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2021年10月

2021年10月31日 (日)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(128):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その18)(「福島県民健康調査」結果、NHK「被ばくの森」、当事者からみる被ばく報道 - 宮崎・早野論文 -『科学的』の正体他)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.「新ちょぼゼミ」予定
(1)(予約必要)(11.13)オルタナティブな日本をめざして(第67回):「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-68611a.html

(2)(予約必要)(12.4)オルタナティブな日本をめざして(第68回):「UNSCEAR報告書を覆した未公表データと初期被曝:小児甲状腺がんをめぐって何が起きているか」(白石草さん)(2021年12月4日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-3bf834.html

(3)(予約必要)(12.23)オルタナティブな日本をめざして(第69回):「私見・原発賠償集団訴訟の到達点と課題」(村田弘さん:新ちょぼゼミ)(2021年12月23日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-fc0fc0.html

(4)(別添PDFファイル)(チラし)(1.29)オルタナティブな日本をめざして(第70回)「日本の感染症対策と731部隊」(加藤哲郎一橋大学名誉教授:新ちょぼゼミ)
ダウンロード - efbc88efbc91efbc8eefbc92efbc99efbc89e3808ce697a5e69cace381aee6849fe69f93e79787e5afbee7ad96e381a8efbc97efbc93efbc91e983a8e99a8ae3808defbc88e58aa0e897a4e593b2e9838eefbc89.pdf

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.11月2日、東電刑事裁判 控訴審の初公判です! – 福島原発刑事訴訟支援団(当日のスケジュールなど)
 https://shien-dan.org/keijisaiban-kousoshin-20211102/

(関連)(パンフ)東電福島原発事故刑事裁判 控訴審はじまります(2021年10月)
 https://shien-dan.org/wp-content/uploads/shiendan-leaflet-2021.pdf
(関連)福島原発刑事訴訟支援団 – 東京電力福島原発事故の真実と責任の所在を明らかにします!
 https://shien-dan.org/


3.小学校にゲノム編集トマトの苗を配らないで!(オンライン署名):OKシードプロジェクト
 https://okseed.jp/act/

(関連)小学校にゲノム編集トマトの苗を配る!? - OKシードニュース - OKシードプロジェクト
 https://okseed.jp/news/entry-94.html

(この国のロクでもない大人たちや教師・教育委員会どもは、子どもたちの命と健康を守り、その健やかでのびのびとした成長を促すのではなく、自分たちの勝手なドアホの思惑で子どもたちをダシに使うことばかりを考えている。福島原発事故後の福島県の「安全安心キャンペーン」がそうだったように、アベ政権下の防空訓練がそうだったように、今回はゲノム編集食品(遺伝子いじくり回し食品)という安全性未確認で環境汚染をもたらすギョギョギョのフランケンシュタイン食品を子どもたちに無理やり食べさせようとしている。トンデモナイ話である。:田中一郎)


4.国際ジャーナリスト・堤未果の新刊 - 株式会社アメリカの日本解体計画・「お金」と「人事」で世界が見える
 https://bit.ly/3jRdX3g


5.『カムイ伝』白土三平さん、89歳で死去 第二部作画の弟・岡本鉄二さんも4日後に亡くなる(オリコン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e2bdc241f64706106fd9ae278f0a09e7eb973b1a

(関連)白土三平さんに影響与えた「反骨の父」「小林多喜二像」描いたプロレタリア画家- J-CAST ニュース
 https://www.j-cast.com/2021/10/27423401.html

◆決定版カムイ伝全集 第一部 全15巻-白土三平著(小学館)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000008246031&Action_id=121&Sza_id=HH

◆カムイ伝全集 第二部 全12巻セット-白土三平著(小学館)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000008245517&Action_id=121&Sza_id=HH

(名作漫画『カムイ伝』はすべて図書館で借りて読むことができる。みなさまにも是非ご一読をお勧めする漫画である。1990年頃、『ゴーマニズム宣言』という漫画をリベラルの立場から社会批判的に書き続けていた小林よしのりが、1990年代の「エイズ闘争」で左翼弁護士からバカにされたぐらいで根性が折れ曲がり、その後は「敵の敵は味方」とばかりに、この国の右翼グループを遍歴しては、そのバカさ加減・ノータリン状態にあきれ果て、今日では独立独歩の「真正右翼」としてふるまっている。作家の柳美里(ゆうみり)からは「あんたの漫画はかつてのものよりも字が多くて汚くなった、まるで大日本帝国時代のもののようだ」などと鋭い批判を受けていた。しかし、小林よしのりが主張する、原発論やTPP論などは、まさにリベラルそのもので、かつての同氏の面影が影を落としている。小林よしのりよ、もういい加減、ひねくれるのをやめて、残りの人生を元の自分に立ち返り、『復活、真正ゴーマニズム宣言』でも書いたらどうか。故白土三平氏の人生や漫画のあり様を参考にしてみたらいい。:田中一郎)

(参考)ゴーマニズム宣言 1-小林よしのり/著(扶桑社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000018862617&Action_id=121&Sza_id=F3


6.右も左も関係ない。国のかたちを歪める連中を退場させよう|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/296761

(関連)それでもバカとは戦え|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3524
(関連)(新刊書)それでもバカとは戦え-適菜収/著(日刊ゲンダイ)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034254733&Action_id=121&Sza_id=A0

(適菜収氏、自称「保守」の時事評論は痛快で的を射ています。日刊ゲンダイの毎週金曜日に連載されています。みなさまにもお勧めです。今日の日本には常識や良識やバランス感覚zの欠けた、文字通りの「バカ」が増えました。さまざまなところでおかしなことを平気で繰り返し、国の存立を脅かしています。そこまではいかなくても、市民運動・社会運動にも少なからず似たようなのが生息しています(例:「スターリンのミニブタ」)。私の若い頃は「バカに向かってバカと言ってはいけない」と教えられ、それがまた、有識者や市民運動・社会運動の「たしなみ」とされていました。私はアベ政権成立以降、その教えに従う方針を転換し、「バカに対しては、はっきりとバカだ」と、理由書付きで申し送りすることにしています。適菜収氏の立論は、その際の参考になります。:田中一郎)

(下記の本も実に面白い内容でした:表題とは全く違う時事評論が書かれています=適菜収氏は「保守」を自称していて、なおかつ、こういう本を書くのですから、発想が豊かなのでしょう。聞き役が日本共産党の清水忠史氏、話し手が適菜収、という感じです。少なくとも自民党や維新のバカおやじ・トンチキおばば達とは格段に違います)

(関連)日本共産党政権奪取の条件-適菜収/著 清水忠史/著(ベストセラーズ)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033942629&Action_id=121&Sza_id=E1


7.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(報告)(10.27)トリチウムの危険性を甘く見てはいけない:福島原発汚染水を巡る「伝えられない危険性」と嘘八百(新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-9cd39a.html

(2)「デジタル・ファシズム」への道:(1)拡大するグーグル&ユーチューブによるネット言論妨害=「新型コロナ」に続いて今度は地球温暖化(2)法制審議会が「懲役刑の侮辱罪」創設を答申へ=近未来の支配権力批判に対する弾圧手段- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-1c6d46.html

(3)(さきほどのメールの付録)トンチキ珍経済政策「ご説教」を2つばかりご紹介=1つは「陳腐化する日本財界の御用聞き」が使う屁理屈(サプライサイダー)、もう一つは「人間はムチでシバかないと働かない」という愚民論に基づくベーシックインカム批判- いちろうちゃ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-7e067b.html
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「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(128):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その18)」をお送りします。今回は、内容のボリュームがかなりありますので、取り上げる項目数を絞りました。以下、サイトなどの紹介件数は少なめですが、それぞれが奥が深いですので、みなさまには熟読をお願い申し上げます。

1.当事者からみる 被ばく報道 - 宮崎・早野論文 -『科学的』の正体 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=cquFO033mIY
 https://www.youtube.com/watch?v=cquFO033mIY

(関連)(必読論文)(別添PDFファイル)伊達市民の被曝線量を過小評価した大規模住民データ解析論文(イントロ部分)(黒川眞一・島明美『科学 2021.8』)
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo202108.html
ダウンロード - e4bc8ae98194e5b882e6b091e8a2abe69b9de7b79ae9878fe9818ee5b08fe8a995e4bea120e38387e383bce382bfe8a7a3e69e90e8ab96e69687efbc88e382a4e383b3e38388e9bb92e5b79de383bbe5b3b6e3808ee7a791e5ada6202021.8e3808fefbc89.pdf

(関連)(別添PDFファイル)伊達市外部被曝データ解析論文問題についての早野龍五氏と黒川眞一氏の対論より(編集部『科学 2021.6』)
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_202106_henshubu.pdf

(関連)日本科学技術ジャーナリスト月例会(413日)における早野氏の発言に対するコメントと批判(黒川眞一『科学 2021.6』)
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/comments_on_20210413.html

◆日本の大学は腐っている(2):正体を現した似非アカデミズム=「住民に背を向けたガラスバッジ論文ー7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となりえない」(宮崎真&早野龍五論文)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-5dd5.html


2.福島県の甲状腺がん、集計外含め293人〜星座長は5期目 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/43103/

(関連)第43回「県民健康調査」検討委員会(令和3年10月15日)の資料について - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-43.html
(関連)「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html

(今回も、最も更迭されるべき「放射線ムラのピエロ」=星北斗が居残って、またまた座長をやり続け、逆に、この委員会のあり方に批判的で、今後も就任を続けるべき人物である春日文子氏が退任となっています。子どもたちの命と健康を守るのではなく、放射線被曝被害のもみ消しと被害者切り捨て、原子力ムラ・放射線ムラの利益防護を最優先に運営される、この「福島県民健康調査検討委員会」はもはや解体し、新たな組織を立ち上げるべきです。:田中一郎)

◆OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
 http://www.ourplanet-tv.org/

(1)小児甲状腺がん患者ら半数「被曝影響」疑う〜支援団体が報告書 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/43998/
(2)原子力災害時の「甲状腺モニタリング」方針、固まる - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/40603/

(お勧め)メールマガジンのご登録 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/mailmagazine/

(お願い)【設立20周年】アワプラ“20歳”!バースデードネーション500万円に挑戦!|Syncable
 https://syncable.biz/campaign/2016/

(企業や役所から広告宣伝費をもらわない独立系ジャーナリズムの経営は容易ではありません。みなさまの力でOUR PLANET TVを支えてください。お願いいたします。ちなみに私はOUR PLANET TVの経営とは何の関係もありません(アカの他人です)。誤解なきよう、お願い申し上げます。:田中一郎)


3.食品中の放射性物質の検査結果について(1258報)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21449.html

(茨城県および山梨県のキノコ・山菜から基準値以上の放射性セシウムが検出されています。この両県が福島第一原発事故による放射能汚染地帯であることを実証しています。両県の天然もの(キノコ・山菜に限りません)食材は避ける方が無難であることや、山林には立ち入らないほうがいいと思います(呼吸被ばくの危険性)。それからついでに申し上げれば、この厚生労働省サイトが書いているような「食品中の放射性物質=放射性セシウム」という認識は誤りであり、放射能汚染の極度の過小評価・歪曲であるということです。要するに、放射性セシウム以外の放射性核種が検出されると困るので(例:放射性ストロンチウム、放射性ヨウ素129、ホットパーティクルなど)計測しないということです。放射能汚染の「見えない化」がこの国の政府の一貫した方針です。:田中一郎)

(関連)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除|厚生労働省 2021.10.27
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21688.html

(今回の「出荷制限の解除」の対象はクマの肉です。常日頃、公的機関による食品の放射能検査(自治体がほとんど、一部、国の関連団体)がしっかりなされているかのような報道がなされ、食の安全管理は万全であるかのごとき体裁が取られていますが、実態はそうではありません。クマの肉など、私たちの日常の食生活とは無縁なものばかりを計測し、肝心の汎用食材についてはほとんど調べられていないのです(流通量に対する%は四捨五入ゼロ)。放射性セシウムしか計測していないとはいえ(それ自体がダメ)、万が一、検出されてしまうと産地がダメージを受けるので、様々な屁理屈をつけては検査を回避しています。福島県をはじめ、関東や南東北を産地とする食材・食品はできるだけ避けて通るのが無難です。この国や自治体の「放射能汚染見えない化」の態度・方針は福島第一原発事故以降、一貫しています。農業で言えば、食品検査だけでなく土壌汚染検査も必要ですが、全くと言っていいほど実施されておりません。漁業で言えば、放射性ストロンチウムの検査を徹底してしなければいけませんが、ほとんどやっていません。チェルノブイリ原発事故以降の旧ソ連諸国でもやっていることなのに、です。:田中一郎)

(関連)測定結果 - 認定NPO法人 いわき放射能市民測定室 たらちね
 https://tarachineiwaki.org/radiation/result
 https://tarachineiwaki.org/


4.被曝の森 2021 変わりゆく大地 - NHKスペシャルまとめ記事 - NHKスペシャル - NHK
 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/paX1p0ynQP/

(関連)「被曝の森 2021 変わりゆく大地」 - BS1スペシャル - NHK
 https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/episode/te/N7JWW798ZM/

(関連)BS1スペシャル「被曝の森 2021 変わりゆく大地」part1 20211003 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x84o3a4
(関連)BS1スペシャル「被曝の森 2021 変わりゆく大地」part2 20211003 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x84o327

(上記の両方とも、最初、やけに長い宣伝画像のようなものが出ますが、少し我慢してください)

 <田中一郎コメント>
 どうも「うさん臭い」放送でした。そもそも、番組の最後にTV画面に流れる「制作に協力した団体名」を見ていると、福島大学や東北大学、日本原子力研究開発機構や福島県(庁)をはじめ、福島原発事故以降の10年間、一貫して放射能汚染や放射線被曝について、ごまかしたり、隠したり、過小評価したり、歪曲したりしてきた組織ばかりがずらっと並んでいて、とてもこの番組が伝えるところを素直に見ることができない、そんな不信感を抱かせる番組でした。私が見ていて、おや? と思ったこともいくつかあります(例えば下記のようなこと)。

(1)野生動物の染色体に異常が現れているという重大事実について、継続的な観察をしていると、時間がたつにつれて、その異常数が減少していき、自然に回復している様子が見て取れるとか(異常頻度のグラフを見せていましたが、それが右肩下がりの平均直線を引けるようには見えなかった)、そんな楽観方向での我田引水型の結論を、安心材料として地元福島県の住民たちに説明するとか言っている研究者(トンデモナイ話)、他方で、染色体の異常多発により、その野生生物にどのような健康被害が出ているかの説明は皆無であること、こういうことがわかっているなら、「福島県民健康調査」でも子どもたちの染色体の異常検査をすべきであろうに、それについても何の示唆もないこと、などなど。

(2)森林樹木の組織内部に放射性セシウムが入り込んでいて、伐採して材木として搬出しても危険だから使えない、という重要な情報提供もあった。地元の林業家たちががっかりする中、森林内で地面に自然に散布された樹木の種が発芽し、その幼樹には放射性セシウムがあまり含まれていないことから、未来の林業の復興の可能性を指摘する部分、そしてある林業家が森林を間伐して太陽の光を通しやすくし、その幼樹を育てて行こうとする姿、などが放送されていた。しかし、福島県をはじめ、南東北や関東地方の汚染森林での林業は禁止されているわけではなく、また、伐採搬出される木材についても厳格な放射能汚染規制が決められてもいないし(形だけは存在する)、その実効性を担保する行政の取組もない、そしてそのことが放送されない。「被ばくの森」で林業労働をすれば作業員はひどい呼吸被ばくを受けるであろうことは十分に予測されるが、それについてもコメントなし。みなさまが木造住宅をお買いになる際には、必ず線量計をお持ちになるのがいいでしょう。うっかりすると放射能汚染木材の新築住宅を買わされることになりかねません。

(関連)放射性物質の現状と森林・林業の再生(林野庁 2018年度版)
 https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaihatu/jyosen/attach/pdf/houshasei_panfu-11.pdf
(↑ 放射能による環境汚染の中では森林が最も深刻であるにもかかわらず、この「お気楽パンフ」はいったい何?:田中一郎)

(3)環境に放出された放射性セシウムは、森林の土壌に大量に蓄積したが、その大半が土と化学結合して動かなくなった。いわば森林が、放射性セシウムの人間居住環境への侵入を防ぐ「天然の防波堤」になっている、と放送していた。しかし、その森林土壌もまた、集中豪雨や台風など大雨が降れば、森林に植えられた「ツマヨウジ」のような針葉樹や切り捨て間伐された材木などとともに、土石流となって人里を襲ってくる。どこが「天然の防波堤」なのか!? また、森林内の土壌の放射性セシウム汚染を計測してみると、高いところでは10万ベクレル/kg(600万ベクレル/m2)もの数値が出ていたとも放送していた。猛烈な汚染であり、こんなものが豪雨とともに土石流となって民家のあるところに流れてくるようなところでは、人は安心して住むことなど不可能である。


 結局、この番組も、もっともらしい体裁をとりながらも、福島原発事故による放射能汚染の肝心なことを隠し、あるいは楽観的方向にゴマカシ、将来に大きな禍根を残すある種のインチキ番組ではないかと、ふと思った次第である。最も心配なのは、もっと懸念されることが自然界の様々な生き物たちや、その生態系に生じているにもかかわらず、それらが秘密裏にされ隠されているのではないかということ、であり、何故なら、そういうことは、これまでの政府や自治体や御用学者や企業や関係団体などのふるまいを見ていると、大いにあり得ることだからだ。

福島原発事故による放射線被曝の問題はこれからが「本番」です。万全の注意とリテラシーをもって「彼らの情報」に接し、騙されないように用心いたしましょう。原発安全神話の次は放射能安全神話・被ばく安心神話ですから。

(関連)(報告)(6.7)オルタナティブな日本をめざして(第60回)「福島原発事故から10年:放射能汚染の実態とその諸問題」(青木一政さん・中村順さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-dc2b22.html

(関連)ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト
 http://www.f1-monitoring-project.jp/

(関連)プレスリリース:ハウスダスト(家庭の掃除機のごみ)のセシウム濃度測定による 福島県内外の放射能汚染調査 - ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
 http://chikurin.org/wp/?p=5982


5.広島2人デモ(サイト右側のバックナンバーを日付の最近のものから片っ端に見て行ってください)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

(1)ICRP学説に基づいてフクシマ事故の放射能影響を考えて本当に丈夫か?(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150508.pdf

(2)低線量内部被曝の危険を々から覆い隠すICRP学説の起源(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150501.pdf


6.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(パンフ)福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険、政府・原子力事業者・規制委の主張(ICRP学説)の根本的誤り(伊方原発運転差止広島裁判)& 「いちろうちゃんのブログ」関連サイトなど- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-54f23f.html

(2)直近「福島県民健康調査検討委員会」(第42回 2021.7.26)結果の概要と、「放射線ムラ」ずっこけグループを集めた福島原発事故被ばく被害の似非科学「過剰診断・過剰診療」セミナーを嗤う- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-1cc95e.html

(関連)児玉一八他3名著福島第一原発事故10年の再検証」を検証する 山田耕作、渡辺悦司 - どうしても取り返すために
 http://blog.torikaesu.net/?eid=111

(3)放射線被曝の遺伝的影響について日本政府のゴマカシは看過できない:「放射線防護の考え方原案に「10ミリ基準」〜内閣府の意向で削除 - OurPlanet-TV」より + 「黒い雨」裁判関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-9cf012.html
草々 

2021年10月29日 (金)

(報告)(10.27)オルタナティブな日本をめざして(第66回)「電力システム改革と脱原発」(吉田明子さん:新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


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(2021年10月の2回目の「新ちょぼゼミ」のご報告です)

◆(イベント情報)「電力システム改革と脱原発」(吉田明子さん:新ちょぼゼミ)(2021年10月27日)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-8e0a19.html

「2020年までをめどに2015年から6年間にわたって進められてきた電力システム改革、実際に何がどう変わり、どのような影響があったのでしょうか? 現実には、大手電力による支配体制はほぼ維持されていたり、趣旨に逆行して原発や石炭火力発電が温存される制度がつくられたりと、大きな改革が実現できたとはいい難い状況です。一方で、再生可能エネルギーの拡大など、現実の変化は起こっています」(「どこまで進んだ? 電力システム改革と電力自由化」FoE Japan ニュースレター2020年秋号)。政府は新しいエネルギー基本計画を打ち出し、再生可能エネルギー比率を大きく向上させるとする一方で、旧態依然にも原発にしがみつき、20%を超える電力供給シェアを維持する方針をとるなど、アンビバレントなエネルギー政策に逡巡しています。今回はこの分野にお詳しい吉田明子さんにおいでいただき、電力システム改革の現状と今後のあり方に着目しつつ、脱原発とエネルギー政策のあるべき道を論じていただきます。皆様のご参加をお待ちいたします(なお、最初の1時間で主催者より事務連絡の他、若干のプレゼンを予定しています:国際放射線防護委員会(ICRP)の3つの勧告についてを予定)。


講 師:吉田明子(よしだ あきこ)さん
 国際環境NGO FoE Japan 気候変動・エネルギー政策担当
 11年3月の東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故以後、福島に関する活動やエネルギーシフトに向けた活動に携わる。3・11後にできたネットワーク「eシフト」事務局、15年にスタートした「パワーシフト・キャンペーン」事務局なども担当。

◆(当日録画)20211027 UPLAN 吉田明子「電力システム改革と脱原発」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=ppaz7tOki3Y
 https://www.youtube.com/watch?v=ppaz7tOki3Y

◆(別添PDFファイル)(当日レジメ)(レジメ)「電力システム改革と脱原発」(吉田明子さん)(2021年10月27日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89e3808ce99bbbe58a9be382b7e382b9e38386e383a0e694b9e99da9e381a8e884b1e58e9fe799bae3808defbc88e59089e794b0e6988ee5ad90e38195e38293efbc89efbc8810e69c8827e697a5efbc89.pdf


 <関連図書>
(1)最新電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本 発電・送配電の仕組みと概要を掴む-木舟辰平/著(秀和システム)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034092889&Action_id=121&Sza_id=B0
(2)脱原発と自然エネルギー社会のための発送電分離-eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)/編(合同出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032811765&Action_id=121&Sza_id=GG
(3)まるわかり電力システム改革-公益事業学会政策研究会/編著(日本電気協会新聞部)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033886346&Action_id=121&Sza_id=GG
(4)電力システム改革と再生可能エネルギー-諸富徹/編著(日本評論社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033335978&Action_id=121&Sza_id=E1


 <関連サイトその1:政府機関>
(1)電力システム改革について|資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/system_reform.html
(2)電力システム改革の概要(経済産業省 2014.10)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000094529.pdf
(3)電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について(資源エネルギー庁 2020.10.30)
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/028_03_00.pdf

 <関連サイトその2>
(1)今、再エネの電気を 選ぶ意味(パワーシフト・キャンペーン事務局・吉田明子 2020 年5月)
 https://www.foejapan.org/event/supt/pdf/200501.pdf
(2)脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会│eシフト
 http://e-shift.org/
(2)エネルギーシフト│eシフト
 http://e-shift.org/?cat=43
(3)国際環境NGO FoE Japan
 https://www.foejapan.org/

 <関連サイトその3:その他>
(1)(必見必読)(パンフ)STOP!! 原発・石炭火力を温存する新たな電力市場(eシフト 2020.6)
 http://e-shift.org/wp-content/uploads/2020/07/dnrkmndi_ver2.pdf
(2)「未来をつくる「でんき」のえらび方」キャンペーン情報 – power-shift.org
 https://power-shift.org/category/campaign/
(3)どこまで進んだ? 電力システム改革と電力自由化 - ふくしまミエルカPROJECT
 https://311mieruka.jp/info/report/energyrefrom/
(4)経済産業省に「容量市場の見直しに関する要請」提出 │ eシフト
 http://e-shift.org/?p=3908
(5)電力自由化から5年、原発事故から10年、パワーシフトのいま – power-shift.org
 https://power-shift.org/210403_powershift/
(6)電力システム改革|用語集|新電力ネット
 https://pps-net.org/glossary/2432

 <別添PDFファイル>
(1)どこまで進んだ? 電力システム改革と電力自由化(吉田明子『Foe Japan green earth 2020年秋』)
 https://bit.ly/3GIBRrs
(2)住宅用太陽光発電(木舟辰平『電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本』秀和システム)
(3)需給調整市場(木舟辰平『電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本』秀和システム)
(4)託送料金とその改革(木舟辰平『電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本』秀和システム)
(5)非化石価値取引(木舟辰平『電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本』秀和システム)
(6)非化石電源の比率目標(木舟辰平『電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本』秀和システム)
(7)価格高騰の震源地は欧州、脱炭素でLNG「世界大争奪戦」(『週刊ダイヤモンド 2021.7.24』)
 https://diamond.jp/articles/-/276925


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々

(報告)(10.27)トリチウムの危険性を甘く見てはいけない:福島原発汚染水を巡る「伝えられない危険性」と嘘八百(新ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(拡散希望)来たる衆議院選挙時には、最高裁判事の国民審査で、候補者全員に「×××××」をつけて投票してください:今や最高裁判事は全員がアベ友です=おかしくなった日本の司法・裁判所にNO!を伝えましょう- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-261b53.html

(関連)主権者である私たちが最高裁を変えよう(2021年国民審査)
 https://www.jdla.jp/shinsa/images/kokuminshinsa21_6.pdf


2.いよいよ総選挙、投票に行く時にこの曲を聞いて出かけてください
 https://www.youtube.com/watch?v=xIlG78PFItI
 https://www.youtube.com/watch?v=VEHk97ldnps

