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2020年8月18日 (火)

新型コロナPANDEMICの猛暑夏=フィジカルディスタンスを逆手に取り、読書三昧でもいかがでしょうか?(1):隣国韓国を知る3冊「文在寅自伝」「韓国、現地からの報告」「朝鮮戦争の正体」

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.2020年 臨時国会開催を求める陳情の署名
 https://cutt.ly/kd72izb

(関連)報道特集「時短営業要請相次ぐ中、事業者への補償は?持続化給付金審査の実態」 0110 202008081730 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7vgls5


2.(イベント情報)「敵基地攻撃能力」は日本を安全にするのか―岐路に立つ戦後日本の安全保障政策|New Diplomacy Initiative(新外交イニシアティブ)
 https://www.nd-initiative.org/event/8489/


3.沖縄 -出口なき”戦場 ~最後の1か月で何が~ - NHKスペシャル - NHK
 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/BN96ZQ82R4/

(関連)NHKスペシャル「沖縄 “出口なき”戦場~最後の1か月で何が~」 0310 202008022100 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7vdi28

(「本土決戦のための時間稼ぎ」にされた沖縄のたくさんの人々が戦争で命を落とした、その最大の原因が沖縄駐留の大日本帝国軍だったことは、このフィルムからも見て取れる。現地で戦争を指揮した将校どもや、本土の大本営にいた参謀たちは、沖縄の人たちを犠牲にしながら、その多くが生き残って戦後に自己合理化のゴタクを並べている。「生きて虜囚の辱めを受けず」を沖縄の人たちや臣民に暴力的に強要した貴様らこそが、さっさと自決しておれば、多大な犠牲を生むことは避けられた。必要のない戦争を強引に遂行し、国民を地獄に突き落としながら、その命を奪っていく、これが軍隊というものの隠せぬ正体である。今日の自衛隊や在日米軍とて例外ではない。騙されてはならない。:田中一郎)


4.哀れ前原誠司氏…新党に合流したくても所詮無理だった|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277403

(関連)(別添PDFファイル)「敗軍の将」が語る民進党分裂の真相:合流への挑戦に後悔はなし、そして臨む野党再編(前原誠司・井出英策『中央公論 2020.9』)
 https://chuokoron.jp/chuokoron/latestissue/

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)前原誠司:私は今でも、維新と希望の党と一緒になり、凹凸をうまく組み合わせて巨大な自民党をひっくり返そうとしたチャレンジについては、何の後悔もしていません。

(中略)井出英策:私は消費減税は時限的であっても意味がないと思います。そもそも、中高所得層の所得減税のほうが消費は伸びるかもしれませんし。僕なら、五パーセントの消費減税をして一四兆円の財源を削るのではなく、国債を発行して医療や教育、介護の負担を大胆に減らします。国民は衝撃を受けると思いますよ。そして、コロナが落ち着いたら、堵税してこれを続けるか、またもとの負担に戻すか、議論すればいいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(田中一郎コメント)
「前原ちょうちん」が夏になって化けで出てくるために、真ん中から大きな舌を出しています。一方の前原誠司の「ちょうちん持ち」の井出英策は相変わらずの「お気楽」談義で、消費税減税なんてしても無駄だ、逆に更なる消費税増税も視野に入れろ、のようなことを言い、そのためにはサービス先行で有権者・国民に甘い汁を吸わせておけばどうかと挑発、これに対して前原誠司が相槌を打っています。対談の最後には、井出英策が「前原さんのご主張は変わっていないのですね」などと大喜びして、このチャンチキ会談を終わっています。どうしようもないですね、こいつら。閻魔さまにお願いをして、このアホウどもをまとめて始末してもらいましょう。
 https://cutt.ly/ld5yV92

