「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(124):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その17)(放射線被曝の隠蔽と科学-矢ケ崎克馬著、山田耕作京都大学名誉教授、西尾正道北海道がんセンター名誉院長)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.【3分ドキュメンタリー】石木川のほとりにて|撮影年月 2021年6月 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=C75iEexmYCc
(関連)石木ダム 住民との事前協議を県が改めて申し入れ(西日本新聞2021/6/15 11:30 )
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/755124/
(一部抜粋)
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長崎県などが川棚町で進める石木ダム建設事業を巡り、中村法道知事は14日の定例記者会見で、水没予定地に暮らす反対住民に対して県との話し合いの実現に向けた事前協議に応じるよう改めて申し入れたことを明らかにした。県は5月にも同様の申し入れをしたが、住民側は条件として「工事の即時中断」を求め、応じていなかった。
新たな申し入れは11日付で、立ち退きを拒む13世帯に文書で郵送した。県側は文書で「これまでもダム本体工事の着工時期など一定の配慮を行ってきた」と説明。事前協議の日程を19日と指定し、16日までに住民側の出席者を回答するよう求めた。
中村知事は会見で「好ましいのは話し合いで地権者の理解をいただき、工事を進められる環境が整うこと。あらゆる選択肢から慎重に検討し、協議を重ねていきたい」と述べた。一方で、県石木ダム建設事務所の職員はこの日、住民側の意向を聞き取るため、住民や支援者らの座り込みが行われている建設予定地を訪れた。
居合わせた住民は事前協議について「全面的な工事の中断」か「工事現場での実施」を要求しており、住民の1人、岩下和雄さん(74)は「工事が進む限りは、現場を離れることはできんやろう」と話した。
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(何が「話し合い」か!? ダムをつくることが目的のダムなどいらないのだ。上記の映像を見てみよ。あのきらきら光る里山をコンクリートで踏みつぶして、それでつくったダムは何の用もなく、水は人口減少社会の下でどんどん余ってくるし、佐世保市の水道は老朽化で水漏れがひどくなる。ダムに費やすカネがあったら佐世保市の水道管修理に使え! このダムをつくって喜んどるのは、土建屋とそれに連なる政治家や官僚どもではないか。ふざけるな! まあ、強行したら、時効なしで「「ムダなダム」ゴリ押し損害賠償法」とかいう法律を作って、中村知事以下に巨額の損害賠償を払わせるから、そのつもりでいろよ。:田中一郎)
2.(予約必要)(6.29)オルタナティブな日本をめざして(第61回):「青森県六ケ所村再処理工場の実態とその危険性」(永田文夫さん)- いちろうちゃんのブログ(この日は事務連絡を除いて主催者側からのプレゼンはありません)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-3b8e53.html
3.【賛同署名】立憲野党間で、総選挙の共通政策作りの協議を開始してください
https://bit.ly/3iKpzFq
(関連)市民と野党をつなぐ会@東京 - 市民と野党の共闘
https://tunagu2.jimdofree.com/
(関連)野党4党2会派に「衆議院総選挙における立憲野党共通政策の提言」を手交しました:市民連合
https://shiminrengo.com/archives/4197
https://shiminrengo.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/cdbe86d1a4b51910b6d1657d7c00aa9d.pdf
(「違憲の疑いの強い安保法制、共謀罪などの法律を白紙撤回する」に「重要土地等調査規制法」を追加しないといけなくなったネ。立憲民主党さん、どうぞよろしく。「修正」ではありませんよ、「廃棄」ですよ。:田中一郎)
(関連)【枝野幸男】立憲グダグダ…「内閣不信任」セレモニー化のドッチラケ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/290563
(関連)「消費税率、5%へ時限的引き下げ目指す」立民 枝野代表が表明 - 新型コロナ 経済影響 - NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210615/k10013085981000.html
(枝野幸男さん、遅すぎるのよ! 今まで何やってたのよ! さっさと山本太郎「れいわ新選組」に声をかけ、最恵国待遇で選挙協力を求めてよ! 「重要土地等調査規制法案」は下記に見るように疑似「強行」採決、これに自公・維新のみならず国民民主党も賛成をしています。国民民主党とは、原発を温存し、「市場原理主義アホダラ教」を信奉し、対米隷属のままの日米関係を神聖視し、日本国憲法改悪へと突っ走る政党、こんな政党が自民党の補完政党であることはもはや明らかでしょう。御用組合「連合」とともに「突き放し」ていいんじゃないですか。
そもそも立憲民主党の現執行部は「市民と野党の共闘」にヘジテイトし、共通政策も打ち出さず、共産党は勝手に自分たちを応援すればいいという「総大将」にあるまじき態度をとっていますよネ。こんな調子じゃ、また総選挙は勝てませんよ。もし勝てなかったら、その責任を取って、枝野さんには、その「取り巻き」の方々とともに代表や党幹部を退陣してもらわなければいけませんので、そのつもりでいて下さいね!(戦国大名なら負け戦は切腹・打ち首・一族皆殺しですよ) 市民はもう、自公政権の悪政にはウンザリしているんですの、いつまでたっても変わらないあなたのペースには合わせていられないワケ。:田中一郎)
