« 新型コロナPANDEMICの猛暑夏=フィジカルディスタンスを逆手に取り、読書三昧でもいかがでしょうか?(1):隣国韓国を知る3冊「文在寅自伝」「韓国、現地からの報告」「朝鮮戦争の正体」 | トップページ | (報告)(8.25)「山本太郎「れいわ新選組」の経済政策」(その2):新型コロナPANDEMIC緊急経済対策他(「新ちょぼゼミ」:田中一郎) »

2020年8月22日 (土)

(報告)(8.19)新型コロナ緊急アクション第二回報告会&緊急政府交渉:最後のセイフティネット「生活保護」行政がメチャクチャだ(人権侵害のデパート)+踏みつぶされる在日外国人+ホームレスに届かない10万円給付金

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.イベント情報
(1)(予約優先)(8.25)「山本太郎「れいわ新選組」の経済政策と衆議院選挙」(ちょぼゼミ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-dda34a.html

(関連)(報告)(7.28)「山本太郎「れいわ新選組」の経済政策」(その1)(「新ちょぼゼミ」:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-eaddb8.html

(今回は2回目で7/28の続きです。参加ご希望の方はたんぽぽ舎までご一報ください(「3密」防止のための参加人数の制限です)

(2)(8.24)「敵基地攻撃能力」は日本を安全にするのか―岐路に立つ戦後日本の安全保障政策|イベント|New Diplomacy Initiative(新外交イニシアティブ)
 https://www.nd-initiative.org/event/8489/

(3)(8.27)南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会- 8月27日(木)結審期日の予定が決まりました!
 http://minamisouma.blogspot.com/2020/08/827.html


2.キャンペーン
(1)河井疑惑の被買収者全員を明らかにし、厳正な処分を求める署名(web版)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOlJOuDG6byeEaGTA-V9xFwe6fxBOLzysYdofp89J-_l2w7A/viewform

(2)寿都町長 片岡春雄様- 寿都町に核ゴミはいりません!子ども達が遊べる自然を守りたい!寿都 · Change.org
 https://cutt.ly/ZfiVQa2

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 紙での署名も始まりました! · Change.org
 https://cutt.ly/DfiVWWy


3.(メール転送です)【団体賛同急募 8月24日17:00必着】寿都町の「核のごみ処分場調査応募検討」の白紙撤回を求める共同申し入れに対する団体賛同のお願い

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団体賛同急募:寿都町の「核のごみ処分場調査応募検討」の白紙撤回を求める共同申し入れに対する団体賛同のお願い

コロナ禍の中、各団体の皆様の御奮闘に敬意を表します。さて、北海道寿都町片岡春雄町長は、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査に応募するかどうかを来月中に判断することを明らかにしました。また、梶山弘志経済産業大臣は、この動きを歓迎し、現在、複数の自治体から候補地への問い合わせがあることを明らかにしました。

このような動きは、北海道への核のごみを持ち込むことを禁じた道条例(核抜き条例)を無視し、条例そのものを死文化させるものであり、今後各地にも同様の動きが広がることが危惧されます。

今回の動きに対して、原水禁と原子力資料情報室が共同で応募検討の白紙撤回を求める申し入れをすることになり、その申し入れに多くの団体賛同を求めることにしました。8月26日には町民との意見交換会が行われるとのことで、緊急な取り組みとはなりますが8月24日までに一つでも多くの団体賛同を集め、寿都町および経済産業省へ提出したいと思いますので、よろしくご賛同ください。

(1)申し入れ文案(別紙参照):申入れ事項 
①寿都町長は、応募検討を白紙撤回すること。
②経済産業省は、強引な候補地選定を中止すること。

(2)呼びかけ 
原水爆禁止日本国民会議 東京都千代田区神田駿河台3-2-11連合会館1F
原子力資料情報室 東京都中野区中央2-48-4小倉ビル1F

(3)締切 
8月24日17:00まで(必着)

(4)賛同申し込み
 団体名、担当者、連絡先、TEL
 送信先 FAX 03-5289-8223(原水禁)

