« (3/20封切)映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』見聞録:人間・三島由紀夫は魅力的だが、その思想は危険極まりなし=対抗思想は「ちょぼちょぼ市民」論(故小田実氏) | トップページ | (4.25)(番外編)オルタナティブな日本をめざして:「討論集会:次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」(ちょぼゼミ) »

2020年3月25日 (水)

関西電力ブラック(マネー)アウト(その6):第三者委員会報告が明らかにした新たな関西電力の腐りきった振る舞い=この会社からは原発運転免許をはく奪し、司直の手を入れて、その出鱈目の全貌を明らかにせよ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(4.19)豊田直巳 講演会「チェルノブイリから福島」(東京・練馬)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1582097171429staff01


2.新ちょぼゼミ
(1)(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html

(3/31(火):この日は最初の1時間弱で主催者側より中野剛志さんの経済政策論についてコメントいたします)

(2)(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

(4/12(日):この日のスタートはいつもとは違い、お昼の午後1時30分からです。この日は最初の1時間弱で主催者側より岩波月刊誌『世界』(2020/4)に掲載された金子勝立教大学教授の山本太郎「れいわ新選組」政策批判論文についてコメントいたします)

(関連)(別添PDFファイル)もし君が首相になりたいと言うならば(イントロ部分)(金子勝『世界 2020.4』
 https://cutt.ly/athdz6z
(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/

(3)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第43回):「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問(交通分野とエネルギー体系)」(新ちょぼゼミ:上岡直見さん)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-4c608c.html

(4/27(月):この日は最初の1時間弱で主催者側より山本太郎「れいわ新選組」の政策について、改めて詳しくコメントいたします)

(関連)原発避難はできるか-上岡直見/著(緑風出版)
 https://00m.in/5ywqj

(関連)東京新聞-<東海第二原発 再考再稼働>(11)複合災害想定 欠かせない 環境経済研究所代表・上岡直見さん(66)-茨城(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202003/CK2020031202000144.html


3.#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 2020  3.19 首相官邸前抗議 右翼があからさまな妨害
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2020/03/2020-319.html


4.映画『21世紀の資本』公式サイト
 https://21shihonn.com/

(関連)21世紀の資本 » 新宿シネマカリテ(上映映画館)
 http://qualite.musashino-k.jp/movies/9641/
(関連)トマ・ピケティ「新型コロナの危機は重大だが社会変革のきっかけに」映画版『21世紀の資本』映画を通して伝えたいこと-クーリエ・ジャポン
 https://courrier.jp/news/archives/194138/


5.キャンペーン 衆議院議長 佐川宣寿氏の国会証人喚問をもう一度やってください Change.org
 https://cutt.ly/Ptbvyzu

(1)「安倍首相、麻生大臣。あなた方は調査される側で『再調査しない』と言える立場にありません」自死職員の妻(相澤冬樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200321-00168979/
(2)「悲しすぎる…」森友で自死職員の妻 麻生財務相「再調査せず」発言に(相澤冬樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200319-00168661/
(3)自殺した赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定してシラをきる安倍首相! でも「首相の答弁が改ざんの原因」を証明する記録が…|LITERA/リテラ
 https://cutt.ly/LtbBgbd
(4)東京新聞-森友文書で提訴 改ざんの闇に迫らねば-社説・コラム(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020032002000170.html
(5)「週刊文春」2年半ぶり完売 “森友”自殺職員の手記公開が反響 相澤記者スクープに編集長「震えました」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000191-spnannex-ent


6.「いちろうちゃんのブログ」
(1)(3/20封切)映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』見聞録:人間・三島由紀夫は魅力的だが、その思想は危険極まりなし=対抗思想は「ちょぼちょぼ市民」論(故小田実氏)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-41e5c6.html

(2)次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その1):「消費税5%への減税」を軸にして野党が結束、オルタナティブな政治・政権を打ち出せ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-67f50f.html