4.キャンペーン
(1)東京高等裁判所 裁判官- 東京高裁裁判官は、福島の現場検証(東電刑事裁判)をしてください。 · Change.org
https://bit.ly/3wtJ9JP
(2)五輪組織委員会 -上野公園で2021夏のオリンピック・パラリンピックのライブサイトはやめてください。 · Change.org
https://bit.ly/3xmuRuM
(3)福井県知事- 40年超の老朽原発は動かさないで! · Change.org
https://bit.ly/3zt1h8I
(4)菅義偉内閣総理大臣- 【署名 & コメント募集】#最低賃金について菅首相に伝えたいこと エッセンシャルワーカーが生活できるだけの #最低賃金 の引き上げを求めて、菅首相に直談判します。 · Change.org
https://bit.ly/3zsi63z
5.砂川事件裁判国家賠償請求訴訟
皆様のご注目をお願い申し上げます。「調査嘱託」という注目すべき手続きが始まりました。
(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(6.30)砂川事件国賠訴訟 第5回公判 &(7.10)伊達判決72周年記念集会
ダウンロード - e7a082e5b79de4ba8be4bbb6e59bbde8b3a0e8a8b4e8a89f20e7acacefbc95e59b9ee585ace588a420efbc8620e4bc8ae98194e588a4e6b1ba72e591a8e5b9b4e8a898e5bfb5e99b86e4bc9a.pdf
(2)(別添PDFファイル)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟ニュース(第5号)(2021年6月12日)
ダウンロード - e7a082e5b79de4ba8be4bbb6e8a381e588a4e59bbde5aeb6e8b3a0e5849fe8ab8be6b182e8a8b4e8a89fe3838be383a5e383bce382b9efbc88e7acacefbc95e58fb72021e5b9b46e69c8812e697a5efbc89.pdf
(3)砂川事件国賠訴訟で「調査嘱託」決定 米国公文書めぐり開示手続き(週刊金曜日) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/327d04ff9fe106a4a7ba0a0a66510baeb70fb3aa
(4)憲法に違反した砂川事件裁判の国家賠償訴訟にご支援を!(伊達判決を生かす会)
https://bit.ly/35smLES
6.「重要土地等調査規制法案」疑似「強行」採決の暴挙!
昨夜夜遅く、大問題の反国民的治安弾圧法が疑似「強行」採決されたようです。国民民主党が賛成をしています。この政党に見切りをつける時が来たというべきでしょう(同党の安全保障関連の政策については、あの元祖「口先やるやる詐欺」の前原誠司が大きな影響力を行使していると私は見ています)。歴史が大きく変わるときには、国民民主党のような中途半端な政治勢力は、改革の「障害物」にこそなれ、改革を進めていく力にはなりません。ニセモノは改革をとん挫させたり中途半端に終わらせたりして事態を悪化させるのです。ニセモノとの合従連衡はマイナスに結果します。以下、簡単に国会とその周辺の動きを並べておきます。
*日刊IWJガイド・特別公開版「『権威主義の礼賛、法治主義の侮辱だ!』怒声飛び交う参院内閣委での強行採決! 国会会期末直前深夜、重要土地利用規制法が成立!」2021.06.16号~No.3198号 - What's New お知らせ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48942
(1)内閣不信任案、与党が否決 土地規制法案、参院委で可決:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14940398.html?ref=mor_mail_newspaper
(2)土地規制法が成立 国会閉会直前、与党押し切る(朝日新聞デジタル)-Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/07e863c6010ba318951c509f79fdc6b6515c8329
(3)住民監視、平和運動つぶす 土地利用規制法に市民ら抗議(共同通信)-Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/521e27540a39de6c6ccafa6d1caca69c521a487d
*2021 06 15 海渡雄一弁護士 重要土地規制法案抗議 議員会館前(4分12秒) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=P2tKut7k8EU
*2021 06 15 福島瑞穂議員 重要土地規制法案抗議 議員会館前(1分30秒) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=a0jHhwFmqz8
(関連)「安全保障と言いさえすれば、制限なくプライバシーに踏み込める」“土地規制法案”の問題点に馬奈木弁護士(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d60ae0cd944ff608d3cb54674e3bce42607ed48
7.(別添PDFファイル)検証都議会2021(上中下)(東京 2021.6.11,12,13)
(上)https://www.tokyo-np.co.jp/article/109900
(中)https://www.tokyo-np.co.jp/article/110176
(下)https://www.tokyo-np.co.jp/article/110316