「のさばる悪をなんとする、天の裁きは待ってはおれぬ、この世の正義もあてにはならぬ、闇に裁いて仕置きする、南無阿弥陀仏」= 江戸時代ではなく、現代社会では、必殺仕置人は、みなさま一人一人の有権者であり、その「必殺剣」は「投票用紙」です。日頃のデタラメ政治への恨み、晴らしましょうぞ、政治にのさばる悪を今こそ「必殺剣」でやっちまいましょう。・・・何!? 政治には関心がないから投票には行かない、ですって!!??? それは「愚民」や「卑怯者」のすることです。

期日前投票もありますから、投票日の都合が悪くても投票できますぞ。投票に行って、自分の利害を代表していると思われる候補者に投票するか(「自分の利害」は目先のみみちい利害ではなくて、ちゃんと中長期的にも考えるんです)、ロクでもないと自分が思う候補者を確実に落とせる候補者に投票をしてらっしゃい。さすれば、まもなく世の中が大きく変わるでしょう。必殺仕置人のみなさま、しかと、お頼み申し上げましたぞよ。(仕置きする候補者をお間違えなく! 誤仕置きは逆効果です)

(うまくいったときに聞く曲)
 https://www.youtube.com/watch?v=A26lBv6TQv4&list=RDHtGi2BKIf2o&index=31

(注意事項)
 衆議院選挙の比例区での投票は、候補者個人名ではなくて、政党の名前を書かないと無効になります。つまり、山本太郎ではなくて「れいわ」、枝野幸男ではなくて「立憲民主党」、志位和夫ではなくて「共産党」などなどです。くれぐれもご自分の必殺剣=投票が「刃こぼれ」(無効)にならぬよう、お気を付けください。

(関連)自民の単独過半数維持は微妙、立民が議席増・維新勢い保つ…読売・衆院選終盤情勢(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/6bf5540f09441531144532234737fef9ce8bbdf8

(関連)<駆け巡る 選挙直前 怪情報>劣勢なのか 小沢一郎 中村喜四郎<自民分析「3割苦戦、2割接戦」>(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/792.html

(関連)衆院選47都道府県・大激戦1区は自民逆風!最新情勢は野党「26勝21敗」の勝ち越し|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296690
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去る2021年10月27日、水道橋のたんぽぽ舎において「トリチウムの危険性を甘く見てはいけない」(新ちょぼゼミ)を開催いたしました。以下、当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。

◆(当日録画)20211027 UPLAN 田中一郎「福島原発の事故汚染水を海に捨てるな!~三重水素=トリチウムの危険性を甘く見てはいけない」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=GYNEh5wGt1o
 https://www.youtube.com/watch?v=GYNEh5wGt1o

◆当日のレジメ
(1)(別添PDFファイル)(増補版)福島原発の事故汚染水を海に捨てるな!(トリチウムの危険性を甘く見てはいけない)(田中一郎 2021.10.27)
ダウンロード - efbc88e5a297e8a39ce78988efbc89e38388e383aae38381e382a6e383a0e381aee58db1e999bae680a7e38292e79498e3818fe8a68be381a6e381afe38184e38191e381aae38184efbc882021.10.27efbc89.pdf

(2)(別添PDFファイル)討論資料:放射線科学から見たトリチウムの危険性(概説)(渡辺悦司 2021年8月8日・20日改訂)
 http://nukecheck.namaste.jp/pdf/20210820tritiumwatanabe.pdf


◆当日の参考資料
(1)(別添PDFファイル)トリチウム、誤解だらけの福島第1原発の「処理水」(小島正美『週刊エコノミスト 2021.11.2』)
 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211102/se1/00m/020/057000c
(2)(別添PDFファイル)福島第一原発 処理水の海洋放出、海底トンネル1キロ建設へ(東京 2021.9.6)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/24fd994dac3b43abaf9d0b19b5c38009da70bfb4

◆関連サイト(その1):広島2人デモ
(1)有機結合型トリチウム(OBT)の危険性(第90回広島2人デモ 2014.3.7)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140307.pdf
(2)伊原発から量放出ー品摂取が最も危険なトリチウムーカナダの原発にみるトリチウム摂取のメカニズム(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150718.pdf
(3)その危険が過評価されてきたトリチウムの影響(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150627.pdf
(4)ICRP学説に基づいてフクシマ事故の放射能影響を考えて本当に丈夫か?(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150508.pdf
(5)低線量内部被曝の危険を々から覆い隠すICRP学説の起源(広島2人デモ)
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20150501.pdf
(6)広島2人デモ
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

◆関連サイト(その2)
(1)福島県の漁業の復興と汚染水処理問題(河田昌東氏他 2021年5月30日)
https://ada686a5-64c9-46eb-b0dc-bc67490fed36.usrfiles.com/ugd/ada686_6919e4befff6420299139fa8a737c185.pdf
(2)ALPS 写真(写真をクリックすると画像が大きくなります)
 https://twitter.com/makomelo/status/1437298836964212748
(3)処理水放出の風評対策 政府、水産物買い取りへ(河北新報)
 https://kahoku.news/articles/20210824khn000032.html
(4)処理水放出、IAEAが安全性検証 風評被害の抑制へ- 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA192OK0Z10C21A8000000/?n_cid=NMAIL007_20210820_A

(国際原子力機関(IAEA)は福島原発事故後、足しげく福島にやってくるが、ここは国際原子力マフィアの巣窟となっている原子力推進のための組織、こんなところが「大丈夫です、安全です」などと「お墨付き」を与えれば、それこそ危ないと思った方がいい。:田中一郎)


◆「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(パンフ)福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険、政府・原子力事業者・規制委の主張(ICRP学説)の根本的誤り(伊方原発運転差止広島裁判)& 「いちろうちゃんのブログ」関連サイトなど- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-54f23f.html

(2)福島事故原発の汚染水を海に捨てるな!:軽視されるトリチウムの危険性=安全だと言うのなら、その汚染水は東京湾に捨てるだけでなく、自公政治家や関係省庁幹部や東電幹部が飲料水・生活用水として使え!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-6272d2.html

(3)(再論)トリチウムの恐怖(文献紹介):東京電力と原子力ムラ連合は福島第1原発のトリチウム汚染水を海にぶん投げるな! 科学的実証的根拠の乏しい嘘八百の 「猿回し」安全キャンペーンをやめろ! いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-6d64.html

(4)トリチウム(三重水素)の恐怖 いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-9414.html

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々

2021年10月27日 (水)

福島地裁での「子ども脱被ばく裁判」で、自己保身・自己栄達だけを念頭に下劣極まるクソ判決を下した、あの「腰抜けヒラメ」の裁判長=遠藤東路が、東京高裁の民事部に「栄転」しているようです

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
================================
1.衆議院選挙&最高裁判事の国民審査=これだけはご注意ください

(1)選挙による投票方法の違いについて
  https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/open_imgs/service/0000058308.pdf

(衆議院選挙での比例区の投票は、政党名を書かないと無効になります。山本太郎ではなくて「れいわ新選組」、志位和夫ではなくて「日本共産党」、枝野幸男ではなくて「立憲民主党」などなど、と書かないと、無効になってしまいます。参議院選挙の時とは違いますので要注意です。)

(2)総務省|国民審査|制度のポイントを知ろう!
 https://www.soumu.go.jp/senkyo/kokuminshinsa/seido_point.html

(罷免を可とする裁判官に「×」をつける以外の記入はしてはいけません。「○」や「△」を記入すると、投票全体が無効になる可能性があります。この人はいいんじゃない、と思っても「○」を書いてはいけません。白紙のまま出してください。白紙で投票すると「信任」です。)


2.国政選挙の投票に行くときに聞くBGM
 https://www.youtube.com/watch?v=HtGi2BKIf2o&t=71s
 https://www.youtube.com/watch?v=Sy-zzET8DmE

(のさばる悪を何とする、天の裁きは待ってはおれぬ、この世の正義もあてにはならぬ、選挙で裁いて仕置する、南無阿弥陀仏=みなさま「お一人お一人」が「必殺仕事人」です。政治の「悪」を必殺剣=投票用紙で仕置きしてください。多くの民が政治の「悪」で泣かされています。無念を晴らしてください。)


3.乱鬼龍傑作集(3)「世直し石鹸」「なめんなよ飴」
 https://bit.ly/3bdv9v2

(関連)マンガ・イラストを集めました。さまざまな市民運動・社会運動にお使いください- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-ad35.html


4.(別添PDFファイル)時代遅れの二大政党制チラシ(2021年10月)
ダウンロード - e69982e4bba3e98185e3828ce381aee4ba8ce5a4a7e694bfe5859ae588b6e38381e383a9e382b7efbc882021e5b9b410e69c88efbc89.pdf


 <田中一郎コメント:他のMLに発信したものを加筆修正>
 それにしても、Eメールによる選挙活動が自由にできない、この国の前近代的な選挙制度も腹立たしいですね。この国では、1925年に治安維持法と同時に制定された普通選挙法の「精神」をそのまま続けているのです。この大日本帝国「選挙制度」は当然ながら選挙への一般市民の参加を疎ましく思い、選挙活動への妨害条項をたくさんちりばめてあります。この国の政治のレベルの低さを象徴しているのです。野党各党は何をしているのかと思う次第です。

常々、選挙制度改正を目指す市民運動・社会運動に対して何度も申し上げてきたことですが、公職選挙法改正では、まず先に選挙活動の完全自由化を実現し(Eメール利用を含む)、並行して国民投票法改正を急いでください(CM規制など)。選挙制度の改正は、各政党の利害が絡み、容易ではありません。選挙制度改正論議が小田原評定にならぬよう、課題にメリハリをつけていただきたいと思います。

選挙制度では、衆議院は、ブロック制などの「妥協」を排し、全議席を全国1つの完全比例代表制度とし、非拘束名簿方式(今の参議院比例区)がいいように思いますが、参議院がそれと同じような選挙制度では、衆議院のコピーになってしまいます。

私は参議院は昔の全国区1つで、個人を選ぶ制度がいいのではないかと思っていて、大胆に、政党に属さない人が立候補可能にすればいいのではないか、と思っています。そして、法案については、可決・否決をするのではなく、国民投票にかける権限を持たせるのがいいのではないかと思います(国民投票付議可決要件は2/5以上)。こうすれば、法案可決権限を持つ衆議院に対してけん制機能を持つでしょう(これは憲法改正事項になるのでハードルは高いと思いますが)。

選挙制度がこのように変われば、国会議員に地域の代表という「色」がとれることで、利益誘導型の政治の可能性が低くなるようにも思えます(業界利益代表は依然として残ります)。

また、有権者・国民が直接、国政に参加できる制度をいくつか創っておく必要もあります。いずれにせよ、選挙制度を転換するには、ホンモノの政権交代が必要であり、小選挙区制度にしがみついている既成政党が国会での多数派では、おそらく実現することはないだろうと思われます。

(関連)東京12区:連立か 共闘か、維新も擁立、協力体制の象徴 総力戦(東京 2021.10.25)、
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/138674

(ここ東京12区(北区、足立区・豊島区・板橋区の一部)は私の地元です。与党からは自民党ではなくて公明党、野党からは立憲民主党ではなくて日本共産党(及び日本維新)が立候補しています、全国でもココダケの珍しい選挙区です。私は、この選挙区での選挙結果が、今回の衆議院選挙の結果を象徴するのではないかと思っています。:田中一郎)


5.(メール転送です)澤藤統一郎弁護士から、みなさまへの最高裁裁判官国民審査についてのお願い

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
親しいみなさまに、最高裁裁判官国民審査についてのお願いです。
ぜひ、下記URLの拡散をお願いします。

◆(別添PDFファイル)国民審査リーフレット
 https://www.jdla.jp/shinsa/images/kokuminshinsa21_6.pdf

◆第25回国民審査リーフレット発表の記者会見で(澤藤統一郎) 
 http://article9.jp/wordpress/?p=17781

◆第25回最高裁国民審査に当たっての声明
 https://www.jdla.jp/shiryou/seimei/211020.html

上記リーフレットで述べられているのは、下記5点のお勧めです。

★選択的夫婦別姓に反対した裁判官(林道晴、深山卓也、三浦守、岡村和美、長嶺安政)に「×」を!
★正規・非正規の格差是正に反対した裁判官(林道晴裁判官)に「×」を!
★冤罪の救済に背を向けた裁判官(深山卓也裁判官)に「×」を!
★一票の格差を放置した裁判官(林道晴、深山卓也、三浦守、草野耕一、岡村和美、各裁判官)に「×」を!
★裁判と裁判官を統制してきた司法官僚(林道晴、安浪亮介各裁判官)に、「×」を!

個人的にはこう考えています。
◆国民審査を、司法のあり方に対する国民の批判結集の機会として生かすために、任命経過不透明な全11裁判官に×を!
◆それでも、相対的に良い裁判官への×は避けるべきだとお考えの方は、宇賀克也裁判官だけを除いて、他の10裁判官に×を!
◆あんまりたくさん×を付けるのは気が進まないとおっしゃる方も、林道晴裁判官だけには×を!

×を付けなければ、全裁判官を信任したことになります。
うっかり○を付けると、無効票になりますから、ご注意を。

◆改憲への危機感から、「憲法日記」毎日連載しています。
 http://article9.jp/wordpress/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(関連)スクープ!【号外!第6弾】 日刊IWJガイド「衆院選スクープ第6弾! IWJは自民党の「マル秘」調査資料、10月15日から17日調査結果を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開!(その
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49675
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福島地裁での「子ども脱被ばく裁判」で、自己保身・自己栄達だけを念頭に下劣極まるクソ判決を下した、あの「腰抜けヒラメ」の裁判長=遠藤東路が、東京高裁の民事部に「栄転」しているようです。

本日(10/26)、東京地裁で、「リニアから住環境を守る田園調布住民の会」の原告の人たちが提訴した「リニア建設差止」の裁判の第1回公判が東京地裁でありました。裁判所の前では、公判が開かれる前にミニ集会が行われました。

◆リニア、田園調布と周辺地区の住民、ついに裁判に動く。調布市の陥没事故の二の舞は御免だ。 - 記事の裏だって伝えたい
 http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/blog-entry-730.html


その時です。今や東京地裁・高裁の名物となっている裁判官批判の立て看板に、見たことがある名前が書かれているのに気が付きました。ロクでもないであろう裁判官数名の名前がでかでかと書かれていて、その中にあの「遠藤東路」の名前がありました。東京高裁民事第4部(4部だったと思いますが、うろ覚えです)とありました。なるほど、福島地裁で、ゴミクズカスの判決を下して、その結果、東京高裁へと栄転してきたというわけなのかと、即時に思いました。この国の司法・裁判所システムでは、ゴミクズカスの判決を下せば下すほど、栄転していく「仕組み」になっているようです。看板に書かれている「遠藤東路」の名前を見ていて反吐が出そうになりました。こんな「仕組み」を主権者たる国民が叩き潰さない限り、およそ日本の裁判などは茶番であり、まともな判決など出るはずもないと、またまた確信をした次第です。

(関連)遠藤東路 - 裁判官 - 新日本法規WEBサイト
 https://www.sn-hoki.co.jp/judge/judge452/

福島原発事故に対するさまざまな裁判を含む脱原発・脱被ばく・被害者完全救済の市民運動・社会運動の原動力は、一般的な正義感や倫理観、改善心や向上心などではなくて、文字通りの怒りと悲しみです。被害者の怒りと悲しみに塩をすり込むようなこの裁判官人事に対して、あらゆる手段で対抗する必要があります。東京地裁・高裁の前での集会では、遠藤東路の名前を出して、このクソ野郎、ドヒラメ裁判官、というスピーチを繰り返しましょう。

(東電刑事裁判の判事だった永渕健一(東京地裁)、福島原発群馬訴訟で国のみならず東電にも責任はないなどと判決した足立哲(あきら:東京高裁)、の2人はどこへ行ったのでしょうか? 行った先で、同じように街宣スピーチを繰り返す必要ありです。私は、ロクでもない判決を下したクソ裁判官どもに対して、「さそり座の女(男)」にならなければいけないかなと思っています。みなさまも、私と一緒に「さそり座の女(男)」になりませんか? 私利私欲の動機で社会正義や被害者の人権を踏みにじり、支配権力が犯した巨悪を見逃すなど、裁判官として「持ってのほか」の態度です。裁判所という巨大組織にぶら下がり、司法権力を濫用するなど、許せるはずもないふるまいであり、そもそもの巨悪犯罪者と同罪の共同正犯犯罪者と言えるでしょう。かような裁判官は地獄の果てまでも追いかけて、その責任を取らせるべきです。有権者・国民を甘く見るんじゃねえ、ということです。)

(関連)福島原発事故損害賠償「群馬」訴訟で国や東電の事故責任を免罪:東電3幹部に対する刑事裁判の無罪判決(永渕健一裁判長)と並ぶ、到底許すことのできない極悪判決を下した東京高裁(足立哲裁判長)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-595a42.html

(関連)♫ さそり座の女 ♫ 美川憲一 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=WfRDxeZ-wFA

♪いいえ私は さそり座の女(男)
 お気のすむまで 笑うがいいわ
 あなたの判決  ゆるせない
 地獄のはてまで ついて行く
 思いこんだら いのちいのち
 いのちがけよ
 そうよ私は さそり座の女(男)
 さそりの毒は あとで効くのよ♪

そして下記をお忘れなく! あらゆる方法で下記を拡散宣伝してください。日本国憲法が定める有権者・国民の主権行使です(第79条)。まずは「×××××」の投票目標は1千万人です。(現状は4百数十万人のようです)

◆(拡散希望)来たる衆議院選挙時には、最高裁判事の国民審査で、候補者全員に「×××××」をつけて投票してください:今や最高裁判事は全員がアベ友です=おかしくなった日本の司法・裁判所にNO!を伝えましょう- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-261b53.html

◆総務省|国民審査|最高裁判所裁判官国民審査の結果
 https://www.soumu.go.jp/senkyo/kokuminshinsa/kekka.html

(但し、投票用紙に、この人はいい、と思っても、○や△を書いてはいけません。投票が無効になります。この人はいい、と思ったら、何も書かずに白紙にします。最高裁判事の国民審査投票は、×、または、何も書かない、のいずれかです。一人でも「○」をつけると投票用紙全部が無効になる可能性があります。これも併せて広めてください。よろしくお願い申し上げます。)

(関連)(別添PDFファイル)国民審査の前に知っておきたい裁判官人事(イントロ部分)(西川伸一『週刊金曜日 2021.10.22』)
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003328.php
ダウンロード - e59bbde6b091e5afa9e69fbbe381aee5898de381abe79fa5e381a3e381a6e3818ae3818de3819fe38184e8a381e588a4e5ae98e4babae4ba8befbc88e382a4e383b3e38388e8a5bfe5b79de3808ee98791e69b9ce697a510.22e3808fefbc89.pdf



(メール転送:その1)
 私は今の最高裁判事の国民審査という制度そのものが、最高裁を頂点とする司法官僚システムの日本支配役割分担体制を支える1つの「仕組み」であると考えており(簡単に言えば、有権者・国民は、いろいろ考えずに白紙で投票すればいいのだ=裁判所のやることにいちいち口など出さずに追認しろ、という本音がミエミエの制度)、こうした日本の司法制度・裁判所のあり方そのものに「NO!」を突きつけたいと考えています。巷では、今回の判事候補のうち、宇賀克也氏について「信任してもいいのでは」という声もありますが、私はやはり全員に「×××××」で投票する予定です。言い換えれば、三権分立など空虚な「お題目」であり、実態は「三権役割分担」にすぎず(行政権力追随)、1人1人の裁判官候補者を「審査」する仕組みにはなっていない、ということです。

みなさまにお気を付けいただきたいのは、宇賀氏以外の候補者全員に「×××××」をつけるのはいいのですが、最後に宇賀氏に「○」をつけると、投票が無効になる可能性があります。宇賀氏をOKだと思う方は、宇賀氏については何も書かない(白紙)で投票する方がいいでしょう。しかし、こういう仕組みそのものが詐欺的だということです。

(メール転送:その2)
 最高裁の件「のみ有効、〇は厳禁」、これは、最高裁裁判官国民審査のシステム自体が間違っているのだと理解すれば合点が早いです。つまり、最高裁裁判官が国民から真に信任されているかどうかを審査するんだったら、信任投票という仕組みにすべきです。つまり、○が過半数を超えて初めて信任! だから、×とか無記名はすべてNG。

しかし、こんなことをしようもんなら、今のままなら、裁判官は全員、不信任になるのが明々白々、それを回避するため、もし裁判官の実態を国民に詳しく知ってもらおうとすると、それを知った国民は「こいつはアカン」となるのも明白なので、やっぱりダメ、その結果、最高裁が魔法使いであるためには、どんなことがあっても、この信任システムは採用できない。 

そこで、三無主義でことが運ぶように、積極的な不信任投票をしたら初めて不信任となる制度を採用。このシステムなら無関心層が支持者に回ることになるので、魔法使いの最高裁は安泰。だから、このシステムははじめから茶番を承知で作られたものです。早晩、民主主義の歴史から消え去る粗大ゴミです。そう思って、とりあえず今は×をつけるんだ、と。


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「子ども脱被ばく裁判」に詳しくない方は下記をご参考にしてください。なお、この裁判は、原告側が福島地裁での下劣な判決を不服として、仙台高裁に控訴し、去る10/22(金)に第1回控訴審公判が開かれています。

1.子ども脱被ばく裁判のブログ- 子ども脱被ばく裁判とは?
 http://datsuhibaku.blogspot.com/p/blog-page.html

(関連)子ども脱被ばく裁判のブログ
 http://datsuhibaku.blogspot.com/


2.子ども脱被ばく裁判 弁護団のページ
 http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/

(関連)(別添PDFファイル)子ども脱被ばく裁判 弁護団のページ- 2021.3.1 子ども脱被ばく裁判 第一審判決要旨
 http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/2021/03/202131.html

(関連)子ども脱被ばく裁判 弁護団のページ- 2021.3.3 子ども脱被ばく裁判一審判決(福島地裁2021.3.1)の評価
 http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/2021/03/202131202131.html

(関連)子ども脱被ばく裁判 弁護団のページ- 2021.3.11 控訴の声明&控訴状
 http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/2021/03/2021311.html
 http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/2021/03/blog-post.html


3.#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/


4.たんぽぽ舎 MGより

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◆首相官邸と福島県は地元自治体・住民を無視して違法に住民を被ばくさせた
 | 内堀雅雄福島県知事は生き証人-証人尋問すべきの要望も
 | 10/22(金)子ども脱被ばく裁判控訴審第一回期日に参加して
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 3月1日福島地裁の不当判決から約8か月後、仙台高裁で逆転勝訴めざし、第一日目は好スタートを切った。


1.始めにデモがありました。福島地裁での裁判ではデモはなかったので久しぶり。
 仙台の中心部、繁華街を小一時間歩く。マイクで裁判の説明をして支援を訴える。「子供をひばくから守ろう」のほかに、馴染みのないコールもある。「放射性廃棄物の焼却を止めよう!」など。仙台高裁の近くの公園に着いた。デモに間に合わなかった人が合流する。久しぶりに見る原告のかた。デモ参加者75人。福島地裁のときは見なかった顔が多い。宮城・仙台の人たちが参加してくれた。

あとで知ったのだが、女川原子力発電所反対運動や大崎放射性廃棄物焼却反対運動をしている人たちでした。裁判の傍聴券を求めて並んだ人たち約80人に対して入れる人は39人。私は抽選に外れたのに親切な人のおかげで傍聴できた。原告側弁護士さんは井戸さん始めみな簡潔に控訴理由を訴えた、原告代表の今野さんは、お子さんが浪江町津島地区で無用の被曝をさせられた悔しさ、国と県の犯罪的事故対応とその後の無責任な言い逃れを批判した。思わず傍聴席から拍手が起こった。裁判長の注意があった。


2.傍聴メモ(弁護団の控訴理由説明)

◎行政訴訟(子ども裁判)
 学校における子どもの安全については、文科省によって学校環境衛生基準が定められています。しかし、放射性物質については基準がありません。定めるべきことを怠っている国の責任です。ベンゼンなど他の毒物の場合、環境省が定める環境基準によれば、閾(しきい)値のない毒物の環境基準は10のマイナス5乗、すなわち生涯70年間さらされて10万人に一人に健康被害が生じるレベルで定められています。

ICRPの理論では、100mSvの被爆で100人に0.5人が余分にがん死しますから、年1mSvの被ばくをすれば、生涯で10万人に350人が余分にがん死します。年1mSvでも高すぎるのに、まして年20mSvでは7000人が過剰にがん死します。基準の7000倍というのは、豊洲のベンゼン汚染地下水を毎日6リットル飲むのと同じです。

東電福島第一原発事故から10年が経過し空間線量は下がってきましたが、学校周辺の土壌汚染についてはいまだに放射線管理区域の基準を超える汚染が広範に残っています。そして土壌中の放射性セシウムは不溶性微粒子を構成しているので、子どもが土埃を吸い込んで内部被ばくを招く危険性にさらされている深刻な状況です。国は答弁書において「年1mSv程度の被ばくは法的保護に値しない」と主張していますが、このような居直り違法発言は言語道断です。