(3)市場原理主義政策の行き着く先は「コロコロコロナショックによる日本経済の崩壊」=コロナでイチコロナだった「アホノミクス」、それでもまだ「不十分」だとして更なる「アホ」と「バラマキ」へ走るアベ政権- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-ad4c1b.html

(4)コロナPANDEMICの経済対策とベーシックインカムについて(まだ「BI」だなどという人たちがいる!) 世界の株価が暴落を始めた! いよいよ待ったなしの危機に突入か!?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-0025d3.html

(5)日本の大学は腐っている(3):科学者と軍事研究(池内了:岩波新書から)+ 地球温暖化と石炭火力に関する議論について(続報:最近の日経記事他)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-c21b05.html
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最初に「関電桃太郎」の歌からです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪関電桃太郎♪
 https://www.youtube.com/watch?v=mbsZmC_0Ulk

♪ 1番(関西電力幹部)
 森山さん 森山さん
 お腰につけた毒まんじゅう
 一つわたしに下さいな 

♪ 2番(森山栄治)
 あげましょう あげましょう
 これから高浜原発の
 工事をくれたらあげましょう

♪ 3番(関西電力幹部)
 貰いましょう 貰いましょう
 あなたについて何処までも
 家来になって貰いましょう

♪ 4番(森山栄治)
 おもしろい おもしろい
 のこらず関電攻めふせて
 分捕物をえんやらや
・・・・・・・・・・・・・・・・・


さる3月14日、関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役森山栄治氏(2019年3月死去)から金品を受け取っていた問題で、第三者委員会(委員長:但木〈ただき〉敬一元検事総長)が調査結果を公表いたしました。受け取っていたとされた金品は、これまでの23人・3億2千万円から、一気に75人・3億6千万円に膨れ上がりました。また、既に明らかになっていた関西電力の会社ぐるみの不正・不法行為にとどまらず、更に驚くような醜態やデタラメ・背信行為の数々が明らかにされ、関西電力が福井県若狭湾沿岸で原発を始めたころからの悪弊を引きづって今日に至っていることがはっきりと証明されました。しかし、この第三者委員会はあくまで関西電力が指名した人たちを委員とした関西電力の委員会であり、しかも強制的な捜査権・調査権を持っていないことから、その調査には限界があります(事実、証言や証拠の提出など、協力を得られなかったケースが散見されたとのことです)。

関西電力が大阪地検特捜部のOBたちの力まで借りて隠し続けてきた、このハレンチ極まる犯罪行為(成立する犯罪としては、特別背任・背任、収賄罪、所得税法違反(脱税)、有価証券虚偽記載(金融取引法違反)です)については、しっかりと検察の強制捜査を入れてその全貌を明らかにし、しかるべくその責任者たちに刑罰を課していく必要があります。その中身を見るや、もはや証券取引所に上場する大会社とは思えない、戦後の企業犯罪の中でも最悪の部類に入る「巨悪」そのものです。かような会社に原発の運転・運営など任せてはおけないでしょう。既に昨年12月には、「関電の原発マネー不正還流を告発する会」が組織され、総勢で3272人の一般市民が関西電力の役員たちを刑事告発しています。また、報道によれば、株主代表訴訟も提起されているようです。

(関連)関電役員ら12人を刑事告発 市民団体、金品受領問題で:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASMDF4RWSMDFPTIL00P.html

(関連)関西電力株主 岩根社長ら新旧役員を提訴するよう会社側に請求 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20191127/k00/00m/020/249000c

