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2020年4月 5日 (日)

次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その3):新型コロナPANDEMICに対応できない日本の医療・公衆衛生は長きにわたる市場原理主義政策の必然的結果だ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(4.25)(番外編)オルタナティブな日本をめざして:「討論集会:次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」(ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9055b7.html

(関連)次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その1):「消費税5%への減税」を軸にして野党が結束、オルタナティブな政治・政権を打ち出せ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-67f50f.html

(関連)次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その2):新型コロナウィルスPANDEMICによる景気停滞に対する緊急経済対策について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9167d6.html

(関連)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
(経済政策に関するものは上記サイトの下の方にあります)

(関連)(別添PDFファイル)もし君が首相になりたいと言うならば(イントロ部分)(金子勝『世界 2020.4』)
 https://cutt.ly/athdz6z
(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/


2.(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第43回):「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問(交通分野とエネルギー体系)」(新ちょぼゼミ:上岡直見さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-4c608c.html


3.延期・中止のイベント
(1)★延期になりました オルタナティブな日本をめざして(第42回)新ちょぼゼミ「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」山田朗さん(4-12、スペースたんぽぽ)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1585899161553matuzawa
(2)★延期になりました (4.19)豊田直巳 講演会「チェルノブイリから福島」(東京・練馬)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1582097171429staff01


4.『被曝影響をフェイクサイエンスで対応する国家的犯罪(前編)』(西尾正道(独)国立病院機構北海道がんセンター名誉院長 市民のためのがん治療の会 2020.3.31)
 http://www.com-info.org/medical.php?ima_20200331_nishio

(3.11以降、私たちが経験してきた放射線被曝のゴマカシである「【調べない】・【知らせない】・【助けない】」や、国際放射線防護委員会(ICRP)のインチキ理論がわかりやすく批判されていて、とてもいいレポートだと思います。追って「後編」もお送りいたします。:田中一郎)


5.極悪企業=関西電力を許さない!:第三者委報告を受けての追加告発(告発人になってください:締め切りは5月20日(水)必着)
 http://kandenakan.html.xdomain.jp/kokuhatu2.html


6.キャンペーン
(1)キャンペーンについてのお知らせ · 【4月6日〆切です!「横浜IR(統合型リゾート)の方向性(素案)」パブコメに皆さまコメントを書いてください!】 · Change.org
 https://cutt.ly/5tAiJOJ

(2)キャンペーンについてのお知らせ · 3-11申し入れに行きました。筑波大学は「研究成果が利用されないという 担保を取ることはできない」「防衛のための研究は軍事研究ではない」と開き直った! · Change.org
 https://cutt.ly/stAiLvK


7.東京新聞-山尾氏の集会にれいわ山本代表ら 自民・中谷氏も、存在感に臆測-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020040301002500.html

(参加メンバーを鑑みるに、山本太郎「れいわ新選組」が、ミイラ取りがミイラにならなければいいがと思ってしまいます。:田中一郎)
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「次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その3)」として、「新型コロナPANDEMICに対応できない日本の医療・公衆衛生は長きにわたる市場原理主義政策の必然的結果だ」をお送りいたします。下記は他のMLでの議論で私が発信したメールに加筆修正を加えたものです。今後の議論のご参考にしていただければ幸いです。

最初に、今回の新型コロナPANDEMIC騒動が、我が国で何故ここまで大きく危機的な事態を招くまでになってしまったのか、その原因を下記に箇条書きにしておきます。ここでもまた、政治が最大の「諸悪の根源」となっており、この政治=つまりはアベ政権・自公政治を何とかしないことには、この国は何事につけてもニッチもサッチもいかなくなっていることを強調しておきます。


 <新型コロナPANDEMIC深刻化の原因とその展開>
(1)1980年代中ごろから続く市場原理主義政策と、開業医の業界団体である日本医師会と結託する自民党政治により、一方で公衆衛生の基礎的拠点である保健所が合理化に次ぐ合理化・統廃合に次ぐ統廃合で整理縮小されたことや、日本の医療組織における機関病院(公的病院など)の拡充支援が行われず、かつ、開業医の商売の邪魔になっていはいけないと、大学医学部の定員を十分に増やさないまま今日に至って医師不足が顕在化し、医療体制がぜい弱化してしまったことが、まず挙げられる。