◎国賠訴訟(親子裁判)
 事故の情報を県民に速やかにできるだけ正確に伝え、住民の避難の判断に資するべき国・県は山下俊一を使って逆のことをしました。放射能を実態以上に低く伝え、この程度は心配ないと住民を汚染地域にくぎ付けにしました。地裁での証人尋問で、山下俊一はでたらめ発言の数々を追及され、「記憶にない」とか、「そうだとしたら間違いだった」とか言い逃れに終始しました。しかしその内実は確信犯でした。そのような国の違法を不合理でないという地裁の裁判官も犯罪者です。

事故後、子どもに安定ヨウ素剤を服用させなかった背景について、国は甲状腺がんを回避できるベネフィットを無視し、副作用のリスクをWHOの6000倍大きく見積もっていました。福島県の県民健康調査検討委員会は、チェルノブイリ原発事故と比べ被ばく量が少ないから、福島での患者発見は放射能と関係ない、見つける必要のない患者を発見し、必要ない手術をしていると主張しています(スクリーニング効果)。

しかし、大多数の手術を行った鈴木眞一医師は福島地裁で、患者の症状は早期手術が必要な進行性のがんだった証言しています。放射線無関係論は結論ありきの主張でとうに破綻しています。これは水俣病を始め多くの公害事件が辿ってきた悲劇の歴史と同じです。


3.報告集会は仙台弁護士会館において90人ほどの参加者で開かれました。共同通信、時事通信、河北新報、福島民友新聞、Our Planet TV、民の声新聞なども参加しました。

弁護団は今日の裁判官の態度が、早急に判決を出す恐れのない聞く耳のある姿勢と受け止めたようです。マスメデイア記者の質問は内容のないものばかりでしたが、独立系メディアからは困難な状況をいかに切り開くか真剣な問いがありました。山下俊一をもう一度証人尋問したいという声や、内堀(福島県知事)を証人尋問すべきという要望もありました。

福島県のかつての広報誌「アトムふくしまNo.194 2008.12月号」によりますと、内堀雅雄福島県知事は事故当時は副知事でした。当時の内堀副知事は事故前、平成20年(2008年)10月に行われた原子力総合防災訓練に参加しました。この訓練は福島第一原発3号機の原子力災害特措法10条事故(原子力緊急事態)を想定したもので、国・県・地元自治体等2500人以上が参加したものでした。

この訓練では、首相官邸、経産省、県、大熊町、双葉町、浪江町、富岡町、オフサイトセンターをテレビ会議で結び、情報共有が行われました。安定ヨウ素剤が配布されました。このように訓練として定められたことは実際の事故後は一切行われず、地元自治体・住民を無視して官邸と福島県は違法に住民を被ばくさせました。内堀雅雄福島県知事は生き証人です。
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草々
 

2021年10月25日 (月)

(予約必要)(12.23)オルタナティブな日本をめざして(第69回):「私見・原発賠償集団訴訟の到達点と課題」(村田弘さん:新ちょぼゼミ)(2021年12月23日)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


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(2021年12月の2回目の「新ちょぼゼミ」のご案内です)

◆(別添PDFファイル)(チラシ)(12.23)「私見・原発賠償集団訴訟の到達点と課題」(村田弘さん:新ちょぼゼミ)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89efbc88efbc91efbc92efbc8eefbc92efbc93efbc89e3808ce7a781e8a68be383bbe58e9fe799bae8b3a0e5849fe99b86e59ba3e8a8b4e8a89fe381aee588b0e98194e782b9e381a8e8aab2e9a18ce3808defbc88e69d91e794b0e5bc98e38195e38293efbc89.pdf

 福島原発事故から早10年半近くが経過しました。事故の惨状は今でも生々しく残り、原発から放出された膨大な量の放射能による健康被害を回避すべく、多くの被害者が避難を余儀なくされたままです。しかし加害者の東電や国は、マスコミの前では口先で「心よりお詫び申し上げます」などと耳障りのいいことを言いますが、さて損害賠償など、自分達が引き起こした原発事故の償いや補償、原状回復の話になると、それこそ本音を露わにして拒否の姿勢・逃げの態度を改めようとはいたしません。そのことは福島原発事故をめぐる多くの裁判での被告=東電や国の証言から明らかになっています。彼らは全くと言っていいほど原発事故への真摯な反省などしておらず、従ってまた、原発・核燃サイクルの推進を再び始めようとしているのです。今回は福島原発事故かながわ訴訟の原告団長の村田弘さんにおいでいただき、「原発賠償集団訴訟の到達点と課題」のお話をしていただきます。南相馬市にお住まいだった村田さんはご自身が被害者ですが、ご自身の裁判のみならず、日々全国の同様の原発事故損害賠償訴訟にも連帯・応援の趣旨で参加され、数多くの裁判をご覧になっておられます。みなさまも是非、村田さんのお話を聞きに来て下さい(この日は最初の1時間で主催者側からプレゼンを行います)。


講師:村田 弘さん(むらた ひろむ)さん 
1942年横須賀市生まれ。福島原発かながわ訴訟原告団団長。元朝日新聞社社員。定年退職後に南相馬市小高区に移住。原発事故後横浜に避難。原発被告者団体連絡会(ひだんれん)幹事、原発被害者訴訟原告団全国連絡会共同代表、避難の協同センター世話人も務めている

 <次第>
日 時:2021年12月23日(木)18時~21時(開場17時30分) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 高橋セーフビル1階 JR水道橋駅西口から5分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
 グローバルスポーツビル、セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎて、次の交差点を左折、
 ケバブ店の隣
 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: tanpopo3238@gmail.com  URL: http://www.tanpoposya.com/    

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <別添PDFファイル>
(1)福島原発かながわ訴訟 村田弘さんの陳述(2021.5.14)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e58e9fe799bae3818be381aae3818ce3828fe8a8b4e8a89f20e69d91e794b0e5bc98e38195e38293e381aee999b3e8bfb0efbc882021.5.14efbc89.pdf
(2)福島原発訴訟 かながわ原告団だより 第46号(2021.8.6)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e58e9fe799bae8a8b4e8a89f20e3818be381aae3818ce3828fe58e9fe5918ae59ba3e381a0e38288e3828a20e7acac46e58fb7efbc882021.8.6efbc89.pdf
(3)原発賠償請求 時効の壁、被害者救済 断たれる恐れ(東京 2021.3.12)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/90911

 <関連サイト>
(1)福島原発かながわ訴訟を支援する会
 https://sites.google.com/site/fukukanaweb/home
(2)ふくかな(福島原発かながわ訴訟支援の会) - ホーム - Facebook
 https://www.facebook.com/fukukana311/
(3)福島原発被害者支援かながわ弁護団
 http://kanagawagenpatsu.bengodan.jp/
(4)福島原発かながわ訴訟原告団ホームページ - 110311fkg ページ!
 https://110311fkg.jimdofree.com/
(5)<東日本大震災から10年 つながるつなげる>「私たちにとって節目ではない」 原発訴訟原告団長ら会見:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/90572
(6)一歩前進、だが真の闘いはこれから(福島原発かながわ訴訟判決@横浜地裁) - 神奈川労災職業病センター
 https://koshc.org/archives/868
(7)10年経ても被害続く-福島原発かながわ訴訟 第2陣が提訴
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-09-04/2021090414_01_0.html
(8)時がたち、避難者は追い込まれる 復興政策と実態にギャップ|【西日本新聞me】
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/590893/

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々

2021年10月21日 (木)

(報告)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回)「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


去る2021年10月14日(木)、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、下記「新ちょぼゼミ」を開催いたしました。当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。

◆(イベント情報)(予約必要)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回):「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)(2021年10月14日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-260715.html

 福島原発事故を契機に我が国では、危険で汚くてコスト高の原発に見切りをつけ(脱原発)、再生可能エネルギーやコジェネ(熱電併給)型の高効率新型電源(天然ガス)にシフトする動きが強まっています。オンサイト電源(地産地消)を使ういわゆる分散ネットワーク型エネルギーシステムです。しかしながら、こうした動きに対抗するかのように、経済産業省や自民党政府、及び原子力ムラの御用学者らを中心に、再び核エネルギーにしがみついて「新型原子炉」と称しながら原発を復活・復興させようとする動きが表面化してきています。今回は原子炉工学にお詳しい後藤政志さんにおいでいただき、(超)高温ガス炉(HTGR、VHTR)や小型原子炉(モジュール炉)など、いわゆる「新型原子炉」について、お話をしていただきます。特に高温ガス炉は水素の大量生産にも使う計画が立てられており、そうなれば、来たる「水素社会」が大量の核のゴミを生み出す「本末転倒社会」となりかねません。みなさまのふるってのご参加をお待ちいたします。

講師:後藤政志(ごとう まさし)さん
元東芝、原子炉格納容器設計者、博士(工学)。東芝で原子炉格納容器の設計に従事。柏崎刈羽原発の6号機、浜岡原発の4号機、5号機、女川原発の2号機、3号機の設計に携わる。


◆(当日録画)20211014 UPLAN 後藤政志 「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=7W48FHmIGec
 https://www.youtube.com/watch?v=7W48FHmIGec

◆(当日のレジメ)高温ガス炉と小型モジュール炉2021年10月10日 タンポポ舎講演用(後藤政志さん) 
ダウンロード - e9ab98e6b8a9e382ace382b9e78289e381a8e5b08fe59e8be383a2e382b8e383a5e383bce383abe782892021e5b9b410e69c8810e697a5efbc88e5be8ce897a4e694bfe5bf97e38195e38293efbc89e38080.pdf


 <後藤政志さんのご著書>
(1)原発は日本を滅ぼす-青谷知己,小倉志郎,草野秀一,後藤政志,後藤康彦,山際正道/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034029114&Action_id=121&Sza_id=GG

(2)「原発をつくった」から言えること-後藤政志/著(クレヨンハウス)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032674921&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)福島原発事故はなぜ起きたか-井野博満/編 井野博満、後藤政志、瀬川嘉之/〔著〕(藤原書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032607650&Action_id=121&Sza_id=C0


◆「新型原子炉」に未来はあるのか?(後藤政志、松久保肇、大林ミカ):原子力市民委員会
 http://www.ccnejapan.com/?page_id=11776
 (上から3つ目の動画です)


 <別添PDFファイル>
(1)原発「小型炉で建て替えを」、自民幹事長「稼働基数の明示必要」(日経 2021.10.13)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76577750T11C21A0MM8000/
(2)仏、小型原子炉を導入、大統領表明 水素生産後押し、30年までに(日経 2021.10.13)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76575370S1A011C2EA2000/
(3)小型原発の開発、日本勢動く 脱炭素へ実用化探る、三菱重、建設費半額に、日立、カナダで商談(日経 2021.6.26)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73297070V20C21A6TB0000/
(4)韓国、次世代原発を推進、文政権、脱炭素で路線修正(日経 2021.9.2)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75355210R00C21A9FFJ000/
(5)原爆の黒い雨とフクイチ原発爆発!(小倉志郎『アヒンサー 2021.9.1』)
ダウンロード - e58e9fe78886e381aee9bb92e38184e99ba8e381a8e38395e382afe382a4e38381e58e9fe799bae78886e799baefbc81efbc88e5b08fe58089e5bf97e9838eefbc89.pdf

 <関連サイト>
(1)(別添PDFファイル)小型原発の開発、日本勢動く 脱炭素へ実用化探る、三菱重、建設費半額に、日立、カナダで商談(日経 2021.6.26)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73297070V20C21A6TB0000/
(2)関電 森本社長インタビュー 小型原子炉を検討 脱炭素化 原発・再エネが主力電源-産経ニュー
 https://www.sankei.com/article/20210226-BXERRWL3VBLMXPFPEZWQMACO7U/
(3)HTTRの概要(日本原子力研究開発機構 大洗研究所 高温ガス炉研究開発センター 2019年11月)
 https://www2.nsr.go.jp/data/000293979.pdf
(4)我が国における 高温ガス炉・超高温ガス炉 実用化の意義
 http://www.jaif.or.jp/ja/seisaku/htgr_report_tables&figures.pdf
(5)高温ガス炉とは - 資料 - 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 高温ガス炉研究開発センター
 https://www.jaea.go.jp/04/o-arai/nhc/jp/data/index.html
(6)政府 高温ガス炉による水素製造技術を開発へ 2030年めどに-電気新聞ウェブサイト
 https://www.denkishimbun.com/sp/102549
(7)動画:海南省に小型モジュール原発 世界初の着工(CGTN Japanese)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/cca3aab06a8169b5b4705e8ff3a3c865acd98697
(8)三菱重工 - 高温ガス炉
 https://www.mhi.com/jp/products/energy/high-temperature_gas-cooled_reactor.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々 

2021年10月19日 (火)

(パンフ)福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険、政府・原子力事業者・規制委の主張(ICRP学説)の根本的誤り(伊方原発運転差止広島裁判)& 「いちろうちゃんのブログ」関連サイトなど

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(10.27)オルタナティブな日本をめざして(第66回):「電力システム改革と脱原発」(吉田明子さん:新ちょぼゼミ)(2021年10月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-8e0a19.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.(別添PDFファイル)(チラシ)(11.26)(12.17)(1.21)原発いらない金曜行動(首相官邸前)
ダウンロード - efbc88efbc91efbc91efbc8eefbc92efbc96efbc89efbc88efbc91efbc92efbc8eefbc91efbc97efbc89efbc88efbc91efbc8eefbc92efbc91efbc89e58e9fe799bae38184e38289e381aae38184e98791e69b9ce8a18ce58b95.pdf


3.脱原発ロードマップ
 下記の(3)には「容量市場」に対する批判を詳しく書いています。ご覧いただければ幸いです。

(1)(報告)(7.13)脱原発ロードマップ(再論その1)(「新ちょぼゼミ」):「脱原発」は政治(家)を変えなければ実現不可能=「脱原発」を覚悟を決めてしっかりと進められない立憲主義・立憲野党は、みなニセモノである- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-955dc6.html

(2)(報告)(8.25)脱原発ロードマップ(再論その2)(「新ちょぼゼミ」):福島原発事故の後始末総見直し(脱原発・脱被ばく・被害者完全救済の三位一体)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-da16cd.html

(3)(報告)(10.14)脱原発ロードマップ(再論その3)(「新ちょぼゼミ」):電力自由化とエネルギー革命の基本的考え方- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-3739f1.html


4.10.31衆院選 野党「戦いの方程式」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4259

(関連)立憲民主党・小沢一郎氏「野党には非常に厳しい選挙」東京8区のドタバタにも苦言呈す|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295982
(関連)立憲民主党・中村喜四郎氏に聞く「選挙は格闘技」敵地に入り込まなければ自民の牙城は崩せない|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296088

(関連)国民置き去り総選挙 全289区当落予想|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4260


5.Dappi:デマサイトの裏に自民党
(1)「Dappiのツイートは名誉毀損」立憲議員がウェブ関連会社提訴(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/152bb1268ecf32c2927d6fbf9fd96319c9a03bd2
(2)野党攻撃ツイッター「Dappi」が自民党と取引 正体はIT企業 ネット工作まん延か:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/136538/1
(3)野党批判を繰り返すアカウント「Dappi」の運営法人?自民党支部や国会議員が取引、政治資金収支報告書などで明らかに
 https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/dappi-1?bfsource=relatedmanual
(4)総選挙前に明らかにせよ! 野党デマ流す「Dappi」と自民党の関係|適菜収 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/296093
(5)【岸田文雄】匿名ツイアカ「Dappi」に新疑惑! 運営法人の取引先企業幹部に岸田首相、甘利幹事長の名前|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296085

(行き詰るとデマを飛ばすのは自民党の得意技か!? あまりにひどい甘利もまた、共産党や「市民と野党の共闘」にデマや中傷を飛ばしている様子。どこまでも、下劣デタラメ、デマ歪曲、アベの手下が たむろする岸田政権(字余り):田中一郎)
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 伊方原発運転差止広島裁判原告団事務局が、このほど内容の充実した内部被曝に関する新しいパンフレットを発行しました。下記にご紹介しておきます。今回のパンフで特に注目点は、1945年の広島・長崎原爆投下後の被爆被害者の生涯にわたる健康追跡調査と、その結果についての詳しい問題点指摘、及び批判です。LSS(ライフ・スパン・スタディ)と称される放射線影響研究所(RERF)(旧原爆傷害調査委員会(ABCC))による調査は、我が国をはじめ多くの国々で、国際原子力マフィアによる放射線被曝、とりわけ内部被曝の危険性歪曲や過小評価を導いている国際放射線防護委員会(ICRP)の似非被ばく理論の根拠とされているものですが、これまでも故中川保雄氏らにより、多くの問題点か指摘され批判されてきました。

今回このパンフでは、このLSSの問題点が改めて10点にわたりコンパクトに解説記述されており、注目に値します。みなさまにも是非、ご覧いただき、福島原発事故による放射線被曝、とりわけ内部被曝(呼吸、飲食、皮膚の傷口)による健康被害や遺伝的障害について、警戒を高めていただきたいと思います。なお、関連して、参考文献や「いちろうちゃんのブログ」にこれまで掲載してきた若干の放射線被曝に関するサイトをご紹介しておきます。併せてご覧いただければ幸いです。

◆(パンフ)福島原発事故後の日本、内部被曝はより危険、政府・原子力事業者・規制委の主張(ICRP学説)の根本的誤り(伊方原発運転差止広島裁判)
 https://saiban.hiroshima-net.org/pub/panf03/202110_3.pdf
 https://saiban.hiroshima-net.org/pub/panf03/202110_3.pdf

(関連)伊方原発運転差止広島裁判
 https://saiban.hiroshima-net.org/

(関連)広島2人デモ
 http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

(サイト右側のバックナンバーを、新しいものから順に過去にさかのぼり、次々と読んでいかれることをお勧めします。非常によく書けている原発・被ばくの充実した解説書です。特に放射線被曝問題に初心者の方には必読と言ってもいいでしょう。私もだいぶ前にずいぶんと勉強させていただきました。:田中一郎)

(関連)哲野イサクの地方見聞録- The Bibliography of Isaac Tetsuno -
 http://www.inaco.co.jp/isaac/


 <別添PDFファイル>
◆広島・長崎での放射線障害の過小評価(中川保雄『(増補)放射線被曝の歴史』)
ダウンロード - e5ba83e5b3b6e383bbe995b7e5b48ee381a7e381aee694bee5b084e7b79ae99a9ce5aeb3e381aee9818ee5b08fe8a995e4bea1efbc88e4b8ade5b79de4bf9de99b84efbc89.pdf

(関連)放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで-中川保雄/著(明石書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032660915&Action_id=121&Sza_id=F2


 <「いちろうちゃんのブログ」>
(1)(増補版) 放射線被ばく評価の単位 「シーベルト」 への疑問- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html

(2)ICRP国内メンバーによる内部被曝論はいかなるものか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-2747.html

(3)放射線被曝の単位「シーベルト」はどのようにインチキなのか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1ba9.html

(4)内部被曝のメカニズム(1):生物学的半減期 (長山淳哉著 『胎児と乳児の内部被ばく: 国際放射線防護委員会のカラクリ』より)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-cc7b.html

(5)内部被曝のメカニズム(2):ICRPによる内部被曝線量の計算手順 (長山淳哉著 『胎児と乳児の内部被ばく: 国際放射線防護委員会のカラクリ』より)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-0b4f.html
草々 

2021年10月18日 (月)

(報告)(10.14)脱原発ロードマップ(再論その3)(「新ちょぼゼミ」):電力自由化とエネルギー革命の基本的考え方

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(拡散希望)来たる衆議院選挙時には、最高裁判事の国民審査で、候補者全員に「×××××」をつけて投票してください:今や最高裁判事は全員がアベ友です=おかしくなった日本の司法・裁判所にNO!を伝えましょう- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-261b53.html

2.いよいよ総選挙、投票に行く時にこの曲を聞いて出かけてください
 https://www.youtube.com/watch?v=xIlG78PFItI
 https://www.youtube.com/watch?v=VEHk97ldnps

「のさばる悪をなんとする、天の裁きは待ってはおれぬ、この世の正義もあてにはならぬ、闇に裁いて仕置きする、南無阿弥陀仏」= 江戸時代ではなく、現代社会では、必殺仕置人は、みなさま一人一人の有権者であり、その「必殺剣」は「投票用紙」です。日頃のデタラメ政治への恨み、晴らしましょうぞ、政治にのさばる悪を今こそ「必殺剣」でやっちまいましょう。・・・何!? 政治には関心がないから投票には行かない、ですって!!??? それは「愚民」や「卑怯者」のすることです。期日前投票もありますから、投票日の都合が悪くても投票できますぞ。投票に行って、自分の利害を代表していると思われる候補者に投票するか(「自分の利害」は目先のみみちい利害ではなくて、ちゃんと中長期的にも考えるんです)、ロクでもないと自分が思う候補者を確実に落とせる候補者に投票をしてらっしゃい。さすれば、まもなく世の中が大きく変わるでしょう。必殺仕置人のみなさま、しかと、お頼み申し上げましたぞよ。(仕置きする候補者をお間違えなく! 誤仕置きは逆効果です)

(うまくいったときに聞く曲)
 https://www.youtube.com/watch?v=A26lBv6TQv4&list=RDHtGi2BKIf2o&index=31

(注意事項)
 衆議院選挙の比例区での投票は、候補者個人名ではなくて、政党の名前を書かないと無効になります。つまり、山本太郎ではなくて「れいわ」、枝野幸男ではなくて「立憲民主党」、志位和夫ではなくて「共産党」などなどです。くれぐれもご自分の必殺剣=投票が「刃こぼれ」(無効)にならぬよう、お気を付けください。

(関連)岸田・自民党はご祝儀相場も消えて日々失速中 議席予測257→244→239に危機感(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/c99badeaeed21bc6931b37dcc0e157205804c193

(関連)(別添PDFファイル)10.31総選挙 全予測:看板倒れ岸田、自民19減(三浦博史『サンデー毎日 2021.10.24』)
 https://mainichi.jp/sunday/articles/20211011/org/00m/010/005000d
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去る2021年10月14日、水道橋のたんぽぽ舎において「脱原発ロードマップ(再論その3)(「新ちょぼゼミ」):電力自由化とエネルギー革命の基本的考え方」を開催いたしました。以下、当日のレジメや録画を添付して簡単にご報告申し上げます。

◆(当日録画)20211014 UPLAN 田中一郎「脱原発ロードマップ エネルギー革命総論」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=zo8NIMriokc
 https://www.youtube.com/watch?v=zo8NIMriokc

◆(当日のレジメ)
(1)(別添PDFファイル)(レジメ補足)電力自由化とエネルギー革命の基本的考え方(田中一郎 2021年10月14日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1e8a39ce8b6b3efbc89e99bbbe58a9be887aae794b1e58c96e381a8e382a8e3838de383abe382aee383bce99da9e591bde381aee59fbae69cace79a84e88083e38188e696b9efbc8810e69c8814e697a5efbc89.pdf
(2)(別添PDFファイル)(レジメ)脱原発ロードマップ(再)(田中一郎「新ちょぼゼミ」レジメ:2021年7月13日)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89e884b1e58e9fe799bae383ade383bce38389e3839ee38383e38397efbc88e5868defbc89efbc88e3808ce696b0e381a1e38287e381bce382bce3839fe3808de383ace382b8e383a1efbc9a7e69c8813e697a5efbc89.pdf

◆当日の参考資料
(1)(別添PDFファイル)容量市場の真実(一部抜粋)(山家公雄 2020.12)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034158526&Action_id=121&Sza_id=G1
ダウンロード - e5aeb9e9878fe5b882e5a0b4e381aee79c9fe5ae9fefbc88e4b880e983a8e68a9ce7b28befbc89efbc88e5b1b1e5aeb6e585ace99b84202020.12efbc89.pdf

(2)(別添PDFファイル)非化石電源の比率目標(木舟辰平『電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本』秀和システム)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034092889&Action_id=121&Sza_id=B0
ダウンロード - e99d9ee58c96e79fb3e99bbbe6ba90e381aee6af94e78e87e79baee6a899efbc88e69ca8e8889fe3808ee99bbbe58a9be382b7e382b9e38386e383a0e381aee59fbae69cace381a8e4bb95e7b584e381bfe3818ce38288efbd9ee3818fe3828fe3818be3828be69cace3808fefbc89.pdf


 <容量市場 第1回入札結果について>
 上記の当日録画の中で、私から、「容量市場」と、その「第1回入札結果」に関して批判をしておりますが、時間の都合で舌足らずになっています。また、先週金曜日(10/15)の経済産業省前抗議行動でスピーチした際も、この容量市場に対する批判をいたしましたが、同じく時間の都合で舌足らずのままでした。ですので、下記に、現段階での、私の容量市場と、その第1回入札結果に対する批判を箇条書きにしておきます。ご参考にしていただければ幸いです。

(1)電力市場完全自由化(2016年)以前の地域独占(原発)電力会社の時代には、大規模停電などが生じないように非常用電源を用意するなど、各地域の電力の安定供給は、その地域独占(原発)電力会社に法的義務として課されており、そのためのコスト増は総括原価主義に基づいて、電力事業にかかる利益とともに電力価格に全額盛り込まれていました。ですので、容量市場など必要がなかったのです。(但し、2016年の電力市場完全自由化以降も、地域独占(原発)電力会社の市場シェアが大きすぎるので(発電シェア約80%、電力小売シェア約80%)、家庭用などの零細ユーザー向けの電力料金の認可制は残ったままになっています)

(2)電力自由化以降は、特定の発電事業者に大停電防止などの義務を課すわけにはいかないので、電力需要の変動に対して電力供給が安定的になされるような「仕組み」が必要とされ、その1つのプランとして実施されたのが「容量市場」です。これは簡単に言えば、毎年毎年、4年後のピーク電力需要を予測して、そのピーク電力量をカバーできる発電設備を常にスタンバイの状態にしておいてもらうためのコストを入札で決めて、それを電力小売会社に負担させる(事実上は電力価格に上乗せされ、電力ユーザーが負担させられることが多い)、というものです(但し、FIT電力は対象外)。

