前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(1.27)オルタナティブな日本をめざして(第54回)「新型コロナ・パンデミックの「真実」」(岡田幹治さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-2c39dd.html
(最初の1時間弱で、主催者の方から「有権者・国民のための裁判所を目指して:第二次司法民主化」(その3)として「検察の抜本改革」をプレゼンさせていただきます:田中一郎)
2.キャンペーン
(1)国土交通大臣- 住宅地陥没!東京外環道路事業・工事の中止を求めます。 · Change.org
https://cutt.ly/phH50ka
(2)東京地検は全国法律家・弁護士の会が告発した首相主催の「桜を見る会」とその前夜祭を徹底捜査してください! · Change.org
https://cutt.ly/OhH6uXp
(3)内閣総理大臣 菅義偉- 国は赤字の病院を救ってください! · Change.org
https://cutt.ly/GhH6jUs
3.(イベント情報)(別添PDFファイル)(チラシ)(12.22)院内ヒヤリング集会:放射能汚染水「海洋放出」の実害:トリチウムは危険
http://www.labornetjp.org/EventItem/1607833738593staff01
ダウンロード - efbc8812.22efbc89e999a2e58685e38392e383a4e383aae383b3e382b0e99b86e4bc9aefbc9ae694bee5b084e883bde6b19ae69f93e6b0b4e3808ce6b5b7e6b48be694bee587bae3808de381aee5ae9fe5aeb3.pdf
(関連)【署名】放射能汚染水を海洋放出しないで
https://act.greenpeace.org/page/59529/petition/1?locale=ja-JP
(関連)癌と核をめぐる闇【 原発】汚染水の海洋放出は人類への「緩慢な殺人」~西尾正道氏【注目の人直撃インタビュー】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QBp0NxVeToE
(関連)西尾正道氏 原発汚染水の海洋放出は人類への“緩慢な殺人”|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265439
4.NHKスペシャル「コロナ危機 女性にいま何が」20201205 - 動画 Dailymotion
https://www.dailymotion.com/video/x7xwl76
(関連)NHKスペシャル「コロナ危機 女性にいま何が」 データ集 - みんなでプラス - NHK クローズアップ現代+
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0020/topic004.html
(私から申し上げられる1つの処方箋は、選挙には必ず行って、自民、公明、維新、国民民主党の候補者を落選させるよう投票してください。それで世の中が必ず変わるとまでは申し上げませんが、しかし、そうしないと、現状のどうしようもない状態は変わることはないどころか、更にどんどん悪くなっていきます。日本はこの連中が=つまり今進行中の政治・政権が主導して、世の中をどんどんひどくして行っているからです(政権にいない維新と国民民主党はその補完勢力)。事態改善の十分条件ではありませんが、必要条件であることだけは確かです。この4つの政党の言うことは「全部ハッタリ」と思っていただいていいです。:田中一郎)
5.(別添PDFファイル)自民PT学術会議提言提出、首相「国民もわかってきた」(朝日 2020.12.16)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14732268.html
(そうよ、お前=菅義偉が首相という役職には最もふさわしくない人間であることが「国民もわかってきた」のだよ。早くやめちまえ!:田中一郎)
(関連)菅内閣不支持率49%、初めて支持上回る コロナ対策評価せず62% 毎日新聞世論調査
https://mainichi.jp/articles/20201212/k00/00m/010/163000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article
(関連)菅総理の「ニタニタ作戦」はさらに支持率を急落させる(田中良紹) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20201214-00212601/
(関連)内田樹「感染症対策の失敗を認めない政権の“視線”は、次の選挙の得票だけ」(AERA dot.)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2853a45cc003114f1cf9bc67e03eec4487b98a86
(関連)菅首相コロナ会食は「国民の誤解」じゃない! 今度はフジテレビ会長・社長、五輪賄賂疑惑の電通顧問と…フジに報道機関の資格なし|LITERA/リテラ
https://lite-ra.com/2020/12/post-5731.html?utm_source=onesignal&utm_medium=button&utm_campaign=push
6.洋上風力、40年に原発45基分、官民で再生可能エネルギー拡大:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/74464
(関連)(別添PDFファイル)洋上風力、北海道・東北・九州が軸、9地域の導入目安 官民合意(朝日 2020.12.16)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14732218.html
