「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(118):福島第1原発3号機の爆発に「核爆発説」があるのに、その是非を無視して3号機の使用済み核燃料をプールから撤去するのは「証拠隠滅」と言われてもしょうがない
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.20201225 UPLAN 国家公務員住宅に居住する「福島原発事故区域外避難者」に対する追い出し行為に抗議する記者会見 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=0McXo0DqmXo
(関連)(別添PDFファイル)原発賠償 時効再延長せず(朝日 2020.12.22)
https://www.asahi.com/articles/ASNDP7R24NDHUGTB00B.html
(関連)原発賠償、時効再延長せず 東電にはクギ「時効理由に一律に断らない」 政府・与党方針:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14739461.html
(福島第1原発事故の加害者・東京電力や事故責任者・国は何をしているのか? ちゃんと原発事故の責任を取り、被害者に対して礼節ある態度を取れ! また、損害賠償請求権の時効についても国会がこれを延長ならぬ、時効なし、の特別法をつくるのが筋というもの。原発事故の被害は健康被害も含めて、10年やそこらで解消するわけがない。:田中一郎)
2.キャンペーン
(1)キャンペーンについてのお知らせ · ✨今年もよろしくお願い申し上げます✨✨ · Change.org
https://bit.ly/35gafZm
(2)キャンペーンについてのお知らせ · 中曽根元首相葬儀設営受託企業は「桜を見る会」会場設営した企業 · Change.org
https://bit.ly/2MyaMiS
(3)キャンペーンについてのお知らせ · ダブル公募?公募の時期が迫っています! · Change.org
https://bit.ly/3hMBYGk
(4)キャンペーンについてのお知らせ · 世界レベルで貴重な辺野古・大浦湾を守ろう(1-11〆) · Change.org
https://bit.ly/3q0rkOS
3.海苔、コンビニ不振で大苦戦 コア需要にコロナ直撃(食品新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c3dbce2590303608274a9d5c4a9b44f4a2706df
(関連)海苔:生産から消費まで
http://www.j-nori.com/ryutu.html
https://dic.nicovideo.jp/a/%E6%B5%B7%E8%8B%94
(海苔は世界に誇る日本の伝統食、その海苔が新型コロナの影響でピンチです。みなさま、コンビニでおにぎりを買う必要はありませんが、自宅でコメを炊いて、海苔をおかずにして、どんどん食べてください。海苔産業は宮城県以南の沿岸で営まれる貴重な伝統漁業です。このままでは廃業になってしまいます。みんなで「食べて応援・買って支援」いたしましょう。放射能汚染の危険性がある福島県産食品などを買うのではなく、海苔を買って食べてください。とても美味です。ノリノリ海苔でまいりましょう。:田中一郎)
4.白井聡氏 再び登場
どうも白井聡氏は私と波長が合うようです。下記もなかなかの内容のレポートです。是非ご一読下さい。
(1)国民の自画像としての安倍/菅政権(上) - 白井聡|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020123100003.html?page=1
(2)国民の自画像としての安倍/菅政権(下) - 白井聡|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020123100005.html
(関連)4つあります:(1)落合栄一郎さんから(カナダ在住科学者)(2)オーフス条約(3)白井聡時事評論「社会は存在しない」(4)水蒸気爆発とセレナプロジェクト(伊方原発広島訴訟)他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-add3b0.html
5.(メール転送です)村田光平さんからのメールです:露呈したPCR検査抑制の背景
http://kurionet.web.fc2.com/murata.html
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皆様、一日付ガーディアン紙は日本における新型コロナ感染危機の深刻化を伝え、東京五輪が強引に開催される可能性は残るにせよ、コロナ疲れの国民の五輪熱は冷めきっているとの趣旨を伝えております。
https://www.theguardian.com/sport/2021/jan/01/fresh-fears-for-tokyo-olympics-as-host-city-sees-surge-in-covid-19-infections
2日、東京近隣の3知事は事態の急速な悪化を前に緊急事態宣言の発令を政府に要請するに至っております。このような事態を招いた責任の一端がココロナ対策への全力投球を妨げている東京五輪にあることは明白となりました。五輪配慮から政策としてPSR検査を抑制しているとの広く共有されている憶測を根拠付ける情報が下記の通り寄せられております。経済界出身の中国通の方がこのほど発信されたメッセージです。
「これはあくまでも笑い話と思っているが、巷の噂話として安倍政権は本年2月に東京都知事とIOCから来年への東京オリンピック延期の言質を取るための話し合いを行い、日本での感染者発生数を減らすためPCR検査能力を低く抑える方針を決定したとの話が存在している。その結果かどうかは不明だが、5月末現在のPCR検査能力はドイツの一日20万件、中国の484万件に対して日本は僅か1万5千件のみであり、その感染者数の少なさから「アジアの奇跡」と称された。」
上記に鑑みれば、もはや五輪中止決定を引き延ばす正当な理由は皆無と言わざるえません。コロナ感染の飛躍的増加は遂に潮目の変化を生み出そうとしております。このように、歴史の法則に沿う「世直しコロナ」の実績は増える一方です。コロナ後が到来する暁には、倫理、哲学に立脚した新世界秩序の構築を目指すべきだとの見解が有力になるものと確信いたします。
村田光平(元駐スイス大使)
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*1都3県に緊急事態宣言 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6381546
(関連)コロナ後手後手対応の元凶 これ以上の五輪固執は命取り(2020年12月28日配信『日刊ゲンダイ』) - 障害福祉&政治・社会・平和問題ニュースサイト
https://gogotamu2019.blog.fc2.com/blog-entry-19125.html
(関連)東京2020はなぜ中止にならないか?五輪生存をかけたIOCの「信念」 - 日本と世界の重要論点2021 - ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/257564?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor&utm_content=free
(関連)東京オリンピックは本当にあるのか? 揺れるアスリート ほころぶ強化策 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210102/k00/00m/050/080000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20210103
(関連)東京五輪ホストタウン、不安は“医療・検査体制” 新型コロナ対策は(日本テレビ系(NNN)) Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/58c2d14b6e73aacfcf03643e7f64b16683ad3d3b
(関連)東京五輪「いつでも諦められる、最後まで最善を」山下泰裕JOC会長インタビュー:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/77870
(山下泰裕JOC会長=この人物にはがっかりさせられた。早くおやめいただくのが日本のため、スポーツのため、柔道のため。:田中一郎)
6.アベスカ・スカスカカスカス内閣:お前はクビだ!
