします。なお、昨年12月25日に提訴した事業施行期間延伸取消訴訟(差止訴訟から変更)(第2事件と呼ぶ)の第4回口頭弁論は同じ期日に設定され、併合して審理されます。

 

◆ 裁判終了後(16時15分頃~) 報告集会 

  参議院議員会館(1階) 101会議室

     (16:00頃~1階ロビーで入館証配布します)

  丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」1番出口より徒歩7分

  弁護団から解説がされます。

 

(関連)(別添PDFファイル)東京外環道訴訟を支える会ニュース NO.13(2021年11月5日)

 http://nongaikan.sblo.jp/

 

(2)【第11回核ごみに関する政府との会合】開催のお知らせ

 

【第11回核ごみに関する政府との会合】

 日時:12月13日 14:00~

 場所:衆議院第二議員会館 第二会議室

 主催:核ごみ問題研究会・福島みずほ事務所

 

(関連)原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会(室蘭)- JESCO

 https://hairokinzokuwatchers.blogspot.com/search/label/JESCO

(関連)becquerelfree’s blog

 https://becquerelfree.hatenadiary.jp/

(関連)核ゴミ問題研究会 - Facebook

 https://www.facebook.com/groups/208165279392934/

 

3.大石あきこ当確ドキュメント/ボランティアたちの長い夜 - YouTube

 https://www.youtube.com/watch?v=XF2EEDUkm-A

 

(大石あきこ氏(「れいわ新選組」)は、自称「石ころ」、他称「「維新」(日本維新・大阪維新)撃滅最終兵器」とのことらしいです。ご当選おめでとう。喜びを共有します。頑張ってください。これまでの大石さんの「すさまじい経験・人生」が、これからの大石さんの「闘う武器」であり、迷った時の「先生」となるでしょう。:ところで昨今、ユーチューブ動画の最初に劣悪な「歴史歪曲解説」と思わしき動画が登場しているようですので、お気を付けください。こんなものはすっ飛ばしましょう。:田中一郎)

 

4.福島原発事故を忘れるな=今度起きたら日本は終わるぞ!

 「のど元過ぎれば熱さ忘れる」の典型的な愚民現象が「福島原発事故の忘却」です。福島原発事故は終わってないんです。福島第一原発の廃炉などとても無理な話です。放射能汚染は今もほとんどかわりません。危険なままです。ホットパーティクルによる呼吸被ばくなどが新たな懸念として浮上しています。汚染水の海洋放出などもってのほかです。「安全安心キャンペーン」に騙されてはいけないのです。

 

(関連)放射線被曝の理解のために(田中一郎 2021年11月13日)

 https://tinyurl.com/tvn44bub

 

(関連)(報告)(11.13)放射線被曝の基本的な解説(第1回目):科学的実証性のない国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」という「つくり話」と3つの勧告の正体(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-996821.html

 

(1)3.11の悲劇は風化に向かっているのか? -原発容認ムード-が高まっている(古賀茂明:週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/b63840397d1a5a30ac094543c8905f5752b2d1f8

(2)鳥取県米子市 住民投票にむけた署名活動はじまる:島根原発(中海テレビ放送)Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/6b00cbaf91cad455b5ba558275c8d912e6cf4260

(3)南海トラフ巨大地震編 全体版(17分26秒):内閣府共通ストリーミングシステム

 http://wwwc.cao.go.jp/lib_012/nankai_all.html

 

(南海トラフ巨大地震が間もなく来ます。少なくとも、浜岡原発と伊方原発は廃炉にし、使用済み核燃料プールは標高の高いところに移動して、早期に乾式貯蔵に切り替えていくべきです。地震列島日本で原発をまだ続けるなどと言っている連中は、一人残らず文字通りの「亡国奴」です。:田中一郎)

 

5.岸田文雄総理よ、お前もか!

(1)噴飯10万円給付 岸田首相のオツムはアベノマスクと同程度(『日刊ゲンダイ2021.11.11』)障害福祉&政治・社会・平和問題ニュースサイト

 https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-29384.html

(2)【岸田文雄】岸田首相の官邸会見は「ゼロ回答」ばかり…安倍・菅時代と何も変わらない|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297511

(3)自民が維新にスリ寄る狙いと落し穴…「岸田・菅会談」異例のもてなしで協力要請か(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/articles/0c22087b138f88782c17aa72725bb3bb1bf4bea0

(4)【岸田政権】横田めぐみさん拉致から44年…岸田首相「拉致問題は最重要課題」で問われる本気度|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297416

(5)【岸田政権】岸田政権の経済政策を「アホダノミクス」と命名 「アホノミクスのパクリで新鮮味なし」|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/297284

(6)【岸田政権】東京で第6波の兆候が…岸田首相「コロナ対策最優先」は看板倒れ、PCR検査拡充“条件付き”に後退|日刊ゲンダイDIGITAL

 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297415

 

◆日刊IWJガイド・日曜版「岸田内閣は財政支出55.7兆円でGDP5.6%の押し上げ効果! しかし2019年の消費増税以降、実質GDPは23兆1274億円減!」2021.11.21号~No.3356号 - What's New お知らせ( 重要ニュースが満載です:田中一郎)

 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49809

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今日は2つのテーマでお送りいたします。

 

1.20211024 UPLAN 天笠啓祐、島薗進、アーサー・ビナード 「そもそも命はだれのもの?」.mp4 on Vimeo

 https://vimeo.com/643147113

 

(ユーチューブによる言論妨害を避けて、UPLAN(三輪さん)が新たに掲示場所を探してアップした録画です。インターネット上での巨大プラットフォーマー企業による言論妨害や世論誘導などが目に余る状態になってきています。みなさまも万全のリテラシーでネットサイトをご覧ください。ビデオ開始後の2時間13分のところで私からそれぞれのパネラーさんに質問をしています(合計3つ)。画面下の細長い時間経過ラインで、2時間13分のところにカーソルを持って行ってクリックすると、その部分だけ見ることができます。ご参考になれば幸いです。:田中一郎)

 

(関連)(別添PDFファイル)(レジメ)「そもそも命はだれのもの?」(天笠啓祐 2021.10.24)

 

(関連)(1.30)オンラインイベント:研究・利用のために「人の生命を作る」ことの倫理

 https://reikochangeno.exblog.jp/28944998/

(関連)ホーム - ゲノム問題検討会議

 https://www.gnomeke06.net/

 

<「いちろうちゃんのブログ」より>

◆東京新聞「こちら特報部」記事に見る「陰謀論」批判報道の乱暴と職務放棄:報道機関は一般市民の「疑義申し立て」を攻撃するのではなく、支配権力側の説明責任全く不十分を徹底して追及せよ- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4c3b54.html

 

(1)(重要)クロモスリプシス=クリスパー・キャス9によるゲノム編集技術で「染色体破壊と、その断片のランダム再結合」という新たな「壊滅的」危険性が『Nature Genetics 』で伝えられた(安田節子『いのちの講座』より)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-dc5fa7.html

 

(2)安全審査なし、環境影響審査なし、表示なしの「ステルス型遺伝子いじくり回し(ゲノム編集)食品」が食卓にやってくる:遺伝子操作されたGABAトマトとマッチョ鯛、こんなフランケンシュタイン食品、食べたいですか? コレ、アメリカの言うなりです- いちろうちゃ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-614606.html

 

(3)(報告)「食卓の危機:みどりの食料システム戦略とゲノム編集」(安田節子さん 2021年9月3日:たんぽぽ舎)=アメリカのために遺伝子操作食品の輸入を促進し、日本農業をつぶすための「売国奴」戦略- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-f4d42f.html

 

(4)(想像してみてください)遺伝子(ゲノム)と遺伝子スイッチ(エピジェネティクス:エピゲノム)=ここに、恒常的な放射能・被ばくや、多種多様大量な化学物質が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-4d2f76.html

 

(遺伝子操作は人類や生物を滅亡させかねない危険な技術です。クリスパー・キャス9を使う当事者たちにも、それを規制・管理監督すべき行政や政治の側にも、更には、これを報道するマスごみにも、その危機意識が欠如しています。このままでは危ないのです。遺伝子操作・ゲノム編集「無政府主義」をやめて、ゲノム編集技術や遺伝子操作に対して、きちんとした法規制を入れていく必要があります。遺伝子汚染という環境汚染が広がってしまったら取り返しがつきません。生物は放射性物質とは違い増殖します。特に微生物は危険です。それからついでに申し上げますと、「新型コロナ」ワクチンは遺伝子操作技術が使われている危険な代物です。子宮頸がんワクチンもそうです。そして効果など疑わしき事甚だしいです(ウィルスの方が変異しますから効かないのです)ワクチンなんぞに近づくのはやめておきましょう。特に子どもや孫たち、若い世代には有害無益であり、全く必要ありません。:田中一郎)

 

(関連)新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html

 

(関連)もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実:母里啓子 双葉社 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033682386&Action_id=121&Sza_id=F3

 

*母里啓子さんの遺志を継ぐ、数え切れないほどの小さな芽-三宅洋平 オフィシャルブログ

 https://ameblo.jp/miyake-yohei/entry-12706389275.html

(大切な方ほど、早く亡くなってしまいます。神が我々に与えた「試練」なのかもしれません。残念です。:田中一郎)

 

2.キャンペーン · 福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで!顧問会議は『明日のハナコ』の排除を撤回してください。 · Change.org

 https://tinyurl.com/3u3cttk9

 https://bit.ly/3DEVU83

 

 <田中一郎コメント>

ことは「原発銀座」の福井県で起きた事件です。「原発銀座」を問題にする演劇が被害を受けています。学校の生徒たちに対して、こんな露骨な捻じ曲げられたデマ理由によって、政治的に言論・表現妨害がなされるなんて、信じがたいことです。今の教育現場はいったいどうなっているのでしょうか。似非右翼の「歴史歪曲主義」や「政治的ご都合主義」が教育委員会や学校に蔓延し、子どもたちへ「ヘドロのような教育」「皇民化教育」「感化政策」が取られて久しいですが、今度は生徒たち自身の言論や表現が教育の名のもとに妨害され捻じ曲げられていくのでしょうか。この国は戦前の大日本帝国時代に戻ろうとしているのかもしれません。かような悪質な権限乱用は断固として許すべきではありません。大人の責任です。

 

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発信者:福井の高校演劇から表現の自由を失わせないための『明日のハナコ』上演実行委員会 宛先:福井県 高等学校演劇部顧問会議

――「ハナコ」にもう一度会いたい!――

 

「ハナコ」というのは、『明日のハナコ』という劇の主人公の名前です。

 

この劇は今年9月の福井県高校演劇祭で、福井農林高校演劇部によって上演されましたが、その後、映像を残すことも、脚本を読むことも禁止され、マボロシの舞台にされてしまいました。いったいなぜ、『ハナコ』は禁止されたのでしょうか。

 

  • 『明日のハナコ』あらすじ●

 舞台はある高校。「ハナコ」たちは今度上演する劇の稽古をしている。その劇は、1948年の福井震災から始まって現在までの歴史をたどるものだった。学校のこと、仕事のこと、戦争のこと、原発のこと、未来のこと・・・  彼女たちはさまざまなことを考え、そして成長していく。

           *

このたび、福井農林高校演劇部の上演にかかわる顧問会議の一連の動きを、重大な表現への抑圧だと考える有志が、実行委員会を立ち上げ、上演にむけて活動を始めることにしました。実行委員会の求めることは、以下の通りです。

 

・10月8日の顧問会議で行われた決定3項目を撤回すること。(ケーブルテレビでの放映の禁止/記録映像閲覧の禁止/脚本集の回収)

・福井農林高校演劇部員たちへ誠実な謝罪をすること。

・今後演劇表現の内容をもとにあらゆる不利益な扱いをしないこと。

・表現の内容に理不尽な介入をしないこと。

・人権侵害を行ったことへの真摯な反省を表明すること。

 

【ことの経緯】

 2021年9月18日~20日、例年どおり県の高校演劇祭(演劇部の県大会)が県民ホールで開かれ、福井農林高校演劇部は「明日のハナコ」という劇を上演しました。創作作品です。この世界はいったいどうなるのだろう、自分たちはどうなるのだろう、と不安と闘う少女の成長の物語です。原発の問題、生きる上で大切な誠実の問題、などが盛り込まれていました。

 

新型コロナウィルスが猛威を振るっていた時期だったので、今年は無観客での上演になりました。見る人がいないのでは劇とは言えません。しかし、例年、演劇祭の劇は「福井ケーブルテレビ」が録画・放映してくれることになっていたので、部員たちは救われる思いだったのです。

                        *

ところが、9月20日、その福井ケーブルテレビより、福井県高等学校演劇連盟に対して連絡がありました。「福井農林高校の劇の放映について、社内で審議にかかるかもしれないので連盟としての意見を求めたい」「個人を特定する点、原発という繊細な問題の扱い方、差別用語の使用などについて懸念している」とのこと。

 

そこでその日に行われた顧問会議の結論は、「ケーブルテレビ局内の意向を尊重する」。つまりケーブルテレビ側が放送しないと決定したならばそれに従う、というものです。その理由としては、

 

1 この劇には、反原発・個人名・差別用語が含まれている。放送後、それらを取り上げられて、生徒や福井農林高校に非難が寄せられることを憂慮する。学校は教育的に生徒を守らなければならないから。

 

2 福井農林高校の劇は、表現方法はともかく、上演に問題はないと思う。ただ、不特定多数の人目に触れる放送はいかがなものかと思う。

 

3 高文連は原電からの支援を受けている。また、ケーブルテレビも原電と関係のある企業がスポンサーになっているかもしれない。これからもケーブルテレビと良好な関係を保ちたい。放映すると影響がでる。

 

「1」について、まず差別用語は、劇を見てもらえばわかりますが、差別意識を持った取り上げ方はしていません。個人名についても、図書館にある書籍をそのまま引用したものです。反原発については、たとえば「原発からの支援を受けている」という意見には、こう反論したいのです。補助金は、活動の思想的方向や表現内容についてなんら干渉するものではないし、これまでも干渉した例はないはずです。そういう性質の支援であるからこそ、公的な組織が(高文連は県の組織です)は公明正大に受け取ることができるのです。もしも干渉があって、内容を規制しなければならないようなものであれば、それも意見の一方を否定するようなものであれば、そのような助成を受け取っている県が裁かれる事態になってしまうし、即刻県はその助成を返上すべきだというのが、行政上の通念だと思われます。したがって、「3」の理由がまかりとおれば、これ以降、福井では原子力発電の危険性を訴えるような劇を作れないことになります。表現してはいけない分野を生んでしまうことになります。また、原発に関係する内容次第では社内で審議にかかるなどと、排除する可能性も示すのがケーブルテレビなら、むしろ結果的に表現の自由を制約することになるそうしたケーブルテレビの姿勢こそ、問われるべきです。そう主張して生徒を守るのが教員の仕事じゃないでしょうか。

                 *

 その後、福井農林高校演劇部生徒たちの反応を聞き取ったのちに、10月8日に再度、顧問会議が開かれ、あらためて次の三項目が、決定されました。採決もなく、でした。

 

・福井農林高校の劇だけはケーブルテレビでは放映しない。

・DVDはつくらず、記録映像を閲覧させない。

・脚本集はすべて回収する。

                 *

会議ではスクールロイヤー(顧問弁護士)の意見として次のような見解が述べられました。

 

・劇中における反原発の主張は、表現の自由が保障されるので問題ではない。

・人権尊重の立場から、表現の自由は制限されることがある。

・劇中使用された「かたわ」という差別用語は、使用するだけで駄目である。

 

顧問会議で具体的にどのような討論があったのか、議事録が公開されないのでわかりませんが、最後の「差別用語は使用するだけで駄目」という理由が会議の流れを強く決定したとのことでした。

                 *

この問題について、県内の別の弁護士に尋ねたところ、以下のように教えてくださいました。

 

・その単語を使用したからすなわち違法であるという判断は、法律家としてあり得ない。そのような見解を述べる法律家はいない。まして、スクールロイヤーは良識ある人物が選ばれているのでそのような判断をしたとは考えられない。

 

・問題となる差別用語だが、もし、この劇が前敦賀市長と同じ立場に立って障碍者を差別したのであれば問題だが、反原発の立場から批判的にこの言葉を述べている以上、そこに差別意識はなく、よって問題ではない。

 

・前敦賀市長は公人であるから、特定の個人を非難したという批判も当たらない。当然、遺族からの名誉棄損などということも起こりえない。

 

・もし万が一クレームがあったら、と考えるのは怖れすぎである。その単語だけを切り取って何者かがクレームをしてくるということはおよそ考えにくい。

 

つまり、この差別用語の問題は、放映の禁止や脚本の回収をする根拠にはなりえないということです。上演した生徒たちは、「いわれなき批判がくるかもしれない」と聞かされて、不安な面持ちになりました。けれども、そのあと、それでも放映してほしいと言いました。悔しい、と泣いていました。自分たちが稽古してきた劇が放送してもらえないのは悔しいと。

 

私たち実行委員会は、どうしても、その泣いた生徒のことを考えると何かしないではいられないという気持ちになります。生徒たちは、自分たちの劇がテレビ放映にふさわしくないと思われたことに傷ついています。生徒たちは、信じてもらえなかったということに傷ついています。稽古しながら、原発の問題や社会の問題について、自分たちでも調べました。「こういうことは今まで考えたこともなかった」という部員もいました。それでいろいろ考えるようになった。それこそ「学習」というのではないでしょうか。

 

世界に類のない原発集中立地のこの県で、こうした表現の抑圧がまかりとおるようになれば、日本中の表現者にとって、重大な抑圧への一歩です。表現の自由は、基本的人権の最重要な一つです。生徒たちの表現への悪罵とも言える三項目の決定は、あらゆる人の基本的人権に対する敵対宣言と言えます。

 

今これを看過したら、今後も権力者や学校当局などにとって不都合な表現は演劇部活動では抑圧・排除されることになるでしょう。すでにそういう動きが、他の学校の劇に対しても圧力としてなされています。これはとても危険な動きです。私たちは、歴史に汚名を残しかねないこの愚行を撤回させたいと思います。心ある市民の皆さんの署名の力で、撤回させたいと思います。ご協力お願いします。

 

また、「明日のハナコ」を県内演劇部員、演劇部顧問教員、一般市民の方々に実際に鑑賞していただけるような企画も考えています。劇を実際に上演し、その後、差別用語の成り立ちなどについて、あるいは原発の問題について、みんなで考える催しです。書籍を執筆されている著述家・専門家の方にもご登壇いただけるよう、調整中です。

 

日本劇作家協会の言論表現委員である劇作家鈴江俊郎氏(愛媛県在住・元桐朋学園芸術短期大学演劇専攻教授)も、これは単に高校演劇にとっての問題であるだけでなく、表現の権利が大きく歪められた、世界にとっての人権問題なのだと考え、実行委員会に参加されました。起こった事件をありのままに知っていただいて、あるべき姿とはどういうものなのか、皆さんとともに考え始めるための企画です。是非ご参加ください。

                 *

 

ハナコ  ほら、たくさん家やらビルやらあるだろ。こっからだとちっちゃなオモチャみたいに見える。あの中にはたくさん人間がつまってんだ。ちっちゃなオモチャみたいな人間が。ご飯作って、洗濯して、掃除して、働いて。

 

あの中にオレの親父がつとめていた会社があった。建設系の会社でさ、親父はそこの係長だった。

ある時、会社は新しく道路を造る仕事を請け負った。何十億ってお金が動く、でっかい仕事だ。

 

うまくいけば会社は大もうけできる。社員もたくさん給料がもらえる。

でも、その道路は自然保護区のすぐそばを通ることになってた。

 