(関連)保健所削減が追い討ち 27年間で852カ所から472カ所に半減 コロナ対応の脆さと関係 - 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/shakai/16032

(関連)(桑江委員提出資料)医師不足に対する病院勤務医の現状と提案、及びその理由について:文部科学省
 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/043/attach/1300770.htm

看護師・看護婦の不足も医療費削減のあおりを受けて改善されず、結果としてPANDEMICがなくても基幹病院は日々多忙の火の車のようになっていた。また、地方においては自治体の財源難から地域の中核病院の予算が絞られて疲弊し、まともに診察や治療を受けられない「医療難民」が増大している。そんな中、社会保障費を削減しようとして病院に独立採算を押付ける厚生労働省や、市場原理主義に頭がイカレた一部の自治体は、今現在、機関病院の統廃合や独立行政法人化を強引に押し進めようとしていて、今回の新型コロナ騒動を経験しても、なお、その方針を改めようとはしていない。

(関連)「公立・公的病院の再編統合」の再検証を厚労省が通知、対象病院は約440に増加―厚労省 - GemMed - データが拓く新時代医療
 https://gemmed.ghc-j.com/?p=31978

(関連)私たちは、都立病院の地方独立行政法人化に断固反対します。 - 都庁職 衛生局支部公式ホームページ
 https://www.eiseikyoku-shibu.com/statement2018_04

(2)危機管理能力が全く欠如しているアベ政権・自公政治が、新型コロナ肺炎の初期発生時に初動対応を怠り(⇒ いつものパターン=有権者・国民のことなどどうでもいいと本音では思っているので、自然災害などを含めて、危機発生時に人命優先・住民安全のちゃんとした対応ができたためしがない)、いたずらに感染を広めてしまった。もっと早くきちんと対応しておけば、今日のような事態は回避できただろうと思われる。

(例:伝聞情報によれば、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号の換気排出配管が暖房用の配管とつながっていて、感染者がいた部屋の排気が暖房用の配管を通じて全船室に再度暖気として戻りの形で送られていたことが、この船の設計図で確認されたという。これでは感染者に隔離部屋を用意していても、暖房を通じてウィルスを全船内にまき散らしているのと同じで、感染者隔離にはなっていなかったことは自明である。私はその真偽を確認してはいないけれど、あの船内で必要もない隔離・してはいけない監禁・不用意な検査や調査、が行われた結果、たくさんの感染者を出してしまったのは事実ではないか?)

(3)感染の初期段階で検査体制を確立して感染者を早期に見つけ出し、隔離して治療する一方で、感染の広がりも把握して早め早めの対策を打つなど、検査体制の早期確立が必要不可欠だった。しかし、①2020年東京オリンピック開催を優先するあまり、検査によって感染者が表面化することを避けるため、何とか泥縄方式でやり過ごそうとしてきたこと、ワクチン製造や検査試薬利権をめぐり、厚生労働省やその外郭団体の国立感染症研究所が水面下で暗躍し、海外からの検査キットの導入などを退けてしまったことから、今日では日本の検査数不足・検査体制脆弱は国際問題にまでなっている。それはいわば人災のようなものである。

(関連)【新型コロナウイルス】新型コロナ対策よりも五輪開催を重視した日本政府と東京都|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271322

(関連)検査を受けさせない日本政府 - 感染者数をコントロールする「水際対策」 - 世に倦む日日
 https://critic20.exblog.jp/30699474/

(4)公衆衛生や医療の現場を知らない「似非専門家」や、行政能力が目に見えて劣化している霞が関官僚たちに加えて、ゴロツキ・タカリのたぐいのガラクタ政治家どもが、ああでもない・こうでもないの現場無視の小田原評定を繰り返し、いつまでたっても適切なリーダーシップが発揮されない。現場では、マスクや防護服や消毒液といった、基礎医療資材さえ不足して、医療崩壊の危機にさらされるようになってきている。加えて、ただでさえ人員不足で窮地にある医療機関において、院内感染が広がりを見せ始め、危機は一段と深まってきた。