(関連)7月4日の東京都議会議員選挙から大動乱が始まる予兆あり【森田実の政治評論】JAcom 農業協同組合新聞
https://www.jacom.or.jp/column/2021/05/210522-51413.php
8.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(報告)(6.13セミナー)一線を越えた生命操作=新たな世界とその危険性(天笠啓祐さん)=「ゲノム編集」無政府主義とともに規制緩和・撤廃でやりたい放題となってきた「遺伝子治療」と「新型コロナ」ワクチン- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-7cbb6d.html
(2)「アベスガ政権・自公政治をみんなで力を合わせて終わらせましょう」:このスローガンが気にいらない御用組合「連合」が「市民と野党の共闘」に反対声明と妨害工作=立憲民主党はこの自民党補完勢力に対して毅然たる態度で臨め!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-feab96.html
(3)東京五輪は「五輪終」(ご臨終)で結構だ(1):「上級国民」意識のアスリートを持ち上げ、ボランティアを自己責任でこき使い、税金を湯水のごとく使いまくって、スポーツ利権に群がる「五輪貴族」がボロ儲け、挙句は国威発揚で翼賛化- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-531c85.html
(4)来たる衆院選は「消費税5%減税」を共通政策にして闘え!:「消費税5%への減税」案、馬淵澄夫・山本太郎両氏とりまとめ & (5.31)【live】消費税減税研究会シンポジウム- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-5fd4ce.html
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「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(124):昨今の放射線被曝をめぐる議論」をお送りします。今回は、ご活躍中の3人=矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授(物性物理)、山田耕作京都大学名誉教授(宇宙物理学)、西尾正道北海道がんセンター名誉院長、に着目してお送りいたします。
福島第一原発事故から早くも10年、巷では原発事故当時の「恐怖」を忘れ、「原発安全神話」に代わる「被ばく安全神話・放射能安心神話」が巨大キャンペーンとともに一世を風靡しているかのごとしです。しかし、放射能や被ばくが「安全安心」であるのなら、原発だってあったっていいじゃん、という話になるでしょう。「安全安心キャンペーン」が、福島原発事故の責任をあいまいにするものであるとともに、他方では「原発推進の別動隊」でもあることを、私たちは脳裏に焼き付けておかなければいけないと思います。
その際、最も大事なことは、国際放射線防護委員会(ICRP)の「学説」なるものが全くのインチキ=作り話あり、かような似非「科学」に騙されてはいけないということです。日本人は「科学」という言葉に弱いようですが、「科学」も「科学者」という人間によって担われており、その「科学者」なるものは、21世紀の現代世界では「支配権力や巨大資本に包摂」され「御用化」している、従ってまた「科学」も「似非科学」と化している、ということを忘れてはいけないでしょう。今回ご紹介申し上げる3人の科学者ないしは医師は、その「包摂」を拒否して奮闘されている方々です。
<別添PDFファイル>
(1)お薦めしたい本『放射線被ばくの隠蔽と科学:矢ケ崎克馬著』(山田耕作 2021年6月13日)
(2)UNSCEAR2020年報告に潜む歪み、甲状腺被ばくを巡るミスリード(榊原崇仁『科学 2021.6』)
(3)福島第一 国連20周年報告を読み解く、線量計算 乱暴すぎないか、誤訳 意図的にしてないか(東京 2021.4.5)
(4)『福島が沈黙した日:原発事故と甲状腺被ばく』(榊原崇仁著) 簡単なまとめMEMO(2021.4.9)
(5)小児甲状腺検査「検査縮小ではなく、充実を」(『週刊金曜日 2021.6.4』)
(6)甲状腺がん わたしの声で(『OFFLINE ONLINE』 OUR PLANET TV 2021.4)
(7)ICRP Publication 146:大規模原子力事故における人と環境放射線防護
1.(メール転送です)矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授著『放射線被曝の隠蔽と科学』をお薦めします(山田耕作京都大学名誉教授)
山田耕作京都大学名誉教授から矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授著作の新著「放射線被曝の隠蔽と科学」についての書評(別添PDFファイル)をいただいたので、この機会を利用して若干の論点を出してみました。山田先生のコメントとともに下記に転記いたします。
◆放射線被曝の隠蔽と科学-矢ケ崎克馬/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034201415&Action_id=121&Sza_id=C0
(出版社が新日本出版社ではなくて緑風出版だという点が少し気になります:田中一郎)
◆(別添PDFファイル)お薦めしたい本 『放射線被ばくの隠蔽と科学:矢ケ崎克馬著』(山田耕作 2021年6月13日)
ダウンロード - e3808ee694bee5b084e7b79ae8a2abe381b0e3818fe381aee99aa0e894bde381a8e7a791e5ada6efbc9ae79fa2e382b1e5b48ee5858be9a6ace89197e3808fefbc88e5b1b1e794b0e88095e4bd9c20efbc89.pdf
(下記はメール転送です:一部加筆修正)
