直近「福島県民健康調査検討委員会」(第42回 2021.7.26)結果の概要と、「放射線ムラ」ずっこけグループを集めた福島原発事故被ばく被害の似非科学「過剰診断・過剰診療」セミナーを嗤う
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(メール転送です)このたび「安保法制違憲訴訟全国ネットワーク」では、違憲訴訟が係属されている全国の裁判所に提出する「裁判官の独立と安保法制の違憲判決を求める緊急要請」への賛同者を募ることになりました。
https://tinyurl.com/ybzsacj8
https://drive.google.com/file/d/1xB6gbDHBlhXiRprX6teEkqu3BX-YAzgJ/view
上記の文書をお読みいただき、是非賛同していただきたく、また、お一人でも多くの方に賛同していただきたいので皆様の友人・知人にもよびかけていただければ幸いです。賛同者の署名は不要ですので、御名前と都道府県名だけをお知らせいただければ結構です。
第1次集約2021年9月末日
第2次集約2021年12月20日
第3次集約2022年6月末日
賛同いただける方の御名前を二宮 mailto:ninotaka2022@gmail.com まで お知らせ下さい。よろしくお願いします。
(関連)(報告)(11.12)「有権者・国民のための裁判所を目指して:第二次司法民主化」(その1)(新ちょぼゼミ:田中一郎)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-63dc76.html
(関連)(報告)(11.17)「有権者・国民のための裁判所を目指して:第二次司法民主化」(その2)(新ちょぼゼミ:田中一郎)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-da08b2.html
◆(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html
2.キャンペーン · 辺野古埋め立て不承認を支持します · Change.org
https://bit.ly/2VGkBjh
3.この知識 便利です
(1)ペタ・テラ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%BF
(原発事故の際に環境に放出された放射能の量を表現するのに、この単位がよく使われます。プリントアウトして持ち歩いておくと便利です。:田中一郎)
(2)オッズ比(ある事象が起こる確率と起こらない確率の比、たとえば特定の病気のある人とない人を比べて、病気の原因や危険因子にどの程度の統計学的な差があるかを表すのに用いる)
https://jeaweb.jp/glossary/glossary019.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%82%BA%E6%AF%94
https://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E3%82%AA%E3%83%83%E3%82%BA%E6%AF%94
4.20210806 UPLAN 安倍の犯罪を検察はただせ~検察審査会の判断を活かせ~菅体制総辞職!庶民の共同政府を! - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=o0nnNUbywKA
(日本破壊勢力の愉快犯親分=安部晋三、この人物が現代日本を象徴する一人であることは間違いありません。安部晋三の子分の「検察」(法務省)にいろいろ言っても効果は期待薄です。有言実行=つまり、あらゆる選挙で安部晋三の権力基盤である自民党を亡ぼせ、ということです。「B級国民」にそんなことはできっこないと、安部晋三を親分とする人間集団はタカをくくっているようですから、一泡二泡吹かせてやればいいのです。:田中一郎)
5.(別添PDFファイル)大阪万博を推進する要職に「いわく付き」経産官僚二人が就任(『選択 2021.8』)
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/21237
(「新型コロナ」対策の「持続化給付金」を電通に受注させて甘い汁を吸わせた張本人の新原浩朗が首相官邸の万博推進本部事務局長に就任、また、かつて「毎夜に関西電力にツケ回しをして飲み歩いていて業界から反発を食って資源エネルギー庁を追放され」、ついこの間はアメリカに博覧会を見に行って、貸し切りの「前田ハウス」で電通その他の連中と「新型コロナ」対策への「寄生虫」作戦を談合していたと疑われている前田泰宏が、大阪地元の万博協会副事務総長に就任するのだそうだ。東のトンチキ・オリンピックの次は、西のゲロゲロ万博の始まり始まりのようである。「C級大阪愚民」のための時代錯誤・血税ドブ捨て博覧会を「いわく付き」経産官僚が担うということだ。そしてこれにカジノがセットになっている。大阪維新とアベ腰巾着の経産官僚との二重奏、結構毛だらけ、猫ハイだらけ、大阪のケツはクソだらけ、てな話か! 大阪は私の故郷だ! バカか、お前らワ! :田中一郎)
6.【九電本店前に脱原発テントを張って10 年目】新刊出版
https://tinyurl.com/58xfdjdn
