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2020年3月

2020年3月31日 (火)

本日(3/31)のいろいろ情報:(1)国会で虚偽答弁の更田豊志原子力「寄生」委員長(2)コロナ対応の脆弱=保健所削減が追い討ち(3)IOC宛てオリンピック中止要請(4)「サル化する世界」 他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.「森友学園問題」は終わっていない=徹底した再調査が必要だ! 赤木さんの命を無駄にするな!

キャンペーン · 衆参両院議長 安倍晋三内閣総理大臣 麻生太郎財務大臣- 私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか。有識者(弁護士、大学教授、精神科産業医等)によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい! · Change.org
 https://bit.ly/2UJG8n8 

*キャンペーン · 衆参両院議長 安倍晋三内閣総理大臣 麻生太郎財務大臣- 私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか。有識者(弁護士、大学教授、精神科産業医等)によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい! · Change.org
 https://cutt.ly/ltR7oFV

(関連)”赤木効果”で最多最速!森友事件で自死「再調査を」に賛同15万人の衝撃(相澤冬樹) Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200329-00170272/

 <文春砲>
(1)森友問題「再調査するつもりはない」“自殺職員”の手記とも向き合わない安倍・麻生の見苦しさ - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36876
(2)森友自殺“遺書” 圧倒的88%が「財務省は再調査すべき」で一致する根本理由――アンケート結果 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36896
(3)【森友スクープ全文公開#1】「すべて佐川局長の指示です」――森友問題で自殺した財務省職員が遺した改ざんの経緯- 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36818
(4)【森友スクープ全文公開#2】「まさに生き地獄」――55歳の春を迎えることなく命を絶った財務省職員の苦悩- 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36819
(5)【森友スクープ全文公開#3】「トシくんは亡くなって、財務局は救われた。それっておかしくありませんか?」財務省職員の妻が提訴した理由- 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36820
(6)【森友スクープ全文公開#4】自殺した財務省職員・赤木俊夫氏が遺した「手記」全文- 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36821
(7)「8億円値引きは問題だった」森友事件 近畿財務局「売買担当者」が赤木さん妻に告白 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36823
(8)“花見疑惑”の安倍昭恵夫人 森友-財務省職員自殺”が報じられた夜、銀座でしていたこと - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36887

(関連)緊急特集 赤木さんの真実 〜「森友」を忘れない 200324 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=CZzwdATcN8Y

 (どうもこの人たちはどこかおかしいようです)
【速報】衆院静岡4区補選にN国党から森友学園元理事長の籠池泰典氏出馬へ(静岡朝日テレビ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00010005-satvv-l22

*三浦瑠麗が近畿財務局職員の自殺に「人が死ぬほどの問題じゃない」…冷酷発言は安倍政権の改ざん矮小化のため?|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2018/03/post-3863.html


2.キャンペーン · 横浜にカジノはいらない!ギャンブル依存と貧困を防ぎ、介護・福祉・医療こそ充実を!(全国からご署名いただけます) 介護福祉医療関係者(当事者・家族・支援者・従事者)に限らず、大勢の皆さまのご署名をお願いいたします · Change.org
 https://cutt.ly/4tR7GDe

(関連)キャンペーンについてのお知らせ · 【2020年3月23日 第2次署名と共に、林市長への抗議声明を提出しました!】 · Change.org
 https://cutt.ly/ktR7DWr


3.(速報)東京オリンピック、21年7月23日開幕 組織委と都が決定 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200330/k00/00m/050/164000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article

(関連)東京オリンピックおことわリンク - 【3月31日締め切り】[petition for IOC -Request... - Facebook
 https://cutt.ly/NtTycfu


4.(新刊書)サル化する世界-内田樹/著(文藝春秋)
 https://00m.in/XGKpc

(関連)内田樹「今の自分さえよければいいという考えが、人を『サル化』させる」AERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2020031000010.html
(関連)内田樹「過去と未来を見つめることが虚しく思えるのは文明史的危機」AERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2020032400039.html

(いよいよ日本も「猿の惑星」になってきたということですか。大昔の学生の頃、家庭教師のアルバイトで通っていた先の(教えていた)女の子に、逆に教えてもらったダジャレが「サルノワクセイ」=「サルノワ臭エ」でした。これ、今になって思えば、実によく当たっています。:田中一郎)


5.(メール転送です)小出裕章氏の提言(福島危機の現状)
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月刊誌「政経東北」3月号は6ページを割いて小出裕章元京大原子力実験所助教の福島事故の現状と事故収束の見通しに関する極めて注目すべき提言を掲載しております。その骨子を報告させていただきます。

(1)1ミリシーベルト以上の汚染がある場所に日本政府が居住を許していることは言語同断である。
(2)原子力緊急事態宣言は100年たっても解除できない。
(3)日々成長する子供は細胞分裂が活発なので被曝の影響は計り知れない。
(4)原子力を推進しようとする限り海洋放出以外の方策は取れない。しかし希釈が不可欠であり放出完了には何十年もかかる。
(5)燃料デブリの取り出しは、人間が近付けば即死するほどの放射線量のため不可能である。
(6)国と東電のロードマップが言う「30~40年で事故を収束させる」ことは不可能である。国・東電は「廃炉は不可能」と福島県に謝罪すべきである。
(7)廃炉ができなければチェルノブイリで行われた「石棺」で覆うことしかない。その前提条件は1~3号機のプールに保管された未使用、使用済みを合わせ1573体の燃料棒の取り出しである。
(8)廃炉作業をめぐっては必要とされる労働者はチェルノブイリの比ではなく日本人だけでは到底賄いきれない。日本人であれ外国人であれ被曝限度に達したら切り捨てるような労働は認めるべきではない。
(9)もし「オリンピックに反対する人は非国民」というなら喜んで非国民になる。オリンピックに使うお金があるなら被害者の救済にあてるべきである。

新型コロナウィルス感染症の蔓延を理由とする東京オリンピックの中止あるいは延期の可能性が取沙汰されております、コロナは消えても放射能は残存するので中止しかあり得ない筈です。

村田光平(元駐スイス大使)
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本日(3/31)のいろいろ情報です(メール転送を含む)。

 <別添PDFファイル>
(1)規制委委員長が虚偽説明、音声入手 自ら事前会議主導、命令文案 指示事細か(毎日 2020.3.26)
(2)歴史修正映画『Fukushima 50』が描かない真実、吉田昌郎所長が東電本店時代にした工作(添田孝史『週刊金曜日 2020.3.27』)
(3)宮古島に陸自ミサイル部隊配備、「有事の前線基地」住民反発、離党だけに逃げ場なし、生活圏に弾薬庫「おかしい」(東京 2020.3.30)
(4)「非常事態のシミュレーションはしていない」、防衛省が仰天発言(イントロ部分)(『週刊金曜日 2020.3.27』)
(5)将官の天下りあっせんか、陸自 組織的関与の疑い(東京 2020.3.30)
(6)急角度導入に米軍の合意、羽田新ルート下の空域利用想定(朝日 2020.3.30)
(7)IOC宛てオリンピック中止要請(2020年3月31日)
(8)東電と東芝が原発新会社、来月設立へ 事業再編にらむ(朝日 2020.3.28)


1.(別添PDFファイル)規制委委員長が虚偽説明、音声入手 自ら事前会議主導、命令文案 指示事細か(毎日 2020.3.26)
 https://mainichi.jp/articles/20200326/k00/00m/040/258000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article

(関連)規制委委員長虚偽説明 命令文案に指示、事細か - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200326/ddm/041/010/045000c
(関連)原子力規制委 事前会議問題 更田委員長、釈明に終始 衆院委 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200327/ddm/012/010/153000c

(田中一郎コメント)
 関西電力の若狭湾原発に対する火山噴火(鳥取県の大山)のリスクをチョロマカシて原発稼働を認め、その審査過程を国会で聞かれて平気でウソをつくような奴が原発・核施設の規制委員長でいいのか!? 記事には「日吉雄太衆院議員(国民民主党)ら4議員の質問に答弁した」とあるが、この4人の議員はちゃんと追及していたのだろうか?(記事には仔細の記述なし) 当然ながら規制委員長職・規制委員職を辞任せよ、規制委設置法違反だ、と迫るのが本来の追及の在り方で、辞任しなければ関西電力を呼んでくるなり、同席していた規制庁長官を呼ぶなりして喚問し、ともかく徹底的に追及しなければ、もはや原子力規制委員会・規制庁はどうしようもないところまできているのだ。「脱原発基本法案」を国会へ提出したら物事は終わりではないのだ! デタラメの限りを尽くしている今日の原子力「寄生」委員会・「寄生」庁に対して厳しく迫る野党でなければ、そんな「脱原発」など、またぞろの「口先やるやる詐欺」に違いない。

(関連)原発に「寄生」して原発の規制はできない=関西電力の若狭湾原発を停止させないために、火山灰リスクのゴマカシに全力を尽く原子力「寄生」委員会が、秘密会議をやっていたことがバレて居直っています- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-fa2c11.html


2.(別添PDFファイル)歴史修正映画『Fukushima 50』が描かない真実、吉田昌郎所長が東電本店時代にした工作(添田孝史『週刊金曜日 2020.3.27』)
ダウンロード - e6adb4e58fb2e4bfaee6ada3e698a0e794bbe3808efukushima2050e3808fe3818ce68f8fe3818be381aae38184e79c9fe5ae9fefbc88e6b7bbe794b0e5ad9de58fb2e3808ee98791e69b9ce697a5202020.3.27e3808fefbc89.pdf

(関連)福島核災害を「美談」に仕立て上げた映画『Fukushima50』が描かなかったもの - ハーバー・ビジネス・オンライン
 https://hbol.jp/214557

(関連)ヒット映画「Fukushima50」よりも秀逸で見直されたNHKスペシャル(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200329-00000006-nkgendai-ent

(この前もちょっと書きましたが、『Fukushima50』とか言われている東京電力福島第1原発の職員らは、事故が起きてから命をかけるのではなく、事故が起きる前に命をかけて原発の安全管理をすればよかったのだ。ところが、たとえば吉田昌郎所長は福島第1原発に来る前は東京電力本社で地震・津波対策の実務サイドの責任者のポストにいて、福島第1原発の津波対策を先送りするようなことをしていた張本人だったし、福島第1原発の現場にいた人間達も、原発事故を重篤なものにした分岐点となった1号機のメルトダウンで、非常用復水器(IC:イソコン)の使い方を知らなかったとか、スリーマイル島原発事故で教訓となっていた水素爆発の回避だとか、あるいはSBO(全電源喪失)の場合への対応とか、過酷事故時の対応について、全く訓練されていなかったことが明らかになっている。映画の中では大声を挙げて「やかましい」ばかりだが、実はこの人間たちは福島第1原発事故を引き起こしてしまった張本人たちと見て間違いない。おまけに「予見できなかった津波」などなど、映画の中で嘘八百を並べ立てている。

更に申し上げれば、この『Fukushima50』たちは、原発事故後においても、福島第1原発であの時どんなことが起きていたのか、事故の実態解明や原因の究明につながるようなことは、固く口を閉ざして沈黙してしまっているようである。今現在、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁が、再び福島第1原発事故の実態解明や原因究明をすることにしたと報道されているが、それならば、記者会見でもして、あの時はこんなことが起きていましたと、包み隠さずすべて話せばいいのである。それもしない。こういう連中を「英雄視」していてどうするのか? バカでねえのか? 福島第1原発事故については、事故を起こした1号機から4号機まで、わからないことだらけである。そんな状態を放置しておいて、しかも福島第1原発事故の教訓が全く生かされないままに「新規制基準」なるものがでっち上げられて原発再稼働が強引に推し進められている中で、かような歪曲型ナルシズム映画を見て喜んでいてどうするのか!?


3.対米隷属の国で腐った軍人たちの「戦争準備」はやめさせなければならない
 下記の5つの記事は、アベ政権下での我が国の「安全保障政策」の一端を示す、実に情けない、出鱈目八百を報じている記事である。また、少し前の「日米地位協定」についての報道記事も付記した。ちらっとでも見ておいていただければと思う。南西諸島の離島の人たちに戦争(紛争)リスクを押付け、いざとなったら切捨てる算段で基地をつくり、武器弾薬を持ち込む。防衛省の幹部たちはずっと前から腐っていて私利私欲の我田引水政策をやめようとしない。そして何事につけても国民はそっちのけで「アメリカさま」にご奉仕申し上げることを最優先にしている。昨今では在日米軍と自衛隊の一体化が図られ、「自衛のための実力部隊」ではなく「アメリカと共に、アメリカの手下となって、アメリカのために」戦争を遂行する軍隊に変質しつつあるようである。平和憲法を持つ国の振る舞いとして、もはや絶対に踏み込んではならないところまで来てしまった。早くホンモノの政権交代を実現しないと、この国は危ない。

(1)(別添PDFファイル)宮古島に陸自ミサイル部隊配備、「有事の前線基地」住民反発、離党だけに逃げ場なし、生活圏に弾薬庫「おかしい」(東京 2020.3.30)
 https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/b42ac6d4ba62ed5cfb736b3a3b9944a6?fm=entry_awc

(2)(別添PDFファイル)「非常事態のシミュレーションはしていない」、防衛省が仰天発言(イントロ部分)(『週刊金曜日 2020.3.27』)
ダウンロード - e3808ce99d9ee5b8b8e4ba8be6858be381aee382b7e3839fe383a5e383ace383bce382b7e383a7e383b3e381afe38197e381a6e38184e381aae38184e3808defbc88e382a4e383b3e38388efbc89efbc88e3808ee98791e69b9ce697a5202020.3.27e3808fefbc89.pdf

(3)(別添PDFファイル)将官の天下りあっせんか、陸自 組織的関与の疑い(東京 2020.3.30)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020033002000098.html

(4)(別添PDFファイル)急角度導入に米軍の合意、羽田新ルート下の空域利用想定(朝日 2020.3.30)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14421607.html

(5)在日米軍にコロナ感染者続出 日本は何も教えてもらえない「異常事態」(半田滋)現代ビジネス
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71457

 (日米地位協定)
(1)(教えて!日米地位協定:1)米兵犯罪、警察の捜査に壁:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13862002.html?ref=nmail_20190124mo
(2)(教えて!日米地位協定:2)米軍に特権、成り立ちは?:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13863686.html?ref=nmail_20190125mo
(3)(教えて!日米地位協定:3)東京の空、自由に飛べない?:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13870584.html
(4)(教えて!日米地位協定:4)改定を求める声に政府は?:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13872415.html
(5)(教えて!日米地位協定:5)ドイツやイタリア、どんな協定?:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13873967.html?ref=lettermail_0201_arti_mycate
(6)(教えて!日米地位協定:6)米軍、他国で裁判免れる特権…なぜ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S13875848.html?ref=lettermail_0204_arti_mycate

(田中一郎コメント)
私は南西諸島・先島諸島周辺は、米中両国の軍部が水面下で談合しながら、小型戦術核兵器を使った限定核戦争(実験戦争)の可能性が近未来においてありうると考えています。そうした場合には、基地や兵器・弾薬などを置く島は丸ごと「標的」になり、場合によっては壊滅的な打撃を受けてしまうことになるかもしれません。その場合には、日本の西の端にある離島だから「しかたがない」とばかりに切り捨てられてしまうでしょう。自衛隊が来れば島の安全が高まるのではなく、逆に危険度が格段に増し、自分達とは関係のない破壊的なイクサに巻き込まれて苦しむことになるだけなのです。

アジア太平洋戦争末期の沖縄がそれを目の当たりに見せてくれた、その沖縄で、どうしてかような危険極まりない基地受け入れがなされるのでしょうか。同じ悲劇を繰り返したいということなのでしょうか?(自衛隊基地が入ってくる島々は、どこも首長や議会が賛成をしているというのですから、いったいどうなっているのでしょう?)

ひょっとして、自衛隊基地がくれば経済的に地域が潤うなどと安易に考えているのかもしれませんが、簡単に申し上げれば自衛隊基地は原発や放射性廃棄物と同じです。そんないいものなら、みな奪い合って自分のところに来てくれと競い合うでしょう。そうではないから離島に押し付けようとするのです。そもそも、自衛隊の基地などの超危険物があるような地域へは、若者たちが寄り付かなくなるでしょう。過疎化は進み(自衛隊員がやってくるので過疎化が緩和されたように見えますが、彼らは地域住民とともに地域の振興や発展を目指しているわけではありませんので、やがて転勤していなくなります)、地域は荒廃し、新しい産業も育たず、島は経済的にも中長期的に衰退していって、ますます自衛隊基地に頼らなくては生きていけないような島となっていくのです。やめるなら今です。軍の基地など、不幸と迷惑、そして地域にとってのマイナス以外の何物をももたらしません。


4.日本原燃HPより
 この会社は早くつぶした方が「世のため、人のため」です。日本にとっていいことは何一つしていない「マイナス」だけの存在です。原発なんぞ早くやめなきゃいけないのに、ウラン濃縮などしていてどうすんだ! ボケ!! 核兵器でも作るのか!?

六ヶ所ウラン濃縮工場に関する設計及び工事の方法の認可について - 2020年3月27日 - 発表・お知らせ - プレスリリース - 日本原燃株式会社
 https://www.jnfl.co.jp/ja/release/press/2019/detail/20200327-2.html

(関連)今回の認可範囲および変更内容
 https://www.jnfl.co.jp/ja/release/press/2019/detail/file/20200327-2-1.pdf


5.(メール転送です)【転送・拡散歓迎】 IOCバッハ会長宛て五輪中止要請の署名にご協力を(3月末締切)

(別添PDFファイル)IOC宛てオリンピック中止要請(2020年3月31日)
 https://drive.google.com/file/d/15I9Gr5NIHYuRq-5bkijLOF_buHIxp9cH/view

以下はメール転送です。
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コロナウィルスで、首都圏もロックダウン目前のような状況です。ヨーロッパなどの状況を見ると、家にこもるのが正しいことのような気もします。若い人も含めて重症化する場合もあるし、感染する恐怖と同時に、自分が感染させる 側の危険性もありうると思うからです。

そうはいっても、何がなんでも五輪をやるために、当初は危険をひた隠してことさらに五輪を前提とし、やれる状況を作りたいがために突如学校を休校にして、延期と同時に緊急事態宣言?もどきの状況を作り出す安倍政権です。信頼できない政権のいうこと・やること、受け止められずにとても不安です。人々が分断され、パニックに陷る事態はごめんです。信頼できる仲間の連帯で、考えたり、できることをやっていきたいと思います。

で、オリンピックですが、延期?とんでもない! #中止だ中止、の声をIOCに届けよう! ということで、3月末を締め切りにした要請の署名の呼びかけです。延期にした五輪の開催時期について、IOCが3週間以内に決めるようです。ということで、五輪開催会場のある自治体をはじめ全国・全世界の五輪開催反対の思いを形にできればと思います。賛同いただける方は、名前と都道府県・市町村まであると助かります。

◎署名とりまとめ先:2020オリンピック災害おことわり連絡会
賛同/連絡アドレス:cancellation2020@gmail.com

郵送の場合:東京都千代田区神田淡路町1-21-7静和ビル1階Aスペース御茶ノ水(ATTAC首都圏気付)

※集まった賛同はIOCに提出するとともに、おことわり連絡会のサイトなどでも公表したいと思います。福島のみなさんや小出裕章さんなどが賛同してくださっています。別添PDFファイルのテキスト、転送転載歓迎です。ご協力ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(オリンピックは東京大会中止から、オリンピックそのものの廃止へと発展させたいものです。マネーファーストのドーピング人形による利権バカ騒ぎだからです。似非右翼たちが国威発揚の手段と勘違いしている点も大問題で、マスごみどもが腐った報道をくり返しています。返す刀で、日本の現在のスポーツ行政・スポーツ教育行政の抜本的な見直しも必要だと考えています。スポーツはフェアでなければいけないはず、その精神を失い、メダル獲得に執念する「選手」と呼ばれる体育会系の諸君たちは、何か勘違いをしているのでは? :田中一郎)

(関連)「五輪は中止だ」新宿で市民らデモ - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2487

(関連)「やれやれ、ほっとした」と森組織委会長〜東京五輪延期 - OurPlanet-TV
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2486


6.リスク回避のサボタージュ―資本と国家の利益のために人々が殺される–ne plu kapitalismo
 https://cutt.ly/4tTrzcU

(関連)保健所削減が追い討ち 27年間で852カ所から472カ所に半減 コロナ対応の脆さと関係 - 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/shakai/16032

(関連)「同調圧力に屈せず、多くの異論を」岩田教授に聞くコロナ危機対策(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200330-00033340-forbes-soci

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)本来なら、次のようにすべきだろう。

 全ての人々を検査し、陽性者を確認する。
 陽性者が他の人に感染させない措置を家族などに委ねず、陰性の者が通常の生活を送れるようにする。
 陽性者への治療を実施する。
 市場経済に委ねないで治療に必要なワクチンや医薬品の開発を行なう。

問題は、なぜこうしたことができないのかである。資本主義は、社会の人口がその生存に必要とするモノを市場を通じて供給するシステムに依存する。モノには社会的に必要な側面が何割かは含まれているが、これを供給する資本は社会的義務に基いてではなく、私的な利潤動機によって行動(投資)を選択する。ファストフードに含まれる添加物や健康被要因と人間の生理的な栄養摂取とが不可分な形で商品として供給されるように、モノの社会性は資本の私的な動機によって大きく歪められる。だから、社会性とは資本主義における社会性であって、決して普遍的ではない。社会性は資本なしには実現できないという特性をもたざるをえない。だから、経済活動にとって不都合な要因を市場から排除し、これを家族や親密な人間関係に委ねようとする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


7.「必要なのは消費喚起より生活補償」政府のバラマキ対策の矛盾 - Business Insider Japan
 https://www.businessinsider.jp/post-210124

(関連)東京新聞-経済対策はGDPの1割 自民・岸田政調会長-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020032901001716.html
(関連)「無給休業、雇い止め、コロナ禍で非正規労働者の事実上 解雇始まっている」専門家が指摘AERA dot.
 https://dot.asahi.com/wa/2020032800002.html

(コロナ不況で大型経済政策が必要となってきているが、気を付けなければいけないことは多い。一方で、現金をのべつくまなく配るバラマキ政策はほとんど景気引き上げ効果はなく、しかも緊急に困っている人ばかりではないので巨額の無駄が発生してしまうため、金額が巨額の割に貧困救済の政策効果も薄くなる。避けなければいけない愚策だ。しかし他方では、下記のアメリカ・ボーイング社のように、つい最近まで株主優遇経営を続けて手元流動性や自己資本を細らせ、経営が苦しくなるや、経営トップや上層部は巨額の退職金をもらって退社する、そんな会社がいよいよ経営に行き詰ったからと言って、安易に税金で巨額の資金を入れて救済していいのかという問題がある。つまり、惨事便乗型火事場泥棒にも気前よく税金投入していいのかという問題だ。危機の時には、うっちゃり的な発想をせず、しっかりと考えなければいけない。アベ政権・自公政治がこれから出してくる緊急経済対策も同様だ。:田中一郎)

(関連)米、史上最大の経済対策 新型コロナ受け237兆円(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000005-jij-n_ame
(関連)ボーイング、株主還元しすぎで債務超過の事情 - 素材・機械・重電 - 東洋経済オンライン - 経済ニュースの新基準
 https://cutt.ly/ftTtp7k

*次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その2):新型コロナウィルスPANDEMICによる景気停滞に対する緊急経済対策について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9167d6.html

*(4.25)(番外編)オルタナティブな日本をめざして:「討論集会:次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」(ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9055b7.html


8.(別添PDFファイル)東電と東芝が原発新会社、来月設立へ 事業再編にらむ(朝日 2020.3.28)
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000002-asahi-ind

(東京電力と東芝が共同で新会社をつくり、被害者の救済のための事業を始める、というのならわかるが、原発新会社を設立して、柏崎刈羽原発の6号機工事を共同でやって利益をたくわえようというのだから、おだやかではない。新潟は福島からも多くの方々が避難されている。そんなところで、またぞろ原発再稼働など許されるものではない。東電も東芝も「ムラの中の懲りないクソ会社」だ。柏崎刈羽原発は廃炉あるのみ。東電は解体せよ。:田中一郎)


9.憲法論議NOは「反立憲主義」 山尾衆院議員インタビュー:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032800349&g=pol

(関連)山尾志桜里氏「価値観折り合えない」立憲民主党に離党届(産経新聞) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000563-san-pol

*愚かなり、山尾志桜里の「新九条論」=すべての戦争は「自衛」を大義名分とする! 現行憲法に明記されていることすら守らないアベ自民党を相手に憲法の条文いじりをして何の意味があるのか!+ 憲法改悪関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-163e.html


10.昭恵夫人
(1)昭恵夫人「NEWS手越らと花見」報道に安倍首相が逆ギレ反論も説得力なし…近畿財務局職員の自殺報道の日も神田うのらとパーティ|LITERA
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5334.html
(2)昭恵夫人に「3密違反」の指摘殺到 安倍首相反論も逆効果…炎上収まらず-芸能-デイリースポーツ online
 https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/29/0013231206.shtml
(3)昭恵夫人の花見問題 安倍首相「花見ではない」答弁は苦しい|NEWSポストセブン
 https://www.news-postseven.com/archives/20200327_1551173.html
(4)壇蜜、安倍昭恵夫人の「花見問題」に「お止めになる人、いないんですかね?」-芸能-デイリースポーツ online
 https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/29/0013230911.shtml


11.その他 注目情報
(1)<首都封鎖前夜 16万人感染恐怖>緊迫の1週間 これから何が起こるのか 「緊急事態宣言」はいつでも可能に(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/121.html
(2)アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が安倍政権の水道民営化、統計不正を風刺し炎上! 圧力に屈せず水木しげるの遺志を継ぐ姿勢|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2019/07/post-4822.html
(3)安倍首相のコロナ対策はなぜこんなに遅い? 28日会見でも具体的支援策提示なし、イベント自粛の補償も「難しい」海外とは雲泥の差|LITERA
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5337.html
(4)安倍首相「レストランに行ってはいけないのか」昭恵夫人、桜の下の集合写真は問題ない?(国会詳報)ハフポスト
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e7d919bc5b6cb9dc19dad43
(5)五輪で「原発被災からの復興」を装う安倍首相「常磐線で聖火」の裏側 週刊金曜日オンライン
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2020/03/30/antena-681/
(6)「人工呼吸器不足」は安倍政権の責任だ! 1月から野党が指摘していたのに放置、3月29日になっても「増産を調整している段階」|LITERA
 https://cutt.ly/YtTyHxX
草々

2020年3月29日 (日)

(報告)(3.4)「子ども脱被ばく裁判」傍聴記(2)山下俊一長崎大学教授証人尋問:福島原発事故後の言動の非科学性と誤りを認めたものの口先だけ、放射線被曝の危険性をゴマカス姿勢に変化なし

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(4.25)(番外編)オルタナティブな日本をめざして:「討論集会:次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」(ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9055b7.html

(関連)安倍首相「長期戦の覚悟を」「気を緩めれば急拡大」「現金給付行う」 新型コロナで記者会見 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200328/k00/00m/010/133000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article

(関連)次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その2):新型コロナウィルスPANDEMICによる景気停滞に対する緊急経済対策について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9167d6.html


2.Change.org賛同署名「私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか。有識者によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい!」
 https://bit.ly/2UJG8n8 

(関連)森友問題、自殺した財務省職員の妻がオンライン署名立ち上げ 1日で9万人以上の賛同者が集まる(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00010000-huffpost-soci


3.NNNドキュメント「津波と金魚」 0510 202003230125 - 動画 Dailymotion
 https://www.dailymotion.com/video/x7svli4
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今月は福島第1原発事故からちょうど9年が経過した月です。これからいよいよ10年目に入ります。事故前=つまり事故を引き起こした最大の責任者・犯罪人は東京電力とその幹部たちですが、他方で、事故後における無用の被ばくを福島県民をはじめとした原発震災の被害者の方々に蔓延させた最大の責任者・犯罪者といえば、この人物=山下俊一(長崎大学教授・福島県立医大副学長・元福島県放射線健康リスク管理アドバイザー・元「福島県民健康管理調査検討委員会」座長など:「だました俊一」というニックネームが一般的に広がっています)ではないでしょうか。その彼が「子ども脱被ばく裁判」という、原発事故後の国や福島県や関係市町村の対応のひどさ、あるいは子ども教育の安全対策・放射線被曝防護の在り方を問う行政裁判の証人として招かれ尋問を受けたことの報告(傍聴報告)を、以下、簡単にさせていただきたいと思います。(なお、「子ども脱被ばく裁判」では、山下俊一の証人尋問の前=2020年2月に鈴木眞一福島県立医科大学教授の証人尋問も行われており、その報告については下記をご覧ください)

(関連)(報告)(2.14)「子ども脱被ばく裁判」傍聴記(1)鈴木眞一福島医大教授証人尋問:隠して隠して隠して、逃げて逃げて逃げて、あとはつまらないおしゃべりに終始した鈴木眞一教授、ウソらしき発言もチラホラの誠意なき証言- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-dfa2fc.html

「10年ひと昔」といいますが、福島第1原発事故のすさまじいまでの被害は、およそ10年たった今でも当時とほとんど変わるところがなく、事故原発の福島第1原発自体もすさまじい放射能汚染でほとんど手が付けられず、依然として大量の放射能を空と海に垂れ流し続けています。復興五輪だの福島の再生だのと、原子力ムラ代理店業務に忙しい政府や福島県、あるいは東京電力は、できもせぬ事故原発廃炉や除染に巨額の税金を湯水のように使い、ハコモノ建設や浮かれたイベントに精を出していますが、他方では、原発被害を受けて無用の被ばくを強いられた人たちに対しては、まともな賠償も補償もせず、放射能で危険なまでに汚染された地域へ戻って来いと、経済的な苦境に追い込んで被害者を鞭打ちながら帰還強制政策を取り続けています。まさに犯罪企業、犯罪国家、犯罪自治体の「犯罪三者連合」による福島第1原発事故後の被害者人権冒涜政策が猛威を振るっているのです。許しがたい事態という他ありません。

私は東京に居住していますが(2011年も東京にいましたが事故直後は大阪に避難しました)、当時を振り返って思い出してみるに、私もまた、福島第1原発事故の被害者の端くれであり、偶然がなせる業で甚大な被害はかろうじて逃れましたけれど、加害者・東京電力や事故責任者・国は絶対に許せないなと今でも思っている一人です。被害者は力を合わせる必要があります。私は事故後まもなくの頃から「福島原発事故損害賠償1000万人訴訟」を訴えていますが、とにもかくにも、最低限、今提起されている様々な訴訟において、被告の東京電力や国や自治体やその他の関係団体・個人を有罪に追い込み、責任を明らかにして、しかるべき償いと賠償をさせ、相応の刑罰に処していくことが、原発過酷事故再発防止のためにも重要であると考えています。

以下、私の乏しい記憶力と説明力に依存した、お粗末な裁判傍聴記をお送り申し上げます。みなさまにご覧いただければ幸いです。


1.(最初に)「子ども脱被ばく裁判」とは
 http://datsuhibaku.blogspot.com/

 2011年3月11日、東京電力福島第一原子力発電所事故は、4年が経過する今も放射性物質を放出し続け、収束の目途すら立っていません。「低線量の放射線に長期間にわたり継続的に曝されることによって、その生命・身体・健康に対する被害の発生が危惧される」(2013年4月24日仙台高等裁判所判決文抜粋)と司法も認めているように、子どもたちの健やかな成長が脅かされています。

 福島で子育てをする私たちは、「子どもたちに被ばくの心配のない環境で教育を受ける権利が保障されていることの確認」(子ども人権裁判)をそれぞれが居住する自治体(福島市、川俣町、伊達市、田村市、郡山市、いわき市、会津若松市)に求めるとともに、事故後、県外に避難した人たちとも力を合わせて、国と福島県に対し、「原発事故後、子どもたちに被ばくを避ける措置を怠り、無用な被ばくをさせた責任」(親子裁判)を追及するために、2014年8月29日福島地方裁判所に提訴しました。

原告(延べ人数)
子ども人権裁判 35名
 第一次提訴 23名
 第二次提訴 12名
親子裁判 166名
 第一次提訴 84名
 第二次提訴 82名
(2015年1月14日現在)


2.山下俊一プロフィール(ウィキペディア)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E4%BF%8A%E4%B8%80

(田中一郎コメント)
 今回は詳しくは申し上げられませんが、重松逸三(故人:放影研)⇒長瀧重信(故人:長崎大)⇒山下俊一(長崎大)⇒高村昇(長崎大)の「放射線被曝の危険性矮小化・歪曲人脈=放射線ムラ中枢神経系」としてのインチキ系譜とその犯罪性はご記憶いただいた方がいいと思います。重松逸三・長瀧重信・山下俊一はチェルノブイリ原発事故の際にも複数回にわたり現地に入って、その放射線被曝被害を調査し詳細を知っている人物たちですから、彼らの福島第1原発事故後における言動は許されるものではありません(死去直前だった重松逸三については福島第1原発事故後の目立った動きは記憶にない)。(各人の履歴はウィキペディアを検索してご覧ください)


3.山下俊一トンデモ講演録画・発言記録(抜粋)
 最初に証人・山下俊一の原発事故直後における福島県その他での言動の記録を若干ばかり見ておきましょう。全くひどいものです。突然降って湧いたような福島第1原発過酷事故と放射能汚染に向き合わされた福島県民やその周辺県の人たちは、もちろん放射能や被ばくについて詳しい知識などありませんでした。その無知につけ込んで、デタラメ八百をふれて回り、人々の放射能や被ばくへの警戒感を無用に緩めてしまい、多くの人々に無用の被ばくを強いたのです。特に子どもたちの被ばくは心配で、既に福島県だけでも230人近い子どもたちに甲状腺ガンの多発が発見されています(山下俊一は講演の中で、子どもたちは外で自由に遊んでいいです、マスクなどもしなくていいです、などと言い放っていた)。

(関連)(速報)第37回「福島県民健康調査検討委員会」(2020年2月13日)結果:相変わらず「経過観察」その他で「甲状腺ガン」疑いの子どもたちがたくさんいる中、その子どもたちがどうなったか不明のまま=甲状腺ガン発症数把握をサボタージュ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-799a60.html

今後、時間が経過するにつれて、重篤な初期被ばくにさらされたのみならず、居住環境で引き続き放射能汚染・恒常的な被ばく(外部被曝・内部被曝)にさらされ続ける広範囲な地域住民には、子どもたちだけでなく、若者や大人たちも含めて多くの人たちに深刻な健康被害が発現してくる可能性が高いと思われますが、そうした原因をつくった最大の責任者・犯罪者が、この山下俊一です。放射線被曝には安全値や閾値などはありませんから、被ばく線量が少なければ、健康障害が出るまでの時間が長くなるだけで(つまり晩発性となる)、健康被害を逃れるということではないのです(自覚症状があるかないかの差と言っていいでしょう。健康障害はガンや白血病だけでなく、あらゆる病気や疾患、機能不全の可能性があります。恒常的な低線量被曝(外部被爆・内部被曝)は非常に恐ろしいものだとお考えいただければと思います)。そして、放射線被曝による健康障害は、遺伝子およびそれを発現させるメカニズムを通じて子どもや孫や、そのずっとずっと子孫にまでも遺伝していくことになります(隔世遺伝を含む)。そして放射線被曝による健康障害には治療方法はないのです。

もちろん、かような人物を「放射線健康リスク管理アドバイザー」として採用し活動させた政府や福島県や関係者たちも同罪です。原発を含む原子力・核の利用推進は、常にその放射能による被ばく被害者を切り捨てることによってなされてきました。今回もまた、その「邪悪の過去」が繰り返されていると言っていいと思われます。フクシマはこのままでは「第二のミナマタ」とされてしまうでしょう。

(重要)(別添PDFファイル)特集 告発された医師:山下俊一教授 その発言記録(一部・資料)(『DAYS JAPAN 2012.10』)
ダウンロード - e5918ae799bae38195e3828ce3819fe58cbbe5b8abefbc9ae5b1b1e4b88be4bf8ae4b880e69599e68e88e3819de381aee799bae8a880e8a898e98cb2efbc88e3808edays20japan202012.10e3808fefbc89.pdf

(1)山下俊一氏、福島テルサでの講演 (2011年3月21日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=YkCpdkEDIS0&list=ULNaIfgt-YJnA&index=175

(関連)(別添PDFファイル)山下俊一氏「原発事故直後の福島市での講演」福島テルサ(2011.3.21)録画文字起こし
ダウンロード - e3808ce58e9fe799bae4ba8be69585e79bb4e5be8ce381aee7a68fe5b3b6e5b882e381a7e381aee8ac9be6bc94e3808de7a68fe5b3b6e38386e383abe382b5efbc882011.3.21efbc89e69687e5ad97e8b5b7e38193e38197.pdf

(2)山下俊一氏、福島テルサ質疑応答(2011年3月21日) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=M40OX4TXh8c

(関連)(別添PDFファイル)山下俊一氏「福島市での講演後の市民との質疑応答」福島テルサ(2011.3.21)録画文字起こし
ダウンロード - e3808ce7a68fe5b3b6e5b882e381a7e381aee8ac9be6bc94e5be8ce381aee5b882e6b091e381a8e381aee8b3aae79691e5bf9ce7ad94e3808de7a68fe5b3b6e38386e383abe382b5efbc882011.3.21efbc89e69687e5ad97e8b5b7e38193e38197.pdf

(3)山下俊一トンデモ発言 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=PuwFrNEgDTg
(4)山下俊一トンデモ発言2 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=4IONccqQ1zA

(5)山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【前半/講演】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=7364GahFWKI
(6)山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【後半/質疑】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=ZlypvPRl6AY

(7)山下俊一氏講演会(4月17日・伊達市)【前半】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=9q9kaIIpSpw
(8)山下俊一氏講演会(4月17日・伊達市)【後半・質疑応答】 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=kTF2gCugInc

(9)山下俊一「責任の取りようがない」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Tj3oiukC8HA
(10)山下・長崎大教授「深刻な可能性」見解記録 震災後「放射線ニコニコしている人に影響ない」 - 東京新聞  - 瀬戸の風
 https://lituum.exblog.jp/29230888/


4.貴重な報道から(機能しないマスごみ報道=裁判を無視か? 朝日新聞青木さんが嫌がらせ人事?)
(1)Our PlanetーTV:ニコニコ発言「緊張解くため」〜山下俊一氏が9年前の発言釈明
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2478

(2)(別添PDFファイル)東京新聞「こちら特報部」(榊原崇仁さん)山下氏 福島の原発関連訴訟出廷「緊張を解く話をした」「ニコニコ」発言謝罪(東京 2020.3.9)
ダウンロード - e5b1b1e4b88be6b08f20e7a68fe5b3b6e381aee58e9fe799bae996a2e980a3e8a8b4e8a89fe587bae5bbb720e799bae8a880e8ac9de7bdaaefbc88e69db1e4baac202020.3.9efbc89.pdf


5.「子ども脱被ばく裁判」弁護団長・井戸謙一氏コメント

(別添PDFファイル)子ども脱被ばく裁判第26回口頭弁論期日報告(訂正後)(井戸謙一 2020.3)
ダウンロード - e5ad90e381a9e38282e884b1e8a2abe381b0e3818fe8a381e588a4e7acac26e59b9ee58fa3e9a0ade5bc81e8ab96e69c9fe697a5e5a0b1e5918aefbc88e8a882e6ada3e5be8ce383bbe4ba95e688b8e8ac99e4b88020efbc89.pdf

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2,020年3月7日 弁護団長:井戸謙一
子ども脱被ばく裁判第26回口頭弁論期日のご報告

さる3月4日、山下俊一氏の証人尋問が行われ、この裁判の終盤の大きな山を越えました。弁護団としては、万全の準備をして臨んだつもりでしたが、振り返れば反省点が多々あります。しかし、獲得した成果も大きかったと考えています。

山下氏は、尋問前に提出書面で、自分が福島県民に対してしたのは「クライシスコミュニケーション」であり、住民のパニックを抑えるためには、わかりやすい説明が必要だったのだと正当化していました。しかし、いくら緊急時であっても、住民に嘘を言ったり、意図的に誤解を誘発することが正当化されるいわれはありません。私たちは、山下氏がした具体的な発言の問題点を暴露することに重点を置きました。

山下氏は、福島県内の講演では、ゆっくりと余裕を感じさせる話しぶりでしたが、法廷では、語尾が早口で消え入るように小さな声になり、緊張感が窺えました。尋問によって山下氏に認めさせることができた主な点は、次のとおりです。

(1)100ミリシーベルト以下では健康リスクが「ない」のではなく、正しくは「証明されていない」であること

(2)国際的に権威ある団体が100ミリシーベルト以下の被ばくによる健康影響を肯定しているのに、そのことを説明しなかったこと

(3)「年100ミリシーベルト以下では健康被害はない」との発言は、単年だけの100ミリシーベルトを前提としており、連年100ミリシーベルトずつの被ばくをする場合は想定していなかったが、住民には、連年100ミリシーベルトずつの被ばくも健康被害がないとの誤解を与えたこと

(4)「1ミリシーベルトの被ばくをすれば、遺伝子が1つ傷つく」と話したのは誤解を招く表現だったこと、すなわち、実効線量1ミリシーベルトの被ばくをすれば、遺伝子が1つの細胞の1か所で傷がつき、人の身体は37兆個の細胞でできているから、全身で遺伝子が37兆個所で傷つくことになるから、自分の発言は、37兆分の1の過小評価を招く表現だったこと

(5)子どもを外で遊ばせたり、マスクをするなと言ったのは、リスクとベネフィットを考えた上のことだったこと(すなわち、子どもを外で遊ばせたり、マスクをしないことにはリスクがあったこと)

(6)水道水にはセシウムが全く検出されないと述べたのは誤りだったこと

(7)福島県民健康調査で福島事故後に生まれた子供に対しても甲状腺検査をすれば、多数見つかっている小児甲状腺がんと被ばくとの因果関係がわかること

(8)鈴木眞一氏がいうように、福島県民健康調査で見つかり摘出手術をした小児甲状腺がんには、手術の必要がなかったケースは存在しないこと、

被ばく医療の専門家が住民に対してこれだけ多数の虚偽の説明をした目的は何だったのか、山下氏を利用した国や福島県の意図はどこにあったのか、今後、これらを解明していかなければなりません。弁護団は、これから最終準備書面の準備にかかります。裁判は、次回の7月28日午後1時30分からの弁論期日で結審します。年内か年明けには判決が言い渡される見通しです。最後までご支援をお願いします。
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(福島地裁の裁判官達の誤った訴訟指揮のおかげで証人尋問の時間が限られてしまったため、時間切れで多くの「山下俊一だました発言」の真相が明らかにされないままに法廷が終了してしまいました。当日、山下俊一は、明らかにおかしい発言については、蚊の鳴くような声で「間違いでした」と証言しましたが、しかし、現在の放射線被曝状況に関係する重要事項については、子ども甲状腺ガンを含めて、その歪んだ解釈や捻じ曲げた主義主張を否定することはありませんでした。相も変わらず、放射線被曝の危険性をゴマカシ、過小評価し、歪曲する姿勢に変わりはありません。原告弁護団とのやり取りを聞きながら、こういう似非科学者・御用学者は許せないなと、改めて思った次第です。

それにしても、真実解明のために全力を尽くさなければならない裁判で、こうして真実解明の機会を裁判官がつぶしてしまうという出鱈目をしているのですから、この国の司法の在り方も情けないほどに不正義・反社会的であることも改めて目の当たりにいたしました。判決はこれからですが、万が一ロクでもない判決を出すようなら、その裁判長・裁判官も、いずれ我々が弾劾裁判にかけ、その罪を裁かなければいけないと考えています。社会正義や基本的人権を守るという使命を忘れ、時の支配権力や行政に追随するだけの裁判所・ヒラメ裁判官は必要ありませんし、また、民主主義社会ではその存在を許してはならないのです。:田中一郎)


6.私から見た山下俊一証人尋問結果のポイント
 私が傍聴していて、細かいところはともかくとして、重要な証言だと思った点は、簡単に箇条書きをすると下記の5点になります。申し上げるまでもなく、これらを評価するに際して重要なことは(裁判上も重要)、山下俊一が「福島県放射線健康リスク管理アドバイザー」に任命され、事故直後においては福島県内の放射能と被ばくの問題の(国や福島県が認めた)「第一人者」「トップリーダー」としてふるまっていたことです。その言動が出鱈目であったことは、当然ながら県民や地域住民の健康に重大な影響を及ぼしていたのであり、また、こういう人物を「アドバイザー」に選び、かつその後の出鱈目な言動にもかかわらず「アドバイザー」を続けさせていたことは、国や福島県もまた山下俊一と同罪であることを意味しています。

(1)ポイント1 福島原発事故後の言動の非科学性と誤りを認めた
(2)ポイント2 過剰診療・治療はなかった(適切な手術と治療)、過剰診断もない
(3)ポイント3 子ども甲状腺ガンはスクリーニング効果=多発を否定
(4)ポイント4 放射線被曝の危険性をゴマカス姿勢に変化なし
(5)ポイント5 福島原発事故以降に生まれた子どもたちの甲状腺ガン発生状況を調べれば、甲状腺ガンの多発が放射能の影響かどうかがわかることは認めているのに(チェルノブイリ原発事故の教訓)、福島原発事故では屁理屈を並べて、その検査を実施しようとしない

(1)ポイント1 福島原発事故後の言動の非科学性と誤りを認めた
 上記に井戸謙一弁護士の「まとめ」をご紹介しておきましたが、それ以外にも山のようにある「出鱈目放言」を追いかけていくと1冊の本ができるくらいです。実際、下記のような山下俊一の著書もあり、そこには放射線被曝の危険性を歪曲・矮小化することがワンサと書かれています。あえてここに列記するまでもないでしょうが、一種の「悪徳似非科学者」の「虚言(えそらごと)」記念碑として井戸謙一弁護士が言及していないことも少し書き出してみましょう。

*「100mSv以下では健康への影響はありません、全く心配はいりません」
*「子どもたちは外で自由に遊んでいいです、マスクなどもしなくていいです」

*「放射能はニコニコしている人には来ません、クヨクヨしてる人には来ます! 動物実験で 証明されてるそうです」
*「あちこちで正反対のことを言っていたのは、一般人向けと医師向けとを使い分けていたからだ」

* 100mSv以下安全論はその後修正されて福島県庁のHPにこっそりと掲載されたが、その日付が遡って記載され、あたかも早い段階で修正したかのように偽装されていた(福島県庁もまた、放射能や被ばくの危険性をゴマカス一味であった) 詳細は知らないとトボケル(県庁のHPくらい見とけ!)

*(飯館村では避難の必要性に言及しないまま)「マイクロシーベルトのレベルは心配ない」⇒ その結果、飯館村民が福島県内最大の初期被爆者となる

* ICRPのLNT仮説や米国BEIR報告などは当然知っていて、低線量被曝の危険性も承知していたが「100mSv以下は安全」論を展開した

* チェルノブイリ原発事故の経験から子どもたちの甲状腺疾患(ガンなど)が非常に懸念されると裏方では言いながら、講演では「心配ない」と放言した

* 事故直後なのに「安定ヨウ素剤の服用は必要ない」「小児甲状腺ガンが深刻な状況になる可能性は考えられない」
* 水道水の放射能汚染が懸念される中、川内村の水道水について農薬汚染を調べ、検出なしだったので「心配ない」と公表

*「空気中の放射性物質が体内に入るのは1/10、建物の中にいれば被ばく量は野外の1/10、結局、空間線量の1/10 × 1/10=1/100」(アホか!)

*「SPEEDIは見ていません」(オフサイトセンターにあったでしょ)知りません」(これでアドバイザーなの???)