どうせ建設的で立派なことなどやり遂げる能力も知恵もないのだから、せめて原発とか、核燃料サイクルとか、オリンピックとか、カジノとか、万博とか、ロクでもないことをやめたらどうや。特に「カーボン・ニュートラル」と「グリーン成長戦略」を打ち出したのだから、その中の原発・核燃料サイクルについては全廃・即時廃棄で行くことにしました、と言ってみたらどうや。そしたら、今の低迷した菅義偉内閣支持率は一気に70%以上に吹き上がるぞ。小泉純一郎にでもよく話を聞いてみろ。菅義偉の名前をプラスイメージで歴史に刻むにはそれしかない! 決断しろ!(田中一郎)
(1)仲畑流万能川柳:原稿がなくて言えるのヤジだけか - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210105/ddm/003/040/049000c
(2)菅政権の無策 「馬鹿な大将、敵より怖い」と国民は悲鳴 - 伊達直人-4th
https://ameblo.jp/tigermaskfighter-4th/entry-12648306573.html
(3)【菅義偉】菅総理は判断不可能?田原総一朗氏が語った衝撃エピソード|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/283466
(4)田原総一朗「国民甘く見たしっぺ返し 今さら焦るあきれた菅内閣」週刊朝日AERA dot.
https://dot.asahi.com/wa/2021010400046.html
(5)菅首相が官房機密費のうち87億円を領収証なしで支出! 総裁選出馬表明前日には9000万円を自分が自由に使える金に振り分け|LITERA/リテラ
https://lite-ra.com/2021/01/post-5755.html?utm_source=onesignal&utm_medium=button&utm_campaign=push
(6)またも内閣記者会は菅政権の広報・宣伝に…元NHK政治部記者も「崩壊」とバッサリ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/742824290e618379d4de4549cd897569f50e3695
7.ニワトリ汚職は吉川・西川の「カワカワどぶ川コンビ」と思っていたらもう一人いた(ニワトリ汚職「三川」)
通信販売月刊誌『選択』(2021/1)記事は必見です。図書館でご覧ください。農林水産省ももう終わりだな。まともな人はみな左遷されたり退職したりして、残ったのはクズばかり。
(1)(別添PDFファイル)復活「畜産局」は嵐の船出、鶏卵汚職「接待漬け」の農水省(『選択 2021.1』)
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/20661
(2)(別添PDFファイル)吉川氏に現金、さらに1300万円 農水相在任前後に 鶏卵業者供述(朝日 2021.1.1)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d2dcd5099eb3a88f470aeb6addfc7ddac68365b
(3)(別添PDFファイル)西川元農水相も1500万円超受領か 鶏卵大手から(朝日 2021.1.3)
https://www.asahi.com/articles/ASP126VXKP12UTIL00D.html
(4)(別添PDFファイル)吉川元農相辞職 北海道2区、野党攻勢 調整急ぐ与党(毎日 2020.12.26)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20201226/ddm/005/010/120000c
(「市民と野党の共闘」の統一候補で出てきそうなのが、このままいくと立憲民主党の松木謙公らしい。こんな奴、応援する気になれんな。下記サイトで、こいつのこれまでの政党遍歴を見てよ。政治家としての信念のかけらもない「完全風見鶏」であることが見て取れる。なんでこんな奴の立憲民主党への入党を認めたのか!? 他の候補を立ててほしいですな。:田中一郎)
*松木謙公 WIKIPEDIA
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%A8%E8%AC%99%E5%85%AC
(関連)自民・下村氏「補選負ければ政局に」 党内に波紋広がる:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP167J0WP16UTFK00R.html
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「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(118):福島第1原発3号機の爆発に「核爆発説」があるのに、その是非を無視して3号機の使用済み核燃料をプールから撤去するのは「証拠隠滅」と言われてもしょうがない、をお送りいたします。
(原発過酷事故時の爆発:4つの種類)
(1)水素爆発
福島第1原発1号機で2011年3月12日午後に起きた爆発が水素爆発です。ドンという大きな音がして白い煙が横へ広がる映像が録画されていました(下記サイトの映像をご覧ください)。原子炉炉心冷却に失敗をすると、炉心は3000度以上の灼熱の塊となって溶け出しますが、その際に、①水ジルコニウム反応により、②炉心が放つ放射線による水の分解(電離作用)、などにより水素ガスが大量に発生します。これが格納容器をいっぱいにして水蒸気などと共に容器内圧力を高め、原子炉建屋に漏れ出て、それに引火して爆発したのが1号機の水素爆発です。なお、水素爆発は格納容器内においてもありえる極めて危険なものですが、福島第一原発のような沸騰水型原子炉の場合は、格納容器が小さいという欠陥を抱えているため、水素爆発が発生する限度ラインとも言うべき「(格納容器内)空間気体中の水素濃度が13%を超える」状態が起きやすく、それを防ぐために格納容器内に人為的に窒素を充満させ、水素と酸素の結合(これが水素爆発です)を防ぐように工夫されています。(なお、福島第1原発1号機の水素爆発は、同じような危険性に直面していたスリーマイル島原発事故(1979年)の教訓が活かされていなかったため、とも思われます)