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松久保肇 MATSUKUBO Hajime(Mr.) 事務局長 
認定特定非営利活動法人 原子力資料情報室
〒164-0011
東京都中野区中央2-48-4 小倉ビル1階
Email. matsukubo@cnic.jp
TEL.03-6821-3211  FAX.03-5358-9791
URL: https://cnic.jp/ https://cnic.jp/english/
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4.黒澤明 生誕110年記念作品『ミュージカル 生きる』公式サイト
 http://www.ikiru-musical.com/
 http://www.ikiru-musical.com/movie.html

(田中一郎コメント)
 黒澤氏がこの不朽の名作映画で描いた作品が演劇になったようです。今日の日本の自治体が、この作品の中で描かれている状態からどこまで脱出できているか、改革・成長・転換できているかは実に怪しいままで、逆に原発立地自治体をはじめとする少なくない基礎自治体や都道府県庁などでは、もっとスケールも大きく、かつタチも悪い形で同じようなことが繰り返されているのではないかと推測します。特に、東京都と大阪「府市あわせ」では、最悪の事態が進行中と言っていいでしょう。


5.#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 第27回子ども脱被ばく裁判 記者会見および報告集会動画(判決は2021年3月1日)
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2020/08/27.html


6.(別添PDFファイル)海自、2000人増員 陸上イージス断念で 政府方針(毎日 2020.8.19)
 https://cutt.ly/NfuilL6

(関連)日本でPCR検査が増えない謎を追う|奥野修司|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4040/415

(日本国民が新型コロナPANDEMICで苦しんでいる時に、検査態勢もロクすっぽ創らず医療現場も崩壊寸前だというのに、また新型コロナPANDEMICの影響で経済不況が深刻化して失業や生活苦に陥る有権者・国民が数えきれないくらいの人数に達しているというのに、更に、こうした事態に対して公務員の削減によってあっちこっちで人手不足・公共サービスの低下が深刻化しているというのに、このアホンダラ・ノーナシのアベ政権や自公の政治家どもは何をやっとるのかという話である。記事を読んでいてモーレツに腹が立ってきた。こんな政権は一刻も早くぶっ倒せ!:田中一郎)
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さる8月19日午後、衆議院第1議員会館の地下大会議室において、標記「新型コロナ緊急アクション第二回報告会&緊急政府交渉」が開催されました。以下、当日資料や録画を添付して簡単にご報告申し上げます。

これまでも私たち主催の「新ちょぼゼミ」(下記サイト参照)で何度も繰り返し申し上げてきましたが、この国は新型コロナPANDEMICが起きたことで、「失われた30年」間の積年の政治的政策的欠陥と、その必然的結末である経済的・社会的脆弱性とが一気に同時顕在化しています。もはやかつての経済成長国=(貧弱ではありましたが)福祉国家の面影はなく、また、戦後民主主義のメッキも剥がれ落ち、愚か者が愚か者と手を取り合って国を「どん底」へ向けて落とし込んでいく、救いがたい「衆愚国家」に落ちぶれていることがわかりました。政治も行政も司法もマスごみも出鱈目で、学者や有識者は支配権力に包摂されてつまらない自己保身・自己栄達に走り、かつ、有権者・国民は良識や判断力を喪失して「1930年代現象」を引き起こし、危機的な大衆社会現象を顕在化させています(しかも多くの人間たちは、悪政が原因の生活破壊や生存への脅威などから将来へ向けて大きな不安を抱えており、物事の解決に短絡的で乱暴・強硬な手段をより求めるセンチメントを強めており、簡単に言えば「社会的情緒不安定」に陥っています=過去の歴史は、こういう良識や判断力の欠如のままでの社会的不安の広がりが極めて危険であることを教えています=今日的には「フェイク社会」などとも表現されています)。

(関連)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

(このサイトの下の方に経済政策や新型コロナ緊急経済対策などについての「新ちょぼゼミ」報告(録画+配布資料)があります)

今回の報告会&政府交渉では、
(1)在日外国人(留学生や外国人研修生、難民申請外国人他)の生存権問題(住居と生活費と医療と帰国費用をどうするのか)