(関連)福島沖の風力発電、全て撤去へ「税金の無駄遣い」批判も(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8ca9d26f6ef3bc0666e3f97ea66a47fbb5f8d54
(関連)福島の洋上風力発電、全撤退へ、600億投じ採算見込めず:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/74017
(上記の2つの記事が「正反対」のことであり矛盾しているという感覚はないのかね? 一方で、採算が合わないから洋上風力からは全面撤退だといい、他方では、またぞろ税金を巨額に使って洋上風力を積極的に推進するのだとか。ナニ、コレ! 常識があるのなら、洋上風力発電については、まずは福島沖の失敗の原因や教訓を、この事業に批判的な人も入れたチームで検討してからの話でしょうに。福島沖でいったいいくら税金を無駄にしたと思ってやがるのか!? ともかく、経済産業省のやることなすこと、デタラメの極みだ。経済産業省は、かつての大蔵省と同様に解体すべきである。原発がらみで悪質であるだけでなく、単純な行政能力もまた、サイテーだ。:田中一郎)
7.横浜市長リコール署名、法定数に届かず 2割未満の9万筆(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/33d8ec0f5c3a105d028b3198722f607a452821c5
(関連)【横浜】IR賛否問う住民投票、署名19万3193筆 必要法定数上回る(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/afd2ad91d4cce1fae20b75632bce286221282f00
(横浜市民は本気でカジノをやめさせたいと思っているのかな? 住民投票を市議会に提案してみたところで、市議会が自民・公明・維新の議員で過半数を占めているのなら、ほぼ間違いなく否決されるでしょうに。カジノを絶対に許さないというのなら、公約違反なのにヤルヤルと言ってきかない林文子現市長をリコールして辞めさせるしかないじゃないの。こいつはそもそも菅義偉の腰巾着みたいになってしまっとるしだ。他方、リコール運動を展開した市民団体は、何故、思ったように得票が出来なかったのか、今後のためにもしっかり総括する必要もありますね。政治的立場を乗り越えて、さまざまな方々の協力を得て運動を展開していたのかしら? たとえば横浜港の藤木幸夫氏は協力していたのかな? :田中一郎)
(関連)「ハマのドン」激怒。横浜のカジノ誘致を強要した「黒幕」の正体 - まぐまぐニュース!
https://www.mag2.com/p/news/412835
8.<「秘書の略式起訴」では犯罪者天国>逃げ回る安倍 ワルがのうのうの世も末 スットボケ菅(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/20/senkyo277/msg/673.html
(関連)<上が腐れば下まで腐る>安倍 菅政権から漂う 耐えがたき腐臭(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
http://www.asyura2.com/20/senkyo277/msg/655.html
(関連)安倍前首相に事情聴取要請をした東京地検特捜部の狙い! 安倍は秘書に責任押し付けも「共謀共同正犯」で本人立件の可能性|LITERA/リテラ
https://lite-ra.com/2020/12/post-5718.html
(関連)皮肉を込めて言えば風刺をさせないほどの政権だったのかもしれない―ぼうごなつこ『100日で崩壊する政権 コロナ禍日本 安倍政権の軌跡』武田砂鉄による書評(ALL REVIEWS)Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/b680afab252b62283ff0bab8c80c521d981a5628
*20201214 UPLAN 東京地方検察庁検事正山下秀明宛て要請書の提出 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=DQhLJ4R-jsE
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ないないづくしのゲロゲロゲノム編集食品が、「遺伝子をいじくりまわした」生物を食品とする「遺伝子操作食品」であるにもかかわらず、安全審査なし、表示義務なし、認可・届出義務なし、花粉等飛散拡散防止義務なし、何にもなしで、食品流通市場に登場しようとしています。ゲロゲロゲノム編集食品は、遺伝子組換え食品と基本的に何ら変わるところがない技術を使ったものであり、ノックアウト(遺伝子削除)かノックイン(遺伝子組込)かの違いはあれども、遺伝子やDNAをめぐる総体的な知識も知見も全く不十分なままに、自分たちにとって都合のいい機能だけに着目して商品化した、まるで出来損ないの「フランケンシュタイン・フード」(*)です。もちろん、こんなものを食べてしまったら何が起きるかわからずですが、そもそも安全性が審査・検査されていませんから、食うなら勝手に食って自己責任、という形式をとってスタートしていくのです。
(*)フランケンシュタイン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
私たちは、かようなものを断固として拒否・排除し、食卓から一掃しなければならないことはもちろんですが、更に、かようなものを広く作付・養殖・飼育などしていると、日本全土が遺伝子汚染に見舞われるという「もう一つのリスク」も無視できません。以下、今般のゲロゲロゲノム編集食品にOKを出した厚生労働省(食品衛生法)&環境省(カルタヘナ議定書国内法)&農林水産省(作付・養殖・飼育)などの霞が関各省庁と、その背後にしてアメリカのご機嫌ばかりを伺っている自民党のドアホ政治家どもの「ゲノム編集関連政策・行政」について、簡潔に批判説明をいたします。
