「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(116):原子力翼賛社会への道を掃き清める福島県の「原発事故(歪曲)伝承館」オープン、これでは教訓を後世に残せない他
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初に若干のことです)
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1.(総選挙急接近)(10.11)第3回意見交換会をやります(明石町区民館3号室):これが当面の最後の会です
安倍晋三辞任により衆議院総選挙が急接近しています。先週号の『週刊現代』(2020.9.26号)は、来たる11/1を衆議院総選挙日と推定し、その選挙結果を予測しています。それによれば、自民党が全国各地の小選挙区で野党候補をなぎ倒し、なんと単独で2/3超の323議席を超える勢いだと報じられています。ゆゆしき事態となってきています。私が予想し懸念してきたとおりの展開です。そこで再度、今度は衆院選を目前にした10/11(日)に最後の意見交換会を実施したいと思います。当面の意見交換会はこれで最後にしたいと考えています。要領はこれまでと同じですが、下記をご確認いただき、参加ご希望者は私宛ご連絡ください。新型コロナの関係で人数制限は15名程度までとし、6名以上の参加ご希望の方がおられたら実施したいと思います。
<第3回意見交換会 次第>
日 時:2020年10月11日(日) PM1:00~5:00 終了後の二次会は希望者のみ
場 所:東京都中央区明石町区民館 3号室
http://chuo7kuminkan.com/about/akashi.html
参加費:特にありませんが、会場費(2500円)とコピー代を参加者で折半(数百円)
テーマ:来たる衆議院選挙へ向けて(どうしたらホンモノの持続可能な政権交代が実現できるのか)
(関連)(別添PDFファイル)菅首相が仕掛ける“野党殲滅”解散…年内なら歴史的勝利か|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/279014
(関連)即解散ほぼ自民の総意 下村氏 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6371706
(関連)支持率上昇で浮かぶ自民「解散」主戦論の皮算用「仕事師内閣なんか関係ない」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200922/k00/00m/010/168000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20200923
(関連)追跡:早期解散論、悩む首相 「コロナ最優先」崩さず - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200923/ddm/002/010/089000c
(関連)衆院解散「早ければ11月」立憲・岡田元外相(時事通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c5a5fec0976aa0509999f06eb97742c01ec40e6
2.キャンペーン
(1)コロナの危険の中で学ぶ子どもたちに、少人数学級と豊かな学校生活を保障してください。 · Change.org
https://cutt.ly/pfCcP5R
(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 政治が動き出しています。 · Change.org
https://cutt.ly/LfCcFsS
(2)厚生労働大臣- コロナ禍で全国の小児科が経営難のピンチ!未来の子どもたちのために、小児科への財政支援を求めます! · Change.org
https://cutt.ly/6fCcLDG
(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 【関連報道紹介】日本小児科医会が緊急メッセージ! · Change.org
https://cutt.ly/mfCcViI
3.福島第一原発事故関連裁判
(1)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 第27回 子ども脱被ばく裁判 記者会見および報告集会動画
https://fukusima-sokai.blogspot.com/2020/08/27.html
(2)20ミリ基準の違法性を争う裁判が結審~南相馬市 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2516
4.(別添PDFファイル)(決定版)黒い雨判決控訴抗議声明呼びかけ
https://drive.google.com/file/d/1jCpTJ1e58XCdqJSGhzii9V4feTKq1mMH/view