それはともかく、無能無策を続けて有権者・国民の信頼を喪失し、レイムダック状態のアベ政権・自公政治ですが、しかし「窮鼠猫を噛む」で近々、消費税5%減税を掲げて衆議院解散総選挙に打って出てきたら、立憲民主党を総大将とする「市民と野党の共闘」はどうするのでしょう? その時はおそらく「維新」も減税賛成でやってくるでしょうし、更に前原誠司や玉木雄一郎らの国民民主党残留組も合流、そして東京・小池百合子や名古屋・河村(減税)あたりも応援に駆け付けたりしたら、今の立憲民主党や「市民と野党の共闘」など、ひとたまりもないのではありませんか? 立国合流で衆参併せて150人規模、衆院だけでも100人を超える大きな野党が生れたなんて喜んでいたって、まもなくの衆院選でボロ負けして歴史的な議席大喪失状態になるのではないですか。まさに、消費税減税決断への優柔不断が、そのままストレートに日本国憲法「壊憲」につながっているということが、立憲民主党や国民民主党の執行部およびリベラル議員達にはわかってないのではないですか? このままだと「世直し」勢力は何もせぬままに自滅の可能性大です。枝野幸男・福山哲郎、今度選挙で負けたら、あんたらクビやで、しっかりやってよ。


5.水道みやぎ方式の質問状回答「不誠実」市民団体が県批判(河北新報) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/efddf69a0967390347392c76430fc7cb85b45689

(関連)「水道事業民営化」で宮城県が回答 コスト削減の根拠を「楽観試算」と批判(仙台放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9dc9000d58d5bb427fbbe74ce9761278ae20309e

(水道事業を民営化したところで、コスト削減ができるわけでもないし、水道事業が抱える諸問題が解決するはずもない。むしろ問題がますますひどくなって、どうしようもなくなるだけの話である。表面上、経費削減に見えるものの実際の中身は、水道事業に携わる職員の賃金や労働条件を叩きに叩いてボロボロにしてしまうことを意味しているだけである。それで問題が解決するのか、よく考えてみればいい。県民の「命の水」を企業に売り渡してしまうような売国奴ならぬ売郷土のような人間を知事にしていていいのか!? 宮城県民は早く目を覚まさないと未来は暗いぞ! :田中一郎)

(報告)(10.8)オルタナティブな日本をめざして(第34回):「STOP水道事業民営化=公益事業の私物化を許さない」(内田聖子さん:新ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-86ce8b.html

*(報告)(12.17)日本の水道が売り飛ばされる!? DVD(映画)上映会「最後の一滴まで:ヨーロッパの隠された水戦争」&勉強会- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-671a.html


6.LITERA/リテラ
(1)コロナ感染拡大でも安倍首相は「別荘で夏休み」強行か! 国会も開かない“半休”状態なのになおも夏休みにこだわる怠慢ぶり|LITERA
 https://cutt.ly/hd5jSLx
(2)ポスト安倍に復活の菅官房長官が櫻井よしこに「なぜアベノマスクをつけない」と迫られ「布マスク暑いから」と答える醜態|LITERA
 https://cutt.ly/dd5jHqt
(3)吉村知事「ヨードうがい薬」会見を『ミヤネ屋』に事前漏洩! 出演者のテリー伊藤が「会見の1時間半前に知った」「インサイダー取引できた」|LITERA/リテラ
 https://cutt.ly/Nd5jBsd
(4)吉村知事が重症者急増に「大阪が早めに人工呼吸器をつけてるから」とまたデタラメ発言…現場の医師も「そんな事実ない」|LITERA
 https://cutt.ly/Wd5j1hP
(5)吉村知事を三浦瑠麗が「本人も間違ったと思ってる。顔見ればわかる」と嘲笑! 一方、維新幹事長はヨード推奨批判にまで“対案出せ”|LITERA/リテラ
 https://cutt.ly/Qd5j933
(6)吉村洋文知事の“うがい薬会見”事前漏洩問題のスリカエ反論・恫喝がひどい! テリー伊藤の証言修正も矛盾とゴマカシだらけ|LITERA
 https://cutt.ly/Pd5j7Nt
(7)小泉進次郎が「靖国参拝」したのは父親と同じ右派支持狙いの戦略か! 萩生田、衛藤ら極右の参拝よりも深刻な影響|LITERA/リテラ
 https://cutt.ly/xd5kg7P
(8)安倍首相“吐血報道”に続き慶應病院入りで8月31日辞任説も…官邸や側近が健康不安情報を煽る異常 政権放り出しを正当化する目的か|LITERA/リテラ
 https://cutt.ly/Fd5jJ0z