(関連)(別添PDFファイル)新型コロナ 現場機能不全の恐れ、病院悲鳴 物資足りない、感染爆発の備えも(東京 2020.4.3)
ダウンロード - e696b0e59e8be382b3e383ade3838a20e78fbee5a0b4e6a99fe883bde4b88de585a8e381aee68190e3828ce38081e79785e999a2e682b2e9b3b4efbc88e69db1e4baac202020.4.3efbc89.pdf

(関連)特設サイト 新型コロナ対策「医療現場 機能不全も」専門家会議|NHK
 https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/

(関連)新型コロナ 日本も機器不足に 専門家の警鐘 - 医療プレミア特集 毎日新聞
 https://cutt.ly/3tAAqXP

(5)やるべきことをやらず、くだらないパフォーマンスや思い付きのチョイ施策をやって批判を受けたり、口先だけの演説をくり返すアベ政権と、2020年東京オリンピック開催を最優先にしてきたタヌキ女の小池百合子(都知事)が、オリンピック延期が決まると突然プレゼンスを高めて、またぞろ無責任なパフォーマンス劇場をくり返している。彼らの共通言語は「国民は自粛せよ」である。まるでアジア太平洋戦争中の日本社会のごとき様相を呈し始めている。そして挙句の果てが、野党第1党の党首までもが声をあげて「早く緊急事態宣言発動を!」などと言い出している。「将軍さま、安倍晋三さま、全部お任せしますのでよろしくお願い申し上げます」の大合唱が始まる気配となってきた。チンピラ維新はすでにその旗を大きく降り始めている。コロナで頭までイカレたか!?

(関連)枝野幸男氏「全員に給付を」緊急事態宣言発令も要求 SANSPO.COM(サンスポ)
 https://www.sanspo.com/geino/news/20200403/sot20040319590030-n1.html

(関連)大阪知事「国は緊急事態宣言すべきだ」感染拡大受け(朝日新聞デジタル)-Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200330-00000041-asahi-sctch

(関連)田中龍作ジャーナル「緊急事態宣言出すべき」ただし「72時間前に告知、十分な減収補償を」
 https://tanakaryusaku.jp/2020/04/00022691


*(別添PDFファイル)アベノマスク(北丸雄二 東京 2020.4.3)
 https://kodomo-hou21.hatenablog.com/entry/20200403/1585874482

(関連)小島慶子 布マスク2枚配布に「みんな マスクに油性ペンで200億円て書いて覚えておこう」スポーツ報知
 https://hochi.news/articles/20200403-OHT1T50093.html
(関連)【新型コロナウイルス】1世帯2枚の“アベノマスク” コロナ予防にも疑問符で大炎上|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271372

(関連)「配布計画は裏目に出た」 アベノマスク批判、米欧主要メディアも報道 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200403/k00/00m/010/289000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article
(関連)「2カ月待たせてマスク2枚」世界中がずっこけたアベノマスク騒動 「官邸官僚」の渾身の提案は大不評(プレジデントオンライン)
 https://president.jp/articles/-/34275

(関連)なぜ布製?どうして2枚? マスク配布に広がる疑問や戸惑い その効果は - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200402/k00/00m/040/196000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article
(関連)マスク2枚配布「情けない」 国民から与党から疑問次々 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN423JF0N42UTFK001.html?ref=mor_mail_topix3_6

(関連)ファクトチェック:マスクは首相の地元・山口県の企業が受注? 「全世帯配布」で駆け巡ったツイート - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200402/k00/00m/010/165000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article
(関連)高田延彦氏、首相の布マスク2枚配布にあ然「エイプリルフールジョークじゃないよね?」-芸能-デイリースポーツ online
 https://www.daily.co.jp/gossip/2020/04/01/0013240652.shtml