ダウンロード - efbc88e6b1bae5ae9ae78988efbc89e9bb92e38184e99ba8e588a4e6b1bae68ea7e8a8b4e68a97e8adb0e5a3b0e6988ee591bce381b3e3818be38191.pdf
(関連)ひだんれん- 「黒い雨」広島地裁判決控訴に抗議し取り下げを求める共同声明に団体賛同をお願いいたします。
http://hidanren.blogspot.com/2020/09/blog-post_21.html
(関連)(別添PDFファイル)「黒い雨」の科学と政治(青野由利 毎日 2020.8.15)
https://mainichi.jp/articles/20200815/ddm/002/070/065000c
(1)「黒い雨」国と県・市控訴 援護区域拡大、検討 厚労相表明(毎日 2020.8.13)
https://mainichi.jp/articles/20200813/ddm/001/040/119000c
(2)「黒い雨」訴訟、国側が控訴 救済範囲の再検証、厚労相が表明 「対象拡大も視野」(朝日 2020.8.13)
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20200813000288.html
(3)「黒い雨」訴訟 広島市と県が控訴 原告「逃げの姿勢で許せず」注目の発言集-NHK政治マガジン
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/43302.html
(4)国など控訴、「思い踏みにじる」 黒い雨訴訟、原告らが会見 - 琉球新報
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1172872.html
(5)官邸「控訴断念の選択ない」実質的救済も先行き不透明 [核といのちを考える]朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN8D6RDRN8DPTIL02H.html?ref=mor_mail_topix3_6
5.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)(大深度地下開発特措法のデタラメ)沿線住民を無視して踏みつけ、地権者の権利を侵害して進められる環境破壊で危険な2つのアナクロ巨大公共事業=リニア新幹線 &(東京)外環道:一刻も早く建設工事をストップさせよ!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-2f7d8d.html
(2)菅義偉「スカ」政権(1):内容スカスカ、メンバーカスカスで、アベ政権継承を自称する史上「サイテー更新」政権が誕生へ=選んだのは自民党「派閥談合」のガラクタ政治家たち(次期衆院総選挙で自民党議員全員を落選させましょう)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-016edf.html
(3)選挙戦は「戦国大名のイクサ」の仕方を見習え=「市民と野党の共闘」総大将の立憲民主党が、協力野党各党へ万全の謝礼と礼節をもって多数派を形成し、共通政策綱領を掲げながら「NEXTキャビネット」を創りプレゼンスを高めよ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-79ee40.html
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「東京電力福島第一原発事故などの記録や教訓を後世に伝える福島県のアーカイブ拠点施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」が20日、第一原発が立地する双葉町で開館した」(東京新聞)のだそうです。しかし、新聞記事を読んでみると、とてもきちんとした内容を後世に伝える施設ではなく、また、記事で伝えられている「伝承館」館長や福島県庁の役人の発言を聞いていると、やはりこれまで福島県が原発事故後にやってきたこと=つまり原発事故被害者の救済を最重要の課題にせず、放射線被曝の危険性を軽視・無視して被害者・県民を踏みつけ、国から復興資金という税金が交付されることをいいことに、そのカネでやたらめったらあちこちにハコモノなどを建設するという(*)、まさに反県民的・反国民的な似非復興行為です。この「伝承館」も、どうやらその一つではないかと思われます。
私も大した金額ではないかもしれませんが、復興資金原資として所得税を増税されてきた人間の1人ですし(他方、復興資金原資確保のための法人税増税の方は、減税してから一時的な増税というインチキ手法で始まり、更にアベ政権によって前倒しで早々に取りやめとなっています=要するに有権者・国民がバカにされているのです)、福島第一原発事故の被害者の1人でもあると自覚していますから、こんなものを黙って見過ごすわけにはいきません。以下、報道で知る限りで批判的にご紹介しておきましょう。
(関連)3.11の教訓を後世に 福島・双葉町に伝承館オープン(2020年9月20日) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=4RgbxXoJBOY
