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2020年11月18日 (水)

(報告)(11.13)第10回 核ごみに関する政府との会合 & 「三陸の海を放射能から守る岩手の会」からのコメント (おまけ= 「核ごみ地下ポイ捨て計画による北海道全土破滅工作」を批判できない朝日カバカバ新聞)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.「紅葉(もみじ)♪」
 https://www.youtube.com/watch?v=StSJhqvJ-eo
 https://www.youtube.com/watch?v=cppbd8qPiJw

(懐かしいこの歌がピッタリくる季節になりました。私たちの故郷=日本列島は四季の変化に恵まれてとても美しいですね。都会はダメだけれど、田舎に行けば空気もすがすがしく、深い青色の秋の空とひんやりとした空気につつまれて瞬間的に幸せな気持ちになるものです。でも、それももう、福島原発事故によって、東北南部や関東では深呼吸することさえ憚られるようなことになり、かなわぬ過去の夢となってしまいました。ホット・パーティクルが漂っている可能性がありますから。そして今、全国各地で、そのロクデモナイ原発を再稼働し、更にその結果出てくる核のごみを地下にポイ捨てしようとする原子力ムラの亡国策動が強まっています。許せんなと思っています。腹の底から怒りが込み上がってきます。:田中一郎)(上記の動画曲が流れる前の最初のところで変な広告が出てくることがありますが無視してスキップしてください)


2.イベント情報
(1)(別添PDFファイル)(昼)(チラシ)(11.27)原発・核燃サイクルの即時中止を! 省庁・議員・全国市民の院内集会
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1604619732111matuzawa

(2)(別添PDFファイル)(夜)(チラシ)(11.27)日本原電 東海第二原発を止めよう! 集会(文教区民センター)
 https://cutt.ly/hg4WyiD


3.(予約必要)(12.22)オルタナティブな日本をめざして(第54回):「霞が関の官僚組織:外務省の意思決定」(孫崎享さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-a47053.html


4.キャンペーン · 種苗法改定 自家増殖(採種)”一律” 禁止法案 に反対→廃案の声を上げよう! (2020-.-3-.-3閣議決定。【拡散希望】11-.-12 審議入り -17採決) · Change.org
 https://cutt.ly/Ig4ElqB

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · ~種苗法改定案~審議入りから採決の間に思うこと · Change.org
 https://cutt.ly/Bg4EfI7

(関連)種苗法改正案、立憲は反対 「自家増殖」制限、修正できず 国民は賛成方針(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/7a6d0c1e84cdc5d54734f9bd4c2525ef63a13ea7
(関連)立民、種苗法改正案で党内対立「零細農家の負担増える」「負担増は考えにくい」- 読売新聞オンライン
 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201107-OYT1T50192/

(国民民主党は、いよいよ市場原理主義アホダラ教の自民党第3補完勢力(公明、維新の次)となることがはっきりしてきた。あの平成の小早川秀秋であり、元祖「口先やるやる詐欺」の前原誠司がいる政党だから、さもありなんである。驚きは立憲民主党内に種苗法改悪法案に賛成するバカがいるということ。先が思いやられる。早めに立憲民主党から叩き出せばどうですか!? 今日の野党ないしは「市民と野党の共闘」が政権交代を実現できないのは、ただただ、しっかりとした信念と覚悟を持ち、どういう「国民のためのオルタナティブな」政治を実現するのかを有権者に具体的かつ明確に示し、それを野党ないしは「市民と野党の共闘」が一丸となって有権者・国民に訴えていく、繰り返し繰り返し訴えていく、そういう行動をとろうとしないからである。あっちウロウロ、こっちウロウロ、自民のケツなめ政党では、支持率はどんどん落ちていくばかりである。そもそも選挙で負け続けるということ自体が、その政党の有権者からの信頼が減衰していく最大の原因だということを、「市民と野党の共闘」、とりわけその総大将である立憲民主党の現執行部は理解しているのか!? :田中一郎)


5.菅内閣支持微減48.3% 学術会議「説明不足」6割超―時事世論調査:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020111300810&g=pol