(このゲロゲロゲノム編集食品の認可の本音は、日本国内のことよりも、もっぱらアメリカ、ないしは欧米系の巨大多国籍アグリビジネス資本(*)の日本への売り込みにOKを出すことを主目的としてなされたものです。従ってまた、今回報道されたゲノム編集トマトをはじめ、いくつかの国産ゲノム編集食品が間もなく市場に現れてきますが、こんなものは今申し上げたアメリカないしは欧米系の巨大多国籍アグリビジネス資本の前座ないしは露払いにすぎず、うれしがりの低レベル似非学者たちが研究と称して「開発」した粗悪品ばかりにすぎません。私はこんなものは大した広がりを持たないと見ていますが、これが契機となって、海外から日本にこのゲロゲロゲノム編集食品が大量に入り込んでくるのです。冗談ではありません。その時には、表示なしで、私たちには選択のしようがないままに、このゲロゲロゲノム編集食品を無理やり押し付けられることになります。人権侵害甚だしきです。)
(*)巨大多国籍アグリビジネス資本(種子&遺伝子組換え&ゲノム編集)
バイエル(&モンサント)、シンジェンタ(&中国化工集団公司)、ダウ&デュポン、BASF
<別添PDFファイル>
(1)ゲノム編集トマト(東京 2020.12.11)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/73810
(2)ゲノム編集トマト(朝日 2020.12.11)
https://www.asahi.com/articles/ASNDC5W6SNCZUJHB004.html
(3)ゲノム編集トマト(毎日 2020.12.11)
https://mainichi.jp/articles/20201211/k00/00m/040/142000c
(4)ゲノム編集トマト(日経 2020.12.11夕,12)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB107EH0Q0A211C2000000
(5)ゲノム編集食品がついに日本に入ってくる!(イントロ部分)(天笠啓祐『金曜日2019.8.9』
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(6)ゲノム編集食品の拙速な承認に異を唱える(イントロ部分)(垣田達哉『週刊金曜日 2019.5.10』)
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(7)ゲノム編集作物の子孫 Q&A(東京 2020.11.12夕刊)
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<いちろうちゃんのブログ>
(関連)(報告)(6.24)オルタナティブな日本をめざして(第29回):今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)(新ちょぼゼミ:天笠啓祐さん)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-058231.html
(関連)(報告)(10.21)オルタナティブな日本をめざして(第35回):「ゲノム編集、どこに危険が潜んでいるか」(新ちょぼゼミ:河田昌東さん)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-8831d7.html
(関連)遺伝子をいじくりまわした「フランケンシュタイン生物」を食わされる恐怖(ゲノム編集食品):安全審査なし・製造開発届け出なし・表示なしの「何にもなし・やりたい放題」が間もなくスタート 行き着く先は「毒物食品」と「遺伝子汚染列島」- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-f5b18d.html
1.遺伝子をめぐる生命メカニズムの全容はわかっていない(まさに暗黒大陸のミクロ世界)
遺伝子組換え食品やゲノム編集食品の危険性の根源は、人類が(従ってゲノム研究者たちが)遺伝子をめぐる下記のような生命メカニズムの全容が解明されていないにもかかわらず、人間の都合で(つまりは食品開発者のご都合主義で)、特定の遺伝子の働きだけに着目して、いびつな人工的細工を加えている点にある(ノックインやノックアウト)。基本的なメカニズムの全容が分かっていないのだから、人工的な細工を加えたら、その結果どうなるかは、やってみなければわからない、というのが実態。しかも短期的にだけでなく、中長期的に、世代を超えて遺伝的影響までを含めて、何が起きるかわからない。潜在的に危険な状態は変わらない。また、特にゲノム編集生物を食品として利用するという場合には、その生物が体内に未知な危険なたんぱく質などの物質を産生していないのかが問題となるが、これも徹底して調べない限りはわからない。従って、遺伝子組換え食品にしろ、ゲノム編集食品にしろ、その安全性の検査・審査をしないなどということは許されるはずもない。「こんなもの、食えるか!」ということだ。
(1)遺伝子は複数の機能を持っている。それをノックアウトしたら、狙った機能はノックアウトできるけれど、それと同時に想定外の他の機能もダメにしてしまうかもしれない。
(2)遺伝子は相互に連関性を持っている。1つの遺伝子をダメにしてしまうと、それに連続して、別の想定外の遺伝子の機能に異常が出るかもしれない。
(3)遺伝子は相互に補完性を持っている。1つの遺伝子をダメにしてしまうと、それに連続して、他の想定外の遺伝子が働き、狙った機能を徐々にダメにしてしまったり、いろいろな想定外の作用が出る可能性がある。
(4)遺伝子は細胞における生命メカニズムの1つであるエピゲノム(エピジェネティクス)作用により、発現したりしなかったりしている。このエピゲノム現象に対する遺伝子組換えやゲノム編集の影響は未知数である。
(5)ミトコンドリアにもDNA=遺伝子が存在しており、これに異変を起こしてしまうと、その生物は厄介な病気に見舞われかねない。そんなものを食品にしていいのか?