それでどうやってもその道路は環境破壊になってしまうことがわかったんだ。

なんとかっていう絶滅危惧種の鳥がそのへんに生息してたらしい。

 

親父はそれを上に報告した。そしてもちろん、握りつぶされた。

そりゃそうだ。何たって何十億だからな。

 

会社の中で、親父に味方するヤツは一人もいなかった。でも親父はバカだった。

そのレポートを新聞社に持ち込んだ。自然保護団体に持ち込んだ。ネットにアップした。

 

大騒ぎになった。道路の計画は中止になった。何とかって鳥は助かった。

そして親父は会社をクビになった。

 

親父はバカだと思う。大馬鹿だと思う。

学校の中でこんだけイジメが起きてるんだぜ。

 

そんでみんなその学校を出てるんだ。

だから会社にイジメがあるのは当たり前だ。

 

だからこの世界にイジメがあるのは当たり前だ。

だから、オレはときどき、この全部を踏みつぶしたくなるんだ。

 

(福井農林高校演劇部「明日のハナコ」上演台本より)

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草々

 

2021年11月15日 (月)

(報告)(11.13)オルタナティブな日本をめざして(第67回):「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(2021年11月の「新ちょぼゼミ」のご報告です)


◆(イベント情報)(11.13)オルタナティブな日本をめざして(第67回)「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」(内田聖子さん)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-68611a.html

「デジタル貿易・デジタル経済については、日本では利用者・消費者の権利と、企業・発信者の責任、また今回の条項で登場した双方向コンピュータ・サービス提供者の役割と責任についての議論が足りず、社会的な合意形成や十分な政策決定がなされているとはいいがたい。このような状況の中で、条約である日米貿易協定で米国型のルールが先行して導入されることは、日本の今後の公共政策の選択肢が規定されてしまうという意味でリスクが大きい。(中略)そもそもどのような法規制やルールが日本社会にとって必要なのか、EUはじめ他国の事例なども比較検討した上で考えることが先決である。」「監視社会につながるようなデジタル化や、企業のみが独占的・支配的になるようなデジタル化は進めてはならず、利便性と公共性は対立する場合が多いのですが、日本の場合は何だかその議論以前に大きな課題があるように思えます」(いずれも内田聖子氏)。今回はデジタル政策にお詳しい内田聖子氏をお迎えし、デジタル庁スタートを迎える現段階において、我が国のデジタル政策や先般締結された日米デジタル協定の諸問題点について、基本的なところから解説していただきます(なお、この日は最初の1時間で主催者側からプレゼンを予定しています)。

講 師:内田聖子(うちだ しょうこ)さん 
 NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表、慶応義塾大学文学部卒業。出版社勤務などを経て2001年より同センター事務局スタッフとなる。自由貿易・投資協定のウォッチと調査、政府や国際機関への提言活動、市民キャンペーンなどを行う。TPPウォッチの国際NGOネットワークにも所属し、共著に『徹底解剖国家戦略特区―私たちの暮らしはどうなる?』(2014年、コモンズ)など。


◆(当日録画)20211113 UPLAN 内田聖子「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=L6prhnQaejs
 https://www.youtube.com/watch?v=L6prhnQaejs

◆(別添PDFファイル)当日のレジメ
(1)(レジメ)デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から(内田聖子さん 2021.11.13)
(2)(参考)Googleのサービス一覧(2021.11.13)

◆(内田聖子さんお勧めの図書)
 監視資本主義 人類の未来を賭けた闘い-ショシャナ・ズボフ/著 野中香方子/訳(東洋経済新報社) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034220634&Action_id=121&Sza_id=B0


 <内田聖子さんのご著書他>
(1)日本の水道をどうする!? 民営化か公共の再生か-内田聖子/編著(コモンズ)
 http://u0u1.net/XSqf
(2)自由貿易は私たちを幸せにするのか?-上村雄彦、首藤信彦、内田聖子他著(コモンズ)
 http://u0u1.net/vQHr
(3)日米デジタル協定:TPPを超える米国型ルールが導入(内田聖子 2019.10.1)
 http://www.parc-jp.org/teigen/2019/USJTA/USJTA_degital_report.pdf
(4)日米貿易協定と日米デジタル貿易協定の何が問題なのか(内田聖子)-自治体問題研究所
 https://www.jichiken.jp/article/0164/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(5)内田聖子 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%86%85%E7%94%B0%E8%81%96%E5%AD%90
(6)内田聖子-Shoko UchidaさんはTwitterを使っています 「政府・与党、デジタル5法案を一括審議 看板政策、早期成立図る―通常国会 https---t.co-vYcJU9G2Ib 5つの法案とは、 デジタル庁設置法案 デジタル社会形成
 https://twitter.com/uchidashoko/status/1348685740687851523

 <関連図書など>
(1)デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える-堤未果/著(NHK出版新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034244153&Action_id=121&Sza_id=G2
(2)岩波書店月刊誌『世界 2021.4』(特集1:デジタル監視体制)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b564337.html
(3)『週刊金曜日 2021.4.23』(特集:デジタル監視社会)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003225.php
(4)記者解説:拙速 デジタル改革法(朝日 2021.5.17)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14905749.html

 <関連サイト>
(1)デジタル改革関連法の全体像(2021年5月19日公布)
 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000782802.pdf
(2)デジタル改革関連法案について(内閣官房他 2021.3)
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/dejigaba/dai14/siryou1.pdf
(3)日米貿易協定、日米デジタル貿易協定の概要
 https://www.cas.go.jp/jp/tpp/jpusinfo/pdf/190925_tpp_gaiyou.pdf
(4)<社説>デジタル庁 問題残る見切り発車だ:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/127723?rct=editorial
(5)これでばっちり ニュースな言葉 私たちの人権は守られる!? スーパーシティ構想 – 全日本民医連
 https://www.min-iren.gr.jp/?p=40693

◆海渡雄一弁護士がデジタル改革関連法案の本質を指摘!「一握りの便利さと引き換えに市民のプライバシーを政府に売り渡す、まさにデジタル監視法」!~3・14 NO!デジタル庁 デジタル監視法案に反対する市民集会 - IWJ Independent Web J
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/489845

◆(報告)(9.24)オルタナティブな日本をめざして(第50回):「スーパーシティ構想の危険性:後退させられる自治と民主主義」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-70ec69.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

(参考)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/
草々 

2021年11月14日 (日)

(報告)(11.13)放射線被曝の基本的な解説(第1回目):科学的実証性のない国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」という「つくり話」と3つの勧告の正体(新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


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去る2021年11月13日(土)、水道橋のたんぽぽ舎において「放射線被曝の基本的な解説(第1回目)」(新ちょぼゼミ)を開催いたしました。以下、当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。なお、このテーマで複数回のプレゼンを予定していて、次回は12/23(午後6時スタート)の「新ちょぼゼミ」(「私見・原発賠償集団訴訟の到達点と課題」(村田弘さん))時に予定しています。


◆(当日録画)20211113 UPLAN 田中一郎「放射線被曝の理解のために」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=a95Ys5biZh0&t=7s
 https://www.youtube.com/watch?v=a95Ys5biZh0&t=7s

 <ホワイトボードに書いたこと>
1.ICRPの根本的欠陥
(1)科学的実証的根拠がない(実証=動物実験、または疫学調査)
(2)広島・長崎の原爆被曝者に対するLSS(ライフ・スパン・スタディ)以外の多くの疫学実証調査報告書を無視している
(3)その広島・長崎LSSには重大な欠陥が多くあり、もはや放射線被曝評価の実証データとして使うには問題だらけ 次回以降に説明
(4)ICRP自体が1950年に発足した核兵器開発・原子力推進に最高価値を置く民間の一組織で、人間や生物を放射線被曝の危険から守るための「純粋な科学者の組織」などではない。発足時の中心メンバーはアメリカのマンハッタン計画(原爆開発)に携わった人間たちで、核兵器開発・原子力推進に伴って起きる放射線被曝の危険性を矮小化・過小評価することが、隠されたこの組織の目的だった
(5)ICRP発足時には、外部被曝委員会と内部被曝委員会が設置されたが、数年後に内部被曝委員会は廃止となった。内部被曝の危険性の真実が明るみに出ると、核兵器開発・原子力推進に支障が出ることが懸念されたためと思われる

2.ICRPの重大な被ばく被害の矮小化
(1)「ガン・白血病による死亡」リスク以外を無視している(カウントしない)
(2)しかし、ガン・白血病にかかり健康を著しく害しても死亡しない人もいる(死亡した人の数倍の人数:QOLを軽視・無視)
(3)放射線被曝による健康障害はガン・白血病以外にもさまざまなものがある(小児糖尿病、膀胱炎、白内障、発達障害、虚弱体質、心疾患、遺伝的障害他)、放射線被曝は「万病のもと」と言われているくらい、あらゆる病気や健康障害を引き起こすがいっさい無視
(4)ミトコンドリアDNAとぶらぶら病
(5)特定核種の特定臓器への集中蓄積・滞留

(国際原子力機関(IAEA)は福島原発事故後、足しげく福島にやってくるが、ここは国際原子力マフィアの巣窟となっている原子力推進のための組織、こんなところが「大丈夫です、安全です」などと「お墨付き」を与えれば、それこそ危ないと思った方がいい。:田中一郎)

◆当日のレジメ
(1)(別添PDFファイル)放射線被曝の理解のために(田中一郎 2021年11月13日)
ダウンロード - e694bee5b084e7b79ae8a2abe69b9de381aee79086e8a7a3e381aee3819fe38281e381abefbc88e794b0e4b8ade4b880e9838e202021e5b9b411e69c8813e697a5efbc89.pdf
(2)期間低線量外部被曝は過剰ながん死を増させる(第142回広島2人デモ 2015.11.27)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20151127.pdf
 (このサイトのレポートのP2~P5を使いました)


◆当日の参考資料
(1)(パンフ)福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険、政府・原子力事業者・規制委の主張(ICRP学説)の根本的誤り(伊方原発運転差止広島裁判)& 「いちろうちゃんのブログ」関連サイトなど- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-54f23f.html

(2)放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで-中川保雄著(明石書店) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032660915&Action_id=121&Sza_id=F2

(3)遺伝子のスイッチ 何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える-生田哲著(東洋経済新報社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034185768&Action_id=121&Sza_id=B0

◆関連サイト:広島2人デモ
(1)ICRP学説に基づいてフクシマ事故の放射能影響を考えて本当に丈夫か?(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150508.pdf
(2)低線量内部被曝の危険を々から覆い隠すICRP学説の起源(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150501.pdf
(3)広島2人デモ
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

◆「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(想像してみてください)遺伝子(ゲノム)と遺伝子スイッチ(エピジェネティクス:エピゲノム)=ここに、恒常的な放射能・被ばくや、多種多様大量な化学物質が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-4d2f76.html

(2)直近「福島県民健康調査検討委員会」(第42回 2021.7.26)結果の概要と、「放射線ムラ」ずっこけグループを集めた福島原発事故被ばく被害の似非科学「過剰診断・過剰診療」セミナーを嗤う- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-1cc95e.html

(3)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(127):放射線被曝の危険性と健康被害をゴマカスのはヤメロ! 原爆投下の時代から続く放射能・被ばくの危険性過小評価・歪曲と被害者踏みつぶし- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-63fddd.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

(参考)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/

(おまけ)(別添PDFファイル)デジタルを問う:欧州からの報告 巨大IT、表示順位の闇 調査団体「FBに脅され」中止 言論や取引、公正さ確保課題(毎日 2021.11.9)
 https://mainichi.jp/articles/20211109/ddm/003/040/073000c
(今回のプレゼンの一番最後のところでご紹介した毎日新聞の記事です)
草々

2021年11月11日 (木)

(拡散歓迎)今度は日本維新にすり寄り「火事場泥棒」の「壊憲」を言い出す「国民民主党」というチンタラ政党=「世直し」勢力は「市民と野党の共闘」の結束強化につとめ、国民民主党と御用組合「連合」を突き放すことが「勝利への道」だ

前略、田中一郎です。(拡散歓迎)
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


◆(別添PDFファイル)火事場の改憲論(斎藤美奈子 東京 2021.11.10
 https://twitter.com/hkomasa2/status/1458258919034286085/photo/1

 国民民主党とかいうチンタラ政党は、4年前は小池百合子タヌキ女に騙され、平成の元祖「口先やるやる詐欺」&小早川秀秋こと前原誠司に引き連れられて、選挙での自己保身のみを念頭に「希望という名の絶望の党」に、まるでバビロンの捕囚のごとくトボトボとついて行き、落選・選挙敗北に沈められていった。しかし、その記憶も消えぬまま、その半分は、今度は立憲民主党にいるほうが選挙には有利だと、御用組合「連合」を使って枝野幸男・福山哲郎を「負け組選挙互助会」に引き入れることに成功し、見事に今回の衆院選挙で「負け組」形成を実現した。

他方、残り半分は、今度は今回の衆院選で勢いがついた日本維新にすり寄り、「壊憲」だ、「壊憲」だと、バカ騒ぎを始めている。この連中にとっては、日本国憲法も、自分たちの国会議員の地位を守るための道具の1つにすぎず、勢いのある日本維新にくっつくための接着剤のようなものだと認識しているのだろう。政治家としての信念も矜持もあったものではない。かような政党や政治家どもと「共闘」など、あり得ない話である。選挙に勝つために、ガラクタ勢力と組めば、自らもまたガラクタになるだけの話だ。有権者・国民は、「世直し」というのなら、その本気度と覚悟を示せと、今回の衆院選でその意図を暗示したと受け取るべきである。「世直し」への信念と「何が何でも政権を取る」という熱意の2つが兼ね備わってこそ、「市民と野党の共闘」は政権党として成功していく。「選挙互助会」のようなもので「世直し」ができると思うのは甘い甘い。


 <時世の句>
かいけんだ ぎいんばっちを まもるため、
 けんぽうすてても いしんとくんだれ

かいけんだ かじばどろうぼ こくしゅとう(国民民主党)
 せんきょおわれば どうせおまかせ

かいけんだ ちょろちょろしながら なにいう
 きさまらなければ やとうはしょうり


さて、一方の立憲民主党にやってきた元国民民主党の連中は、今度は選挙敗北に落胆して自信を喪失している立憲民主党「主流」を尻目に、今回の衆院選での執行部(枝野幸男・福山哲郎・泉健太及びそのとり巻き幹部たち)のふるまいの愚かさを反省・総括することもなく、「代表選挙」という「ゴマカシ興業」でお茶を濁し、新たな「負け組選挙互助会」をまたぞろ創ろうとしているようだ。バカは死ななきゃ治らないとはこのことではないか。

「世直し」勢力は「市民と野党の共闘」の結束を根本から強化し、国民民主党と御用組合「連合」を突き放すことが「勝利への道」だ。下記の2人の有識者の発言に注目すべきである。詳しくは別送のメールで申し上げるつもりだが、私は、リアリスティックに考えて、次のような取組でどうかと考えている。

(関連)(別添PDFファイル)苦境の立憲民主党…代表選は「野党共闘路線」の岐路になる(高野孟
日刊ゲンダイ 2021.11.11L
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297225

(関連)(別添PDFファイル)詐欺商法に徹する「自公+維新」では経済的難局を乗り切れない(金子勝
日刊ゲンダイ 2021.11.10
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297160


(1)年長者でベテランの長妻昭氏が立憲民主党代表となり、党内をまとめるとともに「市民と野党の共闘」路線を根本から立て直す。協力野党および協力市民がWINWINとなるようにギブ&テイクのバランスをよく考えて、全体最適の実現にまい進する。特に「市民と野党の共闘」の代表全員が参加するNEXTキャビネットを構成し、自公や維新・国民民主党を批判して「私たちならこうする」定例記者会見を繰り返す。(辻元清美氏は「市民代表」として参加)

(2)他方で、長妻代表は、山本太郎氏を政権交代後の次期首相候補として迎え入れ、国会では統一会派を組み、山本太郎氏の政策を消費税5%減税も含めて基本的に「丸呑み」して(但し、ヘリマネやBIなどの巨額現金バラマキ政策だけはダメ)、新たな「救国世直し政策綱領」を骨太につくる。これを柱に「市民と野党の共闘」が街頭に出て、来夏参議院選挙へ向けて、岸田文雄自公政権批判と、それ以上に、チンピラ似非右翼でインチキ改革政党=日本維新(&大阪維新)を徹底批判する政治活動を展開する。全国の「世直し」市民は、これに全力で協力し、「日本国憲法」の積極的継続活用の巨大勢力を運動の中で形成していく。

 <参考にすべき戦国大名のイクサ>
 戦国大名のイクサは、チャンバラ合戦でどちらが強いかではない。命を懸けた「多数派工作」の総力戦である。
(1)長篠の合戦
(2)関ケ原の合戦
(3)大坂冬の陣(夏の陣はその必然的帰結)

(3)辻元清美氏を来夏の参議院選挙で「比例区」で立候補させ、当選したら直ちに立憲民主党幹事長に就任させ、次期衆議院選挙対策の中核とする。次期衆院選では「地滑り的な大勝利」を目指す必要があり、それを中心になってやっていける人物で、かつ女性となると、今のところ実際問題として立憲民主党には辻元清美氏しかいない。次期衆議院選がいつになるはわからないが、3~4年先ということであるなら、辻元清美氏の衆院選挙区を、菅直人氏引退後に大阪の高槻市から同氏の選挙区に転換するのがいいのではないか。大阪の維新勢力は私は相当にしぶといとみているので、辻元清美氏に国政に専念してもらうためにも、菅直人氏の地盤を引き継ぐのがいいのではないかと思う。菅直人さん、いいですね!?