https://tsugeshobo.com/modules/books/index.php?lid=137&cid=1
7.円安頼み「貧しい日本」生む 円の実力、48年前に逆戻り- 日本経済新聞
https://s.nikkei.com/3iweDL3
(大局観のない、世間知らずの経済学者どもが、しきりに「円高リスク」を扇動しているが、今日の日本にとっての真のリスクは「円高」ではなくて「円安」である。しかも、ちょっとやそっとの「円安」ではなくて、際限のない泥沼のような「円安」こそが、近未来の日本を襲う可能性が高くなっているリスクである。原発・核燃料サイクル施設が再びの大事故を引き越こせば、その悪夢が現実化するかもしれない。大いにありうる話である。:田中一郎)
8.正当な名古屋市民の署名で河村市長のリコールを成立させてほしい - 赤木智弘|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2021080700001.html?iref=opinion
(一部抜粋)
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(中略) 当然ネットでは、河村市長に対する批判の声が上がった。しかしネットでいくら批判的に扱われても河村市長自身は余裕だった。その余裕が8月4日夜に彼が出した「最大の愛情表現だった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」という、事の重大さを認識していない、極めて軽いコメントに現れている。
だが余裕なのは当日だけだった。翌5日に後藤選手が所属するトヨタ自動車が「今回の不適切かつあるまじき行為は、アスリートへの敬意や称賛、(新型コロナウイルス)感染予防への配慮が感じられず、大変残念に思う。河村市長には責任あるリーダーとしての行動を切に願う」と、河村氏の行為に明確に否定的なコメントを行ったことが報じられると、河村市長は市幹部を伴いトヨタ自動車本社に駆けつけ、謝罪文を提出したという。河村市長自身は「車で待機していた」と余裕であったかのように話しているが、アポも無しに市長が会社の近くまで行ったのは、それだけ余裕がなかった証拠である。
その上で緊急記者会見を開き、前夜のコメントとは比べものにならないちゃんとした文章の謝罪文を読み上げた。その際には何度も言葉を噛むなど、かなり焦っている様子がありありとうかがえた。
名古屋市の市庁舎の中では王様扱いの河村たかしも、世界一の自動車メーカーであり、愛知県はもちろん日本の経済に大きな影響を与えるトヨタ自動車に睨まれては今後の政治生命も危うい。そう気づいてようやくまともな謝罪文を出す気になったのだろう。
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(名古屋愚民を代表する河村たかし(名古屋市長)という人物の「生々しき正体」を赤裸々に現しているのが上記である=私はこの赤木智弘というヒネクレ男のレポートをそう読んだ。:田中一郎)
9.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)政治の話:衆議院選直前予測(週刊文春)=自民過半数割れ、立民伸び悩み、維新3倍増 ⇒ こんな結果になったら日本の政治は微塵も変わらないどころか、更にひどくなる- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-9d49b7.html
(2)(メール転送です:原自連MG)立憲民主党・枝野幸男が原自連の公開質問に「やぎさん答弁」で「ゼロ回答」= 脱原発棚上げか!? 再び三度の「口先やるやる詐欺」- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-1506a9.html
(3)告発! サカサマ帝国ニッポンの巨悪(1):①リニア新幹線 直近情報、②(ふくかな)福島原発事故被害者原告に牙をむき始めた加害者=東京電力、③東京電力刑事裁判控訴審へ向けて- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-b611a1.html
(4)東電株主代表訴訟 第60回公判「監視」記録:東電「ないない」男への証人尋問に見る原発管理のずさんと無責任=「推本」長期評価を「知見ではなくて意見だ」とのダジャレ発言に法廷からは軽蔑の笑い声- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-fbce23.html
(5)本日(7/28)のいろいろ情報:(1)「重要土地等調査規制法」はこれから廃止へ(2)IT機器「弾圧に悪用」(3)「奄美・沖縄」世界自然遺産に登録(4)東京五輪は五輪終(ご臨終)他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-ec7213.html
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「直近「福島県民健康調査検討委員会」(第42回 2021.7.26)結果の概要と、「放射線ムラ」ずっこけグループを集めた福島原発事故被ばく被害の似非科学「過剰診断・過剰診療」セミナーを嗤う」をお送りいたします。