(関連)安倍首相が慶応大病院に入る「日帰り検診」と首相周辺 - 毎日新聞
 https://cutt.ly/wd5jXll
(関連)首相の健康不安説 政局影響も - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/6d730bab302e1acc6b60ffa9ff18fc69d34cc424


8.直近情報から
(1)日本の敵はどこに?コロナ対策より防衛費に予算を割く愚行|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277330
(2)【安倍晋三】安倍晋三首相を守る自民党 民主主義を目指す政党ではない|孫崎享 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277250
(3)【安倍晋三】コソコソ逃げる安倍首相は、なぜそんなに会見が嫌なのか?|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277197
(4)【新型コロナウイルス】コンサル派遣で病院支援…官民ファンド“焼け太り”の裏事情|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277305
(5)総理になったら困る…、次期自民党総裁候補を落選させる方法
 https://cutt.ly/9d5kRTg
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残暑お見舞い申し上げます。暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 新型コロナPANDEMICの関係で、外出するにもソーシャルディスタンスならぬフィジカルディスタンスがどうのこうの、「3密」(密閉、密集、密接)防止で会食やパーティーもままならない、そんな日々がもうかなりの期間、続いています。家に引きこもってTVのバカ番組を見ているのは最も愚かなことですし、ニュース番組なんぞを見ていたら腹が立ってきて精神衛生上よろしくないですから、ここは一種の居直りで、日ごろ多忙にかまけて出来ていなかった読書三昧でもいかがでしょうか。猛暑なので自宅にいるとエアコンの電気代がかさみますから、それを回避するには近くの図書館に行くという方法もあります。今回は、そんなこんなで最近目を通した図書から、私たち日本人にとって最も大切な隣人であり友人でもある「韓国」についての図書をご紹介したいと思います。

 <ご紹介する「韓国」関連の図書>
(1)運命 文在寅自伝-文在寅/著 矢野百合子/訳(岩波書店)
 https://cutt.ly/Hd6sPoV
(2)韓国現地からの報告 セウォル号事件から文在寅政権まで-伊東順子/著(ちくま新書)
 https://cutt.ly/jd6sSkF
(3)朝鮮戦争の正体 なぜ戦争協力の全貌は隠されたのか-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/md6sFcU


1.運命 文在寅自伝-文在寅/著 矢野百合子/訳(岩波書店)
 https://cutt.ly/Hd6sPoV

(関連)(別添PDFファイル)司法改革の契機(『文在寅自伝 運命』岩波書店)
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(関連)(別添PDFファイル)過去事整理作業(『文在寅自伝 運命』岩波書店)
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(関連)(別添PDFファイル)韓米FTA(『文在寅自伝 運命』岩波書店)
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(関連)(別添PDFファイル)米国産牛肉の輸入問題(『文在寅自伝 運命』岩波書店)
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(関連)(別添PDFファイル)解説:「運命」に導かれた「キャンドル大統領」文在寅政権の歴史的位相(イントロ部分)(『文在寅自伝 運命』岩波書店)
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(関連)新・韓国現代史-文京洙/著(岩波新書)
 https://cutt.ly/Od6hBoC