(4)何度も申し上げるが、御用組合「連合」とは距離を取り、現執行部は当分の間、突き放しておけばいい。労組とのおつきあいは、立憲民主党の国会議員が分担をして、まともな単協や単産(旧総評系)と交際すればよろしい。また、国民民主党については、その態度を「市民と野党の共闘」は厳しく批判し、他方で、常に「転向」を呼び掛けて、選挙時には「共倒れ防止」の「利害調整交渉」の余地くらいを残しておけばいいだろう。いずれにしろ、御用組合「連合」と、その代理店政党=国民民主党に対して、甘い顔をしてはいけない。いずれ国民民主党が日本維新から突き放される時が来るので、その場合、私の推測では、その大半が自民党へ入っていく(旧民主党5悪人の2人=長島昭久と細野豪志のように)ことになるだろうと見ている。そんな程度の連中だということ。

(関連)立憲代表選、女性擁立論広がる 長妻副代表「辻元さんいれば…」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20211108/k00/00m/010/112000c

(関連)(別添PDFファイル)辻元清美さんが永田町を去った日:おごり過信「あほやった」(毎日 2021.11.10夕刊)
 https://mainichi.jp/articles/20211104/k00/00m/010/287000c?cx_fm=mailcp&cx_ml=article&cx_mdate=20211110

 <田中一郎コメント>
 辻元清美さん、あなたに「おごり」など感じまへんで、「誇り」ならあったと思うけど、それはそれでええやんか。引き続き、今までの元気でやっておくれやす。まずは市民団体を立ち上げて、そこを基盤にして「市民と野党の共闘」を応援してほしいわ。そいでもって来夏の参議院選挙には立憲民主党の比例で立候補して、必ず当選してほしい(衆議院にこだわったらあかんで、それはぜいたくというもんや)。そして、党の幹事長に復帰して、立憲民主党の立て直しと次期衆議院選挙勝利のために尽力してほしいわ。たのんまっせ。政治家は「起き上がりこぼし」の捲土重来でええのんや。辻元清美さんには、まだまだ期待してますから。近未来の辻元清美フレッシュマドンナ政権(閣僚の大半が女性)を夢見ています。

(みんなで「おきあがりこぼし」の人形を辻元清美さんにプレゼントしませんか?)
 https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%81%AE%E8%B5%B7%E3%81%8D%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8A%E3%81%93%E3%81%BC%E3%81%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/s?k=%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%81%AE%E8%B5%B7%E3%81%8D%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8A%E3%81%93%E3%81%BC%E3%81%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
草々

 

2021年11月 9日 (火)

衆院選2021レビュー(2):投票結果分析を巡る若干の議論=山積みとなる死票、有権者の民意を踏みつけにする小選挙区制と細切れブロック比例代表制(もはや選挙制度・公職選挙法の抜本改正は必要不可欠) 

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』公式サイト
 https://kuronuri-movie.com/

 <田中一郎コメント>
 本日、日比谷TOHOシネマズでこの映画を見てきました。9.11同時多発自爆攻撃後のアメリカ(ブッシュ政権&オバマ政権)時代の「実話」に基づく映画だそうです。モロッコに隣接するアフリカ西海岸の国で、日本もたくさん輸入しているタコの産地であるモーリタニア出身のイスラム教徒の青年が主人公で、ドイツへ留学した際に反米勢力の人間と接触があったことを契機にモーリタニアの警察経由でアメリカのCIAないしは米軍に、明確な犯罪の根拠もないままに身柄を拘束され、レバノン アフガン経由でキューバのグアンタナモ基地に監禁されてしまう事件を追いかけています。(あらすじは下記参照)
 https://kuronuri-movie.com/

私はこの映画が、アメリカという国の民主主義や人権保護の現状を生々しく伝えるとともに、他方で司法が曲がりなりにも健全であることを誇っているようにも見えました。主人公を9.11事件の犯人に「仕立て上げ」て処刑しようとするアメリカ軍部の悪質な陰謀から、1人の勇気ある女性弁護士とその助手が主人公を救出しようとし、他方で、主人公を犯人に「仕立て上げ」て有罪・死刑判決に導けと命令された米軍法務担当官(中佐)の検察官業務拒否の様子が描かれています。非公開黒塗りの文書と主人公の獄中手記が決め手になり、当時のラムズフェルド国防相が認可した拷問による取り調べで強制された「自白」であることが明るみに出て、主人公は勝訴判決を勝ち取るのです。

福島原発事故以降、日本の司法や検察の出来損ない状態をいやというほど見せつけられてきた私は、軽い感動を覚えるほどに、映画に登場した弁護士、検察役の中佐、そして主人公に無罪・釈放の判決を下した裁判長が輝いて見えました。無実の罪を着せられた冤罪被害者が後を絶たない日本という国では、こういう風にはいかないだろうな、と思って映画を見ていました。それにしても、グアンタナモ収容所はひどい人権侵害であるにもかかわらず、未だに閉鎖されていないし(下記参照)、オバマ政権は主人公に無罪・釈放の判決が出ているのに、判決後も7年間、理由もなく拘束を続けたと、映画の最後で説明の字幕が出ていました。信じがたいことです。オバマの正体を見たり、というべきでしょうか! しかし他方で、9.11事件はまだ生々しさを持ち続けている下で、こうした映画を作れるアメリカ社会にもまた、敬服をせざるを得ないというべきでしょうか? 日本では、とてもこうはいかないでしょう。

(関連)グアンタナモ湾収容キャンプ - Wikipedia
 https://bit.ly/3bTmpdU

◆ 東京新聞「こちら特報部」記事に見る「陰謀論」批判報道の乱暴と職務放棄:報道機関は一般市民の「疑義申し立て」を攻撃するのではなく、支配権力側の説明責任全く不十分を徹底して追及せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4c3b54.html

(東京新聞は、くだらない記事を「こちら特報部」に掲載などしてないで、この映画でも見に行き、新聞記者の役割や使命とはいかなるものなのかを、よく考えてくることだ。9.11は、この映画に見られるようにアメリカ・ブッシュ政権および軍産情報複合体による水面下での「おぞましき動き」があることはほぼ確実だ:田中一郎)


2.20211104 UPLAN Youtube への公開質問状 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=RX5YjCsTonc

(関連)Google、気候変動を否定するサイトへの広告配信を停止- 日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN080JG0Y1A001C2000000/

(グーグル&ユーチューブ&Gメールの言論・表現妨害が目に余る状態になってきています。また、FACEBOOKやTWITTERでも同様の事態が起きていると聞いています(私はFACEBOOKやTWITTERはやりませんので伝聞情報です)。「タダより怖いものはなし」、市民はそろそろ巨大IT企業の「無料サービス」を抜け出て独自のネットメディアを持つ時代が来ているように思われます。こんなものを放置していると、やがてトンデモナイ社会ができてきます。もちろん憲法国民投票や毎回の選挙にも大きな影響が出てきます。アメリカやヨーロッパなどでは大問題となっている話です。SNSやネット情報に没頭する今の若い世代は無邪気すぎます。それが今般の選挙での維新の躍進や自民党の堅調につながっていると推測されます。若い世代は、政治や選挙に限らず、ものごとを批判的に見る・相対的に見る・リアリティのある判断をする、という訓練をしておく必要があるように思われます。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)デジタルを問う:欧州からの報告 巨大IT、表示順位の闇 調査団体「FBに脅され」中止 言論や取引、公正さ確保課題(毎日 2021.11.9)
 https://mainichi.jp/articles/20211109/ddm/003/040/073000c


3.イベント情報
(1)(11.10)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)公判&報告会(支える会)
 http://idogawasupport.sub.jp/

(2)(予約必要)(11.13)オルタナティブな日本をめざして(第67回):「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-68611a.html

(3)(予約優先)(11.16:火曜日)衆議院総選挙結果を受けて、これからの「世直し」どうする、わいわい意見交換会 を開催いたします(東京都中央区明石町区民館:午後6時より)

日 時:2021年11月16日(火曜日) 午後6時~10時
場 所:東京都中央区明石町区民館 2階5号室
 https://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/syukaisisetu/syukaisisetu05.html
地 図:営団地下鉄日比谷線 築地駅下車 聖路加病院そば、隅田川沿い
 https://mappage.jp/cml/SMAP.php?X=139.7814296192&Y=35.6625157854&L=12#S04
参加費:会場費2,280円+レジメ費用を参加人数で割った金額(数百円)
二次会:当日どうするか決めます

(部屋は25人が限度の小さな教室ですので、参加は予約優先としたいと思います。参加ご希望の方は、私宛、メールまたは電話でご一報ください)

田中一郎
 TEL 090-7284-0617
 メール mailto:ichirouhan@withe.ne.jp


4.沖縄関連のキャンペーン
(1)(辺野古基地建設)11月26日提出に向け、拡散に御協力をお願いいたします。 · Change.org
 https://bit.ly/3ETBk3X
(2)(石垣島)これがマザーツリーのドングリです · Change.org
 https://bit.ly/3BWpV1E
(3)(辺野古基地建設)とうとう5000筆を突破! · Change.org
 https://bit.ly/3ESnhf6


5.あほらしい政治の話
(1)【岸田政権】「岸田首相は安倍菅と同種」歴史家が指摘したハト派の虚像|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297056
(2)【日本維新の会】公明が要望「18歳以下に10万円一律給付」岸田首相の“丸のみ”に維新が高笑いする理由|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297060
(3)【馬場伸幸】維新・馬場幹事長がBSフジ番組で衆院選大阪選挙区の「野合」を認めていた|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297041
(4)維新と国民、改憲に向け連携 9日にも幹事長、国対委員長会談(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f3cd5390fc9d649a9b669609b659c614b5fa305f
(5)【森友学園】人事院が赤木俊夫さんの公務災害報告書“のり弁”違法と認める 通知が衆院選直後だった意味|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297058
(6)公明・遠山元議員を任意聴取 容疑の役員が事務所に現金提供か(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/abdbaeba16f055bf81b6b0407f801da30b1265b2

((5)と(6)は、選挙が終わってから文書を公開したり、捜査を開始したりしている。まさに世論操作そのもの。支配権力与党側に不利になるようなことは選挙直前や選挙期間中は避けて通るということらしい。このたびの衆院選、ますます多くの有権者・国民が「政治的痴呆症」を悪化させ、国会議員にガラクタ、ゴミ、クズ、カスのような政治家を選んで、自分で自分のクビを締めるようなことをしてしまった。この国の没落の加速は必至の勢いだ。民主主義や平和主義の事実上の否定に続き、次は日本国憲法体制の破壊が始まるだろう。親や祖父母の世代が多大な犠牲を払って残した日本国憲法が、無残にもバカ息子・バカ娘たちによって踏みにじられていく時代が来そうである。:田中一郎)
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「衆院選2021レビュー(2):投票結果分析を巡る若干の議論=山積みとなる死票、有権者の民意を踏みつけにする小選挙区制と細切れブロック比例代表制(もはや選挙制度・公職選挙法の抜本改正は必要不可欠)」をお送りいたします。下記にご紹介する議論は、他のMLなどで私が発信したものがほとんどで、それに加筆修正を加えて公開いたします。是非、ご注目をいただき、今後の活動なり対応なりに活かしていただければ幸いと考えます。

 <これまでの分>
(1)2021年衆議院総選挙 速報と、とりあえずのコメント- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-64e08c.html

(2)衆院選2021レビュー(1):「市民と野党の共闘」を応援する市民の目から見た山本太郎・東京8区(杉並区)立候補騒動について=「市民と野党の共闘」をリードしない総大将・立憲民主党現執行部に最大の問題がある- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-b38a29.html


 <別添PDFファイル>
(1)立憲民主党は他党との連携を深める必要がある、野党共闘が徹底できなかったことが問題(イントロ部分)(中島岳志『週刊金曜日 2021.11.5』)
(2)悪魔の選挙制度では共闘しかない、それがつぶされればこの国は一党独裁になるだろう(日刊ゲンダイ 2021.11.5)
(3)野党共闘「見直しを」61%、共同通信世論調査 内閣支持微増58%、維新支持率 野党第1位に(東京 2021.11.3)
(4)2大政党体制への展望は開けるか(山口二郎『週刊東洋経済 2021.11.6』)
(5)立憲野党4党奮戦記:立民、共産、差民、れいわ(『週刊金曜日 2021.11.5』)
(6)民主主義の足腰強化が課題(宇都宮健児『週刊金曜日 2021.11.5』)
(7)国民民主「野党国対」離脱、玉木代表「各当と等距離」、維新との連携に期待も(朝日 2021.11.5)
(8)日本に潜む政治の分断:40歳未満だけ=自民300に迫る、高齢層と女性=過半数下回る(日経 2021.11.7)
(9)自民 参院も過半数予測、1人区で与党30勝2敗、衆院選結果からシミュレーション(東京 2021.11.5他)


1.東京都では「市民と野党の共闘」は善戦した
 全国規模では立憲民主党の枝野幸男現執行部を総大将とする「市民と野党の共闘」は大敗北となりましたが、東京都だけを見れば、西部地区を中心に善戦しています。目黒区・世田谷区(めぐせた)を中心とした活動する市民や、常日頃から政治の改革を志向して「つなぐ会」などで地道な運動を展開し、協力野党に働きかけを強めてきた方々の努力がある程度結実したと言っていいと思われます。問題は「市民とともにある、市民が育てる政党」などと言っていた立憲民主党が、「御用組合「連合」とともにある立憲民主党」「御用組合「連合」の下僕と化した立憲民主党」に終始し、政権構想・政策公表も、候補者一本化も遅れに遅れ、選挙での「共闘」に真剣に取り組まなかった点にあります。新しいスタイルでの再びの「口先やるやる詐欺」と言っていいのかもしれません。

「市民と野党の共闘」は、来年夏に向けて、今回の失敗を教訓にして、体制の立て直しを早急にする必要があります。しかし今、マスごみ報道が伝える立憲民主党の代表選で名前の挙がっている候補者を見ると、こうしたことが葬り去られ、更に愚かな政治方針が打ち出されてきそうな気配です。志ある有権者・市民が政治の改革に真剣に取り組まないと、この国はますますひどい事態に陥っていきます。まずは東京都の「成功事例」からご紹介していきたいと思います。

(関連)(別添PDFファイル)立憲野党4党奮戦記:立民、共産、差民、れいわ(『週刊金曜日 2021.11.5』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003340.php

◆(メール転送です)本気の共同、写真集(東京5区、6区)

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つなぐ・つながる通信2021/11/8(転送歓迎、重複ご容赦)

5400票差で勝利した東京5区(4年前は比例復活でした)、
5000票差で勝利した東京6区の写真報告をご覧ください。
https://photos.app.goo.gl/4XDfPoxeqr2JXcg4A

「市民連合 めぐろ・せたがや」において、れいわ新選組も含めて野党6党で政策協定の調印を行い、統一候補ができたのは、公示日(10/19)直前の10/16でした。(早く共闘して下さいと、野党第1党に何度も要請したのに。プンプン)

全国同様、時間のないハンディの出発でしたが、2016年から積重ねてきた市民と野党の共同の深化が、勝利という結果を出しました。お互いをリスペクトする本気の共同を進めれば勝利できる典型として写真報告を広めてください。
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2.(メール転送です)2021年衆院選小選挙区における野党統一効果(千葉:太田光征さん)

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2021年衆院選小選挙区における野党統一効果
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/484253757.html

日本のメディアは「悪夢の自公政権」や「悪夢の大阪維新府・市政」という評価の言葉を普及させるべきところ、旧民主党政権を批判する報道を繰り返してきましたが、2021年衆院選の結果についても、野党選挙共同にネガティブな印象を振りまきたいようです。「不発」という言葉を使って。この「不発」という評価は、メディアが衆院選報道をさぼったことについてこそ当てはまるもので、野党選挙共同についてはまったく当てはまりません。

メディアも伝えている通り、今回は与野党接戦が大きな特徴なのであり、野党選挙共同がなかったら、多くの野党統一候補が落選したことは、誰にとっても明らかなのに、野党選挙共同の成果を客観的・正当に評価しないことは、常識的・確率的にあり得ません。

野党選挙共同に成果があったことは明々白々なのです。既存メディアが伝えないので、市民が伝えるしかありません。小選挙区における野党選挙共同の成果について、下記が分かります。

(1)62の野党統一選挙区で勝利、しかもかなりが接戦であった。

(2)野党候補の合計得票率が与党候補を上回っているため、野党候補の一本化が実現していれば与党候補に勝てたであろう選挙区が5選挙区に上る。

(3)野党候補の合計得票率が与党候補と比べて得票率ポイント5%以内の差にあるため、野党候補の一本化が実現していればかなり健闘していたであろう選挙区が7選挙区に上る。

(4)野党統一候補が得票率ポイント5%以内の差で惜敗した選挙区が34選挙区に上る。

(5)つまり、勝利した62選挙区に加え、潜在的に勝利できる可能性が高い接戦区は46選挙区に上る。

このどこが「不発」なのですか。野党選挙共同の不徹底は反省されるべきですが、その成果も確認されなければなりません。既存メディアには民主主義インフラとしての責任を果たしてもらいたいものです。
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(上記のメールに対して私が発信したメール)
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前略、田中一郎です。

太田さん、上記のメールも転記して拡散しておきます。ところで、上記にある「野党」には、日本維新は入っていないと見ていいですね? ( 太田さんより「入れていない旨」の返信あり) また、これからは、国民民主党もまた「ゆ党」として、「野党」から外して見る、という習慣をつけていきましょう。(保守系無所属も外しましょう)

(関連)(別添PDFファイル)国民民主「野党国対」離脱、玉木代表「各党と等距離」、維新との連携に期待も(朝日 2021.11.5)
 https://digital.asahi.com/articles/ASPC472CGPC4UTFK00S.html

「対決より解決」とか言ってますが、極悪・民主主義破壊を進める自公政治と対決しないで、どうやって解決するんでしょう? 自民党の尻でも舐めて、打撃を緩めてもらうということですかね? それとも水面下でグルになって、ともに甘い汁を吸いたい、ということでしょうか?

また、各党とは「等距離だ」とか言いながら、日本維新にラブコールをして、大阪八尾市の電気屋の息子=松井一郎から「勝手に言及されても困る」などと言われて、突き放されています。そりゃそうでしょう。こんな風見鶏の典型のような、労働貴族の御用組合の代表のような、国民民主党の中途半端な連中と一緒にやっていたら、それこそ信念のない、腰抜けの政治集団だと見定められてしまうでしょうから。

 <辞世の句>
れんごうの、つかいばしりの、こくしゅとう(国民民主党の略)
  あっちうろうろ、こっちちょろちょろ

まえはらと じみんほかんで つっぱしり
  いしんもいやがる こくみんみんしゅとう

ひよりみで、たいけつせずして、かいけつと
  やとうをやめて ゆとうにばける(国民民主党)

立憲主義者は、御用組合「連合」とその政治的代理店=国民民主党と、きっぱりと縁を切ることが求められています。労働組合とのお付き合いは、御用組合「連合」執行部とではなく、改革を求めるホンモノの労働組合や単産と関係を深めればいい(そしていずれ新しいナショナルセンターへ発展)。今や御用組合「連合」の組合員の最大多数派は自民党支持です。こんな組織に依存していては、日本の政治を転換することはできません。

御用組合「連合」と国民民主党に気を使いすぎている「市民連合」さんや山口二郎さん、よろしいでしょうか? まもなく、今般の「市民連合」の協定政策を批判いたしますのでよろしく。「市民連合」の略称は「しれん」です。「しれん」に耐えようとしないで安きに流れていては、市民の代表は務まりません。
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(関連)立憲は自滅、維新は躍進。単独過半数の自民は衆院選で本当に“勝った”のか?(高野孟) - まぐまぐニュース!
 https://www.mag2.com/p/news/517507

(高野孟氏=日頃の時事評論や政治談議は鋭いところがあるので注目している有識者の1人ですが、しかし、この人も「小選挙区制」に賛成をしているようですし、かつ、消費税にも賛成だ、時代は消費税を受け入れることを求めている、と言っている頑固おやじです。困ったものです。:田中一郎)


3.(メール転送です)比例区でも死票が発生する:2021年衆院選比例区:全国一括集計した得票数で比例配分した場合の議席数(千葉:太田光征さん)

(関連)全国一律比例代表制なら今回政権交代が起こっていた?- 大津留公彦のブログ2
 https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-1d93d1.html

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昨日のある市民団体の会合で、比例区の死票について疑問が出ました。現行の衆院比例区は11ブロックごとに議席が配分され、小選挙区と同様に死票が発生するのです。

比例区における当選基数(1議席の獲得に要する票数)総得票数(57,465,969)÷ 総定数(176)= 326,511票という関係なので、小政党は全国で32万票以上を獲得していても、11ブロックに分かれることで、各ブロックで当選基数未満の得票しか得られないところが多数に上り、これらのブロックで獲得した票が死票となります。

これらの死票は今回、自民、立民、公明がかすめとり、議席数にして15議席に上りました。死票を本来獲得すべき政党に返す意味でも、立憲野党支持者は比例区において努めて立民以外に投票するのが適当なのです。

ただし、下記メールでもお示ししたように、野党の小政党に票がばらけることで、上記と同じ理屈により、野党全体の獲得議席数が減少します。例えば、逆に、3ないし4議席を獲得したれいわの票を立民と共産に按分するシミュレーションでは、自民が5議席を減らして、野党が8議席を獲得できます。

Subject: 2021年衆院選比例区:小政党の得票数をかすめ取る大政党(立憲民主党と日本共産党の議席減の一因)
Date: Fri, 5 Nov 2021 10:24:09 +0900

でも、比例区まで死票を気にしては制度の理念が死んでしまうので、比例区では小政党でも素直に支持政党に投票すべきと思います。これによる野党議席の目減り分は、小選挙区での野党統一候補で挽回すればよいのです。

