« 菅義偉「スカ」政権(1):内容スカスカ、メンバーカスカスで、アベ政権継承を自称する史上「サイテー更新」政権が誕生へ=選んだのは自民党「派閥談合」のガラクタ政治家たち(次期衆院総選挙で自民党議員全員を落選させましょう) | トップページ | (報告)(9.24)「新しい民主主義の実現」(その1)(「新ちょぼゼミ」:田中一郎) »

2020年9月21日 (月)

(大深度地下開発特措法のデタラメ)沿線住民を無視して踏みつけ、地権者の権利を侵害して進められる環境破壊で危険な2つのアナクロ巨大公共事業=リニア新幹線 &(東京)外環道:一刻も早く建設工事をストップさせよ!

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(予約必要)(10.15)オルタナティブな日本をめざして(第51回):「21世紀の交通のあり方を問う~リニア・高速交通から低速交通の時代へ」(上岡直見さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ(最初の1時間で主催者側より「新しい民主主義」をテーマにプレゼンを予定しています)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-2cb1bd.html


2.キャンペーン
(1)賛同署名「声明 今こそ日韓関係の改善を」
https://docs.google.com/forms/d/1M_iKbhcVVLRNZEZOP4CDLn9ymDU1ODAAaCmw4ccQ1Co/viewform?edit_requested=true

(関連)韓国は敵じゃない - 韓国は敵じゃない
 https://peace3appeal.jimdofree.com/

(2)厚生労働大臣- コロナ禍で全国の小児科が経営難のピンチ!未来の子どもたちのために、小児科への財政支援を求めます! · Change.org
 https://cutt.ly/8fKyw6S

(3)原発ゼロの希望ある未来、女川原発の再稼働中止を願う人- 女川原発の再稼働をしないように求める · Change.org
 https://cutt.ly/2fKyuy5


3.れいわ一揆 - 作品情報 - 映画.com(予告編付き)
 https://eiga.com/movie/91902/


4.保健所マップ:2020年度版(東京都福祉保健局)
 https://cutt.ly/7fKyo5x


5.動画:戦争する国 絶対反対!
(1)「隠された毒ガス兵器」 - ETV特集 - NHK
 https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/Q8QRKZ64GJ/

(関連)ETV特集「隠された毒ガス兵器」20200912 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7w6d8v

(2)【田岡俊次の徹底解説】米中戦争・日中衝突の妄想~日本を戦場にするタカ派の平和ボケ20200825 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=uw_eGpjum3c

(3)新外交イニシアティブ(ND):アメリカでも7割が核兵器不要 核兵器禁止条約に向けて踏み出すべき - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=WJbuR4dpGII


6.「安倍継承」とは国民愚弄 菅新内閣は絶望の顔ぶれ なぜ暴言王・麻生をまた続投させるのか その精神は異常だ(日刊ゲンダ… 赤かぶ
(上)http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/814.html
(中)http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/834.html
(下)http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/840.html


7.直近情報から
(1)浜矩子「アホノミクスが歪めた日本 経済問題の枠を超え民主主義が危機だ」AERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2020083100015.html
(2)日本の子どもの精神的幸福度 ワースト2位が示していること|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/278262
(3)自民党改憲マニアの意味不明な議論 基礎知識に欠ける|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278000
(4)永田町に飛び交う12.6総選挙 地味な菅内閣で野党騙し討ち|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278791
(5)ファシズムとは空虚な大衆運動…破壊が自己目的化していく|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278903
(6)日産への1300億円政府保証は“菅案件”か…囁かれる蜜月関係|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278414
(7)大阪都構想 事実を確認しなければ維新のペテンに騙される|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278594
(8)「5(ファイブ)G=爺(じい)内閣」あな特通信員が新内閣命名【西日本新聞ニュース】
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/645647/

(菅義偉スカスカ政権を談合で決めた自民党の主要5派閥のジジイ達:細田、麻生、竹下、二階、石原=これ全部反国民的ガラクタ政治家である)
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かつて、霞が関の官僚たちがチェックの効きにくい特別会計や財政投融資を使い、外郭団体の年金福祉事業団や労災保険・雇用保険、あるいは郵貯・簡保などの勘定を利用して、巨額の不要不急無用の公共事業を行っていました。年金基金のカネでつくったバブリーなリゾートホテルや「かんぽの宿」などが批判の的となり、小泉純一郎政権の時には公共事業の削減も政策課題の一つになっていたこともあります(但し、この小泉竹中時代の「構造改革」もまたニセモノ政策の最たるもので、「整理統廃合」とされた公共施設などは、二束三文の捨て値で政権の周りにうろつく「お友だち」業者に投げ売りされ、私たちの社会保険掛け金や税金がどぶに捨てられてしまいました)。