 とてもいい本でした。大統領になった文在寅さんの目から見たアジア太平洋戦争後の韓国現代史と言っていい内容です。韓国にしろ北朝鮮にしろ、その最大の不幸は、もうずっとずっと前の19世紀後半から日本をはじめとする帝国主義列強に侵略され、やっとそれが終わったと思ったら、今度は米ソ冷戦下で国が2つに引き裂かれ、韓国の場合には、GHQの間接統治とされた日本とは違い、大日本帝国軍と入れ替わりで占領軍となった在韓米軍による直接統治となったことでした。そしてその直接統治の内容たるや、韓国の人々の権利を踏みにじり、韓国の人々を人とも思っていないようなひどいもので、ただただ冷戦下で共産主義に対抗し、それを封殺することを至上目的にした、まさに暴力的支配そのものだったことです。

(いわゆる戦後処理が日本と朝鮮半島でこうも違うものかと、初めて文献に目を通したときは愕然としました。戦後直後に呂運亨氏や金九氏らによって創設された「オール朝鮮」とも言うべき「朝鮮人民共和国」は在韓米軍によってつぶされ、それに代えて連れてこられたのが李承晩でした。その後まもなく呂運亨氏も金九氏も暗殺されてしまいます。北朝鮮もソ連支配下の体制で似たような経過をたどり、独裁者となる金日成はソ連が連れてくるのです(戦後直後の北朝鮮で人望の厚かった曺晩植氏は、ソ連の受け容れるところとはならず、早くも1946年初頭から拘禁状態にされ、朝鮮戦争のさなかの1950年10月に処刑されている。早くもこの頃から北では恐怖政治が始まっていた)。米ソ冷戦下で2つの外国による傀儡政権ができ、それが紆余曲折を経て今日に至っているということです。

その後の韓国は、李承晩から朴正煕を経て全斗煥へと、数十年もの間、3人の軍事独裁政権が続いていきます。この間に学生をはじめ多くの若者や良識派知識人、宗教者、そして多くの韓国国民が身を犠牲にする中で、生みの苦しみを経て現在の民主主義国家・韓国が出来上がってくるのです。私は、世界でも日本という国だけが自力の市民革命を成就することができず、いつまでたっても政治的な自立ができない国民のままでいると思っているのですが、その点では韓国は、もうはるかに日本の上を行く苦難の歴史の国・波乱の近現代史を持つ国で、現状では既に日本に比して政治的社会的に民主的で立派な「先進国」となっています(現代韓国が抱える大きな難問は安全保障と経済です)。

文在寅さんの一家は、この戦後の朝鮮半島で、朝鮮戦争時に北から南へ戦火を逃れて逃げてきた人たちで、いろいろあったのち釜山に住み着くことになります。まさに私たちでは想像ができないほどの極貧生活で苦難の幼年時代を過ごした文在寅さんは、やがて大学に入って法学を専攻し、司法試験にパスして最初は裁判官を望みますが任官を拒否され、結局、弁護士となって人権擁護や社会正義の実現に邁進していくことになります。そしてその弁護士稼業のさなか、彼が「運命の出会い」と言うところの廬武鉉さん(当時人権派弁護士で後の韓国大統領)との出会いがあり、文在寅さんの人生が大きく転換していくことになるのです。

この自伝は、前半で韓国民主化闘争の中で廬武鉉さんとともに活躍する人権派弁護士としての自身の記憶が詳しく書かれていて、それはなかなかの感動的な現代韓国民主主義革命の歴史書になっています。文在寅さんも複数回の逮捕を経験し、間一髪で大事に至らなかったようですが、しかし、民主化闘争の中では多くの友人・知人が独裁政権の暴力によって傷つき命を奪われていきます。この悲劇と苦難を乗り越えて現在の民主韓国の政治体制があることが、私は、韓国という国をして、国民をして、ゆるぎない良識と良心を持続させ、多くの困難に勇気をもって立ち向かわせている原動力になっているような気がしています。とりわけ若い世代のエネルギーが素晴らしいと思います。幸運なことに戦後、アメリカの理想主義的な勢力によって「与えられた民主主義」を粗末にしている日本のような没落国家とは違うなという印象を強く持ちました。そんな中での文在寅さんの廬武鉉氏との連係プレイは「輝く何か」を感じさせられます。