(2)「人権侵害&違法行為のデパート」と化した生活保護行政の現場をどう改善するのかの問題(特に基礎自治体の福祉事務所窓口の多くは、申請時に劣悪な無料低額宿泊所への入所を本人の意思にかかわらず強要したり、当面する生活費をきちんと融資しなかったりと、申請する人たちの生存権を脅かす「瀬戸際政策」をくり返しています。本来ならば抜本的な制度改正の議論がなされてしかるべきですが、現状はとてもそこまで行きそうにありません。人の命がかかったまま、基礎自治体の生活保護窓口のデタラメ人権侵害と違法行為(全部の自治体ではありませんが)、そして所管省庁である政府・厚生労働省の無責任な不作為が続いているのです)。

(注)「ベーシックインカム」などとつまらないことを言っているのではなく、この最後のセイフティネットである「生活保護」がきちんと期待された機能を果たすよう、制度の抜本改正やその運営の徹底改善に私たちは全力を挙げるべきです。他人事ではありません。「滑り台社会」(湯浅誠さん)に生きる私たちもまた、いつどういう事情で生活苦に陥るかわかりません。その時に政府が日本国憲法第25条の生存権「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を、すべての日本在住者にきちんと保障する仕組みができていることが必要不可欠であることは申し上げるまでもないでしょう。

(関連)生活保護 知られざる恐怖の現場-今野晴貴/著(ちくま新書)
 https://cutt.ly/nfuoUry

(3)1人10万円の「特別定額給付金」がホームレスなど一部の本当に困っている人に行き渡らない問題=住民票にこだわる厚生労働省・総務省・法務省(在日外国人)などの所管省庁に問題があり、代替手段で対応すればできるのにそれをしないことに加え、住民票がない人はどうすればいいのかを適宜適切に案内しない、DVやヤミ金取り立てなど様々な理由で現住所を公開できない人はどうするのかについても親身になって対応しないなど、受給者の事情に応じたきめ細かな政策対応をせず、二重取得を防ぐなどという「とってつけたような理由」で不作為を続けている問題です。

(注)私は今回の1人10万円の「特別定額給付金」のような現金バラマキ政策には基本的には反対です。巨額の財源が必要になる割には、その政策効果は薄く、かつ、支援が必要な人ほど、こんなハシタ金では役に立たないからです。財源を浪費するだけの愚策と言っていいでしょう。かようなことよりも、「必要な人に必要なだけ」を制度化を伴いつつしっかりと実現していくことが重要で、それには、きちんとした住宅の提供(劣悪な無料低額宿泊所はダメ)、②必要最低限度の(権利としての)生活保障(生活や仕事に必要な一定限度の資産の保有や、もしもの時のための貯金を一定限度認めるなどの配慮、子どもたちのアルバイト収入の容認なども必要)、③正規職員としての安定した職業の確保、の3つが基本中の基本です。そして、こうした社会保障の基本中の基本を実現させるためには、行政側の態勢抜本改善や職員の大幅増員とその教育など、並行してなすべきことも山積しています。何度も申し上げますが、「ベーシックインカム」などと、ボケたようなことを言っていても物事はちっとも改善しないのです。


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今回の政府交渉もまた、いつもの通り、形式論と責任回避に終始する空しいものに終わっています。主催者側は野党議員を中心に国会議員が出席をし、また、この政府交渉の前に事前に要請事項その他を各担当省庁に渡して検討を要請してあるにもかかわらず、いつもの通り、ほとんど何の検討もしないままに政府交渉の場に役人たちがやってきていること、しかも、これまで私が参加した政府交渉の全てがそうであったように、交渉の場に出てくるのは、全く権限を持たない各省庁の若い担当者ばかりで、おそよその発言には責任を持てないような役人しか出てこない、だからそもそも「交渉」にはならないのは自明であることが最初から分かっている、そんな状態です。つまり、今の政府・霞が関省庁には、政策対象の当事者と真摯に話し合い、政策や施策の中身を現場の事情や受益者の置かれた状況に合わせて少しでもよくしていこうという姿勢を全く持っていないということです。

私はだいぶ前から、原発問題を含めて、こうした政府交渉については、もはや消極的です。交渉の場に出てきた何の権限も責任も持たない、役人としての不慣れなことへの「肝試し」か「屁理屈による言い訳の練習場」ぐらいにしか思っていない若い役人どもを相手にいろいろ言ったところで、何の得るものもないと思うからです。ただただ、霞が関の若い役人たちの質的劣化がひどいということを改めて確認するにすぎません。彼らは(自分の身の危険もあるからでしょうが)交渉でのやり取りにおいて毎度毎度「ひねもすノタラクタラ」をやっています(でなければ、信じがたいようなトンチンカンなことを平気で言います)。