(*)「原発事故(歪曲)伝承館」(双葉町)と似たような施設に、私が知る限りでは「福島県環境創造センター」(三春町・福島市)や環境放射線センター(南相馬市)、「廃炉資料館」(富岡町)や福島県立医大新規建設施設などがあります(下記サイト参照)。「Jビレッジ」や「福島イノベーション・コースト構想」関連施設なども、この類の箱モノと考えていいと思われます。このほかにも、道路建設その他の土建事業や、汚染ゴミや汚染木材を燃やすバイオマス施設やゴミ焼却施設、その他の不要不急のハコモノなどなど、県内を探せば「似非復興」を口実にした「土建と利権と汚染・被ばくゴマカシ」の象徴施設が数多く見つかるのではないかと推測します。何をやっとるのか! ドアホ! ということです。
*東日本大震災・原子力災害伝承館 - 福島イノベーション・コースト構想
https://www.fipo.or.jp/lore
驚いたことに、この「(歪曲)伝承館」の館長をはじめとする管理責任者あるいは「語り部」など、組織構成やそのメンバー固有名詞についての説明がHPに見当たりません。どうなっているのでしょう? ちなみに「環境創造センター」のHPでは「環境創造センターについて」というサイトに簡単に書かれています。常識的には、どこの公共施設もそうしています。ついでに申し上げておけば、「福島県環境創造センター(三春町)」がその典型ですが、こうした施設の運営を実質的に取り仕切る連中は、原子力ムラ代理店政府から派遣された官僚やムラ関係者など、原子力・核の推進の「先兵」となって動いているロクでもない連中ばかりであることを認識しておく必要があります(福島県出身の人間がもしいたら、その人物は国の原子力ムラの手下・小間使いになっていると思っていて間違いありません=ちなみに内堀雅雄現知事は福島の人間ではなく、原子力ムラ代理店政府から派遣された、原発事故後の「後処理」担当者です。「後処理」とは、原発事故被害者を切り捨て、放射線被曝被害をもみ消す役割です。つまり福島県は最悪の知事を選んでいるということです)。どんな施設なのか、も重要ですが、それがいったい誰がどのように運営しているのかも、極めて重要です。
福島県民のみなさまは、放射線被曝をゴマカシ、似非復興を演出する、かような箱モノに騙されてはならないのです。これ自体が原発加害の証拠物件です。そして、かような施設を乱立させ、「復興五輪」などと実態とかけ離れたニセモノ宣伝をくりかえしながら、放射線被曝による健康への懸念や似非復興の在り方への疑問すら口に出しにくい雰囲気作りがなされていく、この現在の福島県のあり様こそが、私が申し上げてきた「原子力翼賛社会」に他ならないのです。アメリカとの戦争に反対すれば非国民と言われた、あの戦前の大日本帝国と同じ社会状況が、嘆かわしくも福島県に生まれてきているのです。こんなものは勇気をもって叩き潰しましょう。被害を受けたからこそ、被害を受け続けているからこそ、当事者として声を挙げていく、この当事者の声こそが、どんな学者の発言よりも、どんな政治家や官僚の屁理屈よりも、社会的な力があるのです。原発事故など二度とご免だ、東京電力や国や原子力ムラ・放射線ムラのおかげでひどい目にあった、責任者に責任を取らせろ、そして早く故郷を返してくれ、原発事故前の生活や仕事や教育を返してくれ、受けた損害をきちんと賠償・補償してくれ、こんなことは二度と繰り返されてはならない、「原発事故伝承館」はそのためにこそある、という、そのまったくもってまともで正しい当事者の方々の発言が今こそ強く求められているのです。
(関連)福島県環境創造センター(三春町)
https://www.fukushima-kankyosozo.jp/
(関連)環境放射線センター(南相馬市)- 福島県ホームページ
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/298/minamisouma.html
(関連)東京電力廃炉資料館|廃炉資料館|東京電力ホールディングス株式会社
https://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/decommissioning_ac/
●(別添PDFファイル)福島県の原発事故伝承館オープン 教訓後世に(東京 2020.9.21)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/56694
(一部抜粋)
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(中略)開館に先立ち、高村昇館長は「未曽有の原子力災害から福島がどのように復興してきたか知ってほしい」とあいさつ。
(中略)福島県生涯学習課の渡辺賢一課長は「記録に忠実な展示を心掛けた。失敗の洗い出しが主眼ではない」と説明。
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(田中一郎コメント)