この本の後半は、その廬武鉉氏が、まさに予想外にも大統領に当選し(それだけ当時の保守反動の支配政党だったハンナラ党がひどかったということか?)、その廬武鉉氏に請われて大統領府に入って政権の中枢を担うことになって以降の、文在寅さんの政権幹部としての記憶の記述です。こちらは前半部分に輪をかけて興味深いものがあり、読書スピードがカメ並みに遅い私でも一気に読み続けてしまいました。外から見ていてはわからないいろいろなことがあった、それも容易ではないことばかりがいろいろと起きて、当初考えていたような理想的な政府政権や政治体制づくりが一筋縄ではいかない様子が読み取れました(その中の最大の懸案の1つが今でも問題となっている「検察改革」です)。

そんな中、私は文在寅さんの苦労もさることながら、廬武鉉大統領の、そのトップとしての姿勢のすばらしさというか、背筋のピンと立った立ち振る舞いや方針に大いに感動しました。こんな人が日本にもいてくれたらと、読み進めるにつれて強く思いました。その廬武鉉さんが自殺します。何ということでしょうか。この本の巻頭部分は、廬武鉉さんの自殺直後の様子から始まるのです。生涯の同志であった文在寅さんの悲しみや嘆きは、いかばかしであったでしょうか、想像するに胸が締め付けられる思いがします。

ちょっとご紹介の文章が長くなってしまいました。別添PDFファイルには、廬武鉉政権内で活躍する文在寅さんが抱えたいくつかの問題と、その顛末が書かれた部分をほんの少しだけ選んで添付しておきました。また、この本の最後にあった「解説」も少しだけ抜き出して添付しています。みなさまには、こんなものだけではなくて、是非、原書を手に取ってお読みいただければと思います。私はこの本を読み終えて、何だか文在寅さんを昔から知っている友人のように感じるようになりました。そして今現在の韓国政府が置かれた、あまりにも酷く残念な逆境について心が痛みます。こんな時こそ、隣国であり、より良き友人でもあらねばならない日本が、韓国・文在寅さんに応援・支援の手を差し伸べ、平和で民主的な東アジアの実現のため尽力しなければいけないのにと思うと、現安倍晋三・アホンダラ政権のゲス丸出しの韓国外交に対して、心底からの怒りを感じる次第です。一刻も早く、かようなバイキン政権は駆除いたしましょう。新型コロナウィルスよりも更にタチが悪いアベノウィルスですから。


2.韓国現地からの報告 セウォル号事件から文在寅政権まで-伊東順子/著(ちくま新書)
 https://cutt.ly/jd6sSkF

(関連)教科書の中の「慰安婦問題」(伊東順子『韓国現地からの報告』ちくま新書)
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(関連)「独島問題」と「多文化政策」(伊東順子『韓国現地からの報告』ちくま新書)
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(関連)反日デモと嫌韓デモの違い(伊東順子『韓国現地からの報告』ちくま新書)
ダウンロード - e58f8de697a5e38387e383a2e381a8e5ab8ce99f93e38387e383a2e381aee98195e38184efbc88e4bc8ae69db1e9a086e5ad90e3808ee99f93e59bbde78fbee59cb0e3818be38289e381aee5a0b1e5918ae3808fe381a1e3818fe381bee696b0e69bb8efbc89.pdf

(関連)韓国の人びとの声を聞きとる|ちくま新書|伊東 順子|webちくま
 http://www.webchikuma.jp/articles/-/1960
(関連)日韓「中くらいの友だち」に 伊東順子さん - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190815/k00/00m/040/065000c