◆桐生悠々の「関東防空大演習を嗤う」を現代語訳「敵爆撃機を中間迎撃せよ!」(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170624-0007247
<別添PDFファイル>
(1)小児甲状腺がんの高率発生:明確に放射線被曝が原因である(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授 2021.8.8)
(2)福島県の甲状腺検査についてのファクトシート(2021年4月アップデート版)(イントロ部分)(平沼百合『科学 2021.6』)
(3)UNSCEAR2020年報告に潜む歪み、甲状腺被ばくを巡るミスリード(イントロ部分)(榊原崇仁『科学 2021.6』)
(4)福島県における甲状腺がん疫学調査・分析の問題点と検査の必要性(崎山比早子『科学 2021.6』)
(5)福島子ども甲状腺ガンが「過剰診断」だという報道についてのNHKへの抗議と要請(原発事故による甲状腺被他 2021.3.10)
(6)甲状腺がん検査 縮小しないで、福島の大学生「顔出し・実名」で訴え(東京 2021.7.19)
(7)広島・長崎での放射線障害の過小評価(中川保雄『(増補)放射線被曝の歴史』)
(8)7年連続の「胃がん多発」を確認(イントロ部分)(明石昇二郎『週刊金曜日 2021.7.30』)
(9)甲状腺調査 19歳未満対象に、原発事故時 規制委が方針(朝日 2021.7.30)
去る7月26日(月)に第42回「福島県民健康調査検討委員会」が開催されました。下記にその簡単な概要報告をご紹介しておきます。今回もまた、この委員会発足の趣旨を無視する「放射線ムラ」の御用学者や御用人間たちが、福島県民に対する福島原発事故による放射能の危険性をゴマカシ、過小評価し、それに対する科学的実証的な反論をできなくするために「検査破壊工作」を続けており、許しがたい状態が継続されています。そして、悲しいことに、子ども甲状腺ガンの患者数は、表面化したものだけでもジワジワと増え続け、今回で累積287人となってしまいました。原発事故前には、全くと言っていいほど見られなかった子どもの甲状腺ガンが、こんなにたくさんな数になってしまっているのです。
◆第42回「県民健康調査」検討委員会(令和3年7月26日)の資料について - 福島県ホームページ
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-42.html
◆福島の小児甲状腺がん287人〜事故10年で1万人に6人手術 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2591
今回の「福島県民健康調査検討委員会」結果で大変気になるのは、①甲状腺検査を受ける県民(子ども)の数・割合が回を重ねるごとに減少していること(4巡目平均で62%まで低下)、②「25歳節目検診」(事故当時18歳未満の子どもで検査時に18歳を超える人には5年に1回の検査が行われる)の受診率が低く(9%弱)、近未来に大きな懸念が残る、の2点です。たとえば、「25歳節目検診」の甲状腺ガン発見者の中には、前回受検からかなりの時間が経過していて、その分ガンが大きくなっていて手遅れの可能性のある人が散見されたなど、看過できない心配な事態が出始めているのです。
甲状腺ガンといえどもガンですから、早期発見・早期治療は当然のことです。しかしながら、下記にも見るように、福島原発事故の放射能による健康被害の発生を否定したい政治勢力が、非科学的な「過剰診断」「過剰診療」説や「スクリーニング」説をもちだしては、放射能と甲状腺ガンの関係を頭から否定し、更には甲状腺検査そのものをつぶすような動きに出ています。中には「子どもの甲状腺ガンはいずれ自動的に進行が止まるから放置しておいてもいい、検査で発見してもデメリットしかない」などと、まるでおかしな「新興宗教の教え」ようなバカバカしい「理論」をご披露している人物もいるというから呆れます。実際問題、既に「福島県民健康調査検討委員会」が追認する形で、2年(ないしは5年)に一度の甲状腺検査への案内状に「検査を受けると不利益が生ずる」などと説明書きをしたものを県民に送りつけているという信じがたい暴挙までしていて、こうしたことが国や県などが進める「安全安心キャンペーン」や地元2紙(福島民報・福島民友)の御用報道によっても煽られる形で、福島県民の「心のスキ」を広げてしまっているのではないかと推測されます。
福島県民の皆様には、これまでも申し上げてきたことを繰り返し何度でも申し上げなければいけないと考えています。原発事故による地域住民の放射線被曝は、時間がたつにつれてジワジワとその被害が現れ始めます。被ばくは「緩慢なる人間の死」だと言われる所以です。障害の中で比較的早く現れてくるのが、甲状腺疾患・ガン、白血病、白内障、心臓疾患と突然死、糖尿病、膀胱炎、皮膚病、倦怠症、流産・生殖異常、躁鬱などの精神疾患・脳疾患などと言われています。しかし、放射能は万病の元であり、それ以外のあらゆる病気や健康障害は、場合によっては晩発性で何十年もたってから現れてくることもあるのです。被ばく線量が低い人ほど、健康障害が表面化するまでには時間がかかりますが、しかし、放射線被曝に「安全域」というものはありませんから、福島原発事故の後は常に自分の健康状態に万全の注意を払って生活をしていく必要があるのです。「安全安心キャンペーン」などにたぶらかされてはいけません。