2009年には、こうした官業の理不尽さ・不合理への有権者・国民の怒りが頂点に達し、この問題をめぐって自民党政権を批判し続けていた民主党に政権交代となりました。彼らが掲げた政策は「コンクリートから人へ」で、当時としては画期的で新鮮なこのスローガンに多くの有権者が期待をし、声援を送ったものです。しかし、この民主民進党という腰抜けの半腐れ政党もまた、こうした有権者の期待と希望を裏切り、あの元祖「口先やるやる詐欺」「平成の小早川秀秋」こと前原誠司を筆頭に、脱ダム宣言や公共事業見直しを棚上げにして公約違反の政策に邁進したのです。

日本の有権者・国民がまともな良識と知恵を持っていたならば、自分たちが選んだ改革政権の民主民進党がダメだというのなら、さらに一歩進んで、自分たちのためのきちんとした政治改革・行政改革をするであろう政治勢力を選び直して国会に送ったことでしょう。しかし、実際に起きたことは、2009年に「自民党の政治なんてダメだから民主党を選んだ」のに、その民主党がダメだったからと、また再び「自民党」=それも自民党の中でも最も質の悪い、ゴロツキ・おぼっちゃま・チンピラ・ドアホの世襲政治家集団である安倍晋三一派を選んでしまったのです。日本の崩壊と没落は、この時に決定的になったというべきでしょうか。愚か極まる政治選択であり、無知蒙昧の選挙投票行動というほかありません。

そしてもちろん、このロクでもないアベ政権は「国土強靭化」などと称して、過去においてあれだけ批判された不要不急無用の公共土建事業を大々的に復活推進するだけでなく、およそあらゆる政治や行政分野にネポティズムやクローニー資本主義をはびこらせ、政権全体が「お友だち優先」の醜悪なる利権政治の塊となったのでした。まさに「天にツバする政治選択」が有権者・国民にもたらした不幸です。そして、そのロクでもない巨大公共事業の典型事例が、今回ご紹介する「リニア新幹線」(JR東海)と「外環道」(国土交通省、東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株))なのです。

この2つの巨大公共事業は、高速移動を求める時代錯誤の公共交通手段建設事業であるだけでなく、ひどい環境破壊、地域住民生活破壊と住民無視、官製談合その他の私物化腐敗行政とのリンク、巨額資金の浪費、地震その他の災害に脆弱、リニアについてはそもそも交通手段として危険極まりなし、など、いいことなど一つもないのですが、それ以上にこの2つに共通するのが、いずれも「大深度地下開発特措法」(以下、大深度地下法)という2000年制定(2001年施行)の法律に基づく事業だという特徴があります。

(関連)大深度地下利用 - 国土交通省
 https://www.mlit.go.jp/toshi/daisindo/index.html

(関連)大深度地下 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B7%B1%E5%BA%A6%E5%9C%B0%E4%B8%8B

この「大深度地下法」という法律は(私は詳しくありませんが)、一定深さの以上の「大深度」地下空間については、そこで開発土建事業などを行っても地上に対しては何の影響もないので、地上権者(要するに地主=土地所有者)に対しては許可を得る必要もなく、無断で自由に使ってよろしい、但しその目的は公共目的に限る、というものです。しかし今般、外環道建設工事が進められる中で、地下トンネルを掘る地域の真上に低酸素気泡が出てしまう(危険!)など、地上への影響が目に見える形で現れ、また、同様の地下掘削工事をしていた横浜環状道路で表面土地が陥没する事件が起きるなど、近未来においては、外環道やリニア新幹線のトンネルの真上の土地が大きく陥没する危険性が懸念され始めています(巨大地震や火山噴火などが契機となる可能性もあり:超危険)。そんなことですから、リニアや外環道が通る予定のルートの真上の土地の値段は、そうでない場合に比べてどんどん下がっていくという、土地所有者にとっては理不尽極まる財産権の侵害が表面化し始めています。

(関連)横浜・道路陥没「地下トンネル工事の空洞が誘発」 検討委が見解(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/88b53bf09a60473673700f9cb4605aba35dd3b1e

要するに、この「大深度地下法」という法律は、地上権者の所有権を侵害する憲法違反の法律であり、開発業者や土建屋など公共事業請負業者の利権を新たなエリアに確保してやるために創られた「デタラメ立法」だということです。今現在、外環道建設差し止め訴訟の中で、この法律の「違憲性」が追及されており、注目されるところです。

このところ、オリンピックだの、万博だの、新幹線だの、高速道路だの、ダム建設だの、巨大防潮堤建設だの、MICEをはじめとする巨大ハコモノ建設などなど、まるで今から数十年前の高度経済成長時代にタイムマシンで舞い戻ったかのごとき巨大な公共事業やイベントが、自民党・公明党・日本維新などのガラクタ政治家たちにより打ち出され、他方では、それを熟慮することもなく、どうせカネを出すのは自分ではないからと言わんばかりに、アホの悪乗り・タカリ行為や支配権力追従を決め込む「オバカ有権者」が増えています。しかし、こんなものはすべて、これから人口減少社会に突入していく日本にとっては、お荷物になることはあっても何の役にも立たない、デクノボウ的無用物なのです。そして、それらは一旦つくられてしまえは、そのメンテナンスその他に巨額の税金や費用が必要となり、未来世代の日本社会づくりの足を引っ張ることにもなっていきます。