第三者委員会の但木敬一委員長は、最終報告書公表時の長時間にわたる記者会見において、一方で関西電力のガバナンスの欠如や会社体質などを厳しく批判する傍ら、他方では、悪事を繰り返していた旧役職員たちを刑事告発・起訴することは難しいなどと説明しています。私はこの第三者委員会の最終報告書の最大の狙いはここにあったのではないかと疑っています。そんなことはない、現行の法律の下で、旧役職員たちを刑事起訴することは十分に可能であることは、下記にご紹介する郷原信郎氏や海渡雄一弁護士の説明を見れば明らかです。元検事総長ともあろう人物が、何を余計なことを発言しているのか・説明しているのかと、私は強く思います。こういういい加減な、言い換えれば時の支配権力に追従して、権力犯罪を裁く方向で努力しようとしない人間たちでこの国が覆われてしまっているところに、尽きることのない悪質な社会問題や権力者の悪事が平然と繰り返され、居直りが罷り通っていくのです。社会正義のためにも、この関西電力幹部どもは刑事裁判にかけ有罪としなければなりません。

また、関西電力は、これからの時代を生きていく電力会社として、上記で申し上げた検察捜査や株主代表訴訟とその起訴・裁判如何に関わらず、自らの力でその罪悪の全てを調査して明らかにし、旧役員たちに対しては会社に与えた全ての損害を賠償させ、今後に向けて自らの会社組織の抜本的な体質改善を図り、返す刀で原発事業を返上して、全ての原発を他社に先駆けて廃炉にしていく必要があります(まさか退任した問題の役職員に対して巨額の退職金などを支払っているのではないだろうな!)。しかしながら、就任した新社長や新会長の人選を見ると、この会社はこの期に及んでも、本音のところでは今回の事件に関して何ら反省をしていないのではないかと思わせるような「居直り」ぶりです。口先だけで反省を繰り返し、これからも旧態依然の原発推進をくり返すのであれば、この会社に対しては厳しい社会的制裁を課していくべきです。

(関連)関西電力、原発マネー問題の挽回担う新社長に社内外から失望の声(ダイヤモンド・オンライン) Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200318-00232038-diamond-bus_all

(関連)榊原前経団連会長、関電会長に就任へ 外部から登用、経営を監督:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14409528.html
(こいつは財界人の中でも最も悪質の部類に入る原子力ムラ応援団長だ! :田中一郎)

加えて申し上げておくべきは経済産業省や原子力規制委員会・規制庁の監督官庁としての振る舞いです。経済産業省はご承知の通り、電気事業法に基づいて関西電力に対して「業務改善命令」を出しています。しかし、その根拠となる関西電力に対する調査は、今般の第三者委員会報告のみに基づいています。まさにこの最終報告が出るのを「待ってました」とばかりに反応し、業務改善命令を出しています。しかし何故、経済産業省は自分たち自身が関西電力に調査に入り、業法上の権限を使って調査を徹底して行わないのでしょうか。少なくとも第三者委員会の最終報告書やマスコミ報道などから、まだ未解明のことや疑問に残るような部分をあぶり出し、それらを業法上の権限を使いながら更に突っ込んで実態の解明に努めるのが監督官庁のなすべきことではないのでしょうか。そうでなければ、本当に効果的な再発防止対策など実現できないように思われます。

(関連)(別添PDFファイル)関電に業務改善命令、金品受領 経産省、再発防止指示(東京 2020.3.16夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031602000077.html

また、経済産業省は、少し前に関西電力に対して電力料金の値上げの認可を出しています。下記にご覧いただくように、関西電力は電力料金値上げに際して電力消費者などに約束をしていた役員報酬カットの「合理化」を水面下で反故にし、退職後に特別報酬のような形で報酬戻しを行うという許されない詐欺行為を働いていたことが明らかになっています。そうであれば、当然のこと、この認可した電力料金の値上げは、過去にさかのぼって無効・取り消しとしなければならないはずです。しかし、これについて経済産業省は何の説明もしていません。