(関連)衆院解散「来年1月か9月以降」 自民・下村政調会長 - 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1226327.html
(関連)<この政権のきれいごとには裏がある>バイデンに便乗 原発再稼働の悪辣(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo277/msg/335.html 

(立憲民主党と山本太郎「れいわ新選組」に申し上げます。早く候補者調整をして共倒れを防いでください。来年1~2月にも総選挙になるかもしれませんよ。そんな程度のこともできないのなら、選挙に勝てるはずもないです。戦国大名たちのイクサの仕方を見習ってください。彼らは戦いに負ければ一族郎党全員が殺されます。だからイクサに臨むときは真剣そのもので、様々な事前対策に手を尽くしていました。今の野党勢力は「市民と野党の共闘」も含めて、真剣味=本気度が足りないのではありませんか!? 主観的にはともかく、屁理屈並べて結果的に自民党政治にもたれかからないでいただきたいですね。:田中一郎)
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さる11月13日(金)、参議院議員会館において「第10回 核ごみに関する政府との会合」が開催されました。いろいろと大変な時期に北海道から複数の市民が上京し、幌延の「深地層研究」施設や青森県の核燃料サイクル関連施設、更に今般、大騒動となっている寿都町・神恵内村の核ごみ最終処分場調査受入問題などについて、関係する政府各省庁や政府関連組織に多くのことを問いただしました。そして早くも、主催された北海道の方より当日の報告メールが届きましたので、以下それを転送する形で報告したいと思います。(11/13当日は福島瑞穂参議院議員とその秘書の石川さんに会場の確保や各関係省庁その他のセッティングのご尽力をいただき、また、会合にも参加していただいてご意見を頂戴しています。感謝申し上げます)

また、このメールの後に、私から、①「三陸の海を放射能から守る岩手の会」(永田文夫さん)のコメント、②「核ごみ地下ポイ捨て計画による北海道全土破滅工作」を批判できない朝日カバカバ新聞(別添PDFファイル)に対する私の逐条的批判、③「いちろうちゃんのブログ」の関連サイト、④直近情報、なども添付してお送りいたします。ご参考にしていただければ幸いです。

結論を先走って申し訳ありませんが、地殻変動激しく火山と地震と津波の島々=日本列島において、核ごみの深地層処分などトンデモない話だということを強調しておきます。未来世代への冒涜どころか、場合によっては、地下に核ごみを入れて間もなくの北海道全土壊滅もまた、絵空事ではないことを指摘しておきたいと思います。私たちは、そして北海道知事や道庁や道議会や北海道民は、毅然たる態度で、心を鬼にしてでも、断固としてこの出鱈目な核ごみ計画を退けていかなければなりません。右も左もないのです。原子力の狂気に頭がイカレタ連中に対して、そしてそれにへばりついて、一時だけ、自分だけ甘い汁を吸って「ヤク中毒」(原発マネーへのタカリ中毒)になろうとする連中に対して、力を合わせて、それを阻止していきましょう。原発・核をめぐる最終戦争はこれからも続きます。


◆(必見)「都構想」ゾンビ化 寿都町核ゴミ住民投票せず 女川再稼働【横田一の現場直撃】No.86 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=6OE6FAmJofo

(寿都町長の片岡春夫が核ごみ調査受入を申し立てる際に、町議会の議決を経ないで独断で勝手にやっていたことが判明=これは地方自治法違反にあたるという。ジャーナリストの横田一氏が発見し追及をし始めた。詳しくは上記VTRをご覧ください。この町長、とんでもない独断専行ワンマンの無責任タカリじじいである。町民の意向を踏みにじっても何とも思っていないロクでなしであり、また、北海道全体のことなども微塵も念頭にないヤカラだ。こんな奴はリコールで町政から引きずり下ろす以外にない。:田中一郎)