今日の日本はかつての高度経済成長時代の日本ではありませんから、こんなことを黙認・容認していたら、生活はメチャクチャにされる、環境はボロボロに破壊される、場合によっては事件事故で殺され傷つけられる、そしてこれからのより良き日本を創っていくための貴重な財源はなくなる、などなど、暗い未来に向かわせられることになるのです。多くの有権者・国民が「オバカ有権者」でいる限り、日本はどんどん没落へ向かってみじめな事態に追い詰められていくでしょう。それに終止符を打つには、この2つのアナクロ巨大公共事業=リニア新幹線 &(東京)外環道を、一刻も早くやめさせることです。何故なら、この2つこそが、愚かなる公共土建利権事業の象徴的存在だからです。


1.リニア新幹線
 リニア新幹線事業は、葛西敬之(よしゆき)という「アベ友」が強引に進めている、アベ政権公認の巨大利権事業です。葛西敬之といえば、あの中曽根康弘政権時代の国鉄民営化の時に、国鉄労働者の労働運動を弾圧する側に回り「歩く不当労働行為」と言われていた人物です。そんな奴が、国鉄の分割民営化後には、まるで超安値投げ売りにも近い値段で東海道新幹線の払い下げを受けたJR東海という会社に天下り、そこでまるで独裁者か天皇のごとき態度で私物化経営を行って、JR東海をこれまた自分並みにロクでもない会社に育て上げ、その延長上にリニア新幹線を「自力でやる」と言い出したのです(JR東海の巨額利益のおよそ9割が東海道新幹線です、また、その後、この事業の「私物化性」を立証するように、政府による破格の条件での(巨額3兆円、無担保・超低金利・超長期(40年・据え置き30年))財投原資の融資が行われています=「自力」でもなんでもない)。この葛西敬之は頑固な原発推進論者でもあり、リニア新幹線が一般の新幹線の何倍もの電力を消費するのに対して、原発の電気を使えばいい、と言い出すようなタイプの人物であることも付記しておきます。

(関連)リニアモーターカーの稼働には原発3~5基分の電力が必要 - ライブドアニュース
 https://news.livedoor.com/article/detail/6626117/

さて、それで、リニア新幹線に関する情報は、何一つ取ってもロクなものはありませんが、しかし、それでも、その情報はたくさんあって仔細に渡り、その全容をつかむには、一般素人市民にとっては容易ではありません(断片的には得ることができても)。そんな中、なかなかいいコンパクトな解説書を見つけました。少し前に出版されたものですが内容は充実しています。みなさまにも、是非原本をご購入の上、ご一読願いたいと思いますが、その本の中身を若干ご紹介することで、さしあたりこの出鱈目一色の「リニア新幹線」事業の概要を知っていただきたいと思います。


(推薦書)リニア新幹線が不可能な7つの理由-樫田秀樹/著(岩波ブックレット)
 https://cutt.ly/lfKvvsI

東京と関西を一時間で結ぶ超特急、リニア中央新幹線。さまざまな宣伝文句とともに、事業費10兆円を超す巨大事業が動き出した。だが、容易に解決のつかない多くの問題が、工事の前に横たわっている。この超巨大事業は、とてつもない負の遺産となって後世に遺されるかもしれない。リニア問題を追及してきたジャーナリストが、現場に足を運んでつぶさに検証し、7つの課題として整理する。

目次  
リニア計画とは?
難問1 膨大な残土
難問2 水涸れ
難問3 住民立ち退き
難問4 乗客の安全確保
難問5 ウラン鉱床
難問6 ずさんなアセスと、住民の反対運動
難問7 難工事と採算性
おわりに―住民・市民の声に耳を傾けられるか

 <別添PDFファイル>
(関連)水涸れ(樫田秀樹『リニア新幹線が不可能な7つの理由』岩波ブックレット)
ダウンロード - e6b0b4e6b6b8e3828cefbc88e6a8abe794b0e7a780e6a8b9e3808ee383aae3838be382a2e696b0e5b9b9e7b79ae3818ce4b88de58fafe883bde381aaefbc97e381a4e381aee79086e794b1e3808fe5b2a9e6b3a2e38396e38383e382afe383ace38383e38388efbc89.pdf
(関連)乗客の安全確保:電磁波、無人列車の非常時(樫田秀樹『リニア新幹線が不可能な7つの理由』岩波ブックレット)
ダウンロード - e4b997e5aea2e381aee5ae89e585a8e7a2bae4bf9defbc9ae99bbbe7a381e6b3a2e38081e784a1e4babae58897e8bb8ae381aee99d9ee5b8b8e69982efbc88e6a8abe794b0e7a780e6a8b920e5b2a9e6b3a2e38396e38383e382afe383ace38383e38388efbc89.pdf
(関連)ウラン鉱床(樫田秀樹『リニア新幹線が不可能な7つの理由』岩波ブックレット)
ダウンロード - e382a6e383a9e383b3e989b1e5ba8aefbc88e6a8abe794b0e7a780e6a8b9e3808ee383aae3838be382a2e696b0e5b9b9e7b79ae4b88de58fafe883bde3808fe5b2a9e6b3a2e38396e38383e382afe383ace38383e38388efbc89.pdf