一連の経済産業省の動き方を見ていると、早期にこの関西電力問題に幕引きを行い、形だけの再発防止対策を出させて終わりにしようとしている魂胆が透けて見えるようです。経済産業省=この役所はアベ政権とベットリとくっついて、福島第1原発事故後においても過去への反省もなく、次々とロクでもない政策をくり返している、現在の霞が関の中では最悪の官庁と言えるでしょう。かつて「ノーパンシャブシャブ」で解体の憂き目となった大蔵省と同様、経済産業省もいったん解体して原子力部門を切り離し、幹部クラスを総入れ替えする形での「組織刷新」が必要であるように思われます。今のままでは「蜘蛛の巣城」のようなどうしようもない体質をひきずったまま、今後も権力犯罪もどきのようなことを繰り返していくように思われます。

一方の原子力規制委員会・規制庁ですが、こちらもひどいものです、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁さながらですから話になりません。今回の関西電力のことで言えば、関西電力については原発運転の資格などなし、が社会的に見て明らかですから、一旦OKを出した高浜、大飯、美浜の各原発の運転許可を撤回し、原発運転資格について白紙に戻す必要があるでしょう。原発規制当局として常識の域に入る当然の行政措置です。しかし、現状は「我関せず」の「素知らぬ顔」をしています。

以下、関係する報道その他を若干ばかり整理してみなさまにご紹介いたします。ご参考にしていただければ幸いです。たくさんありますが、この中でも郷原信郎氏と海渡雄一弁護士の刑事起訴に関する論文は重要ですので、是非、原本に当たってご覧になってみて下さい。

(参考)関西電力「反原発町長」暗殺指令-齊藤真/著(宝島社)
 https://00m.in/H8INI

 <別添PDFファイル>
(1)関電側に原発マネー還流、金品受領 役員ら75人3.6億円(朝日 2020.3.15)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14403961.html
(2)追及・関西電力:暴かれつつある帝国の内幕(イントロ部分)(共同通信取材班『世界 2020.4』)
ダウンロード - e8bfbde58f8ae383bbe996a2e8a5bfe99bbbe58a9befbc9ae69ab4e3818be3828ce381a4e381a4e38182e3828be5b89de59bbde381aee58685e5b995efbc88e382a4e383b3e38388efbc89efbc88e585b1e5908ce9809ae4bfa1e3808ee4b896e7958c202020.4e3808fefbc89.pdf
(3)原子力ムラの癒着と不正 その責任を問う(イントロ部分)(海渡雄一『世界 2020.4』)
ダウンロード - e58e9fe5ad90e58a9be383a0e383a9e381aee79992e79d80e381a8e4b88de6ada320e3819de381aee8b2ace4bbbbe38292e5958fe38186efbc88e382a4e383b3e38388e58886efbc89efbc88e6b5b7e6b8a1e99b84e4b880e3808ee4b896e7958c202020.4e3808fefbc89.pdf
(4)関電原発マネー 第三者委報告(上中下)(毎日 2020.3.17,18,19)
 https://mainichi.jp/articles/20200317/ddm/012/020/105000c
 https://mainichi.jp/articles/20200318/ddm/012/020/092000c
 https://mainichi.jp/articles/20200319/ddm/012/020/076000c
(5)関電に業務改善命令、金品受領 経産省、再発防止指示(東京 2020.3.16夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031602000077.html
(6)関電 減額の役員報酬補填、元会長ら18人 退任後2億6000万円(東京 2020.3.17)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601002008.html
(7)関電、接待に8952万円支出、元助役と料亭会食・誕生日会他 計421回(朝日 2020.3.17夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406352.html
(8)関電が事前に情報提供の競争入札、元助役関連会社 全て落札(朝日 2020.3.18)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406591.html
(9)発注要求受け調査を指示、関電元副社長 元助役関係会社の工事(朝日 2020.3.16夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14404842.html
(10)関電金品受領の元凶「豊松秀己」(『FACTA 2019.12』)
 https://facta.co.jp/article/201912044.html