 <別添PDFファイル>
(1)第10回核ゴミに関する政府との会合 質問内容(2020年11月13日)
ダウンロード - e7acac10e59b9ee6a0b8e382b4e3839fe381abe996a2e38199e3828be694bfe5ba9ce381a8e381aee4bc9ae5908820e8b3aae5958fe58685e5aeb9efbc882020e5b9b411e69c8813e697a5efbc89.pdf
(2)関連資料抜粋(北海道における特定放射性廃棄物に関する条例他)(2020.11.13)
ダウンロード - e996a2e980a3e8b387e69699e68a9ce7b28befbc88e58c97e6b5b7e98193e381abe3818ae38191e3828be789b9e5ae9ae694bee5b084e680a7e5bb83e6a384e789a9e381abe996a2e38199e3828be69da1e4be8be4bb96efbc89.pdf
(3)第10回核のごみに関する政府との会合 本会提出質問事項についてQ&A&C(永田文夫「三陸の海を放射能から守る岩手の会」2020.11.14)
ダウンロード - e69cace4bc9ae68f90e587bae8b3aae5958fe4ba8be9a085e381abe381a4e38184e381a6q26a26cefbc88e6b0b8e794b0e69687e5a4ab2020.11.14efbc89.pdf
(4)子どもたちのために核のゴミのない寿都を!(NO.1)(2020.9.10)
ダウンロード - e5ad90e381a9e38282e3819fe381a1e381aee3819fe38281e381abe6a0b8e381aee382b4e3839fe381aee381aae38184e5afbfe983bde38292efbc81efbc88no.efbc91efbc89efbc882020.9.10efbc89.pdf
(5)子どもたちのために核のゴミのない寿都を!(NO.2)(2020.9.11)
ダウンロード - e5ad90e381a9e38282e3819fe381a1e381aee3819fe38281e381abe6a0b8e381aee382b4e3839fe381aee381aae38184e5afbfe983bde38292efbc81efbc88no.efbc92efbc89efbc882020.9.11efbc89.pdf
(6)子どもたちのために核のゴミのない寿都を!(NO.3)(2020.9.29)
ダウンロード - e5ad90e381a9e38282e3819fe381a1e381aee3819fe38281e381abe6a0b8e381aee382b4e3839fe381aee381aae38184e5afbfe983bde38292efbc81efbc88no.efbc93efbc89efbc882020.9.29efbc89.pdf
(7)寿都町は核のゴミの地層処分には不適:町に活断層があることを国の「地震調査研究推進本部」が既に認めている(美浜の会 2020.9)
 http://www.jca.apc.org/mihama/nuclear_waste/suttu_nw20200821.pdf
(8)核ごみ処分場は安全か(朝日 2020.11.16)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14696205.html


(下記のメールにもありますが、11/13当日の録画です)
(当日録画)20201113 UPLAN 第10回核ごみに関する政府との会合 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=0U-gCFTXlZQ
 https://www.youtube.com/watch?v=0U-gCFTXlZQ

(上記VTRの最後のところで私からまとめて質問や意見を申し上げております。ご参考にしていただければ幸いです:田中一郎)


以下はメール転送です。
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11月13日午後の会合の最中に「政府との会合参加者」は、寿都町のj住民投票条例制定に関する決議結果(否決)を会場で聴きました。会合には北海道選出議員や秘書の皆さんが参加してくださいました。主催側は北海道各地、青森県、東京エリア、愛知県から参集しました。

また、会合当日になって経産省から「予定時間よりも30分も早く退室したい」との申し出のため、ただでさえ3時間のうちに多くの質問事項に回答していただく進行を工夫していましたのに、更に高速で質問を読み上げるなど、進行の工夫を余儀なくされました。その場で追質問などがしづらい状態に至りましたが、結果、予定より15分早く会合を閉じました。

微妙に回答の中心をずらしながら発言される省庁の方に対し、わざと時間を消費しているのではないかと感じる方もいらしたようです。※動画や制止画像では経産省だけが顔の撮影を禁じました。会合は3つの民間ジャーナルが録画記録をし、IWJさんが同時ライブ中継をされました。