*「リスクコミュニケーション」(リスコミ⇒スリコミと言われている)は通常時のこと、緊急時は「クライシスコミュニケーション」(クラコミ)ということで対応した(クラコミなので嘘八百でもいいから被災者を安心させることが目的)(⇒ 聞いていて頭がクラクラするからクラコミ)

* いわゆるホットパーティクル(セシウムボール)の超危険性を認めない

(嘘八百の参考事例)正しく怖がる放射能の話 100の疑問「Q&A」長崎から答えます-山下俊一/監修(長崎文献ブックレット)
 https://cutt.ly/1tEW6sN

(2)ポイント2 過剰診療・治療はなかった(適切な手術と治療)、過剰診断もない
 2/14の鈴木眞一福島県立医科大学教授の証言や「福島県民健康調査検討委員会」で説明されたことと同様に「過剰診療・治療はなかった(適切な手術と治療)、過剰診断もない」と、はっきりと証言した。当たり前といえば当たり前だが、にもかかわらず、現在の「福島県民健康調査検討委員会」では、依然として、このバカバカしい「過剰診断・環状診療(治療)」説を巡って御用学者や御用人間どもによる小田原評定が続いている。その目的は「子ども甲状腺検査」をつぶすか(子ども甲状腺ガン多発を見えなくする)、受診者の数を少なくして「福島県民健康調査」から判明する子ども甲状腺ガンの数字が「統計学的に無意味・有意でない」に追い込むことにある。ふざけた話である。しかし、愚かな一部の福島県民は、このバカバカしい話に乗って検査を受けなくなってきている。原発安全神話でだまされてひどい目にあい、今度は放射能安全神話と甲状腺検査不要神話にだまされようとしているということだ。

(3)ポイント3 子ども甲状腺ガンはスクリーニング効果=多発を否定
 山下俊一もまた鈴木眞一と同様に、福島県における子ども甲状腺ガンの多発を否定し、スクリーニング効果が原因であると証言した。つまり、たくさんの子どもたちを一斉にたくさん調べたから、たくさん見つかったに過ぎない、というわけである。しかし、スクリーニング効果では第1巡目でほとんどのガンが見つかるので、2巡目以降はゼロに近い数字にならなければならないが、事実はそうなっていない。また、スクリーニングで説明できるのは、通常は一般時の数倍程度の話なので、「福島県民健康調査」で見つかっている子ども甲状腺ガンが一般時の数十倍・数百倍という数字で、しかも「経過観察」の子どもたちや「福島県民健康調査」を受診していない子どもたちの甲状腺ガンが捕捉されていない中、スクリーニング効果による説明などはあり得ない話である。

それを承知で強弁をしているということは、福島県内で多発している子ども甲状腺ガンは福島第1原発事故の放射能とは一切関係がない、というあらかじめ決めてある結論に屁理屈をつけて言い張っているということを意味している。だからこそ、その嘘八百がバレるかもしれない「福島原発事故後に生まれた子どもたちの検査」や「日本の福島から遠く離れた他の地域での子ども甲状腺検査の一斉実施(学校の健康診断でやればいい)」などの実施をことごとく拒否しているのである。福島第1原発事故後においても、原発を含む原子力・核の利用推進は、被ばく被害者を踏みにじり、切り捨てながら進められるという「原子力・核推進の第1法則」が貫徹している。

(4)ポイント4 放射線被曝の危険性をゴマカス姿勢に変化なし
 100mSv未満の健康被害はたいしたことはない(「ない」とまでは言わない)=他の要因による健康被害と区別がつかない、という嘘八百から始まって、山下俊一の放射線被曝の危険性の歪曲・矮小化は、依然として変わらない。福島県の子どもたちに多発している甲状腺ガンに対する見解や、今現在注目されているホット・パーティクル(セシウム・ボール)の危険性についてもきちんと答えない、などがその典型事例である。そもそもが国際放射線防護委員会(ICRP)の学説自体がインチキであり、特に内部被曝に関しての過小評価には、科学的実証性は全くと言っていいほどない。そもそも、被ばく線量を臓器全体・体全体で平均化してしまい、内部被曝がもつ極所被曝の危険性や電離作用による活性酸素生成の危険性など、様々な点で危険な内部被曝を、ほとんど「たいしたことはない」と無視軽視しているところに最大の誤謬がある。山下俊一はそうしたことを熟知しながらも放射線被曝の危険性を歪曲・矮小化する、いわば故意・悪意の知能犯とでも言えるだろう。聞くところによれば、山下俊一は福島県内の講演で、「御国が緊急事態にあるのだから日本人として私は国の指示や方針に従う(その内容がどんなものであろうとも)」と放言したそうである。山下俊一は生まれてくる時代を間違ったのではないか。タイムマシンに乗り、戦前の大日本帝国へ先祖返りすればいい。

(関連)放射線被曝の単位「シーベルト」はどのようにインチキなのか?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1ba9.html

(5)ポイント5 福島原発事故以降に生まれた子どもたちの甲状腺ガン発生状況を調べれば、甲状腺ガンの多発が放射能の影響かどうかがわかることは認めているのに(チェルノブイリ原発事故の教訓)、福島原発事故では屁理屈を並べて、その検査を実施しようとしない

 特に説明は不要。「福島県民健康調査検討委員会」は何をしているのか!? 国際的にも日本政府が福島原発事故後の放射線被曝影響をまんまとゴマカしていることは認識されている。国際原子力機関(IAEA)や国際放射線防護委員会(ICRP)などに巣食う「国際原子力マフィア」からは、チェルノブイリ原発事故の時には失敗をした事故後対策・対応は、日本の福島第1原発事故後においては見事に成功している(放射線被曝をゴマかしてないもののようにしてしまうことに成功している、放射能安全神話・放射線安心神話が確立し始めている)と「高い評価」を受けているのだそうである。反吐が出る思いだ。


7.裁判上で重要なことは、こういう人物を国や県が使ったこと=事故後の被ばく対策の非
 上記に書いたことを再度転記いたします。下記のようなことだから、福島県の子どもたちは無用の危険極まる放射線被曝にさらされ続け、また、多くの福島県民が多大な初期被ばくを含む無用の放射線被曝を余儀なくされたのです。それを司法の場で正すために「子ども脱被ばく裁判」が提起されています。

「申し上げるまでもなく、これらを評価するに際して重要なことは(裁判上も重要)、山下俊一が「福島県放射線健康リスク管理アドバイザー」に任命され、事故直後においては福島県内の放射能と被ばくの問題の(国や福島県が認めた)「第一人者」「トップリーダー」としてふるまっていたことです。その言動が出鱈目であったことは、当然ながら県民や地域住民の健康に重大な影響を及ぼしていたのであり、また、こういう人物を「アドバイザー」に選び、かつその後の出鱈目な言動にもかかわらず「アドバイザー」を続けさせていたことは、国や福島県もまた山下俊一と同罪であることを意味しています。」


8.尋問しきれなかった点
 山下俊一への原告側証人尋問の時間が限られており、多くの点について不明のまま公判が終わってしまいました。特に私が問題だと思いますのは、①「福島県民健康管理調査検討委員会」の座長をしていた当時の振る舞いについての尋問が行われなかったこと、②今現在、福島県立医大の副学長として、甲状腺疾患の専門家として、福島県立医大内部で行っている出鱈目についての尋問も皆無であったこと、の2点です。下記は前回の鈴木眞一福島県立医科大学教授への証人尋問の傍聴記に書いたことですが、このうち、(3)(4)についても、一応、尋問では取り上げられたことは取り上げられたのですが、その追及が不十分のまま時間切れで終了せざるを得ませんでした。腹立たしい思いがします。

(関連)(報告)(2.14)「子ども脱被ばく裁判」傍聴記(1)鈴木眞一福島医大教授証人尋問:隠して隠して隠して、逃げて逃げて逃げて、あとはつまらないおしゃべりに終始した鈴木眞一教授、ウソらしき発言もチラホラの誠意なき証言- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-dfa2fc.html

<次回の山下俊一(だました俊一)に対する証人尋問について>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 公判後の報告会において私から弁護団に対して、次回の山下俊一氏の証人尋問において、次の4点を追及していただきたい旨、口頭で発言要請いたしました。弁護団でご検討いただけるようです。みなさまにおかれましては、次回来たる3月4日の山下俊一氏への証人尋問について、福島地裁の法廷の傍聴席を満席としていただきますよう切にお願い申し上げます。

(1)山下俊一氏が「福島県民健康管理調査検討委員会」の座長だった頃、所謂「裏委員会」を開催して「表委員会」でどう演技するかの下打ち合わせ・口裏合わせをしていたこと、そして、そのことが毎日新聞の日野行介記者のスクープで暴露された結果、その責任を追及されて座長並びに委員の辞任を余儀なくされたにもかかわらず、その後もまた再び、福島県立医大内に同様の「裏委員会」を設け、「表委員会」の「黒子役」を演じている様子があること、この「二枚舌」政策を追及していただきたい。

(関連)中村隆市ブログ「風の便り」 - 福島健康調査「秘密会」で見解すり合わせ (毎日新聞)
 https://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-11734

(関連)福島原発事故県民健康管理調査の闇-日野行介/著(岩波新書)
 https://00m.in/X6E3r
(関連)福島原発事故被災者支援政策の欺瞞-日野行介/著(岩波新書)
 https://00m.in/VBTZx

(関連)福島県の甲状腺検査「新秘密会」?〜山下俊一氏が座長 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人(2015.9.2)
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1974

(2)「福島県民健康調査」において、経過観察や未受検の子どもたちの甲状腺ガンの発症状況が把握されていない問題について、これでは福島第1原発事故後の県民全体の子どもたちの状態が把握できないことについて、どう考えているか?

(3)チェルノブイリ原発事故に際には、事故後10年を経過して、事故後に生まれた子どもたちに甲状腺ガンが発症しなかったことが、甲状腺ガンと原発事故による放射線被曝を因果関係で結び付けた決定的証拠となった。にもかかわらず、県民や多くの有識者・市民からの要請があるにもかかわらず、「福島県民健康調査」では、何ゆえに福島原発事故後1年以上経過してから生まれた子どもたち(いわゆる事故後生まれた子どもたち)の甲状腺検査を実施しないのか?(重要事実の隠蔽工作か?)

(4)山下俊一氏がチェルノブイリ原発事故での子どもたちを含む被災者住民の健康や甲状腺疾患について発言したり論文に書いたりしていたことと、福島第1原発事故後の言動とは大きく違っている。この矛盾を追及していただきたい。

(関連)山下俊一放射線アドバイザーにNO〜解任を求め署名開始- OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1124
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/7700

(関連)福島の甲状腺がん「放射線影響ではない」〜国際会議 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1732


9.真実の解明を妨害する裁判所・裁判官
 最後に改めて申し上げておきます。鈴木眞一福島県立医科大学教授にしろ山下俊一福島県立医科大学副学長にしろ、その証人尋問は不十分なまま終わっていることは、傍聴した人なら誰にでもわかることです。更に申し上げれば、被告側の国や福島県(市町村は反論能力が欠如している様子=国や県の言われるがままにやったということでしょう=住民を放射線被曝から守ることもしないでいて、それで「自治体」と言えるのか!?)の山下俊一に対する尋問内容が実にくだらなく、原発事故後の山下俊一の言動についての合理的な説明を引き出せないままに、つまらない一般論やおしゃべりに近いような尋問をくり返していました。弁護団から聞くところによれば、事前に紙ベースで質疑応答をしているということで、その内容は裁判官達も知っているわけですから、真実を解明するためには、どういう内容の質問がどれくらいの時間必要なのかは、だいたい事前に分かっていたはずです。しかし、実際の公判は、そうしたことを無視して、形式的に原告・被告、同時間の尋問時間を設け、しかもその時間がわずかの短時間で強制的に終わらせるものとなっていたのです。

 今日の日本の司法・裁判所がひどいことになっている、裁判官はヒラメばかり、裁判は事実上の非公開となって秘密主義に陥り、基本的人権を踏みじじったり、近代市民社会では常識となっているような権利や社会正義を無視したり、トンデモ判決が大量に垂れ流される事態に陥り、日本国憲法の番人であるべき裁判所が日本国憲法の墓堀人となっている状態、そんなことが今回の福島地裁での、この「子ども脱被ばく裁判」で見られたように思います。

 公判が始まる前に裁判所の事務員が法廷内にいる傍聴人に向かって「録音・録画は禁止されています、スマホや携帯、ボイスレコーダーなどの機器類はスイッチをお切りください」と、何度も何度も繰り返し申し送りしておりました。「お前は日本国憲法第82条(裁判の公開原則)を読んだことがあるのか」と怒鳴りたくなりました。公開されている裁判・公判を録音・録画して何がいかんのかと!? ふざけんじゃねーぞ、クソ野郎です。

(関連)日本国憲法
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm

(関連)(報告)新ちょぼゼミ:東電経営者幹部3人の福島原発事故刑事裁判に見る日本の司法・裁判、裁判所・裁判官のデタラメとそのひどさ(日本の司法を解体・再編せよ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-42c18e.html

(このサイトに私が日本の現在の裁判のひどさ・歪みを具体的に書いておりますので、是非ご覧になってみて下さい:田中一郎)


10.この裁判の意義と今後の展開
 結局、鈴木眞一や山下俊一の証人尋問は不十分なまま終わり、この「子ども脱被ばく裁判」は7/28に最終弁論を行って年内にも判決となりそうです。原告・被告どちらが勝訴しても、おそらくは仙台高裁に控訴されるでしょう。論争の場は今後は仙台高裁に移ります。私は、福島第1原発事故後に提起されているいろいろな裁判の中でも、この裁判は非常に重要な意味と意義を持っていると考えています。特に、事故前のこともそうですが、事故後において、国や福島県や関係自治体が、住民・県民・市民を無用の放射線被曝から守るという、原発事故対応では最も重要なことをなおざりにしてきたことを、2つの面から告発し(「子ども人権裁判」と「親子裁判」)、それを正そうとしているからです。今日に至っても、「子ども・被災者支援法」があるにもかかわらず、違法にも避難者を差別し切り捨てるような行政が行われたり、ひどい放射能汚染地域への帰還を経済的に強制するような、けしからぬ政策が国と福島県の主導で行われていることを転換させるためには、この裁判での適正な判決は欠かせない情勢下にあります。引き続き、みなさまには、この裁判へのご注目とご支援を切にお願い申し上げます。

控訴審において私は弁護団に一つの提案があるのですが、この福島原発事故後の行政側の対応について、福島地元のキーマンとして、一人は内堀雅雄現福島県知事、もう一人は、元双葉町町長の井戸川克隆氏がいらっしゃいます。少なくとも、このお二人について、控訴審においては証人尋問の場をつくっていただければと思います。また、上記で申し上げました通り、今日の「福島県民健康調査」や、それを管理監督すべき立場の「福島県民健康調査検討委員会」の出鱈目な在り様にも言及し、国や福島県が依然として被災者住民の立場に立った放射線被曝行政を行わずに、多くの子どもたちや住民・市民を放射能の危険にさらし続けていることを告発してほしいと願っています。

内堀雅雄現知事(事故当時は副知事)は、福島原発事故を引き起こした福島県側の「手抜き安全管理」の最高責任者と言ってもいい人物で、かつ、原発事故後の放射線被曝防護についても重要な責任ある職位にありました。この人物の采配如何が福島県内における出鱈目な放射線被曝防護政策につながっていった可能性があります。

(関連)(別添PDFファイル)内堀雅雄現福島県知事は知っていた!? 見送られた津波評価、プルサーマル実施を優先(北国新聞 2015.10.26)
https://m.facebook.com/dainijikokusodan/posts/1030736476947894/?refsrc=http%3A%2F%2Fsearch.yahoo.co.jp%2F&_rdr
ダウンロード - e58685e5a080e99b85e99b84e78fbee7a68fe5b3b6e79c8ce79fa5e4ba8be381afe79fa5e381a3e381a6e38184e3819f20e8a68be98081e38289e3828ce3819fe6b4a5e6b3a2e8a995e4bea1efbc88e58c97e59bbd202015.10.26efbc89.pdf

もう一人の井戸川克隆氏は、ご自身が町長として事故当事者の経験をされたことを具体的証拠として損害賠償裁判を提訴され、国や東京電力の事故前と事故後の言うこと・やること・対応ぶりが180度違っていて、地域住民や基礎自治体を踏みにじるものであったことを告発されています。この内容は「子ども脱被ばく裁判」の内容と重なるところがあり、しかも井戸川克隆氏が原発立地の双葉町町長として、まさに行政の当事者であったことから、非常に迫力のある内容になっています。

(関連)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
 http://idogawasupport.sub.jp/

 長くなりましたが、以上です。なお、下記は関連する情報をいくつか列記してみました。ご参考になれば幸いです。


 <別添PDFファイル>
(1)山下俊一氏「原発事故直後の福島市での講演」福島テルサ(2011.3.21)録画文字起こし
ダウンロード - e3808ce58e9fe799bae4ba8be69585e79bb4e5be8ce381aee7a68fe5b3b6e5b882e381a7e381aee8ac9be6bc94e3808de7a68fe5b3b6e38386e383abe382b5efbc882011.3.21efbc89e69687e5ad97e8b5b7e38193e38197.pdf
(2)山下俊一氏「福島市での講演後の市民との質疑応答」福島テルサ(2011.3.21)録画文字起こし
ダウンロード - e3808ce7a68fe5b3b6e5b882e381a7e381aee8ac9be6bc94e5be8ce381aee5b882e6b091e381a8e381aee8b3aae79691e5bf9ce7ad94e3808de7a68fe5b3b6e38386e383abe382b5efbc882011.3.21efbc89e69687e5ad97e8b5b7e38193e38197.pdf
(3)子ども脱被ばく裁判第26回口頭弁論期日報告(訂正後)(井戸謙一 2020.3)
ダウンロード - e5ad90e381a9e38282e884b1e8a2abe381b0e3818fe8a381e588a4e7acac26e59b9ee58fa3e9a0ade5bc81e8ab96e69c9fe697a5e5a0b1e5918aefbc88e8a882e6ada3e5be8ce383bbe4ba95e688b8e8ac99e4b88020efbc89.pdf
(4)山下氏 福島の原発関連訴訟出廷「緊張を解く話をした」「ニコニコ」発言謝罪(東京 2020.3.9)
ダウンロード - e5b1b1e4b88be6b08f20e7a68fe5b3b6e381aee58e9fe799bae996a2e980a3e8a8b4e8a89fe587bae5bbb720e799bae8a880e8ac9de7bdaaefbc88e69db1e4baac202020.3.9efbc89.pdf
(5)特集 告発された医師:山下俊一教授 その発言記録(一部・資料)(『DAYS JAPAN 2012.10』)
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/612.html
ダウンロード - e5918ae799bae38195e3828ce3819fe58cbbe5b8abefbc9ae5b1b1e4b88be4bf8ae4b880e69599e68e88e3819de381aee799bae8a880e8a898e98cb2efbc88e3808edays20japan202012.10e3808fefbc89.pdf
(6)人々を欺く医師の罪を問う(イントロ部分)(保田行雄『DAYS JAPAN 2012.10』)
ダウンロード - e4babae38085e38292e6acbae3818fe58cbbe5b8abe381aee7bdaae38292e5958fe38186efbc88e382a4e383b3e38388efbc89efbc88e4bf9de794b0e8a18ce99b84e3808edays20japan202012.10e3808fefbc89.pdf
(7)子どもの命は預けられない(イントロ部分)(佐藤幸子『DAYS JAPAN 2012.10』 )
ダウンロード - e5ad90e381a9e38282e381aee591bde381afe9a090e38191e38289e3828ce381aae38184efbc88e382a4e383b3e38388efbc89efbc88e4bd90e897a4e5b9b8e5ad90e3808edays20japan202012.10e3808f20efbc89.pdf
(8)内堀雅雄現福島県知事は知っていた!? 見送られた津波評価、プルサーマル実施を優先(北国新聞 2015.10.26)
ダウンロード - e58685e5a080e99b85e99b84e78fbee7a68fe5b3b6e79c8ce79fa5e4ba8be381afe79fa5e381a3e381a6e38184e3819f20e8a68be98081e38289e3828ce3819fe6b4a5e6b3a2e8a995e4bea1efbc88e58c97e59bbd202015.10.26efbc89.pdf
(9)3.11以後の科学リテラシー NO.86(牧野淳一郎『科学 2020.2』)
 https://www.iwanami.co.jp/kagaku/311igo.html
(10)常磐線、文学つまみ食い途中下車の旅(トランヴェール:JR東日本 2020.3)
 https://www.jreast.co.jp/railway/trainvert/

(一番最後の(10)は福島からの帰りの新幹線の中で見つけた冊子に掲載されていました。「文学つまみ食い」ではなくて「放射線被曝つまみ食い」の間違いではないかと思った次第です。:田中一郎)


 <「脱被ばく実現ネット」>
(1)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 子ども脱被ばく裁判 山下俊一氏証人尋問への傍聴感想記 「にこにこ発言の罪は重い」
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2020/03/blog-post.html

(2)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 弁護団報告を追加! 2020 3月4日 子ども脱被ばく裁判 山下氏が数々の嘘を認める! 37兆分の1に被ばく影響を過小評価
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2020/03/34-2-1-facebook-facebook.html

(3)#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/


 <その他関連サイト>
(1)「福島県は世界最大の実験場」「1ミリで支援」山下俊一氏 - OurPlanet-TV
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1917
(2)原発御用学者のトンデモ発言集 山下俊一
 https://cutt.ly/utEIuip
(3)田中龍作ジャーナル - 飯舘村 山下教授 「洗脳の全容」
 https://tanakaryusaku.jp/2011/05/0002408
(4)放医研の明石真言理事 官邸に「疫学調査不要」- ずくなしの冷や水
 http://inventsolitude.sblo.jp/article/185574059.html
(5)【子ども脱被ばく裁判】「言葉足らずの講演だった」。9年後の〝ミスター100mSv〟が法廷で語った今さらながらの「釈明」と「お詫び」。甲状腺ガン「多発」は強く否定 - 民の声新聞
 https://cutt.ly/3tEIeHN

<参考資料>ECRR市民研究会-広島:ECRR2010年勧告 第3章 「科学的諸原理」と第4章「放射線リスクと倫理原理」<付録>飯舘村における山下俊一批判
 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/hiroshima_nagasaki/fukushima/isaac_ecrr3.html

(関連)放射線被曝防護政策を正し、東京電力や国・自治体の責任を厳しく問う「子ども脱被ばく裁判」がいよいよ正念場です=(2.14)鈴木真一・(3.4)山下俊一を証人喚問(福島地裁)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-96894f.html
草々

2020年3月27日 (金)

次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その2):新型コロナウィルスPANDEMICによる景気停滞に対する緊急経済対策について

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(4.25)(番外編)オルタナティブな日本をめざして:「討論集会:次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」(ちょぼゼミ)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-9055b7.html


2.(メール転送です)緊急・判決日変更のお知らせ3月25日予定→4月10日  石原慎太郎元都知事・豊洲汚染地購入裁判
 いつも築地移転問題にご注目いただきありがとうございます。築地市場移転問題原告団及び弁護団から、判決日変更のお知らせが届きました。新型コロナウィルスの影響で3月25日(予定)が4月10日に変更。11時半~東京地裁103号法廷。尚、判決後市民向けの報告会の開催はありません。

 いつもお世話になっております。築地市場の豊洲移転問題を問う住民訴訟の判決期日について、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、裁判所から要請があり、3月25日から4月10日(金)11時30分に変更となりました。判決変更期日のお知らせに際して、この裁判の意義とポイントを書いた記事を書きましたのでご覧ください。

新型コロナウイルスの影響で判決期日変更――石原慎太郎元知事の責任を問う住民訴訟
 http://www.news-pj.net/topics/90304

(関連)(毒物で汚染された土地をきれいな土地の値段で超高値購入した石原慎太郎元都知事に対して)豊洲市場の土地購入費約578億円を都が返還を求めるよう都民が提訴している住民訴訟が山場です(東京地裁)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/578-b78d.html


3.(別添PDFファイル)森友事件の再調査(前川喜平 東京 2020.3.22)
 https://blog.goo.ne.jp/setuko70/e/66a463e5f39c05b49a3d21410976f999

(一部抜粋)
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(中略)吉村洋文大阪府知事は再調査を「大臣はびっしとやるべきだ」と言った。「僕だったらやる」と言った。ならば、12年4月に大阪府が認可基準を緩和して、幼稚園設置法人が借金で小学校を設置できるようにしたのは、森友学園だけのためではないか。15年1月に大阪府私立学校審議会が「認可適当」と答申した際、校地は自己所有地とする審査基準に反して借地への校舎建設を認めたのは、森友学園だけを特別扱いしたのではないか。吉村知事は自分の前任者、前々任者を含めて「びっしと」再調査すべきだ。
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(自民党よりも更にひどいチンピラ・ゴロツキ似非右翼集団=「維新」の若造が何を格好つけてんだ! 前川喜平氏がおっしゃる通り「森友学園問題」については、お前らも安倍晋三と同罪なのよ。他人事のように言うな、ボケ! :田中一郎)

(関連)キャンペーン · 衆議院議長- 【森友問題】佐川宣寿氏の国会証人喚問をもう一度やってください · Change.org
 https://cutt.ly/itmSx22

(関連)大阪府私学審 委員から不安や疑問-「森友学園」小学校設立 資金・教育内容
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-21/2017022115_02_1.html

(関連)私学審議会の議事録を全文入手! 委員のほぼ全員が森友学園に懸念表明!なのに設置認可適当を出した大阪府の責任!〜「極右学校法人の闇」第29弾 岩上安身によるインタビュー 第717回 ゲスト 「自由法曹団」岩佐賢次弁護士 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/365299


4.河井克氏側も違法報酬か、17年衆院選 車上運動員が供述、進退 自民に波紋(朝日 2020.3.26)
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/kawai-houshu_jp_5e7c0a71c5b6cb9dc19a1a4c

(関連)【河井克行】秘書起訴でもダンマリ…河井夫妻1泊9万円高級ホテルに滞在|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270984
(関連)河井案里氏「議員続ける」 与野党から夫妻に説明求める声(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00000151-kyodonews-pol
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まず、これをご覧ください。この間の安倍晋三・アベ政権の全くのデタラメやそのひどさを端的に伝えています。要するに新型コロナPANDEMIC問題その他の懸案事項をよそに、記者会見もせずに逃げ回っているとのことです。その理由は「森友学園問題」です。下記の日刊ゲンダイ記事によく現れています。政権と一体となり機能マヒに陥っている「記者クラブ」もひどいものです。

キャンペーン · 安倍首相&内閣記者会所属の報道機関へ- 十分な時間を確保したオープンな「首相記者会見」を求めます! · Change.org
 https://cutt.ly/ftQeMZQ

(関連)科学的知見があるのか コロナを弄ぶ政治家に怯える国民 コロナ被害も自己責任で片づける残酷政権(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/864.html


アベ政権・自公政治が打ち出す「新型コロナ経済対策」が急きょ、注目を集め始めています。下記の東京新聞記事によれば「決定済みの対策と合わせ、事業費の総額は国内総生産(GDP)の約一割に相当する五十六兆円を上回り、財政支出は十五兆円を超える見通しだ」とあります。場合によっては財政支出規模はさらに膨らみ、史上最高額の補正予算となる可能性もあります。既に安倍政権を批判する「薔薇マークキャンペーン」などのいくつかの市民団体からは政策提言も出されており、今後は時期衆議院選挙へ向けて、この緊急経済政策が争点の一つとなると思われます。以下、この問題について、私見を簡単に申し上げたいと思います。なお、私は「薔薇マークキャンペーン」の今回の政策提言を「バラマキ政策提言」とみなし、厳しい批判の目で見ておりますので、これについては別のメールにてコメントを予定しています。

(関連)東京新聞-<新型コロナ>収入減世帯に現金給付 経済対策大枠、56兆円規模-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202003/CK2020032602000147.html

なお、衆議院の解散総選挙については、下記の2つの見方があるようです。いずれにせよ私は次期衆院選は近いような気がしています。「市民と野党の共闘」は、いつでも選挙戦を展開できる態勢づくりを急がなくてはなりません。総大将=立憲民主党の力量が問われています。

(関連)【安倍晋三】永田町に流れる「5月減税解散で政権延命」という噂の真相|高野孟 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270932

(関連)【安倍晋三】東京五輪延期で“解散”機運急上昇 安倍首相が描く黒い思惑|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270924


 <別添PDFファイル>
(1)新型コロナ 揺れる経済(1):日本経済急冷 リーマン級か(朝日 2020.3.26)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14415364.html
(2)新型コロナ 揺れる経済(2):踏み込む中銀 先行き警戒、トランプ相場崩壊 乱高下(朝日 2020.3.26)
 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20200326000246.html
(3)新型コロナ対策 なぜ商品券? 生活費支払いに使えない、消費促進 外出自粛と矛盾(東京 2020.3.26)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020032602000169.html
(4)新型コロナ「30兆円」緊急経済対策、安部自民の「支援者」優遇(日刊ゲンダイ 2020.3.27)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270990
(5)新型コロナ? 受診急ぐ前に、地域医療「感染可能性前提で予防策」(朝日 2020.3.25)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14415334.html
(6)新型コロナ大不況が4月に家計を直撃 値上げ相次ぎ収入も減(日刊ゲンダイ 2020.3.26)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/270928
(7)一律現金給付 見送りへ、所得で線引き、商品券案も(東京 2020.3.25)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032502000112.html
(8)浜矩子の経済私考:今こそ出番の経済政策にその気概と理解なし(『週刊金曜日 2020.3.27』)
 http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002995.php
(9)新型コロナ:米 経済対策220兆円合意、与野党 GDP10%相当(「東京 2020.3.26」)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020032302000132.html


1.新型コロナウィルス封じ込め対策
 2020年東京オリンピックの延期が決まるや否や、あの「東京化けダヌキ」の小池百合子が動き出した。同時にコロナ感染者の数字が「待ってました」とばかりに急増するという異様さ。今までオリンピック優先で隠しておりましたと自白しているようなものだ。本来であれば開催都市の代表として、アスリートファースト&都民ファーストの立場から、早い段階でオリンピックの延期または中止を表明しているべきところを、その政治的責任を取りたくないが故に「沈黙は金」を決め込み、安倍政権に決めてもらってからゴソゴソ動き出して、またぞろ「パフォーマンス踊り」をやり始めた。これが小池百合子得意の「馬の糞まんじゅう」である。おバカな都民が何度も何度もこの小池ダヌキに騙されて「馬の小便酒」とともに飲食させられている。今度はコロナでコロっと騙されるというわけだ。

(関連)♪♪東京(化け)ダヌキの都政小唄♪♪
 https://cutt.ly/otmJNog

それで肝心のコロナ記者会見では、どうやってコロナを封じ込めるのか、その詳細は依然としてボケたまま、都民に対しては自粛、自粛、自粛と、アベ政権の焼き直しのようなことをしゃべっていた。今日(3/26)は安倍晋三・首相官邸と面会して、いろいろ申し入れを行ったというが、いい気なものである。これもみな、今年7月に予定されている都知事選挙ファースト=自分ファーストの振る舞いだと見れば合点がいくというものだ。特に、自分に対して牙をむいている自民都連の動きを二階俊博や安倍晋三ら、自民党幹部たちに抑えてもらって都知事選を有利に展開したい思惑が透けて見えている。

(関連)田中龍作ジャーナル - 小池都知事「外出自粛」が引き起こしたパニック買い
 https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022658

(関連)「買い占めやめよう」と冷静対応呼びかける声続々…小池都知事の会見受けスーパーに行列(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-03250252-sph-soci

結局、動き出したこの化けダヌキがさしあたり引き起こしたことといえば、上記にある都内スーパーでの「パニック買い」くらいなもので、都民にとってはクソの役にも立っていない。しかしまあ、化けダヌキの話は別途するとして、ここではまず新型コロナウィルス封じ込め対策について簡単に申し上げます。

(関連)(別添PDFファイル)新型コロナ? 受診急ぐ前に、地域医療「感染可能性前提で予防策」(朝日 2020.3.25)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14415334.html

ポイントは、①検査体制の拡充(検査数が少なすぎます。予防的なものまで広げろとは申し上げませんが、少なくとも自覚症状が出ている場合や、クラスター型のものが発見された場合には、直ちに検査できるようでなければいけません)、②医療体制の整備(これが最も不安です。イタリアのようになってしまったら厄介ですが、開業医の商売のことばかりを優先して機関医療を削りに削ってきたおかげで、そうなる可能性も無きにしもあらずです)、③海外からのウィルスの持ち込みを水際で止める(何故これがきちんとできないのか???です)、の3つがポイントになります。

(上記でご紹介した朝日新聞記事は少し参考になりますが、この記事に出ている聖路加国際病院の坂本史衣氏の発言については、やや「御用色」を感じます。やはり現在の検査体制は貧弱すぎるのではないでしょうか? :田中一郎)

しかし、これまでの約3か月の経緯を見ていると、アベ政権がしていることは、国立感染症研究所その他のワクチン利権・医療検査利権優先の振る舞い、2020年東京オリンピック開催を優先し、感染者数を表面化させないように検査数を絞る、などの愚かな思惑が優先してきたとの報道もあるくらい、その危機管理態勢や能力に疑問があります。日頃もこの内閣の劣悪ぶりやボンクラ性は目に余りますから、この問題に限ってではありませんが、必要以上に事を悪化させている様子がうかがえます。緊急経済対策の最重要事項は、申し上げるまでもなく、新型コロナウィルスを抑え込む・封じ込めるということです。

この点については、下記の「市民連合」と「ママの会」の提言がよくまとまっています。ご参考までにご覧ください。私から見て「足りないな」と思うのは、①海外からのウィルス持ち込みを防ぐこと、②セイフティネットの強化についての言及がないこと(具体的には「生活保護」と「失業保険」を挙げておきますが、他にもたくさんあるでしょう)、です。この点については、下記にもう少し申し上げます。「その場しのぎ」策だけでなく、今回の新型コロナPANDEMIC騒動を教訓にして、制度的・体制的なこともしっかりと改善のテーブルに乗せる必要があります。

(関連)市民連合、立憲野党に新型コロナ対策を要請 「眼の前の問題に即効的に対応すべき」
 http://www.labornetjp.org/news/2020/1585147990736yumo

このサイトの一番下に「新型コロナウィルス感染症対策に関する市民連合の要望」と「「安保法制に反対するママの会」の要請・学校の休校にともなう課題」が掲載されています。なお下記は昨今、他のMLに発信した私のメールです。一部加筆修正しています。ご参考までにご覧いただければ幸いです。


(メール転送です)新型コロナウィルスをはじめ、さまざまな病原体PANDEMIC対応の脆弱性の原因は市場原理主義政策です
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イタリア、医療現場混乱で感染急増か 全土で移動制限 (写真=AP) -日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56642800Q0A310C2910M00/

(一部抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イタリアは欧州連合(EU)が求めた財政緊縮策として医療費削減を進め、医療機関を減らしてきた。政府は引退した医療関係者の現場復帰を呼びかけ、軍事施設の活用など対策を急ぐ。

バイデン氏、新型肺炎でトランプ氏批判 「流行前に予算カット」 - ロイター
 https://jp.reuters.com/article/usa-election-coronavirus-idJPKBN1ZX01D

(一部抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
米大統領選に民主党から出馬しているバイデン前副大統領は31日、新型コロナウイルスの感染拡大が起こる前に米国の公衆衛生監視プログラムを縮小していたトランプ大統領を批判した。民主党候補指名争いの初戦となる党員集会を数日後に控え、アイオワ州で遊説したバイデン氏は「われわれはコロナウイルスの危機に直面している」と発言。「科学を重視せず、感情的な排他主義と恐怖を政治利用するトランプ氏の手法を容認する時間はない」と現大統領を批判した。

保健所削減が追い討ち 27年間で852カ所から472カ所に半減 コロナ対応の脆さと関係 - 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/shakai/16032
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イタリアは医療機関の削減、アメリカはCDC(アメリカ疾病管理予防センター)の予算の大幅カットを進めてきました。今回のことは、いわば自業自得とも言えるようなことです。諸外国のことはさておき、日本は、医療機関不足(ベットも足りない)、医師不足(深刻)、看護師看護婦不足、介護士不足、そして保健所の極度の不足、状態です。諸外国よりも一段とひどいかもしれません。市場原理主義政策が、削減に次ぐ削減、合理化に次ぐ合理化、統廃合に次ぐ統廃合、労働者の非正規化、などを現場に押し付けることを繰り返し、また、医師養成については開業医の団体である日本医師会と自民党がつるんで、医学部の定員を抑えに抑えてきた結果です。だから、大きな感染症や食中毒がなどが出ると対応できなくなるのです。昨今では、厚生労働省が主導して、強引に医療機関の統廃合とベッド数の削減を始めています。また東京都でも、公的医療機関の独法化が強引に進められようとしており、コスト負担の重荷を理由に更なる医療体制の脆弱化が図られようとしているのです。

これを今回の事件を契機に改めていかねばなりません。そのためにはおそらく兆円単位の財源が必要になります。当面コロナを抑え込むだけでも、巨額の財源が必要となるでしょう。いまだに検査体制も医療体制も危ういままです。財源は国債を日銀に直接引受させればいいというものではありません。従ってまた、効果が乏しい、現金の一律配布などのバラマキ=ヘリコプターマネーなどをしている財源的余裕はないのです。
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2.緊急経済対策は新型コロナ感染の度合いに対応した大きさと内容でなければいけない
 欧米など海外の様子をTVニュースで見ていますと、かなり深刻な事態に陥っているようですので、アメリカの史上最大規模の対策予算2兆ドルをはじめ、イタリア、ドイツ、イギリス、フランス、スペインなどでも緊急対策予算が組まれるようです。翻って日本でも、現下、アベ政権・自公政治が対策予算を検討しています。注意しておくべきは、予算の中身が新型コロナ感染拡大とそれに伴う経済活動縮小の事態にマッチした対策になっているかどうかの「政策の質と量」の問題、急激に落ち込んでいるのか、ジワジワと低下しているのかの「事態悪化の速度」の問題、③ショックドクトリン(惨事便乗型政策導入)のような乱暴で巨額で的外れな政策、あるいは特定の利権集団の政策に陥っていないか、の3つです。アベ政権のやることですから、私は絶望的に危ういと見ています。既にマスコミ報道では、その内容や骨格について、リーク報道がなされています。

(関連)(別添PDFファイル)新型コロナ:米 経済対策220兆円合意、与野党 GDP10%相当(「東京 2020.3.26」)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020032302000132.html

(関連)市場原理主義政策の行き着く先は「コロコロコロナショックによる日本経済の崩壊」=コロナでイチコロナだった「アホノミクス」、それでもまだ「不十分」だとして更なる「アホ」と「バラマキ」へ走るアベ政権- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-ad4c1b.html

(関連)コロコロ変わるコロコロコロナ・ウィルスパニックは人災だ:病原体はコロナよりも「首相官邸アベ・ウィルス」や「国会自民公明維新ビールス」の方が悪性度が高い=一刻も早く駆除・除染が必要だ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-0db338.html


3.今回の新型コロナPANDEMIC騒動が明らかにした日本経済の脆弱性
 日本の政治・政権を含めて、今回のことは下記のようなことが目に見える形で表面化しました。だとすれば、単に一過性の対策を打つだけでなく、下記のようなことが再発しないための「制度改革」もまた、同時並行で行い、今後に備えなければいけません。しかし、この間の動きを見ていると、市民運動・社会運動や既成野党も含めて、その発想が乏しいように思われます。それではいけません。「のど元過ぎれば熱さ忘れる」では同じことの繰り返しです。

(1)危機管理能力や態勢の劣悪さ。初期対応が遅くて悪く、かつ、有権者・国民や被害者に対する説明責任も果たされていない。無用の不安が広がる。

(2)セイフティネットがボロボロである。非正規労働者や零細自営業者、母子父子家庭や単身世帯、老々介護家庭や独居老人など、今回の経済的危機により、生活や生存をひどく脅かされ、更には生命の危機にまで及ぶ人々がたくさん生まれている。こういう人々を踏み台にして日本資本主義が再生産をくり返しているのだということが明確となった。まさに市場原理主義政策の結果である。ならば「生活保護制度」を「生活保障制度」に転換するなど、日本のセイフティネットを拡充するための制度改正・法改正は避けて通るわけにはいかない。

(3)海外に供給や需要を頼る日本経済のありようが、その脆弱性をあらわにした。グローバリズムだの、ボーダレスだのと、一握りの巨大資本の利益を優先するような市場原理主義政策を続けているから日本経済の構造が歪んできているのだ。中国から原材料や半製品が輸入できないと日本国内での生産ができない、海外からの旅行客が落とすマネーに依存している地方経済はたちまち瀕死状態となった、など、その脆弱性は明らかである。ここでアメリカなどからの食料や家畜飼料の輸入が滞ればどうなるのか、少し熟慮した方がいいだろう。食料自給率はわずかに38%、なんじ人民飢えて死ね、が文字通り再現されることとなる。TPP協定や日欧EPAや日米FTA(インチキTAG)で輸入食品が安く変えるとバカ騒ぎするマスごみに責任を取らせてみたらいい。

(4)世界カジノ資本主義が株式市場や外為市場などの金融市場で暴れ出している。そもそもかような金融市場は私たちの日常生活には何の関係もなく、ただただ迷惑なだけ、百害あって一利なしである。にもかかわらず、さも最重要であるかのような報道がなされ、日銀や日本政府は、ここに巨額の税金を突っ込んで、投資家・投機屋たちが極力損をしないよう、万全の対応を取ろうとしている。どっちを向いて政治をしているのだという話だが、こうした無責任な親方日の丸の世界カジノ資本主義は日本のバブル崩壊時にも、またリーマンショック時にも、アジア通貨危機やロシア危機の際にも繰り返されている。東京では、あの化けダヌキの小池百合子都知事が「国際金融都市構想」を打ち出していることも看過できない。


4.バラマキ政策は何も解決せず、一過性の巨額税金の無駄遣いに終わる愚かな政策だ
 下記は「バラマキ政策はダメです」を説明して私が他のMLに発信した一例です。一部加筆修正しています。現在のアベ自公政権は、今回の新型コロナ感染拡大とそれに伴う経済の落ち込みに対する緊急対策を、近未来の衆議院選挙の「有権者買収」に使おうという魂胆もあるようです。この国は愚かな有権者・国民が少なからずいるようですが、今回も安倍晋三によってばら撒かれる巨額の札束(=しかし1人当たりではスズメの涙のような金額)に釣り上げられていては、お話になりません。もっとしたたかに投票行動をしなければダメです。が、しかし、既成野党・「市民と野党の共闘」もまた、これに対抗して、しっかりとしたオルタナティブな緊急経済対策と次期衆院選へ向けての総合政策を打ち出していかなくてはならないのです。ここでも現立憲民主党の執行部は動きが鈍いようです。自他ともに認める「市民と野党の共闘」の総大将=立憲民主党には、もっとしっかりしてもらわないといけません。


(メール転送です)セイフティネットの制度改正を伴いつつ、優先度を決めてきめ細かく政策を打っていく必要があります
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簡単に申し上げます。現金の支給はいいですが、バラマキはダメです。必要となる財源が巨大です。今言われている金額は約20兆円~40兆円、こんな金額をわずかな金額に細切れにして、のべつくまなく配っても、ほとんど効果はありません。無策無能者がやることです。

実際、少し想像してみればいいでしょう。まず自分が貧しくて貯蓄もなく収入が途絶えてしまっていたら、さしあたり貰った20万円(~40万円)はすぐに使ってしまいますが、せいぜい1カ月~2カ月くらいしか持たないでしょう。その後どうしますか? また元の状態に戻るだけです。

貯蓄がある程度あり、収入が少しはある人は、まずはイベントや外出、旅行その他が自粛中なので、さしあたり貯金しておくかということになりがちです。金持ちは、そんなはした金貰っても屁のツッパリにもなりません。

巨額の税金を「のべつくまなく」バラマクのではなく、ターゲットを定めて、困っている人に現金のみならず、様々なサービス等の支援が必要です。人だけではなくて中小零細を中心にした企業や個人商店・事業体にも必要です。

個々人の救済は「生活保護制度」を「生活保障制度」に制度的に切り替えて、直ちに実施すべきですし、母子父子家庭支援や児童手当、老々介護家族や独居老人など、このままコロナショックが深刻化すると危なそうな方々が100万人単位でいらっしゃいます。その方々が優先です。失業保険制度の大幅拡充も必要でしょう。そして更には、非正規労働者という「身分制度」を搾取労働・差別労働の源泉にしないよう、労働法制の改正にも着手しなければいけません。

(関連)(パンフ)権利性が明確な「生活保障法」の制定を!
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/190520_seikatsu_hosyo.pdf

(関連)生活保護から「生活保障」へ「権利」としての法制化を日弁連が提起 週刊金曜日オンライン 
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/06/04/antena-487/

今回のコロナ不況は、医療や公衆衛生を含む日本のセイフティネットのボロボロさ加減と、サプライチェーンの脆弱性を露呈しました。ついこの間は、災害に対する脆弱性も表面化しました。いずれも市場原理主義アホダラ教政策のなせる業です。今回で言えば、①セイフティネット強化のための制度改正と、②サプライチェーンの適正化=自給性と持久性を高める産業政策、の2つが必要です。

ですから、コロナ不況で生活苦に陥った人たちの救済と共に、上記の制度改正を並行して進めなければいけません。そのためには結構巨額の財政資金が必要です。自民党や公明党は、そんな制度改正などしたくないので、一過性の現金バラマキで、選挙対策も兼ねて、やり過ごそうとしています。維新にいたっては、市場原理主義政策をもっと徹底してやれという立場です。

ほとんど効果がない巨額バラマキなどしている余裕はないし、それは与党・自公の選挙対策でもあるのです。


(追)消費税増税で貧乏人や零細事業者を含めて「のべつくまなく」巨額の税金(総額25兆円くらい?)を取っておきながら、他方でその税金現金を「のべつくまなく」撒き散らす、これどう見てもおかしいでしょう!?

もう一つ追加です。メールの表題の通りです。消費税増税で貧乏人や零細事業者を含めて「のべつくまなく」巨額の税金(総額25兆円くらい?)を取っておきながら、他方でその税金現金を「のべつくまなく」撒き散らす、これどう見てもおかしいでしょう!?

でも、中小零細事業者には現金は配られないので、このままでは中小零細はへちゃがってしまいます。中小零細事業者へも20万円(~40万円)ずつ配りますか? 事業者の数は数百万、海千山千の事業者がいます。しかも20万円(~40万円)くらいもらってどうしますか?