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放射線被曝に関心をお持ちの皆様、山田耕作です。最近出版された矢ヶ崎克馬著「放射線被曝の隠蔽と科学」緑風出版 2021年5月刊をお薦めします。
http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-2109-9n.html
推薦文を添付しました。矢ヶ崎克馬氏は放射線被曝の被害者を支援するために、長年先頭に立って活動してこられました。特に科学者の立場から被曝の問題を中心に研究して来られました。今回、国際放射線防護委員会ICRPをはじめとする国際原子力ロビーの放射線被曝の隠蔽と「防護体系」の根本的な誤りを批判し、正しい科学を提示した書として本書を出版されました。
ご自身の活動を振り返りつつ、科学と科学者のあり方について自分の信念を述べておられます。科学にとって批判精神が如何に大切かがよくわかります。そして真実と人権を護るためには勇気を持って戦う気概がなくてはならないことが示されています。 わたしは放射線被曝の科学にとって歴史的な書であると思います。ご検討ください。私の推薦文についても間違いの指摘やご意見をお寄せいたけると幸いです。(山田耕作)
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Subject: Re:(ご主旨に同意、いくつかの論点)RE:矢ヶ崎克馬著「放射線被曝の隠蔽と科学」をお薦めします
前略、田中一郎です。山田耕作先生へ
(前略)このたび矢ケ崎克馬先生の新著をわかりやすく解説していただき感謝申し上げます。国際放射線防護委員会(ICRP)をはじめとする国際原子力マフィアの「学説」なるものが、科学的実証性を持たず、まさにおっしゃるように歪んだ政治目的から放射線被曝の危険性を矮小化した似非科学そのものであることに全く異議はございません。改めてコメントを読ませていただき確認いたしました。
私が放射線被曝の評価単位である「シーベルト」に疑問を持ち、脱被ばくの市民運動・社会運動にかかわる契機となったのは、矢ケ崎克馬先生が以前にお書きになった名著『隠された被曝』だったことを思うと、今回の矢ケ崎克馬先生の新著もまた、福島第一原発事故後10年のご経験を踏まえた貴重な文献として、拝読させていただかなければいけないと考えています。下記メールでの山田先生の別添PDFファイルの推薦文は、私が原発について論じるメールを書く際に添付して拡散させていただきます。
(関連)隠された被曝-矢ケ崎克馬/著(新日本出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032454729&Action_id=121&Sza_id=C0
(関連)ICRP国内メンバーによる内部被曝論はいかなるものか- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-2747.html
(関連)(増補版)放射線被ばく評価の単位「シーベルト」への疑問- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html
さて、推薦文の大きなご主旨には100%賛同申し上げることを前提にして、若干の論点を申し上げます。それぞれについて、ご指導を賜れば幸いと考えております。
<1>ぺトカウ効果について
だいぶ前の話ですが、確か高木学校主催での講演会で、元放射線医学総合研究所(放医研)の著名な研究者である崎山比早子氏がぺトカウ効果について次のように語り(主旨)、その科学的実証性について疑問を呈していました。「ぺトカウ効果を実証したという実験は、培養人工細胞を対象にしたもので、かつ、今までにぺトカウ氏以外に実証実験をした者がいない、他の研究者が生体細胞を使って実験を追認しないと、ぺトカウ効果の真偽については何とも言えない」
上記発言の評価について私は何とも申し上げられません。崎山比早子氏の言うことが事実なら、ぺトカウ効果はまだ実証段階にあるということになるでしょう。ただその場合であっても、次の2点は指摘できるのではないかと思います。
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(山田耕作先生のコメント)
「人間と環境への低レベル放射能の脅威 The Petkau Effect」ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス著肥田舜太郞、竹野内真理訳やロザリー・バーテルさんの記述で私は納得しています。また、翻訳者の竹野内真理さんが317ページからの訳者後書きで崎山さんの疑問に答えていると思います。
元放射線医学総合研究所の理事である小沢俊彦氏の意見や、ロシアのブルラコーワ博士、ロザリー・バーテルさんなどの研究が紹介されています。ペトカウの実験が正しいとして科学が発展しています。 ① 放射線が体内で活性酸素を発生すること、②活性酸素が様々な病気を引き起こすこと、③活性酸素がSODで抑制されることは間違いないことです。真理は発見されればSODで抑制できるかの実験や現実の病気の解明に利用すルべきです。その後の発展をみるとペトカウの実験はまちがいでなかったと思います。私は一人の発見でも真理は真理です。今更、再現実験は必要ないと思います。矢ヶ崎さんは「活性酸素症候群」と呼ばれています。
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(1)放射線は電離放射線であって、主として内部被曝により、人間や生物の体の中では活性酸素を発生させ、その健康をひどく害する効果を持つ。人間には活性酸素を分解する酵素が備わっているが、放射線による電離作用で生まれた活性酸素であるヒドロキシルラジカルという活性酸素については、人間はその分解酵素を持っていない。
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(山田耕作先生のコメント)
重要な指摘です。