ユープランさんの動画
https://www.youtube.com/watch?v=0U-gCFTXlZQ&feature=youtu.be&fbclid=IwAR3T4v6HsqAWKkooX1xmPG2Lv_iAbjPmEH3Uq_4Sp3nWov3Fg94Icz8CnSs


https://becquerelfree.hatenadiary.jp/entry/2020/11/16/124115
報告①【第10回核ゴミに関する政府との会合】報告 幌延(深地層処分研究計画)・寿都・神恵内(最終処分地選定手順)

https://becquerelfree.hatenadiary.jp/entry/2020/11/16/124115
報告②【第10回 核ゴミに関する政府との会合】報告 放射性廃棄物の深地層処分に関する技術的質問と回答

11月13日の「第10回核ごみに関する政府との会合」の動画報告が出ています。現在、文字起こし中ですが、ベクレルフリー北海道と核ゴミ問題研究会は本日、ダイジェスト報告をしました。

会議の翌日午後(11月14日)、北海道連絡会の全体会議では私は会議の中のトピックとして

①国や国や関係機関は相変わらず、「再処理、プルサーマルは実現する。ガラス固化技術は確立している深地層処分は最善」と主張した。

②規制委員会は、「深地層処分にかかる法律はまだできていない項目や配慮すべきことが多く、これから作られていく」とし、国が監督する中でこれから(法律が)作られていくと言いました。

③経産省(エネ庁 加島さん/寿都町でのNUMO説明会に経産省担当官として行った人物)の発言
「寿都町長が交付金を貰い逃げできるかのように発言していた」という情報に対し、「寿都町長は調査後に最終処分地にするかどうかは、30年後の住民が決めればよいと言っていたのであり、
調査しかしないとは言っていない。寿都町の文献調査応募は最終処分への道のりにあるという状態だ」と説明していました。

④特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律には3章6,7,8条は2項目であり、事業者であるNUMOを縛るものである。住民意思の反映については第4条の条項の中に自治体首長の意向が反映されるかどうかにわずかに触れているのみ。法律を指して「一度乗ったら降りられない」とまでは書いてあるわけでもない。「応募取り下げが可能かどうか」でいえば、「寿都町は、東洋町のように取り下げることは、いまならまだできる」。ただ、道民が驚いている間に交付金が支払われてしまった場合、国の税金がつぎ込まれるのだから、断りづらくはなっていくでしょう。

⑤使用済核燃料は全量を深地層処分しなければならないとまでは法律(特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律)には書かれていない。乾式貯蔵は電力会社が今日からわが社はそれをやりたいと言えば原子力規制委員会の監視のもとで、可能。

⑥これまで経産省とのやり取りでは、北海道には条例があるので国から申し入れることはないと、発言していましたが、今回、国側から村議会の決議を聞きつけて神恵内村に申し入れたのはなぜか? これまでの説明とは違うのではないか

⑦知事の意向 文献調査から配慮すべきではないか? なぜ概要調査からなのか

⑧文献調査は理解活動とセット

核ごみ問題について、最終処分ロビーイング活動がとても大切だと思います。

■会合参加者の声から
・「寿都の件は風評被害ではなく、住民権利の侵害という実害だ」。寿都町民の会の方々は何故、住民投票を優先し、町長に拒否権がない解職請求を先にしなかったのか?

・「住民投票は両刃の刃」 いま住民投票をして町長案に賛成と出てしまったら、それこそ住民側が「お墨付きをわざわざ与えてしまうようなもの」であり、「時間と手間ばかりを必要とするのに良い結果が得られないのではないか」という声がありました。(※最終処分地候補選定にかかる調査応募の是非を問うよりも、首長の強行を許さない姿勢を示すべきでは?という指摘)

いただいた質問の回答(もちろん満足できないものなので追質問します)が、あります。参加者、質問提供者からはすでに、追質問内容が届いています。以下に共有します。

1)これまで経産省とのやり取りでは「北海道には条例があるので国から申し入れることはない」と、発言していましたが、今回はなぜ神恵内村に申し入れたのか?