これまで何度も私のメールに書いてきた福島原発事故による放射能・放射線被曝について、再度下記に簡潔に箇条書きにしておきます。くれぐれも「原子力ムラ」「放射線ムラ」や、その「ちょうちん持ち」をしているような人たちに騙されないようにして下さい。健康はすべてのことの基礎です。不幸にしてガンなどの被ばく疾患に見舞われることになったとしても、早期発見と早期の適切な治療で最悪の事態を回避していく、そんな心構えをしておかれるのがいいと思います。そして、返す刀で、こうした数えきれないくらいの不幸や理不尽を、福島県民のみならず関東・東北の数えきれないくらいの多くの地域住民の方々に強いてきた加害者=東京電力や事故責任者=国の責任と償いを徹底して求め追及していきましょう。それがまた、同じような不幸の再発を防ぐ最も効果的な処方箋でもあるのです。
1.福島原発事故による放射線被曝と「福島県民健康調査」
(1)福島原発事故で環境に放出された放射能の推定量は多説あり、よくわかりません。しかし、ヒロシマ・ナガサキの原爆が放出した放射能の量よりもはるかに多く、チェルノブイリ原発事故に匹敵するくらいの大量の放射能が環境中に放出され、幸いにしてその半分以上が東の太平洋の方に流れて行ったと言われています。つまり、福島原発事故により放出された放射能の量はたいしたことはなかったなどという決めつけをしている議論は、すべて根拠なしと見て正解であり、更にそうしたことを言う人間たちも信用してはいけないのです。(大量放出の原因は、原子炉建屋の水素爆発だけでなく、2号機の格納容器破損、3号機の核爆発の可能性、4号機の原因不明の爆発、1・3号機のベント、などによるものと思われます。政府の国際原子力機関(IAEA)への報告では、2号機が最も大量に放射能を環境放出したとされていたようです)
(関連)放射性物質はどのくらい放出された? - 地震特集 - Nature 特別翻訳記事 - Nature Portfolio
https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/specials/contents/earthquake/id/nature-news-102711
(関連)一般社団法人日本バルブ工業会-環境関連情報 放射能・放射性物質と放射線について(その3)
https://j-valve.or.jp/environment/env-info/c111222.html
(キセノンなどの放射性希ガスは(化学的特性が不活性なので)健康に影響はないなどと書かれていますが、怪しい限りです。何故なら、放出された量が尋常ではないからです(呼吸被ばく(内部被曝)の危険性)。それ以外の個所は参考になります。:田中一郎)
(2)「福島県民健康調査検討委員会」が報告した初期被ばく量がたいしたことはなかったということの科学的実証的根拠は全くありません。福島県が初期被ばくの調査を妨害していたことは広く知られていますし、政府も「放射線ムラ」の学者どもも、チェルノブイリ原発事故の経験から初期被ばく量の調査が極めて重要であることは認識していましたが、意図的にサボタージュしています。また、事故前に実施するとされていたスクリーニング検査(放射能汚染地域から逃げてきた人の体の表面についた放射能の量を測定し、一定基準(13,000CPM)を超える人には除染・洗浄を行って安定ヨウ素剤を与えることになっていた)などは、事故直後に事実上、放棄されています。おそらくは、甲状腺等価線量で100mSv(「放射線ムラ」が言うところの甲状腺被ばく危険値)と言われる13,000CPMを超える人が続出したため、事故後の放射線被曝状況の深刻な事態を慌てて隠蔽するために、持ち込まれていた測定機器の上限であった100,000CPMにまで基準値を引き上げてしまったのです。こうしておけば初期被ばくの量はわからなくなります。
(一部の大量被ばくをした人(例:原発作業員)以外の多くの地域住民では、各種ガンその他の放射線被曝による疾患は時間が経過して遅れて出てくる場合が多いと思われます。つまり、福島原発事故から10年が経過したこれからが危ないということです。)
(3)更に、ゲノム不安定性など、放射線被曝の健康被害や体の異常が、孫やひ孫以降、子々孫々に伝わる可能性があります。いわゆる放射線被曝の遺伝的障害です。ゲノム不安定性もその1つで、3代目や4代目以降に染色体異常や遺伝子変異、DNA異常が起きやすくなるという現象です。既に30年近くも前に寿命の短いネズミなどの動物実験で実証されており、人間にも当てはまると推定して何の不思議もありません(政府は何らの実証的根拠も示さず放射線被曝の遺伝的障害を否定しています。ヒロシマ・ナガサキの被ばく2世・3世の方々の詳細な健康調査などは全く実施されておりません)。なお、ヒロシマ・ナガサキの被ばくデータの諸問題については下記文献をご覧ください。放射線被曝、特に内部被曝の危険性について(意図的な)過小評価がなされていることが分かります。ヒロシマ・ナガサキの被ばくデータは、アメリカがその運営を牛耳ってきた「放射線影響研究所(RERF)」が所管しており、問題だらけだと言っても過言ではありません。
(関連)(別添PDFファイル)広島・長崎での放射線障害の過小評価(中川保雄『(増補)放射線被曝の歴史』)