(関連)文政権をめぐる韓国の「分裂」の現在地〜「200万人デモ」の実態(伊東 順子) - 現代ビジネス - 講談社(1-6)
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67778
(関連)伊東 順子 Junko Ito - 現代ビジネス
 https://gendai.ismedia.jp/list/author/junkoito


 著者の伊東順子さんは、仕事の関係で1990年頃から韓国に住み着いて、ずっと韓国の社会を、いわゆる統治者の「上から目線」ではなく、一般民衆の一人として、ジャーナリストとして、「下から目線」で見つめてきた人のようです。「ようです」と、何だか無責任なご紹介になっているのは、私はこの方をほとんど知らないからです。この本も、たまたま何かの契機で、ちょっと見てみようかな、くらいに思って手にした1冊でしたから、最初は、もし少しばかり読んでみて内容がつまらなかったら棄ててしまおうとも思っていた本でした。

それが一読して、とても素晴らしい本だということがわかりました。上記でご紹介した文在寅さんの本が、まさに前半が活動家としての「改革当事者目線」であり、後半が統治者の「上から目線」でしたから、この本は、その現代韓国を別方向から見てみた、身近な韓国文化論・社会論として読める、認識を豊かにしてくれる貴重な1冊と思えたのです。別添PDFファイルには、韓国と日本との間で問題にされている3つのことについての記述部分を抜き出しておきました。(慰安婦問題、独島(竹島)問題、ヘイトスピーチ問題の3つです:なおこの本には、慰安婦問題に加えて、徴用工問題についても言及があります)

(本来は日本側が良識と良心をもってしっかりしていれば、かようなことは問題になるはずもありません。明治維新以降の日本の朝鮮半島侵略への徹底した反省と謝罪の姿勢さえあれば、問題は解決可能ですし、文在寅さんの現韓国政府は、それを強く望みながら、過去の悲劇や不幸を未来へ引きずらずに、日韓の将来へ向けての深くて強い友好関係を望んでいます。つまり日本にとっては韓国との関係改善のチャンスが訪れているにもかかわらず、一部のオバカ国民と一緒に安倍晋三・クソまみれ政権がロクでもない無礼な態度で韓国と対峙して問題をこじらせているということです)

ともあれ、この本は、上記の文在寅さん自伝と併せて、是非みなさまにもご一読を願いたい1冊としてご紹介したいと思います。伊東順子さんは、これからも執筆や発言を続けて行かれるでしょうから、今後の動きにも注目です。昨今はこの日本でも女性ライターの活躍が目立ちます。私が知るところでは、下記の2冊なども、なかなかの本でした。こちらもお勧めしておきます。いずれも著者は伊東順子さんと同年配の女性です。

労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱-ブレイディみかこ/著(光文社新書)
 https://cutt.ly/gd6hj7U

*体育会系 日本を蝕む病-サンドラ・ヘフェリン/著(光文社新書)
 https://cutt.ly/Md6hnqU


3.朝鮮戦争の正体 なぜ戦争協力の全貌は隠されたのか-孫崎享/著(祥伝社)
 https://cutt.ly/md6sFcU

(関連)(別添PDFファイル)(チラシ)(予約必要)(9.8)朝鮮戦争の正体(孫崎享:たんぽぽ舎)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89efbc88efbc99efbc8eefbc98efbc89e69c9de9aeaee688a6e4ba89e381aee6ada3e4bd93efbc88e5adabe5b48ee4baabefbc9ae3819fe38293e381bde381bde8888eefbc89.pdf
(関連)戦後史の正体 1945-2012-孫崎享/著(創元社)
 https://cutt.ly/od6hYyo