福島県の関係者ないしは職員と思われる上記2人の発言が、この「(歪曲)伝承館」の正体をいみじくもよく現わしている。まずは館長の高村昇、ひょっとしてこの人物は、あの放射線被曝のゴマカシを続けている放射線ムラ人脈につながる(重松逸三(故人)⇒長瀧重信(故人)⇒山下俊一⇒高村昇:4代目)長崎大学の教授ではないのか? もしそうだとしたらとんでもない話である(同姓同名か?)。その人物が「伝承」するのは「福島がどのように復興してきたか」であるという。何言ってんだ、という話だ。多くの有識者や被害を受けた福島県の住民がおっしゃるように、最も肝心なことは、何故事故が起きたのか、であり、また、何故多くの人々が不幸のどん底に陥れられ、それが今もってリカバリーされていないのか、である。被害者そっちのけの「似非復興」を宣伝するためだけの「伝承館」は、「伝承館」ではなく、「原発事故隠しのインチキやかた」にすぎない。
(参考)高村昇 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9D%91%E6%98%87
他方の2人目の課長、このくだらないハコモノを造らせた福島県庁のこの人物の発言で感じるのは、あいかわらずの腐り様で、上手になったのは、その場しのぎの言い逃れの屁理屈だ、ということぐらいである。誰も「失敗の洗い出しが主眼」にしろとも言っていないし、何故そうしないのか、とも聞いてはいない。しかし、どのような失敗であったのか、どうして失敗したのか、そして、失敗の後にどう対処したのかなど、福島第一原発事故を総合的に伝えていかなければ、およそ「事故の伝承」にはならないだろうということだ。屁理屈こねて逃げんじゃねえぞ、この木っ端役人よ、と言いたくもなる。
下記に東京新聞記事の一部を切り抜いておく。既に福島在住で原発事故被害にあわれた3人の方(今野寿美雄さん、後藤忍さん、大沼勇治さん)が、この「伝承館」のあり様に大きく深い疑問を表明されている。全くその通りだ。この「原発事故隠しのインチキやかた」は、再度展示コンセプトを転換し、展示館の管理を原子力ムラや放射線ムラや、その手下の福島県庁や御用人間たちの手から奪い取り、早急に改装しなければならないし、それまでは、小中学生など、子どもたちの訪問は回避するよう、関係する大人たちは十分な留意が必要である(そもそもこの「やかた」が立地する場所が深刻な放射能汚染地帯(双葉町)であり、かようなところに人は近づいてはならないし、放射線被曝に非常に敏感で弱い体の子どもたちには絶対に行かせてはならない施設である。
(一部抜粋)
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(中略)二十日開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」は、東京電力福島第一原発事故後の対応や復興の歩みに重点を置く展示内容となった。一部の専門家は「事故への反省の視点がなく、教訓がどこにあるか見えづらい」と指摘。伝承館がうたう「教訓の継承」に疑問を投げ掛ける。
「なぜ原発事故が起きたのか、肝心なことを伝えていない」。一時、全町避難となった浪江町から福島市に避難する今野寿美雄さん(五六)は伝承館を観覧後、憤った。館内は、事故発生から復興までを時系列でたどる構成。だが、事故前に盛んにPRされた「安全神話」や、国と電力会社の責任についての言及は、ほぼない。
旧ソ連で一九八六年に起きたチェルノブイリ原発事故を伝えるウクライナ国立の博物館を研究する福島大の後藤忍准教授(環境計画)は「失敗の検証や反省なき教訓はあり得ない」と警鐘を鳴らす。同博物館の日本語音声ガイドに出てくる約一万四千語を後藤氏が解析すると、最もよく使われたのが「放射線」だった。同じ文脈で「事故」「汚染」「死亡」といったネガティブな印象の言葉が使われ、事故や放射線被害の深刻さを際立たせている。
情報の隠藤や対応が遅れた旧ソ連政府の責任も追及しており「原発事故を二度と繰り返してはならない」という強いメッセージが読み取れるという。後藤氏は「伝承館は復興を強調するあまり、第一原発事故の悲劇的な側面を伝えきれていないのでは」と危ぶむ。
第一原発がある双葉町に約四半世紀掲げられた看板「原子力 明るい未来の エネルギー」の標語を同町の小学生時代に考案した大沼勇治さん(四四)=茨城県古河市=は「実物を展示してほしかった」と落胆した。事故後に安全神話への皮肉として注目された看板を、大沼さんは「負の遺産」として伝承館に置くよう要求。ただ、館内に設置されたのは看板を写したパネルだけだった。「写真では心に残らない。原発がもたらす明るい未来を信じだのに、古里を奪われた事実を伝えて」(大沼さん)
(以下、省略)
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(田中一郎コメント)
「原発事故伝承館」というのなら、少なくとも次の4つが「総合的」に、展示館を訪れた人が容易に理解できるようになっていなければならない。しかし、この「原発事故(歪曲)伝承館」は、こうしたこととは真逆のウソ偽りを後世に残し、これからも原発推進への益々の邁進と、それに伴う様々な害悪、中でも放射線被曝の危険性を覆い隠す「加害の追撃」を「ソフトムード」の中で欺瞞的に行う施設となってしまっている。かようなものは、日本で初めて原発事故の深刻な被害に見舞われた福島県にとっては、最も不適切で不要な施設に他ならない。