 上記は当該本の岩波ブックレットの紹介サイトの一部をコピペしたものです。ご覧の通り、実に明快に、このリニア新幹線事業の問題点を「難点」の1~7までに整理して、コンパクトに非常にわかりやすくまとめてくれています。このブックレットをお読みになれば、この事業が如何に問題だらけでダメなのかが一発でわかります。別添PDFファイルは、その中から3つを選んで一部を切り抜き、添付しておきました。みなさまにはブックレット全部をお読みいただきたいですが、多忙の方はとりあえず別添PDFファイルだけでもご覧ください。また、下記には、そのブックレットの注目箇所を若干引用しておきます。(1)住民の声・差し止め訴訟弁護士の告発、(2)JR東海という会社の態度の悪さ、(3)アベ自公政権との癒着ぶりと政治のデタラメ、の3点です。


(1)住民の声・差し止め訴訟弁護士の告発
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(P48)満席の法廷で、川村原告団長は「工事で、残土、水滑れ、騒音などの被害が起きるのに、これまでの住民説明会や環境アセスでも、それでもリニアが必要との合理的説明がなされていない」と意見陳述した。

(P49)栗原さんは、事業認可前にJR東海が建設自体の是非を住民と議論する機会を設けなかったことを批判した。「車両基地は、誰の土地が工事対象地域なのか全くわかりませんでした。地図も平面図があるだけで高さのイメージもつかめません。事業認可前は情報を極力伏せて、認可後に説明会を開催するやり方はフェアではありません。住民からの質問に対する回答はほとんどが口頭で、持ち帰って詳細に分析できる資料を貰えることはありませんでした」

(P49)山梨県笛吹市議会議員の野澤今朝幸さんと甲府市上曽根町の住民、平川一基さんが陳述した。野澤議員は、実験線のトンネル掘削による異常出水(場所によって毎分三〇トン)や水滴れの現状、高架による日陰問題等を画像投影して訴えた。特に強調したのが「山梨実験線でJR東海が環墳アセスメントを実施していない」ことだ。平川さんは、「環墳アセスをした上で事後調査するのが本筋なのに、JR東海は、アセスが杜撰なうえに、約束した事後調査も行なわない」と力強く陳述した。

(P50)(大鹿村釜沢集落の自治会長:谷口昇さん)「準備書の段階では、他の場所は工事による改変区域から六〇〇メートルの範囲で植生等が調査されたのに、釜沢の陰山非常口予定地は二〇〇メートルの調査でした。二〇一四年に長野県知事の意見等を受け六〇〇メートルの範囲で調査されましたが、結果を待つことなく評価書は確定し、事業認可がされております」

(P51)(市民団体:米山さん)小学生のときの三六災害(前出)を覚えていて、この日の陳述では、「JR東海は残土活用の見通しや谷や沢に残土を置く危険性を計画段階で検討しなかった。その処分方法が盛り込まれていない計画をなぜ国交省が認可したのか」と計画の杜撰さを指摘した。

(P51)関島弁護士が「そもそもどういう施設ができるのか、きちんとした図面が出ない。施設の位置関係が出ない。JR東海はきちんと出すべきだ」と国に要請した。
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(JR東海という会社の地域住民に対するこの態度、許せないと思いませんか? だからJR東海は「ロクでもない会社だ」と申し上げているのです。少し前には下記の様な訴訟を提訴し、本来は「踏切」事故の被害者でもある遺族らに損害賠償を請求するというトンデモ行為を平然と行なっています。こんなクソ会社、さっさと潰してしまいませんか!?)

(参考)認知症JR事故、家族に監督義務なし 最高裁で逆転判決:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASJ2X0VW5J2WUTIL028.html

(2)JR東海という会社の態度の悪さ
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(P44)「ふざけるな」との怒号が飛んだ説明会は一つや二つではない。ただし、JR東海は、各都県に設置した「環境保全事務所」や「工事事務所」で、平日は職員が市民からの質問に答えている。だが訪問は三人までと決められ、あらかじめ送付した質問文書への回答は文書ではなく口頭。それも、印刷された回答文書を読み上げる。絶対にそれを渡してくれない。だから市民はメモを取るか、時間のかかるテープ起こしをするしかない。このようなJR東海の、誠実とは言いがたい対応に不満を持つ住民が増えるのは当然だろう。