2)NUMOがこれから寿都町で設定しようとしている「対話の場」は現地事務所を置いてのことか?

3)高レベル廃液のガラス固化が必要であることに異議はないが、そもそも廃液タンクの耐用年数は何年か? 東海再処理工場と六カ所再処理工場、それぞれ知りたい。

4)埋め戻しについて、原子力機構は海外事例を参考にしていると答えていましたが、海外事例を具体的に知りたい。

5)確認会議で確認できた内容について、2.妥当性の、埋め戻しの項で、この確認は国や原子力機構の外部評価委員会〜となっていますが、国はどのように確認するのか。また、500mでの研究について、研究を行うことが必要とされた場合には〜となっているが、誰が必要を判断するのか(国と機構の外部評価委員会が必要と認めるという意味だろうか・・・)

※3の技術的質問に関する回答部分はブログに岩手の海を守る会の永田文夫さんからのコメントを御覧ください。
※経産省の担当官が質問趣旨とは微妙に違うことを回答として答えるやり方は、幌延の件での北海道の回答やJAEA(原子力機構)と同じセンスだと感じます。

以上 ダイジェストの報告終わり
報告者: マシオン恵美香(ベクレルフリー北海道/核ごみ問題研究会)
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(別添PDFファイル)第10回核のごみに関する政府との会合 本会提出質問事項についてQ&A&C(永田文夫 「三陸の海を放射能から守る岩手の会」2020.11.14)
ダウンロード - e69cace4bc9ae68f90e587bae8b3aae5958fe4ba8be9a085e381abe381a4e38184e381a6q26a26cefbc88e6b0b8e794b0e69687e5a4ab2020.11.14efbc89.pdf

(とてもレベルの高い内容のコメントになっています。しかし、難解ではありませんので、是非ご覧ください:田中一郎)


(別添PDFファイル)核ごみ処分場は安全か(朝日 2020.11.16)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14696205.html

(田中一郎コメント)
 朝日カバカバ新聞のカバカバ記者が、(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)の「幌延深地層研究センター」の地下坑道を見学してきたとして、その報告がてら特集記事を書いている。この内容がひどい。まるで(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)や原子力発電環境整備機構(NUMO)、あるいは原子力ムラ代理店政府の「核のごみ深地層埋葬処分」を合理化し、代弁して説明するかのごときものとなってしまっている。まさにカバカバぶりを発揮しているのだ。読んでいて腹が立ったので、以下、逐条的にこの記事にコメントを付しておきたい。かような記事を載せる新聞や新聞記者など、まったく不要の「粗大ごみ」にすぎないので、記者も編集デスクもさっさと消え去ればよろしい。

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)核のごみとは、原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃液を、ガラス原料と高温で溶かし合わせてつくる「ガラス固化体」のこと。直径約40センチ、高さ約1.3メートルの円柱状のステンレス製容器に流し込んで固める。製造直後の表面の温度は約200度。放射線量は毎時約1500シーベルトと、人が真横に立てば約20秒で死に至るほどの強さ。半減期の長い放射性物質を多く含むため、固化体1本の放射能量が天然のウラン鉱石並みに下がるには数万~10万年かかる。1千年たっても鉱石の10倍程度(約1万ギガベクレル)の放射能を持つ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*(朝日新聞)「この危険なごみを、人間の生活環境から長期間安全に隔離する方法として国際的に認められているのが、地下深い岩盤に埋める「地層処分」だ。地上の変化の影響を受けず、物をさびさせる酸素が少なく、地下水の動きが非常に遅い、といった地下深部の特徴を生かす。」

⇒「国際的に認められている」って、どこの誰がどうやって決めたのだ!? そんなもの、聞いたことがない。原子力ムラないしは国際原子力マフィアが勝手に言っているだけの話だろうに

⇒「地下水の動きが非常に遅い」って、どうやって調べたのだ!? 時と場所によって地下水の動きなどは大きく違う。いい加減なことを言うな!