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(関連)SODと活性酸素
https://www.betterseishin.co.jp/health/support/menu2.html
(関連)「ヒドロキシルラジカルという活性酸素」で検索した結果
https://bit.ly/3wnZQq7
(2)今から数十年も前に発見され問題提起された「ぺトカウ効果」は、もしこれが事実なら、放射線被曝とその防護を考える上では極めて重要な問題と言える。にもかかわらず、およそICRPの議論に依拠しながら放射線防護や放射線被曝を研究する者たちが(日本の全部の研究者と言っても過言ではないほどに翼賛化して堕落して従僕化している情けない状態)、その追試験もしないで放置したままにし、こういう「仮説」もあるのだという事実自体にも言及しないということは、まさに不都合を隠蔽して科学を「似非科学」とするものだと言っていいでしょう。
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(山田耕作先生のコメント)
まさに内部被曝にとって放射線のこの活性酸素を介しての間接的な効果は本質的に重要です。
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<2>医学的根拠とは何か-津田敏秀/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033010460&Action_id=121&Sza_id=G1
上記は著名な岡山大学の医学者=津田敏秀先生の名著の1つです。ここで津田敏秀先生は、自然科学と医科学の方法論の違いや認識の仕方の違いについて論じておられ、人間は生きている場合には「人体実験」ができないのだから(マンハッタン計画の中では放射性物質をおそらくは人種差別にもとづいて人間に投与するという恐るべき人体実験が行われていたと言われている)、実証試験といったときには疫学的な調査を意味し、その結果は統計学的に処理されて、複数の変数の相関関係が明らかになるが、因果関係はわからないままである(正確には分析的には実証されない)。
従って、医学の世界では、この疫学調査の結果と、過去の医学情報・臨床経験の蓄積に基づいて因果関係を推定の上、処方を行ってはその経過観察を行って対応を修正していくという方法をとらざるを得ないし、分析的な結果を待っていたら(つまり患者が死んで死体解剖が可能となってからでは)、手遅れになってしまうので、そうしている、と論じています。これは公衆衛生の場でもすでに長く実践されてきたことであり、食中毒事件が起きた場合の保健所の対応がまさにその通りです。
山田先生がお書きになった「自然科学の対象は、客観的に存在する物質である。その物質に何かが作用したときに作用用の具体的現れを作用の帰結として因果関係を明らかにするものが科学である。因果関係が法則的に捉えられたとき、科学的に解明されたという。が法則的に捉えられたとき、科学的に解明されたという。」の部分を補足いたします。
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(山田耕作先生のコメント)
疫学も観測に基づいて因果関係を証明する重要な科学的な手段だと思います。福島の小児甲状腺がんの発症率と甲状腺がんの線量率が相関しています。過剰診断やクリーニング効果では被曝線量に相関しないはずです。加藤聡子様がきれいに証明されています。
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<3>「組織加重係数」を全部たすと「1」だということの意味
放射線被曝の評価単位「グレイ」(吸収エネルギー/kg)を実効線量の「シーベルト」に換算する際の係数である「放射線加重係数」と「組織加重係数」には、科学的実証性はありません。こんなもんだと、エイヤーで決めていて、特に「放射線加重係数」の数字については過小評価が目に余ります。
しかし、今回私から申し上げたいことはそのことではなく、もう一つの「組織加重係数」が全部たすと「1」だということの意味です。これは実効線量「シーベルト」が、放射線被曝によるさまざまな健康障害に着目するのではなく、ガンや白血病だけによる死亡だけに着目して、ヒロシマ・ナガサキの原爆被曝ような全身外部被曝を受けた場合に、どの臓器がガンや白血病の死因として、どの程度「寄与」するかの度合いを示している係数だということです。つまり全身外部被曝の特定の着眼点からだけの係数だということです。
しかし、わが国での放射線被曝に関する議論では、この「組織加重係数」が持っている意味が完璧に忘却されたままで実効線量「シーベルト」が使われており、そこには内部被曝の無視はもちろんのこと、ガン・白血病以外の健康障害や、死亡以外の結果についても、完璧に無視されているのです。放射線被曝の過小評価は、この実効線量「シーベルト」において極まれり、と言っていいと思われます。こんなものははっきり申し上げて、放射線被曝の評価としては使えません。直ちに破棄すべきです。
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(山田耕作先生のコメント)
ご指摘の通りです。
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さしあたり、組織加重係数は、皮膚に対する外部被曝の放射線影響=健康障害の発生度合いを「1」として、その他の組織や臓器への影響をそれぞれその何倍かで表し、「グレイ」に「放射線加重係数」をかけた後の数字に、それぞれの組織や臓器ごとに「組織加重係数」をかけたものを、全部足し合わせればいいと思われます。従ってまた、「臓器加重係数」の数字を全部足せば「1」にする必要もありません。(なお、その場合に、外部被曝と内部被曝は区分して数値化し、両者を足し合わせたりしてはいけない。外部被曝と内部被曝は全くの別物として、その健康影響を推し量る必要があります)
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(山田耕作先生のコメント)