(関連)長嶋一茂、布マスク2枚配布を発案した官僚に憤慨「笑いを過ぎると呆れるっていうけど、呆れも通り過ぎているレベル」 - スポーツ報知
 https://hochi.news/articles/20200403-OHT1T50052.html
(関連)東京新聞-<新型コロナ>アベノマスク 不安は覆えず? 1枚200円 200億円超必要-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202004/CK2020040302000147.html
(関連)東京新聞-<新型コロナ>布マスク、与野党批判 空き家に配達の可能性-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202004/CK2020040402000130.html

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私は、今回の新型コロナPANDEMIC騒動により、現代日本社会や日本経済が持つ欠陥や問題点がいずこにあるのかが、目に見える形で浮き上がってきたと見ています。であれば、それに対する処方箋=大きく分けて、「コロナとどう対峙して、それを封じ込め、どのようにして感染者の人命を救うのか」という医療や公衆衛生の対応や態勢の問題と、コロナ騒動により萎縮・収縮してしまった経済活動によってもたらされる不況・恐慌現象に対して、どのような経済政策を打てばいいのか、有効なのか、の2つについて検討する場合には、その現代日本社会や日本経済が持つ欠陥や問題点を抜本的に解決し修繕していくことを、短期的なことと中長期的な取組とに分けて、きちんと考えていくことが大事だと考えています。

しかしながら、現アベ政権・自公政治も、野党を含む既成政党の多くの政治家たちも、そして嘆かわしいことに我ら市民運動・社会運動の内部においても、対症療法的な巨額現金バラマキで当面の苦境をやり過ごそうとしてみたり、目先の選挙を有利に進めるための手段として使おうとしてみたり、医療現場や公衆衛生の仕組みを知らぬままにああしろ・こうしろの要請や指示を出してみたりと、私から見て、腹立たしくも情けない情勢が展開しています。下記メールの発信には、そうした私の憂鬱な気分がにじみ出ています。


1.1つ目の発信メール:長きにわたる市場原理主義政策により、医療体制も公衆衛生体制も疲弊し、対応困難となっている

次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その2):新型コロナウィルスPANDEMICによる景気停滞に対する緊急経済対策について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9167d6.html

上記に少し書いておきましたが、更に申し上げれば、医療や公衆衛生の現場=つまり機関病院や保健所の現場は長きにわたる市場原理主義政策により、医療体制も公衆衛生体制も疲弊し、対応困難となっていることを忘れてはならないでしょう。人員削減や予算削減で体制が細り、日々のルーチンをこなすだけでも大変な状態が続いている、ということです。そこに今回のようなPANDEMICが襲い掛かってきていますから、緊急対策といっても手も足も出ない状態ではないかと推測します。イタリアやアメリカと同じ事情です。

このことについての反省もないままに、対症療法的な政策を打っても、物事の解決にはなりません。愚かな人たちが、現金10~30万円をのべつくまなくバラマケなどと言っていますが、かような政策は巨額の税金を使うにもかかわらず効果がほとんどないだけでなく、今後の抜本対策の財源を喪失するだけの自滅行為だと私は見ています。既成政党の一部や市民運動・社会運動のなかに、いまでもベーシックインカムやヘリコプターマネーのようなことを言っているバカ者がいることに、情けなくなる思いがしています。松尾匡立命館大学教授や森永卓郎のように、その財源を国債の日銀直接引受で調達せよなどというのは、この期に及んで、もっての外、と言わざるを得ません。

(関連)保健所削減が追い討ち 27年間で852カ所から472カ所に半減 コロナ対応の脆さと関係 - 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/shakai/16032

(関連)「公立・公的病院の再編統合」の再検証を厚労省が通知、対象病院は約440に増加―厚労省 - GemMed - データが拓く新時代医療
 https://gemmed.ghc-j.com/?p=31978

(関連)香山リカさんのまとめ 公立病院再編 問題の本質は「市場主義」 - - 香山リカ - 毎日新聞「政治プレミア」
 https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20191217/pol/00m/010/002000c

(関連)具体的対応方針の見直し期限を延期新型コロナで厚労省|ケアマネタイムスbyケアマネドットコム
 http://www.care-mane.com/news/10843.html?CID=&TCD=0&CP=1
(病院の再編・統合や、東京都などの独立行政法人化の方針は、今回のコロナ騒動を受けても変わっていない)⇒ 大問題