*(朝日新聞)「日本も300メートルより深い岩盤で最終処分することに決めている。この安全性を科学的に裏付けるのが幌延の施設の狙いだ。」

⇒「深い岩盤で最終処分することに決めている」って、どこの誰がどうやって決めたのだ!? 今回の会合で、原子力「寄生」委員会は、高レベル放射性廃棄物の深地層処分に関する規制基準を今現在は持っていないと言っている。にもかかわらず「決めた」というのなら大問題である。この話が本当なら、安全基準も持たぬままに、アホの政治家どもが先走って決めた、くらいの批判記事を書け。実際は決めてなんかいない。

⇒「この安全性を科学的に裏付ける」って、そんなもの裏付けられるわけがないだろう。たとえば、福島第一原発の地下水でさえ、まともに制御できていないこの国の技術が、どうして深地層における地下水の制御を完璧にできるというのだ。寝言は寝て言え、の話である。記事にウソを書くな!

*(朝日新聞)「地下水のリスクには「多重バリア」で備える。ガラス固化体はまず、厚さ約20センチの金属製容器に収め、さらに約70センチの粘土の緩衝材で包む「人工バリア」で閉じ込める。それが損なわれても、地下深くの地層が「天然バリア」となって食い止める、という考え方だ。」

⇒ 要するに「金属製容器」と「粘土」が壊れたらおしまいで、その後は「天然バリア」という「あとは野となれ山となれ」方式の「無責任バリア」だということなのだな。こんなものが、10万年どころか、100年でさえ持続できるかどうか、怪しい限りの話ではないか。どこが「多重バリア」だ、ボケ!

*(朝日新聞)「放射能を10万年近く閉じ込めておけるのか、測定データをもとに将来の状況を予測して安全性を確かめるという。佐藤稔紀副所長(54)は、「これまでの実測値と、シミュレーション上の値はおおむね合っている。将来も安全性は問題ない」と強調する。」

⇒「測定を始めたのは2015年1月。5年ほどのデータで10万年という途方もない未来を「安全」と言えるのか」(朝日新聞)

*(朝日新聞)「佐藤さんは「科学的に安全、と自分たちの土俵で語っても、市民に理解してもらわなければ地層処分はうまくいかない。我々もどう説明すればいいか悩んでいる」と打ち明ける。」

⇒「科学的に安全、と自分たちの土俵で語っても」って、「土俵」の問題じゃないだろ。嘘八百なんだよ、どこが安全なのか!? 根拠なんてないだろ! 10万年だぞ!

*(朝日新聞)「研究では、花崗岩に含まれる「斜長(しゃちょう)石」に開いている微細な穴が、漏れた放射性物質を閉じ込める「天然バリア」として働く可能性が高いことが分かったという。今年2月に坑道を埋め戻す工事を始め、27年度に事業を終える見通しだ。」

⇒「花崗岩に含まれる「斜長(しゃちょう)石」に開いている微細な穴」が「放射線量は毎時約1500シーベルトと、人が真横に立てば約20秒で死に至るほどの強さ」の高レベル放射性廃棄物を「閉じ込める天然バリア」だって!? お前、アホでねえのか!? 想像力もないのか!? 頭腐っているのか!?

*(朝日新聞)「幌延の施設は今年1月、研究期間を延長した上で事業を28年度で終える計画を策定。8月には地下500メートルまで坑道を掘り下げて試験を行う意向を明らかにした。道や地元住民らは、研究期間がさらに延長されないか懸念を示している。」

⇒ このカバカバ記者は、この問題について、懸念する住民側を取材して話を聞いたのか? 地下500mまで掘っていくとなると、事業は28年度で終えることは恐らくできないだろうと言われている。そのことに何故言及をし、それについて、何故(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)に突っ込んで聞かないのか? おそらく、(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)に言われるがままに記事の文章にして、垂れ流したんだろうな、この記事は。それが新聞記者のすることなのか!? かようなダボラ記事を紙面に乗せた編集デスクも同様だ。

*(朝日新聞)「<活断層やマグマを避け>地層処分は数万年先のことまで考える必要があり、活断層や、マグマや熱水がある火山の近くは好ましくない。有用な鉱物の分布する地域も将来世代が掘り返すおそれがあるため不適とされる。国はこれらの特性を示した「科学的特性マップ」を2017年に公表した。」

⇒ その「科学的特性マップ」を完璧に無視して、今般の寿都町・神恵内村の核ごみ処分場調査が始まっとるではないか。なぜ言及して批判せんのか!?