矢ヶ崎氏の主張のように吸収線量という量のみで、細胞や免疫機能抜きで病気という結果を導くことはできません。私の専門の物理ではいわゆる「秀才」と言われる人はICRPの実効線量係数が理解出来てしまうのは理解できないことです。
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<4>「福島県民健康調査」で「放射線被曝の健康障害」の「見えない化」が進められています。
「福島県民健康調査」の被ばく矮小化も許しがたい状態に来ています。①数千人の子どもたちを経過観察に押し込め、穿刺吸引細胞診 (せんしきゅういんさいぼうしん)や甲状腺ガン手術を先送りにし、更に、経過観察後に甲状腺ガンを発症させた子どもたちは、「福島県民健康調査」の結果に入れない(それだけ子どもたちに発生した甲状腺ガンの数が少なくなる=少なく見せることができる)、という暴挙を続けています。甲状腺ガンの転移・浸潤などを考えれば、患者の利益に反する犯罪的行為とも言えるでしょう。福島県立医大の対応のひどさが見てとれます(「福島県民健康調査」だけでなく、それぞれの甲状腺疾患を持つと思われる「経過観察」患者に対する治療・診断対応もひどいものです=手遅れになる子どもたちが続出している可能性があります)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(山田耕作先生のコメント)
15年経てば15歳以下の甲状腺がんはほとんどなくなり、被曝発症であることがはっきりすると思います。調査の継続は被曝者の健康を守るためにも不可欠です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(関連)学校の「同意書」回収打ち切り〜福島県甲状腺検査 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2569
(関連)(別添PDFファイル)小児甲状腺検査「検査縮小ではなく、充実を」(『週刊金曜日 2021.6.4』)
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003247.php
(関連)専門家「質の低下」懸念〜福島の甲状腺検査 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2570
(関連)「検査に救われた」甲状腺がん患者が検査継続を訴え - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2571
(関連)(別添PDFファイル)甲状腺がん わたしの声で(『OFFLINE ONLINE』』 OUR PLANET TV 2021.4)
ダウンロード - e794b2e78ab6e885bae3818ce3829320e3828fe3819fe38197e381aee5a3b0e381a7efbc88e3808eoffline20onlinee3808f20our20planet20tvefbc89.pdf
②他方で、子ども甲状腺ガンのエコー検査はやめてしまえと、過剰診断・過剰診療、あるいはスクリーニング効果や、初期被ばくを含めて福島県民は大した被ばくをしていない、などなどの非実証的な屁理屈をこねては、検査そのものをつぶそう、あるいは検査を受ける人の数を減らして統計学的に無意味なものにしてしまおうと、「福島県民健康調査検討委員会」なるものが毎回のように画策しています。許しがたい話です。(検討委員会のメンバーを総入替し、かつ、「福島県民健康調査」の受託機関を福島県立医大から別の組織に切り替える必要もあります。)
③甲状腺についてはガン以外の疾患(橋本病などの甲状腺機能低下症など)をすべて無視、更に、甲状腺ガン以外の様々なガンや白血病や健康障害も全く無視して、被曝被害者の人権を踏みつぶしておきながら、他方で、被害者のメンタルケアにばかり熱を上げています。要するに、「病は気から」で、放射線被曝が原因だと言われる疾患の真の原因は、放射能に神経質になったからだ、というわけです。ふざけるな! という話です。
④福島県以外の福島第一原発事故被害に見舞われた地域の人々の健康管理や健康調査がなおざりにされたまま10年が経過しました。福島第一原発による放射能は県境で止まったわけではありません。この対応もまた、許しがたい人権侵害と言えます。福島第一原発事故から10年が経過した今日、この国の福島第一原発事故後への対応は、すべてをゼロベースで総見直しが必要です。
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(山田耕作先生のコメント)
検査の継続、支援、治療・医療援助の拡充などご指摘の通りです。
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前略、田中一郎です。
山田先生へ、どうもありがとうございました。
「15年経てば15歳以下の甲状腺がんはほとんどなくなり、被曝発症であることがはっきりすると思います。」(山田耕作先生コメント)
⇒ しかし、「福島県民健康調査」では、福島第一原発事故以降に生まれた子供たちの甲状腺検査は断固として実施しない方針を譲りません。チェルノブイリ原発事故では、山田先生がおっしゃる通り、事故から10年目のところで、10歳以下の子どもたちの甲状腺ガンは全くと言っていいほど出ていないことが明らかになりました。それにより国際原子力マフィアたちは、遅ればせながら旧ソ連諸国の子どもたちの甲状腺ガン多発はチェルノブイリ原発事故の放射能(放射性ヨウ素)によるものだということをしぶしぶ認めました。でもそれは、チェルノブイリ原発事故の時には、すべての子どもたちの甲状腺検査を続けていたからわかったことです。
福島の場合には、結局はやや信頼度が落ち、タイムラグがひどい「ガン統計」の数字に依存するしかないということになりそうです。私は「福島県民健康調査検討委員会」のメンバーを全部入れ替えて、福島第一原発事故以降に生まれた子どもたちも含めて、すべての子どもたちの甲状腺検査を実現したいと思っています。