ここまできても消費税の5%への減税の合意さえできないのは、「市民と野党の共闘」と「立憲民主党の現執行部&そのトリマキたち」が難色を示してしているからです。現金バラマキより、一刻も早く消費税5%への(恒久)減税で合意して、プラスアルファの経済政策を、当面の緊急対策と、中長期的な対策とに分けて打ち出しつつ、安倍政権の緊急経済対策を徹底的に批判しなければいけません。(いったん消費税をゼロにして、コロナ騒動が静まれば、それを5%に戻すというやり方もあります)

安倍政権の打ち出す20~40万円の現金バラマキ(所得制限付き)に対して、「所得制限を外せ」などと言っているようでは、もう政治改革など絶望的です。
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(関連)コロナPANDEMICの経済対策とベーシックインカムについて(まだ「BI」だなどという人たちがいる!) 世界の株価が暴落を始めた! いよいよ待ったなしの危機に突入か!?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-0025d3.html

(関連)(別添PDFファイル)一律現金給付 見送りへ、所得で線引き、商品券案も(東京 2020.3.25)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032502000112.html

(ともあれ、現金バラマキ(ヘリコプターマネー)は現安倍政権はやらないと決めた様子。やれやれです。しかし、記事の内容は「所得制限」をつけて、やはり現金バラマキをやるという。これも徹底批判です。この状態で、今回の薔薇マークキャンペーンの提案を押し通していくとなると、それに対する「市民と野党の共闘」の内部で、賛成派と反対派で大きく2分してしまうような気がします。政治的に見ても私はダメだと思っています。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)新型コロナ対策 なぜ商品券? 生活費支払いに使えない、消費促進 外出自粛と矛盾(東京 2020.3.26)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020032602000169.html

(この記事は非常にいい内容の記事です。ご一読をお勧めいたします。新聞を取るなら東京新聞です:田中一郎)


5.当面する経済政策で重要なこと
 上記4で申し上げたことを受けて、当面の緊急経済対策を考えるに際して重要と私が思う点をいくつか列記します。支配権力に従順な日本人はこれまで「上に政策あれば、下に対策あり」でやってきた面が強いですが、それでは限界がありますし、また民主主義の社会ではそれではダメでしょう。「多くの下にニーズがあれば、上に政策あり」でなければいけません。しかし、現アベ政権では、この「多くの下」のところが「1%の一握りの特権的大資本やお友だち富裕層」あるいは「アメリカさま」になっており、圧倒的多数の有権者・国民が踏みつけにされているところに最大の問題があるのです。緊急経済対策は、それを転換する契機を持たなければなりません。

(1)海外からの持ち込みストップを含めて新型コロナ感染の広がりを止め、感染した人を回復させる治療態勢の整備 上記で既に申し上げました。

(2)新型コロナの感染防止対策が経済活動の縮小から深刻な不況を招き、それが貧困に苦しむ多くの非正規労働者、子どもたち、女性、老人など、いわゆる社会的弱者の生活をおびやかし、それが長期化すると生存や生命をも奪う事態へと悪化していく、その連鎖を政策によってストップをかけること(わずかばかりの現金バラマキなどではできないこと)。そのためには、恒久的な制度的補償となるセイフティネットの拡充を伴うものにすること。

(3)中小零細企業や金融機関を潰さないこと=流動性(決済手段)の確保が重要
 経済活動の縮小と不況の深刻化でダメージを受けるのは個人だけでなく企業や金融機関もそうである。それぞれ程度の違いはあれども、売上や収入が激減する中、固定費(例えば家賃)が必要となり、かつ雇用している人たちへの賃金の支払いが続いていく。非正規へのしわ寄せの首切りも許せないが、他方で、企業を潰せば雇用が不可能となり失業者が大量に生まれることになる。またその結果、金融機関に貸倒が積み上がって倒産などすれば、不況は金融恐慌へと発展しかねない。こうした事態は何としても避けなければいけない。しかし他方では、緊急事態対応に便乗して、海千山千の中小零細企業に甘い対応をすれば、公的機関に巨額の不良債権が山積みとなり、それは結果的に経営責任不問のまま、そのツケが財政負担となって私たちに跳ね返ってくることとなる。つまり両にらみの対策を考える必要があるといえる。

 (私が考える方法)
 債務の公的機関による肩代わりは極力避ける(信用保証協会による保証を含む:協会保証を使う場合は100%保証はしないで取扱金融機関に審査責任を一部負わせる)。その代替として、中小零細企業の抱える金融機関や「一部内部留保の巨大な企業」からの債務を法的に無条件で1年間だけジャンプさせる。これに対応する「一部内部留保の巨大な企業」に対しては金融機関が資金繰りの面倒を見、その金融機関に対しては日銀が資金繰りの面倒を見る、形で対応して、既存の債務の期日到来による決済義務を先送りすることで資金繰りの悪化を防ぐ。(納税猶予などは当たり前ですので割愛)

(関連)主要税の納税を当面猶予へ 中小企業の固定資産税減免も コロナ対策で政府・与党方針(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00000120-mai-soci

更に、追加的に必要となってくる資金(流動性)については、新たな融資で対応せざるを得ないので、公的機関は利子補給や債務の一部保証などでこれを支援する(公的機関は審査能力に乏しく、かつ政治家・有力者などの口利き利権も働きやすいので、不良債権を積み上げる傾向があるため、新規融資は慎重な対応が必要。バブル崩壊後の「貸し渋り・貸しはがし」騒動のような情緒的対応は禁物だ=破綻した新銀行東京や日本振興銀行を思い出せ)。また、雇用の維持については、既にある雇用調整助成金を使って当分の間をしのいでいけばよい。しかし、やはり中長期的には無理があるので、並行して、公的ファクター自身が公共サービス拡充を目的に雇用拡大をする方向に舵を切っていく必要がある。

(なお、内部留保を積み上げている巨大企業については基本的に雇用調整助成金のような補助金は必要ない。内部留保を吐き出させる政策が強く望まれているが、それを役員報酬や配当金に使わせるのではなく、雇用の維持・拡大や新規投資に使わせていく政策誘導が必要である)

(4)日銀と公的年金基金(GPIF)に積み上がったリスク資産は手の施しようがない。身動きが取れない。どうするのか? このままだと株式市場に「ガラ」(大暴落)が来たら、日銀の自己資本や年金原資は消滅することになる。いずれ株式相場は戻ってくるなどという「楽天的オバカ」もいるが、個別企業は倒産して新たな企業が新しい株式相場をつくる可能性が高い。日本の企業は時代遅れの産業にしがみつくポンコツ大企業が多いため、恐慌にもなれば倒産して再起不能となる確率は高いのだ。かようなバカな政策を続けた(今も続けている=日銀に至っては今まで以上に買い入れるETFの量を倍(12兆円/年)に増やし、公的資金(税金)を使って、いわゆる株のナンピン買いをする始末)人間達=安倍晋三、塩崎恭久、黒田東彦の責任を、まずもって徹底追及し、損害賠償も含めて処罰する必要がある。


6.具体的政策:緊急対策と恒久対策をリンクさせる
(1)「生活保護制度」を「生活保障制度」(権利としての生活保障)に転換し、自治体の窓口対応を一変させて、ニーズのある経済的困難者に対して広く門戸を開放する。また並行して、失業保険制度の拡充を行い、給付内容や給付期間の長期化を図る(アベ政権・自公政治は逆に失業保険制度を細く脆弱にして、企業側・雇う側の保険掛け金負担を削ろうとしている=トンデモナイ逆噴射である)。また、その他の社会保障・福祉の制度や医療・介護態勢も不十分だらけになっており、これらを緊急なものと少し時間的余裕のあるものとに区分した上で、抜本改正に着手すべきである。もちろんカネだけでなく、人材や経営資源など、さまざまなものをこの分野に投じ、日本経済の質的転換を図らなければならない(そうしなければ、また何かあると同じことが起きる)。

公的機関自らによる雇用の拡大については、下記を参照されたい。私はこの地方再建を兼ねた「地方振興公社」構想が、今日の日本を救う大きな政策の柱となることを願っている。

(関連)ロスジェネ世代の救済(正規職員として安定雇用)は日本経済の救済・再建と同義である=ニュー・ニューディール政策(NND)による「地方振興公社」(新設)を軸に経済政策の抜本転換をはかれ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-5333dd.html

(2)イノベーションよりもリノベーションを中心に中小零細企業の再生を支援
 リノベーションとは、直接的には居住住宅の改築改善のことを言いますが、ここではもっと広い意味で使っています。簡単に申し上げれば、私たちが今までなじんできた様々な商品やサービスの供給の在り方を抜本的に見直し、その質的向上や自給性・持続可能性、自然環境改善を高めるための創意工夫型新事業創設活動を言います。具体例を挙げれば、再生可能エネルギー、地場産業や木造住宅産業、農林水産業や食品関連産業、インフラ再生(生活インフラや一部産業インフラを含む)、教育・保育、医療・介護、社会福祉事業、文化活動などで、つまり製造業ならば軽薄短小型や生活密着型、サービス業ならば付加価値が高いもの、に取り組み、日本経済を重厚長大型で大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済から脱却させて、いわゆるサービス業を中心とした成長経済に移行させていくという「産業政策」です。

「成長戦略」とか言われて、企業はイノベーションを活発化させて新産業に取り組めなどとよく言われますが、現状では、バブル崩壊以降の日本の経済政策・産業政策の失敗により、いわゆる先端産業部門では、IT産業を中心に海外諸国に大きく差を付けられてしまっています。今から政府主導でこれを追いかけても、そのトップに躍り出ることは難しいでしょう、そうした分野では「二流国」として生きていく方法を考えればいいのです。また、今日のアベ自公政権で行われている「科学技術イノベーション戦略」政策などは百害あって一利なしで、官民(ベンチャー)投資ファンド、研究開発・設備投資減税、大学研究予算の競争予算化、などはすべてマイナス効果しかない失敗ないしはデタラメの政策で、巨額の税金がドブに捨てられているようなものです。イノベーション促進政策やベンチャービジネス育成政策が全く不要というつもりはありませんが、減税などはもっと財政規模を小さくして、効果的な対応に切り替える必要があります。私は自民党や公明党のような「タカリ体質」と「ボンクラ頭」の政治家どもにはとてもできないと考えていて、政権交代を待って、しかるべき有識者の知恵も借りながら、イノベーション政策を抜本見直すべきだと考えています。

そんな政策対応が難しいイノベーションよりも、リノベーションはもっとわかりやすく透明な形で進めることができ、その広がりは地方にも広く及んで日本経済の体質改善には効果的です、この産業政策にこそ、財政資金が大きく投じられてしかるべきです。

(参考)リノベーションとは? リフォームとの違い 費用 進め方を解説します。リノベる ジャーナル
 https://www.renoveru.jp/journal/23

(3)地方経済の再生には農林水産業の再生が不可欠である。これも難しい話ではない。農林水産業を「食べて行ける立派な産業」に育てることがポイントで、一番肝心なことは国際市場原理主義協定を破棄して海外の農林水産業とハダカで価格競争させることをやめるとともに、食料自給率を80%にまで高める政策を「本気」で展開することである。アベ自公政権や維新の会は、日本の農林水産業と食料供給の「墓堀人」であることを強調しておく。日本の生産者・農家、漁業者・林業者は選挙において絶対に自公維新の推薦する政治家に投票してはいけない。それは自分で自分の首を絞めるに等しい愚かな行為である。

(4)歪み切った日本の税制を抜本改革する必要がある。詳しくは下記のサイトをご覧ください、当面は「市民と野党の共闘」が消費税5%への引き下げに早く合意をし、来たる衆議院総選挙に「総がかり」で取組態勢を構築することである。

(関連)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ <このサイトの下の方をご覧ください>
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

(関連)(他のMLでの議論です)消費税を減税から廃止へと向かわせるべきたくさんの理由:代替課税手段はいくらでもある & 2020京都市長選にみる立憲民主党の危機(第4番目の自民党補完政党へ転落するつもりか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-c7ab86.html

(関連)次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その1):「消費税5%への減税」を軸にして野党が結束、オルタナティブな政治・政権を打ち出せ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-67f50f.html


 <その他関連サイト>
(1)“コロナ救済”金持ちにも? 一律バラマキよりも消費税減税 この非常時に政策破綻ゴマカシ政権の不幸(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/783.html
(2)【新型コロナウイルス】新型コロナ大不況が4月に家計を直撃 値上げ相次ぎ収入も減|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/270928
(3)IMFが衝撃予測、日本の転落は残念ながら本当だ コロナショックの先に待ち受ける日本経済の真の危機(1-4) - JBpress(Japan Business Press)
 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59820
(4)コロナで経営難の企業に納税猶予へ 自民税調が異例会合(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200326-00000047-asahi-sctch
(5)安倍首相のコロナ対策に異議あり! PCR検査などめぐり相次ぐ「地方の乱」AERA dot. Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200325-00000087-sasahi-soci

(6)現金給付の後に…「クーポンや商品券」新型コロナ経済対策 与党に「2段階論」強まる-毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200325/k00/00m/010/327000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article
(7)公明・石田政調会長、現金給付には所得制限「国会議員は対象外」(産経新聞)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00000551-san-pol
(8)国民の税金「161.7兆円」を運用する「GPIF」、知られざる罪(幻冬舎ゴールドオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200325-00026076-gonline-bus_all
(9)室井佑月 緊急経済対策案に「和牛の商品券って…利権のにおいがプンプンする」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200326-00000168-spnannex-ent
(10)新型コロナの自粛モードを打ち破る3つの方法 - メディア業界 - 東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/KtQgRwD

(11)政府、景気判断を下方修正 6年9カ月ぶり「回復」消える 戦後最長の景気拡大終了か 月例経済報告 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200326/k00/00m/020/175000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article
(12)東京新聞-新型コロナ 収入減世帯に現金給付 経済対策大枠 56兆円規模-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202003/CK2020032602000147.html
(13)東証反落、終値は882円安 外出自粛要請で懸念高まる(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200326-00000093-kyodonews-bus_all
(14)日本を襲うコロナ倒産危機 一刻も早く「無条件納税猶予」を!(野口悠紀雄)現代ビジネス
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71267
(15)途上国でウイルス変異リスク - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6355272

(16)米失業率 世界恐慌匹敵の恐れ - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6355326
(17)迷走する新型コロナ経済対策、首都封鎖リスクで「戦時対応」:日経ビジネス電子版
 https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00032/
(18)蓮舫氏、新型コロナへの経済対策で自民党の「お魚券」案に異議「コロナへの経済対策に『族議員』の声が大きく反映されるのはやめたほうがいい」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200326-03260166-sph-soci
(19)新型コロナウイルス感染症まとめ - Yahoo! JAPAN
 https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207
(20)浜矩子 縮減した経済活動を救うためには財政は黒字基調が基本であるべきAERA Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200325-00000020-sasahi-bus_all

(浜さんはリベラル派経済学者で、私もその発言に日々注目し、多くの点で賛同していますが、上記については「違います」とはっきり申し上げておきます。現代経済は、政府・企業・自然人・海外の大きな各部門が適切にバランスが取れているのがいいのです。その場合に国債や財政赤字は悪ではありません。それらが無秩序に安易に積み上がり、ロクでもないことに使われることが悪なのです。:田中一郎)

(関連)日刊IWJガイド「NY株2100ドル超上昇で過去最大上げ幅!! 2兆ドル経済刺激策や武漢封鎖解除見通しが原因? 各国は大規模経済対策と外出自粛要請、日本は!-」2020.3.26日号~No.2751号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39852
草々 

2020年3月25日 (水)

(4.25)(番外編)オルタナティブな日本をめざして:「討論集会:次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」(ちょぼゼミ)

前略,田中一郎です。
(4月にやりたいと思います)


(別添PDFファイル)(チラシ)(4.25)オルタナティブな日本をめざして:「討論集会:次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」(ちょぼゼミ)
ダウンロード - efbc88efbc94efbc8eefbc92efbc95efbc89e8a88ee8ab96e99b86e4bc9aefbc9ae6aca1e69c9fe8a186e999a2e981b8e381b8e59091e38191e3819fe7b58ce6b888e694bfe7ad96e381a8e5bd93e99da2e38199e3828be7b78ae680a5e7b58ce6b888e5afbee7ad96e381abe381a4e38184e381a6.pdf

 既にご承知の通り、安倍政権は昨年10月に多くの反対をよそに消費税率の8%から10%への引上を強行いたしました。その結果、懸念されていた通り、日本経済のデフレ度合いが強まり、昨年10-12月期のGDP成長率は年率でマイナス7.1%と大きな落ち込みを示しています。また、ここにきて更に、安倍政権の危機管理体制の劣悪と初期対応の遅れから新型コロナ肺炎の感染拡大を許してしまう失策に陥り、集会やイベントの自粛要請などに伴って経済活動の縮小が始まっており、このままだと日本経済は経済恐慌のような大きな不況へと突入してしまいそうな様相になってきています。そして他方で安倍政権は、いよいよ2020年東京オリンピックを延期した上で史上最大の緊急経済対策を組み、まもなく衆議院総選挙に突入しそうな気配です。今回はこうした情勢を踏まえ「次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」みなさまと共に考える「討論集会」を企画いたしました。各種情報を共有しながら、日ごろの経済政策に関する疑問や意見を出し合い、有意義な集会にしたいと考えています。みなさまのご参加をお待ちしています。

(司会:田中一郎 ちょぼちょぼ市民連合)
 最初、主催者側から簡単なプレゼンを行い、そのあとフリーディスカッション&質疑応答にしたいと思います。

 <次 第>
日 時:2020年4月25日(土) 14時~16時 (開場13時30分)
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 たんぽぽ舎のあるダイナミックビルの4階 JR水道橋駅西口から5分
 水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、グローバルスポーツビル、
 GS跡地(セブンイレブン)を過ぎて鉄建建設本社ビルを過ぎたら左折。
 東京都千代田区神田三崎町2-6-2  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: nonukes@tanpoposya.net URL: http://www.tanpoposya.com/


 <ご参考:その1>
(1)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

(このサイトの下の方に経済政策や税制改革などに関するプレゼンの報告があります)

(2)次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その1):「消費税5%への減税」を軸にして野党が結束、オルタナティブな政治・政権を打ち出せ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-67f50f.html


(下記の参考情報はネットから代表的なものをピックアップしたものです。今後情勢の変化に伴い変化する可能性がありますので、確定的なものではありません。今後とも情勢ウォッチを続け、適宜みなさまに情報をお届けいたします。:田中一郎)

 <ご参考:その2>
(1)米セントルイス連銀総裁「米経済成長マイナス50%も」「失業率30%まで悪化」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200323/k00/00m/020/048000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article
(2)コロナショックが「リーマン超え」の現実味、中小企業に迫る倒産連鎖危機(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200323-00232368-diamond-bus_all
(3)コロナショック「インバウンド6割減」の衝撃度-コロナショックの大波紋 -東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/itniscZ
(4)東証一時2万円割れ、新型コロナ懸念、一時101円台(毎日 2020.3.9夕刊)
 https://mainichi.jp/articles/20200309/dde/001/020/035000c
(5)ダウ急反落、1338ドル安 3年ぶり2万ドル割れ 景気悪化不安が再燃 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200319/k00/00m/020/022000c
(6)19年10~12月期GDP改定値、年率7.1%減に下方修正  -日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL05HCB_V00C20A3000000/
(7)日銀のETF含み損2兆~3兆円 株価大幅下落で、財務悪化懸念も | 共同通信
 https://this.kiji.is/612861443186230369
(8)【新型コロナウイルス】GPIF22兆円の損失 株価暴落&運用失敗でまた年金が消えた|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/270616
(9)【新型コロナウイルス】コロナ禍で安倍政権の見通しは完全に狂った 大不況になる|金子勝立教大学教授 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270554
(10)東京新聞-2月月例報告 ナゼGDPマイナスなのに「緩やかに回復」-経済-経済Q&A(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/economic_confe/list/CK2020022102100008.html

 <ご参考:その3>
(1)日銀と政府の新型コロナ対策は間違っている - 小幡績の視点 - 東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/BtniaBM
(2)野党議員71人、消費税5%提言 コロナ対策「緊急実施を」 - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1092973.html
(3)リーマンショックのような金融危機は起きるか -インフレが日本を救う - 東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/338123
(4)東大生さえも無自覚に縛られる「みんな中流」意識の危うさ(現代ビジネス)-Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200319-00071149-gendaibiz-soci
(5)森永卓郎が提言~新型コロナから日本を救うには“1人10万円支給、消費税0%”しかない(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000014-nshaberu-soci
(6)なぜ米緊急緩和や日銀のETF買いは最悪なのか - 小幡績の視点 - 東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/7tnihdK
(7)現金給付を検討 公共料金猶予も 新型コロナ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14408142.html?ref=mor_mail_newspaper
(8)日銀 ETF買い倍増、追加緩和 米「ゼロ金利」と協調(東京 2020.3.17)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601001271.html
(9)立民・枝野代表、消費税減税の必要性に言及 - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/politics/news/200317/plt2003170040-n1.html
(10)自民・岸田氏 消費減税率引き下げに否定的考え示す(20-03-16) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=KYEHtYcjElU
草々

 

関西電力ブラック(マネー)アウト(その6):第三者委員会報告が明らかにした新たな関西電力の腐りきった振る舞い=この会社からは原発運転免許をはく奪し、司直の手を入れて、その出鱈目の全貌を明らかにせよ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(4.19)豊田直巳 講演会「チェルノブイリから福島」(東京・練馬)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1582097171429staff01


2.新ちょぼゼミ
(1)(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html

(3/31(火):この日は最初の1時間弱で主催者側より中野剛志さんの経済政策論についてコメントいたします)

(2)(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

(4/12(日):この日のスタートはいつもとは違い、お昼の午後1時30分からです。この日は最初の1時間弱で主催者側より岩波月刊誌『世界』(2020/4)に掲載された金子勝立教大学教授の山本太郎「れいわ新選組」政策批判論文についてコメントいたします)

(関連)(別添PDFファイル)もし君が首相になりたいと言うならば(イントロ部分)(金子勝『世界 2020.4』
 https://cutt.ly/athdz6z
(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/

(3)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第43回):「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問(交通分野とエネルギー体系)」(新ちょぼゼミ:上岡直見さん)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-4c608c.html

(4/27(月):この日は最初の1時間弱で主催者側より山本太郎「れいわ新選組」の政策について、改めて詳しくコメントいたします)

(関連)原発避難はできるか-上岡直見/著(緑風出版)
 https://00m.in/5ywqj

(関連)東京新聞-<東海第二原発 再考再稼働>(11)複合災害想定 欠かせない 環境経済研究所代表・上岡直見さん(66)-茨城(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202003/CK2020031202000144.html


3.#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)- 2020  3.19 首相官邸前抗議 右翼があからさまな妨害
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2020/03/2020-319.html


4.映画『21世紀の資本』公式サイト
 https://21shihonn.com/

(関連)21世紀の資本 » 新宿シネマカリテ(上映映画館)
 http://qualite.musashino-k.jp/movies/9641/
(関連)トマ・ピケティ「新型コロナの危機は重大だが社会変革のきっかけに」映画版『21世紀の資本』映画を通して伝えたいこと-クーリエ・ジャポン
 https://courrier.jp/news/archives/194138/


5.キャンペーン 衆議院議長 佐川宣寿氏の国会証人喚問をもう一度やってください Change.org
 https://cutt.ly/Ptbvyzu

(1)「安倍首相、麻生大臣。あなた方は調査される側で『再調査しない』と言える立場にありません」自死職員の妻(相澤冬樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200321-00168979/
(2)「悲しすぎる…」森友で自死職員の妻 麻生財務相「再調査せず」発言に(相澤冬樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200319-00168661/
(3)自殺した赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定してシラをきる安倍首相! でも「首相の答弁が改ざんの原因」を証明する記録が…|LITERA/リテラ
 https://cutt.ly/LtbBgbd
(4)東京新聞-森友文書で提訴 改ざんの闇に迫らねば-社説・コラム(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020032002000170.html
(5)「週刊文春」2年半ぶり完売 “森友”自殺職員の手記公開が反響 相澤記者スクープに編集長「震えました」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000191-spnannex-ent


6.「いちろうちゃんのブログ」
(1)(3/20封切)映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』見聞録:人間・三島由紀夫は魅力的だが、その思想は危険極まりなし=対抗思想は「ちょぼちょぼ市民」論(故小田実氏)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-41e5c6.html

(2)次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その1):「消費税5%への減税」を軸にして野党が結束、オルタナティブな政治・政権を打ち出せ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-67f50f.html

(3)市場原理主義政策の行き着く先は「コロコロコロナショックによる日本経済の崩壊」=コロナでイチコロナだった「アホノミクス」、それでもまだ「不十分」だとして更なる「アホ」と「バラマキ」へ走るアベ政権- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-ad4c1b.html

(4)コロナPANDEMICの経済対策とベーシックインカムについて(まだ「BI」だなどという人たちがいる!) 世界の株価が暴落を始めた! いよいよ待ったなしの危機に突入か!?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-0025d3.html

(5)日本の大学は腐っている(3):科学者と軍事研究(池内了:岩波新書から)+ 地球温暖化と石炭火力に関する議論について(続報:最近の日経記事他)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-c21b05.html
================================


最初に「関電桃太郎」の歌からです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪関電桃太郎♪
 https://www.youtube.com/watch?v=mbsZmC_0Ulk

♪ 1番(関西電力幹部)
 森山さん 森山さん
 お腰につけた毒まんじゅう
 一つわたしに下さいな 

♪ 2番(森山栄治)
 あげましょう あげましょう
 これから高浜原発の
 工事をくれたらあげましょう

♪ 3番(関西電力幹部)
 貰いましょう 貰いましょう
 あなたについて何処までも
 家来になって貰いましょう

♪ 4番(森山栄治)
 おもしろい おもしろい
 のこらず関電攻めふせて
 分捕物をえんやらや
・・・・・・・・・・・・・・・・・


さる3月14日、関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役森山栄治氏(2019年3月死去)から金品を受け取っていた問題で、第三者委員会(委員長:但木〈ただき〉敬一元検事総長)が調査結果を公表いたしました。受け取っていたとされた金品は、これまでの23人・3億2千万円から、一気に75人・3億6千万円に膨れ上がりました。また、既に明らかになっていた関西電力の会社ぐるみの不正・不法行為にとどまらず、更に驚くような醜態やデタラメ・背信行為の数々が明らかにされ、関西電力が福井県若狭湾沿岸で原発を始めたころからの悪弊を引きづって今日に至っていることがはっきりと証明されました。しかし、この第三者委員会はあくまで関西電力が指名した人たちを委員とした関西電力の委員会であり、しかも強制的な捜査権・調査権を持っていないことから、その調査には限界があります(事実、証言や証拠の提出など、協力を得られなかったケースが散見されたとのことです)。

関西電力が大阪地検特捜部のOBたちの力まで借りて隠し続けてきた、このハレンチ極まる犯罪行為(成立する犯罪としては、特別背任・背任、収賄罪、所得税法違反(脱税)、有価証券虚偽記載(金融取引法違反)です)については、しっかりと検察の強制捜査を入れてその全貌を明らかにし、しかるべくその責任者たちに刑罰を課していく必要があります。その中身を見るや、もはや証券取引所に上場する大会社とは思えない、戦後の企業犯罪の中でも最悪の部類に入る「巨悪」そのものです。かような会社に原発の運転・運営など任せてはおけないでしょう。既に昨年12月には、「関電の原発マネー不正還流を告発する会」が組織され、総勢で3272人の一般市民が関西電力の役員たちを刑事告発しています。また、報道によれば、株主代表訴訟も提起されているようです。

(関連)関電役員ら12人を刑事告発 市民団体、金品受領問題で:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASMDF4RWSMDFPTIL00P.html

(関連)関西電力株主 岩根社長ら新旧役員を提訴するよう会社側に請求 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20191127/k00/00m/020/249000c

第三者委員会の但木敬一委員長は、最終報告書公表時の長時間にわたる記者会見において、一方で関西電力のガバナンスの欠如や会社体質などを厳しく批判する傍ら、他方では、悪事を繰り返していた旧役職員たちを刑事告発・起訴することは難しいなどと説明しています。私はこの第三者委員会の最終報告書の最大の狙いはここにあったのではないかと疑っています。そんなことはない、現行の法律の下で、旧役職員たちを刑事起訴することは十分に可能であることは、下記にご紹介する郷原信郎氏や海渡雄一弁護士の説明を見れば明らかです。元検事総長ともあろう人物が、何を余計なことを発言しているのか・説明しているのかと、私は強く思います。こういういい加減な、言い換えれば時の支配権力に追従して、権力犯罪を裁く方向で努力しようとしない人間たちでこの国が覆われてしまっているところに、尽きることのない悪質な社会問題や権力者の悪事が平然と繰り返され、居直りが罷り通っていくのです。社会正義のためにも、この関西電力幹部どもは刑事裁判にかけ有罪としなければなりません。

また、関西電力は、これからの時代を生きていく電力会社として、上記で申し上げた検察捜査や株主代表訴訟とその起訴・裁判如何に関わらず、自らの力でその罪悪の全てを調査して明らかにし、旧役員たちに対しては会社に与えた全ての損害を賠償させ、今後に向けて自らの会社組織の抜本的な体質改善を図り、返す刀で原発事業を返上して、全ての原発を他社に先駆けて廃炉にしていく必要があります(まさか退任した問題の役職員に対して巨額の退職金などを支払っているのではないだろうな!)。しかしながら、就任した新社長や新会長の人選を見ると、この会社はこの期に及んでも、本音のところでは今回の事件に関して何ら反省をしていないのではないかと思わせるような「居直り」ぶりです。口先だけで反省を繰り返し、これからも旧態依然の原発推進をくり返すのであれば、この会社に対しては厳しい社会的制裁を課していくべきです。

(関連)関西電力、原発マネー問題の挽回担う新社長に社内外から失望の声(ダイヤモンド・オンライン) Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200318-00232038-diamond-bus_all

(関連)榊原前経団連会長、関電会長に就任へ 外部から登用、経営を監督:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14409528.html
(こいつは財界人の中でも最も悪質の部類に入る原子力ムラ応援団長だ! :田中一郎)

加えて申し上げておくべきは経済産業省や原子力規制委員会・規制庁の監督官庁としての振る舞いです。経済産業省はご承知の通り、電気事業法に基づいて関西電力に対して「業務改善命令」を出しています。しかし、その根拠となる関西電力に対する調査は、今般の第三者委員会報告のみに基づいています。まさにこの最終報告が出るのを「待ってました」とばかりに反応し、業務改善命令を出しています。しかし何故、経済産業省は自分たち自身が関西電力に調査に入り、業法上の権限を使って調査を徹底して行わないのでしょうか。少なくとも第三者委員会の最終報告書やマスコミ報道などから、まだ未解明のことや疑問に残るような部分をあぶり出し、それらを業法上の権限を使いながら更に突っ込んで実態の解明に努めるのが監督官庁のなすべきことではないのでしょうか。そうでなければ、本当に効果的な再発防止対策など実現できないように思われます。

(関連)(別添PDFファイル)関電に業務改善命令、金品受領 経産省、再発防止指示(東京 2020.3.16夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031602000077.html

また、経済産業省は、少し前に関西電力に対して電力料金の値上げの認可を出しています。下記にご覧いただくように、関西電力は電力料金値上げに際して電力消費者などに約束をしていた役員報酬カットの「合理化」を水面下で反故にし、退職後に特別報酬のような形で報酬戻しを行うという許されない詐欺行為を働いていたことが明らかになっています。そうであれば、当然のこと、この認可した電力料金の値上げは、過去にさかのぼって無効・取り消しとしなければならないはずです。しかし、これについて経済産業省は何の説明もしていません。

一連の経済産業省の動き方を見ていると、早期にこの関西電力問題に幕引きを行い、形だけの再発防止対策を出させて終わりにしようとしている魂胆が透けて見えるようです。経済産業省=この役所はアベ政権とベットリとくっついて、福島第1原発事故後においても過去への反省もなく、次々とロクでもない政策をくり返している、現在の霞が関の中では最悪の官庁と言えるでしょう。かつて「ノーパンシャブシャブ」で解体の憂き目となった大蔵省と同様、経済産業省もいったん解体して原子力部門を切り離し、幹部クラスを総入れ替えする形での「組織刷新」が必要であるように思われます。今のままでは「蜘蛛の巣城」のようなどうしようもない体質をひきずったまま、今後も権力犯罪もどきのようなことを繰り返していくように思われます。

一方の原子力規制委員会・規制庁ですが、こちらもひどいものです、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁さながらですから話になりません。今回の関西電力のことで言えば、関西電力については原発運転の資格などなし、が社会的に見て明らかですから、一旦OKを出した高浜、大飯、美浜の各原発の運転許可を撤回し、原発運転資格について白紙に戻す必要があるでしょう。原発規制当局として常識の域に入る当然の行政措置です。しかし、現状は「我関せず」の「素知らぬ顔」をしています。

以下、関係する報道その他を若干ばかり整理してみなさまにご紹介いたします。ご参考にしていただければ幸いです。たくさんありますが、この中でも郷原信郎氏と海渡雄一弁護士の刑事起訴に関する論文は重要ですので、是非、原本に当たってご覧になってみて下さい。

(参考)関西電力「反原発町長」暗殺指令-齊藤真/著(宝島社)
 https://00m.in/H8INI

 <別添PDFファイル>
(1)関電側に原発マネー還流、金品受領 役員ら75人3.6億円(朝日 2020.3.15)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14403961.html
(2)追及・関西電力:暴かれつつある帝国の内幕(イントロ部分)(共同通信取材班『世界 2020.4』)
ダウンロード - e8bfbde58f8ae383bbe996a2e8a5bfe99bbbe58a9befbc9ae69ab4e3818be3828ce381a4e381a4e38182e3828be5b89de59bbde381aee58685e5b995efbc88e382a4e383b3e38388efbc89efbc88e585b1e5908ce9809ae4bfa1e3808ee4b896e7958c202020.4e3808fefbc89.pdf
(3)原子力ムラの癒着と不正 その責任を問う(イントロ部分)(海渡雄一『世界 2020.4』)
ダウンロード - e58e9fe5ad90e58a9be383a0e383a9e381aee79992e79d80e381a8e4b88de6ada320e3819de381aee8b2ace4bbbbe38292e5958fe38186efbc88e382a4e383b3e38388e58886efbc89efbc88e6b5b7e6b8a1e99b84e4b880e3808ee4b896e7958c202020.4e3808fefbc89.pdf
(4)関電原発マネー 第三者委報告(上中下)(毎日 2020.3.17,18,19)
 https://mainichi.jp/articles/20200317/ddm/012/020/105000c
 https://mainichi.jp/articles/20200318/ddm/012/020/092000c
 https://mainichi.jp/articles/20200319/ddm/012/020/076000c
(5)関電に業務改善命令、金品受領 経産省、再発防止指示(東京 2020.3.16夕刊)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031602000077.html
(6)関電 減額の役員報酬補填、元会長ら18人 退任後2億6000万円(東京 2020.3.17)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601002008.html
(7)関電、接待に8952万円支出、元助役と料亭会食・誕生日会他 計421回(朝日 2020.3.17夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406352.html
(8)関電が事前に情報提供の競争入札、元助役関連会社 全て落札(朝日 2020.3.18)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406591.html
(9)発注要求受け調査を指示、関電元副社長 元助役関係会社の工事(朝日 2020.3.16夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14404842.html
(10)関電金品受領の元凶「豊松秀己」(『FACTA 2019.12』)
 https://facta.co.jp/article/201912044.html


1.経済産業省 HP
(1)(2020.3.16)関西電力株式会社に対する業務改善命令を発出しました(METI経済産業省)
 https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200316002/20200316002.html
(2)(2020.3.14)関西電力株式会社から報告徴収命令に対する回答を受領しました(METI経済産業省)
 https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200314001/20200314001.html
(3)(2019.9.27)関西電力株式会社に対して電気事業法に基づく報告を求めました(METI経済産業省)
 https://www.meti.go.jp/press/2019/09/20190927006/20190927006.html
(4)(2015.5.18)関西電力株式会社による電気供給約款の変更認可申請について|電気料金について|資源エネルギー庁
 https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/fee/kansai/


2.第三者委員会最終報告に関するマスコミなどの報道
(1)(別添PDFファイル)関電側に原発マネー還流、金品受領 役員ら75人3.6億円(朝日 2020.3.15)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14403961.html
(2)問われる関電、多難の信頼回復(朝日 2020.3.15)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14404021.html
(3)関電の金品受領 最終報告書、原発マネー解明に限界(日経 2020.3.15)
 https://r.nikkei.com/article/DGXMZO56813670U0A310C2960M00
(4)(注目:原本に当たってください)(別添PDFファイル)関電原発マネー 第三者委報告(上中下)(毎日 2020.3.17,18,19)
 https://mainichi.jp/articles/20200317/ddm/012/020/105000c
 https://mainichi.jp/articles/20200318/ddm/012/020/092000c
 https://mainichi.jp/articles/20200319/ddm/012/020/076000c
(5)(別添PDFファイル)追及・関西電力:暴かれつつある帝国の内幕(イントロ部分)(共同通信取材班『世界 2020.4』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b506706.html


3.新たに明らかとなり報道された関西電力のデタラメ
(1)(別添PDFファイル)関電 減額の役員報酬補填、元会長ら18人 退任後2億6000万円(東京 2020.3.17)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601002008.html
(2)(別添PDFファイル)関電、接待に8952万円支出、元助役と料亭会食・誕生日会他 計421回(朝日 2020.3.17夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406352.html
(3)(別添PDFファイル)関電が事前に情報提供の競争入札、元助役関連会社 全て落札(朝日 2020.3.18)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406591.html
(4)(別添PDFファイル)発注要求受け調査を指示、関電元副社長 元助役関係会社の工事(朝日 2020.3.16夕刊)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14404842.html


4.刑事告発・起訴について
(1)(重要・必読)関電金品受領問題は「戦後最大の経済犯罪」~原発事業をめぐる「闇」の解明が不可欠(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20200319-00168613/

(関連)関電幹部、原発地元有力者から金員受領の“衝撃”~「死文化」した“会社役員収賄罪”も問題に(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20190927-00144352/

(関連)関電経営トップ「居座り」と「関西検察OB」との深い関係(郷原信郎) 個人-Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20191007-00145654/

(一部抜粋)
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(中略)会社法の収賄罪の成否

 (1)の会社法の収賄罪は、会社役員が「職務に関し、不正の請託を受けて、財産上の利益を収受し、又はその要求若しくは約束をしたとき」に成立する。

 但木氏は、金品の授受の段階で、「特定の工事」についての便宜供与を依頼する趣旨でないと「請託」と認められないかのように言うが、少なくともこれまでの検察の実務・刑事事件の裁判例の解釈は、そうではない。これまでの実務では、贈収賄における「請託」は、かなり抽象的なものでも十分に認められてきた。

 特捜部等が摘発した贈収賄事件の中には、例えば、ゼネコン汚職事件での仙台市長の受託収賄事件のように、「仙台市発注の公共工事におけるゼネコン各社の受注に便宜を図る」という程度の抽象的なもので「請託」が認められた例もある。今回の事件でも、金品の供与と具体的な工事との関連性が明確でなくても、金品の提供が「森山氏に関連する企業(以下、「森山関連企業」)に関電工事発注で便宜を図ることの依頼」によるものであることの認識があれば、「請託」を認めることは十分に可能であろう。

 報告書によれば、森山関連企業への工事発注の依頼というのは、合理的な理由もないのに、特定の企業に対する特命契約などの不正な方法で発注してほしいというものなのであるから、「請託」さえ認められれば、それが「不正」であることを否定する余地はない。

 少なくとも、森山氏に、関電が森山関連企業への工事発注で便宜を図ってもらっている(正確には、「便宜を図らせている」)という認識があったことは明らかであり、関電幹部の側、特に、原子力事業本部幹部の側は、金品供与が、工事発注に関する便宜供与の対価であることの認識は十分にあったはずである。その中で、5年の公訴時効が完成していないものが刑事事件としての捜査の対象となるのは当然だ。

「特別背任罪」の成否

 (2)の会社法の特別背任罪は、会社の役員が「自己若しくは第三者の利益を図り又は組織に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、当該組織に財産上の損害を加えたとき」に成立する。

(中略)本来、競争入札によって発注すべきところを、理由もなく特命契約で発注している以上、それ自体が価格の上昇を招くものであることは明らかだ。特に警備業務などの人件費主体の業務の場合、公共調達の場合でも、競争によって予定価格を大幅に下回る価格となることが多い。特命契約で森山関連企業に発注したのであれば、競争が行われた場合の価格を推計し、それと比較することで関西電力に損害が生じていることは立証可能だと考えられる。しかも、少なくとも原子力事業本部の幹部は、関電側に多額の金品が恒常的に還流していることを認識していたはずであり、関電からの発注によって森山氏の関連企業に相当な超過利潤が発生しており、その分公正な手続で競争をさせた場合より関電にとって不利な価格であったことは十分に認識できたはずなので、そのような発注によって「損害を加える」ことの立証も可能だ。

(中略)関電幹部にとっては「多数の役職員が森山氏から多額の金品を受領していたことの隠蔽」が目的だったのであり、それは、「会社の利益を図る目的」というより、「関電役職員らの個人的利益」を図っていたものにほかならない。以上のとおり、犯罪の成否、刑事事件化の見通しに関する但木氏のコメントは、いずれも疑問があり、本件については、会社法の収賄罪、特別背任罪の事件として、立件できる可能性はかなり高いと考えられる。

(中略)問題は、不正な金品を提供されても拒絶できない、恫喝されるため返却すらできないという、関電幹部と森山氏との関係の下で、そのような工事・業務の品質チェックが十分に機能していたのかどうかである。

 但木氏は、「100万円の工事を300万円」というように発注価格が水増しされていないことを、関電に損失が生じていないことの理由としており、調査報告書も、「発注金額の合理性について」との項目で、「本件取引先に対する発注金額を水増ししていたなどの事実は認められず、本件取引先に対する発注金額が不合理であると認めるまでには至らなかった」としている(145頁)。

 一方で、森山関連企業に、多額の金品が還流してくるほどの超過利潤が生じているのであるから、工事や業務に品質上の問題がないとは言い切れない。しかし、仮に、関電側が森山関連企業の工事・業務の品質を厳しくチェックして問題を指摘したりすれば、森山氏の逆鱗に触れる可能性がある。この点に関しても「触らぬ神に祟りなし」という態度がとられていた可能性はないのか。それによって、原発関連工事や業務に、品質上の問題が生じていた可能性はないのか。この点は、原発の安全・安心に関わる極めて重大な問題である。
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(2)(重要・必読)原子力ムラの癒着と不正 その責任を問う(イントロ部分)(海渡雄一『世界 2020.4』)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b506706.html

(一部抜粋)
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(中略)今後の捜査の課題を指摘しておく。第一に、森山氏からの金品の流れを究明するには、森山氏の手もとに保管されていたはずの、関電役員との経緯を記した森山メモを入手寸ることが不可欠である。第二に、工事発注金額が適正であったかどうかを判断するには森山氏の関連会社への発注額と外部(下請け)への再発注の差額等を明確にする必要がある。第三に内部報告書(四頁)には、「(森山氏が)高浜三・四号機増設時に関電経営トップと何度も面談し、増設に関して依頼を受けたと話していた」と記載されている。関電と森山氏の間における三〇-四〇年の長期にわたる不正常な関係の全容解明が必要不可欠であることがわかる。第四に、これら金品の流れを詳細に明らかにするために、森山氏と吉田開発、柳田産業の銀行口座の取引履歴の操作が不可欠である。
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5.その他
(1)「関電再生」には刑事責任の追及が不可欠だ - 企業経営・会計・制度 - 東洋経済オンライン
 https://00m.in/TvrYg
(2)【解説】関西電力 役員報酬カットの一部「約2億6000万円」を退任後に“補てん“ 利用者への背信行為(関西テレビ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00010000-kantele-soci
(3)関西電力金品受領問題 元凶副社長は退任後の月額報酬が490万円だった!(井上久男) Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/inouehisao/20200315-00167812/
(4)関西電力事件・第三者委員会報告、「闇」はこれで完全に暴かれたのか(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200320-00071221-gendaibiz-bus_all&p=1
(5)関電・金品受領問題生んだ“きっかけ”は『虫害』…元助役との歪んだ関係を“元所長”も証言(MBSニュース) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00010000-mbsnews-bus_all

(6)関電をむしばんだ原発事業「共犯関係」の呪縛 - 資源・エネルギー - 東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/339086
(7)関電金品受領報告書 - Miyanichi e-press
 https://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/_44124.html
(8)関電事件 日産よりもひどいガバナンスと「モンスター」の頭の中(現代ビジネス)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200320-00071229-gendaibiz-soci
(9)関電役員報酬補填に松井市長「公共料金取り扱う資格ない」(読売新聞オンライン)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00050148-yom-bus_all
(10)元助役「いい話持ってこい」 関電幹部が約束→ご機嫌に(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000053-asahi-soci

(11)元助役「仕事持ってこい」復元メールで癒着浮き彫り 関電第三者委報告書(時事通信)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200315-00000014-jij-soci
(12)元助役と関電幹部、福井県職員が一緒に旅行 懇親会も(福井新聞ONLINE)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00010001-fukui-l18
’(13)元助役の関係4社を指名停止へ 関電方針、最長2カ月(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000057-asahi-soci
(14)須田慎一郎が独自取材~関電金品受領問題で第三者委員会の報告書に載っていない“元助役との事実関係”(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000009-nshaberu-soci
(15)東京新聞-関電の金品受領 原発の闇はまだ深い-社説・コラム(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020031702000149.html


 <「いちろうちゃんのブログ」より>
(1)関西電力ブラック(マネー)アウト(その1):腐った電力会社幹部と銭ゲバ地元ボスの「汚物連合」が見せた原発・原子力社会の生々しい実態=「原発を再稼働して背広をつくってもらおう」(お前らアホか!?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-0f8224.html

(2)関西電力ブラック(マネー)アウト(その2):原子力ムラでゴキブリを1匹見つけたら、他にも20匹はいるぞ!=もらった金品も、もらった奴も、もっとあるある、もっといるいる(ホレ! 検察も仲間やで)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-6fed42.html

(3)関西電力ブラック(マネー)アウト(その3):会長・社長他関電幹部の巨額退職金・顧問待遇付「辞任」という「円満退職」を許すな!=この連中は「懲戒免職処分」の上、刑事告発・起訴、そして株主代表訴訟で損害賠償請求だ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-a5e73f.html

(4)関西電力ブラック(マネー)アウト(その4):お手盛り第三者委員会に騙されるな! 今こそ強制捜査せよ(河合弘之弁護士)=刑事告発の受付締切は12月8日必着- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-9623cd.html

(5)関西電力ブラック(マネー)アウト(その5):福井県知事・福井県庁もやっぱり「森山印の毒まんじゅう」を食べて全身がしびれていた=若狭原発群が大事故を起こす前に原発はやめさせましょう!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-5cba0e.html
草々

2020年3月23日 (月)

(3/20封切)映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』見聞録:人間・三島由紀夫は魅力的だが、その思想は危険極まりなし=対抗思想は「ちょぼちょぼ市民」論(故小田実氏)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(イベント情報)『5.17老朽原発うごかすな!大集会inおおさか』 – ノーニュークス・アジア・フォーラム ジャパン
 http://nonukesasiaforum.org/japan/archives/1832


2.(別添PDFファイル)原発事故処理に再生可能エネルギー財源、政府法案 目的外使用可能に、「原発=安い」論に疑問符(朝日 2020.3.18)
 https://www.asahi.com/articles/ASN3K6719N33ULFA018.html
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14406542.html

(一部抜粋)
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政府は、再生可能エネルギーの普及などに使い道が限られているお金を、東京電力福島第一原発事故の処理費用にも使えるようにする。処理費用が想定よりさらに膨らむ恐れがあり、財源が逼迫(ひっぱく)することに備えるという。使ったお金は将来、返すとしているが、一時的でも原発政策の失敗を別の目的で集めたお金で穴埋めすることになる。原発のお金を今の仕組みでは賄えなくなってきている。

(中略)電促勘定の財源は、電気利用者の電力料金に上乗せされている電源開発促進税で、エネ需勘定は石油や石炭を輸入する事業者などから集める石油石炭税となっている。両税はいずれも、それぞれの勘定の目的にしか使えない特定財源だ。ところが、政府は今月3日、エネ需勘定から「原子力災害からの福島の復興及び再生に関する施策」に使う資金を、電促勘定に繰り入れられるようにするための改正特別会計法案を閣議決定し、国会に提出した。エネ特で勘定間の繰り入れを可能にする変更は初めてという。

背景には電促勘定の苦しい台所事情がある。同勘定の収入は例年大きく変わらない。ただ、東電が負担するはずの原発事故の処理費用について、2013年12月の閣議決定で一部を政府が負担することになり、14年度から汚染土などの廃棄物を保管する中間貯蔵の費用を電促勘定から毎年約350億円計上してきた。

その処理費用は当初想定より膨らんでいる。経済産業省が16年末に公表した試算で、中間貯蔵事業は1・1兆円から1・6兆円になり、電促勘定からの支出は17年度から年約470億円に増えた。政府関係者によると、今後さらに増える可能性があり、財源が足りなくなりかねないという。

政府は改正法案を今の国会で成立させ、来年4月の施行をめざす。福島の復興を確実に進めるためと説明し、法案では繰り入れた資金は将来、エネ需勘定に戻すことも定めているので問題ないとする。ただ、再エネ普及などのために集めたお金を一時的にでも、国民の間で賛否が割れる原発のために使えるようにする変更には反発も予想される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(コレ、全くふざけてる! こんなことまでやりだして、もうどうしようもないね。アベ政権打倒、経済産業省解体、原子力ムラ公職追放、これしかない。それにしても、再生可能エネルギー業界はこれに対して怒らないのかな? :田中一郎)


3.(別添PDFファイル)大田区の町工場街 新型コロナ感染拡大の今、中小企業 むしばむ不安(東京 2020.3.19)
ダウンロード - e5a4a7e794b0e58cbae381aee794bae5b7a5e5a0b4e8a19720e696b0e59e8be382b3e383ade3838ae6849fe69f93e68ba1e5a4a7e381aee4bb8ae38081e4b8ade5b08fe4bc81e6a5ad20e38280e38197e381b0e38280e4b88de5ae89efbc88e69db1e4baac202020.3.19efbc89.pdf

(熟読が必要な貴重な内容の記事です。日本はこのような中小零細企業の活力を失ったら、ほんとうにもう終わりです。全国各地に散らばる、こうした中小零細企業の技術やモノづくりの魂が生かされるような産業政策や中小零細企業経営支援の政策が強く望まれています。国際競争を追いかけるだけが産業政策ではありません。私は「イノベーションよりもリノベーション」と言っています。また、消費税は中小零細企業いじめの悪税です。新しいポスト産業社会・工業社会の形成は、こうした中小零細企業の力量にかかっています。:田中一郎)


4.歴史戦と思想戦 歴史問題の読み解き方-山崎雅弘/著(集英社新書)
 https://cutt.ly/mtcOvPO

(関連)「歴史戦」と「思想戦」の驚くべき共通点とは? 山崎雅弘×内田樹対談<前編> - ライブドアニュース
 https://news.livedoor.com/article/detail/17987921/
(関連)「歴史戦」と「思想戦」の驚くべき共通点とは? 山崎雅弘×内田樹対談<後編> (2020年3月20日) - エキサイトニュース
 https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20200320_110932/