しかし、加圧水型原子炉の場合には格納容器が大きく、水素が発生しても爆発に至るまでには時間があるから対策できるとして、窒素の封入がなされていません(加えて加圧水型の格納容器は沸騰水型に比べて薄っぺらくできています=容器内の圧力上昇や爆発にはいたって弱い構造です)。そして、その加圧水型の水素爆発防止対策とやらがマユツバで、「点火プラグのようなもの(イグナイター)で早めに火花を散らして水素ガスを燃やす」などとしているのです。こんなことをやれば、これこそが格納容器内での水素ガス大爆発を誘導しかねないでしょう。窒素ガスを図体がでかい加圧水型に充満させれば手間暇やカネがかかるという理由でそれをせず、自己都合だけの屁理屈で水素ガスに火をつけるというのですから、狂気の沙汰と言っていいと思います。
申し上げるまでもなく、福島第一原発事故の場合は、1号機水素爆発が建屋で起き、格納容器内での爆発ではありませんでした。これは不幸中の幸いです。万が一、格納容器が水素爆発で吹き飛び破壊されていたら、事故原発から放出される様々な種類の放射性物質が周辺環境に際限なくバラまかれ、事故原子炉一帯に人が近づけなくなります。福島第1原発もそうですが、日本の原発はそのほとんどが同一敷地内に複数基の原発を並べていますから、そのうちの1つでも格納容器の爆発を起こしてしまうと、その原発にあるすべての原子炉が制御できなくなり、同じようなことになるのです。現在再稼働されている加圧水型の原子炉は、みな、水素爆発の防止対策が全く不十分で危険な状態であり、またそれは、同時に過酷事故ドミノ現象を引き起こす「日本破滅のシナリオ」の上で再稼働されていることを意味します。やめさせなければいけません。
(もう一つ、追加で申し上げておきますと、福島第一原発2号機では、建屋についても水素爆発は起きませんでした。これは、2号機建屋のブローアウトパネル(空気を入れ替えるための窓)が、隣接する1号機の水素爆発の爆風で吹き飛ばされて「建屋が開放状態」となったためです。しかしこのことは、今後、建屋での水素爆発を防止する手段として活用できそうです。つまり、過酷事故時に建屋に水素が充満している危険性が察知されたら、ブローアウトパネルを手動で動かせるようにしておいて、窓を開けてやることで建屋での水素爆発は防げるでしょう。過酷事故時は全電源喪失(SBO)になっている可能性もあるので、それでも手動で開け閉めできれば、対応できることになります)
(2)水蒸気爆発
数千度の灼熱状態にある金属などを水に接触させると爆発的な反応を示します。これが水蒸気爆発です。ネットで「水蒸気爆発」で検索すると、原発ではないですが、その実例を動画で見ることができます。原子炉における水蒸気爆発の懸念は、炉心溶融の際に、その炉心デブリが圧力容器の底を突き抜け、更に格納容器の底も突き抜けて原子炉建屋の下部に落ちてきた際、そこに置かれている貯水槽の水の中にドボンと落ちて、それで大爆発を引き起こすというものです。福島第1原発のような「マーク1型」と言われる原子炉は、いわゆるドーナツ型の圧力抑制室内に水がためてあり、その圧力抑制室がフラスコのような原子炉をぐるっと取り囲むようになっていて、原子炉建屋の底には水も水槽もありませんでした。これもまた不幸中の幸いと言っていいでしょう。
しかし、です。その後改良された沸騰水型原子炉は、逆に圧力容器の真下に水を大量に貯めた圧力抑制室を置くような構造になっており、わざわざ水蒸気爆発を誘導するような構造になっています。チェルノブイリ原発事故の時も、この水蒸気爆発が懸念されていたのに、そこから何の教訓も得ていないということなのでしょう。そしてこの水蒸気爆発の懸念が最も大きいのが、あの首都圏原発であり、耐用年数40年も過ぎてしまった、東日本大震災被災のオンボロ原発=東海第二原発です。日本原電も、東京電力も、東北電力も、経済産業省も、そして原子力「寄生」委員会・「寄生」庁も、かような危険な老朽原発に再稼働OKを出しているのですから、これもまた狂気の沙汰です。そしてその東海第二原発のそばには東海村再処理工場の高レベル放射性廃液貯蔵タンクまであります。関東地方を直下型大地震や巨大津波、あるいは巨大火山噴火が襲った時が「首都東京の終わり」「日本原子力帝国の終わり」となるでしょう。愚か極まることだというほかありません。
更に申し上げておけば、福島第一原発事故後、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、シビアアクシデント対策として、炉心溶融のような事態になった場合には、従来から実施することとされていた「炉心冷却」をギブアップして炉心が溶け落ちるに任せ、他方で、原子炉下部に水槽を置いてそこに急きょ水を貯め、そこへ溶融炉心を落として冷却するという「新たな対策」を打ち出しています。ご冗談でしょう! という「対策」ですが、こんなことをすれば、それこそ水蒸気爆発を起こして格納容器ごと吹き飛んでしまうであろうと懸念されるところです。原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、実際には水蒸気爆発は起きないし、起きても大したことはない、と言っているようですが、先般私がメールでご紹介した「伊方原発運転差止・広島訴訟」で原告側から紹介・提起された「セレナレポート」(OECD)が、そうした安易な判断にNO! を突き付けています。