On 2021/11/05 23:30, OHTA, Mitsumasa wrote:
[BCCで送信させていただきます。重複受信の際はご容赦ください。転送・転載歓迎。]

衆院選の度にお決まりですが、全国一括集計した得票数で比例配分した場合の議席数を実際の議席数と比較してみます。下記の通り、全国一括式では、比較大政党の議席が減少し、比較中政党はほとんど変わらず、比較小政党の議席が増えます。

自民:10議席減
立民:4議席減
維新:変化なし
公明:1議席減
共産:4議席増
国民:3議席増
れいわ:3議席増
社民:3議席増
N裁:2議席増

現行制度の骨格を維持するとしても、議席配分を全国一括式に変えるか、より比例性が確保される最大剰余法などの議席配分計算法に変えるくらいの改革を早急に行うべきです。選挙制度の改正を含む公選法の抜本改革を野党の統一政策にしましょう。
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(上記のメールに対して私が発信したメール)
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前略、田中一郎です。

太田さん、選挙制度のこうしたことを知らない人も多いので、転記して拡散しておきます。

ただし、公職選挙法・政治資金規正法などの改正については、
(1)選挙活動の自由化(Eメールを含む)⇒ 大至急!
(2)選挙供託金の大幅減額か廃止
(3)政党交付金を廃止して、資金使途厳格化付きの国会議員活動交付金に転換する
(4)企業・団体献金の禁止
(5)政党支部などを通す抜け穴献金も禁止
(6)あっせん利得処罰法など、汚職防止法の厳格化(時効の延長を含む)
(7)国民投票法改正(CM規制その他)
等を急いでください。

選挙制度改正は各党の利害が絡んで容易ではありません。
しかし、上記は「常識」と「良識」があれば賛成できる超党派的改正事項だと思います。
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4.(街宣で直ちに反論しないとこの国の「野党」が消える)東京新聞をはじめとするマスごみが騒ぎ立てる忖度・御用の「市民と野党の共闘」失敗論

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日本のマスごみもいよいよ極まれり。

「市民と野党の共闘」をきちんとしなかった立憲民主党・枝野幸男執行部を批判するのならわかるが、「市民と野党の共闘」なんかをやるから、御用組合「連合」が逃げ、既存の支持層も逃げて、選挙に負けた、などと書き立てている。忖度御用報道もいい加減にしろ! 私はTVをほとんど見ないけれど、おそらくはTVも似たようなことを、尾びれ背びれを付けて、おもしろおかしく放送しているのでしょう。

2つの対照的な記事を掲載しておきます。
東京新聞も、そろそろ購読をやめる時期が来たのかもしれませんね。
昨今の、「こちら特報部」も、くだらない内容のものが多くなってきました。
新聞で定期購読すべきは日刊ゲンダイくらいかもしれません。

◆<社説>枝野代表辞任へ 参院選へ態勢立て直せ:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/140834?rct=editorial

◆(別添PDFファイル)野党共闘「見直しを」61% 岸田内閣支持、微増の58%:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/140538

(自民党や公明党や維新や国民民主党に投票した支持者まで含めて「世論調査」なるものをおやりになり、野党共闘を見直せ 61%、などと報道しています。そりゃそうでしょう、自公・維新・国民民主党は、野党共闘が成功してもらっては困るから、ですよ。こんな記事を見て、「野党共闘は見直しせんといかん」などと思う人間は、完璧なるマヌケ、と自覚した方がいい。:田中一郎)

◆【枝野幸男】立憲と共産は野党共闘やらなきゃもっと負けていた…「“失敗論”は自公の思うツボ」と識者|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296898

◆【立憲民主党】野党共闘が潰れれば自民党の思うツボ 一党独裁になる恐れ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/296958

(小選挙区制と細切れブロック比例代表という、歪み切った、既成大政党に不当に有利な選挙制度の下で、選挙に勝とうと思うのなら、オルタナティブな日本を骨太に実現していく、覚悟の決まった候補者に一本化して、まずは「日本破壊勢力」の自公・維新をやっつけなければ、何も前には進みません。どんどんこの国が壊れていくだけです。中途半端な自民補完政党や補完勢力なども「マイナス」になるだけです。これくらいのことは「政治の常識」です。しっかりせいよ、有権者よ!:田中一郎)
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5.(別添PDFファイル)立憲民主党は他党との連携を深める必要がある、野党共闘が徹底できなかったことが問題(イントロ部分)(中島岳志『週刊金曜日 2021.11.5』)
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003340.php
ダウンロード - e9878ee5859ae585b1e99798e3818ce5beb9e5ba95e381a7e3818de381aae3818be381a3e3819fe38193e381a8e3818ce5958fe9a18cefbc88e382a4e383b3e38388e4b8ade5b3b6e5b2b3e5bf97e3808ee98791e69b9ce697a52021.11.5e3808fefbc89.pdf

 <田中一郎コメント>
 御用組合「連合」や国民民主党に対する見方が甘いような気はするが、ここで中島岳志氏が主張していることは正論です。特に山本太郎氏が当選したことを「野党側のチャンス」と論じたことはすばらしい政治センスである。人材難に苦しむ立憲民主党は、山本太郎氏を総理候補として迎え入れ、国会内で統一会派を組むとともに、来夏参議院選挙と次回衆院選を、山本太郎氏を総大将として闘う態勢を創っていけばいい(但し、消費税減税や廃止はOKだが、巨額現金バラマキはダメ=「必要な人に必要なだけの公的支援が行きわたるよう、制度化を伴いつつ大胆な財政出動」にする)。1994年に自民党が宿敵社会党と組んで政権奪還をしたことを思い出せばいい。何が何でも政権を自公から奪い返す、それが政治家としての使命であると心得れば、これくらいのことができないでどうするのか。

(関連)(別添PDFファイル)悪魔の選挙制度では共闘しかない、それがつぶされればこの国は一党独裁になるだろう(日刊ゲンダイ 2021.11.5)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/296958

(関連)立憲と共産は野党共闘やらなきゃもっと負けていた…「“失敗論”は自公の思うツボ」と識者(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/65f5b900641a9cf130e781f4da4bbf8d657d24d7

(関連)【「野党共闘は失敗した」というのは事実とは違います】- 大津留公彦のブログ2
 https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-f15e98.html

(関連)野党誤算 振るわぬ共闘、217選挙区一本化 上積み小幅(朝日 2021.11.2)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15097642.html


6.まだ、かような寝ぼけたことを言っているのか!?:2大政党体制への展望は開けるか(山口二郎『週刊東洋経済 2021_11_6』)

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◆(別添PDFファイル)2大政党体制への展望は開けるか(山口二郎『週刊東洋経済 2021.11.6』)
 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/28615

 <田中一郎コメント>
 この記事は衆院選前に書かれたものだが、2大政党制をこの政治学者が未だに追い求めているということがわかる1つの記事である。私のコメントは「まだ、かような寝ぼけたことを言っているのか!?」である。それで結果はどうなったか、目を開いてよく見てみよ、そして、今回で野党の敗北は何度目か、数えてみればいい。詳しい批判は後日にするとして、私が常々申し上げてきたように、今日の日本政治・行政・司法の低迷・劣化と、政治を諸悪の根源とするこの国の没落・崩壊の起点は、ひとえに1990年代初頭の似非政治改革にある。

その似非政治改革をリードして、「口先やるやる詐欺」野党第1党とニセモノ政権交代を生み出した一員が、山口二郎氏をはじめとする、当時では若手の政治学者たちだった。その後の「失われた25年」の惨状を目の当たりにしても、まだ同じようなことを言っている。人間というものは、というよりも、学者と言うものは「変われない」ものだと、つくづく思う次第である。政治学者は「変われない日本」を批判する前に自らを批判せよ。

(1)小選挙区制度は死票が山積みとなり民意を反映しない。

(2)政治・政策の「中心化傾向」が強まり、2大政党が「どちらも似たようなもの」になる(欧米・諸外国)

(3)時代が大きく変わろうとするときには最もふさわしくない「現状維持型」(既成大政党を不当に優遇する)の制度である

(4)世界観や考え方の多様化の時代にもマッチしていない( 衆院は完全比例代表制度にして「連立政権時代へ」、参院は非政党制(個人を選出)としてチェック機能、直接民主制の導入などが必要)

(5)山口二郎氏の場合、政権交代(選挙での野党勝利)自体が目的・目標となっている。しかし、選挙での勝利は「スタート時点に立った」にすぎない

(6)経済・社会や国際的な変化に対応できない硬直的でつまらない政治体制となる

(7)頂点盲従主義、強い同調圧力、下へ向かっての無責任、を特徴とする日本社会では、小選挙区制度は強固な1党独裁へ向かう(野党は補完勢力へ)

(8)今回の「市民と野党の共闘」は、ひとえに共産党他の少数野党を犠牲にし、利用しただけの「お粗末」そのもの、長続きしないし効果も薄い(野党が共闘をするのは当たり前、小選挙区制度で野党乱立をしたら議席はなくなる=マスごみ報道は「そうしろ」という忖度屁理屈報道を選挙後に繰り返している)

(9)衆院選敗北の最大原因は「市民と野党の共闘」総大将の立憲民主党枝野幸男現執行部・幹部たちの選挙への取り組み姿勢にある

(10)自民党の権力への執着を甘く見すぎ、維新勢力(ネオファッショ:都民Fや名古屋減税を含む)の危険性を甘く見すぎ

 この国は大日本帝国に続いて、二度目の失敗を繰り返す可能性が高くなってきた。致命的なのは、原発と戦争(対中国、対北朝鮮)、特に原発・核燃料サイクル施設における再びの過酷事故は、この国を再起不能の放射能汚染地獄へ叩き込む可能性大。にもかかわらず、今回の衆院選の争点にもなっていない。愚か極まると言うほかない。

「壊憲」勢力の躍進で、日本崩壊防止の最後の砦=日本国憲法が危険ゾーンに入った。最大眼目は、国民投票法の抜本改正(CM規制他)と、緊急事態条項である。「9条「壊憲」阻止」ばかりを叫んでいてもお話にならない。そして更に、自民党2012年改憲案もまた、視野に入ってきている。恐ろしい話だ。

日本には、質の低下した似非リベラルやニセモノ有識者・日和見人間が増えてきてしまった。緊張感が足りないのではないか? これこそが危機である。
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7.(別添PDFファイル)自民 参院も過半数予測、1人区で与党30勝2敗、衆院選結果からシミュレーション(東京 2021.11.5他)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/877b0c512f0c98239d0f8bc1822377d298e29582

(関連)日本に潜む政治の分断:40歳未満だけ=自民300に迫る、高齢層と女性=過半数下回る(日経 2021.11.7)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77343080X01C21A1MM8000/

(立憲野党が「定数1」の選挙区で候補者を乱立させ、バラバラに選挙戦を闘えば、議席は限りなく「ゼロ」=しかも「永遠のゼロ」に近づくこと、ほぼ間違いなし。今般のマスごみ報道は、それを重々承知のうえで、自公政権に忖度しながら「市民と野党の共闘」の失敗論を繰り返し報道している。このまま、この「ゴミ話」に乗せられれば、やがて日本の政治には「野党」がなくなり、「お笑い大政翼賛会」が成立するだろう。:田中一郎)


8.金平茂紀氏が衆院選より自民党総裁選を多く報道したメディアを「自分たちの役割をきちんと果たさなかった。そのおかしさを指摘する関係者もいない」と強く批判!! 〜11.3 日本国憲法公布75周年記念「2021ぎふ平和のつどい」 - IWJ Independ
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498856


9.その他関連サイトなど
(1)(別添PDFファイル)民主主義の足腰強化が課題(宇都宮健児『週刊金曜日 2021.11.5』)
ダウンロード - e6b091e4b8bbe4b8bbe7bea9e381aee8b6b3e885b0e5bcb7e58c96e3818ce8aab2e9a18cefbc88e5ae87e983bde5aeaee581a5e58590e3808ee980b1e5888ae98791e69b9ce697a5202021.11.5e3808fefbc89.pdf
(2)今回の選挙結果は、「連合の政治崩壊」- 大津留公彦のブログ2
 https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-2bcf47.html
(3)Dappi発信元企業-自民側から1100万円受注-支払いの一部は税金
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-11-06/2021110615_01_0.html
(4)自民過半数「よかった」47%「よくなかった」34% 朝日世論調査(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/7ec3f0563035816c9ffca0c8341ffffd8342b67c

(上記も、「市民と野党の共闘」が失敗だったとする共同通信の世論調査や、それを報道する東京新聞と同じで、実にバカバカしい忖度報道の1つです。衆院選直後に、自民党に投票をした人間を含めて、かような世論調査をする意味があるのか? このような結果になることは、調査をする前からわかりきったことではないのか。こういう調査は、例えばアベ政権がモリカケサクラを隠しまわって国会から逃げているときや、菅義偉スカ政権が、「新型コロナ」対策に失敗をして医療難民を大量に出してしまっているときにしてこそ、意味があるというものだ。自民党のちょうちん持ち=朝日カバカバ新聞よ、何をやっとんじゃ、ボケ! 田中一郎)
草々 

2021年11月 6日 (土)

(重要)クロモスリプシス=クリスパー・キャス9によるゲノム編集技術で「染色体破壊と、その断片のランダム再結合」という新たな「壊滅的」危険性が『Nature Genetics 』で伝えられた(安田節子『いのちの講座』より)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約優先)(11.16:火曜日)衆議院総選挙結果を受けて、これからの「世直し」どうする、わいわい意見交換会 を開催いたします(東京都中央区明石町区民館:午後6時より)

日 時:2021年11月16日(火曜日) 午後6時~10時
場 所:東京都中央区明石町区民館 2階5号室
 https://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/syukaisisetu/syukaisisetu05.html
地 図:営団地下鉄日比谷線 築地駅下車 聖路加病院そば、隅田川沿い
 https://mappage.jp/cml/SMAP.php?X=139.7814296192&Y=35.6625157854&L=12#S04
参加費:会場費2,280円+レジメ費用を参加人数で割った金額(数百円)
二次会:当日どうするか決めます
その他:参加する皆様に自分の考えをプレゼンしたい方はレジメをA4・1枚でご用意ください。所要枚数は追ってご連絡します。1人15分が限度、先着4人まで、とします。

(部屋は25人が限度の小さな教室ですので、参加は予約優先としたいと思います。参加ご希望の方は、私宛、メールまたは電話でご一報ください)

田中一郎
 TEL 090-7284-0617
 メール ichirouhan@withe.ne.jp

(参考)2021年衆議院総選挙 速報と、とりあえずのコメント- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-64e08c.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-64e08c.html


2.国家の都合によって人々が選別され、選択の自由が奪われるワクチンパスポート導入に反対します。 · Change.org
 https://bit.ly/3nSmwfj

(関連)(別添PDFファイル)コロナワクチン接種証明書は自由(人権)の枷(かせ)になる(安田節子『いのちの講座 NO.131 2021.10.30』)
ダウンロード - e382b3e383ade3838ae383afe382afe38381e383b3e68ea5e7a8aee8a8bce6988ee69bb8e381afe887aae794b1efbc88e4babae6a8a9efbc89e381aee69eb7efbc88e3818be3819befbc89e381abe381aae3828befbc88e3808ee38184e381aee381a1e381aee8ac9be5baa72021.10.30e3808fefbc89.pdf

(関連)新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html

◆通天閣の悪質デマ画像広がり、苦情など相次ぐ ワクチン巡り - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20211105/k00/00m/040/192000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20211106

(コロナワクチンの危険性や有効性について、正確でタイムリーで批判的な報道を行わず、偏った情報ばかりを垂れ流し、あるいは(怪しげな)コロナ危機を煽り立てて、まるで政府や「感染症利権集団」(かつての「悪魔の飽食:731部隊」につながっている)の広報機関のようなことを繰り返しているマスごみの方が、よほど「悪質」だと思いますけどね。最近、コロナワクチンについてコンパクトにまとめた下記をご参照いただければ幸いです。既に一部の方にはお送りしています。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)(レジメ)「新型コロナ」やコロナワクチン報道は極端に偏っている(2021年11月3日)
ダウンロード - e3808ce696b0e59e8be382b3e383ade3838ae3808de38284e382b3e383ade3838ae383afe382afe38381e383b3e5a0b1e98193e381afe6a5b5e7abafe381abe5818fe381a3e381a6e38184e3828befbc882021e5b9b411e69c883e697a5efbc89.pdf


3.(別添PDFファイル)情報カプセル(『選択 2021.11』)
 https://www.sentaku.co.jp/capsule/

(『選択』という雑誌は通信販売ですので書店には置いてありません。定期購読されるか図書館などでご覧ください。いわゆる右派系の雑誌ですが、情報源としては貴重です。主義主張の部分を無視してご覧になるといいでしょう。:田中一郎)


4.イベント情報
(1)(予約必要)オルタナティブな日本をめざして(第70回):「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)(2022年1月29日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-88b237.html

(2)【原子力資料情報室 イベントご案内】 「11月9日 高レベル放射性廃棄物の地層処分」、「11月18日 フランスから輸送のMOX燃料到着問題」ほか

◆要参加申込:以下のフォームからお申込みください。
https://forms.gle/Jn46FBuDMufTxtFT6

※オンライン会議システムのzoomを使用します。
※マイク・スピーカー機能のついたPCもしくはスマホ、タブレットが必要です。
※後日、メールにてzoom会議参加用のリンクをお送りします。
 当日までに連絡がなかった場合、contact@cnic.jp までご連絡ください

◆参加費:無料(寄付歓迎)
◆定員100名(ただし、Youtube liveで同時配信)
◆主催:NPO法人原子力資料情報室

【第9回】11月9日(火) 18時~19時
高レベル放射性廃棄物の地層処分
講師:末田一秀さん(核のごみキャンペーン関西)
資料: https://cnic.jp/39435#A9(当日までに掲載いたします
Youtube live : https://youtu.be/H_X1I3Swk7I

【第10回】11月18日(木) 18時~19時
フランスから輸送のMOX燃料到着問題
講師:伴英幸(原子力資料情報室)
資料: https://cnic.jp/39435#A10(当日までに掲載いたします
Youtube live : https://youtu.be/LlrPCDbTi5o

配信済みについては、https://cnic.jp/39435 から当日の動画、配布資料をご覧いただけます。

(3)11/8、11/26 もっかい事故調オンラインセミナー2021(第3回、第4回)
 https://cnic.jp/40583
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 遺伝子いじくり回し(あとは野となれ山となれ技術)のクリスパー・キャス9「ゲノム編集」に新たな「壊滅的」危険性が伝えられました。安田節子さん主催の『いのちの講座 NO.131 2021.10.30』に掲載されています。これまで膵臓がんや肝硬変・肝臓がんなどで見られていた「クロモスリプシス」(染色体破壊と、その断片のランダム再結合)という現象です。以下、簡単にご紹介します。「ゲノム編集」技術に関する貴重な情報を提供してくださった安田節子さんには厚く感謝申し上げたい次第です。なお、みなさまで「ゲノム編集」に関係する「クロモスリプシス」に関する情報をお持ちの方は、可能な限り「公開できる形」で私宛お送りいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

◆(必読)(別添PDFファイル)CRISPR-Cas9ゲノム編集の「壊滅的な」意図しない影響の発見(安田節子『いのちの講座 NO.131 2021.10.30』)
ダウンロード - crisprcasefbc99e382b2e3838ee383a0e7b7a8e99b86e381aee3808ce5a38ae6bb85e79a84e381aae3808de6848fe59bb3e38197e381aae38184e5bdb1e99fbfe381aee799bae8a68befbc88e3808ee38184e381aee381a1e381aee8ac9be5baa721.10.30e3808fefbc89.pdf