5.日刊ゲンダイより
(1)【安倍昭恵】「桜」新疑惑 昭恵夫人私的ビジネス出資者を30人以上招待|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269705
(2)【佐川宣寿】森友学園問題を考える会・木村豊中市議「幕引きさせない」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270714
(3)【新型コロナウイルス】GPIF22兆円の損失 株価暴落&運用失敗でまた年金が消えた|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/270616
(4)【新型コロナウイルス】コロナで緊迫する病院経営「政府は現場を理解していない」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270637
(5)【新型コロナウイルス】安倍政権やるやる詐欺 布製マスク1人1枚配布のドッチラケ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270618
(6)【麻生太郎】森友文書改ざん 財務省“死人に口なし”で疑惑再燃潰しの卑|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270672
(7)ダムはムダ!米国ではダムを壊し生態系回復の公共事業進む|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270519
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さる2020年3月20日封切りとなりました話題の映画「三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実」を見てきました。以下、私の感想を簡単に申し上げたいと思います。私が行った映画館は、封切り初日ということもあり、比較的大きな映画館でしたが全席ほぼ満席で、この映画に大きな関心が集まっていることに少し驚きました。それ以上に驚いたのは、おそらくこの映画を見に来ているのは、左翼の反対を言うことが生きがいの保守反動の化石頭ジジイたちか(三島由紀夫氏を崇拝している可能性あり)、ネトウヨおやじのような「オタク風」人士たち(サヨクいじめのネタ探し)がほとんどだろうと思っていましたが、実際は若い女性が多く来ていてびっくりしました。私の左右の席は若い女性でした。おかげで緊張して映画を見ることになってしまいました。

映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』公式サイト
 https://gaga.ne.jp/mishimatodai/

(関連)討論 三島由紀夫vs.東大全共闘―美と共同体と東大闘争 - Wikipedia
 https://cutt.ly/EtcPdlt


1.この討論集会のことは若い頃から知っていて、もうだいぶ前に文庫本で「討論 三島由紀夫vs.東大全共闘」(新潮社)というのも読んでいて、そしてその内容は既に忘れてしまっていました。あまり強い印象は残っておりません。私が大学に入ったのは大学紛争がほぼ終息した「祭りの後」の時代でしたから(1969年は私は中学生です)、全共闘のことも、三島由紀夫氏のことも、TVのニュースで見たくらいの話で、詳細は知りませんし、激しい大学紛争も実体経験しておりません。三島由紀夫氏の書いた小説や評論などもほとんど読んだことがありませんが、自衛隊・市谷に突入してクーデタを扇動し、失敗して切腹自殺したということくらいは知っていた程度です。私がフォークソングに興味を持ったころ、下記にご紹介する「カレーライス」という「ふにゃふにゃした」歌に、この三島由紀夫氏の切腹自殺の話がちょっと出てきます(批判している?)。

(関連)美と共同体と東大闘争 (角川文庫) - 三島 由紀夫, 東大全共闘 -本 - 通販 - Amazon
 https://cutt.ly/VtcPW5x

(関連)遠藤賢司 カレーライス 歌詞と歌
 http://j-lyric.net/artist/a0027b0/l00042c.html
 https://www.youtube.com/watch?v=jrLRPXxTcCI

2.私は、今日の大学の腐敗・堕落の現状から鑑みて、この両者のうち、東大全共闘の方に興味と関心を持ち、彼らの生の声を討論の形で聞けることに期待して見に行ったのですが、残念ながらこの映画は、今日の右翼的潮流に便乗して三島由紀夫氏に着目をし、半ば面白半分・半ば興味半分でつくられている一種の娯楽映画のように思えました(少なくとも今日の社会を変革するための資料や教訓とするためにつくられたものではないです)。残念です。

3.映画の最初のところに出てくる反乱学生と警官隊との激突のシーンを見ていますと、あの学生たちの怒りの炎の底辺を流れるパッショのようなもの=正義感の強い若きストレートな熱情を感じてしまい、思わず「もったいないな」「なぜあれが大学や日本社会を変える方向にドライブしなかったのだろう」と、ふと思ってしまって目頭が熱くなりました。あの当時の闘争の中で肉体的精神的に傷つき、不幸にして亡くなった人たちもいますから、闘いがその後ネガティブな影響を山のように残して消えてしまったことが残念でなりません。今の学生どもに、あの当時の全共闘学生の1/10でも「正義感」や「熱情」があればとも思ってしまいます。討論の最後に三島由紀夫氏は、学生たちから共闘を問われ『諸君の熱情は信じます』という言葉を残して会場を後にしますが、私もまた、彼ら全共闘の「熱情」は高く評価します。でも、その熱情の発揮の仕方がよろしくなかった(単に「暴力的だからよくなかった」ということではありません)。

4.それともう一つ、三島由紀夫氏の演説のところどころに垣間見られる、その危険な思想です。暴力を肯定し、やるときは「一人一殺」でやる、その責任は自決によってとる、という「白色テロ」宣言のようなことを平然と言ってのける。その危険性は、映画だからいいようなものの、あれが生の三島由紀夫氏との遭遇だったとしたら、私なら恐ろしくてその場にはいられなかった・・・・討論どころではなかったでしょう。しかし、その点について、当時の討論集会の録画を見てのコメンテーター(映画の中で出てきます)の中で言及した人は一人もいないという、いささか「お気楽」というか真剣味が欠けているようにも見える映画でした。このコメンテーターたちは、当時はともかく、今でもこの三島由紀夫氏の(右翼的)(白色テロ)暴力肯定論について何とも思っていないのでしょうか(この討論集会が開かれた約10年前には、社会党委員長の浅沼稲次郎氏が右翼青年・山口二矢(おとや)に刺殺されています)。

(関連)浅沼稲次郎暗殺事件 - Wikipedia
 https://cutt.ly/WtcPfer

5.「言葉(というもの)が力があった時代の最後だ」(芥正彦氏)と言われる白熱の討論、というか両者の格闘ですが、下馬評では、いつ暴力沙汰になってもおかしくないと言われていた集会でした。しかし、実際に始まってみると、相手の全共闘学生に比べてかなり年上の三島由紀夫氏の方はもちろんですが、全共闘の学生たちの方も、その討論マナーの最低限のところは守られていて、議論をしている間は相互にリスペクトをもって対峙するという紳士的な振る舞いで最後まで通していたようです。中には三島由紀夫氏のことを「三島先生」などと口走り、慌ててその言い訳をする学生までいました。「近代ゴリラ・餌付け料100円」などという三島由紀夫氏を揶揄しバカにしたポスターも、三島由紀夫氏にとっては若い学生たちのエネルギーのほとばしりくらいに見えていたのかもしれません。彼は討論会を振り返って「なかなか楽しかった」と言ったそうで、その心の余裕は大したものだったと思います。

6.残念なのは、映画にクローズアップされた全共闘学生からの提起された議論は、当時東大生の芥正彦氏のちょっと気取った「概念お化け」問答に集約されていて、せっかく様々なレベルでの具体的討論が期待されていたにもかかわらず、議論が現実離れした空理空論のようになっていたことなど(これに対しては異議を叫ぶ学生がいて、そんな抽象的概念ばかりを振り回していても何も見えてこないとの発言のために演壇に出てきた場面もあった)、東大全共闘の学生たちが、いわば三島由紀夫氏の演説の「引き立て役」のような役目を負わされているようで、あまり見ていて愉快ではありませんでした。今日の時代的情勢・背景を鑑みれば、この映画の設営はその逆で、全共闘の学生たちに注目するものでなければいけなかったはずです。

しかし他方で、この当時の芥正彦氏の議論に見られるように、当時の全共闘学生の言動の問題がどの辺にあるのか(将来へとつながり発展していかなかったこと、問題の解決やいい方向への進展にはつながらなかったこと、広く共感を呼ばず独りよがりの運動として先細っていったことなど)も、ある程度クローズアップされていた映画のようにも思えました。一言で言えば、あのような議論で大学を封鎖されてはたまらんな、ということです。

(関連)「三島由紀夫vs東大全共闘50年の真実」豊島圭介監督に聞く(日刊ゲンダイ 2020.3.21)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/270724

(関連)三島由紀夫対東大全共闘から50年 - 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/2020/03/09_1610.html

7.討論集会の最後の方で東大全共闘と三島由紀夫氏との「天皇」を巡っての議論の場面が少しばかり出てきます。ここはもう少し詳細に見たかったのですが、映画を創る方としては、故あってか、そうもいかなかったのでしょう。でも、やり取りを垣間見ていて、三島由紀夫氏が言う「天皇」とは、実際の昭和天皇という実在個人人物のことではなく、また、天皇機関説にあるような「天皇」という国家機関や地位や役割でもない、もちろん権威だけを保持する日本国の象徴でもない、すなわち「天皇」と称しながらも「天皇」ではない、日本の一般庶民・大衆の心深い底に沈んでいる「政治的被統治・被支配の歴史伝統的在り方・秩序」と「それに対する恒常的な服従の精神構造」のようなものを指しているようでした。ならば「天皇」などと言わなければいいのにとも思います。事実、三島由紀夫氏は、戦後、対米隷属下に置かれた日本国憲法と象徴天皇という、戦後の昭和天皇や天皇制の在り方については、厳しい批判者でありましたし、昭和天皇個人についても、批判と尊敬のアンビバレントな態度であったそうです。

8.それから、この討論集会は、ひょっとして三島由紀夫氏による全共闘学生へのオルグ活動だったのではないかと、見ていてそう感じました。コメンテーターとして登場する内田樹(たつる)氏のコメントが冴えています。内田樹氏は「三島はあの場所で相手の揚げ足をとろうとか間違いを指摘しようとしていたわけではなく、本気で1000人を説得しようとしていた」とコメントしていました。おそらくは味方にして、自分の白色革命の同志に育てようとしていたのでしょう。映画のコメンテーターの一人で、元東大全共闘の代表学生の1人だった木村修氏に、討論会の後、三島由紀夫氏から電話がかかってきて「盾の会に入らんか」との誘いがあったそうですから、まさにそうだったのだと思います。

9.結局のところ、三島由紀夫氏も東大全共闘も、ともに革命的(両者の意図する「革命」の内容は全く異なるが)暴力を肯定しつつ闘いを挑んでいた相手は「同じもの」だったのだという誰かのコメントも的を得ています。そしてこの時の両者の議論は、私は圧倒的に三島由紀夫氏に軍配が上がるような気がしました。まあ、考えてみても、三島由紀夫氏の方が年齢が上で一回りくらい違いますから、当然といえば当然でしょう。でも、その軍配は結局のところ、ほとんど何の意味もありません。議論で決着がつくようなことではなかったのですから、軍配は意味をなさないのです。ところで、この討論会はいったい何を残したのでしょうか? 右翼と左翼、その両極端のエリート・先鋭戦士たちが激突の議論をしたという、そのことだけが墓碑銘のように残っただけなのでしょうか。何十年もたって、改めて「三島由紀夫vs東大全共闘」の激突を、今度は活字ではなくて映画で見ましたが、でも結局また、しばらくすると忘却してしまいそうな気がします。全共闘運動の最大の問題は、そういうところにあったのではないかとも思います。

 <映画に出てくる登場人物やコメンテーターの発言について一言>
*当事者たち
(1)三島由紀夫氏:人間・三島由紀夫は魅力的だが、その思想は危険極まりなし

(2)芥正彦氏:70歳を超える年齢の今になっても三島由紀夫氏の思想や考え方への批判はズバリ的を得ている(「文化としての天皇」ってなんだ、訳の分からないことを説明もしないでべらべらしゃべる・・・・・)、しかし、若き日の全共闘学生としての同氏は問題だらけです。同氏はかつての全共闘運動をどのように「総括」しているかとインタビューで聞かれた際に「自分は自分の考えを一貫させて、これまで自分の世界をつくって生きてきた、あなたに(インタビュースタッフ)とやかく言われる筋合いはない」という趣旨の発言をしていました。人生の終期を迎えてのこの発言は悲しい。

(3)木村修氏:おそらくフツーの勉強優秀の東大生、あの時の大学紛争を全共闘として闘ったことの「総括」が自分の内面でできていない様子

(4)小阪修平氏:死去してしまったために映画は若き日の録画のみ

(5)橋爪大三郎氏:この人物が一番著名人、時流に迎合する「よろしからぬ人士」というのが私の評価。要するに理屈をこねてロクなことを言わない。「あの頃のことは振り返ってみれば何でもよかった、ただ、ああしたことがあったことは忘れてはいけない」などとしたり顔で「総括」されるとムッとくる。頭がよくて発言の切れ味はいいが、倫理的な美しさや人間的な誠実性に欠けている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E7%88%AA%E5%A4%A7%E4%B8%89%E9%83%8E

*コメンテーター
(1)内田樹氏:鋭い指摘でズバリその通りだと思うことが多い。要注目。同氏も考えてみれば当時の東大生で、関係当事者そのもの。

(2)平野啓一郎氏:もっぱら三島由紀夫氏に関心があり、その三島氏を内面から理解しようとする姿勢。「三島氏の作品には瞬発的な激情や短く燃える熱情を扱った作品が多く、逆に、コツコツと長い時間をかけて営まれ育まれていくような生活に根差す努力や取組はあまり扱われない」という指摘は鋭い。

(3)瀬戸内寂聴氏:「三島由紀夫さんの目は天才の目だ」「あんな人はいない」は情緒的な表現ながらズバリ三島由紀夫氏を見抜いている。

(4)小熊英二氏:もうちょっと踏み込んだ発言をしてほしかった、この人は書物から離れると常にこうなのかもしれない。

(5)当時の「盾の会」会員だった3人:発言内容がつまらない割には、今もって危険な感じがうかがえる。「学生のゲバ棒に対して我々が日本刀を抜いたら終わりでしょ」とかいう発言には驚いた。


(追1)東大全共闘と今日の香港の武闘派とは「似て非なり」
 外側から行動だけを見ていると、大学紛争時の日本の新左翼や全共闘学生たちとよく似ていますが、その内実は全く違います。香港の学生たちのうちの勇武派は、決して孤立した独りよがり型の行動至上主義者達ではありません。闘争に暴力は使わない派や、暴力行動までは自分の立場では踏み込めない派や、その他一般の香港民衆の圧倒的多数の支持と支援を受けて動いています。共通の敵は中共中国のスターリニスト官僚たちと、その香港での手下たちです。彼らは香港の民主主義と人民の基本的人権を侵害する人間集団とみなされています。

彼ら勇武派は、内ゲバや「自己否定論」に陥って閉塞感・孤立感を強めていった新左翼や全共闘学生とは、その行動の基本のところが違っています。実は、新左翼はともかく、全共闘運動も最初は広く一般学生の支持や大学外部の一般市民の支持や同情を受けていた、今日の香港の学生のような運動ではなかったかと私は推測をしています。それがなぜ、あのようになってしまったのか。当時の全共闘運動の「総括」とは、その点をはっきりさせてほしいという意味でもあります。先般開催された「大学闘争50周年」の記念集会でも、香港の人を招いて、この点についての質問が出ていました。「日本の学生運動の暴力は次第に孤立し支持を失っていきましたが、なぜ、香港では、それがそうならずに、今も続けられているのでしょうか?」「かつての日本の学生運動や全共闘運動と、どこがどう違うのでしょうか?」


(関連)香港デモ「勇武派」横行しても失速しないわけ - 麗しの島から - 福岡静哉 - 毎日新聞「政治プレミア」
 https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20191025/pol/00m/010/012000c


(追2)全共闘や三島由紀夫氏の暴力闘争論に対抗する思想は「ちょぼちょぼ市民」論(故小田実氏)
 右からの「一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ」(教育勅語)や「御国(おくに)のために立派な憂国の士氏となり命を惜しまず全身全霊で持って日本のために尽くせ」という激励や、左からの「赤く、より赤く、もっと赤く」(文化大革命時の紅衛兵)や「プロレタリアート人民の前衛として命を賭して革命成就のために全力を上げよ」などの勧誘に対して「きっぱりとNO!」を宣言、日々の生活の中で自らの限界や社会的制約を自覚しながらも、それをいかにして上手に突破していくかを考える思想。自分も他人も、人間としてたいして違いがない「ちょぼちょぼの市民」としての社会的存在を認め合い、その上で理不尽な支配や搾取や統制に抵抗するために連帯・協力していく思想、マルクスが言う「人間とは経済的社会的諸関係の総体である」というテーゼを身近な言葉で表現したものとでもいえるでしょうか。他人もまた「人間みなちょぼちょぼや」と思っていれば、他人がおかしな判断や行動をしていても、それほど腹も立たないでしょう。だって自分も似たようなものですから。それでどうするかを考えた方がいいですから。

この「ちょぼちょぼ市民論」は大学時代のゼミの先生から教えてもらった言葉ですが、これが実は惜しまれてなくなった作家で市民運動家の故小田実氏の言葉であったということは最近知りました。下記にあるような著書を発見したからです。1980年代の前半くらいに出た本で、早速図書館で入手して目を通しましたが、残念ながら「ちょぼちょぼ市民論」を展開した内容の本ではありませんでした。しかし、その表現から何が言いたいのかは、小田実氏の他の著書を山のように読んでいた私にはよくわかりました。右にも左にも、極端に傾かずに、生活人として、現代社会人として、現代社会のパルチザンとして、徹底して抵抗し、苦悩しながらも、自己の「ちょぼちょぼ」的存在性を意識して生きていけ、という風に受け取っています。

この考え方に沿っての私の行動提起は次の4つです。①各種選挙や最高裁判事の国民審査その他の有権者権利行使では、誰がよいかを真剣に考えて投票する(政治的主権の行使)、②日々の買い物において「いいもの」を選んで買う=粗悪品や素性の知れない商品・悪質な会社の商品やサービスは買わない(消費者主権の行使)、③市民運動・社会運動に参加をし、自分の仲間や友人を見つけて一緒に行動する、社会的に大きなうねりを創り出す努力をする、④権力の干渉や妨害を避けるため、うまく身を隠し、方便を使い、テキトーな言い逃れをしながら、悪性権力を掘り崩す、の4つです。そのためには、情報公開と公文書管理が制度として確立していることや、市民運動・社会運動におけるヘゲモニー争いをやめ、参加市民の言論や活動に干渉したり統制したり妨害したりしている「オレサマ活動家」ないしは「スターリンのミニブタ」たちには退場していただかなければいけないと考えています(「スターリンのミニブタ」が牛耳る運動には参加しないを徹底すれば、やがてなくなります)。

ということで、私は自分の名刺に記載する肩書が何もない、ただの石ころ・草の根=「ちょぼちょぼ市民」ですので、名刺には「ちょぼちょぼ市民連合」というペンネームを書き込んでおります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(関連)人間みなチョボチョボや-小田実/著(毎日新聞出版)
 https://00m.in/99LHC

(関連)加川良 「教訓 I」 Kagawa Ryo -Kyokun I- (Lesson One) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=FSaMY7TRgFI
草々

 

2020年3月22日 (日)

次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その1):「消費税5%への減税」を軸にして野党が結束、オルタナティブな政治・政権を打ち出せ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.<NEW!>(5.27)オルタナティブな日本をめざして(第45回):「食べものが劣化する日本:命をつむぐ種子と安心な食を次世代へ」(新ちょぼゼミ:安田節子さん)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-548b2b.html

(関連)(新刊書)食べものが劣化する日本 命をつむぐ種子と安心な食を次世代へ-安田節子/著(食べもの通信社)
 https://cutt.ly/FtlPtal


2.東京「やるやる詐欺」(また騙されました)
(1)東京マラソン 一般の参加料は返金せず 国内ランナー1万6200円 来年の出走権付与-毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200217/k00/00m/050/205000c
(2)五輪チケット、規約上払い戻しは不可 コロナで中止なら:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3L056SN3KUTIL05P.html?ref=hiru_mail_topix2_6

(2020年東京オリンピックについては、このメールの最後もご覧ください:田中一郎)


3.(別添PDFファイル)森友事件の再調査(前川喜平 東京 2020.3.22)
ダウンロード - e6a3aee58f8be4ba8be4bbb6e381aee5868de8aabfe69fbbefbc88e5898de5b79de5969ce5b9b320e69db1e4baac202020.3.22efbc89.pdf

 「赤木(俊夫)氏の手記で新たな事実が明らかになった以上、財務省は再調査を、会計検査院は再検査を、検察庁は再捜査を、国会は再審議を行うべきだ」(前川喜平さん)。「アベ政権や財務省はそれでも再調査はしないと言い張っている。人の命を何だと思っているのでしょうか」(金平茂紀TBSニュース番組「報道特集」キャスター)。下記の2つのサイトは必読です。

(1)自殺した近畿財務局職員が手記であげた「刑事罰を受けるべき財務省職員」6人の実名! 佐川元理財局長含め彼らはいま……|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5318.html

(2)近畿財務局職員を自殺に追い込んだ「森友公文書改ざん」は財務省・佐川局長だけの責任じゃない 事実上、安倍首相の指示だった|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5320.html

(関連)近畿財務局職員・赤木さんの遺書と手記に映画『新聞記者』の出演女優が…自殺した官僚の妻を演じた西田尚美が「涙が出ました」LITERAリテラ
 https://cutt.ly/vtcmFzz

(関連)「週刊文春」2年半ぶり完売 “森友”自殺職員の手記公開が反響 相澤記者スクープに編集長「震えました」(スポニチアネックス)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000191-spnannex-ent


4.新型コロナ肺炎関連情報(続報)
(1)(別添PDFファイル)新型コロナウィルスによる肺炎:それほど騒がずに冷静に(黒部信一『月刊たんぽぽ NO.291 2020.3』)
ダウンロード - e696b0e59e8be382b3e383ade3838ae382a6e382a3e383abe382b9e381abe38288e3828be882bae7828e20e3819de3828ce381bbe381a9e9a892e3818ce3819ae381abe586b7e99d99e381abefbc88e9bb92e983a8e4bfa1e4b880e3808ee69c88e5888ae3819fe38293e381bde381bde3808fefbc89.pdf

(2)(別添PDFファイル)COVID-19の拡大で重み増す保健所長の役割(色平哲郎『月刊たんぽぽ NO.291 2020.3』)
ダウンロード - efbca3efbcafefbcb6efbca9efbca419e381aee68ba1e5a4a7e381a7e9878de381bfe5a297e38199e4bf9de581a5e68980e995b7e381aee5bdb9e589b2efbc88e889b2e5b9b3e593b2e9838ee3808ee69c88e5888ae3819fe38293e381bde381bde3808fefbc89.pdf

(3)(別添PDFファイル)オーバーシュート、東京で起きる可能性:専門家会議が懸念表明も具体策ゼロ(日刊ゲンダイ 2020.3.23)
 https://cutt.ly/ntcmM3H

(4)(別添PDFファイル)新型コロナ:イタリア死者 中国上回る(朝日 2020.3.21他)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14411063.html
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「次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の総合政策と、当面する緊急経済対策について(その1):「消費税5%への減税」を軸にして野党が結束、オルタナティブな政治・政権を打ち出せ」をお送りいたします。下記は他のMLでの議論で私が発信したものです。一部加筆修正を行っています。

なお、これまで経済政策や税制改正の議論を行ってきた「新ちょぼゼミ」では、会場が確保できれば、来たる4月25日(土)に経済政策をテーマとした討論集会を計画してます。みなさまとともに、日ごろの情報や疑問点を共有しながら、じっくりと意見交換をしたいと考えています。詳細が決まりましたらご連絡申し上げます。

(参考)本日(3/22)のNHK日曜討論
 日曜討論「(1)新型コロナ 対応を問う(2)政策責任者討論 必要な対策は」 - NHK
 https://www4.nhk.or.jp/touron/5/

 <各党からの発言>
 岸田文雄(自民)・石田祝稔,(公明):消費税はそのまま、巨額の現金給付を急いで実施、公明は地域振興券をプラスアルファ
 浅田均(日本維新):消費税減税はタイミングが悪い
 逢坂誠二(立憲民主党):現金を一律にバラマクより子育て世代や若い単身者など苦しい人へターゲット重点政策の方がいい
 泉健太(国民民主党):現金バラマキも消費税減税も両方やる、但し、消費税減税は時限立法
 田村智子(日本共産党):現金バラマキは過去の経験で景気対策効果薄い、消費税減税こそ最重要

(自公は、消費税に代表される今の経済システムをそのままにしたまま現金バラマキで対症療法をして、当面をしのげばいい、選挙対策としてもちょうどいいので一石二鳥だ、とのスタンス、立憲民主党・国民民主党は上記に見るように中途半端で迫力に欠ける(生活保護を含むセイフティネットを抜本見直しするくらい言ってよ!)、共産は消費税減税をはっきりと主張。ところで、なんで山本太郎「れいわ新選組」はこの日曜討論に参加してないの? おかしいじゃん!?:田中一郎)


以下はメール転送です。
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(前略)話せば長くなりますので、さしあたり簡単に申し上げられることだけを箇条書きにいたします。「市民と野党の共闘」の経済政策については、これまでも多くを申し上げてきましたが、更に今般の情勢変化を受けて、それを補充していかなければいけないと考えています。大事なことは、きちんと物事を考えることです。もう緊急なんだから、これでいけ、という形で巨額の財政資金を無駄に使うようなことがあってはいけません。「市民と野党の共闘」の「真価」が問われています。危機に対応できないようでは政権交代の意味がありません。

1.新型コロナ肺炎に関して、①検査体制の確立、②医療体制の整備、③海外からのウィルス持ち込みを防ぐ、の3つを早急に対応しなければいけません。しかし、TVや新聞を見る限りでは、ここがどうも危うい様子です。私は医療分野は素人なので、しかるべき人が提案してほしいと思います。

2.アスリート・ファーストの精神で2020年東京オリンピックは中止すべきです。あわせて、有権者・国民をだますようにして巨額の税金を使い、利権まみれになってマネーファースト状態になっているオリンピックへの参加について、抜本的見直しを開始すべきです。スポーツ界の責任でもあります(体育系だから体制べったりでダメなのよ、などと言われないように)。返す刀で、日本のスポーツ施設や予算の貧困状態はどうなのでしょうか? それについてもレビューする必要があるでしょう。

3.経済政策としては、まず「消費税の5%への減税」を立憲民主党の現執行部が一刻も早く打ち出すことが肝要です。その上で、山本太郎「れいわ新選組」もふくめて、協力野党と市民代表に声をかけ、アベ自公政治に代わるオルタナティブな政策要綱を来たる衆議院選挙へむけて、これも一刻も早く検討をして打ち出すべきです。2~3段階に分けて打ち出す方法もあります。まず最初は骨太10策くらいでいいでしょう(但し10策程度のスカスカなもので留まってはダメです)。そしてそれを踏まえて、その共通政策に賛同できる「市民と野党の共闘」の候補者を、これまた一刻も早く各小選挙区で決めて、今度はその人を中心にして「共通政策」のPR活動を政治運動として展開していく必要があります。

「市民と野党の共闘」の「東京中央」は「NEXT内閣」を各野党の協力を得て形成し、その「NEXT内閣」がアベ自公現政権の政治に対して定期的にコメントする記者会見を開催、そこで徹底的にアベ政権の出鱈目を批判し、私たちならばこうします、を打ち出すことです。立憲民主党は、野党第1党だというのなら、世界的に見ても「連立政権」が主流になっている状況を踏まえ、「連立政権」を前提とした政治的スタンスを取れるよう成長することが望まれます(政治力を持てということです)。政権交代後の予行演習にもなるでしょう。

とにかく、立憲民主党・菅直人さんではありませんが、選挙に勝ってホンモノの政権交代を実現しなければ、何事をも進まないどころか、どんどん事態は悪化し、日本は政治家主導で益々破壊されていくということです。官僚制度の見直しも必要ですが、まずはその上に君臨する政治家どもを何とかしないといけません。選挙に勝つこと、を念頭に、政策を考えていく必要があります。

4.アベ政権に対抗して打ち出す緊急経済対策は、「市民と野党の共闘」は「後出し」でいいです。むしろ「市民と野党の共闘」は「野党」なのだから「後出し」でなければいけないでしょう。そして、そのアベ政権の緊急経済対策への徹底した批判とセットで、オルタナティブな「私たち有権者・国民のための緊急経済対策」を打ち出すべきです。但し、水面下では市民代表と協力野党が会合をくり返して、どういう内容にするかは先行して協議・検討しておいてください。

(関連)(別添PDFファイル)現金バラマキよりも消費税減税(日刊ゲンダイ 2020.3.23)
ダウンロード - e78fbee98791e38390e383a9e3839ee382ade38288e3828ae38282e6b688e8b2bbe7a88ee6b89be7a88eefbc88e697a5e5888ae382b2e383b3e38380e382a4202020.3.23efbc89.pdf

5.ヘリコプターマネー(一時的なもの)やベーシックインカム(継続的恒常的な制度)は絶対にダメです。数十兆円規模の巨額財源の無駄づかいに終わります。今日の情勢下では、その大半が貯蓄に回り、ほとんど経済効果なしの可能性が高いと思われます。新型コロナPANDEMICによる経済活動の沈滞・不景気により生活苦に陥った方々には、「生活保護制度」を「生活保障制度」に切り替えて、当面の救済を図るほかありません。それがうまくいくためには、今日の「生活保護」窓口の在り方を含めて、制度そのものを転換しなければなりません。また、自治体の「生活保護」給付負担も(現在は1/4)、もっと大きく軽減し、ナショナルミニマムとしての国の責任を、当面の間だけでもしっかりと担わせる必要があります。「生活保障制度」の原型は既にあります(下記参照)。

*(パンフ)権利性が明確な「生活保障法」の制定を!
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/190520_seikatsu_hosyo.pdf

6.国債増発を消費税減税に恒久的に使うことは「政策の持続可能性」がありません。つまり導入時の一時的な対応ならいいですが、少なくとも2年くらい後には、今日の日本の歪み切った税制を抜本的に転換する「公正な税制実現のための大改革」をなさねばなりません(おそらく段階的な対応になるでしょう)。その大きな柱は次のようなことです。

(1)税金を払わない大企業=大企業税制を抜本転換(租税特別措置などの見直しを含めて、まずは税率アップよりも課税ベースの拡大を図ること)

(2)納税から逃げ回る富裕層を許さない=所得税のみならず相続・贈与税も含めて考えます。金融所得の総合課税化や累進課税の強化、脱税や納税回避行為に対する厳しい経済的ペナルティの導入など、納税回避行為や脱税への毅然とした対応が必要です。

(3)非居住者外国企業による日本国内源泉所得へのきちんとした課税の実現(GAFAだけではありません)

(4)タックスヘイブン退治(当面は英仏両国と平仄を合わせ、更にドイツや欧州諸国や途上国にも声掛け、最悪の国はアメリカ ゆくゆくは「タックスヘイブン否認の法理」をつかってタックスヘイブン利用の無効化と課税資産・所得隠しに対して厳しい罰則を課すようにします)

(5)自動車減税や富裕層による子供や孫への贈与税軽減など、くだらない減税措置を廃止

(6)特定の巨大企業・富裕層・外国企業のそれぞれに対してマルサ体制を徹底して強化し、納税回避を許さない体制を取る。また、公認会計士その他の納税回避行為ほう助罪を創設し、税金逃れ用心棒業務を抑制、返す刀で、国がそうしたコンサルタントを雇用して、納税回避行為を先回りして根絶

7.黒田・日銀と公的年金基金(GPIF)に大穴が空き始めた
 これが一番厄介です。リフレ派のアホウどもが役に立たない金融政策を振り回して、にっちもさっちもいかないまでに「リスク資産=バブル金融資産」を積み上げてしまいました。アメリカでは株価の暴落が止まらない状態で、このまま行くと世界恐慌が現出する中、私たちの戦後営々と築き上げてきた富が一瞬にして消えてしまいそうです。株価はいずれ戻ってくる、などと他人事のように楽観している人もいますが、それもマヌケです。大不況下では企業は倒産するのです。倒産すれば株は紙くずです。そして、特に日本の上場企業の多くは、20世紀型の衰退産業が多く、かつボンクラ経営者どもに支配されていますから、大不況下では真っ先に経営不振に陥っていくと推測されます。

まずは、こうしたまったくバカバカしい金融政策を20年以上も繰り返して継続してきたアベ政権、特に黒田東彦(くろだはるひこ)が日銀に来てからのすさまじいまでの資産膨張や「アホノミクス」による公的年金基金の株式購入について、その責任を国会その他で徹底追及する必要があります。追及されるべき人間は、安倍晋三、麻生太郎、塩崎恭久(こいつが厚労省大臣の時に年金バクチを始めた)、そして黒田東彦(くろだはるひこ)です。

8.原発・核燃料サイクル施設を即時廃止し、使用済み核燃料プールや高レベル放射性廃液タンク群が破局的な大事故を起こさないよう、早急な安全対策が必要です。私たちは、青森県六ケ所村再処理工場と茨城県東海村再処理工場に、高レベル放射性廃液(無防備極まりないタンクに貯蔵)という水爆メガトン級の今にも爆裂しそうな時限爆弾を抱えているのだと思っていただきたいです。それに加えて全国各地に散在する原発には使用済み核燃料プールという、爆裂寸前の原爆級爆弾もあります。福島第1原発事故時の4号機の使用済み核燃料プールを思い出してください。首都東京と関東圏の壊滅寸前まで行きました。いずれにせよ金子勝立教大学教授のおっしゃるように、日本の電力システム改革とエネルギー政策の抜本転換は避けて通れませんし、それが経済再生のカギにもなるのです。

(関連)(報告)(新ちょぼゼミ 「オルタナティブな日本を目指して」第3回企画)討論集会:脱原発ロードマップと新エネルギー政策 当日録画 & レジメ(2017年9月7日)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/201797-9b54.html

9.金子勝立教大学教授の岩波月刊誌『世界』(2020/4)経済論文についてのコメントは、来たる4/12の「新ちょぼゼミ」で少しばかりやります。よかったらご参加ください。時間が1時間弱と限られていますので、必要であれば、経済政策討論集会を別途用意いたします。(別添PDFファイル)

10.検討課題はたくさんあります。詳細は下記をご覧ください。一言で申し上げれば「財政危機状態にある日本は、まず、財政の立て直しを優先することが重要だ」という議論は、いかなる形を取っていようとダメだ、ということです。それはますます日本経済を不況・沈滞の底なし沼に陥れていく愚策です。なすべきことは、私たち有権者・国民の生活改善や生存、あるいは環境保全や新しい健全な(カジノなんてダメです)産業創出につながる「NND=ニュー・ニュー・ディール」政策を展開することです。それも国庫財政にまだ余裕のあるうちにです。言い換えれば、財政支出内容の徹底した見直しが必要だということです。アメリカ産兵器を爆買いしている余裕はありません。

オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

(このサイトの下の方に、経済政策や税制改革についての講演の報告を経済しています)

(ご案内)
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1.(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html

(3/31(火):この日は最初の1時間弱で主催者側より中野剛志さんの経済政策論についてコメントいたします)

2.(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

(4/12(日):この日のスタートはいつもとは違い、お昼の午後1時30分からです。この日は最初の1時間弱で主催者側より岩波月刊誌『世界』(2020/4)に掲載された金子勝立教大学教授の山本太郎「れいわ新選組」政策批判論文についてコメントいたします)

(関連)(別添PDFファイル)もし君が首相になりたいと言うならば(イントロ部分)(金子勝『世界 2020.4』)
 https://cutt.ly/athdz6z
(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/

3.(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第43回):「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問(交通分野とエネルギー体系)」(新ちょぼゼミ:上岡直見さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-4c608c.html

(4/27(月):この日は最初の1時間弱で主催者側より山本太郎「れいわ新選組」の政策について、改めて詳しくコメントいたします)
草々


<追>(メール転送です)東京五輪を延期ではなく即刻中止せよ
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皆さま、 渡辺悦司より
転送・拡散歓迎です。

東京オリンピック・パラリンピックは即刻中止にすべきです。安倍首相と日本政府、IOCのバッハ会長は、コロナウィルス感染が世界的に蔓延し、WHOが「パンデミック」を宣言してもなお、予定通り、東京オリンピックを「完全な形で」世界からの選手団と観客を入れて開催することに固執しています。

コロナウィルス感染症の世界的蔓延はますます深刻度を増しています。多くの諸国で事実上の外出禁止令が実施され、国際的な人的行き来が遮断され、それにもかかわらず感染者も死者も急上昇し続けています。

日本では、JOCの副会長(田嶋幸三氏)自身がウィルスに感染していることが公表されました。そのなかで、開催強硬方針に対する反対や危惧の声はますます高まっています。当事者である、多くのスポーツ団体や選手たちが「延期」を主張しています。しかし、延期では解決策にはなりません。

私たちが主張してきたように、東京オリンピックの危険性は、コロナウィルス感染のリスクだけではありません。コロナウィルス以外にも、もうひとつ、福島原発事故で放出された莫大な放射能が、とりわけ不溶性の放射性微粒子の形で、残留し、その吸入と体内への吸着がアスリートや観客に見えないけれども恐ろしいリスクを生涯にわたって与える危険性を、東京五輪ははらんでいるのです。

オリンピックは、コロナウィルスの脅威がなかったとしても、開催地である東京と福島での放射線被曝の危険性を無視した、放射能オリンピック(IPPNWドイツ支部声明)であり、参加が見込まれる1000万人規模での一大放射線被曝イベントに等しいものなのです。私たちは『東京五輪がもたらす危険』緑風出版刊を緊急出版し、この危険性を広く訴えてきました。

緑風出版│東京五輪がもたらす危険(ISBN978-4-8461-1914-0)
 http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1914-0n.html

「延期」してコロナウィルスの脅威がなくなったとしても(実際にそうなるかどうかは未知のことですが)、この被曝の危険は残るのです。しかも、コロナウィルス感染リスクの無視と、放射線被曝リスクの無視は、同根と言わざるを得ません。

オリンピック・パラリンピックが世界的巨大資本の利益に従属してしまっていること、さらに、その対極としてアスリートと観客の健康や安全や人権が軽視・無視され、官僚的なやり方がまかり通っていることから来たものです。東京大会では、安倍政権のカネとウソ(被曝影響は一切ないという)による誘致活動から始まって、この非人道的、犯罪的な側面がとくに際立っています。以下のサイトをご覧下さい。
 http://blog.torikaesu.net/?cid=12
 http://blog.torikaesu.net/?eid=83

*最近公表されたニューヨークタイムズ紙による「東京オリンピックを中止せよ」という主張も注目されます。
 https://www.nytimes.com/2020/03/18/opinion/tokyo-olympics-coronavirus.html

*日本語では、以下をご覧下さい。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200319-00168508/
 https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20200319-OYT1T50256/

これらからして、東京五輪には「中止」以外の選択肢はありません。日本政府とIOCに対して、延期ではなく即刻中止することを要求します。
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(関連)<この首相、アタマは正気か>透けて見える「コロナ勝利五輪」を目論む狂気(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/702.html

(関連)<もうウンザリだ>「呪われた五輪」に翻弄される日本の損得 やってもやらなくても結果は同じ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/720.html

(一部抜粋)
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オツムの中はカネの心配ばかり

 東京五輪に参加する国と地域は200以上で、新型コロナの感染者が確認された国と地域は既に140を超えた。死者も日々増え続けている。「このパンデミック下で、今夏開催に固執するのは最悪のエゴイズム。自国中心主義の極みですが、その自覚もないから救い難い」と言うのは、近著に「オリンピックの終わりの始まり」(コモンズ)があるスポーツジャーナリストの谷口源太郎氏だ。こう続けた。

「その上、巨額の放映権料を払う米NBCの意向に忖度。秋冬延期の選択肢は4大プロスポーツのドル箱日程と重なるからと、ハナから排除してしまう。来年夏だと世界水泳と米国初開催となる世界陸上が重なり、どちらも各国際競技連盟にとって重要な収入源です。2年延期論の浮上は、あくまで商業ベース。今年の本番に向け調整してきたアスリートにすれば、2年も延期されたらタマりませんが、今の五輪は常に『マネーファースト』です。アスリートは単なる見せ物扱いで、知ったことではないのでしょう」

 そもそも、五輪が開催できるのも、いかがわしい招致活動があればこそだ。福島原発事故の汚染水に関する安倍首相の「アンダーコントロール(制御下にある)」演説を筆頭に、嘘とマヤカシのオンパレードだった。そうして2013年に詐欺まがいで五輪をもぎ取ってから7年、日本は何か得をしたのか。総額3兆円超との指摘もある大会開催費をブチ込み、潤ったのは一握りの大手ゼネコンと利権にありついた政治家のみ。東京一極集中の再開発のあおりで、東日本大震災など災害被災地の復興は遅れに遅れている。それでも今なお「復興五輪」を掲げる欺瞞。過去3回廃案になった共謀罪も「五輪のテロ対策」と称して成立。安倍は令和への改元との抱き合わせで、「新時代到来」を強調して改憲機運に結びつけようともした。
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草々 

2020年3月19日 (木)

市場原理主義政策の行き着く先は「コロコロコロナショックによる日本経済の崩壊」=コロナでイチコロナだった「アホノミクス」、それでもまだ「不十分」だとして更なる「アホ」と「バラマキ」へ走るアベ政権

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(5.14)オルタナティブな日本をめざして(第44回):「羽田離発着旅客機の都心低空飛行問題と東京都政」(新ちょぼゼミ:奈須りえさん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-37f02f.html

(この羽田の離発着、本当に4月からやるのでしょうか? 近未来の大惨事が目に浮かびます。私も都民ですから他人ごとではありません。ロクデモナイ政治家ばかりを選んでいると結局こうなるのです。1960年前後に同じような話が出てきたときは、保守・革新にかかわりなく、すべての関係区と東京都が猛反対をして撤回させています。しかし、今ではあのトンデモ狸の小池百合子都知事以下、関係各区の区長どもは皆、推進する側に回っています。こんな都政に誰がした!? こんな区政に誰がした!? それは有権者かもしれませんね。早く目からウロコを落とした方がいい。:田中一郎)

(関連)♪♪東京(化け)ダヌキの都政小唄♪♪
 https://cutt.ly/otlGuPY


2.南相馬・避難20ミリ撤回訴訟・第18回口頭弁論期日~延期になりました
 4月24日に予定されていた南相馬避難解除訴訟の結審ですが、コロナの関係で延期となり、新たな期日が6月8日(月)14:00に指定されましたので、お知らせします。支援の会ブログはこちらです。
 http://minamisouma.blogspot.com/


3.キャンペーン · 「有給傷病休暇」の法制化を!Legalization of -Paid Sick Leave- #SickLeaveJP · Change.org
 https://cutt.ly/UtlGpZi


4.(本日3/19)官邸の検察人事介入糾弾!自衛隊は中東沖から撤退せよ!特措法の緊急事態宣言使うな!安倍9条改憲発議NO!3.19国会議員会館前行動( #0319議員会館前行動 ) - 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動
 http://sogakari.com/?p=4571


5.(オドロキもものき)関電 秘密裏に減額の報酬補填 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6354327

(なんやねん、コレ、この会社。「わたしら役職員も身を切りますから電気代の値上げさせてください」とか言うといて、裏で役員だけが報酬の補てんをしてもらっとるワ。「もらっとる」のではなくて、会社を私物化して自分らで勝手なことをして隠しとるわけや。これが上場会社のやることか!? こんな会社に原発させといていいんか!? もうこの会社は一旦潰せよ!! :田中一郎)

(関連)関西電力(株)【9503】:株式-株価 - Yahoo!ファイナンス
 https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9503.T&d=3m


6.自殺した近畿財務局職員が手記であげた「刑事罰を受けるべき財務省職員」6人の実名! 佐川元理財局長含め彼らはいま……|LITERA/リテラ
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5318.html

(関連)小沢氏「平然としている総理大臣とは何だろうか」森友問題で自殺した元職員の手記公開(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000120-dal-ent
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国内外での新型コロナウィルスによる肺炎感染の拡大と、それに対する各国政府の危機管理能力の低さから来る対応の遅れ・措置のまずさがPANDEMIC現象を引き起こし、人々の社会活動だけでなく、経済活動についても深刻にネガティブな影響を与え始めています。しかも、このPANDEMIC型パニックは短期間で終息する様子がうかがえず、長期化することで世界大恐慌の「入口」のような雰囲気が出始めています。もしそうだとすると由々しきことです。

ところで、諸外国ではとうの昔に「こんなものダメだ」と捨てられてしまった市場原理主義アホダラ教政策ですが、この日本では懲りもせずにバブル崩壊と同時並行で「失われた30年間」もの間、ずっとずっと続けてきて、そしてその行き着く先が「コロコロコロナショックによる日本経済の崩壊」だったわけです。とりわけアベ政権になって以降の「アホノミクス」の悪弊はすさまじく、まさに「コロコロコロナでイチコロナ」となってしまいました(「コロコロコロナ」とは対策や政策がコロコロ変わること皮肉った表現です)。その悪性経済政策のツケが経済的社会的に立場の弱い多くの人たちに今のしかかり、早急な対応をしないと、新型コロナ疾患以上に重大な人命喪失(自殺増加)や人間の尊厳にかかわる深刻な事態を招きかねないような状態になってきました。

にもかかわらず、まずは「アホノミクス」中毒のアベ政権は、それでもまだ市場原理主義アホダラ教政策が「不十分」だとして、更なる「アホ」と「バラマキ」へと走ろうとしておりますし、自公維新など与党を構成する政治家どもも、いつものピンボケ度合いが一段と度を増すだけでなく、この期に及んでは、アベ政権「アホノミクス」政策(たとえばオリンピック断行、消費税据え置き、現金バラマキなど)にしがみついて応援し、さながら「アホンダラ政治同盟」結成の風采さえ出ています。他方、これに対してオルタナティブを提唱すべき野党、ないしは「市民と野党の共闘」もまた、危機感の欠如と自分都合優先主義からか、アベ政権の政策を後から追いかけていく(アベ政権が「市民と野党の共闘」の政策をパクっている部分もある)、何とも歯がゆい優柔不断を続けています。

この状態で、たとえば、①西日本に巨大地震・津波が発生し複数の原発ないしは使用済み核燃料プールが福島第1原発事故を上回る過酷事故を引き起こした、②株式市場の下落が止まらず金融パニックからどん底不況に転落し始めた、③アベ政権が消費税率引下げを含む数十兆円の経済政策を掲げて今年夏に衆議院を解散し総選挙に打って出た、などの事態が起きればどうなるでしょう? 十分にあり得る話であると考えておいた方がいいでしょう。今のままの「市民と野党の共闘」では、これに対応していくだけの力量は、私はないのではないかと思っています。特に「市民と野党の共闘」の総大将である今の立憲民主党執行部(枝野幸男・福山哲郎&そのトリマキ)では、今般直面した日本の重大危機にはとても対応できないような気がしています。早く総大将を叩き直すか、態勢を抜本的に強化して立て直す必要があります。たとえば上記③などがあれば、それこそ立憲民主党を中心とした野党は大幅に議席を減らし、安倍晋三大政翼賛会が出来てしまう可能性があります。日本は文字通りの危機的状態にあるのです。(その割に市民運動・社会運動には危機感が乏しい)

以下、昨今の山ほどあるニュースなどから若干を選んで下記に列挙いたしたいと思います。適宜選んでご覧ください。どれもこれもロクでもない話ばかりが並んでいて、見ていてうんざり致します。究極的には有権者・国民が「アホ」と「ゴロツキ」「タカリ」の政治家ども(自公維新中心)を選挙で選ぶからいけないのでしょうが、しかし、その何歩も手前のところでの対応策や取り組みにも私は問題があるのではないかと思っています。市民運動・社会運動の展開の仕方を転換していきましょう。危機の時代には、その危機に対応できる市民運動・社会運動でなければいけません。

*緊急事態宣言「慎重に」73% 内閣支持49%、共同調査 - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1090946.html

(共同通信の世論調査など、あまり信用していませんが、上記が事実なら、この国は有権者・国民の半分がマヌケということでしょう。:田中一郎)


1.人生いろいろ・政治家いろいろ
(1)山尾志桜里氏「価値観折り合えない」立憲民主党に離党届(産経新聞 - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000563-san-pol
(2)小沢氏「平然としている総理大臣とは何だろうか」森友問題で自殺した元職員の手記公開(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000120-dal-ent
(3)田中龍作ジャーナル - 【衆院静岡4区補選】野党共闘の名を借りた政治ショー
 https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022604
(4)桜井充氏、国民離党表明 自民入り「選択肢の一つ」-河北新報オンラインニュース
 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201910/20191001_11011.html
(5)馬淵氏「消費税5%減税 山本太郎氏と共に闘う」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000014-mai-pol
(6)立民と国民、参院会派の解消議論 幹事長が会談、結論は出ず - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1092336.html

(関連)愚かなり、山尾志桜里の「新九条論」=すべての戦争は「自衛」を大義名分とする! 現行憲法に明記されていることすら守らないアベ自民党を相手に憲法の条文いじりをして何の意味があるのか!+ 憲法改悪関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-163e.html

(関連)(メール転送です)枝野氏、やっと(ヽ(`Д´)ノ)消費税減税の必要性に言及
  様々な市民団体が要請してきた成果もあってか、枝野氏発言にも変化が出てきました(遅い!)。
 https://www.sankei.com/politics/news/200317/plt2003170040-n1.html

 立憲民主党の枝野幸男代表は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済対策について、「こうした経済状況に対応する政策としては消費税(減税)を含めて、あらゆる施策を選択肢として検討する必要がある」と述べた。国会内で記者団に語った。枝野氏はこれまで「減税しても効果がない」と述べるなど、消費税減税に慎重な姿勢を示していた。