1.経済産業省 HP
(1)(2020.3.16)関西電力株式会社に対する業務改善命令を発出しました(METI経済産業省)
 https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200316002/20200316002.html
(2)(2020.3.14)関西電力株式会社から報告徴収命令に対する回答を受領しました(METI経済産業省)
 https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200314001/20200314001.html
(3)(2019.9.27)関西電力株式会社に対して電気事業法に基づく報告を求めました(METI経済産業省)
 https://www.meti.go.jp/press/2019/09/20190927006/20190927006.html
(4)(2015.5.18)関西電力株式会社による電気供給約款の変更認可申請について|電気料金について|資源エネルギー庁
 https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/fee/kansai/


2.第三者委員会最終報告に関するマスコミなどの報道
(1)(別添PDFファイル)関電側に原発マネー還流、金品受領 役員ら75人3.6億円(朝日 2020.3.15)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14403961.html
(2)問われる関電、多難の信頼回復(朝日 2020.3.15)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14404021.html
(3)関電の金品受領 最終報告書、原発マネー解明に限界(日経 2020.3.15)
 https://r.nikkei.com/article/DGXMZO56813670U0A310C2960M00
(4)(注目:原本に当たってください)(別添PDFファイル)関電原発マネー 第三者委報告(上中下)(毎日 2020.3.17,18,19)
 https://mainichi.jp/articles/20200317/ddm/012/020/105000c
 https://mainichi.jp/articles/20200318/ddm/012/020/092000c
 https://mainichi.jp/articles/20200319/ddm/012/020/076000c
(5)(別添PDFファイル)追及・関西電力:暴かれつつある帝国の内幕(イントロ部分)(共同通信取材班『世界 2020.4』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b506706.html


3.新たに明らかとなり報道された関西電力のデタラメ
(1)(別添PDFファイル)関電 減額の役員報酬補填、元会長ら18人 退任後2億6000万円(東京 2020.3.17)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601002008.html
(2)(別添PDFファイル)関電、接待に8952万円支出、元助役と料亭会食・誕生日会他 計421回(朝日 2020.3.17夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406352.html
(3)(別添PDFファイル)関電が事前に情報提供の競争入札、元助役関連会社 全て落札(朝日 2020.3.18)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406591.html
(4)(別添PDFファイル)発注要求受け調査を指示、関電元副社長 元助役関係会社の工事(朝日 2020.3.16夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14404842.html


4.刑事告発・起訴について
(1)(重要・必読)関電金品受領問題は「戦後最大の経済犯罪」~原発事業をめぐる「闇」の解明が不可欠(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20200319-00168613/

(関連)関電幹部、原発地元有力者から金員受領の“衝撃”~「死文化」した“会社役員収賄罪”も問題に(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20190927-00144352/

(関連)関電経営トップ「居座り」と「関西検察OB」との深い関係(郷原信郎) 個人-Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20191007-00145654/

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)会社法の収賄罪の成否

 (1)の会社法の収賄罪は、会社役員が「職務に関し、不正の請託を受けて、財産上の利益を収受し、又はその要求若しくは約束をしたとき」に成立する。

 但木氏は、金品の授受の段階で、「特定の工事」についての便宜供与を依頼する趣旨でないと「請託」と認められないかのように言うが、少なくともこれまでの検察の実務・刑事事件の裁判例の解釈は、そうではない。これまでの実務では、贈収賄における「請託」は、かなり抽象的なものでも十分に認められてきた。

 特捜部等が摘発した贈収賄事件の中には、例えば、ゼネコン汚職事件での仙台市長の受託収賄事件のように、「仙台市発注の公共工事におけるゼネコン各社の受注に便宜を図る」という程度の抽象的なもので「請託」が認められた例もある。今回の事件でも、金品の供与と具体的な工事との関連性が明確でなくても、金品の提供が「森山氏に関連する企業(以下、「森山関連企業」)に関電工事発注で便宜を図ることの依頼」によるものであることの認識があれば、「請託」を認めることは十分に可能であろう。