ダウンロード - e5ba83e5b3b6e383bbe995b7e5b48ee381a7e381aee694bee5b084e7b79ae99a9ce5aeb3e381aee9818ee5b08fe8a995e4bea1efbc88e4b8ade5b79de4bf9de99b84e3808ee694bee5b084e7b79ae8a2abe69b9de381aee6adb4e58fb2e3808fefbc89.pdf
(関連)公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
https://www.rerf.or.jp/
(4)子どもの甲状腺ガンに関するチェルノブイリ原発事故の最大の教訓は、事故前と事故後に生まれた子どもの検査結果を比較した場合、事故前に生まれた子どもたちにはたくさんの甲状腺ガンが発生したけれど、事故後に生まれた子どもたちには甲状腺ガンは全く発生しなかったという決定的な事実がわかり(事故後10年ほど経過してから)、子どもたちの甲状腺ガンはチェルノブイリ原発事故による放射能(放射性ヨウ素や放射性セシウムなどによる被ばく)が原因であることが明らかになったことです。このことは山下俊一長崎大学教授をはじめ日本の「放射線ムラ」の御用学者といえどもよく知っている話です。
であれば、「福島県民健康調査」において、放射能の影響を見るためには、原発事故後に生まれた子どもたちについても甲状腺検査をすればいいのですが、「福島県民健康調査検討委員会」も福島県立医大も、これを頑として受け入れようとはしません。また、福島から遠く離れた北海道や沖縄・九州で、子どもたちの甲状腺検査をやってみれば、福島が特殊かどうかもわかるはずですが、これも実施しようとはいたしません。屁理屈をこねまくって、放射線被曝と小児甲状腺ガンとの関係を否定し続けています。これは科学的態度とは正反対です。(福島の子どもたちの甲状腺ガンが多発ではなくて、他の地域でも一般に見られることだとすれば、日本全国の子どもたちには数万人の甲状腺ガン患者が未発見の状態でいることになります。だったら、学校の健康診断では、肺のレントゲン写真などの「過剰診断」をしていないで、甲状腺エコー検査を一斉に実施したらどうかという話になるでしょう。嘘八百はこんなところからもバレバレです)
(5)「福島県民健康調査」では、いわゆる「経過観察」の子どもたちが数千人の大人数となり、異常事態になっています。意図的に穿刺吸引細胞診を先送りして、甲状腺ガンの悪化を招いている事例もあるようです。許しがたい事態が続いていて、しかも、「福島県民健康調査検討委員会」はこれを改善しようという姿勢にありません。しかも、経過観察後に甲状腺ガンとなった子どもたちは、「福島県民健康調査」の結果としての小児甲状腺ガンの数にはカウントされないのです。ガン発生者の全体把握をいつまでたってもしないのは、ただただ小児甲状腺ガンの多発を隠し通したいという「執念」のなせるものと言わざるを得ません。
(関連)福島第一原発事故による小児甲状腺がんへの影響を山本太郎氏が追及 - ログミーBiz
https://logmi.jp/business/articles/118515
(6)放射線被曝は万病の元ですから、予想される疾患は甲状腺ガンだけではないし、甲状腺にもガン以外の橋本病など機能低下症その他の疾患もあります。しかし、「福島県民健康調査検討委員会」は、甲状腺ガン以外の検査も診断も一切いたしません。そんな疾患は出ないと頭から否定し続けているだけです。「福島県民健康調査」が何のために実施されているのか、完璧にまで忘却されています。
(7)上記で申し上げたように、既に「福島県民健康調査」の県民向け案内状に検査受診を妨害する内容の説明文書を添付しています。その狙いは受診率の低下=つまり検査結果データを「統計学的に有意でない」水準にまで落とすことだと思われます。権力的に上から強引に廃止決定をすると反発が強いので、被害者が自分の「選択」で検査を受けない状態に追い込み、受検者の数を十分に減らしておけば、それ以降は、その検査結果がどうであれ、何の実際的な意味も持たなくなるということを、よく承知の上で、こういう卑劣なことをしていると思われます。
(8)かつて、「福島県民健康「管理」調査検討委員会」の頃に事前の「秘密打合せ会議」を連発して毎日新聞記者の日野行介記者にすっぱ抜かれ、山下俊一座長をはじめ何人かが引責辞任し、今の「福島県民健康調査検討委員会」になった経緯があります。しかし、その後も、山下俊一が福島県立医大の副学長に就任して、そこでいっさいマル秘・非公開の「秘密会合」を今も続けている様子がうかがえるのです。これが事実だとしたら、表出しされている「福島県民健康調査検討委員会」は事前のスリ合わせを経た茶番劇そのものであり、実質的には、その山下俊一以下の「秘密会合」が物事を決めていると言っても過言ではないでしょう。ちなみに「福島県民健康調査検討委員会」の大半の委員は「放射線ムラ」の住人達であり(山下俊一の弟子の高村昇長崎大学教授らがその例)、その人選が間違っています。さしずめ座長の星北斗は、「放射線ムラ」に雇われたピエロの役を演じていると言ってもいいのではないかと思われます。
(9)内部被曝(飲食被ばく+呼吸被ばく+傷口被ばく)はここでも無視・軽視されています。例えば、飲食物の汚染に関する規制値も、飲食以外の被ばく量は考慮外にされたり、放射性セシウムと放射性ヨウ素131以外の放射性物質(例:放射性セシウムよりもはるかに危険な放射性ストロンチウム90)には規制値が設けられていません。測定さえされていない状態です。また、危険極まりないホットパーティクル(非水溶性の放射能カクテル)についても「知らんぷり」状態です。