(それだけではありません。この「総大将」「作戦本部」=現立憲民主党執行部(枝野幸男・福山哲郎&そのトリマキ)は、アベ政権を打倒し、危機に陥った日本を救うためのオルタナティブな政権・政策を実現するに必要な手段にほとんど着手していません。何をしているのでしょうか? これでアベ政権側から総選挙を仕掛けられたら、たちまち大敗北・敗走状態となります。にわかづくりで「負け組選挙互助会」のようなものをつくったところで効果がないことは、これまでの選挙でいやというほど思い知ったはずです。ひょっとして本音は、自民党政治の補完でいた方が楽でいい、国会議員や地方議員などの地位さえ守られていれば、有権者・国民のことは、まあ、二の次くらいでいい、と考えているのではないでしょうね!? トンデモナイというのなら、それを態度で示してください。ダラダラと長期化していくアベ政治にうんざりしている私のような有権者・国民はたくさんいます。その人々に応えてチョーダイ。早く「市民と野党の共闘」で闘える態勢をつくってください。:田中一郎)


2.PANDEMIC金融パニックへ
 まだまだ相場は下落していきそうな気配濃厚です。まずいです。「アホノミクス」と「黒田バズーガ異次元金融緩和」のおかげで、私たちの老後を支える公的年金基金(GPIF)と金融政策のかなめの日本銀行に巨大な穴が開きそうです。国債の大量発行で日本経済が危ないなどと言っていますが、そんなことよりも、この公的年金と日銀が抱え込んだ巨額の株式とリスク商品こそが、日本経済にとどめを刺す可能性があるのです。このアホダラ教政策を始めたのは安倍晋三、塩崎恭久、黒田東彦(くろだはるひこ)です。その責任を国会その他で徹底追及すべきです。昔ならこの3人は、獄門・市中引き回し、貼り付け処刑・さらし首がいいところです。この連中を無責任状態にしていることが今日の日本を崩壊させる原因となっているのです。(ちなみに、公的年金の保有株式の損益分岐点は日経平均で18000円程度、日銀保有のETFは19500円程度と言われているようです)

(1)NY株暴落、2997ドル安 下げ幅過去最大 一時は3千ドル超安 新型コロナ懸念:イザ!
 https://cutt.ly/MtlG7Da
(2)NY株乱高下 3年1カ月ぶり一時2万ドル割れ 新型コロナ不安高まり - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200317/k00/00m/020/348000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article
(3)NY株一時2700ドル超急落、また取引中断 下げ幅過去最大 欧州市場も大幅下落 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200316/k00/00m/020/251000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article
(4)ダウ急反落、1338ドル安 3年ぶり2万ドル割れ 景気悪化不安が再燃 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200319/k00/00m/020/022000c
(5)「恐怖指数」、過去最高に迫る 金融危機時と同水準:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031800372&g=int
(6)実効性はあるのか…米国株再び急落、市場不安拭えず 日米欧が一斉金融緩和 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200316/k00/00m/020/209000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article

(7)18日東京株式市場終値 284円98銭安の1万6726円55銭(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200318-00434098-fnn-bus_all
(8)(別添PDFファイル)GPIF22兆円の損失 株価暴落&運用失敗でまた年金が消えた(日刊ゲンダイ 2020.3.19)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/270616
(9)日銀のETF含み損2兆~3兆円 株価大幅下落で、財務悪化懸念も | 共同通信
 https://this.kiji.is/612861443186230369
(10)リーマンショックのような金融危機は起きるか-インフレが日本を救う-東洋経済オンライン
 https://toyokeizai.net/articles/-/338123

 <金子勝立教大学教授>
(1)【新型コロナウイルス】コロナ禍で安倍政権の見通しは完全に狂った 大不況になる|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270554
(2)【新型コロナウイルス】新型コロナ危機管理で大失敗 経済さらなる悪化は自明の理|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269870
(3)新型肺炎の三馬鹿トリオ 引きずり降ろさなければ危機拡大|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269220


3.市場原理主義アホダラ教政策のしわよせは弱者へ
 日本はセイフティネットがずさんでボロくて穴だらけです。危なくて人生を渡っていけない社会になっています。諸悪の根源は政治です。アベ政権・自民党打倒に立ち上がりましょう。自民党政治にタカって自分だけ甘い汁を吸いたいというのは成り立ちません。選挙の時は棄権しないで、アベ自民候補を落選させることを優先して投票をいたしましょう。「アホ」や「ゴロツキ」を自分たちの代表に選んではいけないのです(ついでに最高裁判事の国民審査では全員に「×××××」を付けてください、こいつらは皆、私たちの「敵」です)。

(1)田中龍作ジャーナル - 生活困窮相談 「これから訪れるのはリーマンショックの比じゃない」
 https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022586
(2)「親の介護が終われば路頭に」 55歳独身、描けぬ未来:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3352KVN2PULZU00B.html?ref=hiru_mail_topix2_6
(3)65歳を過ぎ仕事が漸減…夫婦の年金を加えても家計は赤字に|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/269970
(4)まじめに生きた 貯金は尽きた 46歳が手にした5円玉 [ひきこもりのリアル]朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN2W539RN2PUUPI001.html?ref=mor_mail_topix1
(5)安倍首相の根拠なき“英断”で浮かび上がる「階級社会・日本」の縮図 (1-4) - ITmedia ビジネスオンライン
 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/13/news021.html
(6)妻が転倒、残された認知症の夫 老老介護が破綻した日:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3352PHN2VUTFL003.html?ref=hiru_mail_topix1
(7)子どもの貧困対策法改正後も進まぬ自治体の取り組み | 週刊金曜日オンライン
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2020/02/20/antena-653/
(8)終わらない氷河期~疲弊する現場で:親世代のような生き方は「無理ゲー」 作家・雨宮処凛さん - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200313/k00/00m/040/201000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article
(9)新型コロナで雇い止めに「ハケンはキケン」と思い知る:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3J61B0N3HULFA00M.html?ref=mor_mail_topix3_6
(10)東大生さえも無自覚に縛られる「みんな中流」意識の危うさ(現代ビジネス)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200319-00071149-gendaibiz-soci


4.「アホ」と「ゴロツキ」が考え出した対応策は「株のナンピン買い」と「バラマキ」
 市場原理主義アホダラ教の特徴の一つは、自分たちの政策の失敗を失敗とは認めず、まだまだ根性が足りない・もっともっとやらないからうまくいかないのだ、と強情を張るところにある。かつての昭和軍閥が「対米戦争はまだまだ戦える=本土決戦・一億総玉砕まで」などと言っていたのとよく似ているし、市場原理主義の金融政策「インフレターゲット論」などというのもその類だ。何故なら「中央銀行が断固としてインフレ目標を掲げて政策遂行すれば実現する」というのですから、日銀総裁などは下腹に力が入り過ぎてヘルニアにでもなるかもしれません。少年漫画の「根性物」の見過ぎです。

(1)(別添PDFファイル)日銀 ETF買い倍増、追加緩和 米「ゼロ金利」と協調(東京 2020.3.17)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601001849.html
(2)東京新聞-日銀が追加金融緩和を緊急決定 新型コロナで、米利下げと協調-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601001271.html
(3)日銀のETF購入変更、「当面」頻度と額で拡大か-政策限界も - Bloomberg
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-17/Q7B7VKDWX2PS01
(4)新型コロナで終わる“観光立国”の正体…“安い国”になった日本 - 女性自身
 https://jisin.jp/domestic/1841818/
(5)東京新聞-<新型コロナ>対中国 輸入47%減 2月生産拠点休業 物流停滞-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202003/CK2020031802000270.html

(6)森永卓郎が提言~新型コロナから日本を救うには“1人10万円支給、消費税0%”しかない(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00000014-nshaberu-soci
(7)<まだわかっちゃいない>安倍無能政権と自民党 即刻、消費税廃止と徳政令、現金給付を(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/611.html
(8)なぜ米緊急緩和や日銀のETF買いは最悪なのか - 小幡績の視点 - 東洋経済オンライン - 経済ニュースの新基準
 https://cutt.ly/7tlHbOc
(9)コロナショックから日本経済を救うのは利下げではなく「安心」 その後1人22万円のバラマキ(FNN.jpプライムオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00010013-fnnprimev-pol

(政府の処方箋は全然ダメどころか逆効果ともいえる代物だが、上記で若干ご紹介した政府批判側の提案も「バラマキ」が散見されている。バラマキは財源が巨額な割には効果が小さく、ほとんど財源の無駄遣いになることが多い。そんなんじゃダメなのだ。当面のコロナPANDEMIC緊急対策は、ずばり「生活保護制度」を「生活保障制度」へ切り替え、緊急にたくさんの人を生活保護で支えるしかないでしょう(下記参照)。一時金などを巨額な財源を使って、のべつくまなくばら撒いたところで、そんなものは砂漠に水を打つようなもの、ほんの一時しのぎの対症療法にしかならない。コロナに対して解熱剤など、対症療法薬は使うなというアドバイスをネットで見たけれど、経済政策もまた同じである。これを成功させるには、生活保護受付窓口とその仕組み・ルールを改善しないとうまくいかない。至急着手すべき。そして、中長期的な抜本対策は、下記の「新ちょぼゼミ」での経済政策セミナーをご覧ください。事は簡単ではありませんが、日本経済が余力のあるうちに、アベ政権・自公政治を退けて実現することは可能と考えています。:田中一郎)

*オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

(このサイトの下の方をご覧ください。経済政策や税制改革について論じています:田中一郎)

*(パンフ)権利性が明確な「生活保障法」の制定を!
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/190520_seikatsu_hosyo.pdf


5.オリンピックなどやめなはれ
(1)IOC 東京五輪「予定通り」に世界から反発 強硬姿勢に「不平等」「無神経で無責任」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000019-dal-spo
(2)勢いを増す東京五輪「延期」の風 今度はIOC現職委員からも痛烈批判 - J-CASTニュース
 https://www.j-cast.com/2020/03/18382552.html
(3)東京五輪延期なら政局直撃 「ポスト安倍」戦略、衆院解散左右 首相4選? 退陣論も(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000022-jij-pol
(4)五輪延期なら政局直撃 影響は - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6354538
(5)小島慶子の今週の気になるコト―被災者を置き去りに。「なんのための五輪」か 週プレNEWS
 https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2020/03/18/110924/

(関連)(メール転送です)村田光平さんからです
(別添PDFファイル)安倍晋三総理へ「再稼動の緊急停止と五輪中止を訴えます」(村田光平 2020.3.16)
ダウンロード - e5ae89e5808de6998be4b889e7b78fe79086e381b8e3808ce5868de7a8bce58b95e381aee7b78ae680a5e5819ce6ada2e381a8e4ba94e8bcaae4b8ade6ada2e38292e8a8b4e38188e381bee38199e3808defbc88e69d91e794b0e58589e5b9b3202020.3.16efbc89.pdf

*東京五輪の返上を訴える
皆様、
本日下記BCC英文発信を発出いたしました。

心ある日本国民の思いを伝え、日本の良心の証とする思いに基づくものです。
再稼働の停止及び東京五輪の返上を求める安倍総理宛メッセージに言及しております。
国民は五輪関係者の予定通りの開催への異常な執着には放射能と新型コロナの危険性への配慮が
欠如していることに衝撃を受けていることを伝えました。

地震の頻発など天災の可能性が日々実感される状況下で原発過酷事故が発生すれば日本の国家体制
が崩壊するという恐るべき可能性にも言及しております。

皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
村田光平

追伸 アジアの傑出した知人より早速下記の反響に接しました。人類が直面するのは文明の危機という認識です。
“The Corona Virus pandemic is a message to humankind to change course while there is time.”


Dear Friends,

The conscientious Japanese citizens are shocked by the queer attachment to holding the Tokyo Olympic Games as planned in spite of the declared coronavirus pandemic. The rumored alternative of postponement confirms the lamentable level of understanding as to the purposely ignored Fukushima radioactive dangers which are present and increasingly menacing.

The fear of natural disasters is animated by frequent earthquakes, gales , torrential rains and high waves. I have sent out a message yesterday to Prime Minister Abe, pleading for stopping the operations of all the restarted nuclear reactors, reminding him of the possibility of the collapse of Japan as a nation, if another severe nuclear accident should happen, under present critical circumstances

In the message, I reiterated the need for the retreat from the Tokyo Olympic Games in order to consecrate all efforts to bring the consequences of the Fukushima accident under control.

With Warmest regards,
Mitsuhei Murata
以上


6.日刊ゲンダイ 巻頭特集から
(1)リストラ加速へ 異次元に突入“新型コロナ”地獄の今後<上>日本の感染率の低さは本当なのか(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/633.html
(2)リストラ加速へ 異次元に突入“新型コロナ”地獄の今後<中>物流が止まった世界経済 リーマン・ショックで済むわけがない(日… 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/645.html
(3)リストラ加速へ 異次元に突入“新型コロナ”地獄の今後<下>危機を利用し、生き延びようとする悪辣政権と怪しい野党(日刊ゲン… 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/661.html


7.IWJより
(1)日刊IWJガイド「NY市場再々度大暴落!! 東証もわずか9円高! 中央銀行の施策効果なし! コロナ禍による金融危機は『グローバル経済の終わり』の始まり!- 」2020.3.18日号~No.2743号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39802

(2)日刊IWJガイド「安倍総理会見で岩上安身が『安倍独裁を可能にする緊急事態条項』を追及した質問に大きな反響が! 他方、NY市場は取引開始直後に2250ドル安!!」2020.3.17日号~No.2742号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39788

(3)【特別寄稿】安倍総理4選と日米安保の「強化」を培う新型肺炎~ウイルス禍と中国包囲網再構築 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/470199


8.その他
(1)安倍首相が「退院者数」の少なさ隠蔽のためクルーズ船乗客を含めるペテン! 感染者数にはクルーズ船含めるなと圧力かけていたくせに|LITERA
 https://cutt.ly/9tlHmOv
(2)学校全休・イベント一律中止措置はやめるべきだ - 米村滋人|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 https://webronza.asahi.com/science/articles/2020031700005.html
(3)古賀茂明「コロナ騒ぎでかき消される安倍総理の嘘」〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200316-00000043-sasahi-pol
(4)新型コロナウイルスで消沈気味な「桜を見る会」…、国民は説明に納得しているのか? 2020年2月電話・ネットの意識調査 結果解説 | 日本最大の選挙・政治情報サイトの選挙ドットコム
 https://go2senkyo.com/articles/2020/03/12/49896.html
(5)室井佑月「なんでもアリですね」〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200318-00000022-sasahi-pol
草々

(予約必要)(5.27)オルタナティブな日本をめざして(第45回):「食べものが劣化する日本:命をつむぐ種子と安心な食を次世代へ」(新ちょぼゼミ:安田節子さん)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)
(2020年5月後半の「新ちょぼゼミ」のご案内です)

(5/27当日は、「3密」(密閉、密集、密接)防止のため「入室制限」(予約15名様まで)を行い、換気や消毒も行って予定通り開催ということにいたしました。体調のよくない方は参加をご遠慮ください。なお、当日の最初の1時間弱で、「新型コロナ緊急経済対策について(その2):中小零細企業への支援政策と雇用対策」のプレゼンを主催者よりさせていただく予定です。:田中一郎)


(別添PDFファイル)(チラシ)(5.27)オルタナティブな日本をめざして(第45回)「食べものが劣化する日本:命をつむぐ種子と安心な食を次世代へ」(新ちょぼゼミ:安田節子さん)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89efbc88efbc95efbc8eefbc92efbc97efbc89e3808ce9a39fe381b9e38282e381aee3818ce58aa3e58c96e38199e3828be697a5e69cace3808defbc88e5ae89e794b0e7af80e5ad90e38195e38293efbc89.pdf

「かつて日本は、食品公害事件を教訓に、世界でも厳しい食品安全規制が行われている国でした。しかし、農産物輸出大国である米国は、日本に農産物の輸入拡大と農薬などの食品安全規制の緩和を要求し続けてきました。国際的には、農薬や遺伝子組み換えなどによる健康や環境への影響が明らかになり、規制や禁止する国々が広がっています。それに逆行して、日本の食品行政が規制緩和を続けていることは非常に大きな問題です」(安田節子著『食べものが劣化する日本』食べもの通信社)。日本の食べものがおかしくなっています。米国の言いなりで貿易自由化を推し進めて自国の農林水産業を崩壊させ、他方ではアグリビジネスなど巨大食品企業の利益を最優先する食料政策が続いています。そのため今日の日本は「世界の残飯市場」(途上国などで認可されない危険で汚い食品が円高の日本へなだれ込んでくる)だとおっしゃる専門家もいます。今回は「食の問題」に詳しい安田節子さんにおいでいただき「食べものが劣化する日本」をテーマに、今日の日本の「食」の生々しい実態と、その改善・解決策をお話していただきます(なお、当日は最初の1時間弱で主催者側からのプレゼンを予定しています)。

講 師:安田節子(やすだ せつこ)さん
1990年代 日本消費者連盟で反原発運動 食の安全と食糧農業問題を担当。1996年から2000年 市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」事務局長。現在「食政策センタービジョン21」主宰 NPO法人「日本有機農業研究会」理事 

次 第
日 時:5月27日(水)18時~21時(開場17時30分) 
会 場:スペースたんぽぽ 参加費(資料代含む):800円(学生400円)
 たんぽぽ舎のあるダイナミックビルの4階 JR水道橋駅西口から5分
 水道橋西通りを神保町方面に向けて左折し、グローバルスポーツビル、
 GS跡地(セブンイレブン)を過ぎて鉄建建設本社ビルを過ぎたら左折。
 東京都千代田区神田三崎町2-6-2  tel 03-3238-9035 fax 03-3238-0797 
 Email: nonukes@tanpoposya.net URL: http://www.tanpoposya.com/


 <安田節子さんのご著書>
(1)食べものが劣化する日本 命をつむぐ種子と安心な食を次世代へ-安田節子/著(食べもの通信社)
 https://cutt.ly/FtlPtal
(2)わが子からはじまる食べものと放射能のはなし-安田節子/著(クレヨンハウス・ブックレット)
 https://00m.in/YdJrG
(3)自殺する種子 アグロバイオ企業が食を支配する-安田節子/著(平凡社新書)
 https://cutt.ly/stlPaZl
(4)消費者のための食品表示の読み方 毎日何を食べているのか-安田節子著(岩波ブックレット)
 https://00m.in/8XR8E

*食政策センターVsion21公式サイト
 https://www.yasudasetsuko.com/vision21/

 <安田節子さんの最近のレポートから:別添PDFファイル>
(1)学校給食パンのグリホサート残留調査2019(『いのちの口座 NO.121号 2020.3.2』)
ダウンロード - e5ada6e6a0a1e7b5a6e9a39fe38391e383b3e381aee382b0e383aae3839be382b5e383bce38388e6ae8be79599e8aabfe69fbb2019efbc88e3808ee38184e381aee381a1e381aee58fa3e5baa720no.121e58fb7202020.3.2e3808fefbc89.pdf
(2)国産農作物の残留農薬調査(『いのちの口座 NO121号 2020.3.2』)
ダウンロード - e59bbde794a3e8beb2e4bd9ce789a9e381aee6ae8be79599e8beb2e896ace8aabfe69fbbefbc88e3808ee38184e381aee381a1e381aee58fa3e5baa720no121e58fb7202020.3.2e3808fefbc89.pdf
(3)最近の農薬禁止の国際動向(『いのちの口座 NO.121号 2020.3.2』)
ダウンロード - e69c80e8bf91e381aee8beb2e896ace7a681e6ada2e381aee59bbde99a9be58b95e59091efbc88e3808ee38184e381aee381a1e381aee58fa3e5baa720no.121e58fb7202020.3.2e3808fefbc89.pdf
(4)種苗法改定で農家の自家採種禁止へ(『いのちの口座 NO.121号 2020.3.2』)
ダウンロード - e7a8aee88b97e6b395e694b9e5ae9ae381a7e8beb2e5aeb6e381aee887aae5aeb6e68ea1e7a8aee7a681e6ada2e381b8efbc88e3808ee38184e381aee381a1e381aee58fa3e5baa720no.121e58fb7202020.3.2e3808fefbc89.pdf
(5)米国の要請で日本の食の安全基準後退(安田節子『食べもの通信 2020.1』)

(関連)食べもの通信公式ホームページ
 https://www.tabemonotuushin.co.jp/


 <関連サイト>
(1)20190506 UPLAN 安田節子「『暴走する生命』=遺伝子組み換えからゲノム操作へ」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=6d1hQcCy8rc
(2)巨大企業が巣くう農業ビジネスの実態を知る - WEBマガジン[KAZE]風
 http://kaze.shinshomap.info/interview/toki/07/01.html
(3)第48回_消費生活展しおり(校了).indd
 https://00m.in/sc9zK
(4)安田節子 - IWJ Independent Web Journal
 https://cutt.ly/OtlPSUo

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
草々 

2020年3月18日 (水)

(報告)(3.16)古川元晴弁護士講演「東電元幹部の刑事責任ー無罪のままでは済まされない:危惧感説(合理的危険説)で考えてみよう」+ 転載・拡散のお願い=森下俊三氏のNHK経営委員辞任を求める署名

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.「新ちょぼゼミ」=当面は予定通りの開催です
(1)(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html

(3/31(火):この日は最初の1時間弱で主催者側より中野剛志さんの経済政策論についてコメントいたします)

(2)(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

(4/12(日):この日のスタートはいつもとは違い、お昼の午後1時30分からです。この日は最初の1時間弱で主催者側より岩波月刊誌『世界』(2020/4)に掲載された金子勝立教大学教授の山本太郎「れいわ新選組」政策批判論文についてコメントいたします)

(3)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第43回):「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問(交通分野とエネルギー体系)」(新ちょぼゼミ:上岡直見さん)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-4c608c.html

(4/27(月):この日は最初の1時間弱で主催者側より山本太郎「れいわ新選組」の政策について、改めて詳しくコメントいたします)


2.(イベント情報)『(5.17)老朽原発うごかすな!大集会inおおさか』
 http://nonukesasiaforum.org/japan/archives/1832


3.(メール転送です)転載・拡散のお願い:森下俊三氏のNHK経営委員辞任を求める署名(澤藤統一郎弁護士より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
澤藤です。
「放送法を踏みにじり、NHKの番組制作を妨害した森下俊三氏のNHK経営委員辞任を求める署名運動へのご協力のお願い」です。

*署名用紙のダウンロードは→ http://bit.ly/33gfSET から。
*ネット署名は: http://bit.ly/2TM7pGj

民主主義と国民の知る権利を大切とお考えの皆さま
NHKこそは国内最大の影響力を誇るメディアです。かつては、大本営発表の伝声管として天皇制国家の統制に服する存在でしたが、戦後は国家や時の政権から独立し、資本の支配も受けないという、「公共放送」となりました。権力ではなく、主権者国民がこれを監視し育てて行かなければなりません。しかし、問題だらけの安倍政権は、一貫して人事を通じてのNHKへの介入を画策してきました。ご存じのとおり、NHKの最高意思決定機関が経営委員会です。

その12名の経営委員全員が安倍首相の任命によるもので、互選による経営委員長が森下俊三氏。NTT出身で阪神高速道路会長だった財界人。これがとんでもない人物。この人の経営委員辞任を求める署名活動を始めます。念のためですが、経営委員長辞任ではおさまらない。経営委員を辞めなさい、ということなのです。辞任を求める直接の理由は、この人の露骨な番組制作の妨害行為。明らかな、放送法違反の違法行為です。この人の「クローズアップ現代+」の番組潰しが、到底経営委員としての資格を認めがたいのです。

クローズアップ現代+」は2018年4月に、日本郵政の悪徳商法を番組に取りあげました。日本郵政は、職員に過酷なノルマを課し、詐欺同然のやり方でかんぽ保険等の不正販売を続けてきたのです。NHKの現場スタッフは、これ以上の消費者被害を出さぬよう、視聴者に警告を発する立派な番組を制作し放送しました。そして、その上で続編の制作に向けて取材を続けていました。ところが、あろうことか、当時NHK経営委員会の委員長代行であった森下俊三氏は、さらなる不正の発覚を恐れた日本郵政の不当な要求を取り次いで、「クロ現+」の番組の取材と編集に露骨に干渉し、続編の制作を妨害する発言をしたのです。信じがたい経営委員としての任務違背の違法行為。彼の頭の中のNHKとは、上命下服の指揮系統だけの存在で、政治的権力や社会的強者、あるいは不正不当を批判するジャーナリズムの神髄への理解は皆無なのです。

そもそも「放送法」は、番組の制作と経営とを分離し、経営委員が個別の番組の編集に関与したり、干渉したりする行為を禁じています。にもかかわらず、森下氏は「クロ現+」が続編制作のための取材を続けていたことを知りながら、経営委員会の席上その取材方法を公然と非難する発言を行い、上田良一会長(当時)への厳重注意決議を成立させるまでして、番組制作を妨害しました。その森下氏が現在のNHK経営委員長ですが、当時の行為についての反省はありません。事実関係の大筋は認めながら、「放送が終わった番組について感想を述べたまでで、干渉はしていない」と開き直っています。ことここに至っては、森下氏の経営委員としての不適格は明らかであるだけでなく、このような郵政への忖度志向人物が、政権から独立したNHKの姿勢を堅持できるとは、到底考えられません。

以上のとおり、森下氏はNHK経営委員長としてばかりか、NHK経営委員としても不適格であることは明らかですから、私たちは、NHKの自主自律、番組編集の自由を守るために、森下俊三氏に、経営委員の辞任を求めます。

署名用紙は、添付のとおりです(別添PDFファイル)
ダウンロード - e6a3aee4b88be4bf8ae4b889e6b08fe381aenhke7b58ce596b6e5a794e593a1e8be9ee4bbbbe8a681e6b182e7bdb2e5908de794a8e7b4992020202003162011efbc9a00.pdf

*署名の第一次集約日:2020年月4月5日(日)
 第二次集約日:2020年月4月30日(木) 必着
*署名は用紙かネットのいずれかでお送りください。
 ・用紙の郵送先:
  〒285-0858 千葉県佐倉市ユーカリが丘2-1-8
    佐倉ユーカリが丘郵便局留
  「森下経営委員の辞任を求める署名運動の会 醍醐 聰」宛て

*この署名に関するお問い合わせは、
 メール:kikime3025-dame18@yahoo.co.jp へ

*「澤藤統一郎の憲法日記」
 http://article9.jp/wordpress/?p=14502

*改憲への危機感から、「憲法日記」毎日連載しています。
 http://article9.jp/wordpress/

澤藤統一郎 sawafuji@article9.jp
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(報告)(2.13)オルタナティブな日本をめざして(第40回):「日本の司法制度と裁判官:何故おかしな判決が相次ぐのか」(新ちょぼゼミ:澤藤統一郎弁護士)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-ab6361.html


4.キャンペーン
(1)キャンペーン · 「有給傷病休暇」の法制化を!Legalization of -Paid Sick Leave- #SickLeaveJP · Change.org
 https://cutt.ly/jtkERgQ
(2)キャンペーン · イオンタウンのプラスチック包装の削減を求めます! · Change.org
 https://cutt.ly/8tkEYJZ
(3)キャンペーンについてのお知らせ · 参院での首相答弁「国として対応」・新年度に新部署設置へ ほか · Change.org
 https://cutt.ly/OtkEOFg
(4)キャンペーンについてのお知らせ · 3月13日、署名用紙分も合わせ第二次集約分9,408名分を提出 · Change.org
 https://cutt.ly/1tkEAke


5.(別添PDFファイル)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟NEWS NO.4(2020.3.1)
ダウンロード - e7a082e5b79de4ba8be4bbb6e8a381e588a4e59bbde5aeb6e8b3a0e5849fe8ab8be6b182e8a8b4e8a89fnews20no.4efbc882020.3.1efbc89.pdf

 ①第4回口頭弁論は6月15日(月)14:00-東京地裁第103号法廷、②伊達判決61周年記念集会は2020年7月12日(日)13:20-16:50 北とぴあスカイホール、でそれぞれ開催されます。

(関連)伊達判決を生かす会 HP
 http://datehanketsu.com/
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去る2020年3月16日(月)、水道橋のたんぽぽ舎におきまして、古川元晴弁護士による「東電元幹部の刑事責任ー無罪のままでは済まされない:危惧感説(合理的危険説)で考えてみよう」と題した講演会が開催されました。以下、当日配布資料を添付して簡単にご報告申し上げます。講師の古川元晴弁護士は、下記サイトにある井戸川裁判(福島被ばく訴訟)の弁護団長を務められ、今現在、東京地裁において、被告東京電力や国の福島第1原発事故に関する責任を厳しく追及されています。

井戸川裁判(福島被ばく訴訟)では、深刻な被害をもたらした福島第1原発事故そのものの責任のみならず、原発事故後の国の対応のひどさ=事故前に福島県の地元自治体や住民に対して「もしもの時にはこのようにしますから安全・安心です」などと調子のいいことを言っていたことが全て反故にされ、自治体も地域住民もひどい状態に放置されたことについての責任も併せて追及しています。この裁判も東電福島原発事故刑事裁判や株主代表訴訟、あるいは損害賠償訴訟や「子ども脱被ばく裁判」などと並んで、福島第1原発事故の責任を問う裁判としては非常に重要ですので、みなさまのご注目、ご支援・ご協力、裁判傍聴などをよろしくお願い申し上げます。

(関連)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
 http://idogawasupport.sub.jp/

(関連)脱被ばく運動はこれからが本番:(1)(報告)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会 第2期総会 (2)第26回「福島県民健康調査検討委員会」結果(速報) (3)福島原発事故避難者を救済せよ 他 いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/226-7b8b.html

ところで、古川元晴弁護士の講演の内容ですが、簡単に申し上げれば、東京地裁で永渕健一裁判長・今井理裁判官・柏戸夏子裁判官という3人の劣悪クソヒラメ裁判官どもによって下された歴史的悪質判決である東電福島原発事故刑事裁判被告(東電幹部経営者3人:勝俣恒久、武黒一郎、武藤栄)無罪判決について、その裁判が「(津波の)予見可能性」や「結果回避可能性」について争われたという点に問題があり、本来は「高度の注意義務」に基づく「(津波の)予見義務」「結果回避義務」を問うて争われるべきだったとされています。以下、当日の配布資料の中の「古川元晴弁護士から海渡雄一弁護士に宛てて送付された「要望書」」などをご覧いただき、古川元晴弁護士の議論にご注目ください。なお、同弁護士の主張の詳細は、下記にご紹介する著書「福島原発、裁かれないでいいのか」(朝日新書)に書かれています。この本も極めて重要な内容となっていて必読書と思われます。みなさまにも是非のご一読をお願いいたしたく、お勧めいたします。

 <当日配布資料(抜粋):別添PDFファイル>
(1)(3.16)古川元晴弁護士講演「東電元幹部の刑事責任ー無罪のままでは済まされない PROGRAM&総括表
ダウンロード - efbc88efbc93efbc8eefbc91efbc96efbc89e58fa4e5b79de58583e699b4e5bc81e8adb7e5a3abe8ac9be6bc9420programefbc86e7b78fe68bace8a1a8.pdf
(2)(重要・必読)被害者参加代理人・海渡雄一弁護士宛の「要望書」(古川元晴弁護士 2019.12.18)
ダウンロード - e6b5b7e6b8a1e99b84e4b880e5bc81e8adb7e5a3abe5ae9be381aee3808ce8a681e69c9be69bb8e3808defbc88e58fa4e5b79de58583e699b4e5bc81e8adb7e5a3ab202019.12.18efbc89.pdf
(3)東京地裁無罪判決の判示(要旨)とその問題点(古川元晴弁護士 2020.3.16)
ダウンロード - e69db1e4baace59cb0e8a381e784a1e7bdaae588a4e6b1bae381aee588a4e7a4bae381a8e3819de381aee5958fe9a18ce782b9efbc88e58fa4e5b79de58583e699b4e5bc81e8adb7e5a3ab202020.3.16efbc89.pdf
(4)東京第5検察審査会の議決(抜粋)(第1回目:2014.7.30 第2回目:2015.7.30)
ダウンロード - e69db1e4baace7acacefbc95e6a49ce5af9fe5afa9e69fbbe4bc9ae381aee8adb0e6b1baefbc88e68a9ce7b28befbc89efbc88e7acacefbc91e59b9ee79bae20e7acacefbc92e59b9ee79baeefbc89.pdf
(5)論告求刑について新聞各紙の報道要旨を取りまとめ(東電の刑事責任を追及する会 2020.2.15)
ダウンロード - e8ab96e5918ae6b182e58891e381abe381a4e38184e381a6e5a0b1e98193e8a681e697a8e38292e58f96e3828ae381bee381a8e38281efbc88e8bfbde58f8ae38199e3828be4bc9a202020.2.15efbc89.pdf

(関連)(重要・必読)福島原発、裁かれないでいいのか(朝日新書)古川元晴-船山泰範著
 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022736000


 <関連情報・サイト>
(1)(別添PDFファイル)原発を止めた元裁判官2人が徹底批判:東電刑事訴訟(井戸・樋口『週刊金曜日 2019.10.25』)
ダウンロード - e58e9fe799bae38292e6ada2e38281e3819fe58583e8a381e588a4e5ae98efbc92e4babae3818ce5beb9e5ba95e689b9e588a4efbc88e4ba95e688b8e383bbe6a88be58fa3e3808ee98791e69b9ce697a52019.10.25e3808fefbc89.pdf
(2)(別添PDFファイル)東電刑事裁判無罪判決、裁判所の犯した七つの誤り(イントロ部分)(海渡雄一『科学 2019.11』)
ダウンロード - e784a1e7bdaae588a4e6b1bae38081e8a381e588a4e68980e381aee78aafe38197e3819fe4b883e381a4e381aee8aaa4e3828aefbc88e382a4e383b3e38388efbc89efbc88e6b5b7e6b8a1e99b84e4b880e3808ee7a791e5ada6202019.11e3808fefbc89.pdf
(3)(別添PDFファイル)東京電力旧役員に対する刑事裁判の判決を受けて(「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団・弁護団 2019.9.19)
ダウンロード - e69db1e4baace99bbbe58a9be58891e4ba8be8a381e588a4e381aee588a4e6b1baefbc88e3808ce7949fe6a5ade38292e8bf94e3819be3808de8a8b4e8a89fe58e9fe5918ae5bc81e8adb7e59ba3202019.9.19efbc89.pdf

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(4)詳報 東電 刑事裁判「原発事故の真相は」|NHK NEWS WEB
 https://www3.nhk.or.jp/news/special/toudensaiban/
(5)原発事故前に津波対策実施の電力会社も 情報公表せず - NHKニュース
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200315/k10012332721000.html
(6)福島第一原発事故 - NHK クローズアップ現代+
 http://www.nhk.or.jp/gendai/digest/fukushimagenpatsujiko.html
(7)福島第一原発事故 東電刑事裁判判決を受けて「裁判所7つの大罪・控訴後の闘い」(伊勢市)―講師 海渡雄一氏(福島原発告訴団弁護士) - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/461876

(なお、関連サイトは、下記の「いちろうちゃんのブログ」でたくさんご紹介していますので、そちらもご覧ください)


 <「いちろうちゃんのブログ」>
 私も古川元晴弁護士の議論と同じ考え方で、下記の(3)にこの問題について少し詳しく論じてみました。また(3)は、①東電福島原発事故刑事裁判は原発事故の責任を問う裁判としては、あまりにその争点が狭すぎること(たくさんのデタラメが不問にされていること)、②そもそも日本の司法・裁判所が全くもって三権分立の体をなさず、日本国憲法も無視ないしは軽視して、さまざまな問題について被害を受ける有権者・国民の基本的人権さえも守ることなく、時の支配権力や巨大企業など迎合する「ヒラメ判決」を出し続けていることを厳しく批判しました。併せてご参考にしていただければ幸いです。

(1)東電福島原発事故刑事裁判 東京地裁判決は「全員無罪」=日本の司法は「暗黒時代」へ突入(その1):東電旧経営陣無罪判決、裁判所が犯した七つの大罪 (海渡雄一弁護士:論座)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-264d98.html

(2)東電福島原発事故刑事裁判 東京地裁判決は「全員無罪」=日本の司法は「暗黒時代」へ突入(その2):東電幹部3人を最初から無罪放免する方針で起訴・裁判に臨んでいた日本の司法・裁判所・検察- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-3ee520.html

(3)東電福島原発事故刑事裁判 東京地裁判決は「全員無罪」=日本の司法は「暗黒時代」へ突入(その3):真相究明も、社会正義の実現も、日本を亡ぼす原発・核施設過酷事故再発防止も実現できない日本の裁判- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-679855.html

(4)東電福島原発事故刑事裁判 東京地裁判決は「全員無罪」=日本の司法は「暗黒時代」へ突入(その4):(報告)東京地裁判決を許さず逆転有罪判決をめざす福島県&全国集会 + 若干の関連情報- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-442b1f.html

(関連)(報告)新ちょぼゼミ:東電経営者幹部3人の福島原発事故刑事裁判に見る日本の司法・裁判、裁判所・裁判官のデタラメとそのひどさ(日本の司法を解体・再編せよ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ(当日のVTRがあります)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-42c18e.html


 <追>東電福島原発事故刑事裁判の東京地裁無罪判決の結果広がる東京電力のモラルハザード
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 劣悪クソヒラメ裁判官どもによって下された歴史的悪質無罪判決の結果が早くも次のようなモラルハザードを招いているように思われます。下記は東京電力に関するものですが、しかし、同様のモラルハザード(これからも原発・核燃料サイクル施設では、どんなにデタラメな手抜き管理をしても、刑事責任を問われることはないだろう)が、他の電力会社などにも波及している様子も見て取れます。そんななか、原子力規制委員会・規制庁が原子力「寄生」委員会・「寄生」庁に変質劣化しており、このままでは再びの原発・核施設の過酷事故が必至の情勢となってきています。

 (福島第1原発)
(1)【随時更新】新型コロナ対策@福島第一原発【取材メモ】 - 最新記事 - OSHIDORI Mako&Ken Portal - おしどりポータルサイト
 http://oshidori-makoken.com/?p=4348
(2)東電の隠蔽ぶりを暴く!【緊急対談】古賀茂明×元東京電力原発炉心技術者・木村俊雄「原発は津波の前に壊れていた」 - 社会 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]
 https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2019/09/27/109798/
(3)福島第一原子力発電所、3号機タービン建屋のドライアップに影響か!- 隣接する海水配管トレンチ建屋接続部に充填中のモルタルが流入、ドライアップ用排水ポンプの設置が困難に!- ~12.5 東京電力 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/463007
(4)3か月の休業が必要な労災事案について虚偽の申告!当事者は現場責任者であったため正直に申告できなかった!- ~10.10東京電力 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/458875
(5)出席の記者が福島第一原発の廃炉に関する地元企業への発注経緯・形態について公表を要請!「関西電力の例もあるので可視化できるように」!! ~10.3東京電力 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/458372
(6)福島第一原発1・2号機排気筒解体作業は、地上に降ろした鉄塔解体装置取付のための吊り上げ作業中に装置とワイヤーを損傷!作業再開に4日かかる!- ~11.11東京電力 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/460664
(7)福島第一原発5・6号機建屋の劣化が進行!- 5号機タービン建屋6号機廃棄物処理建屋で地下水・雨水が相次ぎ侵入!「他の号機では特にこのような事は見られない」と東電は回答~2.10東京電力 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467235
(8)福島第一原発陸側凍土壁を凍結するためのブライン(冷媒)タンクの水位が低下!配管のバルブからの漏洩が原因!現在漏洩は停止しているが「直ちに影響は出ない」ので当面は様子見!- ~1.6東京電力定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/464768

 (福島第1原発汚染水)
(1)海洋、水蒸気放出「現実的」 処理水で報告書取りまとめ―福島第1原発・政府小委:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020013100360&g=eco
(2)田中龍作ジャーナル - 【原発汚染水】東電、ケチって海洋投棄 経産省の資料で明らかに
 http://tanakaryusaku.jp/2019/12/00021516
(3)処理水処分「時間の余裕ない」方針決定、今夏目安に福島第1原発で菅官房長官(時事通信)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200310-00000129-jij-pol
(4)【福島第一原発、汚染水問題】誰が「タンクの置き場所が無い」と決めたのか - 取材 - OSHIDORI Mako&Ken Portal - おしどりポータルサイト
 http://oshidori-makoken.com/?p=4144

 (東海第二原発再稼働=日本原電は事実上、東電の子会社)
(1)東京新聞-原電に3500億円支援へ 東電など5社 東海第二再稼働-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201910/CK2019101802000156.html
(2)【原子力資料情報室声明】 電力消費者・住民の負担を強いる日本原電への資金援助は許されない - 原子力資料情報室(CNIC)
 http://www.cnic.jp/8811
(3)【原子力資料情報室声明】問われる東京電力のガバナンス―日本原電への資金援助を機関決定― - 原子力資料情報室(CNIC)
 http://www.cnic.jp/8817
(4)東電、展望なき原電支援 東海第2再稼働見通せず―破綻回避を優先:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110900370&g=eco

 (柏崎刈羽原発)
(1)【原子力資料情報室声明】柏崎刈羽原発の廃炉は不可避である -繰り返す東京電力の誤った判断- - 原子力資料情報室(CNIC)
 http://www.cnic.jp/8723
(2)柏崎刈羽原発に関するトピックス:朝日新聞デジタル
 https://cutt.ly/4tkI7Lj

 (その他)
(1)【速報】聖火リレーのスタート地点の汚染は100万ベクレル-kgを超えていた(東電測定)取材 OSHIDORI Mako&Ken Portal おしどりポータルサイト
 http://oshidori-makoken.com/?p=4297
(2)【続報】聖火リレースタート地点の汚染(103万Bq-kg)を報告しない東京電力、公表しない環境省 取材 OSHIDORI Mako&Ken Portal - おしどりポータルサイト
 http://oshidori-makoken.com/?p=4392
(3)特定技能外国人労働者を受け入れる理由はあくまで下請けの要望!-「協力企業が雇う可能性を踏まえ」「新入管法の施行に先立って考えを説明」とはぐらかす東電!! ~4.22東京電力 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/447402
(4)東電が企業版ふるさと納税で2億円、原発建設中断の村に:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASM3Y4GXQM3YUTIL01M.html
(5)除染土の福島県外搬出30年以内を「約束」 小泉環境相(河北新報) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-00000002-khks-pol
(6)東京新聞-常磐線試運転 車両付着ちり 放射能濃度23倍に 動労水戸調査-茨城(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202002/CK2020022902000138.html
(7)「放射能でおもてなし?」~安全性を疑問視する国内外からの声が急増!(1):データ・マックス NETIB-NEWS
 https://www.data-max.co.jp/article/32066
(8)スマートメーター9000台!「検査」と称してこっそり部品交換!報道を受けてIWJ記者が東電パワーグリッド社内での検討時期を問うも「回答の約束はできかねる」!- ~12.2東京電力 定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462681
(9)原発賠償 救済進まず 東電、和解案を次々拒否 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190304/k00/00m/040/172000c


(関連)福島原発刑事訴訟支援団・福島原発告訴団
(1)東電刑事裁判無罪判決 裁判所はなぜ誤ったのか - 福島原発刑事訴訟支援団
 https://shien-dan.org/20190929-kaido/
(2)福島原発刑事訴訟支援団|東京電力福島原発事故の真実と責任の所在を明らかに
 https://shien-dan.org/
(3)福島原発告訴団 HP
 http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.com/

(関連)2019.9.20 山本太郎 代表談話「東電原発事故経営陣刑事裁判の判決について」-れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/comment/3599/
草々

2020年3月16日 (月)

日本の大学は腐っている(3):科学者と軍事研究(池内了:岩波新書から)+ 地球温暖化と石炭火力に関する議論について(続報:最近の日経記事他)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html


2.イベント情報です
(1)(4.11)シンポ「地球温暖化・生物多様性・地域循環型の町づくり――女川原発再稼働に反対する!」
 http://chikyuza.net/archives/101691
(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(4.16)福島原発被害東京訴訟 第1陣控訴審第3回公判&報告会
 https://cutt.ly/XthsGl3


3.経産省、関電に業務改善命令 - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200316-00000008-asahi-bus_all

(経済産業省は電力会社に対して法的な許認可権限を持っているのですから、自らが関西電力に監督監査に入り、法的な権限を行使しながら徹底した調査ができるはずです。それを関西電力に対して「自ら調査せよ」などと、ドロボウにドロボウの取り調べをするようなことを命じておいて、中途半端なことしかできない「第三者委員会」の報告を受けて、待ってましたとばかりに「幕引き」の「(形だけ)業務改善命令」を出しています。また、その第三者委員会も、刑事告発は難しいなどと、寝ぼけたことを結論で導き出しているのです。このバカバカしい原子力ムラの茶番劇を真に受けてはいけないのです。(口先だけの)再発防止などではなく、態勢が抜本的に変わらない限り原発の運転・運営は無期停止の処分を下すべきところです。そうしなければ、原発ムラの腐敗構造は変わりません。:田中一郎)

(関連)関電第三者委 刑事告発難しい - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6354125


4.(メール転送です)宇都宮けんじさんに、都知事選立候補要請をするための署名
 https://forms.gle/o1qUyRDFVFVfUf9SA

(関連)宇都宮健児さんに東京を託したい! 〜宇都宮都政を求める会〜 うつけんTOKYO
 https://sites.google.com/view/utsukentokyo/top


5.キャンペーン
(1)市民意見広告運動 - 2020年期(第22回)市民意見広告運動の賛同呼びかけを開始しました
 https://www.ikenkoukoku.jp/news/676/
(2)(別添PDFファイル)(チラシ)フリーター労組は労働相談ボランティアを募集しています(2020.3)
http://freeter-union.org/
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89e38395e383aae383bce382bfe383bce58ab4e7b584e381afe58ab4e5838de79bb8e8ab87e3839ce383a9e383b3e38386e382a3e382a2e38292e58b9fe99b86e38197e381a6e38184e381bee38199.pdf

(上記(2)は集会でもらったチラシです。詳細は知りません)


6.(メール転送です)3/12 立憲5野党へ消費税5%の緊急提言を届けました
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 従来、「99%のための経済政策フォーラム」運営委員会は、経済政策として消費税の低減を立憲野党に要望し、その税率%については政党間の協議に依るとして来ました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大と、安倍内閣の場当たり的独断による被害拡大という新しい局面を迎え、立憲野党が少なくとも消費税率5%への低減を揃って打ち出すことが緊急に必要と判断し、提言書を、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党、れいわ新選組の各党に届けました。提言の文面は下記HPをご覧ください。
 https://99forum.jimdofree.com/
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(田中一郎コメント)
 今回の「立憲5野党へ消費税5%の緊急提言を届けました」は「GOOD JOB!」です。今後、タイミングを見計らって、更に、「次期衆議院選挙へ向けての「市民と野党の共闘」の臨戦態勢を創ってください」を提言していただければと思います。

経済政策については、私から下記の5点を申し上げておきます。私は今の立憲民主党執行部がこうした経済政策をきちんとできるのかどうか、かなり怪しいのではないかと見ており、もしそうだとすると、仮に立憲民主党首班の内閣が出来て政権交代がかなったとしても、またぞろ2009年の民主党政権のようになってしまうのではないかと危惧しています。有権者・国民に真にためになるオルタナティブな経済政策を実現できないような野党第1党ならば、近々、退いていただくほかないのではないかとも思っています。

1.国債を増発しての消費税減税はスジが悪い話です。持続可能性が乏しい。

2.税金を払わない大企業、納税から逃げ回る富裕層、日本国内で事業をして利益を上げても納税しない外国企業、この現在の日本の税制の3大巨悪から、きちんと税金をとれば、消費税減税ないしは廃止をしても、十分におつりが来ます。

3.今日の日本経済の閉塞感を払しょくするには、①市場原理主義政策との決別(民営化という私物化、規制緩和という特権企業のやりたい放題、TPPや日米FTAや日欧EPAなどの国際経済協定他をやめる)、②財政政策の積極的展開によるデフレ経済からの脱却、の2つが重要です。

4.にもかかわらず、財政危機をいたずらに煽り、財政再建が最も重要・最優先であるかのごとき議論を展開するのは愚かである。

5.但し、財政支出の内容を徹底的に精査・見直しを行い、その支出構造を抜本的に転換する。有権者・国民の生活改善や今後の日本経済にとって重要な政策以外の無駄を大胆にカットする。

詳しい話は下記サイトの下の方をご覧ください(経済政策)
オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html

また、4/12(日)の「新ちょぼゼミ」では、金子勝立教大学教授による岩波月刊誌『世界』(2020/4)誌面上での山本太郎「れいわ新選組」批判論文についてコメントする予定ですので、よかったらご参加ください。