(P60)市民の前に現れないJR東海
 二〇一四年九月一二日。参議院議員会館で「自然環境保護とリニア建設は両立できる」と銘打った院内集会が開催された。ここには、環墳省と国交省に加え、JR東海も参加予定だった。JR東海が市民と対話をするかもしれない、その初の機会に多くの市民が議員会館に集った。ところが、JR東海はその日の朝、集会を仲介した紹介議員の福島みずほ参議院贅(社民党)事務所に「市民団体が来るなら出席しない」とキャンセルの電話を入れた。集会に参加した市民からはため息が漏れた。

JR東海の住民説明会が「丁寧」とは言えないことは書いた通りだが、その事実を知っていたのか、二〇一四年五月の環境大臣意見にも、六月の国交大臣意見にも、JR東海に対しての「地域住民等に対し丁寧に説明すること」との文言が盛り込まれた。だが、二〇一四年一〇月の事業認可のあとの事業説明会でも、同じょうな説明会が繰り返され、長野県大鹿村では、「地元の理解がなければ着工しない」との約束から一転、「住民が理解したか

は事業者が判断する」と言葉を変え、反対の声があがるなかで起工式が執り行なわれた。JR東海のこの対応に、次は自分たちかと各地の住民は身構えている。
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(「住民が理解したかは事業者が判断する」とはよく言ったものだ。さすがは葛西敬之が君臨する会社だけある。国鉄の分割民営化の時もこんな調子でやっていたに違いない。「歩く不当労働行為」は「歩くジコチュー傲慢の権化」でもあるのだ。:田中一郎)

(3)アベ自公政権との癒着ぶりと政治のデタラメ
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(P54)ところが、JR東海にはその三兆円(将来的にリニア新幹線建設のために不足する資金:田中一郎注)を借りるだけの資産がない。同社の「平成二八年三月期決算短信」から個別財務諸表の貸借対照表を見ると、純資産額は二兆二一九九億円。つまり三兆円分の担保がないのである。そのため銀行は貸し渋ると予測され、いったいどんな金策を展開するのかと注目されていた。

二〇一六年六月一日、安倍首相が記者会見で「リニアや整備新幹線などに財政投融資を活用する」と表明した。安倍首相は、一二兆円を品川・名古屋間に投入すれば、JR東海の財政基盤が堅持でき、名古屋・大阪間の竣工は最大八年前倒し、二〇三七年開通可能との見込みを発表した。この発表を受け、同日、JR東海の柘植康英社長は「大変ありがたい」と記者会見で歓迎の意を示した。この発言に、計画沿線では「約束違反だ」との声があがった。「住民ネットワーク」の天野捷一共同代表はこう疑問を投げかける。「絶対におかしい。いざ事業認可された後に、トップが三兆円もの公的資金を歓迎するなんて、「自己資金でやる」との前提で進めてきた手続きをすべて無にするものです」

(P56)その融資の内訳は、「返済は三〇年据え置き」(通例五年)、「返還期間は一〇年」、「利子〇・六~一・〇%」(市中銀行は三%前後)、そして「無担保」という破格の好条件だ。私は、支援機構の広報部に尋ねた。-なぜ三兆円も無担保で融資できるのか?「融資とは必ずしも担保がないからできないというものではありません」「返済不能に陥ったらどうするのですか?」「返済が怪しくなったら、そのときに担保を検討します」一般の金融機関ではありえない見解だ。
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(「返済が怪しくなったら、そのときに担保を検討します」=質問者や国民をバカにしているのでしょう。「うるせえこと、いちいち聞くなボケ」と言いたいところを少し言い換えた、と受け取っておけばいいでしょう。JR東海とアベ政権下の政府は、文字通りズブズブの関係にあります)


さて、私がこのリニア新幹線事業を、落ちぶれてゆく現代日本の末法的公共事業だと思うのは、そもそもこの事業の採算が合わない=最初から最後まで赤字だということを、リニア批判者だけでなく、事業を進める当のJR東海自身が認めていることだ(P57:JR東海・山田佳臣社長(現会長)「リニアは絶対にペイしません」)。にもかかわらず何故JR東海はこの事業を強引に推し進めるのか。それはJR東海の天皇=葛西敬之が「鶴の一声」で「やれ!」と命じているからに他ならない(「鶴」というよりも「カラス」か「ハゲタカ」くらいの方がピッタリくる)。ロクでもない会社のJR東海には、これに反論できる役職員は存在せず、まるで「葛西の尻ナメ茶坊主」ばかりの組織に成り下がっているため、こうした乱暴なことが罷り通ってしまうのである。言い換えれば、赤字と分かっている出損事業に会社一丸となって邁進しているわけなので、これは一種の背任行為=会社法違反と言えるのではないか。

(関連)【山田厚史の闇と死角】静岡が止めるリニア JR葛西の野望の果て 200630 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=EbGH7lBwsbY&list=PLtvuS8Y1umY9JALXJZQ_DSCcmxwaT4SOy