 孫崎享さんの著書は、少し前に読んだ『戦後史の正体』(上記参照)以来2冊目です。朝鮮戦争については、少し前の『文藝春秋』巻頭言に立花隆氏(最近、執筆がめっきり減ってしまっていて、同氏の雑誌掲載レポートや著作物を目にしなくなりました。持病のガンが悪化しているのかもしれません)が、朝鮮戦争を戦後の東アジア史のみならず世界の在り方に大きな影響を与えた戦争だったにもかかわらず、忘れられた戦争だと書いていて、これをみた私が、こりゃいかん、朝鮮戦争のことをもっとちゃんと知っておく必要があると思って、いろいろ探しているうちに、つい先日、書店の新刊コーナーに置いてあるこの本を見つけて、早速購入して一気に読んでしまったというものです。

立花隆の巻頭言以降、朝鮮戦争について書いた本をいろいろ探していて、下記にはその一部をご紹介しておきますが、実は少し前にも、作家の広瀬隆さんのご紹介で、「検証朝鮮戦争 日本はこの戦争にどうかかわったか-白宗元/著」(下記参照)という本を読んでおりました。初めて読んだ朝鮮戦争の本格的な本でしたが、この本で驚いたことは、戦後の朝鮮半島における在韓米軍とアメリカ直接統治のひどさです。文在寅さんの自伝のご紹介のところでも書きましたが、それはまさに韓国の主権や韓国の人々の基本的人権を踏みにじる、冷戦遂行に頭がイカレタ連中の、わきめもふらぬ「人民弾圧政治」であり、そのお先棒を担いだのが、アメリカ傀儡政権の走狗=李承晩だったということです。戦後処理期の日本におけるマッカーサーGHQによる間接統治との天と地ほどの違いが私にはショックでした。何ということをアメリカは戦後の朝鮮半島でやっていたのかと、強く印象に残ったのです。

その記憶を確かめるようにして、孫崎享氏の新著を拝読しました。ほとんど違和感なく読めました。そして「新しい」と私が感じた(もともと不勉強ですので、みなさまから見れば、お前はそんなことも知らなかったのか、という情報も、私にとっては「新しい」のです)ことも相当程度書き込まれていました。読んでよかったと思っています。

なお、孫崎享さんのこの新著をテーマにした講演会が、まもなく水道橋のたんぽぽ舎で開催される予定です。(別添PDFファイル)にそのチラシを添付しておきました。新型コロナPANDEMICがありますので予約が必要です。参加ご希望の方はたんぽぽ舎までご一報ください。

(関連)(別添PDFファイル)(チラシ)(予約必要)(9.8)朝鮮戦争の正体(孫崎享:たんぽぽ舎)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89efbc88efbc99efbc8eefbc98efbc89e69c9de9aeaee688a6e4ba89e381aee6ada3e4bd93efbc88e5adabe5b48ee4baabefbc9ae3819fe38293e381bde381bde8888eefbc89.pdf

それで、しかし、それでもなお、私はたとえば下記のようなことが疑問のままに残っています。それは孫崎享さんの著書を読んでもはっきりしませんでした。引き続き、いろいろ文献をあさってみたいと思っています。

(1)当時の旧ソ連・スターリンは、金日成の朝鮮戦争開始論に消極的だったと孫崎享氏は書いていますが、それではあの戦車部隊を中心にした軍備(ほとんどがソ連の支援)は何だったのでしょうか? 確かに1950年6月に始まる朝鮮戦争の1年以上も前から、南北両朝鮮は38度線付近で衝突を繰り返していて、その武力的威圧的態度は北朝鮮よりも韓国側の方がひどかった様子がうかがえるのですが(李承晩はひっきりなしに北進制圧・統一を唱えていたし、軍事的挑発も繰り返していた)、しかし、それにしても、北の武装状況は並大抵のものではありませんでした。

(2)朝鮮戦争が始まった時に開かれた国連安保理には、当時の旧ソ連は欠席をしています。そのためアメリカが中心となって北朝鮮軍と戦う軍隊がアメリカ・韓国連合軍という形(個別国の集団安全保障による)ではなく、国連軍という大義名分を得てしまう結果になり、しかも、その動きはそうでない場合に比べて迅速なものとなりました。何故、旧ソ連・スターリンは、国連安保理に出席して拒否権を行使しなかったのでしょうか?