*(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

(関連)もし君が首相になりたいと言うならば(イントロ部分)(金子勝『世界 2020.4』
 https://cutt.ly/athdz6z
(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/
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日本の大学が腐っています。今回は「その3」=科学者と軍事研究(池内了:岩波新書から)をお送りしたいと思います。池内了先生の下記著書はコンパクトな新書ですが、その内容は充実しており、昨今における軍産学共同のありようを一般市民にもよく理解できるよう、わかりやすく丁寧にご説明して下さっています。みなさまにもご一読をお勧めいたします。今回はその中から、2カ所ばかり、ほんのわずかな部分を一部切り取って、みなさまにご紹介申し上げます。(下記のユーチューブ掲載のVTRは少し古い録画です)

科学者と軍事研究-池内了/著(岩波新書)
 https://00m.in/z8ERg

(関連)兵器と大学 なぜ軍事研究をしてはならないか-池内了・小寺隆幸編(岩波ブックレット)
 https://00m.in/HiJu4
(関連)科学者と戦争-池内了/著(岩波新書)
 https://00m.in/5yFmH

(関連)「大学は軍事開発研究を市民が見ていることを知ると躊躇する!」~池内了氏が軍学共同の現状を報告!青井未帆氏・杉原浩司氏も講演――NAJAT11.15集会17.11.15 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=DWvv-6o3h0w
(関連)学問の自由の危機「軍事研究の協力拒否を宣言する大学が多く出てくることを願う」――池内了名古屋大名誉教授ら軍学共同反対連絡会が記者会見で訴え 17.1.31 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=HVkv7DAjFhE

(関連)軍学共同反対連絡会 – Japanese Coalition Against Military Research in Academia
 http://no-military-research.jp/
(関連)筑波大学(国立大学協会会長校)の大規模軍事研究に反対する署名にご協力を! (2020/03/04)
 http://no-military-research.jp/


1.(別添PDFファイル)防衛省と大学との研究交流 & 米軍資金(一部抜粋)(『科学者と軍事研究』池内了:岩波新書)
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 (別添PDFファイル)現在進行中の防衛装備庁との技術協力一覧(一部抜粋)(『科学者と軍事研究』池内了:岩波新書)

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 池内了先生は、この新書の中で「(防衛省並びにその関係機関・研究所との)研究交流」「大学教員と防衛省との協力関係」「学生インターンシップ」「米軍資金」「なぜ米軍資金に群がるのか、米軍の狙いはどこにあるのか」の各節表題を順々に掲げ、それぞれについて丁寧に現状の説明をなさっています。下記にその一部を抜粋してみましょう。

 <(防衛省並びにその関係機関・研究所との)研究交流>
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(中略)研究交流という形で大学教育の現場に防衛省の人間が入り込み、その軍事化路線に大学人を引っ張り込む(大学に食い込む)状況が生じているのである。このような「交流」はもう10年以上続いており、通常のカリキュラムに組み込まれるようになっていて日常化しており問題が多い。
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 <大学教員と防衛省との協力関係>
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(中略)このようにさまざまな機会を通じて防衛省と関係を持った大学教員は、何がしかの報酬を得ることもあって、防衛省に対して少なくとも否定的な感情を持つことがなくなると考えられる。防衛省はそれを期待しているのである。防衛省の存在を認知させ、さらに協力する素地を作っていくことを目指しているのだから。自衛隊の基地を一日間放して多くの子どもたちを受け入れ、武器に触らせたりブルーインパルスで感動させたりして、自衛隊への親近感を強めるのと同様で、警戒心のない大学教員を気楽に防衛省の催しに協力させて仲間に引き込んでいく手法と考えねばならない。
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 <学生インターンシップ>
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(中略)この10年来、防衛省が意識的に学生対策として行なっていることとして「学生インターンシップ」がある。学生の体験入学を受け入れて、その感想文をホームページに掲載するなどして宣伝に努めており、学生勧誘に余念がない。各大学は随衛省のインターンシップ募集のチラシを一般企業とまったく同じ扱いで学生に公示しており、大学当局(学生部委員)や学生課職員の鈍感さに呆れている
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(大学構内で市民運動・社会運動のイベントチラシでも配布しようものなら、人相の悪いガードマンが飛んできてそれを妨害し、やめさせようとするのが今日のほとんどの大学のあり様です。更には、下記のようなことまでやっています。にもかかわらず、他方では上記のような軍学共同を平気でやっているのですから、開いた口が塞がらないというものです。それはともかく、オーナー会社その他の民間会社でも、雇い人としての優越的地位を濫用し、自衛隊への体験学習(戦争訓練)参加を職員に強要するところもあります。頭の中が腐っているのでしょう。:田中一郎)

(関連)東洋大、竹中平蔵氏批判の学生に「退学」勧告? 立て看板とビラ配布 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190125/k00/00m/040/410000c

 <米軍資金>
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米軍からの大学等の研究者への資金供与は、第二次世界大戦終了後間もなく始まったと思われるが、明確な証拠があるのは一九五九年以後であり、現在もなお続いている。最初にこれを暴いたのは朝日新聞で一九六七年の五月のことであった。それによって日本学術会議が一九六七年に軍事研究を拒否する「声明」を出し、前年に開催した国際会議のために米軍からの資金を受け取った日本物理学会が、一切の軍事および軍事組織と関係しない「決議3」を採択したことは前著『科学者と戦争』で述べた。

(中略)多くの大学ではたとえ米軍からの金であっても教員の意向を尊重して問題にしないようで、ほとんどの教員は気楽に受け入れている。その結果報道されたような実績となっているのが現実である。研究者が個人契約によって資金を得ることについて大学当局は基本的には干渉しないのだ。むしろ最近では、外部資金を多く稼いでいるとして、大学当局から褒められるくらいである。

(中略)さらに、米軍資金の流れに新しいルートが現れたとの報道もあった。まず米軍から大学の名誉教授に資金供与があり(名誉教授は退職した教員だから大学への届け出は不要)、その名誉教授が現役の教員に寄付するという方法である。こうすると大学には寄付者として名誉教授の名前しか出ず、米軍からの資金供与とは気づかれないから問題にされる可能性が全くない。このように、さまざまな形で迂回援助を行なって日本の学術界に食い込み続けるというのが米軍の作戦のようである。
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(よりによって外国の軍部から、ステルス型寄付金をもらって、素知らぬ顔をしている、というのが今日の大学の実態らしい。あきれるどころではない。どうしようもない腐れようだ。今こそ「大学解体」ではないのか!? :田中一郎)


 (田中一郎コメント)
 日本の大学=アカデミズムが「総御用化」の様相を呈し、国家権力や巨大企業など、支配する側・権力を持つ側の理不尽な振る舞いや人権侵害を、アカデミズムが合理化したり、言い訳したり、理由付けしたりして、追従・追認する嘆かわしい事態が日常化し始めています。軍産学共同もまた、その中の深刻な腐敗・堕落の1つと考えていいと思われます(他にも原発・核、放射線被曝、バイオテクノロジー、化学物質などなど山のようにあります)。嘆かわしいを超えて、看過できないまでに度が過ぎていて、そもそも学問研究の存在意義を疑わせるどころか、存在そのものが「悪の片われ」「雇われ御用似非科学」「嘘八百屁理屈体系」と化しているのです。アカデミズムもあったものではありません。

軍学共同でカネをもらって研究をして、その結果生まれてきた「効率的効果的な人殺し道具」「敵社会徹底物理的化学的生物学的破壊道具」を、自分や自分の家族、親戚・友人・知人・所属組織には害が及ばない「カンケーネー」ものだとでも思っているのでしょうか? そう思うなら、一度その兵器を肩に担いで、一兵卒として戦争の最前線にでも行ってこい、と言いたくなります。自衛のための兵器開発なら構わない、などというのは、ご都合主義的な言い古されたヘボ言い訳に過ぎないのです。そんなことを発言した時点で、学者として、研究者として、失格です。何故なら、学者・研究者というのは、物事を徹底して突き詰めて考え検討する職種であり、ご都合主義の立場に立った時点で資格を失うからです。

最近、下記のような図書が出版されて話題になり、よく売れているとのことです。「今だけ、カネ(研究費)だけ、自分(の研究)だけ」のエゴイズムや視野狭窄を強める日本の学者・研究者たちは、内田樹(たつる)氏に言わせれば「サル」だということになるのでしょう。まさに無能なゴロツキ政治家が君臨する政府・防衛省や、世界中で戦争を引き起こして回っている米軍・国防総省・米国軍産情報複合体などからエサをもらって、「サル回し」のサルのごとく踊っているのが今日の日本の学者・研究者たちと言えるのではないかとも思ってしまいます(日本の大学に少数ですが存在していらっしゃる良心的な学者さんたちは、今日の大学が極めて居心地の悪い職場となっているように推察します)。カネをくれれば何でもやります、ということなのでしょう。その結果、日本の大学の研究力や学力、学生たちの知的水準が、見る見るうちに低下して活力を失い、世界の趨勢からだんだんと引き離されていく・落ちこぼれていく、そんな事態にまで至ってしまっているように思えます。

(関連)サル化する世界-内田樹/著(文藝春秋)
 https://00m.in/XGKpc

(関連)「サル化する世界」についてのインタビュー - 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/2020/03/03_0856.html

私は今の大学生や大学の若い研究者についても問題だらけだと見ています。まず第一には、さまざまなことについてのリアリティにかけている=認識自体がおかしい、まるでスマホゲームかテレビドラマのような感覚で物事をとらえ、そのレベルで判断を刹那的に下して、それを検証してみようともしません。権力を持つ組織や人間たちの振る舞いに対して懐疑的批判的な発想や疑いの目を向けるということを知らない、まさにインキュベータの中の精神的にひ弱な人工植物のように見えてしょうがないのです。第二に、その結果として、今日の大学自治の解体を進め、学問の自由を少しずつ奪って学問を権力のご都合主義的な下僕道具にしようと考えているアベ政権・自公政治に対して、全くと言っていいほど異議申し立ての動きも感情も持ち合わせていない様子で、そもそも大学に何しに来ているの? という状態に陥っているように思えることです。

少なくとも若い時期=青春時代を「真の学問」に接して、その感動や教訓をその後の人生に生かしていく、組織環境や権力に盲従するだけの人間の生き方ではなく、価値実現の可能性やその是非を自分なりに追いかけて検証してみる、そういう大学生としての本来の在り方がどこかへ吹き飛んでしまい、場合によっては今日の大学が「総合娯楽センター」、あるいは「より良き就職のための足場・踊り場」と化しているのではないかとも思われて仕方ありません。そういう腐敗・堕落した大学が、軍部からカネをもらって人殺し道具の研究開発にいそしみ、それについて何の懸念も後悔も反省も罪の意識もない状態が生まれ始めているというのは、さもありなんことなのかもしれません。

日本はよく資源小国などと言われます(私はそうは思っていませんが)。そんな日本にある資源といえば、私は何をさて置いてもまず人的資源であり人材ではないかと思うのですが、それを鍛える大学が腐り、日本国中の大学が御用化していく今日のあり様は、この国の近未来の没落・破滅を予期させるものとして、ゆゆしき事態ではないかと思います。みなさまも軍学共同反対の市民運動・社会運動に立ち上がっていただき、返す刀で、大学の正常化=学問の府としてのあるべき組織への転換を実現させていく動きにも、ご協力をいただきますよう、切にお願い申し上げます。私とたんぽぽ舎が主催しております「新ちょぼゼミ」でも、この問題を今後取り上げていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

なお、別添PDFファイルには、この新書の中で記載されていた「現在進行中の防衛装備庁との技術協力一覧」(2017年段階)を添付しておきます。ここには横浜国立大学や慶応大学、九州大学など、7大学6公的研究機関の名前が挙がっています。今だともっと数が増えているかもしれません。ここに名前が挙がった大学などの組織については「恥を知れ!」と申し上げておきましょう。


2.(別添PDFファイル)日本学術会議の組織変遷(一部抜粋)(『科学者と軍事研究』池内了:岩波新書)
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 アベ政権・自公政治が巨額の予算を投じて進める「安全保障技術研究推進制度」が契機となり、今から少し前に日本のアカデミズムを代表する組織である日本学術会議の専門委員会「安全保障と学術に関する検討委員会」が「軍学共同問題」を検討議論し、報告書を策定しました。その中身は、日本学術会議がアジア太平洋戦争時の日本のアカデミズムの在り方への深い反省と「二度と戦争に協力はしない」という決意から、軍学共同を拒否する声明をかつて二度に渡って出していますが(1950年と1967年)、基本的に今回もそれを踏襲する内容となりました。そして日本学術会議はその報告書に沿った声明を出しています。今日の日本のアカデミズムの危機的状況から鑑みて、この報告書や声明は非常に重要で価値のあるものとして受け止めることができます。関係された研究者のみなさまには心より感謝申し上げたいと考えています。

しかしながら、今回の日本学術会議の報告書や声明は、もろ手を挙げて歓迎し称賛できるものでもなさそうです。その仔細を池内了先生はこの新書の中で詳しくご説明されていますが、中でも今回ご紹介する「日本学術会議の組織変遷」は、今後のこの組織の機能や役割について重大かつ深刻な懸念をもたらすものだと思われます。日頃、私たち一般市民には、日本学術会議などのアカデミズム組織はあまり関係がありませんが、しかし、日本の科学やアカデミズムの在り方を考える上では決定的に重要な1つのファクターではないかと思われます。

簡単に申し上げれば、まともな政権交代がないままに何十年間も自民党支配ないしは自民党型政治の支配が続くこの国で、科学や学問を時の権力の下僕として都合よく使いたいという考えから、当初発足した時の日本学術会議とは似ても似つかない「御用化組織」に組み替えられてきた、情けないほどにお粗末な組織改悪の歴史が説明されています。そしてあまり明確には記載されていませんが、こうした「上からの日本アカデミズムの再編」に呼応して、世渡りうまく立ち回る日本学術会議や日本アカデミズム内の「御用研究者」による「下からの改悪迎合」があったようにも思われます。いずれにせよ、この章の池内了先生の記述は大変貴重で、みなさまにも是非ご一読を願いたいところのものです。以下、一部抜粋しておきます。

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)翌二〇一五年に防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」が具体的に動き出したことから、これを問題にする日本学術会議会員も増えてきた。大西会長があちこちのマスコミに登場してこの制度の許容論を主張したため、あたかも日本学術会議の公式意見であるかのように受け取られる状況になったからだ。このような情勢の中で慎重派の会員が声を上げ始め、結局二〇一六年五月に、日本学術会議として公式にこの間題を正面に据えて議論する「安全保障と学術に関する検討委員会」を発足させることになった。私たちはこの委員会の議論を注視しつつ、必要な場合には意見を述べて日本学術会議が真っ当な声明を出すように働きかけることにした。第六回の検討委員11月18日開催)で、私が参考人として述べた議論を第2節にまとめている。

最終的に、検討委員会でまとめられた意見が合意を得て二〇一七年三月二四日に「軍事的安全保障研究に関する声明」が出され、四月一三日にはその付属文書である「報告:軍事的安全保障研究について」が出された。その内容については第3節にまとめるが、大学等における軍事研究に関して一九六七年以来五〇年ぶりの声明であり、その歴史的意義は大きい。

この「声明」に呼応して、多くの大学が防衛省の「安全保障技術研究推進制度」には応募しないとの態度表明をしているが、それに反対して応募することを奨励する大学も少数ながらある。また、二〇一七年度の応募結果に見るように、公的研究機関と企業が「声明」に関わりなく多数応募していることが目につく。この状況が今後どのような影響を与えるか予断を許さない。

このような日本学術会議における議論の経過をまとめるのが本章の目的であるが、その詳細に入る前に、第1節において日本学術会議の会員達出方法の変化について解説しておく。発足時から大きく様変わりしたため、研究者でも日本学術会議の現状を知る人間が少なくなり、ましてや市民の方々の多くに日本学術会議の詳細が衆知されていないようなので、ここで整理しておくことにする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


*「いちろうちゃんのブログ」より
(1)日本の大学は腐っている(1):学問や真理の探究、大学の自治など何処へやら=今や「反社会的勢力」の端くれに成り下がったのか!? 日本の大学- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-8d00.html

(2)日本の大学は腐っている(2):正体を現した似非アカデミズム=「住民に背を向けたガラスバッジ論文ー7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となりえない」(宮崎真&早野龍五論文)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-5dd5.html

(3)日本大学夜明けかたそがれか!?:「新しい日本大学をつくる会」(代表:牧野富夫元日大副総長)が田中英寿理事長他の日本大学経営陣の責任を追及して損害賠償請求訴訟を提訴- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-e7c494.html
草々


 <追>地球温暖化と石炭火力に関する議論について(続報:最近の日経記事他)
 以下を他のMLに発信していますので、追加情報としてお送りいたします。

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(その1)既に申し上げておりますが、地球物理学が専門でもない一般の市民が、地球温暖化や化石燃料原因説についての議論を繰り返すことは、私は無意味だと考えています。地球温暖化が進んでいようがいまいが、化石燃料の大量消費は改めるべきですし、CO2の大量排出は環境の面から見てもやめた方がいい、ということです。

化石燃料大量消費と地球温暖化問題を巡る議論について:地球温暖化についての見解の相違で脱原発勢力が対立するのは愚かです + 新型コロナ続報など- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-adbb3c.html

むしろ私たち市民が議論をしなければいけないことは、
(1) 脱原発ロードマップを早く作る

(2) CO2の大量排出や化石燃料の大量消費を回避するための具体策=つまりはエネルギー政策の在り方を検討する(含むエネルギーの消費)(但し、再生可能エネルギー100%を今すぐ実現や化石燃料を一切認めないなどの極論には反対です)

(3) 近未来の日本社会や経済の在り方(エネルギー消費を中心にして)

(4) 上記を実現するためには今日の政治を転換しなければいけません。まずは国内政治の抜本転換、並行して世界の環境を守る外交展開をどの様に行うのか、

などであると考えています。


(その2)
昨今の日経から、地球温暖化と石炭火力に関する記事を3つばかりご紹介しておきます。そのうち2つは森林火災についての記事で、一方は地球温暖化が原因だと言い、他方は原因不明だという(インド洋の気候現象が原因か?)。私たち市民がこうした記事を見た時に考えなければいけないことは、大規模森林火災による二酸化炭素の大量発生や環境・生態系の致命的破壊の原因は地球温暖化なのか否か、ではありません。(そうしたことは科学者たちの研究に任せておけばいい)

 <別添PDFファイル>
(1)森林大火災、「主犯」は温暖化(日経 2020.3.15)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO56757070T10C20A3MY1000/
(2)インド洋変調 豪火災招く(日経 2020.3.6)
 https://r.nikkei.com/article/DGKKZO56430720V00C20A3TJN000?s=5
(3)石炭火力、崩れる価格優位、日本で新設断念の動き(日経 2020.3.7)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO56518700W0A300C2EA4000/

大事なことは、どういう原因かはよくわからないけれど、山火事が発生したら早期に消火できる体制をつくる、ということです。それを政府や自治体にさせていくようにしなければいけません。福島県の例で言えば、あれだけ放射能で汚染された森林が広がっているのに、まともな山火事防止対策さえ国も自治体もしていないということです。その森林が燃えれば、放射能は拡散します。温暖化論議よりもはるかに重要なことは、森を燃やすな・火が出たらすぐに消せ、そのための日常不断の体制を国や自治体の行政が作れ、ということです。更に申し上げれば、熱帯雨林を破壊しているような産品(たとえばパーム油)の輸入はやめよ(止めるための行政上の措置を取る)、ということです。

もう一つの記事は、石炭火力の再生可能エネルギーに比べての経済的優位性が薄れてきているという記事です。結構なことです。ならば、石炭火力など、やる必要はないでしょう。天然ガス発電との価格差も縮まっているようです。世界的には再生可能エネルギーのコストが大きく下がっているのに、日本では何故、再生可能エネルギーのコストは下がらないのでしょうか? きちんとした説明を見たことがありません。日本のエネルギーに関する議論はどうもおかしいように感じています。
・・・・・・・・・・・・・・
以 上

2020年3月15日 (日)

化石燃料大量消費と地球温暖化問題を巡る議論について:地球温暖化についての見解の相違で脱原発勢力が対立するのは愚かです + 新型コロナ続報など

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.原発事故被害者の一人ひとりに安心して暮らす権利を(グリーンピース)
 https://cutt.ly/Ltgv9sA


2.関電第三者委 刑事告発難しい - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00000590-san-bus_all

(関西電力の「第三者」委員会とやら、どうも上記をPRすることが本音での「狙い」だったようです。どこが「第三者」や!? :田中一郎)


3.「内田樹の研究室」より
(1)三島由紀夫対東大全共闘から50年 - 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/2020/03/09_1610.html

(関連)映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』公式サイト
 https://gaga.ne.jp/mishimatodai/

(2)「サル化する世界」についてのインタビュー - 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/2020/03/03_0856.html

(関連)サル化する世界-内田樹/著(文藝春秋)
 https://00m.in/XGKpc

(3)「打って一丸」の危うさ - 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/2020/03/06_1314.html

(4)教育についての「いつもと同じ話」 - 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/2020/03/03_1212.html


4.水俣病訴訟、胎児・幼少期被害 認めず、福岡高裁 8人全員、国基準踏襲(東京 2020.3.14)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031402000130.html
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031301002219.html

(関連)【解説】認定基準明確にせず 水銀の摂取者にも「他の疾患可能性」【西日本新聞ニュース】
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/591887/

(日本の司法・裁判所も、ここまで堕ちてくると看過できない。ふざけんじゃねーぞ、このクソ野郎裁判官どもだ。この判決を下した裁判官どもも近未来において弾劾裁判にかけて、そのクソ判決を再び裁く必要がある(西井和徒(かずと)裁判長他)。日本の司法・裁判所を正常化するには、相当に手荒いことをしなければいけないような事態に陥り始めている。お前たち裁判官も同じような境遇になってみろ、このアホども!:田中一郎)


5.(別添PDFファイル)羽田新ルート「一時見合わせを」市民団体(東京 2020.3.13)
 https://blogos.com/article/442469/

(関連)羽田は世界でもっとも危険な空港になる/杉江弘氏(元パイロット・航空評論家)(ビデオニュース・ドットコム) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00010000-videonewsv-soci

(関連)(5.14)オルタナティブな日本をめざして(第44回):「羽田離発着旅客機の都心低空飛行問題と東京都政」(新ちょぼゼミ:奈須りえさん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-37f02f.html


6.【新型コロナウイルス】もう底が見えない東京株式市場…1万2000円まで下落の恐怖|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/270446

(関連)緊急事態、出れば社会・経済疲弊 自治体苦悩「劇薬だ」 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3F7DNXN3FUTIL038.html?ref=mor_mail_topix3_6

(関連)「五輪延期」かわした安倍首相の会見 裏で進む「消費減税5%」と電撃解散計画〈週刊朝日〉Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200314-00000020-sasahi-pol

*日刊IWJガイド「12日NY市場が9日の暴落を上回る史上最大2200ドル安の大暴落!世界恐慌が現実に! 13日東証も1128円安で1万7431円まで大幅下落!日銀は債務超過へ!!」2020.3.14日号~No.2739号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39775


7.その他
(1)(第3回)「IRカジノで外国人観光客が日本に巨額のカネを落とす」のウソ(商業界オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200315-00002567-shogyokai-bus_all
(2)安倍晋三が総理大臣という悲劇…早急に常識人を据えるべき|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270403
(3)【世相コラム】崩壊の予兆 安倍首相はなぜ焦るのか(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00010000-jij-pol
(4)N国関係先を家宅捜索 NHK契約情報、不正取得か 立花党首の任意聴取も・警視庁(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00000064-jij-soci
(5)陸自情報隊長、部下に下着洗わせる 公用車でスナックも(朝日新聞デジタル)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200315-00000002-asahi-soci
(6)大本営発表は政治とメディアが近づきながら大げさになった【再掲】|大本営発表(幻冬舎plus) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200315-00006062-gentosha-ent
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私の地球温暖化問題と化石燃料の利用、関連事項に関する見解は次の通りです。

1.「化石燃料の大量消費によって地球が温暖化している」は科学的事実か?
 ⇒ わからない。地球が化石燃料の大量消費による温暖化ガスのせいで温暖化しているのか否か、また、温暖化ガスの大気中の大量残存が地球温暖化の原因ではなくて結果なのかもしれないということ、いずれについても確定的なことは言えない。つまり、地球が人為的原因で温暖化しているか否かも不明だし、その人為的原因と言われるものも原因ではなくて結果かもしれない。

2.しかし、他方で、化石燃料の大量消費は、次のような環境破壊をもたらすのでやめるべきです。
(1)地球の酸性化、特に酸性雨による森林破壊と海洋の酸性化は深刻な影響をもたらす。

(2)主として途上国の石炭・石油火力や、先進国でも老朽化した石炭・石油火力(あるいは経費節減型火力)の設備は性能が悪く、NOx、SOx、PM2.5その他の大気汚染物質を環境に垂れ流す。

(3)二酸化炭素の地下貯留も技術的に怪しい

(4)大気中の二酸化炭素の大量滞留や、メタンやフロンなどのいわゆる強力温暖化ガスの大量放出に伴う環境影響は「未知との遭遇」で、これがいったいどういう環境への影響をもたらすのかはわからない(きわめてネガティブに不安)⇒ 予防原則が必要

3.上記以上に、現在、アジア・アフリカ・アメリカ・ソ連などで進む熱帯雨林の破壊や自然林の広域伐採などは直ちにやめるべき。甚大な環境破壊に加えて、地球全体の大気状態がおかしくなる。(アマゾン、インドネシア、大規模山火事、凍土下のメタンハイドレートなど)

4.「温暖化ガス削減のために原発を利用」などというのは「お話にならない」
 温暖化ガスなどよりも放射能の方がはるかに危険で、人類や生物との共存は不可能。加えて、被ばく労働や温排水や放射性希ガスなどの放射能の大量放出をはじめ、原発・核施設は環境破壊のみならず、人間社会をも破壊する。発電には代替手段がいくらでもあるし、核兵器は全廃すべき。核エネルギーの利用など、そもそも人類は制御能力・制御技術を持っていない。危険、汚い、コスト高、小泉純一郎でさえ、そう言っている。

5.私の言動方針
(1)温暖化ガスによる地球温暖化が科学的事実かどうかの議論はしない(科学者にお任せする=チェックはします)。

(2)(1)の結果いかんにかかわらず、温暖化ガスの大量排出には断固反対(上記2と3)

(3)日本は温暖化ガスの排出削減に真剣に取り組むべき、但しそのやり方は次の通り。
 ①電力の主力を当分の間は石炭火力から天然ガス火力へ、そしてエネルギー効率(今は30%程度)を大きく引き上げるため(80%目標)、コジェネ型でオンサイト型の中小規模発電を分散型ネットワークの中に組み込んでいく。老朽化石炭火力などは即時廃止。これでCO2排出は大きく減る。重厚長大型の巨大発電所を電力消費地から遠方に建設し、巨大送電網で都会へ送るというような20世紀型の古い電力需給の在り方を転換する。

 ②再生可能エネルギーは地方から少しずつ積極的に進めて数十年で50%以上の電源へ成長させる。都市部はさしあたり家屋の屋根の上が中心。ただし、メガソーラーや居住地域の風力(低周波音公害)、地熱発電やバイオマス発電などは、環境破壊や居住環境破壊を生むので厳しい規制や抑制が必要。ダムによる大型水力もまた、環境破壊の原因の一つゆえに、少しずつ解体。そして、再生可能エネルギー電源もまた分散型ネットワークの中に組み込みながら進める。太陽光は電気だけでなく熱利用も考える。

(大型ダム水力をのぞく再生可能エネルギーの比率は今現在10%未満、再生可能エネルギー100%を掲げて、それ以外の火力を否定する態度はリアリズムに欠けている。きれいな話に酔いしれてはいけない。)

 ③原発・核燃料サイクルは即時廃棄、使用済み核燃料への安全対策、原発・核燃料サイクル施設立地地域への新たな経済支援

 ④原発推進の地域独占型大手電力会社は解体すべき、送配電網は所有分離し公的な管理を行う。そうしないと、今のままでは電力改革やエネルギー革命は遅れるばかり(法制化必要、独禁法適用)。ついでに申し上げれば、原子力ムラの総本山=経済産業省や原子力規制委員会・規制庁、文部科学省(旧科技庁)も解体・再編だ。

 ⑤化石燃料を大量に使う電力以外の産業=鉄鋼や化学(石油石炭化学やプラスチック工業など)、あるいは自動車などの産業の在り方見直し 炭素税が有効か?

(4)原発輸出はもちろんながら、石炭火力の輸出はやめるべき 再生可能エネルギー施設の輸出促進をやれ(途上国などは送配電網などのインフラがないので、小規模オンサイト型で進められる再生可能エネルギーは地域開発にピッタリくる代物。再生可能エネルギーを中心に、産業や生活のインフラ整備や環境整備をトータルで提供するような「未来型社会ワンセット輸出」をODAなどとリンクさせて大きく伸ばせばいい)。

(5)エネルギー問題は、エネルギーの調達方法だけでなく、その消費の仕方についても、抜本的な改革が必要。こちらはイコール、現代日本の、現代資本主義の、現代世界の、産業の在り方、ビジネススタイルの在り方、ライフスタイルの在り方の抜本的な転換と裏腹の関係にある。が、しかし、今現在は、このことについての議論が皆無である。簡単にえいば、コンクリート社会や大量生産大量消費大量廃棄をそのまんまにしておいて、エネルギー供給のところだけ、きれいな再生可能エネルギーでいきましょう、などというのは、あまりにも虫のいい短視眼的な考え方。

(6)地球温暖化会議では、対応策や具体的行動のところで日本は活躍すべき。先進国として相応の責任を果たせ。

6.地球温暖化についての見解の相違で脱原発勢力が対立するのは愚かです。
 原発・核燃料サイクル施設は即時廃棄、炭酸ガスなど所謂温暖化ガスは削減に努める(ただし極端な無理はしない)で一致しておけばよい。それよりも、熱帯雨林とロシアシベリア森林の破壊を止めよう。

(関連)(報告)(新ちょぼゼミ 「オルタナティブな日本を目指して」第3回企画)討論集会:脱原発ロードマップと新エネルギー政策 当日録画 & レジメ(2017年9月7日)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/201797-9b54.html

(立憲民主党他の野党各党は、国会提出済みの脱原発法(基本法だから具体策がない)の審議をしろというだけでなく、政権交代後にどのように脱原発を進めるのか、その具体的な方策の検討を市民も入れて早く始めていただきたい。さしあたり政権交代後に直ちに実施すること(上記サイト参照)だけでも決めておいていただきたいものです。また、原子力規制委員会・規制庁が原子力「寄生」委員会・「寄生」庁になってしまっている点について、もっと国会で追及したり世論に訴えることをしないと、この脱原発法は「子ども・被災者支援法」の二の舞となりますよ。:田中一郎)
草々


(追)新型コロナウィルス関連の続報です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.(別添PDFファイル)新型コロナ:自粛、自粛、自粛、科学的根拠は、ムードまん延「不作為のマイナス効果」(東京 2020.3.13)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020031302000155.html

(日本社会の「同調圧力」とは、言い換えれば「翼賛体質」のことだ。ロクでもないこと極まりなし。:田中一郎)

2.(別添PDFファイル)コロナ警戒 重度障害の舷後氏国会欠席、「歳費の返納を」に批判、投稿の音喜多氏 削除し謝罪(東京 2020.3.14)
 https://www.j-cast.com/2020/03/13382134.html?p=all

(関連)れいわ・舩後氏に「歳費返納を」 国会欠席で音喜多氏:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3D6RV4N3DUTFK01M.html

(そしたら音喜多駿参院議員(東京都:こいつは私の地元なのよ、トホホ)に聞くけれども、ロクでもないことをしでかして国会を長期間にわたってトンズラしていた河井夫婦や甘利らの自民党議員ども、あるいは元日本維新の丸山穂高衆院議員に対しては、徹底して歳費返せと追及したんだろうな。お前は都議会議員だった頃から、こまかな予算や歳出をつついて回って「税金の無駄遣いだ」などとわめきながら、他方では巨額の八ッ場ダム予算については賛成しておったよな。築地市場の豊洲移転にも賛成してだ。まさに「ニセモノ」の正体丸出しではないか! :田中一郎)

3.コロナショックが招く「経済危機」最悪シナリオ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200314-00337034-toyo-bus_all

4.新型コロナ特措法採決の賛否
 立憲民主党・国民民主党・社会民主党が京都市長選挙に続いて「自民党の金魚のフン」役を演じています。かような法律に賛成票を投じるなどということは、危機の事態に対して安倍晋三首相に全権をお譲りします・全てお任せいたします、と言っているに等しい「バカ丸出し」の政治的意思表示です。情けないとは思わないのかということです。「こうして野党は消えていった」を絵にかいたような振る舞いです。もちろん、野党の中にはこれに反対をし、また立憲民主党・国民民主党の中にも反対する議員も出ています。せめてもの救いでしょうか。

(1)立憲・山尾氏ら造反 共産反対、野党乱れ 特措法採決(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200312-00000140-jij-pol
(2)れいわ2議員反対「国会承認が必要」コロナ改正特措法:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3F7QPJN3FUTFK01M.html?ref=mor_mail_topix3_6
(3)特措法改正案採決 立憲・阿部氏が造反(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200313-00000005-kana-pol
(4)嘉田氏、特措法改正案の参院本会議採決で反対「信念に基づいて判断」|政治|地域のニュース|京都新聞
 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/186676
(5)小林よしのり氏が危惧 立憲も協力「緊急事態宣言」で権力暴走も…造反の山尾氏に大義(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00000127-dal-ent

5.安倍晋三総理記者会見
(1)新型コロナウイルス対策 安倍総理会見ノーカット(テレビ朝日系(ANN))- Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200314-00000035-ann-pol
(2)“緊急事態宣言”「現時点で宣言する状況ではない」- Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200314-00000046-jnn-pol
 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200315-00000004-ann-pol
(3)安倍首相の2週間ぶり会見は新しいコロナ対策ゼロ! 再び質問打ち切りの茶番に記者席から「これが会見ですか」の怒号、会見続行に|LITERA/リテラ
 https://cutt.ly/ctgbj9i
(4)安倍首相の会見は怒号受け続行「全員指名したいが」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-23141025-nksports-soci
(5)首相、五輪「感染拡大乗り越え、予定通り開催したい」(朝日新聞デジタル)- Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00000043-asahi-sctch
(6)首相「現時点で『緊急事態』ではない」「必要であれば措置実行」(毎日新聞)- Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00000047-mai-pol
(7)首相会見打ち切り宣言に「答えられないんですか?」 急きょ4問追加、フリー記者も指名(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00000008-jct-soci
(8)終了通告に「総理、これ会見と呼べますか」 会場騒然と [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3G6WZ8N3GUTFK007.html?ref=mor_mail_topix1
(9)安倍首相、緊急事態「現時点で宣言する状況ではない」 専門家会議の報告がカギか 質問打ち切りで一時騒然も(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00000001-binsiderl-pol
(10)新型コロナで延期・中止論の中、五輪憲章をみてみた(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-23140742-nksports-soci

6.その他
(1)軽症・回復者が大半 新型コロナ、北海道初確認1カ月を分析(北海道新聞)-Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200315-00010000-doshin-hok
(2)新型コロナ、ワクチン製造は厚労省天下り先 海外製は無視(NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200315-00000009-pseven-soci
(3)「日本のPCR検査少ない」米専門家が指摘 手本は韓国 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3G6JR3N3GUHBI01R.html?ref=mor_mail_topix3_6
(4)浜矩子「コロナウイルス対策を『世のため』でなく『我がため』にする安倍政権は許されない」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
 https://dot.asahi.com/aera/2020031100011.html
(5)室井佑月さん、高橋理事の五輪“延期発言”に憤慨の森喜朗氏に「森さんがいくら強行しようとしたって、その根拠がない。2週間の五輪より自分の命とか健康の方が大事」 - スポーツ報知
 https://hochi.news/articles/20200312-OHT1T50092.html

7.海外
(1)スペイン 非常事態を宣言 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6354131
(2)米入国制限 除外の英など追加 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6354130
(3)ニューヨーク「コロナで非常事態宣言後」の現場(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200314-00337049-toyo-bus_all
(4)トランプ大統領の新型コロナ対策、市場関係者から失望の声相次ぐ - Bloomberg
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-12/Q72AR8T0AFBM01
(5)東京新聞-ギリシャ国内の聖火リレー中止 新型コロナ感染拡大で-スポーツ(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031301002714.html

*<今や世界が理性を失っている>思い知らされる人間の愚かさ 世界中に広まるパンデミック以上の恐怖(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/569.html
以 上

2020年3月13日 (金)

コロナPANDEMICの経済対策とベーシックインカムについて(まだ「BI」だなどという人たちがいる!)⇒ 世界の株価が暴落を始めた! いよいよ待ったなしの危機に突入か!?

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.新ちょぼゼミ(今のところ予定通りの開催)
(1)(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html

(2)(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ 
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

なお、この日は最初の1時間弱で、今般、岩波月刊誌『世界』(2020年4月号)に掲載されました金子勝立教大学教授による「れいわ新選組」山本太郎の政策への批判について、私からコメントをしたいと考えております。みなさまも下記の2つを是非ご覧になってみて下さい。

(関連)(別添PDFファイル)もし君が首相になりたいと言うならば(イントロ部分)(金子勝『世界 2020.4』
ダウンロード - e38282e38197e5909be3818ce9a696e79bb8e381abe381aae3828ae3819fe38184e381a8e8a880e38186e381aae38289e381b0efbc88e382a4e383b3e38388e383ade983a8e58886efbc89efbc88e98791e5ad90e58b9de3808ee4b896e7958c202020.4e3808fefbc89.pdf

(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/

(3)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第43回):「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問(交通分野とエネルギー体系)」(新ちょぼゼミ:上岡直見さん)-いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-4c608c.html


2.その他イベント情報
(1)(3.15)21-00~21-49 NHK総合NHKスペシャル「メルトダウンZERO 原発事故は防げなかったのか ~見過ごされた “分岐点”~」
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1583833330505matuzawa
(2)(3.15)関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会・結成集会(東京・原宿)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1582612702577staff01
(3)(3.16)緊急院内集会「息苦しさをうち破る─いま表現の自由は? あいちトリエンナーレ「文化庁交付金ストップ」を許さない市民集会」
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1583825515491staff01
(4)(3.16)学習会|東電元幹部の刑事責任 無罪のままでは済まされない 危惧感説(合理的危険説)で考えてみよう(スペースたんぽぽ)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1584088859201matuzawa
(5)(3.19)国会議員会館前行動:嘘とごまかしの政治は許さない!官邸の検察人事介入糾弾!自衛隊は中東沖から撤退せよ!安倍9条改憲発議NO!安倍政権退陣!
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1582193986099matuzawa
(6)(別添PDFファイル)(チラシ)(4.16)福島原発被害東京訴訟 第1陣控訴審第3回公判&報告会
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89efbc88efbc94efbc8eefbc91efbc96efbc89e7a68fe5b3b6e58e9fe799bae8a2abe5aeb3e69db1e4baace8a8b4e8a89f20e7acacefbc91e999a3e68ea7e8a8b4e5afa9e7acacefbc93e59b9ee585ace588a4.pdf
(7)(別添PDFファイル)(4.21)原子力損害賠償訴訟 群馬 結審:東京高裁(群馬弁護団ニュース NO.38 2020.3)
ダウンロード - efbc88efbc94efbc8eefbc92efbc91efbc89e58e9fe5ad90e58a9be6908de5aeb3e8b3a0e5849fe8a8b4e8a89f20e7bea4e9a6ac20e7b590e5afa9efbc9ae69db1e4baace9ab98e8a381efbc88e7bea4e9a6ace5bc81e8adb7e59ba3202020.3efbc89.pdf
https://cutt.ly/dtfu0wt
(8)(別添PDFファイル)(4.23)種子法廃止等に関する違憲確認訴訟 第1回口頭弁論(TPP新聞 VOL12)
ダウンロード - efbc88efbc94efbc8eefbc92efbc93efbc89e7a8aee5ad90e6b395e5bb83e6ada2e7ad89e381abe996a2e38199e3828be98195e686b2e7a2bae8aa8de8a8b4e8a89f20e7acac1e59b9ee58fa3e9a0ade5bc81e8ab96efbc88efbcb4efbcb0efbcb0e696b0e8819eefbc89.pdf
http://tpphantai.com/info/200224-tpp-shimbun-vol12/

*【緊急】3月13日の裁判は5月22日に延期です:新型コロナウイルス対策で1回お休みします - 福島原発かながわ訴訟を支援する会
 https://sites.google.com/site/fukukanaweb/news/20200307


3.キャンペーン
(1)キャンペーン · 「安倍内閣による新型インフルエンザ等対策特措法改定に反対する緊急声明」つなごう命の会 矢ヶ﨑克馬 · Change.org
 https://cutt.ly/dtfu9KO
(2)キャンペーン · 内閣府- 「全国一斉の臨時休校要請に対して、政府に効果や論理的な根拠の説明を要請しましょう!」 · Change.org
 https://cutt.ly/xtfu8zk
(3)(別添PDFファイル)(チラシ)3.11から9年、抜けた乳歯を「はは測定所」に送ってください(2020.3.11) 
 https://hahainc.jp/index/pdf/20200311_yobikake.pdf

(関連)乳歯保存ネットワークのご案内
 https://hahainc.jp/


4.(メール転送です)宮崎早野論文に関して
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英文論文にまとめたものが arXiv.org に今朝掲載されましたのでお知らせいたします。
 https://arxiv.org/abs/2003.05403

伊達市調査委員会開催日(最終)記者会見(3月17日火曜日 pm2;00〜の予定)
個人情報保護に違反していることは、ほぼ確定的になっております。
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(関連)日本の大学は腐っている(2):正体を現した似非アカデミズム=「住民に背を向けたガラスバッジ論文ー7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となりえない」(宮崎真&早野龍五論文)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-5dd5.html

(関連)福島原発事故の被ばくをゴマカス悪質論文=早野龍五・宮崎真論文について「倫理違反も研究不正もなかった」とした東京大学・福島県立医大の調査委員会報告の問題点について(柳原敏夫弁護士)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/07/post-6c417f.html


5.新外交イニシアティブ - 新外交イニシアティブ・事務局スタッフ募集... - Facebook
 https://cutt.ly/ntfiEqp

新外交イニシアティブ(ND)事務局です。この度、新外交イニシアティブ(ND)を支える事務職(正規職員・パート職員)を募集します。上記の募集の案内文を転送いただけると幸いです。
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1.インフル法改正、緊急事態宣言について:山本太郎オフィシャルブログ「山本太郎の小中高生に読んでもらいたいコト」Powered by Ameba
 https://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-12581241016.html

(関連)(メール転送です)インフル法改正、緊急事態宣言について(山本太郎「れいわ新選組」から来たメールです:GOOD!!)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-826759.html

(関連)【2020.3.5】新型インフル特措法改正の危険性について-石川多加子金沢大学准教授(憲法学) #新型インフル特措法 #コロナウイルス #緊急事態宣言 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=XNMJwTO7DR4&feature=share


2.コロナPANDEMICの経済対策とベーシックインカムについて
 コロナPANDEMICに対する稚拙で不用意な安倍晋三・アベ自公政権による対応により、経済的に厳しい状態に追い込まれている方々がたくさんいらっしゃいます。そうした事態に対して「ベーシックインカム」を導入せよとの政策提言をする人たちがいます。下記はそれに対して「ベーシックインカムなんてダメですよ」と申し上げた私のメールです。ご参考までにお送りいたします。ベーシックインカムだの、ヘリコプターマネーだの、こうしたできもしないいい加減な政策提案は、もういい加減にしなければいけません。市民運動・社会運動の真価に疑問が出かねません。

以下はメール転送です。
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前略,田中一郎です。

これまで何度も申し上げてきましたが、ベーシックインカムやヘリコプターマネーは実現不可能な無為無策の市場原理主義政策です。

(1)1年間200万円を1億2千万人にベーシックインカムとして公布すれば、毎年240兆円が必要となります。不可能です。不可能な政策=できもしない政策を掲げることは信頼の喪失につながります。

(2)ベーシックインカムは軍事や警察など限られた政府サービスを除いて政府機能をすべて停止し、役人の大半を解雇してしまうことで財源を確保するという究極の小さな政府を主張する市場原理主義政策であるというのが原型です。また、そうでなければ財源が確保できません。(ほとんどすべての政府機関が民営化され、かつ、ほとんどすべての規制もなくされていきます。何故なら、その規制を担保する役人がいなくなり、規制を守らせる体制が取れないからです。もちろん社会保障制度などは廃止です)

(3)ただの巨額ばらまきにすぎません。政策はもっとよくその内容を熟慮して、最低限の財源で最大限の政策効果をもたらすようにすべきです。大衆課税の消費税をそのままにしてベーシックインカムなどを主張するのはおかしな話です。

(4)当面のコロナ対応に伴う非正規を中心とした所得の喪失については、生活保護をしっかりとさせることで応急対応するしかないでしょう。今の生活保護の制度や運営の仕方では十分な対応ができませんので、それも改正する必要があります。また、他方では、検査体制と治療体制の両方を早急に整えなければいけませんから、これにも相当巨額の財源が必要であることを覚悟しなければいけません。アベ政権はこのPANDEMIC対策の費用をケチって小出しにしています。愚かです。

(5)日本社会におけるセイフティネットをもっとしっかりとさせることが必要です。今回の事件を契機に、政府の経済政策がなっていない、経済的な立場が弱い人たちが、何かあるとたちまち生活苦に転落するような社会では困る、ということを声を高くして訴え、それを改善・解消するには今日のアベ政権や自民党政治では不可能であることも主張して、次回衆議院選挙に備えるべきです。

(6)普遍主義的な政策は巨額の財源が必要となります。頭から否定はしませんが熟慮が必要です。民主党政権下では5兆6千億円の子ども手当てが財源確保できず実現できなかったことを忘れてはいけません。普遍主義的政策は、私の考えでは、まずは学校教育を中心に制度化されていくべきでしょう。また、経済的に苦しむ大学生や若い研究者が増大しているので、ここにも手当てが必要です。ベーシックインカムやヘリコプターマネーなどをやっている余裕はありません(もっと少額で現金のバラマキをやれという人たちもいますが益々無意味です)。

(参考)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.html
(このサイトの下の方で経済政策について詳しく論じています)
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(関連)3つあります:(1)ベーシックインカムより奨学金制度・学生支援を何とかしろ(2)土建屋のための空港だった関空=漂流から沈没へ(3)上に政策あれば下に対策あり(安倍晋三腰巾着・経済産業省の「隠せ・隠せ・隠せ・都合悪けりゃ皆隠せ」)他- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-1087.html

(関連)(再論)ベーシックインカムについて(他のMLでの議論です:勘違いしてはいけない=「ベーシックインカム」は「生活保護」や「社会保障制度」とは似て非なるものです)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-5603.html

(関連)普遍主義的政策だ・ベーシックインカムだ、などと「空理空論」をするよりも、たとえば中学校の学校給食を何とかしろ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-7e62.html


 <山本太郎「れいわ新選組」のこの政策もベーシックインカムです=早く撤回を!>
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お金配ります:〜デフレ脱却給付金・デフレ時のみ時期をみて〜

この政策ならば、確実にデフレ脱却は出来ます。一人あたり月3万円を給付。二人ならば月6万円、4人ならば月12万円。インフレ率2%に到達した際には、給付金は終了、次にデフレ期に入った際にまた再開します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(田中一郎コメント)
 私は山本太郎「れいわ新選組」の政策提案のほとんどを高く評価しています。しかし、これだけはいけません。1人3万円/月×1億2千万人=3兆6千億円/月、1年間やれば43.2兆円=こんな政策は財源から見て不可能です。しかも1年でインフレ率が2%になる保障はありませんし、また、私たち貧乏人にとってインフレ率が2%になってもらっては困ります。できもしない政策を掲げることは、山本太郎「れいわ新選組」が政権に近づいた際に致命的な弱点となり、猛烈な批判を受けることになるでしょう。早く撤回して別の方策を考えてください。

(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/


3.(メール転送です)世界の株価が暴落を始めた! いよいよ待ったなしの危機に突入か!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前略,田中一郎です。

下記は今来たばかりの速報メールです。
まずもって、この株価暴落で、私たちの公的年金が吹き飛びます。
次に、円高に伴い、同じく公的年金保有の外債が巨額ロスとなります。
そしてその次は日銀保有の28兆円近いETFに巨額の損失が出ます。
(こうした政策を始めた安倍晋三、塩崎恭久、黒田東彦の責任を徹底追及すべきです)

これらのことは政治主導で日本経済の没落が加速されることを意味しています。
日本は危機の時代に突入と心得るべきでしょう。
出鱈目な政治がいよいよ日本社会を回復困難なまでに破壊し始めています。

少し前のメールにも書きましたが、ここで巨大地震・津波が西日本の原発を襲えば
コロナPANDEMICと相合わさってどうなるか想像するだけでも恐ろしい話です。

アベ政権・自民党政治を葬り去らなければいけません。
改めてその決意を確認いたしましょう。

野党各党や市民団体は、その改革主張の真価が問われる時が来ています。

●東証、1万7000円割れ 一時1500円超下落 3年4カ月ぶり - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200313/k00/00m/020/034000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article
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 <関連サイト>
(1)株価終値 1128円安1万7431円 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6353989
(2)株急落 空前の米財政出動待ち - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6353992
(3)30年ぶり暴落に映る「コロナ恐慌」最悪シナリオ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200313-00336772-toyo-bus_all
(4)【新型コロナウイルス】新型コロナ禍で東京市場大荒れ…GPIF大損で年金が消える|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/270210
(5)GDPが下方修正でマイナス7.1%に! コロナ前なのに東日本大震災直後より悪い数字…それでも安倍首相はコロナに責任転嫁|LITERA
 https://cutt.ly/WtfpivE
(6)アベクロに任せたら倒産・失業急増の地獄絵 この期に及んで寝言のような対策ばかり(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/502.html
(7)【新型コロナウイルス】安倍政権コロナ対策第2弾は“ケチノロ” 経済クラッシュ寸前|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270279

*日刊IWJガイド「米国株が過去最大の大暴落!! コロナに加え、原油価格急落が原因!! 『バブル相場』がはがれるまで止まらない『世界恐慌』突入!- 」2020.3.11日号~No.2736号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39748


4.コロナPANDEMIC 続報
 まずはコレ! 与党や日本維新のみならず、立憲民主党・国民民主党・社会民主党までが、アベ政権・自公政治の「金魚のフン」をまたやっているようです。数年前の「盗聴法」の時と同じです。こういうことをやっているから、どんどん有権者・国民の信頼を喪失していくのです。

●新型コロナ 改正特措法が成立 「緊急事態宣言」発令可能に - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200313/k00/00m/010/147000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article

●国民の権利制限も、緊急事態宣言とは? 「伝家の宝刀」歯止めに危ぶむ声 新型コロナ特措法成立(47NEWS) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200313-00000004-yonnana-soci

(関連)特措法案 審議はわずか3時間 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6353798
(関連)新型コロナ特措法、立憲・国民が賛成へ「対策に必要」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-00000027-asahi-pol
(関連)緊急事態は「国会事前報告」付帯決議で与野党合意―特措法11日審議・新型コロナ:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031001017&g=pol

(関連)山尾氏が造反表明 緊急宣言の承認、党執行部を痛烈批判 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3D5DKKN3DUTFK00R.html?ref=hiru_mail_topix2_6
(関連)改めて知る「緊急事態宣言」 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6354012


 <反対声明>
(1)(別添PDFファイル)(3.13)「信教の自由」を侵害するコロナ対策新法に反対する宗教者緊急声明 記者会見(2020.3.13)
ダウンロード - e3808ce4bfa1e69599e381aee887aae794b1e3808de38292e4beb5e5aeb3e38199e3828be382b3e383ade3838ae5afbee7ad96e696b0e6b395e381abe58f8de5afbee38199e3828be5ae97e69599e88085e7b78ae680a5e5a3b0e6988eefbc882020.3.13efbc89.pdf
https://twitter.com/i/web/status/1238382558368292864
(2)新型コロナウイルス対策のための特措法改正に反対する緊急声明 記者会見 - NPJ
 http://www.news-pj.net/movie/89472
(3)海渡雄一 - 立憲野党は特措法改正を慎重に審議してほしい
 http://www.labornetjp.org/news/2020/0305kaido
(4)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.13)コロナに名を借りた「緊急事態」反対!-緊急行動-(2020.3.13)
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89efbc88efbc93efbc8eefbc91efbc93efbc89e382b3e383ade3838ae381abe5908de38292e5809fe3828ae3819fe3808ce7b78ae680a5e4ba8be6858be3808de58f8de5afbeefbc81e7b78ae680a5e8a18ce58b95efbc882020.3.13efbc89.pdf

(関連)田中龍作ジャーナル - 安倍首相の非常事態宣言を前に無力化する国会
 https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022560


 <オリンピックなどしなくていい>
(1)【新型コロナウイルス】東京五輪が新型コロナウイルス感染の“るつぼ”になる危険性|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270341
(2)【新型コロナウイルス】内紛勃発か? 組織委理事が東京五輪「2年延期」発言の衝撃|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/270334
(3)【東京五輪】五輪開催危機…詳報されなかったIOC会長会見の聞きどころ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/270325/2
(4)小池都知事「毎日超ド級の変化…驚かない」 トランプ氏「五輪1年延期」発言に - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200313/k00/00m/040/075000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article
(5)トランプ氏、東京五輪は「1年程度延期すべきかも」 - 東京オリンピック [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3F05FJN3DUHBI055.html?ref=mor_mail_topix3_6
(6)八代弁護士、トランプ大統領の発言で延期が浮上した東京五輪に「日本が開催を強行したとしても選手を送れない国も出てくるんじゃないか」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200313-03130063-sph-soci


 <その他>
(1)早期発見が最善も医療体制が不備のままでは感染拡大は続く|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269998
(2)玉川徹氏 厚労省の相談目安「37・5度4日間」根拠に「ただ単にPCR検査の数が足りてない…」(スポニチアネックス)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-00000161-spnannex-ent
(3)コロナで社会が壊れていく 罹患より社会的制裁が怖い 感染不安につけ込む悪辣政権(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/522.html
(4)WHO「パンデミック、制御は可能」 新型コロナ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14401095.html?ref=mor_mail_newspaper
(5)【安倍政権】感染症に立ち向かう時に重要な政府への信頼を失った日本|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270284
(6)「全部コロナのせいだからね」 社長、いきなり解雇通告 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN3B6X2ZN3BULFA03W.html?ref=mor_mail_topix2

*(別添PDFファイル)新型コロナ:自粛、自粛、自粛、科学的根拠は、ムードまん延「不作為のマイナス効果」(東京 2020.3.13)
 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020031302000155.html
草々

2020年3月11日 (水)

(メール転送です)インフル法改正、緊急事態宣言について(山本太郎「れいわ新選組」から来たメールです:GOOD!!)