(6)細胞と細胞、臓器と臓器は、お互いに連絡を取り合っており、その連絡物質も最近は解明され始めている(エクソソーム等)。それについても全容はまだ解明できていない。
(参考)がん細胞からの恐怖のメッセージを治療へ生かせ! - NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_605.html
要するに、生命現象について、ほんのカケラほどの知識や経験しかない、似非研究者・御用学者どもが、発見した特定の機能を発揮する遺伝子を、自分たちのご都合主義で削除したり膨らませたりして利用しているだけで、その結果、中長期的なことを含めて、どういう結果がそれぞれの固体や生態系に引き起こされるのかは、やってみなけりゃわからないという状態で見切り発車している。狙いは「生命の真理探究」などではなくて、食品として開発して商品にし、それで金儲けをしよう、というビジネス目的以外の何物でもない。いわば(特許権がもたらす利益も含めて)自分勝手な金儲けのためにゲノム編集技術を使い、ゲロゲロゲノム編集食品を売りさばいていこうとしているだけの話である。
だったら、なぜ、きちんと「食の安全」を担保すべく、検査・審査を行わないのか!?
2.ノックアウト型ゲノム編集に伴う危険性
(1)オフターゲット:狙ったところ以外の遺伝子もノックアウトされてしまう。これを全部見つけ出すのは容易ではない。DNA上のCGTAの4つの塩基が、たった1つだけ欠けているというパターンもあるので、発見自体がしんどい話である。私が聞いているところでは、何百、何千ものオフターゲット現象が起きる場合もあるという。これが何をもたらすかは、やってみなければわからない。上記で申し上げた(1)~(6)それぞれについて懸念が残る。
(2)モザイク:生物の受精卵にゲノム編集操作を行った場合に現れる現象。細胞分裂していくにつれて、ゲノム編集が成功した細胞(ターゲット遺伝子のノックアウト)と失敗した細胞が混在して増殖していく現象=つまり「キメラ生物」が生れてくる。この「キメラ現象」のもたらすものもまた、やってみなければわからない。上記で申し上げた(1)~(6)それぞれについて懸念が残るし、そもそも、こんなキメラ生物が生きて行けるのかという問題もある。(難病問題解決のためにゲノム編集技術がどうのこうのと言われているが、ヒト受精卵も同じで、どんな副作用や遺伝的影響が出てくるか全く不明)
3.ゲロゲロゲノム編集食品もゲロゲロ遺伝子組換え食品も「抗生物質耐性遺伝子」が組み込まれている
遺伝子組換えやゲノム編集が成功したかどうかは「見た目」ではわからないので、遺伝子操作の際に抗生物質耐性の遺伝子も組み込まれるようにしておいて、捜査が終わったら抗生物質をぶっかける。その時に枯れないで生き残ったものが成功品種ということになるので、ゲロゲロゲノム編集食品もゲロゲロ遺伝子組換え食品も「抗生物質耐性遺伝子」が組み込まれていると考えていい。この抗生物質耐性遺伝子が、これを食べた人間や家畜などの健康に悪影響を及ぼす可能性があるし環境への影響も無視できない。
(関連)GMO ゲノム編集で使われる抗生物質耐性遺伝子が環境中にばらまかれる 印鑰智哉のブログ
http://blog.rederio.jp/archives/4644
4.遺伝子をノックアウトするために使った人工制限酵素=クリスパーCas9が細胞内に残存するリスク
ゲノム編集では、1つの編集に大量のクリスパーCas9を使うため、それが目的達成後に自動的に消滅してくれるということはない。この残存してしまった人工酵素=クリスパーCas9がどういう影響をもたらすかも未知数である。
5.未知のたんぱく質などの危険な物質の産生
上記で申し上げた通りである。そもそも遺伝子の機能とは、アミノ酸を造り、それを組み合わせてたんぱく質を合成して、体の役に立てていくということなので、その時に、遺伝子がいじくられていると、どんなたんぱく質や物質が生れて出てくるかわからない。ゲノム編集後にすぐに出てくるとは限らず、遺伝子発現のメカニズムに従って、タイムラグを持って現れる場合もないとは言い切れず、この辺が将来的に大きな懸念の1つとなる。
6.未知の食品なのに安全審査なしとはどういうことだ!