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2.(別添PDFファイル)UNSCEAR2020年報告に潜む歪み、甲状腺被ばくを巡るミスリード(イントロ部分)(榊原崇仁『科学 2021.6』)
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/
ダウンロード - unscear2020e5b9b4e5a0b1e5918ae381abe6bd9ce38280e6adaae381bfefbc88e382a4e383b3e38388e6a68ae58e9fe5b487e4bb81e3808ee7a791e5ada6e3808fefbc89.pdf
今月号(2021/6)の岩波書店『科学』に、東京新聞特報部の榊原崇仁記者が書いた重要な論文が掲載されています。必読です。「アン助」(原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR))を担ぎ出してまで福島原発事故の放射能汚染の健康影響をごまかし続ける卑劣な動きの背後には、放射線医学総合研究所(放医研)と、更にその背後にいる文部科学省(旧科学技術庁)が「黒子」役と推測されます。「風が吹けば桶屋がもうかる」式の屁理屈の積み上げで、放射線被曝の極度の過小評価がなされています。
UNSCEAR2020年報告、国際がん研究機関(IARC)、ICRP2020年勧告、に加えて、本来であれば、早野・宮崎インチキ論文も加勢に加わる予定だったのでしょう。日本の原子力ムラ・放射線ムラは国際原子力マフィアとタッグを組み、チェルノブイリ原発事故後の対応ではうまくいかなかった被ばくのゴマカシ=過小評価を、今度は福島原発事故でやりぬこうという決意のようです。
(関連)福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく-榊原崇仁/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034157247&Action_id=121&Sza_id=B0
(関連)(別添PDFファイル)『福島が沈黙した日:原発事故と甲状腺被ばく』(榊原崇仁著) 簡単なまとめMEMO(2021.4.9)
ダウンロード - e3808ee7a68fe5b3b6e3818ce6b288e9bb99e38197e3819fe697a5efbc9ae58e9fe799bae4ba8be69585e381a8e794b2e78ab6e885bae8a2abe381b0e3818fe3808f20e7b0a1e58d98e381aae381bee381a8e38281memo.pdf
(関連)(別添PDFファイル)福島第一 国連20周年報告を読み解く、線量計算 乱暴すぎないか、誤訳 意図的にしてないか(東京 2021.4.5)
ダウンロード - e7a68fe5b3b6e7acace4b88020e59bbde980a320e591a8e5b9b4e5a0b1e5918ae38292e8aaade381bfe8a7a3e3818fefbc88e69db1e4baac202021.4.5efbc89.pdf
(関連)日本の大学は腐っている(2):正体を現した似非アカデミズム=「住民に背を向けたガラスバッジ論文ー7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となりえない」(宮崎真&早野龍五論文)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-5dd5.html
(関連)ICRP2020年勧告(*)
ICRP Publication 146:大規模原子力事故における人と環境放射線防護
(別添PDFファイル)https://bit.ly/2SnYddm
https://www.icrp.org/docs/Pub146-jap_translation.pdf
3,【対談】『福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく』榊原崇仁×『孤塁』吉田千亜~終わらない福島第一原発事故を追い続ける理由~(週プレNEWS)
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2021/01/26/112898/
福島第一原発事故10年にして、ここぞとばかりに「放射能汚染の見えない化」「放射線被曝の見えない化」が、嘘八百やデマ情報、歪曲や矮小化、放射線被曝評価単位のシーベルトに代表される似非科学、安全安心キャンペーン、エサ金のバラマキ、支配権力の濫用などとともに、強引に進められ始めています。
常々申し上げてきましたように、(1)脱原発は脱被ばくや被害者完全救済と三位一体であり、(2)放射能や放射線被曝は甘く見てはいけない、のであり、(3)似非科学や原子力ムラ及びその代理店政府に妥協や甘い顔をしてはならない、のであり、(4)脱被ばくの市民運動・社会運動はこれからが「本番」であり、(5)脱被ばく運動の最も重要な手段・方法は、1つには「放射能や被ばくの見える化」であり、もう一つは「学習会」を限りなく開催して多くの人々に被ばくの危険性を理解してもらう、ということです。
(関連)福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく-榊原崇仁/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034157247&Action_id=121&Sza_id=A0
(関連)孤塁 双葉郡消防士たちの3・11-吉田千亜/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034012283&Action_id=121&Sza_id=E1
(関連)その後の福島 原発事故後を生きる人々-吉田千亜/著(人文書院)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033822840&Action_id=121&Sza_id=E1