それはともかく、こんなバカな組織がこの日本では大手を振ってデタラメ公共事業を展開し、それに政府が巨額の税金を財投の形でつぎ込むというハレンチ事態が白昼堂々と行われている。かつて葛西敬之は、国鉄時代に時の経営者や労働者・労組を「親方日の丸」だと罵倒し、不当労働行為を繰り返して国鉄の分割民営化を強行する側の実践大将だった。その葛西が、今度はJR東海で赤字事業のリニア新幹線を強引に推進し、カネがたりなくなったら政府に出してもらうという典型的な「親方日の丸」経営を展開している。今後日本は人口減少社会に突入していくので、上記のブックレットで紹介されているような(JR東海が策定した)リニア新幹線と在来新幹線の楽観的な収支予測などは実現するはずもない。やがてJR東海は2つの新幹線に大事故なくても資金繰りが厳しくなって両新幹線のメンテさえ危うくなり、倒産していく可能性が高く、その場合もその時の政府が守ってくれるだろうなどと勝手に思い込んでいるに違いない。「親方日の丸の茶坊主経営会社」による「悪いことばかりのリニア新幹線」、これがリニアの正体なのだ。

(別添PDFファイル)(重要・必見)JR東海がひた隠す「リニア・リスク」(『選択 2019.12』)
 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/19641

(一部抜粋)
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(中略)「すれちかい実験」さえしてない
 現在、山梨実験線で走行実験をしている「営業線仕様」の車両(LO系)は、先頭車の屋根に黒い煤が付着しており、停車すると周囲に陽炎がたつ。これは、車内にあるガスタービン発電装置が排気ガスを発し、煤や熱が車外に漏れているからだ。このガスタービン発電装置は、灯油を燃料とし、車内の照明などが消費する電力を供給する役目をしている。つまり未来の鉄道が、実際にはローテクのディーゼル機関車と同じシステムを積んでいたのである。

現状、大量の燃料を搭載して時速五百キロで走行させていることも危険だが、JR東海もその点は認識している。そのためにガスタービン発電装置を搭載していない車両も用意している。同社は「改良型試作車」を二両導入し、ガイドウェイと呼ばれるリニアが走行する経路の側面から非接触で電気を車両に送り込もうとしている。しかし、この新車両の導入を発表したのは昨年十二月。つまり、車両への電力供給に関しては実験に着手したばかりなのである。

また、JR東海は、既存LO系でもリニア車両の「すれちがい実験」をするそぶりさえみせていない。リニアのガイドウェイには、車両を浮上させ、走行させるための大量のコイルがある。そこに高速で車両が通過する際には周囲の磁場に大きな変化が出る。営業運転をするのであれば、頻繁に時速五百キロの車両がすれ違うのだ。相対速度では時速一千キロに達し、これは音速に近い。この速度での車両の近距離すれ違いは人類にとって未知の領域であり、空力的な問題はもちろん、電磁場の相互作用がどのような挙動を見せるかは、LO系を使った実験を通じて知見を得るしかない。

山梨実験線のガイドウェイは複線化されているが、現在リニア車両が走行できるのは片側のみ。もう一方のガイドウェイの大半にはコイルさえ設置されておらず、コンクリート路盤がむき出しになっている。JR東海は一〇年、LO系を十四両(先頭車四両、中間車十両)製作することを発表し、あたかも二編成で走行試験をするかのような情報を流したものの、いまだにそれには至っていない。「電源問題」「すれ違い実験」という、営業運転をするための根幹部分をなす技術開発がここまで遅れているのだ。これでよくも「実用技術として完成しています」などとアナウンスできたものだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(危険極まりない話である。更に申し上げれば、リニア新幹線は運転手も車掌もいない「搭乗職員無人列車」であり、何か事故が起きた場合には、乗客各自が自己責任で避難行動をすることになっている。地下の列車通路には一定距離の間隔で地上に出ることができる「脱出口」が備え付けられているというが、真冬の極寒期に南アルプスの山中地下で事故が起きて地上に出れば、たちまちのうちに凍死してしまうのではないかと懸念される。事故が起きないように万全の対策などしていないし、事故が起きたら「あとはご勝手に」の、こんな危険極まりない弾丸列車に、誰が乗るというのでしょうか!? まさに現代日本のタイタニック号ですから)


キャンペーン · 甲府地方裁判所民事部- 子どもたちの理解を誤らせるリニア漫画・ストップ!行政の裁量権を問う「リニアまんが訴訟」に公正な判決を求める署名 · Change.org
 https://cutt.ly/MfKMuHL