しかし、「容量市場」には下記のような問題点が数多くあり、そもそも経済産業省は地域独占(原発)電力会社とグルになり(あるいは忖度して)、老朽原発や老朽石炭火力発電に有利な「容量市場」採用を強引に押し通した様子がうかがえます。ちなみに非常用電源の確保や電力需給の調整の仕方はいろいろあり「容量市場」が必要不可欠ということではありません。

(3)「容量市場」では、減価償却が終わった老朽原発や老朽石炭火力が落札しやすい。結果的に、老朽原発や老朽石炭火力に労せずして巨額のカネが渡り、それらを温存させる結果となる。

(4)入札の仕方が「板寄せ」方式の「一括同一価格」決定方式で、すべての「容量(KW)」(発電設備)が同一の高い価格で約定され、割高な費用負担となる(何故、「ザラ場」方式で、発電会社が応札してきたイロイロな価格を1つ1つ、安い方から決めていかないのか?)。第1回目の入札結果は、14,137円/KWとなっているが、これは経済産業省が設けた予定落札価格の上限価格に近く、経済産業省が地域独占(原発)電力会社のことをおもんばかって、割高な上限価格を設定した疑いもある。

(5)総括原価で決められた電力価格で運転されていた老朽原発や老朽石炭火力は、既に電力ユーザーから費用を回収済みである。それらに新たに支払われる「電力安定供給のための費用」は、追加メンテナンスコストだけでいいはずである。にもかかわらず、そうしたことを不問のまま、高額の「一括同一価格」で約定してしまっている。いわば電力ユーザーとしては「二重払い」をさせられているのと同じ。

(6)発電設備は80%を地域独占(原発)電力会社が握っている。しかも地域独占(原発)電力会社では、発電会社と電力小売会社は一体の組織であり、電力小売会社が支払う「容量市場」料金は、同じ会社が受け取るので、カネは右から左へと流れるだけ。結局、この「容量市場」の仕組みは、再生可能エネルギーなどを扱う新電力から地域独占(原発)電力会社がカネを「まき上げる」仕組みに他ならない。

(7)第1回目の入札結果は、14,137円/KWとなり、米国の「容量市場」での価格=約4000円/KWのおよそ3.5倍の高額となった。あまりにも高額すぎ、この市場は失敗だと、関係者のほとんどの人が言っている。老朽原発や老朽石炭火力などの落札発電設備に対して支払われる金額にすると、適用除外込みで約1兆6千億円にものぼり、これでは地域独占(原発)電力会社の「高笑い」が止まらないであろうと推測される。こんな調子でやっていけば、毎年毎年、1兆数千億円(1.6兆円×シェア80%=1.2兆円)もの巨額のカネが、彼らのふところに労せずして転がり込んでくるからだ。(経済産業省をはじめとする原子力ムラの狙い通りか? 福島原発事故で不振を極める原発業界にとっては「慈雨」ということになる)

(8)ご紹介した図書『容量市場の真実(山家公雄著:インプレスR&D)』によれば、日本全国で発電設備は自家発電なども入れると全部で3.3億KWもあるという。それなのに、そのうちの1.7億KW(ピーク電力需要予測に若干のプラスをしたもの)を「容量市場」で入札して確保するというのは、どうみても不効率であり、おかしな政策と言わざるを得ない。他に方法を考えるべきである。

(9)そもそも地域独占(原発)電力会社の発電市場・小売市場のシェアが80%では、まともな競争入札など、できるわけがない。しかも、地域独占(原発)電力会社の組織は、送配電網までも含めて、依然として一体のままとなっており、かような状態では電力自由化などできるはずもない。何故、送配電網を所有分離し(50Hz地帯と60Hz地帯で2社に合併統合し公営とする)、残った発電と小売の各部門を会社分割・独立させ、地域独占(原発)電力会社の市場独占・寡占状態を解消させないのか?

(結論は、非常用電源の確保や電力需給の調整の仕方を別に検討し、「容量市場」は廃止すべきである。そうしなければ、新電力や再生可能エネルギーが育たない)


(関連)(別添PDFファイル)容量市場の真実(一部抜粋)(山家公雄 2020.12)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034158526&Action_id=121&Sza_id=G1
ダウンロード - e5aeb9e9878fe5b882e5a0b4e381aee79c9fe5ae9fefbc88e4b880e983a8e68a9ce7b28befbc89efbc88e5b1b1e5aeb6e585ace99b84202020.12efbc89.pdf

(関連)(別添PDFファイル)送配電事業者(木舟辰平『電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本』秀和システム)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034092889&Action_id=121&Sza_id=B0
ダウンロード - e98081e9858de99bbbe4ba8be6a5ade88085efbc88e69ca8e8889fe3808ee99bbbe58a9be382b7e382b9e38386e383a0e381aee59fbae69cace381a8e4bb95e7b584e381bfe3818ce38288efbd9ee3818fe3828fe3818be3828be69cace3808fefbc89.pdf

(関連)STOP! 原発・石炭火力を温存する新たな電力市場ーリーフレット公開! │ eシフト
 http://e-shift.org/?p=3827

(関連)(報告)(6.3)オルタナティブな日本をめざして(第28回):「容量市場と容量メカニズム:老朽化原発・石炭火力の経済的延命策か!?」(松久保肇さん:原子力資料情報室)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-b14139.html


 (関連サイト)
◆「第6次エネルギー基本計画」と「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」:まず真っ先になすべきことは、原発・核燃料サイクルのスクラップと、その後の安全対策・立地(振興)政策である- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-b8ae3a.html

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々 

2021年10月14日 (木)

外環道及びリニア新幹線の「大深度地下」工事は危険であることに加え、違憲であり財産権の重大侵害だ:(1)リニア調査掘進10月14日開始(ふざけるな!)(2)ルート周辺の地中に多数のすき間 芝浦工大教授が地盤調査、調布陥没問題

前略、田中一郎です。
(メール転送です)


調布市で外環道建設の「大深度地下」工事が原因の住宅地陥没事故が起き、その後も地下に巨大空洞が数カ所見つかった。更に下記に見るように、「大深度地下」工事の影響で、路線真上だけでなく、その周辺地域も含めて広範囲に地層の異常が発見され続けており、このままでは直下型地震などがあった際に大事故に発展しかねない状況だ。にもかかわらず、悪質会社のNEXCO2社(東と中日本:旧道路公団)とJR東海は、再び「大深度地下」工事=掘削を始めようとしている。この国はいつから法律を守らなくてもいい無法国家になったのか? 地上には何の影響もないから「大深度地下」工事は地主などの地上権者の承諾も補償も必要ないと法律で決められている。その法律=「大深度地下利用法」が、地上への危険な影響が明白となった今、法的根拠を失って「無効」となっているにもかかわらず、工事を進めるとは何事か!? 

非難声明のみならず、工事差し止めの仮処分提訴に加えて、当事者3社とその幹部たちを、財産権侵害・危害行為押しつけの罪で刑事告発・告訴する必要があるのではないか。この連中は日本国憲法が定める基本的人権の1つの財産権を平然と侵害している。こんなことを許せば、今後次々に同じようなことが繰り返されるだろう。既に両工事に対しては複数の裁判も進行中だ。日本の司法・裁判所は何をしているのか。さっさと工事違憲の判決を下せ!


1.リニア新幹線
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 重複ご容赦ください。

◆リニア調査掘進10月14日開始(添付2つ)
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リニア調査掘進への抗議声明
ダウンロード - e8aabfe69fbbe68e98e980b2e79d80e6898be381abe5afbee38199e3828be7b78ae680a5e68a97e8adb0e5a3b0e6988e.pdf

報道関係者各位(BCC送信)
リニアから住環境を守る田園調布住民の会代表・原告団長 三木一彦です。11日の午後、JR東海から唐突に14日に調査掘進(実質上の初期掘進)に着手するとの添付チラシがポスティングされました。 住民軽視も甚だしい暴挙であり看過してはならぬ問題と考え、添付の「調査掘進着手に対する緊急抗議声明」をJR東海社長及び国交大臣に出しましたこと、ご報告申し上げます。
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(JR東海の掘削工事開始の通知)
ダウンロード - efbcaaefbcb2e69db1e6b5b720e68e98e5898ae9968be5a78be381aee9809ae79fa5e69687e69bb8.pdf

◆品川で14日からシールドマシン発進 リニア中央新幹線初の大深度掘削 住民反発も(東京新聞2021年10月12日 20時58分)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/136429


2.外環道
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◆ 東京新聞2021.10.12朝刊
【独自】外環道、トンネル掘削工事停止でも地盤沈下 東日本高速道路が測量開始7
https://www.tokyo-np.co.jp/article/136242?rct=national

10月12日~TBS/JNN系列News23で放送のYoutube版
住宅街陥没で新事実 食器棚から異音【調査報道23時】
   https://youtu.be/xlCCN8NQddc

ルート周辺の地中に多数のすき間 芝浦工大教授が地盤調査、調布陥没問題(東京新聞2021年10月14日 06時00分) 
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/136641

◆東京・調布の道路陥没、周辺にも緩み 工事振動原因か(共同通信2021年10月13日 19:56)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE13ANE0T11C21A0000000/
草々 

2021年10月13日 (水)

(拡散希望)来たる衆議院選挙時には、最高裁判事の国民審査で、候補者全員に「×××××」をつけて投票してください:今や最高裁判事は全員がアベ友です=おかしくなった日本の司法・裁判所にNO!を伝えましょう

前略、田中一郎です。
(拡散希望)


社会正義を踏みにじり、首相官邸や特定政治勢力、あるいは霞が関官僚組織に追従・忖度し、巨悪を逃がして無罪の市民を罪人に仕立て上げ、口頭弁論主義をないがしろにして裁判そのものを「司法事務」と化し、裁判を監視する(「傍聴する」とも言う)市民を上から目線で過剰管理統制し、法廷に入れる人数をごく少人数としながらも法廷へのTVカメラ持ち込みを排除して事実上の秘密裁判を行い、前近代的な裁判所運営を繰り返して顧みることもせず、判決の際には自己保身と自己栄達のことを最優先して判決文を書く、・・・・列記すればきりがない、この日本の司法・裁判所・裁判官のデタラメと体たらくは、根本のところから改革・改善しなければ、今後、日本の政治・経済・社会や私たち一般市民の生活・生存に大きなマイナス影響をもたらすところまで来ています。

簡単に申し上げれば、日本の裁判所・裁判官の司法権力の濫用を、有権者・国民が国民審査権を行使して、「NO!」を伝える必要があるということです。現状の最高裁判事の国民審査は形骸化していて、それぞれの候補者を有権者・国民が評価・審査する仕組みになっておりません。だから少し前には、安部政権の任命した最高裁判事に加計学園の元監事などが紛れ込んでいるわけです。アベ政権が長く続いたこともあり、また、有権者・国民がこの国民審査制度(日本国憲法第79条)をきちんと位置付けて活用してきませんでした。その結果が現状の悲惨な司法・裁判所・裁判官の有様です。有権者・国民から適切なフィードバックがない組織は、時間とともに腐っていくのです。

毎回、衆議院選挙時に行われる最高裁判事の国民審査では、それぞれの候補者人物がよくわからないからと白票で投票すると、承認したものとみなされます。それだけは避けてください。みなさまには「×××××」で投票願いたいですが、どうしてもイヤダという方は棄権をしていただければと思います。

下記は参考までに作ったサイトです、ご覧いただければ幸いです。

◆(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html
草々

 

2021年10月11日 (月)

「デジタル・ファシズム」への道:(1)拡大するグーグル&ユーチューブによるネット言論妨害=「新型コロナ」に続いて今度は地球温暖化(2)法制審議会が「懲役刑の侮辱罪」創設を答申へ=近未来の支配権力批判に対する弾圧手段

前略、田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(再掲)消された9本の動画- Bottom-Up!-ch(UPLAN(三輪さん))
 https://bit.ly/3mnC4GV
 https://bit.ly/3mnC4GV

(関連)ワクチン誤情報は削除 ユーチューブが指針改正:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2021093000255&g=int

 <田中一郎コメント>
 UPLAN(三輪さん)がユーチューブに掲載した動画がユーチューブ(グーグル子会社)により一方的に削除され、また、削除対象の動画掲載が3回なされれば「アカウントも削除する」などという恫喝までされた結果、UPLAN(三輪さん)が避難していた動画が上記サイトに復活しました。この中には私とたんぽぽ舎が主催した「新ちょぼゼミ」の講演記録も入っています(故岡田幹治さん、天笠啓祐さん)。

しかし、です。こんなことが許されていいのでしょうか? 上記サイトにある動画は、そのいずれもが視聴者が特に多く、中には数十万人の人がご覧になっているものもあります。そもそも「誤情報」か否かを、何を根拠に、誰が、どういう手続きを取って決めているのでしょうか。かようなことを許せば、インターネット上は言論・表現妨害の「蜘蛛の巣城」になってしまいます。

私は、今の日本人が、市民運動・社会運動・政治運動に参加する人々も含めて、いわゆるGAFAやマイクロソフトなど、巨大プラットフォーマーの無料サービスを無邪気に無批判に使いすぎているのではないかと思っています。そして言論・表現の自由についての認識があまりにお粗末です。未だに市民運動・社会運動に参加する一般市民の言論・表現や活動を妨害したり統制をかけたりするオレサマ活動家(「スターリンのミニブタ」)が後を絶ちません。

要するにタダ(無料)より怖いものはないのです(例:たとえば今はやりの会議ソフトZOOMは、その暗号化KEYが北京のサーバを経由しているそうです=会議内容は中共中国の「スターリンのブタ」たちに筒抜けです)。日本の有権者・国民や、少なくとも市民運動・社会運動は、協力し合って「市民の、市民による、市民のための」プラットフォームを創る時が来ているのではないかと思います。

(関連)各国が警戒するオンライン会議ツール「ZOOM」(堤未果『デジタル・ファシズム』NHK出版新書)
 https://bit.ly/3mmkHGD


2.キャンペーン
(1)沖縄高江への愛知県警機動隊派遣 控訴審判決に対して上告を断念するよう求める署名
 https://chng.it/NfkYPQQLT8

 2021年10月7日、名古屋高裁で、2016年7月に沖縄高江へ愛知県警が機動隊を派遣したことを違法と判断する判決が出ました。画期的なことです。訴訟の会では、愛知県並びに愛知県警に対して上告をしないように求める緊急署名を始めました。上告期限は10月22日です。14日には署名を提出したいと考えていますので、10月13日までに上記サイトで署名をお願いします。

なお、判決文は以下の訴訟の会のHPにアップしました。
https://aichi-okinawa-sosho.jimdofree.com/

(2)キャンペーンについてのお知らせ · 本日2021年10月4日経済産業省梶山弘志大臣宛に、16,402件のオンライン署名「私たちの電気代で問題だらけのパーム油発電ビジネスを促進するのは止めて下さい!」を提出しました · Change.org
 https://bit.ly/3lti8TW

(関連)署名はこちら:https://www.change.org/NoPalmOilPowerPlants


3.イベント情報
(1)(別添PDFファイル) (チラシ)(10.24)そもそも命はだれのもの?:天笠、島薗、アーサー(ゲノム問題検討会議)
http://www.labornetjp.org/EventItem/1631082726444staff01
ダウンロード - efbc88efbc91efbc90efbc8eefbc92efbc94efbc89e3819de38282e3819de38282e591bde381afe381a0e3828ce381aee38282e381aeefbc9fefbc9ae5a4a9e7aca0e38081e5b3b6e89697e38081e382a2e383bce382b5e383bc.pdf

 会場 新宿歴史博物館講堂 東京都新宿 区四谷三栄町12― 16
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/wp-content/uploads/2020/11/0c720397bbf70df00ce8f3fec24ba7bc.pdf

(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(10.16)外環被害住民連絡会・調布 住民集会開催のご案内:リアル&ZOOM
ダウンロード - efbc88efbc91efbc90efbc8eefbc91efbc96efbc89e5a496e792b0e8a2abe5aeb3e4bd8fe6b091e980a3e7b5a1e4bc9ae383bbe8aabfe5b883e38080e4bd8fe6b091e99b86e4bc9ae9968be582ace381aee38194e6a188e58685.pdf

(関連)(別添PDFファイル)東京外環道トンネル工事、住宅街陥没から1年、広がる被害と住民のいらだち(丸山重威『週刊金曜日 2021.10.8』)
ダウンロード - e69db1e4baace5a496e792b0e98193e38388e383b3e3838de383abe5b7a5e4ba8be38081e4bd8fe5ae85e8a197e999a5e6b2a1e3818be38289efbc91e5b9b4efbc88e4b8b8e5b1b1e98791e69b9ce697a5202021.10.8efbc89.pdf

(関連)「立ち退きとは乱暴な話」 調布陥没で被害住民ら反発:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/95705


4.(別添PDFファイル)コロナ戦記(14)敗北と「公」の復権(イントロ部分)(山岡淳一郎『世界 2021.11』)
ダウンロード - e382b3e383ade3838ae688a6e8a898efbc8814efbc89e69597e58c97e381a8e3808ce585ace3808de381aee5bea9e6a8a9efbc88e382a4e383b3e38388e5b1b1e5b2a1e3808ee4b896e7958c202021.11e3808fefbc89.pdf

(今月号の岩波書店月刊誌『世界』の山岡淳一郎氏(ジャーナリスト)の論文「コロナ戦記(14)敗北と「公」の復権」は必読です。よくまとまっていて、スキッと理解できます。解決策はコレです。今冬にも「新型コロナ」の第6波が予想されているわけですから、それに向けて医療・治療体制の抜本的拡充が強く求められています。PCR検査やコロナワクチンなんぞに注力するのではなく、1人の医療難民もださないための万全の対策が必要なのです。また、山岡淳一郎氏の論文では、中長期的な視野からの我が国の医療体制の整備(医療従事者の拡充を含む)についても言及がなされています。全国自治体病院協議会名誉会長の邉見公雄氏へのインタビューと、邉見氏の主張である「効率ではなく「三現主義」(国は現場に出る、現場を見る、現実を理解する)」にご注目下さい(私はこれに「現場を大切にする」を加えて「四現主義」としたいですね)。どうも政治を変えないとうまくいかないようにも思えます。:田中一郎)


5.【独自】山本太郎氏 衆院選、東京8区で出馬へ 石原伸晃元自民幹事長と対決 野党共闘の象徴目指す:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/135543

◆山本太郎氏が「東京8区」出馬を街宣で発表〜現場の市民からは率直な意見も - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=H6bWl4N7F3o

(関連)れいわ山本太郎代表「東京8区」殴り込みの勝算 相手は自民元幹事長・石原伸晃氏(日刊ゲンダイ 2021.10.11)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295813
(関連)れいわ新選組・山本太郎代表 衆院選で石原伸晃氏にリベンジ戦〝上級国民狩り〟となるか(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9c443d1cb846a7956c8ecb0b647c1380626d6d87
(関連)立憲・枝野氏も、れいわ・山本氏も「困惑」東京8区出馬宣言で応酬 [2021衆院選] [れいわ] [立憲]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASPB966W8PB9UTFK009.html

(山本太郎氏の出馬選挙区の表明が遅すぎるのは大いに問題だが(それだって立憲民主党現執行部の選挙協力の進め方に問題がある)、それ以上に「市民と野党の共闘」の総大将=枝野幸男氏や福山哲郎氏の発言は情けない。伝えられるところでは、立憲民主党は党内のまとまりが悪く(要するに党執行部の言うことを聞かずに「オレガ、オレガ」と言うとる奴が多くて)、来る衆議院選の小選挙区での候補者一本化調整が容易には進まない状態にある、という。冗談はやめてくれよ、と言いたくなる。今まで何をしていたのか!?

「れいわ新選組」代表の山本太郎氏が東京8区(杉並区)で立候補したいというのなら喜んで受けて、「市民と野党の共闘」の象徴的選挙区にし、返す刀で、予定していた立憲民主党の候補者は党内での比例区重点第一位にするとか(東京8区内の比例投票を同候補者にしてもらう選挙運動を強力に展開する)、他の立憲民主党が強い選挙区を用意するとか、杉並区長選での「市民と野党の共闘」統一候補にするとか、いろいろあるでしょうに。それを「できればやめてえ~」などと、総大将らしくもないグチを叩くからマスごみに付け込まれて無用の報道がなされてしまい、「ああ、やっぱり今回も野党はダメなんだ」などと思われてしまうのだ。もう選挙までの間は、マイナス情報については口にチャックでもつけて黙ってなさい。:田中一郎)

6.(別添PDFファイル)アベスガ政権を支持する人たちの社会心理(内田樹・姜尚中『新世界秩序と日本の未来』集英社新書)
ダウンロード - e382a2e38399e382b9e382ace694bfe6a8a9e38292e694afe68c81e38199e3828be4babae3819fe381a1e381aee7a4bee4bc9ae5bf83e79086efbc88e58685e794b0e383bbe5a79ce3808ee696b0e4b896e7958ce7a7a9e5ba8fe381a8e697a5e69cace381aee69caae69da5e3808fefbc89.pdf

(新刊)新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるか-内田樹/姜尚中/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034227150&Action_id=121&Sza_id=E2

 <田中一郎コメント>
 内田樹氏は姜尚中氏との議論の中で、自分にとっては少しもよくない無能な政権や政党を(具体的には自民・公明・維新=特に自民のこと)、何故、日本の有権者・国民は支持するのかについての分析で次の3つの点を挙げている。非常に興味深い(選挙)投票行動における社会心理分析であると思う。私がそれに少し補足をして下記に書いておきました。みなさまには、是非、原本をご覧いただいて、さてどうすればいいのかをお考えいただければと思います。私が思うには、少なくともこういう社会状況ができているときに、「猫なで声」を出して「投票に行きましょう」とか、「一方的に批判はしないでおきましょう」とか、「改革しましょうとは言わずに優しく呼びかけましょう」などというのは、全くのトンチンカン対応であって、事態を悪くするばかりだと思います。

(1)若い世代は生まれてきて以降、変えるとか改革とか言われてなされた結果がロクでもないことばかりだったので、「知らぬ仏よりも馴染みの鬼」で、改革して今よりも悪くなるくらいなら今のままの方がまだマシだ、という考えで、騙されるのを覚悟で自公政権の「インチキ保守」にしがみついている。

本当は現在の自公政権や維新は今や「保守」などではなく、社会を「改悪」していく政権(日本破壊勢力)なのだが、多くの有権者・国民は言葉の上面だけでしか政治を考えようとしないから、当然こういうことになる。また、若い世代は、親や学校という(精神的)インキュベーターの中でモヤシのように育てられ、欲しいものは何でも与えられ、問題が起きても親や学校が解決をしてくれ、そもそも問題は何かまで親や学校が教えてくれ、自由や民主主義や社会的正義はそれなりに自分の周囲には存在し、自分から何かを求めて深く考えて頑張るという経験もないままに育った、そういう「ぬるま湯」社会の「受け身」型精神構造がこうした行動様式を生み出しているのではないか。時折見聞きする昔の人たちの「生きる強さ」とは雲泥の差がある。簡単に言えば「ハングリー精神がない」ということだ。:田中一郎)

(2)自分の経済状態(収入や豊かさ)は、その絶対的な水準よりも、他人と比べての相対的水準の方が、ずっとずっと気になる、日本人は伝統的に貧乏人が圧倒的に多いけれど、その貧乏は、みんな貧しければ気にならないが、身近な奴が少し貧しさがよい方向に動いたのに自分は変わらないときに、猛烈に憤りがわいてくる。そして、身近にはいない「上級国民」のことは別世界と思い込んで、全く気にならないし想像もできない。人間は自己利益を増大させることよりも、同じ集団内部で相対的優位に立つことを優先する。

こういう社会心理が例えば非正規や在日や生活保護受給者へのバッシングにつながり、人々を「どん底へ向けての競争」に駆り立てることになるのだろう。:田中一郎)

(3)自分自身は政権からいかなる恩恵も受けることのない最下層の労働者であっても、権力者と同じ「勝ち組」に属しているというファンタジーのおかげでいい気分になる、権力者との幻想的な一体化がもたらす愉悦の方が、自身がその無能な政権から受ける苦痛よりも大きい。

これは長く続いた徳川幕府時代に叩き込まれた「田吾作根性」(支配者である武士に逆らえば徹底的に弾圧されてロクなことにはならないからやめておこう=「カムイ伝」という名作漫画を見てほしい)に、社会学者のEフロムがかつて「自由からの逃走」で論じた現代社会におけるファシズムを醸成する大衆社会心理=大衆は孤立した不安定な自由よりも、強い支配権力に従属する安定した不自由を望む、と言ってもいいものだ。圧倒的に多くの人々が、自分の利害に目覚めて(覚醒)、自分の利害実現を求めて(経済的要求)、政治的経済的社会的行動(社会革命・経済革命)を開始しない限り事態は変わらない。中途半端な革新政党・日和見政党に希望を託すほど愚かなことはない。念のために申し上げておくが、ここで「革命」とはいわゆる左翼の「暴力革命」のことではない。あえて申し上げれば「永久革命としての民主主義」(故丸山真男)である。:田中一郎)
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巨大プラットフォーマーや巨大IT企業によるネット上の言論・表現の自由を踏みにじる動きが拡大しています。下記の2つの記事が直近の日本経済新聞に載りました。別添PDFファイルをご覧ください。