(関連)4つあります:(1)落合栄一郎さんから(カナダ在住科学者)(2)オーフス条約(3)白井聡時事評論「社会は存在しない」(4)水蒸気爆発とセレナプロジェクト(伊方原発広島訴訟)他- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-add3b0.html
(3)一酸化炭素爆発
ええ、なんで? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。一酸化炭素が爆発するって、都市ガスでもあるまいに、ということですが、これもありうる爆発です。灼熱状態の溶融炉心が圧力容器・格納容器から溶け落ちて、さらにその下の建屋基礎部分に達すると、そこはコンクリートでできていますから、そのコンクリート成分である石灰石と溶融炉心が反応して、一酸化炭素が大量に発生するのです。これは「MCCI反応:コア・コンクリート反応」と呼ばれています。少し前ですが、福島第一原発3号機の爆発は、このMCCI反応により大量に産生された一酸化炭素による爆発だったのではないかという説も出されていました(岩波月刊誌『科学』掲載論文)。可能性は否定できません。ちなみに海外で原発・核施設に使われているコンクリートの原料には石灰石は使われていません。日本でもそうすべきですが、それをやるとコンクリート原料の大量輸入となりコスト高となるため、見向きもされていないのです。
(関連)溶融燃料とコンクリートとの相互作用(MCCI)による生成物の相および硬さ:大型試験からの知見(2018年2月14日)((国立研究開発法人日本原子力研究開発機構、福島研究開発部門福島研究開発拠点:廃炉国際共同研究センター 燃料デブリ・炉内状況把握ディビジョン 燃料デブリ取扱技術開発グループ 池内宏知)
https://fukushima.jaea.go.jp/report/document/pdf/pdf1802/hokokukai03.pdf
(4)核(臨界)爆発
原子炉の核(臨界)爆発には、大きく分けて2タイプがあり、1つは原発事故の原因型とも言うべきもの=いわゆる「核暴走事故」です。ウランやプルトニウムなどの核分裂物質は一定量以上が集まると自動的に核分裂連鎖反応が瞬時に起きて爆発してしまうことはよく知られています(臨界爆発)。このタイプの事故の典型がチェルノブイリ原発事故です。制御されているはずの原子炉が瞬時にして制御不可能となって大爆発を引き起こすのです。高速増殖炉「もんじゅ」についても、このような事故が懸念されていました。プルサーマル原子炉(特に青森県で建設中の大間原発のようなフルMOX)でもありうる暴走事故です。
もう一つは、原発事故の結果起きる核爆発です。私はこれについて詳しくありません。しかし常識的に考えて、1つは溶融炉心に含まれる核分裂物質が再臨界を起こす場合や、もう1つには、使用済み核燃料プールにある使用済み核燃料、あるいは未使用の核燃料が臨界反応を起こして爆発することはあり得ない話ではないでしょう。そして、2011年3月14日の正午前に起きた、まさに福島第1原発3号機の爆発がこれではなかったのかという疑いが出ているのです。
当時の3号機爆発の映像も下記サイトにありますから、ご覧になってみてください。3号機爆発については、どうも原子力ムラ側でも「単純な水素爆発」として片づけてはいないようで、残されていた録画を最新技術で加工して、よりその実態がビジブルになるように工夫したりして、あの3号機爆発の正体を探っている様子がうかがえます。画像のキャプションにある説明は「福島第一原発「最新処理映像」“爆発複数”か」となっており、どうも爆発は少なくとも2回あったのではないかと見られているようです。そうしますと、下記にご紹介している藤原節男さん(原子力ドン・キホーテ)がおっしゃっていた3号機核爆発説(*)に近い話になってきます。事故を引き起こした当事者たち=原子力ムラ=原子力「寄生」委員会・「寄生」庁の今後の3号機爆発の究明内容が注目されます。
(*)藤原節男さん(原子力ドン・キホーテ)の3号機核爆発説
詳細はこのメールの最後の藤原節男さんのメール(抜粋)の転記をご覧いただきたいのですが、私が本人から聞いた話を簡単に要約して申し上げますと、最初に建屋で水素爆発が起き、その風圧で3号機使用済み核燃料プールに上から強い風圧がかかってプールの水の中にあったボイド(泡)が潰され、それが核燃料の核分裂反応を加速させて臨界に至ってしまった、というものでした。
(問題の所在)
福島第1原発事故時における1号機の爆発と3号機の爆発は、何故、あれほど違うのか。1号機の爆発は白い煙が横へ広がったのに対して、3号機の爆発はピカッと光ったのちにドーンと真上に黒い煙が噴き上げています。まるで原爆が落ちた時のような爆発の仕方です。少なくない人たちが、前者1号機は水素爆発だけれど、後者3号機爆発は核爆発ではないのか、と疑っています。私もその一人です。福島第1原発事故直後に東京電力のTV電話でなされていた東京本社と福島第1原発現地とのやり取り会話の中で、高橋フェローという東京電力の技術系幹部が3号機爆発の報告を受けて「水素爆発だと政府や原子力安全保安院が言っているのだから、それでいいではないか」という発言をしていたのが聞き取れます。真実は水素爆発ではない、何かあるな、と思わせるような発言です。
しかし、驚くべきことに、この問題は、その後発足した原子力「寄生」委員会・「寄生」庁や政府・経済産業省をはじめ、原子力関係者やNHKなどを含むマスコミも一切取り上げていません。それどころか、原子力市民委員会や原子力資料情報室など、脱原発の市民団体や、それを応援してきた著名な科学者・技術者さえ、全く相手にしようとしない=頭から否定するだけの態度を取り続けています。これは異常というほかありません。