 <リニア新幹線建設反対の市民団体など>
(1)リニア訴訟-ストップリニア訴訟原告団
 https://linearstop.wixsite.com/mysite
(2)リニア新幹線を考える相模原連絡会
 http://sagamihara-g.mond.jp/
(3)リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会
 http://web-asao.jp/hp/linear/
(4)リニア中央新幹線問題 - 日本自然保護協会オフィシャルサイト
 https://www.nacsj.or.jp/activities/linear/
(5)飯田リニア通信:リニア新幹線沿線住民ネットワーク
 http://www.nolineariida.sakura.ne.jp/ensen-network.html
(6)リニア訴訟|動画
 https://linearstop.wixsite.com/mysite/blank-3

 <その他関連情報・サイトなど>
(1)(別添PDFファイル)谷埋め立てにリニア残土? 相模原市山中に牧場計画、リニア受注のゼネコン関与(東京 2020.9.20)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/19220d02ac00786ec6a1d661d4ef1d1730299496
(2)(別添PDFファイル)不信の連鎖、リニアにブレーキ(『日経ビジネス 2020.8.17』)
 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00148/073100008/
(3)「大井川の水を守りたい」。静岡県民が、リニア工事差し止め請求(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/4bdf0572b20fab256642ce778c32ccfe2a72338c
(4)JR東海、リニア開業遅れ「年1000億円」の重荷  -日本経済新聞
 https://cutt.ly/DfLqrG3
(5)コロナ禍の今こそ、リニア計画の見直しを - - 川勝平太 - 毎日新聞「政治プレミア」
 https://cutt.ly/qfKMdih
(6)リニア「談合」事件が結審・被告弁護側は「そもそも競争がなかった」と無罪主張(江川紹子) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20200909-00197508/
(7)リニア新幹線 「生活への影響開示を」 市民グループが相模原市に要望書提出 - 社会, 政治・行政 - カナロコ by 神奈川新聞
 https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-49345.html
(8)リニア中央新幹線は要らない! -時事オピニオン-情報・知識&オピニオン imidas -イミダス
 https://imidas.jp/jijikaitai/a-40-127-18-03-g725
(9)リニア提訴を前に露呈、静岡県の不都合な真実 - 新幹線 - 東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/AfKMAeb
(10)静岡リニア問題、県民視点で見た問題の本質 - 経営 - 東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/9fKML5c
(11)JR東海と静岡県、リニア巡る不信の連鎖 空費5年10カ月:日経ビジネス電子版
 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00148/073100008/
(12)リニア中央新幹線の情報
 https://lexp.ictkf.net/

*水問題で対立続く 県・JR・国は… 2020しずおか リニア中央新幹線 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=W0Gyv0JfJnM

*リニアという夢と現実〜長野県 大鹿村〜 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=C4pdYBJkZek

*(別添PDFファイル)立ち木トラストと土地トラスト(樫田秀樹『リニア新幹線が不可能な7つの理由』岩波ブックレット)
ダウンロード - e7ab8be381a1e69ca8e38388e383a9e382b9e38388e381a8e59c9fe59cb0e38388e383a9e382b9e38388efbc88e6a8abe794b0e7a780e6a8b920e5b2a9e6b3a2e38396e38383e382afe383ace38383e38388efbc89.pdf

(ロクでもない公共事業などに対抗する住民や市民の抵抗運動の手法の一つとして「トラスト運動」や「1坪地主」「1株株主」などの方法が今でも有効です。徹底抗戦いたしましょう)


2.(東京)外環道建設事業
 旧道路公団(現在は分割された道路会社)と国土交通省や東京都が一体となって進める「外環道」もまた、リニア新幹線とならんで「まるでデタラメ」の時代錯誤公共事業です。既にこの「外環道」問題については、「新ちょぼゼミ」でも取り上げていますので、以下、昨今の建設差止裁判の資料などを添付して簡単にご報告いたします。

プロジェクト|東京外環プロジェクトについて|東京外環プロジェクト
 http://tokyo-gaikan-project.com/business/

*東京外環プロジェクト
 http://tokyo-gaikan-project.com/

*練馬区における外環に関する動きについて:練馬区公式ホームページ
 https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/machi/kokyokotsu/kunai_doro/gaikan.html


 <裁判関連資料(直近分):別添PDFファイル>
(1)東京外環道訴訟第7回口頭弁論 傍聴のご案内(訴訟を支える会 2020年9月9日)
ダウンロード - e69db1e4baace5a496e792b0e98193e8a8b4e8a89fe7acacefbc97e59b9ee58fa3e9a0ade5bc81e8ab9620e5828de881b4e381aee38194e6a188e58685efbc88e694afe38188e3828be4bc9a202020e5b9b49e69c889e697a5efbc89.pdf
(2)東京外環道訴訟を支える会 ニュース号外:(5.27)工事差し止め仮処分申請(2020年5月18日)
ダウンロード - e3838be383a5e383bce382b9e58fb7e5a496efbc9aefbc88efbc95efbc8eefbc92efbc97efbc89e5b7a5e4ba8be5b7aee38197e6ada2e38281e4bbaee587a6e58886e794b3e8ab8befbc882020e5b9b45e69c8818e697a5efbc89.pdf
(3)東京外環道訴訟を支える会ニュース NO.9(2020年2月21日)
ダウンロード - e69db1e4baace5a496e792b0e98193e8a8b4e8a89fe38292e694afe38188e3828be4bc9ae3838be383a5e383bce382b920no.efbc99efbc882020e5b9b42e69c8821e697a5efbc89.pdf