1.(別添PDFファイル)気候変動否定のサイト、グーグル、広告配信停止(日経 2021.10.9)  
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN080JG0Y1A001C2000000/

 記事にある「気候変動を否定する内容を含むサイトの運営者などがグーグルの広告配信サービスで収益を得られないようにする」という文章の意味がよく分かりませんでした。しかし、それはともかく、気候変動については、地球が温暖化しているのか否か、しているとして、その原因が二酸化炭素なのかどうか、二酸化炭素は原因ではなくて結果ではないのか、などなど、専門家の間でも論争があります。こんなものを一方的に片方の議論に肩入れして他方を妨害する、などということは許されることではありません。私が予想したような動きになっています。

「新型コロナ」やコロナワクチンの言論妨害でうまくいったから、今度は地球温暖化・気候変動でやってみる、これもうまくいったら、今度は○○・・・、と、今後次々と続いていき、ネット言論は「支配権力が制御する偏向御用言論空間」と化していくでしょう。すでにワクチンの世界では、「新型コロナ」ワクチンでうまく国民をだませたから、今度は危険で効かない子宮頸がんワクチンを再開する動きになっています。私たちが甘い態度で構えていると、これから様々な分野で、これと似たような動きが出てくるだろうと思います。

(関連)もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実-母里啓子著(双葉社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033682386&Action_id=121&Sza_id=F3

皆様ご承知のように、「スターリンのブタ」たちが支配する中共中国では、インターネットサイトは政府・政権・中国共産党に不都合なものは遮断されて一般の人は見ることができません。そんな社会に向かって、じりじりと世の中が歪められていく気配が感じられます。GAFAや巨大プラットフォーマーの独断専行を許してはならないのです。

(関連)(マンガ)アニマル・ファーム-石ノ森章太郎/著 ジョージ・オーウェル/原作(ちくま文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033843020&Action_id=121&Sza_id=C0


(愚かにも立憲民主党も賛成をして創設されたデジタル庁は、民間のITビジネスや巨大プラットフォーマーの人間がたちが出入りする「回転ドア」の組織としてスタートし、また、既に平井卓也や牧島かれんら(いずれも自民党政治家)、担当大臣が幹部職員らとともにNTTから高額接待されていたことが公になっても居直り態度で対処するなど、腐った省庁のとしての性格も併せ持ったものになっています。このデジタル庁が、GAFAなどの巨大IT企業に手玉に取られながら、ネット空間を支配権力の便利な御用装置・広報機関として使っていくであろうことは容易に想像できることです。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)赤石氏の脱法的昇任人事(前川喜平 東京 2021.10.10)
 https://twitter.com/Lanikaikailua/status/1447153830651523073/photo/1
(関連)牧島デジタル相、NTTの接待は「一議員の活動」就任前に2度:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASPB84FQHPB8ULFA00R.html

(関連)デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える-堤未果/著(NHK出版新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034244153&Action_id=121&Sza_id=A0

(この本に、巨大な権限を握ることになる「デジタル庁」の危険性が解説されています:必読の書です)


2.(別添PDFファイル)法制審部会が要綱案「侮辱罪に懲役刑」答申へ、ネットの中傷 厳罰化(日経 2021.10.7)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76402920W1A001C2CM0000/
 https://nordot.app/818378391054303232?c=39546741839462401

最初は非政治的な世界でスタートしていき、やがて支配権力への批判を「誹謗中傷」から「侮辱」と言い換えて、言論弾圧に使われるのはほぼ間違いなしでしょう。現代版「治安維持法」の一種です。「日の丸・君が代」や「元号」が、当初の「強制はしない」という約束が反故にされ、教育やスポーツの現場、あるいは役所の手続きで今、どうなっているかを見れば明白でしょう。とんでもない話です。「日の丸・君が代」強制は、まもなく役所や会社にも入ってくるだろうと私は見ています。

支配権力が有権者・国民に向かって「侮辱するな」というのなら、アベスガと続いてきた自民党や公明党の政治家どものたくさんのロクでもない振る舞いこそ、有権者・国民に対する侮辱ではないのですか。モリカケサクラ ヤジコロナ カワイモバレテ クロカワシクジリ アベトモツイカ ニチダイヤブモト と、連歌にも歌われるような事態こそ、権力を握るゴロツキどもの有権者・国民に対する侮辱でしょう。まずはこれを退治する法制審答申を出しなさいよ。

(関連)日大背任逮捕の前理事長は安倍元首相が「ヤブちゃん」と呼ぶ仲だった|NEWSポストセブン
 https://www.news-postseven.com/archives/20211007_1697546.html?DETAIL

(関連)「日大汚職事件」の容疑者は“アベ友”だった! モリカケ・桜に続く新疑惑にネットは大騒ぎ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/c04a5515d30c6fdbcdb20f2449131c2397307338

日本社会の伝統的ビョーキ=上へ向かっての頂点盲従、横へ向かっての強い同調圧力、下へ向かっての無限の無責任(責任転嫁)が蔓延している中で、戦後の民主主義を支えてきた言論・表現の「曲がりなりにも自由」が風前の灯火となっています。
草々

2021年10月 8日 (金)

映画『MINAMATA』をご覧になりましたか? 今も続く企業と国家の合体犯罪=チッソ・ミナマタ毒水垂れ流し事件=変われないこの国を変えるには、政治を変えるしかない

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.今年中の「新ちょぼゼミ」
(1)(予約必要)(10.14)オルタナティブな日本をめざして(第65回):「幻想の新型原子炉:高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉」(後藤政志さん)(2021年10月14日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-260715.html

(2)(予約必要)(10.27)オルタナティブな日本をめざして(第66回):「電力システム改革と脱原発」(吉田明子さん:新ちょぼゼミ)(2021年10月27日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-8e0a19.html

(3)(予約必要)(11.13)オルタナティブな日本をめざして(第67回):「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-68611a.html

(4)(予約必要)(12.4)オルタナティブな日本をめざして(第68回):「UNSCEAR報告書を覆した未公表データと初期被曝:小児甲状腺がんをめぐって何が起きているか」(白石草さん)(2021年12月4日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-3bf834.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.(別添PDFファイル)(チラシ)(11.1)砂川事件裁判国賠訴訟 第6回公判&同ニュース
ダウンロード - efbc88efbc91efbc91efbc8eefbc91efbc89e7a082e5b79de4ba8be4bbb6e8a381e588a4e59bbde8b3a0e8a8b4e8a89f20e7acacefbc96e59b9ee585ace588a4efbc86e5908ce3838be383a5e383bce382b9.pdf

(関連)砂川事件、判決原案を批判する「調査官メモ」見つかる:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN6D7R9QN61UTIL03G.html


3.【訂正追加版】緊急!募金のお願い:大崎住民訴訟で焼却炉の排ガス検査を原告提案方法で実施 - ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
 http://chikurin.org/wp/?p=6249


4.日本のマスコミは死んだ 忖度で大出世の中村格警察庁長官にベッタリのTV局-まぐまぐニュース
https://www.mag2.com/p/news/513597?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_tue&utm_campaign=mag_9999_1005&trflg=1


5.日大理事らを逮捕 病院建て替えめぐる背任容疑 東京地検特捜部:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASPB73J5QPB7UTIL004.html?iref=comtop_7_01

(また日本大学だ。逮捕されたのは、前回もアメフト・タックル問題で責任を問われていた人物だという。いったいどうなっているのか? この大学こそ、真っ先に解体しなければいけないのではないか。「新しい日本大学をつくる会」による田中英寿理事長ら日大執行部に対する裁判も続いています。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)特捜部「背任捜査」の行方、日大・田中理事長の「Xデー」(『選択 2021.10』)
 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/21394
(関連)東京地検特捜部 日大資金流出事件で本格捜査へ:テレ朝ニュース
 https://bit.ly/3mvGQ5v
(関連)日大背任 病院設計監理の予定価格数億円つり上げか 理事を追及へ
 https://bit.ly/306cgI6
(関連)(別添PDFファイル)新しい日本大学をつくる会 訴訟ニュース NO.16(2021.10.1)
https://ja-jp.facebook.com/NEWNHD/
ダウンロード - e696b0e38197e38184e697a5e69cace5a4a7e5ada6e38292e381a4e3818fe3828be4bc9a20e8a8b4e8a89fe3838be383a5e383bce382b920no.16efbc882021.10.1efbc89.pdf

◆日本大学現執行部へ退陣要求を!真の教育理念「自主創造」を取り戻し、世界に誇れる日本大学に! - JAPANKURU FUNDING
 https://japankurufunding.com/projects/nihonuniversity/

◆日大教職員ら、理事長ら執行部を提訴へ|日テレNEWS24
 https://www.news24.jp/articles/2019/05/08/07433761.html


6.NHKスペシャル「銃後の女性たち〜戦争にのめり込んだ“普通の人々”〜」動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/embed/video/x83jnzt
 https://www.dailymotion.com/video/x83jnzt

(上へ向かっては頂点盲従、横へ向かっては強い同調圧力、下へ向かっては無限の責任転嫁と無責任=その結果の一つが「国防婦人会」であり、そのあり様は今日の日本社会と酷似している。放送によれば「国防婦人会」は大阪が発祥の地だとか。また1つ「維新」に続き、私の生まれ故郷=大阪の恥が増えた。:田中一郎)


7.【菅義偉】菅前首相に「政界引退説」が漏れ始める 自民党内で力失い、慕う議員ゼロ…霞が関官僚もソッポ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295570

(菅義偉が、スカからカス、になったということかな? 権力の座から去れば、誰も相手にせんでしょ、こんな人物。しかし、有権者・国民には、こういう人物に支持を与え、日本の政治をゆだねてきたということに、もっと自覚的になっていただきたいですね。安部晋三首相時代から日本が日々刻々と自公政治によって壊されてきているということが、少なくない有権者・国民には、まだわかっていない様子もありますから・・・・。自分の利害・利益は自分で守るものです。自分を陥れる・騙す人間たちに選挙のたびに投票をしていてどうしますか!?:田中一郎)

(関連)<民なくして>「あの法律によって戦争をする国になってしまった」 安保法の是非を衆院選でも争点に:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/134667?rct=politics


8.岸田首相 国交相にリニア整備指示 川勝知事の工事中止要望に否定的(静岡新聞2021.10.5)
 https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/968371.html?lbl=542

(関連)新幹線開通に立ちはだかる「もう1つの懸念」リニア工事に適用される大深度法の虚構と現実:森創一郎(東洋経済2021.10.08)
 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/28385#contd

(「大深度地下工事」(及びその根拠法)は財産権侵害の日本国憲法違反だ、と言うとるのがわからんのか!? 違憲の法律は無効だ。工事を進めるというのなら、地上の土地所有者他の地権者の承諾をもらい、立ち退きその他の補償を万全に行った上での話になるが、地権者の意向など全く無視しているではないか。総理大臣自らが「日本国憲法など守らなくてもいいぞ」と言っているようなものだ。:田中一郎)


9.世の中には「下には下があるものだ」:岸田文雄「サイテー更新」政権
 安部晋三の傀儡政権として、あまりにひどい甘利、をはじめ、自民党のガラクタ・クズ・カス・ゴミを閣僚として集めた「どーしよーもあらへん」内閣が発足した。幸いにして今秋に衆議院選挙が行われる。この選挙を「秋の大掃除」のようなものと位置づけ、政治の世界から、まとめて「ゴミ出し」をいたしましょう。それと、「ゴミ・クズ・カス」は日本の司法・裁判所にも積みあがっています。衆院選と同時に行われる最高裁判事の国民審査では、候補者全員に「×××××」をつけて投票してください。大掃除は日本の司法・裁判所にも必要です。(下記は古い映画で恐縮ですが、今日の日本の社会状況を暗示しています。悪党が最後にどうなるか、ご覧になってみてください(録画の最後の方です)。この大魔神の「巨大な剣」が、みなさまの衆議院選挙での一票です。そして、その悪党の頭領とは、言わずと知れたあの男です)

◆大魔神 怒る
 https://www.youtube.com/watch?v=pKnzdc4_gb4

(1)新総裁・岸田文雄は安倍前首相の完全な操り人形に! 今井尚哉、北村滋、岩田明子を監視役に送り込み「高市早苗の国家観」を強制|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2021/09/post-6034.html
(2)下着泥棒からイカサマ師まで。岸田政権の“自爆”入閣オンパレード - まぐまぐニュース!
https://www.mag2.com/p/news/513824?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_thu&utm_campaign=mag_9999_1007&trflg=1
(3)岸田内閣の新閣僚は「カネ」まみれ! 鈴木俊一財務相、二之湯国家公安委員長、金子農水相、後藤厚労相らの醜聞が次々と|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2021/10/post-6039.html
(4)岸田内閣にはネトウヨ極右閣僚もいっぱい!「少女時代」をデマ攻撃した金子総務相、末松文科相、古川法相、女性閣僚の堀内大臣も|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2021/10/post-6040.html
(5)【甘利明】岸田内閣の裏テーマは原発推進 “甘利人脈”が要職独占で新増設・建て替え一気加速|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295600
(6)【岸田文雄】岸田政権の寿命は「最短9カ月」来夏参院選前に“降ろし”起きる恐れ…かつての森喜朗政権を彷彿|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295576
(7)【空気階段】岸田内閣の閣僚たちが居並び写真を撮った場所こそ「空気階段」 今の日本の政治の象徴だ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/295682
(8)岸田新内閣発足 いつまで持つか、地味で小粒な傀儡政権(2021年10月4日配信『日刊ゲンダイ』)障害福祉&政治・社会・平和問題ニュースサイト
 https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-28146.html
(9)岸田内閣 低調な船出 支持率45%・不支持率20% 世論調査:朝日新聞デジタルYahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/967d8b427aa91dd0dbd308b9f1904f84af7511d2
(10)(別添PDFファイル)岸田経験とは(三木義一 2021.10.7)
 https://bit.ly/3oHIm7l

◆本日(10/4)のいろいろ情報:①トンチキ珍経済政策「ご説教」(追加議論)、②デジタル・ファシズム(堤未果)、③戦なき世 子どもに継ぐ:作家 澤地久枝さんの闘い(毎日 2021.10.3)、オリパラ馬鹿騒ぎの徹底総括を開始せよ 他 - いちろうちゃ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-683fd7.html
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みなさまはもう、映画『MINAMATA』をご覧になりましたか? 下記にこの映画に関連する直近情報を若干集めてみました。ご参考になれば幸いです。

 <別添PDFファイル>
(1)(MINAMATA ユージン・スミスの伝言)実子の瞳に、心かき乱され(朝日 2021.10.3)
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15064115.html
(2)斎藤幸平の分岐点ニッポン:資本主義の先へ 今も進行形、水俣病問題 誰もが当事者「人間の責任」 (毎日 2021年10月3日)
https://mainichi.jp/articles/20211003/ddm/014/040/018000c?cx_fm=mailcp&cx_ml=article&cx_mdate=20211006
(3)タブーの扉開き水俣の苦悩聞く(永野三智 東京 2018.11.10)
 https://www.chunichi.co.jp/article/2685
(4)映画『MINAMATA』を50倍深く知る(イントロ部分)(桑原・田中『週刊金曜日 2021.10.1』)
ダウンロード - e698a0e794bbe3808eminamatae3808fe3829250e5808de6b7b1e3818fe79fa5e3828befbc88e6a191e58e9fe383bbe794b0e4b8ade3808ee98791e69b9ce697a5202021.10.1e3808fefbc89.pdf
(5)監督インタビュー:「MINAMATA」は風化しない(『サンデー毎日 2021.10.10』)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ef49d08ecc112f37d070ffb72182631c96d584b4

(10/3の朝日新聞および毎日新聞の映画『MINAMATA』に関する記事は、いつもとは違ってなかなかの充実した内容でした。みなさまも図書館等で原本にあたってご覧になってみてください。また、ユージン&アイリーンの1975年写真集『MINAMATA』は復刻されるそうです。それから私は、企業と国家の合体犯罪の結果であるメチル水銀による健康被害に対して「公害」とか「水俣病」とかいう表現を使うことが好きではありません。以下、カタカナで「ミナマタ」と書きます)

◆MINAMATA-W.ユージン・スミス/著 アイリーン・美緒子・スミス/著 中尾ハジメ/訳(クレヴィス)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034245781&Action_id=121&Sza_id=GG

◆(参考動画)
(1)NHK 日本の素顔:奇病のかげに(水俣病) - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x2f8fr4

(2)ETV特集「写真は小さな声である~ユ―ジン・スミスの水俣病~」20181110 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x6x22fx


1.(再掲)映画『MINAMATA―ミナマター』公式サイト
https://longride.jp/minamata/?fbclid=IwAR3VoI5-1UVZhZl_2wCdBrAnFfSM9phguxZLbtMz46MlnPqAcrfaFHfnhJM

(関連)MINAMATA ミナマタ - 作品情報 - 映画.com
 https://eiga.com/movie/94900/

(関連)水俣病理解と継承に期待 映画「MINAMATA」に新潟の関係者:毎日新聞 Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/3f9f93854afd44788da7e5d04606711ca9885fc3

(ミナマタは「過去の悲しい思い出」などではない。現在も進行形の、自公政権による、国家犯罪そのものである(何故、2009年民主民進党政権はミナマタ解決に全力を挙げなかったのか!? 所詮は自公政権と同じということか!?)。ミナマタ発覚から70年近くが経過し、裁判でも被害者勝訴が確定して50年近くが経過しているにもかかわらず、政府はこれまで一度たりとも被害者の実態調査を行わず、また、既知の通り、認定基準をいじくって、その認定人数を不当極まりないまでに縮小し、ミナマタ企業犯罪被害者を切り捨てている。そしてそれは、オキナワ、ヒロシマ、ナガサキ、(ビキニ)、からミナマタ、フクシマへと続く、この国の一貫した棄民政策のなすところである。日本人の「人間解放」は、このミナマタ解決から始まるのだ。私が高校生の時に「(急進左派への)反発右翼」から「改革派」に転向した契機がこのミナマタだっただけに、この問題が未だに解決していないことが悔しくてならない。:田中一郎)


2.『MINAMATA』を見てきました
 有楽町のTOHOシネマズ日比谷で見てきました。この映画のロケ地は水俣市ではなくてセルビアやモンテネグロだというから驚きです。映像を見ながら、ここは水俣じゃないな、と思ったのですが、やはりそうでした。上記でご紹介した『週刊金曜日』の記事で、田中優子氏は「この映画は水俣事件そのものがテーマなのではなく、ユージン・スミスがテーマであり、スミスと水俣の人々との間に立ち現れた1975年の写真集『MINAMATA』の映画だ」と述べていますが、私もそう思います。まさに写真家ユージンから見たミナマタが描かれていて、今も続く企業犯罪・国家犯罪そのものを真正面から取り上げたものではありません。しかし、田中優子氏も言うように、それを取り立てて問題にする必要はなく、写真家ユージンの目を通じて見るミナマタの患者たちの命の尊さや生きていくことのねうちが、この映画を見る人の目に染みる映画です。

この映画のクライマックスは、世界的にも著名となった写真「入浴する智子と母」の撮影シーンだと思います。初対面の頃は、風評や差別を恐れ、写真を撮られることを拒んでいた水俣の被害者の方々でしたが、ユージンを含めて、加害者側や支配権力側の嫌がらせや排除に怒りを覚え、次第にミナマタ告発へと動いていき、その過程でユージンに写真撮影を許すようになっていきます。私はこのシーンで、ユージンが2人の親子を写真に収めるその瞬間に、小さな声で「美しい」とつぶやくのを見て強く感動しました。この話はどうも実話のようで、私はこの時にユージンが20世紀の偉大な写真家の1人になったのではないかと思います。なお、この写真「入浴する智子と母」は、智子さんの安らかの眠りを守るため、今は非公開とされています。

(関連)写真のあるべき姿──私の想い:アイリーン・アーカイブ
 http://aileenarchive.or.jp/aileenarchive_jp/aboutus/interview.html

(関連)上村好男さん - 水俣学研究センター|熊本学園大学
 https://www3.kumagaku.ac.jp/minamata/marchives/patient_7224.html

それと、私は1972年に開催されたストックホルム(スウェーデン)での国連人間環境会議のシーンがきっとあるだろうと思って映画を見に行きましたが、被害者原告に勝訴判決が出た時の日本の裁判所前でのシーンはありましたが、ストックホルム会議はありませんでした。ミナマタが世界的に注目される契機となった世界大会であり、是非、やってほしかったなと思います。ネット上にも、この会議が今から50年近く前だということもあり、ほとんど情報らしい情報は見つけられませんでした(下記の環境省のサイトくらいです)。しかし、忘れてはいけない国際会議であり、私は現在のチッソや自公政権のミナマタに対する許しがたい態度を見るにつけ、再度、第2回ストックホルム会議を開催してほしいと願っています。

(関連)国連人間環境会議(ストックホルム会議:1972 年):人間環境宣言
 https://www.env.go.jp/council/21kankyo-k/y210-02/ref_03.pdf

私も年を取って涙腺が弱くなっているせいか、写真「入浴する智子と母」の撮影シーンでのユージンの「美しい」というつぶやきに、この映画を見ていてこらえていた涙がどっとあふれ出てしまいました。幸いにして映画館内は真っ暗で、かつ、「新型コロナ」対策で入場制限がかけられ、隣席には観客がいませんでしたから、周囲には気づかれずに済みました。年甲斐もなく、みっともない限りです。

みなさまも、是非、この映画をご覧になってみてください。写真家ユージンから見たミナマタの映画ではありますが、今も続く戦後日本のあり様がよくわかります。悪役を演じたチッソ社長の俳優にも「ご苦労様」の声をかけ、この映画をユージンの貴重な遺産の1つとして残していきたい気分です。オキナワ、ヒロシマ、ナガサキ、(ビキニ)、ミナマタ、そしてフクシマと続いていく巨大な国家犯罪の連鎖、この国はいったいいつになったらこの悪の鎖を断ち切るのでしょうか!?