(飲食に限らず、放射性セシウムや放射性ヨウ素131以外のさまざまな危険な放射性物質(放射性ストロンチウム90+イットリウム90、放射性ヨウ素129、トリチウム、ウラン、プルトニウム、キセノンなどの希ガス(ものすごい量の放出)など)については、「触らぬ神にタタリなし」であらゆる場面で言及さえされません。)
(10)放射線被曝の否定は、第一に、福島原発事故の責任棚上げ、第二に、賠償費用の大幅カット、第三に、原発再推進に狙いがあるものと思われます。「安全安心キャンペーン」や「食べて応援、買って支援」などはそのためのものです。彼ら「原子力ムラ」「放射線ムラ」にとっての福島原発事故の教訓とは、「原発との共存」から「原発過酷事故との共存」への移行なのです。
(関連)発症率は通常の146倍以上! 福島で多発する甲状腺がんと原発事故の“不都合な”因果関係 - ライブドアニュース
https://news.livedoor.com/article/detail/11420160/
2.直近の「被ばく」関連情報
重要情報です。原本にあたって熟読されてください。
(1)(別添PDFファイル)7年連続の「胃がん多発」を確認(イントロ部分)(明石昇二郎『週刊金曜日 2021.7.30』)
https://bit.ly/3yt3PCS
ダウンロード - efbc97e5b9b4e980a3e7b69ae381aee3808ce88383e3818ce38293e5a49ae799bae3808de38292e7a2bae8aa8defbc88e382a4e383b3e38388e6988ee79fb3e69887e4ba8ce9838ee3808ee98791e69b9ce697a5207.30e3808fefbc89.pdf
(2)甲状腺調査 19歳未満対象に、原発事故時 規制委が方針(朝日 2021.7.30)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14993212.html
(関連)原子力災害時の「甲状腺モニタリング」方針、固まる - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2592
(福島原発事故での地域住民の放射線被曝に関する教訓は、①スクリーニングを有効に行える態勢をとる(13,000CPM以上は洗浄+安定ヨウ素剤服用)、②初期被ばく計測を可能な限り多くの人々に実施する、③放射能被害を受けた地域での充実した健康調査、という3つをきちんとするということだったはず(福島原発事故ではいずれもできていない・しようともしていない)。しかし、②「初期被ばく調査」に関して上記記事のようなことでは、②は、今後の原発過酷事故の際も、しない・できない、ということになるでしょう。地域住民に対する初期被ばくの調査・検査など「しない」と言うと反発が大きいので、「します」と言っておいて、「その対象は○○だ」「△△の場合はしない」などなど、いろいろと条件を付けまくって、結局は(実質上)「しない」ことにしたということです。ふざけているとしか言いようがありません。初期被ばく調査は、つべこべ言わずに、放射能が降った全地域で全ての住民に対して実施すればいいだけの話です。さて、それで、①のスクリーニングや、③の健康調査は、どうするのでしょうか? :田中一郎)
(3)「甲状腺がん・がんの疑い」患者数の正確な把握求め、NPO会見。集計されていない子どもの存在、再び指摘 - BIG ISSUE ONLINE
https://bigissue-online.jp/archives/1075713099.html#more
(4)SILENT FUKUSHIMA
https://bit.ly/3xxhuaO
(5)ソーシャル・ジャスティス基金 (SJF)Social Justice Fund
https://socialjustice.jp/p/report20201003/
(6)ローマ教皇「未来世代への責任に気付かねば」~原発被災者と面会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2451
3.「放射線ムラ」ずっこけグループを集めた福島原発事故被ばく被害の似非科学「過剰診断・過剰診療」セミナーを嗤う
下記に名前が挙がっている5人は、知る人ぞ知る「その筋」の著名人たちです。但し、彼らの言う「過剰診断・過剰診療」論については、「福島県民健康調査検討委員会」でも否定されていますし、山下俊一・鈴木眞一両氏も否定し、追随する学者や有識者は多くありません。いわば「ずっこけ」グループを形成しているのです。もちろん科学的実証性など皆無と言っていいものです。さしあたり、彼らを批判する文献をいくつかご紹介しておきます。
(1)(別添PDFファイル)小児甲状腺がんの高率発生:明確に放射線被曝が原因である(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授 2021.8.8)