(関連)「いのちの講座」と食政策センターVsion21公式サイト
 https://www.yasudasetsuko.com/vision21/

(みなさまも「いのちの講座」を定期購読されませんか? マスごみ報道では知りえない国内外の貴重な情報が満載されています)

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)最近の研究結果、CRISPRゲノム編集によるオンターゲット(標的上)の二本鎖DNA切断は、染色体に大きな損傷を与える可能性を示した。この現象はクロモスリプシスとして知られている。「クロモスリプシス」とは、個々の染色体が粉砕され、それに続くランダムな断片の再結合から生じる、非常に有害な形態のゲノム再配列のことだ。治療現場でのクロモスリプシスの主な心配は、影響を受けた患者の子供たちに癌や遺伝性疾患を引き起こす可能性があることだ。

また、ヒト同様、ゲノム編集された動物は癌になりやすい可能性のため動物の遺伝子編集に影響を及ぼす。それはまた、植物の遺伝子編集にとっても悪いニュースとなる。染色体の損傷が遺伝子の機能の変化につながり、それが予期しない毒性やアレルギー誘発性、そして野生生物への予測できない影響をもたらす可能性がある。Nature Genetics に掲載されたこの研究の著者は、「オンターゲットでこれまで認識されていなかったクロモスリプシスが引き起こされる」と結論づけている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<田中一郎コメント>
 現在時点で、「ゲノム編集」技術が注目されているのは、①「ゲノム編集」食品(安全性審査なし、環境影響評価なし、食品表示なしの「ステルス性」危険食品)と、②人間の受精卵・ES細胞いじり、の2つである。しかし、それ以外でも、あまり報道はされないが、医薬品開発や素材開発など、様々な分野での応用がなされていると思われ、それぞれについて、「ゲノム編集」無規制・無政府主義の懸念が膨らむばかりです。

前者の「ゲノム編集」食品について申し上げれば、今般のクロモスリプシス(染色体破壊と、その断片のランダム再結合)発見によって、私たち一般市民でも容易に懸念される危険性は、①ガン化の危険性がある染色体が破壊された生物(動植物)を私たちの「食物」として接種していて大丈夫なのか、②CRISPR-Cas9という人工制限酵素は「ゲノム編集」の際に大量に対象動植物の体内に注入され、それが長期にわたり対象動植物の細胞に残存し続けるのではないか、そうすると、その「ゲノム編集」動植物を「食物」として接種した私たちの体内にもCRISPR-Cas9が侵入してきて、私たちの腸内細菌のDNAや遺伝子を壊して悪影響を及ぼしたり、私たち自身のDNAや染色体をも壊して癌化を促すことになるのではないか、このクロモスリプシス現象が動植物や人体へのエピジェネティクス(エピゲノム)的な悪影響を及ぼすのではないかという懸念、という点だ(それ以外にも、「ゲノム編集」食品には、オフターゲットと言われるDNA破壊がもたらす未知の害悪や、抗生物質耐性遺伝子による健康障害などが、これまでにも伝えられている)。

かような「ゲロゲロゲロのフランケンシュタイン食品」を「非表示」にされて知らぬ間に食わされてたまるか! と思いませんか? 厚生労働省・農林水産省、それに賞味期限が切れた消費者庁・消費者委員会や食品安全委員会の官僚ならびに委員どもは、消費者・市民の前に出て来て納得のいく説明をしろよ! 

それと、「ゲノム編集」をやっている似非科学者どもよ、人間や生物の遺伝子メカニズムの詳細が未解明で(RNAの働きやエピジェネティクス(エピゲノム)は未知の「暗黒大陸」と言われている)、生物の体のミクロ世界の相互連関性もロクすっぽ知らないでいて、かようなご都合主義的な(つまり一部の人間にとって都合のいい機能だけをつまみ上げて)遺伝子いじくりまわしをして「研究だ」「高度技術の実用化だ」などと騒いでいる愚かさを未だ気が付かないのか? お前たちは、無知で不勉強で批判力に乏しいドアホのマスごみたちに煽られたら、その気になってしまう単細胞生物なのか? 

(関連)(想像してみてください)遺伝子(ゲノム)と遺伝子スイッチ(エピジェネティクス:エピゲノム)=ここに、恒常的な放射能・被ばくや、多種多様大量な化学物質が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-4d2f76.html

(関連)遺伝子のスイッチ 何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える-生田哲/著(東洋経済新報社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034185768&Action_id=121&Sza_id=B0


一方の、「ゲノム編集」による受精卵いじりの方はもっと深刻で、私たち人類の生存・存続そのものに直結する危険な技術である。染色体やDNAがぐちゃぐちゃにされてしまう危険性は、そのまま人類の滅亡へとつながっていくことは説明を要しないし、エピジェネティクス(エピゲノム)の生命秩序を「ゲノム編集」=CRISPR-Cas9によってかく乱されてしまうと、それこそ未知の危険性が待ち受けているのではないかと考えるのが妥当というものだ。

生命秩序の全容が解明もされていないにもかかわらず、言い換えれば、ミクロ世界の生命現象について、人体のさまざまな器官の相互連関性や相互補完性などについて、ロクすっぽ知りもしないで、生命や生殖にかかわる人体への容喙=いじくり回しはやめよ、また、倫理上の問題についても全くと言っていいほど手付かずの状態にある。

何が「難病の克服」か!? 遺伝子組換え食品が「世界の食料危機を救済する」といった似非宣伝・嘘八百と同レベルの「ご都合主義的美辞麗句」にすぎないのは既にミエミエだ。裏に隠れて、「ゲノム編集」技術を使い、合成生物学や生物兵器開発にまで手を染めているではないか。違うというのなら、何故、アメリカ国防総省の組織である国防高等研究計画局(DARPA)が、「ゲノム編集」を含む合成生物学研究にカネを出しているのか!?

ちょうど数十年前、原発・核の平和利用なるものも、「ゲノム編集」技術の応用と同じような雰囲気(「科学無条件善玉信仰」)の下で始まり、その後、チェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故に結果している。私は、「ゲノム編集」についても、同じような結果=深刻なバイオハザード(環境破壊)と食害や遺伝子奇形(人体破壊)を引き起こすのではないかと懸念している。事態は軽微なことではないのだ。


 <関連サイト>
(1)【ノーベル賞解説】「クリスパー・キャス9」って何?新型コロナにも有効?|ニュースイッチコラム|三菱電機 Biz Timeline
https://www.mitsubishielectric.co.jp/business/biz-t/contents/newswitch-column/column018.html

(一部抜粋)
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(中略)技術そのものの安全性も検証中だ。クリスパー・キャス9は、高い精度で目標のDNAを改変する技術ではあるが、標的とは異なる配列に突然変異が導入される「オフターゲット」が起きる可能性がある。17年には英科学誌のネイチャーに、改変する遺伝子の標的領域の近くで、DNAの大規模な欠損や再編成が起きるという安全性に関する新たな知見が発表された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(上記サイトには「クロモスリプシス」と思わしき記載も見られる。ともあれ、「安全性を検討中」の技術であるCRISPR-Cas9「ゲノム編集」を「実用技術」として使って、大はしゃぎをしているアホの国が、この日本である。近未来に手ひどいしっぺ返しを食らうことになるだろう。いまや「ゲノム編集」は、若干の知識と実験用キット(容易に入手可能)があれば、誰にでもできる技術であるにもかかわらず、それが無規制・無秩序に放置され、「DO IT YOURSELF ゲノム編集」と言われるまでに「無政府状態」にある。狭い日本列島のあちこちで、様々な生物のDNAや遺伝子が「ゲノム編集」技術でいじくり回され、野に放たれたらどうなるか、想像力もないのか!? と言いたい。この国は、2つの核=原子核と細胞核の似非科学技術をもてあそぶことで、滅亡へと向かいつつある。今のバカ政治家どもやズル官僚幹部たちを入れ替えないと危ない。:田中一郎)

(2)10月15日:膵臓癌の見方を変える発見(Natureオンライン版掲載論文) - AASJホームページ
 https://aasj.jp/news/watch/5918

(関連)10月31日 肝硬変に見られる遺伝子変異(10月24日 Nature オンライン版掲載論文) - AASJホームページ
 https://aasj.jp/news/watch/11634

(読んでいて、半分はチンプンカンブンだが、どうも「クロモスリプシス」という染色体破壊の現象は、ガン抑制遺伝子を破壊して癌の進行を促進する働きをしているようなことが書かれている。癌細胞がこの「クロモスリプシス」を引き起こしているらしい? また、膵臓がんついては、他のガンとは違い、そのメカニズムの解明や治療法の開発が遅れていて、その原因の1つが、この「クロモスリプシス」らしいようなことも書いてある? 更に、エピジェネティクス(エピゲノム)とガンの関係についても触れている点も注目です。詳しい方にわかりやすく解説してほしいです。:田中一郎)


◆「いちろうちゃんのブログ」より
(1)安全審査なし、環境影響審査なし、表示なしの「ステルス型遺伝子いじくり回し(ゲノム編集)食品」が食卓にやってくる:遺伝子操作されたGABAトマトとマッチョ鯛、こんなフランケンシュタイン食品、食べたいですか? コレ、アメリカの言うなりです- いちろうちゃ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-614606.html

(2)(報告)(5.28)講演会「ゲノム編集トマトと食品の安全」安田節子さん(たんぽぽ舎)+ まったくもってグロテスクで危険で羊頭狗肉=菅義偉スカ政権の「みどりの食料システム戦略」- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-e62a3c.html

(3)(報告)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-058231.html

(4)(報告)(10.21)オルタナティブな日本をめざして(第35回):「ゲノム編集、どこに危険が潜んでいるか」(新ちょぼゼミ:河田昌東さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-8831d7.html
草々

2021年11月 4日 (木)

衆院選2021レビュー(1):「市民と野党の共闘」を応援する市民の目から見た山本太郎・東京8区(杉並区)立候補騒動について=「市民と野党の共闘」をリードしない総大将・立憲民主党現執行部に最大の問題がある

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約優先)(11.16:火曜日)衆議院総選挙結果を受けて、これからの「世直し」どうする、わいわい意見交換会 を開催いたします(東京都中央区明石町区民館:午後6時より)

日 時:2021年11月16日(火曜日) 午後6時~10時
場 所:東京都中央区明石町区民館 2階5号室
 https://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/syukaisisetu/syukaisisetu05.html
地 図:営団地下鉄日比谷線 築地駅下車 聖路加病院そば、隅田川沿い
 https://mappage.jp/cml/SMAP.php?X=139.7814296192&Y=35.6625157854&L=12#S04
参加費:会場費2,280円+レジメ費用を参加人数で割った金額(数百円)
二次会:当日どうするか決めます
その他:参加する皆様に自分の考えをプレゼンしたい方はレジメをA4・1枚でご用意ください。所要枚数は追ってご連絡します。1人15分が限度、先着4人まで、とします。

(部屋は25人が限度の小さな教室ですので、参加は予約優先としたいと思います。
 参加ご希望の方は、私宛、メールまたは電話でご一報ください)

田中一郎
 TEL 090-7284-0617
 メール ichirouhan@withe.ne.jp

(参考)2021年衆議院総選挙 速報と、とりあえずのコメント- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-64e08c.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-64e08c.html


2.キャンペーン
(1)【第3次署名〆切り12月末】東電元会長らの強制起訴事件「福島原発刑事裁判」東京高裁の裁判官に現場検証を求めます! – 福島原発刑事訴訟支援団
 https://shien-dan.org/changeorg-20210611/

(関連)(パンフ)東電福島原発事故刑事裁判 控訴審はじまります(2021年10月)
 https://shien-dan.org/wp-content/uploads/shiendan-leaflet-2021.pdf

(2)【原発賠償京都訴訟】控訴審(大阪高裁)での公正な判決を求める署名· Change.org
 https://bit.ly/3mHUfbN

(関連)原発賠償訴訟 京都原告団を支援する会 トップページ 大阪高裁控訴審に傍聴に来てください!
 http://fukushimakyoto.namaste.jp/shien_kyoto/

(3)国家の都合によって人々が選別され、選択の自由が奪われるワクチンパスポート導入に反対します。 · Change.org
 https://bit.ly/3nSmwfj

(関連)新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html

(4)OUR PLANET TV
 http://www.ourplanet-tv.org/

*メールマガジンのご登録 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
 https://www.ourplanet-tv.org/mailmagazine/

*【設立20周年】アワプラ“20歳”!バースデードネーション500万円に挑戦!|Syncable
 https://syncable.biz/campaign/2016/


3.若干のイベント情報
(1)(予約必要)(11.13)オルタナティブな日本をめざして(第67回):「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-68611a.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-68611a.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)

(2)(別添PDFファイル)1共催団体含む島薗原案研究・利用のために「人の生命を作る」ことの倫理 20220130シンポ 趣旨・スケジュール案+寄付.docx
 https://reikochangeno.exblog.jp/28944998/


4.(新刊書)日没-桐野夏生/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034100732&Action_id=121&Sza_id=E1

 <田中一郎コメント>
 岩波書店が出版という珍しい現代小説、著者は今や著名な小説家の桐野夏生氏だ。私は同氏の小説や書き物があまり好きではない。しかし、今回のこの小説はずいぶんと話題になっているようなので、少し好き嫌いを押し殺して無理して読んでみて、そして驚愕した次第である。これは簡単に言えば、現代版の『1984』(ジョージ・オーウェル著)か、あるいは現代版「収容所群島」(ソルジェニーツイン著)とでも言える内容で、近未来の日本社会をリアルに描いていると言っても過言ではないと思わせる。やはり今日のこの国の政治状況や社会情況が、桐野氏をして、この小説を書かせたのではないか。

有権者・国民が知らないうちに「健全な文化の育成・奨励」を大義名分に、主として読者からの異議申し立てや告発を受けて、「悪い小説を排してよい小説に導く」という、出版される小説やエッセイなどに対する国家検閲と作家の「矯正・適正化・育成」を合法化する法律が制定され、それに基づいて「総務省 文化局・文化文芸倫理向上委員会」(略称「ブンリン」)なる組織から主人公の「マッツ夢井(松重カンナ)」のもとに「招集通知」が届くところから物語が始まる。そして、その「招集通知」に従って「研修所」(収容所)に赴いた主人公にいったい何が起きるか、事実上の監禁状態に置かれ、真綿で人の首を絞めるかのように作家の言論・表現を締め上げていく生々しい描写が、研修所と称される収容所を管理する人間たちの人間模様の描写とともに続いていく物語である。

最後まで読み終えて、物語がハッピーエンドで終わらないことが、この小説の陰鬱な雰囲気を強く記憶に残すものにしている。頂点盲従主義や同調圧力が強いこの国で、こんな時代が来れば、実にうっとうしい世の中となり、日々の精神生活が破壊されてしまうだろうし、この小説に書かれている被害者は小説家や作家なのだが、それはこの分野に詳しい著者の桐野夏生氏がたまたまそうであるからにすぎず、むしろ現実のリアリズムから発想すれば、時の支配権力や政府や巨大企業に異議を申し立てる政治運動や市民運動・社会運動を担う人たちが被害にあうことを想定する方がより自然である。現代の特高警察とも言うべき「思想矯正」が、国家権力によって行われるとすると、おそらくはこの小説に描かれているようなことになるのだろうと想像する。

しかし、である。この小説は、まだ実際には起きていない架空の話・未実現の悪夢ではない。私が知る限りで2つの、この現代の日本で行われている同じような「事件」を付記しておきたい。1つは、東京都や大阪府・市など、似非右翼の偏向人間たちが教育委員に任命され、その下にアイヒマン型の教育委員会事務局員が付き従う、「皇民化教育」押しつけ体制をとる初等・中等公教育、あるいは私立学校の教育現場である。東京都教育委員会の例で申し上げれば、日の丸・君が代・元号が現場教員に有無を言わさず業務命令で強制され、逆らえば処分を受けて「現代のラーゲリ」と蔑称される「研修所」(収容所)に送られ、身体の拘束を受けながら「思想教育」が施されるという、信じがたいことが行われている。思想・信条の自由を奪う日本国憲法違反の「犯罪」が、こともあろうに教育の現場で白昼堂々と行われ、そして、それを「腐った平目」裁判官どもが裁判で追認していく、そんな時代になっている。この国も今や旧ソ連と同様の「悪の帝国」の1つである。

そして、もう1つが、私が常々「一般論」として告発してきた「スターリンのミニブタ」=オレサマ自称活動家どもによる市民運動・社会運動内部での言論・表現の統制や署名活動など、市民のごく当たり前の活動への妨害である。やっていることは、上記と同じことで、左翼・左派・リベラル系の場合は、自分を愚行を合理化する屁理屈までご立派に用意しているから、いたってタチが悪い。違う点は、この連中がまだ支配権力を持っていないということである。持てば、今回ご紹介するこの小説と同じようなことが起きるだろう。これまでの私の異議申し立てにもかかわらず、まだ、この国の市民運動・社会運動では、言論統制や活動妨害を続けているバカ者たちが後を絶たない。私は近々、「一般論」ではなく「固有名詞」を明らかにして、この左翼・左派・リベラル系の「言論・活動妨害」を告発しようかなと考えているところである。全く困ったもので、こんな連中が支配権力を握れば、アベスガキシダ自公政権下の今日以上に、うっとうしい世の中がやってくること間違いなしである。いい加減にしろ!