開発して売りたい側の屁理屈は、ノックアウト型のものなら自然現象でも時々見られている現象だから、安全上の心配はいらない、というもの。冗談ではないワ。たとえ自然現象であっても、安全と言えるかどうかはわからない。ましてや、自然現象などではない、人工的な遺伝子いじりなのだから、自然現象と似ているからと言って安全性が確保しているなどとは、科学的に見てもおかしな屁理屈に過ぎない。商売優先のあまり安全性審査を切り捨てて、食品表示もしないで、無理やり我々に食わそうという算段のようだ。こんなものを喜んで食うのは、根っからのドアホ以外にいるのか!? さながら一種の巨大人体実験ではないか。
7.一代目のゲノム編集生物を、そうでない生物と交配した二代目、三代目の雑種品種については、全くの規制なし
これも驚くべきことだ。危険極まりなし。生物は生殖によって、マクロの世界だけでなく、ミクロの世界で大きく変化していく。細胞レベルの話で、こうした雑種交配が何をもたらすのか、未知の世界のはずだ。上記6.の安全審査手抜きと同レベルで許しがたい危険な行為である。
(関連)(別添PDFファイル)ゲノム編集作物の子孫 Q&A(東京 2020.11.12夕刊)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/645633
ダウンロード - e382b2e3838ee383a0e7b7a8e99b86e4bd9ce789a9e381aee5ad90e5adab20efbcb1efbc86efbca1efbc88e69db1e4baac202020.11.12e5a495e5888aefbc89.pdf
(関連)ゲノム編集作物と従来の品種を掛け合わせた「後代交配種」は届出も表示も全く必要ない、と農水省は決めたようです - オルター通信 - 安全な食べものネットワーク
https://alter.gr.jp/magazine/detail.php?id=8692
8.届け・認可の義務なし
安全性の問題だけでなく、環境汚染の危険性もあるゲノム編集、こんなことだと、誰が、どこで、いつ、何を、どのように、ゲノム編集して遺伝子改変を行ったのか、全くわからなくなる。しかし、遺伝子組換えはともかく、ゲノム編集にいたっては、そのための「キット」(実験用の道具や薬品などの一括セット)は、誰でも低価格で容易に手に入ると言われている。つまり、商売やビジネス用ではなく、面白半分の「遺伝子いじり」が、少しばかり知識と経験があれば、誰でも簡単にできてしまう=DO IT YOURSELF ゲノム編集の時代になってしまったということだ(下記サイトはその一例)。農作物などの植物だけでなく、動物、魚介類、昆虫、微生物など、ありとあらゆる生物の遺伝子をいじくりまわすことが可能であり、中でも植物、昆虫、海洋生物の一部、微生物などは、その増殖速度が速く猛烈に増えるので、生態系への悪影響も含めて自然環境が取り返しのつかない事態となることはほぼ間違いないのではないか。そんな時代にゲノム編集を「野放し状態」の規制ゼロにしていいのか!? バイオテロの可能性だって考えられるではないか!? 信じられないほどの無責任バカ行政だ!!
(参考)ORIGENE社 ゲノム編集(Genome-editing)ノックアウトキット - CRISPR-Cas9 knockout のパーフェクトキット - コスモ・バイオ株式会社
https://www.cosmobio.co.jp/product/detail/genome-editing-knockout-kit.asp?entry_id=13159
9.ゲロゲロゲノム編集食品の表示義務なし(絶対に許せない振る舞いだ!)
端的に言って、表示したら売れないからだ。遺伝子組換え食品で実証されているので、それを避けるため、消費者・国民にはゲロゲロゲノム編集食品を「それとは知らないで買って食べてもらえばいい」、そしてその結果、健康被害を被っても、それは自己責任で対処しろよ、というのが、今の対米隷属政権・政府の基本的な考え方である。誰のための行政であり、何のための政治・政策なのか。食品として不適格なものを消費者・国民に無理やり食わせるための仕組みづくりに邁進する日本政府=今日の日本の政治や行政の実態が、このゲロゲロゲノム編集食品問題で赤裸々に露呈したということだろう。これは明々白々の消費者・国民の選ぶ権利・知る権利の侵害=基本的人権侵害の憲法違反である。いや未必の故意の犯罪である。ホンモノの政権交代を経て、これを推し進めた連中に対して厳重なる処分・処罰を予告しておく。覚悟しておけ!