ダウンロード - e5b08fe58590e794b2e78ab6e885bae3818ce38293e381aee9ab98e78e87e799bae7949f20e6988ee7a2bae381abe694bee5b084e7b79ae8a2abe69b9de3818ce58e9fe59ba0efbc88e79fa2e382b1e5b48e2021.8.8efbc89.pdf
(2)(別添PDFファイル)福島県の甲状腺検査についてのファクトシート(2021年4月アップデート版)(イントロ部分)(平沼百合『科学 2021.6』)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e79c8ce381aee794b2e78ab6e885bae6a49ce69fbbe381abe381a4e38184e381a6e381aee38395e382a1e382afe38388e382b7e383bce38388efbc88e382a4e383b3e38388e5b9b3e6b2bce3808ee7a791e5ada6202021.6e3808fefbc89.pdf
(3)(別添PDFファイル)UNSCEAR2020年報告に潜む歪み、甲状腺被ばくを巡るミスリード(イントロ部分)(榊原崇仁『科学 2021.6』)
ダウンロード - unscear2020e5b9b4e5a0b1e5918ae381abe6bd9ce38280e6adaae381bfefbc88e382a4e383b3e38388e6a68ae58e9fe5b487e4bb81e3808ee7a791e5ada6202021.6e3808fefbc89.pdf
(関連)福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく(榊原崇仁著)–集英社新書
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1051-b/
(4)(別添PDFファイル)福島県における甲状腺がん疫学調査・分析の問題点と検査の必要性(崎山比早子『科学 2021.6』)
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo202106.html
(関連)多発する小児甲状線がん 継続検査が必須(崎山比早子:2018年6月28日)
https://www.foejapan.org/energy/fukushima/pdf/180628_sakiyama.pdf
(5)(別添PDFファイル)福島子ども甲状腺ガンが「過剰診断」だという報道についてのNHKへの抗議と要請(原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにする会他 2021.3.10)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e5ad90e381a9e38282e794b2e78ab6e885bae382ace383b3e3818ce3808ce9818ee589b0e8a8bae696ade3808de5a0b1e98193nhke381b8e381aee68a97e8adb0efbc882021.3.10efbc89.pdf
(6)甲状腺がん検査 縮小しないで、福島の大学生「顔出し・実名」で訴え(東京 2021.7.19)
https://bit.ly/3CrbQup
(下記はメール転送です)
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前略、田中一郎です。
(これは公開議論です、反論される方はそのおつもりで)
福島原発事故に伴う放射線被曝ちょろまかしのセミナー開催のようです。
「事故で放出された放射性物質によって健康影響が出ると考えられる量の放射線被曝はないことが分かったのは不幸中の幸いでした。」
「甲状腺検査でがんが数多く発見され、「過剰診断」という深刻な問題が発生したことです。過剰診断とは、「治療せずに放置しても、生涯にわたって何の害も出さない病気を見つけてしまうこと」です。」
⇒ バカ言ってんじゃない、ということです。「原発安全神話」のあとは「放射能安全神話・被ばく安心神話」が追いかけています。上記は、こうした「(新)安全安心神話」が科学的実証性で反証されることを防ぐため、放射線被曝の検査や調査をつぶすことが目的の悪質な議論です(放射能汚染や被ばくを「見えない化」することが目的)。厳しく批判されなければなりません。
(福島県立医大で実施された小児甲状腺摘出手術が彼らが言うように「過剰診断」「過剰診療」に基づくものだったとしたら、21世紀最大規模の医療ミス事件となるということを自覚して、かようなインチキ言論を展開しているのでしょうか? ちなみにあの、山下俊一長崎大学教授も、鈴木眞一福島県立医大教授も、この「過剰診断」「過剰診療」論議には賛成していません。当たり前と言えば当たり前です。)
この劣悪議論を批判する文献はたくさんありますが、さしあたり直近のものでは下記をご覧になってみてください。
◆(別添PDFファイル)福島県の甲状腺検査についてのファクトシート(2021年4月アップデート版)(イントロ部分)(平沼百合『科学 2021.6』)
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo202106.html
「子どもたちのために何ができるか」⇒ あなたたちが、似非科学やインチキ議論を振り回して、福島原発事故による放射能汚染や被ばくの実態を明らかにすることを妨害しない、ということが、まずもってできることです。