核ゴミ深地層処分に限らず、新聞記事を書くときは、しっかりした批判的ジャーナリズムの精神を持ち、少しは勉強もして、常に被害を受ける側・無理難題を押付けられる側に立って、物事を見て、その上で権力への批判的な観点を盛り込みながら記事を書いていけよ。さすれば、かようなダボラ記事が紙面を汚すこともないだろう。朝日新聞が朝日カバカバ新聞になって久しいが、一体全体、カバカバを放棄せんとする気力は持ち合わせているのかな?


「いちろうちゃんのブログ」より
(1)利権まみれ原子力ムラ代理店政府にも、一握りの無責任タカリじじい達にも、「核ごみ」受入で北海道全土を核汚染の破滅的リスクにさらす権利はない(その1)=道知事・道議会・道庁は政府と調査2町村に対して断固たる態度をとれ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-32d414.html

(2)利権まみれ原子力ムラ代理店政府にも、一握りの無責任タカリじじい達にも、「核ごみ」受入で北海道全土を核汚染の破滅的リスクにさらす権利はない(その2)=道知事・道議会・道庁は政府と調査2町村に対して断固たる態度をとれ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-ecfa81.html


 <関連サイト:その1>
(1)「10万年の大うそ 核のゴミ」~ 幌延・北海道を「核のゴミ」の最終処分場にしないために ~ – 市民ネットワーク北海道
 https://snet21.jp/blog/2019/11/30/2340/
(2)幌延町の「核のごみ」研究延長、痛しかゆしの容認判断- 日本経済新聞
 https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53182400Q9A211C1L41000?s=6
(3)どうする“核のゴミ”〜北海道・幌延から
 http://fc2node0314blog.blog.fc2.com/
(4)幌延問題への取り組み 生活クラブ生協
 https://www.s-coop.or.jp/datsu/noatmic2.html
(5)「核のごみ」返還 5年ぶり再開へ 再処理委託のイギリスから
 https://www.fnn.jp/articles/-/105298
(6)1号機、2号機、3号機、すべてが廃炉の可能性? 北海道電力泊原発 - 原子力資料情報室(CNIC)
 https://cnic.jp/9380
(7)経産省・NUMOの失敗 - 原子力資料情報室(CNIC)
 https://cnic.jp/9572

*北海道を核のゴミ捨て場にしないことを強く求める署名 - 原子力資料情報室(CNIC)
 https://cnic.jp/9447

 <関連サイト:その2>
(1)“核のごみ”に揺れるマチで…小泉元首相“脱原発”熱く語る (HBCニュース)
 https://news.line.me/issue/oa-hbcnews/b058qii88ma1
(2)「いまだに核のごみの処分場がない あきれる」小泉元総理が文献調査誘致の寿都町で講演「原発ゼロ」訴え(HTB北海道テレビ放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/76fdc2111f42d706e1741a8899f7d52e02ceb627
(3)「核のごみ」賛否の住民投票、実現せず 町議会が案否決(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff213de35bc135a7860b9f8b80fade9f44a7433
(4)北海道から:核のごみ処分地応募問題その後 道内で抗議集会相次ぐ 地元では住民投票への動き
 https://transportation.sakura.ne.jp/column/201025kakugomi2.html
(5)北海道から:泊原発近隣2自治体で「核のごみ最終処分地応募」問題が相次ぎ表面化 闘い始まる
 https://transportation.sakura.ne.jp/column/200925kakugomi.html
(6)核ごみ住民投票 北海道寿都町議会が否決 同数、議長裁決で 反対派は町長リコールへ(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/2f613212ff7ab22c3104f11eedc2cb2849d7f5ed
(7)-核ごみ-住民投票条例案 寿都町議会「反対多数で否決」住民団体「肌感覚ではなく町民の意見確認が必要」(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/fea50979223aef34277c7b87d0d78ce6c2a81741
(8)-核のごみ-決定過程の議事録・録音資料はすべて「非開示」反対する町民の請求認められず 北海道寿都町(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/123c54b7b6dad8c5877f33d0e092e8244d8ecd18
(9)北海道内有志ら活動「核のごみ」反対 情報交換会を開催(STVニュース北海道)Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/60ae81bae5ef60b8c1ea84c83ca7161bead658ac
(10)最終処分場選定 北海道の首長に聞く 寿都町長「このままでは町が疲弊」(産経新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/afeed9e8c2b95c5cc7a2e7e24f1ba873b0c9b415