 報告書によれば、森山関連企業への工事発注の依頼というのは、合理的な理由もないのに、特定の企業に対する特命契約などの不正な方法で発注してほしいというものなのであるから、「請託」さえ認められれば、それが「不正」であることを否定する余地はない。

 少なくとも、森山氏に、関電が森山関連企業への工事発注で便宜を図ってもらっている(正確には、「便宜を図らせている」)という認識があったことは明らかであり、関電幹部の側、特に、原子力事業本部幹部の側は、金品供与が、工事発注に関する便宜供与の対価であることの認識は十分にあったはずである。その中で、5年の公訴時効が完成していないものが刑事事件としての捜査の対象となるのは当然だ。

「特別背任罪」の成否

 (2)の会社法の特別背任罪は、会社の役員が「自己若しくは第三者の利益を図り又は組織に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、当該組織に財産上の損害を加えたとき」に成立する。

(中略)本来、競争入札によって発注すべきところを、理由もなく特命契約で発注している以上、それ自体が価格の上昇を招くものであることは明らかだ。特に警備業務などの人件費主体の業務の場合、公共調達の場合でも、競争によって予定価格を大幅に下回る価格となることが多い。特命契約で森山関連企業に発注したのであれば、競争が行われた場合の価格を推計し、それと比較することで関西電力に損害が生じていることは立証可能だと考えられる。しかも、少なくとも原子力事業本部の幹部は、関電側に多額の金品が恒常的に還流していることを認識していたはずであり、関電からの発注によって森山氏の関連企業に相当な超過利潤が発生しており、その分公正な手続で競争をさせた場合より関電にとって不利な価格であったことは十分に認識できたはずなので、そのような発注によって「損害を加える」ことの立証も可能だ。

(中略)関電幹部にとっては「多数の役職員が森山氏から多額の金品を受領していたことの隠蔽」が目的だったのであり、それは、「会社の利益を図る目的」というより、「関電役職員らの個人的利益」を図っていたものにほかならない。以上のとおり、犯罪の成否、刑事事件化の見通しに関する但木氏のコメントは、いずれも疑問があり、本件については、会社法の収賄罪、特別背任罪の事件として、立件できる可能性はかなり高いと考えられる。

(中略)問題は、不正な金品を提供されても拒絶できない、恫喝されるため返却すらできないという、関電幹部と森山氏との関係の下で、そのような工事・業務の品質チェックが十分に機能していたのかどうかである。

 但木氏は、「100万円の工事を300万円」というように発注価格が水増しされていないことを、関電に損失が生じていないことの理由としており、調査報告書も、「発注金額の合理性について」との項目で、「本件取引先に対する発注金額を水増ししていたなどの事実は認められず、本件取引先に対する発注金額が不合理であると認めるまでには至らなかった」としている(145頁)。

 一方で、森山関連企業に、多額の金品が還流してくるほどの超過利潤が生じているのであるから、工事や業務に品質上の問題がないとは言い切れない。しかし、仮に、関電側が森山関連企業の工事・業務の品質を厳しくチェックして問題を指摘したりすれば、森山氏の逆鱗に触れる可能性がある。この点に関しても「触らぬ神に祟りなし」という態度がとられていた可能性はないのか。それによって、原発関連工事や業務に、品質上の問題が生じていた可能性はないのか。この点は、原発の安全・安心に関わる極めて重大な問題である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)(重要・必読)原子力ムラの癒着と不正 その責任を問う(イントロ部分)(海渡雄一『世界 2020.4』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b506706.html