(関連)ゲノム編集食品 表示義務を検討すべきだ|【西日本新聞ニュース】
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/562422/
(関連)ゲノム編集食品が流通へ 筑波大などがGABAの含有量約5倍のトマト開発(ニュースイッチ)遺伝子を効率良く改変するゲノム編集技術を:dメニューニュース(NTTドコモ)
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/newswitch/business/newswitch-25066
(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)インターネットを通じて家庭菜園用に2021年春ごろから苗を無償提供する。その後、農業生産者に関連会社を通じて苗や種を販売する。収穫されたトマトが一般に流通するのは22年1―2月になる見通し。同社は苗や種にゲノム編集技術で品種改良したことを明記する。消費者庁は義務付けていないが、生産者がトマトを売る時にも同内容を表示してもらうようにする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(このトマトは、開発者がゲノム編集食品の表示をする生産者にしかタネを売らないなどと言っているようだが、そんなことは法的義務でも何でもないので、例えばそれでは売れないとなれば、おのずと表示などしなくなり、さらに加工や外食に回してゲノム編集産物であることを隠すようになるだろう。気休めなどを言ってみても始まらない。食品表示が大事だと本気で思うのなら、開発した連中が一致団結をして、厚生労働省にゲノム編集食品表示の義務化を申し入れすればいい。やる気もないことを口先だけできれいごと言うな!:田中一郎)
10.花粉の飛散防止や根株の増殖防止など、環境への拡散防止措置の義務付けなし
上記8.と相まって、このままでは、日本列島の遺伝子汚染は、近未来においてほぼ確実に起きるだろう。今でさえ、遺伝子組換えの大豆や菜種やトウモロコシが水揚げされている港の周辺には、運搬用トラックの荷台からこぼれ落ちたそれらのタネが繁殖し、在来種と交雑しながら「ヘンテコ雑種」の生息域を広げつつあるという状態なのに、ここにゲノム編集の無政府状態を上乗せすれば、それによって引き起こされる事態は容易に想像がつく。そして明々白々のカルタヘナ議定書違反・カルタヘナ議定書国内法違反(生物多様性条約)でもある。日本列島=遺伝子汚染地帯、となる時が、もう目前に迫っている。早くかようなバカなことを止めろ!
11.アメリカで遺伝子組換え食品は、いま
遺伝子組換え食品といえばアメリカがその発祥の地でもあり、大繁殖をしている国でもある。しかし、そのアメリカで、いよいよ遺伝子組換え食品は多くの「お母さん」たちに嫌われ始めている。遺伝子組換え食品を食べるのをやめたら、子どもたちの原因不明の健康障害が随分とよくなったというお母さんたちが増えてきて、これが口コミでどんどん広がり、今や大手の流通業者や外食産業までもが、遺伝子組換え食品を扱わない、という宣言をするようになっている。遺伝子組換え食品と何ら変わるところのないゲロゲロゲノム編集食品もまた、間もなく同じ運命をたどることになるだろう。そうすると、欧州は元来遺伝子組換え食品もゲロゲロゲノム編集食品も拒否しているので、アメリカで嫌われたゲロゲロゲノム編集食品は、このアホの国=日本に大量に入ってくることになるだろう。今日では先進諸国だけでなく発展途上国でさえ、遺伝子組換え食品やゲロゲロゲノム編集食品を退ける時代となっているのに、この日本というアホの国だけが、どうもゲロゲロゲノム編集食品に関して「逆噴射」をしているようである。愚か極まりない「亡国行為」という他ない。
(関連)遺伝子組換え食品から子どもを守る! 全米各地で動き出したママたち|KOKOCARA(ココカラ)−生協パルシステムの情報メディア
https://kokocara.pal-system.co.jp/2017/04/10/moms-across-america-says-no-gmo/
12.最後に:マスごみ「ちょうちん」報道のひどさ、生物兵器開発の可能性
最後にこの2つに言及して私のコメントを終わります。マスごみのひどさ、お気楽さは、ゲノム編集やゲノム編集食品に限ったことではないにしても、あまりにひどすぎる報道ぶりである。特に大手新聞各社の「科学部」がひどく、福島第一原発事故後の放射線被曝問題と同様、「似非科学部」の役割を存分に発揮していると言っても過言ではない。みなさまには「科学部」の書いた新聞記事を見つけたら、眉にツバを付けて批判的にご覧いただければと思っている。眉がツバだらけになるかもしれないが・・・・・。
他方、ゲノム編集技術を使った生物兵器開発もあり得ない話ではなく、少し前の映画「新聞記者」でも、最後のクライマックスのところで、フィクションとしてながら取り上げられていたことを思い出す。更にリアルな話では、長崎大学(長崎市)と国立感染症研究所(武蔵村山市)が、いわゆるP4施設を住民の反対を押し切って建設する運びになっており、私はこの2つが、生物兵器開発と関連しているのではないかと疑っている。少なくとも金儲けのための特許は狙っているはずで、ここでもゲノム編集が暴走しているということだ。
ゲノム編集は実験室へ引っ込め。そして、その研究内容を全面公開せよ。食品を含めて、ゲノム編集技術を濫用するな! これから市場に出てくるゲロゲロゲノム編集食品はまずもって表示を義務付けしろ!