「建設差し止め訴訟」が提訴されているにもかかわらず、建設推進側の道路会社及び国土交通省は、裁判でもノタラクタラ、住民向けの説明でもノタラクタラしていて、まったく誠意が見られません。それでいて他方では、外環道建設の地下掘削工事を進めているので、沿線住民としてはいたたまれなくなっています。そのため、住民側は先般5月27日に、ついに工事差し止めの仮処分を求める申請提訴を東京地裁に起こしています。

この「外環道」もまた、リニア新幹線と同様、大深度地下の巨大公共事業として、たくさんの問題を抱えています。しかし、こんな高速道路をいくら建設したところで、首都東京の交通渋滞や交通公害がなくなるはずもないのです。むしろ逆に、こうした高速道路ができることで、まずます自家用自動車の利用が進み、首都東京の交通問題を深刻化させていくと同時に、東京一極集中の促進要因ともなります。

今私たちの国が取り組まなければいけないのは、首都東京への一極集中の漸次的解消であり、また、来たる人口減少社会での「まちづくり」や「公共交通を含む交通体系」の在り方を抜本的に見直すことです。外環道は、そうした時代の要請に逆行する、まさに巨額税金・財源浪費の利権事業にすぎません。そしてリニア新幹線と同様に、巨大地震や富士山噴火など、自然災害に脆弱で危険な建造物でもあるのです。一刻も早く、この事業は中止させなければなりません。

(都市計画に関連する部分などは東京都庁が関係していますが、全く頼りにならないというか、どっち向いて仕事してんだ、このドアホ、の状態です。石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一、小池百合子、この歴代知事では、東京都行政がよくなるわけがありません。こんな連中に選挙で投票をした東京都の有権者は、自分のバカさ加減にそろそろ気が付かなければいけない時です)

(報告)(12.9)オルタナティブな日本をめざして(第38回):「外環道訴訟と大深度地下開発問題」(新ちょぼゼミ:武内更一弁護士)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-a65e68.html

(関連)20191209 UPLAN 武内更一「外環道訴訟と大深度地下開発問題」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=-DMLEE6MKds
(関連)東京外環道訴訟を支える会のブログ
 http://nongaikan.sblo.jp/

(関連)東京外環道、沿線住民が工事差し止め仮処分申し立て 致死レベルの酸欠空気が上昇(週刊金曜日) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e81ccb5cbf14215559f78a2912cb0de058bc0e58
(関連)「市民による外環道路問題連絡会・三鷹」の活動から » 外環道路中止を求める署名計3万6456筆を提出しました。
 http://www.gaikangaikan.info/blog/?p=708


 <関連サイトなど>
(1)「憲法無視」の行政にどう歯止めを掛けるか 書籍「住宅の真下に巨大トンネルはいらない! ドキュメント東京外環道」によせて
 http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20190121.html
(2)世田谷から練馬 外環道の工事現場が初公開 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=6pfe7mZD3Jg
(3)吸えば即死の「酸欠空気」が外環道工事現場から発生。事業者は住民に説明せず工事を強行 - ライブドアニュース
 https://news.livedoor.com/article/detail/18532840/
(4)【東京外環道訴訟】住民 -危険工事・水汚染に不安-/-報告集会で山添拓参院議員あいさつ - 日本共産党東京都委員会
 https://www.jcp-tokyo.net/2019/0117/140019/
(5)外環道の大深度区間で事業費膨張、当初の約2倍に - 日経クロステック(xTECH)
 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00110/00187/
(6)外環道16キロで2.4兆円 事業費さらに増加も – 日本共産党ネット応援隊
 http://jcp.jpn.org/?p=83109
 https://cutt.ly/UfK9A8U

(当初に見積もった事業費1兆2820億円が、その後1兆5,975億円となり、更に今般2兆3,575億円に、7,600億円も膨れ上がったことが大きな問題になっています。「小さく生んで大きく育てる」=まさに無駄な公共事業の典型である巨大ダム建設と同じことが、この外環道建設においても行われています。そして今後も、この2兆3,575億円で完成するとは限らず、益々事業費は膨れ上がっていく可能性があるのです。まったく有権者・納税者をバカにしています。道路族とそのトリマキやゼネコンなど、旧態依然の利権が、ここで大暴れをしている状態です。いつまでかようなことを許しておくのでしょう? まずは「予算の範囲内で事業を終了できなかったデキソコナイの役人ども・経営者どもを処分いたしましょう。そうしないと、こういう税金寄生虫のような振る舞いは、永遠になくなることはありません。:田中一郎)
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