なお、直近の「福島県民健康調査」結果は下記で見れます。
◆福島の小児甲状腺がん287人〜事故10年で1万人に6人手術-OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2591
草々
-----Original Message-----
Sent: Saturday, August 7, 2021 12:10 PM
Subject:【市民社会フォーラムのご案内】オンライン企画「福島の甲状腺検査と過剰診断 子どもたちのために何ができるか」(8/10火)
以下転送転載拡散歓迎
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【市民社会フォーラムのご案内】
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■□■市民社会フォーラム協力企画のご案内■□■
出版記念企画
福島の甲状腺検査と過剰診断
子どもたちのために何ができるか
日 時 8月10日(火)18:30~20:00(開場18:00)
参加費不要
事前申込制・オンライン企画
イベント予約フォーム https://mainichimediacafe.jp/eventcal/entry/
主 催 毎日メディアカフェ
協 力 あけび書房/市民社会フォーラム
10年前の福島第一原子力発電所の事故のために、福島県の多くの方々は甚大な被害を被ってしまいましたが、事故で放出された放射性物質によって健康影響が出ると考えられる量の放射線被曝はないことが分かったのは不幸中の幸いでした。
しかしその一方で、福島県の子どもたちに大変な問題が起こってしまいました。それは、甲状腺検査でがんが数多く発見され、「過剰診断」という深刻な問題が発生したことです。過剰診断とは、「治療せずに放置しても、生涯にわたって何の害も出さない病気を見つけてしまうこと」です。福島第一原発事故がもたらした被害の中で、過剰診断はもっとも深刻なものの一つです。
『福島の甲状腺検査と過剰診断 子どもたちのために何ができるか』(あけび書房)
https://akebishobo.com/product/fukushima-3
を著した著者が、甲状腺検査に関する最新の情報を提供し、それに基づいて福島県の子どもたちに最善の結果をもたらすために、そのありかたをどのようにすべきかを提案しています。
※このイベントはオンライン開催イベントです。
オンライン参加申し込みの方には、参加方法・アクセス情報を開催前日までにメールでお知らせします。(オンライン参加者の方は自宅など、静かな場所での参加に限ります。)
■登壇者
髙野 徹(たかの・とおる)
大阪大学医学系研究科特任講師
医学博士。大阪大学講師を経て現りんくう総合医療センター甲状腺センター長兼大阪大学特任講師。専門は甲状腺がんの分子病理学。2019年よりヨーロッパ甲状腺学会小児甲状腺腫瘍診療ガイドライン作成委員。
緑川 早苗(みどりかわ・さなえ)
宮城学院女子大学教授
医学博士。専門を内分泌代謝学とする内科臨床医。福島県立医科大学糖尿病内分泌代謝内科講師を経て、原発事故後は放射線健康管理学講座(准教授)に異動し、甲状腺検査の実務、管理に携わる。
大津留 晶(おおつる・あきら)
長崎大学客員教授
医学博士。専攻は内科学、被ばく医療学。2011年より福島県立医科大学医学部・放射線健康管理学講座主任教授。県民健康調査・甲状腺検査部門長を2015年~18年に担当。2020年より長崎大学客員教授。
菊池 誠(きくち・まこと)
大阪大学サイバーメディアセンター教授
理学博士。専門は生物物理学、統計物理学、計算物理学。大阪大学理学部助手・同助教授を経て、現在、大阪大学サイバーメディアセンター教授。共著に『いちから聞きたい放射線のほんとう』(筑摩書房)など。
児玉 一八(こだま・かずや)
核・エネルギー問題情報センター理事
医学博士、理学修士。専攻は生物化学、分子生物学。現在、核・エネルギー問題情報センター理事、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員。共著に『福島第一原発事故10年の再検証』(あけび書房)など。
イベント告知ページ http://shiminshakai.net/post/22278
(以下、省略)
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草々
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こんにちは
この一年COVID-19に手を取られていて、福島県域の甲状腺がん問題に目を向けることができていません。
でも、未だ不自然に思うことがあります。
それは、事故後に生まれた方への調査結果が実に曖昧なことです。
具体的に言うと、県調査結果報告書でいう事項当時の年齢「マイナス1歳」での甲状腺がん人数はゼロですが、何人が調査対象で、受診者は何人なのかがまったく判りません。
事故から10年が過ぎ、年齢が高くなるにつれ甲状腺がんの標準化発症率が上がってきますので、国内での放射線被曝影響がほとんどないと思われるヒトの調査は大変貴重です。
投稿: 瀧本登志也 | 2021年8月15日 (日) 11時00分