 <関連サイト>
(1)「写真はときには物を言う」――水俣を世界に伝えた米写真家の軌跡 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/feature/836/
(2)「水俣」をいま考える意味 「見た人の心が動いてくれたら」 アイリーン・美緒子・スミスの思いAERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2021093000018.html?page=1
(3)「悲劇繰り返さないで」 水俣条約3年で患者らが訴え:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN8G6CQTN8GTIPE010.html
(4)ミナマタを世界に伝えた男の素顔~映画『МINAМAТA』をみて
 http://www.labornetjp.org/news/2021/0926iga
(5)母のおなかで水俣病に 憎しみが「生まれてよかった」に変わるまで:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASP9Z5HCRP9PTLVB00H.html?ref=mor_mail_topix3_6
(6)日本の“病”をうつした白黒写真が、いま問いかけること「水俣病は終わっていない」
 https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/minamata-6
(7)水俣病理解と継承に期待 映画「MINAMATA」に新潟の関係者 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20210925/k00/00m/040/068000c
(8)水俣病は終わっていない「日本がきちんとせんば」坂本しのぶさんの足跡たどる企画展|【西日本新聞me】
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/480536/

◆魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣-石井妙子/著(文藝春秋) https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034247447&Action_id=121&Sza_id=C0

(関連)「水俣病の少女が入浴する写真」をめぐる、写真家と被写体親子の「知られざる葛藤」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/57ea8fec9b756ddba1f40929a5f20bb801ed0647?page=1


3.許しがたいイカサマたぬきが一匹、ここにいる
 このタヌキ女は小泉純一郎政権時代に環境大臣に就任している。ちょうどその頃、長きにわたり政府・環境省の患者切り捨て(認定基準を不当に狭める)政策に苦しめられてきたミナマタの人たちを最終的に救済せんとする全国的な運動が盛り上がり、有識者の提言なども行われていた。そんな中、環境大臣に就任したこの「女帝」は、ミナマタ救済に何の尽力もすることもなく、当たり障りのないテキトーなリップサービスを振りまくだけで、やがて政治の別ステージへと消えて行った。(その後、自民党を中心とする政治勢力は、ミナマタ被害者を救済するのではなく、犯罪企業のチッソを救済する法律を可決成立させている。被害者を救済せずに加害企業の東京電力を救済した福島第一原発事故と全く同じことが繰り返されている)

(関連)水俣病をめぐる現状と課題(花田昌宣:熊本学園大学社会福祉学部 水俣学研究センター 2010.1.13) https://www3.kumagaku.ac.jp/minamata/wp-content/uploads/2013/07/9724e472f06ebbf971af22ec350632a3.pdf

このタヌキ女は、今般のオリパラバカ騒ぎでも、その前の築地豊洲市場問題(官製地上げ)でも、都民の命と健康を後回しにし、あるいは東京都の貴重な財産と財源を食いつぶすだけ食いつぶして、まもなく「都知事よさらば」で、責任追及の場からトンズラをしようとしている。私が情けないと思うのは、このタヌキ女帝や、その幼稚園児集団(「都民ファースト」という「小池ファースト」=「小池百合子幼稚園たぬき組」)に選挙で投票をするマヌケ有権者・都民が、この東京都にはまだまだ百万人単位でいるということである。「バカは死ななきゃ治らない」を絵にかいたような政治状況が眼前にある。マスごみも、今後は「よいしょ」記事やヤジウマ報道はほどほどにして、このタヌキ女の都知事としてのふるまいに関して徹底追及する報道を展開したらどうか。(まもなく東京都の財政は危機的な事態に陥ると思われる)

◆国政新党の立ち上げ「節操がなさ過ぎる」都民ファ都議からも疑問 [2021衆院選]朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASPB433TLPB3UTIL00W.html

(関連)都民ファが国政新党「ファーストの会」設立 衆院選に候補者擁立へ [2021衆院選]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASPB35H25PB3UTIL00D.html
(関連)小池知事いよいよ国政へGO? 都民ファースト国政政党の立ち上げの思惑|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295526
(関連)【小池百合子】「ファーストの会」設立で早くも飛び交う怪情報…“候補者リスト”には鳩山元首相の名前も|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295547
(関連)【小池百合子】岸田首相が電光石火の“小池知事潰し” 衆院選前倒しで「ファーストの会」騒動わずか1日で終焉|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295601
(関連)れいわ・山本太郎氏「ファーストの会」は小池都知事が〝首謀〟と唱える(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/89b1f360e4da16d1192536aae9dacd590e9d2a45
(関連)都民ファ国政進出に「我関せず」の小池氏 執行部の「強行」に不満も [2021衆院選]:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/ASPB35K7PPB3UTIL00F.html?iref=pc_extlink

◆♪♪東京(化け)ダヌキの都政小唄♪♪
 https://bit.ly/3Dgymps
草々 

2021年10月 7日 (木)

(予約必要)(12.4)オルタナティブな日本をめざして(第68回):「UNSCEAR報告書を覆した未公表データと初期被曝:小児甲状腺がんをめぐって何が起きているか」(白石草さん)(2021年12月4日)

前略、田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


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(2021年12月の「新ちょぼゼミ」のご案内です)

(別添PDFファイル)(チラシ)(12.4)「UNSCEAR報告書を覆した未公表データと初期被曝:小児甲状腺がんをめぐって何が起きているか」(白石草さん:新ちょぼゼミ)
ダウンロード - e38381e383a9e382b712.4e3808cunsceare5a0b1e5918ae69bb8e38292e8a686e38197e3819fe69caae585ace8a1a8e38387e383bce382bfe381a8e5889de69c9fe8a2abe69b9defbc88e799bde79fb3e88d89efbc89.pdf

 去る2021年3月、国連科学委員会(UNSCEAR)が2013年の報告書を修正した新報告書を公表し、福島原発事故による公衆の推定被ばく線量を大幅に引き下げました。中でも放射能に汚染された飲食からの被ばく線量が前報告書対比で1/30近くにまで引き下げられています。しかし、この評価は当時の汚染食品の流通や摂取の実態と整合的と言えるのでしょうか。OUR PLANET TVでは、このほど、これまで福島県が公表しなかった福島原発事故直後の食品の放射能汚染測定結果を入手し、更に、当時の生鮮品卸売市場やその関係者の動き、あるいは厚生労働省・農林水産省・各都県など、政府・規制当局・自治体の対応の状況を詳細に調査して、それをまとめました。「日本は出荷制限が早かったため、チェルノブイリとは異なり、内部被曝は少なかった」などと、原発事故後に繰り返し主張されてきたこの言説の是非はどうなのか、その真実に迫ります。そしてそのことは、今まさに争点となっている福島県の小児甲状腺ガンの放射線被曝影響と密接に関係しています。今回は調査報道当事者であるOUR PLANET TVの白石草代表をお招きして、この問題についての詳細なお話をしていただきます。(この日は主催者側からは事務連絡のみでプレゼンはありません)


講 師:白石草(しらいし はじめ)さん            
 プロフィール:2001年に非営利のインターネット放送局Our Planet-TVを設立。2005年NPO法人となる。2012年、日本女性放送者懇談会の「放送ウーマン賞」日本ジャーナリスト会議の「JCJ賞」を受賞。ドキュメンタリー『東電テレビ会議49時間の記録』で2014年、日本科学技術ジャーナリスト会議の「科学ジャーナリスト大賞」を受賞した。著書 『ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち ウクライナの取り組みに学ぶ』岩波書店、『3.11後の子どもと健康 保健室と地域に何ができるか』(共著、岩波ブックレット)

 <次第>
日 時:2021年12月4日(土)13時30分~17時(開場13時) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 高橋セーフビルの1階 JR水道橋駅西口から5分
 水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、グローバルスポーツビル、
 セブンイレブン、鉄建建設本社ビルを過ぎ、次の交差点(酒屋さん)を右折、ケバブ店の隣
 東京都千代田区神田三崎町3-1-1  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: nonukes@tanpoposya.net URL: http://www.tanpoposya.com/       

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


 <白石草さんのご著書>
(1)3.11後の子どもと健康 保健室と地域に何ができるか-大谷尚子/著 白石草/著 吉田由布子/著(岩波ブックレット)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033625546&Action_id=121&Sza_id=E1

(2)ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち ウクライナの取り組みに学ぶ-白石草/著(岩波ブックレット)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033188693&Action_id=121&Sza_id=E1


 <別添PDFファイル>
(1)UNSCEAR2020年報告書で大幅に減った「経口摂取」甲状腺被曝を検証する(イントロ部分)(白石草『科学 2021.9』)
ダウンロード - unscear2020e5b9b4e5a0b1e5918ae69bb8e381a7e5a4a7e5b985e6b89be3808ce7b58ce58fa3e69182e58f96e3808defbc88e382a4e383b3e38388e799bde79fb3e3808ee7a791e5ada6202021.9e3808fefbc89.pdf
(2)UNSCEAR2020年報告に潜む歪み、甲状腺被ばくを巡るミスリード(イントロ部分)(榊原崇仁『科学 2021.6』)
ダウンロード - unscear2020e5b9b4e5a0b1e5918ae381abe6bd9ce38280e6adaae381bfe38081e3839fe382b9e383aae383bce38389efbc88e382a4e383b3e38388e6a68ae58e9fe3808ee7a791e5ada6202021.6e3808fefbc89.pdf
(3)福島県の甲状腺検査についてのファクトシート(2021年4月アップデート版)(イントロ部分)(平沼百合『科学 2021.6』)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e79c8ce381aee794b2e78ab6e885bae6a49ce69fbbe381abe381a4e38184e381a6e381aee38395e382a1e382afe38388e382b7e383bce38388efbc88e382a4e383b3e38388e5b9b3e6b2bce799bee59088e3808ee7a791e5ada6202021.6e3808fefbc89.pdf
(4)臨床現場からかけ離れた「過剰診断」「検査縮小」論(白石草『週刊金曜日 2021.3.26』)
ダウンロード - e887a8e5ba8ae78fbee5a0b4e3818be38289e3818be38191e99ba2e3828ce3819fe3808ce9818ee589b0e8a8bae696ade3808de3808ce6a49ce69fbbe7b8aee5b08fe3808de8ab96efbc88e799bde79fb3e3808ee98791e69b9ce697a5202021.3.26e3808fefbc89.pdf
(5)関連ないと繰り返してきたけれど「がんと被ばく」中間報告見送り(東京 2021.6.27)
ダウンロード - e996a2e980a3e381aae38184e381a8e7b9b0e3828ae8bf94e38197e381a6e3818de3819fe3808ce3818ce38293e381a8e8a2abe381b0e3818fe3808de4b8ade99693e5a0b1e5918ae8a68be98081e3828aefbc88e69db1e4baac202021.6.27efbc89.pdf
(6)甲状腺がん検査 縮小しないで、福島の大学生「顔出し・実名」で訴え(東京 2021.7.19)
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2571
(7)甲状腺調査 19歳未満対象に、原発事故時 規制委が方針(朝日 2021.7.30)
 https://www.asahi.com/articles/ASP7Y5G1FP7YULBJ006.html

◆「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html
◆第42回「県民健康調査」検討委員会(令和3年7月26日)の議事録について - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-42.html

◆キャンペーン · 申入書:福島甲状腺がん・「過剰診断」論を撤回し、検査を拡充すべきです · Change.org
 https://bit.ly/3liqn52
◆キャンペーンについてのお知らせ · 署名・第1次集約2071筆を提出しました · Change.org
 https://bit.ly/3Al7OSe

 <関連サイト>
(1)原発事故後の未公表データで食品から高濃度のヨウ素132〜福島県 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2597
(2)帰還困難区域30年までに帰還方針〜避難基準は年20ミリを継続 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2598
(3)甲状腺検査をめぐる専門家の議論:過剰診断論(福島老朽原発を考える会(フクロウの会)青木一政 2015.1.18)
 https://www.foejapan.org/energy/evt/150118_aoki.pdf
(4)福島県甲状腺検査「過剰診断論」の誤り (濱岡豊 2021.9.14)
 http://news.fbc.keio.ac.jp/~hamaoka/papers/20210914_fukushimaThyroid.pdf
(5)原発事故時の甲状腺測定、19歳未満や妊婦を対象に:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASP7Y5G1FP7YULBJ006.html
(6)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 新しいチラシを作成しました。
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2021/10/blog-post.html
(7)子ども脱被ばく裁判 控訴審に向けての学習会(井戸弁護士講演)2021 8 21 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=TodnU4cvLk0


 <いちろうちゃんのブログ>
(1)放射線被曝の遺伝的影響について日本政府のゴマカシは看過できない:「放射線防護の考え方原案に「10ミリ基準」〜内閣府の意向で削除 - OurPlanet-TV」より + 「黒い雨」裁判関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-9cf012.html

(2)(想像してみてください)遺伝子(ゲノム)と遺伝子スイッチ(エピジェネティクス:エピゲノム)=ここに、恒常的な放射能・被ばくや、多種多様大量な化学物質が紛れ込んで来たらどうなると思いますか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-4d2f76.html

(3)直近「福島県民健康調査検討委員会」(第42回 2021.7.26)結果の概要と、「放射線ムラ」ずっこけグループを集めた福島原発事故被ばく被害の似非科学「過剰診断・過剰診療」セミナーを嗤う- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-1cc95e.html

(4)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(127):放射線被曝の危険性と健康被害をゴマカスのはヤメロ! 原爆投下の時代から続く放射能・被ばくの危険性過小評価・歪曲と被害者踏みつぶし- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-63fddd.html

◆(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々 

2021年10月 4日 (月)

本日(10/4)のいろいろ情報:①トンチキ珍経済政策「ご説教」(追加議論)、②デジタル・ファシズム(堤未果)、③戦なき世 子どもに継ぐ:作家 澤地久枝さんの闘い(毎日 2021.10.3)、④オリパラ馬鹿騒ぎの徹底総括を開始せよ 他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.特別掲載動画 - 動画視聴 - Bottom-Up!-chUPLAN(三輪さん))
 https://bit.ly/3mnC4GV
 https://bit.ly/3mnC4GV

(関連)ワクチン誤情報は削除 ユーチューブが指針改正:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2021093000255&g=int

 <田中一郎コメント>
 UPLAN(三輪さん)がユーチューブに掲載した動画がユーチューブ(グーグル子会社)により一方的に削除され、また、削除対象の動画掲載が3回なされれば「アカウントも削除する」などという恫喝までされた結果、UPLAN(三輪さん)が避難していた動画が上記サイトに復活しました。この中には私とたんぽぽ舎が主催した「新ちょぼゼミ」の講演記録も入っています(岡田幹治さん、天笠啓祐さん)。

しかし、です。こんなことが許されていいのでしょうか? 上記サイトにある動画は、そのいずれもが視聴者が特に多く、中には数十万人の人がご覧になっているものもあります。そもそも「誤情報」か否かを、何を根拠に、誰が、どういう手続きを取って決めているのでしょうか。かようなことを許せば、インターネット上は言論・表現妨害の「蜘蛛の巣城」になってしまいます。

私は、今の日本人が、市民運動・社会運動・政治運動に参加する人々も含めて、いわゆるGAFAやマイクロソフトなど、巨大プラットフォーマーの無料サービスを無邪気に無批判に使いすぎているのではないかと思っています。そして言論・表現の自由についての認識があまりにお粗末です。要するにタダ(無料)より怖いものはないのです(例:たとえば今はやりの会議ソフトZOOMは、その暗号化KEYが北京のサーバを経由しているそうです=会議内容は中共中国の「スターリンのブタ」たちに筒抜けです)。日本の有権者・国民や、少なくとも市民運動・社会運動は、協力し合って「市民の、市民による、市民のための」プラットフォームを創る時が来ているのではないかと思います。

(関連)各国が警戒するオンライン会議ツール「ZOOM」(堤未果『デジタル・ファシズム』NHK出版新書)
 https://bit.ly/3mmkHGD


2.宗教者核燃裁判 第3回口頭弁論:⒑月7()午前11時(集合10時)
 https://www.kakunensaiban.tokyo/

当日のスケジュール
10:00 東京地裁前集合・受付(スタッフにお声をおかけ下さい)
11:00 開廷(103号法廷)
   ・命をつなぐ権利についての説明(池田弁護士)
   ・地震(樋口理論)についての説明(河合弁護士)
   ・原告による意見陳述(池住義憲さん)
13:00 報告集会(オンライン中継、終了後・後日でも視聴可能)

▼ここをクリックしてご覧ください
https://youtu.be/Lg1WNWGSPqk


3.キャンペーン·申入書:福島甲状腺がん「過剰診断」論を撤回し検査を拡充すべきです· Change.org
 https://bit.ly/3mkEcPN

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 東京新聞「こちら特報部」に福島甲状腺がん「過剰診断」問題 · Change.org
 https://bit.ly/3uAXQL0

(関連)(別添PDFファイル)福島対応 岸田総裁で変化? 小泉 除染土利用、細野 被ばくと甲状腺がん無関係(東京 2021.10.2

(小泉進次郎に細野豪志、この2人、ロクなことをしませんネ。政治の世界から追い払わないといけません。:田中一郎)


4.「核のごみ」争点に…寿都町長選挙 1026日投開票 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=yVJNgYMWWBo

(関連)「核のごみ」文献調査で論戦 町長選めざす2氏が政策 北海道寿都町(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/5b286405c842257c369699c0b0ecd4a26c30c036
(関連)寿都町長選 政策発表会(2021.10.2)北海道新聞社 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CacMwpn_vsE

(コレ、大事な映像です。北海道の未来が、いや東日本の未来がかかっています。私はこの寿都町以上に、神恵内村の方を心配しています。何故なら、神恵内村の方は原発マネーにタカる銭ゲバじじいたちが村の政治や行政を牛耳っていて、村民はこれに対抗・抵抗する力を持っていないような様子があるからです。神恵内村はNUMOがつくった「(非)科学的特性マップ」によれば95%が不適地なのに、処分地指定へ一歩一歩突き進んでいます。何のための「マップ」だったのでしょうか? こういう時にこそ(基礎自治体の補完的機能が期待される)北海道庁や北海道知事がきちんと対応しなくてはならないのですが・・・・・:田中一郎)

(関連)神恵内で「核のごみ」交付金配分決まる 道と1町は辞退:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASP846W6ZP84IIPE004.html


5.(お勧めマンガ)アニマル・ファーム-石ノ森章太郎著 ジョージ・オーウェル原作(ちくま文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033843020&Action_id=121&Sza_id=C0

(関連)ジョージ・オーウェル 「人間らしさ」への讃歌-川端康雄/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034081595&Action_id=121&Sza_id=A0
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本日(10/4)のいろいろ情報です。

1.(さきほどのメールの付録)トンチキ珍経済政策「ご説教」を2つばかりご紹介=1つは「陳腐化する日本財界の御用聞き」が使う屁理屈(サプライサイダー)、もう一つは「人間はムチでシバかないと働かない」という愚民論に基づくベーシックインカム批判- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-7e067b.html

(上記は下記サイトの付録です。併せてご覧ください)
(関連)(メール転送です)(直近)薔薇マークMailNews_No.26:反緊縮・消費税減税&廃止大賛成、でも、財政政策や制度改正の設計が甘く、依然として「市場原理主義アホダラ教」の「呪縛」に引きずられています- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-55da8b.html

 <田中一郎コメント:追>
 ベーシックインカムで不特定多数に現金をバラ撒いて、そのあと累進税制の所得税で徴収すれば、一定金額以上の所得者はむしろ増税になるからいいではないか、というやや乱暴な議論があります。私はこれに断固反対です。理由は下記の通りです。

(1)必要な金額は人によって違いますし、貧困に苦しむ人は現金以外の支援も必要です。

(2)金持ちにとってベーシックインカムで入る収入など、四捨五入ゼロの世界です。そもそも巨額の納税回避をしている可能性大です。

(3)サラリーマンはともかく、自営業者も含めて、納税が定め通りにきちんとなされていると思うのは机上の空論です。

(4)中間層が増税所得ランクに入った場合、政治的にはかなり難しい話になり、現金を配るだけになりかねません。

(5)現金を有権者・国民全員に配り切る事務体制は、今の政府・自治体にはありません。ハイエナ会社の食いものにされるでしょう。

(6)納税手続きも煩わしくなります。もらった、辞退した、という人がたくさん出ます。

(7)また、累進税制の所得ランクが現金をもらったことで上がる人は言われている通りになるかもしれませんが、所得ランクが変わらなかった人は徴税では回収しきれません。個々人の所得のありようにより複雑な結果となります。

(8)必要だと思われる貧困層以外へのベーシックインカムのために要した金額全額を徴税でカバーすることはできません。バラマキ色は消えないのです。

最初から、ターゲットをきちんと定めて、必要な人に必要なだけを差し上げればいいだけの話です。

何が何でもベーシックインカムありきの取って付けたような議論はいただけません。MMTを提唱している学者たちも似たような議論をしていて、要するに、世の中を知らない、ということです。

課税最低限の引き上げはOKです。社会保険料の逆累進性を解消するため、保険料ではなくて保険税にすることも必要でしょう。これらも税制抜本改革の必須メニューです。負の所得税などというのも私はあまり感心しません。本当に困っている貧しい人は税務署なんぞにはいかないと思います。そもそも新制度ができても、そのことも知らないままの可能性が高いです。ともかく、社会保障を税徴収のところでするな、ということです。社会保障は、できるだけワンストップ窓口で総合的にきめ細かく実施すべきです。だからプロで良心的良識的なケースワーカーが大量に必要なのです。


2,1度あることは2度あり、2度あることは3度あり、3度あることは何度でもある
 この連中、またやってまっせ。小池百合子幼稚園の「ミドリのタヌキ」(都民Fならぬ小池F)と、元祖「口先やるやる詐欺」集団=「限りなく黒に近い灰色」国民民主党が合流して新党つくる??? ここに埼玉の上田清司(うえだきよし)あたりも合流するのかな??? 何度バカバカしい茶番をやったら気が済むのかな???

(1) 都民ファ 国政新党を設立へ 小池都知事は関与否定|テレ朝news-
 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000230665.html
(2)国政進出方針の都民ファ、国民民主党との連携視野 - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/article/20211002-OBWFAIW4BBPFDI2IMOHJCQEJZA/
(3)小池氏、衆院選不出馬を明言 都民ファは国政新党設立へ - 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1401156.html


3.(必読新刊書)デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える-堤未果/著(NHK出版新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034244153&Action_id=121&Sza_id=A0

<別添PDFファイル>
(関連)タコツボ化SNSは「今世紀最大の大衆操作ツール」(堤未果『デジタル・ファシズム』NHK出版新書)
ダウンロード - e382bfe382b3e38384e3839ce58c96snse381afe4bb8ae4b896e7b480e69c80e5a4a7e381aee5a4a7e8a186e6938de4bd9ce38384e383bce383abefbc88e5a0a4e3808ee38387e382b8e382bfe383abe383bbe38395e382a1e382b7e382bae383a0e3808fefbc89.pdf
(関連)緩められた自治体の個人情報保護ルール(堤未果『デジタル・ファシズム』NHK出版新書)
ダウンロード - e7b7a9e38281e38289e3828ce3819fe887aae6b2bbe4bd93e381aee5808be4babae68385e5a0b1e4bf9de8adb7e383abe383bce383abefbc88e5a0a4e69caae69e9ce3808ee38387e382b8e382bfe383abe383bbe38395e382a1e382b7e382bae383a0e3808fefbc89.pdf
(関連)小学生女児「タブレットがないと全部自分の頭で考えないといけない」(堤未果『デジタル・ファシズム』NHK出版新書)
ダウンロード - e3808ce382bfe38396e383ace38383e38388e3818ce381aae38184e381a8e585a8e983a8e887aae58886e381aee9a0ade381a7e88083e38188e381aae38184e381a8e38184e38191e381aae38184e3808de3808ee38387e382b8e382bfe383abe383bbe38395e382a1e382b7e382bae383a0e3808f.pdf
(関連)教育改革は決して急いではいけない(堤未果『デジタル・ファシズム』NHK出版新書)
ダウンロード - e69599e882b2e694b9e99da9e381afe6b1bae38197e381a6e680a5e38184e381a7e381afe38184e38191e381aae38184efbc88e5a0a4e69caae69e9ce3808ee38387e382b8e382bfe383abe383bbe38395e382a1e382b7e382bae383a0e3808fefbc89.pdf

◆デジタル・ファシズムへの不安 利便性の背後にあるものは~堤未果の警告 上-高瀨毅 論座
 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021091600009.html

◆デジタルと新自由主義の結合がもたらすファシズムの危機~堤未果の警告 下-高瀨毅 論座
 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021092800004.html?iref=opinion 

 <田中一郎コメント>
 川田龍平参議院議員(立憲民主党)の妻・堤未果氏の新著『デジタル・ファシズム』は『日本が売られる』に続くベストセラーになるでしょう。まさに今、デジタル化社会に向かおうとしている現代日本の有権者・市民にとって必読の書といえると思います。ITは私のイニシャルであるにもかかわらず、この世界のことはとんと無知蒙昧で、今回この新著を拝読して、毎ページごとに驚かされることばかりでした。そして、このまま今の菅義偉スカ政権や、そのあとの岸田文雄アベ代理店政権などが進めるデジタル化政策なんぞには、ホイホイと乗るわけにはいかない、デジタル化なんぞを勝手にやらせればトンデモない社会が出来上がるぞ、ということがよく理解できました。単に個人情報保護法制の問題だけではありません。

この本の後半にある「教育のデジタル化」の話などは、私は教育関係者の必読ではないかと思いました(例:千葉市長の熊谷俊人(現千葉県知事)が、楽天モバイルに学校敷地内に5G基地局をつくることを、学校のネット環境整備などと引き換えに推進していると書かれているのを見て驚きました。この熊谷俊人という人物はこういうことをする奴なのかと、今後この人物に対する評価を変えなければいけないと思っているところです。5Gは電磁波被ばく被害が懸念されるくらい使用電波のエネルギーが強く、しかも5Gは4Gなどに比べると、基地局(アンテナ)の数が非常に多い=つまり周辺が危険な電磁波だらけになるということです。放射線・電磁波被曝に大人以上に大きく悪影響を受ける子どもたちからは、こんな基地局施設はもちろん離しておかなければならないものです。熊谷俊人はこれをどう考えているのでしょうか)。

ともかく、皆さまへは、この新著の早急なご一読をお勧めいたします。また、デジタル庁設置法案なんぞに賛成をした立憲民主党の愚かな国会議員たちも、しっかりこの本を読みなさいよ、と申し上げておきます。必要なのは、デジタル(推進)庁などではなくて、デジタル規制庁(デジタル利用適正化所管庁)だからです。

(関連)日本が売られる-堤未果/著(幻冬舎新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033825419&Action_id=121&Sza_id=B0


4.(別添PDFファイル)戦なき世 子どもに継ぐ:作家 澤地久枝さんの闘い(毎日 2021.10.3
https://mainichi.jp/articles/20211002/k00/00m/040/188000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20211003

(関連)澤地久枝さん国会前スタンディング - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=4pipK0UmBzk
 https://www.youtube.com/watch?v=AWhXAt3RzJs

(関連)著名人が語る“私の70年談話澤地久枝編 - 女性自身
 https://jisin.jp/entertainment/interview/1622818/

◆「アベ政治を許さない」毎月313時 全国で 「アベ傀儡政治を許さない」(岸田文雄政権)
 https://sites.google.com/site/3histanding/

(みなさまも毎月3日、午後1時に国会前に集まりませんか? 澤地久枝さんが呼び掛けたこの小さな運動は、燎原の火のごとく、平和を求め戦争を拒否する人々の間で静かに広がっています。1人1人が独立した個人として、それぞれの思うところをプラカードに書いて、国会の前で約20分ほど無言で立ちます。小さく弱い個々の市民の良心と良識がたくさん重なり合ったときに運動は大きく飛躍します。まさに「ちょぼちょぼ市民連合」の運動のあり方そのものです。澤地久枝さんは、腰の骨を骨折したままなのですが、毎回、杖をついて駆けつけて来て下さり、簡単なスピーチもなさっています。来月は113日(祝日:水曜日)です。:田中一郎)

 <澤地さんの大きな仕事の1つ:小説『戦争と人間』(五味川純平著)の史実注書>
◆戦争と人間 1-五味川純平/著(光文社文庫)(1~9)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000003083860&Action_id=121&Sza_id=F3

(昔は三一新書でしたが、今は光文社文庫に変わったようです。この小説の各本の最後の詳細な史実解説注書のほとんどは澤地久枝さんによるものです)

◆戦争と人間 第一部 運命の序曲-滝沢修DVD・Blu-ray (第一部~第三部)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/DetailMulti?refSdCode=040000000DVN-126&Action_id=111&Sza_id=P1

(故山本薩夫監督のすばらしい映画で、当時の第一線俳優が総出の大作でした。今の日本ではこのような映画はつくれないでしょうネ)

(戦争と人間:予告編などの映像)
 https://www.dailymotion.com/video/x2yjuel
 https://www.youtube.com/watch?v=KopaZSjkGdg