(関連)(桑江委員提出資料)医師不足に対する病院勤務医の現状と提案、及びその理由について:文部科学省
 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/043/attach/1300770.htm

(関連)新型コロナウイルスで明らかになった「在日米軍リスク」 - 阿部 藹|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020033000014.html

(関連)山中伸弥の提言
 https://www.covid19-yamanaka.com/cont6/main.html

今回の新型コロナパンデミックは、日本経済や日本社会のどこに弱点や欠陥があるのかを目に見える形で浮き上がらせています。それだけに、そうしたことに言及せず、目もくれず、日々TVや新聞などのマスごみや、専門家会議などの委員どもの言動を見ていると腹立たしい限りです。福島第1原発事故の際の状況と酷似してきています。

また、アベ政権や自公などの支配権力側は、明らかとなった制度欠陥にメスを入れることなく、一過性の対症療法でやりすごそうとしていること、霞が関の官僚どもが質的劣化を起こしており、現場のことを何も知らないまま、会議の資料作りに励んでいることも、事態悪化の大きな原因の一つです。私は現場の体制や実態のことも考慮に入れた緊急対応が打ち出せるような人物は、政権に近いところにはいないのではないかと思っています。東京都など、大きな自治体も含めてです。

厚生労働省の大きな病院の再編・統合方針や、東京都などの自治体病院の独立行政法人化の方針は、今回のコロナ騒動を受けても変わっていません。大問題だと言わざるを得ません。しかし、こうした声が市民運動・社会運動から上がってこない、上がってこないどころか、集会その他のイベントを全部自粛してしまって動きが止まったようになっています。この国の病は深いところにあると思われます。


2.2つ目の発信メール:こういう時は、現場の声を徹底して聞くことです

こういうときは現場の声を徹底して聞いて、その是非を判断の上、緊急対応するものと、中期的に対応するものとに分けて、機動的に動いていくことです。現場は日々に忙殺されていて、それどころではないでしょう。私は医療や公衆衛生のド素人がいろいろ言っても見向きもしてもらえないだけでなく、むしろ的外れで騒ぎ立てると迷惑な話になると思っています。

市民運動・社会運動にとって大事なことは、コロナへの対応について常識的なことを発信するだけでなく、これまでの国の市場原理主義政策がもたらした結果について、徹底して批判をして、同政策によるこれ以上の日本破壊を食い止めることです。先ほども書きましたように、厚生労働省は機関病院・公立病院の統廃合方針を変えておりませんし、また、東京都・小池百合子も都立病院の独立行政法人化方針を転換していません。それどころか、共産党を除き、翼賛化する都議会のほとんどの議員どもが、この独立行政法人化を進める予算を含む今年度予算に賛成している有様です。

(関連)【新型コロナウイルス】ドケチ安倍政権 13万病床削減を撤回せず医療崩壊の危険性|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271187
(関連)具体的対応方針の見直し期限を延期 新型コロナで厚労省|ケアマネタイムスbyケアマネドットコム
 http://www.care-mane.com/news/10843.html?CID=&TCD=0&CP=1

(関連)【新型コロナウイルス】小池知事はコロナでも効率優先? 都立病院“独法化”の弊害|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271298

一方、コロナ騒動はまもなく経済の落ち込みとなって、今以上に悲惨な事態が顕在化してくるでしょう。貧困に苦しむ人々は、コロナに侵される前に経済苦で生命・生存を奪われる可能性が高いのです。これを10~30万円の現金バラマキで対応しろというバカ者が少なからずいます。そのあとコロナが収束して経済が元に戻るという保障はあるのかと聞きたいくらいです。しかし、「10~30万円の現金」と言いますが、これを1億2千万人にのべつくまなく配れば、合計で12兆円~36兆円という金額になります。バカバカしくて相手にもしてられないですね。わずか数千億円のカネ(財政)を出せないから、保育士が足りない、保育園が足りない、失業したら子育てができない、介護士がいないから介護保険が崩れそうだ、などと言っている時にです。あるいは、数百億円レベルで生活保護者への支給を削減している時にです。