<関連サイト>
(1)『ゲノム編集とは何? 何が問題?』(天笠啓祐 市民のためのがん治療の会 2019.4.23)
http://www.com-info.org/medical.php?ima_20190423_amagasa
(2)食卓が変わる日 ゲノム編集食品解禁(上)狙った遺伝子 正確に切断 東京新聞TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/11917
(3)食卓が変わる日 ゲノム編集食品解禁(下)「表示義務なし」に戸惑い 東京新聞TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/11903
(4)初のゲノム編集食品が流通へ 血圧下げるトマト、企業が届け出:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/73778
<有機農業ニュースクリップ:メール転送です>
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有機農業ニュースクリップ速報版 2020.10.09
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◆厚労省 ゲノム編集後代の事前相談は不要 調査会も了承
厚労省は10月9日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会(以下、調査会)において、ゲノム編集食品の事前相談は後代品種には不要とする案を提出した。共同通信によれば、調査会は「おおむね了承した」という。
厚労省「食品衛生法上の特定の食品に係る規制及び措置に関する考え方について」より抜粋
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〇一方、ゲノム編集技術応用食品等のうち、そのDNAの変化が、食衛法上特段の規制が設けられてない「従来の育種技術」によって得られたDNAの変化の範囲内と考えられるものについては、
・事前相談の仕組みを設け、最終的に外来の遺伝子を含まないこと等が確認された場合には、安全性審査を不要とすることとした。
・ただし、新たな技術を利用して得られた食品等であることから、状況把握等を適切に行うため、食品衛生法上の強制力を持たない任意の届出を求めることとした。
・後代交配種については、従来の育種技術の範囲と判断されたゲノム編集技術応用食品を更に育種したものであり、食品の安全性上の懸念は認められないものと考えられる。
〇上記のことから、厚生労働省としては、当該法の目的である「食品の安全性の確保」の観点から、ゲノム編集技術応用食品等に対して講ずるべき措置は事前相談及び届出(後代交配種の場合を除く)と考えている。
○なお、後代交配種に係る食品表示については、当該法の範疇とは別に整理されるべきものと考えている。
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・厚労省, 2020-10-9
食品衛生法上の特定の食品に係る規制及び措置に関する考え方について
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000680912.pdf
・共同, 2020-10-9
後代交配種、販売前届け出求めず
https://this.kiji.is/687247960347903073
この後代品種の事前相談不要ということになれば、「、後代交配種に係る食品表示については、当該法の範疇とは別に整理されるべきもの」との付言はあるものの、後代品種についてのみ表示されるとは考え難く、表示なしで決着させるのではないか。厚労省は昨年10月から、ゲノム辱品に関する事前相談と届出の制度を開始したが、10月9日時点で、まだ1件の届出もない。ある意味異常な状態が続いている。
・厚労省
届出されたゲノム編集技術応用食品等
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bio/genomed/index_00012.html
━ No.1096 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
有機農業ニュースクリップ 2020.12.11
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◆ゲノム編集トマトの流通が現実に まず家庭菜園用から供給
厚労省・新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会は12月11日、サナテックシードの高GABAトマトについて、遺伝子組み換え食品ではなく、ゲノム編集食品としての「届出」に該当すると判断した。これを受けてサナテックシードが即日「届出」を行った。厚労省は同日、日本で初となるゲノム編集食品として公表した。これにより、ゲノム編集食品の流通が現実のものになった。