5.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(他のMLでの議論です)習近平体制下の中共中国をめぐって(市民はスターリニズム国家とどう向き合うか)& 自民党総裁選という「サル山陣取り合戦」と河野太郎の脱「脱原発」宣言(やっぱりこいつも「残りカス」だった)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-ad9f3f.html

(2)(報告)「食卓の危機:みどりの食料システム戦略とゲノム編集」(安田節子さん 2021年9月3日:たんぽぽ舎)=アメリカのために遺伝子操作食品の輸入を促進し、日本農業をつぶすための「売国奴」戦略- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-f4d42f.html

(3)「デジタル・ファシズム」への道:(1)拡大するグーグル&ユーチューブによるネット言論妨害=「新型コロナ」に続いて今度は地球温暖化(2)法制審議会が「懲役刑の侮辱罪」創設を答申へ=近未来の支配権力批判に対する弾圧手段- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-1c6d46.html

(4)第二次世界大戦の戦後処理と原爆開発:ローズベルト、スターリン、チャーチルはどのように考え、どう動いたか & 「中国共産党100年 “紅い遺伝子”の継承」で人民を翻弄する「スターリンのブタ」国家=中共中国- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-35d939.html
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(10.31)衆院選2021の総括(レビュー)その1:「市民と野党の共闘」を応援する市民の目から見た山本太郎・東京8区(杉並区)立候補騒動について=「市民と野党の共闘」をリードしない総大将・立憲民主党現執行部に最大の問題がある、をお送りいたします。この騒動が起きた時に、知人とメールでやりとりしていたものに一部加筆修正を加えて公開するものです。記憶が薄れないうちに書き落としておきます。また、今回のこのメールを手始めに、衆院選2021のレビューを何回かに分けてお送りしたいと考えています。私の今回の衆院選のさしあたりの評価は上記にご紹介した「いちろうちゃんのブログ」にある通りです(下記に再掲)。

(参考)2021年衆議院総選挙 速報と、とりあえずのコメント- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-64e08c.html

私は今回の衆議院選は、立憲民主党を総大将とする「市民と野党の共闘」が大勝しないほうがいい、「壊憲」を阻止できる程度に勝って岸田文雄政権や自公政権をレイムダック化させ(何故なら、参議院で自公維新が多数を占める状態では、立憲民主党が首班の政権交代が実現しても、ほとんど何もできずに、かつての野田佳彦政権のようなニセモノ改革政権になってしまうであろうことは、ほぼ確実に予測されたからです)、来たる来夏の参議院選挙を起点として、日本「世直し」大運動と、ホンモノの政権交代を目指す選挙戦、を展開すればいいと考えていました。

しかし、実際に起きたことは、「市民と野党の共闘」賛同の野党議員の議席を減らす大敗北となり、維新を中心に「壊憲」勢力が躍進して日本国憲法が危険ゾーンに入ってしまいました。要するに「負けすぎ」です。衆院選敗北の原因総括や教訓化と、これからの取組については、今後の議論になりますが、衆院選敗北の徴候というか、かようなことをしているから立憲民主党や野党は選挙で負けるんだよ、という「負け組の特徴」は、この「山本太郎東京8区立候補騒動」でも既に見られていた点を強調しておきたいと思います。幸いにして、私たちには、あと1回のチャンスがあります。来年夏の参議院選挙です。この選挙での「地滑り的な大勝利」へ向けて全力を尽くし、心ある市民と志ある政治家・政党とともに、政治を諸悪の根源とするこの国の没落を食い止め、未来へ向けて私たちの生活のためにある政治を取り戻していきましょう。


 <別添PDFファイル>
(1)山本太郎氏 野党統一候補へ、衆院東京8区 石原伸晃氏と対決(東京 2021.10.8)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/135543
(2)(乱2021 衆院選)「野党共闘」候補一本化のはずが… 「れいわ」山本氏、東京8区で出馬(朝日 2021.10.9)
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15070704.html
(3)れいわ山本氏 出馬撤回、東京8区 立憲・共産の困惑受け(毎日 2021.10.12)
 https://mainichi.jp/articles/20211012/ddm/005/010/125000c
(4)立憲、連合新会長と初会談、共産との選挙協力「理解を」(朝日 2021.10.12)
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15072884.html
(5)10.31衆院決戦! 野党闘いの方程式、野党共闘の現在地(1)(日刊ゲンダイ 2021.10.13)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295922
(6)岸田首相、金融所得課税先送り 立憲「23年度までに25%」(毎日 2021.10.12)
 https://mainichi.jp/articles/20211011/k00/00m/010/235000c
(7)(政党の足元で 2021衆院選:下)野党候補一本化へ、二転三転 土壇場で決着、石原氏に対抗(朝日 2021.10.28)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15091910.html

 <関連サイト>
(1)山本太郎氏、衆院選立候補の選挙区は未定 ”おすすめ選挙区”を報道陣から募集(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/88b43462109e2db17ef497a62544be8f46dc367a
(2)山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑(朝日新聞デジタル)
 https://digital.asahi.com/articles/ASPB86J6YPB8UTFK00S.html
(3)れいわ山本太郎代表「東京8区」殴り込みの勝算 相手は自民元幹事長・石原伸晃氏(日刊ゲンダイ 2021.10.11)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b3c29a00880342fcc42c99c6a7892dbd779dfe97
(4)山本太郎氏〝東京8区の野党統一候補〟に他党候補の支援者反発「地道な市民の運動をナメてる」(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3711091/
(5)「山本太郎氏に鼻をつまんで投票しない」 東京8区で街頭抗議 [2021衆院選] [立憲] [れいわ]:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/ASPBB6R87PBBUTFK11F.html
(6)山本太郎氏 衆院選東京8区からの出馬を取りやめ 地元からの反発を受け 東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/136217?fbclid=IwAR21_KtAwB0uqzJx3XMj6TgFs5gxy6QfctfXyai9yhTjyb5EBTKgeyfGBsE
(7)裏で何があった、東京8区出馬断念、山本太郎がブチまけた立憲との交渉のすべて(日刊ゲンダイ 2021.10.13)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295917
(8)「録音テープある」山本太郎氏が“東京8区問題”で立民執行部に不気味予告 (東スポWeb)
 https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3713629/
(9)れいわ山本太郎代表、衆院選は比例東京ブロックで出馬 街頭で正式表明 聴衆からは「えー、残念」の声も(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/09d485ce467b0b2b8ef8684d79a4c0fcd82f9114 
(10)【れいわ新選組】れいわ新選組 「野党共闘」重視した山本太郎代表の“大人の対応”が奏功…悲願達成には3議席獲得が絶対|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296195

 <関連サイト:その2>
(1)れいわ山本代表 立民新代表に「インボイス廃止、消費税ゼロで」共闘継続訴え ニフティニュース
 https://news.nifty.com/article/domestic/society/12168-11030069/
(2)れいわ・山本太郎代表 NHK生放送で「NHKの偏向報道を許さない」とバッサリ(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f2ddee1d40f5ff8098b171a00cc0c0595f3fbb83
(3)れいわ、公明に1議席譲る 比例東海、公選法規定で:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/140337
(4)金子勝の天下の逆襲:抱きつき戦略の岸田新政権、新しい資本主義に騙されるな(日刊ゲンダイ 2021.10.13)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/295923

 <山本太郎「れいわ新選組」街宣>
(1)【囲み記者会見】国会内 山本太郎 れいわ新選組代表(2021年10月14日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=0xudMhPyPYE
(2)山本太郎氏が「東京8区」出馬を街宣で発表〜現場の市民からは率直な意見も - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=H6bWl4N7F3o
(3)(必見)【東京8区から下りる理由 9-23~】山本太郎 れいわ新選組代表 神奈川県 日吉駅前 街宣(2021年10月11日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=DBNRn_JDudQ


1.(10/9発信のメール)東京8区山本太郎立候補について(マスコミ動向と政治情勢)

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山本太郎氏の東京8区での立候補に関する報道は、新聞紙面では今のところ下記の2つだけです。しかし、ネット上では、それ以外にも、朝日新聞の別記事や毎日新聞、東京スポーツなどが報じています。

(関連)(別添PDFファイル)山本太郎氏 野党統一候補へ、衆院東京8区 石原伸晃氏と対決(東京 2021.10.8)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/135543

(関連)(別添PDFファイル)(乱2021 衆院選)「野党共闘」候補一本化のはずが… 「れいわ」山本氏、東京8区で出馬(朝日 2021.10.9)
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15070704.html

東京新聞の記事表題が、新聞紙面とネット上とでは微妙に違っています。朝日新聞では枝野幸男代表が「できれば避けてほしい」と発言したと報じられています。詳しい方によれば、立憲民主党は党の内部で統制が効かず、候補者調整ができないでいるようです。おそらくは、現場調整役と立民執行部とで山本太郎「れいわ新選組」に対する「見解」が違うのではないかと推測します。

一昨日の御用組合「連合」新会長発言「共産党が参加する「市民と野党の共闘」には組みしない、反対だ」、枝野幸男発言「共産党との協力は限定的」など、御用組合「連合」および現立憲民主党執行部が「市民と野党の共闘」の「妨害勢力」ないしは「敵対勢力」として現れ始めている、という風に解釈してもいいのではないかと私は見ています。

日本の政治運動が正念場を迎えているような気がしています。1990年代初頭から続く「似非政治改革」の「成れの果て」が、今日の事態だと解釈していいでしょう。簡単に言えば、立憲民主党・御用組合「連合」という政治勢力を、そろそろ「世直し勢力」は排除していく時が来ているということです。この国は、戦後一貫して、まともな、政権担当能力のある野党勢力を育ててこなかった=戦前から続く「(天皇制)翼賛社会」(戦後の「実質天皇」はアメリカであり「象徴天皇」は昭和・平成・令和の各天皇です)ということを意味しています。

いずれにしても、私は今回の衆院選が枝野幸男他の現執行部のLASTチャンスと申し上げています。もし「市民と野党の共闘」が「壊憲」ができないくらいに勝てない場合には、現執行部を退陣させ、辻元清美氏を首班とする女性が大半の執行部を創らせ、来年夏の参議院選挙を「決戦場」と位置付けて、本格的な「市民と野党の共闘」を実現していくことが課題かなと考えています。その際、御用組合「連合」は解体へむけて「市民と野党の共闘」は動くべきです。


(追)
 この杉並8区の「れいわ新選組」と立憲民主党との候補者調整が、その他の選挙区の両党間の候補者調整と密接に関係していて、ひょっとすると、今回の衆院選の去就を決めるかもしれません。それくらい今回の衆院選は、与党岸田文雄陣営の弱体と野党立憲民主党の弱体の対決になっています。

私の懸念は、この状態が、1920年代後半からの政友会・民政党の政党政治のお粗末とそっくりであり、当時はその間隙をぬってファシスト勢力や軍部が台頭したように、今回の選挙もまた、維新やファーストの会のような、似非「第三勢力」が伸長する可能性大です。そして、そのあとに、更にグロテスクな「全体主義勢力」が現れてくる可能性があるのです。(自民党内では、高市早苗らのチンピラ似非右翼の下に結集せよという動きが、安部晋三とそのとり巻き連中によって強まるものと思われます。甘利幹事長は岸田文雄以上に確信犯のアベ派政治家です)

私は、立憲民主党をはじめとする既成野党のみならず、「市民と野党の共闘」や「市民連合」やリベラル有識者(例:山口二郎)などに、危機感が足りないのではないかと見ています。この国は、「新型コロナ」を契機にして、新しい「翼賛社会」に向けて動き出しています。ネット上ではすでに言論妨害が横行中です。危機が深まっています。


2.(10/11発信のメール)山本太郎、東京8区を断念(これで立憲民主党と山本太郎「れいわ新選組」の対立は決定的となるような気がします)

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(関連)山本太郎氏〝東京8区の野党統一候補〟に他党候補の支援者反発「地道な市民の運動をナメてる」(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4bcede525851a4cf681c356421120074d8f079fd

 <田中一郎コメント>
 山本太郎を批判していた杉並の立憲民主党支持者たちや(上記サイトにプラカードを持つ「政治バカ」の姿あり)、新宿での山本太郎東京8区出馬街宣にヤジを飛ばしていた人間たちのことこそを、「地道な市民の運動をナメてる」と言うのであり、こういう連中こそが日本の政治改革を遅らせ、野党間のちょこざいな対立を長引かせ、結果的にセレブ的な万年「批判野党」陣営を形作っていくのだ。山本太郎「れいわ新選組」の地方街宣のツメのアカでも煎じて飲め、という話だ。

まるで山本太郎が立憲民主党によって罠にかけられるようにして東京8区に立候補を表明し、わずか4日後にはそれを撤回したという経緯の「真相」と「深層」は横に置いておくとしても、「市民と野党の共闘」ないしは「共闘選挙」とはどういうことなのか、この杉並立憲派の「政治バカ」たちは少しは考えたことがあるのか? 私の地元=東京12区(北区他)の例で説明してみよう。

東京12区では、自民党と公明党の「共闘選挙」が始まって以降、もうかれこれ20年近く自民党は候補者を立てず、公明党に議席を譲り続けている。今回は公明党の大御所=太田昭宏が引退し、代わって若手の現職公明党国会議員が立候補したものの、選挙の前触れ予想では劣勢・苦戦が伝えられていた(実際の衆院選では当選)。地元自民党からは当然、不満が噴出し、そろそろ公明党は議席を自民党に返せ、という動きもあったものの、自民党執行部はそれを認めず、北区の元都議で比例現職の国会議員を今回の比例区名簿でTOPにすることで、そのバランスを取った。そして更に、選挙劣勢を挽回すべく、選挙戦が始まると、続々と自民党幹部たちが東京12区を訪れ、今度の選挙では公明党の候補者を助けてほしいと、有権者に頭を下げて回っていた。これが自民党の公明党との「共闘選挙」である。

では、立憲民主党による山本太郎「れいわ新選組」との「共闘選挙」はどうなのか。上記の東京12区の自民党(及びその支持者)と、東京8区の立憲民主党(及びその支持者)とを比べてみればいい。立憲民主党と「れいわ新選組」、どちらが大きな政党で、どちらが「市民と野党の共闘」の総大将なのか? 当然ながら、選挙戦の総大将たるもの、一つの選挙区の「部分最適」ではなく、選挙戦トータルでの勝利の「全体最適」を求めて、その指導力を発揮しなければいけないことは言うまでもない。また、その支持者も、当然ながら「オラがまちの先生」といえども、選挙の進み具合によっては他の候補者に立候補を譲って、選挙全体の勝利に資さなければならない場合ももちろんありうる話で、その場合も「共闘選挙」の良好な雰囲気を保ち、間違ってもゴタゴタによるネガティブエネルギーを噴射しないよう、心掛けなければいけない。政権党を長く続ける自民党は、こうした候補者調整は日常茶飯であって、今回も東京12区だけでなく、全国あちこちで水面下で火花を散らしながらも、選挙戦は「自公一体」となって展開していた。

それに比べて、「市民と野党の共闘」の総大将=立憲民主党はどうだったか、立憲民主党の支持者たちはどうだったか、である。「れいわ新選組」だけでなく、共産党や社民党からも、たくさんの立候補取り下げによる「統一候補」実現をさせてもらっていながらも、彼ら協力小政党にどのような「恩返し」をし、また、バランスを取るための対策を行ったのか? 何もしとらんでしょうに。にもかかわらず、山本太郎が悩んだ末に東京8区立候補を決めた、そのことに対して、立憲民主党支持者が抗議や批判やヤジやブーイングを飛ばしていてどうするのか? お前たちは政治的幼稚園児か!?

ともあれ、もはや立憲民主党、ないしは同党現執行部は「改革勢力にあらず」「改革政権を担える力量無し」と見て間違いないだろう。衆議院選挙の結果を見ての話だが、枝野幸男他の立憲民主党現執行部の退陣運動を市民運動・社会運動が大々的に取り組む時が来たということではないか。これをきちんとしなければ、日本の「夜明け」は先へ先へと延期されていくことになる。こんな連中がつくる政権交代・新政権など、2009年の二の舞になること必至。「世直し」は、その「世直し」を断固としてやり抜いていく中核的勢力がなければ「絵に描いた餅」となる。敵失や形だけの合従連衡で「世直し」などできるものではない。1600年関ケ原の合戦が今に残した教訓だ。立憲民主党現執行部を退陣させるということは、「世直し」勢力の中核部隊をきちんと作るということを意味している。(今回の衆院選で大敗北し自滅=自分で辞任する羽目となった)

(山本太郎の動きも、昨年の東京都知事選挙への「よせばいいのに」立候補以降、動きがおかしいし、実現困難な超巨額バラマキ政策提言もおかしい。どうしてこうなるのかな?)


3.(10/12発信のメール)山本太郎 東京8区立候補騒動:本日の新聞報道から

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◆「録音テープある」山本太郎氏が“東京8区問題”で立民執行部に不気味予告 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/0f00ffc915ace31d0599924a74422d87f0718170

「山本氏は立民とのやりとりの録音があると明かしている。山本氏は「(立民が)反論してもいいですが、その時は泥沼です。それは避けたい。墓場まで持っていきたい。これで終わりにしましょう。ここからもう1回、新しく踏み出そう。社会を変えるために!」と話し、この話題を終わらせた。」

◆東京8区撤退の山本太郎氏「今回の選挙をあきらめたわけではない」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9c8b887d85d302417f8074a96bd83f2873557241

(この問題で、一連の交渉の経緯については、信頼できるのは枝野幸男ではなくて山本太郎の方ではないかと思われます。:田中一郎)


 山本太郎の東京8区(杉並区)立候補騒動について、本日(10/12)付の新聞報道を簡単なコメント付きでご紹介しておきます。山本太郎「れいわ新選組」を「市民と野党の共闘」に入ってもらえるかどうか、これが今後の衆参両院の選挙戦にとってはとても大事なポイントの1つになることを「世直し」勢力はしっかりと認識をしておく必要があります。今現在、山本太郎「れいわ新選組」が小政党であるとして馬鹿にしたり軽く扱ったりすることは、ゆくゆくの「世直し」を失敗に導いていくことになるであろうこと間違いありません。今回の衆院選のみならず、1つの大きな山場なのです。

(a)(別添PDFファイル)裏で何があった、東京8区出馬断念、山本太郎がブチまけた立憲との交渉のすべて(日刊ゲンダイ 2021.10.13)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295917

 山本太郎は、今回の出馬は立憲民主党からの打診に基づき4回の協議を経て合意を得た上でのことだったとしている。おそらくそうだろう。山本太郎「れいわ新選組」は、今後は立憲民主党と協議をする場合は、電話ではなくて面談を常とし、その際のやりとりを全部録音しておくべきだ。今回のことは枝野幸男・福山哲郎らが、御用組合「連合」あたりに突っつかれて山本太郎との協議を反故にしてしまったというのが本当のところではないかと推測する。記事の最後にある「野党関係者」のコメントは的を射ている。なお記事の中に出てくる横浜での街宣の録画はおそらく下記だろう。

(関連)【東京8区から下りる理由 9-23~】山本太郎 れいわ新選組代表 神奈川県 日吉駅前 街宣(2021年10月11日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=DBNRn_JDudQ

(関連)れいわ・山本太郎代表 衆院東京8区での出馬撤回 枝野代表には不快感「約束と乖離しすぎ」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/dd4f3ba4562a26c667e381b262ab5910d26ccc8e

(関連)山本太郎氏「東京8区どう? 立憲からだ」 立候補表明の事情訴える [2021衆院選] [立憲] [れいわ]:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/ASPBD0P4NPBCUTFK01R.html

(b)(別添PDFファイル)10.31衆院決戦! 野党闘いの方程式、野党共闘の現在地(日刊ゲンダイ 2021.10.13)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295922

 このシリーズ記事は、本日より連載で日刊ゲンダイに毎日掲載される予定。「市民と野党の共闘」の総大将=立憲民主党のダメさ加減が浮き彫りにされるだろう。記事の中ほどには次のようにある。「山本太郎代表が、野党間の調整不足で撤退を余儀なくされた件など、公示直前のモメごとは共闘機運を萎えさせるだけ。小政党に配慮して利害調整をするのが野党第1党の責任だ。残された時間は少ない(あと1週間)」。全くその通り。山本太郎「れいわ新選組」だけでなく、共産や社民、それに国会には議席がない緑の党や新社会党も「市民と野党の共闘」には加わっている。しかし、立憲民主党にはこうした小政党への万全の配慮が全くと言っていいほどない。戦国時代のイクサなら「必ず負けるパターン」であり、負ければ全員首をはねられるのだが、今の立憲民主党には、その緊張感がない。万年野党は気楽でいい、というムードしか伝わってこない。

(c)(別添PDFファイル)れいわ山本氏 出馬撤回、東京8区 立憲・共産の困惑受け(毎日 2021.10.12)
 https://mainichi.jp/articles/20211012/ddm/005/010/125000c

 大事なことが2つ書かれている。1つは、共産党の志位和夫委員長が「山本氏から一切、一本化の要請はなかった」との発言。これも本当だろう。何故、山本太郎は共産党や社民党に「東京8区では私を「市民と野党の共闘」の統一候補として一本化にご協力願えないか」と打診しておかなかったのか、ということだ。「市民連合」と政策協定を結んだのは4党、だから4党は常に一体となって動かなくてはいけないハズ。それを山本太郎自身が軽視しているというのはミスジャッジである。

 もう1つ、立憲民主党支持者らがツウィッターで「地元で地道に活動を続けてきた人こそ候補者にふさわしい」「民意を無視して密室で勝手に決めている」などと批判しているという。バカでないのか、この連中は。「共闘」とはどういうことなのか、理解しているのか。候補者1本化の調整は、当の立憲民主党が選挙直前まできちんと取り組まずに放置してきたもので、その責任は総大将の立憲民主党にある。それを棚に上げて何を言っているのかということだ。更に、一本化する場合には、それぞれの選挙区で決めてあったとしても、場合によっては「調整」により、立候補を降りてもらわなければいけないこともあるだろう。また、候補者の一本化などという生臭い話は水面下で秘密裏に行うのが常識というものだ。