(1)原発過酷事故がいかに悲惨な結果を生み、しかもそれが超長期間、深刻な放射能汚染のゆえに回復不可能であること(だから、そのような事故をもたらす原発は、もう必要がないこと、原発などなくても電気は足りている)
(2)何故、福島第一原発事故が起きたのか、当事者の東京電力、規制管理監督者で推進組織だった事故責任者たる国や経済産業省・原子力安全保安院、そして欠陥原発を製造した原発メーカー(ゼネコンを含む)や、こうしたことを屁理屈で合理化してきた御用学者たちに焦点を当てて、しっかりと事実の展示を行うこと。また、その場合に、地元自治体として、福島県・市町村にも反省する点はなかったのか、しっかりと検証されなければならない。(例:事故当時、原発は爆発などしない、と断言していた原子力安全委員長の斑目(でたらめ)春樹が、1号機の水素爆発を目の当たりにして「あわわわわ・・・」とその場にへたり込んでしまったことなど)
(3)原発過酷事故が起きた時の東京電力や国・福島県の対応にどのような問題があったのか。また、その結果、どのようなことが起きたのか。福島県民をはじめ隣接する他の都県が原発事故の最中に「ないがしろ」にされていた実態も展示する必要がある。
(4)原発が一応の「落着き」を取り戻して以降、今日に至るまでの「復興」なるものが、いかに歪んだものであり、多くの事故被害者が故郷を追われる中で経済的にも追い詰められ、にもかかわらず、国や東京電力が賠償・補償もきちんとしなければ、当然なされてしかるべき支援さえも打ち切ってしまうという理不尽、そしてその理不尽の「手先」となって動いてきた内堀雅雄知事以下の福島県庁の「反県民的性格」もまた、しっかりと反省と批判のテーブルの乗せなければいけないはずである。
(関連)DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 増刊 検証原発事故報道-あの時伝えられたこと- 2012年 04月号 [雑誌]
https://cutt.ly/PfM7wSR
●(別添PDFファイル)語れない「語り部」特定団体の批判含めぬよう求める手引 福島双葉、震災・原発事故「伝承館」(朝日 2020.9.23)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14631963.html
https://www.asahi.com/articles/ASN9Q63FQN9CUGTB00H.html?ref=mor_mail_topix3_6
(一部抜粋)
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震災や原発事故の教訓を伝える目的で福島県双葉町に20日に開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」が、館内で活動する語り部が話す内容について「特定の団体」の批判などをしないよう求めていることが関係者への取材でわかった。県などによると、国や東京電力も対象だといい、語り部から戸惑いの声があがっている。
(中略)「特定の団体、個人または他施設への批判・誹藷中傷等」を「口演内容に含めないようお願いします」と記載。来館者との質疑応答の際には「口演者が回答することが適当ではない質問はスタッフがフォロー」などとしている。
複数の語り部によると、研修会で「東電の責任をどう思うか質問されたらどうすればいいのか」との質問が出た際、伝承館の職員は「職員が代わりに答える」と回答を控えるよう求めたという。また、口演内容は事前に原稿にまとめ、伝承館が確認、添削。特定の団体を批判した場合などは口演を中止して、語り部の登録から外すこともあるという趣旨の説明もあったという。マニュアルには、提出済みの原稿内容を修正する時のほか、報道関係者らから取材要請があった時に伝承館側へ連絡や相談をすることも書かれている。
(中略)県から出向している伝承館の橘内隆企画事業部長は「国や東電、県など第三者の批判を公的な施設で行うことはふさわしくないと考えている」と述べた。
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(「語り部」は地元福島県の方々がおやりになるでしょう。その方々に対して、この「伝承館」は言論統制をかけている。加害者・東京電力や事故責任者・国に対する批判がましい説明はまかりならぬ、やったらクビだ、と脅しまでかけている。信じがたい話である。この態度が改まるまでは、かようなところで「語り部」などするわけにはいかない。原子力ムラ・放射線ムラや、その手下となった福島県庁の「猿回しのサル」にさせられることになる。原子力翼賛施設の片棒をかつぐわけにはいかない。:田中一郎)
●菅首相がきょう訪問する福島の「原子力災害伝承館」で、被災者の“語り部”が国や東京電力の批判をしないよう口封じ|LITERA/リテラ
https://cutt.ly/xfM131V
(一部抜粋)