簡単な処方箋を書いておきましょう。

(1)各基礎自治体に生活相談窓口センターを置いて、ここで生活に困った人を受け付ける。たくさんの人が来ることが予想されるため、対応人員を大きく増員する必要があり、その費用は国が面倒を見ればいい。各自治体は対応人員を正規職員として採用すればいい(ロスジェネ世代は生活保護の仕事にピッタリではないか=自分が苦労したことを政策に生かせばいい)

(2)事情をお聞きして、まず当座の生活資金を無利息融資の形で公布する(上限は100万円くらいかな:家族構成にもよる)。

(3)収入や資産状況を調査の上、生活保護世帯に該当すれば、生活保護に移行し、上記の融資は返済無用とする。

(4)そのあとは、生活が自律的に営めるまで生活保護でサポートする。

(5)「瀬戸際政策」で申請者の追い払い対応をしている自治体の生活保護課は、その態度を改める(そのため生活保護の必要資金は当分の間、95%まで国が面倒を見る)。親族に連絡するなどのプライバシー侵害は廃止、地方などで通勤に必要なマイカーや居住住宅の冷暖房など、最低限の生活に必要な資産保有は認める、その他柔軟な対応など、制度の改正も行い、自治体側の対応が悪ければ法的に罰則を付ける。

(6)新法を制定し、生活保護制度を生活保障制度に切り替える(下記及び私のブログ参照)
 https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/190520_seikatsu_hosyo.pdf

(7)中小零細企業への支援は別途検討(先ほど紹介した私のブログにも一部掲載)

(8)内部留保を巨額に抱える大企業には一切の支援をしない。むしろ内部留保を使う形で今回のコロナ不況の回復に寄与してもらう方法を考える。

(9)上記大企業が解雇した非正規の人たちは国や自治体が大きく採用をして失業拡大を防ぐ。また、失業保険制度の大幅拡充を制度化する。

(10)地方振興公社を立ち上げ、数百万人の人たちを正規職員として採用し、地方に派遣する。

などです。

(関連)ロスジェネ世代の救済(正規職員として安定雇用)は日本経済の救済・再建と同義である=ニュー・ニューディール政策(NND)による「地方振興公社」(新設)を軸に経済政策の抜本転換をはかれ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-5333dd.html

この辺の議論は4/25にやりたいと考えています。
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以下、直近のマスコミ報道などから、新型コロナPANDEMICに関するもののうち、公衆衛生や医療に直接関係するものを抽出して下記に列挙しておきます(緊急経済対策に関するものなどは含まれず)。数が多いですので、記事の見出しをご覧になり、詳しく見る必要が感じられたものだけをご覧になるといいと思います。

(参考)(注目)藤原辰史:パンデミックを生きる指針——歴史研究のアプローチ
 https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic

(参考)国連特別報告者 新型コロナに関して2つの声明発表 - hyogen-tsutaeru ページ!
 https://cutt.ly/wtAPY6V

(関連)新型コロナウィルス感染症に関して例外はあってはならない「すべての人は人命救助を受ける権利がある」(国連専門家 2020.3.26)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/himitsu/200326.pdf

(参考)「このままでは手遅れに」iPS山中教授が強い危機感(20-04-02) - YouTube
 https://cutt.ly/RtAUqxo


 <別添PDFファイル>
(1)こんな政権の存続自体が非常事態、医療、経済崩壊に打つ手なし(日刊ゲンダイ 2020.4.6)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271419
(2)もはや誰も信じていない安倍政権、世論が封鎖を求め政治がためらう倒錯(日刊ゲンダイ 2020.4.4)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271371
(3)医療崩壊の危機切迫(朝日 2020.4.3)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14427689.html
(4)首都圏 病床確保が急務、現場危機感 広域連携も必要(東京 2020.4.4)
ダウンロード - e9a696e983bde59c8f20e79785e5ba8ae7a2bae4bf9de3818ce680a5e58b99e38081e78fbee5a0b4e58db1e6a99fe6849f20efbc88e69db1e4baac202020.4.4efbc89.pdf
(5)新型コロナ「一斉休校」効果は、むしろ「学校の方が安全」負の面多いのに延長続々(東京 2020.4.4)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020040402000154.html
(6)軽症は自宅・ホテル療養、厚労省 病床確保へ通知(東京 2020.4.3夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202004/CK2020040302000301.html