 <毎日新聞記事に出てくる澤地久枝さんの著書>
(1)人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束-中村哲/著 澤地久枝/聞き手(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034241668&Action_id=121&Sza_id=E1
(2)妻たちの二・二六事件 新装版-澤地久枝/著(中公文庫)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033701811&Action_id=121&Sza_id=E1
(3)滄海(ウミ)よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死 1-沢地久枝/著(文藝春秋)(1~6)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000004641144&Action_id=121&Sza_id=F3
(4)1945年の少女私の「昭和」 (文春文庫) - 澤地久枝著
 https://amzn.to/2YdiftM
(5)「わたし」としての私 - 澤地久枝著(大和書房)
 https://amzn.to/3ivbaM6
(6)心の海へ-沢地久枝/著(講談社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000019832899&Action_id=121&Sza_id=F3


5.オリパラ馬鹿騒ぎの徹底総括を開始せよ
 当初の予算が7340億円で「世界一安上がりな五輪」などと嘘八百の宣伝をして東京都民をたぶらかし、ふたを開けてみたら、デタラメ三昧を繰り返した挙句に、自分たちのハラは痛まないとばかりに総額で3兆円超ものカネを使ってしまったそうな。ダム建設でもあるまいに「小さく生んで大きく育てた」ということか。そして、こんなふざけたバカ騒ぎが終わったと思ったら、今度はその責任を問われぬうちに、大会当事者や責任者たちは、組織委員会を解散して、さっさとトンズラしようとしているようだ。しかし、小池百合子と菅義偉と森喜朗と電通の3人1社はどうやっても逃げられんぞ。時代錯誤のオリパラ馬鹿騒ぎの徹底総括を開始せよ! (長野冬季五輪の時はカネの出入りを記載した帳簿が捨てられてしまっているので、今回も要注意です)

(参考)長野冬季五輪招致の帳簿「焼却」事件への長野県の取り組み
 http://yassy.system-a.org/keiei/kouhout/gorin/chobo.htm

<下記の2つの論文は必見です。特に本間龍氏の論文がコンパクトによくまとまっています>
(関連)(別添PDFファイル)可視化された日本の宿痾、巨大イベントの終わりの始まり(イントロ部分)(本間龍『世界 2021.10』)
ダウンロード - e58fafe8a696e58c96e38195e3828ce3819fe697a5e69cace381aee5aebfe797bee38081e5b7a8e5a4a7e382a4e38399e383b3e38388e381aee7b582e3828fe3828ae381aee5a78be381bee3828aefbc88e382a4e383b3e38388e69cace99693e3808ee4b896e7958ce3808fefbc89.pdf

(関連)(別添PDFファイル)「五輪敗戦」のツケを払うのは誰か(イントロ部分)(上野千鶴子『世界 2021.10』)
ダウンロード - e3808ce4ba94e8bcaae69597e688a6e3808de381aee38384e382b1e38292e68995e38186e381aee381afe8aab0e3818befbc88e382a4e383b3e38388e4b88ae9878ee3808ee4b896e7958c202021.10e3808fefbc89.pdf

 <(必見)報道特集 TBS>
(1)(録画)五輪検証第一弾 3兆円超の費用はなぜ? (2021/09/18)
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20210918_1.html
(2)(録画)弁当大量廃棄と不備ループ問題 (2021/08/07)
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20210807_1.html
(3)(録画)五輪開会の陰で・・・弁当大量廃棄も (2021724日 放送)
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20210724_1_1.html
(4)(録画)3兆円の五輪費用・実態を組織委元職員語る (2021710日 放送)
 http://www.tbs.co.jp/houtoku/archive/20210710_1_1.html

 <関連サイト>
(1)五輪経費、どこで検証 当初7340億円、総額3兆円超す試算も - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20210830/dde/001/050/037000c
(2)【東京五輪】ご立派な「負の遺産」を残した東京五輪 ウソを重ね招致した為政者たちは何を誇れるのか |日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295153
(3)史上最高額の東京五輪、歴史的位置付けは - WSJ
https://jp.wsj.com/articles/the-tokyo-olympics-staggering-price-tag-and-where-it-stands-in-history-11627272141
(4)東京2020オリンピック予算は3兆円超?「コンパクトな五輪」からの変遷・延期実施は簡素化で費用300億円削減 - 訪日ラボ
 https://honichi.com/news/2019/06/26/olympicxbudget/


6.(最後に)どうでもいい岸田文雄(アベ傀儡)政権の話
 この新政権の評判は極めて悪し。閣僚や自民党幹部要職につく政治家どものネームが悪役ばかりの「アベ代替政権」そのもの(ドリル小渕・ワイロ甘利・パンツ高木…)。こんな調子じゃ、この新政権はまもなく消えるでしょう(来る衆院選で消えないような政治家選択を有権者・国民がしたら消えないけれど、いくら何でもそこまではバカじゃないでしょう)。問題は、この岸田文雄傀儡政権の後が誰なのか、です。あのアナクロチンピラ似非右翼のタカ派で安部晋三の操り人形=高市早苗なんぞになったら厄介ですよ。「壊憲」へまっしぐらの戦争政権になるかもしれませんし、原発・核燃再推進にアクセルがかかるかもしれません。その割には「市民と野党の共闘」からの高市早苗への批判があまり出てきませんね。

(1)岸田自民の要職がモンスターだらけ! ドリル小渕・ワイロ甘利・パンツ高木|ニフティニュース
 https://news.nifty.com/article/domestic/society/12311-1271422/
(2)「傀儡と見られるのでは」新総裁・岸田文雄は“あの男”に似ている…めでたいはずの首相就任に感じる「悲劇の匂い」
 https://bit.ly/3uAIV3A
(3)(社説)自民役員人事 これが「再生」の姿か:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S15062773.html?iref=pc_rensai_long_16_article
(4)直言(2021104)「安倍院政権」の誕生へ――権力の私物化と「生業としての政治」(その2)
 http://www.asaho.com/jpn/bkno/2021/1004.html
(5)【甘利明】金銭授受疑惑の甘利明氏が自民幹事長就任 元検事・郷原弁護士は「このままだと示しがつない」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/295476

 (あまりにひどい甘利が幹事長ではあまりにひどい:秘書がやったことやからワシャ知らんと言うとるらしい)

◆日刊IWJガイド・非会員版「本日岸田新政権組閣! 甘利幹事長はNHKUR口利き疑惑について『秘書がやった。自分はまったく知らなかった』秘書に責任転嫁! 『国会招致という趣旨には合わない』と身勝手な主張!」2021.10.04号~No.3308 -
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49554
草々

 

2021年10月 3日 (日)

(さきほどのメールの付録)トンチキ珍経済政策「ご説教」を2つばかりご紹介=1つは「陳腐化する日本財界の御用聞き」が使う屁理屈(サプライサイダー)、もう一つは「人間はムチでシバかないと働かない」という愚民論に基づくベーシックインカム批判

前略、田中一郎です。


◆(メール転送です)(直近)薔薇マークMailNews_No.26:反緊縮・消費税減税&廃止大賛成、でも、財政政策や制度改正の設計が甘く、依然として「市場原理主義アホダラ教」の「呪縛」に引きずられています- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-55da8b.html



先ほどお送りしたメール(上記)付録として、トンチキ珍経済政策「ご説教」を2つばかりご紹介しておきます。この人たちは「貧困」に追いやられる人たちの苦しみや口惜しさが全く理解できていないことに根本的な誤りがありますし、政治が何のためにあるのかもわかっていないのでしょう。しかし、日本人は、こういうトンチキ珍の議論に引きずられる傾向があり、かつ、その屁理屈の発祥の地がアメリカだったり、あるいはアカデミズムがもっともらしく説教すると、すぐにその気になってしまって大失敗につながっていきます。(そのあと、自らが招いたその失敗で大騒ぎをして、やがてそれを忘れ、新たな失敗へと向かうのです)

「馬鹿は死ななきゃ治らない」から脱却いたしましょう。

(愚論その1
◆市場重視の政策が今や時代遅れに見えてきた訳(伊藤元重東京大学名誉教授)東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/458824

(一部抜粋)「日本経済の低迷は生産性の伸びが非常に低いこと、企業の投資意欲が弱いことなどサプライサイドの要因が大きな原因となっている。そこから抜け出すには、ディマンドサイドでいくら需要を刺激しても限界がある。サプライサイドから投資を促し、生産性の伸びを高めるような企業行動を起こす必要がある。だからこそDXGXが重要なのだ。」

 <田中一郎コメント>
 アホノミクスをさらに強化せよとのご指示のようだ。こんなことを言い続けて、早30年以上にもなる。いわゆる「失われた30年」だ。「市場原理主義アホダラ教」信者たちの言説の典型で、自分たちが提唱したことがうまくいかないのは、まだまだ取り組みが弱いからで、もっと徹底的にやればうまくいくと説明する。これは「インフレターゲット論」などにも見られる「根性物語」である。こんな連中の口車に乗っていたら、日本経済はとことんボロボロになるまで破壊され、そんな経済の下で暮らす庶民は生活苦の連続の下、あの世での救済に願いを託すくらいしか望みがなくなるだろう。自殺者は増えていくばかりであるが、こういう連中は、それを自然淘汰ぐらいにしか思っていない。

「サプライサイドが経済不振の大きな要因」だというのなら、何故、真っ先に原発・核燃料サイクルへの傾倒・テコ入れはヤメロと、声を大にして言わないのか。また、ゴマカシやインチキを放置してバレて、毎日のようにTVに出てきては禿げ頭を下げている大企業経営者のじじいやおやじたち、こういうボンクラの経営者が日本企業の資金・資本を浪費して(例:日本の大企業がやったM&Aという「ボロクズ企業」づかみで失った金額を合計してみろ!)、日本産業を斜陽化させている張本人ではないか。何故、経団連をはじめとする日本の巨大企業の無能な経営者どもを批判しないのか!?

そしてアホノミクスが育てた産業、その前の小泉純一郎竹中平蔵改革がはぐくんだ企業に、どんなものがあったのか思い出してみろと言う話だ(例:ライブドア、村上ファンド、コムスン、人材派遣というピンハネ業界、電通という税金かすめ取り企業、リクルート、パソナ、オリックス・・・・、昨今では国内の中小零細をつぶして外資まで招き入れている始末)。この大学教授様が言うように政策を展開すれば、こういう企業や連中が繁殖し、日本経済の斜陽化に拍車がかかる、それを税金使って励まし応援しよう、というのが、この人物が言っていることなのだ。

まさに「市場原理主義アホダラ教」政策である。サプライサイダーとも言う。竹中平蔵のお仲間と見て間違いなしだ。さて、このトンチキ珍経済政策の「ご説教」を広宣流布されている御仁は誰かというと、伊藤元重東京大学名誉教授という大センセというわけだ。さすがは東京(頭狂)大学、日本をミスリードして150年、明治以来の私物化帝国ニッポンと並んで走ってきた「迷門大学」だ。日本をおかしくすればするほど「名誉」は高まる仕組みになっている。

(関連)天皇と東大 1-立花隆/著(文藝春秋)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032847953&Action_id=121&Sza_id=F2 

(「1」~「4」まであるようです。抜群に面白い日本近現代史です。文部科学省教科書で頭が洗脳されている方々にお勧めです)

(愚論その2)
◆ベーシックインカムは日本を壊したい誰かの妄言,「働き損」で貧困層だけの国になると気づけ=鈴木傾城-マネーボイス
https://www.mag2.com/p/money/1104530?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000204_sun&utm_campaign=mag_9999_0926&trflg=1

(一部抜粋)「しかし、10万円が入るのなら、むしろ極限まで節約して10万円で一生働かないで暮らそうと思う人も続出するはずだ。働くのは面倒くさい。何もしないで寝ていた方が楽だ。そうであれば働かない選択をする人が増えても当然なのである。」「働かない人が増えれば国家の歳入はそれだけ減る。すると政府はベーシックインカムを維持するためにますます税金を引き上げなければならなくなる。結果的には税金ですべて奪われて、働けば働くほど税金が過大にかかって損する社会が生まれることになる。わざわざ労働をして損をするなら、余分に働こうなどと思う奇特な人はいない。働いて酷税を取られて「働いていない奴ら」に配られるのなら、馬鹿馬鹿しくて働いていられないと思うのが人の心だ。これは、どこかで見た体制だと思わないだろうか。そうだ、共産主義だ。働いている人間も働いていない人間も、頑張っている人間も怠けている人間も、みんな一律の給料にしたのが共産主義である。共産主義の国家に生きていた国民はみんな働かなくなって、共産主義国家は非効率さゆえに崩壊していった。」

 <田中一郎コメント>
 ベーシックインカムを批判しているから読んでみたが、途中でバカバカしくなってやめた。ベーシックインカムは共産主義だ、この人、経済学の何のお勉強もしていないんじゃないかしら。何十年も前の珍論をご披露されているのでしょう? マルクス著「資本論」を読みなはれ。共産主義の「きょ」も知らないで議論したらあきへん。「人間はムチで叩かなければ働かない」という世界観だそうで、そう思うのなら、自分自身や大会社の幹部ら、あるいは自民党議員どもを徹底的に叩けばいい。人間は、そんなもんやない。人間は、社会的な存在であり、マルクスに言わせれば、個々人は経済的諸範疇の人格化として現れ、その言動は経済的社会的諸関係の結果として生まれてくるもの。要するに、人間はみな「ちょぼちょぼ」やで、それぞれの利害に縛られて生きているんやで、ということだ。

それと、ベーシックインカムの根本的欠陥についても錯誤認識している。ベーシックインカムの根本的な誤りは、①現金を必要としない多くの人々にまで現金を配りまくり巨額の財源を浪費すること(大半が貯蓄に行くので景気対策としても無意味)、②何故、かような馬鹿なことをするのかというと、市場原理主義者は、全ての社会政策をベーシックインカムに集約し、社会保障その他の政策をスクラップ、それによって大半の公務員も不必要となり、解雇して財源を確保、警察や軍隊など政府機能を一部残すだけの究極の小さな政府ができて、これで目標達成、③一部のオバカは、更にこれを消費税増税で財源確保すると言っている=これをマッチポンプといい、不特定多数から消費税で税金を吸い上げて、不特定多数に税金をバラマクからだ、オールフォーオールがその典型、

④他方、一部の物事をよく考えない情緒的リベラルが何故、ベーシックインカムを提唱するかというと、一部の必要な人にだけ現金給付をすると、給付を受けられない人たちがそれをねたみ、給付を受けている人に対してバッシングをするからだ、これを避けるため、全員に配ればそういうことはなくなる、というわけ。こんなことを言っていたら、およそ経済政策などはできないでしょう。経済政策は、目標やターゲットを定めて実施するもの、最低限の経費で最大限の政策効果を狙って実施すべきであるということは、地方自治法か地方財政法にも確か書いてあったように思う。

何故、生活保護やその他の経済困窮者への支援だけに焦点を当てて攻撃するのかしら? いわゆるターゲット型経済政策など、他にも山のようにあるではないか。補助金やターゲット減税などなど、いっぱいある。「市場原理主義アホダラ教」政策は、フラットニング、といって、市場参加者の所得源泉の是非を全く問わずに、参加者全てを「平等に」「フラット(水平)に」扱うことを旨としている。巨大多国籍企業も、私のような吹けば飛ぶようなちょぼちょぼ市民も、全く同列に、同じ権利主体として扱う、というのが建前(注)になっていて、「これこそが本当の平等」などとワメキたてる。ベーシックインカムはその典型事例である。他にも、労働法反対、独禁法反対、社会規制反対、環境規制反対、消費者保護反対などなど、経済政策や経済諸制度は全て潰せ、というのがそのモットーである。市場に任せておけばいい=後は野となれ山となれで、それでいい、そんな考えだ。しかし、こんなものは現状の所得分配や経済・社会のあり方を「正しい」=「それでいい」と追認するだけの「支配体制維持」を主張している主義主張にすぎない。市場に任せるだけではうまくいかないから、資本主義は修正資本主義になって生き延びてきた。そんなことは20世紀の議論である。

(注)「フラット」を「建前」だけでなくイデオロギーとして真剣に展開するのが、経済学者ハイエクらの「新自由主義」者たち、他方、「建前」を美辞麗句に包んで賛美しながら、一方で赤い舌を出しつつ「1%の利益」のために政治や行政を私物化するのが「市場原理主義」である。つまり「市場原理主義」とは「1%のためのご都合主義」である。この2つの区別は、マスごみは意識していないようだが、私は現代の社会認識において非常に重要と考えている。後者の代表例が「パソナ竹中平蔵」「オリックス宮内義彦」である。

結局、このベーシックインカム提唱の情緒的リベラル諸君は、①ベーシックインカムを会保障制度と間違えた不勉強、②必要となる財源のことも全く考えていない「お気楽」、③経済政策で社会を変えていくという覚悟が決まっておらず、④MMT理論というケインズ経済学の亜流の経済政策論を、机上の空論のまま信じ込んでしまった、⑤日本国憲法第25条にある基本的人権としての「生存権」という法的理念を理解できていない、などからくる謬論だと思われる。


いままでもベーシックインカムやヘリコプターマネー批判はさんざん書いてきたが、この情緒的リベラルほどタチの悪いものはなくて、自分たちの仲良しクラブ内での言論以外は、いっさいが耳に入らない、ワンウェイ型人間たちが多い。こういう人たちが、片方で「スターリンのミニブタ」集団(言論妨害・異論排除勢力)を形成し、やがて社会情勢の悪化を背景にスターリン主義社会体制へと突っ込んでいく主体となるだろうと、私は見ている。ファシズム・全体主義は善意に担がれてやってくるということだ。みなさまが、ベーシックインカム・ヘリコプターマネーや「スターリンのミニブタ」に対して甘い態度をおとりにならないことを願うばかりです。
草々

 

2021年10月 2日 (土)

(メール転送です)(直近)薔薇マークMailNews_No.26:反緊縮・消費税減税&廃止大賛成、でも、財政政策や制度改正の設計が甘く、依然として「市場原理主義アホダラ教」の「呪縛」に引きずられています

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(11.13)オルタナティブな日本をめざして(第67回):「デジタル政策の陥穽と、その危険性:自治・民主主義の観点から」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-68611a.html

(予約の受付窓口)
*たんぽぽ舎(水道橋):TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
(上記にお電話していただき「受付番号」をもらってください)


2.イベント情報
(1)(10.8)福島原発事故かながわ訴訟控訴審第8回
 https://sites.google.com/site/fukukanaweb/

(2)(10.22)子ども脱被ばく裁判 控訴審のお知らせと(10.10)一審報告会へのお誘い
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2021/09/blog-post.html

(関連)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会) 新チラシ
表:https://drive.google.com/file/d/1G7S9rRoQbjTo0jz8UuJBngtoaFcb2Jie/view
裏:https://drive.google.com/file/d/1XTSBQEQNicaEHWO3q-FoYNJ1D3yQ01J4/view


3.キャンペーン
(1)ベトナム人技能実習生リンさんの無罪判決を求めます! · Change.org
 https://bit.ly/3B69lN0
(2)キャンペーンについてのお知らせ · 「環境安全基本法」の制定を求める署名にご協力をお願いいたします! · Change.org
 https://bit.ly/3mbXaIc
(3)種苗法改定 自家増殖(採種)”一律” 禁止法に反対→廃案の声を上げよう!(2020.12.2可決)Change.org
 https://bit.ly/3ook2qQ

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 食の本当の価値観 · Change.org
 https://bit.ly/3ozF9X4


4.(新作)映画「コレクティブ 国家の嘘」公式サイト|10月2日(土)ロードショー
 https://transformer.co.jp/m/colectiv/#pagetop


5.(パンフ)自衛隊や自衛の措置を憲法に書き加えても何も変わらないの?(日弁連 2021.9)
 https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/kenpo_pmf.pdf


6.(新刊書)それでもバカとは戦え-適菜収/著(日刊ゲンダイ)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034254733&Action_id=121&Sza_id=A0


7.「訴えの多くは握り潰される」警察トップにレイプ被害の女性の心を踏みにじる-あの安倍人脈- 総裁選のどさくさに紛れて長官就任 - PRESIDENT Online
 https://president.jp/articles/-/50377

(これは日本の全女性・有権者に対するアベ自民党政権の「挑戦状」です。文句があるなら来たる国政選挙で落としてみろ! と言ってます。だったら自民党議員どもをまとめて衆院選で落として差し上げましょう。もちろんこの警察庁長官は即更迭の上、責任追及です。:田中一郎)


8.くだらない政治の話
(1)1.5億円「菅氏と二階氏が説明を」本部の買収否定、広島重鎮が批判(朝日新聞デジタル)、2019年参院選広島選挙区をめぐり、自民党…|dメニューニュース(NTTドコモ)
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi_region/politics/asahi_region-ASP9T7GJKP9TPITB001
(2)【岸田文雄】岸田新総裁「聞く力」を官邸人事で発揮し“チーム安倍”に逆戻り…あのアイヒマンも戻ってくる!|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295447
(3)【菅義偉】菅首相がトンデモ置き土産 入国水際対策まで大幅緩和で「ポストデルタ株」次々上陸の恐怖|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295446
(4)都民ファーストとの衆院選での連携否定せず 国民民主・玉木代表 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20211002/k00/00m/010/095000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20211002
(5)【森友学園】麻生さん、読者は関心ありますよ…赤木雅子さんの怒りに財務省職員は凍り付いた|相澤冬樹 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295185
(6)【森友学園】麻生大臣や財務省とは大違い…赤木雅子さん「きちんと謝罪してくれる議員もいるんや」|相澤冬樹 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295231
(7)与野党激突の旭川市長選 前市長後継の立民候補が破れ自民候補が当選 果たして衆院選への影響は(HTB北海道ニュース) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a9d79b8dfe88b87b15641a127693fbb27de4a390

(来る衆議院選挙の小選挙区がこういう風にならなければいいのですが・・・・・:田中一郎)
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かつて私も旗を振った「薔薇マークキャンペーン」からメールが来ました。簡単にコメントしておきます。「市場原理主義アホダラ教」の呪縛から抜け切れていないことや、財政政策や制度改正の具体像が少し甘いように思えます。できれば考え方を少しチェンジしてもらって一緒にやりたいものだと思っています。

山本太郎「れいわ新選組」についても同様です。山本太郎「れいわ新選組」は学者先生の団体ではなく政党・政治勢力ですから、今のままの「極端なバラマキ」政策を押し通すことは、いずれ自分たちの「命取り」になると心得てほしいです。公約が守れないからです。ちなみに私は山本太郎「れいわ新選組」の熱烈な支持者です。また、「市民と野党の共闘」に協力する全ての政治勢力や政党を支持しています。


(「薔薇マークキャンペーン」へのコメント:総括)
積極的財政支出・反緊縮=大賛成
消費税減税 5%を経て廃止へ=大賛成
当面の財源は国債発行=慎重に行うことでこれもOK
(但し、日銀直接引受はダメ、中央銀行廃止論などは論外)
国債は近い将来に必ず返済するものではない=その通り
サプライサイドよりデマンドサイドの政策が必要=その通り

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(私が考える採用されるべき経済政策)

*財政支出内容の抜本的見直し(各省庁別に市民代表が入った「財政支出適正化委員会」(仮称)を設置して大胆にスクラップ&ビルド)=(民主党政権が失敗した「事業仕分け」の二の舞は絶対に避ける=仕分け対象事業で金額巨額で利権まみれの事業を避け(例:高速増殖炉もんじゅや核燃料サイクル)、かつ「必殺仕分け人」が外資の人間を含む「市場原理主義アホダラ教」信者たちだった)

*税制の抜本改革を並行して行う(税金を払わない大企業、税金を払わない富裕層、税金を払わない外国法人・非居住者、タックスヘイブンなどを撲滅)

(関連)一律20%は「金持ち優遇」か 金融所得課税の見直し論加速 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210923/k00/00m/020/060000c?cx_fm=mailcp&cx_ml=article&cx_mdate=20210929

*金融政策はアンワインド開始(頭が痛いのは日銀とGPIFの抱える巨額の国内外株式・リスク資産=これが現在の日本経済の最大のリスク時限爆弾)

*インフレターゲットなどという世間知らずの「根性物語」政策(*)はやめること=インフレ率は常に0%で物価は安定しているのが最も良い、資産価格も要注意である

*円安リスクに要警戒(先週号『週刊エコノミスト』参照=まだ読んでいませんが一応注目しています)=近未来の日本が絶対に回避すべきは「際限のない円安」

(関連)安い日本:外食、賃金、学費 安売り大国を覆う不安=浜田健太郎/加藤結花 - 週刊エコノミスト Online
 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211005/se1/00m/020/050000c

*財政金融政策だけでなく、およそ「市場原理主義アホダラ教」政策を反映する法制度や経済条約などをすべてゼロベースで見直し改正・脱却(TPPなど)

*対米隷属型経済政策はすべて解消(例;食料主権、消費者主権、ゲノム編集食品政策)

(*)インフレターゲットなどという世間知らずの「根性物語」政策
 中央銀行が「インフレ率を○○%にするぞ!!」と強い態度で臨めば、そのインフレ率は実現できる、という認識のこと、インフレターゲット論者に多い。少年マンガの「根性もの」の読みすぎではないかと私は診断して差し上げている。