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(中略)政府の姿勢は「被災地軽視」にとどまらない。というのも、本日、菅首相が訪問する予定の「東日本大震災・原子力災害伝承館」(以下、「伝承館」)をめぐっては、被災者である「語り部」の話す内容に対し、国や東京電力の批判をおこなわないよう求めていることが発覚したからだ。
(中略)無論、「伝承」を謳う施設でこのような言論封殺は許されるものではない。たとえば、熊本県にある水俣市立水俣病資料館では、語り部に原因企業であるチッソの批判を禁止するようなことはなく、〈一部の語り部はチッソを名指し、「水俣病の原因と知りながら有機水銀を流した。水俣病問題でなく事件だ」と批判することもある〉(朝日新聞23日付)という。
しかも、福島第一原発事故は、国会の事故調査委員会も「事故は自然災害ではなく明らかに人災」と結論づけているものだ。国も東電も地震や津波に対する十分な安全対策を怠り、さらには事故後の対応でも東電はメルトダウンの事実を隠蔽するなど杜撰極まりないものだった。こうした実態を語ることさえ許さず、何を「教訓」にしようというのだろう。
(中略)そして、問題なのは誰が批判封じをしようとしているか、ということだろう。「語り部」のひとりは「(事業費を全額負担する)国への忖度があるんだろう」と朝日新聞の取材に語っているが、実際、「伝承館」の建設費や収集費など計53億円はすべて国が負担。管理・運営をおこなう「公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構」には国の職員も出向している。
昨年、福島原発事故で対応拠点となるはずだったが役に立たなかった福島県大熊町の「原子力災害センター」(オフサイトセンター)が解体され、事故当時の備品の展示が2020年に開館予定だった「伝承館」に引き継がれることになった際も、「展示を決める主体によって中身が左右されやすい」「原発事故が起きた原因や責任の所在を伝えなければならないが、その点をきちんと伝えられるか」といった懸念が指摘されていた。(東京新聞2019年9月22日)
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(双葉町に約四半世紀掲げられた看板「原子力 明るい未来の エネルギー」を取り外して隠し、役に立たなかった福島県大熊町の「原子力災害センター」(オフサイトセンター)は解体と、肝心な生々しい事故の「教訓」を伝える遺物を「見えない化」する一方で、インチキ伝承と復興讃美歌で福島第一原発事故後の福島を飾り立てる。ウソ偽りを伝承して「原発推進よ永遠に」「放射能 みんなで浴びれば こわくない」の原子力翼賛社会を築く、そんな「悪意の似非復興」が、伝承館の周りで繁殖し始めている。:田中一郎)
(関連)原発事故の対策拠点、解体へ「教訓が消える」と懸念も [東日本大震災8年]:朝日新聞デジタル
https://cutt.ly/mfM7iBm
(関連)原発事故、避難させた先は……伝えられなかった放射能の汚染予測、「『殺人罪』ではないか」亡き町長の怒り(withnews) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5fe00a52b6f1577cfdb982093b62d491deed204
●(別添PDFファイル)伝承館に残る故・吉田所長の言葉 そして「双葉病院」(朝日 2020.9.20)
https://ameblo.jp/yuutunarutouha/entry-12626271998.html
(吉田昌郎所長は、福島第一原発に赴任する前の東京電力本社スタッフ時代に、まさに福島第一原発の地震・津波対策の手抜き管理を推進するキーマンの1人だった。それを不問にしたまま、原発事故時の対応を絶賛して、吉田昌郎所長以下の原発職員を「フクシマ・フィフティ」などと英雄視しているバカどもがいる。以前にも申し上げたように、「命をかける」のなら、原発事故が起きてからではなく、原発事故が起きる前に、その安全対策に「命をかければ」よかったのだ。吉田昌郎所長の言葉は、こうした「歴史的真実」の説明があったうえでの展示とされていなければならない。:田中一郎)
(関連)「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」(伊丹万作):大阪市議会可決で11月に再び住民投票、住民を分断する「大阪都構想」(♪(大阪維新に)だまされたあんたがアホやねん♪)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-648e4c.html
・我々は、はからずも、いま政治的には一応解放された。しかしいままで、奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならば、日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。
・「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」(伊丹万作)
●原発・被ばく関連の直近情報から
<別添PDFファイル>
(1)汚染土再利用 国は拡大の一途「覆土なし野菜栽培」今夏(東京 2020.9.23)