(「軽症は自宅・ホテル療養」とか言いますが、自宅にいる家族に感染したらどうするのですか? また、ホテルの場合は、ルームサービスや室内清掃の従業員はどうすればいいのですか? 寝具やトイレタリーなどから感染するので清掃もできないということですか? どうもきちんと考えられていないように思えてなりません。それに豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号の場合には換気扇や空調が問題になっていました(上述参照)。万事がこんな調子です。:田中一郎)


 <関連サイトその1:日刊ゲンダイ>
(1)思考停止の恐ろしさ “これは戦争なのだ”という危険な風潮|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271316
(2)感染すれば危険な年齢だが…経済と社会の立て直しに尽力を|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/271398
(3)米大使館が帰国強く促す 安倍政権のコロナ対応にダメ出し|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271425
(4)【安倍晋三】安倍首相と小池都知事がリーダーだと頭が混乱してしまう|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271344
(5)【新型コロナウイルス】安倍政権の新型コロナ対応に“反旗” 地方首長「従わない」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269811

 <関連サイトその2:その他>
(1)PCR検査 関空検疫パンク寸前 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6356124
(2)政府、PCR要否判断を全国調査 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6356092
(3)厚労省「軽症者は自宅」に現場歓迎 医療崩壊への危機感強く 「もっと早い決定なら…」の声も - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200403/k00/00m/040/258000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article
(4)新型コロナウイルス政府専門会議が開かれました! いのちを守る参議院議員 川田龍平公式ブログ
 https://ameblo.jp/kawada-ryuhei/entry-12586582325.html
(5)新型コロナ院内感染、そのとき何が起こったか -コロナショックの大波紋 -東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/EtAAmF2
(6)新連載!-「100日で崩壊する政権」1日目。全国民を動揺させた「和牛券」 - ハーバー・ビジネス・オンライン
 https://hbol.jp/216059
(7)専門家「もっとわかりやすく」「まず信頼獲得を」 政府のコロナ情報発信に注文 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200402/k00/00m/010/287000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article
(8)東京の保育園「コロナ」で不安強まる現場の葛藤 -コロナショックの大波紋-東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/RtASUDl
(9)東京都の感染者が新たに118人 初の3桁 新型コロナ - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200404/k00/00m/040/080000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article
(10)特集ワイド:この国はどこへ コロナ禍に思う 作家・島田雅彦さん 政府批判が自己防衛になる - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200403/dde/012/040/031000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=column

 <関連サイトその3:マスク>
(1)増産マスク なぜ買えない- - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6356125
(2)世界のマスク市場「無法化」 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6356119
(3)全国民が唖然…「マスク2枚」で完全に露呈した安倍政権の「闇」(井戸まさえ)現代ビジネス
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71569
(4)日医会長「布マスクは安心効果」 ウイルス防止役割なし - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1101455.html

 <関連サイトその4:海外
(1)(別添PDFファイル)韓国医療 崩壊しないわけ(朝日 2020.4.3)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14427787.html
(2)サンフランシスコとニューヨーク、明暗を分けている理由は…早期の自宅退避命令が功を奏したか - Business Insider Japan
 https://www.businessinsider.jp/post-210495
(3)在日アメリカ大使館、日本の新型コロナ検査不足を指摘「有病率を正確に把握するのは困難」(高橋浩祐) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashikosuke/20200403-00171373/
(4)世界に広がる雇用不安 出口見えぬコロナショック さらに悪化の恐れも - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200403/k00/00m/020/256000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article
(5)(別添PDFファイル)未知の闘い出口見えず、感染者100万人超 各国の対応後手に(朝日 2020.4.4)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14429209.html
(6)もぎたて海外仰天ニュース|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/2087
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