1.不特定多数への巨額現金バラマキや巨額所得減税・法人税減税はやめること
 財源の浪費です。不特定多数への一過性の巨額現金バラマキや巨額所得減税は、現下の経済情勢ではかなりの部分が貯蓄に回り、景気対策にもなりません。また、法人税減税などは、なすべき政策とは正反対です。枝野幸男立憲民主党代表が言う一過性の巨額所得減税で「分厚い中間層」など、できるわけがありません。バラマキ政策打ち出しで選挙で票を得ようとする有権者をバカにした「B級国民」対策としか思えません。

(関連)立憲民主党「年収1000万円以下」所得税免除の衝撃公約! 実現なら勤労者の9割超に恩恵が|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295280

2.「必要な人(自然人)に必要なだけの支援」(カネ、財、サービス」が届くようにすることが最重要
 これこそがホンモノの「ベーシック・サービス」です。当面は、生活保護改め生活保障制度の抜本的な改革拡充と、失業保険制度の大幅拡充(休業補償金の直接給付を含む)にしっかりと取り組んでいただきたい。日本から貧困に苦しむ人々を一掃する「貧困ゼロ」政策が最重要です。追加の特別定額(一時)給付金10万円を全国民一律給付でもらっても、貧困に苦しむ人にとっては1カ月も持たないでしょう。それでも13兆円ばかりかかります。

3.「新型コロナ」不況に対する経済政策
 企業や事業を救済する議論が多い現状を改め、自然人を救済することを最重点においていただきたい。経済政策の方法論の基本は下記です。

(1)自然人(フリーランスや自営業者を含む)=まず、当面の生活資金の現金給付、続いて(基本的人権としての)生活保障制度による生活再建をへて自立へ

(2)中小零細企業(法人)=返済条件が極めて緩い(減免付)超長期・無利息・無担保・会社代表保証のまとまった金額の融資が原則、現金給付は一部例外を除き行わない、一定金額以上の融資は厳格な審査(現状は自然人に対する政策と法人に対する政策とがアベコベになっている。中小零細企業といえども、わずかばかりの現金をもらっても役に立たない。現金は自然人、融資は法人企業です)

(3)内部留保を抱える大企業や中堅企業への支援は当面は見合わせ(内部留保を使ってください)

(4)法人税減税はクソの役にも立たない(大半の中小零細企業は赤字=減税しても無意味)

4.正規公務員の大量採用(1000万人規模)
 若い世代は非正規割合が50%まで来ている、女性はさらにひどい、許しがたい人材の浪費であるし、こんなことをこのまま続けていけば、彼らが高齢化する頃に日本経済は破綻する(生活保護窓口への殺到が起きる)。政府は、企業や自治体に雇用を増やせ・正規職員を増やせ、などという前に「自分たち政府が増やせ」

 以前に提案したように「地方振興公社」(仮称)を新設し、ここが1000万人規模の正規公務員を採用し、この人たちを定住条件付きで地方へ派遣し、地方で必要な仕事についてもらうようにすればよい(雇用政策と地方振興政策とを兼ねる)。

 いわゆる「プランB」による日本の産業振興政策=「イノベーションよりも(生活)リノベーション」

5.地方経済の再建・復興
 原発・核燃料サイクルをきっぱりとやめる(私の脱原発ロードマップを参照=「いちろうちゃんのブログ」参照)=但し、後始末を含めて巨額の財源が必要、再生可能エネルギーを中心にエネルギー革命を地方に起こし、都市を包囲せよ

 農林水産業、関連する食品産業や住宅関連産業、地場産業へのテコ入れ、食料自給率80%(現状37%)を10年で達成(例:まず学校給食を米飯100%で全校自校(炊飯)方式にせよ、また同時に、すべての学校に冷暖房を入れよ=パソコンなど後回しでいい)

 食の安全と表示の徹底、「市場原理主義アホダラ教」国際経済協定からは脱出(TPP、日米FTA、日欧EPA 日豪EPA、RCEPなど)

 地方分権自治改革の再スタート(少しずつ人材養成と並行して権限と財源の移譲など)

6.普遍主義的政策(社会保障制度など)=いわゆる「ベーシック・サービス」について
 立憲民主党や国民民主党が言う「ベーシック・サービス」は消費税増税の口実にすぎない(有権者・国民を欺くもの)
  ⇒ つべこべ言う前に今の生活保護を何とかしろ(ケースワーカーの抜本的補充や権利としての生活保護の政府によるPR他)

 すぐにでも必要な上記政策を直ちにやってから、教育や社会保障制度などについては中長期的なスタンスで、政府の官庁再編も踏まえて検討すればいい

 さしあたり、介護保険制度と、保育および小中学校教育、および国公立大学の授業料削減・奨学金制度の抜本見直しから始めたらどうか

7.労働法制の抜本改正
 アベ労働法制は破棄して、働くものを守るまともな労働法制(最低賃金全国一律1500円、労働者派遣法廃止や1人親方請負法制、公的フリンジベネフィットなど)と、その労働政策をきちんと実行できる公務員(例:労働基準監督官)を大量採用

8.最後に
 各論に入れば、まだまだたくさんのことを申し上げる必要がありますが、それはまたの機会に。最後に申し上げたいことは、上記のような「ちょぼちょぼ市民のための新日本抜本構造改革計画」(仮称)を実現するには、少なくとも数百兆円が必要、これに福島原発事故の後始末の費用(脱原発を含む)も数百兆円かかりますので、およそ不特定多数に巨額現金をばらまいている余裕などないのです。ベーシックインカムやヘリコプターマネーのような、竹中平蔵も喜ぶアホ丸出しの、政策にもならぬ財源浪費は是非おやめいただきたい。

(関連)毎月7万円の「所得制限付きベーシックインカム」 竹中平蔵氏の持論が波紋- J-CAST ニュース【全文表示】
 https://www.j-cast.com/2020/09/24395125.html?p=all
草々

・・・・・・・・・・・・・
(追)瀬戸大作さん大活躍「民なくしてコロナ禍で問う:今日生きるので精いっぱいの人、大勢いる現状にまず目を向けて」(東京新聞)⇒ 「市民と野党の共闘」は、一過性の巨額現金バラマキではなく、必要な人に支援が行き届く制度化を行え

◆(別添PDFファイル)民なくしてコロナ禍で問う:今日生きるので精いっぱいの人、大勢いる現状にまず目を向けて(東京 2021.9.23)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/132504

 <田中一郎コメント>
 自己責任を取るべき連中が自己責任を取らず、自己責任を取る必要がない人が自己責任を取らさせる「あべこべ社会(アベスガ社会ともいう)」の日本において、アンラッキーが続いて貧困に追い込まれ自殺一歩手前まで行った人が、瀬戸大作さんという人の支援を受けて、見事に立ち直って今は働いています。生活が苦しくなることは、その人に原因があるのではなく、社会の仕組み=つまりは政治に原因があるのです。行政に携わる役人たち全員が瀬戸大作さんのようになれば、現代日本社会のほとんどの悲劇は救済・解消できます。そのためには、有権者・国民が「市場原理主義アホダラ教」の呪縛から脱却し、現在の自民党・公明党・維新のガラクタ政治家どもを選挙で一掃することが不可欠です。そうしないと行政や役人たちはまともに機能しません。一例として、上記記事と下記の記事を比較してみてください。現在の生活保護行政がこういう風になってしまうのは、それなりに理由があります。最大の理由は、行政の上に君臨する政治・政治家です。詳しくは別メールします。

◆(別添PDFファイル)中野区のケースワーカー、生活保護利用者 訪ねなくても「訪問」、10年以上運用 実効性に疑問の声(東京 2021.9.23)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/132551

衆議院選挙目前にして、山本太郎「れいわ新選組」を筆頭に、立憲民主党や共産党など、「市民と野党の共闘」勢力は、一過性の巨額現金バラマキを主張して、まるで財政バラマキの「バナナのタタキ売り競争」を展開している様子です。しかし、こんなことは、いくらやっても大砂漠に水を撒くようなもので、本当に困っている人や事業者の救済にはならないどころか、財政破綻を前倒しで招き入れ、一過性だから後には何も残らず、経済的混乱と民生の苦境をますますひどくするだけの話です。はっきり申し上げておきますが「巨額現金バラマキはやめろ!」ということです。

◎「新型コロナ」騒動で(これ自体が愚かな政治の結果です)疲弊した日本経済立て直しのポイントは次のようなことです。

(1)「必要な人に必要なだけの支援」(現金、財、サービス)が行き届くような「制度」「仕組み」が必要(恒久的な法制度)=これが最も重要(企業や事業を助けることよりも、まず真っ先に人間を助けよ!)

(2)現金給付をするのなら自然人に対して、その事情に応じて給付(フリーランスや自営業者を含む)

(3)他方、法人の中小零細企業に対しては、わずかばかりの現金給付ではなく(役に立たない)、無利息・超長期・無担保の融資でまとまった金額の支援をしなければダメ(但し、一定金額以上は返済能力を審査、有担保)=後日、返済元利金の減免ありうる(持続化給付金や家賃補助金などは現金給付事業を担うハイエナ企業や政商資本の食いものにされるだけ=今の行政に、ものすごい数の企業に現金を給付していく事務遂行能力・体制はない)

(4)医療体制(とくに重症患者)を万全に整える(それまではPCR検査は限定施設に集中実施)⇒ イベルメクチンや5ALAなど、安全で有効で安価な治療薬を使用 検査(PCR検査とは限らず)・隔離体制の整備 「新型コロナ」の感染症分類を「2類」から「5類」に指定しなおして、対策の要から体制ぜい弱な保健所を外し、すべての医療機関で独自の判断で対応ができるようにする(医師・看護士・医療関係のエッセンシャルワーカーへの充実した支援も不可欠) 返す刀で、オリパラ馬鹿騒ぎを推進した政治家・官僚・関係者を政治や行政の場から一掃し、その責任を追及しましょう。

(5)「「新型コロナ」」経済対策の具体策(例)
*自然人個人(フリーランスや自営業者含む非法人)⇒ 生活保護改め生活保障制度の抜本拡充(共産党が公約に掲げました)、失業保険制度の抜本拡充(休業補償金制度の直接支給や期間延長・金額増を含む)、正規公務員採用を数百万人単位で実施(地方振興公社新設による地方定住の地方派遣社員等=貧困化対策と地方再建政策とを兼ねる)

*中小零細法人 上記で申し上げた通り(現金給付は原則として行わない その現金は自然人個人救済の拡充に充当)

*内部留保を抱えた大企業 自力で頑張ってください

*財源は、国債発行+不公正税制の抜本改革による税収(税金を払わない大企業、相続税を含む税金を払わない富裕層、税金を払わない外国企業・非居住者、タックスヘイブンを撲滅する)、消費税は減税から廃止へ)

(注)「グローバル連帯税フォーラム」ML上で田中徹二とかいう人物に言論妨害を受けています。近々、その概要をお知らせします。こういう連中が主催する一切のイベントや運動に、みなさまが参加されませんことをお願いいたします。いわゆる「スターリンのミニブタ」現象であり、それは社会情勢が厳しくなるとともに、彼らが権力を握れば「スターリンのブタ」へと変身・巨大化していきます。今のうちに退治しておきましょう。皆様が参加なさらなければ、こういう連中はやがて消えていきます。左派・左翼の運動にはママ見られる現象です。フランス革命やロシア革命や中国革命を思い出してください。
草々

(下記はメール転送です)
==================================
From: 薔薇マーク
Sent: Saturday, October 2, 2021 2:07 PM
To: mailto:ichirouchan@withe.ne.jp
Subject: 薔薇マークMailNews_No.26

薔薇マークキャンペーン
MailNews No.26 2021/10/01
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薔薇マークキャンペーンは、松尾匡(立命館大学経済学部教授)を代表とする政策提言グループです。コロナ10万円給付金や消費税減税など、国のお金を積極的に使うことを呼びかけています。https://u15577287.ct.sendgrid.net/ls/click?upn=D48YAwHYqmjxQ8cvW0nR5gFfb6waRA6RzeEmJ1FvO7E-3DVmm__O5cncDjHWYrree9RU9B6bL-2FcUlQ14YNKJRzl3O9hn3lqeXRwNcAgSK3jTbTttANauwSsIHoQbSA-2BG4Hd9n-2BqCr8TXQLSSIg8ljDuiYdJMwzkMrsOTWmrkY7u6zchoIafdWzW5nuy9In3Q7xSeH6-2BuR5oa81sj29eBSy6YVaL67eXkTD-2FiwfczGQTSQeOQTSTNI6FYGvc8B539votDoHDiyUUcu1DSZcZmKa2lHPVbqJtHgpiIt56kjfvbRIFKUn4UsfUIzKjCVrFpOBMy95XN6iPue-2BedQeBiUR7mHIPcSwE5HYuQFyXl0KWAaubmO4LBhEi5W8-2Bc5JuwyMfOMhFUA0DXmK5YwgaWYkbcDns88lPyg85jvgQGyUmQG2ZJ2gjTV6h1ngT66jrkvrV0FnjjKSw9F0DXl-2Fb6G-2BG2AQlNPsOK3-2BzrbPivJYubqDLsq38

===========
■■目次■■■■
 ・【声明】消費税が10%に引き上げられて2年。
   このままではダメ。衆院選挙で状況を変えよう。
 ・【メッセージ】声明への賛同者から
 ・【お願い】生きる場、働く場から報告を送ってください
 ・【ご寄付のお願い】
■■■■■■■■

【声明】消費税が10%に引き上げられて2年。このままではダメ。衆院選挙で状況を変えよう。

2021年10月1日 
薔薇マークキャンペーン代表 
松尾 匡(立命館大学経済学部教授)
薔薇マークキャンペーン呼びかけ人 
西郷 南海子(薔薇マークキャンペーン事務局長)
朴 勝俊 (関西学院大学総合政策学部教授)
池田 香代子(翻訳家・作家)
色平 哲郎(佐久総合病院医師・社会運動家)
岩下 有司(中京大学名誉教授・経済学)
大坂 洋(富山大学経済学部経済学科准教授)
岡本 英男(東京経済大学学長)
小田中 直樹(東北大学大学院経済学研究科教授)
梶谷 懐(神戸大学大学院経済学研究科教授)
桂木 健次(富山大学名誉教授・経済学)
岸 政彦(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)
西郷 甲矢人(長浜バイオ大学教授・数学)
橋本 貴彦(立命館大学経済学部教授)
長谷川 羽衣子(グリーン・ニューディール政策研究会事務局長)
ブレイディ みかこ(保育士・ライター)
森永 卓郎(獨協大学経済学部教授)
山森 亮(同志社大学経済学部教授)
その他この声明への賛同者 
中島 岳志(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授・政治学)

 2年前の2019年10月1日、安倍政権によって消費税が10%に引き上げられました。景気が悪化する中、世論の反対を押し切っての強行でした。その後、経済はさらに落ち込み、コロナ禍まで重なって、生活や生業(なりわい)は大打撃を受けています。このままではダメです。力をあわせて状況を変えなければいけません。

 私たち薔薇マークキャンペーンは、様々な機会で、積極的な財政出動をうったえてきました。現政権や支配層が流布する「国債残高1000兆円は、将来世代が税金で返済しなければならない借金である」という財政危機論は誤りであることを指摘してきました。昨年5月には、全ての人に届く一律現金給付と、消費税停止(0%)を提言しています。(

 また、それだけではなく、労働者の生活や中小零細企業を無条件で支え、コロナ禍終息まで安心して休業できるようにすること。エッセンシャルワーカーの方々のリスクと奮闘に十分に報いる体制と報酬を確立すること。さらに、公立病院や保健所、公的医療制度を拡充すること。現政権がおこなっている医療リストラ政策や、利用者を疲弊・分断させる補助金・貸付のやり方を改めること。こうしたことのために、十分に国のお金を使って、財政出動をおこなうことが、今すぐに必要です。

(※ 2020年5月薔薇マークキャンペーン提言「全員に確実に届く、真の『コロナ』経済政策はこれだ」https://u15577287.ct.sendgrid.net/ls/click?upn=D48YAwHYqmjxQ8cvW0nR5gVWSJ1D9KIPleQ4hD2aSswQR2DOfL0-2FFcmxePLRxWUEVoYWjC-2F-2FnD9a1uzSz6Bj0Q-3D-3DVOVH_O5cncDjHWYrree9RU9B6bL-2FcUlQ14YNKJRzl3O9hn3lqeXRwNcAgSK3jTbTttANauwSsIHoQbSA-2BG4Hd9n-2BqCr8TXQLSSIg8ljDuiYdJMwzkMrsOTWmrkY7u6zchoIafdWzW5nuy9In3Q7xSeH6-2BuR5oa81sj29eBSy6YVaL67eXkTD-2FiwfczGQTSQeOQTSTNI6FYGvc8B539votDoHDiyUUcu1DSZcZmKa2lHPVbqJtHgpiIt56kjfvbRIFKUn4QdH0Z96-2B-2BIBVqRg3u-2FpmcRqcmREEN9WH2KDzF-2B2nlVjSdv8LU4vDDbg70Tu-2B4zO7U15bY4CYSUcGifh5hTu3-2BXyeV2jy1d8JsXbd-2BQrS0-2BI6DOrN5A2XVS7v1K-2BasGi7nAlUKKGzzwTufU1i5EbHXm5jgEow-2FBoorcaJUXy7W7jVBhaQ2W76h9u4dPJlb-2FwU

 私たちは、その立場から、9月8日、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組の4党が、市民連合の呼びかけに応えて共通政策に合意したことを心から歓迎します。この共通政策では、「格差と貧困を是正する」として、ワーキングプアをなくすこと、消費税減税と富裕層への負担強化で公平な税制を実現することなどが掲げられています。野党4党や、同志向の幅広い政治潮流が、これをさらに発展させて、人びとのための大胆な財政出動を、衆議院総選挙の争点として打ち出すことを期待します。

 最後に、自民党の総裁選挙結果についてです。あまりの無策で倒壊した菅政権にかわり、自民党の新しい総裁に岸田文雄氏が選出され、新首相となる見通しです。しかし、岸田氏は、安倍・菅政権の最大の失政である消費税増税を正当化し、「消費税は減税しない」と表明しています。岸田氏は、これまでの緊縮派のイメージの払拭に努めていますが、「コロナ後は財政健全化をしっかり考える」と言っており、ほどなく増税・緊縮路線に戻ることは間違いありません。岸田氏もまた、安倍・菅政権の財界優先路線の継承者にほかならず、今後も自公政権が続けば、庶民にとっての景気悪化と社会の荒廃は避けられないでしょう。いわゆる「アベノミクス」は、大企業や富裕層に大きな富をもたらす一方、2度にわたる消費税増税で人々の暮らしを圧迫し、格差と貧困を広げました。来たる衆議院議員選挙では、安倍・菅政権の失政を繰り返さない人びとの選択として「政権交代」が待たれます。

 いま世界では積極財政により雇用の本格改善をめざす「高圧経済政策」が大きな流れになっています。日本に住む私たちも、こうした潮流と共に行動し、人びとのための経済を、みんなの力で取り戻しましょう。

【メッセージ】声明への署名者から

松尾 匡さん
 消費税・コロナショックのなかで、今人びとが生きる場、働く場はどうなっているのか? 皆さまからの報告をお待ちしています。あわせて、薔薇マークキャンペーンへのご意見もお願いいたします。枝野さんが、所得税減税や消費税減税の財源を問われて「国債に決まっている」と答え、数十兆円規模のGDPギャップの存在を根拠にあげました。 私たちが提唱してきた勝てる政策で、野党がまとまって共闘する機運がようやく現実的になってきたと感じます。

朴 勝俊さん
 政権交代を実現し、徹底したコロナ対策と現金給付、そして脱原発グリーン・ニューディールで、誰一人取り残されることのない、持続可能で豊かな日本を実現しましょう。

池田 香代子さん
 アベノミクスで唯一成功した円安で輸出産業は儲けたが、人々は貧しくなり、低賃金の職を奪い合うことになった。消費税も社会保障費も上げた結果、富は持たぬ者から持てる者へと移動した。こんなクレイジーな経済政策はもうたくさんです。

色平 哲郎さん
「立憲民主党政権ができたなら、実現したい5つの政策」が信州の当地にも回ってきました、実現を期待しております!

  1. ベーシック・サービス(医療、介護、保育、教育など)の充実
  2. 最低賃金の底上げ
  3. 住まいの安心:住宅手当(家賃補助)創設、住宅の断熱化(省エネ化)
  4. 学校給食の無償化
  5. 高等教育(大学や専門学校)の経済的負担の軽減

岩下 有司さん
 コロナ禍がある程度収まっても、増税と緊縮財政による以前のような100兆円程度の財政規模では、日本経済は縮小していきます。これからは150兆円程度の財政支出が必要と思われます。0.1%百年国債の日銀引き受けで賄えば、日銀引き受け国債が1,000兆円になっても国が日銀に支払う利払いは年間1兆円で済みます。 

大坂 洋さん
 政治家のためではなく、みんなのためのコロナ対策・経済政策を!
 一律現金給付、消費税停止いますぐ!

小田中 直樹さん
 コロナ禍に苦しむ人びとのための経済政策を展開できる政治が、いまこそ必要です。そのためには賃金の引き上げ、飲食店を中心とする小規模経営に対する補助など、あらゆる手段をとることを求めます。

梶谷 懐さん
 各国の経験から見ても、「緊急避難」的な財政出動では安定した雇用を生み出せないことが明らかです。より長期的な積極財政のビジョンを野党は打ち出すべきだと考えます。

西郷 甲矢人さん
 ひとびとの怒りが、コロナ禍で緊縮を貫こうとした菅政権を打倒しました。それでもなお自民党は、消費税を下げることすら掲げません。圧倒的な「高圧経済政策」で、誰ひとり見捨てられない社会を共に作りましょう。

橋本 貴彦さん
 今度の総選挙は重要です。日本政府が人々のための積極的な財政出動をおこなうことで,多くの人々の困りごとを解決できます。全員が助かる政策を即座に!

長谷川 羽衣子さん
 コロナ危機で世界中が反緊縮へと舵を切る中、日本でもようやくその兆しが見え始めました。総選挙では、コロナ危機を乗り越えるための財政出動と、気候危機を乗り越えるための反緊縮グリーン・ニューディールが争点となることを期待します。

山森 亮さん
 エッセンシャルワーカーが報われる社会を、
 互いをケアしあう日々の暮らしのための経済を、
 私たちの声が届く政治を。

中島 岳志さん
 コロナ危機の中、低所得層にしわ寄せが集中し、生活困窮が深刻化しています。このような時に思い切った財政出動を行い、消費税の減税を行うのは、当然の政策です。どの政党が国民のこと考えているのか、しっかりと見極めましょう。

【お願い】生きる場、働く場から報告を送ってください
 今後、キャンペーンでは皆さまから届いた報告やご意見をホームページやメールニュースで公開していく予定です。報告・ご意見は下記より。
 https://u15577287.ct.sendgrid.net/ls/click?upn=D48YAwHYqmjxQ8cvW0nR5q1SOrmKQ80UMLUjwl5jd6iKk3E9gp3IRxjs4qgjRg6W7PLZ_O5cncDjHWYrree9RU9B6bL-2FcUlQ14YNKJRzl3O9hn3lqeXRwNcAgSK3jTbTttANauwSsIHoQbSA-2BG4Hd9n-2BqCr8TXQLSSIg8ljDuiYdJMwzkMrsOTWmrkY7u6zchoIafdWzW5nuy9In3Q7xSeH6-2BuR5oa81sj29eBSy6YVaL67eXkTD-2FiwfczGQTSQeOQTSTNI6FYGvc8B539votDoHDiyUUcu1DSZcZmKa2lHPVbqJtHgpiIt56kjfvbRIFKUn4J56aFVJS-2BeX7PN5TXRKcT-2BIrGee-2BXI3U2Xfp9E4vT6BWLLpxq0MR6ICC9HqUPFA0VaA-2FSdvBCla0eqtyhyBnYwbwIeFTLpFGZpUvtQ7O6UFhik8-2FzpZXD2KqsuBfyIIoWg4evEXYZQfhImOgJ-2BK-2Fztobd7hdMsevRB-2FtsXqECdrkWRqDm3pNlZ7-2BYDhlVdQ-2F


ご寄付のお願い
 薔薇マークキャンペーンは皆さまからの寄付のみによって活動しています。活動継続のためにご協力をお願いします。ご寄付は、郵便振替・銀行口座・LINE Payで可能です。ご寄付は下記から。
 https://u15577287.ct.sendgrid.net/ls/click?upn=D48YAwHYqmjxQ8cvW0nR5rO7M3xmWqDL0oBKcAfGEVFhi7CxccDoj6Aiy9M-2FV9EPndgI_O5cncDjHWYrree9RU9B6bL-2FcUlQ14YNKJRzl3O9hn3lqeXRwNcAgSK3jTbTttANauwSsIHoQbSA-2BG4Hd9n-2BqCr8TXQLSSIg8ljDuiYdJMwzkMrsOTWmrkY7u6zchoIafdWzW5nuy9In3Q7xSeH6-2BuR5oa81sj29eBSy6YVaL67eXkTD-2FiwfczGQTSQeOQTSTNI6FYGvc8B539votDoHDiyUUcu1DSZcZmKa2lHPVbqJtHgpiIt56kjfvbRIFKUn4zJ2KEGXpxdUurbU2HV1eo0yoyekfEKbbQRpJvKVIQTsHHCEm9X5leYknyoU5yR5wB-2FI-2FDv4F2G9qPFizaDqdZQUoECm0YchC7kuhn0s7BuI5lneyS3qe7xX56ap8r2771yKf8-2FTd5u-2FSXtfugiFVhuSSoAUP49ISLlxMPQJfuzGxeUxwE-2B1ZZmatOWbTh6Cg

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