更に、およそ国政選挙の立候補者に、そもそも「地元」などというものがあるのがおかしい。国政選挙なのだから、国会議員になる人間は「地元」などという狭い了見ではなくて日本全体を見渡して物事を判断しなければならず、従ってまた本来は、全国区1本で、完全比例代表選挙という選挙制度の下、国の政策や政治方針を各政党・政治勢力が競い合って選挙が行われ、有権者はその政策や政治方針を基準に投票者を決めるべきもの。それを小選挙区などという細切れ選挙区を創って、そこの代表なるものを決めてみたり、人物本位で投票を決めると言ってみたり、まさに前近代的な選挙のやり方がはびこっているからこそ、この国がいつまでたっても変われないのではないのか。そういうことをするから、地元への利益誘導が日常茶飯に行われることにもなる。立憲民主党の支持者たるものが、ボケたようなことを言っていてどうするのかという話だ。(私は、衆議院の選挙制度は上記のような政策本位の完全比例代表制度、参議院の選挙制度は、また別の観点から創りなおすべきと考えている)

(d)立憲、連合新会長と初会談、共産との選挙協力「理解を」(朝日 2021.10.12)
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15072884.html

 また、枝野幸男が御用組合「連合」の新会長と面会して、愚かな対談をやっている。「共産党との閣外協力などは理解できない」などと暴言を吐いて、「市民と野党の共闘」を妨害していた、あの女である。おそらくは山本太郎の東京8区立候補は潰しておきましたとでも「報告」したのではないのか。この記事にあるようなことを御用組合「連合」の新会長と話し合っていたのなら、私ども立憲民主党は、どこまでも御用組合「連合」の御用聞きであり下僕でありますと、申し出ているようなもの。この記事を読んだ有権者=特に無党派の人たちは、こんな政党には投票できんな、と思うだろうし、共闘を組んでいる共産党の人たちは怒りでいっぱいではないか。現執行部は、共産党との共闘は「今回限り」と思っていた方がいいぞ。

(関連)山本氏、東京8区立候補せず 市民連合などの反発受け:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15072885.html

(関連)「山本太郎氏に鼻をつまんで投票しない」東京8区で街頭抗議 [2021衆院選] [立憲] [れいわ]:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/ASPBB6R87PBBUTFK11F.html

 同じ朝日新聞紙面の下に山本太郎の8区出馬断念の記事も掲載されている。山本太郎立候補に反対して集まってきた100人規模の(政治バカ)市民とは「市民連合」の連中だったということか。それならば「市民連合」に対する見方を今後は下方修正する形で転換していかなければいけないなと思い始めている。政治的に見て幼稚極まる。自分たちの行動が「市民と野党の共闘」を壊しているという意識はあるのか? こういうことをしたら、山本太郎「れいわ新選組」とは、今後は敵対的になってしまうとは考えないのか? 山本太郎は「れいわ新選組」という小さいけれども1つの政党の党首だ。その人に対して、こういう態度を取れば、「れいわ新選組」全体を敵に回してしまうことになるとは思わないのか? 思わないということは、山本太郎「れいわ新選組」が小政党だから馬鹿にしているということだろう。返す刀で、この「市民連合」の連中は、一貫して「市民と野党の共闘」の妨害をしている御用組合「連合」や、その代理店政党の国民民主党に対しては、どういう抗議行動をしてきたのか? 自分たちの今回の政治的馬鹿さ加減をよく考えてみろということだ。

(e)金子勝の天下の逆襲:抱きつき戦略の岸田新政権、新しい資本主義に騙されるな(日刊ゲンダイ 2021.10.13)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/295923

 金子勝立教大学教授については、私は昨今、評価が大きく落ちている。詳細は省くが、今回のこの記事が特におかしなことが書かれているというわけではないが、簡単に言ってしまえば、立憲民主党が打ち出している政策などは、自民党がその気になれば「抱き着いてパクってしまえる程度」の形だけのお粗末なものだということでもあるのではないのか。下記は本日付の毎日新聞1面のトップ記事だ。

(関連)岸田首相、金融所得課税先送り 立憲「23年度までに25%」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20211011/k00/00m/010/235000c

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
立憲民主党の枝野幸男代表は「分配なくして成長なし」と述べ、消費の拡大を通じた経済成長を主張した。富裕層に有利とされる金融所得課税に関して枝野氏は「(現行の税率)原則20%から、遅くとも2023年度までに原則25%まで引き上げる」と目標を掲げ、首相の見解をただした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 富裕層を優遇する金融課税を是正するためには、まずもって源泉分離課税を廃止し、総合課税にして、所得水準に応じた納税をさせることがポイント、それを源泉分離課税をそのままにして、分離課税の税率をわずか5%引き上げる程度でお茶を濁し、その口で「分配なくして成長なし」などと大言壮語を吐くのだから、バカバカしくて聞いておれない、というのが、少しでも税制を知る者の受け止め方だ。こんなちょこざいな野党第1党など、まさにいらない。


(追1)もう少し申し上げておきます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の「お粗末」騒動について、もう少し申し上げておきます。

(1)山本太郎氏にも問題がある

(a)東京都知事選への立候補
 山本太郎氏は、反貧困や脱原発など、それまでの自分の主張とほぼ同じだった宇都宮健児氏が都知事選に立候補しているにもかかわらず、あえて宇都宮健児氏とは違うと言って立候補、その違う理由が都財政を使ったバラマキ政策でした。政府とは違い、東京都は自治体だから、地方財政法や地方財政健全化法に縛られていて、バラマキ政策は事実上できません。言ってみれば虚偽を公約にして、あえて宇都宮健児氏の票を奪うような形で立候補したということです。私はこの時に、この立候補は山本太郎氏自身のためにならないからおやめなさいと、何度か山本太郎「れいわ新選組」にメールをしましたが、ダメでした。

この立候補により、それまでは熱い山本太郎氏支持者だった左派・左翼の活動家たちが、かなりの数で離反しました。市民集会などで引き続き山本太郎氏を応援する私に対して「もう山本太郎は応援しない」と言い放つ人が複数いましたし、中には山本太郎「れいわ新選組」のチラシがセットされた配布チラシを私につき返してくる人もいました。相変わらず、この国の左翼・左派は政治的にダメだな、と思いつつも、私が推測した通り、山本太郎氏が自分の支持者を自分自身の愚かなふるまいで失った瞬間でした。(また、別の方からは、私が山本太郎氏に「自分のためにならないから立候補はヤメロ、国政に集中せよ」とアドバイスしたことについて、要らぬことを言うな云々の暴言を受けましたが、山本太郎氏支持者の方もまた、政治的音痴の状態がひどいと言えるでしょう。)

(b)自分が立候補する選挙区をいつまでたっても明らかにしない
 山本太郎氏の一種のマヌーバー行為で、組織的な背景を持たない山本太郎「れいわ新選組」ですから、世論を自分に引き付けておくために意識的にやっていたのだろうと思いますが、感心しません。衆議院・参議院、どちらにも立候補できる状態でいたいというのはわかりますが、しかし、立候補する選挙区を決めないということは、これからも組織基盤をつくらないというのとほぼ同じで、それでは立候補する選挙区の選挙民にとっては、今回はこの選挙区から立つのだけれど、次回はどこかへ行ってしまうのでは? という受け止めになり、支持は広がりにくくなります(いわゆる無党派層のみがターゲット)。杉並の立憲民主党支持者の反発はこの辺にもあったのでしょう。

(c)消費税減税を言わない立憲民主党や「市民連合」「市民と野党の共闘」との共闘協議に加わってこない
 山本太郎氏は街宣においても「与党のみならず野党に対してもはっきりとモノ申していく」ということを何度も強調していました。立憲民主党の山本太郎「れいわ新選組」に対する態度が悪いことは申し上げるまでもないですが、山本太郎氏としても心穏やかではなかったのでしょう。しかし彼は、街宣での他の野党への批判はぐっとこらえてしていません(立憲民主党を中心とする「市民と野党の共闘」協力野党に対して)。選挙協力協議に加わらないのはせめてもの彼の抵抗だったのかもしれません。しかし、これもまた、私はよろしくないと申し上げてきました。

(d)巨額の一過性のバラマキ政策に固執
 松尾匡立命館大学教授と「薔薇マークキャンペーン」に集まる世間知らずの経済学者たちを世の中では「左派リフレ派」といいますが、山本太郎氏はこの学派に洗脳されてしまった様子があります。いわゆるMMT理論なるものを信奉してしまったということです。非常にまずい。この学派の考え方のまずい点を2つだけ挙げておきますと、①インフレに対する認識が甘い=インフレはすべてクリーピング型でやってきて、容易に政策的に押さえられるという甘い認識、②国債発行をどんどん行って財政支出を湯水のように行ってもインフレが起きなければ構わない=一過性の現金バラマキは必要不可欠だ、という主張です。

私はこれに対して、①インフレは際限のない円安とともに突然に一気にやってきて、これに対応するには政治的に非常に困難になるので、絶対に回避しなければならない、②反緊縮で財政を積極的に使って現状のフン詰まり経済から脱出する政策には賛成するが、しかし、放漫財政回避のため国債発行には慎重であるべきであり、また、財政支出は一過性の現金バラマキなどはやめて「必要な人に必要なだけの支援」が届くよう、恒久制度化・法制化を伴いつつ、税財政構造、経済構造・社会構造を変えながら進むべきである、と申し上げています(他にもいろいろあります)。

(関連)(報告)(3.24)「「市民と野党の共闘」が掲げるべき経済政策」(新ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-f683e1.html

(e)「れいわ新選組」の政治的未熟
 これは致し方ない面がありますが、「命の選別」を主張して居直った大西恒樹をはじめ、愚かな言動をする立候補者や議員が出る可能性は大いにあります。新しい政党である維新や減税(名古屋)や都民Fなどでも散見される現象で、要するに世の中に対する見方が甘いことが大きな原因です。しかし、もしこういう人間が出てしまうと、「れいわ新選組」には大きな打撃になりますから、これを未然に防ぐ算段もしておかなくてはなりません。「れいわ新選組」は山本太郎の独断専行で組織の体をなしていない、などと言って早くも「れいわ新選組」を離れていった野原善正という参議院東京選挙区から立候補した元創価学会員なども、「れいわ新選組」にダメージを与えています。こういう人間たちをどう抑えるかという問題です。

(関連)れいわ新選組「命の選別許さない」大西氏を除籍処分 - 社会 - 日刊スポーツ
 https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202007160001098.html

(関連)野原ヨシマサがれいわ新選組に離党届を提出 - Cluttered talk blab blab blab
 https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12613302859.html

(2)立憲民主党執行部は「市民と野党の共闘」の総大将の体をなしていない
 多くを申し上げるまでもないです。今度勝てなかったら(憲法改悪を阻止できる状態を勝利とします=ハードルは低い)、総退陣してもらわなければいけません。これをグズグズもめないでできるかどうかが、「市民と野党の共闘」ないしは立憲民主党が今後、政権を担える政治勢力になるかどうかの分かれ目になるでしょう。できなければ、アベ政権成立以降10年間のだらしのない、日本破壊政治がだらだらと今後も続き、そのうちに原発・核燃料サイクル施設の再びの過酷事故か台湾戦争・朝鮮半島戦争に巻き込まれて、日本は再起不可能な破滅状態となるでしょう。ゲノム編集の無政府状態も放置されていますから、遺伝子汚染による恐怖のバイオハザードの可能性もあります。

(3)依然として情緒的な立憲民主党他リベラル支持者の政治的センスの悪さ
 今回、杉並で山本太郎氏を批判していたリベラル・立憲民主党支持者たち、新宿街宣時に山本太郎氏にヤジを飛ばした連中、こういう連中は、そのことによって次にどういう展開になっていくか、想像することもできないのでしょう。今回のことは、山本太郎氏にとっては深い大きな心の傷になったと思います。つまり、これまでも立憲民主党執行部から毛嫌いされてのけ者にされてきた自分が、今度は自分がある程度は信頼をしてきたリベラルな一般市民からも批判やヤジを受けてしまった。彼はこれをどう受け止めるかです。少なくとも、立憲民主党の現執行部とは、今後選挙協力の話は進めにくいでしょう。枝野幸男や福山哲郎が「杉並はどうしても避けてほしい、その代わりに、この選挙区で」と言って、山本太郎が十分に闘えて当選可能な選挙区を紹介するのならともかく、そんなことはしていないでしょう。

いままでも、立憲民主党の現執行部は、「市民と野党の共闘」の共通政策を打ち出さず、選挙協力のための候補者一本化もせず、共闘支持の市民や共産党などに対しては「立憲民主党候補を応援したければ勝手にすればいい」という態度で(都知事選の細川護熙や先般の横浜市長選も同様の態度)臨んでいると言います。うわべだけは「市民と野党の共闘」だとアピールしていますが、その内実は「共闘などどこにもない」状態です。私の東京12区もそうです。池内さおり氏(共産)立候補の事務所開き集会には他の政党は顔を出さず(一部区議のみ)、街宣にも参加せず、また池内氏も「比例も共産」と訴えています。「市民と野党の共闘」の現状の路線は、立憲民主党現執行部が原因で事実上破綻しています。その返す刀で、立憲民主党現執行部は、御用組合「連合」やその代理店の国民民主党に気を使い、特に御用組合「連合」に対しては、その下僕のようになっている、そして山口二郎など、立憲民主党御用学者たちはこれを良しとしているのです。こんな状態で「政権交代」などおこがましい、仮にできたとしてもニセモノになるのは目に見えています。ちなみに御用組合「連合」の労組組合員の支持政党は、自民党が最多です。

(4)立憲民主党支持の向こう見ずの情緒的市民は山本太郎を批判する前に、立憲民主党の御用組合「連合」および国民民主党への態度を徹底批判せよ
 すでに書いた通りです。立憲民主党の御用組合「連合」や国民民主党へのいい加減な態度について、さしたる批判も転換せよの声も挙げぬまま、山本太郎「れいわ新選組」が現状では小さな政治勢力にとどまっていることから、これを軽く見て、杉並に立候補してきたことを敵対視するように言動する。その愚かさがわからないのか、ということです。共闘とはどういうものか、理解できているのか、ということです。この人たちの態度で、今回の8区騒動は、山本太郎「れいわ新選組」を「市民と野党の共闘」の敵対勢力へと追いやってしまう可能性があることがわからんのか、という話です。こういう情緒的で向こう見ずの立憲民主党支持者やリベラル市民たち、私は、これも一種の左派・左翼に特徴的なスターリニズム的現象ではないかと思っています。ともかく、好き嫌いで動くな、声を出すな、ということです。

(5)今後のこと
 あとくされがないように、山本太郎氏の立候補選挙区問題を円満に解決してほしいと願っています。今こそ、山口二郎ら有識者や、市民連合など市民の出番です。これを、山本太郎「れいわ新選組」などたいした政治勢力ではない、などと放置すれば、のちのち大きな禍根となるでしょう。簡単に言えば、もう、左派・左翼やリベラルが政権に近づけることは当分なし、仮に政権交代があっても、ホンモノの政治の実現には至らず、そのうちに政権崩壊して、そのあとにはアベスガ政権よりももっとグロテスクで悪質な政権が出来上がるということです。

(上記を含めて一連の文章は、立憲民主党や「市民と野党の共闘」が勝てなかった場合に公開を予定しています)


(追2)更に追加1点
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上記の「1.山本太郎氏にも問題がある(1)都知事選への立候補」の理由に、もう1つ追加しておきます。

山本太郎氏は、都知事選があるまでの間、国政選挙=特に衆議院選挙をにらんで、「れいわ新選組」への支持拡大を目的に、全国各地を街宣して歩いていました。山本太郎氏の街宣スピーチは、聞く人々の心を大きくとらえ、ひどい自公政治に打ちのめされている地方の一般市民の方々には、涙して聞くくらいの強いインパクトを持っていました。しかし、そんな地方街宣活動を棒に振るように、都知事選に立候補した山本太郎氏を見て、地方の方々は何と思ったかということです。「ああ、やっぱり山本太郎さんもまた、東京中心の人だったんだ、これで都知事になっちゃったら、国政には出てこなくなるから、街宣で自分たち地方の人間に約束してくれたことは先送りということなのね」と感じる人も少なくなかったであろうことは容易に想像がつくのです。

あれだけ苦労して展開した地方街宣の成果を、愚かな都知事選立候補で、その大半を失ってしまったと言えるでしょう。
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4.(10/19受信のメール)【山本太郎 代表談話】2021年10月19日「衆議院選挙」

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何があっても心配するな。
あなたには国がついている。
れいわ新選組は、そんな国をあなたと作りたい。

コロナで苦しいのではない。
25年以上続く不況の中にコロナまでやってきて苦しんでいるのだ。

その不況を作り出したのは、
雇用の流動化の掛け声とともに、労働環境を破壊。
不安定、低収入がスタンダードな労働者を大量に作り出し、

大企業に減税、金持ちに減税、その穴埋めとしての消費税を景気低迷期にも幾度も増税し続けた資本家の手先である組織票と企業献金で魂を抜かれた政治屋たちである。

政治で壊され、奪われたものは、政治によって修復が可能だ。
そのチャンスが選挙である。
やられっぱなしで黙ってられるか。

どんな目に遭おうとも、その先頭で叫び続けてやる、抗い続けてやる。
そのために旗揚げされたのが、れいわ新選組である。

50%の投票に行かない人々とも繋がって、
この社会を180度変える第一歩を踏み出してやろう。

私たちには、政策と財源の根拠がある。
今こそ徹底した積極財政で壊れた社会と人々の生活を立て直すチャンス。
自国通貨を持ち、変動相場制にある日本は財政破綻、ハイパーインフレも起こらない。
それは財務省でさえ認めている。

上限のインフレ率2%までは徹底的にお金を出せる。
つまりは年100兆円を超える国債発行でも問題はない。

6波に向けた検査、保健所、医療の供給拡大はもちろん、
コロナで傷ついた事業者への損失を補填。
消費税廃止、教育の無償化、最低賃金1500円を政府が補償、
自然エネルギーへの転換で250万人の雇用を生み出す10年計画(脱原発グリーンニューディール)などなど、やるべきことは山積み。
失われた25年をみんなで取り戻す作業の始まりである。

れいわは、
今日からの12日間、
全身全霊でやる。

れいわニューディール>> https://reiwa-shinsengumi.com/reiwa_newdeal/


5.(10/27発信のメール)東京8区(杉並)と東京12区(北区他)

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◆(別添PDFファイル)(政党の足元で 2021衆院選:下)野党候補一本化へ、二転三転 土壇場で決着、石原氏に対抗(朝日 2021.10.28)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15091910.html

 <田中一郎コメント>
 注目点をマル印しておきました。そのうちの1つは公職選挙法に関することです。なんという選挙法かと思いますね。小政党や無所属をバカにしています。

ところで、東京8区での山本太郎の「決断」は「見事」でしたし、そのあと立憲民主党の吉田晴美(セクト色の強い問題のある候補者)を応援している点も「見事」です。立憲民主党執行部や幹部どもにタローのツメのアカでも煎じて飲ませてやりたいですね。

一方の私の地元、東京12区。御用組合「連合」が公明党の候補を応援する暴挙に出ました。既にお知らせしたとおりです。この記事で新しいことは、この朝日カバカバ新聞が、候補者を立てている共産と、応援すべき立場にある立憲民主党との間が、うまくいっていないことを長々と書き立て、支配権力を握る自公の方へ向けて、笑みを浮かべたような記事にしてしまっていることです。