前略,田中一郎です。
(メール転送です)

山本太郎「れいわ新選組」からメールが来ました。
とてもいい内容です。

私からは次の3点を指摘しておきます。

1.「このインフル法にはコロナも含む、と解釈できたはずのところ」の部分 既に厚生労働省がインフルエンザ等特別措置法に関する実施要綱を2/18に改正し、「等」の一文字を追加したことでコロナウィルスにも使えるようにしていた。

(関連)東京新聞-<新型コロナ>特措法、来週にも改正 緊急宣言の慎重運用 野党が注文、現行インフル特措法 コロナ対策もう可能-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020030502000146.html

(上記サイトの下の方「◆現行インフル特措法 コロナ対策もう可能」をご覧ください)

 法律違反だと言われている、①防衛省設置法に基づく「調査・研究」を根拠とした自衛隊の中東派遣や、②国家公務員法に違反してまで東京高検の黒川弘務検事長(63)の定年延長を閣議で決める、などという「法治国家破壊」を続けている安倍ゴロツキ政権が、ことこのコロナウィルス対策に関しては既存のインフル特措法では解釈上コロナは対象にできない、などとカマトトぶっている。その狙いは3つ、なすべきことをしなかったのは法律がなかったせいにすること(責任回避)、必要もない法改正をして「やってまっせ」のポーズをとること、新法で非常事態宣言条項をクローズアップさせ憲法改悪の布石=「ユデガエル戦略」をはじめること、です。まさにゴロツキとアホの「一石三鳥」戦術ということです。


2.(別添PDFファイル)黒部ドクターのお話:新型コロナウイルス(黒部信一 2020.3.10)
 こういう見方もありますので添付しておきます。
ダウンロード - e9bb92e983a8e38389e382afe382bfe383bce381aee3818ae8a9b1efbc9ae696b0e59e8be382b3e383ade3838ae382a6e382a4e383abe382b9efbc88e9bb92e983a8e4bfa1e4b880202020.3.10efbc89.pdf


3.東京新聞-<新型コロナ>個人事業主 収入激減 自粛・休校直撃 悲鳴-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202003/CK2020031002000152.html

(今回のコロナPANDEMIC事件は、一方で、アホとゴロツキで構成するアベ政権・自民党の危機管理能力のなさを再び赤裸々に露呈させたと同時に、この政権が「アホノミクス」の旗印で進めてきた経済政策が、実は圧倒的多数の有権者・国民を踏みにじり、セイフティネットも用意せずに市場原理主義のアホダラ狂騒(競争)地獄に突き落とすものであったことをいみじくも表面化させました。上記はそれを端的に報じる記事です。


4.枝野幸男・福山哲郎現立憲民主党執行部の「至らなさ」がチラチラ見えています。立憲民主党という政党が「緊急事態宣言」なんぞを安倍晋三にゆだねるような法律をヘイヘイと通してしまうところに「センスの悪さ」「政治改革意識の根の浅さ」が見え隠れしています。まずは全国の立憲民主党支持者が立憲民主党本部へ一斉に電話をかけて、今回の対応を転換せよと迫るべきでしょう。数十万人くらいは電話をかけようと思えばかけられるでしょう。参加民主主義をやってください。

(関連)東京新聞-立民枝野代表と山尾氏が「応酬」 緊急事態宣言巡り、ツイッターで-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020030901002646.html


5.山本太郎「れいわ新選組」の快進撃が続いています。来たる衆議院選挙で山本太郎「れいわ新選組」が大きく躍進することが、日本の腐りきった政治、たるみ切った国会に、カツを入れることになるだろうと、期待されています。

活字のお嫌いな方は、下記VTRをご覧になってみて下さい。
れいわ新選組 - YouTube
 https://www.youtube.com/channel/UCgIIlSmbGB5Tn9_zzYMCuNQ
草々

以下はメール転送です。
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田中 一郎 様

インフル法改正、緊急事態宣言について。

この問題は、総理大臣が宣言すれば緊急事態になりえる、
憲法における緊急事態とは少し分けて考える必要がある。

まず
「法律における緊急事態宣言」
「憲法における緊急事態条項」
2つの違いをシェアしたい。

法律における緊急事態宣言が発令された場合、緊急時における一定の私権の制限はあるが、できる制限の内容はあらかじめそれぞれの法律に書いてある。追加で制限する場合にはさらに法律を改正しなければならない。その法改正のたびに、国会で法案審議が行われる。その都度、国会が関与することで、政府がやっていることを監視できる。

一方で、憲法における「緊急事態条項」(自民党2012年改憲草案)は大きく違う。憲法改正され、緊急事態条項が追加され、その後、何らかの大災害や安全保障上の緊迫など緊急事態が発生したと内閣が認めれば、内閣は、法律に基づかない人権を制限する内容の政令を制定できる。そして、それが法律と同等の効力が及ぶ。私たちの人権の制限が、緊急時対応を 理由にどんどん追加できる恐れがある。そのとき、国会が関与できる余地がなくなってしまう。議会制民主主義の死ともいえる。

以上が、法律における緊急事態宣言と、憲法に規定された緊急事態条項における効果のザックリした違い。

要するに、法律に規定のある緊急事態宣言では、内閣がやることには国会審議を通じてチェックを一応できる状態になっている。しかし、憲法の緊急事態条項がはいり、それに基づく緊急事態宣言が発令されると、それができなくなる。

その上で聞いてほしい。すでに「緊急事態宣言」が入る法律は以下、4本である。

警察法(昭和29年成立)
災害対策基本法(昭和36年成立)

原子力災害対策特措法(平成11年成立)
新型インフルエンザ特措法(平成24年成立)

これら法律の運用規定に、「国会の承認を義務づけているかどうか」で整理すると以下の通りになる。

警察法=国会承認が必要
災害対策基本法=国会承認が必要

原子力災害対策特措法=国会承認が不要(国会「報告」規程はない)
新型インフルエンザ特措法=国会承認が不要(国会「報告」規程あり)

国会承認規定があるのが、警察法・災害対策基本法の2法。
それ以外にはない、という部分に不信感を持つ人もいるだろう。

ただ、国会承認規定がある二法では「20日以内の事後承認」であり「事前承認」ではない。しかも、万が一、閉会中に宣言が出された場合は、次に開会される国会において承認議決(事後承認)をすればいい程度のスピード感。

国会承認が不要、という原子力災害対策特別措置法では、緊急事態宣言時において、そもそも線量という数値を前提に原子力規制委員会が宣言を出すように促すので、政府としては判断の余地がないため、国会に対する報告規定もない。

原子力緊急事態における行政の権限としては「避難指示」ができる。一方、インフル特措法では「指示」よりも強さで言えばレベルの低い「要請」になっている。

これら4法において政府ができることの強さについて、参議院の法制局に聞いてみたが、上記の件【指示>要請】以外で順位をつけることは一概にできない、とのことだった。

話を戻すと、緊急事態が宣言できる法律のうち、国会承認が不要(宣言後の国会報告)とされているものの一つが、新型インフル等対策特措法。

このインフル法にはコロナも含む、と解釈できたはずのところ、政権はそれをせず、国民生活の制限をする必要な緊急事態宣言(特別措置法第32条)に近いことを、手当ても考えずに思いつきでやってのけたことは事実であろう。(経済的損失を国が補填する約束もないままに突然の休校、イベント自粛などなど)

インフル法にコロナも含む、と解釈した後にできるはずの事柄を、無視してほぼやった、というのが今回の政府対応。やっていないのは、積極的な損失補填くらいではないか?

そのインフル法を、コロナでも対応出来る様にと、周回遅れで法改正を望み、野党第一党と話をつけて、13日にも参議院本会議で採決が行われるという。衆議院は委員会採決が早くも11日午前終わりには行われるという。

今回の法改正は不要とも言えるが、現在のインフル法をそのままにしておけば、民主党政権時代に作られた(権力の行使には抑制が伴うという性善説が前提と考えてか)不十分な形での緊急事態が歯止めもないまま、残ることになる。

インフル法改正については、賛否はあるが、改正が避けられない状況を鑑みれば、これまでの緩すぎる内容の「引き締め」を求める、形にすることは有益と考える。

つまりは、国会での事前承認や、緊急事態の期間の大幅短縮、延長の際に国会の承認が必要であることなどを明記した法改正が進むなら、審議するべきで、それもなく、「コロナも含む」的な改正のみなら、ほぼ意味なし。やりました!だけのための改正である。

現在のインフル法の不備はいくつか記したが、それ以外に最も必要な部分としては、緊急事態宣言後には、確実な経済的損失の補填を政府に義務づける規定だろう。現行のインフル法での財政補填は医療関係等に絞られている。

これを、数々の自粛や感染症の影響による経済活動の停滞などによって、事業者や非正規含む労働者が被る、またはその恐れがある損失を補填する内容が記される必要がある。

それどころか、要求した部分は法文上は加味されず、付帯決議(法的拘束力なし)に羅列される程度で、意味のある改正だったとするならば、ここまでスピーディーに整えられた法改正の段取りの裏で、一体どんなバーターがなされたのか疑う以外にない代物であることを申し添えておく。

私たちが求めていたコロナ経済危機を救う10兆円以上規模の緊急的な大規模補正予算くらいのものでなければ、バーターとしては見合わないと言える。

れいわ新選組としては、先述した改正内容が明文化された法案ならば賛成、十分でないならば反対の意思で採決にのぞむ。
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草々 

2020年3月10日 (火)

コロコロ変わるコロコロコロナ・ウィルスパニックは人災だ:病原体はコロナよりも「首相官邸アベ・ウィルス」や「国会自民公明維新ビールス」の方が悪性度が高い=一刻も早く駆除・除染が必要だ

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(お詫び)開催日4.12の曜日が間違っておりました:(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

(誤)4月12日(土)
(正)4月12日(日)

 なお、この日は最初の1時間弱で、今般、岩波月刊誌『世界』(2020年4月号)に掲載されました金子勝立教大学教授による「れいわ新選組」山本太郎の政策への批判について、私からコメントをしたいと考えております。みなさまも下記の2つを是非ご覧になってみて下さい。

(1)(別添PDFファイル)もし君が首相になりたいと言うならば(イントロ部分)(金子勝『世界 2020.4』)
https://www.iwanami.co.jp/book/b506706.html
ダウンロード - e38282e38197e5909be3818ce9a696e79bb8e381abe381aae3828ae3819fe38184e381a8e8a880e38186e381aae38289e381b0efbc88e382a4e383b3e38388efbc89efbc88e98791e5ad90e58b9de3808ee4b896e7958c202020.4e3808fefbc89.pdf

(2)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/


2.(報告)(4.11)オルタナティブな日本をめざして(第26回):「なぜ原発の再稼働は認められないのか-原発の仕組みから安全性の根拠を問う-」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ (今のところ予定通りの開催です)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-f02127.html


3.読書会へのお誘い
 飛び入り・様子見歓迎です。場所は東京都中央区明石町区民館です(下記サイト参照)。毎回概ね10名程度が参加されています。
 http://chuo7kuminkan.com/about/akashi.html

(1)(3.12)故丸山真男著「(新装版)現代政治の思想と行動」(未来社) 
 来たる3月12日(木)、東京都中央区明石町区民館5号室において、午後1時から始めます。この日は上記でご紹介しました金子勝立教大学教授の「れいわ新選組」山本太郎の政策批判についても意見交換いたします。
 https://00m.in/arhLD

(2)(3.23)資本論読書会「資本論第1巻第1分冊」(新日本出版社)
 来たる3月23日(月)、東京都中央区明石町区民館5号室において、午後6時から始めます。この日は「価値形態論の「等価形態」」のところからの輪読と質疑応答です。下記は前回の報告の一部抜粋です。ご参考までに。
 https://00m.in/IHf8e

*(別添PDFファイル)ヨーロッパ近現代概略史(田中一郎 2020.2.15)
ダウンロード - e383a8e383bce383ade38383e38391e8bf91e78fbee4bba3e6a682e795a5e58fb2efbc88e794b0e4b8ade4b880e9838e202020.2.15efbc89.pdf

資本論を含むマルクスの議論を理解するうえで、どうしても知っておかなければいけない「ヨーロッパの近現代史」を私の方から別添PDFファイルの手書きレジメを使ってご説明いたしました。

*(別添PDFファイル)投下労働価値と価格は長期的にも一致しない(『これからのマルクス経済学入門-松尾匡・橋本貴彦著:筑摩選書』)
ダウンロード - e68a95e4b88be58ab4e5838de4bea1e580a4e381a8e4bea1e6a0bce381afe995b7e69c9fe79a84e381abe38282e4b88de4b880e887b4efbc88e38193e3828ce3818be38289e381aee3839ee383abe7b58ce585a5e99680e69dbee5b0bee58ca120e7ad91e691a9efbc89.pdf

 労働価値説論者に対する衝撃的な内容の議論です。簡単に言えば、商品の投下労働価値と価格は一致しない=長期的な平均で考えても一致しない、という結論です。商品価値や投下労働価値説を「会計学的な積み上げ算」で考えていても、労働価値説の必要性は説明できない、とも書いています。詳しくは上記の松尾氏の著書をご覧ください。ところで、では、もはや労働価値説は不要なのか、労働価値説がないなら、剰余価値論や資本主義の搾取は説明出来るのか、という疑問がわいてきますが、その点についても松尾匡立命館大学教授は言及をしており、それについては次回にご説明いたします。ともあれ、上記の松尾匡立命館大学教授の著書はなかなかよく書けていますので、みなさまにもご一読をお勧めいたします。

(関連)これからのマルクス経済学入門-松尾匡/著 橋本貴彦/著(筑摩選書)
 https://cutt.ly/8tpyXuI


3.「アホノミクス」の経済的帰結=私たちの年金が消えていく、ETFの日銀よサヨウナラ!!
(1)NY株過去最大の下げ 2013ドル安 取引一時中断―新型コロナ 原油急落嫌気:時事ドットコム
 https://cutt.ly/BtoF6nZ
(2)日経平均、1万9000円割れ=700円超安―東京株式前場(時事通信) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200310-00000014-jijc-brf


4.(別添PDFファイル)練馬区(役所)の態度の悪さ:図書館の防犯カメラ映像提供閲題、「適正に対応」練馬区に疑問(東京 2020_3_7)
ダウンロード - e59bb3e69bb8e9a4a8e381aee998b2e78aafe382abe383a1e383a9e698a0e5838fe68f90e4be9be996b2e9a18ce38081e3808ce981a9e6ada3e381abe5afbee5bf9ce3808de7b7b4e9a6ace58cbae381abe79691e5958fefbc88e69db1e4baac202020.3.7efbc89.pdf

(関連)東京新聞-防犯映像 市民に見せる 練馬区立図書館 不審者や置引 確認頼まれ5件 -社会(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202001/CK2020010802000132.html
(関連)図書館の「防犯カメラ」 - 練馬区議会議員 池尻成二ウェブサイト
 https://ikejiriseiji.jp/news-79/

(田中一郎コメント)
 別添PDFファイルの記事が東京新聞に掲載されました。練馬区(役所)の態度の悪さが目立ちます。そもそもこういう態度をとるのは、その背後にロクでもない管理職がいる事を暗示しています(区長の可能性もある)。区議会などで徹底追及すべきでしょう。

翻って、私の地元の北区(役所)も褒められたものではありません。私の印象は、北区役所の正規職員の中にロクでもないのがいる、というものです。事例を2つばかり挙げておきますが、これ以外にもたくさんあります。先般は区役所の税金窓口職員が、貧困に苦しむある区民の子どもの学資保険を半ば強制的に解約させて住民税の延滞納付の穴埋めに使わせていたことが発覚し問題となっておりました。ぶっ飛ばしてやりたい気分です。

(例)街路樹の過剰剪定をやめたらどうか、という私の問い合わせに対する対応
(私が区長や区議会議員、あるいは区の有力者とは親しい関係がない人物だと確認したとたんに、電話をガチャンと切り、それ以降音沙なし)

(例)北トピアでのチラシ配布への執拗な妨害
(寒風吹きすさぶ1月の極寒日、私を含む数名の市民が、北トピアで開催される集会参加者へ向けてチラシ配布をしようとしたところ、ガードマンが来て敷地内から出て行けと執拗に妨害、誰の指示でこんなことをやっとるのかと詰問したところ、北トピア館長(区役所職員幹部)だという。ちなみに、そもそもの原因は、この日の集会会場での置きチラシや署名を主催者が妨害排除したことです。北トピアの会場は大変広くて、チラシや署名をたくさん置ける十分なスペースがあります。にもかかわらず、です。みなさまもかような集会には参加しないようにいたしましょう(MLでも他人の言論を妨害する愚か者を時折散見します=そいつがML管理人だったら目も当てられません=まさに言論統制そのものです)。オレサマ自称活動家(私はジョージオーウェルの小説「アニマルファーム」にちなんで、この市民運動妨害のオレサマ自称活動家たちを「スターリンのミニブタ」と呼んでいます)によるタコツボ市民運動・社会運動は将来の「スターリン体制」型社会を招きます。こんな連中が政権を取れば、今のアベ政権下よりも、もっとうっとうしいことになるでしょう。)
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コロナウィルスのPANDEMICが深刻化してきました。危機管理どころか、まともなことは何もできない無能でボンクラでアホで人間のクズ・カスで、ロクでもないことばかりを9年間もやってきたアベ政権・自民党政治が、感染病対策失敗の形でその害悪を赤裸々に露呈しています。初動対応がまるでダメ(軽く見ていた)、ワクチンや検査薬の製造利権が幅を利かせ検査体制整備が遅れる、オリンピック開催を優先して確認感染者数をふやさぬよう感染者把握を極力しない・出来ないようにする、専門家の見解を聞かずに政治的パフォーマンスを演出(経産官僚・今井尚哉の入れ智恵という噂もある)、実務を担う現場を軽視して人員を削減(国立感染症研究所)=挙句の果てが担当を非正規の職員1人に押し付け、費用をケチって対策を小出しにし事態が悪化して後追いでまたミニ対策を打つという「後手後手作戦」(まるでアジア太平洋戦争時のガダルカナル島攻防戦やインパール作戦とそっくり)、国会での答弁はまるでなってない、などなど「モリカケサクラ・ヤジコロナ状態」が延々と続いているのです。

まるで福島第1原発事故後のこの国のあり様の再現みたいですが、もし現時点で全国各地に散在する原発・核燃料サイクル施設の大事故でも起きればどうなるでしょう。所謂複合災害ですが(下記の東京新聞記事参照)、でもそれは夢物語ではありません。最も適切な感染症対策は、アベ政権・自民党政治を駆除・除去することです。日本が没落・滅亡するのが早いか、彼らを駆除・除去するのが早いかの時間勝負となっています。

(関連)東京新聞-<東海第二への教訓>(下)複合災害 想定欠かせない 環境経済研究所代表・上岡直見さんに聞く-社会(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020030702000247.html

以下、山のようにあるコロナウィルス関連の情報やサイトから若干を選んでみなさまにお送りいたします。昨今は、毎日毎日、コロナウィルスの情報メール(サイト紹介など)とイベント中止連絡がわんさと来て、うんざりしています。もはやこのコロナPANDEMICが福島第1原発事故と同様、人災であることは明らかです。アホを首相に、無能なゴロツキを国会議員に選んだことのツケが回ってきているのです。

(まず最初にネット署名のご紹介です)
キャンペーン · 「安倍内閣による新型インフルエンザ等対策特措法改定に反対する緊急声明」つなごう命の会 矢ヶ﨑克馬 · Change.org
 https://00m.in/ZmQ7o

(関連)【2020.3.5】新型インフル特措法改正の危険性について-石川多加子金沢大学准教授(憲法学) #新型インフル特措法 #コロナウイルス #緊急事態宣言 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=XNMJwTO7DR4&feature=share


 <別添PDFファイル>
(1)終息見えぬ新型コロナ、閉塞感どう向き合う、社会の対応力下げる分断、誰にもリスク 利他が重要(東京 2020.3.6)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020030602000171.html
(2)新型コロナ検査 結局どうなる、「#検査難民」募る不安、「必要な人」に届けるには(東京 2020.3.5)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020030502000157.html
(3)緊急事態宣言よりも、識者ら特措法改正に疑問(東京 2020.3.7)
 http://article9.jp/wordpress/
(4)中小に無利子・無担保融資、首相表明 国が学童追加費用負担(東京 2020.3.8)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020030802000119.html
(5)新型コロナ:早期全員下船 提案したが、問われる政府の待機判断(東京 2020.3.9)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2020030902000127.html
(6)日本のサンクチュアリ:国立感染症研究所(『選択 2020.3』)
 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/19815

(関連)<新型コロナ>国立感染研 現場は悲鳴 歴代政権下で人員・予算減(東京 2020.3.7)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020030702000161.html


1.このサイトは必見です
(1)なぜPCR検査は増えないのか - 「基本方針」は誰がいつ決めたのか - 世に倦む日日
 https://critic20.exblog.jp/30745935/
(2)新型コロナウィルス6(国立感染症研究所の人員・予算が減らされていた件) - ことりのさえずり
 https://ameblo.jp/augello3/entry-12575960812.html
(3)台湾との差が歴然。新型肺炎でも馬脚をあらわした後手の安倍政権(高野孟)まぐまぐニュース!
 https://cutt.ly/qtoLBM4


2.日刊ゲンダイ(斬り込みが鋭くシツコイのがGOOD!)
(1)安倍政権のコロナ対応「評価しない」50% 先月調査と逆転|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270152
(2)【新型コロナウイルス】安倍首相“咳動画”が中国で拡散 習近平訪日延期の決定打か|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270111
(3)【新型コロナウイルス】新型コロナで危険な髄膜炎発症…政府の“検査放置”が原因か|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/270150
(4)安倍政権が大喧伝 保険適用で“ウイルス検査難民”解消の嘘(日刊ゲンダイ)  赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/392.html
(5)【新型コロナウイルス】非難轟轟の新型コロナ休校措置 家計負担1兆円増のデタラメ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269763
(6)【新型コロナウイルス】安倍政権の新型コロナ対応に“反旗” 地方首長「従わない」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269811
(7)【新型コロナウイルス】コロナ禍で指導力 シンガポール&台湾のリーダーは大違い|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269864
(8)専門家より米政府優先 水際対策は政治的ポーズでしかない|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269231
(9)【新型コロナウイルス】厚労省が政権に忖度か 感染者急増の北海道で“検査妨害”|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269709
(10)【新型コロナウイルス】元研究員が衝撃告発 司令塔・感染研に“検査拡大”妨害疑惑|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269930
(11)【新型コロナウイルス】コロナ禍5月終息は誤算 シンガポールで感染100人超の意味|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/269932
(12)早期発見が最善も医療体制が不備のままでは感染拡大は続く|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269998
(13)【新型コロナウイルス】どケチ政権が! コロナ対策費に志位委員長「小さすぎる」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269673
(14)学校への休業要請は鉛筆でも転がして決めてるのかな?|室井佑月 日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270022
(15)新型コロナ論文「日本人の感染リスクが最も高い」の衝撃(日刊ゲンダイ 2020.3.10)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/270153
(16)【秋元司】コロナ禍関係なし?IR秋元議員が政治資金パーティー開催へ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269868 

(IR秋元司だけやないで。小泉進次郎、萩生田光一、森まさこ(法相)も同じようにコロナ対策会議を抜け出して地元の講演会パーティーに行ってしまっとるぞ。少し前には西日本豪雨災害の際に、現場で苦しむ被災者や救援者をよそに、赤坂自民亭でどんちゃん騒ぎをして記念撮影までしていた連中が、いま、アベ政権の大臣をしておるワ。これでもまだアベ政権を支持して、選挙で自民党に投票をするんかい!? 簡単にゆうたら、そういう有権者・国民は底抜けのマヌケということや、そう思わんか? :田中一郎)
 https://www.excite.co.jp/news/article/E1531455839858/

*【字幕】後手後手の新型コロナウイルス感染症対策は安倍内閣による人災であったことが明らかに!田村智子議員(日本共産党)は2019年4月に国立感染症研究所の体制の抜本的拡充を求めていた! - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=4FAj_ldKzjE

 (日刊ゲンダイの2つのシリーズ連載)
新型コロナウイルス パンデミック前夜|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3930
新型コロナパニック たくましい中国人|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3932


3.IWJより
(1)日刊IWJガイド「本日午後7時より、岩上安身による上昌広医師インタビュー第2弾を行います!」2020.3.9日号~No.2734号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39734
(2)日刊IWJガイド「新型インフル特措法を『改正』しコロナに適用と言い出した自民党! 『緊急事態宣言』の条項を利用して国民の権利を制限、憲法改正に誘導との疑念!」2020.3.6日号~No.2731号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/39724
(3)日刊IWJガイド・土曜版「やはりコロナ・ショックはリーマン・ショック超えか!- ジェットコースターのように乱高下する日米欧・株式相場!!」2020.3.7日号~No.2732号 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39727
(4)防じんマスクや靴が共用となっている福島第一原発の現場で、新型コロナウイルスへの対策を問われ「装備関係で対策は考えていない」!- ~2.27福島第一原子力発電所「中長期ロードマップの進捗状況」 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/468506
(5)「新型コロナ感染拡大防止を理由にした政府の『新型インフル対策特措法改正』は絶対にダメ!緊急事態宣言に関する条件があいまいなままの法改正ではなく、国民が安心できる予算措置を!~日本共産党 田村智子副委員長定例会見 - IWJ Independent Web Journal
 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469284


4.LITERA(リテラ)(こちらのサイトもなかなかいいです)
(1)コロナ対応後手の安倍首相が“緊急事態宣言”にだけ前のめりな理由 右派の支持回復と批判封じ、安倍応援団は早くも「今は戦時中」LITERA
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5290.html
(2)GDPが下方修正でマイナス7.1%に! コロナ前なのに東日本大震災直後より悪い数字…それでも安倍首相はコロナに責任転嫁LITERA
 https://00m.in/KwKl5
(3)官製デマによる『モーニングショー』一斉攻撃はやはり安倍官邸の命令だった! コロナ対応批判封じ込めで官邸幹部が指示LITERA
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5297.html
(4)杉田水脈事務所がコロナ最中の政治資金パーティを批判した本サイトに抗議! なぜか「フィフィさんは大はしゃぎしてない」とLITERA
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5298.html
(5)安倍政権がコロナ対応よりも言論弾圧に必死!『モーニングショー』や岡田晴恵教授を標的、デマと詐術を駆使して批判を封じ込めLITERA
 https://lite-ra.com/2020/03/post-5296.html


5.ご覧になる価値ありサイト
(1)一斉休校に保護者団体が緊急提言。「親がどうしても仕事を休めない家の子どもが行き場を失ってしまう」ハーバー・ビジネス・オンライン
 https://hbol.jp/214100
(2)帝国陸海軍の「亡霊」が支配する新型コロナ「専門家会議」に物申す(上):上昌広 - 医療崩壊 - 新潮社 Foresight(フォーサイト) - 会員制国際情報サイト
 https://www.fsight.jp/articles/-/46603
(3)新型肺炎騒動のウラで、いま日本で「非正規公務員」から悲鳴続出のワケ(竹信三恵子)マネー現代 -講談社
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70708
(4)街場の経済は青息吐息。「新型肺炎」恐慌は起こり得るのか? ハーバー・ビジネス・オンライン
 https://hbol.jp/214066
(5)“一斉休校”要請に…全国知事会で不満噴出|日テレNEWS24
 http://www.news24.jp/articles/2020/03/05/04604769.html


6.その他
(1)竹中平蔵「政府はコロナ対応を間違った。東京五輪も危うい」(プレジデントオンライン)Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200309-00033438-president-pol
(2)小林よしのり氏「経済マヒさせるほどコロナ怖いか」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-23090320-nksports-ent
(3)中韓入国制限の根拠、首相「政治判断」 歴史的緊急事態指定でも議事録公開に「抜け穴」 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200309/k00/00m/010/260000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article
(4)保険適用でも気軽に使えない「PCR検査」の実態-コロナウイルスの恐怖-東洋経済オンライン
 https://cutt.ly/xtoCnhw
(5)新型コロナで右往左往!- フリーランスを促進する安倍政権が付け焼き刃の“休業補償”で大混乱|日刊サイゾー
 https://www.cyzo.com/2020/03/post_233697_entry.html
(6)阿川佐和子氏 進まないコロナ検査に疑問「五輪を中止させるわけにはいかないという逆算方式」-芸能-デイリースポーツ online
 https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/08/0013176827.shtml
(7)田中龍作ジャーナル - 不安で買い占め止まず「安倍さんキライ、何をするか分からないからね」
 https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022535
(8)田中龍作ジャーナル - 安倍首相の緊急事態宣言 日本が武漢になる日
 https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022542
(9)新型コロナ、春になれば消える感染症では「おそらくない」 専門家が指摘(THE PAGE) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00010004-wordleafv-sctch
(10)医療体制整備、国が要請 流行なら病床不足 新型コロナ:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14394966.html?ref=mor_mail_newspaper
(11)【襲来!新型コロナウイルス】もう止まらない! 米メディアの安倍攻撃 NYタイムズ紙「政界の脱出王」よばわりの猛批判 - J-CAST会社ウォッチ
 https://www.j-cast.com/kaisha/2020/03/07381557.html
(12)前川喜平氏 ウイルスそのものより経済的困難のために死ぬ人が多くなる(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200306-00000180-dal-ent
(13)森喜朗委員長、コロナ拡大で五輪開催について言及「中止は全く考えていない」-スポーツ報知
 https://hochi.news/articles/20200304-OHT1T50166.html
(14)栃木県茂木町、休校を撤回 「健康面でも学校が最適」 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASN343DN5N34UUHB001.html
(15)金子勝慶応名誉教授 安倍首相に「専門家を無視」、自作自演の「非常事態」-芸能-デイリースポーツ online
 https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/06/0013172367.shtml
(16)東京新聞-広がる新型コロナ どう対応? 自宅で冷静に症状注視を-暮らし(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/202003/CK2020030302000181.html

(まとめサイト)新型コロナウイルス|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 https://webronza.asahi.com/feature/articles/2020030500005.html
草々 

2020年3月 8日 (日)

本日(3/8)のいろいろ情報:モリカケサクラ、ヤジコロナ(斎藤美奈子)⇒ アホを首相にし、無能なゴロツキどもを国会議員に選ぶ国の断末魔=どえらい不況が目前か!?

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
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1.(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ(今のところ予定通り開催します)
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html

(この日は最初の1時間弱で経済政策についてのプレゼンを予定しています(森林・林業政策については少し延期いたします)。今月号の岩波月刊誌『世界』(2020・4)に金子勝立教大学教授の「れいわ新選組」山本太郎への政策批判が掲載されています。これについては次回4/12に私からコメントを予定しています。みなさまも是非ご覧になってみて下さい。。:田中一郎)

(次回)(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html


2.その他イベント情報
(1)(別添PDFファイル)(チラシ)(3.1~3.15)信木美穂の詩画集『ひまわりの丘 福島の子どもたちとともに』原画展
 https://www.kyobunkwan.co.jp/xbook/archives/info/f7ec743f
(2)(別添PDFファイル)(チラシ)(4.16)福島原発被害東京訴訟 第1陣控訴審第3回公判&報告会
ダウンロード - efbc88e38381e383a9e382b7efbc89e7a68fe5b3b6e58e9fe799bae8a2abe5aeb3e69db1e4baace8a8b4e8a89f20e7acacefbc91e999a3e68ea7e8a8b4e5afa9e7acacefbc93e59b9ee585ace588a4efbc86e5a0b1e5918ae4bc9a.pdf

 <中止または延期のイベント>
(1)【緊急】3月13日の裁判は5月22日に延期です:新型コロナウイルス対策で1回お休みします - 福島原発かながわ訴訟を支援する会
 https://sites.google.com/site/fukukanaweb/news/20200307
(2)東京外環道訴訟第8回口頭弁論期日変更のお知らせ(3月24日から5月27日14時に)- 東京外環道訴訟を支える会のブログ
 http://nongaikan.sblo.jp/article/187195995.html
(3)(3.28)樋口元裁判長講演会(@文京区民センター)は延期(NNR国賠訴訟


3.キャンペーン
(1)キャンペーン · 議員、国民- 「新非常事態特措法」反対署名運動 · Change.org
 https://cutt.ly/Qtuv4JN
(2)原発事故被害者の一人ひとりに安心して暮らす権利を(グリーンピース)
 https://cutt.ly/Jtuv6Wx
(3)(別添PDFファイル)市民意見広告運動より再度ご協力のお願い!(2020.2.21)
https://www.ikenkoukoku.jp/news/676/
ダウンロード - e5b882e6b091e6848fe8a68be5ba83e5918ae9818be58b95e38288e3828ae5868de5baa6e38194e58d94e58a9be381aee3818ae9a198e38184efbc81efbc882020.2.21efbc89.pdf

(関連)市民意見広告運動
 https://www.ikenkoukoku.jp/


4.(メール転送です)(改訂版)希望ある経済政策の提案
 https://99forum.jimdofree.com/

(関連)オルタナティブな日本を目指して(新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-cddae1.htmlZ
(このサイトの下の方をご覧ください=経済政策及び税制改革に関するプレゼンを続けています)


5.「いちろうちゃんのブログ」より
(1)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(109):末期症状を呈する原発・核燃料サイクル=審査書類をゴマカス日本原電 & 審査を隠す・基準を歪める原子力「寄生」委員会・「寄生」庁- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-d07329.html

(2)伊方原発廃炉が「天の声」だ:原発技術や電力会社経営の将来を見極める能力もなく、地域住民や四国地方の安全への配慮もせずに、優柔不断にMOX原発にしがみつく経営陣を更迭し、伊方原発を廃炉にせよ! 四国に原発は不要だ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-48623a.html

(3)(報告)(2.14)「子ども脱被ばく裁判」傍聴記(1)鈴木眞一福島医大教授証人尋問:隠して隠して隠して、逃げて逃げて逃げて、あとはつまらないおしゃべりに終始した鈴木眞一教授、ウソらしき発言もチラホラの誠意なき証言- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-dfa2fc.html

(4)(速報)第37回「福島県民健康調査検討委員会」(2020年2月13日)結果:相変わらず「経過観察」その他で「甲状腺ガン」疑いの子どもたちがたくさんいる中、その子どもたちがどうなったか不明のまま=甲状腺ガン発症数把握をサボタージュ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-799a60.html
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「本日(3/8)のいろいろ情報:モリカケサクラ、ヤジコロナ(斎藤美奈子)⇒ アホを首相にし、無能なゴロツキどもを国会議員に選ぶ国の断末魔=どえらい不況が目前か!?」をお送りいたします。一刻も早くアベ政権・自民党政治の駆除をいたしましょう。もはや日本が滅ぶかどうか、時間との勝負のようになってきました。政治家にアホを選んで国会に送り出すのは「天にツバする」ようなもので、その結果はすべて私たち有権者に「最悪の塊」となって降ってきます。官僚組織の上に君臨する政治家たちが腐れば、官僚たちもまた腐っていくのは当然の結果です。霞が関の官僚どもの言動の悪さを嘆く前に、有権者・国民は自分たちの投票行動をよく考えなおすことです。

なお下記の通り、今年は「新ちょぼゼミ」にて「日本の官僚制=霞が関改革をどうする」をシリーズでやりたいと考えています。乞うご期待です。

*オルタナティブな日本をめざして(第47回):「霞が関改革をどうする:日本の政治と官僚制」(中野晃一先生)(2020年6月18日)
*オルタナティブな日本をめざして(第48回):「霞が関改革をどうする:日本の官僚組織」(前川喜平さん)(2020年7月28日)


 <別添PDFファイル>
(1)夏の東京都知事選の争点に「青海地区にカジノはいらない!」(片岡伸行『週刊金曜日 2020.2.21』)
(2)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟NEWS NO.4(2020.3.1)
(3)米公文書をめぐる砂川事件国賠訴訟、第3回口頭弁論、国側またもや認否を拒否(『週刊金曜日 2020.2.28』)
(4)戦時住民虐殺の実相、なぜ日本兵は「鬼」に(三上智恵 東京 2020.3.6)
(5)メディア時評:官邸番記者たちの望月批判-得をするのは誰か(イントロ部分)(神保太郎『世界 2020.4』)
(6)望月『東京』記者に示した『毎日』官邸キャップの「忠告」の中身、菅官房長官のオフレコ取材拒否が引き金か(佐藤和子『週刊金曜日 2020.2.14』)
(7)日本のサンクチュアリ:国立感染症研究所(『選択 2020.3』)


1.(モリカケサクラ、ヤジコロナ)「ございません」(斎藤美奈子 東京 2020.2.19)
 https://twitter.com/MASS_VS_CORE/status/1229968246972895232


2.東京都政の「タヌキ狩り」を急げ!
 今年の7月に都知事選挙がありますが、イマイチ争点が明確化されず世論の盛り上がりが欠落しています。既に「世界遺産」とも言うべき都民の貴重な宝物であった築地市場が奪われていますし、他にも「タヌキ都政」が悪政を山のように蔓延させ、「東京大改悪」のミニ安倍政権都政版のようになってきました。このまま行けば「カジノ誘致」となるでしょう。「市民と野党の共闘」は早く都知事選挙対策本部を立ち上げていただきたい。

(1)(別添PDFファイル)夏の東京都知事選の争点に「青海地区にカジノはいらない!」(片岡伸行『週刊金曜日 2020.2.21』)
ダウンロード - e5a48fe381aee69db1e4baace983bde79fa5e4ba8be981b8e381aee4ba89e782b9e381abe3808ce99d92e6b5b7e59cb0e58cbae381abe382abe382b8e3838ee381afe38184e38289e381aae38184efbc81e3808defbc88e78987e5b2a1e3808ee98791e69b9ce697a5202.21e3808fefbc89.pdf

(2)千代田区長が優先的に部屋入手か|NHK 首都圏のニュース = タヌキ知事が応援した区長がコレですよ!
 https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200306/1000045097.html
(3)「区政ファースト」千代田区長に、「税金の無駄遣い」「不動産業者との不適切な関係」と疑いの目が!
 https://biz-journal.jp/2017/12/post_21659.html
(「区政ファースト」の「区政」は「臭え」の書き間違いだったようです。:田中一郎)

(関連)♪♪東京化けダヌキの都政小唄♪♪:晴海選手村土地投げ売りを正す会ニュース(「住民訴訟」次回公判は9/13午後3時 東京地裁・第419法廷)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-9729a4.html

●♪♪東京化けダヌキの都政小唄♪♪
 https://www.youtube.com/watch?v=7XEBOhUEMfU
 http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-ozashikikouta.html
 https://www.youtube.com/watch?v=KZLAF30_MDc

♪1番♪ 築地も豊洲もダメになる
   「守る」も「生かす」もウソなのに(ハどした)
   目にはいっぱいウロコため
    小池タヌキにだまされた

♪2番♪ 口がうまくてウソつきで
    死ぬまでやめないサギ政治(ンだども)
    知事という字にゃ勝てやせぬ
    泣いて落選 次期選挙

(この歌は私が子どもの頃に流行った歌で、小学生なんかも歌っていました。もう一度、流行しないものでしょうかね? 但し、歌詞を上記のように少し変えて、ですが・・・・・!? :田中一郎)


3.砂川事件裁判国家賠償請求訴訟
 別添PDFファイルの通り、第4回口頭弁論は6月15日(月)14:00-東京地裁第103号法廷で開かれます。

(1)(別添PDFファイル)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟NEWS NO.4(2020.3.1)
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(2)(別添PDFファイル)米公文書をめぐる砂川事件国賠訴訟、第3回口頭弁論、国側またもや認否を拒否(『週刊金曜日 2020.2.28』)
ダウンロード - e7a082e5b79de4ba8be4bbb6e59bbde8b3a0e8a8b4e8a89fe38081e7acacefbc93e59b9ee58fa3e9a0ade5bc81e8ab96e38081e59bbde581b4e381bee3819fe38282e38284e8aa8de590a6e38292e68b92e590a6efbc88e3808ee980b1e5888a2.28e3808fefbc89.pdf
(3)伊達判決を生かす会
 http://datehanketsu.com/

(関連)日本国憲法体制の戦後日本を大きく歪めた「2つのこと」で最後まで闘う:(1)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟(2)元号法制化違憲訴訟 = 日本の裁判所・裁判官はその本来の機能を取り戻せるか!?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-19a8ba.html


4.(別添PDFファイル)戦時住民虐殺の実相、なぜ日本兵は「鬼」に(三上智恵 東京 2020.3.6)
 https://www.vice.com/jp/article/kzydbz/okinawa-spy-military-history

(関連)証言沖縄スパイ戦史-三上智恵/著(集英社)
 https://00m.in/i9GqV


5.記者クラブが安倍政権・菅義偉とグルになって望月衣塑子記者(東京新聞)の質問を妨害
 特にひどいのは記者クラブのキャップとかいう毎日新聞の人間だ。まさに「(マス=巨大)ゴミダメくらぶ」さながらである。みなさま、毎日新聞など取るのをやめて経営危機にでも追い込みましょう。そうすれば少し目が覚めるでしょう。新聞を取るなら東京新聞です。

(1)(別添PDFファイル)メディア時評:官邸番記者たちの望月批判-得をするのは誰か(イントロ部分)(神保太郎『世界 2020.4』)
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(2)(別添PDFファイル)望月『東京』記者に示した『毎日』官邸キャップの「忠告」の中身、菅官房長官のオフレコ取材拒否が引き金か(佐藤和子『週刊金曜日 2020.2.14』)
ダウンロード - e69c9be69c88e3808ee69db1e4baace3808fe8a898e88085e381abe7a4bae38197e3819fe3808ee6af8ee697a5e3808fe5ae98e982b8e382ade383a3e38383e38397e381aee3808ce5bfa0e5918ae3808de381aee4b8ade8baabefbc88e4bd90e897a4e3808ee98791e69b9ce697a5202.14e3808fefbc89.pdf

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)官邸クラブ(内閣記者会)に所属するキャップの発言だ。このとき官邸キャップは「質問が下手すぎる」「六月とか国会が終わった後にやればもうちょっと指されますよ」とか、「外野で言って終わり。負け犬の遠吠え。はっきり言って」「官房長官会見で政権のことを追及するより別の方法で追及した-方がお互いのためになる」などの言葉を浴びせたようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)菅官房長官の都合で指名が制限されている現状には、「それが政治ですから」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(上段が岩波月刊誌『世界』、下段が『週刊金曜日』からの抜粋である。「負け犬の遠吠え」などと言っているようだが、望月衣塑子氏が「負け犬」なら、この『毎日』官邸キャップは安部官邸の「ただの飼い犬」でしょうに。新聞記者おやめになったらいかがですか!?:田中一郎)

(関連)田中龍作ジャーナル - 安倍首相と共に三権分立侵す…汝の名は記者クラブ
 https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022516


6.東京新聞-れいわ、衆院選候補を初発表 埼玉、千葉、東京で7人-政治(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020021701002268.html