厚労省は昨年10月、ゲノム編集技術を使い、遺伝子を操作して改変した食品について、外来遺伝子の挿入がなければ、従来の遺伝子組み換え食品としての審査は不要であるとした。そのうえで、事前の「相談」と「届出」で流通を認めるとして、一定の範囲のゲノム編集食品を解禁した。この間、一年余り「相談」や「届出」の状況は全く明らかにされてこなかったが、ようやく初のケースが明らかになった。今回「届出」のあったサナテックシードの高GABAトマトは、今年8月に米国農務省が遺伝子組み換え作物としての規制は不要であるとの確認書を公表していた。
厚労省は12月11日、サナテックシードの「届出」を受けて、ゲノム編集高GABAトマト(届出名:グルタミン酸脱炭酸酵素遺伝子の一部を改変しGABA含有量を高めたトマト)の届出情報を公開したが、図版を含めてもわずか8ページと少ない。この中でサナテックシードは、オフターゲットや新たなアレルゲンの産生は見られないことを確認したとしている。しかし、マウスなど動物を使った給餌試験への言及はなく、実施していないようだ。
このゲノム編集トマトは、改変前の品種と比べ、ヒトの血圧上昇を抑える働きがあるGABAの産生に関する非活性の遺伝子の一部を、ゲノム編集技術で活性型に改変して、GABAの産生量を増やしたという。その結果、このゲノム編集トマトのGABAの含有量は5~6倍多くなったとしている。
農水省も同日、一般的に規制なしで栽培可能な「情報提供書が提出された農林水産物」として届出情報を公開した。農水省への届出名称は「GABA高蓄積トマト(#87-17)」で、こちらの公開情報も少ない。農水省はまた、「情報提供書の(案)の確認の経緯」を公表したが、これによると、サナテックジードは昨年10月下旬に農水省に「相談」したという。その後、今年10月と12月に非公開で開催された生物多様性影響等検討会で学識経験者に意見を照会したとしている。
サナテックシードは同日、厚労省と農水省に「届出」を行ったと発表した。併せて、規格外果実の処理などで飼料として利用される可能性があることから、ゲノム編集飼料としての「届出」も行ったとしている。サナテックシードはまた、今回「届出」の#87-17を親としたF1品種を「シシリアンルージュ・ハイギャバ」の商品名で販売を予定しているとしている。しかし、現状では既存のトマトのように果実の流通量が確保できないことから、家庭菜園用の苗として、2021年春からネットで販売するとしている。この販売予定の苗と、今後流通予定の果実には「ゲノム編集技術で品種改良をしました」「届出済」との文言を入れたマークを付けて販売するという。
・厚労省, 2020-12-11
ゲノム編集技術応用食品及び添加物の食品衛生上の取扱要領に基づき届出された食品及び添加物一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bio/genomed/index_00012.html
・農水省, 2020-12-11
情報提供書が提出された農林水産物の一覧
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/tetuduki/nbt_tetuzuki.html#flow03
ゲノム編集技術の利用により得られた生物の使用等に関する情報提供
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/tetuduki/attach/pdf/nbt_tetuzuki-3.pdf
ゲノム編集技術の利用により得られた生物の使用等に係る確認結果 GABA高蓄積トマト(#87-17)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/tetuduki/attach/pdf/nbt_tetuzuki-4.pdf
・サナテックシード, 2020-12-11
厚生労働省への届出および農林水産省への情報提供書を提出いたしました
https://sanatech-seed.com/ja/20201211-1/
サナテックシードの「届出」で、ゲノム編集食品の流通が現実のものになった。同社は、オフターゲットもなく、新規のアレルゲン産生の可能性もないという。しかし、公表されている情報ではヒトの健康影響についての言及はなく、ヒトが今まで食べたことのないゲノム編集食品が安全であるかについて、懸念は依然として残っている。同社は、果実にはゲノム編集されたことを示すマークを付けるとしている。この表示を付けての販売は評価できる。しかし、家庭菜園向けにも苗を販売することから、小さな直売場などで無表示で販売される可能性もある。
今回の「届出」で、このゲノム編集高GABAトマトは、これまでの一般的なトマト同様に、花粉の拡散防止をすることなく栽培が可能となる。これは大きな問題で、ゲノム編集トマトの花粉がハチなどにより拡散することで、どのような影響が生ずるかは未知数だ。そして、どこで栽培されているか分からないという点も問題だ。遺伝子汚染防止の点から、トマトの自家採種している農家などは交雑防止の工夫が必要となるだろう。
【関連記事】
・日本初のゲノム編集食品の「届出」が間近に
http://organic-newsclip.info/log/2020/20121095-1.html
・ゲノム編集トマト 米国農務省の非規制該当を確認 近く商品化か
http://organic-newsclip.info/log/2020/20081060-1.html
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