(2)福島第一事故、避難者の生活 コロナが圧迫、補助も打ち切り 家賃支払い「苦しい」3割(東京 2020.9.23)
(3)「県外避難者の現状、孤立し離婚や不登校も」(京都 2020.9.23)
(4)「東日本大震災9年半、フクシマはまだ後回し」(京都 2020.9.22)
1.(別添PDFファイル)汚染土再利用 国は拡大の一途「覆土なし野菜栽培」今夏(東京 2020.9.23)
https://cutt.ly/CfM0kn0
(関連)除染の土 覆土せず野菜栽培をする実証事業へ 福島 飯舘 - 東日本大震災 - NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200807/k10012557651000.html
(関連)「自由に行き来」優先 飯舘村、国に要望 除染なし避難指示解除 周辺は拡大警戒- 毎日新聞
https://cutt.ly/QfM0Zih
(田中一郎コメント)
飯館村の老人たちは、国や環境省、あるいは福島県とグルになって、何をバカなことをしているのかである。これでは原発事故被害者が、今度は汚染農産物や被ばく農作業を通じて「加害者」になってしまうではないか。いい加減にしろ! 私は、原発事故で深刻な被害を受けられた方々だから、といって、こうした放射線被曝の危険性を無視・軽視したような愚かな行動を見逃すつもりはない。この老人たちも、こうしたことを続けていけば、放射線被曝による健康被害の危険性が高まるが、しかし、多くの老人は高齢であるが故に、それが顕在化するまでにこの世を去る可能性が高い。あとに残されるのは、こうした連中の口車に乗せられて、放射線被曝の危険性を軽く見て軽率な行動をとった若い世代である。特に、何の知識も判断力もない、まだ幼い子どもたちを、こうした愚かなことの道連れにすることは断固として許されない。みなさまにもお願いをしたい。かようなボケ老人たちを、容赦なく厳しくご批判願いたい。但し、上記記事にある一文「具体化の話が進むのは長泥地区のみだ。同地区に関しても、再利用を受け入れないと広く除染を行ってもらえないという理不尽な状況に置かれ、苦渋の選択をしただけだった」にご注目されたい。諸悪の根源は原子力ムラ代理店の国・環境省にある。一刻も早く政権交代を実現させ、国・環境省のこの許しがたい振る舞いを根絶しなければいけない。徹底した批判は、もちろん国・環境省に対してこそ向けられなければならないのだ。
(追)環境省がこうした許しがたい振る舞いができる根拠は、福島第一原発事故後においてさえも、原子力や放射能に関して「放射能汚染防止法」という法律がなく、放射能汚染物を日本国土中にバラ撒いても、それを処罰する根拠法がないからである。これを重々承知の上で、原子力ムラ代理店政府の日本政府やアベ政権・菅義偉スカスカ政権は、こうした新法制定には見向きもしない。そしてそのことは、信じられないかもしれないが、「原発ゼロ法案」を推進している立憲民主党もまた、同様である。彼らに対して、何度も何度も、この「放射能汚染防止法」の制定を働き掛けてきたが、今日においてさえ、きちんとした対応をしている様子はうかがえない(ごまかしている)。彼らの言う「原発ゼロ法案」など、既に実効性が疑わしくなっているということを強調しておきたい。日本の政治家どもは、そのほぼ全員を荒治療で「ブッ叩いて治す」必要がある。
(関連)制定しよう放射能汚染防止法 総理!逃げた後はどうなりますか-山本行雄/著(ブイツーソリューション)
https://cutt.ly/PfM0RA9
(この本は脱原発・脱被ばくを求める人にとっては必読の書です。法律解説本ですが、誰にでもわかるように平易に書かれています)
2.(別添PDFファイル)福島第一事故、避難者の生活 コロナが圧迫、補助も打ち切り 家賃支払い「苦しい」3割(東京 2020.9.23)
https://tokuho.tokyo-np.co.jp/n/n3884daa054ab
(加害者・東京電力や事故責任者・国の人間達の方は、巨額の退職金をもらって関連会社の役職員に天下りし、今日においても悠々自適の生活を送っている。しかも、福島第一原発事故の責任を問われたものは1人もいないという状態だ。当時の原子力安全保安院の幹部たちは、信じがたいことに今度は原子力「寄生」委員会・「寄生」庁に看板を掛け代えて、今でも原発・核燃料サイクル施設の再稼働を推進するために「屁理屈」づくりと「猿芝居」にご執心である。他方で、福島第一原発事故で被害を受け、何もかも奪われた方々が上記東京新聞の記事にあるような状態である。まるであるべき事態と「サカサマ」の状態が現出している。これを転換できないような「政治」は、みな、ニセモノである、と考えて間違いはない。許しがたい21世紀最大の国家犯罪だ。:田中一郎)
(関連)「原発事故も自助か」 帰還困難区域の被災者が菅氏に訴え 福島 - 毎日新聞
https://cutt.ly/cfM0LRz
(関連)原発避難者 家賃支払い苦しく 被害者団体調べ コロナ追い打ち(共同通信)-Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdd0b2006b555ebfe034f0a227ccf584f13234d5