(関連)れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/
(関連)れいわ新選組 - YouTube
 https://www.youtube.com/channel/UCgIIlSmbGB5Tn9_zzYMCuNQ

(関連)政策 - れいわ新選組
 https://reiwa-shinsengumi.com/policy/
(関連)「山本太郎 れいわ新選組代表・前参議院議員」オフィシャルサイト
 https://www.taro-yamamoto.jp/

(関連)(他のMLでの議論です)消費税を減税から廃止へと向かわせるべきたくさんの理由:代替課税手段はいくらでもある & 2020京都市長選にみる立憲民主党の危機(第4番目の自民党補完政党へ転落するつもりか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-c7ab86.html

(関連)松尾匡立命館大学教授の京都市長選挙(2020年2月)総括について- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-396a0e.html


7.(コロコロ変わる)コロコロコロナ対策でコロがるアベ政権・自公政治
 まずは下記サイトをご覧ください。これはアベ政権・自公政治による人災です。福島第1原発事故とよく似ています。常々申し上げていますが、アホを首相にし、無能なゴロツキどもを国会議員に選ぶ国の断末魔とでも言えるのではないかと思います。昨今は各種イベントが中止中止のラッシュアワーで、東京の繁華街の飲食店や小売店舗では閑古鳥が鳴いています。どえらい不況が目前なのでしょうか!? 既に株価は急落中です。

なぜPCR検査は増えないのか - 「基本方針」は誰がいつ決めたのか - 世に倦む日日
 https://critic20.exblog.jp/30745935/

(関連)(別添PDFファイル)日本のサンクチュアリ:国立感染症研究所(『選択 2020.3』)
 https://www.sentaku.co.jp/articles/view/19815

(関連)上昌広さんはTwitterを使っています 「これは面白そうですね。 日本のサンクチュアリ》国立感染症研究所 三万人のための総合情報誌『選択』 選択出版 https---t.co-meYCUqeGK9」 - Twitter
 https://twitter.com/KamiMasahiro/status/1234244828059193350
(この上昌広元東京大学医科学研究所特任教授については私は???で要注意人物と見ています:田中一郎)

 <コロコロコロナの安倍政権批判で日刊ゲンダイがキレ味よし>
(1)中小零細、飲食店はもう持たない 安倍政権で最悪事態 イベントの延期、中止が企業を直撃(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/406.html
(2)安倍首相が「緊急事態宣言」の怪しさ危うさ 屁理屈こね法改正に固執(日刊ゲンダイ)赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/381.html
(3)実際の感染者は何人? 出口が見えない“1億総自粛”の成否(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/367.html
(4)コロナで国民に相次ぐ悪夢 まもなく始まる「安倍戒厳令」(日刊ゲンダイ)赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/303.html
(5)錯乱と迷走 むかし陸軍いま安倍晋三という悪夢と悲劇<上>錯乱、限界を露呈した首相記者会見、戦慄の空疎(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/272.html
(6)錯乱と迷走 むかし陸軍いま安倍晋三という悪夢と悲劇<中>全国一律休校要請という安倍パフォーマンスが招く人災(日刊ゲンダイ)赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/284.html
(7)錯乱と迷走 むかし陸軍いま安倍晋三という悪夢と悲劇<下>陰性から陽性が激増 PCR検査があてにならない大誤算(日刊ゲンダイ)赤かぶ
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/293.html


8.世界で株価急落 高まる不安、「リーマン再来」の声(東京 2020.2.28)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2020022802000173.html

(関連)東京新聞-2月月例報告 ナゼGDPマイナスなのに「緩やかに回復」-経済(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202002/CK2020022102000135.html

(申し上げるまでもなく、この国の突然の不況深刻化の原因は新型コロナウィルスだけではありません。あれだけやめろと言われていた消費税増税が、これからボディブローのように効いてくるのです。それにしても、このまま相場が突っ込んでいけば、私たちの(公的)年金は「さようなら」となります。半値八掛け二割引くらいは下がるでしょう。ついでにETFを山のように抱えた日銀もサイナラです。黒田バズーガで脳みそが吹っ飛んだ連中による金融政策の経済的帰結です。:田中一郎)


9.骨抜きの「公益通報者保護制度」改正
 これじゃあ、あかんワ。まともに機能しまへん。財界や企業からカネもらっとる政治家どもがここでも邪魔しとる。「告発者の解雇、降格といった企業側の報復に対する制裁は見送った」そうだ。

(1)内部通報の保護拡大改正案、企業の報復に制裁は見送り、閣議決定(東京 2020.3.8)
 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020030601001557.html
(2)告発者漏えい、企業名公表 公益通報の保護強化 改正法案 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200304/ddm/012/010/112000c

(関連)(報告)(8.28)オルタナティブな日本をめざして(第32回):公益通報司法取引・自己認証制度 通報者保護はどこへ! 公益通報者保護制度改正とその問題点(新ちょぼゼミ:光前幸一弁護士)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-5046bb.html


10.注目情報
(1)東京新聞-ウーマン村本さんが世の中に突っ込む理由 「痛み止め」より「劇薬」になりたい <空気は、読まない。>1-社会(TOKYO Web)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020030302100082.html
(2)「報ステ」スタッフ大量契約終了でマスコミ労組緊急集会(週刊金曜日) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200305-00010001-kinyobi-soci
(3)20200213 UPLAN 緊急院内集会「報ステ」を問う - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=ITHv9KqTd9E&t=13s
(4)安倍政権と内調の闇を暴いた映画『新聞記者』が日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞する快挙!主演女優賞、主演男優賞も|LITERA
 https://00m.in/qHCko
(5)意味不明な自民党女性局「改憲」啓蒙冊子|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270108
(6)北海道7空港、一括民営化が離陸 サンケイビルなど17社出資 - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/politics/news/200118/plt2001180008-n1.html

(税金を湯水のように使ってつくった地方空港を、今度は民間企業に破格の条件でくれてやる、その民間企業がうまくいかなかったら、また税金で運営費その他を補助し補てんしてやる、そんな親方日の丸「民営化」(私物化の言い換え)がこの日本ではびこるようになった。上下水道に先んじて地方空港がコンセッション方式で売られていく(第1号は関空)。次いで国有林、種子、漁業権・沿岸漁場、今後ありとあらゆる日本の公共財や公共サービスが売られていくだろう。買っているのは「政商」と言われる政権癒着の人物や企業が大半。いわゆる「アベ友」だ。資本主義社会ではマヌケやお人好しは徹底的にむしり取られる定めになっている。国や自治体のことなど自分にはカンケーネーと思っている人間のことを資本主義社会ではマヌケと呼ぶのだ。:田中一郎)

(関連)日本が売られる-堤未果/著(幻冬舎新書)
 https://00m.in/uczAy
草々


(追)モリカケ問題は終わってない
1.「森友学園問題」直近情報
(1)森友・籠池夫妻に不当判決…検察が勝手にストーリー創作、村木厚子氏・証拠捏造事件と同じ
 https://biz-journal.jp/2020/02/post_143851.html/amp
(2)森友学園の籠池泰典被告を保釈 「控訴し最高裁まで闘う」 - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1078327.html
(3)籠池泰典が初めて明かした「100万円事件」の真相と「昭恵さん」のこと 文春オンライン
 https://00m.in/qmURJ
(4)【安倍晋三】“私人”昭恵氏の夫人付き職員問題 今も3人が「専任」の仰天|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269448
(5)国有地に残る放置されたままの森友学園の小学校校舎[写真特集1-11]- 毎日新聞
 https://mainichi.jp/graphs/20191225/hpj/00m/010/002000g/1?fm=mnm
(6)森友訴訟、二審も国に賠償命令 国有地売却額の非開示は違法 - 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1043705.html

2.「加計学園問題」直近情報
(1)韓国人受験生を全員不合格 加計学園獣医学部に「不正入試」疑惑 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/36425
(2)加計学園獣医学部が入試で韓国人受験生を全員0点にする国籍差別! 前川喜平元文科次官は「事実なら私学助成を打ち切るべき」LITERA
 https://cutt.ly/gtuWC7j
(3)「試験は適正に実施」加計学園、文春報道を否定 「20年度入試で韓国人4人合格」|ニフティニュース 
 https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-0305m040250/
(4)新型コロナ情報を求めて、血税186億投じられた「加計学園獣医学部」の感染症情報ページを見てみた - ハーバー・ビジネス・オンライン
 https://hbol.jp/213538
(5)加計学園・獣医学部 愛媛県知事、「四国枠合格者ゼロ」にチクリ 補助金は計上 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200218/k00/00m/040/307000c?fm=mnm
(6)新型コロナで安倍首相の「感染症対策のため加計学園に獣医学部」の嘘が明らかに! 対策研究できず萩生田大臣が「講義で扱う」と言い訳|LITERA
 https://cutt.ly/MtuEgdA
以 上

 

2020年3月 6日 (金)

(報告)シンポジウム「AIとゲノム編集・ビッグデータを考える」(2020年2月16日:江戸東京博物館)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.「新ちょぼゼミ」は今のところ予定通りの開催です。
(1)(3.31)オルタナティブな日本をめざして(第41回):「幻想の新型原子炉:超高温ガス炉(VHTR)と小型原子炉」(新ちょぼゼミ:後藤政志さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-66e445.html

(2)(4.12)オルタナティブな日本をめざして(第42回)「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(新ちょぼゼミ:山田朗明治大学教授)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2d4991.html

(3)(4.27)オルタナティブな日本をめざして(第43回):「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問(交通分野とエネルギー体系)」(新ちょぼゼミ:上岡直見さん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-4c608c.html

(4)(5.14)オルタナティブな日本をめざして(第44回):「羽田離発着旅客機の都心低空飛行問題と東京都政」(新ちょぼゼミ:奈須りえさん)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-37f02f.html


2.新刊書
(1)日本の支配者-佐々木憲昭/著(新日本出版社)
 https://00m.in/G6MqS
(2)財界支配 日本経団連の実相-佐々木憲昭/著(新日本出版社)
 https://00m.in/h36e6


3.中止イベント
(1)この度、3月8日(日)に栄オアシス(地上部)にて開催が予定されておりました「原発ゼロNAGOYA ACTION」ですが、主催者から延期との通知がございました。

(2)★中止★国際シンポジウム 3・11から9年 どう伝える? 原発事故のこと[2020年3月11日 in 東京][2020年3月14, 15日 in 福島]|FoE Japan
 http://www.foejapan.org/energy/fukushima/200311.html

(3)「3.20さようなら原発全国集会」 は中止になりました。 -
 https://00m.in/Pgv3i

(4)「さようなら原発1000万人アクション」が3月21日に予定していました、「国際シンポジウム」は中止となりました。 -
 https://cutt.ly/5trd6Dy

(関連)(メール転送です)
■1.【新型コロナも「アンダーコントロール」にしたいのか】
 |  「できるだけ感染者を見つけない」~福島健康調査と同じ策略
 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

 報道されるように2月26日に安倍首相は3月中旬までの2週間として行事の自粛を政府として要請すると発表した。 新型コロナウイルスの基本的な特性がまだ不確定だし北海道で突発など不明点が多いので、当面はできるだけ安全側に行動するという意味では正当だが、3月中旬という期間がいかにも怪しい。この期間は原発事故関連の行事が数多く予定されていたが中止が相次いでいる。

新型コロナの侵入は予想外であり事前に準備した策略ではないかもしれないが人々の関心が新型コロナに向いていることを利用して福島第一原発事故をなかったことにするために絶好の機会として利用していることは間違いない。政府の要請を超えて小規模イベントや街頭宣伝まで「自粛」が続出している状況でありながら、不気味なことにJOC(日本オリンピック委員会)のホームページトップには今でも新型コロナ関連の記述はない。一部の施設休館はあるが、知らずに来館する人がいると大きな迷惑だから本来はトップに出すべき情報だ。新型コロナの文字を出すなという指示が出ているのではないか。

ここに別の危険性がある。26日にはIOC(国際オリンピック委員会)の統一見解ではないようだが委員の一人が新型コロナが収束の判断は5月下旬がリミットと発言した。では何を以て収束と判断するのか。いま発表されているのはあくまで感染者のうち発見された数であり、実数は今もわからない。

「2/13発信メルマガNo3858」でシミュレーションを紹介したが、理論的には実数がわからないと収束の推定もできない。安倍首相は26日に「開催に全力を尽くす」と発言している。26日の『日刊ゲンダイ』でこの問題が取り上げられ、五輪開催への影響を怖れて「できるだけ感染者を見つけない」策略を弄していると指摘している。安倍首相には「福島の汚染水はアンダーコントロール」の前歴がある。開催を強行するために嘘と隠蔽で「収束」を宣言するのではないか。

☆関連記事
 日本は世界2位の新型コロナウイルス汚染国、安倍政権、感染者数を少なく“改ざん”

(前略)この期に及んで安倍政権のやったことは、なんと感染者数を少なくみせるための“数字の改ざん”だった。(中略)結局、安倍政権が感染症の専門家を集めた対策会議の初会合を開いたのは、発生から実に2ヶ月以上経った2月16日のことだった。 (「週刊金曜日」2020.2.21[1269号]西山隆則氏の文より抜粋)

(関連)【新型コロナウイルス】少なすぎる新型コロナ検査数…安倍政権“陽性隠し”の言い訳|日刊ゲンダイDIGITAL
 http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/172.html
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269643


4.国会で無意味な質問を繰り返している野党の面々にこそ見てほしい! 「Fukushima50」 6日公開 (1-2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト
 https://www.zakzak.co.jp/ent/news/200304/enn2003040004-n1.html

(関連)映画「Fukushima 50」公式サイト|3月6日(金)全国ロードショー
 https://www.fukushima50.jp/
(関連)佐藤浩市&渡辺謙らが感情むき出しでぶつかる『Fukushima 50』予告(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000002-cine-movi

(田中一郎コメント)
 あのな、福島第1原発事故が起きてから「命がけ」になる前に、こんなお粗末な事故が起こらんように「命がけ」でやるのが原発電力会社やその役職員の使命なんじゃネーのかよ? あんたが絶賛する『Fukushima 50』の総大将の吉田昌郎所長とやらは、福島第1原発に行く前には東京電力本社にいて、東電原発の地震・津波対策の実務トップの役職にいた人物ではないか。その時に「手抜き」をしているから、まさに「自業自得」で福島第1原発事故が起きておるというのに、何を英雄視しとるのか!? その他「残りの49」にしたところで、その幹部クラス・管理職クラスは、みな似たようなもので、東京電力による福島原発(第2原発も含む)の手抜き管理を容認していたし、事故後においても、その「手抜き」や「原発事故時の実態」を内部告発さえしないではないか。

「それにしても、福島第1原発事故発生時の民主党政権の失態と狼狽(ろうばい)ぶりには、いまさらながら怒りを禁じえない」(一部抜粋)などと、何をアホぬかしとるのや。あの時、菅直人総理が果敢に対応しなかったら、あるいは、もしあの時がアベ政権・自民党政権だったら、もっとめちゃくちゃになっていたであろうことは、今日のアベ政権の情けないほどの無様を見ていれば自明であろうに、そんなことさえもあんたには見えないのか!?

「現在進行中の新型コロナウイルスによる危機についても、当時と同じ民主党幹部の面々が、今度は野党として、現場で死力を尽くしている人々の努力をあざ笑うかのごとく、国会で無意味かつ無駄な質問を繰り返している。野党はいったい何を血迷っているのか。」などと、よく言うとるもんや。国会でのやり取りのことを書くなら、公文書偽造、記録抹殺、場当たり屁理屈、嘘八百、官僚たちへ責任転嫁、お友だち政治と私物化、逃亡に次ぐ逃亡で逃げ回る、野党の質問にはぐらかし答弁、人事権の濫用などなど、現アベ政権のデタラメ国会運営をこそ真っ先に問題にするのが常識だろうに。どこ見てんだよ!

あんたの話を聞いていると、大昔の大日本帝国「残酷根性物語」の「肉弾三勇士」を思い出させるものがある。ひょっとして「根性物」の少年漫画の見過ぎではないのか? みなさまにおかれましては、かような「原子力翼賛」臭が漂う「東京電力・吉田昌郎所長よいしょ映画」なんぞに騙されないよう、くれぐれもお気を付けくださりませ。

(関連)爆弾とともに突撃自爆! 残酷すぎる「肉弾三勇士」に人々は熱狂した(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200301-00036355-bunshun-soci

(関連)3人の若者を犠牲にした戦争神話から「命を捨てて国に尽くす」時代が始まった(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200301-00036359-bunshun-soci
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さる2月16日、江戸東京博物館において、シンポジウム「AIとゲノム編集・ビッグデータを考える」が開催されました。以下、当日配布資料や当日録画を添付して、簡単にご報告申し上げます。また、直近での関連報道なども若干ばかりご紹介申し上げます。

(まず最初に下記にご注意)
 このシンポジウムを開催した主催団体の3月と4月のイベントは中止となっています(下記)。

(1)中止になりました 新型出生前診断(NIPT)と胎児治療 みんなで考えてみませんか(東京四谷)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1580110009225staff01

(2)4月12日の 「シンポジウム合成生物学の実態とその応用」は8月15日に延期となりました。

(主催団体)ゲノム問題検討会議
 https://genome714.com/
(関連)ヒト胚ゲノム編集について広範な研究者・市民の参加による討議の場を要望する – ゲノム問題検討会議
 https://cutt.ly/ItrcD1J


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(イベント情報)シンポジウム AIとゲノム編集・ビッグデータを考える(紹介) - NPO法人コンシューマネット・ジャパン
 https://consumernet.jp/?p=6414
 https://pl-pl.facebook.com/events/567374567349434/

●(当日録画)20200216 UPLAN【前半・講演】AIとゲノム編集・ビッグデータを考える - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=-Z0peo34p8w

●20200216 UPLAN【後半・シンポジウム】AIとゲノム編集・ビッグデータを考える - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=fKSSi0D9s4s

 <当日レジメ>
(1)(別添PDFファイル)(当日配布資料)その他チラシ・署名用紙
ダウンロード - efbc88e5bd93e697a5e9858de5b883e8b387e69699efbc89e3819de381aee4bb96e38381e383a9e382b7e383bbe7bdb2e5908de794a8e7b499.pdf
(2)(別添PDFファイル)(レジメ)人工知能と社会(甘利俊一 2020.2.16)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89e4babae5b7a5e79fa5e883bde381a8e7a4bee4bc9aefbc88e79498e588a9e4bf8ae4b880202020.2.16efbc89.pdf
(3)(別添PDFファイル)(レジメ)5G・ビッグデータ・ヒトゲノム(天笠啓祐 2020.2.16)
ダウンロード - efbc88e383ace382b8e383a1efbc89efbc95efbca7e383bbe38393e38383e382b0e38387e383bce382bfe383bbe38392e38388e382b2e3838ee383a0efbc88e5a4a9e7aca0e59593e7a590202020.2.16efbc89.pdf

(関連)「シンポジウム AIとゲノム編集・ビッグデータを考える」  - 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/shakai/15929


(私からの質問:上記VTRを参照)
1.前半:講演
(1)甘利俊一さんへ(1時間9分頃)
 AIにおける「ディープ・ラーニング」とは、コンピュータにたくさんの事例を「分類」させて、それに人間が〇×をつけてコンピュータに覚えさせているもの、と理解していいのか?(科学雑誌『NEWTON』のAI特集記事から類推)

(2)天笠啓祐さんへ(一番最後のところ)
 「次世代医療基盤法」とはどういう内容の法律か?

2.公判:シンポジウム
(1)甘利俊一さんへ(43分頃)
 私から見ると世の中のAI利用に関する議論が甘いように思う、大事なことが欠けているのではないか。AIが利用される人間社会は「支配・被支配」が冷酷にも貫かれている状況がある。その中で、例えばAIを利用しながら「人間を評価する」ような使い方(問題になったリクルートのAI活用型の新人採用システムが事例)は禁止するなど、私はAI利用に関して「先取り」をしながらの厳しい法規制をかけて進めるべきではないかと思うが、いかがか?

(2)天笠啓祐さんへ(上記の続き)
 天笠さんのお話は、諸問題の最前線を整理された形でわかりやすく毎度毎度ご説明いただいていて、大変ありがたく感謝している。天笠さんのお話を聞きにくれば、それぞれの問題について、すべてコンパクトにわかってしまう。とても重宝しているし、それぞれのホットな問題を1つ1つ丁寧に叩いていただいていて、それはそれで見事だと思う。しかし、他方では、端的に申し上げると「また、もぐら叩きか」という印象も持ってしまう。今回問題とされたビッグデータの利活用で言えば、たとえば厳重な「個人情報保護」の法制化がない限りは、ビッグデータの利用などまかりならぬ、など、問題全体を抜本的に解決ないし改善する方策はないだろうか? 我々市民はどうすればいいか、ご教授願いたい。


 <関連情報:別添PDFファイル>
(1)AI美空ひばり:死者に語らせる危うさ(中島岳志 東京 2020.1.29)
(2)Alひばり 歌声が問うもの、元人工知能学会長 松原仁さんに聞く(朝日 2020.2.16)
(3)「スーパーシティ構想」 何を目指すの?(朝日 2020.2.26)
(4)シンギュラリティにっぽん:生活データ収集 乗り出す行政(朝日 2020.2.16)
(5)シンギュラリティーにっぽん:あふれる情報見分ける力育む、「フェイクか」米教員も研修(朝日 2020.2.23)
(6)ブラックボックス、AIが見える化(イントロ部分)(『アエラ 2020.2.24』)
(7)大学への国策Al推進圧力への疑問(イントロ部分)(松原望『科学 2020.3』)

1.AI美空ひばり:死者に語らせる危うさ(中島岳志 東京 2020.1.29)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/rondan/CK2020012902000275.html

(中島岳志氏に私も賛成です。ついでに申し上げれば、死去したペットの遺伝子を使って、似たようなペットを人工的に作り出すような生命操作は法律で禁止してほしい。いずれも「1回限りの命」の「輝き」「価値」「倫理性」などを冒とくしていると私は思うからです。ペットの命や故人の人格を自分勝手に操作できるなどと思うことが、そもそもおかしいし傲慢です。:田中一郎)

(関連)Alひばり 歌声が問うもの、元人工知能学会長 松原仁さんに聞く(朝日 2020.2.16)
 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20200216000100.html


2.(社説)遺伝子操作の時代 「坂道」を滑り落ちぬために:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14362039.html

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)政府の総合科学技術・イノベーション会議の下に生命倫理専門調査会が設けられてはいる。だがテーマは限られ、経済成長を目的とする会議体のため、人権や福祉の視点からの検討は軽視されがちだ。独立性の高い組織を設け、トータルな議論をする必要がある。国際的な動向への目配りも欠かせない。社会として守るものは何で、新しい技術に何を期待し、許容するのか。簡単に答えの出ない問題だからこそ、態勢を整え、考えを深めなくてはならない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(目先の「特許取り」や「金儲け」に翻弄され、生命科学・生命操作に関する「倫理」問題の議論がなおざりにされているのが現状:田中一郎)


3.「スーパーシティ構想」 何を目指すの?(朝日 2020.2.26)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14379489.html

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(中略)人工知能(AI)やビッグデータといった最先端の技術を活用して「未来都市」をつくろうという取り組みだ。例えば、自動車は自動走行で、支払いはすべてキャッシュレスにする。ドローンを使った自動配送や、遠隔医療、遠隔教育なども想定されている。(中略)「データ連携基盤」(都市OS)と呼ばれるシステムが核になる。個人や企業、行政などさまざまなデータを収集、整理し、サービスに使っていくんだ。

(中略)海外の先行事例では個人情報の取り扱いを心配する声も出ている。情報が悪用されたり、監掛社会につながったりするのではないかというものだ。最先端の技術を活用して、どういう街にするのか、情報をどう管理していくか。住民の理解や合意を得ることが重要になりそうだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(特定の特権大企業のカネ儲けや、特定の政治集団の権力的永続支配のために、個人情報が勝手に使われ、監視と自己責任のうっとうしい管理化社会ができるのが関の山のように思える。今日の中共中国にその萌芽が見える。:田中一郎)


4.シンギュラリティにっぽん:生活データ収集 乗り出す行政(朝日 2020.2.16)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14367349.html

(田中一郎コメント)
「肌身離さず腕時計型のウェアラブル端末を身につけるようになった。歩数のデータがスマートフォンのアプリを通じて蓄積される」「国民一人ひとりに発行されるIDカードを使ってパソコンからログインすると、学生時代の成績から銀行の預金残高まで、人生の大半の情報が画面に映し出された」「グーグルやフェイスブックの無料サービスと一緒で、便利さが勝ってしまった今、もはや議論にもならない」

 ⇒ バカバカしい「朝日カバカバ新聞」らしい記事だ。権力を持つ一握りの者たちによるAIを使っての情報支配・個人支配・プライバシーなしの丸裸社会の到来を礼賛するかのごときである。「歩数のデータ」など、私が10年以上も前から使っているガラケーにも「万歩計」機能としてついていて、そんな記録データを何で他人様に、何で自治体や公権力に、ご提供申し上げなければならんのか? アホくさくて読んでられません。かのスノーデン氏いわく「プライバシーのない社会に民主主義はない」=これを私なりに言い換えれば「家畜化された人間にプライバシーなどない」「家畜になりたければ、マイナンバーという「家畜牛」用の「耳タグ」を付けてもらえばいい」ということだ。私は断固として拒否!! 今年の確定申告でもマイナンバーの提示は拒否いたしました。


5.シンギュラリティーにっぽん:あふれる情報見分ける力育む、「フェイクか」米教員も研修(朝日 2020.2.23)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14376453.html

(インターネットのサイトは、そのほとんどが「便所の落書き」と思った方がいい。どのサイトのどういう情報が、ある程度信頼が置けるのか、を見分けるのは、インターネットを使う各個人の責任である。そもそも、どんな立派なサイトの情報であっても、どんな立派な人がおっしゃることであっても、その情報を100%信じてしまうようなことはしてはいけない。常に間違っている可能性を排除せず、相対的にものを考えつつ、自分自身を緊張関係の上に置いて、何事もさしあたりの暫定判断と心得ておくことが大事だ。かつての浅田彰氏の言葉で言えば「乗りつつシラケ、シラケつつ乗る」ということである。:田中一郎)


6.ブラックボックス、AIが見える化(イントロ部分)(『アエラ 2020.2.24』)
 https://www.magastore.jp/product/60178

(日本では不動産取引は、金額が巨額な割に情報が不確かだったり、権利関係がしっかりしていなくて(登記簿には公信力がないなど)、どうも怖くて近づきがたいところがある。この記事を読んでみて、少しはマシになるのかなとも思ったが、しかし、事のポイントは別のところにあるような気がする。まずもって、①宅建業法を改正して不動産の買い手保護のための不動産情報提示義務をもっと厳格で詳細にする必要あり(罰則付き)、②役所がハザードマップを日本全土にわたって作成し、災害に見舞われやすい場所の宅地開発を制限する、③不動産登記簿に公信力を持たせる・不動産取引の安全性(詐欺やなりすましなどの犯罪防止)を担保する仕組みや制度の構築、などの法制度改正が必要ではないか。AIがどうのこうのの前の話。:田中一郎)

 

7.大学への国策Al推進圧力への疑問(イントロ部分)(松原望『科学 2020.3』)
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/
ダウンロード - e5a4a7e5ada6e381b8e381aee59bbde7ad96efbca1efbd8ce68ea8e980b2e59ca7e58a9be381b8e381aee79691e5958fefbc88e382a4e383b3e38388e383ade983a8e58886efbc89efbc88e69dbee58e9fe69c9be3808ee7a791e5ada6202020.3e3808fefbc89.pdf

(何となく言いたいことは伝わってくるけれど、何だかよくわからない論文でした。みなさまもご一読されてみて下さい:田中一郎)


 <その他関連サイト>
(1)「最後まで人間だと認識できず」UberのAI車、初の死亡事故が起きた理由(平和博) - 個人 - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/kazuhirotaira/20191108-00149956/
(2)AIが支配する世界、己を知り抵抗を ハラリ氏の警鐘:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASM9B5DS8M9BULZU00W.html?ref=opinion_mail
(3)質問なるほドリ:ディープラーニングってなに? 圧倒的な画像認識力 AIブームきっかけ=回答・柳楽未来 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200105/ddm/002/070/043000c?fm=mnm
(4)税務調査にAI導入へ 財務資料や「音声データ」分析 早期摘発や監視強化狙う - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20200218/k00/00m/020/331000c?fm=mnm
(5)浜矩子「AIやロボットより怖いのは背後に独裁者として君臨する生身の人間だ」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
 https://dot.asahi.com/aera/2019103000031.html
(6)不正輸入品、AIが検知 全国税関にシステム -日本経済新聞
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO55770700Y0A210C2MM8000/
(7)【no.492】防衛省 約2.7億円かけ“AI人事”導入へ – ゼロから始めるAI経営
 https://ai.visionet.jp/2020/01/1170/

*人事・転職ここまで!- AIがあなたを点数化 - NHK クローズアップ現代+
 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4346/

(関連)(動画)クローズアップ現代+ 「AIが個人を点数化 人事・転職ここまで?あなたのデータは」
 https://www.dailymotion.com/video/x7n8nz9
草々 

2020年3月 2日 (月)

脱原発脱被曝バック・ナンバー(44)(抜粋)(2020年1月~2月)

1.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(108):「のど元過ぎれば熱さ忘れる」=福島原発事故を忘れて再び原発にしがみつく亡国のアホウどもと、それをきちっと批判できない日和見言論- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-a2f2f7.html


2.原発に「寄生」して原発の規制はできない=関西電力の若狭湾原発を停止させないために、火山灰リスクのゴマカシに全力を尽く原子力「寄生」委員会が、秘密会議をやっていたことがバレて居直っています- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-fa2c11.html


3.元東電職員・木村俊雄さんの告発「福島第1原発事故は津波だけが原因とは言えない」=地震直後の原子炉「炉心流量データ」の「異常」原因をきちんと調べず、隠したりごまかしたりする東電・原子力規制委員会・規制庁- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-03be5e.html


4.(報告)(2.2)原発被害者訴訟の全面解決を目指すつどい:脱原発=脱被ばく=被害者完全救済の三位一体で運動を発展させましょう- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-cd8230.html


5.伊方原発廃炉が「天の声」だ:原発技術や電力会社経営の将来を見極める能力もなく、地域住民や四国地方の安全への配慮もせずに、優柔不断にMOX原発にしがみつく経営陣を更迭し、伊方原発を廃炉にせよ! 四国に原発は不要だ!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-48623a.html


6.(報告)新ちょぼゼミ:東電経営者幹部3人の福島原発事故刑事裁判に見る日本の司法・裁判、裁判所・裁判官のデタラメとそのひどさ(日本の司法を解体・再編せよ:田中一郎)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-42c18e.html


7.(速報)第37回「福島県民健康調査検討委員会」(2020年2月13日)結果:相変わらず「経過観察」その他で「甲状腺ガン」疑いの子どもたちがたくさんいる中、その子どもたちがどうなったか不明のまま=甲状腺ガン発症数把握をサボタージュ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-799a60.html


8.(報告)(2.14)「子ども脱被ばく裁判」傍聴記(1)鈴木眞一福島医大教授証人尋問:隠して隠して隠して、逃げて逃げて逃げて、あとはつまらないおしゃべりに終始した鈴木眞一教授、ウソらしき発言もチラホラの誠意なき証言- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-dfa2fc.html


9.「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(109):末期症状を呈する原発・核燃料サイクル=審査書類をゴマカス日本原電 & 審査を隠す・基準を歪める原子力「寄生」委員会・「寄生」庁- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-d07329.html


 (その他)
*出入国管理法改悪=現代版「徴用工」の大量動員計画:発展途上国のたくさんの外国人労働者をだまして日本へ連れてきて奴隷労働に従事させる新制度が日本の労働現場と地域経済を破壊する=断固廃止しかありえない!- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-899278.html


*ロスジェネ世代の救済(正規職員として安定雇用)は日本経済の救済・再建と同義である=ニュー・ニューディール政策(NND)による「地方振興公社」(新設)を軸に経済政策の抜本転換をはかれ- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-5333dd.html


*モリカケ、カジノ(IR)、桜に見る「お友だち」とのズブズブ関係:行政と国家権力を私物化するガラクタ集団=安倍晋三・自民党に引導を渡すことが「市民と野党の共闘」の歴史的使命である- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-f0a9f8.html


*(報告)(1.22)新ちょぼゼミ:「目からウロコが落ちる奇跡の経済教室 基礎知識編-中野剛志/著 」について(その3)(注目点や問題点など私からのコメント)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-a70b8a.html


*(報告)(1.22)オルタナティブな日本をめざして(第39回)「企業ファースト化する日本とアベ政権」(新ちょぼゼミ:竹信三恵子さん)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-130a1b.html


*挑戦するワセダクロニクル(その2):(1)海外に紹介されるワセクロ(2)【緊急シンポ開催】(1.25)朝日新聞「記事削除要求」事件を解剖する(3)『製薬会社と医師』- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-52909a.html


*司法抹殺=令和の「指揮権発動」は政権による検察人事の私物化だった!?:「モリカケ」「甘利」に続き「桜」「IRカジノ」「河井・菅原」を不起訴に持ち込むためには検事総長の人事を押さえ込め!?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-f818aa.html


*国会もメディアもすでにバカに乗っ取られた、右も左も関係ない、戦局はわれわれ日本人とバカとの戦いに入っている:それでもバカとは戦え(適菜収 日刊ゲンダイ)より(その1)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-7dff22.html


*(他のMLでの議論です)消費税を減税から廃止へと向かわせるべきたくさんの理由:代替課税手段はいくらでもある & 2020京都市長選にみる立憲民主党の危機(第4番目の自民党補完政党へ転落するつもりか?)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-c7ab86.html


*(報告)(2.13)オルタナティブな日本をめざして(第40回):「日本の司法制度と裁判官:何故おかしな判決が相次ぐのか」(新ちょぼゼミ:澤藤統一郎弁護士 )- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-ab6361.html


*日本国憲法体制の戦後日本を大きく歪めた「2つのこと」で最後まで闘う:(1)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟(2)元号法制化違憲訴訟 = 日本の裁判所・裁判官はその本来の機能を取り戻せるか!?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-19a8ba.html


*市場原理主義アホダラ教政策の経済的帰結(その1):保育園を株式会社化して規制緩和をしたらどうなったか!? 犠牲者は子どもたちと保育士=保育園は養鶏場ではない!(岩波月刊誌『世界』小林美希さんレポートより)- いちろうちゃんのブログ
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*日本大学夜明けかたそがれか!?:「新しい日本大学をつくる会」(代表:牧野富夫元日大副総長)が田中英寿理事長他の日本大学経営陣の責任を追及して損害賠償請求訴訟を提訴- いちろうちゃんのブログ
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*(報告)(2.26)オルタナティブな日本をめざして(特別編):「日本の河川行政では私たちの命と生活を守れない!水害防災を市民の側から考える!!」(新ちょぼゼミ:早川芳夫さん)- いちろうちゃんのブログ
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以 上

松尾匡立命館大学教授の京都市長選挙(2020年2月)総括について

前略,田中一郎です。
(全国に向けて拡散いたします)


松尾匡さま、そして京都市長選挙を闘われたみなさま、
まずはそのご尽力と努力に心より敬意を表し、また、大変な激戦であったことに思いをはせ、本当にご苦労様でしたと申し上げたいと思います。京都では、みなさまのおかげで、政治を有権者・市民の手に取り戻す、もうほんの少しのあと一歩のところまで来ており、これからもやってくる国政選挙や府知事・府議会選挙、さらには京都市議会選挙など、さまざまなチャンスでの一層のご尽力とご奮闘を期待いたしております。これからも頑張ってください。

以下はメール転送です。
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京都市長選挙総括

一月もたってしまいましたが、京都市長選挙の総括文ができましたので、ご検討ください。
薔薇マークホームページ「2月2日投開票・京都市長選ふりかえり」2020年2月29日 代表・松尾匡
 https://rosemark.jp/2020/02/29/matsuo_comment/

松尾匡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ところで、上記の松尾匡さまの「京都市長選挙総括」を拝見いたしました。大学教授の職を持ちながら、ここまで熱心に「世直し」に取り組んでいただける方は、今日の日本社会では極めてレアーで貴重な方と心得ます。「薔薇マークキャンペーン」をはじめ、おかしくなってしまったこの国の「世直し」にご尽力いただき心より感謝申し上げます。私は多くの大学教授や研究者の方々に、松尾さまに続いて「世直し」ないしは「異議申し立て」に立ち上がってほしいと願っています。そうしなければ、この国は間もなく大きな不幸のどん底に沈むことになるだろうと思うからです。

それで、「京都市長選挙総括」を拝見して、そのほとんどに賛成いたします。おそらく、多くの方々が賛成するような形で書かれているのでしょうから、それは当然のことですが、しかし、同時に今回の京都市長選の敗因をきちんと見定めながら書かれている点には感服いたします。私が住む東京でのこれからの選挙の参考にもなる貴重な文献ではないかと思いました。

私は今回の京都市長選挙に参加して闘ったわけではありませんが、松尾さまの「京都市長選挙総括」を拝見して、第三者として思うところがありましたので、以下に簡単に箇条書きにいたします。現場から遠く離れたところにいる私が書いていて、かつ、見方・考え方が違う部分もあるでしょうから、松尾さまや皆さまとのご見解と相違しているかもしれませんが、それは承知の上でご覧いただき、参考にしていただけるところがあれば幸いと考えています。また、松尾さまには、来たる衆議院選挙で「薔薇マークキャンペーン」も含めて、どのように闘いを展開されるかも前広に公開していただき、全国に散在する「世直し」指向のみなさまに、その方針や行動計画を明らかにしていただければありがたいと思っています。よろしくお願い申し上げます。

 <今回の京都市長選挙について>
門川氏が4選 京都市長選、福山氏と村山氏破る|政治|地域のニュース|京都新聞
 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/151145

(関連)(他のMLでの議論です)消費税を減税から廃止へと向かわせるべきたくさんの理由:代替課税手段はいくらでもある & 2020京都市長選にみる立憲民主党の危機(第4番目の自民党補完政党へ転落するつもりか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-c7ab86.html


1.投票率が40.71%と低迷しています。前回よりも5%程度アップしたとはいえ、まだ過半数の有権者が棄権したままです。私はここに選挙敗北の最大の原因があると見ています。今日の有権者・市民の(愚かなる)政治的シニシズム、ないしは政治への根強い失望と、地方自治への期待感の欠如がなせるものと言っていいと思います。これを克服しない限り、仮に選挙で勝ったとしても、現代日本における「世直し」は困難を極め、また、日本における民主主義は枯れたままとなってしまうでしょう。どうしたら有権者・市民に「京都市政」への関心と期待を高め、投票所へ足を運んでもらうか、これを様々な角度で徹底して考え直す、検討することが重要だと思います。言い換えれば、選挙の争点を「世直しのうねり」に切り替える戦略・戦術です。経済政策への着目は、その必要不可欠の要素ですが、それだけでは不十分ではないか、というのが今回の選挙の結果が示すところだと思えてなりません。

2.私はその重要な対応策の1つとして、松尾さまも「総括」の最後の方で書いておられる「日常的な組織づくり」があると思います。「日常的な組織づくり」というよりも「日常的な活動」といった方がいいようにも思います(「組織」として展開するかどうか、「組織づくり」をどうするか、などとも大いに関係します)。そしてそれは、京都市長選挙を一致協力して闘った「選対」を中心とする「福山さん応援団=新しい京都市長をつくるための組織」の日常活動と、それ以上に、その市民組織を応援した各政党=共産党や「れいわ新選組」他の日常活動の2つのレベルがあります。前者の「市民選対組織」については、「選挙の時だけお祭り騒ぎ」や「選挙で燃え尽き症候群」とならないよう、持続可能で元気な開かれた組織に転換していく必要があります。

また後者については、共産党は、その旧態依然の行動パターンを抜本的に転換し、もっと日常活動を強力に展開する必要があるように思われますし(その意味ではかつての共産党の方が元気でした)、そのやり方も色々と工夫をしてほしいと思います(私の地元も同じです)。また、「れいわ新選組」は、行動パターンがまだ「山本太郎個人商店」の域を出ていないので、これを政党としての行動パターンへと転換していってほしい、山本太郎に続く党のブレインや幹部(リーダー)養成を強く意識した組織展開をしてほしいという点を指摘しておきます(精一杯頑張っている「れいわ新選組」・山本太郎にアレコレ注文を付けるのは憚られますので、あくまで「控え目」に申し上げます)。

3.市政ウォッチを強化して、門川氏の京都市政のどこがおかしいか、を有権者・市民に日常的に還元していく必要があります。選挙ではネガティブキャンペーンがやりにくいということがよく言われますが(私は必ずしもそうではないと思っています=有志による「こいつだけは落選させろ」式の「落選運動」などは有効ではないかとも思います)、もしそうであるなら、なおさら選挙期間中ではない日常的な時間帯において、門川市政が「いかにおかしいか」「どこが問題で、それは変わりそうにないこと」などを有権者・市民に不断に伝えていかなければなりません。そうしませんと、選挙が、「これやります」「あれもやります」式の「いいことづくめ合戦」のようになり、それはそのままいわゆる「イメージ選挙」(AKB総選挙)となっていくからです。(松尾さまも、もう一人の候補の村山祥栄氏への批判が不十分だった・無視しずぎたとおっしゃっていますが、肝心かなめの門川市政についての批判的解説や評価のPRについてはどうだったのでしょうか?)

今は自公政権が有権者・市民を「なめてかかっていて」、たとえば「痛みを国民に説得するのが政治家の務め」などと言って自分たちの悪政を屁理屈で合理化したりしています。政治的シニシズムと組織票の上に胡坐をかいているわけですが、これをひっくりかえすためには、「いいことづくめ合戦」では私は力不足ではないかと思っているのです。「福山さんが京都市長に最適です」だけでは力不足で、更に「今の門川市長では市民のための政治は無理です」「悪くなる一方です」「肝心なことを手抜き・サボリしています」が、有権者・市民の納得感につながらないといけません。

私は自公政権側が追い詰められてくると、一方で今回の新聞広告のような下劣で時代錯誤の「アカ攻撃」をしてくることと並行して、他方では、政策や主義主張の有力対立候補からのパクリが行われると見ています(政権を維持したらパクった政策は形だけしかしない)。そうなると「いいことづくめ」選挙では、有権者・市民から見ると「一種の欺瞞=サギ政治」ということになるでしょう。(また、2009年の民主党政権がマニフェストをほとんど無視してロクでもないことをくり返した「負の記憶」が依然として根強く残っており、革新側の政党・政治家が信用されなくなっている点も心得ておくべきでしょう=ことは厄介なのです)

4.来たる市議会選挙に備えてください。自治体政治や行政は、首長を変えるだけでは、その改革は非常に困難です。しかし、これまでの選挙結果を見ていると、首長は時々変わるけれども、地方議会の方は旧態依然のまま、ロクでもない自民党や保守反動の知恵遅れ議員どもが議会多数を占拠していて、せっかく生まれた首長の改革政治・行政を徹底して邪魔する事態が繰り返されています。その典型事例が、滋賀県知事の嘉田由紀子氏であり、長野県知事の田中康夫氏だったと思います。首長を代えたら、その次は議会を変えないといけません(順序は逆でもいいですが)。議会は予算をはじめ、大きな権限を持っていますから、首長のすげ替えだけでは「世直し」は困難なのです。この辺の訴えが、私は市民が展開する選挙戦では決定的に不足しているように感じています。

5.古都・京都を関西電力の若狭湾原発の大事故から守ってください。多くを申し上げなくてもよろしいですね。自公のバックアップを受けた候補では無理です。

6.今回の京都市長選挙で門川陣営を応援した京都の野党3党=立憲民主党、社会民主党、国民民主党に対する厳しい批判が必要です。自民党と相乗り選挙をして、市民統一候補に対して牙をむく「世直し」政党????? =バカぬかせ、と思いませんか? 私は下記にも書きました通り、今の立憲民主党の枝野幸男・福山哲郎両氏(特に自身の選挙区がある福山哲郎氏)に問題があると思っていて、こうしたふるまいは市民の断固たる態度で退けていかなければいけないと思っています。

それは一つには、選挙戦によりアベ政権・自公政治との決別という、そもそも多くの市民が選挙に参加したり注目したりする根本の目的があいまいとなること、言い換えれば「オルタナティブな政治」や「市民の手に政治を取り戻す」の基本のところがなおざりにされ、さて何のための政治への取組か、何のための「世直し」なのかが、いい加減にされていくからです。こうしたことの積み重ねが、仮に政権交代があったとしても、2009年の民主党政権のような有権者・市民に対する背信政権を生み出し、再び「世直し」に失敗をして、有権者・市民の苦しみや困難や生活苦や悲しみ、諸悪の根源としての政治を残したまま、再びの保守反動勢力との政権再交代となるからです。

そして「失敗した改革政権」のあとには、その政権の前よりもさらにグロテスクな「反動政権」が生れるのが歴史の教訓でもあります。今のアベ政権は2009年の民主党政権失敗の「結果」として生まれていて、しかもしぶといということに、もっと意識を強めておくべきです。しかし、立憲民主党や社会民主党は、その過ちをまた再び繰り返そうとしているように見えます。 

私は下記にも書きましたように、枝野幸男・福山哲郎両氏の立憲民主党執行部は、来たる衆議院選挙がラストチャンスと考えています。もし来たる衆議院選で勝利をし、日本を自公政治の悪政から解放して、ホンモノの「世直し」の実現を考えているのなら、京都市長選挙は福山候補を推薦して市民とともに闘い、その勝利を糧にして衆議院選挙に臨むという判断をしたでしょう。そうでなかったことは、彼ら現立憲民主党執行部がそうではない考えを密かに持っている、ということを意味しているように私は思います。そんな連中を総大将にして闘っても、私は勝ち目がないと思っていますし、仮に勝ったとしても、政治も経済も社会も今とほとんど変わらないでしょう。いわゆる「口先やるやる詐欺」政治が再び展開されるということを意味しているからです。立憲民主党の支持率が傾向的低下を示し、有権者・市民の支持が離れつつあるのは、そうしたことをいみじくも多くの有権者・市民が「見抜いている」「感じている」からだと私は思っています。今回の京都市長選挙でも、多くの立憲民主党支持の有権者・市民は福山候補に投票をしています。立憲民主党はその支持者に落胆や絶望を与えてはいけないのです。

但し、松尾さまをはじめ、京都市長選をリードして闘ったみなさまで、今後も選挙戦のリーダーとなられる予定の方々は、立憲民主党や社会民主党とケンカをする必要はありません。立憲民主党・社会民主党への批判は、それこそ私たち一般市民の務めです。私たち一般市民が、このような背信的な振る舞いをする立憲民主党・社会民主党にソッポを向き、自民党との相乗りをやめろ・バカヤローを、彼ら立憲民主党・社会民主党執行部に投げかければいいわけですから。リーダーのみなさまは、来たる次の選挙を念頭に、立憲民主党・社会民主党との関係を良好に保っておいていただければと思います。また、枝野幸男・福山哲郎両氏については、次回の衆議院選挙で勝てなければ、退陣を要求する他ないと私は考えています。危機の時代に政権をいつまでたっても取ることができないボンクラ政治家たち、ホンモノの政治改革や「世直し」を進めるどころか邪魔をしている野党第1党、こんなものはない方がいいのです。立憲民主党は執行部を代えれば、まだ様変わりする可能性は持っているように思います。

(なお、国民民主党については、原発即時廃棄に反対をしています。それ以外にも、首をかしげる振る舞いが目立っており、私は自民党の補完政党であると見ています。国民民主党には確かにリベラルな議員や政治家もいますから、そういう人たちは、はやく国民民主党を去り立憲民主党に合流してほしいと思います。歴史のゴミ箱へ消え去る予定の国民民主党という泥船に、いつまでも乗っていてはリベラルの名が泣きます。また、有権者・市民は、国民民主党が単独で推薦する候補者には絶対に投票をしてはいけません。そうした投票行為は事態の解決や日本の「世直し」を中途半端なものにして遅らせる効果を持つだけです。2009年の民主党政権の失敗をリードした連中=その代表格が前原誠司=元祖「口先やるやる詐欺」です、がズラリとそろった政党ですから。

(関連)(関連)(他のMLでの議論です)消費税を減税から廃止へと向かわせるべきたくさんの理由:代替課税手段はいくらでもある & 2020京都市長選にみる立憲民主党の危機(第4番目の自民党補完政党へ転落するつもりか?)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-c7ab86.html

(関連)田中龍作ジャーナル - 長妻氏側が山本太郎側に圧力「立憲の選挙区に候補者を立てないでくれ」
 https://tanakaryusaku.jp/2020/02/00022419

なお、衆議院選挙に勝利するための戦術・戦略については、別途メールにて、みなさまにお送りしたいと考えています。
草々 

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