(一部抜粋)
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(中略)今後の捜査の課題を指摘しておく。第一に、森山氏からの金品の流れを究明するには、森山氏の手もとに保管されていたはずの、関電役員との経緯を記した森山メモを入手寸ることが不可欠である。第二に、工事発注金額が適正であったかどうかを判断するには森山氏の関連会社への発注額と外部(下請け)への再発注の差額等を明確にする必要がある。第三に内部報告書(四頁)には、「(森山氏が)高浜三・四号機増設時に関電経営トップと何度も面談し、増設に関して依頼を受けたと話していた」と記載されている。関電と森山氏の間における三〇-四〇年の長期にわたる不正常な関係の全容解明が必要不可欠であることがわかる。第四に、これら金品の流れを詳細に明らかにするために、森山氏と吉田開発、柳田産業の銀行口座の取引履歴の操作が不可欠である。
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5.その他
(1)「関電再生」には刑事責任の追及が不可欠だ - 企業経営・会計・制度 - 東洋経済オンライン
 https://00m.in/TvrYg
(2)【解説】関西電力 役員報酬カットの一部「約2億6000万円」を退任後に“補てん“ 利用者への背信行為(関西テレビ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00010000-kantele-soci
(3)関西電力金品受領問題 元凶副社長は退任後の月額報酬が490万円だった!(井上久男) Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/inouehisao/20200315-00167812/
(4)関西電力事件・第三者委員会報告、「闇」はこれで完全に暴かれたのか(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200320-00071221-gendaibiz-bus_all&p=1
(5)関電・金品受領問題生んだ“きっかけ”は『虫害』…元助役との歪んだ関係を“元所長”も証言(MBSニュース) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00010000-mbsnews-bus_all

(6)関電をむしばんだ原発事業「共犯関係」の呪縛 - 資源・エネルギー - 東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/339086
(7)関電金品受領報告書 - Miyanichi e-press
 https://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/_44124.html
(8)関電事件 日産よりもひどいガバナンスと「モンスター」の頭の中(現代ビジネス)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200320-00071229-gendaibiz-soci
(9)関電役員報酬補填に松井市長「公共料金取り扱う資格ない」(読売新聞オンライン)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00050148-yom-bus_all
(10)元助役「いい話持ってこい」 関電幹部が約束→ご機嫌に(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000053-asahi-soci

(11)元助役「仕事持ってこい」復元メールで癒着浮き彫り 関電第三者委報告書(時事通信)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200315-00000014-jij-soci
(12)元助役と関電幹部、福井県職員が一緒に旅行 懇親会も(福井新聞ONLINE)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00010001-fukui-l18
’(13)元助役の関係4社を指名停止へ 関電方針、最長2カ月(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000057-asahi-soci
(14)須田慎一郎が独自取材~関電金品受領問題で第三者委員会の報告書に載っていない“元助役との事実関係”(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000009-nshaberu-soci
(15)東京新聞-関電の金品受領 原発の闇はまだ深い-社説・コラム(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020031702000149.html


 <「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)関西電力ブラック(マネー)アウト(その1):腐った電力会社幹部と銭ゲバ地元ボスの「汚物連合」が見せた原発・原子力社会の生々しい実態=「原発を再稼働して背広をつくってもらおう」(お前らアホか!?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-0f8224.html

(2)関西電力ブラック(マネー)アウト(その2):原子力ムラでゴキブリを1匹見つけたら、他にも20匹はいるぞ!=もらった金品も、もらった奴も、もっとあるある、もっといるいる(ホレ! 検察も仲間やで)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-6fed42.html

(3)関西電力ブラック(マネー)アウト(その3):会長・社長他関電幹部の巨額退職金・顧問待遇付「辞任」という「円満退職」を許すな!=この連中は「懲戒免職処分」の上、刑事告発・起訴、そして株主代表訴訟で損害賠償請求だ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-a5e73f.html

(4)関西電力ブラック(マネー)アウト(その4):お手盛り第三者委員会に騙されるな! 今こそ強制捜査せよ(河合弘之弁護士)=刑事告発の受付締切は12月8日必着- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-9623cd.html

(5)関西電力ブラック(マネー)アウト(その5):福井県知事・福井県庁もやっぱり「森山印の毒まんじゅう」を食べて全身がしびれていた=若狭原発群が大事故を起こす前に原発はやめさせましょう!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-5cba0e.html
草々

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