(⇒ 逆だ、バカ! 調査を含めて、核ごみなど受け入れたら、それこそ疲弊どころか廃墟となるのだ!:田中一郎)

【原子力資料情報室声明】応募・申し入れ制度を根本的に見直せ - 原子力資料情報室(CNIC)
 https://cnic.jp/9520

(寿都町および神恵内村の住民のみなさまは、有権者・住民を無視して核ゴミ調査受入を進める町村長や町村議会議員どもを一刻も早くリコールして、町村役場から追い出してください。北海道のみならず、全国の多くの方々からの支援も期待できます。原子力ムラ代理店政府は、核ゴミ調査受入は当該調査受入自治体や北海道が「NO!」といえば、いつでも撤回可能だなどと言って、この話を進めようとしていますが、北海道条例が核ゴミ持ち込みを拒否し、また道知事も反対を表明しているにもかかわらず、それらが無視されていることに注目してください。

法律の立て付けは、一旦国からカネをもらってしまったら、その後の撤回希望を認めるか認めないかは国が判断するような形になっています。危険です。君子危うきに近寄らずです。一刻も早く、町村行政の担い手の転換を行って、この核ごみ受入話を返上してしまいましょう。将来、こんなものが寿都町や神恵内村にやってきたら、この町や村は廃墟となり、寄り付く人もいなくなります。今、町村でことを強引に進めている連中の大半は、その頃にはもういないのです。無責任極まりないタカリ行為というほかありません。:田中一郎) 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*♪♪核ゴミ禁区♪♪
 https://www.youtube.com/watch?v=tQ8oNWZGV7M
 https://www.youtube.com/watch?v=Ip9KNLA9qck

 私からサヨナラしなければ
 この事業(核ゴミ最終処分) 終わらないのね
 ずるい人(原子力ムラ代理店政府)…いつものやりかたね
 ため息ひとつ またワナかける
 見せ金が ココロに目隠しする
 これ以上 ハ 進んだら ハ 危険が危ないわ

 戻りたい 戻れない 気持ちうらはら
 とまどいはしょうじきね…そろそろ禁区
 あそびならまだましよ 救われるから
 他のこと取り組めば いいのだけれど
 それはちょっとできない 相談ね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
草々

(追)今朝(11/18)のニュースから
 地域住民や有権者・国民の関心が高まって騒ぎ出さないうちに、罠にかかった獲物はさっさと始末してしまおうという姿勢がミエミエ、拙速どころの話ではない。

(1)全国初 経産省 -核のごみ-最終処分場選定「文献調査」を認可…第一段階のステップ移行 データ収集へ(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/fab3b46a067dda155b536b0137f4080efe3d55d6

(2)核のごみ、国が処分場選定に向けた第1段階を許可 初の文献調査開始(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9f451df41be9102c5ef1a154ed822119ad97f486

(3)文献調査、実態は地元の地ならし「対話の場」と交付金(朝日新聞デジタル) Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/f5badd2fe362ffa1f8d3374a09e6d197154e6149

(4)北海道寿都町の「核のゴミ」最終処分場受け入れの是非を問う住民投票否決に、独裁的町長リコールの動き(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/48a874fb936f72ac1f46ab6a5d79591b8071b9e1

 

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