要するに、今のアベ政権や自公政治が霞が関官僚の上に君臨するような政府では、何をやってもほとんどダメだということを意味しています。まるでミイラのように腐って干からびた霞が関官僚制が、日々刻々とゴロツキ・チンピラ政権の政治家どもに付き従い、忖度をして、ロクでもないことをくり返している、それが今日の日本の政治であり行政です。これで日本がおかしくならないわけがありませんし、また、私たちの生活や生存が脅かされないわけがないのです。

私がつねづね申し上げているように、政治・政権を変えなければダメ=脱原発もエネルギー政策の転換もできない=生存権保障など夢のまた夢=日本は政治・政治家が先導して日本を破壊しています。霞が関の官僚たちは、この人間のクズ・カス・ゴミとも言うべき自公や維新その他の政治家どもの「虜囚」のようなものであり、また、その上層部は政治家とともに同時多発で腐っています(安倍政権は官僚たちの人事権を手にすることで腐った官僚を立身出世させる方法を採用し、自分たちの私物化政治の共犯者・共存者に仕立て上げているのです)。危機の時代の「世直し」は政治を変えることです。市民運動・社会運動はこれを肝に銘じるべきです。

(イベント情報)8-19 新型コロナ災害緊急アクション第二次活動報告会&緊急政府交渉 - 新型コロナ災害緊急アクション
 https://corona-kinkyu-action.com/2020/08/11/8-19/

●8-19<資料と報告>新型コロナ緊急アクション第二回報告会&緊急政府交渉 - 新型コロナ災害緊急アクション
 https://corona-kinkyu-action.com/2020/08/20/8-19-2/
 https://corona-kinkyu-action.com/2020/08/20/8-19-2/

(関連)新型コロナ災害緊急アクション HP
 https://corona-kinkyu-action.com/
(関連)生存のためのコロナ対策ネットワーク - Unite for the Right to Life Against Covid-19
 http://forlife-c.jp/
(関連)「歯が痛いのを放置できますか!今すぐ対策を」/緊急アクションが対政府交渉
 http://www.labornetjp.org/news/2020/0819korona

●緊急ささえあい基金にご協力ください - 新型コロナ災害緊急アクション
 https://corona-kinkyu-action.com/sasaeai/


(なお、下記の録画と資料は上記サイトに全てあります。下記はそこからの一部抜粋です)

1.20200819 UPLAN【第二次中間報告会】新型コロナ災害緊急アクション - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=yMiCCgUUi6g

(関連)(別添PDFファイル)「新型コロナ災害東急アクション」第二次活動報告会と緊急政府交渉 PROGRAM(2020.8.19)
 https://cutt.ly/bfiBSC0
(関連)(別添PDFファイル)生活保護申請同行の中で見えてきた自治体毎の対応格差について(瀬戸大作 2020.8.19)
 https://cutt.ly/NfiBLtt
(関連)(別添PDFファイル)厚生労働大臣あて申入書(生存のためのコロナ対策ネットワーク 2020.7.30)
 https://cutt.ly/bfiBGI5


2.20200819 UPLAN【緊急政府交渉】新型コロナ災害緊急アクション - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=-PjtDwB2prM

(関連)(別添PDFファイル)要請項目:外国人護分野(法務省・総務省・文部科学省・国土交通省他)(2020.8.19)
(関連)(別添PDFファイル)要請項目:住まい・生活保護分野(厚生労働省)(2020.8.19)
(関連)(別添PDFファイル)要請項目:10万円特別定額給付金・新型コロナ対策(総務省・厚生労働省)(2020.8.19)
 https://cutt.ly/RfiBHVD

(3つまとめて上記サイトにあります)

(関連)厚労省:居宅生活移行緊急支援事業(第二次補正予算)の活用を地方自治体によびかけ(5.28事務連絡)新型コロナ災害緊急アクション
 https://cutt.ly/Xfi9s13
(関連)厚生労働省|厚生労働省生活支援特設ホームページ - 住居確保給付金:制度概要
 https://corona-support.mhlw.go.jp/jukyokakuhokyufukin/index.html
(関連)公営住宅の目的外使用制度
 https://cutt.ly/0fi9lbs