私は、3号機爆発が核爆発だったと断定したいのではありません。その疑いが払しょくできないから、きちんと調べていただきたいと申し上げているのです。このメールの最後に藤原節男さん(原子力ドン・キホーテ)のメール(抜粋)を転記しておきましたが、私は藤原節男さんの主張に賛同しているのではありません。簡単に言えば、藤原節男さんの主張について、どうなのか、を脱原発・反原発派の人々も含めて、きちんと調べてお答えいただきたい、ということを申し上げています。
福島第1原発事故のような原発・核施設過酷事故を二度と繰り返さないためには、沸騰水型の原発である福島第1原発で起きたことの実態解明・真相究明は必要不可欠なのであって、それが原発事故後10年になるも「なおざり」「棚上げ」にされたまま、新規制基準、なろものがでっち上げられ、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、この安全根拠に乏しいインチキ文書と実際の原発・核施設との「適合性」しかチェックしないという態度をとっているのですから、およそ再稼働される原発・核燃料サイクル施設の安全性など全く担保されていないわけです。それを「おかしい」と申し上げているのです。その「なおざり」「棚上げ」にされたままのものの1つが3号機爆発だということです。もちろんそれ以外にも、福島第一原発事故の不可思議はたくさんあり、こんな状態で再稼働なんぞを進めて行っていいのか、という、かなり深刻な事態だと申し上げていいと思っています。
*使用済み核燃料プールの「リラッキング」と3号機爆発
(例えば、現在の全国の原発では使用済み核燃料が積み上がって、それを格納しておくスペースがだんだんと残り少なくなってきています。しかし他方では、使用済み核燃料などという危険極まる核のゴミ(冷却できなくなると溶融して事故原発と同じような事態となります:福島第1原発事故時の4号機使用済み核燃料プールをめぐる大騒動を思い出してください)など、受け入れる自治体は存在しませんから、困った原発電力各社は、当面の対策として「リラッキング」という、これまたご都合主義的なことをやってお茶を濁しています。「リラッキング」というのは、簡単に言えば、風呂に入る人が増えてきたので、入る人がもっと詰め合って「イモ洗い状態」で入浴して頂戴という方式=つまり、使用済み核燃料をプールに従来以上に詰め込んで入れて、従来以上にたくさんの使用済み核燃料を原発敷地においておけるようにする、ということです。
しかし、こんなことをしたら、もしかしたら福島第1原発3号機のように臨界を引き起こして核爆発や核分裂の連鎖反応を引き起こすのではないか、との懸念が高まります。今は脱原発・反原発の市民運動・社会運動も「リラッキング」の危険性を訴えてはいますが、しかし、これを一般論で言うのと、実際に福島第1原発3号機で使用済み核燃料プールが臨界事故を引き起こしていることを事例に挙げて訴えるのとでは、その迫力や効果はおのずと違ってきます。3号機核爆発説の是非は、今後の原発の使用済み核燃料とその貯蔵プールの安全対策上、必要不可欠の情報となるのです。)
藤原節男さんの話で申し上げれば、彼の主張は数年前に原子力市民委員会内で議論されたそうですが、委員会では結果的に受け入れられなかったそうです。私はそれは藤原節男さんの説明の仕方や主張の仕方にも問題があったのだろうと見ています。現段階で断定できないものを断定し強引に主張をするから多くの人が受け入れられないのだろうと推測します。そうではなくて、3号機水素爆発説がおかしいのではないかと疑わせる証拠を提出し、それに代わる核爆発説を仮説として披露し、その両方をもって、「こういうことなので、3号機爆発の真相究明をやっていただきたい」という、調査要求として意見を出せば、通らぬ話でもないでしょう。
他方、原子力市民委員会や原子力資料情報室など、既存の脱原発団体の態度もかたくなです。私はこうした団体を構成している幹部たちが世代交代とともに、運動の進め方に「好き嫌い」を優先させ、藤原節男さんはその主張の仕方で嫌われて、相手にされなくなってしまったのではないかと疑っています。そんな狭量なことでどうするのか、ということです。
原子力市民委員会や原子力資料情報室他の脱原発市民団体は、藤原節男さんの主張やこれまでの経緯はともかく、それぞれの考え方で、「3号機爆発の真相を究明し、その爆発の内容はどういうものだったのかを明らかにせよ」という要請を、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁や政府・経済産業省に対して出してほしいと思っています。水素爆発であるという確たる証拠もないままに、原子力ムラの水素爆発説を受入れているようでは、反原発・脱原発を闘ってこられた私たちの諸先輩に対して背信行為になると私は思っています。ともかく「好き嫌い」で事を進めないでいただきたい。
下記サイトにもあるように、福島第一原発3号機では、使用済み核燃料プールから使用済み核燃料の取り出しが行われています。取り出し用の機械がトラブルを起こして作業がたびたび中断している旨の報道がなされていますが、ほんとかな? というのが私の見方です。そうではなくて、3号機の爆発が、実は水素爆発に続いて起きた核爆発であり、その証拠を隠滅するための様々な策を弄しなけければいけないから、作業がストップ&ゴーになっているのではないかと疑っています。しかし、そんな疑念も、このプールから取り出される使用済み核燃料がどういう状態なのかがはっきりすれば、3号機爆発が核爆発であったのか否かは明らかになるでしょう。脱原発・反原発の市民運動・社会運動は、今こそ、今ここでこそ、この3号機真相究明のアピールを皆で声をそろえて発信しなければいけない時です。しかし実際は、そんな声は皆無です。私はこれもまた、脱原発・反原発市民運動・社会運動の劣化の1つではないかと懸念しています。いったい全体、誰一人として問題にする人がいないというのはどういうことなのでしょうか?