実は、自公の方にも常にごたごたがあり、今回は選挙に弱そうな公明の候補者だったから、もう公明党は自民党に候補者を譲れという声が地元の自民党から出ていたと聞いています(こんなことは朝日カバカバ新聞は書こうとはしない)。それを自民党執行部が押さえて、北区選出の自民党都議で先般の都議選で落選した高木啓という人物を比例区名簿のトップに置いて、なだめている状態。更に、公明党候補を何とか当選させるため、自民党の幹部らがこの12区に入れ代わり立ち代わり来て応援しています(立憲民主党は地元の青木愛参議院議員が一度来ただけ)。

◆自由民主党 東京ブロック 比例代表候補者 -衆院選- NHK
 https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/2021/00/hmb05_1.html

自公が選挙でいつも大勝し、立共が選挙で敗北を続ける理由は、上記を見れば明らかというものです。要するに総大将=立憲民主党執行部がロクでもない。昔のイクサなら、敗軍の総大将らは全員、打ち首になっています。現代の選挙というイクサでも、私はそれに準じた扱いを「市民と野党の共闘」の敗北総大将に対してなすべきであると考えています。生物学的生命を奪うのではなく、政治生命に責任を取らせるということです。

(関連)野党一本化効果は限定的 内閣批判層固めきれず、接戦71選挙区カギ [2021衆院選]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASPBT64G5PBHUZPS004.html


6.(11/1受信のメール)れいわ新選組、衆院選挙で3議席を獲得

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れいわ新選組、
衆院選挙で3議席を獲得。

永田町や物知り顔の評論家から、
1議席も難しいと言われていたことを考えると、
躍進です。この結果はいうまでもなく、
これまで何があっても見放さず、コツコツと
れいわを支援くださった皆さんのお力です。
100%市民の力で作られた政党が、ステージを上げました。
しっかりと地獄を是正する活動を国会内外で繰り広げます。

議席を獲得できた一方で、当選が叶わなかった、
それ以前に共闘のために身を引いた人たちもいます。
それを支え続けてくださったボランティアの皆さんには、
悲しい思い、悔しい思いをさせてしまったこと、
お詫びいたします。

彼ら彼女らが持つ、この国を何とかしたいという思いは本物。

この社会を変えていく本気の仲間たちが、
先々、どこかの場面でチャレンジする機会が訪れることと思います。

来年の参院戦でも議席を増やし、
再来年の統一地方選では地域の議員を増やす。
与野党にプレッシャーをかけ緊張感あふれる政治を作り出す存在として、地獄を変えて参ります。

れいわ新選組 代表 山本太郎
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草々 

2021年11月 3日 (水)

(予約必要)(1.29)オルタナティブな日本をめざして(第70回):「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)(2022年1月29日)

前略、田中一郎です。
(2022年1月の「新ちょぼゼミ」のご案内です)

 

◆(別添PDFファイル)(チラシ)(1.29)オルタナティブな日本をめざして(第70回)「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89efbc88efbc91efbc8eefbc92efbc99efbc89e3808ce697a5e69cace381aee6849fe69f93e79787e5afbee7ad96e381a8efbc97efbc93efbc91e983a8e99a8ae3808defbc88e58aa0e897a4e593b2e9838eefbc89.pdf

 文春オンラインは、「コロナ禍で浮かび上がる感染研、永寿病院と「七三一部隊」の数奇な縁、戦後も「元七三一部隊員」のネットワークが形成されていた」というサイト記事に、上昌広・NPO法人「医療ガバナンス研究所」理事長の発言を引用して次のように書いています。「感染研(国立感染症研究所)のルーツは戦前の『伝染病研究所』であり、それを支えたのは陸軍でした。軍の特徴は『自前主義』と『情報非開示』。政府の統制も受けません。そのDNAを連綿と引き継いでいるように見える。今回の事態だって(新型コロナ)、安倍政権の統制がきかない何かが働いている可能性さえあります」。実は日本の感染症対策・対応を行う医療組織は、昔は「防疫給水部」(大日本帝国陸軍)といい、人体実験・細菌戦で告発されている「悪魔の飽食」(森村誠一氏)の「満州ハルピン郊外:731部隊」と深いつながりのあることが分かってきました。今回は、この問題に関する歴史研究の第一人者=加藤哲郎一橋大学名誉教授においでいただき、詳しくお話をうかがいます。みなさまにはお聞き逃がしのないよう、ご参加をお待ちしています(この日は最初の1時間程度で主催者側よりプレゼンを予定しています)。

講 師:加藤 哲郎(かとう てつろう)さん 
 加藤哲郎 : 一橋大学名誉教授。1947年岩手県盛岡市生まれ。東京大学法学部卒業。博士(法学)。英国エセックス大学、米国スタンフォード大学、ハーバード大学、ドイツ・ベルリン・フンボルト大学客員研究員、インド・デリー大学、メキシコ大学院大学、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、などを歴任。専門は政治学・現代史。主な著書に『「飽食した悪魔」の戦後 731部隊と二木秀雄「政界ジープ」』『731部隊と戦後日本 隠蔽と覚醒の情報戦』『パンデミックの政治学 日本モデルの失敗』『日本の社会主義』『ゾルゲ事件』など。

 <次第>
日 時:2022年1月29日(土)13時30分~17時(開場13時) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 高橋セーフビル1階 JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
 グローバルスポーツビル、セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎて、次の交差点を左折。ケバブ店の隣
 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: tanpopo3238@gmail.com  URL: http://www.tanpoposya.com/    

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <加藤哲郎先生のご著書>
(1)「飽食した悪魔」の戦後 731部隊と二木秀雄『政界ジープ』-加藤哲郎/著(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail
refShinCode=0100000000000033609161&Action_id=121&Sza_id=GG

(2)731部隊と戦後日本 隠蔽と覚醒の情報戦-加藤哲郎/著(花伝社)https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033765331&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)パンデミックの政治学 「日本モデル」の失敗-加藤哲郎/著(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034128936&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)ゾルゲ事件 覆された神話-加藤哲郎/著(平凡社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033066116&Action_id=121&Sza_id=C0

(5)日本の社会主義 原爆反対・原発推進の論理-加藤哲郎/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033025793&Action_id=121&Sza_id=E1


 <関連サイト>
(1)コロナ禍で浮かび上がる感染研、永寿病院と「七三一部隊」の数奇な縁 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/37277
(2)731部隊の真実 ~エリート医学者と人体実験~ - NスペPlus
 https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20170915/index.html
(3)731部隊 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/731%E9%83%A8%E9%9A%8A
(4)防疫給水部 - Wikipedia
 https://bit.ly/3BGk3JM
(5)国立感染症研究所
 https://www.niid.go.jp/niid/ja/
(6)東京大学医科学研究所
 https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/
(7)明治大学平和教育登戸研究所資料館 - 明治大学
 https://www.meiji.ac.jp/noborito/
(8)侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館が超現代的にリニューアルされていた
 https://bit.ly/3byGE0j

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々

 

2021年11月 1日 (月)

脱原発脱被曝バック・ナンバー(54)(抜粋)(2021年9月~10月)

1.(報告)(9.11)オルタナティブな日本をめざして(第64回):「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)は何を問うているのか」(井戸川克隆元双葉町長・古川元晴弁護士)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-855eaf.html


2.福島第一原発の汚染水を巡る直近情報:(1)汚染水処理設備で排気フィルター破損 東電が公表せず交換(2)(必見必読)討論資料:放射線科学から見たトリチウムの危険性(概説)(渡辺悦司著:内部被曝問題研究会)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-7903c8.html


3.「第6次エネルギー基本計画」と「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」:まず真っ先になすべきことは、原発・核燃料サイクルのスクラップと、その後の安全対策・立地(振興)政策である- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-b8ae3a.html


4.高レベル放射性廃液タンクの爆発破損=大量の放射能環境放出を想定する国際原子力機関(IAEA)の安全指針を無視し、再処理工場の破局的な危険性を覆い隠す日本原燃と原子力「寄生」委員会・「寄生」庁:ゴマカシ審査を許すな!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-2d7233.html


5.(報告)(10.14)脱原発ロードマップ(再論その3)(「新ちょぼゼミ」):電力自由化とエネルギー革命の基本的考え方- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-3739f1.html


6.(パンフ)福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険、政府・原子力事業者・規制委の主張(ICRP学説)の根本的誤り(伊方原発運転差止広島裁判)& 「いちろうちゃんのブログ」関連サイトなど- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-54f23f.html


7.(報告)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回)「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-c2b04c.html


8.福島地裁での「子ども脱被ばく裁判」で、自己保身・自己栄達だけを念頭に下劣極まるクソ判決を下した、あの「腰抜けヒラメ」の裁判長=遠藤東路が、東京高裁の民事部に「栄転」しているようです- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-aa975c.html


9.(報告)(10.27)トリチウムの危険性を甘く見てはいけない:福島原発汚染水を巡る「伝えられない危険性」と嘘八百(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-9cd39a.html


10.(報告)(10.27)オルタナティブな日本をめざして(第66回)「電力システム改革と脱原発」(吉田明子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-a3347b.html


11.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(128):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その18)(「福島県民健康調査」結果、NHK「被ばくの森」、当事者からみる被ばく報道 - 宮崎・早野論文 -『科学的』の正体他)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-4977ab.html


(その他)
◆本日(9/5)のいろいろ情報:(1)ウィシュマさん監禁殺害事件の犯人=名古屋入管職員どもを刑事・民事裁判にかけろ!(2)朝鮮人虐殺事件 追悼文送らずの小池百合子(3)野党の地滑り的敗北があり得ないわけではない 他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-69699a.html

◆(報告)「食卓の危機:みどりの食料システム戦略とゲノム編集」(安田節子さん 2021年9月3日:たんぽぽ舎)=アメリカのために遺伝子操作食品の輸入を促進し、日本農業をつぶすための「売国奴」戦略- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-f4d42f.html

◆「挙国一致「新型コロナ」内閣」でもなければ「共闘至上主義」でもなく、「オルタナティブな日本」を実現できる長期政権を目指し、それを担える「世直し」コア勢力を形成せよ!=2度目の失敗は今の野党には許されない- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-d9a6fa.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(6):日本の医療は崩壊などしていない=「新型コロナ」感染対策に責任のある組織や人物が、その責任を果たしていないだけの話である(人災です!)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-30f178.html

◆(ご意見に対する現段階での私の考えです)「新型コロナ」とインフルエンザ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4e719d.html

◆第二次世界大戦の戦後処理と原爆開発:ローズベルト、スターリン、チャーチルはどのように考え、どう動いたか & 「中国共産党100年 “紅い遺伝子”の継承」で人民を翻弄する「スターリンのブタ」国家=中共中国- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-35d939.html

◆(他のMLでの議論です)習近平体制下の中共中国をめぐって(市民はスターリニズム国家とどう向き合うか)& 自民党総裁選という「サル山陣取り合戦」と河野太郎の脱「脱原発」宣言(やっぱりこいつも「残りカス」だった)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-ad9f3f.html

◆東京新聞「こちら特報部」記事に見る「陰謀論」批判報道の乱暴と職務放棄:報道機関は一般市民の「疑義申し立て」を攻撃するのではなく、支配権力側の説明責任全く不十分を徹底して追及せよ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4c3b54.html

◆安全審査なし、環境影響審査なし、表示なしの「ステルス型遺伝子いじくり回し(ゲノム編集)食品」が食卓にやってくる:遺伝子操作されたGABAトマトとマッチョ鯛、こんなフランケンシュタイン食品、食べたいですか? コレ、アメリカの言うなりです- いちろうちゃ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-614606.html

◆新型コロナ関連情報のご紹介(7):「岡田正彦 新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,危険, エビデンス, スパイク, トゲトゲ, ADE」拡充改訂版- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-a9ab99.html

◆(メール転送です)(直近)薔薇マークMailNews_No.26:反緊縮・消費税減税&廃止大賛成、でも、財政政策や制度改正の設計が甘く、依然として「市場原理主義アホダラ教」の「呪縛」に引きずられています- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-55da8b.html

◆(さきほどのメールの付録)トンチキ珍経済政策「ご説教」を2つばかりご紹介=1つは「陳腐化する日本財界の御用聞き」が使う屁理屈(サプライサイダー)、もう一つは「人間はムチでシバかないと働かない」という愚民論に基づくベーシックインカム批判- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-7e067b.html

◆本日(10/4)のいろいろ情報:①トンチキ珍経済政策「ご説教」(追加議論)、②デジタル・ファシズム(堤未果)、③戦なき世 子どもに継ぐ:作家 澤地久枝さんの闘い(毎日 2021.10.3)、④オリパラ馬鹿騒ぎの徹底総括を開始せよ 他 - いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-683fd7.html

◆映画『MINAMATA』をご覧になりましたか? 今も続く企業と国家の合体犯罪=チッソ・ミナマタ毒水垂れ流し事件=変われないこの国を変えるには、政治を変えるしかない- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-55063f.html

◆「デジタル・ファシズム」への道:(1)拡大するグーグル&ユーチューブによるネット言論妨害=「新型コロナ」に続いて今度は地球温暖化(2)法制審議会が「懲役刑の侮辱罪」創設を答申へ=近未来の支配権力批判に対する弾圧手段- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-1c6d46.html

◆(拡散希望)来たる衆議院選挙時には、最高裁判事の国民審査で、候補者全員に「×××××」をつけて投票してください:今や最高裁判事は全員がアベ友です=おかしくなった日本の司法・裁判所にNO!を伝えましょう- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-261b53.html

◆外環道及びリニア新幹線の「大深度地下」工事は危険であることに加え、違憲であり財産権の重大侵害だ:(1)リニア調査掘進10月14日開始(ふざけるな!)(2)ルート周辺の地中に多数のすき間 芝浦工大教授が地盤調査、調布陥没問題- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-5b346c.html
以 上

2021年衆議院総選挙 速報と、とりあえずのコメント

前略、田中一郎です。


昨日(10/31)実施された衆議院総選挙の結果と、とりあえずのにわかコメントです。
今回も日本の政治を転換することはできず、「市民と野党の共闘」は敗北となりました。
徹底したレビューと反省、そして体制の抜本的立て直しが必要です。
また、維新が躍進をしたことで「壊憲」勢力が一段と勢いを増しており、日本国憲法が危機に陥っています。

選挙敗北の最大原因は「市民と野党の共闘」総大将の立憲民主党現執行部にあります。
今回のようなことを繰り返していても選挙には絶対に勝てず、敗北を繰り返せば、
繰り返すほど、有権者・国民の野党への信頼は低下し、やがて政治勢力として消滅します。
(戦国時代と同様に、負け続ける大将には誰もついていかない=当たり前)


◆衆議院選挙2021 - Yahoo!ニュース(全議席確定)
 https://news.yahoo.co.jp/senkyo

(関連)投票率55.93%、戦後3番目の低さ(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9ad80cc4e11b26e727e0ee6fde342925fb2ea36a
(関連)改憲に前向きな勢力3分の2超に - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6408566
(関連)立民と共産の協力に温度差、出口調査分析…無党派層は維新支持増える(読売オンライン)
 https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20211101-OYT1I50055/

(関連)自民、261議席で15減 「絶対安定多数」は確保 全議席確定(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/45a930785306405ef3a4a161e6f4b1de48e95e1c
(関連)大物落選相次ぐ 自民逆風の象徴 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6408559
(関連)吉村氏の人気追い風 維新が躍進 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6408565

(関連)野党共闘は不発、立民・枝野氏に責任論も(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/2f8fe46467d492530c52779377024b6c35d92e32
(関連)【衆院選】立民・辻元清美氏 比例でも落選…物議醸した自民党元幹事長の応援演説(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8a595e29c344e47d551f77b7fc9ea97164fc30e1
(関連)正念場の少数政党 社民は1議席確保 れいわ、N党は独自の戦い(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/92634aeed8ab79e7ef1e4240d099daa8161a1668

(関連)【衆院選】立憲民主党・枝野代表が会見(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ecdbdf126d926e3bb1c4cfc5033b2cbb64badb24
(関連)共産、野党共闘に手応え【21衆院選】:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/amp/article?k=2021110100053&g=pol
(関連)れいわ新選組が比例で3議席獲得 山本太郎代表「確実に次につながっている」:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/140141


 <田中一郎コメント:全国>
(1)「市民と野党の共闘」のまたしてもの敗北、「候補者一本化」がなければ「地滑り的な敗北」になっていた=この傾向は今のままでは増殖していく可能性大

(2)「市民と野党の共闘」敗北の最大の原因は、立憲民主党現執行部およびそのとり巻きたちによる「共闘サボタージュ」と代わり映えのしない選挙展開
(いつまでも政権構想や政策を明らかにせず、候補者一本化についても選挙直前まで決まらず=党の統制ができていない、共闘体制が全くゼロに近い他)

(3)選挙の争点化に失敗(自公政権批判だけでは勝てない)=市民連合作成の政策協定のあいまい・腰抜け=どんな政治・政権にするのかが不明

(4)「政権のオルタナティブ性」の具体像が乏しく、いわゆる無党派層が投票場に来ない(投票してもどうせ大して変わらないから時間の無駄)(投票率55%)

(5)選挙に弱い岸田文雄を相手でも負け続ける野党=特に野党第1党の情けなさには呆れるばかり(「連立政権の時代」を受け止められないセクト主義の立民)

(6)「市民と野党の共闘」を妨害する御用組合「連合」に額づく立民現執行部の態度の醜悪=他方で協力少数政党への配慮がなってない(利用しているだけ)

(7)自民党重鎮や小沢・中村(各立民)の落選は世代交代の影響もあり

(8)「壊憲」の可能性大=重点取組は「9条」ではなく、国民投票法改正と緊急事態条項

(9)かつてのドイツのように社会的危機の増大とともに維新のようなファッショ型(似非)右翼政党が台頭してくる(危険 更にグロテスク勢力が現れる)

(10)体制の立て直しと日常的な政権交代運動(現状は貧弱)が必要(立憲民主党執行部・幹部の責任追及は不可欠) 追って、詳しく申し上げます(来年夏の参議院選挙が「政治改革元年」になるかどうかは私たちの取り組み次第)

(11)「地滑り的敗北」を防ぎ、自民党重鎮の何人かを落選させた成果の功労者は、真っ先に共産党、そして「れいわ新選組」や社民党も貢献

(12)共産、れいわ、社民には、引き続き「我慢の展開」=「市民と野党の共闘」強化の方向でご尽力願いたい

(13)社民党が危機的事態、しかし、福島みずほ氏以外の社民党組織の危機感が決定的に欠如している、また、政策そのものも中途半端(立憲民主党への上目づかいはやめた方がいいでしょう:例 消費税減税、RCEP批准、使途自由の補正予算数兆円賛成他)

(14)選挙結果は東日本よりも西日本がひどい・・・・WHY?

 <田中一郎コメント:東京12区(私の地元)>
 「市民と野党の共闘」の統一候補=池内さおり氏(共産)は前回選挙時の得票数8万票を下回る7万票で3位落選、落選しても2位と思っていたが、維新候補が2位につけた。選挙途中の情報で、池内さおり氏がTOPに躍り出ているという情報もあったので意外感強い。敗因は下記の4つ。

(1)「市民と野党の共闘」の総大将=立憲民主党現執行部・幹部たちが共闘をまともに取り組まず、事実上の共産単独選挙となった

(2)低投票率に加え(自公の組織票が効果を発揮)、浮動票が維新候補に流れ、当選へ向けての勢いが得られなかった

(3)日常的な活動の絶対的不足、選挙が近くなっても、池内さおり候補のプレゼンスは乏しかった(公明と維新は宣伝カーを毎日のように走らせていた)

(4)一般市民の愚かな「アカ」アレルギーは昔に比べれば小さくなっているが、依然として残存、共産党のイメージチェンジが不十分で乗り越えられず
草々

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