(関連)ルポ母子避難 消されゆく原発事故被害者-吉田千亜/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033395357&Action_id=121&Sza_id=E1
(関連)(報告)(6.7)オルタナティブな日本をめざして(第60回)「福島原発事故から10年:放射能汚染の実態とその諸問題」(青木一政さん・中村順さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-dc2b22.html
4.西尾正道北海道がんセンター名誉院長 ご活躍中です。
嘆かわしいことに、西尾正道北海道がんセンター名誉院長のように「当たり前」のことをきちんと発言する科学者・研究者や医学者・医師、それに弁護士・法学者が、この日本ではほとんどいなくなってしまいました。「科学や学問の支配権力・巨大資本による包摂」ということでしょうか? 我が国では広大な「科学」や『学問」の荒れ野原=「不毛地帯」が広がっています。
(1)「命の方が大事…検疫甘い…」東京オリンピック・北海道開催“中止を” 病院の名誉院長や市民団体らが訴え
https://www.fnn.jp/articles/-/190384
(2)さようなら原発北海道集会「スピーチ1 北海道がんセンター名誉院長 西尾正道さん」(2021年3月13日) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pKjTLj7kpCE
(3)癌と核をめぐる闇【原発】汚染水の海洋放出は人類への「緩慢な殺人」~西尾正道氏【注目の人直撃インタビュー】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QBp0NxVeToE
(4)『<書評> 私がお薦めしたい本『放射線インフォデミック』』(京都大学名誉教授 山田耕作)
http://www.com-info.org/medical.php?ima_20210608_yamada
*日本物理学会が掲載を拒否した原発批判論文『放射線内部被曝の危険性と科学者の責任』(京都大学名誉教授 山田耕作)
http://www.com-info.org/ima/ima_20170110_yamada.html
(関連)【東京五輪】五輪中止も感染爆発も困る…30年札幌五輪招致派の複雑胸中|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/290544
5.処理水海洋放出決定受け 国・東電に要望へ 9年ぶりに賠償の会議(福島県)(テレビユー福島) - Yahoo!ニュース
https://www.youtube.com/watch?v=fjXHMAjncqg
https://news.yahoo.co.jp/articles/4129262bd3f49d9125757c97a9c8a5472d07f300
(石原伸晃(自民党)が言っていたように「最後はカネメ」ということか!? 何故、この会議は「非公開」なのか!? 聞かれたらまずいことを話し合っているのか!? 「カネメ」のことだから聞かれたくないのか!? 福島原発事故の汚染水を海にぶん投げる話をカネによる解決=自分たちだけがカネをもらって「終わり」にする、そんな算段か!? いい加減な奴らがこれまでやってきた「条件闘争」にするの気なのか!? それで「終わる」と思っているのか!? 違うというのなら「襟を正せ」!!:田中一郎)
(関連)原発処理水放出 福島首長7割が反対 風評被害など懸念(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e786270e23c0d5af7246841efa6710617b28ebb
6.その他 関連サイト
(1)【原子力資料情報室声明】放射性廃棄物再利用ベンチの高校等への設置に抗議する - 原子力資料情報室(CNIC)
https://cnic.jp/39163
(2)LIBRA2020年5月号 インタビュー:OUR PLANET TV代表 白石草さん
https://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2020_05/p22-25.pdf
(3)原発事故から10年、食品放射能基準値の緩和狙う自民党 市民は反対署名募集中(週刊金曜日) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/92601e5d3b708a4e3c1892da52bec877fa1f489c
(4)福島第一原発の周辺に移住、政府が最大200万円の支給制度(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d1a367140e40ff15bf0183662b1c2f675a9ca27
*食の安全基準、緩和進む? セシウム濃度で自民が提言:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP436S7QP3SUGTB001.html
(自民党は放射能汚染のひどい食物を食いたがっているようだから、規制値越えの食品を自民党本部にどさっと送ってやれ:田中一郎)
*ナミエ・ウオーターがモンドセレクション金賞 県内イオンで販売:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210610-624675.php
(この記事を報道した福島民友新聞(読売新聞系と言われています)も含めて、関係者は完璧に「被ばく安全神話・放射能安心神話」で頭がイカレています。浪江町はいまもその大半は「帰還困難区域」です。:田中一郎)
https://www.town.namie.fukushima.jp/soshiki/2/namie-factsheet.html
草々
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