◆福島第1原発 3号機の燃料取り出し1ヵ月ぶり再開(河北新報)
https://kahoku.news/articles/20201221khn000009.html
(関連)福島第一原発一号機爆発映像
https://www.youtube.com/watch?v=jFQDAfATNGE
https://www.nicovideo.jp/watch/sm13846771
(関連)福島第一原発「最新処理映像」“爆発複数”か(2020年11月12日放送「news every.」より) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=igD_I-VnkOE
https://www.dailymotion.com/video/xkx8ph
*(別添PDFファイル)福島3号機爆発が核爆発である証拠(西尾正道 元(独)国立病院機構北海道がんセンター院長:2013年9月7日)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/nisio_kakubakuhatu_evidence.pdf
(原子力「寄生」委員会・「寄生」庁も、経済産業省も、原子力委員会も、脱原発・反原発市民運動・社会運動も、マスコミも、西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長が上記に提示されている3号機核爆発の疑いの状況証拠について、それぞれどうなのか、是なのか非なのか、水素爆発だというならこうしたことはどういう風に理解するのかを、実証的にしっかりと説明する必要があります。しかし、福島第一原発事故後の日本では、まるで翼賛社会であるかの如く、この問題が避けて通られてしまっています。明らかにおかしい。)
(結論です)
原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、現在、3号機プールからの使用済み核燃料取り出し作業を進めている。また、福島第一原発の事故原発の放射線量がだいぶ下がってきたということから、原発事故原因の究明へ向けて作業チームを作ってやり始めているという。であれば、まず真っ先に福島第1原発3号機の当時の爆発の真相を究明していただき、核爆発説について、確たる実証的な証拠を伴う形で「決着」を付けていただきたい。それは、今般プールから取り出した3号機の使用済み核燃料の状態をつぶさに観察すればおのずとわかることだろうと思われる。また、この福島第1原発事故の真相究明の作業が終わり、それが新規制基準にしっかりと反映され、更に、新規制基準の様々な欠陥が是正・改正されるまで、原発・核燃料サイクル施設の再稼働へのOKは出さないでいただきたい。
他方、脱原発・反原発の市民団体には、一方で、福島第一原発3号機爆発の真相究明を求める運動を開始するとともに、これまで福島第1原発事故後10年間の再稼働認可のデタラメを集大成する形で、新規制基準の矛盾やおかしさを一般市民にもわかる形でまとめるチーム作業をしていただきたいと思う。そしてマスコミは、上記のような動きについて、日本全国の有権者・国民に対して、きちんとした批判的観点を持った報道をくり返し、福島第一原発事故が今後のエネルギー政策に対して持っている意味や、今進められている原発・核燃料サイクル施設再稼働の危険性を、もう一段高いレベルの観点から報道していただきたいと思う。今のままでは、原発事故前よりもよりグロテスクな形での、権力的原発安全神話、のようなものが形成され、今度こそ、この日本を再びの原発・核施設過酷事故により破滅させてしまう事態へと突き進んでいってしまうような気がするからである。
◆(メール転送です)福島3号水素爆発のウソ(福島3号核爆発の証拠隠ぺい)を許すな(藤原節男さん)
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お世話になっています。頭書の件、第47回原子力規制委員会(2020年12月23日)の状況を連絡します。福島3号水素爆発のウソをつきとおしたまま、福島3号核爆発の証拠を隠ぺいしたまま、幕引き、または、事故原因解明のさらなる引き延ばしを図ろうとしています。以下の文章は、藤原節男(原子力公益通報者、原子力ドン・キホーテ改め原子力ガリレオ)からの、原子力規制委員会に対する申し出でです。
第47回原子力規制委員会(2020年12月23日)の動画は次のURLを参照ください。⇒
https://www.youtube.com/watch?t=2306&v=UPYFXpe6KYk&feature=youtu.be
福島3号爆発メカニズムの説明の場面は⇒
https://youtu.be/UPYFXpe6KYk?t=1549
https://youtu.be/UPYFXpe6KYk?t=2306
添付資料「東京電力福島第一原子力発電所事故に係る調査・分析の中間取りまとめ(仮称)」に向けた対応について
⇒ https://www.nsr.go.jp/data/000338599.pdf
添付資料の36/39ページには、次の記述がある。
◎爆発0秒時の写真:爆発の最初に水素爆発(前駆爆発)があり、原子炉建屋の変形後、原子炉建屋南東部の屋根に発生した火炎(水素を含む可
燃性ガスによるもの)。※映像処理前に火炎が最初に確認された時点を0秒としている。
◎爆発1秒後の写真:原子炉建屋中央天井部から第2段階の爆発燃焼による爆煙が上昇
多段階事象説:
上記動画「福島3号爆発メカニズムの説明」では「福島3号の爆発燃焼は、長い時間にわたって、燃焼が続いており、いくつかの爆発や燃焼が連続的に起きている多段階の事象と考えられる(多段階事象説)」とのこと。核爆発には言及しないで、爆発0秒時の火炎(爆轟)と爆発1秒後の爆煙(黒い煙)は、別の事象が連続的に生じたと説明している。「3階フロア、4階フロアは爆轟ではなかった(水素爆発、爆燃であった)」と明言しているが、「(5階フロアは)一部、爆轟の部分があったかもしれませんが…」と言い、「(5階フロアでの)多段階爆発燃焼の原因になった水素以外の物質は、これから究明していく」としている。
なお、東電の報告では、「福島3号使用済み燃料プールの燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中」とのこと。2021年3月までに、福島3号使用済み燃料プール内の破損燃料を撤去しようとしています。すでに、福島3号核爆発の証拠となるガレキ類の撤去は終了しており、ガレキ類の証拠写真は隠ぺいしたままです。すなわち、福島3号核爆発の現場証拠は、すべて隠ぺいしたまま、事故原因解明のさらなる引き延ばしを図ろうとしています。
⇒ https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/removal/unit3/index-j.html
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【転送歓迎】藤原節男(原子力公益通報者、原子力ドン・キホーテ改め原子力ガリレオ)のキャンペーン
◎フェイスブックグループ「福島3号核爆発!」
https://www.facebook.com/groups/2286440331615868/
ガリレオ・ガリレイは、カトリック教会の「天動説」に異を唱え、「地動説」を主張した。私(藤原節男)は、政府、東電の「福島3号水素爆発説」に異を唱え、「福島3号核爆発説」を主張している。「核爆発」となれば、それは、明らかな東電の規制基準違反(東電の犯罪)となり、欠陥原子力発電所が、業務上過失の事故を起こしたということになります。現在、福島原発事故は、規制基準違反を明確にせず、「異常に巨大な天災地変による事故」に準ずる事故、つまり、「想定外事故」ということで、東電存続となっている。しかし、明確な「業務上過失事故」となれば、原子力事業者には無限責任が適用される。つまり、東電は破産、または会社更生法による会社再建となる。欠陥原子力発電所の再稼働など、もっての外です。政府、東電の「福島3号水素爆発」は、責任をあいまいにして、東電を破産させないための姑息な方便(ウソ)なのです。福島原発事故被害者への賠償金を少なくするための姑息なウソなのです。欠陥原子力発電所再稼働のための姑息なウソなのです。今は、この「福島3号水素爆発」というウソが、まかり通っています。
原子力損害の賠償に関する法律⇒ http://bit.ly/2MbkLsY
問題解決は、姑息なウソがまかり通る安倍政治を阻止することです。司法、行政、立法の国家組織に、安全マネジメントシステム(品質マネジメントシステム、信頼性マネジメントシステム)を適用することです。議事録など、全ての情報を記録として残し、監査、審査、検査組織を正常機能に戻すことです。骨抜きとなっている「公益通報者保護法」を正常機能に戻すことです。
◎原子力公益通報および「原子力ドン・キホーテ」単行本全文掲載⇒ http://bit.ly/2ObyTAA
◎北海道大停電、真のリスクは泊原発「チェルノブイリ級核爆発」だ⇒ http://bit.ly/2FketTm
【原爆と原発の原理は同じ。福島3号機で核爆発!】
2011年3月8日、いつまでも公益通報を記事にしない経産省記者クラブの記者たちに、藤原節男は「このまま公益通報を記事にしないで、無視している状態が続けば、明日にでもチェルノブイリ級の大事故が生じる。すぐに記事にしてください」と警告メールを送った。東日本大震災、そして福島原発事故が発生したのは、その3日後、3月11日のことだった。福島3号核爆発は、まさに原子力公益通報[泊3号減速材温度係数測定検査]と同じ原理であった。福島原発事故は、天災や想定外の事故ではなく、東電の規制基準違反、業務上過失の事故である。
【福島3号核爆発の理論】
産経デジタル「iRONNA(イロンナ)」2018/09/12 ⇒ https://ironna.jp/article/10679
福島3号使用済み燃料プールは、満水状態で未臨界となるように設計していた。しかし、沸騰状態で臨界になる欠陥設計であった(上図のとおり)。最適臨界点に到達するまでは、軽水のボイド(気泡)反応度係数は正(プラス)。最適臨界点に到達した後の、軽水のボイド反応度係数は負(マイナス)。欠陥設計は、使用済み燃料稠密(ちゅうみつ)保管、ボロンステンレス(またはボロンアルミニウム)採用、MOX燃料保管にも関係がある。
実際に発生した現象は、以下のとおりだ。
(1)全交流電源喪失により、使用済み燃料プール冷却用ポンプが作動しなくなり、使用済み燃料からの崩壊熱除去ができなくなった。それで使用済み燃料プール水は、崩壊熱により、沸騰を始めた。
(2)徐々にボイド率が増し、A点(臨界)に達すると、使用済み燃料からの崩壊熱に、核反応熱が追加となり、ボイド率がすぐにA点からB点に移行して、安定的な遅発臨界状態となった。これは、以下に示す図1での「原子炉の固有の安全性(自己制御性)あり」の状態である。
(3)福島3号5階(オペレーションフロア)では、水の放射線分解による水素ガスが蓄積してきた。原子炉格納容器からの水素ガス漏れも追加されたと推測される。その水素ガスが発火して、水素爆発が生じた。発火原因は、制御用直流電源と制御装置スイッチ作動と推測される。