 <関連情報:別添PDFファイル>
(1)ギグワーカーを救え(鎌田慧 東京 2020.8.18)
 https://sasakitosi.exblog.jp/28204308/
(2)生活保護の本質:ベーシックインカムにはない「ニーズ」に応える制度設計(阿部彩『週刊エコノミスト 2020.8.25』)
 https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200825/se1/00m/020/053000c

(田中一郎コメント)
 阿部彩氏が言うように「生活保護にはベーシックインカムにはない「ニーズ」に応える制度設計」があります。当たり前です。むしろ「ベーシックインカム」には「現金バラマキ」という単純行為以外には屁理屈による「こじつけ議論」しかない、と言ってもいいでしょう。つまり阿部彩氏は「当たり前のこと」を書いているだけのことだということです。むしろ同氏の議論で私が気になるのは、このレポートの最後の次の部分です。

「先に述べたように、BIのほかにも既存の生活保護制度、医療保険制度や、介護保険制度、年金制度も維持しなくてはならない。その財源を市民の間でどのように負担するべきなのか、その議論なくしては、BI構想は進まない。単純に考えれば、社会の底辺の人々により手厚い保障をするのであれば、中間層以上の人々は、もらえる給付よりも多くの負担をしなくではならない。」

「今回、特別定額給付金という無条件の普遍的な金銭給付がなされたのは画期的なことであった。しかし、今回の給付は、誰が負担をするのかが曖昧なまま将来に「つけ」とされる形で行われた。すべての社会保障制度は、市民が直接的・間接的に税金や社会保険料を払って支えているのだから、将来の人間も含めて、誰の痛みも伴わない給付というのはあり得ない。」

何となく従来型の財政均衡主義に毒されているかのような雰囲気が漂っていますが、それはとりあえず横に起きましょう。しかし、です。底辺の人々と中間層以上の人々とを比較して「中間層以上の人々は、もらえる給付よりも多くの負担をしなくではならない」という言い回し、あるいは「将来の人間も含めて、誰の痛みも伴わない給付というのはあり得ない」という言い方、私にはどうも引っかかります。こうした発言の根底にあるものが、私は社会保障制度や生存権の思想とは異なるように思えてならないのです。

もし財政の所得再配分機能をこのような言い回しで表現するのであれば、私は、社会を構成する自然人や企業が日々得ている「所得金額の正当性・妥当性」(つまりはその巨額な格差の正当性・妥当性)をまずは問うてほしいと思います。それが「当然の結果だ」「正しいあり方だ」と論証できないのなら、所得再配分は当たり前のことであり、また、それに伴う負担の多寡や痛み云々の話は、私は「富めるものの一方的な不平不満の域を出ないもの」ではないかと言わざるを得ないと思います。そもそもこの阿部彩氏という大学教授(結構著名人ですが)は、今回の集会で問題となっていた生活保護行政の現場のすさまじいまでの人権侵害や違法行為をご存知ないのでしょうか。ご存知なら、日本の生活保護行政の現状について、もっと他におっしゃるべきことがあるのではないかとも思います。


 <関連サイト:その1>
(1)反貧困ネットワーク
 http://antipoverty-network.org/
(2)反貧困:小さな命を守るため お力をお貸しください〜「反貧困犬猫部」を立ち上げました - 1587953093 ページ!
 https://cutt.ly/Ofi2fuu
(3)反貧困:・8-19「コロナ緊急アクション活動報告会・対政府交渉」 - 1587953093 ページ!
 https://www.hanhinkon.com/report/

(参考)国家と移民 外国人労働者と日本の未来-鳥井一平/著(集英社新書)
 https://cutt.ly/MfiNmMV

(私は現段階における外国人労働者や移民の受け入れには反対の立場で、鳥居一平さんの考え方とは少し違いますが、目指すところは同じであるような気がしています。上記をご参考までにご紹介しておきます。:田中一郎)