(3)孫崎享氏の著書によれば、参戦した中国はもちろん、南北朝鮮もアメリカも、38度線で膠着状態になったこの戦争を(それまでの短期間の戦闘で双方及び民間人に多大な犠牲が出ていたこともあり、もはや軍事力による解決は不可能と考えて)、早期に休戦にしたかったとされています。しかし、これに対して旧ソ連・スターリンが難色を示して、戦争が長引いてしまったとあります。そもそも朝鮮戦争に消極的だったとするスターリンが、何故、戦争の終結には難色を示していたのでしょうか? 態度が矛盾しているように思われます。結局、朝鮮戦争は、スターリンの死を待って休戦協定が結ばれることになるのです。

ともあれ、この1冊も、みなさまにお勧めしたい新刊書です。たんぽぽ舎での孫崎享さんの講演会(2020年9月8日)にも是非おいでください。

 <朝鮮戦争をテーマにした著作物の紹介>
(1)朝鮮戦争全史-和田春樹/著(岩波書店)
 https://cutt.ly/4d6jMCH
(2)ザ・コールデスト・ウインター朝鮮戦争 上-D・ハルバースタム著 山田耕介・山田侑平/訳(文春文庫)
 https://cutt.ly/WfqOSRj
(3)ザ・コールデスト・ウインター朝鮮戦争 下-D・ハルバースタム著 山田耕介・山田侑平/訳(文春文庫)
 https://cutt.ly/bfqO9PI
(4)朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか-五味洋治/著(創元社)
 https://cutt.ly/0fqPbT9
(5)検証朝鮮戦争 日本はこの戦争にどうかかわったか-白宗元/著(三一書房)
 https://cutt.ly/1fqPqAx

(関連)20180804 UPLAN 白宗元「停戦65年・朝鮮戦争の終結と日本の責任」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=9FP8qhVbTyI

(関連)朝鮮戦争 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/ch170778308i/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%A6%E4%BA%89

(関連)20200808 UPLAN 田中宏「在日外国人差別の歴史と朝鮮学校」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=wtk8qi0Fu94


 <その他関連サイト>
(1)<戦後75年>日本と韓国 歴史の「影」を忘れない:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/48277?rct=editorial
(2)軍艦島展示「全くのうそ」 アジア各国と連携模索―韓国高官:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020072400510&g=int
(3)徴用工問題「日本政府と向き合う準備」 韓国大統領「光復節」演説 - 毎日新聞
 https://cutt.ly/BfqSubt
(4)内田雅敏 徴用工20200808琉球新報.pdf - Google ドライブ
 https://drive.google.com/file/d/1vOjco_uY0600OT7SvLKfT2jvUYM7Bg0o/view
(5)李明博元大統領に懲役17年 再び拘束=韓国高裁 - 聯合ニュース
 https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200219002600882

(6)文政権を直撃する不動産政策の失敗…支持層の30代がソッポ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/276717
(7)田中龍作ジャーナル - 今年も「朝鮮人虐殺」に追悼文送らず All Lives Matterにすり替えた小池知事
 https://tanakaryusaku.jp/2020/08/00023404
(8)関東大震災朝鮮人追悼式、許可へ 東京都、批判受け方針転換
 https://cutt.ly/EfqAcAR
(9)「仲間の無念晴らしたい」朝鮮半島出身元BC級戦犯が訴え 戦後75年進まぬ法整備:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/48799
(10)青木理氏、韓国の慰安婦土下座像問題で菅義偉官房長官の「決定的影響」発言に疑問…「あの程度の像で決定的な影響なんて言ってないで、政治対話をして、態勢を立て直してほしい」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ab551878e3ae054c0d802f8320d30091b9755ebd
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