(4)水素爆発により、急激な圧力が使用済み燃料プール水面から水中に向かい発生した。そのため、急速にボイドが減少し、反応度が急激に増加した。反応度が増加して発生熱が増えても、深さ10mの水の慣性により、臨界場所の圧力は減少しなかった。さらに圧力が増加して、さらにボイドが減少し、最適臨界状態に近づいた。このため、即発臨界(核爆発)となった。これは、図1での「自己制御性なし」の状態である。
(注1) ボイド率:
気体が VG、液体が VLの体積を占めている場合、
気液混合体のボイド率 α は、α= VG/(VG+ VL)
(注2)
反応度 (原子力) - Wikipedia⇒ http://bit.ly/2Fhzm1j
中性子増倍率 κ
原子炉内の核分裂によって発生した高速中性子は、減速材によって減速されて熱中性子になり、他のウラン235原子核に吸収されて核分裂反応を起こさせる。核分裂反応で発生した高速中性子 n1個が熱中性子になり、次の核分裂反応を起こさせて n2 個の高速中性子を発生させるとする。この時、κ= n2/n1を中性子増倍率と呼ぶ。 κが 1 未満の時、発生する中性子は時間の経過と共に減ってゆき、やがて連鎖反応は停止する。 が 1 より大きい時、中性子は急激に増えてゆき、連鎖反応が増大してゆく。κ=1 の時、中性子の増減はなく、連鎖反応は持続する。この状態を臨界と呼ぶ。
実際の原子炉では発生した全ての高速中性子を核分裂反応に使用することができない。発生した高速中性子の一部は、減速材、制御棒や原子炉構造物へ吸収されたり、周囲のウラン238に吸収されたり、原子炉の外へ飛び出したりする。したがって中性子増倍率は、κ にある係数をかけた実効(中性子)増倍率 κeff として考えねばならない。
反応度 ρ
実際の運用に当たっては実効増倍率 κeffを、以下の式によって反応度 ρ に変換して使用する。
ρ= (κeff-1)/κeff
ρ=0 の時、原子炉は臨界状態であり、正の値の時は臨界超過、負の値の時は臨界未満と考えることができる。原子炉の制御に当たっては、この反応度を用いて臨界状態を制御する。
反応度は中性子増倍率の比率であり、実際の値をそのまま使用する他、「余剰反応度は20%」のように百分率で表されることもある。
反応度係数
原子炉内での過渡変化に伴う反応度の増減効果を正または負の反応度効果と言い、その増減率を反応度係数と呼ぶ。例えば沸騰水型原子炉において、減速材の温度上昇に伴う蒸気の泡(ボイド)の発生量の増加現象は、減速材の密度低下による中性子減速効果の減少をもたらすので、負の反応度効果である。すなわち温度が上がってボイドが多くなると核分裂が減って温度が下がる。また燃料集合体の温度上昇はウラン238の中性子吸収確率を増加させる(ドップラー効果)ので、やはり負の反応度効果である。すなわち燃料ペレットの温度が上がるとドップラー効果で核分裂が減って温度が下がる(自己制御性)。
原子炉の温度変化に伴う反応度係数を反応度温度係数と呼び、通常は温度係数と略称される。温度係数には燃料の温度変化による燃料温度係数、減速材の温度変化による減速材温度係数、ボイド発生量によるボイド係数がある。その他には原子炉出力による反応度出力係数や反応度質量係数などがある。
原子炉を安全に運転するためには、原子炉全体の出力の増加に伴う反応度出力係数が負の値となるように原子炉が設計されていなければならない。旧ソ連のRBMK-1000型原子炉は正の出力反応度係数を持つ原子炉であったため、常に何本かの制御棒を原子炉内に挿入しておく必要があった。そのため規定以上の数の制御棒引き抜きは禁止されていて、運転規定にも明記されていたものの理由の説明が操作員に徹底されていなかった。蒸気タービンの惰力運転試験のために操作員が原子炉出力を上げようとして規定以上の数の制御棒を引き抜いたことがチェルノブイリ原子力発電所事故の原因とされる。
沸騰水型原子炉で、主蒸気の流れが遮断され原子炉圧力が急上昇した場合には、ボイドがつぶれ、正の反応度が添加され、原子炉出力が急上昇する。この場合、実際の運転では、制御棒、タービンバイパス弁、主蒸気逃がし安全弁を作動させて、原子炉圧力の急上昇を防止する自動制御が行われる。この自動制御に失敗すると、沸騰水型原子炉でも核爆発の可能性がある。福島3号使用済み燃料プールは、自動制御装置のない沸騰水型原子炉となっていた。
【映像証拠キャンペーン】福島3号核爆発⇒ http://bit.ly/2FcljJh
福島3号爆発は、チェルノブイリ爆発と同じ核爆発。設計ミスによる原子炉格納容器外の核爆弾、使用済燃料プールでの核爆弾。原発が原爆になった。広島、長崎に次ぐ原子爆弾。「福島3号核爆弾の論拠集および証拠集(word版)」は、次のURL⇒ http://bit.ly/2THSu1r
映像証拠は、以下のURLです。
(中略)
(1)【映像証拠】仏独共同の国営放送局ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」 Part3/4⇒ http://www.dailymotion.com/video/x41nwqg
(2)【映像証拠】福島3号核爆発の新証拠、セシウムホットボール⇒ http://bit.ly/2Y5eDVW
空中水蒸気が温度低下で凝縮し、表面張力で真球の水滴となり、虹ができる。これと同様、核燃料が核爆発でガス化、プラズマ化して、爆発後は、断熱膨張で内部温度が下がり凝縮し、表面張力で真球のセシウムホットボールができたと考えるのが自然です。真球のセシウムホットボールは、核爆発以外では生じない。
(3)【映像証拠】福島3号核爆弾の証拠集⇒ http://www.dailymotion.com/video/x41nzc3
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草々
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