 <関連サイト:その2>
(1)(パンフ)権利性が明確な「生活保障法」の制定を!
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/190520_seikatsu_hosyo.pdf
(2)日本弁護士連合会:生活保護法改正要綱案(改訂版)
 https://www.nichibenren.or.jp/document/opinion/year/2019/190214_2.html
(3)生活保護から「生活保障」へ 「権利」としての法制化を日弁連が提起 | 週刊金曜日オンライン
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/06/04/antena-487/

 <関連サイト:その3>
(1)【生活保護】厚労省から新型コロナ対策で生活保護の積極利用をすすめる事務連絡が出されました。 - 弁護士戸舘圭之のぶろぐ
 https://ameblo.jp/todatelaw/entry-12588308777.html
(2)ホームレス 届かぬ10万円給付 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6368967
(3)生活保護費判決 減額の手法に違和感:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/39548?rct=editorial
(4)生活保護費減額に「最低」と言われる判決を下した名古屋地裁の論理 - 生活保護のリアル~私たちの明日は? みわよしこ - ダイヤモンド・オンライン
 https://diamond.jp/articles/-/241414
(5)第526回:「死ね、と言っているのと同じ」〜生活保護基準引き下げ違憲訴訟、名古屋地裁判決とこれまでの自民党議員による生活保護バッシング。の巻(雨宮処凛) - マガジン9
 https://maga9.jp/200701-1/


 <「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)新型コロナPANDEMICに対する緊急経済対策について(1):個人生活保障 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Zffny0BmkOQ&feature=youtu.be

(2)今ごろベーシックインカム(BI)の特集を組む岩波月刊誌『世界』編集部の知的錯誤と時流迎合:特集すべきはBIではなく、新型コロナ大失業時代における「(権利としての)生活保障」や「雇用・労働政策」のあるべき論だ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-12905f.html
草々


(追)(メール転送)【抗議声明】新型コロナ10万円要求交渉への不当逮捕を許さない。今すぐ釈放を!

 関西地域最大の組織暴力団「大阪府警」は、権力暴力を使っての市民運動・社会運動弾圧を行っています。これまでもこの暴力団組織は、脱原発活動家や市民運動・社会運動参加者を不当逮捕したり暴力的に排除したりしてきましたし、また、昨今では「関西生コン事件」において、共謀罪法体制先取りかと思わせる労働運動への大弾圧を行い、たくさんの人々を不当逮捕しています。まさに大阪では、戦前の治安維持法体制への復帰が着々と進んでいると言っても過言ではないと思われます。

(関連)【竹信三恵子さんの信じられないホントの話】 労組破壊:「関西生コン事件」とは何か=ここまで来ている「異議申し立て」「労働運動」への権力弾圧と「治安維持法再体制」前夜- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-d369f0.html

そういう中での今回の事件です。やっていることは、習近平体制の中共中国やその傀儡である香港政府当局・香港警察がしていることと大差ありません。日本はまさに「昔は水の都・今はアホの都」の大阪から、日本国憲法体制と民主主義・基本的人権の尊重が崩壊し始めているのです。下記の東京新聞記事にもじって申し上げれば「大阪府警よ、法治を装う弾圧やめよ」ということです。

(関連)(別添PDFファイル)香港民主派逮捕、法治を装う弾圧やめよ(東京 2020.8.20)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/49963?rct=editorial

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★転送・転載・抗議・救援カンパのお願い★

松井一郎大阪市長
吉村洋文大阪府知事

【抗議声明】新型コロナ10万円要求交渉への不当逮捕を許さない。今すぐ釈放を!
(コロナ生活補償を求める大阪座り込み行動)

いま最も10万円給付を必要とする野宿生活者の人々が、「住民票がない」という理由で給付対象から排除されてきました。私たちは大阪の野宿者や支援者とともに、一人の給付もれも生じないよう4月から大阪市・府と交渉を重ねてきました。しかし7月17日の大阪市交渉で、福祉局自立支援課の職員・野口が警察に被害届を出し、1ヶ月後の8月17日朝に釜ヶ崎からの参加者Aさんを天満警察が「公務執行妨害」で不当逮捕しました。現在、大阪府警本部に勾留されています。大阪市と警察に強く抗議し、即時釈放を求め、みなさんに支援と抗議を呼びかけます。