3.(別添PDFファイル)「県外避難者の現状、孤立し離婚や不登校も」(京都 2020.9.23)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/183101
4.(別添PDFファイル)「東日本大震災9年半、フクシマはまだ後回し」(京都 2020.9.22)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/183913
5.放射能が、見えた可視化で分かること|NNNドキュメント|日本テレビ
https://www.ntv.co.jp/document/backnumber/articles/18940h0zvzcikdtzrp5q.html
(関連)放射能が、見えた 可視化で分かること - 動画 Dailymotion
https://www.dailymotion.com/video/x7w72lb
●20200331『被曝影響をフェイクサイエンスで対応する国家的犯罪(前編)』(西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長)
https://drive.google.com/file/d/14xL6BfPM7cy1X6ChmwkrKKhYDfIHtRZj/view
●FFTV 原発事故:屋内退避では被ばくは防げない! - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=hR06gx97u0o&feature=youtu.be
●コロナパンデミックと放射能汚染 - Go West, Come West!!! - Go West, Come West!!!
https://www.gowest-comewest.net/2020/07/12/covid19-pandemic-and-radioactive-contamination/
<関連サイト>
(1)茨城県知事ら懸念表明 福島第1の処理水放出:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090901120&g=pol
(2)県内処分あり得ない「福島の農業が終わる」【風評の現場】(1)(福島民報)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/407f0729b13c5e3ce7e2c241be0f8bf9dadc4c8c
(3)処理水「福島ありき」で決定しないで 福島県町村会復興相に要望(福島民報)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d00a06440ceb044ba4832e25b6ec82664c2897e
(4)除染なしで避難指示解除 原子力規制委が容認 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200826/k00/00m/040/144000c
(5)放出基準超えの汚染処理水 東電が再処理試験開始 福島第1原発(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200915/k00/00m/040/174000c
(6)田村バイオマス訴訟支援の会ニュース第10号-ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
http://chikurin.org/wp/?p=5880
http://chikurin.org/wp/wp-content/uploads/2020/09/68c0764c6bb73a808087dabdaab9b954.pdf
(7)栃木県那須野が原公園の放射能測定【美人奥様達が頑張ってくれました】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pc48sQPP3sw&feature=youtu.be&t=2275
(8)復興拠点外...「除染」必要面積4分の1に 富岡・帰還困難区域(福島民友新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f659aa5b00f83e988a54c1b273dfc964d0b7b49
(9)福島沿岸部の再生へ移住促進要望 知事、避難解除方針の提示も(共同通信)- Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad92b7733b1b916c1dab26fa9b6599e7667bd55
(10)原発処理水 日本が韓国に反論 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6371819
(日本政府が言うような屁理屈で、今度は韓国が日本海に原発の放射能を垂れ流したらどうするのか!? 明日は立場が逆転するかもしれないぞ:田中一郎)
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