Aさんの怒りの表明は、7/17の大阪市との交渉の場で起こりました。
これまでも、野宿の仲間は行政に不当な扱いを受け続けてきました。2007年には住民票を強制的に削除され、長居公園から行政代執行で強制排除。2019年にはあいりんセンターが強制閉鎖されました。そして今また、定額給付金の網からこぼれ、あいりん総合センターの軒下で寝ている人たちは生活の場を追われ、吉村府知事によって立ち退き訴訟を起こされているのです。

そして大阪市は、交渉と10万円給付を焦らしに焦らした上で、7月17日に被害届を出すと恫喝し、勝手に交渉を打ち切りました。住民の「生活権の意見を表明し、行政と交渉する権利」を侵害しました。コロナウイルスの蔓延によって日雇い仕事を失った仲間たちが、生きる権利を補償してほしいと訴えるのは当然です。大阪市の対応は、本来住民の生活権を補償しなければならない義務をかなぐり捨て、住民の福祉と生存権を守る義務を持つ行政のする事と大きく乖離しています。

被害を訴えた職員・野口とAさんに直接的接触などなかったにも関わらず、交渉を打ち切る。私たちが8月6日に福祉局へ被害届を出したかどうか説明を求めに行っても当人は逃亡し、他の職員は「部局として把握していない」とありえない嘘をついた上で、ちゃっかり17日に逮捕する。組織的・確信犯的行為です。

大阪府警が7/17の出来事を8/17に逮捕したのは、逮捕される行為など存在せず、玉手箱のように後から何でもできる「威力業務妨害」を当てはめる策略を練っていたからです。つまりでっち上げ逮捕です。

しかしみなさん。空前の世界的災害である新型コロナの生活被害者が、国の決めた支援策を役所で求めたら役所に事後逮捕される。まさしく前代未聞ではないでしょうか? そしてAさんではなく、交渉を拒否した福祉局こそ「公務執行妨害」が問われるのです。

なぜ、今逮捕なのか?
その理由は明らかです。逮捕翌日から議会審議が始まった大阪都構想にコロナ被害者も反対しているため、そして釜ヶ崎センターの立ち退き訴訟裁判が9月1日に始まろうとしているため、邪魔者を潰そうとしたからです。

私たちは、大阪市・府・大阪府警に逮捕が不当であると強く訴えます。行政の、住民の権利を無視した弾圧を追及します。

世論が無視したら、Aさんは9月前半までには起訴され、その後数カ月も獄中に監禁される可能性が高いです。新型コロナの医療/生活被害を受けた全てのみなさまの熱いご協力が必要です。

①要求と抗議をお願いします(全て頭に184をつければ非通知になります)
 ●
Aさんを今すぐ釈放しろ!

大阪府警:06-6943-1234 大阪地検刑事部:06-4796-2200 大阪地裁刑事部:06-6363-1281

 ●被害届を取り下げろ!交渉を再開しろ!

大阪市福祉局自立支援課:06-6208-7924

②私たちはAさんの救援を行います。カンパをお願いします。

カンパ振り込み
*ゆうちょ銀行からのお振り込み
金融コード 9900
記号番号 00910-7-211728
店番号 099
名義 釜ヶ崎医療連絡会議

*その他の金融機関からのお振り込み
店名 099店
預金種目 当座
口座番号 0211728
名義 釜ヶ崎医療連絡会議

いずれの場合も、通信欄に[センター開放行動/救援カンパ]とご明記ください。

2020年8月19日
コロナ生活補償を求める大阪座り込み行動 連絡先:080-4239-7360 osakacovid19sit
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以 上 

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コメント

いま最も10万円給付を必要とする野宿生活者の方々に、、一人の給付もれも生じないよう最善の方策を講ずるのが大阪市・府の当然の責務なのだ。
然るに「住民票がない」という理由で給付対象から排除せんとする対応は本来住民の生活権を補償しなければならない責務放棄そのものだ。その責務に反する対応に抗議する市民の行動を「公務執行妨害」だと称して警察に被害届を出した福祉局自立支援課の職員・野口の策動は断じて許せない。かつ不当逮捕した天満警察の暴挙も同罪だ。直ちに「公務執行妨害」のでっち上げを取り消して不当逮捕した方の即時釈放を要請する。

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